JP2011156950A - 台車移動装置 - Google Patents

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秀一 荒野
Hiroki Taguchi
博樹 田口
Toshiyuki Inoue
俊幸 井上
Kento Yamada
憲人 山田
Masayasu Hazama
雅康 硲間
Koichiro Daito
貢一郎 大東
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Abstract

【課題】手間をかけずに複数の台車を一度に移動可能な台車移動装置を提供する。
【解決手段】台車移動装置10のフォーク部20は、コンテナ台車のフレームバーよりも低い位置に延在する。フォーク部20の筒体21に収納されている作動軸25には、ハンドル部30から、フォーク部20の延在方向にコンテナ台車を3つ直列に並べた長さの位置に爪部26が設けられている。この爪部26は、コンテナ台車のフレームバーに接する第1位置と、作動軸25の回動によってフレームバーよりも低くなる第2位置になるように形成されている。台車移動装置10のハンドル部30には、爪部26と対向する位置に押圧手段50が設けられている。
【選択図】図1

Description

本発明は、物を収容するコンテナを載置するコンテナ台車を移動させる台車移動装置に関する。
物を運搬するために、載置台にキャスタが付いたハンドルのない台車を用いることがある。この台車では、載置台や載置した物を押して移動させるため、移動がスムーズに行なえない場合がある。そこで、このような台車の移動をより簡単に行なうための台車移動装置が検討されている(例えば特許文献1及び2参照。)。
特許文献1に記載の技術では、キャスタ付き台車の底部に連結板を設ける。更に、ハンドル部を備えた台車移動装置に、上下動可能なフォーク部及び支持板を設ける。支持板とフォーク部の間にキャスタ付き台車の連結板を挟むことによりキャスタ付き台車を台車移動装置に固定して、キャスタ付き台車を移動させる。
特許文献2に記載の発明では、キャスタ付き台車の端部に孔を設ける。更に、ハンドル部を備えた台車移動装置に、ハンドル部の動きに応じて突出するけん引用連結部材を設ける。ハンドル部を手前に引いて倒した場合には、けん引用連結部材がキャスタ付き台車の孔に挿入されることによりキャスタ付き台車を台車移動装置に固定して、キャスタ付き台車を引っ張って移動させる。
特開平11−139321号公報(図1及び図3) 特開2005−324642号公報(図1、図3〜図6)
上述した各特許文献に記載された技術では、キャスタ付きの台車に、連結板の取り付けや孔の形成等の加工が必要である。このため、使用する台車の数が多い場合には、各台車における加工に手間がかかる。
更に、上述した各特許文献に記載された技術では、台車の載置部材の一部を、上下で挟んだり引っ掛けたりすることにより、台車を移動装置に固定する。この場合、台車移動装置は、水平に並べられた複数の台車を同時に固定可能な構成ではないないため、台車を1台ずつしか移動できない。従って、複数の台車を同時に移動させることができず、効率が悪い。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、手間をかけずに複数の台車を一度に移動可能な台車移動装置を提供することにある。
上記問題点を解決するために、請求項1に記載の発明は、コンテナを載置させる載置部材を備えたキャスタ付きのコンテナ台車を運搬するためのハンドル部と、前記ハンドル部に接続され、前記コンテナ台車の前記キャスタ間に挿入可能な2本のフォーク部とを備えた台車移動装置であって、前記フォーク部には、前記ハンドル部に対して前記コンテナ台車を挟み込み可能な位置に、この延在方向に延びる中心軸の回りに回動可能な第1係止手
段が設けられており、前記ハンドル部には、前記コンテナ台車の前記載置部材に係合可能な第2係止手段が設けられており、前記第1係止手段は、前記コンテナ台車の前記載置部材と接触可能な高さとなる第1位置と、前記載置部材よりも低く前記載置部材とは接触しない高さとなる第2位置とを、回動により取り得る構成をしていることを要旨とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の台車移動装置において、前記第1係止手段は、前記中心軸の回動に応じて、2本のフォーク部間の内側と外側とに回動することを要旨とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の台車移動装置において、前記第1係止手段は、前記フォーク部内に内蔵された作動軸に固定され、前記ハンドル部の、前記コンテナ台車を運搬する姿勢で操作可能な高さに、前記作動軸の回動を操作する操作手段が設けられていることを要旨とする。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の台車移動装置において、前記操作手段は、前記第1係止手段を前記第1位置に保持するための位置保持部材を備えていることを要旨とする。
請求項5に記載の発明は、請求項1〜4のいずれか1項に記載の台車移動装置において、前記第1係止手段は、前記フォーク部の延在方向において複数のコンテナ台車を直列に並べて配置した場合に、前記第2係止手段から前記コンテナ台車の1台分以上離れたコンテナ台車の前記載置部材に接触する位置に設けられていることを要旨とする。
