JP2011164713A - 情報処理装置、制御方法、及びプログラム - Google Patents

情報処理装置、制御方法、及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】OSがプリセットを管理する際に、ドライバのインストール毎に、情報処理装置に対してプリセットが登録されると、例えば対応するプリンタの機能などが似ている場合など、同様のプリセットが重複して登録されるという課題がある。
【解決手段】複数のプリセットの情報を比較し、共通する設定項目のパラメータが同じか否かを判定する判定手段と、前記判定手段により共通する設定項目のパラメータが同じであると判定された複数のプリセットにおいて、前記機能取得手段により取得された機能の情報を参照した結果、何れか1つのプリセットにのみ存在する差分となる設定項目に関する機能を、他のプリセットに関連付くドライバに対応する印刷装置が備えていない場合に、前記差分となる設定項目が存在するプリセットのみを、当該複数のプリセットに関連付く複数のドライバに対して関連付けて、前記情報処理装置に登録する登録手段とを有する。
【選択図】 図12

Description

本発明は、プリンタなどのドライバに関する情報を管理する技術に関する。
従来から、情報処理装置においてプリンタドライバに対応させて、特定の設定項目に対する特定の値をいくつかまとめたプリセットを保持することができた(例えば、特許文献1等参照)。情報処理装置にドライバをインストールする際に、そのドライバに対応するプリンタに適したプリセットを登録できるものもある。
また、情報処理装置のオペレーティングシステム(以下、OSと省略)によっては、インストールされている複数のドライバ間で印刷設定を共有するものがある。このOSを備える情報処理装置においては、OS自身が登録されたプリセットを管理しており、印刷要求時などには、最初に選ばれたドライバに対応するプリセットが反映され、印刷設定画面が表示される。その後、ドライバが切替えられた場合、切替え前のドライバの印刷設定画面に表示された設定が、切替え後のドライバにおいても共有される。
特開2002−175164号公報
しかしながら、前述のOSがプリセットを管理する際に、ドライバのインストール毎に、情報処理装置に対してプリセットが登録されると、例えば対応するプリンタの機能などが似ている場合など、同様のプリセットが重複して登録されるという課題があった。この場合、無駄な記憶領域を使うばかりか、ユーザにとってプリセットの管理が煩雑化してしまう。
上記課題を解決するために、本願発明は、以下の特徴的な構成を有する。インストールされたドライバに関連付くプリセットが登録される情報処理装置であって、前記情報処理装置に登録済みのプリセットの情報を取得するプリセット取得手段と、前記プリセットに関連付くドライバに対応する印刷装置が備える機能の情報を取得する機能取得手段と、複数のプリセットの情報を比較し、共通する設定項目のパラメータが同じか否かを判定する判定手段と、前記判定手段により共通する設定項目のパラメータが同じであると判定された複数のプリセットにおいて、前記機能取得手段により取得された機能の情報を参照した結果、何れか1つのプリセットにのみ存在する差分となる設定項目に関する機能を、他のプリセットに関連付くドライバに対応する印刷装置が備えていない場合に、前記差分となる設定項目が存在するプリセットのみを、当該複数のプリセットに関連付く複数のドライバに対して関連付けて、前記情報処理装置に登録する登録手段とを有する。
本発明によれば、複数のプリセットに関して、同様の設定を有するプリセットを重複して登録されることがないので、情報処理装置におけるプリセットの管理の煩雑化が防げる。
本実施形態に係る印刷システムの例図。 本実施形態に係るクライアントコンピュータの内部ブロック図。 本実施形態に係るプリンタドライバのモジュール構成図。 本実施形態に係るプリントキュー登録時のプリントシステムのブロック図。 本実施形態に係るプリセットの設定内容を保存するファイルの例図。 従来のプリセット追加方法を説明するための図。 従来のプリセット追加方法を説明するための図。 本実施形態に係るプリセット追加方法を説明するための図。 図8のプリセット1を使用するプリントキューのドライバUIの図。 本実施形態に係るプリセットとプリントキューの関連を表すテーブル図。 本実施形態に係るプリセットに複数の機能の追加を示すテーブル図。 本実施形態に係るインストーラによるインストールフロー図。
