JP2011158325A - 光ファイバの断線検知装置及びレーザ加熱装置 - Google Patents

光ファイバの断線検知装置及びレーザ加熱装置 Download PDF

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Abstract

【課題】レーザ光を伝送する光ファイバの長さ方向に沿って配線した銅線などの断線検知線に通電し、この通電の遮断により光ファイバの断線を検知するにあたり、光ファイバが断線しても断線検知線が溶断するまで断線検知線が高温にならない場合であっても、光ファイバの断線を確実に検知すること。
【解決手段】温度ヒューズ42を断線検知線41に設けて、光ファイバ22の断線部から外部に漏れ出すレーザ光の熱によって断線検知線41が溶断しない程度にレーザ光の出力が低い場合であっても、温度ヒューズ42において電流が遮断されるようにする。
【選択図】図5

Description

本発明は、レーザ光を照射するために用いられる光ファイバの断線検知装置及びレーザ光により被処理体を加熱処理するレーザ加熱装置に関する。
半導体装置を製造する工程において、例えば半導体ウエハ(以下ウエハと言う)の側端面や裏面の周縁部に付着した有機物、無機物またはこれらの積層体からなる付着物(ポリマー)をレーザ光を用いて加熱により除去する場合がある。このレーザ光は、例えばウエハを収納する処理容器の外部より引き回された光ファイバの先端部からウエハに照射される。そして、処理容器内において例えばウエハを鉛直軸回りに回転させると共に、光ファイバの先端部を水平方向に移動あるいは揺動させることにより、例えばウエハの側面側から裏面側に亘ってレーザ光をスキャンさせてウエハWの全周に亘って既述の付着物を除去している。このような付着物は、例えばウエハに対して行った処理の種別によって膜厚や構成物質などの付着状態が様々であるため、その付着状態に応じて、例えばレーザ光の出力やウエハの回転数などがウエハ毎(処理された処理種別毎)に個別に調整されることになる。
ところで、光ファイバが断線してレーザ光が外部に漏れ出した場合には、各部材や機器などに損傷を与えるおそれがあることから、光ファイバの断線を検知するようにしている。具体的には、特許文献1及び2に示すように、例えば銀などの金属からなる線材を光ファイバの長さ方向に沿って当該光ファイバの周囲に巻回して、この線材に通電する手法が知られている。この手法では、光ファイバが断線して断線部からレーザ光が外部に漏れ出すと、レーザ光により線材が数百℃以上例えば1000℃程度に加熱されて溶断するので、電流の遮断によって光ファイバの断線を検知できる。
しかし、光ファイバの破断面の形状によっては、光ファイバが断線してもレーザ光が外部にほとんど漏れ出さずに断線を検知できず、レーザ光が光ファイバ内を概略反転して当該光ファイバを溶かしながらレーザ発振器側に戻ってしまうおそれがある。また、光ファイバが物理的に断線していない場合であっても、例えばウエハの裏面においてレーザ光が反射して光ファイバ内をレーザ発振器側に戻りながら、光ファイバを溶かしてしまう場合もある。更に、レーザ光の出力が付着物の付着状況に応じて調整されるため、光ファイバの断線により当該光ファイバからレーザ光が漏れ出しても、レーザ光の出力が小さい場合には例えば線材が百数十℃程度までしか加熱されずに、線材が溶断しない場合もある。
特許文献2には、光ファイバの断線を検知するための線材として既述の銀などの金属に代えて低融点はんだを用いる技術について記載されているが、このような低融点はんだは脆いため、既述のように光ファイバを移動させる時あるいは装置に光ファイバを実装する時に破断してしまうおそれがある。また、はんだが脆いため、光ファイバの長さ方向に沿って巻回するようにはんだを設置(加工)するのも困難である。
特開2004−205764 特開昭56−17303
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、被処理体を加熱処理するためのレーザ光を伝送する光ファイバの断線を確実に検知できる断線検知装置及びレーザ加熱装置を提供することにある。
本発明の光ファイバの断線検知装置は、
被処理体を加熱処理するためにレーザ光を伝送する光ファイバと、