請求項6に記載の発明は、請求項1〜5のいずれか1項に記載の台車移動装置において、前記フォーク部は、コンテナ台車を並列に並べて配置した場合に、隣接するコンテナ台車のキャスタの両外側に配置できる間隔で設けられていることを要旨とする。
請求項7に記載の発明は、請求項1〜6のいずれか1項に記載の台車移動装置において、前記第2係止手段は、前記第1係止手段との間に前記コンテナ台車を配置した場合に、前記第1係止手段に対して前記コンテナ台車の前記載置部材を押圧することを要旨とする。
(作用)
本発明によれば、台車移動装置のフォーク部には、ハンドル部に対してコンテナ台車を挟み込み可能な位置に、この延在方向に延びる中心軸の回りに回動可能な第1係止手段が設けられている。台車移動装置のハンドル部には、コンテナ台車の載置部材に係合可能な第2係止手段が設けられている。台車移動装置の第1係止手段は、コンテナ台車の載置部材と接触可能な高さとなる第1位置と、前記載置部材よりも低く前記載置部材とは接触しない高さとなる第2位置とを、回動により取り得る構成をしている。このため、台車移動装置は、第1係止手段が第2位置にある状態で複数のコンテナ台車のキャスタ間にフォーク部を挿入した後、第1係止手段を回動させて第1位置にして、コンテナ台車の載置部材に接触させる。従って、第1係止手段とこれに対向する第2係止手段とでコンテナ台車を挟むことにより、第1水平方向のコンテナ台車の動きを規制する。更に、コンテナ台車の車輪間に挿入されたフォーク部によって第1水平方向と直交する第2水平方向のコンテナ台車の動きを規制する。このようにコンテナ台車の第1水平方向及び第2水平方向の動きを規制しながら、台車移動装置の動きに従わせて、コンテナ台車を任意の場所に移動させることができる。従って、手間をかけることなく、ハンドルが付いていない複数のコンテナ台車を一度に移動させることができる。
本発明によれば、第1係止手段は、中心軸の回動に応じて、2本のフォーク部間の内側
と、これとは反対の外側とに回動する。このため、コンテナ台車のキャスタ間の空間においてフォーク部を挿入する片側の空間が狭い場合には、それとは反対側の空間に第1係止手段を回転させてフォーク部を挿入することができる。
本発明によれば、第1係止手段は、フォーク部内に内蔵された作動軸に固定されている。ハンドル部の、コンテナ台車を運搬する姿勢で操作可能な高さに、作動軸の回動を操作する操作手段が設けられている。このため、第1係止手段の回動を、操作し易い高さで行なうことができる。
本発明によれば、操作手段は、第1係止手段を第1位置に保持するための位置保持部材を備えている。このため、移動中は第1係止手段を第1位置に固定することにより、移動中に第1係止手段が回動してコンテナ台車との係止が解かれることを回避することができる。
本発明によれば、第1係止手段は、フォーク部の延在方向において複数のコンテナ台車を直列に並べて配置した場合に、第2係止手段からコンテナ台車の1台分以上離れたコンテナ台車の載置部材に接触する位置に設けられている。このため、第2係止手段から第1係止手段によって、直列に並べた複数のコンテナ台車が挟まれて係止することができるので、直列に並べた複数のコンテナ台車を一度に移動させることができる。
本発明によれば、フォーク部は、コンテナ台車を横に2つ並べて配置した場合に、隣接する各コンテナ台車の最も近いキャスタ間の外側に配置できる間隔で設けられている。このため、横に2つ並べた各コンテナ台車にフォーク部を挿入した後、第1係止手段をコンテナ台車の載置部材に係止した状態で台車移動装置を移動させることができる。従って、並列に2つ並んだ状態の複数のコンテナ台車を一度に移動させることができる。
本発明によれば、第2係止手段は、第1係止手段との間にコンテナ台車を配置した場合に、第1係止手段に対してコンテナ台車の載置部材を押圧する。このため、第1係止手段と第2係止手段との間でコンテナ台車の載置部材には水平方向に力が加わって固定されるので、コンテナ台車をより確実に移動させることができる。
本発明によれば、手間をかけずに複数の台車を効率よく移動することができる。
実施形態の台車移動装置の斜視図。 実施形態の台車移動装置及び運搬対象のコンテナ台車の斜視図。 実施形態の台車移動装置の正面図。 実施形態の台車移動装置の爪部の高さとコンテナ台車の高さとの関係を説明する説明図。 実施形態の台車移動装置の操作手段と作動軸の連結機構を説明する説明図。 実施形態の台車移動装置の位置保持部材を説明するための説明図。 実施形態の台車移動装置の押圧手段を説明する図であり、(a)は押圧手段の全体斜視図、(b)は押圧手段の加圧手段の動作を説明する要部の背面図。 実施形態において一度に6つのコンテナ台車を移動させる場合のコンテナ台車との位置関係を説明する図であり、(a)は平面図、(b)は積層されたコンテナ台車にフォーク部を挿入した場合の要部の斜視図。
以下、本発明を具体化した一実施形態を図1〜図8に基づいて説明する。本実施形態で
は、コンテナを載置したコンテナ台車を搬送する台車移動装置について説明する。図1及び図2は台車移動装置10の斜視図である。なお、図2においては、図1と異なり、台車移動装置10に対して直列に並べた3台のコンテナ台車70を係合した状態を示している。図3は台車移動装置10の正面図、図4は台車移動装置10の要部の左側面図である。
〔コンテナ台車70の構成〕
まず、本願発明の台車移動装置10の搬送対象であるコンテナ台車70について、図2、図4及び図8に基づいて説明する。ここで、図8は、6つのコンテナ台車70を搬送するときのコンテナ台車70と台車移動装置10との関係を示す図である。図8(b)に示すように、コンテナ台車70は、略長方形状の箱型のコンテナ80を載置する。
