JP2011151014A - 導電膜及びその製造方法、並びにタッチパネル - Google Patents

導電膜及びその製造方法、並びにタッチパネル Download PDF

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Abstract

【課題】膜はがれを起こすことなく、透明性及び導電性が大幅に向上した導電膜及び該導電膜の製造方法の提供。
【解決手段】金属ナノワイヤー及び分散剤を含有する金属ナノワイヤー含有膜を作製する金属ナノワイヤー含有膜作製工程と、前記金属ナノワイヤー含有膜を浸漬液中に浸漬する浸漬工程とを含む導電膜の製造方法である。該浸漬液が、金属ナノワイヤー含有膜中の分散剤を溶解可能な溶媒である態様、前記浸漬液が、エタノール、エチレングリコール、メタノール及び水から選択される少なくとも1種である態様などが好ましい。
【選択図】なし

Description

本発明は、膜はがれを起こすことなく、透明性及び導電性が大幅に向上した導電膜、及び該導電膜の製造方法、並びにタッチパネルに関する。
従来より、導電性微粒子を含有する分散液を塗布してなる導電膜について数多くの提案がなされている。しかし、これらの提案では、微粒子分散に必要な分散剤が微粒子間界面に存在するためか、高温処理を行わないと均一かつ十分な導電性を得ることが困難であるという問題がある。
このため、微粒子間界面を減少させる観点から、ポリオール法を用いて調製された銀ナノワイヤー分散物を、遠心分離工程を経て溶媒置換し、銀ナノワイヤー分散物を製造する方法が提案されている(特許文献1及び2参照)。これらの提案では、銀ナノワイヤー分散物を調製し、該銀ナノワイヤー分散物を塗布し、乾燥させることにより、導電膜の形成を行っており、微粒子間界面の減少により導電性を得るための金属量を減らすことができ、透明導電膜の形成も可能となるものである。
しかし、これらの提案では、分散物中に銀ナノワイヤー以外の金属微粒子などが存在するためか、十分な透明性を得ることが困難であり、また、分散剤が塗布膜中に残存するためか、十分な導電性が得られないという課題がある。
したがって膜はがれを起こすことなく、十分満足できる導電性及び透明性を兼ね備えた導電膜及び該導電膜の製造方法の速やかな提供が望まれているのが現状である。
米国特許出願公開第2005/0056118号明細書 米国特許出願公開第2007/0074316号明細書
本発明は、従来における前記諸問題を解決し、以下の目的を達成することを課題とする。即ち、本発明は、膜はがれを起こすことなく、透明性及び導電性が大幅に向上した導電膜及び該導電膜の製造方法、並びにタッチパネルを提供することを目的とする。
前記課題を解決するため本発明者らが鋭意検討を重ねた結果、金属ナノワイヤー及び分散剤を含有する金属ナノワイヤー含有膜を浸漬液中に浸漬することにより、金属ナノワイヤー含有膜中の分散剤や余分な粒子などが除去でき、膜はがれを起こすことなく、透明性及び導電性が向上した導電膜が得られることを知見した。
本発明は、本発明者らによる前記知見に基づくものであり、前記課題を解決するための手段としては、以下の通りである。即ち、
<1> 金属ナノワイヤー及び分散剤を含有する金属ナノワイヤー含有膜を作製する金属ナノワイヤー含有膜作製工程と、
前記金属ナノワイヤー含有膜を浸漬液中に浸漬する浸漬工程と、を含むことを特徴とする導電膜の製造方法である。
<2> 浸漬液が、金属ナノワイヤー含有膜中の分散剤を溶解可能な溶媒である前記<1>に記載の導電膜の製造方法である。
<3> 浸漬液が、エタノール、エチレングリコール、メタノール及び水から選択される少なくとも1種である前記<1>から<2>のいずれかに記載の導電膜の製造方法である。
<4> 分散剤がイオン性界面活性剤である前記<1>から<3>のいずれかに記載の導電膜の製造方法である。
<5> イオン性界面活性剤が第4級アルキルアンモニウム塩である前記<4>に記載の導電膜の製造方法である。
<6> 金属ナノワイヤーが、銀を含有する前記<1>から<5>のいずれかに記載の導電膜の製造方法である。
<7> 金属ナノワイヤーが、平均短軸長さ50nm以下でありかつ平均長軸長さ5μm以上であり、短軸長さ50nm以下でありかつ長軸長さ5μm以上である金属ナノワイヤーを全金属粒子中に金属量で50質量%以上含む前記<1>から<6>のいずれかに記載の導電膜の製造方法である。
<8> 金属ナノワイヤーの短軸長さの変動係数が40%以下である前記<1>から<7>のいずれかに記載の導電膜の製造方法である。
<9> 金属ナノワイヤーの断面形状が、角が丸まった形状である前記<1>から<8>のいずれかに記載の導電膜の製造方法である。
<10> 金属ナノワイヤーの断面形状の鋭利度が75%以下である前記<1>から<9>のいずれかに記載の導電膜の製造方法である。
<11> 金属ナノワイヤー含有膜の作製が、金属ナノワイヤー及び分散剤を含む金属ナノワイヤー分散液を基材上に塗布し、乾燥させて行われる前記<1>から<10>のいずれかに記載の導電膜の製造方法である。
<12> 前記<1>から<11>のいずれかに記載の導電膜の製造方法により製造されたことを特徴とする導電膜である。
<13> 前記<12>に記載の導電膜を用いたことを特徴とするタッチパネルである。
本発明によると、従来の前記諸問題を解決することができ、膜はがれを起こすことなく、透明性及び導電性が大幅に向上した導電膜及び該導電膜の製造方法、並びにタッチパネルを提供することができる。
図1は、金属ナノワイヤーの鋭利度を求める方法を示す説明図である。 図2は、タッチパネルの一例を示す概略断面図である。 図3は、タッチパネルの他の一例を示す概略説明図である。 図4は、図3に示すタッチパネルにおける導電膜の配置例を示す概略平面図である。 図5は、タッチパネルの更に他の一例を示す概略断面図である。
(導電膜及び導電膜の製造方法)
本発明の導電膜の製造方法は、金属ナノワイヤー含有膜作製工程と、浸漬工程とを少なくとも含み、更に必要に応じてその他の工程を含んでなる。
本発明の導電膜は、本発明の導電膜の製造方法により製造される。
以下、本発明の導電膜の製造方法の説明を通じて本発明の導電膜の詳細についても明らかにする。
<金属ナノワイヤー含有膜作製工程>
