JP2011001990A - 転がり軸受装置及びこれに用いられる転がり軸受 - Google Patents

転がり軸受装置及びこれに用いられる転がり軸受 Download PDF

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Abstract

【課題】内外輪の間に向けて吹き付けられたオイルエアを転動体が横切ることに起因する「風切り音」の発生を防止しつつ、適切に潤滑油を供給する。
【解決手段】転がり軸受装置は、内輪11と、外輪12と、複数の玉13と、保持器14と、オイルエアを流通させる給脂路30が形成された外側間座15と、を備える。給脂路30は、保持器14の環状部21の内周面に向けてオイルエアを吐出する吐出口30bを有している。保持器14には、環状部21の内周面で開口する潤滑油の導入口25aと、各ポケット14aにおける保持器14の回転方向A後方側に位置する柱部22の側面で開口し、自転する玉13と柱部22の側面との間で生じた空気流による減圧作用によって導入口25aから導入された潤滑油を排出する排出口25bとを有する油路25が形成される。
【選択図】 図1

Description

本発明は、オイルエア潤滑方式等の圧縮空気によって潤滑油を供給するタイプの転がり軸受装置及びこれに用いられる転がり軸受に関する。
工作機械の主軸支持用等として高速回転にも対応可能な潤滑機能を備えた転がり軸受装置が従来知られている(例えば、特許文献1参照)。このような転がり軸受装置には、例えば図7に示すように、ハウジングに固定される外輪111、回転軸に嵌合される内輪112、および外輪111と内輪112との間を転動する複数の転動体113を備えている転がり軸受110と、外輪111に隣接して配置された外側間座115と、転がり軸受110に給脂するオイルエア潤滑方式の給脂装置(図示略)とを備えたものがある。外側間座115には、外周面から径方向内方に向けて径方向に形成された第1給脂孔131と、この第1給脂孔131から転動体113へ向けて軸方向に沿って延びる第2給脂孔132とが形成され、第1給脂孔131に供給されたオイルエアが第2給脂孔132を経て転がり軸受110に供給されるようになっている。
特開2004−324811号公報
図7に示す転がり軸受装置において、転動体113は、内輪112の高速回転に伴って高速で周方向に移動(公転)するため、第2給脂孔132から転動体113へ向けて吹き付けられるオイルエアを横切り、これによって「風切り音」が発生するという問題がある。このような「風切り音」は工場等の作業環境を悪化する原因となるため、できる限り小さくすることが望まれる。
また、内輪112が高速回転すると、この内輪112と外輪111との間の空間には、例えば符号Cで示すようなエアカーテンが形成されると考えられている。このエアカーテンAは、第2給脂孔132から吐出されたオイルエアを遮り、転動体113への給脂の妨げになるため、転がり軸受110を十分に潤滑するにはより多くの潤滑油が必要となり、無駄に潤滑油を消費してしまうという問題がある。また、第2給脂孔132から吐出されたオイルエアがエアカーテンCに衝突することによっても風切り音が発生するという問題がある。
そこで、本発明は、「風切り音」の発生を防止しつつ適切に潤滑油を供給することが可能な転がり軸受装置及びこれに用いられる転がり軸受を提供することを目的とする。
(1) 本発明の転がり軸受装置は、内輪と、この内輪の径方向外側に対向する外輪と、前記内輪と前記外輪との間に転動可能に配置された複数の転動体と、環状部とこの環状部から軸方向に延びる周方向に複数の柱部とを有するとともに前記環状部と前記柱部とによって囲まれたポケット内で前記転動体を保持する保持器と、前記外輪又は前記内輪に隣接して配置され、圧縮空気によって送給される潤滑油を流通させる給脂路が形成された給脂用部材と、を備えており、
前記給脂路は、前記環状部の内周面に向けて前記潤滑油を吐出する吐出口を有し、
