JP2017043228A - 手押しハンドル付き運搬台車 - Google Patents

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智織 森田
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Abstract

【課題】複数の手押しハンドル付き運搬台車を、ハンドルを、折りたたんだり、取り外したりすることなく、台板に起立して使用状態で取り付けた状態のままで、容易に積み重ねることを可能とする。【解決手段】左右の後車輪3の向きであって左右の後車輪3より前方にずれた位置に、台板2の上面から下方に向けて左右の係合孔29が形成されており、上位の手押しハンドル付き運搬台車1は、手押しハンドル5を台板2上に起立した使用状態のままで、その左右の後車輪3が、手押しハンドル5を台板2上で起立した使用状態のままの下位の手押しハンドル付き運搬台車1の左右の係合孔29に係合されて、下位の手押しハンドル付き運搬台車1の台板2上に載置されて積み重ねられる。【選択図】図8

Description

本発明は、手押しハンドル付き運搬台車に関するものであり、特に、複数の手押しハンドル付き運搬台車を簡単に積み重ねることが可能な手押しハンドル付き運搬台車に関するものである。
従来、複数の運搬台車が積み重ねられるように、積み重ねられた下位の運搬台車において、上位の運搬台車の車輪が嵌る位置に、孔が形成された構成が知られている(特許文献1〜8)。
これらのうち、特許文献1〜6に記載の運搬台車は、台板とキャスタを備えているが、手押し用のハンドルが設けられていない運搬台車である。
そのうち、特許文献1は、複数の運搬台車を、縦横互い違いに積み重ねられるようにした構成である。特許文献2〜6は、複数の運搬台車を、平面視で前後又は左右にずれることなく、上下に積み重ねられようにした構成である。
また、特許文献7、8に記載された運搬台車は、台板とキャスタを備えるとともに、台板の後部に手押し用のハンドルが設けられた構成であり、複数の運搬台車を、平面視で前後又は左右にずれることなく、上下に積み重ねられようにした構成である。台板を積み重ねる場合は、ハンドルが邪魔となるので、取り外し又は折りたたんで運搬台車内に収納するようにする。
特許第3813092号公報 特開2005−1565号公報 実開昭49−79943号公報 特許第2971320号公報 特開2002−145074号公報 特開2001−10504号公報 特開平7−76277号公報 特開平10−16786号公報
複数の運搬台車を積み重ねた際に、平面視で前後又は左右にずれると、バランスがとれずに、積み重ねが崩れてしまい、必ずしも好ましくない。
従って、従来は、複数の運搬台車の積み重ねは、特許文献1記載の複数の運搬台車のように、縦横互いに食い違いにしてバランスをとるか、或いは、特許文献2〜8に記載の複数の運搬台車のように、平面視で前後又は左右にずれることなく、上下に積み重ねられるようにしていた。
このような積み重ねをする場合に、特許文献7、8に記載の手押し用のハンドルの設けられた運搬台車は、積み重ねの際に、前記したとおり、手押し用のハンドルが邪魔となるので、ハンドルを取り外し又は折りたたんで運搬台車内に収納するようにしなくてはならない。
複数の運搬台車を当分使用しないために倉庫等に収納するために積み重ねる場合、或いは複数の運搬台車自体を出荷や事業所間の移転の際に運搬したりするために積み重ねる場合は、ハンドルを取り外し又は折りたたんで運搬台車内に収納するような作業はやむ得ないかもしれない。
しかしながら、複数の運搬台車を使用している作業の現場で、スペースがとられて狭くならないように、一時的に積み重ねる場合には、ハンドルを取り外し又は折りたたんで運搬台車内に収納するような作業をしなくてはならないことは、現実には、きわめて面倒な作業である。
本発明は、上記従来の問題点を解決することを目的とするもので、複数の手押し用のハンドル付き運搬台車を、作業現場でハンドルを、折りたたんだり、取り外したりすることなく、台板に対して起立した使用状態で取り付けた状態のままで、容易にかつ安定した状態積み重ねることが可能な、簡単な構成の手押し用のハンドル付き運搬台車を実現することを課題とする。
