JP2011153425A - 折戸 - Google Patents

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Abstract

【課題】指詰防止具の戸板への取り付け時における作業性を向上し得る折戸を提供する。
【解決手段】複数枚の戸板10,10を折り畳み自在に連結し、隣接する戸板の連結部11に指詰防止具2を装着した折戸1であって、前記指詰防止具は、前記連結部の前方に上下方向に沿って配される指詰防止カバー部20と、この指詰防止カバー部を支持し、前記戸板の裏面12に取り付けられる取付支持部30とを備え、前記戸板を連結する蝶番19と、前記取付支持部とは、それぞれの一部が重ね合わせられて、該重ね合わせ部位19c、38が共通の固定止具Sを用いて前記戸板に固定されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、指詰防止具を装着した折戸に関する。
複数枚の戸板を折り畳み自在に蝶番によって連結した折戸においては、隣接する戸板の端部間に、隙間が形成される。また、折戸の開閉に伴って、戸板の端面間には、拡縮する空間が形成される。
特に、折戸が閉止される場合には、戸板の端面間の空間が縮まり、その端面間に手指等が存在すれば、該端面間において手指を挟み込んでしまうこと(指詰)が考えられ、このような隙間や空間のカバーや、指詰の防止装置が提案されている。
例えば、下記特許文献1では、二枚の扉の端部間の隙間を覆うカバーを設け、このカバーの内側に設けられたカバースライダを、二枚の扉を連結する蝶番に設けた扉スライダに支持させた構造とされた折戸の隙間カバー装置が提案されている。
また、下記特許文献2では、左右戸体の隙間をふさぐ形状の遮蔽カバーを設け、この遮蔽カバーを支持する連結棒を、二本の開脚バネを介して蝶番の取付部に取り付けた構造とされた折戸の指詰め防止装置が提案されている。
特開平8−13933号公報(図21〜図23参照) 特開2009−293304号公報(図5参照)
しかしながら、上記各特許文献に記載されたものでは、隣接する戸板の端部間に設けられる指詰防止用のカバーを支持する支持部などを蝶番に設ける必要があり、蝶番の構造が複雑化するという問題があった。
一方、上記のような態様とせずに、指詰防止用のカバーを支持し、戸板に対して取り付けるための支持部材を、蝶番とは別体とし、それぞれを戸板に対して固定する構造とされたものも提案されている。
このようなものでは、蝶番と支持部材とをそれぞれに固定するために木ねじ等の固定止具が必要となり、また、それぞれを個別に固定部位に対して位置合わせする作業も必要となる。
本発明は、上記実情に鑑みなされたものであり、指詰防止具の戸板への取り付け時における作業性を向上し得る折戸を提供することを目的としている。
前記目的を達成するために、本発明に係る折戸は、複数枚の戸板を折り畳み自在に連結し、隣接する戸板の連結部に指詰防止具を装着した折戸であって、前記指詰防止具は、前記連結部の前方に上下方向に沿って配される指詰防止カバー部と、この指詰防止カバー部を支持し、前記戸板の裏面に取り付けられる取付支持部とを備え、前記戸板を連結する蝶番と、前記取付支持部とは、それぞれの一部が重ね合わせられて、該重ね合わせ部位が共通の固定止具を用いて前記戸板に固定されていることを特徴とする。
このような構成とすることで、戸板を連結する蝶番と、指詰防止具の取付支持部とを、それぞれの一部を重ね合わせ、その重ね合わせ部位を、共通の固定止具を用いて固定することができる。従って、蝶番と、指詰防止具の取付支持部とを個別に固定するようなものと比べて、固定止具の本数を削減できる。また、いずれか一方を固定部位に対して位置合わせすれば、他方を重ね合わせて固定することができるので、位置合わせが容易となり、作業性を向上させることができる。
また、蝶番には、従来のような支持部を設ける必要がなく、取付支持部に対応させた重ね合わせ部位を有した形状としたり、または、取付支持部の重ね合わせ部位を汎用品の蝶番の形状に合わせた形状としたりできる。従って、蝶番の構造を、指詰防止具を装着するために複雑化させることがない。
本発明においては、前記取付支持部及び前記蝶番の両方またはいずれか一方に、他方に対して位置合わせするための位置決め部を設けてもよい。
このような構成とすれば、取付支持部乃至は蝶番を戸板に固定する際に、互いの位置合わせをより容易に行うことができ、より作業性を向上させることができる。
また、本発明においては、前記取付支持部の重ね合わせ部位が、前記戸板に固定された蝶番の裏面側に挿し込まれる構造とされ、かつ、前記固定止具を受け入れて、当該重ね合わせ部位を固定位置まで挿し込み可能とする切欠部を備えたものとしてもよい。
このような構成とすれば、戸板を蝶番によって連結した後、取付支持部の重ね合わせ部位を蝶番の裏面側に挿し込み、固定することができる。これによれば、指詰防止具を装着しない折戸と、指詰防止具を装着させる折戸とを製造する際に、製造ラインの一部を共用でき、生産性を向上させることができる。
また、蝶番を正確に位置合わせしておけば、挿し込み部の切欠部に固定止具を受け入れさせて固定位置まで挿し込む際に、該固定止具がガイドとなり、当該取付支持部の位置合わせを容易に行うことができる。
