JP2008294155A - 加熱処理装置、加熱処理方法及び記憶媒体 - Google Patents

加熱処理装置、加熱処理方法及び記憶媒体 Download PDF

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Abstract

【課題】熱板と基板とが平行となっている状態で加熱処理を行い、基板間で加熱処理の面内均一性を維持することの可能な加熱処理装置等を提供する。
【解決手段】加熱処理装置1は側面に基板搬送口31の形成された加熱室3を備え、この加熱室3の上方側や下方側には、基板Wの加熱処理用の熱板36、37が水平に設けられている。基板搬送手段5は加熱室3内の加熱処理位置まで基板Wを搬送して保持し、熱板傾き検出手段は2A〜2E、71は熱板36、37の間の傾きを検出する。発報手段71、72はこの検出結果が予め設定した値を超えたときに警報を発報する。
【選択図】図1

Description

本発明は、例えばレジスト液等の塗布された基板を加熱するための加熱処理装置、加熱処理方法及びこの方法を記憶した記憶媒体に関する。
半導体ウエハ(以下「ウエハ」という)や、LCD(液晶ディスプレイ)用のガラス基板等の基板に対してレジストパターンを形成する装置として、基板に対してレジスト液を塗布し、また露光後の基板を現像する塗布、現像装置が用いられている。この装置内には、ベーク装置等と呼ばれている加熱処理装置が組み込まれており、例えばレジスト液を塗布した後の基板を加熱して、レジスト液中の溶剤を乾燥させたり、また露光後の基板を現像処理前に加熱したりするため等(以下、加熱処理という)に用いられている。
このような加熱処理装置として、本発明者らは、特許文献1に示すように、加熱室の上下に設けた熱板間に基板としてのウエハを搬入し、この加熱室の一方側の開口から他方側に向けて一方向にウエハ表面を流れる一方向流を形成しながら加熱処理を行うことを検討している。このような気流を形成して加熱処理を行うことにより、レジスト液から昇華した昇華物がパーティクルとしてウエハに付着することを低減できるからである。
図15は、このようなタイプの加熱室を備えた加熱処理装置100の一例を模式的に示した断面図である。加熱処理装置100内には、側面に開口部106を有する扁平な筐体状の加熱室101が設置され、この加熱室101の手前に加熱処理後のウエハWを冷却するための冷却プレート105を設けてある。また本加熱処理装置100は、装置高さのコンパクト化やウエハWの受け渡しに伴う無駄な作業時間の短縮を目的として、加熱処理装置100内に張設された2本のワイヤ104A、104Bに載置されたままの状態でウエハWを加熱室101内に搬入し加熱することができるようになっている。
この加熱処理装置の構成及び作用を簡単に説明すると、前段の塗布ユニットにて例えばレジスト液を塗布されたウエハWは、外部のウエハ搬送手段によって当該加熱処理装置100内に搬入され、例えば図15(a)に示すように冷却プレート105上に載置される。この冷却プレート105は、例えば2つの溝部105A、105Bを備えており、夫々の溝部105A、105B内には、ウエハWの搬送路と交差する方向に2本のワイヤ104A、104Bが張設されている。そして冷却プレート105を降下させてワイヤ104A、104B上にウエハWを受け渡し、不図示の移動手段によりこれらのワイヤ104A、104Bをスライドさせて、開口部106より加熱室101内にウエハWを水平姿勢で搬入する。
このとき加熱室100内は、上部側及び下部側に水平に設けられた熱板102A、102Bによって予め加熱されている。加熱室101にウエハWが搬入されると、図15(b)に示すように開口部106近傍に設けられたガス吐出部107より加熱されたガスが供給され、反対側に設けられたガス排気部108よりこれを排気して、加熱室101内に加熱ガスの一方向流を形成する。ウエハWはワイヤ104A、104B上に保持されたまま熱板102A、102Bと水平に対向した状態で加熱され、表面に塗布されたレジスト液中の溶剤を揮発させる等の加熱処理が行われる。加熱処理を終えたウエハWはこれまでとは逆の経路で冷却プレート105上に載置され、ここでいわゆる粗熱取りをされてから加熱処理装置100より搬出される。
このようなタイプの加熱処理装置100はウエハWを熱板102B上に直接載置することなく加熱処理を行うので、加熱処理中の熱板102A、102BとウエハWとの位置関係が加熱処理の結果に大きく影響する。例えば熱板102A、102Bは、加熱室101を構成する部材によって保持されているが、こうした部材を固定している固定部材のネジが緩んだり、またウエハWを保持するワイヤ104A、104Bが伸びたりすると、ウエハWと熱板102A、102Bとが平行となっていない状態で加熱処理が実行されてしまう。こうした状態のまま熱処理を行ってしまうと、ウエハW面内で熱板102A、102Bまでの距離が異なる結果、例えばレジスト液中の溶剤の揮発状態がばらつく要因となる。こうしたばらつきは、レジスト膜の露光結果にも影響を及ぼし、現像後の線幅の均一性、即ちCD(Critical-Dimension)均一性の低下を招くおそれがある。
また開口部106の高さは数mm程度と非常に狭いため、ウエハWが水平に搬送されなかったり、また加熱室101自体が傾いたりしていると、搬入時にウエハWが加熱室101と衝突してしまい機器の破損に至るおそれもある。
特開2007-067178:第0049段落〜第0052段落、図9
本発明はこのような事情に基づいて行われたものであり、その目的は、熱板と基板とが平行となっている状態で加熱処理を行い、基板間で加熱処理の面内均一性を維持することの可能な加熱処理装置、加熱処理方法及びこの加熱処理方法を記憶した記憶媒体を提供することにある。
本発明に係わる加熱処理装置は、側面に基板搬送口が形成された扁平な加熱室と、
この加熱室内にて基板の上方側及び下方側の少なくとも一方に位置するように水平に設けられ、基板を加熱処理するための熱板と、
基板を水平姿勢で前記基板搬送口を介して前記加熱室内における熱板に対向する加熱処理位置まで搬送し、加熱処理時の基板保持部を兼用する基板搬送手段と、
前記加熱室内の熱板の傾きを検出するための熱板傾き検出手段と、
この熱板傾き検出手段により検出した傾きが予め設定した値を超えたときに警報を発する報知手段と、を備えたことを特徴とする。
ここで前記熱板は、前記加熱室の天板及び/または底板に固定され、前記熱板が固定された天板または底板には、基板と熱板との間の傾きを検出するために、前記加熱室内に搬入された基板の板面までの距離を計測する第1の距離計測手段が更に設けられ、前記報知手段は、この第1の距離計測手段により計測された計測結果が予め設定した値を超えたときに警報を発する機能を更に備えていることが好ましい。このとき、前記第1の距離計測手段により計測された計測結果は、基板の搬送方向における複数位置の各距離の差とすることが好適である。また前記第1の距離計測手段は、基板の搬送方向及び/または基板の搬送方向に交差する方向における複数位置に設けられていてもよい。
