JP2010216546A - 転がり軸受 - Google Patents
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Abstract
【課題】主軸の周りを公転する転がり軸受において、主軸の回転に伴う遠心力が作用するにもかかわらず、主軸(公転中心)に近い部位を積極的に潤滑することが可能な技術を提供する。
【解決手段】本発明の転がり軸受は、外輪13と、内輪12と、これら外輪13および内輪12間の環状隙間を転走する複数の転動体14と、環状隙間に配置されて転動体14を周方向に離隔して配列する保持器17とを備え、保持器17は、全周に亘って延びる環状溝18を内周面に有し、内輪12は、内輪12の外周に固定されて環状溝18内を摺動する掻き出し部材20を有する。
【選択図】図1
【解決手段】本発明の転がり軸受は、外輪13と、内輪12と、これら外輪13および内輪12間の環状隙間を転走する複数の転動体14と、環状隙間に配置されて転動体14を周方向に離隔して配列する保持器17とを備え、保持器17は、全周に亘って延びる環状溝18を内周面に有し、内輪12は、内輪12の外周に固定されて環状溝18内を摺動する掻き出し部材20を有する。
【選択図】図1
Description
本発明は、内輪に対し高速回転する外輪を備えた転がり軸受に関し、特に、潤滑油を内輪の全周に亘って供給することができる転がり軸受に関する。
遊星歯車機構の遊星歯車は、キャリアに取り付けられて自転しながら主軸の周りを公転する。したがって、遊星歯車を回転自在に支持する転がり軸受は、外輪が高速回転する。このような遊星歯車用の軸受として本出願人は特開平11−101333号公報(特許文献1)に記載のごとき技術を既に提案した。特許文献1に記載の遊星歯車部軸受は、遊星歯車に固定された外輪と、支持軸に固定された内輪と、これら内輪および外輪の軌道間を転走する複列のころと、ころを周方向等間隔に保持する保持器とを主要な構成要素とし、給油ノズルを用いて軸線方向外方から内輪および外輪の軌道間に潤滑油を滴下または噴射する。そして、給油ノズルと向き合う外輪の端面には、外輪の全周に亘って延在するオイルスクープリングを取り付けておき、遠心力ではね飛ばされた潤滑油をオイルスクープリングで受け止めて効率よく軸受内部に取り込むものである。
しかし、上記従来のような遊星歯車部軸受にあっては、更なる改善の余地があることを出願人は見出した。つまり、潤滑油のはね返りを抑制して、効率よく軸受内部に取り込むことはできるが、横型の遊星歯車機構において、軸受内部の潤滑油を周方向に送り込むことについては、何ら顧慮されていなかった。
しかも遊星歯車は、支持軸を中心として自転するのみならず、主軸の周りを公転する。このため、軸受内部の潤滑油が公転に伴う遠心力によって主軸から遠ざかるように付勢され、軸受内部のうち主軸(公転中心)に近い側を潤滑することが困難であった。このため、軸受の全周に亘って充分な潤滑できない虞があった。
本発明は、上述の実情に鑑み、軸受内部の潤滑油を周方向に積極的に送り込むことができ、しかも軸受内部のうち主軸(公転中心)に近い側を潤滑することができる転がり軸受を提供することを目的とする。
この目的のため本発明による転がり軸受は、外輪と、内輪と、これら外輪および内輪間の環状隙間を転走する複数の転動体と、環状隙間に配置されて転動体を周方向に離隔して配列する保持器とを備える。そして保持器は、全周に亘って延びる環状溝を内周面に有し、内輪は、内輪の外周に固定されて環状溝内を摺動する掻き出し部材を有する。
かかる本発明によれば、保持器は、全周に亘って延びる環状溝を内周面に有することから、転がり軸受の自転によって潤滑油が環状溝の全周に行き渡る。そして、内輪の外周に固定されて環状溝内を摺動する掻き出し部材を有することから、保持器の環状溝に貯留された潤滑油を掻き出し部材で積極的に掻き出して内輪の外周面に潤滑油を行き亘らせることが可能になる。
ここで好ましくは、保持器は、保持器の外周面と環状溝とを接続する貫通孔を有する。かかる実施形態によれば、保持器の環状溝に貯留された潤滑油の一部を保持器の外周へ供給して、外輪の内周面を潤滑することができる。