<第一の実施形態>
[システム構成]
以下、本発明を実施するための最良の形態について図面を用いて説明する。図1は本発明が適用される印刷システムの一例である。印刷システムはコンピュータネットワーク104によって、情報処理装置であるクライアントコンピュータ101とプリンタ102およびプリンタ103が接続される。クライアントコンピュータ101にはオペレーティングシステム(以下、OSと省略)、アプリケーションおよびプリンタドライバがインストールされている。このシステムにより、ユーザはクライアントコンピュータ101からユーザデータをプリンタ102あるいはプリンタ103に送信し印刷することができる。
図2はクライアントコンピュータ101の内部ブロック図である。クライアントコンピュータ101は操作部201、表示部202、制御部203、外部メディア装置管理部204、記憶部205、通信部206を構成要素に含む。操作部201はキーボードやマウスなどと接続するためのインタフェースである。表示部202はディスプレイなどの表示装置と接続するためのインタフェースである。制御部203は中央演算装置(CPU)である。外部メディア装置管理部204はCDやDVDに記録されたOS、アプリケーション、プリンタドライバなどをクライアントコンピュータ101の内部に読み込むために、外部メディア装置との接続のためのインタフェースである。記憶部205はOS、アプリケーション、プリンタドライバ、印刷データなどを保存する。通信部206はプリンタ102などと通信するためのインタフェースである。
[モジュール構成]
図3はプリンタドライバのモジュール構成図である。プリンタドライバ301は、グラフィックレンダリングモジュール302、UI制御モジュール303、プリンタ仕様記述ファイル304、色処理モジュール305、入出力制御モジュール306から構成される。なお、プリンタドライバの機能によってはこの他のモジュールから構成されることもある。このプリンタドライバはいくつかの作成の仕方がある。例えば、ひとつのプリンタドライバで複数のプリンタを対応するために、グラフィックレンダリングモジュール302およびUI制御モジュール303を複数のプリンタに対応できるように作成しておく。また、プリンタ仕様記述ファイルに関しては、対応しているプリンタ分、プリンタドライバに同梱しておく、という方法である。このような方法では、UI制御モジュール303はプリンタ仕様記述ファイル304に合わせてUIを表示、制御する。またグラフィックレンダリングモジュール302は各プリンタに合わせたページ記述言語およびプリンタ制御コマンドを発行する構成となる。
このような構成のプリンタドライバをクライアントコンピュータ101へインストールする手順を説明する。ユーザはプリンタドライバが格納されたCD−ROMを準備するか、ネットワーク経由でプリンタドライバインストーラ(不図示)を入手しているものとする。以下、プリンタドライバインストーラを便宜上、単にインストーラと記載する。初めに、ユーザは入手したインストーラを起動する。次に、この動作をきっかけとしてインストーラはプリンタドライバモジュールを記憶部205の所定の場所に格納する。格納場所は印刷システムによって異なるが、一例として、CUPS(Common Unix(登録商標) Printing System)において、以下に示すディレクトリ配下にベンダー毎のプリンタドライバモジュールを格納する。
/Library/Printers/
さらにベンダー毎のディレクトリの下にさらにプリンタドライバの種類に分けて格納することも可能である。たとえば、ABCというベンダーのPDL1とPDL2という異なるプリンタドライバがあるとき、それぞれ以下のようなディレクトリを作成して、そのディレクトリ配下にプリンタドライバを格納することができる。
/Library/Printers/ABC/PDL1/
/Library/Printers/ABC/PDL2/
これでプリンタドライバのインストールは完了するが、実際にプリンタに出力するには、ユーザはプリンタドライバを使用してプリンタを登録する必要がある。ここでシステムに登録されるプリンタを今後、プリントキュー、あるいは単にキューと呼ぶ。
[プリントシステム]