更に前記加熱処理装置は、前記熱板として、前記加熱室の天板及び底板に夫々固定された上側熱板と下側熱板とを備え、前記熱板傾き検出手段は、前記天板及び底板の間の傾きを検出するものであることが好ましく、この場合には前記熱板傾き検出手段は、前記天板または底板の一方において互いに横方向の位置が異なるように各々固定され、前記天板または底板の他方までの距離を計測する複数の第2の距離計測手段と、これら距離計測手段により計測された計測値に基づいて前記傾きを求める手段と、を備えるとよい。
また他の発明における加熱処理装置は、側面に基板搬送口が形成された扁平な加熱室と、
この加熱室内にて基板の上方側及び下方側の少なくとも一方に位置するように水平に設けられ、基板を加熱処理するための熱板と、
基板を水平姿勢で前記基板搬送口を介して前記加熱室内における熱板に対向する加熱処理位置まで搬送し、加熱処理時の基板保持部を兼用する基板搬送手段と、
前記熱板に対する基板の傾きを検出する基板傾き検出手段と、
この基板傾き検出手段により検出した傾きが予め設定した値を超えたときに警報を発する報知手段と、を備えたことを特徴とする。
この場合において前記熱板は、前記加熱室の天板及び/または底板に固定され、基板傾き検出手段は、前記熱板が固定された天板または底板に設けられ、前記加熱室内に搬入された基板の板面までの距離を計測する距離計測手段を備え、前記報知手段は、この距離計測手段により計測された計測結果が予め設定した値を超えたときに警報を発するように構成することが好ましい。更にここで、前記距離計測手段により計測された計測結果は、基板の搬送方向における複数位置の各距離の差であるとよく、また、前記距離計測手段は、基板の搬送方向及び/または基板の搬送方向に交差する方向における複数位置に設けられていることが好ましい。
以上の加熱処理装置において、前記基板搬送手段は、基板の搬送方向またはこの搬送方向と交差する方向に張設され、基板の下面を保持する複数本のワイヤと、これらワイヤを基板の搬送方向に移動させる移動手段と、を備えるように構成するとよい。
また、本発明に係る加熱処理方法は、側面に基板搬送口が形成された扁平な加熱室と、この加熱室内にて基板の上方側及び下方側の少なくとも一方に位置するように水平に設けられ、基板を加熱処理するための熱板と、を備えた加熱処理装置を用いて加熱処理を行う方法において、
基板を基板搬送手段により水平姿勢で前記基板搬送口を介して前記熱板に対向する位置まで搬送し、当該基板搬送手段により基板を水平姿勢に保持したまま基板を加熱処理する工程と、
前記加熱室内の熱板の傾きを検出する工程と、
この工程により検出した傾きが予め設定した値を超えたときに警報を発する工程と、を含むことを特徴とする。
また前記熱板は、前記加熱室の天板及び/または底板に固定され、
前記熱板が固定された天板または底板に設けられた第1の距離計測手段により、前記加熱室内に搬入された基板の板面までの距離を計測する工程と、この第1の距離計測手段により計測された計測結果が予め設定した値を超えたときに警報を発する工程と、を更に含むとよい。このとき前記第1の距離計測手段により計測された計測結果は、基板の搬送方向における複数位置の各距離の差であることが好ましい。また前記基板の板面までの距離を計測する工程は、基板の搬送方向及び/または基板の搬送方向に交差する方向における複数位置にて前記距離を計測する工程であってもよい。
更には、上記加熱処理方法において前記熱板として、前記加熱室の天板及び底板に夫々固定された上側熱板と下側熱板とを備え、前記熱板の傾きを検出する工程は、前記天板及び底板の間の傾きを検出する工程であることがこのましい。ここで前記熱板の傾きを検出する工程は、前記天板または底板の一方において互いに横方向の位置が異なるように各々固定された第2の距離計測手段により、前記天板または底板の他方までの距離を計測する工程と、この工程で計測された計測値に基づいて前記傾きを求める工程と、を含むとよい。
また他の発明に係る加熱処理方法は、側面に基板搬送口が形成された扁平な加熱室と、この加熱室内にて基板の上方側及び下方側の少なくとも一方に位置するように水平に設けられ、基板を加熱処理するための熱板と、を備えた加熱処理装置を用いて加熱処理を行う方法において、
基板を基板搬送手段により水平姿勢で前記基板搬送口を介して前記熱板に対向する位置まで搬送し、当該基板搬送手段により基板を水平姿勢に保持したまま加熱処理する工程と、
前記熱板に対する基板の傾きを検出する工程と、
この工程により検出した傾きが予め設定した値を超えたときに警報を発する工程と、を含むことを特徴とする。
このとき前記熱板は、前記加熱室の天板及び/または底板に固定され、
前記熱板が固定された天板または底板に設けられた距離計測手段により、前記加熱室内に搬入された基板の板面までの距離を計測する工程と、
この距離計測手段により計測された計測結果が予め設定した値を超えたときに警報を発する工程と、を含むことが好ましい。更に前記距離計測手段により計測された計測結果は、基板の搬送方向における複数位置の各距離の差であるとよい。また前記基板の板面までの距離を計測する工程は、基板の搬送方向及び/または基板の搬送方向に交差する方向における複数位置にて前記距離を計測する工程であってもよい。
また上述の各加熱処理方法においては、前記基板搬送手段は、基板の搬送方向またはこの搬送方向と交差する方向に張設され、基板の下面を保持する複数本のワイヤと、これらワイヤを基板の搬送方向に移動させる移動手段と、を備えるように構成するとよい。
次に本発明に係る記憶媒体は、側面に基板搬送口が形成された扁平な加熱室と、この加熱室内にて基板の上方側及び下方側の少なくとも一方に位置するように水平に設けられ、基板を加熱処理するための熱板と、を備えた加熱処理装置に用いられるプログラムを格納した記憶媒体であって、前記プログラムは上述の各基板搬送方法を実行するためにステップが組まれていることを特徴とする。
本発明に係る加熱処理装置によれば、加熱室内で基板を加熱処理する熱板の傾きを検出するための熱板傾き検出手段や、その検出結果が予め設定したしきい値を超えたとき警告を発報する報知手段を備えているので、加熱室内に水平姿勢で搬入された基板に対して熱板も水平な状態となっていない場合にはオペレータ等がこれを知ることができる。この結果、熱板の向きを調整する等の不具合を解消する対応を採ることが可能となり、例えば基板現像後のCD均一性の低下が防止されて製品の歩留まり向上に貢献できる。
以下に本発明に係る加熱処理装置の実施の形態の一例として、例えば表面にレジスト液が塗布されたウエハWを加熱処理して溶剤を揮発させ、ウエハW表面にレジスト膜を形成する加熱処理装置について図1〜図4を参照しながら説明する。図1は実施の形態に係る加熱処理装置1の内部構造を示した斜視図であり、図2はその平面図、図3は縦断面図である。
