JP2014224898A - レーザ光伝送用光ファイバケーブル - Google Patents

レーザ光伝送用光ファイバケーブル Download PDF

Info

Publication number
JP2014224898A
JP2014224898A JP2013103947A JP2013103947A JP2014224898A JP 2014224898 A JP2014224898 A JP 2014224898A JP 2013103947 A JP2013103947 A JP 2013103947A JP 2013103947 A JP2013103947 A JP 2013103947A JP 2014224898 A JP2014224898 A JP 2014224898A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
disconnection detection
detection line
optical fiber
disconnection
laser light
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2013103947A
Other languages
English (en)
Inventor
湖東 雅弘
Masahiro Koto
雅弘 湖東
知史 浦松
Tomoshi Uramatsu
知史 浦松
谷口 浩一
Koichi Taniguchi
浩一 谷口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Cable Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Cable Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Cable Industries Ltd filed Critical Mitsubishi Cable Industries Ltd
Priority to JP2013103947A priority Critical patent/JP2014224898A/ja
Publication of JP2014224898A publication Critical patent/JP2014224898A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Optical Fibers, Optical Fiber Cores, And Optical Fiber Bundles (AREA)

Abstract

【課題】確実に光ファイバの断線を検知することができるレーザ光伝送用光ファイバケーブルを提供する。
【解決手段】レーザ光伝送用光ファイバケーブルCは、チューブ状のケーブル本体10に光ファイバ41が挿通されている。レーザ光伝送用光ファイバケーブルCは、各々、ケーブル本体10に挿通され且つ一端同士が電気的に接続された第1及び第2断線検知線51,52を備える。光ファイバ41が断線し、その断線部からレーザ光が放射された際に、第1断線検知線51が第2断線検知線52よりも先に断線する手段が構成されている。
【選択図】図2

