JP2011163465A - 軸受装置及び工作機械用主軸装置 - Google Patents

軸受装置及び工作機械用主軸装置 Download PDF

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Abstract

【課題】微量のグリースが給脂されるグリース潤滑においても、安定してグリースを給脂することができ、グリースの攪拌抵抗に起因する異常発熱を防止し、且つ長寿命を達成することができる軸受装置及び工作機械用主軸装置を提供する。
【解決手段】1回当たり0.005〜0.1cmのグリース供給でグリース潤滑される軸受装置であって、後側軸受ハウジング106の給脂孔13、及び円筒ころ軸受20の外輪21に形成された補給孔27の孔径d1、d2が1.5mm以上、10mm以下であり、且つ少なくとも1つの補給孔27は、給脂孔13に対して周方向位相45°以内に配置される。
【選択図】図1

Description

本発明は、軸受装置及び工作機械用主軸装置に関し、より詳細には、高速回転する工作機械の主軸や高速モータ等において、微量のグリース給脂によりグリース潤滑される転がり軸受を備える軸受装置及び工作機械用主軸装置に関する。
工作機械の主軸装置などに使用される転がり軸受には、取り扱い易く、環境面やコスト面で有利なグリース潤滑が採用されている。また、転がり軸受は、高速回転性、長寿命と共に、加工精度向上のため、振動、音響等の特性に対しても高い性能が要求される。このようなグリース潤滑される転がり軸受は、初期段階でグリースを封入し、数時間をかけて慣らし運転を行ってグリースを最適な状態にしている。また、グリースは、回転中にも補給されるが、高速回転で使用される転がり軸受は、グリース補給量が多いと、グリースの噛み込みや攪拌抵抗により異常発熱を起こし易い。特に、円筒ころ軸受の場合は、軌道面と転動体との接触部が線接触であるため、点接触の玉軸受と比較して発熱し易く、1回当たり補給量が0.005〜0.1cm、好ましくは、0.005〜0.02cmの微量のグリースを補給する必要がある。
従来、グリース潤滑される軸受装置としては、外輪間座を介して軸受内輪側からグリースを給脂するようにして、過剰なグリース供給を防止し、グリースの撹拌抵抗に伴う発熱を抑制するようにした転がり軸受装置が開示されている(例えば、特許文献1参照。)。また、保持器の円環部外周面に、複数の凹状切欠部を円周方向に形成し、多量のグリースが供給されても、余剰のグリースを軸受空間から凹状切欠部を介して外部へ排出して、グリース補給時の異常昇温を防止するようにした円筒ころ軸受が知られている(例えば、特許文献2参照。)。さらに、ハウジングにグリース補充孔を貫通し、グリース補充孔に合わせて外輪に連通孔を貫通し、ハウジングの内周に連通孔に臨む環状溝、または外輪の外周に連通孔を含む環状溝を形成したものがある(例えば、特許文献3参照。)。
特開2001−271843号公報 特開2008−121888号公報 特開2005−54833号公報
特許文献1及び特許文献2に記載の軸受装置は、多量のグリース給脂を前提とした技術であり、転がり軸受にグリースが供給される際、過剰なグリースを軸受外に排出してグリースの撹拌抵抗による発熱の抑制を図っており、グリース消費量が多くなる問題があった。一方、回転中のグリース補給の際に異常発熱を防止するため、1回当たりグリースの給脂量を少なくすると、グリースが給脂経路内に滞留する時間が長くなり、グリースの基油分が分離してしまい、また、分離した基油分が嵌合部からリークするなどして、給脂経路内で固化する場合があり、確実に給脂できなくなる虞があった。また、特許文献3に記載の軸受装置では、連通孔の穴径を1.2mmとしており、条件によっては、グリースが給脂経路内で固化する可能性があった。
本発明は、前述した課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、微量のグリースが給脂されるグリース潤滑においても、安定してグリースを給脂することができ、グリースの攪拌抵抗に起因する異常発熱を防止し、且つ長寿命を達成することができる軸受装置及び工作機械用主軸装置を提供することにある。