図3に示すように、加熱処理装置1は処理容器10内に収められており、この処理容器10の内部は基台11を挟んで上部側、下部側の空間に仕切られている。図1、図2に示すように、上部側の空間にはウエハWを加熱処理するための扁平な加熱室3と、処理容器10内に搬入されたウエハWが載置されると共に、加熱処理後のウエハWを冷却する役割を果たす冷却プレート4と、これら冷却プレート4と加熱室3との間でウエハWを搬送するための搬送手段5とが設けられている。ここで図3中の111はウエハWを搬入出するために処理容器10に設けられた搬入出口であり、112はこの搬入出口111を開閉するためのシャッターである。以下の説明では、図3中に示したY方向のこの搬入出口111のある向きを加熱処理装置1の手前側とする。
冷却プレート4は、図2、図3に示すように例えば12インチのウエハWとほぼ同じ直径を有するほぼ円形板状のアルミニウム等により構成され、後述する溝部以外の領域では、4mm程度の厚さに形成されている。またその裏面側に、例えば温度調節水を流すための図示しない冷却機構を備えており、当該冷却プレート4上に載置されたウエハWの粗熱取りをできるようになっている。図1、図2中の44は、図示しない外部の搬送手段に設けられたアームを冷却プレート4と交差させてウエハWの受け渡しを行う際に、ウエハWを保持した支持爪が通り抜けられるようにするための切り欠き部である。
搬送手段5は、後述する熱板36、37に対向する加熱処理位置までウエハWを水平姿勢で搬送する基板搬送手段としての機能と、加熱処理中のウエハWをこの加熱処理位置にて保持する基板保持部としての機能とを兼ね備えている。搬送手段5は、図2に示すようにウエハWを載置して搬送する複数本のワイヤ51A、51Bと、これらのワイヤ51A、51Bを支持するワイヤ支持部52A、52Bと、このワイヤ支持部52A、52Bを移動させる移動手段53とを備えている。複数本例えば2本のワイヤ51A、51Bは、ウエハWの搬送方向(図2中Y方向)に対して交差する方向(図2中X方向)に伸び、夫々のワイヤ51A、51Bの両端部をワイヤ支持部52A、52Bに固定された状態で張設されている。夫々のワイヤ51A、51Bは、例えば長さがウエハWや冷却プレート4の直径よりも長尺であって、直径が0.5mm程度であり、例えばアラミド繊維や炭化ケイ素繊維等の耐熱性を備えた材料により構成されている。また図2、図5に示すように、各ワイヤ51A、51Bには、例えば載置されたウエハWの周縁の4ヵ所の位置に対応するように夫々2個づつのビーズ部材58が設けられており、移動中のウエハWの載置位置がずれないようになっている。なお図2、図5以外の各図面では、便宜上ビーズ部材58の記載は省略してある。
ワイヤ支持部52A、52Bは、冷却プレート4を挟んで対向するように2組設置されており、各組のワイヤ支持部52A、52Bの間に夫々ワイヤ51A、51Bが張設されるようになっている。ワイヤ支持部52A、52Bの一方側、例えば手前から見て右側のワイヤ支持部52Aの先端部には図4に示すように滑車521が取り付けられており、夫々のワイヤ51A、51Bの右端側は、この滑車521に巻きつけられた状態で固定されている。各滑車521は、図5に示すようにワイヤ51A、51Bを引っ張る方向へ回転するよう付勢機構522によって付勢されている。この結果、例えばウエハWを繰り返し載置することによりワイヤ51A、51Bに伸びを生じても、付勢された滑車521にて伸びた分のワイヤ51A、51Bが巻き取られることにより弛みの発生を防止できる。付勢機構522は、ワイヤ51A、51B上にウエハWを載置した際に、ウエハWの重みでワイヤ51A、51Bが引っ張られ、この力により滑車521が逆回転してしまわないような強度でまた各滑車521を付勢している。これらワイヤ支持部52A、52Bは、移動手段53により冷却プレート4の上方位置と加熱室3内の加熱処理位置との間でウエハWを搬送できるように構成されており、以下、図1〜図3に示すように、ワイヤ支持部52A、52Bが冷却プレート4側にある位置をホーム位置とする。また図4、図5以外の各図においては、滑車521や付勢機構522の記載は省略してある。
移動手段53は、図2、図5に示すように夫々のワイヤ支持部52A、52Bの基部にて例えば共通の基体54に固定された構成となっている。そしてこの基体54に駆動機構56からの動力を加えることにより移動手段53はウエハWの搬送方向に平行に設置された2本のガイドレール55A、55Bに沿って移動することができる。また図1、図2中の57は遮蔽板であり、2組のワイヤ支持部52A、52B同士の間に帯状に伸びている。遮蔽板57は、後述する加熱室3の側面に設けられたワイヤ51A、51Bの通り抜けるスリット33に重なり合って、当該スリット33から加熱室3内の気流が外部に漏れ出すことを防止する役割を果たす。
更に前述の冷却プレート4には、図1〜図3に示すようにワイヤ51A、51Bを潜り込ませるための溝部41が形成されている。溝部41は、ホーム位置にある2本のワイヤ51A、51Bに対応する位置にウエハWの搬送方向と交差するように形成され、既述のビーズ部材58と共に各ワイヤ51A、51Bを潜り込ませることのできる幅を備えている。
また、基台11を介した冷却プレート4の下方には、図3に示すように当該冷却プレート4を昇降させるための昇降機構42が設けられている。昇降機構42は例えば複数本の支持ピン43を備えており、これらの支持ピン43は基台11に穿設された孔を介して昇降機構42によって垂直に突没できるように構成されている。そしてこの昇降機構42の作用により、冷却プレート4はワイヤ51A、51Bに対して相対的に昇降し、各ワイヤ51A、51Bを対応する溝部41内に潜り込ませたり、溝部41の上方に抜け出させたりすることができるようになっている。
加熱室3は、アルミニウム(Al)やステンレス等の伝熱性の大きな材料により構成され、冷却プレート4側がウエハWの搬送口として開口するように縦断面形状をコ字型に形成されると共に、その側面にワイヤ51A、51Bの進入する帯状のスリット33が形成されている。加熱室3の側面には、ウエハWを搬入出するための基板搬送口である開口部31が形成されている。開口部31の高さ(加熱室3の天板34と底板35との距離)は例えば3mmに設定されており、例えば12インチのウエハWを処理する加熱処理装置1の場合には、加熱室3は例えば350mm×370mm×3mmの内部空間を有している。
また図3に示すように、加熱室3の天板34及び底板35には加熱室3内部を加熱するための上側熱板36、下側熱板37が夫々設けられている。これらのこれらの熱板36、37は、例えばウエハWとほぼ同じ大きさの円板状に形成されており、例えば厚さが2mm程度で熱容量の小さな、窒化アルミニウム(AlN)や炭化ケイ素(SiC)等の薄板により構成されている。夫々の熱板36、37は、天板34、底板35の上下に接触して固定されることにより、天板34、底板35を介してウエハWに熱を伝達できるようになっている。熱板36、37の内部には、例えば抵抗発熱体等よりなる不図示のヒータが埋め込まれている。