本発明は上記課題を解決摺るために、台板と、前後方向に向きの固定された左右の後車輪と、左右の前車輪と、台板に設けられた手押しハンドルと、を備えた手押しハンドル付き運搬台車であって、左右の後車輪の向きであって左右の後車輪より前方にずれた位置に、台板の上面から下方に向けて左右の係合孔が形成されており、手押しハンドルの最前面から左右の係合孔のそれぞれの中心までの前後方向の距離をD1とし、台板の後端面から左右の後車輪のそれぞれの中心までの前後方向の距離をD2とすると、左右の係合孔は、それぞれD1>D2を充たす台板における前後方向の位置に形成されており、前記手押しハンドル付き運搬台車が複数台積み重ねられる際には、上位の手押しハンドル付き運搬台車は、手押しハンドルを台板上に起立した使用状態のままで、その左右の後車輪が、手押しハンドルを台板上で起立した使用状態のままの下位の手押しハンドル付き運搬台車の左右の係合孔に係合されて、下位の手押しハンドル付き運搬台車の台板上に載置されて積み重ねられることが可能な構成であることを特徴とする手押しハンドル付き運搬台車を提供する。
台板の前端面から左右の係合孔のそれぞれの中心までの前後方向の距離をD3とし、左右の前車輪のそれぞれの中心と左右の後車輪のそれぞれの中心との間の距離をD4とすると、左右の係合孔はそれぞれ、D3>D4を充たす台板における前後方向の位置に形成されていることが好ましい。
台板の下面には、補強リブが形成されており、係合孔における補強リブに対応する部分は台板から補強リブの一部の深さまで切り欠かれており、係合孔における補強リブに対応しない部分は台板が上下に貫通されている構成であることが好ましい。
左右の前車輪の径は、左右の後車輪の径より大きい構成としてもよい。
手押しハンドル付き運搬台車は、複数台が積み重ねられて、ゴムバンドが複数の手押しハンドルに掛け渡されて結束可能な構成であることが好ましい。
本発明によれば、左右の後車輪より、左右の後車輪の向きで前方に係合孔を設けたという簡単な構成で、複数の手押しハンドル付き運搬台車を、手押しハンドルを折りたたんだり、取り外したりすることなく、作業現場で、容易に積み重ねることが可能であり、手早く空きスペースを作ることが可能となる。
しかも、複数の手押しハンドル付き運搬台車は、前方への転動や滑り出し等が生じにくく、崩れにくい安定かつ安全な状態で、バランスよく積み重ねることができる。
本発明に係る手押しハンドル付き運搬台車の実施例の全体構成を示す斜視図である。 上記実施例の手押しハンドル付き運搬台車の平面図である。 上記実施例の手押しハンドル付き運搬台車の底面図である。 (a)は上記実施例の手押しハンドル付き運搬台車の要部を示す図であり、図1及び図2のA−A断面図であり、(b)は従来例における(a)に対応する部分の断面図である。 (a)は上記実施例の手押しハンドル付き運搬台車の係合孔の台板における位置を特定する図であり、(b)は(a)に示す位置の特定された係合孔を備えた手押しハンドル付き運搬台車を積み重ねた状態を示す図である。 (a)は上記実施例の手押しハンドル付き運搬台車の係合孔の台板における位置を、図5に示す特定に加えて、さらに特定する図であり、(b)は(a)に示す位置のさらに特定された係合孔を備えた手押しハンドル付き運搬台車を積み重ねた状態を示す図である。 上記実施例の手押しハンドル付き運搬台車を複数台積み重ねた状態を示す斜視図である。 上記実施例の手押しハンドル付き運搬台車を複数台積み重ねた状態を示す側面図である。 上記実施例の手押しハンドル付き運搬台車を複数台積み重ね、ゴムバンドで結束した状態を示す側面図である。
本発明に係る手押しハンドル付き運搬台車を実施するための形態を実施例に基づき図面を参照して、以下説明する。
(全体構成)
本発明に係る手押しハンドル付き運搬台車の実施例を図1〜9において説明する。本実施例の手押しハンドル付き運搬台車1の説明では、前方への進行方向側を前側とし、前方に向いて左右を左右側とする。
図1〜図3に示すように、手押しハンドル付き運搬台車1は、台板2、左右の後車輪3、左右の前車輪4及び手押しハンドル5を備えている。なお、左右の前車輪4の径を、左右の後車輪3の径より大きくしてもよいが、その作用効果は後記する。