本発明は一実施形態に限定されるものではないが、環状溝のうち貫通孔との接続箇所から離れた部位は貫通孔と接続する部位よりもさらに溝深さが大きくなるよう窪んだ形状であってもよい。かかる実施形態によれば、貫通孔との接続箇所から離れた部位は貫通孔と接続する部位よりもさらに溝深さが大きくなるよう窪んだ形状であることから、環状溝に貯留された潤滑油の一部を外輪へ供給し、潤滑油の他の一部を環状溝に残留させておくことが可能になる。したがって、環状溝への潤滑油の供給が遮断した場合であっても、暫くの間は残留した潤滑油で転がり軸受を潤滑することができる。
本発明は一実施形態に限定されるものではないが、貫通孔は内壁に凹凸を有してもよい。かかる実施形態によれば、貫通孔を流れる潤滑油を抑制することが可能となり、外輪へ供給する潤滑油の油量を減らし内輪へ供給する潤滑油の油量を増やすことができる。
本発明の転動体は、単列であるか複列であるかを問わない。複列の場合、本発明の保持器は一体型の他、各転動体列をそれぞれ保持する保持器の組み合わせであってもよい。例えば、転動体は複列に配置され、保持器は、軸線方向に離れた一方列の転動体を保持する第1保持器と、他方列の転動体を保持する第2保持器とを有し、互いに隣接するこれら第1保持器および第2保持器の間に環状溝が形成される。かかる実施形態によれば、組み合わせアンギュラ玉軸受や自動調心転がり軸受などの複列軸受であっても、軸受内部の潤滑油を周方向に積極的に送り込むことができる。このため、本実施例のような遊星歯車の転がり軸受に有利である。
好ましくは、第1保持器および第2保持器のうち少なくとも一方は、他方に向かって突出するとともに環状溝の底部を形成する突起部を備える。かかる実施形態によれば、第1保持器および第2保持器が軸線方向に近づく場合であっても、突起部によって第1保持器および第2保持器が密着することを防止して、これら保持器間に環状溝が常時形成される。したがって、この環状溝に潤滑油を貯留することができる。
好ましくは、突起部は、保持器の全周に亘って延在する環状の突条であって、互いに隣接するこれら第1保持器および第2保持器の間に環状溝よりも外径側でラビリンス構造を構成する。かかる実施形態によれば、ラビリンス構造によって、環状溝に貯留した潤滑油の全てが遠心力の作用で外輪へ流出することを回避することができる。したがって、環状溝に潤滑油を確実に貯留することができる。
好ましくは、第1保持器の表面および第2保持器の表面のうち環状溝の両側壁を形成する環状溝の両側壁面が、転がり軸受の軸線に対し直角であって互いに対向する。突起部は、環状溝の側壁面から突出する。そして、突起部の壁面のうち環状溝の底部を形成する環状溝の底壁面が、環状溝の側壁面に対し鋭角となるよう傾斜する。かかる実施形態によれば、突起部の根元において環状溝の溝深さが一層大きくなることから、環状溝の底壁面に潤滑油を残留させることが可能になる。したがって、環状溝への潤滑油の供給が遮断した場合であっても、暫くの間は残留した潤滑油で転がり軸受を潤滑することができる。
より好ましくは、内輪は、外周面のうち環状溝と対面する位置に潤滑油を供給する直線状の油路を備え、直線状の該油路は、環状溝の側壁面へ指向するよう、転がり軸受の軸線を含む仮想平面上で傾斜する。かかる実施形態によれば、環状溝に直接潤滑油を供給して潤滑油が環状溝の側壁面を伝って環状溝の底壁面に流入する。したがって、転がり軸受内部の潤滑油を周方向に一層積極的に送り込むことができるとともに環状溝の底壁面に潤滑油を確実に残留させることが可能になる。
本発明は一実施形態に限定されるものではないが、内輪は、外周面のうち環状溝と対面する位置に潤滑油を供給する油路を備える。かかる実施形態によれば、環状溝に直接潤滑油を供給することができる。したがって、軸受内部の潤滑油を周方向に一層積極的に送り込むことができる。