また、本発明においては、前記取付支持部の重ね合わせ部位が、前記蝶番の表面側に重ね合わせられる構造とされ、かつ、前記蝶番の重ね合わせ部位に設けられた皿穴の形状に対応させた係合皿穴部を備えたものとしてもよい。
このような構成とすれば、戸板を蝶番によって連結した後、取付支持部の重ね合わせ部位を蝶番の表面側に積層させるようにして重ね合わせて固定することができ、上記同様、生産性を向上させることができる。
また、蝶番を正確に位置合わせしておけば、蝶番の重ね合わせ部位の皿穴に、取付支持部の係合皿孔部を係合させることで、当該取付支持部の位置合わせを行うことができ、作業性を向上させることができる。
また、本発明においては、前記指詰防止具の前記取付支持部が、前記指詰防止カバー部を、当該折戸の開、閉動作に伴って該折戸の連結支点(蝶番の折り畳み支点)に対して近接、離反移動させるよう支持する構造とされたものとしてもよい。
この場合、前記戸板の連結部側の各端部間に形成される隙間に前後に挿通され、前端部が前記指詰防止カバー部に連結された連結支持片と、前記戸板の連結部側の各端部近傍の裏面のそれぞれに、前記固定止具によって固定され、前記重ね合わせ部位を有した一対の取付プレートと、この取付プレートに、それぞれの一端部が枢着されるとともに、他端部が回動自在に前記連結支持片の後端部に連結されて当該折戸の開、閉動作に伴って該折戸の連結支点に対して該連結支持片の後端部を離反、近接移動させる一対の作動片とを備えたものとしてもよい。
本発明に係る折戸は、上述のような構成としたことで、指詰防止具の戸板への取り付け時における作業性を向上させることができる。
(a)、(b)は、いずれも本発明の一実施形態に係る折戸を模式的に示し、(a)は、図2におけるY1方向から見た状態を示す一部破断概略拡大背面図、(b)は、図2におけるY2方向から見た状態を模式的に示す一部透過概略拡大側面図である。 同折戸を施工した状態を模式的に示す概略横断面図、及び一点鎖線内を拡大して示す概略拡大横断面図である。 (a)、(b)は、いずれも同折戸が備える指詰防止具の組み付け工程の一例を説明するための説明図であり、図1(a)、(b)にそれぞれ対応させた図である。 (a)、(b)は、いずれも同組み付け工程を説明するための説明図であり、(a)は、図2の一点鎖線内拡大図で示す部位に対応させた図、(b)は、(a)の概略側面図である。 (a)、(b)は、いずれも同折戸の指詰防止構造を説明するための説明図であり、(a)は、図2の一点鎖線内拡大図に示した状態から折戸の閉動がなされた状態を示す概略拡大横断面図、(b)は、図2におけるX1部に対応させた図であり、(a)の状態から折戸の閉動がさらになされた状態を示す概略拡大横断面図である。 (a)、(b)は、いずれも同折戸の指詰防止構造を説明するための説明図であり、(a)は、図5(b)の状態から折戸の閉動がさらになされた状態を示す概略拡大横断面図、(b)は、図2におけるX2部に対応させた図であり、(a)の状態から折戸の閉動がさらになされて同折戸が閉止された状態を示す概略拡大横断面図である。 (a)、(b)は、いずれも本発明の他の実施形態に係る折戸を模式的に示し、図1(a)、(b)にそれぞれ対応させた図である。 (a)、(b)は、いずれも同折戸が備える指詰防止具の組み付け工程の一例を説明するための説明図であり、図7(a)、(b)にそれぞれ対応させた図である。
以下に本発明の実施の形態について、図面に基づいて説明する。
図1〜図6は、第1実施形態に係る折戸について説明するための説明図である。
なお、以下の各実施形態で指す前後方向は、折戸が折り畳まれた際に隣接する戸板の連結部がガイドレールに直交する方向に向けて突出する空間側を前方(手前側)とし、その逆を後方(背面側)として説明する。
本実施形態に係る折戸1は、図1及び図2に示すように、二枚の戸板10,10を、蝶番19によって折り畳み自在に連結している。
この折戸1は、図例では、建物の室内空間(居住空間)7と、収納空間6との間を仕切る内壁5に開設された開口部8を、二組の折戸1,1によって閉塞または開放するクローゼット用の開閉扉として施工された状態を示している。
各折戸1は、開口部8に設けられた四方枠(上枠(不図示)、下枠3、縦枠4,4)などの戸枠内に配置され、上枠の上レール(ガイドレール、不図示)及び下枠3の下レール(ガイドレール)にスライド自在に支持される。
各戸板10,10は、その両側端部の手前側縁部に、多面形状の面取り部(図例では三面からなる面取り部)14,14をそれぞれ有している。
この面取り部14によって、図6(b)に示すように、当該折戸1が閉止されて、各戸板10,10の連結部11側の各端面13,13が互いに対面した状態では、これら端面13,13間に、平面視して手前側に向けて拡開するような空間が形成される。図例では、戸板10の裏面12に直交する端面13を基準面として、手前側(戸板の前面側)に向けて順に面取りの角度が大きくなるように二面の面取りが形成され、最前面側の面取りは、隣接する二面目の面取りよりも面取りの角度が小さくなるように形成されている。