本発明の上記目的は、下記の構成により達成される。
(1) 径方向に貫通する少なくとも1つの補給孔が形成された外輪を有する転がり軸受と、
前記外輪が嵌合する内周面に開口する少なくとも1つの給脂孔が形成されたハウジングと、
を備え、前記給脂孔及び前記補給孔を介して供給されるグリースによって前記転がり軸受がグリース潤滑される軸受装置であって、
前記ハウジングの内周面または前記外輪の外周面には、前記給脂孔と前記補給孔とが連通するように円周溝が形成されており、
少なくとも1つの前記補給孔は、前記給脂孔に対して周方向位相が45°以内に配置され、
前記給脂孔及び前記補給孔の孔径は、1.5mm以上、且つ10mm以下であることを特徴とする軸受装置。
(2)前記転がり軸受に供給される前記グリースの1回当たり供給量は、0.005〜0.1cmであることを特徴とする上記(1)に記載の軸受装置。
(3)上記(1)または(2)に記載の軸受装置を備えることを特徴とする工作機械用主軸装置。
本発明の軸受装置によれば、外輪に形成された補給孔及びハウジングに形成された給脂孔は、ハウジングの内周面または外輪の外周面に形成された円周溝によって連通されており、補給孔及び給脂孔の孔径が1.5mm以上、且つ10mm以下であり、補給孔は給脂孔に対して周方向位相が45°以内に配置されているので、経年変化によってグリースの流動性が低下したり、グリースが固化しても、微量のグリースを安定して給脂することができる。これによって、グリースの攪拌抵抗に起因する異常発熱を防止し、軸受装置を長寿命とすることができる。
また、転がり軸受に供給されるグリースの1回当たり供給量は、0.005〜0.02cmであるので、グリースの攪拌抵抗に起因する異常発熱や温度の脈動の発生を抑制して、安定した高速回転が可能となる。
また、本発明の工作機械用主軸装置によれば、主軸が、1回当たり供給量が0.005〜0.02cmの極微量のグリースで潤滑される軸受装置によって支持されているので、攪拌抵抗に起因する異常発熱や温度の脈動がなく、高精度での加工が可能となる。
本発明の第1実施形態に係る軸受装置が適用される工作機械用主軸装置の縦断面図である。 図1に示す工作機械用主軸装置の前側軸受付近の要部拡大図である。 図1に示す工作機械用主軸装置の後側軸受付近の要部拡大図である。 後側軸受ハウジングの給脂孔と後側軸受の補給孔を示す側面図である。 (a)外輪に設けられた1つの補給孔とハウジングの給脂孔との位相を示す軸受装置の側面図であり、(b)は、外輪に設けられた2つの補給孔とハウジングの給脂孔との位相を示す軸受装置の側面図であり、(c)は、外輪に設けられた3つの補給孔とハウジングの給脂孔との位相を示す軸受装置の側面図であり、(d)は、外輪に設けられた4つの補給孔とハウジングの給脂孔との位相を示す軸受装置の側面図である。 (a)は、第1実施形態の第1の変形例を示す要部断面図であり、(b)は、第1実施形態の第2の変形例を示す要部断面図である。 (a)は、複列円筒ころ軸受を有する第2実施形態の軸受装置の要部断面図であり、(b)は、第2実施形態の第1の変形例の軸受装置の要部断面図であり、(c)は、第2実施形態の第2の変形例の軸受装置の要部断面図である。 第3実施形態の軸受装置の要部断面図である。 第3実施形態の第1の変形例の軸受装置の要部断面図である。 第3実施形態の第2の変形例の軸受装置の要部断面図である。 第3実施形態の第3の変形例の軸受装置の要部断面図である。 軸受装置評価試験機の全体構成図である。
以下、本発明に係る転がり軸受装置及びそれを用いた工作機械用主軸装置の各実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
(第1実施形態)
図1は、本発明の転がり軸受装置が適用される工作機械用主軸装置の縦断面図である。図1に示すように、主軸装置100の主軸101は、転がり軸受であるアンギュラ玉軸受40及び円筒ころ軸受20によって主軸ハウジング103内に支持されている。
