JP2015194244A - 玉軸受 - Google Patents
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Abstract
Description
なお、前記のようなポンプ作用は、複列アンギュラ玉軸受以外に、単列のアンギュラ玉軸受においても発生し、更に、玉が内輪及び外輪にアンギュラ接触しなくても外輪の内周面や内輪の外周面の形状によって発生したり、保持器の回転によって発生したりすることもある。
ここで、円環部の外周面と外輪の内周面との間の空間(外周隙間)には、オイル流路が形成されるが、本発明では、前記角部の先端の軸方向位置が、外輪の側面の軸方向位置とほぼ等しいので、前記低圧領域は、前記オイル流路の入り口部分(軸方向外側部分)に生じることになる。この結果、オイル流路の入り口部分(軸方向外側部分)から玉軸受の内部へ向かう方向には、オイルの流れが生じにくくなる。以上より、前記外周隙間を通じて玉軸受の内部へのオイルの流入を抑制することが可能となる。
ここで、円環部の外周面と外輪の内周面との間の空間(外周隙間)には、オイル流路が形成されるが、本発明では、前記角部の先端の軸方向位置が、外輪の側面の軸方向位置よりも軸方向外側に設けられているので、角部を剥離したオイルは前記オイル流路の入り口部分(軸方向外側部分)に到達し難くなり、また、前記低圧領域は、前記オイル流路の入り口部分(軸方向外側部分)に生じることになる。この結果、オイル流路の入り口部分(軸方向外側部分)から玉軸受の内部へ向かう方向には、オイルの流れが生じにくくなる。以上より、前記外周隙間を通じて玉軸受の内部へのオイルの流入を抑制することが可能となる。
この場合、円環部の外側傾斜面に沿って流れ角部を剥離したオイルは、前記オイル流路の入り口部分(軸方向外側部分)に到達し難くなり、玉軸受の内部へのオイルの流入を抑制することが可能となる。
また、この場合において、前記円環部の外周端部は、当該円環部の外周面と前記外側傾斜面とが鋭角に交差する角部から成るのが好ましい。
この場合、角部をオイルが通過するときに流れが剥離しやすくなり、前記低圧領域を安定して発生させることが可能となる。
この場合、保持器の成形が容易となる場合がある。なお、この突起部が設けられている場合、前記のとおり、角部の先端と軸方向位置について比較の対象となる外輪の側面は、突起部の軸方向外側の側面となる。
この場合、円環部の外周面と外輪の一部の内周面との間の空間(外周隙間)には、円筒形状のオイル流路が形成される。そして、本発明では、前記のとおり、角部の先端の軸方向位置が、外輪の側面の軸方向位置とほぼ等しい又は外輪の側面の軸方向位置よりも軸方向外側に設けられているので、前記低圧領域は、円筒形状である前記オイル流路の入り口部分(軸方向外側部分)に生じることになる。
ここで、この円筒形状のオイル流路を構成する円環部の外周面は、保持器の軸線を中心線とする円筒面であるため、この円筒面上のオイルは、遠心力により径方向外側に流れるが、軸方向には流れにくい構成となる。そして、前記のとおり、低圧領域は、円筒形状であるオイル流路の入り口部分(軸方向外側部分)に生じる。この結果、円筒形状のオイル流路の入り口部分(軸方向外側部分)から玉軸受の内部へ向かう方向には、オイルの流れがより一層生じにくくなる。
玉軸受の回転に伴って遠心力により径方向外向きの速度成分を有するオイルが、内輪の側面に沿って流れ、この側面から離脱すると、そのオイルの一部は軸方向内側に向かって流れるが、前記構成によれば、保持器が有するオイル流入側の円環部の内周端部の軸方向位置が、内輪の側面の軸方向位置よりも軸方向内側に設けられているので、前記一部のオイルを、円環部の軸方向外側の端面に沿って流すことができる。このため、オイルを径方向外側へ導くことができ、軸受内部へのオイルの流入を抑制することが可能となる。