前記保持器には、前記環状部の内周面で開口し、前記吐出口から吐出された潤滑油を導入する導入口と、前記ポケット内における前記保持器の回転方向後方側に位置する前記柱部の側面で開口し、自転する前記転動体と前記柱部の側面との間で生じた空気流による減圧作用によって前記導入口から導入された潤滑油を排出する排出口とを有する油路が形成されていることを特徴とする。
本発明の転がり軸受装置によれば、圧縮空気によって給脂路を介して送給される潤滑油が保持器の環状部の内周面に向けて吐出されるので、圧縮空気が転動体側へ流れ難くなり、従来(図7参照)のように転動体が圧縮空気を横切ることが少なくなる。これにより「風切り音」の発生を抑制することができる。
そして、給脂路から吐出された潤滑油は、環状部の内周面に形成された導入口から油路内に導入され、自転する転動体と前記柱部の側面との間で生じた空気流による減圧作用によって排出口から排出される。したがって、潤滑油を転動体に直接吹き付けなくても転がり軸受内部の潤滑を適切に行うことができる。
(2)前記排出口は、前記柱部の側面において前記転動体との隙間が最も狭くなる位置に対応して形成されていることが好ましい。前記柱部の側面において前記転動体との隙間が最も狭くなる位置は、空気流による減圧作用が最も大きくなるため、より確実に排出口から潤滑油を排出することができる。
(3) 前記環状部の内周面には、前記給脂路の吐出口から吐出された潤滑油を受け止める環状溝が周方向に形成され、この環状溝内に前記導入口が形成されていることが好ましい。
このような構成によって、吐出口から吐出された潤滑油を環状部の内周面で確実に受け止めて周方向に流動可能とし、環状溝内に形成された導入口から油路内に潤滑油を導入させることができる。
(4) 前記給脂用部材は、前記環状部の径方向内方に配置される吐出部を有しており、この吐出部の外周面に前記吐出口が形成されていることが好ましい。
このような構成によって、吐出口から径方向外方へ潤滑油を吐出して保持器の環状部の内周面に吹き付けることができ、圧縮空気を転動体側へより流れ難くすることができる。したがって、転動体が圧縮空気を横切ることがより少なくなり、「風切り音」の抑制効果を高めることができる。
(5) また、前記給脂用部材における前記外輪又は前記内輪に隣接する端面には、軸方向に凹んだ凹溝が周方向に連続して形成され、前記環状部が、前記凹溝内に入り込むように軸方向外側へ延長された延長部を有し、前記吐出部が、前記給脂用部材における前記凹溝よりも径方向内側の部分によって構成され、前記吐出口が、前記延長部の内周面に向けて潤滑油を吐出するように形成されていてもよい。
このような構成によって、吐出口を転動体からより離れた位置に配置することができ、圧縮空気を転動体側へより流れ難くすることができる。したがって、転動体が圧縮空気を横切ることがより少なくなり、「風切り音」の抑制効果をより高めることができる。また、内輪及び外輪よりも軸方向外側において吐出口から吐出した潤滑油が環状部(延長部)の内周面に吹き付けられるので、内輪と外輪との間に発生するエアカーテンの影響をほとんど受けることがなく、潤滑油が無駄に消費されるのを防止することができる。
(6) 本発明の転がり軸受は、上述のような転がり軸受装置に用いられるものであって、内輪と、この内輪の径方向外側に対向する外輪と、前記内輪と前記外輪との間に転動可能に配置された複数の転動体と、環状部とこの環状部から軸方向に延びる周方向に複数の柱部とを有するとともに前記環状部と前記柱部とによって囲まれたポケット内で前記転動体を保持する保持器と、を備えており、
前記保持器には、前記環状部の内周面で開口する潤滑油の導入口と、前記ポケット内における前記保持器の回転方向後方側に位置する前記柱部の側面で開口し、自転する前記転動体と前記柱部の側面との間で生じた空気流による減圧作用によって前記導入口から導入された潤滑油を排出する排出口とを有する油路が形成されていることを特徴とする。