好ましくは、掻き出し部材は、周方向に所定長さで延在し、周方向両端が平面または曲面である。かかる実施形態によれば、保持器が内輪の外周を回転するときに掻き出し部材の端面が環状溝に貯留された潤滑油を確実に掻き出すことができる。なお周方向両端が平面の場合、周方向両端は内輪の外周面と斜めに交差する平面であればよく、あるいは内輪の外周面と直角な平面であってもよい。
本発明の転がり軸受で、遊星歯車機構の構成要素になる遊星歯車を支持する場合、内輪は主軸から分岐した支持軸に固定されて主軸の回転とともに主軸の周囲を公転し、油路は、内輪のうち、主軸から遠い側に位置する周方向180度の範囲に設けられる。かかる実施形態によれば、主軸の回転(公転)に伴って転がり軸受に作用する遠心力を利用して、転がり軸受内部に潤滑油を積極的に送り込むことができる。
また本発明の転がり軸受が遊星歯車機構の構成要素になる遊星歯車を支持する場合、内輪は主軸から分岐した支持軸に固定されて主軸の回転とともに主軸の周囲を公転し、掻き出し部材は、内輪のうち、主軸に近い側に位置する周方向180度の範囲に設けられる。かかる実施形態によれば、主軸の回転(公転)に伴う遠心力が大きい場合であっても、内輪外周面のうち主軸に近い部位(公転中心側に近い部位)に潤滑油を積極的に送り込むことができる。
このように本発明は、内輪の外周に固定されて保持器の環状溝内を摺動する掻き出し部材を有することから、保持器の環状溝に貯留された潤滑油を掻き出し部材で積極的に掻き出して内輪の外周面に潤滑油を行き亘らせることが可能になる。したがって、軸受内部の潤滑油を保持器の環状溝を介して周方向に積極的に送り込み、掻き出し部材によって内輪に潤滑油を供給することができる。このため、転がり軸受が公転する環境にあっても、公転による遠心力に抗して、軸受内部のうち公転中心に近い側の部位へ潤滑油を送り込んで潤滑することが可能になる。本発明による転がり軸受は、軸受自身が回転(自転)するとともに主軸の周りを公転する環境、特に遊星歯車機構の遊星歯車、に有利に適用される。
以下、本発明の実施の形態を、図面に示す実施例に基づき詳細に説明する。
図1は、本発明の第1実施例になる転がり軸受の要部を示す縦断面図である。図2は同実施例の内輪のみを取り出して軸線O方向からみた状態を示し、上側が横断面であって、下側が正面図である。図3は図1の上側を拡大して示す図であり、図4は図1の下側を拡大して示す図である。
本実施例は複列の自動調心転がり軸受であり、遊星歯車機構の遊星歯車をキャリアに回転自在に支持するものである。支持軸11は軸線Oに沿って延びる。支持軸11の外周面には内輪12の内周面が嵌合固定される。内輪12の外径側には、外輪13が同軸配置される。これら外輪13および内輪12間の環状隙間には、転動体14が複数配置され、転動体14は外輪13の内周面および内輪の外周面を転走する。
転動体14は球面ころであり、軸線O方向に隔てて2列に配置される。内輪12の軸線O方向両端には小鍔15がそれぞれ形成され、これら2個の小鍔15,15間には中鍔16が形成される。中鍔16は小鍔15よりも径方向外側へ突出し、小鍔15と中鍔16との間の内輪外周面がそれぞれ軌道を形成する。外輪13の内周面は、かかる内輪外周面に対応するよう形成され、軸線O方向両端で内径が小さく、軸線O方向中央で内径が大きくなるよう窪んだ形状である。
外輪13および内輪12間の環状隙間には、保持器17が配置される。保持器17は、軸線O方向一方側の転動体列を周方向等間隔に保持する第1保持器17aと、軸線O方向他方側の転動体列を周方向等間隔に保持する第2保持器17bとからなる。あるいは後述するように2列に配置された転動体14を共通に保持する1つの保持器であってもよい。
外輪13の外周面は図示しない遊星歯車に嵌合固定されるが、但し、これに限定されたものではない。支持軸11からみて、内輪12は固定され、外輪13は高速回転する。つまり転がり軸受の外輪13は軸線Oを中心に自転する。