主軸ハウジング103は、ハウジング本体104と、ハウジング本体104の前端(図中左側)に内嵌固定された前側軸受ハウジング105と、ハウジング本体104の後側(図中右側)に内嵌固定された後側軸受ハウジング106とを備えている。前側軸受ハウジング105の端部には、外輪押さえ部材107及び内輪押さえ部材108が設けられており、外輪押さえ部材107と内輪押さえ部材108との間には、ラビリンスが形成されている。主軸ハウジング103の後端面は、カバー109によって覆われている。
図2にも示すように、前側軸受ハウジング105に内嵌する4つのアンギュラ玉軸受40は、外輪41、内輪42、外輪41及び内輪42間に接触角を持って転動自在に配置される転動体としての複数の玉43、及び該玉43を円周方向に等間隔に保持する保持器44、を備える。また、図3に示すように、後側軸受ハウジング106に内嵌する1つの円筒ころ軸受20も、外輪21、内輪22、外輪21及び内輪22間に転動自在に配置される転動体としての複数のころ23、及び該ころ23を円周方向に等間隔に保持する保持器24、を備える。4つのアンギュラ玉軸受40の外輪41間には、外輪間座110が配置されており、また内輪42間には、内輪間座111が配置されている。さらに、円筒ころ軸受20の外輪21の軸方向一側にも、外輪間座112が配置されており、内輪22の軸方向両側にも内輪間座113が配置されている。なお、本実施形態では、アンギュラ玉軸受40及び前側軸受ハウジング105が、また、円筒ころ軸受20及び後側軸受ハウジング106が、それぞれ本発明の軸受装置を構成する。
主軸101の軸方向の略中央部には、ロータ120が外嵌固定されている。ロータ120の外周面側には、ステータ121が所定距離離れて同軸配置されている。ステータ121は、ステータ121の外周面側に配置されたステータ固定部材122を介してハウジング本体104に固定されている。ハウジング本体104とステータ固定部材122との間には、主軸101の周方向に沿う方向に複数の溝123が形成されている。この複数の溝123内には、ステータ121の冷却用の冷媒が流される。
同様に、前側軸受ハウジング105と該ハウジング105に外嵌する冷却スリーブ125との間であって、アンギュラ玉軸受40の外周側にあたる部位には、ハウジング及び軸受冷却用の冷媒が流される複数の溝124が形成されている。
この主軸ハウジング103の後端面には、転がり軸受40,20のそれぞれにグリース供給を行うためのグリースが供給される複数のグリース供給口132が周方向に沿って開口している(図1には一つのみ図示)。これら複数のグリース供給口132は、ハウジング本体104、前側軸受ハウジング105及び後側軸受ハウジング106内に形成された複数のグリース供給路133a〜133fにそれぞれ連通している(図1では、便宜上、各グリース供給路133a〜133fを同一断面に図示している)。これにより、本実施形態の主軸装置100は、外部に設けられたグリース補給器130からグリース供給管131を介して主軸ハウジング103内にグリースを供給する。
グリース供給路133a,133bは、円筒ころ軸受20の外輪21が嵌合する内周面に開口しており、グリース供給路133c〜133fは、各アンギュラ玉軸受40の外輪41が嵌合する内周面に開口している。各グリース供給路133a〜133fは、各軸受,40,20の外輪41,21に形成された補給孔47,27に後述する円周溝46,26を介して連通している。これにより、グリース補給器130から供給されたグリースは、補給孔47,27を介して各軸受40,20の軸受空間内部に独立して供給される。
グリース補給器130は、各軸受40,20に対して独立にグリース供給可能に構成されている。すなわち、グリース補給器130は、適宜なタイミングで(間欠的または定期的に)、各軸受40,20にグリースショットする。補給されたグリースは、アンギュラ玉軸受40内部の玉43及び円筒ころ軸受20内部の円筒ころ23の転動に伴い、軸受40及び20内部全体に馴染み、不足したグリースを補う。なお、円筒ころ軸受20は、アンギュラ玉軸受40よりも温度の脈動が顕著に起こりやすいため、一回の補給量はアンギュラ玉軸受への補給量よりも少なくするとより良い。