なお、この面取り部14の形状は、図例のような三面からなる多面形状とされたものに限られず、さらに粗く、若しくは細かくC面取り加工を施すようにしてもよい。または、凸湾曲面形状と凹湾曲面形状とを組み合わせた湾曲面形状、若しくは湾曲面形状とC面取り形状とを組み合わせた形状の面取り部としてもよい。
蝶番19は、図1(a)に示すように、当該折戸1の連結支点(折り畳み支点)となるヒンジピン19a(以下、折戸1の連結支点19aとして説明する場合がある。)と、このヒンジピン19aを支点として折り畳み自在とされた一対の取付ハネ19b,19bとを有している。
この蝶番19の取付ハネ19b,19bは、図1(a)、(b)に示すように、それぞれ略中央部が比較的、肉厚とされ、その上下には、比較的、薄い平板状で、木ねじ等の固定止具Sが挿通される挿通孔が適所に開設された取付片が設けられている。
この蝶番19は、各戸板10,10の連結部11側の各端部近傍の裏面12,12に設けられた凹部に、肉厚状とされた中央部が嵌め込まれ、上下の取付片が各戸板10,10の裏面12,12に固定止具Sによって止着されて、裏面12,12に固定される。図例では、各取付ハネ19b、19bが四本の固定止具Sによって各戸板10,10に固定された例を示している。
なお、この蝶番19は、当該折戸1の連結部11の上下方向の適所に間隔を空けて、複数個(例えば、3〜5個程度)設けられている。また、本実施形態では、一般的に汎用されている蝶番を採用している。
上記のように、二枚の戸板10,10を蝶番19によって連結した折戸1は、図2において左方に位置する折戸1のように、二枚の戸板10,10を横並びに一直線とした状態が、閉止された状態(閉状態)とされる。一方、図2において右方に位置する折戸1のように、二枚の戸板10,10を手前側(上レール及び下レールに直交する方向で、室内空間7側)に向けて連結部11を突出させるようにして折り畳んだ状態が、全開された状態(開状態)とされる。また、図2において右方に位置する二点鎖線で示した折戸1は、上記閉状態から開状態への移行(開動)の途中(または上記開状態から閉状態への移行(閉動)の途中)の状態と、閉状態とを示している。
この折戸1の開動及び閉動は、一方の戸板10の前面に設けられた把手等をしてなされる。また、連結された各戸板10,10の後面(裏面)12,12同士のなす角θ(開き角θ)が、所定程度を超えた状態では、各戸板10,10の連結部11近傍の前面を、背面側に向けて押すことによっても折戸1の閉動(以下、押圧閉動と略す)が可能とされている。
このように、折戸1の開動及び閉動がなされる際、戸板10,10の連結部11側の各端面13,13間には、折戸1の開閉に伴って、拡大及び縮小する扇状の空間が形成される(図5及び図6も参照)。
蝶番19によって連結された戸板10,10の連結部11には、指詰防止具2が装着されている。
この指詰防止具2は、図1及び図2に示すように、連結部11の前方に上下方向に沿って配された指詰防止カバー体20と、この指詰防止カバー体20を支持し、戸板10の裏面12に取り付けられる取付支持部30とを備えている。
指詰防止カバー体20は、上下に長尺に形成され、連結部11の上下方向の略全長に亘って配されており、当該折戸1の連結支点19aよりも前方に配されている。
また、指詰防止カバー体20は、本実施形態では、図6(b)に示すように、当該折戸1が閉止された状態では、各戸板10,10の面取り部14,14間の空間に、略全体が収容される形状とされている。
また、本実施形態では、指詰防止カバー体20は、図1及び図2に示すように、カバー本体21と、カバー本体21の後面側部位に取り付けられた一対の緩衝部材24,24とを備えている。
カバー本体21の前面は、その中央部が、当該折戸1が閉止された状態における各戸板10,10の前面と略面一状となるように平坦面とされ、この平坦面に連なる左右側部が、背面側に向けて拡開するように傾斜する傾斜面とされている。また、カバー本体21の後面側部位の左右側部は、背面側に向けて先細り状とされたテーパ面部とされている。このテーパ面部は、図6(b)に示すように、当該折戸1が閉止された状態では、上記した二面目の面取り部との間に当接しない程度の僅かなクリアランスを隔てて、この二面目の面取り部に近接対面している。
また、これらテーパ面部のそれぞれ内側寄りの後面側部位には、図2に示すように、一対の係合凹部23,23が形成されており、これら係合凹部23,23に、緩衝部材24,24が取り付けられている。
緩衝部材24,24は、図2に示すように、カバー本体21の係合凹部23,23に嵌め込まれる係合凸部と、該係合凸部に連成され、上記テーパ面部の一部を被覆するように形成された緩衝部とを有している。
この緩衝部材24,24としては、例えば、エラストマー(軟質ゴムや硬質ゴム、熱可塑性エラストマーなど)や、発泡体(スポンジやウレタンフォームなど)、軟質の合成樹脂等で形成されたものとしてもよく、透明のエラストマー製のものとしてもよい。また、形状は、図例のように上記テーパ面部の一部に沿うようにして取付固定されたようなものに限られず、例えば、中空形状や、ヒレ形状のようなパッキン部材としてもよい。
なお、緩衝部材24,24は、カバー本体21の全長に亘って設けられる長さとしてもよく、カバー本体21の上下方向の適所の複数箇所に、分断して設けるようにしてもよい。
