JP2011147023A - 光通信システム、局側装置、加入者側装置、及び光通信方法 - Google Patents

光通信システム、局側装置、加入者側装置、及び光通信方法 Download PDF

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Abstract

【課題】迅速な波長切替、方路切替、又はこれらを組み合わせた切替の通知ができ、且つ光アクセスネットワークの既設ONUとの共存が可能な光通信システム、OLT、ONU、及び光通信方法を提供することを目的とする。
【解決手段】本光通信方法は、OLTが、波長分割多重且つ時分割多重で下り信号光を送信する際の該下り信号光で伝送するフレームのプリアンブルのLLID又は上り信号光の送信許可を通知するゲートメッセージのLLIDの選択により、下り信号光で伝送するフレーム又はゲートメッセージの宛先ONU及びこれに対する波長切替に関する指示を通知する。ONUは、OLTから送信された信号光で伝送するフレームのプリアンブルに埋め込まれたLLID又はゲートメッセージ中のLLIDを確認し、LLIDの指定する宛先ONUが自装置である場合に、LLIDの使い分けによる波長切替に関する指示に従う波長で信号光を送受信する。
【選択図】図1

Description

本発明は、光アクセスネットワークの光通信システム、局側装置、加入者側装置、及び光通信方法に関する。
インターネットやイントラネットの急成長を背景に,大容量通信の需要が高まっており,高速光通信システムの普及が急ピッチで進んでいる中、経済的な高速の光アクセスネットワークを実現するためのシステムとして、PON(Passive Optical Network)が知られている。また、PONに用いる受動素子(光スプリッタ等)の代わりに、光スイッチを備える光アクセスネットワークも多くの提案がなされている(例えば、非特許文献3及び4を参照。)。
高速アクセスネットワークで従来用いられている安価なSiGe−BiCMOSプロセスを利用して強度変調−直接検波で時分割多重(TDM:Time Division Multiplexing)技術を上述の光アクセスネットワークに適用することを想定すると、電子デバイスの制約により10Gbit/sが上限と考えられている。
そこで、波長分割多重(WDM:Wavelength Division Multiplexing)や芯線多重を適用することで更なる高速化/広帯域化を実現する提案もなされている。しかし、ユーザ毎に異なる波長を用いるWDMを適用すると、局側装置であるOLT(Optical Line Terminal)には加入者側装置であるONU(Optical Network Unit)の数に応じた光送受信機が必要となる。これは既存のONUやOLTの更改を要し、コスト上昇という課題が発生する。一方、芯線多重も、方路である芯線分だけ光送光受信機と方路が必要になるため、コスト上昇という課題が発生する。
この課題に対しては、ONU毎に異なる波長を用いる代わりに、ONUを複数のグループにグルーピングし、グループ間でWDMとグループ内でTDMを適用するWDM/TDM−PON(例えば、非特許文献1を参照。)がある。これは、波長を複数のONUで共用することで、総帯域拡張に伴うコスト上昇を抑えている。
総帯域拡張のために新規の芯線と送受信機を備える代わりに、冗長構成のための予備芯線を現用方路として利用する方式(例えば、非特許文献2を参照。)がある。この方式は、冗長方路を活用することで、総帯域拡張に伴うコスト上昇という課題を解決している。
さらに、1Gbit/sで光ファイバのアクセス区間通信を実現する1G−EPON(Ethernet(登録商標) Passive Optical Network)システムが知られている(非特許文献5を参照。)。
非特許文献1や非特許文献2や非特許化文献5に記載されるPONシステム、非特許文献3や非特許文献4に記載される光スイッチアクセスネットワークで波長分割多重又は芯線多重を実現するためには、ONUが通信で使用する波長又は方路をOLTが割り振り、これをONUに通知する手段が必要である。
ONUに通知する手段としては、以下の3つが知られている。
(1)MPCP(multi−point Control Protocol)のゲートフレームを拡張して通知する手段、