天板34、底板35は、左右及び奥側の3面に側壁面を備えており、これらの壁面内に形成される空間を対向させるように配置されることにより、既述のように縦断面がコ字状の加熱室3が形成されている。図1、図2に示すように底板35は、例えば基台11の側周部に形成された起立縁14上に、手前側、奥側左右2箇所ずつ合計4箇所に設けられた底板固定部材351を介して底面を支持固定されている。天板34もまた、この起立縁14上の同じく4箇所に設けられた天板固定部材341を介して上面で支持固定されている。これらの固定部材341、351は、例えばネジ機構により天板34、底板35の高さ位置を調整することが可能であり、天板34、底板35夫々の姿勢を調整する役割を果たす。なお図1、図2中の38は、天板34、底板35の側壁面の隙間から気流が外部に漏れだすことを防止するための遮蔽部材である。
また図3に示すように、加熱室3の手前側の基台11上にはガス吐出部12が設けられ、加熱室3の内部の奥側には排気部61が設けられており、これらにより加熱室3内に一方向流を形成することができるようになっている。ガス吐出部12は、加熱室3の開口部31に沿って幅方向(図2中X方向)に設置された細長い筐体であり、上述の開口部31に対向する斜面部を備えている。この斜面部には、一定の間隔をおいて多数の小孔状の吐出口121が設けられており、これら吐出口121が設けられたガス吐出部12の一端から他端までの長さは、加熱室3内に載置されるウエハWの直径をカバーするように構成されている。
ガス吐出部12は、ガス供給管131、バルブV1を介して、例えば処理容器10の外部に設けられたガス供給源13に接続されており、このガス供給源13にはクリーンなパージ用ガス、例えば窒素ガスなどの不活性ガスが貯留されている。一方、排気部61は、図3に示すように、下部側の熱板37を挟んで加熱室3の後端部に、前述のガス吐出部12と対向するように設けられ、加熱室3内に向かう斜面部を備えている。この斜面部には図2に示すように例えば多数の小孔状の排気口611が加熱室3の幅方向に列設されており排気部61の一端から他端までの長さは例えばウエハWの直径をカバーするように構成されている。また図3に示すように排気部61は、ファン62やバルブV2の介設された排気管63により例えば工場の排気路に接続されている。排気部61からの排気量は、例えばバルブV2の開度を変更すること等により調整される。
また図3に示すように、昇降機構42やガス供給源13等は制御手段7と接続されている。制御手段7は、例えば中央演算処理装置(CPU)と、加熱処理装置1に備わる機器の各種作用に関するプログラムとを含むコンピュータからなる。このプログラムには、ウエハWの搬送タイミングやガス吐出部12からのガスの供給量、供給タイミング等に係る制御についてのステップ(命令)群や後述する熱板36、37の傾きや加熱室3に搬入されるウエハWの傾きを検出し、その検出結果を報知等するためのステップ群が組まれている。このプログラムは、例えばハードディスク、コンパクトディスク、マグネットオプティカルディスク、メモリーカード等の記憶媒体に格納され、そこからコンピュータにインストールされる。なお図14に示すように本制御手段7は、本実施の形態に係る加熱処理装置1を搭載した塗布、現像装置全体の動作についても制御できるように構成されている。
更に本実施の形態に係る加熱処理装置1は、背景技術にて説明したウエハWと熱板36、37とが平行となっていない状態で加熱処理が実行されることによる不具合の発生を防止するため、熱板36、37や加熱室3内へ搬入されたウエハWの傾きを検出し、その結果を報知する手段を備えている。
本実施の形態において、熱板36、37やウエハWの傾きを検出する手段は、図1、図3に示すように天板34上に設けられた変位センサ2A〜2Eを含んでいる。変位センサ2A〜2Eは例えば光学式や渦電流式、超音波式等の周知の変位センサにより構成され、当該変位センサ2A〜2Eから検知対象物までの距離の基準位置からの変位量を例えば数十μmの単位で計測することができる。本実施の形態において変位センサ2A〜2Eは、天板34から底板35までの距離や、天板34から加熱室3内に搬入されるウエハWまでの距離を計測する機能を有する。これらのうち2A〜2Cまでの3つの変位センサは、図1に示すように加熱室3の開口部31に沿って天板34上に等間隔で列設され、2D、2Eの2つの変位センサは、天板34上後端側の左右両隅に設置されている。
このように配置された変位センサ2A〜2Eのうち、変位センサ2A、2C、2D、2Eは、天板34、底板35間の傾きを検出することにより、この天板34や底板35に固定された熱板36、37の傾きを検出するための熱板傾き検出手段を構成し、第2の距離計測手段としての役割を果たす。また、既に述べた変位センサ2A、2Cを含む、変位センサ2A、2B、2Cの3つは、天板34に固定された熱板36に対するウエハWの傾きを検出するための基板傾き検出手段を構成し、距離計測手段(または第1の距離計測手段)としての役割を果たす。
また図3に示すように制御手段7は判断手段71を備えており、判断手段71は変位センサ2A、2C、2D、2Eより取得した変位データに基づいて、天板34、底板35間の傾きや、天板34、ウエハW間の傾きの大きさを判断し、警報を発報する役割を果たす。既述のように2枚の熱板36、37は夫々天板34、底板35に固定されているため、これらの傾きを検出することにより、熱板36、37間の傾きやウエハWと熱板36、37との間の傾きを知ることができる。
初めに、図6、図7(a)〜図7(c)を参照しながら熱板36、37間の傾きを検出する手法について説明する。
熱板36、37間の傾きを検出する場合には、図6の平面図中に模式的に示したように、変位センサ2A、2C、2D、2Eを用いてA点、C点、D点、E点の、互いに横方向の位置が異なる4点における天板34と底板35との間の距離の変位量を計測する。判断手段71は、これらの変位センサ2A、2C、2D、2Eから計測結果を受け取って、熱板36の傾きを求め、その傾きが予め設定した値を超えたときに警報を発する。詳細には、判断手段71は、いずれかの点において予め決められたしきい値「TH」の上下限よりも大きな変位が計測されたか否かを判断することにより熱板36の傾きを求め、しきい値よりも大きな変位が計測された場合には、その旨の情報及び、しきい値を超えた位置とその変位量のデータとを発報装置72へと出力する。発報装置72は、例えば液晶画面や音声スピーカ等により構成され、判断手段71より取得した情報を画像や音声にしてオペレータへ警報を発する役割を果たす。本実施の形態において、報知手段は、これら判断手段71と発報装置72とにより構成されている。また本手法においては、判断手段71は、変位センサ2A、2C、2D、2Eにより計測された計測結果に基づいて、熱板36の傾きを求める手段として、検出手段の一部の機能も兼ね備えている。
しきい値「TH」は、加熱室3内に搬入されたウエハWの周端部と熱板36、37との距離が、予め定められた基準値に対して例えばプラスマイナス150μm以上変位することとなる値に設定されている。ここで以下に説明する図7(a)〜図7(c)の例では、説明を簡単にするため底板35は、水平な状態となっており、天板34のみが傾いているものとして説明をする。