カバー本体21の後面側の中央部には、上下方向の全長に亘って、係合部としての一対の係止凹部22,22が形成されている(図4(a)も参照)。これら係止凹部22,22は、後面側から見て比較的、深い位置となる手前側部に位置するように形成されている。
このカバー本体21は、例えば、金属材や硬質の合成樹脂材で形成されたものとしてもよい。
上記金属材としては、スチールや炭素鋼、ステンレス鋼、アルミニウム、アルミニウム合金等、どのようなものでもよいが、鋼鉄材等と比べて、比較的軽量かつ安価であるアルミニウムからなるものとしてもよい。
この指詰防止カバー体20は、当該折戸1の開閉に伴って拡縮する上記した扇状の空間に配され、この空間を、当該折戸1の開閉を伴い、取付支持部30によって、折戸1の開動時には、背面側に向けて移動(連結支点19aに対して近接移動)させられる。一方、折戸1の閉動時には、手前側に向けて移動(連結支点19aに対して離反移動)させられる。
取付支持部30は、指詰防止カバー体20に連結された連結支持片31と、連結支持片31の後端部に連結された一対のリンク状部材32,32と、これらリンク状部材32,32のそれぞれに連結された一対の取付プレート34,34とを備えている。
この取付支持部30は、上述のように、当該折戸1の連結部11の上下方向の適所に間隔を空けて設けられた蝶番19の個数に応じて複数個、設けられている。
連結支持片31は、薄板状とされており、戸板10,10の連結部11側の各端面13,13間の隙間に前後に挿通されている。
この連結支持片31の前端部は、左右に二股に分岐し、この分岐した部位の前端部には、左右方向外方に向けてそれぞれ屈曲形成された係合部としての係止爪部31a,31aが形成されている(図4(a)も参照)。この係止爪部31a,31aが、指詰防止カバー体20のカバー本体21の後面側に形成された係止凹部22,22に係止し、指詰防止カバー体20が取付支持部30に対して連結される。
なお、この連結支持片31の二股に分岐した前端部の幅(当該折戸1のスライド方向に沿う幅)は、図2に示すように、当該折戸1が折り畳まれた状態の戸板10,10の連結部11側の各端部間の隙間と略同幅とされている。また、連結支持片31の後側部の幅(薄板状の当該連結支持片31の厚さに相当)は、図6(b)に示すように、当該折戸1が閉止された状態における戸板10,10の連結部11側の各端部間の隙間よりも小さく形成されている。
また、連結支持片31の後端部には、当該連結支持片31の前後方向に沿う中心線(当該連結支持片31の厚さ中心を通る前後方向の線)を挟んで左右対称位置に、軸受部31b,31bがそれぞれ形成されている。
この連結支持片31の軸受部31b,31bを含み、その後端部は、当該折戸1が閉止された状態で、各戸板10,10の裏面12,12よりも背面側に向けて突出するように配置される。
なお、図1〜図4において、符号33は、連結支持片31の後端部を覆うキャップである。
一対のリンク状部材32,32は、図1(a)に示すように、それぞれ同寸同形状とされ、連結支持片31を挟んで左右に配されており、上下に二本のアーム部をそれぞれ備えている。
このリンク状部材32の二本のアーム部の一端には、連結支持片31の軸受部31bに、回動自在に枢支される支持片側枢軸32bが設けられている。
つまり、これら左右一対のリンク状部材32,32の支持片側枢軸32b,32bは、それぞれの回動支点が異なるように、連結支持片31の後端部の左右対称位置に配された軸受部31b,31bにそれぞれ枢支されている。このように、一対のリンク状部材32,32の支持片側枢軸32b,32bの回動支点を左右に異ならせることで、これら枢軸32b,32bによって連結された連結支持片31が、左右に揺動するようなことを略同一の回動支点としたものと比べて防止できる。
また、一対のリンク状部材32,32の二本のアーム部のそれぞれ他端には、戸板側枢軸32a,32aが設けられている。
一対の取付プレート34,34は、正面視(背面視)して上下に細長の略矩形状とされており、図1(a)に示すように、戸板10,10の裏面12,12にそれぞれが固定された状態で、これらの間を上下に通る軸を対称軸として、互いに線対称な形状とされている。つまり、一方を左右反転させた形状が、他方と同寸同形状とされている。
この取付プレート34の略中央部には、リンク状部材32の戸板側枢軸32aを回動自在に枢支する軸受部36が設けられている。
また、この取付プレート34は、蝶番19側の端部(図例では、下端部)に、戸板10の裏面12に固定された蝶番19の重ね合わせ部位(取付片連結部側端部)19cに重ね合わされる、重ね合わせ部位としての挿し込み部38を備えている。一方、蝶番19とは異なる側の端部(図例では、上端部)には、図3(a)に示すように、固定止具Sが挿通される止具挿通孔35が設けられている。
挿し込み部38は、蝶番19が戸板10の裏面12に固定された状態で、蝶番19の取付片連結部側端部19cの裏面側(戸板10の裏面12に対面する側)に挿し込み可能な程度に薄く形成されている。また、この挿し込み部38には、蝶番19側に向けて開口する切欠部39が設けられている。この切欠部39は、挿し込み部38を蝶番19の裏面側に挿し込む際に、蝶番19の取付片連結部側端部19cに設けられた挿通孔に挿通された固定止具Sを受け入れて、当該挿し込み部38を、固定位置まで挿し込み可能なよう、上下に長尺とされている。