(2)ベンダ毎にメッセージ内容を定義できる拡張OAM(Operation, Administration, Maintenance)フレームを利用する手段、
(3)IEEE 802.3av/D3.2.1で定義された拡張MAC(Media Access Control)メッセージを用いる等、新たに波長又は方路の通知用のフレームを定義して利用する手段
「総帯域拡張型WDM/TDM−PONと動的波長帯域割当の一提案」、吉野學、原一貴、中村浩崇、木村俊二、吉本直人、雲崎清美、2009年電子情報通信学会総合大会、通信講演論文集2、p.426、B−10−107 「ATM−PONのプロテクション方式及び動的帯域割当との連携動作の検討」、吉田俊和、向井宏明、岩崎充佳、浅芝慶弘、一番ケ瀬広、横谷哲也、2001年5月CS方式研究会電子情報通信学会技術研究報告vol.101(53):CS2001−21,pp.25−30 「光パケットスイッチを適用したアクセスネットワークにおける効率的なディスカバリ方法の提案」、上田裕巳、坪井利憲、河西宏之、2009年4月CS方式研究会電子情報通信学会技術研究報告Vol.109(4):CS2009−12,pp.69−74 「アクティブ光スイッチを用いた光アクセス網の一検討」、徳橋和将、菊田洸、石井大介、荒川豊、岡本聡、山中直明、2008年8月PN研究会電子情報通信学会技術研究報告Vol.108(183):PN2008−22 pp.49−53、http://biblio.yamanaka.ics.keio.ac.jp/file/PN_200808_tokuhashi.pdf、2009年11月30日検索。) 「1G/10GデュアルレートEPONに適した動的帯域割当方法〜要求量しきい値の更新をソフトウエア処理により実現する方法〜」村山大輔、太田憲行、鈴木謙一、三鬼準基、吉本直人、雲崎清美、2009年7月CS方式研究会電子情報通信学会技術研究報告CS2009−32,pp.115−120 「技術基礎講座(GE−PON技術)、第2回 IEEE802.3ah標準規格」NTT技術ジャーナル2005年9月発行
しかし、上述の(1)の手段は、既設のONUで新しく定義されたゲートフレームを受信することができず、既設のONUの誤動作を防止しなければならない。また、上述の(2)と(3)の手段は、既設のONUへの影響は無視できるが、波長又は方路の通知する間隔が秒オーダと長くなり、迅速な波長切替又は方路切替が困難である(例えば、非特許文献5を参照。)。このため、既存の1G/10G−EPON等の既設のONUを更改することなくかつ支障を与えず、WDM/TDM−PONや冗長構成のための予備方路を現用方路としても利用する方式を適用することが困難という課題があった。
そこで、本発明は、迅速な波長切替、方路切替、又はこれらを組み合わせた切替の通知ができ、且つ光アクセスネットワークの既設ONUとの共存が可能な光通信システム、OLT、ONU、及び光通信方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る光通信システム、OLT、ONU、及び光通信方法は、LLID(Logical Link IDentifier)を用いて、OLTからONUに対して使用可能な波長又は使用可能な方路を通知することとした。なお、以下の説明において、「LLIDの値で、信号光の宛先加入者装置及び前記宛先加入者装置に対する波長、方路、又は波長と方路の組合せの切替に関する切替指示を表現」することを「LLIDの使い分け」と記載することがある。
具体的には、本発明は、局側光送受信回路を備えるOLTと加入者側光送受信回路を備えるONUが光伝送路を介して接続され、前記局側光送受信回路と前記加入者側光送受信回路との間で波長分割多重且つ時分割多重、芯線多重且つ時分割多重、又は波長分割多重、芯線多重且つ時分割多重で光信号を伝搬する光通信システムであって、前記光アクセスネットワークの通信状態を監視し、前記通信状態に応じて前記ONUに割り振る波長、方路、又は波長と方路の組合せを制御する制御回路を備え、前記OLTは、前記制御回路からの制御に基づき、前記OLTから前記ONUへの下り信号光の宛先ONUを示す値、又は前記ONUから前記OLTへの上り信号光の送信許可を前記ONUへ通知するメッセージで宛先ONUを示す値で、信号光の宛先ONU及び前記宛先ONUに対する波長、方路、又は波長と方路の組合せの切替に関する切替指示を前記ONUに通知し、前記ONUは、前記OLTから送信された信号光の宛先ONUを示す値又は前記ONUから前記OLTへの上り信号光の送信許可を前記ONUへ通知するメッセージで宛先ONUを示す値を確認し、該値が指定する宛先ONUが自装置である場合に、該値で通知される前記切替指示に従い、波長、方路、又は波長と方路の組合せを切り替えて信号光を送受信することを特徴とする。