また、オイルの流れが保持器に衝突して阻害されると、その衝突する領域で圧力が高まり、この圧力が高まった領域のオイルが、比較的圧力の低い内輪の外周面と円環部の内周面との間の円筒空間を通じて、玉軸受の内部側へ流れやすくなる。しかし、前記構成によれば、円環部の軸方向外側の端面に沿ってオイルを流すことができることから、オイルの流れが保持器(円環部)によって阻害されにくくなり、この結果、玉軸受の内部側へのオイルの流れの発生を抑制することが可能となる。
また、オイルの流れが保持器に衝突して阻害されると、その衝突する領域で圧力が高まり、この圧力が高まった領域のオイルが、比較的圧力の低い内輪の外周面と円環部の内周面との間の円筒空間を通じて玉軸受の内部側へ流れやすくなる。しかし、本発明によれば、円環部の軸方向外側の端面に沿ってオイルを流すことができることから、オイルの流れが保持器(円環部)によって阻害されにくくなり、この結果、玉軸受の内部側へのオイルの流れの発生を抑制することが可能となる。
この場合、玉軸受の回転に伴って遠心力により径方向外向きの速度成分を有するオイルが、内輪の側面に沿って流れ、この側面から離脱すると、そのオイルの一部は軸方向内側に向かって流れるが、前記構成によれば、保持器が有するオイル流入側の円環部の軸方向外側の端面は、径方向外側に向かうにしたがって軸方向内側に傾斜する内側傾斜面を有するので、前記一部のオイルを、円環部の当該内側傾斜面に沿って流すことができ、径方向外側へ導くことができ、軸受内部へのオイルの流入を抑制することが可能となる。
本発明の実施形態を、図1を用いて説明する。
この玉軸受1は、複列アンギュラ玉軸受であり、内周に外側軌道面16a,16bを有する外輪2と、外周に内側軌道面11a,11bを有する内輪3と、軸方向一方側(図1では右側)の外側軌道面16aと内側軌道面11aとの間に転動自在に配置された複数の玉4と、軸方向他方側(図1では左側)の外側軌道面16bと内側軌道面11bとの間に転動自在に配置された複数の玉4と、軸方向一方側の列に含まれる複数の玉4を円周方向に等しい間隔で保持する保持器17と、軸方向他方側の列に含まれる複数の玉4を円周方向に等しい間隔で保持する保持器18とを有している。なお、以下に説明する各形態において、外輪2、内輪3及び保持器17,18は、共通する軸線Cを中心線とする環状(円筒状)である。
外輪2は、軸受鋼を用いて製作されていて、焼入れ硬化処理をした後、各面がそれぞれ研削加工によって仕上げられている。
内輪3は、軸受鋼を用いて製作されていて、焼入れ硬化処理をした後、各面がそれぞれ研削加工によって仕上げられている。
こうして、保持器17,18は複数の玉4と近接することによって位置決めされているが、玉4が自在に転動できるためには、保持器17,18と玉4との間に、ある程度の隙間が必要である。このため、玉軸受1が回転する際に保持器17,18と内外輪2,3とが接触しないように、これらの間にはそれぞれ、ある程度の大きさに設定された隙間が設けられている。
また、この玉軸受1では、前記のとおり、外輪2の内周面が、軸方向一方側から他方側に向かって拡径している。このため、後にも説明するが、玉軸受1(内輪3)が回転すると、外輪2と内輪3との間に形成されている環状空間をオイルが軸方向一方側から他方側に向かって流れる作用(ポンプ作用)が生じる。このような玉軸受1の回転に伴うポンプ作用により、軸受外部のオイルが、軸方向一方側から、外輪2と内輪3との間の軸受内部に流入し、軸方向他方側から流出する。つまり、オイルが軸受内部を通過する。
軸方向一方側(図1において右側)の保持器17が有する小径側の円環部5の形状を、図2により説明する。なお、この円環部5は、前記ポンプ作用によるオイル流入側の円環部となる。そして、柱部7は、このオイル流入側に設けられている円環部5からオイル流出側へ延びている部分となる。また、軸方向他方側(図1において左側)の保持器18については、従来と同様の構成とすることができる。
