JP2008103556A - 基板処理方法および基板処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】基板に対するダメージを抑制または回避しながら、硬化層を有するレジストを基板から良好に除去することができる基板処理方法および基板処理装置を提供する。
【解決手段】この基板処理装置は、基板Wを保持して回転させる基板保持回転機構2と、基板Wに閃光を照射する光照射部7と、基板Wにレジスト剥離液を供給するレジスト剥離液供給機構3とを備えている。基板Wは、硬化層を有するレジストが表面に形成されたものである。光照射部7は、閃光を発生するフラッシュランプ35を備えている。このフラッシュランプ35からの閃光をレジストに向けて照射することにより、硬化層が昇華および分解されて破壊される。その後に、レジストに対してレジスト剥離液を供給することより、当該レジストが基板W表面から除去される。閃光の照射に代えて、レーザ光を照射することにより、硬化層を昇華および分解させてもよい。
【選択図】図1

Description

この発明は、硬化層を有するレジスト(フォトレジスト)のパターンが表面に形成された基板から当該レジストを除去するための基板処理方法および基板処理装置に関する。処理の対象となる基板には、たとえば、半導体ウエハ、液晶表示装置用基板、プラズマディスプレイ用基板、FED(Field Emission Display)用基板、光ディスク用基板、磁気ディスク用基板、光磁気ディスク用基板、フォトマスク用基板などが含まれる。
半導体装置の製造工程では、半導体基板(たとえばシリコン基板)上にレジストのパターンを形成し、これをマスクとして半導体基板に不純物イオンを注入する処理が行われる。イオン注入の際に、レジスト表面が炭化変質して、硬化層が形成される。この硬化層は、ドーズ量が多いほど強固になり、酸化処理による分解や、溶媒による溶解がされにくくなる。その結果、イオン注入処理後のレジスト剥離処理を困難にする。
レジスト剥離処理は、酸素プラズマで硬化層を灰化して除去するアッシング処理と、その後にレジスト剥離液(たとえば、SPM液(硫酸・過酸化水素水混合液))を用いたウェット洗浄処理とによって行われるのが一般的である。
特開2005−93926号公報 特開2005−39205号公報
ところが、アッシング処理時には、酸素プラズマに曝された半導体基板やその表面に形成された薄膜パターン(たとえばポリシリコン薄膜のパターン)の表層部が酸化される。その酸化部分は、その後のウェット洗浄処理時の処理液によって除去されてしまう。こうして、半導体基板や薄膜パターンがダメージを受ける。
アッシング処理を行わずにウェット処理だけでレジスト剥離処理を行うことも提案されている。しかし、ウェット処理だけでは、とくに高ドーズ量のイオン注入処理後のレジスト表層部の硬化層を破ることが難しく、良好な剥離処理を達成しがたいという問題がある。
そこで、この発明の目的は、基板またはその表面に形成された薄膜に対するダメージを抑制または回避しながら、硬化層を有するレジストを基板から良好に除去することができる基板処理方法および基板処理装置を提供することである。
上記の目的を達成するための請求項1記載の発明は、硬化層(56)を有するレジスト(55)が表面に形成された基板(W)から当該レジストを除去するための基板処理方法であって、前記レジストに向けて閃光またはレーザ光を照射することにより前記硬化層を破壊する光照射工程と、この光照射工程の後に、前記レジストに対してレジスト剥離流体を供給し、当該レジストを前記基板表面から除去するレジスト除去工程とを含む、基板処理方法である。なお、括弧内の英数字は後述の実施形態における対応構成要素等を表す。以下、この項において同じ。
この方法によれば、閃光またはレーザ光の照射によって、レジスト表面の硬化層を短時間に昇温させ、昇華および分解させることができる。これにより、レジスト表面の硬化層を破壊することができるから、その後にレジスト剥離流体による流体処理を施せば、基板表面からレジストを効率的に除去することができる。しかも、閃光またはレーザ光の照射によって短時間で硬化層を昇華・分解させることができるので、基板または基板表面に形成された薄膜に対して熱によるダメージが生じることを抑制または防止できる。むろん、アッシング処理の場合のように、基板表面が酸素プラズマにさらされるようなことはないから、酸素プラズマに起因する基板表面損傷の問題を克服できる。
なおここで、基板表面からレジストを除去するための「レジスト剥離流体」とは、液体状態の「レジスト剥離液」であってもよいし、気体状態の「レジスト剥離ガス」であってもよい。
請求項2記載の発明は、前記光照射工程およびレジスト除去工程を同一処理室(1,80)内で実行する、請求項1記載の基板処理方法である。この方法によれば、光照射工程およびレジスト除去工程を同一処理室内で実行できる結果、レジスト剥離処理を短時間で終えることができ、また、この方法を実行するための基板処理装置を小型に構成することができる。
請求項3記載の発明は、第1処理室内で前記光照射工程を実行した後に第2処理室内へと基板を搬送する基板搬送工程をさらに含み、この基板搬送工程の後に、前記第2処理室内で前記レジスト除去工程を実行する、請求項1記載の基板処理方法である。この方法では、光照射工程およびレジスト除去工程を別の処理室で実行するようにしているので、それぞれの工程を最適な条件で実行できる。これにより、高品質なレジスト剥離処理を行える。