図2に示すように、各コンテナ台車70は、棒状のフレームバー71及びコーナー部材72から構成される載置部材を備える。コーナー部材72は、2つのフレームバー71を直角に連結する。そして、4つのコーナー部材72を用いて4つのフレームバー71を連結することにより長方形状の載置部材を構成する。このコーナー部材72の長手方向の長さをd2とする(図8(a)参照)。このコーナー部材72には、載置部材の内角となる部分に扇形の載置部72aが一体形成されている。各フレームバー71は、コーナー部材72の載置部72aに、コンテナ80の角が載置する長さに設定されている。
更に、各載置部72aの下面には、キャスタ73が取付軸を介して回動可能に取り付けられている。この取付軸は垂直軸に対して回動可能に取り付けられており、キャスタ73の回動方向が変更可能となっている。また、図4に示すように、コンテナ台車70の2つのキャスタ73は最小距離D1以上離れて取り付けられている。
〔台車移動装置10の構成〕
次に、上述したコンテナ台車70を移動させる台車移動装置10について、図1〜図8を用いて説明する。
図1に示すように、台車移動装置10は、2つのフォーク部20と、フォーク部20に対して所定の角度(本実施形態では垂直方向)で設けられたハンドル部30とを備えている。ここでは、ハンドル部30に対してフォーク部20が設けられている側を前方側と呼び、その反対側を後方側と呼ぶ。図4に示すように、台車移動装置10のフォーク部20における幅L1は、キャスタ73の最小距離D1以下の長さで構成されている。
(フォーク部20の構成)
まず、図1〜図4及び図8(a)を用いてフォーク部20の構成について説明する。
図1に示すように、各フォーク部20は、断面が四角形状の筒体21から構成されている。各筒体21の基端部(後方側の端部)は、ハンドル部30に固定されている。各筒体21は、間隔L2で平行に配置されている。図8(a)に示すように、この間隔L2は、2つのコンテナ台車70を接触させて横に並べた場合に、異なるコンテナ台車70の隣接するコーナー部材72の外側の距離〔2×d2〕よりも大きくなるように構成されている。
各筒体21の先端部(前方側の端部)には、板状の車輪取付部材22が固定されている。この車輪取付部材22の下面には、キャスタ23が取付軸を介して回動可能に取り付けられている。この取付軸は垂直軸に対して回動可能に取り付けられており、キャスタ23の回動方向が変更可能となっている。
また、図4に示すように、車輪取付部材22の上面及び筒体21の上面は、コンテナ台車70のフレームバー71よりも低くなるように構成される。従って、フォーク部20は
、コンテナ台車70のフレームバー71よりも低い位置に延在可能に構成されている。
図1に示すように、各筒体21には、ハンドル部30から長さL3の位置と、ハンドル部30から長さL4の位置とに、切り欠き21a,21bが形成されている。長さL3は、ハンドル部30から、フォーク部20の延在方向にコンテナ台車70を3つ直列に並べた場合に、最も前方のコンテナ台車70のフレームバー71の外側までの長さと同じである。また、長さL4は、ハンドル部30から、フォーク部20の延在方向にコンテナ台車を2つ直列に並べた場合に、最も前方のコンテナ台車70のフレームバー71の外側までの長さと同じである。
図3に示すように、各筒体21の内部には、フォーク部20の延在方向に延びる作動軸25が収納されている。この作動軸25は、筒体21によって回動可能に支持されている。作動軸25の先端部には、爪部26が固定されており、切り欠き21aから突出している。更に、作動軸25の中間位置には、爪部27が固定されており、切り欠き21bから突出している。本実施形態では、爪部26,27が第1係止手段として機能する。
図4に示すように、爪部26,27は、作動軸25の回動に従って、2本のフォーク部20の内側及び外側に回動する。爪部26,27は、実線で示す垂直に立てた第1位置と、二点鎖線及び破線で示す横に寝かせた第2位置とを取る。爪部26,27は、第1位置にした場合には、コンテナ台車70のフレームバー71を接触して押圧可能な高さとなる長さで形成されている。第2位置にした場合には、爪部26,27は、その上面がフレームバー71の下面よりも低くなるように構成されている。このため、フォーク部20はコンテナ台車70のキャスタ73間の空間を通過可能となっている。なお、本実施形態では、爪部26が第1位置又は第2位置にある場合、爪部27は同期して同じ位置になる。
(ハンドル部30の構成)
次に、ハンドル部30について、図1〜図3及び図5〜図7を用いて説明する。
図2に示すように、ハンドル部30は、板状の連結板部材31を備えている。この連結板部材31には、フォーク部20が固定されている。この連結板部材31の両端部には、後方側に延びる車輪取付部材32が固定されている。この車輪取付部材32は、フォーク部20の車輪取付部材22と同じ高さに取り付けられている。車輪取付部材32の下面には、キャスタ33が取付軸を介して回動可能に取り付けられている。この取付軸は垂直軸に対して回動可能に取り付けられており、キャスタ33の回動方向が変更可能となっている。更に、連結板部材31の中央部には、取付部材34が固定されている。この取付部材34には、後述する加圧手段55が固定されている。
