JP2008171096A - 更新機能を有する情報処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】接続される機器の種類とは無関係に利用可能であり、且つ効率的な機能更新が可能な情報処理装置を提供する。
【解決手段】本発明の情報処理装置10は、情報処理装置10が対応している機器の機能を表す第1の機能情報を記憶する対応機器機能情報記憶手段414と、機器20から、機器20を識別するための第1の識別情報を取得する識別情報取得手段410と、情報処理装置10が対応している機器を表す第2の識別情報を記憶する対応機器リスト記憶手段412と、識別情報取得手段410が取得した第1の識別情報を対応機器リスト記憶手段412が記憶する第2の識別情報と比較する比較手段416と、比較手段416により第1の識別情報と第2の識別情報とが一致すると判断された場合に、対応機器機能情報記憶手段414に記憶された第1の機能情報を機器20からの情報に応じて変更する更新手段424とを有する。
【選択図】図4

Description

本発明は、当該情報処理装置が対応している機器の機能を表す第1の機能情報を記憶する対応機器機能情報記憶手段を有し、前記機器からの情報に応じて前記第1の機能情報を更新する情報処理装置に関する。
ネットワーク又はシリアルで、例えばパーソナルコンピュータ(PC)等の情報処理装置と、例えばプリンタ、スキャナ又はファクシミリ(FAX)等の周辺機器とが接続されている場合に、情報処理装置は、情報処理装置に搭載されたアプリケーションで作成又は閲覧したデータを機器が処理可能なデータへ変換するためのデバイスドライバを有する。例えば、レーザプリンタ(LP)及び複合機能プリンタ(MFP)等の画像形成装置の場合に、情報処理装置には、一般的に、その画像形成装置専用のプリンタドライバが組み込まれており、これによって、アプリケーションで作成したデータは、画像形成装置が処理可能なプリンタ言語(PDL)データへと変換される。
情報処理装置へデバイスドライバを組み込む作業は一般にインストールと称され、また、インストールの後に、既に情報処理装置にインストールされたデバイスドライバの機能を拡張する作業は一般にバージョンアップと称される。バージョンアップを行う場合に、ユーザは、拡張される新機能を搭載した新たなデバイスドライバをインターネットを介してダウンロードすることによって、あるいはそれが記憶されたコンパクトディスク(CD)等の記憶媒体をメーカーから取り寄せることによって入手し、再度インストールを行うことが一般的である。
特開2002−063098号公報(特許文献1)には、プリンタドライバソフトウェアを通信回線を介して自動的に更新する印刷システムの提供方法が開示されている。プリンタドライバにて印刷要求があった際に、プリンタファームのバージョンとプリンタドライバが保持しているバージョンとを比較し、プリンタドライバが保持しているものが古ければ、最新のプリンタドライバソフトウェアをダウンロードし、バージョンアップを行うことができる。
特開2002−063098号公報
しかし、上記特許文献1に開示される技術では、情報処理装置に接続される機器の種類とは無関係に利用可能な共通のデバイスドライバであるユニバーサルドライバに関して、上記バージョンアップ機能を適用することができないという問題がある。デバイスドライバ側で保持する機器の機能情報を更新する場合に、デバイスドライバと機器とが1:1の関係にあるならば、デバイスドライバ及び機器の夫々のソフトウェアバージョンを比較する従来の方法により、デバイスドライバが有する機能情報をその機器に適合するよう更新することができる。一方、複数の機種に対応するユニバーサルドライバのようにデバイスドライバと機器とが1:n(nは2以上の整数。)の関係にあるならば、従来の方法では、バージョン付与の規則はプリンタの機種ごとに異なるにも関わらず、デバイスドライバが有する機能情報は、常に、バージョンの数字が最大である機器に適合するよう変更されるので、実際に利用する他の機器の機能情報とは異なることとなる。
また、上記特許文献1に開示される技術では、プリンタドライバのバージョンアップのたびに無駄な印刷処理を行うという問題がある。上記特許文献1に開示される技術は、プリンタドライバのバージョンアップを印刷要求の際に行うので、バージョンアップのみを行いたい場合にも必然的に印刷処理を行わなければならない。
また、上記特許文献1に開示される技術では、プリンタドライバのバージョンアップに時間がかかるという問題がある。上記特許文献1に開示される技術は、プリンタドライバのソフトウェア全体を更新するため、不要なデータのやり取りやアンインストール/インストール等の作業が発生し、結果として多大な時間を要する。