Description

本発明は、レーザ光伝送用光ファイバケーブルに関する。
レーザ光伝送用光ファイバケーブル内において光ファイバが中間部で断線すると、その断線部からレーザ光が放射され、それがケーブル外にまで及ぶと、火災等の事故の原因となることが懸念される。
そこで、光ファイバ断線検知機構として、レーザ光伝送用光ファイバケーブルに、エナメル細線からなる断線検知線を、レーザ光源側の端部から挿通して先端部において折り返して再びレーザ光源側の端部に戻るように配索して回路を形成し、使用時には、この断線検知線に通電し、そして、通電が途絶えたときに、光ファイバの断線によって放射されたレーザ光により断線検知線が断線したものと判断してレーザ光源の発光を停止する構成のものが知られている。また、特許文献1には、その断線検知線として同軸ケーブルを用いることが開示されている。
欧州特許出願公開第1662288号明細書
しかしながら、上記の光ファイバ断線検知機構では、光ファイバが断線して放射されたレーザ光により往路及び復路の両方の断線検知線が断線すると、一旦は通電が途絶えるものの、それらのレーザ光源側の断線端同士が接触して再び通電する場合がある。そのような場合、両方の断線検知線が同時に断線し、その断線から断線端同士の接触までが瞬間的であると、光ファイバの断線が検知されず、その状態で断線部からレーザ光が放射され続け、それがケーブル外にまで及ぶ虞があるという問題がある。また、特許文献1に開示された同軸ケーブルの断線検知線の場合、断線検知線の通電が途絶えて光ファイバの断線が検知される際には、通常は、外部導体及び中心導体の両方が断線することとなるため、同様の問題を回避することができない。
本発明の課題は、確実に光ファイバの断線を検知することができるレーザ光伝送用光ファイバケーブルを提供することである。
本発明は、チューブ状のケーブル本体に光ファイバが挿通されたレーザ光伝送用光ファイバケーブルであって、各々、前記ケーブル本体に挿通され且つ一端同士が電気的に接続された第1及び第2断線検知線を備え、前記光ファイバが断線し、その断線部からレーザ光が放射された際に、前記第1断線検知線が前記第2断線検知線よりも先に断線する手段が構成されている。
本発明によれば、一端同士が電気的に接続された第1及び第2断線検知線がそれぞれケーブル本体に挿通され、そして、光ファイバが断線し、その断線部からレーザ光が放射された際に、第1断線検知線が第2断線検知線よりも先に断線する手段が構成されているため、第1断線検知線が断線した時点では第2断線検知線が断線しないので、第1及び第2断線検知線の両方が同時に断線し、それらの断線端同士が瞬間的に接触することはなく、そのため確実に光ファイバの断線を検知することができる。
実施形態1に係るレーザ光伝送用光ファイバケーブルの側面図である。 実施形態1に係るレーザ光伝送用光ファイバケーブルの横断面図である。 実施形態1に係るレーザ光伝送用光ファイバケーブルに構成される閉回路を示す図である。 光ファイバ心線の斜視図である。 光ファイバ心線の変形例の斜視図である。 実施形態1に係るレーザ光伝送用光ファイバケーブルの変形例に構成される閉回路を示す図である。 実施形態1に係るレーザ光伝送用光ファイバケーブルを用いた光ファイバの断線検知動作を示す説明図である。 実施形態1に係るレーザ光伝送用光ファイバケーブルの別の変形例の横断面図である。 実施形態1に係るレーザ光伝送用光ファイバケーブルの変形例のさらなる変形例の横断面図である。 実施形態2に係るレーザ光伝送用光ファイバケーブルの横断面図である。 実施形態3に係るレーザ光伝送用光ファイバケーブルの横断面図である。 実施形態4に係るレーザ光伝送用光ファイバケーブルの横断面図である。
以下、実施形態について図面に基づいて詳細に説明する。
(実施形態1)
図1〜3は、実施形態1に係るレーザ光伝送用光ファイバケーブルCを示す。この実施形態1に係るレーザ光伝送用光ファイバケーブルCは、例えば、レーザ加工装置等の入射系と出射系との間を接続するように設けられるものである。レーザ光伝送用光ファイバケーブルCの長さは例えば10〜20mである。
実施形態1に係るレーザ光伝送用光ファイバケーブルCは、ケーブル本体10とその入射系接続側の端部に取り付けられた入射側光コネクタ20と出射系接続側の端部に取り付けられた出射側光コネクタ30とを備える。
ケーブル本体10は、アウターチューブ11とインナーチューブ12との二重管で構成されている。ケーブル本体10の外径は例えば8〜15mmである。
アウターチューブ11は、例えばSUS製のフレキシブル管やブレード等からなる可撓性金属管11aの外周面が塩化ビニル樹脂等の樹脂被覆層11bで被覆された構成を有する。アウターチューブ11の内径は例えば6〜13mmである。
インナーチューブ12は、例えば耐熱性が優れるポリテトラフルオロエチレン樹脂等で形成された可撓性の樹脂チューブで構成されている。インナーチューブ12は、アウターチューブ11との間に隙間を有して挿通されるように設けられていてもよく、また、アウターチューブ11との間に隙間を有さずにアウターチューブ11に内嵌め状に設けられていてもよい。インナーチューブ12の外径は例えば4〜13mmであり、内径は例えば3〜12mmである。なお、インナーチューブ12は、例えば耐熱性が優れるアラミド繊維等のブレードで形成された繊維チューブで構成されていてもよい。
インナーチューブ12にはレーザ光伝送用の光ファイバ心線40が挿通されており、その光ファイバ心線40の両端はそれぞれ入射側光コネクタ20及び出射側光コネクタ30に接続されている。
図4は光ファイバ心線40を示す。
光ファイバ心線40は、光ファイバ41とそれを被覆する被覆層42とを有する。光ファイバ心線40の外径は例えば1.3〜2.3mmである。
光ファイバ41は、相対的に高屈折率なコア41aとそれを被覆する相対的に低屈折率のクラッド41bとを有する。光ファイバ41は、コア41aが純粋石英で形成されていると共に、クラッド41bが屈折率を低下させるドーパント(例えばフッ素等)がドープされた石英で形成され、且つ屈折率分布がステップインデックス(SI)型を有するものであってもよい。また、光ファイバ41は、コア41aが屈折率を上昇させるドーパント(例えばゲルマニウム等)がドープされた石英で形成されていると共に、クラッド41bが純粋石英又は屈折率を低下させるドーパントがドープされた石英で形成され、且つ屈折率分布がグレーデッドインデックス(GI)型を有するものであってもよい。光ファイバ41の外径は例えば500〜1500μmである。コア41aの直径は例えば100〜1200μmである。
光ファイバ41は、図5に示すように、クラッド41bを更に被覆するサポート層41cを有していてもよい。この場合、サポート層41cは純粋石英で形成されていることが好ましい。サポート層41cの厚さは例えば35〜100μmである。
被覆層42は、例えば、ナイロン樹脂等で形成された外側のジャケット層42aとシリコーン樹脂等で形成された内側のバッファ層42bとの二層構造を有する。ジャケット層42aの厚さは例えば0.1〜0.3mmであり、バッファ層42bの厚さは例えば0.25〜0.5mmである。なお、被覆層42は単一樹脂層で構成されていてもよい。
ケーブル本体10のインナーチューブ12には第1断線検知線51が挿通されている。第1断線検知線51は、光ファイバ心線40に長さ方向に沿って縦添えするように設けられていてもよく、また、光ファイバ心線40に長さ方向に沿って螺旋状に巻き付けるように設けられていてもよい。
ケーブル本体10のアウターチューブ11とインナーチューブ12との間の隙間には第2断線検知線52が挿通されている。第2断線検知線52は、インナーチューブ12に長さ方向に沿って縦添えするように設けられていてもよく、また、インナーチューブ12に長さ方向に沿って螺旋状に巻き付けるように設けられていてもよい。