図3及び図4に示すように、円筒ころ軸受20にグリースを供給するためのグリース供給路133a,133bを構成する、後側軸受ハウジング106に形成された給脂孔13の孔径d1は、1.5mm以上10mm以下、好ましくは1.5mm以上7mm以下に設定されている。
また、円筒ころ軸受20の外輪21には、2つの補給孔27が、外輪21の内外周面を径方向に貫通して形成されており、各補給孔27を含む軸方向位置の外周面には、2つの円周溝26が形成されている。これら各補給孔27の孔径d2も、1.5mm以上10mm以下、好ましくは1.5mm以上7mm以下に設定されている。
円周溝26は、補給孔27の孔径d2より広い幅を有し、その断面積は補給孔27の断面積より大きいことが、グリースの流動性を確保する上から好ましい。円周溝26は、給脂孔13と補給孔27を連通させるための溝であり、ハウジング106の内周面に形成されてもよい(図5(a)〜(d)参照)。
図4に示すように、円筒ころ軸受20は、少なくとも1つの補給孔27の後側軸受ハウジング106の給脂孔13に対する周方向位相αが45°以内となるように配置されてハウジング106の内周面に嵌合される。
なお、図5(a)〜5(d)に示すように、給脂孔13に対する補給孔27の周方向位相合わせは、外輪21に設けられた補給孔27の個数によって異なる。図5(a)〜5(c)に示すように、ハウジング106の給脂孔13が1個であり、補給孔27の個数が3個以下の場合、いずれか1つの補給孔27の給脂孔13に対する周方向位相αが45°以内となるように位相合わせをしながら嵌合する必要がある。
具体的に、図5(a)は補給孔27が1個であり周方向位相αが0°に設定された場合を示してる。補給孔27が1個の場合、補給孔27の加工が少ないので外輪21の加工費を抑制可能であるが、この場合、周方向位相αが最大180°の位置で組み込まれる可能性があり、周方向位相αを45°以内とするためには、円筒ころ軸受20をかなり意識して組み込む必要がある。
図5(b)は、補給孔27が180°間隔で2個形成された外輪21が、周方向位相40°に設定された場合を示している。このように補給孔27が2個の場合、周方向位相αが最大90°の位置で組み込まれる可能性がある。このため、周方向位相αを45°以内とするには、後側軸受ハウジング106と円筒ころ軸受20との位相を調整する範囲は90°以内となる。
図5(c)は、補給孔27が120°間隔で3個形成された外輪21が、周方向位相20°に設定された場合を示している。このように補給孔27が3個の場合、周方向位相αが最大60°の位置で組み込まれる可能性がある。周方向位相αを45°以内とするには、後側軸受ハウジング106と円筒ころ軸受20との位相を調整する範囲は60°以内となる。
図5(d)は、補給孔27が90°間隔で4個形成された外輪21が、周方向位相45°に設定された場合を示している。このように補給孔27が4個の場合、給脂孔13に対する補給孔27の周方向位相αは最大でも45°となるので、後側軸受ハウジング106と転がり軸受20との位相を調整する必要がなくなり、組付け工数を大幅に削減することができる。
なお、後側軸受ハウジング106に設けられた給脂孔13の個数が多くなれば、更に位相合わせは容易となる。
また、図2に示すように、各アンギュラ玉軸受40にグリースを供給するための構成も円筒ころ軸受20の場合とほぼ同様である。即ち、グリース供給路133c〜133fを構成する、前側軸受ハウジング105に形成された給脂孔13の孔径d1は、1.5mm以上10mm以下、好ましくは1.5mm以上7mm以下に設定されている。