本発明は、上記問題を鑑みなされたものであり、接続される機器の種類とは無関係に利用可能であり、且つ効率的な機能更新が可能な情報処理装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の情報処理装置は、当該情報処理装置が対応している機器の機能を表す第1の機能情報を記憶する対応機器機能情報記憶手段を有し、前記機器からの情報に応じて前記第1の機能情報を更新する情報処理装置であって、前記機器から、前記機器を識別するための第1の識別情報を取得する識別情報取得手段と、当該情報処理装置が対応している機器を表す第2の識別情報を記憶する対応機器リスト記憶手段と、前記識別情報取得手段が取得した前記第1の識別情報と、前記対応機器リスト記憶手段が記憶する前記第2の識別情報とを比較する比較手段と、該比較手段により前記第1の識別情報と前記第2の識別情報とが一致すると判断された場合に、前記対応機器機能情報記憶手段に記憶された前記第1の機能情報を、前記機器からの情報に応じて変更する更新手段とを有する、ことを特徴とする。
これにより、接続される機器の種類とは無関係に利用可能な情報処理装置を提供することができる。本発明の情報処理装置は、当該情報処理装置が対応している機器の識別情報を記憶しており、この識別情報と対象機器の識別情報とを比較することにより、当該情報処理装置が対象機器の機能情報を既に保持しているかどうかを判断することができる。情報処理装置が対象機器の機能情報を既に保持している場合には、情報処理装置は、従来技術により提供される方法で、対象機器に適合するようその機能情報を変更する。従って、本発明の情報処理装置は、機器の識別情報を当該情報処理装置が保持する識別情報と比較することにより、複数の異なる種類の機器に対して利用可能となる。
望ましくは、本発明の情報処理装置は、前記機器の機能を表す第2の機能情報を記憶する機能情報記憶手段に接続され、前記比較手段により前記第1の識別情報と前記第2の識別情報とが一致しないと判断された場合に、前記機能情報記憶手段から前記第2の機能情報を取得する機能情報取得手段を更に有し、前記対応機器機能情報記憶手段は、前記機能情報取得手段が取得した前記第2の機能情報を記憶し、前記対応機器リスト記憶手段は、前記第2の機能情報に含まれる前記機器の識別情報を記憶する。
これにより、効率的な機能更新が可能な情報処理装置を提供することができる。情報処理装置が対象機器の機能情報を保持していない場合に、対象機器の機能情報のみを取得すれば良く、不必要なデータのやり取りや、情報処理装置全体のアンインストール/インストール等の作業が発生しないので、従来に比べて更新動作に要する時間が短縮される。
望ましくは、本発明の情報処理装置は、前記対応機器機能情報記憶手段に記憶された前記第1の機能情報に基づいて、前記機器が有する機能及び/又は前記機器に実行させる処理を設定するための設定画面を表示する表示手段を更に有し、前記識別情報取得手段は、前記表示手段により前記設定画面が表示される際、又は前記設定画面に従ってユーザ要求が入力される際に、前記機器から前記第1の識別情報を取得する。
これにより、上記特許文献1に開示される技術のように機器に所定の動作をさせる場合に限らず更新を実行することができるので、従来に比べて、機器に不必要な処理をさせることがなくなる。
望ましくは、本発明の情報処理装置において、前記識別情報取得手段は、当該情報処理装置にネットワークを介して接続される複数の機器から識別情報を取得するネットワーク接続機能情報取得手段を有する。
これにより、ネットワーク環境で複数の機器と接続される場合に、それら複数の機器を対象として、識別情報の比較により当該情報処理装置が対応している機器であるかどうかを判断して、対応していない機器であればその機能情報を取得することができる。
望ましくは、本発明の情報処理装置において、前記機能情報取得手段は、前記機能情報記憶手段に前記機器の機能を表す前記第1の機能情報がない場合に、前記機器、又は前記機能情報記憶手段とは別の機能情報記憶手段から前記第1の機能情報を取得する。
望ましくは、本発明の情報処理装置において、前記表示手段は、前記機能情報取得手段が前記機器の機能を表す前記第1の機能情報を取得できなかった場合に、その旨を示すエラー表示画面を表示する。
これにより、ユーザに更新動作が実行できなかったことを知らせることができる。この場合に、ユーザは、手動で情報処理装置が有する機器の機能情報を更新する等、別の方法を選択することができる。
望ましくは、本発明の情報処理装置において、前記機能情報記憶手段は、前記機器に組み込まれる。
望ましくは、本発明の情報処理装置において、前記機能情報取得手段は、前記機能情報記憶手段に記憶される複数の機器の機能情報を取得し、前記対応機器機能情報記憶手段は、前記機能情報取得手段が取得した前記複数の機器の機能情報を記憶する。
これにより、情報処理装置が対応していない機器の機能情報をも記憶する外部の記憶手段と同じ内容を保持することとなるので、後に別の機器を利用する場合に、識別情報の比較により対象機器の機能情報を取得しなければならない機会が減り、更新動作に要する時間は更に短縮される。
本発明により、機器の識別情報を参照して、未対応の機器である場合にはその機器の機能情報のみを取得することができるので、接続される機器の種類とは無関係に利用可能であり、且つ効率的な機能更新が可能な情報処理装置を提供することが可能となる。