請求項4記載の発明は、硬化層(56)を有するレジスト(55)が表面に形成された基板(W)から当該レジストを除去するための基板処理装置であって、前記硬化層を破壊するための閃光またはレーザ光を基板に向けて照射する光照射手段(7,81)と、前記レジストを基板表面から除去するためのレジスト剥離流体を基板に向けて供給するレジスト剥離流体供給手段(3)とを含む、基板処理装置である。
この構成により、閃光またはレーザ光の照射によって、レジスト表面の硬化層を短時間に昇温させ、昇華および分解させることができる。これにより、レジスト表面の硬化層を破壊することができるから、その後にレジスト剥離流体による処理を施せば、基板表面からレジストを効率的に除去することができる。しかも、閃光またはレーザ光の照射によって短時間で硬化層を昇華・分解させることができるので、基板または基板表面に形成された薄膜に対して熱によるダメージが生じることを抑制または防止できる。むろん、アッシング処理の場合のように、基板表面が酸素プラズマにさらされるようなことはないから、酸素プラズマに起因する基板表面の損傷の問題を克服できる。
請求項5記載の発明は、前記光照射手段によって基板上のレジストに向けて閃光またはレーザ光を照射させた後に、前記レジスト剥離流体供給手段によって基板上のレジストに向けてレジスト剥離流体を供給させる制御手段(33)をさらに含む、請求項4記載の基板処理装置である。この構成により、光照射によって硬化層を破壊した後に、レジスト剥離流体によるレジスト除去処理を行うことができる。これにより、効率的にレジストを剥離できる。
請求項6記載の発明は、基板を保持する基板保持手段(2)をさらに含み、前記光照射手段は、前記基板保持手段に保持された基板に対して閃光またはレーザ光を照射するものであり、前記レジスト剥離流体供給手段は、前記基板保持手段に保持された基板に対してレジスト剥離流体を供給するものである、請求項4または5記載の基板処理装置である。この構成により、閃光またはレーザ光の照射による硬化層の破壊と、その後のレジスト除去処理を同一処理室内で実行できる。これにより、レジスト剥離処理を短時間で終えることができ、かつ、基板処理装置の小型化が可能になる。
請求項7記載の発明は、第1基板保持手段(2)を収容した第1処理室(61)と、第2基板保持手段(65)を収容した第2処理室(62)と、前記第1基板保持手段から第2基板保持手段へと基板を搬送する基板搬送手段(63)とをさらに含み、前記光照射手段は、前記第1基板保持手段に保持された基板に対して閃光またはレーザ光を照射するものであり、前記レジスト剥離流体供給手段は、前記第2基板保持手段に保持された基板に対してレジスト剥離流体を供給するものである、請求項4または5記載の基板処理装置である。
この構成により、第1処理室では光照射による硬化層の破壊に最適な処理条件を設定でき、第2処理室ではレジスト剥離流体によるレジスト剥離処理に最適な処理条件を設定できる。これにより、閃光またはレーザ光の照射による硬化層破壊処理およびレジスト剥離流体によるレジスト除去処理をそれぞれ最適な条件で実行できるから、高品質なレジスト剥離処理を行える。
以下では、この発明の実施の形態を、添付図面を参照して詳細に説明する。
図1は、この発明の第1の実施形態に係る基板処理装置の構成を説明するための図解図である。この基板処理装置は、半導体ウエハや液晶表示パネル用ガラス基板等の基板Wを処理するための装置である。この実施形態では、処理対象の基板Wは、イオン注入処理のマスクとして用いられた後のレジスト(フォトレジスト)が表面に形成された基板である。
この基板処理装置は、処理室1と、この処理室1内に配置され、基板Wをほぼ水平に保持してそのほぼ中心を通る鉛直軸線回りに回転させる基板保持回転機構2と、この基板保持回転機構2に保持された基板Wの表面に対してレジスト剥離液を供給するレジスト剥離液供給機構3と、基板保持回転機構2に保持された基板Wの表面に向けてリンス液を供給するリンス液供給機構4とを備えている。この基板処理装置は、さらに、処理室1の上部に配置され、基板保持回転機構2に保持された基板Wの表面に向けて閃光を照射する光照射部7を備えている。
処理室1には、プロセスガスを供給するためのプロセスガス供給管45が接続されており、さらに、処理室1内の雰囲気を排気するための排気配管46が接続されている。そして、プロセスガス供給管45にはプロセスガスバルブ47が介装されている。処理室1内に基板Wを搬入/搬出するために、処理室1の側壁の所定部には開口49が形成されており、この開口49を開閉するためのゲートバルブ50が備えられている。
基板保持回転機構2は、円板形状の回転ベース11と、この回転ベース11をほぼ水平な姿勢に支持する回転軸12と、この回転軸12に回転力を与える回転駆動機構13とを備えている。さらに、回転軸12を上下動させることによって回転ベース11を上下させる昇降機構14が設けられている。回転ベース11には、基板Wの周縁部に当接して当該基板Wを把持する複数個の基板保持部材15が備えられている。この基板保持部材15によって基板Wを保持させた状態で、回転駆動機構13により回転軸12を鉛直軸線回りに回転させることにより、水平姿勢の基板Wを鉛直軸線回りに回転させることができる。また、昇降機構14によって回転軸12を上下動させることによって、基板Wを上下動させることができる。