本発明の転がり軸受によれば、上述の転がり軸受装置と同様に、「風切り音」の発生を防止しつつ潤滑油の適切な供給が可能になる。
本発明の転がり軸受装置及び転がり軸受によれば、「風切り音」の発生を防止しつつ潤滑油を適切に供給することができる。
本発明の第1の実施形態に係る転がり軸受装置の断面図である。 図1のII−II矢視断面図である。 保持器を径方向内側から見た図である。 図1の要部を拡大して示す断面図である。 図2の要部を拡大して示す断面説明図である。 本発明の第2の実施形態に係る転がり軸受装置の断面図である。 従来技術に係る転がり軸受装置の断面図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る転がり軸受10の断面図、図2は、図1のII−II矢視断面図である。
転がり軸受10は、環状の外輪11と、外輪11の内周側に同心状に配置された環状の内輪12と、外輪11と内輪12との間に配置された転動体としての複数の玉13と、この複数の玉13を周方向に所定間隔で保持するための保持器14とを備えている。なお、以下の説明において、軸方向外方(軸方向外側)とは、転がり軸受10の軸方向中央から軸方向両側へ向かう方向をいい、軸方向内方(軸方向内側)とは、転がり軸受10の軸方向両側から軸方向中央へ向かう方向をいう。
外輪11は、軸受鋼等の合金鋼を用いて環状に形成された部材であり、その内周面には、玉13が転動する外輪軌道面11aが周方向に沿って形成されている。
内輪12も、軸受鋼等の合金鋼を用いて環状に形成された部材であり、その外周面には、玉13が転動する内輪軌道面12aが外輪軌道面11aに対向するように周方向に沿って形成されている。
複数の玉13は、外輪軌道面11a及び内輪軌道面12a上を転動可能であり、これによって、外輪11及び内輪12は相対回転自在である。
外輪11の外周面は、ハウジング(図示略)の支持孔に嵌合・固定される。また、内輪12の内周面には回転軸20が一体回転可能に嵌合される。したがって、回転軸20は、内輪12、転動体13、および外輪11を介してハウジングに回転自在に支持される。
保持器14は、フェノール樹脂等の合成樹脂を用いて形成された円筒状の部材であり、外輪11と内輪12との間に、これら両輪11,12とほぼ同心となるように配置されている。保持器14は、複数の玉13を収容し、各玉13を所定間隔で保持する複数のポケット14aを周方向に所定間隔で備えている。
図3は、保持器14を径方向内側から見た図であり、保持器14は、軸方向両側に配置された一対の環状部21と、この環状部21から軸方向に延び、一対の環状部21を接続する周方向に複数の柱部22とを備え、環状部21と柱部22とによって囲まれた円筒形状の空間がポケット14aとされている。
図1に示すように、保持器14の一方(左側)の環状部21の外周面21bは、外輪11の内周面(案内面)に摺接可能に対向する被案内面とされ、保持器14は、その回転が外輪11の内周面によって案内され、径方向の振れが抑制されている。ただし、保持器14は、その環状部21の内周面が内輪12の外周面によって案内されるものであってもよい。
図2に示すように、回転軸20及び内輪12が矢印A方向に回転すると、玉13は、矢印B方向に自転するとともに外輪軌道面11a上を矢印A方向に公転する。玉13は保持器14のポケット14a内に挿入されているので、矢印A方向に公転すると、玉13の矢印A方向の先端部がポケット14a内面に当接し、保持器14も同方向Aに回転する。この際、玉13の矢印A方向の後端部とポケット14aの内面との間には隙間Sが形成される。
図1に示すように、外輪11の右側には外側間座15が隣接して設けられ、外側間座15によって外輪11の右方向への移動が規制されている。また、内輪12の右側には内側間座16が隣接して設けられ、この内側間座16によって内輪12の右方向への移動が規制されている。なお、外輪11、内輪12、及び間座15,16の配置は左右逆であってもよい。また、外輪11及び内輪12の軸方向両側に、間座15,16が設けられていてもよい。