本発明を実施するための最良の形態を、添付の図面を参照して説明する。
〔構成〕
図1は、本実施形態における情報処理システムのネットワーク構成図の例を示す。
図1において、情報処理システム1は、情報処理装置10と、異なる機種である第1及び第2の機器20、20と、サーバ装置30と、それらを相互に接続して、データ通信を可能にするネットワーク40とを有する。
情報処理装置10は、基本ソフト(OS)に基づくユーザインターフェース(UI)を表示することが可能なパーソナルコンピュータ(PC)、PDA(Personal Digital Assistants)、又は携帯電話等のコンピュータであっても良い。
第1及び第2の機器20、20は、夫々、情報処理装置10からの要求に従って動作する機器であって、例えば、レーザプリンタ(LP)又は複合機能プリンタ(MFP)等の画像形成装置がある。
サーバ装置30は、ネットワーク内の機器の機能を表す機能情報を保持し、それを情報処理装置10の要求に応じて提供する情報処理装置である。図1では、サーバ装置30は、Web上のサーバとして表されるが、夫々の機器の内部に置かれても良い。
図1では、情報処理装置、機器及びサーバ装置は、夫々、1台又は2台ずつしか示されていないが、実際には複数台であっても良い。また、情報処理装置、機器及びサーバ装置の間の接続は、図1に示されるようなローカルエリアネットワーク(LAN)やインターネット等のネットワーク形式はもちろん、例えばUSB等のようなシリアル形式であっても良い。
図2は、本実施形態における情報処理装置のハードウェア構成例を示す図である。図2に示されるように、情報処理装置10は、バス16によって相互に接続されたドライブ装置110と、補助記憶装置120と、メモリ装置130と、演算処理装置140と、インターフェース装置150とを有する。情報処理装置10での処理を実現するプログラムは、CD−ROM等の記録媒体170によって提供される。
ドライブ装置110は、記録媒体170を読み取るための装置である。プログラムを記録した記録媒体170がドライブ装置110にセットされると、プログラムが記録媒体170からドライブ装置110を介して補助記憶装置120にインストールされる。なお、本実施形態では、記録媒体に記録されたプログラムとして、後述するプリンタドライバに代表されるデバイスドライバを例として説明する。
補助記憶装置120は、インストールされたプログラムを格納すると共に、必要なファイル及びデータ等を格納する装置である。
メモリ装置130は、プログラムの起動指示があった場合に、補助記憶装置120からプログラムを読み出して格納する装置である。
演算処理装置140は、メモリ装置130に格納されたプログラムに従って、情報処理装置10に係る機能を実行する装置である。
インターフェース装置150は、情報処理装置10を図1のネットワーク30へ接続するための装置である。
図3は、印刷システムを例として、本実施形態における情報処理装置の機能構成例を示す図である。図3に示されるように、情報処理装置10は、プリンタ20に接続されており、アプリケーション12と、グラフィックエンジン14と、デバイスドライバの一例としてのプリンタドライバ16と、データ送信部18とを有する。
アプリケーション12は、例えばウィンドウズ(登録商標)のような基本ソフト(OS)上で動作するプログラムであって、例えば、文書作成ソフト及び表計算ソフト等のような汎用アプリケーションである。
グラフィックエンジン14は、OSにより提供され、アプリケーション12からプリンタ20に対して印刷を行う際に描画データを描画するために利用される。グラフィックエンジン14は、一般に、GDI(Graphic Device Interface)と呼ばれる。アプリケーション12は、グラフィックエンジン14に対して、GDI関数と呼ばれる描画データを出力し、グラフィックエンジン14は、アプリケーション12からのGDI関数の出力をDDI(Device Driver Interface)関数に変換して、プリンタドライバ16へ出力する。
プリンタドライバ16は、OSの内部命令をプリンタ20が解釈可能なコマンドに変換するモジュールである。プリンタドライバ16は、グラフィックエンジン14から出力されたDDI関数に基づいて、例えばPDL(Page Description Language)等のプリンタが解釈可能なコマンドを生成する。
データ送信部18は、所謂スプーラであって、プリンタドライバ16で生成されたPDLデータをスプールするモジュールである。スプーラを使用することにより、一般的に、コンピュータ自体やアプリケーションの処理速度に比べると、プリンタ出力はかなり低速であるため、特に大容量のデータの場合には、直接的にデータをプリンタへ送信する場合よりも、相当に早く装置が処理から解放される。スプーラ18によりスプールされたPDLデータは、印刷データとして、印刷ポートからネットワークを介してプリンタ20へ送信される。