本発明に係る光通信システムは、前記切替指示が波長、方路、又は波長と方路の組合せの指定であり、前記ONUは、現波長、方路、又は波長と方路の組合せから前記切替指示が指定する波長、方路、又は波長と方路の組合せへ直接切り替えることを特徴とする。
本発明に係る光通信システムは、前記切替指示が波長、方路、又は波長と方路の組合せを切り替える命令であり、前記ONUは、波長、方路、又は波長と方路の組合せを予め設定された順に切り替えることを特徴とする。
本発明は、前記光通信システムが備えるOLTであって、前記ONUへの下り信号光の宛先ONUを示す値、又は前記ONUからの上り信号光の送信許可を前記ONUへ通知するメッセージで宛先ONUを示す値で、信号光の宛先ONU及び前記宛先ONUに対する波長、方路、又は波長と方路の組合せの切替に関する切替指示を前記ONUに通知し、前記光アクセスネットワークの通信状態に応じて前記ONUに割り振る波長、方路、又は波長と方路の組合せの切替の制御を受けたときに、該値を用いて、波長、方路、又は波長と方路の組合せの切替対象である前記ONUに対して前記切替指示を通知することを特徴とする。
本発明は、前記光通信システムが備えるONUであって、信号光の宛先ONU及び前記宛先ONUに対する波長、方路、又は波長と方路の組合せの切替に関する切替指示が表現された、前記OLTからの下り信号光の宛先ONUを示す値、又は前記OLTへの上り信号光の送信許可を通知するメッセージで宛先ONUを示す値を確認し、該値が指定する宛先ONUが自装置である場合に、該値で通知される前記切替指示に従い、波長、方路、又は波長と方路の組合せを切り替えて信号光を送受信することを特徴とする。
本発明は、局側光送受信回路を備えるOLTと加入者側光送受信回路を備えるONUが光伝送路を介して接続され、前記局側光送受信回路と前記加入者側光送受信回路との間で波長分割多重且つ時分割多重、芯線多重且つ時分割多重、又は波長分割多重、芯線多重且つ時分割多重で光信号を伝搬する光通信システムの光通信方法であって、前記光アクセスネットワークの通信状態を監視し、前記通信状態に応じて前記ONUに割り振る波長、方路、又は波長と方路の組合せを制御する際に、前記OLTから前記ONUへ、前記OLTから前記ONUへの下り信号光の宛先ONUを示す値、又は前記ONUから前記OLTへの上り信号光の送信許可を前記ONUへ通知するメッセージで宛先ONUを示す値で、信号光の宛先ONU及び前記宛先ONUに対する波長、方路、又は波長と方路の組合せの切替に関する切替指示を通知し、前記ONUにおいて、前記OLTから送信された信号光の宛先ONUを示す値又は前記ONUから前記OLTへの上り信号光の送信許可を前記ONUへ通知するメッセージで宛先ONUを示す値を確認し、該値が指定する宛先ONUが自装置である場合に、該値で通知される前記切替指示に従い、波長、方路、又は波長と方路の組合せを切り替えて信号光を送受信することを特徴とする。
本発明に係る光通信方法は、前記切替指示が波長、方路、又は波長と方路の組合せの指定であり、前記ONUにおいて、現波長、方路、又は波長と方路の組合せから前記切替指示が指定する波長、方路、又は波長と方路の組合せへ直接切り替えることを特徴とする。
本発明に係る光通信方法は、前記切替指示が波長、方路、又は波長と方路の組合せを切り替える命令であり、前記ONUにおいて、波長、方路、又は波長と方路の組合せを予め設定された順に切り替えることを特徴とする。
OLTは、単一のONUに複数のLLIDを割付け、同一のONU宛の信号光で用いるLLIDを使い分け、選択したLLIDでの信号光を送信することで使用可能な波長、方路、又は波長と方路の組合せをONUに通知する。このため、既設ONUの通信に影響を与えることなく波長又は方路を通知することができる。更に、通知に秒オーダかかる拡張OAMフレームや拡張MACメッセージを用いないため、OLTは、ONUに短い間隔で波長切替、方路切替、又はこれらを組み合わせた切替を指示することができる。