図1においてXは遊星歯車機構の中心であり、太陽歯車、キャリア、およびリングギヤの軸線であって、転がり軸受の支持軸11、内輪12、外輪13、転動体14および保持器17は軸線Xの周りを公転する。遊星歯車機構自体は公知のものであり、具体的には、遊星歯車機構からなる減速機または増速機の、出力軸または入力軸になる主軸(図示せず)が、軸線Xに沿って延在する。キャリアは主軸から分岐して平行に延びる複数の支持軸11より構成される。各支持軸11は遊星歯車を回転自在に支持する。遊星歯車はリングギヤおよび太陽歯車と常時噛合し、主軸の回転とともに遊星歯車が主軸の周囲を公転することから、本実施例の転がり軸受も軸線Xの周りを公転する。
図3の拡大図に示すように、保持器17は、全周に亘って延びる環状溝18を内周面に有する。具体的には、互いに隣接する第1保持器17aと第2保持器17bの間に環状溝18が形成される。第1保持器17aは、第2保持器17bに向かって突出する突起部19aを備える。また第2保持器17bも、第1保持器17aに向かって突出する突起部19bを備える。これら突起部19aおよび突起部19bは、第1保持器17aおよび第2保持器17bの外径側に設置されて、好ましくは周方向に延びる円弧形状の突条であり、その軸線O方向先端が、相手側の保持器と接触する。このため、第1保持器17aおよび第2保持器17bの内径側には、全周に亘って延びる円環状の隙間、すなわち環状溝18が常時介在する。
また、これら突起部19aおよび突起部19bは、径方向位置が異なるため、互いに重なり合い、環状溝18の底部を形成する。なお、本実施例の他、第1保持器17aまたは第2保持器17bのいずれか一方に、突起部を設けてもよい。保持器17の環状溝18は、内輪12の中鍔16と対面する。
内輪12の外周には、掻き出し部材20が固定される。掻き出し部材20は、図2に示す一点鎖線の下側の範囲、すなわち、内輪12のうち主軸Xに近い側に位置する周方向180度の範囲に設けられる。より好ましくは、主軸Xに最も近い周方向部位から周方向一方側に70度と周方向他方側に70度の範囲αに設けられる。更に好ましくは図2に示すように、主軸Xに最も近い周方向部位に設けられる。掻き出し部材20は、根元側が中鍔16に貫入固定され、先端側が中鍔16から径方向外側へ突出し、保持器17の環状溝18内に位置する。このため、転がり軸受の回転時には、保持器17が内輪12の周りを回転するのに伴って、掻き出し部材20が環状溝18内を摺動する。
さらに内輪12は、外周面のうち環状溝18と対向する位置に潤滑油を供給する油路21を備える。油路21は、内輪を径方向に貫通し、その内径側端が支持軸11の油路22と接続し、外径側端が中鍔16に設けられる。油路21は、図2に示す一点鎖線の上側の範囲、すなわち内輪12のうち主軸Xから遠い側に位置する周方向180度の範囲に設けられる。より好ましくは、主軸Xから最も遠い周方向部位から周方向一方側に70度と周方向他方側に70度の範囲βに設けられる。更に好ましくは図2に示すように、主軸Xから最も遠い周方向部位に設けられる。
本実施例の作用を説明する。転がり軸受の回転時には、潤滑油が油路21の外径側端から供給される。このため、内輪12の中鍔16と対面する保持器17の環状溝18は、潤滑油を貯留する。保持器17は内輪12に対し回転するため、油路21から環状溝18の全周に潤滑油が注入される。
これと同時に、保持器17の環状溝18に貯留した潤滑油は、掻き出し部材20によって主軸Xに最も近い周方向部位で掻き出され、内輪12の外周面に溢れ出て、範囲αにおける内輪12の軌道面と、転動体14の転走面と、外輪13の軌道面とを潤滑する。
このように本実施例によれば、内輪12の外周に固定されて環状溝18内を摺動する掻き出し部材20を有することから、保持器17の環状溝18に貯留された潤滑油を掻き出し部材20で積極的に掻き出して内輪12の外周面に潤滑油を行き亘らせることが可能になる。
また本実施例によれば、転動体14は複列に配置され、保持器17は、軸線O方向に離れた一方列の転動体14を保持する第1保持器17aと、他方列の転動体14を保持する第2保持器17bとを有し、互いに隣接するこれら第1保持器17aおよび第2保持器17bの間に環状溝18が形成されることから、組み合わせアンギュラ玉軸受や自動調心転がり軸受などの複列軸受であっても、軸受内部の潤滑油を周方向に積極的に送り込むことができる。このため、本実施例のような遊星歯車の転がり軸受に有利である。