プリンタ20は、情報処理装置10のアプリケーション12で作成又は閲覧されたデータを印刷する機能を有する機器であって、情報処理装置10のデータ送信部18から送信されたPDLデータを受信するデータ受信部22と、データ受信部22によって受信されたPDLデータを処理するデータ処理部24とを有する。
図4は、図3のプリンタドライバ16の詳細な構成の一例を表すブロック図である。図4のプリンタドライバ16は、識別情報取得部410と、対応機器リスト記憶部412と、対応機器機能情報記憶部414と、比較部416と、機能情報取得部418と、表示部420と、入力部422と、設定情報更新部424とを有する。
識別情報取得部410は、対象のプリンタ20からそのプリンタを識別するための識別情報を取得するための手段であって、現在設定されているポート先のプリンタ20及び/又はネットワーク内の他のプリンタを検索して、識別情報を取得するネットワーク接続機器情報取得部4010を有する。例えば、識別情報取得部410によってプリンタ20から取得される識別情報は:
PrinterName="XXX PrinterA300"
のように表される。この場合、識別情報はプリンタ名であるが、プリンタIDであっても良い。
対応機器リスト記憶部412は、プリンタドライバ16が対応しているプリンタの識別情報を記憶するための手段であって、例えば図5のように記述された対応機器リスト50が格納された対応機器リストデータベース(DB)4210に接続されている。図5の対応機器リスト50は、異なる4つの機種の識別情報52、54、56及び58を含む。本例では、対応機器リスト50は、テキスト形式のデータであるが、XML形式又はHTML形式等のデータであっても良い。
対応機器機能情報記憶部414は、プリンタドライバ16が対応しているプリンタの機能情報を記憶するための手段であって、例えば図6のように記述された対応機器機能情報60が格納された対応機器機能情報DB4410に接続されている。図6の対応機器機能情報60は、プリンタドライバ16が対応している複数の異なる機種のプリンタの機能情報62、64...を含む。夫々の機能情報は、夫々のプリンタが実行可能な機能に係るオプション構成の情報と、そのオプション構成の設定情報とを含む。ここで、オプション構成の情報とは、給紙トレイ、用紙サイズ、ステープラー、パンチ、及びZ折り等の機能と、その機能を設定するための選択肢(例えば「ステープラー:あり/なし」等。)とを含む情報である。また、オプション構成の設定情報とは、所定の機能に対する設定値を表す情報であって、例えば、当初は画面に表示されていないが、大量給紙トレイを「あり」に設定すると「用紙サイズ」の項目が現れ、「A4」のような設定値が表示される。本実施形態では、対応機器機能情報60は、オプション構成情報及びその設定情報としてMIB(Management Information Base)値を保持する。また、対応機器機能情報60は、本実施形態ではテキスト形式のデータであるが、XML形式又はHTML形式等のデータであっても良く、また、複数のプリンタの機能情報を1つのデータファイルにまとめて保持する代わりに、複数のファイルに分けて保持しても良い。
比較部416は、識別情報取得部410がプリンタ20から取得した識別情報と、対応機器リストDB4210に記憶された識別情報とを比較して、プリンタドライバ16がプリンタ20に対応しているかどうかを判断するための手段である。
機能情報取得部418は、比較部416の比較によりプリンタドライバ16がプリンタ20に対応していないと判断された場合に、サーバ装置30の機能情報DB450からプリンタ20に係る機能情報を取得するための手段であって、第1及び第2の外部情報送受部4810、4820と、内部情報送受部4830とを有する。
機能情報DB450は、ネットワーク上の複数のプリンタの機能情報を記憶するための記憶手段である。機能情報DB450は、例えば、図7のように記述された機能情報データ70を記憶する。図7の機能情報データ70は、複数の異なる機種のプリンタの機能情報72、74、76・・・を有する。夫々の機能情報は、MIB値で表されたオプション構成情報及びその設定情報を含む。機能情報データ70は、本実施形態ではテキスト形式のデータであるが、XML形式又はHTML形式等のデータであっても良く、また、複数のプリンタの機能情報を1つのデータファイルにまとめて保持する代わりに、複数のファイルに分けて保持しても良い。
第1の外部情報送受部4810は、サーバ装置30へアクセスして、機能情報DB450に記憶された機能情報を取得するための手段である。第2の外部情報送受部4820は、対象のプリンタ20へアクセスして、プリンタ20が保持する機能情報を取得するための手段である。第1及び第2の外部情報送受部4810、4820により取得された機能情報は、対応機器機能情報記憶部414を介して対応機器機能情報60(図6。)へ追加され、取得した機能情報に含まれるプリンタ20の識別情報は、対応機器リスト記憶部412を介して対応機器リスト50(図5。)へ追加される。