台板2は、平坦な板状に形成されているが、その下面(底面)9には、前後方向に延びるように形成された縦補強リブ10と、左右方向に延びるように形成された横補強リブ11と、から成る格子状の補強リブ12が形成されており、さらに平面視で×状に交差するクロス状補強リブ13が形成されている。
左右の後車輪3の向きは、前後方向に固定されている。左右の前車輪4の向きは、固定されておらず、全方向に向けて台板2と平行な面内で回転可能である。なお、左右の前車輪4の向きを左右の後車輪3と同様に前後方向に固定した構成としても良い。
手押しハンドル5は、台板2の後部(後端近く)に起立して設けられており、左右の支持パイプ16と把持パイプ17から一体で略門型に形成されている。左右の支持パイプ16は、台板2から上方に略垂直に起立するように設けられた左右の脚部18と、左右の脚部18の上部から斜め後上方に向けられた左右の傾斜部19と、から成る。
把持パイプ16は、左右の傾斜部19を橋絡するように設けられている。左右の脚部18は、その下端はブラケット24によって、上方に略垂直に起立するように取り付けられている。
なお、手押しハンドル付き運搬台車1自体の出荷や倉庫内への収納等の際に、コンパクトであることが望ましい。そのような場合に、必要に応じて手押しハンドル5を折りたためるように、ブラケット24に回動かつ固定を選択して取り付けられる周知な取り付け構造となっている。
本実施例では、左右の脚部18の間に補強板25が架設されているが、このような補強板25を設けない構成としてもよい。
(特徴的構成)
本発明に係る手押しハンドル付き運搬台車1は、前記課題の箇所で説明したとおり、また図7及び図8に示すように、作業現場で手押しハンドル5を、折りたたんだり、取り外したりすることなく起立した状態(使用できるように取り付けた状態)のままで、複数台を、容易に積み重ねることができるようにすることを課題する。
この課題を解決するために、本発明者らは、鋭意研究開発を進めた結果、本発明に係る手押しハンドル付き運搬台車1について、以下に説明するようなきわめて特徴的な構成を想到するに至った。
すなわち、本発明の特徴的な構成は、上記構成の手押しハンドル付き運搬台車1の台板2の上面において、図1〜図3に示すように、左右の後車輪3に対して、左右の後車輪3の固定された前後の向きで前方に少しずらした位置に、左右の係合孔29が設けられている構成である。
この左右の係合孔29は、本実施例では平面視で円形の孔として形成されている。円形の係合孔29は、図1、2、図4(a)に示すように、その大部分を占める平面視で中央部30は、台板2を上下方向に貫通するように形成されている。
しかし、本実施例では、台板2の下面9に形成された縦補強リブ10に対応する(かかる)平面視で左右部31は、縦補強リブ10を上方から上下方向途中まで部分的に切り欠いた切り欠き部32(特に図4(a)参照)の形成された構成とする。なお、図4(b)は、係合孔29の形成されていない従来の台板33における、図4(a)の対応部の断面を示す。
このような構成の左右の係合孔29は、台板2及び縦補強リブ10を上方から切り抜くように切削加工で形成してもよいし、或いは予め台板2の成型時に形成してもよい。
左右の係合孔29は、上記のとおり縦補強リブ10に対応する部分ついては、下方まで貫通することなく、上下方向で部分的に切り欠いた切り欠き部32を設ける構成としたので、縦補強リブ10を前後方向の途中で破断することないので、その補強効果を損なうことはない。
なお、係合孔29の一部が横補強リブ11、クロス状補強リブ13にかかる場合は、上記縦補強リブ10の場合と同様に、横補強リブ11、クロス状補強リブ13を上方から上下方向途中まで部分的に切り欠いた切り欠き部の形成された構成とすればよい。
左右の係合孔29の大きさは、必ずしも後車輪3全体がスッポリと嵌合するような大きさである必要はなく、下位の手押しハンドル付き運搬台車1の上に、同じ構成の上位の手押しハンドル付き運搬台車1を積み重ねた際に、左右の後車輪3が抜け出ないように一部でも嵌合して係合する程度の大きさであればよい。
左右の係合孔29の形状は、本実施例に示すような円形でなくても、左右の後車輪3が嵌合して係合する係合孔であれば、平面視で矩形又はその他の形状でもよい。