この光ファイバの長さ方向に沿って配線され、当該光ファイバの断線を検知するために通電される断線検知線と、
この断線検知線に設けられ、前記光ファイバの断線時の昇温により開路する温度ヒューズと、
前記断線検知線の通電の遮断を検知する断線検知部と、を備えたことを特徴とする。
前記光ファイバを囲むように当該光ファイバの長さ方向において局所的に配置され、前記光ファイバの屈曲を抑制する保護管を備え、
前記温度ヒューズは、前記光ファイバの長さ方向において前記保護管が配置された部位に設けられていることが好ましい。
また、本発明の光ファイバの断線検知装置は、
被処理体を加熱処理するためにレーザ光を伝送する光ファイバと、
この光ファイバの周囲に設けられ、前記光ファイバの断線を検知するために当該光ファイバの温度を検知する熱電対と、
前記熱電対の検知温度により前記光ファイバの断線を検知する検知部と、を備えたことを特徴とする。
本発明のレーザ加熱装置は、
既述の光ファイバの断線検知装置と、
被処理体がその内部に配置され、当該被処理体に対してレーザ光の照射により加熱処理を行うための処理容器と、
この処理容器の外部に設けられ、前記光ファイバの基端側に設けられたレーザ発振器と、を備えたことを特徴とする。
前記光ファイバを囲むように当該光ファイバの長さ方向において局所的に配置され、前記光ファイバの屈曲を抑制する保護管を備え、
前記温度ヒューズが前記光ファイバの長さ方向において前記保護管が配置された部位に設けられている場合には、前記レーザ加熱装置は、前記光ファイバの先端部を保持する保持部を備え、
前記保護管は、前記光ファイバの先端部と、前記光ファイバが前記処理容器の壁部を貫通する部位とに設けられていることが好ましく、更に前記保持部は、レーザ光の照射位置及び照射角度の少なくとも一方を変えるための光ファイバ移動部の一部であることが好ましい。
本発明は、被処理体を加熱処理するためにレーザ光を伝送する光ファイバの長さ方向に沿って、当該光ファイバの断線を検知するために通電される断線検知線を配線すると共に、前記光ファイバの断線時の昇温により開路する温度ヒューズを断線検知線に設けているので、光ファイバが断線してこの断線部から外部に漏れ出すレーザ光の熱によって断線検知線が溶断しない程度にレーザ光の出力が低い場合や外部に漏れ出すレーザ光の量が少ない場合であっても、あるいは反射によってレーザ光が光ファイバ内をレーザ発振器側に戻る時に断線検知線が溶断しない程度に光ファイバが昇温する場合であっても、温度ヒューズにおいて通電が遮断されるので、光ファイバの断線を確実に検知できる。
本発明のレーザ照射装置を備えたレーザ照射装置の一例であるポリマー除去装置を示す縦断面である。 前記ポリマー除去装置の一部を拡大して示す平面図である。 前記ポリマー除去装置におけるレーザ照射装置の一例を示す概略図である。 前記レーザ照射装置におけるレンズ部を示す斜視図である。 前記レーザ照射装置の光ファイバを長さ方向に沿って切断した断面図である。 前記レーザ照射装置の光ファイバを周方向に沿って切断した断面図である。 前記レーザ照射装置の他の例を示す概略図である。 前記レーザ照射装置の他の例を示す概略図である。
本発明の光ファイバの断線検知装置を含むレーザ加熱装置の実施の形態の一例として、被処理体である半導体ウエハ(以下「ウエハ」という)Wの例えば側端面や裏面周縁部に付着した付着物(ポリマー)を除去するポリマー除去装置について、図1〜図6を参照して説明する。先ず、レーザ加熱装置の全体構成について簡単に説明する。
このポリマー除去装置は、ウエハWを内部に収納して付着物の除去処理を行うための処理容器1と、この処理容器1内に設けられ、ウエハWの中央部を裏面側から吸着支持すると共に当該ウエハWを鉛直軸回りに回転させる載置台であるスピンチャック2と、このスピンチャック2上のウエハWの例えば側端面から裏面周縁部に亘ってレーザ光を照射して当該ウエハWに付着した付着物を加熱除去するレーザ照射装置3と、を備えている。図1中4はゲートバルブGにより気密に開閉されるウエハWの搬送口、5は処理容器1の上方側に設けられ、当該処理容器1内に外部の雰囲気を取り込むための吸気装置、6は吸気装置5により吸引した外部の雰囲気中のパーティクルを除去するためのフィルタ部であり、処理容器1の底面の排気口7から伸びる排気管8に接続された排気装置9と吸気装置5とにより、処理容器1内にダウンフローが形成されるように構成されている。尚、処理容器1の天井面におけるフィルタ部6の下方位置には、吸気装置5により取り込まれる外部の雰囲気を当該処理容器1内に通流させるための開口部1aが形成されている。