前記金属ナノワイヤー含有膜作製工程は、金属ナノワイヤー及び分散剤を含有する金属ナノワイヤー含有膜を作製する工程である。
この場合、前記金属ナノワイヤー含有膜の作製は、金属ナノワイヤー及び分散剤を含む金属ナノワイヤー分散液を基材上に塗布し、乾燥させて行われることが好ましい。
<<金属ナノワイヤー分散液>>
前記金属ナノワイヤー分散液は、金属ナノワイヤー及び分散剤を含み、溶媒、更に必要に応じてその他の成分を含有してなる。
−金属ナノワイヤー−
前記金属ナノワイヤーは、平均短軸長さ(直径)が50nm以下であり、かつ平均長軸長さ(長さ)が5μm以上であり、このような直径及び長さを有する金属ナノワイヤーが、全金属粒子中に金属量で50質量%以上含まれているものである。
本発明において、前記金属ナノワイヤーとは、アスペクト比(長さ/直径)が30以上である金属微粒子を意味する。
前記金属ナノワイヤーの平均短軸長さは50nm以下であり、35nm以下が好ましく、20nm以下がより好ましい。なお、前記平均短軸長さが、小さすぎると耐酸化性が悪化し、耐久性が悪くなることがあるため、前記短軸長さは5nm以上であることが好ましい。一方、前記平均短軸長さが50nmを超えると、金属ナノワイヤー起因の散乱が生じるためか、十分な透明性を得ることができないことがある。
前記金属ナノワイヤーの平均長軸長さは、5μm以上であり、10μm以上が好ましく、30μm以上がより好ましい。なお、金属ナノワイヤーの長軸の長さが長すぎると金属ナノワイヤー製造時に絡まるためか、製造過程で凝集物が生じてしまうことがあるため、前記長軸の長さは1mm以下であることが好ましい。前記平均長軸長さが、5μm未満であると、密なネットワークを形成することが難しいためか、十分な導電性を得ることができないことがある。
ここで、前記金属ナノワイヤーの平均短軸長さ及び平均長軸長さは、例えば、透過型電子顕微鏡(TEM)と光学顕微鏡を用い、TEM像や光学顕微鏡像を観察することにより求めることができ、本発明においては、金属ナノワイヤーの短軸長さ及び長軸長さは、透過型電子顕微鏡(TEM)により300個の金属ナノワイヤーを観察し、その平均値から求めたものである。
本発明においては、短軸長さが50nm以下でありかつ長軸長さが5μm以上である金属ナノワイヤーが、全金属粒子中に金属量で50質量%以上含まれており、60質量%以上が好ましく、75質量%以上がより好ましい。
前記短軸長さが50nm以下であり長軸長さが5μm以上である金属ナノワイヤーの割合(以下、「適切ワイヤー化率」と称することもある)が、50質量%未満であると、伝導に寄与する金属量が減少するためか伝導性が低下してしまうことがあり、同時に密なワイヤーネットワークを形成できないために電圧集中が生じるためか、耐久性が低下してしまうことがある。また、ナノワイヤー以外の形状の粒子が球形などのプラズモン吸収が強い場合には透明度を悪化してしまうことがある。
ここで、前記適切ワイヤー化率は、例えば金属ナノワイヤーが銀ナノワイヤーである場合には、銀ナノワイヤー水分散液をろ過して銀ナノワイヤーとそれ以外の粒子を分離し、ICP発光分析装置を用いて、ろ紙に残っている銀(Ag)量と、ろ紙を透過したAg量とを各々測定することで、適切ワイヤー化率を求めることができる。ろ紙に残っている金属ナノワイヤーを透過型電子顕微鏡(TEM)で観察し、300個の金属ナノワイヤーの短軸長さを観察し、その分布を調べることにより、短軸長さが50nm以下でありかつ長軸長さが5μm以上である金属ナノワイヤーであることを確認する。なお、ろ紙は、TEM像で短軸長さが50nm以下であり、かつ長軸長さが5μm以上である金属ナノワイヤー以外の粒子の最長軸を計測し、その最長軸の5倍以上でありかつワイヤー長軸の最短長の1/2以下の径のものを用いることが好ましい。
本発明の金属ナノワイヤーの短軸長さ(直径)の変動係数は、40%以下が好ましく、35%以下がより好ましく、30%以下が更に好ましい。
前記変動係数が、40%を超えると、短軸長さの短いワイヤーに電圧が集中してしまうためか、耐久性が悪化することがある。
前記金属ナノワイヤーの短軸長さの変動係数は、例えば透過型電子顕微鏡(TEM)像から300個のナノワイヤーの短軸長さを計測し、その標準偏差と平均値を計算することにより、求めることができる。
本発明の金属ナノワイヤーの形状としては、例えば円柱状、直方体状、断面が多角形となる柱状など任意の形状をとることができるが、高い透明性が必要とされる用途では、円柱状や断面の多角形の角が丸まっている断面形状であることが好ましい。
前記金属ナノワイヤーの断面形状は、基材上に金属ナノワイヤー水分散液を塗布し、断面を透過型電子顕微鏡(TEM)で観察することにより調べることができる。
前記金属ナノワイヤーの断面の角とは、断面の各辺を延長し、隣り合う辺から降ろされた垂線と交わる点の周辺部を意味する。また、「断面の各辺」とはこれらの隣り合う角と角を結んだ直線とする。この場合、前記「断面の各辺」の合計長さに対する前記「断面の外周長さ」との割合を鋭利度とした。鋭利度は、例えば図1に示したような金属ナノワイヤー断面では、実線で示した断面の外周長さと点線で示した五角形の外周長さとの割合で表すことができる。この鋭利度が75%以下の断面形状を角の丸い断面形状と定義する。前記鋭利度は60%以下が好ましく、50%以下がより好ましい。前記鋭利度が75%を超えると、該角に電子が局在し、プラズモン吸収が増加するためか、黄色みが残るなどして透明性が悪化してしまうことがある。前記鋭利度の下限は、30%が好ましく、40%がより好ましい。
前記金属ナノワイヤーにおける金属としては、特に制限はなく、いかなる金属であってもよく、1種の金属以外にも2種以上の金属を組み合わせて用いてもよく、合金として用いることも可能である。これらの中でも、金属又は金属化合物から形成されるものが好ましく、金属から形成されるものがより好ましい。
前記金属としては、長周期律表(IUPAC1991)の第4周期、第5周期、及び第6周期からなる群から選ばれる少なくとも1種の金属が好ましく、第2〜14族から選ばれる少なくとも1種の金属がより好ましく、第2族、第8族、第9族、第10族、第11族、第12族、第13族、及び第14族から選ばれる少なくとも1種の金属が更に好ましく、主成分として含むことが特に好ましい。