さらに、上記課題を解決するための本発明の特徴とする構成は、左右の係合孔29の形成される位置、より詳細には、位置台板2及び後車輪3との前後方向の位置関係にある。この点については、以下、図5及び図6等において説明する。
左右の係合孔29は、前記のとおり、左右の後車輪3に対して、左右の後車輪3の向きの前方に少しずらした位置に形成される。この前方にずらした位置の他の部分との前後方向の位置関係について、より正確に説明する。
図5(a)に示すように、「手押しハンドル5の最前面35から左右の係合孔29のそれぞれの中心(より正確には左右の係合孔29のそれぞれの前後方向の中心)までの前後方向の距離」をD1とし、「台板2の後端面36から左右の後車輪3のそれぞれの中心(より正確には左右の後車輪3のそれぞれの前後方向の中心)までの前後方向の距離」をD2とする。ここで、「手押しハンドル5の最前面35」は、通常は図5(a)に示すように、「手押しハンドル5の脚部18の前面」である。
しかし、図示はしないが、例えば、手押しハンドル5の補強板25の前面が左右の脚部18の前面より前方に位置し、上位の手押しハンドル付き運搬台車1の台板2の後端面36が、脚部18の前面ではなく、下位の手押しハンドル付き運搬台車1の手押しハンドル5の補強板25に当る可能性のある構成もある。
そのような構成の場合は、「手押しハンドル5の最前面35」は、「補強板25の前面」である。本実施例では、「手押しハンドル5の最前面35」は、「手押しハンドル5の脚部18の前面」の場合で説明する。
本発明の手押しハンドル付き運搬台車1は、左右の係合孔29は、台板2における、D1>D2となるような位置に形成された構成を特徴とする。次にこのような構成とする理由を、図5(b)において説明する。
従来、複数の手押しハンドル付き運搬台車を積み重ねる際には、手押しハンドルを折りたたんだり、取り外したりしなくてはならず、使用状態に起立したまま積み重ねられない理由は、上位の手押しハンドル付き運搬台車の車輪を、下位の手押しハンドル付き運搬台車の台板に形成された係合孔に入れて積み重ねる際に、上位の手押しハンドル付き運搬台車の台板の後端が、下位の手押しハンドル付き運搬台車の手押しハンドルに当たってしまい邪魔となるからである。
そこで、この問題を解決するためには、上記のとおり左右の係合孔29を、台板2における、D1>D2となるような位置に形成すれば、図5(b)に示すように、上位の手押しハンドル付き運搬台車1の台板2の後端面36は、下位の手押しハンドル付き運搬台車1の手押しハンドル5に当たる(干渉される)ことなく、上位の手押しハンドル付き運搬台車1の左右の後車輪3が、下位の手押しハンドル付き運搬台車1の左右の係合孔29に係合し積み重ねることが可能となる。
ところで、上記のとおり左右の係合孔29は台板2における、D1>D2となるような位置に形成すればよいが、この条件を充たすのであれば、D2はD1になるべく近い長さとし、上位の手押しハンドル付き運搬台車1の台板2の後端面36が、下位の手押しハンドル付き運搬台車1の手押しハンドル5に当たらない限りなるべく接近するような構成とすることが好ましい。
その理由は、上記のとおりの構成とすれば、複数の手押しハンドル付き運搬台車1を前後方向に密に積み重ねることができ、複数の手押しハンドル付き運搬台車1を積み重ねたもの全体としての前後方向への長さが短く、コンパクトに積み重なるので、より多くの複数の手押しハンドル付き運搬台車1を安定した状態で積み重ねることが可能となるからである。
なお、後記するが、複数の手押しハンドル付き運搬台車1の積み重ねの際に、上位の手押しハンドル付き運搬台車1は、その左右の後車輪3が下位の手押しハンドル付き運搬台車1の左右の係合孔29に落とし込まれて係合するため、下位の手押しハンドル付き運搬台車1に対して、若干、後傾姿勢となる(図5(b)等参照)。
この後傾角度θは、比較的微少であるので、上記D1>D2を充たせば、上位のハンドル付き運搬台車1の台板2の後端面36は、ほぼ、手押しハンドル5の最前面35に当たらないようになるが、左右の係合孔29の前後方向の位置の設定にはする場合には、より正確には、この後傾姿勢になることを考慮して、余裕をもって設定することが好ましい。