図7(a)〜図7(c)は、天板34が様々な方向に傾いている場合において、各変位センサ2A、2C、2D、2Eにて計測された変位量をプロットした結果を示している。図中の破線は予め設定された基準値を示し、一点鎖線はしきい値の上下限値を示している。例えば図7(a)の場合においては、C点、D点にて変位は計測されていないが、A点ではプラス方向(上方側)への変位、E点ではマイナス方向(下方側)への変位が計測されている。この結果から天板34は、図6に示した「L1軸」を中心に手前側から見て右手奥側が下方に、左手手前側が上方に傾いていることが分かる。しかし、いずれの点においても変位量はしきい値を超えていないため、発報装置72への報知はされない。
これに対して図7(b)の例では、A点、D点にてしきい値の上限を超え、C点、E点にてしきい値の下限を下回る変位が計測されている。これは、図6に示した「L2軸」を中心に天板34の右手側が上方に、左手が下方側に傾いていることを示している。また各点の変位量がしきい値を超えていることから、上側熱板36が傾斜している旨の情報及び各点の変位データが判断手段71から発報装置72へ向けて出力される。また図7(c)ではD点、E点のみがしきい値の下限を下回っており、図6に示した「L3軸」を中心に天板34の後方側が下方へ傾斜していることを示している。この場合にも判断手段71から発報装置72へ各種の情報が出力される。
実際の場合には、天板34だけでなく底板35が傾く可能性もあるので、オペレータやメンテナンススタッフは発報装置72からの警報に基づいて熱板36、37の少なくともいずれか一方が水平な状態でないことを知ることが可能となる。そして、加熱処理装置1の停止後、処理容器10を開放して天板34または底板35の高さ位置を調整することにより熱板36、37を水平な状態に戻すことができる。このような天板34、底板35間の変位の計測は、例えば1ロットや数十枚等、予め決められた枚数のウエハWを処理する毎に実行される。なお、以下の説明においては上述した熱板36、37同士の傾きを検出する手法を第1の手法と呼ぶ。
続いて図8、図9(a)〜図9(c)を参照しながら熱板36、37とウエハWとの間の傾きを検出する手法について説明する。
この場合には既述の判断手段71は、加熱室3内に搬入されてきたウエハWの傾きを検出する役割を果たす。天板34とウエハWとの間の傾きを検出することにより、上側熱板36に対するウエハWの傾きを知ることができる。以下、図8、図9(a)〜図9(c)を参照しながら、天板34とウエハWとの間の傾きを検出する手法について説明する。なお、図9(a)〜図9(c)に示した例においては、説明を簡単にするため天板34や底板35が水平な状態となっているものとする。
ウエハWの傾きを検出する場合には、図8の平面図中に模式的に示したように、変位センサ2A〜2Cを用いてA点、B点、C点の下を通過するウエハWを走査することにより、天板34と搬入中のウエハWとの間の距離の変位量を計測する。そして判断手段71は、これらの変位センサ2A〜2Cから計測結果を受け取り、いずれかの点において予め決められたしきい値「TH」の上下限よりも大きな変位が計測された場合には、その旨の情報及び、しきい値を超えた位置とその変位量のデータとを発報装置72へと出力する。
しきい値「TH」は、ウエハWが加熱室3内に搬入された後、当該ウエハWの周端部と熱板Wとの距離が、予め定められた基準値に対して例えばプラスマイナス150μm以上変位することとなる値に設定されている。ウエハWを加熱室3内に搬送する期間中、B点に設けられた変位センサ2Bは、図8に示した「M1軸」上の各点を走査することによって、ウエハWの搬送方向における複数位置の距離の変位を計測する。例えば図9(a)に示した実線は、当該B点における計測の結果を経時変化で示しており、図中の破線は予め設定された基準値を示し、一点鎖線はしきい値の上下限値を示している。
一方、A点、C点に設けられた変位センサ2A、2Cは、ウエハWの左右両端部がこれら変位センサ2A、2Cの下を通過する時点におけるウエハWまでの距離の変位量を計測する。この結果、ウエハWの搬送方向に交差する方向における複数の位置における天板36からウエハWまでの距離の変位量が計測される。図9(a)の「○印」は、A点における計測結果を示し、「△印」はC点における計測結果を示している。
図9(a)に示した計測結果によれば「M1軸」上の各点及びA点、B点のいずれにおいても天板34からウエハWまでの距離の変位は計測されていないので、ウエハWは加熱室3内に水平姿勢で搬入されたことが分かる。
これに対して、図9(b)に示した計測結果においては、ウエハWの搬入方向から見て、「M1軸」上のウエハWの先端部にてしきい値の上限を超え、後端部にてしきい値の下限を下回る変位が計測されている一方、A点、B点では変位は計測されていない。これは図8に示した「M2軸」を中心にウエハWの先端側が上方に、後端側が下方に傾いていることを示している。また計測された変位量がしきい値を超えていることから、ウエハWが傾斜している旨の情報及び各点の変位データが判断手段71から発報装置72へ向けて出力される。
また図9(c)では、「M1軸」上に変位が計測されない一方で、A点ではしきい値の上限を超え、C点ではしきい値の下限を下回る変位が計測されている。これは、「M1軸」を中心に、手前側から見てウエハWの左側が上方に、右側が下方に傾いていることを示しており、判断手段71から発報装置72へ各種の情報が出力される。
オペレータやメンテナンススタッフは、これらの情報に基づいてウエハWが水平姿勢で加熱室3内に搬入されていないことを知ることができ、加熱処理装置1の停止後、処理容器10を開放して搬送手段5の高さ位置等を調整することによりウエハWを保持する姿勢を水平な状態に戻すことができる。なお、実際には上述の手法により検出できるのは、天板34とウエハWとの相対的な傾きであるので、既述の第1の手法により2枚の熱板36、37が平行になっていることを確認した後でも、これらが平行な状態のまま加熱室3全が体傾いている可能性もある。この場合には、ウエハWの傾き若しくは加熱室3全体の傾きを検出することになる。このような天板34、ウエハW間の変位の計測は、例えばウエハWを加熱室3内に搬入する度に実行される。以下、上述の上側熱板36とウエハWとの間の傾きを検出する手法を第2の手法と呼ぶ。
以上に説明した構成及び手法によって、熱板36、37やウエハWの傾きを検出することの可能な加熱処理装置1の作用について図10を参照しながら説明する。図10はウエハWの加熱処理時における加熱処理装置1の動作の流れを示したフロー図である。
本実施の形態に係る加熱処理装置1を搭載した塗布、現像装置の稼動が開始されると(スタート)、まず加熱処理装置1においては第1の手法を用いて天板34、底板35間の距離の変位を計測し(ステップS1)、変位量がしきい値「TH」を超えているか否かを確認する(ステップS2)。しきい値を超えていた場合には(ステップS2;YES)塗布、現像を停止して、熱板36、37の傾きが大きい旨と、しきい値を超えた変位センサ2の位置やその変位量をオペレータに警報を発して(ステップS8)動作を終了する(エンド)。