第1及び第2断線検知線51,52は、導体線が絶縁被膜で被覆された電線で構成されている。第1及び第2断線検知線51,52は、同一材質の導体線を含む電線で構成されていてもよく、また、異なる材質の導体線を含む電線で構成されていてもよい。第1及び第2断線検知線51,52は、同一材質の絶縁被膜を含む電線で構成されていてもよく、また、異なる材質の絶縁被膜を含む電線で構成されていてもよい。第1及び第2断線検知線51,52の長さはケーブル本体10及び光ファイバ心線40の長さよりも長いことが好ましい。第1及び第2断線検知線51,52の外径は例えば0.1〜1mmである。第1及び第2断線検知線51,52に含まれる導体線の外径は例えば0.05〜0.2mmである。第1及び第2断線検知線51,52に含まれる絶縁被膜の厚さは例えば0.025〜0.4mmである。具体的に、第1及び第2断線検知線51,52としては、例えば、銅線にエナメルワニスを焼き付けたエナメル細線等が挙げられる。
第1断線検知線51の一端は出射側光コネクタ30に設けられた第1端子31に電気的に接続されており、他端は抵抗Rを介して入射側光コネクタ20に設けられた第1端子21に電気的に接続されている。また、第2断線検知線52の一端は出射側光コネクタ30に設けられた第2端子32に電気的に接続されており、他端は入射側光コネクタ20に設けられた第2端子22に電気的に接続されている。そして、出射側光コネクタ30に設けられた第1及び第2端子31,32は電気的に接続され、第1及び第2断線検知線51,52の一端同士が電気的に接続されている。従って、入射側光コネクタ20に設けられた第1及び第2端子21,22間に、抵抗R、並びに第1及び第2断線検知線51,52が直列に接続された閉回路が形成されている。なお、図6に示すように、入射側光コネクタ20に設けられた第1端子21に抵抗Rを介して一端が電気的に接続された断線検知線50が、ケーブル本体10のインナーチューブ12に挿通され、出射側光コネクタ30において折り返した後、アウターチューブ11とインナーチューブ12との間の隙間に挿通されて入射側コネクタに戻り、そこに設けられた第2端子22に他端が電気的に接続されて閉回路が形成された構成であってもよい。この場合、インナーチューブ12に挿通された部分が第1断線検知線51を構成し、アウターチューブ11とインナーチューブ12との間の隙間に挿通された部分が第2断線検知線52を構成する。
以上の構成の実施形態1に係るレーザ光伝送用光ファイバケーブルCは、入射側光コネクタ20がレーザ加工装置等の入射系に接続されると共に、出射側光コネクタ30が出射系に接続され、使用時には、入射系からのレーザ光を、光ファイバ心線40に含まれる光ファイバ41のコア41aを介して出射系まで伝送する。また、使用時において、入射系では、入射側光コネクタ20の第1及び第2端子21,22間に電圧が印加され、その通電状態がモニタされる。そして、例えばケーブル本体10の屈曲が繰り返されて光ファイバ41が断線した際には、その断線部からレーザ光が放射されるが、このとき、レーザ光は、まず光ファイバ心線40の被覆層42に照射され、それによって被覆層42が焼損し、次いで、ケーブル本体10のインナーチューブ12内に出射されるため、そこに設けられた第1断線検知線51に照射され、それによって図7に示すように第1断線検知線51が断線する。一方、インナーチューブ12は、光ファイバ41が断線して放射されたレーザ光が直接アウターチューブ11に照射されるのを規制するものであるが、第2断線検知線52が、ケーブル本体10のアウターチューブ11とインナーチューブ12との間の隙間に挿通され、そのインナーチューブ12の外側に設けられているので、第1断線検知線51が断線するのと同時に第2断線検知線52が断線することはない。つまり、光ファイバ41が断線し、その断線部からレーザ光が放射された際に、第1断線検知線51が第2断線検知線52よりも先に断線する手段が構成されている。その結果、入射側光コネクタ20に設けられた第1及び第2端子21,22間に形成された閉回路の通電が途絶え、その通電状態をモニタする入射系では、それによって光ファイバ41の断線が検知され、入射系からのレーザ光の出射が停止されて安全が確保される。
このように実施形態1に係るレーザ光伝送用光ファイバケーブルCによれば、一端同士が電気的に接続された第1及び第2断線検知線51,52がそれぞれケーブル本体10に挿通され、そして、光ファイバ41が断線し、その断線部からレーザ光が放射された際に、第1断線検知線51が第2断線検知線52よりも先に容易に断線する手段が構成されているため、第1断線検知線51が断線した時点では第2断線検知線52が断線しないので、第1及び第2断線検知線51,52の両方が同時に断線し、それらの断線端同士が瞬間的に接触することはなく、そのため確実に光ファイバ41の断線を検知することができる。
第2断線検知線52の断線を遅延させる観点からは、インナーチューブ12の肉厚は、好ましくは0.5mm以上、より好ましくは1mm以上であり、また、レーザ光伝送用光ファイバケーブルCの曲げ剛性が高くなり過ぎないようにする観点から、好ましくは2mm以下、より好ましくは1.5mm以下である。
第1及び第2断線検知線51,52が同一材質の導体線を含む電線で構成されている場合、第2断線検知線52の断線を遅延させる観点からは、第2断線検知線52に含まれる導体線は第1断線検知線51に含まれる導体線よりも太径であることが好ましい。
第1及び第2断線検知線51,52が異なる材質の導体線を含む電線で構成されている場合、第2断線検知線52の断線を遅延させる観点からは、第1断線検知線51が例えば銅線のように相対的に熱により容易に断線する導体線を含む電線で構成されていると共に、第2断線検知線52が例えば鉄線のように相対的に熱により容易に断線しない導体線を含む電線で構成されていることが好ましい。つまり、第2断線検知線52に含まれる導体線は、第1断線検知線51に含まれる導体線よりも熱耐久性能が高いことが好ましい。この場合でも、第2断線検知線52の断線を遅延させる観点から、第2断線検知線52に含まれる導体線は第1断線検知線51に含まれる導体線よりも太径であることが好ましい。
第1及び第2断線検知線51,52が同一材質の絶縁被膜を含む電線で構成されている場合、第2断線検知線52の断線を遅延させる観点からは、第2断線検知線52に含まれる絶縁被膜は第1断線検知線51に含まれる絶縁被膜よりも肉厚に形成されていることが好ましい。
第1及び第2断線検知線51,52が異なる材質の絶縁被膜を含む電線で構成されている場合、第2断線検知線52の断線を遅延させる観点からは、第2断線検知線52に含まれる絶縁被膜は第1断線検知線51に含まれる絶縁被膜よりも熱耐久性能が高い材質で形成されていることが好ましい。この場合でも、第2断線検知線52の断線を遅延させる観点から、第2断線検知線52に含まれる絶縁被膜は第1断線検知線51に含まれる絶縁被膜よりも肉厚に形成されていることが好ましい。
第2断線検知線52の断線を遅延させる観点からは、具体的に、例えば、第1断線検知線51がエナメル細線で構成され、且つ第2断線検知線52が一般の被覆銅線で構成されていることが好ましい。
なお、実施形態1に係るレーザ光伝送用光ファイバケーブルCは、キロワット級のレーザ光を伝送する場合、光ファイバ41の断線を検知することができても、光ファイバ41の断線部から放射されるレーザ光が短時間でインナーチューブ12の外側まで達する可能性がある。このことから、実施形態1に係るレーザ光伝送用光ファイバケーブルCは、図8に示すように、ケーブル本体10がアウターチューブ11とインナーチューブ12との間に中間チューブ13が設けられた三重管で構成され、インナーチューブ12と中間チューブ13との間の隙間に第2断線検知線52が挿通された構成であってもよい。中間チューブ13は、例えばSUS製のコルゲート管等からなる可撓性の金属管で構成される。中間チューブ13は、アウターチューブ11及びインナーチューブ12との間に隙間を有して挿通されるように設けられていてもよく、また、アウターチューブ11に内嵌め状に設けられていてもよく、さらに、インナーチューブ12に外嵌め状に設けられていてもよい。中間チューブ13の外径は例えば6〜13mmであり、内径は例えば5〜12mmである。