また、取付プレート34の挿し込み部38の基端部(図例では上端部)表面側には、リブ状に形成された位置決め突条37が設けられている。この位置決め突条37は、蝶番19の取付プレート34側の端部(図例では、上端部)の端面19dの形状に対応させた形状とされ、挿し込み部38を蝶番19の裏面側に挿し込む際に、位置合わせ及びストッパーとして機能する。
なお、挿し込み部38を含み、当該取付プレート34は、厚さが0.1mm〜2.0mm程度に、比較的、薄く平板状に形成されている。
また、この取付プレート34の裏面(戸板10の裏面12に対面する側)には、図3(b)に示すように、戸板10の裏面12に圧入される位置決め突起が複数個所(図例では、二箇所)に設けられている。
上記構成とされた取付支持部30は、その一対のリンク状部材32,32が、図2に示すように、それぞれの支持片側枢軸32b,32bを支点として回動されて折り畳まれた状態では、互いに略平行となるまで折り畳まれる。
また、連結支持片31及び取付プレート34は、それぞれ薄平板状とされているので、当該折戸1が全開された状態では、図2に示すように、連結支持片31の突出する前端部を除いて、その全体が各戸板10,10の裏面12,12の間の空間に収容される構造となる。つまり、折戸1が全開された状態では、各戸板10,10の裏面12,12間の空間が狭小となるが、その狭小なスペースに、上記のように取付支持部30の概ね全体が収容されるので、折戸1の全開状態が、指詰防止具2によって阻害されるようなことがない。
次に、蝶番19によって連結された戸板10,10の連結部11への指詰防止具2の組み付け工程の一例について、図3及び図4を参照して説明する。
取付支持部30の連結支持片31を、各戸板10,10の端面13,13間の隙間に、前後に挿通した状態で、一対の取付プレート34,34を、各戸板10,10の裏面12,12に配置する。
次いで、各取付プレート34,34の挿し込み部38,38を、蝶番19の取付片連結部側端部19c,19cの裏面側にそれぞれ挿し込み、各挿し込み部38,38と、蝶番19の各取付片連結部側端部19c,19cとを重ね合わせる。
この際、取付片連結部側端部19cの挿通孔に挿通された固定止具Sを、挿し込み部38の切欠部39に受け入れさせるようにして、固定止具Sをガイドにして蝶番19の裏面側、つまり、戸板10の裏面12と、蝶番19の裏面との間に挿し込む。また、この際、取付プレート34の表面側に設けられた位置決め突条37が蝶番19の取付プレート34側の端部の端面19dに当接するまで挿し込むことで、当該取付プレート34が、所定の固定位置に位置決めされる。
つまり、切欠部39によって、当該取付プレート34の幅方向(戸板10の幅方向と同方向)の位置決めが可能となり、位置決め突条37によって、当該取付プレート34の上下方向(戸板10の上下方向と同方向)の位置決めが可能となる。
なお、挿し込み部38を挿し込む際に、その挿し込みを容易とするために、蝶番19の取付プレート34側の取付片(図例では上側)の挿通孔に挿通された固定止具Sを、仮止め状態としておき、取付プレート34を位置決めした後に、本締めするようにしてもよい。
上記のように、取付プレート34の位置決めがなされれば、取付プレート34の上端部に設けられた止具挿通孔35に、固定止具Sを挿通し、戸板10の裏面12に止着することで、取付プレート34が、戸板10の裏面12に固定される(図1参照)。
次いで、図4に示すように、取付支持部30が取り付けられた状態で、折戸1を開状態として、連結支持片31の前端部に形成された係止爪部31a,31aと指詰防止カバー体20(カバー本体21)の後面側に形成された係止凹部22,22とを係合させる。これら係止爪部31a,31aは、左右に二股に分岐された前端部に形成されているので、その左右方向に沿う弾性変形を伴って容易に係合させることができる。
上記構成とされた指詰防止具2によれば、戸板10,10を連結する蝶番19と、当該指詰防止具2の取付支持部30とを、それぞれの一部を重ね合わせ、その重ね合わせ部位38,38,19c,19cを、共通の固定止具Sを用いて固定することができる。従って、蝶番19と、指詰防止具2の取付支持部30とを個別に固定するようなものと比べて、固定止具Sの本数を削減できる。また、いずれか一方を固定部位に対して位置合わせすれば、他方を重ね合わせて固定することができるので、位置合わせが容易となり、作業性を向上させることができる。
また、蝶番19には、指詰防止カバー体20を支持させるための支持部等を設ける必要がなく、蝶番の構造を、指詰防止具を装着するために複雑化させることがない。
また、本実施形態では、取付支持部30の取付プレート34に、固定止具S及び蝶番19の端面19dに対して位置合わせするための位置決め部としての切欠部39及び位置決め突条37を設けている。従って、戸板10の裏面12に固定された蝶番19に対して、取付プレート34の位置合わせを、より容易に行うことができ、より作業性を向上させることができる。