一方、計測した変位量がしきい値を超えていなかった場合には(ステップS2;NO)、塗布、現像装置全体のウエハW処理スケジュールに基づいて当該加熱処理装置1に搬入されてきたウエハWを加熱室3に搬入する(ステップS3)。このとき、搬入中のウエハWが加熱室3の開口部31を通過する際に第2の手法を用いて天板34、ウエハW間の距離の変位を計測し(ステップS4)、その変位量がしきい値「TH」を超えているか否かを確認する(ステップS5)。
その結果、変位量がしきい値を超えていた場合には(ステップS5;YES)、塗布、現像装置を停止し、ウエハWの傾きが大きい旨及び変位量に関する情報等に基づき警報を発し(ステップS8)動作を終了する(エンド)。
変位量がしきい値を超えていなかった場合には(ステップS5;NO)、背景技術の図15(b)にて説明したようにウエハWに対する加熱処理を実行した後、ウエハWを加熱室3より搬出する(ステップS6)。次いで、1枚のウエハWの加熱処理を終える度に、前回ステップS1の計測を行ってから後、所定枚数のウエハWの加熱処理を実行したか否かを確認する(ステップS7)。
加熱処理をしたウエハWの枚数が所定枚数に到達していない場合には(ステップS7;NO)、次のウエハWを加熱室3搬入するステップへ戻る(ステップS3)。一方、所定枚数の加熱処理を行っている場合には(ステップS7;YES)、天板34、底板35間の距離の変位を再度計測する最初のステップへ戻る(ステップS1)。
以上に説明した加熱処理装置1によれば以下の効果がある。天板34、底板35間の距離、天板34、ウエハW間の距離を計測することにより、加熱室3内のウエハWと熱板36、37との間の傾きを検出して発報装置72により警報を発することができるので、加熱室3内に搬入されたウエハWやこれを加熱する熱板36、37が水平な状態となっていない場合にはオペレータ等がこれを知ることができる。この結果、熱板36、37の姿勢を再調整したり、ウエハWの保持姿勢を調整したりすることにより、これらウエハWと熱板36、37間の傾きを解消することができる。これにより、面内均一性の高い加熱処理結果を安定して得ることが可能となり、例えばウエハW現像後のCD均一性の低下が防止されて製品の歩留まり向上に貢献する。
また、本実施の形態に係る加熱処理装置1では、上側熱板36を固定する天板34に変位センサ2を取り付けることにより、上側熱板36の傾きを検出している。このため、高温のため上側熱板36に変位センサ2を直接設置することができない場合にも上側熱板36とウエハWの間の傾きを知り、これを解消する対応を採ることができる。なお、実施の形態においては、天板34側に変位センサ2を取り付けた例を説明したが、これに替えて底板35側に変位センサ2を設けてもよいことは勿論である。
また、ウエハWを搬送する搬送手段5においては、ウエハWの載置されるワイヤ51A、51Bが、これらを引っ張る方向に付勢する付勢機構522を備えた滑車521に取り付けられているので、ウエハWを繰り返し載置するなかワイヤ51A、51Bに伸びを生じても、伸びた分を巻き取って弛みの発生を防止することができる。ここで、ワイヤ51A、51Bの弛みを防止する機構は、実施の形態中に示した滑車521を付勢する場合に限定されず、例えば図11に示すようにワイヤ51A、51Bの一方側の先端を回転モータ59に取り付けるように構成してもよい。この場合には、ワイヤ51A、51Bの伸びを巻き取る方向に回転モータ59を回転させることにより、弛みの発生が防止される。またここで、ワイヤ51A、51Bの巻き取り量や、回転モータ59を回転させる際の負荷の増加とワイヤ51A、51Bの破断との関係を予め把握しておき、これらの量を監視してワイヤ51A、51Bの破断を予測してもよい。また、ウエハWを保持するワイヤ51A、51Bを張設する方向は実施の形態中に示したようにウエハWの搬送方向と交差する方向に限られない。例えばウエハWの搬送路の両端にプーリを設け、これらのプーリを介して複数本のワイヤをウエハWの搬送方向に張設し、これらのワイヤによってウエハWを搬送するように構成してもよい。
更にまた熱板36、37やウエハWの傾きを検出する手法やセンサの種類についても、実施の形態中に示したものに限定されない。例えば、第2の手法によるウエハWの傾きの検出の際に、B点の下を通過する複数の予め決めた位置における距離変位の差をとって、これを計測結果とし、この距離の差が予め決められたしきい値を超えたか否かに基づいて警報を発するように構成してもよい。また、B点における天板34からウエハWまでの距離変位の経時的な変化率(傾き)を算出し、この変化率が予め定めたしきい値よりも大きい場合に警報を発してもよい。
また、変位センサ2に替えて距離センサを用いて天板34、底板35間の実際の距離を、横方向の位置が異なる2点以上の計測位置にて計測し、予め記憶しておいた基準距離からの変位量を算出してから、図6、図6、図7(a)〜図7(d)を用いて説明した場合と同様の手法により熱板36、37の傾きを検出してもよい。また、天板34や底板35に加速度センサを設置して、これらの傾斜を直接計測するように構成してもよい。
更にまた、実施の形態に示した例では、熱板36、37の傾き及び熱板36、37に対するウエハWの傾きの双方を検出できるように構成したが、いずれか一方のみの傾きを検出するように構成してもよいことは勿論である。この他、加熱室3の構成についても、実施の形態中に示した上側熱板36、下側熱板37の双方を備えたタイプのものに限定されず、例えばこれらの一方側だけに熱板を備えたタイプの加熱室3でもよい。この場合には、上側熱板36、下側熱板37の設けられた天板34、底板35いずれか一方の傾きや、これに対するウエハWの傾き等を検出することになる。
次に塗布、現像装置に上述した加熱処理装置1を適用した一例について簡単に説明する。図12は塗布、現像装置に露光装置が接続されたシステムの平面図であり、図13は同システムの斜視図である。また図14は同システムの縦断面図である。この装置にはキャリアブロックS1が設けられており、その載置台201上に載置された密閉型のキャリア200から受け渡しアームCがウエハWを取り出して処理ブロックS2に受け渡し、処理ブロックS2から受け渡しアームCが処理済みのウエハWを受け取ってキャリア200に戻すように構成されている。
前記処理ブロックS2は、図13に示すようにこの例では現像処理を行うための第1のブロック(DEV層)B1、レジスト膜の下層側に形成される反射防止膜の形成処理を行うための第2のブロック(BCT層)B2、レジスト膜の塗布を行うための第3のブロック(COT層)B3、レジスト膜の上層側に形成される反射防止膜の形成を行うための第4のブロック(TCT層)B4を、下から順に積層して構成されている。