前記金属としては、例えば銅、銀、金、白金、パラジウム、ニッケル、錫、コバルト、ロジウム、イリジウム、鉄、ルテニウム、オスミウム、マンガン、モリブデン、タングステン、ニオブ、タンテル、チタン、ビスマス、アンチモン、鉛、又はこれらの合金などが挙げられる。これらの中でも、銅、銀、金、白金、パラジウム、ニッケル、錫、コバルト、ロジウム、イリジウム又はこれらの合金が好ましく、パラジウム、銅、銀、金、白金、錫及びこれらの合金がより好ましく、銀又は銀を含有する合金が特に好ましい。
前記金属ナノワイヤーの前記金属ナノワイヤー分散液における含有量は、0.1質量%〜99質量%が好ましく、0.3質量%〜95質量%がより好ましい。前記含有量が、0.1質量%未満であると、製造時、乾燥工程における負荷が多大となり、99質量%を超えると、粒子の凝集が起こりやすくなることがある。
−分散剤−
前記分散剤としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば第4級アルキルアンモニウム塩等のイオン性界面活性剤;アミノ基含有化合物、チオール基含有化合物、スルフィド基含有化合物、アミノ酸又はその誘導体、ペプチド化合物、多糖類、多糖類由来の天然高分子、合成高分子、又はこれらに由来するゲル等の高分子類、などが挙げられる。これらの中でも、浸漬時に洗浄することが容易であるため第4級アルキルアンモニウム塩が特に好ましい。
前記第4級アルキルアンモニウム塩としては、例えばヘキサデシルトリメチルアンモニウムブロミド(HTAB)、ヘキサデシルトリメチルアンモニウムクロリド、ステアリルトリメチルアンモニウムブロミド(STAB)、ステアリルトリメチルアンモニウムクロリド、テトラデシルトリメチルアンモニウムブロミド、テトラデシルトリメチルアンモニウムクロリド、ジラウリルジメチルアンモニウムブロミド、ジラウリルジメチルアンモニウムクロリドなどが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。これらの中でも、ヘキサデシルトリメチルアンモニウムブロミド(HTAB)が特に好ましい。
前記高分子類としては、例えば保護コロイド性のあるポリマーでゼラチン、ポリビニルアルコール、メチルセルロース、ヒドロキシプルピルセルロース、ポリアルキレンアミン、ポリアクリル酸の部分アルキルエステル、ポリビニルピロリドン(PVP)、ポリビニルピロリドン共重合体、などが挙げられる。
前記分散剤として使用可能な構造については、例えば「顔料の事典」(伊藤征司郎編、株式会社朝書院発行、2000年)の記載を参照できる。
前記分散剤の前記金属ナノワイヤー分散液における含有量は、下記数式1により求めることができ、金属ナノワイヤーを分散できていれば特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、20質量%〜95質量%が好ましく、40質量%〜90質量%がより好ましい。
<数式1>
分散剤の金属ナノワイヤー分散液における含有量(質量%)=
(金属ナノワイヤー分散液中の金属含有量)/(金属ナノワイヤー分散液中の金属含有量+分散剤の含有量)×100
<<金属ナノワイヤーの製造方法>>
前記金属ナノワイヤーの製造方法としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば(1)ポリオール法(米国特許出願公開第2005/0056118号明細書、米国特許出願公開第2007/0074316号明細書参照)、(2)少なくともハロゲン化合物、及び還元剤を含む水溶媒中に、金属錯体溶液を添加して加熱する工程と、好ましくは脱塩処理工程とを含む金属ナノワイヤーの製造方法、などが挙げられる。これらの中でも、前記(2)の金属ナノワイヤーの製造方法が特に好ましい。
<<前記(2)の金属ナノワイヤーの製造方法>>
前記(2)の金属ナノワイヤーの製造方法は、少なくともハロゲン化合物、及び還元剤を含む水溶媒中に、金属錯体溶液を添加して加熱する工程と、好ましくは脱塩処理工程とを含み、更に必要に応じてその他の工程を含んでなる。
−金属錯体−
前記金属錯体としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、銀錯体が特に好ましい。前記銀錯体の配位子としては、例えばCN、SCN、SO 2−、チオウレア、アンモニアなどが挙げられる。これらについては、“The Theory of the Photographic Process 4th Edition”Macmillan Publishing、T.H.James著の記載を参照することができる。これらの中でも、銀アンモニア錯体が特に好ましい。
前記金属錯体の添加は、分散剤とハロゲン化合物の後に添加することが好ましい。ワイヤー核を高い確率で形成できるためか、本発明における適切な短軸長さ(直径)や長軸長さの金属ナノワイヤーの割合を高める効果がある。
前記溶媒としては、親水性溶媒が好ましく、該親水性溶媒としては、例えば水、メタノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、ブタノール等のアルコール類;ジオキサン、テトラヒドロフラン等のエーテル類;アセトン等のケトン類;テトラヒドロフラン、ジオキサン等の環状エーテル類、などが挙げられる。
加熱温度は、150℃以下が好ましく、20℃以上130℃以下がより好ましく、30℃以上100℃以下が更に好ましく、40℃以上90℃以下が特に好ましい。必要であれば、粒子形成過程で温度を変更してもよく、途中での温度変更は核形成の制御や再核発生の抑制、選択成長の促進による単分散性向上の効果があることがある。
前記加熱温度が、150℃を超えると、ナノワイヤーの断面の角が急峻になるためか、塗布膜評価での透過率が低くなることがある。また、前記加熱温度が低くなる程、核形成確率が下がり金属ナノワイヤーが長くなりすぎたためか、金属ナノワイヤーが絡みやすく、分散安定性が悪くなることがある。この傾向は20℃以下で顕著となる。