レジスト剥離液供給機構3は、レジスト剥離液を吐出するレジスト剥離液ノズル18と、このレジスト剥離液ノズル18にレジスト剥離液を供給するレジスト剥離液供給管19と、このレジスト剥離液供給管19に接続された処理液混合部20と、この処理液混合部20に過酸化水素水を供給する過酸化水素水供給管21と、処理液混合部20に硫酸を供給する硫酸供給管22と、過酸化水素水供給管21に介装された過酸化水素水バルブ23と、硫酸供給管22に介装された硫酸バルブ24とを備えている。
この構成により、過酸化水素水バルブ23および硫酸バルブ24を開くことにより、処理液混合部20で過酸化水素水および硫酸が混合されて、いわゆるSPM液(硫酸・過酸化水素水混合液。レジスト剥離液の一例)が作成される。このSPM液が、レジスト剥離液供給管19を介してレジスト剥離液ノズル18へと供給され、基板保持回転機構2に保持されて回転されている基板Wの表面に向けて吐出される。基板Wの表面に達したレジスト剥離液は、遠心力を受けて基板W表面の全域に広がる。レジスト剥離液ノズル18は、図示しないノズル移動機構によって、基板保持回転機構2の上方の処理位置と、基板保持回転機構2の上方から退避した退避位置との間で移動可能とされている。
レジスト剥離液としては、上述のようなSPM液の他にも、有機アミン等の有機溶剤を成分とする剥離液を用いることができ、さらに、オゾン水、酢酸オゾン水、オゾンミスト等の薬液を同様の目的に用いることができる。
リンス液供給機構4は、基板保持回転機構2に保持された基板Wの上面中央に向けてリンス液を供給するリンス液ノズル28と、このリンス液ノズル28へとリンス液を供給するリンス液供給管29と、このリンス液供給管に介装されたリンス液バルブ30とを備えている。リンス液バルブ30には、たとえば当該基板処理装置が設置される工場から純水(脱イオン水)が供給されるようになっている。リンス液としては、純水の他に、炭酸水、電解イオン水、水素水、磁気水などの機能水、または希薄濃度(たとえば1ppm程度)のアンモニア水等を用いることができる。
基板保持回転機構2に基板Wを保持して回転させている状態で、リンス液バルブ30を開き、リンス液ノズル28からリンス液を吐出させると、基板Wに達したリンス液は遠心力を受けて基板W表面の全域に広がる。これにより、基板Wの表面に対してリンス処理を施すことができる。
光照射部7は、処理室1の上方に配置された複数本の棒状のキセノンフラッシュランプ35(以下単に「フラッシュランプ35」という。)を備えている。この複数本のフラッシュランプ35は、水平面に沿って互いに平行に配置されており、これらには、駆動回路36を介して、閃光発光のための電力が供給されるようになっている。フラッシュランプ35の上方には、フラッシュランプ35から上方へと向かう光を下方へと反射するためのリフレクタ37が備えられている。一方、処理室1の天面は、フラッシュランプ35との間に配置された透光板40で構成されている。この透光板40は、たとえば、石英等の赤外線および可視光に対する透過性を有する材料で構成されている。そして、フラッシュランプ35と透光板40との間には、光拡散板41が配設されている。この光拡散板41は、透過性材料としての石英ガラスの表面に光拡散加工を施したものである。
キセノンフラッシュランプ35は、内部にキセノンガスが封入された直管状のガラス管と、このガラス管の両端部に配置された陽極および陰極と、ガラス管の外周部に巻回されたトリガ電極とを備えている。陽極および陰極は、駆動回路36に備えられたコンデンサに接続されている。駆動回路36から、トリガ電極に高電圧を加え、ガラス管内の絶縁を破壊すると、コンデンサに蓄えられた電気が陰極および陽極管で流れ、このときのジュール熱によりキセノンガスが加熱されることによって、光が放出される。コンデンサに蓄えられていた静電気エネルギーは、1ミリセカンド〜10ミリセカンドという極めて短い時間に放出され、これにより、極めて強い光がパルス状に発生され、これが閃光となる。
この基板処理装置には、マイクロコンピュータ等を有するコントローラ33が備えられている。コントローラ33は、回転駆動機構13、昇降機構14、過酸化水素水バルブ23、硫酸バルブ24、リンス液バルブ30、駆動回路36、プロセスガスバルブ47、ゲートバルブ50などの動作を制御することにより、基板Wに対する一連の処理を実現する。
図2は、前記基板処理装置による基板処理の流れを説明するための図である。処理対象の基板Wは、基板搬送ロボット(図示せず)によって、開口49を通して処理室1内に搬入され、基板保持回転機構2に渡される(ステップS1)。基板保持回転機構2は、その基板を基板保持部材15により保持する。このとき、昇降機構14は、回転ベース11を開口49よりも低い位置(図1において実線で示す位置)に保持している。また、回転駆動機構13は、回転ベース11を回転停止状態に保持している。