また本実施例によれば、第1保持器17aおよび第2保持器17bのうち少なくとも一方は、他方に向かって突出するとともに環状溝18の底部を形成する突起部19を備えることから、突起部19によって第1保持器17aおよび第2保持器17bが密着することを防止して、これら保持器17a,17b間に環状溝18が常時形成される。したがって、この環状溝18に潤滑油を貯留することができる。
また本実施例によれば、突起部19a,19bが保持器17の全周に亘って延在する環状の突条であって、図3および図4等で示すように互い違いに交差することにより、ラビリンス構造を構成する。これにより環状溝18に貯留した潤滑油の全てが保持器17の自転に伴う遠心力の作用で外輪13へ流出することを回避することができる。したがって、環状溝18に潤滑油を確実に貯留することができる。
また内輪12は、内輪の外周面のうち環状溝18と対面する位置に潤滑油を供給する油路21を備える。これにより、環状溝18に直接潤滑油を供給することが可能となり、軸受内部の潤滑油を周方向に一層積極的に送り込むことができる。図2に示すように油路21は単数であるが、複数でも良いこと勿論である。
また本実施例は遊星歯車の転がり軸受であり、内輪12が主軸Xから分岐した軸線Oの支持軸11に固定されて主軸Xの回転とともに主軸Xの周囲を公転するところ、油路21は、内輪12のうち、主軸Xから遠い側に位置する周方向180度の範囲、好ましくは図2のβの範囲、より好ましくは公転中心である主軸Xから最も遠い部位に設けられる。これにより、公転に伴う遠心力を利用する遠心給油によって転がり軸受内部に潤滑油を積極的に送り込むことができる。
また掻き出し部材20は、内輪12のうち、主軸Xに近い側に位置する周方向180度の範囲、好ましくは図2のαの範囲、より好ましくは公転中心である主軸Xに最も近い部位に設けられる。これにより、内輪12外周面のうち主軸Xに近い部位(公転中心側に近い部位)で潤滑油を掻き出して潤滑することが可能になる。このため、主軸Xに関する遠心力が大きい場合であっても公転中心側に近い部位を潤滑することが可能な本実施例は、高速回転する遊星歯車の転がり軸受として頗る有利である。
なお本実施例の変形例として、突起部19を、周方向に間隔を開けて配置してもよい。図5は、保持器17を径方向外側からみた状態を周方向に展開して示す説明図である。図5に示すように、第1保持器17aおよび第2保持器17bは片側に櫛の目を備えた同一形状の櫛形保持器であり、軸線O方向一方側に櫛の目状のポケット29を形成し、軸線O方向他方側に突起部19を周方向等間隔に形成する。また、これら保持器17a,17bは、櫛の目が軸線O方向両側に向かうよう配置され、突起部19が軸線O方向中央に整列する。突起部19は第1保持器17aおよび第2保持器17bそれぞれに設けられる。第1保持器17aから突出した第1突起部19aと、第2保持器17bから突出した第2突起部19bは、互いに周方向で異なる位置にあって、互いに相手側の保持器と接触するものであってもよい。この場合、突起部19が保持器17の外径側に設けられて、保持器17の内径側に環状溝18が区画されるのであるが、隣り合う第1突起部19aと第2突起部19bとの間には、周方向に延びるスリット孔23が区画される。つまりスリット孔23は、環状溝18の底部に位置する。ポケット29は転動体14を保持する。
このような変形例によれば、スリット孔23の周方向寸法を適宜設計することによって、環状溝18の潤滑油貯留能力を変更することが可能である。
本実施例の別な変形例として、突起部19を、図6の縦断面図に示すように、第1保持器17aおよび第2保持器17bの双方に設けてもよい。突起部19aおよび突起部19bは保持器17の周方向全周に亘って延在する環状の突条であり、突起部19の先端同士が互いに接触したり、軸線O方向の僅かな変位によって突起部19の先端同士間に僅かな隙間24が介在したりする。