また、実施形態1に係るレーザ光伝送用光ファイバケーブルCは、図9に示すように、アウターチューブ11と中間チューブ13との間に緩衝層14が設けられた構成であってもよい。図8に示す構成では、ケーブル本体10の屈曲が繰り返されると、アウターチューブ11及び中間チューブ13が接触摩耗して破損する虞があるが、図9に示すように、アウターチューブ11と中間チューブ13との間に緩衝層14が設けられていると、それらの接触摩耗を阻止することができる。緩衝層14としては、例えば、チューブ状のナイロン製ネット等が挙げられる。
(実施形態2)
図10は、実施形態2に係るレーザ光伝送用光ファイバケーブルCを示す。なお、実施形態1と同一名称の部分は実施形態1と同一符号で示す。
実施形態2に係るレーザ光伝送用光ファイバケーブルCでは、第1及び第2断線検知線51,52がいずれもインナーチューブ12に挿通されている。そして、光ファイバ41が断線してレーザ光が放射された際に、第1断線検知線51が第2断線検知線52よりも先に断線するように、第2断線検知線52は最外層に厚肉チューブ52bを有する。
第1断線検知線51は、光ファイバ心線40に長さ方向に沿って縦添えするように設けられていてもよく、また、光ファイバ心線40に長さ方向に沿って螺旋状に巻き付けるように設けられていてもよい。第2断線検知線52は、第1断線検知線51よりも断線を遅延させる観点から、第1断線検知線51よりも光ファイバ心線40からの距離が遠くなるように配置されていることが好ましく、従って、光ファイバ心線40に長さ方向に沿って縦添えするように設けられていることが好ましい。
第1断線検知線51は、導体線が絶縁被膜で被覆された電線で構成されており、第2断線検知線52のような最外層の厚肉チューブ52bを有さない。第1断線検知線51の長さはケーブル本体10及び光ファイバ心線40の長さよりも長いことが好ましい。具体的に、第1断線検知線51としては、例えば、銅線にエナメルワニスを焼き付けたエナメル細線等が挙げられる。
第2断線検知線52は、導体線が絶縁被膜で被覆された電線からなる検知線本体52aが厚肉チューブ52bに挿通された構成を有する。第2断線検知線52の長さはケーブル本体10及び光ファイバ心線40の長さよりも長いことが好ましい。第2断線検知線52の検知線本体は、第1断線検知線51と同様の構成を有する。従って、第1断線検知線51及び第2断線検知線52の検知線本体52aは、同一材質の導体線を含む電線で構成されていてもよく、また、異なる材質の導体線を含む電線で構成されていてもよい。第1断線検知線51及び第2断線検知線52の検知線本体52aは、同一材質の絶縁被膜を含む電線で構成されていてもよく、また、異なる材質の絶縁被膜を含む電線で構成されていてもよい。具体的に、第2断線検知線52の検知線本体52aとしては、例えば、銅線にエナメルワニスを焼き付けたエナメル細線等が挙げられる。
第2断線検知線52の厚肉チューブ52bには、検知線本体52aが厚肉チューブ52bの内壁との間に隙間を有して挿通されていてもよく、また、検知線本体52aが厚肉チューブ52bの内壁との間に隙間を有さずに検知線本体52aが厚肉チューブ52bで被覆されるように挿通されていてもよい。厚肉チューブ52bの肉厚は、第2断線検知線52の断線を遅延させる観点から、好ましくは0.5mm以上、より好ましくは1mm以上であり、また、レーザ光伝送用光ファイバケーブルCの曲げ剛性が高くなり過ぎないようにする観点から、好ましくは2mm以下、より好ましくは1.5mm以下である。なお、第2断線検知線52は、導体線のみからなる検知線本体52aが厚肉チューブ52bで直接被覆された電線で構成されていてもよい。
第1断線検知線51の一端は出射側光コネクタ30に設けられた第1端子31に電気的に接続されており、他端は抵抗Rを介して入射側光コネクタ20に設けられた第1端子21に電気的に接続されている。また、第2断線検知線52の一端は出射側光コネクタ30に設けられた第2端子32に電気的に接続されており、他端は入射側光コネクタ20に設けられた第2端子22に電気的に接続されている。そして、出射側光コネクタ30に設けられた第1及び第2端子31,32は電気的に接続されており、第1及び第2断線検知線51,52の一端同士が電気的に接続されている。従って、実施形態1における図3で示したのと同様、入射側光コネクタ20に設けられた第1及び第2端子21,22間に、抵抗R、並びに第1及び第2断線検知線51,52が直列に接続された閉回路が形成されている。なお、実施形態1における図6で示したのと同様、入射側光コネクタ20に設けられた第1端子21に抵抗Rを介して一端が電気的に接続された断線検知線50が、ケーブル本体10のインナーチューブ12に挿通され、出射側光コネクタ30において折り返した後、厚肉チューブ52bが被せられて再びインナーチューブ12に挿通されて入射側コネクタに戻り、そこに設けられた第2端子22に他端が電気的に接続されて閉回路が形成された構成であってもよい。この場合、往路部分が第1断線検知線51を構成し、厚肉チューブ52bが被せられた復路部分が第2断線検知線52を構成する。
以上の構成の実施形態2に係るレーザ光伝送用光ファイバケーブルCは、入射側光コネクタ20がレーザ加工装置等の入射系に接続されると共に、出射側光コネクタ30が出射系に接続され、使用時には、入射系からのレーザ光を、光ファイバ心線40に含まれる光ファイバ41のコア41aを介して出射系まで伝送する。また、使用時において、入射系では、入射側光コネクタ20の第1及び第2端子21,22間に電圧が印加され、その通電状態がモニタされる。そして、例えばケーブル本体10の屈曲が繰り返されて光ファイバ41が断線した際には、その断線部からレーザ光が放射されるが、このとき、レーザ光は、まず光ファイバ心線40の被覆層42に照射され、それによって被覆層42が焼損し、次いで、ケーブル本体10のインナーチューブ12内に出射されるため、そこに設けられた第1及び第2断線検知線51,52に照射される。レーザ光が照射された第1断線検知線51は断線するが、一方、第2断線検知線52は、最外層に厚肉チューブ52bを有するので、第1断線検知線51が断線するのと同時に第2断線検知線52が断線することはない。つまり、光ファイバ41が断線し、その断線部からレーザ光が放射された際に、第1断線検知線51が第2断線検知線52よりも先に断線する手段が構成されている。その結果、入射側光コネクタ20に設けられた第1及び第2端子21,22間に形成された閉回路の通電が途絶え、その通電状態をモニタする入射系では、それによって光ファイバ41の断線が検知され、入射系からのレーザ光の出射が停止されて安全が確保される。
このように実施形態2に係るレーザ光伝送用光ファイバケーブルCによれば、一端同士が電気的に接続された第1及び第2断線検知線51,52がそれぞれケーブル本体10に挿通され、そして、光ファイバ41が断線し、その断線部からレーザ光が放射された際に、第1断線検知線51が第2断線検知線52よりも先に容易に断線する手段が構成されているため、第1断線検知線51が断線した時点では第2断線検知線52が断線しないので、第1及び第2断線検知線51,52の両方が同時に断線し、それらの断線端同士が瞬間的に接触することはなく、そのため確実に光ファイバ41の断線を検知することができる。