従って、本発明は、迅速な波長切替、方路切替、又はこれらを組み合わせた切替の通知ができ、且つ光アクセスネットワークの既設ONUとの共存が可能な光通信システム、OLT、ONU、及び光通信方法を提供することができる。
本発明は、迅速な波長切替、方路切替、又はこれらを組み合わせた切替の通知ができ、且つ光アクセスネットワークの既設ONUとの共存が可能なOLT、ONU、光通信システム、及び光通信方法を提供することができる。
本発明に係る光通信システムを説明するブロック図である。 本発明に係る光通信システムを説明するブロック図である。 本発明に係る光通信方法におけるLLIDの値の実施例である。 本発明に係る光通信方法におけるLLIDの値の実施例である。 本発明に係る光通信方法におけるLLIDの値の実施例である。 本発明に係る光通信方法におけるLLIDの値の実施例である。 本発明に係る光通信方法におけるLLIDの値の実施例である。 本発明に係る光通信方法におけるLLIDの値の実施例である。
添付の図面を参照して本発明の実施形態を説明する。以下に説明する実施形態は本発明の実施例であり、本発明は、以下の実施形態に制限されるものではない。なお、本明細書及び図面において符号が同じ構成要素は、相互に同一のものを示すものとする。
(実施形態1)
図1は、実施形態1の光通信システム301を説明する概念図である。光通信システム301は、ONU(100A、100B、100C)及びOLT200及び光伝送路50である光分配網(ODN:Optical Distribution Network)を備える。光通信システム301は、波長分割多重且つ時分割多重で信号光を伝達する。
OLT200は、光伝送路50を介して対向して接続される複数のONU(100A、100B、100C)との間で波長分割多重且つ時分割多重で信号光を送受する局側光送受信回路と、前記局側光送受信回路がONU(100A、100B、100C)へ送信する信号光のLLID(Logical Link IDentifier)によって、信号光の宛先ONU及び宛先ONUに対する波長切替に関する指示を含める制御回路と、を備える。ONU(100A、100B、100C)は、光伝送路50を介して対向して接続されるOLT200との間で波長分割多重且つ時分割多重で信号光を送受する加入者側光送受信回路を備える。
OLT200は局側光送受信回路の一部として光送信機と光受信機20を持つ。ONU(100A、100B、100C)は加入者側光送受信回路の一部としてそれぞれ光送信機(10A、10B、10C)と光受信機を持つ。図1を含め、以下の図では、局側光送受信回路の光送信機及び加入者側光送受信回路の光受信機を図示していない。
ONU(100A、100B、100C)は各加入者宅に設置されており、ONUの光送信機(10A、10B、10C)は割り当てられた波長の信号光を出力し、ONUの光受信機は割り当てられた波長の信号光を受信する。それぞれ割り当てられた波長は、選択可能な複数の波長のうちの1波長である。
光伝送路50は、ONUの光送信機(10A、10B、10C)からの信号光を合波して光受信機20へ結合し、OLTの光送信機からの信号光を分波してONUの光受信機へ結合する。ここで、ONUの光送信機(10A、10B、10C)から信号光が同時に同一波長として受信する波長で到着すると受信できなくなるので、制御回路(不図示)は、光送信機ごとの当該波長における伝達時間の差を考慮して同一の波長として受信する信号光同士がOLTの受信機20で重ならないように送信許可する。送信許可は、各ONU側の光受信機で受信中の波長にてOLTから通知される。具体的には、ONUの光送信機(10A、10B、10C)は、2波長(λ1、λ2)に対してそれぞれ時間を違えて互いに時間的に重ならないように時分割多重で信号光を出力する。例えば、制御回路が、ONUの光送信機(10A、10B、10C)に対して、時分割多重で当該光送信機における送出時間を違えて、波長λ1及び波長λ2の帯域を送信許可として割り当ててもよい。
制御回路は、例えば、ONUの光送信機10Aが波長λ1で信号光を送出しており、OLTの光送信機20Aが波長λ1で信号光を送出できないときに、光送信機10Aに波長λ2で送信許可する時間が、光送信機(10A、10B、10C)の波長切り替えに要する時間を含めて、光送信機(10A、10B、10C)の送信許可時間が互いに重ならないように制御する。光送信機10Aの波長の切り替えに要する時間には、波長毎の伝達時間の差を含める。即ち、伝達時間が長い波長から短い波長に切り替える場合は、切り替えに要する時間に伝達時間差を加え、逆の場合は減ずる。