また、アンギュラ玉軸受40の外輪41には、孔径d2が1.5mm以上10mm以下、好ましくは1.5mm以上7mm以下に設定された補給孔47が、外輪41の内外周面を径方向に貫通して形成されている。さらに、補給孔47を含む軸方向位置の外周面には、補給孔47の孔径d2より広い幅を有し、その断面積は補給孔47の断面積より大きい円周溝46が形成されている。そして、アンギュラ玉軸受40は、補給孔47の周方向位相αが、前側軸受ハウジング105の給脂孔13に対して45°以内となるように配置されてハウジング105の内周面に嵌合される。
このように構成された工作機械用主軸装置では、グリースの撹拌抵抗による温度上昇の防止、高い振動特性及び音響特性を達成するため、1回当たりのグリース給脂量が、0.005〜0.1cm、好ましくは、0.005〜0.02cmの極微量のグリースによって潤滑される。なお、対象とするグリースは、ちょう度が2号、又は3号(JIS K2220 5.3)で、基油粘度が15〜120mm/S(40℃)である。
1回当たりのグリース給脂量が、0.005〜0.1cmの極微量のグリースによって潤滑される場合、グリースが給脂経路内に滞留する時間が長くなり、経年変化によって基油や増ちょう剤がグリースから分離して給脂経路内で固化し、グリースの流動性が低下したり、グリース固化による流路抵抗(グリースと給脂経路の内壁との摩擦抵抗)の増加によって、安定した給脂できなくなる場合がある。
このため、孔径が1.5mm以上、且つ10mm以下の給脂孔13及び補給孔27を、給脂孔13と補給孔27との周方向位相が45°以内に配置することにより、極微量のグリースを長期間に亘って安定して給脂することができる。
給脂孔13及び補給孔27の孔径d1、d2を1.5mm以上、且つ10mm以下としたのは、孔径d1、d2が1.5mm以下だと、経年変化によってグリースが固化(流動性の低下)したとき、流動抵抗の増加によってグリースの安定した給脂が困難となるからである。
また、孔径d1、d2を10mm以上にすると、2つの給脂孔13及び補給孔27を、同位相で軸方向に並べて配置することがスペース上の問題から実質的に困難となるからである。即ち、工作機械用主軸装置に一般的に使用される転がり軸受は、内径30mm程度のものが最小であり、孔径としては10mm以下、好ましくは、7mm程度が好適である。また、給脂孔13の孔径d1が大きいと、外輪21の外周面端部に面取り部が形成される場合、給脂孔13と面取り部との隙間からグリース、特に、グリース中の基油分が漏れ出す虞があり、好ましくない。
また、給脂孔13に対する補給孔27の周方向位相を45°以内としたのは、給脂孔13と補給孔27が周方向位相45°以上離間すると、給脂孔13と補給孔27を連通させる円周溝26の長さ(給脂孔13から補給孔27までの長さ)が長くなり、その分、流路抵抗が増大し、また経年変化によるグリースの固化と相俟って流動性が低下するからである。また、給脂孔13から補給孔27に至るハウジング106の内周面と外輪21との嵌合長さ(周方向長さ)が長くなるので、たとえ外輪21がハウジング106の内周面に圧入されていたとしても、嵌合部の隙間からグリース、特に、基油分の漏れが生じる可能性があり、給脂量が低下する虞がある。
以上説明したように、円筒ころ軸受20と後側軸受ハウジング106を備えた軸受装置、又はアンギュラ玉軸受40と前側軸受ハウジング105を備えた軸受装置によれば、1回当たりの給脂量が微量のグリースによって潤滑される場合、給脂経路内でのグリースの経年変化によって流動性が低下したり、グリースから基油分が分離しても、グリースが給脂経路内で詰まることがなく、転がり軸受への安定した給脂が可能となる。また、これによって、グリースの撹拌抵抗に起因する温度上昇を防止すると共に、転がり軸受の長寿命が達成される。