OSはユーザが指定したプリントキューをシステムに登録する。図4はプリンタドライバがインストールされ、プリントキューが登録された状態を示すプリントシステムのブロック図である。図4において、グラフィックレンダリングモジュール403はOSの所定のディレクトリ(/Library/Printers/)にインストールされたプリンタドライバのグラフィックレンダリングモジュール302である。同様に、UI制御モジュール405は、インストールされたプリンタドライバのUI制御モジュール303である。
色処理モジュール404は、インストールされたプリンタドライバの色処理モジュール305である。入出力制御モジュール408は、インストールされたプリンタドライバの入出力制御モジュール306である。また、プリンタ仕様記述ファイル406は、インストールされたプリンタドライバのプリンタ仕様記述ファイル304である。なおバックエンドモジュール407はOSが提供するものであり、グラフィックレンダリングモジュール403が生成した印刷データをプリンタへ、そのデータを送信するための入出力制御モジュール408へ受け渡しするためのモジュールである。また、プリントキュー登録情報409、プリンタ仕様記述ファイル410は、プリンタ登録の過程でOSが生成するものである。プリントキュー登録情報409は登録するプリントキューの情報が記述されたファイルである。プリントキュー登録情報409には、プリンタの名前、設置場所、プリントキューのアドレス情報などが記述される。
OS402はUI制御モジュール405によってプリンタ追加ダイアログ(不図示)を表示してプリントキュー印刷設定情報411を集め、プリントキュー登録情報409を生成する。例えば、CUPSシステムでは、/etc/cups/ディレクトリ配下に格納されているprinters.confファイルがプリントキュー登録情報409である。一方で、プリンタ仕様記述ファイル410には、プリンタの機能仕様が記述されている。
OS402はプリンタに対応するこのプリンタ仕様記述ファイル406をUI制御モジュール405から取得し、システムの所定の場所に格納する。格納場所は、例えば、CUPSシステムでは記憶部205の/etc/cups/ppd/ディレクトリ配下である。図4において、OS402はプリンタ仕様記述ファイル406を410のプリンタ仕様記述ファイルに格納している。ユーザは出力先のプリンタを切り替えたい場合、UI制御モジュール405が表示するプリントキュー選択用のダイアログ(不図示)でプリントキューの選択を行う。
[プリセット保存]
図5はプリセットの設定内容を保存するファイルである。プリセットとは、ユーザが頻繁に使用する印刷設定の組み合わせを、名称をつけて保存しておくものである。ユーザはこの設定を使用したい場合、UI制御モジュール405が表示するプリセット選択用のダイアログ(不図示)で、保存しているプリセットの中から所望のプリセットを選択することで、この設定を再現できる。以下にこのプリセットの設定保存に関して説明する。
新規登録の対象となるプリセットはプリンタドライバがインストールされるときに、インストーラによってOSにインストールされる。図5において、行501および行512の”CustomPresetList”タグ内に複数のプリセットの設定内容を記述する。一つのプリセットは、行505および行506に記述されているように“PresetSettings”というタグ内に記述する。なお、PresetSettingsのパラメータとして、そのプリセット名を記述することとする。行505および行506で示されるプリセットは、プリセット名が‘Standard’、このプリセットの設定内容はNullであることを示している。
図5のプリセット設定内容保存ファイルにはもう一組のプリセットが記述されており、行507から行511に記述されている‘Preset1’という名称のプリセットである。このプリセットの設定内容は行508から行510に記述されている。行508は“ColorMode”のパラメータが‘Color’、行509は“Duplex”のパラメータが‘Duplex’、行510は“Resolution”のパラメータが‘600’であることを示している。なお、各項目の前に“ABC.”という識別子が付いているが、これはOSがプリセットを管理しており、ベンダー共通で使用されるため、設定項目をベンダー毎に区別するためにつけていることによる。以上説明したようにこのプリセット設定内容保存ファイルにより、プリセットの種類および各プリセットの設定内容を定義することができる。