なお、外輪2が突起部33を有していない場合、図示しないが(図2を参考に説明すると)、角部52の先端の径方向外側の近い位置に存在する外輪2の側面は、外輪2の軸方向端面である大端面21となる。したがって、この場合の玉軸受1は、角部52の先端の軸方向位置が、外輪2の大端面21の軸方向位置とほぼ等しくなるようにして構成される。
そして、この円環部5の内周端部、つまり、前記角部55の先端は、軸方向の配置に関して、内輪3の側面である小端面27よりも軸方向内側の位置に設けられており、かつ、この角部55は、径方向の配置に関して、内輪3の外周面の内の円筒面24の近傍に設けられている。
次に、内輪3が回転する際のオイルの流れを、図2により説明する。なお、以下の説明では、玉軸受1について、内輪3の小端面27の側(軸方向一方側)を「小径側」と称し、内輪3の大端面26(図1参照)の側(軸方向他方側)を「大径側」と称して説明する。
軸受内部を貫通する油量が多い場合、玉4がオイルを撹拌することによる撹拌抵抗によって回転トルクが増大し、この玉軸受1を装着した装置の動力損失が増加する。
円環部5の内周側は、内輪3の外周との間が狭くされており、ラビリンスが形成されている。このため、円環部5と内輪3との隙間の大きさがある程度の範囲内にあれば、円環部5の内周側からのオイルの流入量を低減することができる。
さらに、本実施形態の玉軸受1は、円環部5の内周側におけるオイルの流入を抑制(流入量を低減)するために、前記ラビリンスによる機能の他、次に説明する機能も備えている。
しかし、本実施形態の構成によれば、円環部5の軸方向外側の端面(内側傾斜面46)に沿ってオイルを流すことができることから、オイルの流れが円環部5によって阻害されにくくなり、この結果、軸受内部へのオイルの流れの発生を抑制することが可能となる。つまり、円環部5の内周側におけるオイルの流入を抑制(流入量を低減)することが可能となる。
次に、円環部5の外周側からのオイルの流入について説明する。
図2において、玉軸受1の内部では、保持器17と外輪2の内周面との間のオイルが、遠心力により外輪2の内周面に沿って小径側から大径側に向かって流れる。このため従来では、保持器17の小径側端部において保持器17(円環部5)と外輪2との間にあるオイルは、外輪2の内周面に沿うオイルの流れに吸引されて、軸受内部に誘導される。このため、玉軸受1を貫通する油量を十分に減少させることが困難であった。
そして、この突起部33の内周面34は、軸線Cと平行な母線で形成された円筒面であるため、円筒空間Rのオイルに遠心力が作用しても、小径側から大径側への積極的なオイルの流動が生じない。
または、図4の変形例に示すように、円環部5の端面19が有する外側傾斜面45は、径方向外側に向かうにしたがって軸方向外側に傾斜するとともに、角部52の先端の軸方向位置が、外輪2が有する突起部33の側面33aよりも軸方向外側(軸方向一方側)に設けられている。
このように、突出方向が−方向となる場合における前記「ほぼ等しい位置」の具体例としては、例えば、−0.4mm以上であり0mm未満である。この場合においても、円環部5の外周側から軸受内部へのオイルの流入を抑制することができる(図5参照)。つまり、突出寸法が、−0.4mm以上であり0mm未満となる場合についても、前記「ほぼ等しい位置」に含まれてよい。