次に、コントローラ33は、ゲートバルブ50により開口49を閉じた後に、プロセスガスバルブ47を開く。これにより、プロセスガス供給管45から、処理室1の内部空間にプロセスガスが供給される(ステップS2)。このプロセスガスとしては、清浄空気、窒素ガス、アルゴンガス、酸素ガス、二酸化窒素(NO2)ガス、二酸化炭素(CO2)ガス、アッシングガスなどを適用することができる。アッシングガスとしては、N2O、F2、NF3、SF6、CF4、C26、C48、CHF3、CH22、CH3F、C38、S22、SF2、SF4、SOF2を例示することができる。プロセスガスバルブ47を開かず、すなわち、処理室1にプロセスガスを供給せずに、排気配管46からの排気を行って処理室1内を真空状態とし、その状態で基板Wに対する処理を行ってもよい。
コントローラ33は、次に、昇降機構14を制御して、回転ベース11を上昇させ、基板Wを透光板40の下面に接近した閃光照射位置(図1において二点鎖線で示す位置)へと導く(ステップS3)。コントローラ33は、さらに、回転駆動機構13を制御することにより、回転ベース11を所定の回転速度で回転させる(ステップS4)。この状態で、コントローラ33は、駆動回路36を制御することにより、フラッシュランプ35から閃光を発生させる(ステップS5)。これにより、基板Wは、閃光照射位置において、鉛直軸線回りに回転された状態でフラッシュランプ35からの閃光照射を受ける。基板Wに対するフラッシュランプ35からの閃光の照射は、1回だけ行われてもよいし、複数回に分けて行われてもよい。この閃光の照射によって、基板Wの表面に形成されたレジスト表面の硬化層が昇華・分解されて破壊される。
その後、コントローラ33は、昇降機構14を制御して、回転ベース11をレジスト剥離液ノズル18およびリンス液ノズル28よりも低い液処理位置(図1において実線で示す位置)へと下降させる(ステップS6)。この状態で、コントローラ33は、回転駆動機構13を制御することにより、回転ベース11を所定の液処理回転速度で回転させる。さらに、コントローラ33は、レジスト剥離液ノズル18を基板Wの上方へと導き、過酸化水素水バルブ23および硫酸バルブ24を開成させる。これにより、レジスト剥離液ノズル18から、レジスト剥離液の一例であるSPM液が基板Wの上面に向けて吐出される(ステップS7)。このSPM液の吐出により、基板Wの表面のレジストが、基板Wの表面から除去される。フラッシュランプ35からの閃光照射によってレジストの硬化層がすでに破壊されているので、SPM液は硬化状態となっていないレジストへと容易に浸透していき、基板W表面からレジストを剥離させる。
このようなレジスト除去工程が所定時間にわたって行われた後に、コントローラ33は、過酸化水素水バルブ23および硫酸バルブ24を閉じて、SPM液の吐出を停止させる(ステップS8)。
次いで、コントローラ33は、リンス液バルブ30を開くことにより、リンス液ノズル28から基板Wの表面に向けてリンス液を供給させる(ステップS9)。これにより、基板Wの表面に残留しているレジスト剥離液がリンス液に置換されていく。このようなリンス処理を所定時間にわたって行った後、コントローラ33は、リンス液バルブ30を閉じて、リンス液の吐出を停止させる(ステップS10)。そして、コントローラ33は、レジスト剥離液ノズル18およびリンス液ノズル28を回転ベース11の上方から退避させ、さらに、回転駆動機構13を所定の乾燥回転速度まで加速させる(ステップS11)。これにより、基板Wの表面のリンス液が遠心力によって基板W外に排除される。このような乾燥処理を所定時間にわたって行った後、コントローラ33は回転駆動機構13を制御して、回転ベース11の回転を停止させる(ステップS12)。その後、ゲートバルブ50が開かれ、搬送ロボットによって処理済の基板Wが処理室1から搬出される(ステップS13)。
図3は、フラッシュランプ35によるレジスト硬化層の昇華・分解処理を説明するための図解図である。基板Wの表面にはレジスト55のパターンが形成されている。そして、このレジスト55の表層部には、イオン注入によって硬化した硬化層56が形成されている。基板Wの表面には、必要に応じて酸化膜等の薄膜57が形成されており、この薄膜57の表面にレジスト55のパターンが形成されている。
フラッシュランプ35からの閃光が照射されると、レジスト55の表層部の硬化層56が一気に昇温して、昇華・分解され、破壊される。このとき、基板Wの表面に形成された薄膜57に対してもフラッシュランプ35からの閃光が照射されるが、基板W自体や薄膜57(機能膜)の温度が大きく上昇することはない。
より具体的に説明すると、ホットプレート、ヒータ、ハロゲンランプ、赤外線ランプ、RTP(ラピッド・サーマル・プロセッサ)等による熱処理を適用する場合には、効果を上げようとして大きなエネルギーを投入すると、それに伴って基板Wの温度上昇が生じ、基板W(シリコン基板やその表面に形成された酸化膜その他の機能膜)にダメージを与えたりすることがある。それだけでなく、加熱に時間を要するために、生産性が悪いという問題もある。
これに対して、フラッシュランプ35による閃光照射を用いれば、基板Wや薄膜57にダメージを与えることなく、短時間で、効果的にレジスト硬化層56を昇華・分解させることができる。