さらに、本実施形態では、取付支持部30の取付プレート34は、重ね合わせ部位として、戸板10に固定された蝶番19の裏面側に挿し込まれる挿し込み部38を有し、また、この挿し込み部38に切欠部39を設けている。従って、戸板10を蝶番19によって連結した後、取付プレート34の挿し込み部38を蝶番19の裏面側に挿し込み、固定することができる。この結果、例えば、指詰防止具2を装着しない折戸と、指詰防止具2を装着させる折戸とを製造する際に、製造ラインの一部を共用でき、生産性を向上させることができる。
さらにまた、上記構成とされた指詰防止具2によれば、蝶番19を正確に位置合わせしておけば、一対の取付プレート34,34を、戸板10,10の各端面13,13から均等位置となるように各戸板10,10の裏面12,12に、容易に固定することができる。
また、取付支持部30の一対のリンク状部材32,32は、略同寸同形状とされており、その戸板側枢軸32aから支持片側枢軸32bまでの長さが、それぞれ同寸法とされている。従って、上記のように取付プレート34,34を均等位置となるように、各戸板10,10の裏面12,12に固定することで、連結支持片31の位置決めを容易に行うことができる。つまり、連結支持片31が左右に位置ずれすることなく、戸板10,10の端面13,13間の隙間の中心に位置するように、当該取付支持部30を容易に取り付けることができる。
さらに、本実施形態では、取付支持部30の連結支持片31の前端部及び指詰防止カバー体20の後面側には、互いに前後方向に係合する係合部としての係止爪部31a,31a及び係止凹部22,22がそれぞれ設けられている。従って、戸板10,10に固定された取付支持部30に対して、指詰防止カバー体20を容易に取付固定することができる。
なお、上記組み付け工程は、一例であり、別の手順でなされるようにしてもよい。
また、図例では、取付プレート34を強固に取付固定すべく、蝶番19の上側に固定した例を示しているが、逆側、つまり、蝶番19の下側に固定するようにしてもよい。
さらに、蝶番19の個数に応じて、それぞれの蝶番19に取付プレート34を重ね合わせて取付支持部30を固定し、これに加えて、蝶番19が設けられていない適所にも、取付支持部30を固定するようにしてもよい。
次に、上記構成とされた指詰防止具2が装着された折戸1における指詰防止構造について、図2、図5及び図6に基づいて説明する。
なお、図5及び図6では、キャップ33の図示を省略している。
図2に示すように、折戸1が全開された状態から把手をして折戸1をスライドさせて、折戸1の閉動がなされる際には、図5(a)、(b)及び図6(a)に示すように、開き角θが大きくなるに伴って、一対のリンク状部材32,32が徐々に展開される。つまり、折り畳み状態とされた一対のリンク状部材32,32が、支持片側枢軸32b,32bを支点として回動し、互いのなす角が徐々に大きくなり、徐々に展開される。
この一対のリンク状部材32,32の展開動作に伴って、連結支持片31が連結支点19aに対して、手前側に向けて移動する。
つまり、これら一対のリンク状部材32,32と、各戸板10,10とが、拡縮されるパンタグラフ機構を構成するようにして、各戸板10,10の開き角θが大きくなるに伴って、一対のリンク状部材32,32が折り畳まれた状態から展開動作をなす。この展開動作によって、一対のリンク状部材32,32の各支持片側枢軸32b,32bが連結支点19aに向けて近接移動する。また、この動作に伴って、一対のリンク状部材32,32の各支持片側枢軸32b,32bに連結された連結支持片31が連結支点19aに対して前方に向けて押し出されるように移動する。この連結支持片31の前方への移動によって、その前端部に連結された指詰防止カバー体20が、戸板10,10の各端面13,13間に形成される扇状の空間を前方に向けて移動、つまり、連結支点19aに対して離反移動する。
上記のように、扇状の空間を前方に向けて移動する指詰防止カバー体20の後面側(上記テーパ面部及び上記緩衝部)と、閉動に伴い互いに近接する戸板10,10の各端面13,13及び面取り部14,14とは、所定のクリアランスを隔てて、近接対面するようにして、相対的に移動する。なお、当該折戸1の開閉動作の態様(例えば、乱暴な開閉動作など)によっては、指詰防止カバー体20に揺動等が生じ、所定のクリアランスを隔てた安定的な移動がなされずに、指詰防止カバー体20が戸板10,10の端面13,13に当接、接触し、振動による異音が生じる場合がある。このような場合にも、本実施形態では、指詰防止カバー体20の緩衝部材24,24によって、衝突や振動により生じる恐れのある異音や損傷等を低減することができる。
上記のような折戸1の閉動に伴って、各戸板10,10の連結部11側の各端面13,13間に形成される扇状の空間は、徐々に小さくなるが、上記のように指詰防止カバー体20もそれに伴って、取付支持部30によって前方に向けて移動させられる。従って、これら各端面13,13及び面取り部14,14と指詰防止カバー体20の後面側とは、上述のように、原則的には所定のクリアランスを保持するようにして、近接対面して相対的に移動しながら、その閉動がなされる。
上記所定のクリアランスは、各端面13,13及び面取り部14,14と指詰防止カバー体20とが、上記のように原則的に相対移動する際に、当接しない程度以上、かつ、少なくとも押圧閉動の可能な状態から閉動がなされる際に手指等の挿入がなされない程度以下とすればよい。例えば、押圧閉動の可能な状態から閉動がなされる際のクリアランスが、0.2mm〜3.0mm程度となるようにしてもよい。