図6はプリンタドライバインストール時の従来のプリセット追加方法を説明するための図である。
図6(a)はプリセットを追加する前のプリセット登録状態を示す図である。プリセット601はそれぞれ登録済みのプリセットの名称を表している。図6(a)では、プリセット1、プリセット2、プリセット3の3つが登録されている。設定602はプリセットの設定内容を表している。図6における設定内容は、カラー/モノクロ、両面/片面、N−up、解像度が設定されている。例えば、プリセット1はカラー、両面、1−up、600dpiという設定の組み合わせを持っている。
図6(b)はプリンタドライバのインストール時にプリセットを追加した後のプリセット登録状態を示す図である。プリセット603はそれぞれ登録済みのプリセットの名称を表している。設定604はプリセットの設定内容を表している。図6(b)ではプリセット4が追加されている。ここで、従来のプリセット追加方法では、プリセット4はプリセット1と設定内容が同じであるが、新規プリセットとして重複して追加されることとなる。
図7はプリンタドライバインストール時の従来のプリセット追加方法を説明するための図である。図6にて示した従来例とは異なる例を示している。
図7(a)は、プリセットを追加する前のプリセット登録状態を示す図である。プリセット701は登録済みのプリセットの名称を表している。図7(a)では、プリセット1、プリセット2、プリセット3の3つが登録されている。設定702はプリセットの設定内容を表している。図7における設定内容は、カラー/モノクロ、両面/片面、N−up、解像度、ステープルが設定の対象となっている。例えば、プリセット1はカラー、両面、1−up、600dpi、ステープル(右上)という設定の組み合わせを持っている。プリセット2、プリセット3はステープル機能を持たないため、ステープルの設定は無しである。
図7(b)はプリンタドライバのインストール時にプリセットを追加した後のプリセット登録状態を示す図である。プリセット703は登録済みのプリセットの名称を表している。設定704はプリセットの設定内容を表している。図7(b)ではプリセット4が追加されている。プリセット4の設定がプリセット1の設定とほぼ同じで一部だけ差分(ステープル設定のパラメータ)がある場合であっても、プリセット1を利用するプリントキューが存在する場合があるため、プリセット1を編集することはしない。プリセット4は新規プリセットとして追加されることとなる。
すなわち、従来例として図6及び図7にて示したプリセットの追加においては、いずれも既に登録されているプリセットと類似するプリセットを新規に追加することとなる。
[プリセット追加]
図8は本実施形態に係るプリンタドライバインストール時のプリセット追加方法を説明するための図である。
図8(a)はプリセットを追加する前のプリセット登録状態を示す図である。プリセット801は登録済みのプリセットの名称を表している。図8(a)では、プリセット1、プリセット2、プリセット3の3つが登録されている。設定802はプリセットの設定内容を表している。図8(a)における設定内容は、カラー/モノクロ、両面/片面、N−up、解像度が設定されている。例えば、プリセット1はカラー、両面、1−up、600dpi、という設定の組み合わせを持っている。
ここで、新規に各設定項目のパラメータが、カラー、両面、1−up、600dpi、ステープル“左上”という設定の組み合わせを有するプリセット(プリセット4)を新規に追加することを想定する。
図8(b)はプリンタドライバのインストール時に前述のプリセットを追加した後のプリセット登録状態を示す図である。プリセット803は登録済みのプリセットの名称を表している。本実施形態では特定の条件に合致する場合には、図8(b)のように前述のプリセット4を新規に追加する際に、新規にプリセット4として追加することはしない。ここでは、新規プリセットと重複する設定を有するプリセット1に、プリセット4に特有の設定内容を加えることによって登録する。