前記加熱の際には還元剤を添加して行うことが好ましい。該還元剤としては、特に制限はなく、通常使用されるものの中から適宜選択することができ、例えば、水素化ホウ素ナトリウム、水素化ホウ素カリウム等の水素化ホウ素金属塩;水素化アルミニウムリチウム、水素化アルミニウムカリウム、水素化アルミニウムセシウム、水素化アルミニウムベリリウム、水素化アルミニウムマグネシウム、水素化アルミニウムカルシウム等の水素化アルミニウム塩;亜硫酸ナトリウム、ヒドラジン化合物、デキストリン、ハイドロキノン、ヒドロキシルアミン、クエン酸又はその塩、コハク酸又はその塩、アスコルビン酸又はその塩等;ジエチルアミノエタノール、エタノールアミン、プロパノールアミン、トリエタノールアミン、ジメチルアミノプロパノール等のアルカノールアミン;プロピルアミン、ブチルアミン、ジプロピレンアミン、エチレンジアミン、トリエチレンペンタミン等の脂肪族アミン;ピペリジン、ピロリジン、Nメチルピロリジン、モルホリン等のヘテロ環式アミン;アニリン、N−メチルアニリン、トルイジン、アニシジン、フェネチジン等の芳香族アミン;ベンジルアミン、キシレンジアミン、N−メチルベンジルアミン等のアラルキルアミン;メタノール、エタノール、2−プロパノール等のアルコール;エチレングリコール、グルタチオン、有機酸類(クエン酸、リンゴ酸、酒石酸等)、還元糖類(グルコース、ガラクトース、マンノース、フルクトース、スクロース、マルトース、ラフィノース、スタキオース等)、糖アルコール類(ソルビトール等)などが挙げられる。これらの中でも、還元糖類、還元糖類の誘導体としての糖アルコール類が特に好ましい。
なお、還元剤種によっては機能として分散剤としても働く場合があり、同様に好ましく用いることができる。
前記還元剤の添加のタイミングは、分散剤の添加前でも添加後でもよく、ハロゲン化合物の添加前でも添加後でもよい。
本発明の金属ナノワイヤー製造の際にはハロゲン化合物を添加して行うことが好ましい。
前記ハロゲン化合物としては、臭素、塩素、ヨウ素を含有する化合物であれば特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、臭化ナトリウム、塩化ナトリウム、ヨウ化ナトリウム、ヨウ化カリウム、臭化カリウム、塩化カリウム、ヨウ化カリウムなどのアルカリハライドや下記の分散剤と併用できる物質が好ましい。ハロゲン化合物の添加タイミングは、分散剤の添加前でも添加後でもよく、還元剤の添加前でも添加後でもよい。
なお、ハロゲン化合物種によっては、分散剤として機能するものがありうるが、同様に好ましく用いることができる。
前記ハロゲン化合物の代替としてハロゲン化金属微粒子を使用してもよいし、ハロゲン化合物とハロゲン化金属微粒子を共に使用してもよい。
分散剤とハロゲン化合物、又はハロゲン化金属微粒子は同一物質で併用してもよい。分散剤とハロゲン化合物を併用した化合物としては、例えば、アミノ基と臭化物イオンを含むヘキサデシルトリメチルアンモニウムブロミド(HTAB)アミノ基と塩化物イオンを含むヘキサデシルトリメチルアンモニウムクロリド(HTAC)などが挙げられる。
前記金属ナノワイヤー製造の際には分散剤を添加して行うことが好ましい。なお、使用する分散剤の種類によって得られる金属ナノワイヤーの形状を変化させることができる。
前記分散剤を添加する段階は、粒子調製する前に添加し、分散ポリマー存在下で添加してもよいし、粒子調整後に分散状態の制御のために添加しても構わない。分散剤の添加を二段階以上に分けるときには、その量は必要とするワイヤーの長さにより変更する必要がある。これは核となる金属粒子量の制御によるワイヤーの長さに起因しているためと考えられる。
前記分散剤としては、上述したものを用いることができる。
前記脱塩処理は、金属ナノワイヤーを形成した後、限外ろ過、透析、ゲルろ過、デカンテーション、遠心分離などの手法により行うことができる。
前記金属ナノワイヤー分散液における分散溶媒としては、主として水が用いられ、水と混和する有機溶媒を80容量%以下の割合で併用することができる。
前記有機溶媒としては、例えば、沸点が50℃〜250℃、より好ましくは55℃〜200℃のアルコール系化合物が好適に用いられる。このようなアルコール系化合物を併用することにより、塗布工程での塗り付け良化、乾燥負荷の低減をすることができる。
前記アルコール系化合物としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えばメタノール、エタノール、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ポリエチレングリコール200、ポリエチレングリコール300、グリセリン、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、1,3−プロパンジオール、1,2−ブタンジオール、1,4−ブタンジオール、1,5−ペンタンジオール、1−エトキシ−2−プロパノール、エタノールアミン、ジエタノールアミン、2−(2−アミノエトキシ)エタノール、2−ジメチルアミノイソプロパノール、などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
前記金属ナノワイヤー分散液は、アルカリ金属イオン、アルカリ土類金属イオン、ハロゲン化物イオン等の無機イオンをなるべく含まないことが好ましい。
前記金属ナノワイヤー分散液の電気伝導度は、1mS/cm以下が好ましく、0.1mS/cm以下がより好ましく、0.05mS/cm以下が更に好ましい。
前記金属ナノワイヤー分散液の20℃における粘度は、0.5mPa・s〜100mPa・sが好ましく、1mPa・s〜50mPa・sがより好ましい。
前記金属ナノワイヤー分散液には、必要に応じて、バインダー、各種の添加剤、例えば、界面活性剤、重合性化合物、酸化防止剤、硫化防止剤、腐食防止剤、粘度調整剤、防腐剤などを含有することができる。
前記バインダーとしては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えばゼラチン、ゼラチン誘導体、ガゼイン、寒天、でんぷん、ポリビニルアルコール、ポリアクリル酸共重合体、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ポリビニルピロリドン、デキストラン、などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
前記バインダーの前記金属ナノワイヤー分散液における含有量は、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、銀1質量部に対し、0.01質量部〜10質量部が好ましく、0.1質量部〜5質量部がより好ましい。