OLTの光受信機20は、光伝送路50からの光を波長ごとに分波する光合分波器25と、光合分波器25からの分波された信号光をそれぞれ受光して電気信号として出力する複数の受光器(27、28)と、を有する。光合分波器25は、例えば、波長フィルタ等を適用することができる。受光器(27、28)は、例えば、フォトダイオードを使用することができる。光合分波器25は、信号光を波長λ1と波長λ2に分波し、それぞれ受光器(27、28)に結合する。受光器(27、28)は、それぞれ受光した信号光を電気信号として出力する。このため、光受信機20は、波長(λ1、λ2)ごとに信号光を受信することができる。
光通信システム301が行う光通信方法は、OLTからONUへの下り信号光の宛先加入者側装置を示す値、又はONUからOLTへの上り信号光の送信許可をONUへ通知するメッセージでONUを示す値で、ONUが送受する波長をOLTから指示する。そのような値として、IEEE802.3で規定されるLLIDやITU−T寄書G.983シリーズ及びG984シリーズで規定されるTCONTなどがある。以下、IEEE802.3で規定されるLLIDに即して説明を加える。
ここで、一般的なLLIDについて説明する(例えば、非特許文献6を参照。)。
PONシステムでは、下り信号光(OLT−>ONUの信号光)は同一の信号光が分岐して全ONUに到達する。上り信号光(ONU−>OLTの信号光)は複数のONUからの信号光が合波してOLTに到着する。よって、各ONUは受信した信号光で伝送するフレームが自分宛であるかどうかを判断し、受信フレームの取捨選択を行う必要がある。OLTは受信した信号光で伝送するフレームがどのONUからのものか判断する必要がある。PONではこの判断をLLIDという識別子を用いて、送受信の対象となるONUを示す。なお、一般的なLLIDの値はONU登録時にOLTで決定され、OLTは自分の配下のONUでLLIDの値の重複が起こらないように管理している。
下り通信では、OLTは送信する信号光のフレームごとにどのONUに送信するかを明示するために、そのONU用のLLIDの値を信号光で伝送するフレームのプリアンブルに埋め込んでONUへ送出する。ONUは受信フレームのLLIDの値をあらかじめOLTから通知された自分のLLIDの値と照合し、一致していれば自分宛であると判断して受信フレームを取り込み、そうでなければ、自分宛でないと判断し受信フレームを廃棄する。上り通信(ONU−>OLT方向の通信)では、OLTからのゲートフレームによるLLIDで宛先を明示した送信許可に従って、ONUは自分に割り当てられたLLIDの値をプリアンブルに埋め込んだフレームを伝送する信号光をOLTへ送出する。OLTでは受信フレームのLLIDの値により、どのONUから送信されたフレームであるかを判別することができる。
次に、光通信システム301が行う光通信方法について説明する。本光通信方法は、上述のLLIDを利用する。本光通信方法は、OLT200と複数のONU(100A、100B、100C)とが光伝送路50を介して接続される光通信システムにおいて、OLT200が、波長分割多重且つ時分割多重で下り信号光を送信する際の該下り信号光で伝送するフレームのプリアンブルのLLID又は上り信号光の送信許可を通知するゲートメッセージのLLIDの選択により、下り信号光で伝送するフレーム又はゲートメッセージの宛先ONU及び宛先ONUに対する波長切替に関する指示を通知する。ONU(100A、100B、100C)は、OLT200から送信された信号光で伝送するフレームのプリアンブルに埋め込まれたLLID又はゲートメッセージ中のLLIDを確認し、LLIDの指定する宛先ONUが自装置である場合に、LLIDの使い分けによる波長切替に関する指示に従う波長で信号光を送受信する。
光通信システム301の光通信方法でのLLIDを用いた波長切替について詳細に説明する。
[LLIDと波長又は波長切り替え動作のマッピング]
LLIDに含める波長切替に関する指示が波長指定である場合と、現波長からの切替命令である場合がある。