特定の条件について具体例を説明する。インストーラ(不図示)は、プリセット1を利用するプリントキューに対応するプリンタ(ここではプリンタ102)が、追加しようとするプリセット4で保持しプリセット1で保持していない差分機能(ステープル機能)を持っていないことを確認する。ここで、プリンタ102の機能はプリンタ仕様記述ファイル410を参照することで確認される。その結果、インストーラは、図8(a)のプリセット1を使用しているプリンタ102がステープル機能を備えていないことを確認した上で、プリセット1及び4のほかの設定が同一の場合に、プリセット1にステープル“左上”を追加する。この際に、プリセット4を利用するプリントキューには、後述する図10で示すように、プリセット1を対応付けておく。
ユーザがプリンタ102に対応するプリントキューを選び、印刷しようとした際にこの更新されたプリセット1を用いたとしても、プリンタ102はステープル機能を備えていないので、このステープルに関する設定は反映されない。一方で、プリセット4を利用するプリントキューに対応するプリンタにはステープル機能があるので、同様に更新されたプリセット1を用いると、ステープル設定までを含めたプリセット1に含まれる全ての設定が反映されることになる。
すなわち、図8にて示した本実施形態に係る新規プリセットの追加の例においては、図6及び図7で示したような無秩序なプリセットの新規登録を行うのではなく、特定の条件下で複数のプリセットをまとめて管理するようになる。なお、特定の条件には、前述以外にも、プリセットに含まれる全ての設定項目のパラメータが重複する際に、1つのプリセットとしてまとめて管理するといったものも含まれる。
また、上述では、プリセットの更新を、新規ドライバがインストールされたタイミングでインストーラが行うことを想定している。しかし、上述したプリセットを更新するといった処理は、ドライバやOSなどが提供するモジュールが、プリセットのみを新規に登録したタイミングや、プログラムの起動時など所望なタイミングで行っても同様の効果を得ることができる。
図9(a)は、図8(b)のプリセット1を使用するプリントキューのドライバUIである。この場合のプリントキューは、ステープル機能を備え、機能内容としてプリセット1に対応するプリンタのものである。プリント設定ダイアログ901は、実際の印刷に用いる印刷設定の変更などを可能にするユーザインタフェースである。プリント設定ダイアログ901は、システムが共通に提供するコントロールとして、プリントキュー選択902、プリセット選択903、部数904、用紙サイズ905を備える。ユーザが出力先のプリンタを切り替えたい場合、プリントキュー選択902を操作する。プリンタ固有の機能は、これ以外の部分で設定が可能となっている。
また、このプリンタの機能が数多くある場合、すべての機能を一度に表示せずに、906のコントロールで機能のグループを切り替える方法が取られる。ここでは一例として「仕上げ」に関連する機能を表示している状態を示す。仕上げ関連の機能としては、印刷方法907による片面/両面指定、排紙方法908によるステープルの設定がある。N−upの指定は906のコントロールで「レイアウト」を選択可能として、レイアウトの機能として指定できるようにする(図示しない)。プリントボタン909は印刷を実行するためのボタンであり、キャンセルボタン910は印刷を取りやめるためのボタンである。
図9(b)は図8(a)のプリセット1を使用するプリントキューのドライバUIである。このプリセット1はステープル機能を含まない。プリント設定ダイアログ1001は、システムが共通に提供するコントロールとして、プリントキュー選択1002、プリセット選択1003、部数1004、用紙サイズ1005を備える。プリンタ固有の機能として、機能のグループを切り替える1006のコントロール、印刷方法1007による片面/両面指定がある。そして、プリントボタン1008は印刷を実行するためのボタンであり、キャンセルボタン1009は印刷を取りやめるためのボタンである。また、ステープル機能を持たないプリンタ102が図8(b)のプリセット1を使用した場合も、このようなドライバUIになる。なお、図9にて示すUIの構成は、一例であり、プリセットを設定するために必要となる項目を有していれば、ここに示す構成に限定するものではない。
[プリセットとプリントキューとの関連テーブル]
図10はプリセットとプリントキューの関連を表すテーブルである。このテーブルはプリントキュー1101とプリセット1102の項目によって構成される。このテーブルによると、プリセット1はプリントキュー1だけでなくプリントキュー4でも使用される。同様にプリセット2はプリントキュー2とプリントキュー5によって使用される。このように本実施形態においては、1つのプリセットが複数のプリントキューによって使用されうる。