内部情報送受部4830は、比較部416から識別情報の比較結果を受け取る手段であり、プリンタ20が未対応プリンタであったならば、第1の外部情報送受部4810及び/又は第2の外部情報送受部4820にプリンタ20の機能情報を外部より取得するよう指示する。
表示部420は、対応機器機能情報DB4410に記憶された対応機器機能情報60に基づいて、情報処理装置10に接続された又は内蔵されたディスプレイ装置(図示せず。)に対象のプリンタ20の設定画面を表示させるための手段である。
入力部422は、表示部420によりディスプレイ装置に表示された設定画面に基づいてユーザがマウス及びキーボード等の操作装置(図示せず。)を用いて入力した入力値を受けるための手段である。
設定情報更新部424は、対応機器機能情報DB4410に記憶された対応機器機能情報60を、プリンタドライバ16で現在設定されているポート先のプリンタ20の構成に従った内容に自動的に変更するための手段である。
以下、図4のプリンタドライバ16の更新動作について、具体的な例を挙げて説明する。
図8は、図4のプリンタドライバ16の更新動作の第1の例を説明するフローチャートである。
最初に、ステップS101で、入力部422は、ユーザから操作装置(図示せず。)を介して更新実行要求を受け取る。具体的な例としては、OSがウィンドウズ(登録商標)である場合に、ユーザは、「スタート」、「設定」の順で操作したときに画面に表示されるプリンタアイコンの一覧からプリンタドライバ16のプリンタアイコンを選択し、更に、該当するプリンタアイコンを選択した状態で右クリックメニューから「プロパティ」を選択する。「プロパティ」選択後、ディスプレイ装置(図示せず。)には図9のような設定画面90が現れる。図9の設定画面90は、対応機器機能情報DB4410に記憶された前回の設定に基づいて表示部420によって表示される画面であって、本実施例では「デバイスの設定」タブ910を選択した場合の画面が表されている。ここで、前回の設定とは、前回設定されていたポート先の他のプリンタに係るオプション構成情報及び設定情報である。ユーザは、プリンタドライバ16、即ち、対応機器機能情報DB4410に記憶された対応機器機能情報60を、現在設定されているポート先のプリンタ20の構成に適合するよう変更することを望む場合に、この画面の一番下にプルダウンで表示される「自動設定更新実行」920を押下する。
更新実行要求を受け取ると、ステップS102で、プリンタドライバ16は、識別情報取得部410により、ユーザが更新実行を要求した対象のプリンタ20に対して識別情報を要求する。ステップS103で、識別情報取得部410は、識別情報取得部410からの要求に応じてプリンタ20から返されたプリンタ20の識別情報を取得する。
ステップS104で、プリンタドライバ16は、比較部416により、識別情報取得部410により取得したプリンタ20の識別情報と、対応機器リストDB4210に記憶された識別情報とを比較する。即ち、比較部416は、対応機器リストDB4210に記憶された対応機器リスト50(図5。)に、取得したプリンタ20の識別情報が記述されているかを判断する。その結果、プリンタ20の識別情報が対応機器リスト50に記述されている場合には、プリンタドライバ16はプリンタ20に対応しているから、ステップS108で、プリンタドライバ16は、設定情報更新部424により、対応機器機能情報DB4410に記憶される対応機器機能情報60においてプリンタ20に係る機能情報をプリンタ20の構成に従った内容に自動的に変更する。
一方、比較部416によりプリンタドライバ16がプリンタ20に対応していないと判断された場合には、ステップS105で、プリンタドライバ16は、機能情報取得部418の第1の外部情報送受部4810により、サーバ装置30の機能情報DB450からプリンタ20の機能情報を取得する。例えば、プリンタ20の識別情報が:
PrinterName="XXX PrinterA300"
である場合に、第1の外部情報送受部4810は、機能情報DB450に記憶された機能情報データ70(図7。)からこの識別情報を含む機能情報530を取り出す。ステップS106で、プリンタドライバ16は、第1の外部情報送受部4810により取得した機能情報に含まれるプリンタ20の識別情報を対応機器リスト記憶部412を介して対応機器リスト50に追加するとともに、ステップS107で、取得した機能情報を対応機器機能情報記憶部414を介して対応機器機能情報60(図6。)に追加する。その後、ステップS108で、プリンタ16は、設定情報更新部424により、対応機器機能情報DB4410に記憶される対応機器機能情報60においてプリンタ20に係る機能情報をプリンタ20の構成に従った内容に自動的に変更する。
更新後、ディスプレイ装置(図示せず。)には、図10のような設定画面100が現れる。図10の設定画面100は、更新により変更されたオプション構成の設定に従って、更新実行前の図9の設定画面90と比べ、関連する項目の設定値が変更されている。本実施例では、「外部トレイ」1101、「外部・上トレイ」1102、「外部・下トレイ」1103、「ステープラー」1104、「プリントポスト」1105、「Z折りユニット」1106、「拡張HDD」1107、「両面ユニット」1108、及び「印刷後のエミュレーション」1109の各項目の設定が、更新後、「あり」から「なし」へ変更されている。