フラッシュランプ35の照射パワーとしては、照射する閃光が強すぎるとレジスト55が飛散したり、薄膜57等の機能膜に影響を及ぼしたりするおそれがある。その一方で、照射する閃光が弱すぎれば、硬化層56を破壊できないおそれがある。したがって、適切な強度で閃光を照射する必要がある。その照射強度は、レジスト55の種類や、基板Wに注入されたドーパント(イオン)の種類や組成によって異なるが、0.1〜30J/cm2、好ましくは0.5〜20J/cm2、さらに好ましくは1〜15J/cm2とすればよい。
閃光の照射時間は長すぎないことが好ましく、照射時間を短くすることにより、基板Wをあまり加熱せずにレジストのみを昇華・分解することができる。特に、閃光の照射時間を0.1秒以下、好ましくは0.01秒以下(通常は1ミリ秒)とすることにより、基板Wや薄膜57に対するダメージを抑制できる。前述のとおり、フラッシュランプ35からの閃光の照射は、1回だけ行ってもよいし、複数回行ってもよい。
以上のように、この実施形態によれば、処理室1内で、基板Wに対してフラッシュランプ35から閃光を照射することにより、レジスト55の硬化層56が破壊される。その後に、処理室1内において、レジスト剥離液ノズル18からレジスト剥離液が供給されることにより、基板W上のレジスト55が除去される。このとき、硬化層56が破壊されているので、レジスト剥離液はレジスト55中に容易に進入し、基板Wの表面からそのレジスト55を効果的に除去する。その後、リンス液ノズル28からリンス液を基板Wに供給することにより、基板W上のレジスト剥離液がリンス液に置換される。このようなプロセスを経て、基板W上のレジストを効率的に除去することができる。
図4は、この発明の第2の実施形態に係る基板処理装置の構成を説明するための図解図である。この図4において、前述の図1に示された各部に対応する部分には、同一の参照符号を付して示す。この第2の実施形態では、フラッシュランプ35によって基板Wに閃光を照射するための第1の処理室61と、基板Wに対してレジスト剥離液を供給し、基板W上のレジストを除去する第2処理室62と、第1処理室61から第2処理室62へと基板Wを搬送する基板搬送機構63とが備えられている。
第1処理室61の天面壁は透光板40で構成されており、この透光板40上に光拡散板41が配置されている。そして、この光拡散板41の上方にフラッシュランプ35が配置され、さらにその上方にリフレクタ37が配置されている。
一方、第1処理室61の内部には、基板保持回転機構2が配置されており、この基板保持回転機構2は、前述の第1の実施形態の場合と同様に、回転駆動機構13および昇降機構14によって回転および昇降される回転ベース11を備えている。
第2処理室62には、別の基板保持回転機構65が備えられている。この基板保持回転機構65は、基板Wをほぼ水平に保持して鉛直軸線回りに回転させるためのものである。基板保持回転機構65は、水平面に沿って配置された円板状の回転ベース66と、鉛直方向に沿って配置され、その上端に回転ベース66が固定された回転軸67と、回転ベース66の外周縁に沿って配置された複数の基板保持部材68とを備えている。回転軸67には、この回転軸67に回転力を与える回転駆動機構69が結合されている。
さらに、第2処理室62には、基板保持回転機構65に保持された基板Wに対してレジスト剥離液を供給するレジスト剥離液供給機構3と、基板保持回転機構65に保持された基板Wに対してリンス液を供給するリンス液供給機構4とが備えられている。これらの構成は、第1の実施形態の場合と同様であるので説明を省略する。
第1処理室61には、プロセスガス供給管45からプロセスガスが供給されるようになっており、また、第1処理室61内の雰囲気は排気配管46を介して排気されるようになっている。また、第1処理室61は、基板搬送機構63に対向する位置に開口49が形成されており、この開口49に関して、ゲートバルブ50が設けられている。
第2処理室62には、基板搬送機構63に対向する位置に基板Wを搬入/搬出するための開口71が形成されている。この開口71に関連して、開口71を開閉するシャッタ72が設けられている。第2処理室62の上部には、当該基板処理装置が配置されるクリーンルーム内の清浄空気をさらに清浄化して取り込むためのファンフィルタユニット(FFU)74が備えられている。そして、第2処理室62の底部には、当該第2処理室62内の雰囲気を排気するための排気配管75が結合されている。この構成により、基板保持回転機構65の周囲、すなわち処理中の基板Wの周囲には、第2処理室62の上方から取り入れられて排気配管75に向かって下降するダウンフローが形成されている。
このような構成により、処理対象の基板Wは、基板搬送機構63またはその他の搬送機構によって、まず第1処理室61に搬入され、基板保持回転機構2に保持される。このとき、コントローラ33は、昇降機構14を制御することにより、回転ベース11を開口49よりも下方の基板受け渡し位置(図4に実線で示す位置)に制御している。基板Wが基板保持回転機構2に受け渡されると、コントローラ33は、昇降機構14を制御して回転ベース11を上昇させる。これにより、基板保持部材15によって保持された基板Wは、透光板40の下面に接近した閃光照射位置(図4に二点鎖線で示す位置)に導かれる。この状態で、コントローラ33は、駆動回路36を制御し、フラッシュランプ35から閃光を発生させる。こうして、基板Wの表面に形成されたレジストの硬化層が昇華・分解させられて破壊される。