図11はプリンタドライバインストール時にプリセットに複数の機能を追加できることを表す図である。図11(a)は図8(a)と同じである。プリセット1201は登録済みのプリセットの名称を表している。設定1202はプリセットの設定内容を表している。図11(b)は図8(b)のようにプリセット1に機能が追加された状態を表している。図8(b)との違いは、1つのプリセットに複数の機能が追加されている点である。インストーラはプリセット1を利用するプリントキューに対応するプリンタ(ここではプリンタ102とする)が、追加しようとするプリセットで保持しプリセット1で保持していない差分機能を備えていないことを確認する。プリンタ102の機能はプリンタ仕様記述ファイル410を参照することで確認する。その結果、インストーラは、図11(a)にて示しているプリセット1を使用しているプリンタ102がステープル、パンチ、Z折りの機能を備えていないことを確認した上で、プリセット1にステープル(左上)、パンチ、Z折りの機能(設定項目)を追加する。プリンタ102がこれらの機能を備えていないことにより、プリセット1にステープル(左上)、パンチ、Z折りを追加してもプリンタ102に対応するプリントキューに影響は及ばない。
[ドライバインストールフロー]
図12は、インストーラによるプリンタドライバをインストールする際の処理を説明するためのフローである。クライアントコンピュータ101に保存されたインストーラが起動される。インストーラはプリンタドライバをインストールすると共に、新規に対応するプリンタ用にベンダーがカスタマイズしたプリセットをインストールしようとする。そして、プリンタドライバインストール用画面(不図示)が表示されることにより、処理が開始される。
S1001でインストーラはプリントキュー追加の指示を検知する。S1002でインストーラは追加するプリントキュー用にOS内でプリセットを検索する。S1003でインストーラはOS内にプリセットが1つ以上存在するかを判定する。OS内にプリセットが1つ以上存在する場合、S1004に遷移する。存在しない場合、S1013に遷移する。
S1004でインストーラはユーザからプリセット追加を実施するかの指示を取得する。S1005でインストーラはプリセット追加を実施するかを判定する。追加する場合、S1006へ遷移する。追加しない場合、プリセットの追加を行わずにプリンタドライバのインストールを終了する。
S1006でインストーラはOSが管理しているプリセットの設定内容を抽出する。これにより、プリセットに関する情報を取得するプリセット取得を実現する。S1007でインストーラはOSが管理している登録済みのプリセットファイルの中に、これからインストールしようとしているプリセットの設定内容と重複する設定があるかを確認する。
S1008でインストーラは重複する設定を持つ登録済みプリセットが存在するかを判定する。ここでは、比較する2つのプリセット間で共通する設定項目の全てのパラメータが同一のものを重複すると判定することになる。S1008でインストーラは、重複する設定を持つ登録済みプリセットが存在すると判定した場合、S1009に遷移する。存在しないと判定した場合、S1013に遷移する。
S1009でインストーラは、重複する設定をもつと判定された登録済みのプリセットとインストールしようとする新規プリセットの間に、指定される機能(設定項目)の差分があるかを判定する。機能差分がある場合、S1010に遷移し、機能差分がない場合、S1014に遷移する。
S1009で差分機能がある場合、S1010でインストーラは登録済みのプリセットを使用しているプリントキューについて、このプリントキューに対応するプリンタのプリンタ仕様記述ファイル410を参照し、プリンタの機能を抽出する。これにより、プリンタの機能に関する情報を取得する機能取得を実現する。S1011でインストーラは、インストールしようとする新規プリセットが備える登録済みのプリセットとの差分機能が、登録済みのプリセットを使用するプリンタが利用しうる機能であるかを判定する。登録済みのプリセットを使用するプリンタは図10のように複数存在する場合もある。いずれのプリンタにおいてもインストールしようとする新規プリセットが備える差分機能を利用し得ない場合、S1012に遷移する。いずれかのプリンタが差分機能を利用する可能性がある場合、S1013に遷移する。