ところで、前記したとおり、D2はD1になるべく近い長さとし、上位の手押しハンドル付き運搬台車1の台板2の後端面36が下位の手押しハンドル付き運搬台車1の手押しハンドル5の近くとなるような構成とすることが好ましい。
左右の係合孔29が、手押しハンドル5の最前面35より台板2においてあまり前方に位置しすぎる、すなわち、D1があまり長すぎると、上位の手押しハンドル付き運搬台車1の台板2の後端面36が、下位の手押しハンドル付き運搬台車1の手押しハンドル5に対してより前方に離れ、上位の手押しハンドル付き運搬台車1の前車輪4が、下位の手押しハンドル付き運搬台車1の台板2から前方にはみ出してしまうという支障が生じる。
そのような支障を防止するために、上記D1>D2の関係を充たした上で、さらに、図6(a)に示すように、「左右の係合孔29のそれぞれの中心から手押しハンドル付き運搬台車1の前端面37までの前後方向の長さ」をD3とし、「左右の後車輪3のそれぞれの中心から左右の前車輪4のそれぞれの中心までの前後方向の長さ」をD4とした場合、D3>D4となるように、台板2における、左右の係合孔29、左右の後車輪3及び左右の前車輪4の各部の前後方向の位置関係が設定された構成とすればよい。
その理由は、図6(b)に示すように、D3>D4であれば、上位の手押しハンドル付き運搬台車1の左右の後車輪3を、下位の手押しハンドル付き運搬台車1の左右の係合孔29に係合させて載置すると、上位の手押しハンドル付き運搬台車1の左右の前車輪4は、下位の手押しハンドル付き運搬台車1の台板2の前端面37から前方にはみ出ることがない。
なお、左右の前車輪4は、本実施例では、全方向に水平面内で回転する構成であるので、その中心位置は前後方向に変動する。そこで、前記のとおりD4を規定する場合の左右の前車輪4の中心位置は、図6に示すように、前車輪4が前方に向いて中心位置が最前となった場合を採用する必要がある。
(作用)
以上の構成から成る手押しハンドル付き運搬台車1の作用について説明する。作業現場等において、スペース確保のために、不使用の複数の手押しハンドル付き運搬台車1を積み重ねる際には、上位の手押しハンドル付き運搬台車1の左右の後車輪3を、下位の手押しハンドル付き運搬台車1の左右の係合孔29に嵌めて係合し、図7及び図8に示すように積み重ねることができる。
この積み重ねに際しては、手押しハンドル5は起立した使用状態のままでよく、折りたたんだり、取り外したりする必要はない。従って、折りたたんだり、取り外したりする作業が不要であるので、作業現場でも、容易に積み重ね作業が可能となる。
作業の現場では、手押しハンドル付き運搬台車を複数台使用すると、作業スペースがとられて狭くなりがちであるが、上記のとおり複数の手押しハンドル付き運搬台車の積み重ねが容易にできるので、作業現場での空きスペースの確保に要する手間が少なくなり、作業スペースの有効活用を図ることが可能となる。
また、上位の手押しハンドル付き運搬台車1の左右の後車輪3を、下位の左右の係合孔29の2つの孔に嵌めて係合すればよいので、従来のように、上位の手押しハンドル付き運搬台車の4つの車輪を、下位の手押しハンドル付き運搬台車の4つの孔にそれぞれ嵌めるような必要がない。
図示はしないが、仮に、左右の前車輪4を台板の前側に形成された左右の係合孔にも係合しなくてはならない構成であると、特に、本実施例のように手押しハンドル付き運搬台車1の左右の前車輪4が全方向に回転するような構成では、前車輪4は前側の係合孔に嵌めにくい。
しかしながら、本実施例の手押しハンドル付き運搬台車1は、前後方向に向きの固定された左右2つの後車輪を係合孔29に係合するだけでよいので、作業がし易い。よって、この点からしても、作業合間に比較的容易に積み重ねをすることが可能となる。
また、従来のように、台板2に4つの係合孔を設ける必要がなく、2つの係合孔を設ければよいので、4つの係合孔を設けた構成に比べて、台板2の強度を低下するおそれがない。
そして、複数の手押しハンドル付き運搬台車1の積み重ねの際に、上位の手押しハンドル付き運搬台車1の左右の後車輪3が、下位の手押しハンドル付き運搬台車1の左右の係合孔29に嵌って落ち込むように係合し、上位の手押しハンドル付き運搬台車1の左右の前車輪4は下位の手押しハンドル付き運搬台車1の台板2上に載置される。