前記腐食防止剤としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、アゾール類が好適である。前記アゾール類としては、例えばベンゾトリアゾール、トリルトリアゾール、メルカプトベンゾチアゾール、メルカプトベンゾトリアゾール、メルカプトベンゾテトラゾール、(2−ベンゾチアゾリルチオ)酢酸、3−(2−ベンゾチアゾリルチオ)プロピオン酸、及びこれらのアルカリ金属塩、アンモニウム塩、並びにアミン塩から選ばれる少なくとも1種が挙げられる。前記腐食防止剤を含有することで、優れた防錆効果を発揮することができる。
−基材−
前記金属ナノワイヤー分散液を塗布する基材としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、白板ガラス、青板ガラス、シリカコート青板ガラス等の透明ガラス基板;ポリカーボネート樹脂、ポリエーテルスルホン樹脂、ポリエステル樹脂、アクリル樹脂、塩化ビニル樹脂、芳香族ポリアミド樹脂、ポリアミドイミド樹脂、ポリイミド樹脂等の合成樹脂製シート、フィルム又は基板;アルミニウム板、銅板、ニッケル板、ステンレス板等の金属基板;その他セラミック板、光電変換素子を有する半導体基板などを挙げることができる。これらの基板には所望により、シランカップリング剤等の薬品処理、プラズマ処理、イオンプレーティング、スパッタリング、気相反応法、真空蒸着などの前処理を行うことができる。
以上のようにして作製された金属ナノワイヤー含有膜の厚みは、0.02μm〜1μmが好ましく、0.03μm〜0.3μmがより好ましい。
<浸漬工程>
前記浸漬工程は、前記金属ナノワイヤー含有膜を浸漬液中に浸漬する工程である。
前記浸漬は、金属ナノワイヤー含有膜全体が浸漬液中に浸かることができれば特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば(1)容器中に浸漬液を入れ、浸漬液中に金属ナノワイヤー含有膜を浸漬する方法、(2)塗布物を浸漬液中に通過させる方法などが挙げられる。
前記浸漬液としては、金属ナノワイヤー含有膜中の分散剤を溶解可能なものであれば特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば水、メタノール、エタノール、エチレングリコール、アセトンなどが挙げられる。これらの中でも、水、メタノール、エタノール、エチレングリコールが好ましく、水、エタノール、エチレングリコールが特に好ましい。
前記浸漬工程における浸漬の条件としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば浸漬液がエタノールであれば、5℃〜40℃の範囲で1秒間〜30分間が好ましく、10℃〜30℃の範囲で3秒間〜3分間がより好ましい。
前記金属ナノワイヤー含有膜を浸漬液中に浸漬することにより、金属ナノワイヤー含有膜から分散剤が除去されたことは、例えば分散剤としてイオン性界面活性剤を用いた場合には、浸漬処理後の浸漬液の導電度を測定することにより確認することができる。
本発明の導電膜は、本発明の導電膜の製造方法により製造される。
本発明の導電膜の表面抵抗は、1×10Ω/□以下が好ましく、1×10Ω/□以下がより好ましい。
ここで、前記表面抵抗は、例えば四端子法により測定することができる。
本発明の導電膜の光透過率は、70%以上が好ましく、80%以上がより好ましい。
ここで、前記透過率は、例えば自記分光光度計(UV2400−PC、島津製作所製)により測定することができる。
本発明の導電膜は、膜はがれを起こすことなく、透明性と導電性を大幅に向上させることができるので、例えばタッチパネル、ディスプレイ用電極、電磁波シールド、有機又は無機ELディスプレイ用電極、電子パーパー、フレキシブルディスプレイ用電極、集積型太陽電池、表示素子、その他の各種デバイスなどに幅広く適用される。これらの中でも、タッチパネル、表示素子、集積型太陽電池が特に好ましい。
<表示素子>
本発明で用いられる表示素子としての液晶表示素子は、上記のようにして基板上にパターニングされた本発明の前記導電膜が設けられた素子基板と、対向基板であるカラーフィルター基板とを、位置を合わせて圧着後、熱処理して組み合わせ、液晶を注入し、注入口を封止することによって製作される。このとき、カラーフィルター上に形成される導電膜も、本発明の前記導電膜を用いることが好ましい。
また、前記素子基板上に液晶を散布した後、基板を重ね合わせ、液晶が漏れないように密封して液晶表示素子が製作されてもよい。
なお、前記液晶表示素子に用いられる液晶、即ち液晶化合物及び液晶組成物については特に制限はなく、いずれの液晶化合物及び液晶組成物をも使用することができる。
<集積型太陽電池>
本発明で用いられる集積型太陽電池(以下、太陽電池デバイスと称することもある)としては、特に制限はなく、太陽電池デバイスとして一般的に用いられるものを使用することができる。例えば、単結晶シリコン系太陽電池デバイス、多結晶シリコン系太陽電池デバイス、シングル接合型、又はタンデム構造型等で構成されるアモルファスシリコン系太陽電池デバイス、ガリウムヒ素(GaAs)やインジウム燐(InP)等のIII−V族化合物半導体太陽電池デバイス、カドミウムテルル(CdTe)等のII−VI族化合物半導体太陽電池デバイス、銅/インジウム/セレン系(いわゆる、CIS系)、銅/インジウム/ガリウム/セレン系(いわゆる、CIGS系)、銅/インジウム/ガリウム/セレン/硫黄系(いわゆる、CIGSS系)等のI−III−VI族化合物半導体太陽電池デバイス、色素増感型太陽電池デバイス、有機太陽電池デバイスなどが挙げられる。これらの中でも、本発明においては、上記太陽電池デバイスが、タンデム構造型等で構成されるアモルファスシリコン系太陽電池デバイス、及び銅/インジウム/セレン系(いわゆる、CIS系)、銅/インジウム/ガリウム/セレン系(いわゆる、CIGS系)、銅/インジウム/ガリウム/セレン/硫黄系(いわゆる、CIGSS系)等のI−III−VI族化合物半導体太陽電池デバイスであることが好ましい。