このような変形例によれば、第1保持器17aおよび第2保持器17bが軸線方向に近づく場合であっても、突起部19によって第1保持器17aおよび第2保持器17bが密着することを防止して、これら保持器17a,17b間に環状溝18が常時形成される。したがって、この環状溝に潤滑油を貯留することができる。さらに、環状溝18から隙間24を経由して外輪13の内周面に潤滑油を供給することができる。
本実施例のさらなる変形例として、図7の縦断面図および図7の環状溝18周辺の拡大図になる図8に示すように、断面形状において環状溝の底面を傾斜させてもよい。そして環状溝のうち、隙間24から離れた部位を隙間24の近傍よりも窪ませて溝深さを大きくする。具体的な一例として、第1保持器17aの表面および第2保持器17bの表面のうち環状溝18の両側壁を形成する環状溝18の両側壁面18sが、転がり軸受の軸線Oに対し直角であって互いに対向する。突起部19は、側壁面18sから突出する。突起部19の壁面のうち環状溝18の底部を形成する環状溝18の底壁面19cが、環状溝18の側壁面18sに対し角度γで傾斜する。角度γは鋭角(0°<γ<90°)である。
このような変形例によれば、突起部19aおよび突起部19bは保持器17の外径側に配置されて、第1保持器17aおよび第2保持器17bの内径側に位置する環状溝18の底部を形成するところ、突起部19aおよび突起部19bの内径側壁面である底壁面19cは、側壁面18sに対し角度γで傾斜する。このため突起部19の根元側で溝深さが大きく、突起部19の先端側で溝深さが小さい。第1保持器17aおよび第2保持器17bの軸線O方向相対移動により、突起部19の先端同士間には、環状溝18と保持器17の外周とを連通する隙間24が一時的に介在する。あるいは、突起部19の先端に切り欠きを1箇所ないし周方向に離れて複数個所設けておき隙間24を常時介在させてもよい。
この結果、環状溝18のうち隙間24から離れた部位(突起部19根元)は、隙間24に近い部位(突起部19先端)よりもさらに溝深さが大きくなるよう窪んだ形状となり、環状溝18に貯留された潤滑油の一部を外輪13へ供給し、潤滑油の他の一部を環状溝18に残留させておくことが可能になる。したがって、環状溝18への潤滑油の供給が遮断した場合であっても、暫くの間は残留した潤滑油で転がり軸受を潤滑することができる。
ここで好ましくは、油路21を環状溝の側壁面へ指向させるとよい。具体的な一例として、油路21が、直線状であって、環状溝18の側壁面18sへ指向するよう、転がり軸受の軸線Oを含む仮想平面上で傾斜する。内輪12の軸線O方向中央線CLを一点鎖線で示すと、油路21は中央線CLに対し角度θで傾斜する。角度θの適用範囲を、数1に示す。また角度θの最適範囲は0°<θ<45°である。
数1の各記号の意味は以下のとおりである。tは中央線CLから突起部19の先端までの距離、すなわち隙間24幅の半分である。Lは中央線CLから側壁面18sまでの距離、すなわち環状溝18の溝幅の半分である。換言するとLは突起部19から側壁面18sまでの軸線方向距離である。bは内輪12および外輪13の軸線O方向寸法である。Dは油路21の直径である。rhは保持器17の内径である。rnは内輪12の内径である。
このような変形例によれば、油路21が環状溝18の側壁面18sへ指向するよう、転がり軸受の軸線Oを含む仮想平面上で傾斜することから、油路21から流出した潤滑油が環状溝18の側壁面18sを伝って環状溝18の底壁面19cに流入する。したがって、転がり軸受内部の潤滑油を周方向に一層積極的に送り込むことができるとともに環状溝18の底壁面19cに潤滑油を確実に残留させることが可能になる。潤滑油をより確実に残留させるには、中鍔16先端に配設された油路21の出口が、片側(第1保持器17a)の側壁面18sに隣接し、他方側(第1保持器17a)の側壁面18sから離隔するのがよい。左右の側壁面18sへ指向するように交互に油路21を設置しても良い。
なお図には示さなかったが、油路21の出口に隣接する片側の突起部19aのみを突出させてもよい。