前記スピンチャック2は、処理容器1の下方に設けられた駆動部2aから上方側に向かって処理容器1の床面を気密に貫通して伸びる昇降軸2bを備えており、この駆動部2aにより鉛直軸回りに所定の回転数で回転可能なように構成される。また、このスピンチャック2は、搬送口4を介して処理容器1内に進入する図示しない搬送アームとの間においてウエハWの受け渡しを行えるように昇降自在に構成されている。また、この昇降軸2b内には、ウエハWを裏面側から吸着保持するために、図示しない吸引路が設けられている。図1中2cは軸受け部、2dはベローズである。
処理容器1内には、前記スピンチャック2上において吸着保持されるウエハWの周縁部の上方側、側方側及び下方側を臨むように高さ方向における中央部が矩形に窪む支持部(本体)11が設けられている。この支持部11には、付着物を除去するための処理ガス例えばO3ガスをウエハWの側端面及び裏面側の周縁部に向かって供給する処理ガス供給ノズル12と、既述のレーザ照射装置3と、処理ガス供給ノズル12からウエハWに向けて吐出される処理ガスを吸引して局所排気するために開口端(吸引口)がウエハWの裏面側に近接するように配置された局所排気管13と、レーザ光が照射された部位におけるウエハWの温度を測定するための例えば放射温度計からなる測定部14と、が設けられている。この局所排気管13の他端側は、既述の排気管8に接続されている。支持部11の側面側には、図1に示すように、ウエハWの半径方向に後述のレンズ部23を水平方向に移動させるためのレール11aが配置されている。
レーザ照射装置3は、図3にも示すように、処理容器1の外部において例えば200W以下の出力でレーザ光を発振させるレーザ発振器21と、このレーザ発振器21に一端側(基端側)が接続されると共に、他端側(先端側)が処理容器1の壁面この例では床面を気密に貫通してスピンチャック2上のウエハWの裏面に近接する位置に向かって屈曲自在に伸びる例えば石英からなる光ファイバ22と、当該光ファイバ22の他端側に接続され、レーザ発振器21から伝送されるレーザ光を集光してウエハWに照射するためのレンズ部23と、を備えている。このレンズ部23は、クランプ部材24により保持部であるベース板25に固定されており、図2及び図4にも示すように、ベース板25に接続された移動部26によって既述の支持部11に水平方向に設けられたレール11aに沿ってスピンチャック2上のウエハWの半径方向に移動自在に設けられると共に、ベース板25と移動部26との間に設けられた回転軸26aによってウエハWに対するレーザ光の照射角度を変えられるように揺動自在に支持されている。尚、図2においては、支持部11の上方側を一部切り欠いて描画している。
レンズ部23に近接する部位における光ファイバ22は、固定バンド27によってベース板25に固定されている。
光ファイバ22は、図示しないファイバ固定用部材を介してL字型のファイバ固定ブラケット28により処理容器1の床面に固定されている。レンズ部23と固定バンド27との間及び処理容器1の底面を貫通する部位における光ファイバ22の周囲には、当該光ファイバ22の屈曲を抑えるために、後述の保護管30、40が設けられている。
続いて、光ファイバ22の具体的な構成について説明する。この光ファイバ22は、図5及び図6に示すように、内管(コア)22a及びこの内管22aを覆う外管(クラッド)22bの2重管として構成されており、レーザ発振器21側及びレンズ部23側に夫々設けられた基端部31a、31b間には、光ファイバ22が切断される角度以上に屈曲することを抑えるために、例えばステンレスからなる蛇腹状のシース管32が光ファイバ22の外側を覆うように当該光ファイバ22の長さ方向に沿って配置されている。このシース管32の外側には、例えば樹脂からなる被覆層33が設けられており、この被覆層33は、例えば処理容器1の外部のレーザ発振器21側においてはPVC(ポリ塩化ビニル)などにより構成され、処理容器1内においては光ファイバ22及びシース管32が容易に屈曲できるようにシリコーンゴムなどにより構成されている。また、処理容器1の外部におけるシース管32と被覆層33との間には、PVCからなる保護材34が設けられている。既述のレンズ部23と固定バンド27との間には、光ファイバ22の屈曲を抑えるための例えばステンレスからなる既述の保護管30が設けられ、また処理容器1の床面を貫通する部位における光ファイバ22(被覆層33)にも同様の保護管40が設けられている。