第1断線検知線51及び第2断線検知線52の検知線本体52aが同一材質の導体線を含む電線で構成されている場合、第2断線検知線52の断線を遅延させる観点からは、第2断線検知線52の検知線本体52aに含まれる導体線は第1断線検知線51に含まれる導体線よりも太径であることが好ましい。
第1断線検知線51及び第2断線検知線52の検知線本体52aが異なる材質の導体線を含む電線で構成されている場合、第2断線検知線52の断線を遅延させる観点からは、第1断線検知線51が例えば銅線のように相対的に熱により容易に断線する導体線を含む電線で構成されていると共に、第2断線検知線52の検知線本体52aが例えば鉄線のように相対的に熱により容易に断線しない導体線を含む電線で構成されていることが好ましい。つまり、第2断線検知線52の検知線本体52aに含まれる導体線は、第1断線検知線51に含まれる導体線よりも熱耐久性能が高いことが好ましい。この場合でも、第2断線検知線52の断線を遅延させる観点から、第2断線検知線52の検知線本体52aに含まれる導体線は第1断線検知線51に含まれる導体線よりも太径であることが好ましい。
第1断線検知線51及び第2断線検知線52の検知線本体52aが同一材質の絶縁被膜を含む電線で構成されている場合、第2断線検知線52の断線を遅延させる観点からは、第2断線検知線52の検知線本体52aに含まれる絶縁被膜は第1断線検知線51に含まれる絶縁被膜よりも肉厚に形成されていることが好ましい。
第1断線検知線51及び第2断線検知線52の検知線本体52aが異なる材質の絶縁被膜を含む電線で構成されている場合、第2断線検知線52の断線を遅延させる観点からは、第2断線検知線52の検知線本体52aに含まれる絶縁被膜は第1断線検知線51に含まれる絶縁被膜よりも熱耐久性能が高い材質で形成されていることが好ましい。この場合でも、第2断線検知線52の断線を遅延させる観点から、第2断線検知線52の検知線本体52aに含まれる絶縁被膜は第1断線検知線51に含まれる絶縁被膜よりも肉厚に形成されていることが好ましい。
第2断線検知線52の断線を遅延させる観点からは、具体的に、例えば、第1断線検知線51がエナメル細線で構成され、且つ第2断線検知線52の検知線本体52aが一般の被覆銅線で構成されていることが好ましい。
その他の構成及び作用効果は実施形態1と同一である。
(実施形態3)
図11は、実施形態3に係るレーザ光伝送用光ファイバケーブルCを示す。なお、実施形態1と同一名称の部分は実施形態1と同一符号で示す。
実施形態3に係るレーザ光伝送用光ファイバケーブルCでは、第1及び第2断線検知線51,52がいずれもインナーチューブ12に挿通されている。そして、第1及び第2断線検知線51,52は、導体線が絶縁被膜で被覆された電線で構成されているが、光ファイバ41が断線してレーザ光が放射された際に、第1断線検知線51が第2断線検知線52よりも先に断線するように、第1断線検知線51が例えば銅線のように相対的に熱により容易に断線する導体線を含む電線で構成されていると共に、第2断線検知線52が例えば鉄線のように相対的に熱により容易に断線しない導体線を含む電線で構成されている。つまり、第2断線検知線52に含まれる導体線は、第1断線検知線51に含まれる導体線よりも熱耐久性能が高い。
第1断線検知線51は、光ファイバ心線40に長さ方向に沿って縦添えするように設けられていてもよく、また、光ファイバ心線40に長さ方向に沿って螺旋状に巻き付けるように設けられていてもよい。第2断線検知線52は、第1断線検知線51よりも断線を遅延させる観点から、第1断線検知線51よりも光ファイバ心線40からの距離が遠くなるように配置されていることが好ましく、従って、光ファイバ心線40に長さ方向に沿って縦添えするように設けられていることが好ましい。
第1及び第2断線検知線51,52は、同一材質の絶縁被膜を含む電線で構成されていてもよく、また、異なる材質の絶縁被膜を含む電線で構成されていてもよい。第1及び第2断線検知線51,52の長さはケーブル本体10及び光ファイバ心線40の長さよりも長いことが好ましい。
第1断線検知線51の一端は出射側光コネクタ30に設けられた第1端子31に電気的に接続されており、他端は抵抗Rを介して入射側光コネクタ20に設けられた第1端子21に電気的に接続されている。また、第2断線検知線52の一端は出射側光コネクタ30に設けられた第2端子32に電気的に接続されており、他端は入射側光コネクタ20に設けられた第2端子22に電気的に接続されている。そして、出射側光コネクタ30に設けられた第1及び第2端子31,32は電気的に接続されており、第1及び第2断線検知線51,52の一端同士は電気的に接続されている。従って、実施形態1における図3で示したのと同様、入射側光コネクタ20に設けられた第1及び第2端子21,22間に、抵抗R、並びに第1及び第2断線検知線51,52が直列に接続された閉回路が形成されている。
以上の構成の実施形態3に係るレーザ光伝送用光ファイバケーブルCは、入射側光コネクタ20がレーザ加工装置等の入射系に接続されると共に、出射側光コネクタ30が出射系に接続され、使用時には、入射系からのレーザ光を、光ファイバ心線40に含まれる光ファイバ41のコア41aを介して出射系まで伝送する。また、使用時において、入射系では、入射側光コネクタ20の第1及び第2端子21,22間に電圧が印加され、その通電状態がモニタされる。そして、例えばケーブル本体10の屈曲が繰り返されて光ファイバ41が断線した際には、その断線部からレーザ光が放射されるが、このとき、レーザ光は、まず光ファイバ心線40の被覆層42に照射され、それによって被覆層42が焼損し、次いで、ケーブル本体10のインナーチューブ12内に出射されるため、そこに設けられた第1及び第2断線検知線51,52に照射される。レーザ光が照射された第1断線検知線51は断線するが、一方、第2断線検知線52は、第1断線検知線51よりも熱耐久性能が高いので、第1断線検知線51が断線するのと同時に第2断線検知線52が断線することはない。つまり、光ファイバ41が断線し、その断線部からレーザ光が放射された際に、第1断線検知線51が第2断線検知線52よりも先に断線する手段が構成されている。その結果、入射側光コネクタ20に設けられた第1及び第2端子21,22間に形成された閉回路の通電が途絶え、その通電状態をモニタする入射系では、それによって光ファイバ41の断線が検知され、入射系からのレーザ光の出射が停止されて安全が確保される。
このように実施形態3に係るレーザ光伝送用光ファイバケーブルCによれば、一端同士が電気的に接続された第1及び第2断線検知線51,52がそれぞれケーブル本体10に挿通され、そして、光ファイバ41が断線し、その断線部からレーザ光が放射された際に、第1断線検知線51が第2断線検知線52よりも先に容易に断線する手段が構成されているため、第1断線検知線51が断線した時点では第2断線検知線52が断線しないので、第1及び第2断線検知線51,52の両方が同時に断線し、それらの断線端同士が瞬間的に接触することはなく、そのため確実に光ファイバ41の断線を検知することができる。
第2断線検知線52の断線を遅延させる観点からは、第2断線検知線52に含まれる導体線は第1断線検知線51に含まれる導体線よりも太径であることが好ましい。
第1及び第2断線検知線51,52が同一材質の絶縁被膜を含む電線で構成されている場合、第2断線検知線52の断線を遅延させる観点からは、第2断線検知線52に含まれる絶縁被膜は第1断線検知線51に含まれる絶縁被膜よりも肉厚に形成されていることが好ましい。