図11は、本実施例のプリンタドライバの記憶内容を概念図として表す。図11のプリンタドライバソフトウェア1100は、更新される必要がある情報1111を含む。情報1111以外の他の情報は、更新される必要がない。情報1111には、対応機器リスト50及び対応機器機能情報60が含まれる。本実施例では、図8のフローチャートを参照して説明したように、更新動作の際に、対応機器リスト50及び対応機器機能情報60のみが更新される。これらはデータファイルであり、更新の際は、実際上OSのプリンタフォルダ内のファイルを更新するだけで良い。従って、プリンタドライバのアンインストール/インストールや、更新が必要な情報1111以外の他の情報も不必要に更新するような作業は行われない。
以上、本実施例の情報処理装置は、機器の識別情報により当該情報処理装置が対応している機器であるかどうかを判断することができるので、複数の異なる種類の機器に対して利用可能となる。更に、本実施例の情報処理装置は、当該情報処理装置が対象機器に対応しておらず、その機能情報を保持していない場合に、対象機器の機能情報のみを取得すれば良く、不必要なデータのやり取りや、情報処理装置全体のアンインストール/インストール等の作業が発生しないので、従来に比べて更新動作に要する時間が短縮される。
また、本実施例では、更新動作は、ユーザが更新実行を要求した際に開始されたが、図9の設定画面90が開かれた際に開始されても良い。このように、本実施例の情報処理装置は、機器に所定の動作をさせる場合に限らず、ユーザから更新実行の要求があった際、又は所定の画面が表示された際に更新を実行することができるので、従来に比べて、機器に不必要な処理をさせることがなくなる。
また、本実施例では、対象のプリンタがプリンタドライバに対応していない場合に、サーバ装置30の機能情報DB450からそのプリンタに係る機能情報のみを取得したが、機能情報DB450に記憶される全ての機能情報を取得して、プリンタドライバ内の対応機器機能情報DB4410に記憶されるデータと置き換えても良い。これにより、本実施例の情報処理装置は、当該情報処理装置が対応していない機器の機能情報をも記憶する外部の記憶手段と同じ内容を保持することとなるので、後に別の機器を利用する場合に、識別情報の比較により対象機器の機能情報を取得しなければならない機会が減り、更新動作に要する時間は更に短縮される。
図12は、図4のプリンタドライバ16の更新動作の第2の例を説明するフローチャートである。
図12に表される更新動作は、図8に表される実施例1の更新動作とは、機能情報取得部418による機能情報の取得ステップ(S105)が異なっている。このステップ以外の他のステップは、実施例1の更新動作と同じである。
ステップS104で比較部416によりプリンタドライバ16がプリンタ20に対応していないと判断された場合に、ステップS105で、プリンタドライバ16は、プリンタ20の機能情報を取得するために、機能情報取得部418の第1の外部情報送受部4810によりサーバ装置30へアクセスする。第1の外部情報送受部4810は、ステップS105で、サーバ装置30の機能情報DB450にプリンタ20の機能情報があるかどうかを判断する。例えば、プリンタ20の識別情報が:
PrinterName="XXX PrinterA300"
である場合に、第1の外部情報送受部4810は、機能情報DB450に記憶された機能情報データ70(図7。)からこの識別情報を検索する。
機能情報DB450にプリンタ20の機能情報があった場合には、ステップS105で、第1の外部情報送受部4810は、機能情報記憶部450からプリンタ20の機能情報を取得する。一方、機能情報DB450にプリンタ20の機能情報がなかった場合には、ステップS105で、プリンタドライバ16は、第2の外部情報送受部4820により、サーバ装置30以外でプリンタ20の機能情報を記憶する他の装置から、例えばプリンタ20本体から、プリンタ20の機能情報を取得する。
このようにサーバ装置30に対象の機器の機能情報が記憶されていない場合等、サーバ装置30から所望の機能情報を取得することができない場合には、他のサーバや機器本体等の他の装置から所望の機能情報を取得することができる。しかし、他の装置からも機能情報を取得することができなかった場合には、図13のようなエラー表示画面1300が表示される。
図13のエラー表示画面1300は、何らかの原因により更新が実行できなかった場合に、表示部420によりディスプレイ装置に表示される画面であって、更新が実行できなった原因を表す項目1310を含む。例えば、上述のように機能情報を取得できなかった場合には、項目1310に「機能情報なし」と記される。エラー表示画面1300は、エラーが発生した時点で、又は、エラーが発生した後に所定の数だけリトライしたが、やはり自動更新が実行できなかった場合に、ポップアップとして表示される。