ところで本実施例によれば図1、図3、図4に示すように、第1保持器17aの突起部19aと、第2保持器17bの突起部19bとが重なり合って、これら第1保持器17aおよび第2保持器17bの間に環状溝18よりも外径側でラビリンス構造を構成する。これにより、ラビリンス構造によって、環状溝18に貯留した潤滑油の全てが遠心力の作用で外輪13へ流出することを回避することができる。したがって、環状溝18に潤滑油を確実に貯留することができる。
また本実施例によれば、内輪12は、外周面のうち環状溝18と対面する中鍔16に潤滑油を供給する油路21を備えることから、環状溝18に直接潤滑油を供給することができる。したがって、軸受内部の潤滑油を周方向に一層積極的に送り込むことができる。
図9は、掻き出し部材20を取り出して示す図であり、(a)は根元側からみた底面図、(b)は軸線O方向からみた側面図、(c)は周方向からみた正面図である。掻き出し部材20は内輪12の外周面に沿って所定長さで延在するよう円弧状に形成される。周方向中央には、径方向内側へ向かって突出する貫入部28が形成される。貫入部28は内輪12の中鍔16に穿設された取付穴26に貫入固定される。掻き出し部材20の周方向両端25,25の端面は、平面(または曲面)であって、内輪12の外周面と交差する。掻き出し部材20の幅方向(軸線O方向)両側面は、環状溝18の両側面18sと摺接する。
本実施例によれば、掻き出し部材20は内輪12の周方向に所定長さで延在し周方向両端25が平面または曲面であることから、保持器17が回転するときに掻き出し部材20の端面25が環状溝18に貯留された潤滑油を確実に掻き出すことができる。
好ましくは、掻き出し部材20を保持器17と同じ材質で形成する。これにより、掻き出し部材20が極度に摩耗することを回避することができる。
あるいは、掻き出し部材20を内輪12と同じ材質で形成する。これにより、掻き出し部材20の膨張係数を内輪12の膨張係数と同じにすることができ、転がり軸受の温度変化に伴うひずみや変形を抑制することができる。
あるいは、掻き出し部材20を耐摩耗性能に優れた材質で形成する。これにより、転がり軸受の長寿命化に資する。
次に本発明の第2実施例を説明する。図10は本発明の第2実施例を示す縦断面図である。この第2実施例につき、上述した第1実施例と共通する構成については同一符号を付して説明を省略し、異なる構成について以下に説明する。この第2実施例では図10に示すように、複列に配置された転動体14を1個の保持器17で共通に保持する。また環状溝18は保持器17の外周と連通しない。
このように第2実施例によれば、環状溝18が保持器17の外周と連通しないことから、環状溝18に貯留された潤滑油の全てを、掻き出し部材20で掻き出して内輪12の外周面を率先して潤滑することができる。かかる潤滑油は、内輪12の外周面を潤滑した後、転動体14の転走面と、外輪13の内周面を順次潤滑する。
次に本発明の第3実施例を説明する。図11は本発明の第3実施例を示す縦断面図である。図12および図13は第3実施例の保持器を径方向外側からみた様子を周方向に展開して示す説明図である。この第3実施例につき、上述した第1実施例と共通する構成については同一符号を付して説明を省略し、異なる構成について以下に説明する。この第3実施例では、上述した第2実施例に、貫通孔27を付加したものである。第3実施例の保持器17も第2実施例の保持器17と基本構成が共通する。つまり図12および図13に示すように、保持器17は両側に櫛の目を備えた櫛形保持器であり、軸線O方向の一方側および他方側の双方に櫛の目状のポケット29を形成する。一方列のポケット29と、他方列のポケット29は互い違いに形成される。そして第3実施例では、保持器17を径方向に貫通する貫通孔27が保持器17の外周面と環状溝18とを接続する。貫通孔27の孔形状は図12に示すように方形である。あるいは変形例として、図13に示すように円形であってもよい。
このように第3実施例によれば、環状溝18は、保持器17の外周面と環状溝13とを接続する貫通孔27を有することから、保持器17の環状溝18に貯留された潤滑油の一部を保持器17の外周へ供給して、外輪13の内周面を潤滑することができる。