タンデム構造型等で構成されるアモルファスシリコン系太陽電池デバイスの場合、アモルファスシリコン、微結晶シリコン薄膜層、また、これらにGeを含んだ薄膜、更に、これらの2層以上のタンデム構造が光電変換層として用いられる。成膜はプラズマCVD等を用いる。
前記太陽電池に用いられる本発明の導電膜としての透明導電層は、前記全ての太陽電池デバイスに関して適用できる。前記透明導電層は、太陽電池デバイスのどの部分に含まれてもよいが、光電変換層に隣接していることが好ましい。光電変換層との位置関係に関しては下記の構成が好ましいが、これに限定されるものではない。また、下記に記した構成は太陽電池デバイスを構成する全ての部分を記載しておらず、前記透明導電層の位置関係が分かる範囲の記載としている。
(A)基板−透明導電層(本発明品)−光電変換層
(B)基板−透明導電層(本発明品)−光電変換層−透明導電層(本発明品)
(C)基板−電極−光電変換層−透明導電層(本発明品)
(D)裏面電極−光電変換層−透明導電層(本発明品)
また、前記太陽電池に用いられる透明導電層は、赤外波長の透過率が高く、かつシート抵抗が小さいため、赤外波長に対する吸収の大きな太陽電池、例えばタンデム構造型等で構成されるアモルファスシリコン系太陽電池、銅/インジウム/セレン系(いわゆる、CIS系)、銅/インジウム/ガリウム/セレン系(いわゆる、CIGS系)、銅/インジウム/ガリウム/セレン/硫黄系(いわゆる、CIGSS系)等のI−III−VI族化合物半導体太陽電池などに好適に用いられる。
(タッチパネル)
本発明の導電膜をタッチパネルの透明導電体として使用した場合、透過率の向上により視認性に優れ、かつ導電性の向上により素手、手袋を嵌めた手、指示具のうち少なくとも一つによる文字等の入力又は画面操作に対し応答性に優れるタッチパネルを製作することができる。
前記タッチパネルとしては、広く公知のタッチパネルが挙げられ、いわゆるタッチセンサー及びタッチパッドとして知られているものに対して、本発明の導電膜を適用することができる。
前記タッチパネルとしては、前記導電膜を有する限り特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、表面型静電容量方式タッチパネル、投射型静電容量方式タッチパネル、抵抗膜式タッチパネルなどが挙げられる。
前記表面型静電容量方式タッチパネルの一例について図2を用いて説明する。この図2において、タッチパネル10は、透明基板11の表面を一様に覆うように透明導電膜12を配してなり、透明基板11の端部の透明導電膜12上に、図示しない外部検知回路との電気接続のための電極端子18が形成されている。
なお、図2中13は、シールド電極となる透明導電膜を示し、14、17は、保護膜を示し、15は、中間保護膜を示し、16は、グレア防止膜を示す。
透明導電膜12上の任意の点を指でタッチ等すると、前記透明導電膜12は、タッチされた点で人体を介して接地され、各電極端子18と接地ラインとの間の抵抗値に変化が生じる。この抵抗値の変化を前記外部検知回路によって検知し、タッチした点の座標が特定される。
前記表面型静電容量方式タッチパネルの他の一例を図3を用いて説明する。この図3においてタッチパネル20は、透明基板21の表面を覆うように配された透明導電膜22と透明導電膜23と、該透明導電膜22と該透明導電膜23とを絶縁する絶縁層24と、指等の接触対象と透明導電膜22又は透明導電膜23の間に静電容量を生じる絶縁カバー層25からなり、指等の接触対象に対して位置検知する。構成によっては、透明導電膜22,23を一体として構成することもできる。また、絶縁層24又は絶縁カバー層25を空気層として構成してもよい。
絶縁カバー層25を指等でタッチすると、指等と透明導電膜22又は透明導電膜23の間の静電容量の値が変化に変化が生じる。この静電容量値の変化を前記外部検知回路によって検知し、タッチした点の座標が特定される。
また、図4により、投射型静電容量方式タッチパネルとしてのタッチパネル20を透明導電膜22と透明導電膜23とを平面から視た配置を通じて模式的に説明する。
タッチパネル20は、X軸方向の位置を検出可能とする複数の透明導電膜22と、Y軸方向の複数の透明導電膜23とが、外部端子に接続可能に配されている。透明導電膜22と透明導電膜23とは、指先等の接触対象に対し複数接触して、接触情報が多点で入力されることを可能とされる。
このタッチパネル20上の任意の点を指でタッチ等すると、X軸方向及びY軸方向の座標が位置精度よく特定される。
なお、透明基板、保護層等のその他の構成としては、前記表面型静電容量方式タッチパネルの構成を適宜選択して適用することができる。また、タッチパネル20において、複数の透明導電膜22と、複数の透明導電膜23とによる透明導電膜のパターンの例を示したが、その形状、配置等としては、これらに限られない。
前記抵抗膜式タッチパネルの一例について図5を参照して説明する。この図5において、タッチパネル30は、透明導電膜32が配された基板31と、該透明導電膜32上に複数配されたスペーサ36と、空気層34を介して、透明導電膜32と接触可能な透明導電膜33と、該透明導電膜33上に配される透明フィルム35とが支持されて構成される。
このタッチパネル30に対して、透明フィルム35側からタッチすると、透明フィルム35が押圧され、押し込まれた透明導電膜32と透明導電膜33とが接触し、この位置での電位変化を図示しない外部検知回路で検出することで、タッチした点の座標が特定される。
以下、本発明の実施例を説明するが、本発明は、これらの実施例に何ら限定されるものではない。
以下の例において、銀ナノワイヤーの平均短軸長さ(直径)及び平均長軸長さ、銀ナノワイヤー短軸長さ(直径)の変動係数、適切ワイヤー化率、及び銀ナノワイヤーの断面角の鋭利度は、以下のようにして測定した。
<銀ナノワイヤーの平均短軸長さ(直径)及び平均長軸長さ>
透過型電子顕微鏡(TEM;日本電子株式会社製、JEM−2000FX)を用い、300個の銀ナノワイヤーを観察し、その平均値から銀ナノワイヤーの平均短軸長さ(直径)及び平均長軸長さを求めた。
<銀ナノワイヤー短軸長さ(直径)の変動係数>
透過型電子顕微鏡(TEM、日本電子株式会社製、JEM−2000FX)を用い、300個の銀ナノワイヤーを観察し、その平均値から銀ナノワイヤーの短軸長さ(直径)を計測し、その標準偏差と平均値を計算することにより変動係数を求めた。