更に、連結板部材31には、コの字形状のハンドルフレーム35が、連結板部材31を挟むようにして固定されている。ハンドルフレーム35は、2本の縦フレーム部及びこれらを接続する横フレーム部から構成されている。ハンドルフレーム35は、台車移動装置10を移動させる際に作業者が把持する部分であり、立った姿勢で運搬可能な高さに横フレーム部が位置するような大きさで形成されている。ハンドルフレーム35の縦フレーム部には、取付板36の両端部が固定されている。取付板36の中央には、垂直方向に長い孔36aが形成されている。更に、取付板36の下端部36bは、前方側に折り曲げられている。
取付板36の後方側の面には、把持部37aと板部37bとから構成されている操作部材37が取り付けられている。この操作部材37は、コンテナ台車70を運搬時に操作できるように、ハンドルフレーム35の横フレーム部の近くに設けられている。板部37bの中央には、ピン部材40が固定されている。このピン部材40は、取付板36の孔36a内を貫通し、この孔36aを摺動可能になっている。そして、操作部材37を上下させ
ることにより、取付板36の孔36a内でピン部材40を上下方向に移動させることができる。
更に、この操作部材37の板部37bには、2つの第1連結バー41の先端部が、ピン部材40によって回動可能に設けられている。各第1連結バー41は、それぞれ連結板部材31の両端部近傍まで延在している。各第1連結バー41の他端部は、各ピン部材42によって各第2連結バー43の先端部に回動可能に取り付けられている。各第2連結バー43の他端部は、それぞれフォーク部20の作動軸25に固定されている。従って、図5に示すように、第1連結バー41の先端部が上下動すると、ピン部材42を介して第2連結バー43が回動し、作動軸25を回動させる。
図5の二点鎖線で示すように、ピン部材40が孔36aの最下端部に設定した場合、第1連結バー41の他端部は最も低い位置になる。なお、この位置において第1連結バー41の他端部が地面に接触しないように、第1連結バー41の長さが決められている。この場合、図4の二点鎖線で示すように、第1連結バー41に連結した第2連結バー43を介して各作動軸25の爪部26,27の先端は、2本のフォーク部20の外側の第2位置になる。この第2位置は、コンテナ台車70のフレームバー71の下面よりも低い。
更に、図5に破線で示すように、ピン部材40が孔36aの最上端部に位置した場合、第1連結バー41の他端部は最も高い位置を取る。この場合、図4の破線で示すように、この第1連結バー41に連結した第2連結バー43を介して各作動軸25の爪部26,27は、2本のフォーク部20の内側の第2位置になる。
図6に示すように、取付板36には、前方側に位置保持部材47が横方向に摺動可能に取り付けられている。位置保持部材47は、取付板36の下端部36bから、孔36aの中間(本実施形態では、中央)までの大きさに形成されており、この位置で、孔36aを貫通するピン部材40を保持可能としている。ピン部材40が位置保持部材47によって保持された場合には、第1連結バー41及び第2連結バー43を介して、爪部26,27が第1位置で固定される。
この位置保持部材47の中央部には、横方向に長い孔47aが形成されている。この孔47aにはピン部材48が貫通している。このピン部材48は、取付板36において、中央よりも右端部に近い位置で固定されている。位置保持部材47の右端部側には、把持部47bが形成されている。把持部47bがピン部材48に最も近い左端位置にある場合には、位置保持部材47は、取付板36の孔36aの下半分を覆ってピン部材40を係止する。また、把持部47bがピン部材48から遠い右端位置にある場合には、位置保持部材47は、取付板36の孔36aの下半分を露出させることにより、ピン部材40を孔36aの最下端部に配置可能とする。
(ハンドル部30の押圧手段50の構成)
次に、ハンドル部30の下部に取り付けられた押圧手段50について、図2、図3及び図7を用いて説明する。図7(a)は、図2の押圧手段50の拡大図である。
図7(a)に示すように、ハンドル部30の連結板部材31及び取付部材34の上には、第2係止手段としての押圧手段50が設けられている。この押圧手段50は、図2に示すようにフォーク部20上にコンテナ台車70が位置した場合、コンテナ台車70に対して爪部26,27と対向するように配置されている。そして、爪部26,27との間にコンテナ台車70が配置された場合に、押圧手段50と、爪部26又は爪部27とが協働して、これらコンテナ台車70の前後方向(第1水平方向)の動きを規制する。
図7(a)に示すように、押圧手段50は、前方押え板51、後方押え板52及び加圧手段55を備えている。前方押え板51及び後方押え板52は、L字形状をしており、連結板部材31に載置されている。前方押え板51の前方側の面には、両端部の近傍に緩衝部材51aが一体形成されている。前方押え板51には、中心線に対して左右対称の位置に2つの連結部材53が固定されている。各連結部材53は、後方押え板52を貫通して、後方押え板52より後方の係止部材53aに固定されている。このため、後方押え板52は、連結部材53にガイドされて前後に移動可能となっている。この後方押え板52の中央には、加圧手段55の後述する加圧軸56の先端が固定されている。
前方押え板51及び後方押え板52の間には、バネ54が介在している。このバネ54は、後方押え板52が最も後ろの位置にあるときには、前方押え板51及び後方押え板52に接触している。そして、前方押え板51と後方押え板52とが接近した場合には、バネ54が圧縮されて、バネ54の弾性力が前方押え板51及び後方押え板52に加わる。