そのため、上位の手押しハンドル付き運搬台車1は、下位の手押しハンドル付き運搬台車1に対して、後側が下方になるように僅かであるが傾いた状態、すなわち後傾姿勢となって積み重ねられる。図5(b)では、この状態を、台板2が水平面に対して角度θだけ後方に低く傾いた状態を示している。
その結果、上位の手押しハンドル付き運搬台車1の左右の後車輪3が、下位の手押しハンドル付き運搬台車1の左右の係合孔29から外れて前方へ転動したり滑り出したりするようなことが生じにくくなり、複数の手押しハンドル付き運搬台車1全体が、より安定してバランス良く積み重ねられる。
なお、手押しハンドル付き運搬台車1の左右の前車輪4の径を、左右の後車輪3の径より大きくすると、上位の手押しハンドル付き運搬台車1は、下位の手押しハンドル付き運搬台車1に対して、後傾姿勢が強まり、積み重ねをより安定させることができ、手押しハンドル付き運搬台車1を、荷を載せて通常使用する際も、台板2は若干後傾するので、荷の前方への滑り出しにくくなり、安全な荷の搬送が可能となる。
また、上位の手押しハンドル付き運搬台車1の左右の後車輪3が左右の係合孔29に嵌まって係合される係合箇所40を中心として、手押しハンドル付き運搬台車1の各部品の中でも、比較的重量のある手押しハンドル5が後方に位置する。
そのため、図5(b)に示すように、上記係合箇所40を中心に、手押しハンドル5の重量による時計回りのモメントMが作用する。これによっても、複数の手押しハンドル付き運搬台車1全体が、より安定してバランス良く積み重ねられる。
要するに、本発明によれば、複数の手押しハンドル付き運搬台車1が積み重ねられると、積み重ねた複数の手押しハンドル付き運搬台車1全体が後傾姿勢となることと、係合箇所40を中心に手押しハンドル5の重量による時計回りモメントMが作用することが、相乗的に作用して、より安定してバランス良く積み重ねられる。
その結果、積み重ねられた上位の手押しハンドル付き運搬台車1は、下位の手押しハンドル付き運搬台車1に対して、前方への転動や滑り出し等が生じにくくなり、複数の手押しハンドル付き運搬台車1全体の積み重ねが崩れにくくなり、安全性が向上する。
なお、本発明の手押しハンドル付き運搬台車1は、前記したとおり、左右の後車輪3の向きで、左右の後車輪3より前方に、左右の係合孔29の2つの係合孔29を備えた構成を特徴とする。
しかし、このような左右の後車輪3用の左右の係合孔29に加えて、図示はしないが、上位の左右の前車輪4が係合するように台板2の前方位置に、左右の前車輪4用の左右の係合孔を備えた構成、すなわち、4つの係合孔を備えた構成も考えられる。
このように、さらに左右の前車輪4用の左右の係合孔を備えた構成であると、前記したとおり、積み重ねの際に左右の前車輪4を前車輪4用の左右の係合孔に係合しなくてはならないので、面倒であり、また、積み重ねた際の全体が後傾姿勢にならない。しかし、4つの係合孔に4つの車輪を係合することで、より確実に積み重ねも可能となるという長所もある。
図9に示すように、複数の手押しハンドル付き運搬台車1を積み重ねた状態で、ゴムバンド41の一端を、最下位の手押しハンドル付き運搬台車1の手押しハンドル5の左右いずれか一側の脚部18に取り付ける。
そして、ゴムバンド41を複数の手押しハンドル付き運搬台車1の手押しハンドル5を囲むように掛け渡して、その他端に付設したフック42を、最下位の手押しハンドル付き運搬台車1の手押しハンドル5の左右のいずれか他側の脚部18に係合することで、複数の手押しハンドル付き運搬台車1を結束することが可能となる。
手押しハンドル付き運搬台車1の手押しハンドル5の脚部18の下端部を取り付けるブラケット24の前面部45は、比較的平坦面に形成されているので、ゴムバンド41を複数の手押しハンドル付き運搬台車1の手押しハンドル5を囲むように掛け渡す際に、ゴムバンド41を、最上位の手押しハンドル付き運搬台車1のブラケット24の前面部45に弾力的に当接するようにすれば、ゴムバンド41が、ずれるようなことなく、しっかりと結束可能となる。
以上のとおり、ゴムバンド41によって、複数の手押しハンドル付き運搬台車1を結束すると、最下位の手押しハンドル付き運搬台車1を移動して、図9に示すように積み重ねた状態の複数の複数の手押しハンドル付き運搬台車1を、そのまま、事業所内の他の場所により安全に移動可能である。