すなわち、仮に、円環部5の軸方向外側の端面19の径方向外寄りの領域が、外側傾斜面45ではなく、軸線Cに直交する「円環面」である場合、その円環部5の外周側の角部52の軸方向位置を、外輪2の側面33aの軸方向位置とほぼ等しい位置(又は側面33aよりも軸方向外側の位置)に設け、前記「円環面」と内側傾斜面46とを繋げると、その円環部5の内周側の角部55を、本実施形態よりも、軸方向外側に位置させる必要があり、これにより、円環部5の断面形状は径方向内側に向かうにしたがって軸方向に拡大する。そして、本実施形態と同様に、この角部55よりも軸方向外側に内輪3の小端面27を位置させると、この内輪3の小端面27の位置は、外輪2の大端面21よりも大きく軸方向外側へ飛び出した形態となり、この結果、玉軸受の軸方向寸法が大きくなってしまう。
しかし、本実施形態では、前記のとおり、円環部5の軸方向外側の端面19は、傾斜方向が異なる内側傾斜面46と外側傾斜面45とを有することで、内輪3の小端面27と、外輪2の大端面21とを、軸方向についてほぼ同じ位置とすることができ、玉軸受1の軸方向寸法が大きくなるのを防止することが可能となる。
図7は、他の形態の玉軸受1を示す断面図である。この玉軸受1は、玉4が単列であるアンギュラ玉軸受である。この玉軸受1は、外輪2と、内輪3と、外輪2と内輪3との間に設けられている複数の玉4と、複数の玉4を周方向に間隔をあけて保持する環状の保持器17とを備えている。
なお、図1に示す保持器17は、一対の円環部5,6と複数の柱部7とを有する構成であるが、図7に示す保持器17は、軸方向一方側にのみ円環部5を有しており、この円環部5から軸方向他方側へ柱部7が延びて設けられており、いわゆる冠型の保持器である。
そこで、図1に示す玉軸受1と同様に、図7に示す玉軸受1においても、オイルが軸受内部に流入するのを抑制するために、保持器17が有するオイル流入側となる円環部5の形状が、図1(図2)又は図4に示す保持器17の円環部5と同じ形状となっている。
図1及び図7に示す形態では、外輪2が軸方向一方側(オイル流入側)に突起部33を有する場合について説明したが、突起部33を省略したものであってもよい。この場合、円環部5は、図示したものよりも径方向に長く構成され、これにより、外輪2と内輪3との間に形成されるオイル流入側の環状空間を塞いでいる。
そして、この場合、保持器17が有する円環部5の角部52の先端の軸方向位置は、外輪2の大端面21の軸方向位置とほぼ等しくなるようにして構成される。または、保持器17が有する円環部5の角部52の先端の軸方向位置は、外輪2の大端面21の軸方向位置よりも軸方向外側に設けられる。
前記各形態の玉軸受1(保持器17)が備えている特徴点は、個々においても成立する。すなわち、
(1)玉軸受は、
外輪2と、内輪3と、前記外輪2と前記内輪3との間に設けられている複数の玉4と、前記複数の玉4を周方向に間隔をあけて保持する環状の保持器17と、を備え、前記外輪2と前記内輪3との間にオイルが軸方向一方側から流入し軸方向他方側から流出する玉軸受1であって、
前記保持器17は、オイル流入側に設けられている円環部5と、前記円環部5からオイル流出側へ延びている柱部7とを有し、
前記円環部5の軸方向外側の端面19は、径方向外側に向かうにしたがって軸方向外側に傾斜する外側傾斜面45を有している。
前記円環部5の外周端部は、当該円環部5の外周面(51)と前記外側傾斜面45とが鋭角に交差する角部52から成るのが好ましい。
外輪2と、内輪3と、前記外輪2と前記内輪3との間に設けられている複数の玉4と、前記複数の玉4を周方向に間隔をあけて保持する環状の保持器17と、を備え、前記外輪2と前記内輪3との間にオイルが軸方向一方側から流入し軸方向他方側から流出する玉軸受1であって、
前記保持器17は、オイル流入側に設けられている円環部5と、前記円環部5からオイル流出側へ延びている柱部7とを有し、
前記外輪2は、内周側に、前記玉4が転動する軌道面16aが形成されている環状本体部32と、前記円環部5の外周面(51)と対向する位置に前記環状本体部32から突出して設けられている突起部33と、を有している。
このように突起部33を有することで、外輪2(突起部33)と保持器17の円環部5との間に形成される隙間を小さくすることが可能となる。