図1に示すように、内側間座16は、内輪12と内径が同一であり、内輪12と同様に内周面には回転軸20が嵌合される。また、内側間座16は内輪12よりも若干外径が小さく、内輪12よりも薄肉に形成されている。
また、外側間座15は、外輪11と外径が同一であり、外輪11と同様に外周面がハウジング(図示略)に嵌合固定される。また、外側間座15は外輪11よりも内径が小さく、外輪11よりも厚肉に形成されている。外側間座15の外輪11側の端面において、保持器14の軸方向外側に対応する位置には、反外輪11側へ軸方向に凹む凹溝27が周方向にわたって形成されている。
外側間座15(本発明の給脂用部材)には、オイルエア潤滑方式の圧縮空気および潤滑油が流通する給脂孔(給脂路)30が周方向の一箇所又は複数箇所に形成されている。この給脂孔30は、外側間座15の外周部にオイルエア(圧縮空気によって送給される潤滑油)の流入口30aを有している。
一方、外側間座15において凹溝27よりも径方向内側に配置された部分は、オイルエアを吐出するための吐出部28とされており、この吐出部28の外周面には、給脂孔30の吐出口30bが形成されている。
給脂孔30は、流入口30aから径方向内方に延びる第1の孔部31と、この第1の孔部31の径方向内端から転がり軸受10側(図1の左側)へ延びるとともにその先端が径方向外方へ屈曲して吐出口30bに連なる第2の孔部32とから構成されている。
外側間座15の流入口30aには、オイルエア潤滑方式の給脂装置(図示略)が接続され、給脂装置から供給されるオイルエアは、流入口30aから流入して給脂孔30を流れ、吐出口30bから径方向外方へ吐出される。
一方、保持器14の右側の環状部21は、外輪11及び内輪12よりも軸方向外側に延びる延長部21aを備え、この延長部21aが凹溝27内に挿入されている。そして、延長部21aの内周面には、吐出口30bから径方向外方へ向けて吐出されたオイルエアが吹き付けられる。
本実施形態の保持器14には、外側間座15の給脂路30を介して吹き付けられたオイルエアを玉13に供給するための油路構造を備えている。以下、この油路構造について詳細に説明する。
保持器14における右側の環状部21の内周面(延長部21aの内周面)には、環状溝24が形成されている。この環状溝24は、吐出口30bの径方向外方に対向する位置に形成され、周方向に連続している。また、環状溝24の断面形状は、略円弧状とされている。
また、保持器14には、環状溝24とポケット14aの内部とを連通する油路25が複数形成されている。図4は、図1の要部を拡大して示す断面図であり、図5は、図2の要部を拡大して示す断面説明図である。油路25は、環状溝24内で開口する導入口25aと、ポケット14a内で開口する排出口25bとを有し、導入口25aと排出口25bとの間で略直線状に延びている。
導入口25aは、図3に示すように、各ポケット14a間に対応する位置であって、環状溝24の最も深い部分に形成されている。
一方、排出口25bは、各ポケット14aにおける保持器回転方向Aの後方側に位置する柱部22の側面(ポケット14aの内面)14a1に形成されている。また、排出口25bは、ポケット14aの軸方向略中央であって、図4に示すように玉13の中心位置に対応する位置に形成されている。したがって、図5に示すように、排出口25bが形成された部分では、玉13とポケット14aの内面(柱部22の側面)14a1との隙間Sが最も狭くなっている。図5には、最も狭い隙間寸法をtで示している。
外側間座15の吐出口30bから吐出されたオイルエアは環状溝24によって受け止められる。保持器14は、矢印A方向(図1)に回転しているため、その遠心力によってオイルエアに含まれる潤滑油が環状溝24内に保持された状態で周方向に流動する。そして、環状溝24内の潤滑油は、環状溝24に形成された導入口25aから油路25内に導入される。