(加圧手段55の構成)
次に、図7を用いて押圧手段50の加圧手段55について説明する。
図7(b)に示すように、加圧手段55は、圧力操作部57を回動させることにより、加圧軸56を前方に移動させて、この加圧軸56を前後の予め定めた位置に保持する構成をしている。具体的には、図7(a)に示すように、加圧手段55は、加圧軸56を摺動可能に支持する支持部材58を備えている。この支持部材58は、取付部材34に固定されている。この支持部材58には、圧力操作部57の回動中心となるピンを回動可能に支持する支持部58aが形成されている。
図7(b)に示すように、加圧軸56の他端部は、リンク部材59の一端部に回転可能に接続されている。このリンク部材59は、中央部分が折れ曲がった板状をしている。このリンク部材59の中央部分は、支持部58aに係合可能となっている。リンク部材59の中央部分が支持部58aに係合した場合(図7(b)の二点鎖線で示す状態)には、リンク部材の図7(b)における左回転の動きが規制されて、加圧軸56は、このときの位置(最も後方の位置)が保持される。
リンク部材59の基端部は、2つの圧力操作部57に挟まれている。圧力操作部57は、先端近傍が折れ曲がった板状をしている。リンク部材59の基端部は、圧力操作部57の折れ曲がり部と先端部との間に、回動可能に取り付けられている。圧力操作部57の他端部には、把持部57aが形成されている。更に、圧力操作部57の、リンク部材59が連結された部分よりも把持部57a側には、ストッパー57bが設けられている。このストッパー57bは、リンク部材59に係合可能となっている。ストッパー57bがリンク部材59に係合した場合(図7(b)の実線で示す状態)には、リンク部材の図7(b)における右回転の動きが規制されて、加圧軸56は、このときの位置(最も前方の位置)が保持される。
次に、以上のように構成された台車移動装置10の使用方法について説明する。ここでは、一列に並んだ3つのコンテナ台車70をまとめて移動する場合、一列に並んだ2つのコンテナ台車70をまとめて移動する場合、二列に並んだ合計6つのコンテナ台車70をまとめて移動する場合及び二列に並んだ合計4つのコンテナ台車70をまとめて移動する場合について説明する。
〔3つのコンテナ台車70を移動させる場合〕
まず、フォーク部20の延在方向において直列に並べた3つのコンテナ台車70を一度に移動する場合について説明する。
コンテナ台車70を移動させる前には、図7(b)の二点鎖線で示すように、台車移動装置10の加圧手段55のリンク部材59の中央部分を、支持部材58の支持部58aに係止させておく。この場合、加圧軸56は最も後方に位置する。
まず、台車移動装置10のフォーク部20を、コンテナ台車70に挿入する。具体的には、作業者は、操作部材37の把持部37aを引き上げる。図5の点線で示すように、操作部材37が上昇すると、第1連結バー41の一端部が上昇し、これにピン部材42によって回動可能に連結している第2連結バー43が作動軸25を中心として回動する。これにより、第2連結バー43の他端部に固定されている作動軸25が回動し、作動軸25の爪部26が2つのフォーク部20間の内側に回転する。
そして、この操作部材37を引き上げた状態で、すなわち爪部26がコンテナ台車70のフレームバー71の下面よりも低くなった状態で、作業者は、台車移動装置10のフォーク部20をコンテナ台車70のキャスタ73間の空間に挿入する。作業者は、台車移動装置10を前方に押して、フォーク部20の爪部26を、3つの各コンテナ台車70のキャスタ73間を通過して反対側に出す。この場合、台車移動装置10のフォーク部20は、3つのコンテナ台車70のキャスタ73の間の空間に配置される。
次に、台車移動装置10の爪部26をコンテナ台車70に係止させる。具体的には、作業者は、位置保持部材47を右端位置に配置する。これにより、位置保持部材47は取付板36の孔36aの下半分を覆う。
そして、作業者は、操作部材37を押し下げる。この場合、図5の実線で示すように、第1連結バー41の一端部が下降し、これに回動可能に連結している第2連結バー43が作動軸25を中心として、先程とは反対に回動する。これにより、作動軸25が回動し、作動軸25の爪部26が、フォーク部20の内側から外側へと回転する。
この場合、操作部材37のピン部材40は、孔36aの中間の高さとなる位置保持部材47の上で下降を停止する。これにより、第2連結バー43及び作動軸25の爪部26の回動が停止し、爪部26は第1位置となる。
次に、押圧手段50を操作してコンテナ台車70の前後方向の固定を行なう。具体的には、作業者は、圧力操作部57の把持部57aを持って、圧力操作部57を前方に倒す。これにより、圧力操作部57及びリンク部材59が回動し、加圧軸56が前方に移動される。そして、加圧軸56に連結されている後方押え板52が前進する。この場合、前方押え板51の緩衝部材51aがコンテナ台車70に接していない場合には、バネ54によって前方押え板51が押し出されて、前方押え板51がコンテナ台車70に接するまで前進する。また、前方押え板51がコンテナ台車70に接している場合及び接した場合には、前方押え板51が固定されるので、後方押え板52のみが前進する。後方押え板52のみが移動した場合には、バネ54が圧縮されて、このバネ54の弾性力が前方押え板51及び後方押え板52に加わる。このため、前方押え板51の緩衝部材51aがコンテナ台車70を押圧する。この場合、コンテナ台車70の、緩衝部材51aが接触する側の反対側は爪部26が接触しているため、コンテナ台車70は、緩衝部材51a及び爪部26によって両方向から押え付けられて、前後方向が固定される。