第2のブロック(BCT層)B2と第4のブロック(TCT層)B4とは、各々反射防止膜を形成するための薬液をスピンコーティングにより塗布する塗布ユニットと、この塗布ユニットにて行われる処理の前処理及び後処理を行うための加熱・冷却系の処理ユニット群と、前記塗布ユニットと処理ユニット群との間に設けられ、これらの間でウエハWの受け渡しを行う搬送アームA2、A4と、で構成されている。第3のブロック(COT層)B3についても前記薬液がレジスト液であることを除けば同様の構成である。ここで、上述の加熱系の処理ユニットは、本実施の形態に係る加熱処理装置1とほぼ同様に構成されている。
一方、第1のブロック(DEV層)B1については図14に示すように一つのDEV層B1内に現像ユニットが2段に積層されている。そして当該DEV層B1内には、これら2段の現像ユニットにウエハWを搬送するための搬送アームA1が設けられている。つまり2段の現像ユニットに対して搬送アームA1が共通化されている構成となっている。
更に処理ブロックS2には、図12及び図14に示すように棚ユニットU5が設けられ、キャリアブロックS1からのウエハWは前記棚ユニットU5の一つの受け渡しユニット、例えば第2のブロック(BCT層)B2の対応する受け渡しユニットCPL2に、前記棚ユニットU5の近傍に設けられた昇降自在な第1の受け渡しアームD1によって順次搬送される。第2のブロック(BCT層)B2内の搬送アームA2は、この受け渡しユニットCPL2からウエハWを受け取って各ユニット(反射防止膜ユニット及び加熱・冷却系の処理ユニット群)に搬送し、これらユニットにてウエハWには反射防止膜が形成される。
その後、ウエハWは棚ユニットU5の受け渡しユニットBF2、受け渡しアームD1、棚ユニットU5の受け渡しユニットCPL3及び搬送アームA3を介して第3のブロック(COT層)B3に搬入され、レジスト膜が形成される。更にウエハWは、搬送アームA3→棚ユニットU5の受け渡しユニットBF3→受け渡しアームD1を経て棚ユニットU5における受渡しユニットBF3に受け渡される。なおレジスト膜が形成されたウエハWは、第4のブロック(TCT層)B4にて更に反射防止膜が形成される場合もある。この場合は、ウエハWは受け渡しユニットCPL4を介して搬送アームA4に受け渡され、反射防止膜の形成された後搬送アームA4により受け渡しユニットTRS4に受け渡される。
一方DEV層B1内の上部には、棚ユニットU5に設けられた受け渡しユニットCPL11から棚ユニットU6に設けられた受け渡しユニットCPL12にウエハWを直接搬送するための専用の搬送手段であるシャトルアームEが設けられている。レジスト膜や更に反射防止膜の形成されたウエハWは、受け渡しアームD1を介して受け渡しユニットBF3、TRS4から受け取り受け渡しユニットCPL11に受け渡され、ここからシャトルアームEにより棚ユニットU6の受け渡しユニットCPL12に直接搬送され、インターフェイスブロックS3に取り込まれることになる。なお図14中のCPLが付されている受け渡しユニットは温調用の冷却ユニットを兼ねており、BFが付されている受け渡しユニットは複数枚のウエハWを載置可能なバッファユニットを兼ねている。
次いで、ウエハWはインターフェイスアームBにより露光装置S4に搬送され、ここで所定の露光処理が行われた後、棚ユニットU6の受け渡しユニットTRS6に載置されて処理ブロックS2に戻される。戻されたウエハWは、第1のブロック(DEV層)B1にて現像処理が行われ、搬送アームA1により棚ユニットU5の受け渡し台TRS1に受け渡される。その後、第1の受け渡しアームD1により棚ユニットU5における受け渡しアームCのアクセス範囲の受け渡し台に搬送され、受け渡しアームCを介してキャリア100に戻される。なお図12においてU1〜U4は各々加熱・冷却系の処理ユニット群を積層した熱系ユニット群である。
実施の形態に係る加熱処理装置の内部構造を示す斜視図である。 上記加熱処理装置の平面図である。 上記加熱処理装置の縦断面図である。 ウエハを搬送する搬送手段に設けられたワイヤ支持部の拡大図である。 上記搬送手段の縦断面図である。 熱板の傾きの大きさを検出する手法に関する説明図である。 熱板の傾きを検出するための変位センサの計測結果を示した説明図である。 ウエハの傾きの大きさを検出する手法に関する説明図である。 ウエハの傾きを検出するための変位センサの計測結果を示した説明図である。 上記加熱処理装置の動作の流れを示したフロー図である。 上記搬送手段の変形例を示した説明図である。 本発明に係る加熱処理装置が適用される塗布、現像装置の平面図である。 上記塗布、現像装置の斜視図である。 上記塗布、現像装置の縦断面図である。 従来の加熱処理装置における加熱処理の内容を示す説明図である。
符号の説明
W ウエハ
1 加熱処理装置
10 処理容器
11 基台
111 搬入出口
112 シャッター
12 ガス吐出部
121 吐出口
13 ガス供給源
131 ガス供給管
14 起立縁
2、2A〜2E
変位センサ
3 加熱室
31 開口部
33 スリット
34 天板
341 天板固定部材
351 底板固定部材
36 上側熱板
37 下側熱板
38 遮蔽部材
4 冷却プレート
41 溝部
42 昇降機構
43 支持ピン
44 切り欠き部
5 搬送手段
51A、51B
ワイヤ
52A、52B
ワイヤ支持部
521 滑車
522 付勢機構
53 移動手段
54 基体
55A、55B
ガイドレール
56 駆動機構
57 遮蔽板
58 ビーズ部材
59 回転モータ
61 排気部
611 排気口
62 ファン
63 排気管
7 制御手段
71 判断手段
72 発報装置

Claims (23)

  1. 側面に基板搬送口が形成された扁平な加熱室と、
    この加熱室内にて基板の上方側及び下方側の少なくとも一方に位置するように水平に設けられ、基板を加熱処理するための熱板と、
    基板を水平姿勢で前記基板搬送口を介して前記加熱室内における熱板に対向する加熱処理位置まで搬送し、加熱処理時の基板保持部を兼用する基板搬送手段と、
    前記加熱室内の熱板の傾きを検出するための熱板傾き検出手段と、
    この熱板傾き検出手段により検出した傾きが予め設定した値を超えたときに警報を発する報知手段と、を備えたことを特徴とする加熱処理装置。
  2. 前記熱板は、前記加熱室の天板及び/または底板に固定され、
    前記熱板が固定された天板または底板には、基板と熱板との間の傾きを検出するために、前記加熱室内に搬入された基板の板面までの距離を計測する第1の距離計測手段が更に設けられ、
    前記報知手段は、この第1の距離計測手段により計測された計測結果が予め設定した値を超えたときに警報を発する機能を更に備えていることを特徴とする請求項1に記載の加熱処理装置。
  3. 前記第1の距離計測手段により計測された計測結果は、基板の搬送方向における複数位置の各距離の差であることを特徴とする請求項2に記載の加熱処理装置。
  4. 前記第1の距離計測手段は、基板の搬送方向及び/または基板の搬送方向に交差する方向における複数位置に設けられていることを特徴とする請求項2に記載の加熱処理装置。