基端部31a、31b間におけるシース管32の内部には、光ファイバ22を長さ方向に沿って覆うように例えばナイロン製の網状体35が設けられており、この網状体35は、熱収縮性の覆い部材36により長さ方向における両側の先端部及び保護管40の内側領域が覆われている。この網状体35の内部には、処理容器1の外側におけるシース管32の管壁を介して例えば銅(Cu)からなる導電性の断線検知線41が挿入され、この断線検知線41は、光ファイバ22に沿って先端に向かって巻回するように螺旋状に配線されている。更に、この断線検知線41は、光ファイバ22の先端側で折り返されて光ファイバ22に沿って基端側に配線され、当該断線検知線41の一端側の挿入部位の近傍からシース管32の管壁を介して外部に引き出されて、光ファイバ22の断線を検知するためのモニタリングユニット43に接続されている。このモニタリングユニット43は、図5に示すように、断線検知線41に光ファイバ22の断線を検知する電流を通流させるための電源43aと、断線検知線41に介設され、当該断線検知線41を通流する電流が遮断されたか否かを検知する例えばリレーからなる検知部43bと、を備えている。
また、光ファイバ22の長さ方向において保護管30、40が設けられた部位の内側領域には、例えば松下電器株式会社製の温度ヒューズ(サーマルヒューズ)42が断線検知線41に直列に介設されており、この温度ヒューズ42は、当該温度ヒューズ42を通流する電流を遮断する設定温度(溶融温度)が断線検知線41の溶融する温度よりも低く、光ファイバ22の断線時において、使用レーザ出力に応じて光ファイバ22が昇温する温度例えば141℃(141℃±2℃)となるように設定されている。尚、図6は、図5におけるA−A線で光ファイバ22を切断した断面を示している。また、図示を省略しているが、断線検知線41の表面は例えばエナメルにより被覆されている。
このポリマー除去装置は、図1に示すように、例えばコンピュータからなる制御部50を備えており、この制御部50は、プログラム、メモリ、CPUからなるデータ処理部などを備えている。プログラムは、スピンチャック2の回転数、レーザ発振器21の出力及びO3ガスの供給量などの処理条件を調整することによって、ウエハWの側面側や裏面側の周縁部に付着した付着物を除去するように装置の各部に制御信号を送るように構成されている。また、メモリには、例えばウエハWに対して行われた処理の種別と、この処理の種別に応じて当該ウエハWに付着する付着物の種類(有機物、無機物あるいはこれらの積層体)や膜厚と、当該付着物を除去するための処理条件とが書き込まれる領域が設けられている。そして、CPUによりこのメモリから処理条件が読み出されて、プログラムにより付着物の除去処理が行われるように構成されている。このプログラム(処理パラメータの入力操作や表示に関するプログラムも含む)は、コンピュータ記憶媒体例えばフレキシブルディスク、コンパクトディスク、ハードディスク、MO(光磁気ディスク)などの記憶部51に格納されて制御部50にインストールされる。既述の光ファイバ22、断線検知線41、温度ヒューズ42及び制御部50などにより、レーザ照射装置が構成される。
続いて、このポリマー除去装置における作用について説明する。先ず、レシピから処理条件を読み出すと共に、図示しない搬送アームによりウエハWを搬送口4から処理容器1内に搬入し、スピンチャック2上に載置する。このウエハWの例えば裏面の周縁部には、例えば有機物からなる付着物Pが付着している。そして、このウエハWを吸引保持すると共に、例えば所定の回転数で鉛直軸回りに回転させると共に、排気装置9と吸気装置5とにより処理容器1内にダウンフローを形成する。また、ウエハWの周縁部に向かってO3ガスを吐出すると共に、局所排気管13によりこのO3ガスを局所排気する。