そして、作業者は、この状態で、ハンドル部30のハンドルフレーム35を持って、台車移動装置10を移動させる。なお、移動中は、台車移動装置10のフォーク部20がキャスタ73の横方向(前後方向に直交する第2水平方向)の動きを規制する。
その後、移動が終了して、コンテナ台車70から台車移動装置10を取り外す場合には
、コンテナ台車70に挿入した場合と逆の手順を行なう。具体的には、作業者は、圧力操作部57を手前に引き寄せて、圧力操作部57を固定時とは反対側に回転させる。この場合、圧力操作部57及びリンク部材59が回動し、加圧軸56が後方に移動し、後方押え板52も後退する。そして、圧縮されていたバネ54が元の長さに戻るので、前方押え板51に加わっていたバネ54の弾性力が解除される。更に、後方押え板52が後方に移動する場合には、後方押え板52が係止部材53aを後方に押しながら移動する。この場合、係止部材53aに固定されている連結部材53を介して前方押え板51も後方に移動され、前方押え板51の緩衝部材51aがコンテナ台車70から離れる。
次に、作業者は、ハンドル部30の操作部材37を一番上に引き上げる。これにより、図5の点線で示すように、作動軸25が回動し、作動軸25の爪部26が、2つのフォーク部20間の内側に回転して、爪部26が、コンテナ台車70のフレームバー71の下面よりも低い第2位置となる。この状態で、作業者は、台車移動装置10を後方に引いて、フォーク部20をコンテナ台車70のキャスタ73間の空間から引き抜く。以上により、3つのコンテナ台車70の移動が完了する。
〔2つのコンテナ台車70を移動させる場合〕
フォーク部20の延在方向に直列に並んだ2つのコンテナ台車70を移動させる場合は、上記3つのコンテナ台車70と同じ手順により行なう。ただし、この場合には、台車移動装置10の爪部27が、爪部26の代わりに機能して、コンテナ台車70のフレームバー71に係合する。
〔6つのコンテナ台車70を移動させる場合〕
次に、6つのコンテナ台車70を移動する場合について説明する。この場合、図8(a)に示すように、3つのコンテナ台車70がフォーク部20の延在方向において横に2列に整列している状態で移動させる。
まず、位置保持部材47を把持部47b側に移動させて、取付板36の孔36aの下半分を露出させて、ピン部材40が孔36aの最下部に移動可能とする。
次に、台車移動装置10のフォーク部20を、コンテナ台車70に挿入する。具体的には、作業者は、上述した3つのコンテナ台車70の場合とは異なり、操作部材37の把持部37aを押し下げる。図5の二点鎖線で示すように、操作部材37が下降すると、第1連結バー41の一端部が下降し、これに回動可能に連結している第2連結バー43が作動軸25を中心として回動する。これにより、作動軸25が回動し、作動軸25の爪部26が2つのフォーク部20間の外側に回転する。
そして、この操作部材37を押し下げた状態で、すなわち爪部26がコンテナ台車70のフレームバー71の下面よりも低くなった状態で、作業者は、台車移動装置10の各フォーク部20を、直列する3つのコンテナ台車70のキャスタ73間の空間にそれぞれ挿入する。作業者は、台車移動装置10を前方に押して、フォーク部20の爪部26を、6つのコンテナ台車70のキャスタ73間の空間を通過して反対側に出す。この場合、台車移動装置10の各フォーク部20は、隣接するコンテナ台車70のキャスタ73の間の空間に配置される。
次に、台車移動装置10の爪部26をコンテナ台車70に係止させる。具体的には、作業者は、操作部材37を引き上げる。この場合、図5の実線で示すように、第1連結バー41の一端部が上昇し、これに回動可能に連結している第2連結バー43が作動軸25を中心として、先程とは反対側に回動する。これにより、作動軸25を回動させて、爪部26を第1位置にする。
そして、位置保持部材47を左端位置に配置する。この場合、位置保持部材47は取付板36の孔36aの下半分を覆うので、位置保持部材47の上に、すなわち孔36aの中央の高さでピン部材40が停止する。これにより、第2連結バー43及び作動軸25の爪部26の回動が停止され、爪部26は、コンテナ台車70のフレームバー71に接触可能な高さの第1位置になる。
次に、作業者は、3つのコンテナ台車70を移動させる場合と同様に、押圧手段50を操作してコンテナ台車70の前後方向の固定を行なう。この場合には、前方押え板51及び後方押え板52にバネ54の弾性力が加わり、6つのコンテナ台車70を押圧して前後方向に固定する。
そして、作業者は、この状態(図8(b)参照)で、台車移動装置10を移動させる。その後、移動が終了して、コンテナ台車70から台車移動装置10を取り外す場合には、コンテナ台車70に挿入した場合と逆の手順を行なう。まず、作業者は、圧力操作部57を手前に引き寄せて、圧力操作部57を固定時とは反対側に回転させる。
次に、位置保持部材47を右端位置に移動させて、取付板36の孔36aの下半分を露出させる。そして、コンテナ台車70に挿入した場合と同様にして、作業者は、操作部材37を一番下に押し下げる。これにより、図5の二点鎖線で示すように、作動軸25が回動し、作動軸25の爪部26がフォーク部20の外側に回転して、爪部26が、コンテナ台車70のフレームバー71の下面よりも低い第2位置となる。この状態で、作業者は、台車移動装置10を後方に引いて、フォーク部20をコンテナ台車70のキャスタ73間の空間から引き抜く。以上により、6つのコンテナ台車70の移動が完了する。