外輪2と、内輪3と、前記外輪2と前記内輪3との間に設けられている複数の玉4と、前記複数の玉4を周方向に間隔をあけて保持する環状の保持器17と、を備え、前記外輪2と前記内輪3との間にオイルが軸方向一方側から流入し軸方向他方側から流出する玉軸受1であって、
前記保持器17は、オイル流入側に設けられている円環部5と、前記円環部5からオイル流出側へ延びている柱部7とを有し、
前記円環部5の軸方向外側の端面19は、径方向外側に向かうにしたがって軸方向内側に傾斜する内側傾斜面46を有している。
5:円環部 7:柱部 16a,16b:外側軌道面
17:保持器 19:端面 27:小端面(側面)
32:環状本体部 33:突起部 33a:側面
45:外側傾斜面 46:内側傾斜面 51:外周円筒面(外周面)
52:角部
Claims (9)
- 外輪と、内輪と、前記外輪と前記内輪との間に設けられている複数の玉と、前記複数の玉を周方向に間隔をあけて保持する環状の保持器と、を備え、前記外輪と前記内輪との間にオイルが軸方向一方側から流入し軸方向他方側から流出する玉軸受であって、
前記保持器は、オイル流入側に設けられている円環部と、前記円環部からオイル流出側へ延びている柱部とを有し、
前記円環部の外周端部は、当該円環部の軸方向外側の端面と当該円環部の外周面とが交差する角部から成り、
前記角部の先端の軸方向位置が、前記外輪の側面の軸方向位置とほぼ等しいことを特徴とする玉軸受。 - 外輪と、内輪と、前記外輪と前記内輪との間に設けられている複数の玉と、前記複数の玉を周方向に間隔をあけて保持する環状の保持器と、を備え、前記外輪と前記内輪との間にオイルが軸方向一方側から流入し軸方向他方側から流出する玉軸受であって、
前記保持器は、オイル流入側に設けられている円環部と、前記円環部からオイル流出側へ延びている柱部とを有し、
前記円環部の外周端部は、当該円環部の軸方向外側の端面と当該円環部の外周面とが交差する角部から成り、
前記角部の先端の軸方向位置が、前記外輪の側面の軸方向位置よりも軸方向外側に設けられていることを特徴とする玉軸受。 - 前記円環部の軸方向外側の端面は、径方向外側に向かうにしたがって軸方向外側に傾斜する外側傾斜面を有している請求項1又は2に記載の玉軸受。
- 前記円環部の外周端部は、当該円環部の外周面と前記外側傾斜面とが鋭角に交差する角部から成る請求項3に記載の玉軸受。
- 前記外輪は、内周側に、前記玉が転動する軌道面が形成されている環状本体部と、前記円環部の外周面と対向する位置に前記環状本体部から突出して設けられている突起部と、を有している請求項1〜4のいずれか一項に記載の玉軸受。
- 前記円環部の外周面及び当該外周面に対向する前記外輪の一部の内周面は、前記保持器及び前記外輪の軸線を中心線とする円筒面を有している請求項1〜5のいずれか一項に記載の玉軸受。
- 前記円環部の内周端部の軸方向位置は、前記内輪の側面の軸方向位置よりも軸方向内側に設けられている請求項1〜6のいずれか一項に記載の玉軸受。
- 外輪と、内輪と、前記外輪と前記内輪との間に設けられている複数の玉と、前記複数の玉を周方向に間隔をあけて保持する環状の保持器と、を備え、前記外輪と前記内輪との間にオイルが軸方向一方側から流入し軸方向他方側から流出する玉軸受であって、
前記保持器は、オイル流入側に設けられている円環部と、前記円環部からオイル流出側へ延びている柱部とを有し、
前記円環部の内周端部の軸方向位置は、前記内輪の側面の軸方向位置よりも軸方向内側に設けられていることを特徴とする玉軸受。 - 前記円環部の軸方向外側の端面は、径方向外側に向かうにしたがって軸方向内側に傾斜する内側傾斜面を有している請求項7又は8に記載の玉軸受。
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