なお図示はしなかったが、貫通孔27の内壁に凹凸を設けてもよい。これにより、貫通孔27を流れる潤滑油の抵抗を大きくして、流出量を抑制することが可能になる。したがって、環状溝18に貯留した潤滑油の全てが遠心力の作用で外輪13へ流出することを回避して、環状溝18に潤滑油を確実に貯留することができる。
また第3実施例によれば、保持器17は、保持器の外周面と環状溝18とを接続する貫通孔27を有することから、保持器の環状溝に貯留された潤滑油の一部を保持器の外周へ供給して、外輪の内周面を潤滑することができる。
以上、図面を参照してこの発明の実施形態を説明したが、この発明は、図示した実施形態のものに限定されない。図示した実施形態に対して、この発明と同一の範囲内において、あるいは均等の範囲内において、種々の修正や変形を加えることが可能である。
11 支持軸、12 内輪、13 外輪、14 転動体、15 小鍔、16 中鍔、17 保持器、17a 第1保持器、17b 第2保持器、18 環状溝、19 突起部、20 掻き出し部材、21 油路、25 周方向端面、27 貫通孔、28 貫入部。
Claims (13)
- 外輪と、内輪と、これら外輪および内輪間の環状隙間を転走する複数の転動体と、前記環状隙間に配置されて前記転動体を周方向に離隔して配列する保持器とを備え、
前記保持器は、全周に亘って延びる環状溝を内周面に有し、
前記内輪は、内輪の外周に固定されて前記環状溝内を摺動する掻き出し部材を有する、転がり軸受。 - 前記保持器は、保持器の外周面と前記環状溝とを接続する貫通孔を有する、請求項1に記載の転がり軸受。
- 前記環状溝のうち貫通孔との接続箇所から離れた部位は貫通孔と接続する部位よりもさらに溝深さが大きくなるよう窪んだ形状である、請求項2に記載の転がり軸受。
- 前記貫通孔は内壁に凹凸を有する、請求項2または3に記載の転がり軸受。
- 前記転動体は複列に配置され、前記保持器は、軸線方向に離れた一方列の転動体を保持する第1保持器と、他方列の転動体を保持する第2保持器とを有し、互いに隣接するこれら第1保持器および第2保持器の間に前記環状溝が形成される、請求項1に記載の転がり軸受。
- 前記第1保持器および前記第2保持器のうち少なくとも一方は、他方に向かって突出するとともに前記環状溝の底部を形成する突起部を備える、請求項5に記載の転がり軸受。
- 前記突起部は、保持器の全周に亘って延在する環状の突条であって、互いに隣接するこれら第1保持器および第2保持器の間に前記環状溝よりも外径側でラビリンス構造を構成する、請求項6に記載の転がり軸受。
- 前記第1保持器の表面および前記第2保持器の表面のうち前記環状溝の両側壁を形成する環状溝の両側壁面が、転がり軸受の軸線に対し直角であって互いに対向し、
前記突起部は、環状溝の前記側壁面から突出し、
突起部の壁面のうち環状溝の底部を形成する環状溝の底壁面が、環状溝の前記側壁面に対し鋭角となるよう傾斜する、請求項6または7に記載の転がり軸受。 - 前記内輪は、外周面のうち前記環状溝と対面する位置に潤滑油を供給する直線状の油路を備え、
直線状の該油路は、前記環状溝の側壁面へ指向するよう、転がり軸受の軸線を含む仮想平面上で傾斜する、請求項8に記載の転がり軸受。 - 前記内輪は、外周面のうち前記環状溝と対面する位置に潤滑油を供給する油路を備える、請求項1〜8のいずれかに記載の転がり軸受。
- 前記掻き出し部材は、周方向に所定長さで延在し、周方向両端が平面または曲面である、請求項1〜10のいずれかに記載の転がり軸受。
- 前記内輪は主軸から分岐した支持軸に固定されて主軸の回転とともに主軸の周囲を公転し、
前記油路は、前記内輪のうち、主軸から遠い側に位置する周方向180度の範囲に設けられる、請求項9または10に記載の転がり軸受。 - 前記内輪は主軸から分岐した支持軸に固定されて主軸の回転とともに主軸の周囲を公転し、
前記掻き出し部材は、前記内輪のうち、主軸に近い側に位置する周方向180度の範囲に設けられる、請求項1〜12のいずれかに記載の転がり軸受。
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