  5. 前記熱板として、前記加熱室の天板及び底板に夫々固定された上側熱板と下側熱板とを備え、
    前記熱板傾き検出手段は、前記天板及び底板の間の傾きを検出するものであることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか一つに記載の加熱処理装置。
  6. 前記熱板傾き検出手段は、前記天板または底板の一方において互いに横方向の位置が異なるように各々固定され、前記天板または底板の他方までの距離を計測する複数の第2の距離計測手段と、
    これら距離計測手段により計測された計測値に基づいて前記傾きを求める手段と、を備えたことを特徴とする請求項5に記載の加熱処理装置。
  7. 側面に基板搬送口が形成された扁平な加熱室と、
    この加熱室内にて基板の上方側及び下方側の少なくとも一方に位置するように水平に設けられ、基板を加熱処理するための熱板と、
    基板を水平姿勢で前記基板搬送口を介して前記加熱室内における熱板に対向する加熱処理位置まで搬送し、加熱処理時の基板保持部を兼用する基板搬送手段と、
    前記熱板に対する基板の傾きを検出する基板傾き検出手段と、
    この基板傾き検出手段により検出した傾きが予め設定した値を超えたときに警報を発する報知手段と、を備えたことを特徴とする加熱処理装置。
  8. 前記熱板は、前記加熱室の天板及び/または底板に固定され、
    基板傾き検出手段は、前記熱板が固定された天板または底板に設けられ、前記加熱室内に搬入された基板の板面までの距離を計測する距離計測手段を備え、
    前記報知手段は、この距離計測手段により計測された計測結果が予め設定した値を超えたときに警報を発することを特徴とする請求項7に記載の加熱処理装置。
  9. 前記距離計測手段により計測された計測結果は、基板の搬送方向における複数位置の各距離の差であることを特徴とする請求項8に記載の加熱処理装置。
  10. 前記距離計測手段は、基板の搬送方向及び/または基板の搬送方向に交差する方向における複数位置に設けられていることを特徴とする請求項8に記載の加熱処理装置。
  11. 前記基板搬送手段は、基板の搬送方向またはこの搬送方向と交差する方向に張設され、基板の下面を保持する複数本のワイヤと、これらワイヤを基板の搬送方向に移動させる移動手段と、を備えたことを特徴とする請求項1ないし10のいずれか一つに記載の加熱処理装置。
  12. 側面に基板搬送口が形成された扁平な加熱室と、この加熱室内にて基板の上方側及び下方側の少なくとも一方に位置するように水平に設けられ、基板を加熱処理するための熱板と、を備えた加熱処理装置を用いて加熱処理を行う方法において、
    基板を基板搬送手段により水平姿勢で前記基板搬送口を介して前記熱板に対向する位置まで搬送し、当該基板搬送手段により基板を水平姿勢に保持したまま基板を加熱処理する工程と、
    前記加熱室内の熱板の傾きを検出する工程と、
    この工程により検出した傾きが予め設定した値を超えたときに警報を発する工程と、を含むことを特徴とする加熱処理方法。
  13. 前記熱板は、前記加熱室の天板及び/または底板に固定され、
    前記熱板が固定された天板または底板に設けられた第1の距離計測手段により、前記加熱室内に搬入された基板の板面までの距離を計測する工程と、
    この第1の距離計測手段により計測された計測結果が予め設定した値を超えたときに警報を発する工程と、を更に含むことを特徴とする請求項12に記載の加熱処理方法。
  14. 前記第1の距離計測手段により計測された計測結果は、基板の搬送方向における複数位置の各距離の差であることを特徴とする請求項13に記載の加熱処理方法。
  15. 前記基板の板面までの距離を計測する工程は、基板の搬送方向及び/または基板の搬送方向に交差する方向における複数位置にて前記距離を計測する工程であることを特徴とする請求項13に記載の加熱処理方法。
  16. 前記熱板として、前記加熱室の天板及び底板に夫々固定された上側熱板と下側熱板とを備え、
    前記熱板の傾きを検出する工程は、前記天板及び底板の間の傾きを検出する工程であることを特徴とする請求項12ないし15のいずれか一つに記載の加熱処理装置。
  17. 前記熱板の傾きを検出する工程は、前記天板または底板の一方において互いに横方向の位置が異なるように各々固定された第2の距離計測手段により、前記天板または底板の他方までの距離を計測する工程と、
    この工程で計測された計測値に基づいて前記傾きを求める工程と、を含むことを特徴とする請求項16に記載の加熱処理方法。
  18. 側面に基板搬送口が形成された扁平な加熱室と、この加熱室内にて基板の上方側及び下方側の少なくとも一方に位置するように水平に設けられ、基板を加熱処理するための熱板と、を備えた加熱処理装置を用いて加熱処理を行う方法において、
    基板を基板搬送手段により水平姿勢で前記基板搬送口を介して前記熱板に対向する位置まで搬送し、当該基板搬送手段により基板を水平姿勢に保持したまま加熱処理する工程と、
    前記熱板に対する基板の傾きを検出する工程と、
    この工程により検出した傾きが予め設定した値を超えたときに警報を発する工程と、を含むことを特徴とする加熱処理方法。
  19. 前記熱板は、前記加熱室の天板及び/または底板に固定され、
    前記熱板が固定された天板または底板に設けられた距離計測手段により、前記加熱室内に搬入された基板の板面までの距離を計測する工程と、
    この距離計測手段により計測された計測結果が予め設定した値を超えたときに警報を発する工程と、を含むことを特徴とする請求項18に記載の加熱処理方法。
  20. 前記距離計測手段により計測された計測結果は、基板の搬送方向における複数位置の各距離の差であることを特徴とする請求項19に記載の加熱処理方法。
  21. 前記基板の板面までの距離を計測する工程は、基板の搬送方向及び/または基板の搬送方向に交差する方向における複数位置にて前記距離を計測する工程であることを特徴とする請求項19に記載の加熱処理方法。
  22. 前記基板搬送手段は、基板の搬送方向またはこの搬送方向と交差する方向に張設され、基板の下面を保持する複数本のワイヤと、これらワイヤを基板の搬送方向に移動させる移動手段と、を備えたことを特徴とする請求項12ないし21のいずれか一つに記載の加熱処理方法。
  23. 側面に基板搬送口が形成された扁平な加熱室と、この加熱室内にて基板の上方側及び下方側の少なくとも一方に位置するように水平に設けられ、基板を加熱処理するための熱板と、を備えた加熱処理装置に用いられるプログラムを格納した記憶媒体であって、
    前記プログラムは請求項12ないし22のいずれか一つに記載された基板搬送方法を実行するためにステップが組まれていることを特徴とする記憶媒体。
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