第1及び第2断線検知線51,52が異なる材質の絶縁被膜を含む電線で構成されている場合、第2断線検知線52の断線を遅延させる観点からは、第2断線検知線52に含まれる絶縁被膜は第1断線検知線51に含まれる絶縁被膜よりも熱耐久性能が高い材質で形成されていることが好ましい。この場合でも、第2断線検知線52の断線を遅延させる観点から、第2断線検知線52に含まれる絶縁被膜は第1断線検知線51に含まれる絶縁被膜よりも肉厚に形成されていることが好ましい。
その他の構成及び作用効果は実施形態1と同一である。
(実施形態4)
図12は、実施形態4に係るレーザ光伝送用光ファイバケーブルCを示す。なお、実施形態1と同一名称の部分は実施形態1と同一符号で示す。
実施形態4に係るレーザ光伝送用光ファイバケーブルCでは、第1及び第2断線検知線51,52が、同一材質の導体線を含む電線で構成されており、それらがいずれもインナーチューブ12に挿通されている。そして、第1及び第2断線検知線51,52は、導体線が絶縁被膜で被覆された電線で構成されているが、光ファイバ41が断線してレーザ光が放射された際に、第1断線検知線51が第2断線検知線52よりも先に断線するように、第2断線検知線52に含まれる導体線が第1断線検知線51に含まれる導体線よりも太径に形成されている。
第1断線検知線51は、光ファイバ心線40に長さ方向に沿って縦添えするように設けられていてもよく、また、光ファイバ心線40に長さ方向に沿って螺旋状に巻き付けるように設けられていてもよい。第2断線検知線52は、第1断線検知線51よりも断線を遅延させる観点から、第1断線検知線51よりも光ファイバ心線40からの距離が遠くなるように配置されていることが好ましく、従って、光ファイバ心線40に長さ方向に沿って縦添えするように設けられていることが好ましい。
第1及び第2断線検知線51,52は、導体線が絶縁被膜で被覆された電線で構成されている。第1及び第2断線検知線51,52は、同一材質の導体線を含む電線で構成されていてもよく、また、異なる材質の導体線を含む電線で構成されていてもよい。第1及び第2断線検知線51,52は、同一材質の絶縁被膜を含む電線で構成されていてもよく、また、異なる材質の絶縁被膜を含む電線で構成されていてもよい。第1及び第2断線検知線51,52の長さはケーブル本体10及び光ファイバ心線40の長さよりも長いことが好ましい。第1断線検知線51に含まれる導体線の外径は例えば0.05〜0.2mmである。第2断線検知線52に含まれる導体線の外径は、第1断線検知線51に含まれる導体線の外径よりも大きく、例えば0.3〜1mmである。第2断線検知線52に含まれる導体線の外径は、第1断線検知線51よりも断線を遅延させる観点から、第1断線検知線51に含まれる導体線の外径よりも50%以上大きいことが好ましく、100%以上大きいことがより好ましい。なお、これは、実施形態1〜3において、第2断線検知線52又は第2断線検知線52の検知線本体52aに含まれる導体線が第1断線検知線51に含まれる導体線よりも太径に形成されている場合についても妥当する。具体的に、第1及び第2断線検知線51,52としては、例えば、銅線にエナメルワニスを焼き付けたエナメル細線等が挙げられる。
第1断線検知線51の一端は出射側光コネクタ30に設けられた第1端子31に電気的に接続されており、他端は抵抗Rを介して入射側光コネクタ20に設けられた第1端子21に電気的に接続されている。また、第2断線検知線52の一端は出射側光コネクタ30に設けられた第2端子32に電気的に接続されており、他端は入射側光コネクタ20に設けられた第2端子22に電気的に接続されている。そして、出射側光コネクタ30に設けられた第1及び第2端子31,32は電気的に接続されており、第1及び第2断線検知線51,52の一端同士が電気的に接続されている。従って、実施形態1における図3で示したのと同様、入射側光コネクタ20に設けられた第1及び第2端子21,22間に、抵抗R、並びに第1及び第2断線検知線51,52が直列に接続された閉回路が形成されている。
以上の構成の実施形態4に係るレーザ光伝送用光ファイバケーブルCは、入射側光コネクタ20がレーザ加工装置等の入射系に接続されると共に、出射側光コネクタ30が出射系に接続され、使用時には、入射系からのレーザ光を、光ファイバ心線40に含まれる光ファイバ41のコア41aを介して出射系まで伝送する。また、使用時において、入射系では、入射側光コネクタ20の第1及び第2端子21,22間に電圧が印加され、その通電状態がモニタされる。そして、例えばケーブル本体10の屈曲が繰り返されて光ファイバ41が断線した際には、その断線部からレーザ光が放射されるが、このとき、レーザ光は、まず光ファイバ心線40の被覆層42に照射され、それによって被覆層42が焼損し、次いで、ケーブル本体10のインナーチューブ12内に出射されるため、そこに設けられた第1及び第2断線検知線51,52に照射される。レーザ光が照射された第1断線検知線51は断線するが、一方、第2断線検知線52に含まれる導体線は、第1断線検知線51に含まれる導体線よりも太径であるので、第1断線検知線51が断線するのと同時に第2断線検知線52が断線することはない。つまり、光ファイバ41が断線し、その断線部からレーザ光が放射された際に、第1断線検知線51が第2断線検知線52よりも先に断線する手段が構成されている。その結果、入射側光コネクタ20に設けられた第1及び第2端子21,22間に形成された閉回路の通電が途絶え、その通電状態をモニタする入射系では、それによって光ファイバ41の断線が検知され、入射系からのレーザ光の出射が停止されて安全が確保される。
このように実施形態4に係るレーザ光伝送用光ファイバケーブルCによれば、一端同士が電気的に接続された第1及び第2断線検知線51,52がそれぞれケーブル本体10に挿通され、そして、光ファイバ41が断線し、その断線部からレーザ光が放射された際に、第1断線検知線51が第2断線検知線52よりも先に容易に断線する手段が構成されているため、第1断線検知線51が断線した時点では第2断線検知線52が断線しないので、第1及び第2断線検知線51,52の両方が同時に断線し、それらの断線端同士が瞬間的に接触することはなく、そのため確実に光ファイバ41の断線を検知することができる。
第1及び第2断線検知線51,52が同一材質の絶縁被膜を含む電線で構成されている場合、第2断線検知線52の断線を遅延させる観点からは、第2断線検知線52に含まれる絶縁被膜は第1断線検知線51に含まれる絶縁被膜よりも肉厚に形成されていることが好ましい。
第1及び第2断線検知線51,52が異なる材質の絶縁被膜を含む電線で構成されている場合、第2断線検知線52の断線を遅延させる観点からは、第2断線検知線52に含まれる絶縁被膜は第1断線検知線51に含まれる絶縁被膜よりも熱耐久性能が高い材質で形成されていることが好ましい。この場合でも、第2断線検知線52の断線を遅延させる観点から、第2断線検知線52に含まれる絶縁被膜は第1断線検知線51に含まれる絶縁被膜よりも肉厚に形成されていることが好ましい。
第2断線検知線52の断線を遅延させる観点からは、具体的に、例えば、第1断線検知線51がエナメル細線で構成され、且つ第2断線検知線52が一般の被覆銅線で構成されていることが好ましい。
その他の構成及び作用効果は実施形態1と同一である。
本発明は、レーザ光伝送用光ファイバケーブルについて有用である。
C レーザ光伝送用光ファイバケーブル
10 ケーブル本体
11 アウターチューブ
11a 可撓性金属管
11b 樹脂被覆層
12 インナーチューブ
13 中間チューブ
14 緩衝層
20 入射側光コネクタ
21 第1端子
22 第2端子
30 出射側光コネクタ
31 第1端子
32 第2端子
40 光ファイバ心線
41 光ファイバ
41a コア
41b クラッド
41c サポート層
42 被覆層
42a ジャケット層
42b バッファ層
50 断線検知線
51 第1断線検知線
52 第2断線検知線
52a 検知線本体
52b 厚肉チューブ

