JP6379477B2 - 軸受装置及び主軸装置 - Google Patents
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Description
(1) 外周面に内輪軌道面を有する内輪と、内周面に外輪軌道面を有する外輪と、所定の接触角をもって前記内輪軌道面と前記外輪軌道面との間に転動自在に配置される複数の玉と、をそれぞれ備え、前記内輪の外周面及び前記外輪の内周面との間の軸受空間にグリースが封入される一対のアンギュラ玉軸受と、
前記各外輪の反カウンターボア側の軸方向端面に当接配置される外輪間座と、
前記外輪間座に対向し、且つ前記内輪の軸方向端面に当接配置される内輪間座と、
を備え、
前記一対のアンギュラ玉軸受は、前記外輪間座と前記内輪間座の軸方向両側に、背面組合せされて配置される軸受装置であって、
前記外輪間座は、内径側に前記軸受空間と連通するように画成された間座側グリース溜りを有すると共に、該間座側グリース溜りにはグリースが封入され、
前記内輪間座は、前記軸受寄りの外周面に径方向外側に延出する内輪間座側フランジ部をそれぞれ有する一対の内輪間座を含み、
前記外輪間座の軸方向中間部の内周面には、径方向内側に延出する外輪間座側フランジ部が設けられ、
前記間座側グリース溜りは、軸方向において、前記各内輪間座側フランジ部の外周面と前記外輪間座の内周面との間に形成される大径ラビリンスと、前記外輪間座側フランジ部の内周面と前記内輪間座の外周面との間に形成される小径ラビリンスとの間にそれぞれ設けられる一対の間座側グリース溜りを含むことを特徴とする軸受装置。
(2) 前記軸受空間及び前記間座側グリース溜りの少なくとも一方には、ゲル化剤を混入したグリースが封入されることを特徴とする(1)に記載の軸受装置。
(3)(1)又は(2)に記載の軸受装置であって、前記軸受装置を介して主軸をハウジングに対して回転自在に支承することを特徴とする主軸装置。
(4) 前記外輪間座には、前記ハウジングに形成された空気補給路を介して間座側グリース溜りに空気を補給するための通気孔が形成されていることを特徴とする(3)に記載の主軸装置。
まず、図1を参照して、本発明に係る軸受装置の第1実施形態について説明する。
図1に示す本実施形態の軸受装置10は、背面組合せで配置された一対のアンギュラ玉軸受11と、一対のアンギュラ玉軸受11間に配置される外輪間座12及び内輪間座13と、備える。
なお、ラビリンスL1、L2の隙間は、狭い方が効果的であるが、外内輪間座12,13間の干渉や、部品加工精度を考慮すると、軸方向に対して垂直な半径方向の距離において0.15〜1.0mmとすることが望ましい。
次に、図2を参照して、本発明に係る軸受装置の第2実施形態について説明する。なお、以下の各実施形態において、第1実施形態と同一又は同等部分については、図面に同一符号を付してその説明を省略或いは簡略化する。
なお、本実施形態では、ラビリンスLを規定する外輪間座12の内周面は、外輪15の内周面と略一様径を有しており、その軸方向内側を環状の内周溝12dとしている。
その他の構成及び作用効果については、上記第1実施形態と同様であり、間座側グリース溜りS2におけるグリースGが毛細管現象により軸受空間S1に加わってグリース寿命を伸ばす効果や、カウンターボア側と反カウンターボア側でのグリース量がバランスする効果を奏している。
次に、図3を参照して、本発明に係る軸受装置の第3実施形態について説明する。
本実施形態では、外輪間座12は、その内周面の軸方向中間部において径方向内側に延出する外輪間座側フランジ部12cと、外輪間座側フランジ部12cの内周部から軸方向両端部に向かって延出する円筒部12eと、を備える。そして、外輪間座12の内周面、外輪間座側フランジ部12cの軸方向端面、及び円筒部12eの外周面によって一対の間座側グリース溜りS2がそれぞれ画成される。
その他の構成及び作用効果については、上記第1実施形態と同様であり、間座側グリース溜りS2におけるグリースGが毛細管現象により軸受空間S1に加わってグリース寿命を伸ばす効果や、カウンターボア側と反カウンターボア側でのグリース量がバランスする効果を奏している。
次に、図4を参照して、本発明に係る軸受装置が組み込まれた工作機械用の主軸装置について説明する。
本実施形態では、一対のアンギュラ玉軸受が両側に配置された外輪間座及び内輪間座について説明したが、第1実施形態や第3実施形態の外輪間座及び内輪間座は、軸方向片側にアンギュラ玉軸受が配置されるような場合にも適用可能であり、その場合、外輪間座及び内輪間座は軸方向中間部で分割したような形状とすることができる。
11 アンギュラ玉軸受
12 外輪間座
12c 外輪間座側フランジ部
12e 円筒部
13 内輪間座
13b 内輪間座側フランジ部
14 内輪
14a 内輪軌道面
14b 内輪の軸方向端面
15 外輪
15a 外輪軌道面
15c 反カウンターボア側の軸方向端面
16 玉
30 ハウジング
32 回転軸(主軸)
40 主軸装置
G グリース
S1 軸受空間
S2 間座側グリース溜り
α 接触角
Claims (4)
- 外周面に内輪軌道面を有する内輪と、内周面に外輪軌道面を有する外輪と、所定の接触角をもって前記内輪軌道面と前記外輪軌道面との間に転動自在に配置される複数の玉と、をそれぞれ備え、前記内輪の外周面及び前記外輪の内周面との間の軸受空間にグリースが封入される一対のアンギュラ玉軸受と、
前記各外輪の反カウンターボア側の軸方向端面に当接配置される外輪間座と、
前記外輪間座に対向し、且つ前記内輪の軸方向端面に当接配置される内輪間座と、
を備え、
前記一対のアンギュラ玉軸受は、前記外輪間座と前記内輪間座の軸方向両側に、背面組合せされて配置される軸受装置であって、
前記外輪間座は、内径側に前記軸受空間と連通するように画成された間座側グリース溜りを有すると共に、該間座側グリース溜りにはグリースが封入され、
前記内輪間座は、前記軸受寄りの外周面に径方向外側に延出する内輪間座側フランジ部をそれぞれ有する一対の内輪間座を含み、
前記外輪間座の軸方向中間部の内周面には、径方向内側に延出する外輪間座側フランジ部が設けられ、
前記間座側グリース溜りは、軸方向において、前記各内輪間座側フランジ部の外周面と前記外輪間座の内周面との間に形成される大径ラビリンスと、前記外輪間座側フランジ部の内周面と前記内輪間座の外周面との間に形成される小径ラビリンスとの間にそれぞれ設けられる一対の間座側グリース溜りを含むことを特徴とする軸受装置。 - 前記軸受空間及び前記間座側グリース溜りの少なくとも一方には、ゲル化剤を混入したグリースが封入されることを特徴とする請求項1に記載の軸受装置。
- 請求項1又は2に記載の軸受装置であって、前記軸受装置を介して主軸をハウジングに対して回転自在に支承することを特徴とする主軸装置。
- 前記外輪間座には、前記ハウジングに形成された空気補給路を介して間座側グリース溜りに空気を補給するための通気孔が形成されていることを特徴とする請求項3に記載の主軸装置。
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JP2013245109A JP6379477B2 (ja) | 2013-11-27 | 2013-11-27 | 軸受装置及び主軸装置 |
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- 2013-11-27 JP JP2013245109A patent/JP6379477B2/ja active Active
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