図5に示すように、ポケット14aの内面14a1と玉13との間には隙間Sが形成され、この隙間Sは、玉13の上下方向中央部において最も狭い寸法tとなり、その上下で広くなっている。玉13は、矢印B方向に自転しているため、玉13とポケット14aの内面14a1との隙間Sには矢印aで示すような空気の流れが形成される。油路25の排出口25bは、このような空気流の途中に形成されているので、当該排出口25b付近の圧力が低下し、負圧が働く。このような減圧作用によって油路25内の潤滑油が隙間S側へ引き込まれ、排出口25bから積極的に排出される。そして、排出口30bから排出された潤滑油は玉13に供給され、玉13の自転および公転によって内輪軌道面12aおよび外輪軌道面11aにも供給される。
特に、当該空気流は、隙間Sの最も狭い部分を通過するときに最も流速が増し、これによって当該部分の圧力が最も低下するため、当該部分に排出口25bを形成することによって油路25内の潤滑油は隙間S側へより引き込まれ易くなっている。
以上のように、本実施形態では、外側間座15に形成された吐出口30bから保持器14の内周面(環状溝24)に向けてオイルエアが吐出されるので、当該オイルエアが直接的に玉13に吹き付けられることはほとんどなく、玉13がオイルエアを横切ることに起因する「風切り音」の発生を抑制することができる。
そして、吐出口30bから吐出された潤滑油は、環状溝24内に形成された導入口25aから油路25内に導入され、更に、玉13とポケット14aの内面14a1との隙間Sに生じた空気流による減圧作用によって排出口25bから積極的に排出されるので、オイルエア13を直接玉13に吹き付けなくても転がり軸受10の潤滑を適切に行うことができる。
また、環状部21の内周面に環状溝24を形成することによって、吐出口30bから吐出されたオイルエアを確実に受け止めることができ、このオイルエアに含まれる潤滑油を保持器14の周方向に流動させて導入口25aから油路25内に導入させることができる。
外側間座15には、保持器14の環状部21の径方向内方に配置された吐出部28が設けられているので、吐出口30bから径方向外方へ向けてオイルエアを吐出し、環状部21の内周面に吹き付けることができる。したがって、環状部21に吹き付けられた後のオイルエアが玉13に到ることが少なくなり、玉13がオイルエアを横切ることに起因する「風切り音」の発生を抑制することができる。
特に、保持器14の環状部21には、内輪12及び外輪11の間から軸方向外側へ突出する延長部21aが形成され、この延長部21aの内周面に吐出口30bから吐出されたオイルエアが吹き付けられるので、玉13からより離れた位置に吐出口30bを配置することができ、玉13がオイルエアを横切ることに起因する「風切り音」の発生をより抑制することができる。
また、内輪12及び外輪11よりも軸方向外側において吐出口30bから吐出した潤滑油が環状部21(延長部21a)の内周面に吹き付けられるので、内輪と外輪との間に発生するエアカーテンの影響をほとんど受けることがない。したがって、潤滑油が無駄に消費されるのを防止することができる。
図6は、本発明の第2の実施形態に係る転がり軸受装置の断面図である。本実施形態では、第1の実施形態のように保持器14の右側の環状部21には延長部が形成されておらず、また外側間座15の外輪11側の端面には凹溝が形成されていないが、同端面には、転がり軸受10側に突出するとともに右側の環状部21の径方向内側に配置される吐出部28が形成され、この吐出部28に、環状溝24に対向するように吐出口25bが形成されている。したがって、本実施形態においても第1の実施形態と略同様の作用効果を奏する。しかし、本実施形態では、第1の実施形態と比べて吐出口30bが玉13に近づいているので、環状部21に吹き付けられた後のオイルエアが玉13に到る可能性が若干高くなり、また、吐出口30bが外輪11及び内輪12の間に配置されているので、エアカーテンの影響を若干受け易くなると考えられる。したがって、これらの点を考慮した場合、第1の実施形態の方がより有利であるといえる。