図6(a)及び(b)は、円筒ころ軸受20に形成される補給孔の形状が異なる軸受装置の各変形例を示す。図6(a)の軸受装置では、外輪21の幅方向中央寄り外周面からころ23の転動面を避けた端部内周面(図では右側端部内周面)に向かって傾斜する補給孔27が形成されている。また、後側軸受ハウジング106の内周面には、給脂孔13が径方向に設けられると共に、補給孔27の外周側開口と給脂孔13とを連通させる円周溝15が形成されている。また、図6(b)の軸受装置では、外輪21の幅方向中央付近外周面から左右両端部内周面に向かって傾斜する2つの補給孔27が形成されている。後側軸受ハウジング106には、給脂孔13が径方向に設けられると共に、2つの補給孔27の外周側開口と給脂孔13とを連通させる円周溝15が形成されている。なお、各軸受装置においても、給脂孔13及び補給孔27の孔径d1、d2は、1.5mm以上、且つ10mm以下であり、給脂孔13に対する補給孔27の周方向位相は、45°以内である(図4参照)。
補給孔27を、幅方向中央寄り外周面から端部内周面に向けて傾斜させることにより、円周溝15及び補給孔27の外周側開口を転がり軸受20の幅方向中央付近に配置することができ、外輪21の外周面隅部に面取り部28が施されていても、面取り部28から円周溝15を離間させて、外輪21と後側軸受ハウジング106の内周面との嵌合長さ(軸方向長さ)を長く取ることができる。これによって、外輪21と後側軸受ハウジング106の内周面との嵌合部からのグリースの漏れ、特に、基油分の漏れを防止してグリースの固化を抑制することができる。
また、円筒ころ軸受においては、円筒ころ23と軌道面21a、22aとの接触が線接触であるため、幅方向中央付近(転がり接触部)にグリースを給脂すると、このグリースの噛み込みによる温度の脈動や温度上昇が生じる。しかし、補給孔27を傾斜させることにより、円筒ころ24の側方に給脂したグリースを僅かずつ転がり接触部(転動面)に給脂することができ、温度の脈動や温度上昇を防止することができる。
次に、本発明の第2実施形態に係る軸受装置について、図7(a)〜(c)を参照して詳細に説明する。
本実施形態の軸受装置は、図7(a)に示すように、転がり軸受として複列円筒ころ軸受50を備える。複列円筒ころ軸受50は、2列の外輪軌道面が形成された外輪51、2列の内輪軌道面が形成された内輪52、外輪51及び内輪52間に転動自在に配置された転動体である複数の円筒ころ53、及び該円筒ころ53を円周方向に所定の間隔に保持する保持器54から構成されている。外輪51の幅方向中央部分には、補給孔57が、外輪51の内外周面を径方向に貫通して形成されている。
後側軸受ハウジング106には、給脂孔13が径方向に設けられると共に、補給孔57と給脂孔13とを連通させる円周溝15が後側軸受ハウジング106の内周面に形成されている。
これにより、補給孔57から給脂されたグリースが、保持器54に付着した後、複列円筒ころ軸受50内に均等に行き渡るので、転がり接触部に直接給脂されることがなく、温度の脈動や温度上昇を防止することができる。
また、図7(b)に示す本実施形態の第1の変形例では、軸受装置の外輪51には、幅方向中央付近外周面から左右両端部内周面に向かって傾斜する2つの補給孔57が形成されており、グリースは、ころ53の転動面から離れた逃げ部58に補給される。なお、2つの補給孔57の周方向位相は、必ずしも同位相である必要はなく、いずれも給脂孔13に対して45°以内に配置されていればよい。この変形例の場合にも、グリースは、転がり接触部に直接給脂されることがなく、温度の脈動や温度上昇を防止することができる。
図7(c)に示す本実施形態の第2の変形例では、軸受装置の外輪51には、外輪51の幅方向中央に内外周面を径方向に貫通する補給孔57、及び幅方向中央付近外周面から左右両端部内周面に向かって傾斜する2つの補給孔57が形成されている。この変形例によれば、転がり接触部を除く部分に、3か所からグリースを給脂することができるので、大型軸受などのように多くのグリース量を必要とする場合に有効である。
その他の構成及び作用については、第1実施形態のものと同様である。即ち、図7(a)〜図7(c)に示す実施形態においても、各給脂孔13及び補給孔57の孔径d1、d2は、1.5mm以上、且つ10mm以下であり、給脂孔13に対する補給孔57の周方向位相は45°以内である。
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施形態に係る軸受装置について、図8を参照して詳細に説明する。