S1012でインストーラは登録済みのプリセットに対して、差分となる機能の設定を追加する。これは、図8(b)でプリセット1にステープル(パラメータは“左上”)を追加する処理に相当する。これにより、類似するプリセットをOSに複数登録することなく、1つのプリセットで効率良く管理することが可能となる。S1013でインストーラはOSが管理するプリセットとして、新規プリセットを登録する。これは図6や図7にて示したプリセットの登録(追加登録)と同様の処理となる。インストーラはS1012、S1013の処理を実行したら、S1015に遷移する。
また、S1009で機能差分がない場合、登録済みのプリセットとインストールしようとするプリセットは、全ての設定項目及びそのパラメータが同じである。このため、S1014でインストーラは登録済みのプリセットを新規に登録したプリントキュー用のプリセットとして抽出する。これにより、同じ設定内容のプリセットをOSに複数登録してしまうのを回避することが可能となる。S1014の処理を行った後、S1015に遷移する。
S1015でインストーラはプリントキューの登録と共に、図10に示したようにプリントキューにプリセットの関連付けを行って、処理を終了する。
なお、S1004にてユーザからプリセット追加を実施すると指示された場合に、併せてインストールするプリセットを全て新規に追加登録するか、差分追加を行うかの選択をできるようにしても良い。更には、登録対象となる新規プリセットごとに差分追加として上書き登録するか新規に追加登録とするかを選択できるようにしても良い。
また、図12のフローにおいて示してはいないが、ユーザに対し、新規にプリセットを登録した場合には、上書き登録もしくは追加登録を問わず、その登録内容を通知するようにしても良い。さらに、新規にプリセットを追加した場合には、上書き登録もしくは追加登録を問わず、その登録したプリセットの名称をユーザが変更もしくは新たに定義できるようにしてもよい。また、プリセットの名称や属性情報に対して、対応する複数のプリントキューの名前を自動で設定しても良い。これらの場合には、例えば、UI制御モジュール303にて、入力するための画面データを提供することなどが挙げられる。
以上により、ドライバのインストールにおいて、同じ設定内容のプリセットをOSに複数登録してしまうことを回避できる。また、ほとんどの設定内容が重複したプリセットについても、無条件に多数登録してしまうことを回避できる。このため、ユーザによるプリセットの管理、把握のわずらわしさを低減させ、利便性を向上させることができる。
<その他の実施形態>
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。

Claims (12)

  1. インストールされたドライバに関連付くプリセットが登録される情報処理装置であって、
    前記情報処理装置に登録済みのプリセットの情報を取得するプリセット取得手段と、
    前記プリセットに関連付くドライバに対応する印刷装置が備える機能の情報を取得する機能取得手段と、
    複数のプリセットの情報を比較し、共通する設定項目のパラメータが同じか否かを判定する判定手段と、
    前記判定手段により共通する設定項目のパラメータが同じであると判定された複数のプリセットにおいて、前記機能取得手段により取得された機能の情報を参照した結果、何れか1つのプリセットにのみ存在する差分となる設定項目に関する機能を、他のプリセットに関連付くドライバに対応する印刷装置が備えていない場合に、前記差分となる設定項目が存在するプリセットのみを、当該複数のプリセットに関連付く複数のドライバに対して関連付けて、前記情報処理装置に登録する登録手段と
    を有することを特徴とする情報処理装置。
  2. 新規のプリセットの登録の際に、