一方、図6(b)に示すように、閉止状態とされた折戸1を、開放させる際には、折戸1に設けられた把手等を、手前側に引き、スライドさせることで開動がなされる。
この折戸1の開動作がなされる際には、その開動作に伴って、上記した閉動作とは逆に、一対のリンク状部材32,32の折り畳み動作がなされる。
すなわち、各戸板10,10の連結支点19aを中心とする折り畳み動作に伴って、これら戸板10,10の裏面12,12に固定された取付プレート34,34の軸受部36,36に、それぞれの戸板側枢軸32a,32aが枢支された一対のリンク状部材32,32が折り畳まれる。
この一対のリンク状部材32,32が折り畳まれることによって、支持片側枢軸32b,32bに連結された連結支持片31が連結支点19aに対して後方に向けて引き込まれるように移動する。これにより、連結支持片31の前端部に連結された指詰防止カバー体20が、各端面13,13間に形成される扇状の空間を後方に向けて移動、すなわち、連結支点19aに対して近接移動する。
以上のように、本実施形態に係る指詰防止具2を装着した折戸1によれば、指詰防止カバー体20によって指詰を防止することができる。つまり、折戸1の閉動がなされる際に、戸板10,10の連結部11側の各端面13,13間にて縮小する扇状の空間に手指が存在している場合にも、指詰防止カバー体20は、その空間を連結支点19aに対して前方に向けて移動する。従って、手指が該空間から指詰防止カバー体20によって、はじき出されるようにして、指詰の防止がなされる。
また、本実施形態では、指詰防止カバー体20の後面側と、戸板10,10の各端面13,13及び面取り部14,14とは、少なくとも当該折戸1の押圧閉動が可能となる状態から閉動作がなされる際に、原則的には近接対面して移動する構成とされている。従って、当該指詰防止カバー体20が、例えば、指等に押されて左右方向のいずれか一方にズレが生じた場合にも、押方向とは異なる側の戸板10の端面13に当接して、該指詰防止カバー体20の移動(ズレ)が規制される。従って、該指詰防止カバー体20と押方向側における端面13との空隙の拡大を低減でき、指詰をより効果的に防止できる。
次に、本発明に係る他の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
図7及び図8は、第2実施形態に係る折戸について説明するための説明図である。
なお、上記第1実施形態との相違点について主に説明し、同様の構成については、同一符号を付し、その説明を省略または簡略に説明する。
本実施形態に係る折戸1Aは、指詰防止具2Aの取付支持部30Aの一対の取付プレート34A,34Aの構成が上記第1実施形態とは異なる。
この取付プレート34Aは、上記第1実施形態において説明した取付プレート34の挿し込み部38に代えて、その蝶番19側の端部に、重ね合わせ部としての被せ片部38Aを有している。
この被せ片部38Aは、図8(b)に示すように、軸受部36などが設けられた平板部から、蝶番19の取付片連結部側端部19cの厚さに応じて、段壁部37Aを形成するようにして屈曲されて形成されている。この段壁部37Aは、蝶番19の端面19dに当接させて配置され、位置決め部として機能する。
また、この被せ片部38Aには、蝶番19の取付片連結部側端部19cに開設された皿穴19eの形状に対応させた係合皿穴部39Aが絞り加工等によって形成されている。この係合皿穴部39A、及び蝶番19の取付片連結部側端部19cの皿穴19eが位置決め部として機能する。
上記構成とされた取付支持部30Aを、戸板10,10の各裏面12,12に固定する際には、図8(a)、(b)に示すように、取付支持部30Aの連結支持片31を、各戸板10,10の端面13,13間の隙間に、前後に挿通する。その状態で、一対の取付プレート34A,34Aを、各戸板10,10の裏面12,12に配置する。
次いで、各取付プレート34A,34Aの被せ片部38A,38Aを、蝶番19の取付片連結部側端部19c,19cの表面側に被せ、各被せ片部38A,38Aと、蝶番19の各取付片連結部側端部19c,19cとを重ね合わせる。
この際、被せ片部38Aの係合皿穴部39Aを、蝶番19の取付片連結部側端部19cの皿穴19eに係合させ、また、段壁部37Aを蝶番19の端面19dに当接させることで、当該取付プレート34Aが、所定の固定位置に位置決めされる。つまり、段壁部37Aと係合皿穴部39Aとによって、当該取付プレート34Aの幅方向及び上下方向の位置決めが可能となる。
上記のように、取付プレート34Aの位置決めがなされれば、被せ片部38Aの係合皿穴部39A、及び蝶番19の取付片連結部側端部19cの皿穴19eに固定止具Sを挿通し、戸板10の裏面12に止着させる。また、上記同様、取付プレート34Aの上端部に設けられた止具挿通孔35に、固定止具Sを挿通し、戸板10の裏面12に止着する。これにより、図7(a)、(b)に示すように、取付プレート34Aが、戸板10の裏面12に固定される。
上記構成とされた折戸1A及び指詰防止具2Aによれば、上記第1実施形態と概ね同様の効果を奏する。