次に、コントローラ33は、昇降機構14を制御して、回転ベース11を基板受け渡し位置(図4に実線で示す位置)へと下降させる。フラッシュランプ35によって基板Wを閃光照射する際、コントローラ33は、回転駆動機構13を制御して回転ベース11を回転させていてもよい。特に、フラッシュランプ35から、複数回にわたって閃光を発生させる場合には、基板Wを回転させておくことにより、基板Wの表面の各部に対して均一に閃光を照射させることができる。その結果、基板Wの表面のレジストの硬化層を均一に破壊することができる。
次に、コントローラ33は、ゲートバルブ50を開き、基板搬送機構63を制御して、第1処理室61から閃光照射処理後の基板Wを搬出させる。そして、基板搬送機構63は、第2処理室62の基板保持回転機構65へと当該基板Wを受け渡す。コントローラ33は、次に、回転駆動機構69を制御して、回転ベース66の回転を開始させる。さらに、コントローラ33は、過酸化水素水バルブ23および硫酸バルブ24を開く。これにより、処理液混合部20において過酸化水素水および硫酸が混合されてSPM液が生成され、このSPM液がレジスト剥離液ノズル18から吐出される。こうして、基板保持回転機構65に保持されて回転中の基板Wの上面に対してSPM液が供給される。このSPM液は、基板W上で遠心力を受けてその全域に広がり、基板Wの全域からレジストを除去する。第1処理室61での閃光照射によってレジスト硬化層が既に破壊されているので、SPM液はレジスト中へと容易に浸透し、基板W上のレジストを効率的に除去する。
所定時間にわたってレジスト剥離液ノズル18からSPM液を供給した後に、コントローラ33は、過酸化水素水バルブ23および硫酸バルブ24を閉じて、SPM液の供給を停止させる。
次に、コントローラ33は、リンス液バルブ30を開く。これにより、リンス液ノズル28から、基板W上にリンス液が供給される。このリンス液は、基板W上で遠心力を受けてその全域へと広がり、SPM液をリンス液に置換する。
所定時間にわたってリンス処理を行った後には、コントローラ33は、リンス液バルブ30を閉じる。さらに、コントローラ33は、回転駆動機構69を制御し、回転ベース66の回転速度、すなわち基板Wの回転速度を所定の乾燥回転速度まで加速する。これによって、基板Wの表面のリンス液が、遠心力によって振り切られ、基板Wが乾燥される。この乾燥処理の後には、基板搬送機構63または他の搬送機構によって、第2処理室62から処理済の基板Wが搬出されることになる。
以上のように、この実施形態によれば、第1処理室61においてレジスト硬化層を破壊するための閃光照射処理が行われ、第2処理室62においてレジスト剥離液を用いたレジスト除去処理が行われる。このとき、第1処理室61内の雰囲気および気圧等は、閃光照射によるレジスト剥離に対して最適化され、第2処理室62の雰囲気はSPM液によるレジスト剥離処理に対して最適な処理雰囲気および気圧に制御される。その結果、閃光照射処理およびSPM液によるレジスト除去処理をいずれも効率的に行うことができ、より高品質なレジスト剥離処理を実現することができる。
図5は、この発明の第3の実施形態に係る基板処理装置の構成を説明するための図解図である。この図5において、前述の図1に示された構成に対応する部分には同一の参照符号を付して示す。
この基板処理装置は、処理室80内に基板保持回転機構2を備え、さらに、基板保持回転機構2に保持された基板Wに対してレジスト剥離液を供給するレジスト剥離液供給機構3と、基板保持回転機構2に保持された基板Wに対してリンス液を供給するリンス液供給機構4と、基板保持回転機構2に保持された基板Wの表面に対してレーザ光を照射する光照射部81とを備えている。処理室80の側壁には、基板Wを搬入/搬出するための開口82が形成されており、さらにこの開口82を開閉するシャッタ83が設けられている。処理室80の上部には、当該基板処理装置が配置されるクリーンルーム内の清浄空気をさらに清浄化して内部に取り込むためのファンフィルタユニット(FFU)84が配置されている。また、処理室80の底部には、処理室80内の雰囲気を排気するための排気配管85が結合されている。
光照射部81は、レーザ光源86と、このレーザ光源86によって発生された光を集光する集光光学系87と、この集光光学系87に結合された光伝送路88と、この光伝送路88の他端に結合された照射ヘッド89とを備えている。
レーザ光源86は、たとえば、レーザ媒体90と、このレーザ媒体90を光励起させるための光源としてのフラッシュランプ91と、レーザ媒体90の一端側に配置された全反射ミラー92と、レーザ媒体90の集光光学系87側に配置された一部透過ミラー93とを備えている。この一部透過ミラー93から取り出されたレーザ光が集光光学系87によって集光されて光伝送路88に結合されるようになっている。光伝送路88は、光ファイバ等を含むものであり、集光光学系87からのレーザ光を照射ヘッド89へと導くライトガイドとしての機能を有している。94は、フラッシュランプ91が発生した光をレーザ媒体90に効率的に入射させるための反射部材である。また、78は、フラッシュランプ91に電力を供給する駆動回路である。