次いで、モニタリングユニット43により断線検知線41を通電する。また、レーザ発振器21において例えば200Wの出力で例えば波長が808nmの半導体レーザ光を発振させ、当該レーザ光をレンズ部23を介してウエハWに照射することにより、ウエハWを所定の加熱温度例えば500℃程度に加熱する。そして、測定部14によりウエハWの温度を測定して、ウエハWが前記温度に保たれるようにウエハWの回転数やレーザ光の出力を調整すると共に、移動部26を介してレンズ部23を移動あるいは揺動させ、ウエハWの側面側から裏面側の周縁部に亘ってレーザ光を照射してウエハWに付着した付着物Pを周方向に亘って加熱除去する。
この時、レンズ部23を移動あるいは揺動させることにより、レンズ部23側及びレーザ発振器21側における保護管30、40間において光ファイバ22が屈曲する。そして、この屈曲によって光ファイバ22が例えばレンズ部23に近接する領域において断線したとする。この場合には、光ファイバ22からレーザ光が例えば処理容器1内に漏れ出し、断線部位の周囲がレーザ光により例えば1000℃程度に加熱されていく。この熱により例えば光ファイバ22が溶融すると、例えば光ファイバ22におけるレーザ光の透過領域(内管22a)が塞がるので、その後レーザ発振器21から伝送されるレーザ光は当該断線部位を通過することができなくなる。そのため、光ファイバ22の温度が更に上昇して、例えば光ファイバ22の溶融部位が次第にレーザ発振器21側にまで広がってくる。また、光ファイバ22から外部に漏れ出すレーザ光の熱により、当該光ファイバ22の周囲の例えば断線検知線41についても加熱されるが、既述のようにレーザ光の出力が45W程度の場合には、この断線検知線41は200℃程度までにしか加熱されず、従って当該断線検知線41は溶融しない。
その後、光ファイバ22の溶融部位が処理容器1の床面(温度ヒューズ42)にまで到達すると、既述のようにこの温度ヒューズ42の溶融温度が設定されているので、光ファイバ22から漏れ出すレーザ光の熱により当該温度ヒューズ42が溶融し、断線検知線41を通流する電流が遮断される(開路する)。そして、モニタリングユニット43によりこの電流の遮断が検知され、その検知信号が制御部50に送られて、この制御部50からレーザ発振器21に停止信号が出力されてレーザ光の発振が瞬時に停止されることになる。尚、光ファイバ22が断線してから温度ヒューズ42が溶融するまでの時間は、例えば数秒〜数十秒程度となる。
上述の実施の形態によれば、レーザ光を伝送する光ファイバ22の長さ方向に沿って配線した断線検知線41に通電し、この通電の遮断により光ファイバ22の断線を検知するにあたり、温度ヒューズ42を断線検知線41に設けているので、光ファイバ22の断線部から外部に漏れ出すレーザ光の熱によって断線検知線41が溶断しない程度にレーザ光の出力が低い場合であっても、温度ヒューズ42において電流が遮断されるので、光ファイバ22の断線を確実に検知できる。そのため、レーザ光による例えばレーザ発振器21への損傷を抑えることができる。また、光ファイバ22を囲むように光ファイバ22の屈曲を抑制する保護管30、40を配置した場合には、光ファイバ22の長さ方向において保護管30、40と同じ部位に温度ヒューズ42を設けることによって、光ファイバ22の取り回し(水平移動、揺動あるいは装置への光ファイバ22の取り付け)による断線検知線41の破断を抑えることができる。
また、光ファイバ22の長さ方向に沿って断線検知線41に温度ヒューズ42を介設しているので、断線検知線41に代えて低融点金属例えばはんだなどを設ける場合と比べて容易に断線検知線41(温度ヒューズ42)を設置できる。更に、温度ヒューズ42は溶融する温度が既述のように厳密に設定されており、またこの溶融温度の個体差が小さいので、即ち予め設定した温度において電流を遮断できるため、更にまた温度ヒューズ42は溶融して電流を遮断した後、再融着などにより再接続されないので、光ファイバ22の断線を正確に検知することができる。