<適切ワイヤー化率>
各銀ナノワイヤー水分散液をろ過して銀ナノワイヤーとそれ以外の粒子を分離し、ICP発光分析装置(株式会社島津製作所製、ICPS−8000)を用いてろ紙に残っているAg量と、ろ紙を透過したAg量を各々測定し、短軸長さ(直径)が50nm以下であり、かつ長軸長さが5μm以上である銀ナノワイヤー(適切なワイヤー)の全金属粒子中の金属量(質量%)を求めた。
なお、適切ワイヤー化率を求める際の適切な銀ワイヤーの分離は、メンブレンフィルター(Millipore社製、FALP02500、孔径1.0μm)を用いて行った。
<銀ナノワイヤーの断面角の鋭利度>
銀ナノワイヤーの断面形状は、基材上に銀ナノワイヤー水分散液を塗布し、断面を透過型電子顕微鏡(TEM;日本電子株式会社製、JEM−2000FX)で観察し、300個の断面について、断面の外周長さと断面の各辺の合計長さを計測し、「断面の各辺」の合計長さに対する前記「断面の外周長さ」との比率である鋭利度を求めた。この鋭利度が75%以下の場合には角の丸い断面形状であるとした。
(調製例1)
−試料No.101の調製−
予め、下記の添加液A、G、及びHを調製した。
〔添加液A〕
硝酸銀粉末0.51gを純水50mLに溶解した。その後、1Nのアンモニア水を透明になるまで添加した。そして、全量が100mLになるように純水を添加した。
〔添加液G〕
グルコース粉末0.5gを140mLの純水で溶解して、添加液Gを調製した。
〔添加液H〕
ヘキサデシルトリメチルアンモニウムブロミド(HTAB)粉末0.5gを27.5mLの純水で溶解して、添加液Hを調製した。
次に、以下のようにして、銀ナノワイヤー水分散液を調製した。
純水410mLを三口フラスコ内に入れ、20℃にて攪拌しながら、添加液H 82.5mL、及び添加液G 206mLをロートにて添加した(一段目)。この液に、添加液A 206mLを流量2.0mL/min、攪拌回転数800rpmで添加した(二段目)。その10分間後、添加液Hを82.5mL添加した(三段目)。その後、3℃/分で内温75℃まで昇温した。その後、攪拌回転数を200rpmに落とし、5時間加熱した。
得られた水分散液を冷却した後、限外濾過モジュールSIP1013(旭化成株式会社製、分画分子量6,000)、マグネットポンプ、及びステンレスカップをシリコーン製チューブで接続し、限外濾過装置とした。
銀ナノワイヤー分散液(水溶液)をステンレスカップに入れ、ポンプを稼動させて限外濾過を行った。モジュールからの濾液が50mLになった時点で、ステンレスカップに950mLの蒸留水を加え、洗浄を行った。上記の洗浄を伝導度が50μS/cm以下になるまで繰り返した後、濃縮を行い、試料No.101の銀ナノワイヤー水分散液を作製した。
得られた試料No.101の銀ナノワイヤーの平均短軸長さ(直径)、平均長軸長さ、適切ワイヤー化率、銀ナノワイヤー直径の変動係数、及び断面角の鋭利度を表1に示す。
(調製例2)
−試料No.102の調製−
調製例1において、一段目の混合溶液の初期温度20℃を30℃に変えた以外は、調製例1と同様にして、試料No.102の銀ナノワイヤー水分散液を作製した。
得られた試料No.102の銀ナノワイヤーの平均短軸長さ(直径)、平均長軸長さ、適切ワイヤー化率、銀ナノワイヤー直径の変動係数、及び断面角の鋭利度を表1に示す。
(調製例3)
−試料No.103の調製−
調製例1において、一段目で添加する添加液Hの量を82.5mLから65.0mLに変えた以外は、調製例1と同様にして、試料No.103の銀ナノワイヤー水分散液を作製した。
得られた試料No.103の銀ナノワイヤーの平均短軸長さ(直径)、平均長軸長さ、適切ワイヤー化率、銀ナノワイヤー直径の変動係数、及び断面角の鋭利度を表1に示す。
(調製例4)
−試料No.104の調製−
調製例1において、添加液Hに添加するヘキサデシルトリメチルアンモニウムブロミド(HTAB)を等モルのステアリルトリメチルアンモニウムブロミド(STAB)に代えた以外は、調製例1と同様にして、試料No.104の銀ナノワイヤー水分散液を調製した。
得られた試料No.104の銀ナノワイヤーの平均短軸長さ(直径)、平均長軸長さ、適切ワイヤー化率、銀ナノワイヤー直径の変動係数、及び断面角の鋭利度を表1に示す。
(調製例5)
−試料No.105の調製−
エチレングリコール30mlを三口フラスコに入れ160℃に加熱した。その後、36mMのポリビニルピロリドン(PVP)(K−55、和光純薬工業株式会社製)、3μMのアセチルアセトナート鉄、60μMの塩化ナトリウムエチレングリコール溶液18mlと、24mMの硝酸銀エチレングリコール溶液18mlを毎分1mlの速度で添加した。160℃で60分間加熱後室温まで冷却した。水を加えて遠心分離し、伝導度が50μS/cm以下になるまで精製し、試料No.105の銀ナノワイヤーの水分散液を得た。
得られた試料No.105の銀ナノワイヤーの平均短軸長さ(直径)、平均長軸長さ、適切ワイヤー化率、銀ナノワイヤー直径の変動係数、及び断面角の鋭利度を表1に示す。
(調製例6)
−試料No.106の調製−
調製例5において、添加するポリビニルピロリドン(PVP)(K−55、和光純薬工業株式会社製)を72mMに変えた以外は、調製例5と同様にして、試料No.106の銀ナノワイヤー水分散液を作製した。
得られた試料No.106の銀ナノワイヤーの平均短軸長さ(直径)、平均長軸長さ、適切ワイヤー化率、銀ナノワイヤー直径の変動係数、及び断面角の鋭利度を表1に示す。
(実施例1)
−下引き層の形成−
市販の二軸延伸熱固定済の厚み100μmのポリエチレンテレフタレート(PET)基板に8W/m・分のコロナ放電処理を施し、下記組成の下引き層用塗布液を塗布して乾燥厚み0.8μmの下引き層を形成した。
−下引き層用塗布液の組成−
・ブチルアクリレート・・・40質量%
・スチレン・・・20質量%
・グリシジルアクリレート・・・・40質量%
上記組成からなる共重合体ラテックスに、ヘキサメチレン−1,6−ビス(エチレンウレア)を0.5質量%含有させて、下引き層用塗布液を調製した。
次に、下引き層の表面に8W/m・分のコロナ放電処理を施して、ヒドロキシエチルセルロースを親水性ポリマー層として乾燥厚みが0.2μmになるように塗設した。