照射ヘッド89は、処理室80内に配置され、光伝送路88から伝搬されてくるレーザ光を集光して、基板Wの上面に照射する。この照射ヘッド89は、スキャン機構95に結合されている。スキャン機構95は、先端に照射ヘッド89を保持し、水平姿勢で配置された揺動アーム96と、この揺動アーム96の他端に結合され、鉛直方向に沿って設けられた回転軸97と、この回転軸97を回動させることによって揺動アーム96を水平面に沿って揺動させる揺動駆動機構98とを備えている。揺動駆動機構98により揺動アーム96を揺動させることにより、照射ヘッド89から照射されるレーザ光の集光スポットを基板Wの回転中心と基板Wの周縁部との間で移動させることができる。このような集光スポットの移動と共に、回転駆動機構13により基板Wを回転させることによって、基板Wの上面の全域に対して、レーザ光による走査を行うことができる。
レーザ光源としては、図5の例ではYAGレーザが用いられているが、他にも、CO2レーザや半導体レーザ、エキシマレーザ等の他の種類のレーザ光源を用いることができる。
照射ヘッド89に関連して、この照射ヘッド89の先端部にガスを供給するガスノズル99が設けられている。このガスノズル99には、ガス供給源からのガスがガスバルブ100を介して供給されるようになっている。ガス供給源から供給されるガスの種類としては、窒素ガス、アルゴンガスおよびヘリウムガス等の不活性ガスの他、酸素ガスを挙げることができる。ガスノズル99から照射ヘッド89の先端部に対して上記のようなガスを供給することにより、照射ヘッド89の先端部の雰囲気をパージすることができ、薬液雰囲気から照射ヘッド89を保護することができ、かつ、レーザ光によりレジスト硬化層を改質する効率を向上することができる。
前記駆動回路78および揺動駆動機構98の動作およびシャッタ83の開閉は、コントローラ33によって制御されるようになっている。
この実施形態の基板処理装置では、基板保持回転機構2によって基板Wを保持して回転させる一方で、レーザ光源86からのレーザ光を照射ヘッド89に導いて基板Wに照射させ、かつ、スキャン機構95により照射ヘッド89を基板Wの上面に沿ってスキャンさせる。これにより、基板Wの表面に形成されたレジストの表層部の硬化層に対して、レーザ光照射処理を施すことができる。その結果、レジスト硬化層を破壊することができる。
その後、レジスト剥離液供給機構3からレジスト剥離液を基板Wに供給して、基板Wの表面からレジストを除去し、さらに、リンス液供給機構4から基板Wにリンス液を供給してレジスト剥離液を置換して、基板保持回転機構2によって基板Wを高速回転させて基板Wの乾燥処理を行うことができる。
図6は、レーザ光によるレーザ硬化層の改質の様子を示す図解図である。レーザ光源86におけるレーザ発振は連続発振でもよいしパルス発振でもよい。パルス発振の場合には、レーザ硬化層は図6(A)に示すようにスポット状に改質され、その硬化層が昇華・分解されて除去される。図6(B)に断面図を示すように、レーザ光が照射された部分では、硬化層(イオン注入処理により注入された不純物である砒素を含む部分)が除去されて、硬化していないレジスト(砒素をほとんど含まない部分)が露出することになる。
このように、レーザ硬化層が部分的に破壊されていれば、その後にレジスト剥離液を供給したとき、硬化層の下に存在するレジスト55へとレジスト剥離液が浸透することができる。その結果、基板Wの表面からレジストを効率的に除去することができる。
以上、この発明の3つの実施形態について説明したが、この発明はさらに他の形態で実施することもできる。たとえば、前述の第3の実施形態では、1つの処理室80内で基板Wに対するレーザ照射処理およびレジスト剥離液によるレジスト除去処理を行うようにしているが、前述の第2の実施形態の例に倣って、レーザ照射処理とレジスト剥離液によるレジスト除去処理とを別の処理室で行うようにしてもよい。さらにまた、閃光照射またはレーザ光照射によるレジスト硬化層の昇華・分解の効率を向上するために、基板Wを所定の温度まで加熱する加熱手段を設けてもよい。このような加熱手段は、たとえば、回転ベース11に内蔵されたヒータであってもよい。
また、前述の第1〜第3の実施形態では、基板Wに液体状態のレジスト剥離液を供給することによってレジスト除去処理を行うようにしているが、基板Wに気体状態のレジスト剥離ガスを供給することによってレジスト除去処理を行うようにしてもよい。この場合、レジスト剥離ガスとしては、オゾンガス、水蒸気、および前述のアッシングガスとして例示した、N2O、F2、NF3、SF6、CF4、C26、C48、CHF3、CH22、CH3F、C38、S22、SF2、SF4、SOF2等のうち少なくともいずれか一つのガスを用いてもよい。また、この場合、第1〜第3の実施形態において、レジスト剥離液ノズル18に代えて、所定のレジスト剥離ガス供給源からの上記レジスト剥離ガスを吐出するレジスト剥離ガスノズルを設けてもよい。あるいは、第1および第2の実施形態において、プロセスガス供給管45からプロセスガスと上記レジスト剥離ガスのいずれかを選択的に吐出できるようにしてもよい。さらに、第1〜第3の実施形態において、基板Wにレジスト剥離ガスを供給した後には、リンス液ノズル28から基板Wに向けてリンス液を供給して、レジストの残渣を洗い流すようにしてもよい。