本実施形態では、図8に示すように、円周溝15が外輪41に形成された補給孔47が開口する位置を含む、前側軸受ハウジング105の内周面に形成されている。また、円周溝15は、その軸方向幅が外輪41の外周面に向かって徐々に大きくなるようにテーパ状に形成されており、円周溝15の開口部の軸方向寸法は、補給孔47の孔径d2よりも大きい。これにより、前側軸受ハウジング105とアンギュラ玉軸受40との軸方向の位置合わせが容易となり、前側軸受ハウジング105の円周溝15とアンギュラ玉軸受40の補給孔47とが多少軸方向に位置ずれしていても、グリースの給脂に影響を及ぼすことはない。
また、図9に示す本実施形態の第1変形例では、前側軸受ハウジング105に形成された給脂孔13の孔径d1、前側軸受ハウジング105の内周面に形成された円周溝15の幅方向寸法、及び、外輪41に形成された補給孔47の孔径d2が、同一寸法に設定されている。これにより、これら孔径d1、d2及び幅方向寸法が違う場合に生じる段差部でのグリースの停滞が生じにくくなり、グリースが硬化する可能性を低減することができる。なお、このような第1変形例においては、前側軸受ハウジング105の円周溝15とアンギュラ玉軸受40の補給孔47とが軸方向において半分以上重なっていれば、グリースの給脂に影響を及ぼすことはない。
さらに、図10に示す本実施形態の第2変形例では、前側軸受ハウジング105に形成された給脂孔13の孔径d1と前側軸受ハウジング105の内周面に形成された円周溝15の幅方向寸法とが等しく、外輪41に形成された補給孔47の孔径d2は、給脂孔13の孔径d1よりも大きく設定されている。これにより、図8に示す実施形態と同様、前側軸受ハウジング105とアンギュラ玉軸受40との軸方向の位置合わせが容易となり、前側軸受ハウジング105の円周溝15とアンギュラ玉軸受40の補給孔47とが多少軸方向に位置ずれしていても、グリースの給脂に影響を及ぼすことはない。
また、アンギュラ玉軸受40の補給孔47が大きいので、グリースはゆっくりとアンギュラ玉軸受40内に押し出される傾向があり、グリース給脂時の異常昇温の可能性が低下する。
また、図11に示す本実施形態の第3変形例では、グリース供給路133cの給脂孔13が、軸方向に延びる給脂孔13´に対して90°より大きい角度をなして斜めに傾斜している。これにより、グリース供給路133c内での配管抵抗が低減され、グリースの流動性が向上し、グリース硬化が発生し難くなる。
その他の構成及び作用については、第1実施形態のものと同様である。即ち、本実施形態においても、各給脂孔13及び補給孔47の孔径d1、d2は、1.5mm以上、且つ10mm以下であり、給脂孔13に対する補給孔47の周方向位相は45°以内である。
尚、本発明は、前述した各実施形態及び変形例に限定されるものではなく、適宜、変形、改良、等が可能である。また、各実施形態及び変形例は、実施可能な範囲において、組み合わせて適用可能である。
例えば、上記説明においては、本発明の軸受装置を円筒ころ軸受、及び玉軸受に適用したものとして説明したが、これに限定されず、グリース潤滑される任意の形式の転がり軸受に適用可能であり、同様の効果を奏する。
また、本実施形態では、本発明の軸受装置を工作機械用主軸装置に適用した場合について説明したが、高速モータに適用することも可能である。
本発明の効果を確認するため、本発明の軸受装置、及び従来の軸受装置を軸受装置評価試験機に組み込んで比較試験を行った。
図12に示すように、軸受装置評価試験機200は、一対の玉軸受203、203と、ハウジング201に内嵌する試供ころ軸受205とによって、回転軸202が回転自在に支持されている。
ハウジング201には、孔径d1が3mmの給脂孔204が設けられており、外部に配置された不図示のグリース補給装置から1ショット当たり0.01cmのグリースが供給される。使用グリースは、基油粘度:20mm/S(40℃)、ちょう度:2号(JIS K2220 5.3)とした。