なお、上記各実施形態では、指詰防止カバー部を、戸板の連結部の上下方向の略全長に亘って、その前方に設けた例を示したが、途中部位にのみ設けたり、連結部の下端部から途中部位まで設けたりするようにしてもよい。
また、指詰防止カバー部の形状は、図例のものに限られず、取付支持部によって支持され、拡縮される上記扇状の空間を、折戸の開閉動作に伴って、上記のように、前後に移動させられるものであればよい。
さらに、指詰防止カバー部に設けた緩衝部材も図例のように、カバー本体の係合凹部のそれぞれに嵌め込まれる二部材からなるものに限られず、これらを左右方向に連結したような一部材からなるものとしてもよい。または、緩衝部を指詰防止カバー部に一体的に形成してもよい。例えば、二色成形(異材質成形)等によって、前面側部を、比較的、剛性のある硬質の合成樹脂からなるものとし、該前面側部の左右両側部に連成するようにして、軟質の合成樹脂からなる左右緩衝部を設けるような態様としてもよい。
さらにまた、取付支持部の連結支持片や、一対の作動片としてのリンク状部材の形状は、図例のものに限られず、取付プレートに連結されて、折戸の開閉動作に伴って、指詰防止カバー部を上記のように前後に移動させ得るものであればよい。
また、取付支持部の取付プレートの形状も図例のものに限られず、例えば、蝶番の重ね合わせ部位の表裏を挟み込むようにして、重ね合わせられるものとしてもよい。つまり、上記挿し込み部及び被せ片部の両方を備えたような形状としてもよい。
さらに、上記第1実施形態では、取付プレートに、位置決め部としての位置決め突条及び切欠部を設けた例を示しているが、いずれか一方のみを設けるようにしてもよく、または、両方を設けない態様としてもよい。切欠部を設けない場合には、固定止具が挿通される挿通孔を設け、上記第2実施形態と同様、蝶番の重ね合わせ部位の固定止具を、重ね合わせた後に、止着するようにすればよい。
さらにまた、上記第2実施形態では、取付プレートに、位置決め部としての段壁部及び係合皿穴部を設けた例を示しているが、いずれか一方のみを設けるようにしてもよく、または、両方を設けない態様としてもよい。
また、本実施形態では、指詰防止カバー部を支持し、戸板の裏面に固定される取付支持部として、連結部の上下方向の蝶番が設けられている箇所に固定されるものを例示しているが、これに加えて、戸板の連結部における上端部及び下端部に固定される取付支持部を設けてもよい。つまり、指詰防止カバー部の上端部及び下端部をそれぞれ支持し、折戸の開閉動作に伴って、該指詰防止カバー部を上記のように移動させ得る取付支持部を連結部の上下にそれぞれ設けるようにしてもよい。
さらに、本発明に係る折戸は、クローゼット用の開閉扉に限られず、収納戸棚や各種部屋の開閉扉、または部屋の間仕切り用のスライドウォール(開閉壁)としても適用可能である。
さらにまた、上記各実施形態では、折戸を構成する複数枚の戸板として、二枚からなるものを例示しているが、三枚以上の戸板からなるものとしてもよい。この場合は、上記した各指詰防止具を、折戸の開閉の際に戸板のスライド方向と直交する方向に突出される連結部に、少なくとも設けるようにしてもよい。
1,1A 折戸
2,2A 指詰防止具
10 戸板
11 戸板の連結部
12 戸板の裏面
19 蝶番
19c 取付片連結部側端部(蝶番の重ね合わせ部位)
19d 蝶番の取付片の上端部の端面(位置決め部)
19e 蝶番の皿穴(位置決め部)
20 指詰防止カバー体(指詰防止カバー部)
30,30A 取付支持部
37 位置決め突条(位置決め部)
37A 段壁部(位置決め部)
38 取付プレートの挿し込み部(取付支持部の重ね合わせ部位)
38A 取付プレートの被せ片部(取付支持部の重ね合わせ部位)
39 挿し込み部の切欠部(位置決め部)
39A 被せ片部の係合皿穴部(位置決め部)
S 固定止具

Claims (4)

  1. 複数枚の戸板を折り畳み自在に連結し、隣接する戸板の連結部に指詰防止具を装着した折戸であって、
    前記指詰防止具は、前記連結部の前方に上下方向に沿って配される指詰防止カバー部と、この指詰防止カバー部を支持し、前記戸板の裏面に取り付けられる取付支持部とを備え、
    前記戸板を連結する蝶番と、前記取付支持部とは、それぞれの一部が重ね合わせられて、該重ね合わせ部位が共通の固定止具を用いて前記戸板に固定されていることを特徴とする折戸。
  2. 請求項1において、
    前記取付支持部及び前記蝶番の両方またはいずれか一方には、他方に対して位置合わせするための位置決め部が設けられていることを特徴とする折戸。
  3. 請求項1または2において、
    前記取付支持部の重ね合わせ部位は、前記戸板に固定された蝶番の裏面側に挿し込まれる構造とされ、かつ、前記固定止具を受け入れて、当該重ね合わせ部位を固定位置まで挿し込み可能とする切欠部を備えていることを特徴とする折戸。
  4. 請求項1または2において、
    前記取付支持部の重ね合わせ部位は、前記蝶番の表面側に重ね合わせられる構造とされ、かつ、前記蝶番の重ね合わせ部位に設けられた皿穴の形状に対応させた係合皿穴部を備えていることを特徴とする折戸。
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