また、第1〜第3の実施形態において、フラッシュランプ35からの閃光照射、または照射ヘッド89からのレーザ光照射の後には、レジスト剥離液を供給するのに先だって、基板W表面を物理的に洗浄する物理洗浄処理を行ってもよい。この場合の物理洗浄処理は、洗浄ブラシで基板W表面をスクラブするスクラブ洗浄処理、処理液(薬液または純水)と気体(たとえば窒素ガスその他の不活性ガス)とを混合させて処理液の液滴の噴流を形成し、この液滴噴流を基板W表面に供給する二流体スプレーノズルで基板W表面を走査する二流体スプレー洗浄処理、または、超音波が付与された処理液、たとえば純水を基板W表面に供給する超音波洗浄処理であってもよい。
その他、特許請求の範囲に記載された事項の範囲で種々の設計変更を施すことが可能である。
この発明の第1の実施形態に係る基板処理装置の構成を説明するための図解図である。 前記基板処理装置による基板処理の流れを説明するための図である。 フラッシュランプによるレジスト硬化層の昇華・分解処理を説明するための図解図である。 この発明の第2の実施形態に係る基板処理装置の構成を説明するための図解図である。 この発明の第3の実施形態に係る基板処理装置の構成を説明するための図解図である。 レーザ光によるレーザ硬化層の改質の様子を示す図解図である。
符号の説明
1 処理室
2 基板保持回転機構
3 レジスト剥離液供給機構
4 リンス液供給機構
7 光照射部
11 回転ベース
12 回転軸
13 回転駆動機構
14 昇降機構
15 基板保持部材
18 レジスト剥離液ノズル
19 レジスト剥離液供給管
20 処理液混合部
21 過酸化水素水供給管
22 硫酸供給管
23 過酸化水素水バルブ
24 硫酸バルブ
28 リンス液ノズル
29 リンス液供給管
30 リンス液バルブ
33 コントローラ
35 キセノンフラッシュランプ
36 駆動回路
37 リフレクタ
40 透光板
41 光拡散板
45 プロセスガス供給管
46 排気配管
47 プロセスガスバルブ
49 開口
50 ゲートバルブ
55 レジスト
56 レジスト硬化層
56 硬化層
57 薄膜
61 第1処理室
62 第2処理室
63 基板搬送機構
65 基板保持回転機構
66 回転ベース
67 回転軸
68 基板保持部材
69 回転駆動機構
71 開口
72 シャッタ
74 ファンフィルタユニット
75 排気配管
78 駆動回路
80 処理室
81 光照射部
82 開口
83 シャッタ
84 ファンフィルタユニット
85 排気配管
86 レーザ光源
87 集光光学系
88 光伝送路
89 照射ヘッド
90 レーザ媒体
91 フラッシュランプ
92 全反射ミラー
93 一部透過ミラー
94 反射部材
95 スキャン機構
96 揺動アーム
97 回転軸
98 揺動駆動機構
99 ガスノズル
W 基板

Claims (7)

  1. 硬化層を有するレジストが表面に形成された基板から当該レジストを除去するための基板処理方法であって、
    前記レジストに向けて閃光またはレーザ光を照射することにより前記硬化層を破壊する光照射工程と、
    この光照射工程の後に、前記レジストに対してレジスト剥離流体を供給し、当該レジストを前記基板表面から除去するレジスト除去工程とを含む、基板処理方法。
  2. 前記光照射工程およびレジスト除去工程を同一処理室内で実行する、請求項1記載の基板処理方法。
  3. 第1処理室内で前記光照射工程を実行した後に第2処理室内へと基板を搬送する基板搬送工程をさらに含み、
    この基板搬送工程の後に、前記第2処理室内で前記レジスト除去工程を実行する、請求項1記載の基板処理方法。
  4. 硬化層を有するレジストが表面に形成された基板から当該レジストを除去するための基板処理装置であって、
    前記硬化層を破壊するための閃光またはレーザ光を基板に向けて照射する光照射手段と、
    前記レジストを基板表面から除去するためのレジスト剥離流体を基板に向けて供給するレジスト剥離流体供給手段とを含む、基板処理装置。
  5. 前記光照射手段によって基板上のレジストに向けて閃光またはレーザ光を照射させた後に、前記レジスト剥離流体供給手段によって基板上のレジストに向けてレジスト剥離流体を供給させる制御手段をさらに含む、請求項4記載の基板処理装置。
  6. 基板を保持する基板保持手段をさらに含み、
    前記光照射手段は、前記基板保持手段に保持された基板に対して閃光またはレーザ光を照射するものであり、
    前記レジスト剥離流体供給手段は、前記基板保持手段に保持された基板に対してレジスト剥離流体を供給するものである、請求項4または5記載の基板処理装置。
  7. 第1基板保持手段を収容した第1処理室と、
    第2基板保持手段を収容した第2処理室と、
    前記第1基板保持手段から第2基板保持手段へと基板を搬送する基板搬送手段とをさらに含み、
    前記光照射手段は、前記第1基板保持手段に保持された基板に対して閃光またはレーザ光を照射するものであり、
    前記レジスト剥離流体供給手段は、前記第2基板保持手段に保持された基板に対してレジスト剥離流体を供給するものである、請求項4または5記載の基板処理装置。
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