本発明は、上記各実施形態に限定されず、特許請求の範囲を逸脱しない範囲で種々の変更を行うことができる。例えば、上記実施形態では、外輪11がハウジングに固定され、内輪12が回転軸20とともに回転する構成であったが、内輪12を固定側とし、外輪11を回転側とすることができる。この場合、内側間座16に給脂孔30を形成するとともに保持器14の内周面に向けてオイルエアを吐出する構成とすることができる。
上記実施形態では、外側間座15に給脂孔30を形成しているが、例えば、外輪11に、外側間座15に相当する部分を一体的に形成し、当該部分に給脂孔30を形成してもよい。また、外輪11を固定するハウジングに給脂孔30を形成してもよい。
本発明は、玉軸受に限らず、ころ軸受にも適用することができる。
10:転がり軸受、11:外輪、12:内輪、13:玉(転動体)、14:保持器、14a:ポケット、15:外側間座(給脂用部材)、21:環状部、22:柱部、24:環状溝、25:油路、25a:導入口、25b:排出口、30:給脂孔、30b:吐出口

Claims (6)

  1. 内輪と、この内輪の径方向外側に対向する外輪と、前記内輪と前記外輪との間に転動可能に配置された複数の転動体と、環状部とこの環状部から軸方向に延びる周方向に複数の柱部とを有するとともに前記環状部と前記柱部とによって囲まれたポケット内で前記転動体を保持する保持器と、前記外輪又は前記内輪に隣接して配置され、圧縮空気によって送給される潤滑油を流通させる給脂路が形成された給脂用部材と、を備えており、
    前記給脂路は、前記環状部の内周面に向けて前記潤滑油を吐出する吐出口を有し、
    前記保持器には、前記環状部の内周面で開口し、前記吐出口から吐出された潤滑油を導入する導入口と、前記ポケット内における前記保持器の回転方向後方側に位置する前記柱部の側面で開口し、自転する前記転動体と前記柱部の側面との間で生じた空気流による減圧作用によって前記導入口から導入された潤滑油を排出する排出口とを有する油路が形成されていることを特徴とする転がり軸受装置。
  2. 前記排出口が、前記柱部の側面において前記転動体との隙間が最も狭くなる位置に対応して形成されている請求項1に記載の転がり軸受装置。
  3. 前記環状部の内周面には、前記給脂路の吐出口から吐出された潤滑油を受け止める環状溝が周方向に形成され、この環状溝内に前記導入口が形成されている請求項1又は2に記載の転がり軸受装置。
  4. 前記給脂用部材は、前記環状部の径方向内側に配置された吐出部を有し、
    この吐出部の外周面に前記吐出口が形成されている請求項1〜3のいずれかに記載の転がり軸受装置。
  5. 前記給脂用部材における前記外輪又は前記内輪に隣接する端面には、軸方向に凹む凹溝が周方向に連続して形成され、
    前記環状部が、前記凹溝内に入り込むように軸方向外側へ延長された延長部を有し、
    前記吐出部が、前記給脂用部材における前記凹溝よりも径方向内側の部分によって構成され、
    前記吐出口が、前記延長部の内周面に向けて潤滑油を吐出するように形成されている請求項4に記載の転がり軸受装置。
  6. 内輪と、この内輪の径方向外側に対向する外輪と、前記内輪と前記外輪との間に転動可能に配置された複数の転動体と、環状部とこの環状部から軸方向に延びる周方向に複数の柱部とを有するとともに前記環状部と前記柱部とによって囲まれたポケット内で前記転動体を保持する保持器と、を備えており、
    前記保持器には、前記環状部の内周面で開口する潤滑油の導入口と、前記ポケット内における前記保持器の回転方向後方側に位置する前記柱部の側面で開口し、自転する前記転動体と前記柱部の側面との間で生じた空気流による減圧作用によって前記導入口から導入された潤滑油を排出する排出口とを有する油路が形成されていることを特徴とする転がり軸受。
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