また、図9に示すように積み重ねてゴムバンド41で結束した状態の複数の複数の手押しハンドル付き運搬台車1を、そのまま自動車等に載せて、他の事業所等により安全に搬送することが可能となる。
以上、本発明に係る手押しハンドル付き運搬台車を実施するための形態を実施例に基づいて説明したが、本発明はこのような実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された技術的事項の範囲内でいろいろな実施例があることは言うまでもない。
本発明に係る手押しハンドル付き運搬台車は上記のような構成であるから、手押しハンドルを備え、工場用、流通用、農業用、旅客用(駅や空港等の使用)、家庭用等の各種用途に使用される運搬台車に適用可能である。
1 手押しハンドル付き運搬台車
2 台板
3 左右の後車輪
4 左右の前車輪
5 手押しハンドル
9 台板の下面
10 縦補強リブ
11 横補強リブ
12 格子状の補強リブ
13 クロス状補強リブ
16 左右の支持パイプ
17 把持パイプ
18 左右の脚部
19 傾斜部
24 ブラケット
25 手押しハンドルの補強板
29 左右の係合孔
30 係合孔の中央部
31 係合孔の左右部
32 補強リブの切り欠き部
33 従来の台坂
35 手押しハンドルの最前面
36 台板の後端面
37 台板の前端面
40 係合孔への後車輪の係合箇所
41 ゴムバンド
42 ゴムバンドのフック
45 ブラケットの前面部

Claims (5)

  1. 台板と、前後方向に向きの固定された左右の後車輪と、左右の前車輪と、台板に設けられた手押しハンドルと、を備えた手押しハンドル付き運搬台車であって、
    左右の後車輪の向きであって左右の後車輪より前方にずれた位置に、台板の上面から下方に向けて左右の係合孔が形成されており、
    手押しハンドルの最前面から左右の係合孔のそれぞれの中心までの前後方向の距離をD1とし、台板の後端面から左右の後車輪のそれぞれの中心までの前後方向の距離をD2とすると、左右の係合孔は、それぞれD1>D2を充たす台板における前後方向の位置に形成されており、
    前記手押しハンドル付き運搬台車が複数台積み重ねられる際には、上位の手押しハンドル付き運搬台車は、手押しハンドルを台板上に起立した使用状態のままで、その左右の後車輪が、手押しハンドルを台板上で起立した使用状態のままの下位の手押しハンドル付き運搬台車の左右の係合孔に係合されて、下位の手押しハンドル付き運搬台車の台板上に載置されて積み重ねられることが可能な構成であることを特徴とする手押しハンドル付き運搬台車。
  2. 台板の前端面から左右の係合孔のそれぞれの中心までの前後方向の距離をD3とし、左右の前車輪のそれぞれの中心と左右の後車輪のそれぞれの中心との間の距離をD4とすると、左右の係合孔はそれぞれ、D3>D4を充たす台板における前後方向の位置に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の手押しハンドル付き運搬台車。
  3. 台板の下面には、補強リブが形成されており、係合孔における補強リブに対応する部分は台板から補強リブの一部の深さまで切り欠かれており、係合孔における補強リブに対応しない部分は台板が上下に貫通されている構成であることを特徴とする請求項1または2に記載の手押しハンドル付き運搬台車。
  4. 左右の前車輪の径は、左右の後車輪の径より大きいことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の手押しハンドル付き運搬台車。
  5. 手押しハンドル付き運搬台車は、複数台が積み重ねられて、ゴムバンドが複数の手押しハンドルに掛け渡されて結束可能な構成であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の手押しハンドル付き運搬台車。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN107672636A (zh) * 2017-11-08 2018-02-09 太仓兴锋脚轮有限公司 一种强度提升的塑料推车面板

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