〔4つのコンテナ台車70を移動させる場合〕
フォーク部20の延在方向に2列に並んだ合計4つのコンテナ台車70を移動させる場合は、上記6つのコンテナ台車70と同じ手順により行なう。ただし、この場合には、台車移動装置10の爪部27が、爪部26の代わりに機能して、コンテナ台車70のフレームバー71に係合する。
本実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1) 本実施形態では、台車移動装置10のフォーク部20は、コンテナ台車70のフレームバー71よりも低い位置に延在する。フォーク部20の筒体21に収納されている作動軸25には、ハンドル部30から、フォーク部20の延在方向にコンテナ台車70を3つ直列に並べた長さの位置に爪部26が設けられている。この爪部26は、コンテナ台車70のフレームバー71に接する第1位置と、作動軸25の回動によってフレームバー71よりも低くなる第2位置になるように形成されている。台車移動装置10のハンドル部30には、フォーク部20にコンテナ台車70が配置された場合に、このコンテナ台車70に対して、爪部26と対向する位置に押圧手段50が設けられている。このため、台車移動装置10は、爪部26が第2位置にある状態で、複数のコンテナ台車70のキャスタ73間にフォーク部20を挿入した後、爪部26を回動させて第1位置にして、コンテナ台車70のフレームバー71に接させる。従って、爪部26とこれに対向する押圧手段50とで3つのコンテナ台車70を挟むことにより、前後方向(第1水平方向)のコンテナ台車70の動きを規制する。更に、コンテナ台車70のキャスタ73間に挿入されたフォーク部20によって、第1水平方向と直交する第2水平方向のコンテナ台車70の動きを規制する。このようにコンテナ台車70の第1水平方向及び第2水平方向の動きを規制しながら、台車移動装置10の動きに従わせて、コンテナ台車70を任意の場所に移動させることができる。従って、手間をかけることなく、ハンドルが付いていない複数のコンテナ台車70を一度に移動させることができる。
(2) 本実施形態では、ハンドル部30には、コンテナ台車70を運搬するときの立った姿勢で操作可能な高さに、操作部材37が取り付けられている。操作部材37を上下動することにより、第1連結バー41及び第2連結バー43を介して作動軸25が回動する。従って、爪部26,27の回動を、操作し易い高さで行なうことができる。
(3) 本実施形態では、ピン部材40が孔36aの最下端部に位置した場合には、作動軸25の爪部26,27は、2本のフォーク部20の外側の第2位置になる。また、ピン部材40が孔36aの最上端部に位置した場合には、作動軸25の爪部26の先端は、2本のフォーク部20の内側に位置する。このため、図4に示すように、フォーク部20の外側の空間が狭い場合には、爪部26を内側に回転させて、点線で示す第2位置にすることができる。また、フォーク部20の内側の空間が狭い場合には、爪部26を外側に回転させて、二点鎖線で示す第2位置にすることができる。従って、フォーク部20を挿入する空間の状況に応じて、より幅が広い方向に爪部26を回転させてフォーク部20を挿入することができる。
(4) 本実施形態では、ハンドル部30の取付板36には、爪部26の先端が最も高い第1位置となるピン部材40の高さを保持する位置保持部材47が取り付けられている。従って、移動中は、この高さにピン部材40を固定することにより、移動中に第1係止手段が回動してコンテナ台車70との係止が解かれることを回避することができる。
(5) 本実施形態では、フォーク部20の間隔L2は、2つのコンテナ台車70を接して横に並べた場合に異なるコンテナ台車70の隣接するコーナー部材72の外側の距離〔2×d2〕よりも大きい。このため、横に2つ並べた各コンテナ台車70にフォーク部20を挿入した後、爪部26,27をコンテナ台車70のフレームバー71に係止した状態で台車移動装置10を移動させることができる。従って、フォーク部20の延在方向に対して横に2つ並んだ6つのコンテナ台車70を一度に移動させることができる。
(6) 本実施形態では、爪部26,27と対向する押圧手段50は、加圧手段55の加圧軸56を前進させることにより、後方押え板52を前方に押す。これにより、前方押え板51の緩衝部材51aがコンテナ台車70に接していない場合には、接するまで前方押え板51が移動する。緩衝部材51aがコンテナ台車70に接した場合には、後方押え板52のみが移動し、前方押え板51及び後方押え板52の間のバネ54が縮む。これにより、前方押え板51及び後方押え板52にバネ54の力が加わり、コンテナ台車70を固定する。このため、爪部26,27と押圧手段50との間でコンテナ台車70のフレームバー71に力が加わって固定されるので、複数のコンテナ台車70をより確実に移動させることができる。
また、上記実施形態は、以下のように変更してもよい。
・ 上記実施形態においては、台車移動装置10は、フレームバー71とコーナー部材72とキャスタ73とによって構成されたコンテナ台車70を移動させた。台車移動装置10が移動させる台車は、コンテナを載置するための載置部材を備えた車輪(キャスタ)付きの台車であって、車輪の間に台車移動装置10のフォーク部20が挿入可能な構成の台車であれば、この構成に限られない。例えば、コンテナ80を載置する板部材の四つ角にキャスタを設けた公知のコンテナ台車であってもよい。