Claims (5)

  1. チューブ状のケーブル本体に光ファイバが挿通されたレーザ光伝送用光ファイバケーブルであって、
    各々、前記ケーブル本体に挿通され且つ一端同士が電気的に接続された第1及び第2断線検知線を備え、
    前記光ファイバが断線し、その断線部からレーザ光が放射された際に、前記第1断線検知線が前記第2断線検知線よりも先に断線する手段が構成されているレーザ光伝送用光ファイバケーブル。
  2. 請求項1に記載されたレーザ光伝送用光ファイバケーブルにおいて、
    前記ケーブル本体は、アウターチューブとインナーチューブとを有し、前記第1断線検知線が前記インナーチューブに挿通されていると共に、前記第2断線検知線が前記アウターチューブと前記インナーチューブとの間に挿通されていることにより前記手段が構成されているレーザ光伝送用光ファイバケーブル。
  3. 請求項1に記載されたレーザ光伝送用光ファイバケーブルにおいて、
    前記第2断線検知線が最外層に厚肉チューブを有することにより前記手段が構成されているレーザ光伝送用光ファイバケーブル。
  4. 請求項1に記載されたレーザ光伝送用光ファイバケーブルにおいて、
    前記第2断線検知線に含まれる導体線が前記第1断線検知線に含まれる導体線よりも熱耐久性能が高いことにより前記手段が構成されているレーザ光伝送用光ファイバケーブル。
  5. 請求項1に記載されたレーザ光伝送用光ファイバケーブルにおいて、
    前記第1及び第2断線検知線が同一材質の導体線を含む電線で構成されており、前記第2断線検知線に含まれる導体線が前記第1断線検知線に含まれる導体線よりも太径に形成されていることにより前記手段が構成されているレーザ光伝送用光ファイバケーブル。
JP2013103947A 2013-05-16 2013-05-16 レーザ光伝送用光ファイバケーブル Pending JP2014224898A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013103947A JP2014224898A (ja) 2013-05-16 2013-05-16 レーザ光伝送用光ファイバケーブル