試供ころ軸受205は、いずれも内径60mm、外径95mm、幅18mmの単列円筒ころ軸受であり、本発明の軸受装置に係る単列円筒ころ軸受は、外輪に孔径1.5mmの補給孔が2箇所形成されている。また、比較例としての単列円筒ころ軸受には、外輪に孔径1.4mmまたは1.2mmの補給孔が2箇所形成されている。いずれの単列円筒ころ軸受にも、外輪の外周面に円周溝が形成されており、ハウジング201に1箇所形成された給脂孔204と単列円筒ころ軸受の2箇所の補給孔とが円周溝を介して連通する。試供ころ軸受205は、ハウジング201の給脂孔204と試供ころ軸受205の補給孔との周方向位相αが、それぞれ30°、45°、60°、90°となるようにハウジング201に組み替えて試験を行った。なお、周方向位相αが30°とは、外輪の2箇所の補給孔のなす角度を60°とし、各補給孔がハウジング201の給脂孔204に対して30°の位相となるようにしている。また、周方向位相αが45°とは、外輪の2箇所の補給孔のなす角度を90°とし、各補給孔がハウジング201の給脂孔204に対して45°の位相となるようにしている。
試験は、軸受装置が工作機械用主軸装置に組み込まれた場合を想定し、工作機械の停止状態に相当する外輪温度20℃(常温)、工作機械の低速回転時に相当する外輪温度30℃±2℃、及び工作機械の高速回転時に相当する外輪温度40℃±2℃の各条件において、グリース硬化の有無、及びグリース吐出量の変化を調査した。試験結果を表1〜3に示す。
Figure 2011163465
Figure 2011163465
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表1〜表3からわかるように、補給孔の孔径が1.5mmの場合、ハウジング201の給脂孔204と外輪の補給孔と周方向位相が60°、90°では、外輪温度が30℃及び40℃において給脂量が減少するものの、該周方向位相が45°以内の場合には、外輪温度が20℃〜40℃のいずれにおいても、グリースの硬化は無く、また、略90%以上の給脂量が確保された。
一方、補給孔の孔径が1.2mmや1.4mmの場合には、ハウジング201の給脂孔204と外輪の補給孔と周方向位相が45°以内であっても、外輪温度が30℃及び40℃において、給脂量の減少が確認された。
これにより、転がり軸受の補給孔27の孔径を1.5mm以上にするとともに、ハウジング201の給脂孔204と外輪の補給孔との周方向位相を45°以内とすることが有効であることが確認された。
13 給脂孔
20 円筒ころ軸受(転がり軸受)
21,41,51 外輪
26,46 円周溝
27 補給孔
40 アンギュラ玉軸受(転がり軸受)
50 複列円筒ころ軸受(転がり軸受)
100 工作機械用主軸装置
105 前側軸受ハウジング(ハウジング)
106 後側軸受ハウジング(ハウジング)
d1 給脂孔の孔径
d2 補給孔の孔径
α 周方向位相

Claims (3)

  1. 径方向に貫通する少なくとも1つの補給孔が形成された外輪を有する転がり軸受と、
    前記外輪が嵌合する内周面に開口する少なくとも1つの給脂孔が形成されたハウジングと、
    を備え、前記給脂孔及び前記補給孔を介して供給されるグリースによって前記転がり軸受がグリース潤滑される軸受装置であって、
    前記ハウジングの内周面または前記外輪の外周面には、前記給脂孔と前記補給孔とが連通するように円周溝が形成されており、
    少なくとも1つの前記補給孔は、前記給脂孔に対して周方向位相が45°以内に配置され、
    前記給脂孔及び前記補給孔の孔径は、1.5mm以上、且つ10mm以下であることを特徴とする軸受装置。
  2. 前記転がり軸受に供給される前記グリースの1回当たり供給量は、0.005〜0.1cmであることを特徴とする請求項1に記載の軸受装置。
  3. 請求項1または2に記載の軸受装置を備えることを特徴とする工作機械用主軸装置。
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