・ 上記実施形態においては、台車移動装置10の爪部26,27は、2本のフォーク部20間の内側及び外側の両方に回動する構成とした。これに限らず、台車移動装置10の第1係止部材は、第1位置に対して片方の回転のみをする構成としてもよいし、2本のフォーク部20が同じ方向に回動する構成としてもよい。
・ 上記実施形態においては、爪部26,27は、フォーク部20の延在方向にコンテナ台車70を2台又は3台を直列に配置したときのハンドル部30からの長さL3,L4の位置に設けられている。作動軸25に爪部26,27の数はこれに限られない。例えば、ハンドル部30から1台のコンテナ台車70を配置した位置に爪部を設けてもよい。また、フォーク部20を更に長くして、4台分のコンテナ台車70を直列に配置したときのハンドル部30からの長さの位置に爪部を形成してもよい。
・ 上記実施形態においては、爪部26,27が設けられた作動軸25を回動させるために、操作部材37に回動可能に連結した第1連結バー41と、これに回動可能に連結した第2連結バー43とを備えたリンク機構の構成とした。爪部26,27を回動させる構成は、これに限られない。例えば、ラックとワイヤとを用いて作動軸25を回動させる構成としてもよい。具体的には、操作部材37の下端部に両側に歯が形成われたラックを設ける。更に、取付板36に、2つの円柱体を、水平軸を中心に回動可能に取り付ける。各円柱体には、操作部材37のラックの歯に噛合する歯車が形成する。更に、この円柱体及び作動軸25にワイヤを巻装する。この場合、操作部材37を上下動させると、このラックの歯に噛み合った円柱体が回動し、ワイヤを介して作動軸25も回動する。このような構成であっても、作動軸25を回動させることができる。
・ 上記実施形態においては、第2係止手段としての押圧手段50は、圧力操作部57を回動させることにより、加圧軸56を前方に移動させて予め定めた位置に保持する加圧手段55を備えた。第2係止手段の構成は、フォーク部20の爪部26,27と協働してコンテナ台車70を挟み込んで前後方向のコンテナ台車70の動きを規制できれば、これに限られない。例えば、前方押え板51の緩衝部材51aの代わりに、前方押え板51の前方にクッションを設けてもよい。この場合には、前方押え板51と後方押え板52との間にバネ54を介在させなくても、クッションによる弾性力をコンテナ台車70に加えることができる。
L2…間隔、10…台車移動装置、20…フォーク部、21…筒体、22…車輪取付部材、23,33,73…キャスタ、25…作動軸、26,27…爪部、30…ハンドル部、37…操作部材、40,42,48…ピン部材、41…第1連結バー、43…第2連結バー、47…位置保持部材、50…押圧手段、51…前方押え板、51a…緩衝部材、52…後方押え板、53…連結部材、54…バネ、55…加圧手段、56…加圧軸、70…コンテナ台車、71…フレームバー、72…コーナー部材、80…コンテナ。

Claims (7)

  1. コンテナを載置させる載置部材を備えたキャスタ付きのコンテナ台車を運搬するためのハンドル部と、
    前記ハンドル部に接続され、前記コンテナ台車の前記キャスタ間に挿入可能な2本のフォーク部とを備えた台車移動装置であって、
    前記フォーク部には、前記ハンドル部に対して前記コンテナ台車を挟み込み可能な位置に、この延在方向に延びる中心軸の回りに回動可能な第1係止手段が設けられており、
    前記ハンドル部には、前記コンテナ台車の前記載置部材に係合可能な第2係止手段が設けられており、
    前記第1係止手段は、前記コンテナ台車の前記載置部材と接触可能な高さとなる第1位置と、前記載置部材よりも低く前記載置部材とは接触しない高さとなる第2位置とを、回動により取り得る構成をしていることを特徴とする台車移動装置。
  2. 前記第1係止手段は、前記中心軸の回動に応じて、2本のフォーク部間の内側と外側とに回動する請求項1に記載の台車移動装置。
  3. 前記第1係止手段は、前記フォーク部内に内蔵された作動軸に固定され、
    前記ハンドル部の、前記コンテナ台車を運搬する姿勢で操作可能な高さに、前記作動軸の回動を操作する操作手段が設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の台車移動装置。
  4. 前記操作手段は、前記第1係止手段を前記第1位置に保持するための位置保持部材を備えていることを特徴とする請求項3に記載の台車移動装置。
  5. 前記第1係止手段は、前記フォーク部の延在方向において複数のコンテナ台車を直列に並べて配置した場合に、前記第2係止手段から前記コンテナ台車の1台分以上離れたコンテナ台車の前記載置部材に接触する位置に設けられていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の台車移動装置。
  6. 前記フォーク部は、コンテナ台車を並列に並べて配置した場合に、隣接するコンテナ台車のキャスタの両外側に配置できる間隔で設けられていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の台車移動装置。
  7. 前記第2係止手段は、前記第1係止手段との間に前記コンテナ台車を配置した場合に、前記第1係止手段に対して前記コンテナ台車の前記載置部材を押圧することを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の台車移動装置。
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