既述の例においては、光ファイバ22が断線してレーザ光が外部に漏れ出す場合について説明したが、例えば光ファイバ22の断線部位の形状によっては、レーザ光が外部にほとんど漏れ出さずに、光ファイバ22を溶融させながら断線検知線41を溶断せずに当該光ファイバ22内をレーザ発振器21側に戻る場合もあるが、このような場合であっても温度ヒューズ42を用いることによって光ファイバ22の断線を確実に検知できる。また、光ファイバ22が断線しない場合であっても、例えばウエハWの表面が鏡面となっているため、レーザ光が当該ウエハWにおいて反射して光ファイバ22内に入り込み、光ファイバ22を例えば1000℃程度に加熱して溶融させながらレーザ発振器21側に戻っていく場合もある。この時においても、同様に光ファイバ22の昇温を検知できる。この場合には、レンズ部23に近接する温度ヒューズ42にて電流が遮断される。従って、本発明で説明した光ファイバ22の「断線」とは、光ファイバ22が屈曲を繰り返すことにより物理的に断線する場合に加えて、レーザ光がウエハWの表面において反射してレーザ発振器21側に光ファイバ22を溶かしながら戻ることによって当該光ファイバ22が途中部位で溶断する場合も含まれる。
この例では、温度ヒューズ42をレンズ部23及び処理容器1の床面の貫通部の2箇所に設けたが、3箇所以上に設けても良い。その場合には、例えば図7に示すように、光ファイバ22の屈曲箇所に保護管30を設けて、この保護管30の内部に温度ヒューズ42が設けられる。また、レンズ部23を水平方向に移動させたり揺動させたりしない場合には、保護管30を設けずに温度ヒューズ42を断線検知線41に介設しても良い。
更に、図8に示すように、温度ヒューズ42に代えて、光ファイバ22の温度を測定する熱電対61を配置して、温度検知部であるモニタリングユニット43において光ファイバ22の温度を測定するようにしても良い。この例では、既述の保護管30の内部領域(レンズ部23に近接する領域及び処理容器1の床面の貫通部)に熱電対61の温度測定部を配置している。この場合には、例えば光ファイバ22の温度が予め設定した所定の温度(しきい値)以上になると、当該光ファイバ22が断線したと判断されることになる。このように熱電対61を設ける場合には、レーザ光の出力に応じてしきい値が調整される。
W ウエハ
1 処理容器
2 スピンチャック
2a 駆動部
3 レーザ照射装置
21 レーザ発振器
22 光ファイバ
23 レンズ部
26 移動部
30 保護管
41 断線検知線
42 温度ヒューズ
43 モニタリングユニット
P 付着物

Claims (6)

  1. 被処理体を加熱処理するためにレーザ光を伝送する光ファイバと、
    この光ファイバの長さ方向に沿って配線され、当該光ファイバの断線を検知するために通電される断線検知線と、
    この断線検知線に設けられ、前記光ファイバの断線時の昇温により開路する温度ヒューズと、
    前記断線検知線の通電の遮断を検知する断線検知部と、を備えたことを特徴とする光ファイバの断線検知装置。
  2. 前記光ファイバを囲むように当該光ファイバの長さ方向において局所的に配置され、前記光ファイバの屈曲を抑制する保護管を備え、
    前記温度ヒューズは、前記光ファイバの長さ方向において前記保護管が配置された部位に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の光ファイバの断線検知装置。
  3. 被処理体を加熱処理するためにレーザ光を伝送する光ファイバと、
    この光ファイバの周囲に設けられ、前記光ファイバの断線を検知するために当該光ファイバの温度を検知する熱電対と、
    前記熱電対の検知温度により前記光ファイバの断線を検知する検知部と、を備えたことを特徴とする光ファイバの断線検知装置。
  4. 請求項1ないし3のいずれか一項に記載の光ファイバの断線検知装置と、
    被処理体がその内部に配置され、当該被処理体に対してレーザ光の照射により加熱処理を行うための処理容器と、
    この処理容器の外部に設けられ、前記光ファイバの基端側に設けられたレーザ発振器と、を備えたことを特徴とするレーザ加熱装置。
  5. 前記断線検知部は、請求項2に記載された構成が用いられ、
    前記光ファイバの先端部を保持する保持部を備え、
    前記保護管は、前記光ファイバの先端部と、前記光ファイバが前記処理容器の壁部を貫通する部位とに設けられたことを特徴とする請求項4に記載のレーザ加熱装置。
  6. 前記保持部は、レーザ光の照射位置及び照射角度の少なくとも一方を変えるための光ファイバ移動部の一部であることを特徴とする請求項5に記載のレーザ加熱装置。
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