次に、ドクターコーターを用いて、試料No.101の銀ナノワイヤー水分散液を親水性ポリマー層上に塗布し、乾燥した。塗布銀量を蛍光X線分析装置(SII社製、SEA1100)にて測定し、0.02g/mとなるように塗布銀量を調節し、厚み0.1μmの銀ナノワイヤー含有塗布膜を形成した。
<浸漬処理>
作製した銀ナノワイヤー含有塗布膜について、以下の浸漬条件により、浸漬処理を行った。
−浸漬条件−
浸漬液としてエタノールを用い、温度25℃下で浸漬し、15秒間保持した。
次に、浸漬処理後の銀ナノワイヤー含有塗布膜(導電膜)について、以下のようにして諸特性を評価した。結果を表2に示す。
<塗布膜の透過率(透明性)>
得られた浸漬処理後の銀ナノワイヤー含有塗布膜(導電膜)を、島津製作所製UV−2550を用いて、400nm〜800nmの透過率を測定し、下記基準で評価した。
〔評価基準〕
◎:透過率が90%以上で、実用上問題ないレベルである。
○:透過率が80%以上90%未満で、実用上問題ないレベルである。
△:塗布膜がやや黄色味を帯び、透過率が75%以上80%未満で、実用上問題ないレベルである。
×:塗布膜が黄色味を帯び、透過率が0%以上75%未満で、実用上問題あるレベルである。
<塗布膜の表面抵抗(導電性)>
得られた浸漬処理後の金属ナノワイヤー含有膜(導電膜)を、表面抵抗計(三菱化学株式会社製、Loresta−GP MCP−T600)を用いて表面抵抗を測定し、下記基準で導電性を評価した。
〔評価基準〕
◎:表面抵抗が100Ω/□未満で、実用上問題ないレベルである。
○:表面抵抗が500Ω/□未満で、実用上問題ないレベルである。
△:表面抵抗が1,000Ω/□未満で、実用上問題ないレベルである。
×:表面抵抗が1,000Ω/□以上で、実用上問題あるレベルである。
<塗布膜の膜はがれの評価>
銀ナノワイヤー含有塗布膜を浸漬液から引き上げて乾燥させた後、1cmあたり一点の膜厚を測定し、浸漬させる前との平均膜厚減少率を求めて、下記基準で評価した。
〔評価基準〕
◎:平均膜厚減少率が90%以上である。
○:平均膜厚減少率が75%以上である。
△:平均膜厚減少率が50%以上である。
×:平均膜厚減少率が50%未満である。
(実施例2〜11及び比較例1〜8)
実施例1において、表2に示す銀ナノワイヤー含有塗布膜(試料No.101〜試料No.106)、浸漬処理の有無、浸漬液、及び遠心分離の有無に変えた以外は、実施例1と同様にして、浸漬処理後の銀ナノワイヤー含有塗布膜を作製し、実施例1と同様にして、諸特性を評価した。結果を表2に示す。
なお、実施例10、11及び比較例7、8における遠心分離は、試料No.101及び試料No.106を作製した後、塗布を行う前に4,500rpmで10分間の条件で行った。
(実施例12)
−タッチパネルの作製−
実施例1で作製した導電膜を用いて、『最新タッチパネル技術』(2009年7月6日発行、株式会社テクノタイムズ)、三谷雄二監修、“タッチパネルの技術と開発”、シーエムシー出版(2004年12月発行)、「FPD International 2009 Forum T−11講演テキストブック」、「Cypress Semiconductor Corporation アプリケーションノートAN2292」等に記載の方法により、タッチパネルを作製した。
作製したタッチパネルを使用した場合、透過率の向上により視認性に優れ、かつ導電性の向上により素手、手袋を嵌めた手、指示具のうち少なくとも一つによる文字等の入力又は画面操作に対し応答性に優れるタッチパネルを製作できることが分かった。
本発明の導電膜の製造方法により製造された導電膜は、膜はがれを起こすことなく、透明性及び導電性が大幅に向上したので、例えばタッチパネル、ディスプレイ用電極、電磁波シールド、有機又は無機ELディスプレイ用電極、電子パーパー、フレキシブルディスプレイ用電極、集積型太陽電池、表示素子、その他の各種デバイスなどに幅広く用いられる。
10、20、30 タッチパネル
11、21、31 透明基板
12、13、22、23、32、33 透明導電膜
24 絶縁層
25 絶縁カバー層
14、17 保護膜
15 中間保護膜
16 グレア防止膜
18 電極端子
34 空気層
35 透明フィルム
36 スペーサ

Claims (13)

  1. 金属ナノワイヤー及び分散剤を含有する金属ナノワイヤー含有膜を作製する金属ナノワイヤー含有膜作製工程と、
    前記金属ナノワイヤー含有膜を浸漬液中に浸漬する浸漬工程と、を含むことを特徴とする導電膜の製造方法。
  2. 浸漬液が、金属ナノワイヤー含有膜中の分散剤を溶解可能な溶媒である請求項1に記載の導電膜の製造方法。
  3. 浸漬液が、エタノール、エチレングリコール、メタノール及び水から選択される少なくとも1種である請求項1から2のいずれかに記載の導電膜の製造方法。
  4. 分散剤がイオン性界面活性剤である請求項1から3のいずれかに記載の導電膜の製造方法。
  5. イオン性界面活性剤が第4級アルキルアンモニウム塩である請求項4に記載の導電膜の製造方法。
  6. 金属ナノワイヤーが、銀を含有する請求項1から5のいずれかに記載の導電膜の製造方法。
  7. 金属ナノワイヤーが、平均短軸長さ50nm以下でありかつ平均長軸長さ5μm以上であり、短軸長さ50nm以下でありかつ長軸長さ5μm以上である金属ナノワイヤーを全金属粒子中に金属量で50質量%以上含む請求項1から6のいずれかに記載の導電膜の製造方法。
  8. 金属ナノワイヤーの短軸長さの変動係数が40%以下である請求項1から7のいずれかに記載の導電膜の製造方法。
  9. 金属ナノワイヤーの断面形状が、角が丸まった形状である請求項1から8のいずれかに記載の導電膜の製造方法。
  10. 金属ナノワイヤーの断面形状の鋭利度が75%以下である請求項1から9のいずれかに記載の導電膜の製造方法。
  11. 金属ナノワイヤー含有膜の作製が、金属ナノワイヤー及び分散剤を含む金属ナノワイヤー分散液を基材上に塗布し、乾燥させて行われる請求項1から10のいずれかに記載の導電膜の製造方法。
  12. 請求項1から11のいずれかに記載の導電膜の製造方法により製造されたことを特徴とする導電膜。
  13. 請求項12に記載の導電膜を用いたことを特徴とするタッチパネル。
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