JP6318583B2 - 軸受装置及び主軸装置 - Google Patents
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Description
(1) 外周面に内輪軌道面を有する内輪と、内周面に外輪軌道面を有する外輪と、所定の接触角をもって前記内輪軌道面と前記外輪軌道面との間に転動自在に配置される複数の玉と、をそれぞれ備え、前記内輪の外周面及び前記外輪の内周面との間の軸受空間にグリースが封入され、且つ、背面組合せで配置される一対のアンギュラ玉軸受と、
前記一対のアンギュラ玉軸受の外輪間に当接配置される外輪間座と、
前記一対のアンギュラ玉軸受の内輪間に当接配置されると共に、互いに当接配置される一対の内輪間座と、
を備える軸受装置であって、
前記外輪間座の内周面と前記一対の内輪間座の外周面は、互いに対向して、前記各軸受空間に連通する一対のラビリンスを形成するように、前記軸受に向かって大径となるテーパ面をそれぞれ有し、
前記外輪間座は、その内径側で、前記一対のラビリンス間に画成され、前記一対のラビリンスを介して前記軸受空間と連通する間座側グリース溜りを有し、該間座側グリース溜りにはグリースが封入されることを特徴とする軸受装置。
(2) 前記一対の内輪間座は、外周面が前記テーパ面を備え、径方向外側に延出する内輪間座側フランジ部をそれぞれ有し、
前記内輪間座側フランジ部より軸方向内側の外周面には、前記軸受に向かって大径となる他のテーパ面が形成されることを特徴とする(1)に記載の軸受装置。
(3) 前記一対の内輪間座は、軸方向内側面を前記テーパ面として、径方向外側に延出する内輪間座側フランジ部をそれぞれ有し、
前記テーパ面の傾斜角は、軸方向に対して30°以上であり、
前記外輪間座の内周面には、前記間座側グリース溜りを構成する環状の凹部が形成されることを特徴とする(1)に記載の軸受装置。
(4) 前記軸受空間及び前記間座側グリース溜りの少なくとも一方には、ゲル化剤を混入したグリースが封入されることを特徴とする(1)〜(3)のいずれかに記載の軸受装置。
(5) (1)〜(4)のいずれかに記載の軸受装置を備え、前記軸受装置を介して主軸をハウジングに対して回転自在に支承することを特徴とする主軸装置。
(6) 前記外輪間座には、前記ハウジングに形成された空気補給路を介して間座側グリース溜りに空気を補給するための通気孔が形成されていることを特徴とする(5)に記載の主軸装置。
まず、図1を参照して、本発明に係る軸受装置の第1実施形態について説明する。
図1に示す本実施形態の軸受装置10は、背面組合せで配置された一対のアンギュラ玉軸受11と、一対のアンギュラ玉軸受11間に配置される外輪間座12、及び一対の内輪間座13、13と、備える。
なお、外輪間座12の円筒内周面12aは、外輪15の内径と略等しくなるように形成されている。また、ラビリンスLの隙間は、狭い方が後述する差圧効果を高めるためには効果的であるが、外内輪間座12,13間の干渉や、部品加工精度を考慮すると、軸方向に対して垂直な半径方向の距離において0.15〜1.0mmとすることが望ましい。
次に、図2を参照して、本発明に係る軸受装置の第2実施形態について説明する。なお、以下の各実施形態において、第1実施形態と同一又は同等部分については、図面に同一符号を付してその説明を省略或いは簡略化する。
次に、図3を参照して、本発明に係る軸受装置の第3実施形態について説明する。
本実施形態では、一対の内輪間座13は、軸方向内側面を内輪間座側テーパ面13eとして、径方向外側に延出する内輪間座側フランジ部13bをそれぞれ有し、これに対応して、外輪間座12は、一対のラビリンスLを構成するように、軸方向外側面を外輪間座側テーパ面12bとして、径方向内側に延出する外輪間座側フランジ部12cを有する。したがって、本実施形態では、第1及び第2実施形態よりもテーパ状のラビリンスLを長く形成している。
なお、これらテーパ面12b、13eの傾斜角θは、軸方向に対して30°以上、望ましくは、45°以上とされている。また、本実施形態では、ラビリンスLの径方向隙間は、第1及び第2実施形態の半径方向の距離における0.15〜1.0mmよりも大きく形成されてもよい。
次に、図4を参照して、本発明に係る軸受装置が組み込まれた工作機械用の主軸装置について説明する。
11 アンギュラ玉軸受
12 外輪間座
12b 外輪間座側テーパ面
12c 外輪間座側フランジ部
12d 凹部
13 内輪間座
13b 内輪間座側フランジ部
13e 内輪間座側テーパ面
14 内輪
14a 内輪軌道面
15 外輪
15a 外輪軌道面
16 玉
30 ハウジング
32 回転軸(主軸)
40 主軸装置
G グリース
L ラビリンス
S1 軸受空間
S2 間座側グリース溜り
α 接触角
Claims (4)
- 外周面に内輪軌道面を有する内輪と、内周面に外輪軌道面を有する外輪と、所定の接触角をもって前記内輪軌道面と前記外輪軌道面との間に転動自在に配置される複数の玉と、をそれぞれ備え、前記内輪の外周面及び前記外輪の内周面との間の軸受空間にグリースが封入され、且つ、背面組合せで配置される一対のアンギュラ玉軸受と、
前記一対のアンギュラ玉軸受の外輪間に当接配置される外輪間座と、
前記一対のアンギュラ玉軸受の内輪間に当接配置されると共に、互いに当接配置される一対の内輪間座と、
を備える軸受装置であって、
前記外輪間座の内周面と前記一対の内輪間座の外周面は、互いに対向して、前記各軸受空間に連通する一対のラビリンスを形成するように、前記軸受に向かって大径となるテーパ面をそれぞれ有し、
前記外輪間座は、その内径側で、前記一対のラビリンス間に画成され、前記一対のラビリンスを介して前記軸受空間と連通する間座側グリース溜りを有し、該間座側グリース溜りにはグリースが封入され、
前記一対の内輪間座は、外周面が前記テーパ面を備え、径方向外側に延出する内輪間座側フランジ部をそれぞれ有し、
前記内輪間座側フランジ部より軸方向内側の外周面には、前記軸受に向かって大径となる他のテーパ面が形成されることを特徴とする軸受装置。 - 前記軸受空間及び前記間座側グリース溜りの少なくとも一方には、ゲル化剤を混入したグリースが封入されることを特徴とする請求項1に記載の軸受装置。
- 請求項1又は2に記載の軸受装置を備え、前記軸受装置を介して主軸をハウジングに対して回転自在に支承することを特徴とする主軸装置。
- 前記外輪間座には、前記ハウジングに形成された空気補給路を介して間座側グリース溜りに空気を補給するための通気孔が形成されていることを特徴とする請求項3に記載の主軸装置。
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JP2013245110A JP6318583B2 (ja) | 2013-11-27 | 2013-11-27 | 軸受装置及び主軸装置 |
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JP2013245110A JP6318583B2 (ja) | 2013-11-27 | 2013-11-27 | 軸受装置及び主軸装置 |
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2013
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