    前記登録手段は、前記判定手段により当該新規のプリセットの情報と前記プリセット取得手段により取得されたプリセットの情報とを比較し、共通する設定項目のパラメータが同じではないと判定された場合、または前記情報処理装置に登録されているプリセットがない場合、当該新規のプリセットを前記情報処理装置に登録することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記登録手段は、前記判定手段により共通する設定項目のパラメータが同じであると判定された複数のプリセットにおいて、前記機能取得手段により取得された機能の情報を参照した結果、何れか1つのプリセットにのみ存在する差分となる設定項目に関する機能を、他のプリセットに関連付くドライバに対応する印刷装置が備えている場合は、当該複数のプリセットの全てを前記情報処理装置に登録することを特徴とする請求項1または2に記載の情報処理装置。
  4. インストールされたドライバに関連付くプリセットが登録される情報処理装置における制御方法であって、
    前記情報処理装置のプリセット取得手段が、前記情報処理装置に登録済みのプリセットの情報を取得するプリセット取得工程と、
    前記情報処理装置の機能取得手段が、前記プリセットに関連付くドライバに対応する印刷装置が備える機能の情報を取得する機能取得工程と、
    前記情報処理装置の判定手段が、複数のプリセットの情報を比較し、共通する設定項目のパラメータが同じか否かを判定する判定工程と
    を有し、
    前記判定工程にて共通する設定項目のパラメータが同じであると判定された複数のプリセットにおいて、前記機能取得工程で取得された機能の情報を参照した結果、何れか1つのプリセットにのみ存在する差分となる設定項目に関する機能を、他のプリセットに関連付くドライバに対応する印刷装置が備えていない場合に、前記差分となる設定項目が存在するプリセットのみが、当該複数のプリセットに関連付く複数のドライバに対して関連付けられて、前記情報処理装置に登録されることを特徴とする制御方法。
  5. 新規のプリセットの登録の際に、
    前記判定工程にて当該新規のプリセットの情報と前記プリセット取得工程で取得されたプリセットの情報とを比較し、共通する設定項目のパラメータが同じではないと判定された場合、当該新規のプリセットが前記情報処理装置に登録されることを特徴とする請求項4に記載の制御方法。
  6. 新規のプリセットの登録の際に、
    前記情報処理装置に登録されているプリセットがない場合、当該新規のプリセットが前記情報処理装置に登録されることを特徴とする請求項4または5に記載の制御方法。
  7. 前記判定工程にて共通する設定項目のパラメータが同じであると判定された複数のプリセットにおいて、前記機能取得工程で取得した機能の情報を参照した結果、何れか1つのプリセットにのみ存在する差分となる設定項目に関する機能を、他のプリセットに関連付くドライバに対応する印刷装置が備えている場合は、当該複数のプリセットの全てが前記情報処理装置に登録されることを特徴とする請求項4乃至6の何れか1項に記載の制御方法。
  8. 前記情報処理装置にプリセットが登録される場合、登録される内容をユーザに通知する通知工程を更に有することを特徴とする請求項4乃至7の何れか1項に記載の制御方法。
  9. 新規のプリセットの登録の際に、
    前記判定工程にて前記新規のプリセットの情報と前記プリセット取得工程で取得されたプリセットの情報とを比較し、共通する設定項目のパラメータが同じであると判定された場合に、前記新規のプリセットに含まれる差分となる設定項目とパラメータを前記プリセット取得工程で取得されたプリセットの情報に追加することでプリセットを更新し、当該更新されたプリセットがもとの2つのプリセットに関連付く2つのドライバに対して関連付けられ、
    前記新規のプリセットは、前記情報処理装置に登録されないことを特徴とする請求項4乃至8の何れか1項に記載の制御方法。
  10. 新規のプリセットの登録の際に、
    前記情報処理装置の選択手段が、前記登録済みのプリセットを更新するか、更新することなく前記新規のプリセットを追加で登録するかの選択を受け付ける選択工程を更に有することを特徴とする請求項9に記載の制御方法。
  11. 前記登録済みのプリセットを更新する場合、
    前記情報処理装置の変更手段が、当該登録済みのプリセットの名称を変更する変更工程を更に有することを特徴とする請求項9に記載の制御方法。
  12. 請求項4乃至11の何れか1項に記載の制御方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。
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