以上、本実施例の情報処理装置は、ユーザに更新動作が実行できなかったことを知らせることができる。この場合に、ユーザは、手動で情報処理装置が有する機器の機能情報を更新する等、別の方法を選択することができる。
実施例1及び2で説明されたプリンタドライバの更新動作は、設定されているポート先のプリンタのみを対象としていたが、本実施例では、設定されているポート先のプリンタのみならず、同じネットワークに接続された全てのプリンタを対象とするプリンタドライバの更新動作について説明する。
図14は、図4のプリンタドライバ16の更新動作の第3の例を説明するフローチャートである。
最初に、ステップS201で、表示部420は、入力部422により受け取ったユーザ要求に応答して、所定の設定画面をディスプレイ装置(図示せず。)に表示させる。所定の設定画面とは、例えば、先に図9を参照して説明されたようなプリンタドライバのデバイス設定画面や、アプリケーション上で作成した文書データの印刷状態を設定するための印刷設定画面等である。
設定画面が表示されると、ステップS202で、プリンタドライバ16は、識別情報取得部410のネットワーク接続機器情報取得部4010により、ネットワーク内のプリンタを検索する。ネットワーク接続機器情報取得部4010は、検索により検出されたプリンタ20の識別情報を取得する。
ステップ203で、プリンタドライバ16は、比較部416により、ネットワーク接続機器情報取得部4010により取得したプリンタ20の識別情報と、対応機器リストDB4210に記憶された識別情報とを比較することにより、プリンタドライバ16がプリンタ20に対応しているかどうかを判断する。その結果、プリンタドライバ16がプリンタ20に対応している場合には、ステップS207で、プリンタドライバ16は、設定情報更新部424により、対応機器機能情報DB4410に記憶される対応機器機能情報60においてプリンタ20に係る機能情報をプリンタ20の構成に従った内容に自動的に変更する。
一方、比較部416によりプリンタドライバ16がプリンタ20に対応していないと判断された場合には、ステップS204で、プリンタドライバ16は、機能情報取得部418の第1の外部情報送受部4810により、サーバ装置30の機能情報DB450からプリンタ20の機能情報を取得する。ステップS205で、プリンタドライバ16は、第1の外部情報送受部4810により取得した機能情報に含まれるプリンタ20の識別情報を対応機器リスト記憶部412を介して対応機器リスト50に追加するとともに、ステップS206で、取得した機能情報を対応機器機能情報記憶部414を介して対応機器機能情報60(図6。)に追加する。その後、ステップS207で、プリンタ16は、設定情報更新部424により、対応機器機能情報DB414に記憶される対応機器機能情報60においてプリンタ20に係る機能情報をプリンタ20の構成に従った内容に自動的に変更する。
更新後、ステップS208で、プリンタドライバ16は、ネットワーク接続機器情報取得部4010により、ネットワーク内に他のプリンタがあるかどうかを判断する。ネットワーク内に他のプリンタがある場合には、上記ステップS202〜S207のステップが繰り返される。一方、ネットワーク内に他のプリンタがない場合には、更新動作は完了する。
このように、本実施例のプリンタドライバの更新動作は、ネットワーク内の全てのプリンタを対象に実行される。ネットワーク内の全てのプリンタを検索する方法は従来技術により提供されるが、その他、指定したIPアドレスのプリンタを検索する方法や、IPアドレスが指定した範囲にあるプリンタを検索する方法等が適用されても良い。
以上、本実施例の情報処理装置は、ネットワーク環境で複数の機器と接続される場合に、それら複数の機器を対象として、識別情報の比較により当該情報処理装置が対応している機器であるかどうかを判断して、対応していない機器であればその機能情報を取得することができる。
〔変形例〕
本発明の実施形態では、デバイスドライバの一例としてのプリンタドライバに関して説明したが、アプリケーションからの指示を機器が処理可能なデータに変換するソフトウェアであれば、スキャナドライバ及びPC−FAXドライバ等の他のデバイスドライバにも適用することができる。
また、上記実施形態において、本発明は、情報処理装置のハードディスク(HDD)、読出し専用メモリ(ROM)等のメモリに格納されたプログラムによって実現されるとしたが、あるいは、情報処理装置においてハードウェアとして実現されても良い。
また、本発明の実施形態は、デバイスドライバ及びそれに準じるモジュールの形態に限定されず、アプリケーション自身に適用させても良い。
以上、発明を実施するための最良の形態について説明を行ったが、本発明は、この最良の形態で述べた実施の形態に限定されるものではない。本発明の主旨を損なわない範囲で変更することが可能である。