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013103947A JP2014224898A (ja) 2013-05-16 2013-05-16 レーザ光伝送用光ファイバケーブル

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2014224898A true JP2014224898A (ja) 2014-12-04

Family

ID=52123618

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013103947A Pending JP2014224898A (ja) 2013-05-16 2013-05-16 レーザ光伝送用光ファイバケーブル

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2014224898A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2020171059A1 (ja) * 2019-02-21 2020-08-27 株式会社フジクラ 光ファイバケーブル、光ファイバケーブルを用いた光コンバイナユニット、及び、レーザ装置
WO2021167085A1 (ja) 2020-02-20 2021-08-26 古河電気工業株式会社 光ファイバの接続状態判断システム及び光ファイバの接続状態判断方法

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS58170601U (ja) * 1982-05-11 1983-11-14 住友電気工業株式会社 「鎔」断検知線を有するエネルギ−フアイバ
JP2003014579A (ja) * 2001-06-29 2003-01-15 Mitsubishi Cable Ind Ltd レーザガイド装置
JP2003279444A (ja) * 2002-03-26 2003-10-02 Mitsubishi Cable Ind Ltd 光ファイバ損傷検知装置及びこれを備えたレーザ伝送装置
JP2004205764A (ja) * 2002-12-25 2004-07-22 Mitsubishi Cable Ind Ltd レーザガイド
JP2011158325A (ja) * 2010-01-29 2011-08-18 Tokyo Electron Ltd 光ファイバの断線検知装置及びレーザ加熱装置

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS58170601U (ja) * 1982-05-11 1983-11-14 住友電気工業株式会社 「鎔」断検知線を有するエネルギ−フアイバ
JP2003014579A (ja) * 2001-06-29 2003-01-15 Mitsubishi Cable Ind Ltd レーザガイド装置
JP2003279444A (ja) * 2002-03-26 2003-10-02 Mitsubishi Cable Ind Ltd 光ファイバ損傷検知装置及びこれを備えたレーザ伝送装置
JP2004205764A (ja) * 2002-12-25 2004-07-22 Mitsubishi Cable Ind Ltd レーザガイド
JP2011158325A (ja) * 2010-01-29 2011-08-18 Tokyo Electron Ltd 光ファイバの断線検知装置及びレーザ加熱装置

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2020171059A1 (ja) * 2019-02-21 2020-08-27 株式会社フジクラ 光ファイバケーブル、光ファイバケーブルを用いた光コンバイナユニット、及び、レーザ装置
CN113287046A (zh) * 2019-02-21 2021-08-20 株式会社藤仓 光纤缆线、使用光纤缆线的光合路器单元、以及激光装置
JPWO2020171059A1 (ja) * 2019-02-21 2021-11-25 株式会社フジクラ 光ファイバケーブル、光ファイバケーブルを用いた光コンバイナユニット、及び、レーザ装置
EP3929642A4 (en) * 2019-02-21 2022-11-16 Fujikura Ltd. OPTICAL FIBER CABLE, OPTICAL COMBINATOR UNIT WITH FIBER OPTIC CABLE AND LASER DEVICE
JP7265612B2 (ja) 2019-02-21 2023-04-26 株式会社フジクラ 光ファイバケーブル、光ファイバケーブルを用いた光コンバイナユニット、及び、レーザ装置
CN113287046B (zh) * 2019-02-21 2023-11-10 株式会社藤仓 光纤缆线、使用光纤缆线的光合路器单元、以及激光装置
US11947166B2 (en) 2019-02-21 2024-04-02 Fujikura Ltd. Optical fiber cable, optical combiner unit using optical fiber cable, and laser device
WO2021167085A1 (ja) 2020-02-20 2021-08-26 古河電気工業株式会社 光ファイバの接続状態判断システム及び光ファイバの接続状態判断方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5540878B2 (ja) 光電気複合ケーブル
US9472322B2 (en) Electrical cable with optical fiber
TW201218214A (en) Composite optical fiber cable and composite optical fiber cable assembly
US20150219867A1 (en) Composite electro/optical microcable
JP2015014668A (ja) 光モジュール
JP2008141066A (ja) ファイバレーザ装置用光ファイバ及びファイバレーザ装置
JP2009301817A (ja) Lanケーブル
CN206237621U (zh) 一种耐高温耐腐蚀长寿命加热电缆
JP2014224898A (ja) レーザ光伝送用光ファイバケーブル
JPWO2013100051A1 (ja) 光ファイバおよび光ケーブル
US20070189678A1 (en) Electronic cable signature
JP6183264B2 (ja) 光ファイバ複合架空地線
CN102917481A (zh) 配有光纤感温式多芯扁形串联恒功率伴热电缆
US6720498B2 (en) Electrical line
JP2010027423A (ja) 高速伝送用耐熱ケーブル
JP6098231B2 (ja) 光ファイバ複合電力ケーブル
JP5494213B2 (ja) 光電気複合ケーブル
JP5924364B2 (ja) 光ファイバ装置
JP2017188350A (ja) ワイヤハーネス
CN219040127U (zh) 一种防火耐高温电缆
JPH04112481A (ja) 発熱部材
JP6639097B2 (ja) 温度検出体及び温度検出装置
JP4408589B2 (ja) 光ファイバおよびそれを備えたレーザ装置
RU124104U1 (ru) Электрический нагревательный кабель
CN211045067U (zh) 一种耐高电压传输的电缆组件

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160330

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20161031

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20161108

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20170808