本実施形態の情報処理システムのネットワーク構成例を示す図である。 本実施形態の情報処理装置のハードウェア構成例を示す図である。 本実施形態における情報処理装置の機能構成例を示す図である。 本実施形態のプリンタドライバの構成例を示す図である。 図4の対応機器リストDBに記憶されるデータの記述例である。 図4の対応機器機能情報DBに記憶されるデータの記述例である。 図4の機能情報DBに記憶されるデータの記述例を示す図である。 実施例1における図4のプリンタドライバの更新動作を説明するフローチャートである。 実施例1における更新前のプリンタの設定画面の例を示す図である。 実施例1における更新後のプリンタの設定画面の例を示す図である。 実施例1のプリンタドライバの概念図を一例として表す図である。 実施例2における図4のプリンタドライバの更新動作を説明するフローチャートである。 実施例2における更新動作のエラー表示画面の例を示す図である。 実施例3における図4のプリンタドライバの更新動作を説明するフローチャートである。
符号の説明
1 情報処理システム
10 情報処理装置
12 アプリケーション
14 グラフィックエンジン
16 プリンタドライバ
18 データ送信部
170 記憶媒体
20,20 機器
30 サーバ装置
40 ネットワーク
410 識別情報取得部
412 対応機器リスト記憶部
414 対応機器機能情報記憶部
416 比較部
418 機能情報取得部
420 表示部
422 入力部
424 設定情報更新部
450 機能情報DB
4010 ネットワーク接続機器情報取得部
50 対応機器リスト
52,54,56,58 識別情報
60 対応機器機能情報
62,64,72,74,76 機能情報
70 機能情報データ

Claims (8)

  1. 当該情報処理装置が対応している機器の機能を表す第1の機能情報を記憶する対応機器機能情報記憶手段を有し、前記機器からの情報に応じて前記第1の機能情報を更新する情報処理装置であって、
    前記機器から、前記機器を識別するための第1の識別情報を取得する識別情報取得手段と、
    当該情報処理装置が対応している機器を表す第2の識別情報を記憶する対応機器リスト記憶手段と、
    前記識別情報取得手段が取得した前記第1の識別情報と、前記対応機器リスト記憶手段が記憶する前記第2の識別情報とを比較する比較手段と、
    該比較手段により前記第1の識別情報と前記第2の識別情報とが一致すると判断された場合に、前記対応機器機能情報記憶手段に記憶された前記第1の機能情報を、前記機器からの情報に応じて変更する更新手段とを有する、ことを特徴とする情報処理装置。
  2. 前記機器の機能を表す第2の機能情報を記憶する機能情報記憶手段に接続された請求項1記載の情報処理装置において、
    前記比較手段により前記第1の識別情報と前記第2の識別情報とが一致しないと判断された場合に、
    前記機能情報記憶手段から前記第2の機能情報を取得する機能情報取得手段を更に有し、
    前記対応機器機能情報記憶手段は、前記機能情報取得手段が取得した前記第2の機能情報を記憶し、
    前記対応機器リスト記憶手段は、前記第2の機能情報に含まれる前記機器の識別情報を記憶する、ことを特徴とする請求項1記載の情報処理装置。
  3. 前記対応機器機能情報記憶手段に記憶された前記第1の機能情報に基づいて、前記機器が有する機能及び/又は前記機器に実行させる処理を設定するための設定画面を表示する表示手段を更に有し、
    前記識別情報取得手段は、前記表示手段により前記設定画面が表示される際、又は前記設定画面に従ってユーザ要求が入力される際に、前記機器から前記第1の識別情報を取得する、ことを特徴とする請求項1又は2記載の情報処理装置。
  4. 前記識別情報取得手段は、当該情報処理装置にネットワークを介して接続される複数の機器から識別情報を取得するネットワーク接続機能情報取得手段を有する、ことを特徴とする請求項1乃至3のうちいずれか一項記載の情報処理装置。
  5. 前記機能情報取得手段は、前記機能情報記憶手段に前記機器の機能を表す前記第1の機能情報がない場合に、前記機器、又は前記機能情報記憶手段とは別の機能情報記憶手段から前記第1の機能情報を取得する、ことを特徴とする請求項1乃至4のうちいずれか一項記載の情報処理装置。
  6. 前記表示手段は、前記機能情報取得手段が前記機器の機能を表す前記第1の機能情報を取得できなかった場合に、その旨を示すエラー表示画面を表示する、ことを特徴とする請求項3乃至5のうちいずれか一項記載の情報処理装置。
  7. 前記機能情報記憶手段は、前記機器に組み込まれる、ことを特徴とする請求項1乃至6のうちいずれか一項記載の情報処理装置。
  8. 前記機能情報取得手段は、前記機能情報記憶手段に記憶される複数の機器の機能情報を取得し、
    前記対応機器機能情報記憶手段は、前記機能情報取得手段が取得した前記複数の機器の機能情報を記憶する、ことを特徴とする請求項2記載の情報処理装置。
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