LLIDに含める波長切替に関する指示が波長指定である場合、例えば、ONU100AにLLID1とLLID2を割付、LLID1なら波長λ1、LLID2なら波長λ2とする。例えば、後述する図6のように上り信号光と下り信号光の波長の組が可変である場合、複数のLLIDで単一の上り波長又は下り波長を指定してもよい。LLIDのあるビットの1/0を上り信号光の波長と対応させ、別のビットの1/0を下り信号光の波長と対応させると、上りと下りの波長の組合せ数だけのLLIDが単一の上り又は下り波長に対応することとなる。
LLIDに含める波長切替に関する指示が現波長からの切り替える命令である場合、ONU(100A、100B、100C)は波長切替指示を意味するLLIDを受信すると、波長の切り替えを行う。例えば、後述する図7、8のようにLLIDの値が設定されている場合、例えば、波長がλ1−>λ2−>λ1・・・となるように切り替えると予め設定しておき、波長切替指示のLLIDの受信を契機として使用する波長を切り替える。LLIDが波長切替指示である場合は、波長数が多い場合に必要となるLLIDの数が、LLIDが波長指定である場合の数に比べて少なくなる効果がある。
[LLIDを用いた通知方法]
光通信システム301では、LLIDを用いた波長切替に関する指示の通知方法として、下り通信における宛先ONUを指定するLLIDを用いる方法と、上り通信の送信許可を与えるゲートメッセージを用いる方法のいずれか一方または両方を用いる。
[上り通信と下り通信の波長]
また、上り信号光の波長と下り信号光の波長の組合せが固定の場合、可変の場合とがある。各場合について以下示す。なお、上り信号光の波長と下り信号光の波長の組合せが固定の場合とは、例えば、上り信号光が波長λU1のとき下り波長が波長λD1であり、上り信号光が波長λU2のとき下り信号光が波長λD2である場合である。このとき、上り信号光に波長λU1を使用するONUは、下り波長λD1しか受信せず、下り波長λD2は受信しない。また、上り信号光の波長と下り信号光の波長の組合せが可変の場合とは、例えば、上り信号光に波長λU1又はλU2が割り当てられ、下り信号光に波長λD1又はλD2が割り当てられ、1ONUが各1波長を選択して使用する場合である。このとき、上り信号光に波長λU1を使用するONUは、下り波長λD1か、下り波長λD2のいずれかを受信し、上り信号光に波長λU2を使用するONUは、下り波長λD1か、下り波長λD2のいずれかを受信する。
(実施例1)上り下り波長の組が固定で、プリアンブルのLLIDで指定する場合
現用の波長と異なる波長の使用の通知を意味するLLIDを下りのフレームのプリアンブルにて受信すると、ONUは、所定の時間経過後に送受信する波長を切り替えする。ここで、所定の時間とは、少なくとも、分散等の波長による伝搬遅延時間を考慮した波長の切り替えに要する時間以上であるのが望ましい。
ここで、上り信号光と下り信号光とで波長の切り替えに要する時間が異なる場合、所定の時間は、切り替えに要する時間が長いほうに合わせてもよいし、それぞれの異なる値としても良い。異なる値とした場合、切り替えの経過中に一時的に上り下りの波長の組が固定された組と異なる状態が生ずる。
図3及び図4にONU(100A、100B、100C)に割り振るLLIDの例を示す。図3、図4及び以下の図は説明のための例であり、ブロードキャストLLID等の予約済みのLLID等を考慮していない。実際の割当においては、予約済みのLLID等は避ける。図3〜8中の表の中の0/1はLLIDを構成する各ビットの値であり、表外の等号の右の数字はLLIDを10進法で示した値である。
通常、LLIDは16ビットで構成される。16ビットの一方の端の1ビットをMSB(Most Significant Bit)と呼び、他方の端の1ビットをLSB(Least Significant Bit)と呼ぶ。LSB側のビットを利用して宛先ONUを指定すると仮定して、図3、図4及び以下の図では、MSB側8ビットを示さず、LSB側8ビットのみ示している。LSB側の8ビットの使用は例であり、実際には都合のよいビットを連続的又は離散的に選択して使用してもよい。
図3は、LLIDを複数個ずつまとめて、ONU(100A、100B、100C)に割り振りした例である。図4は、ONU(100A、100B、100C)に順にLLIDを割り振り、MSB側1ビットを1とした場合をLLID2としている。図4の指定方法は、既設のONUで割り振り可能なLLIDの値が、限定されている場合に有効である。その場合は、既設のONUで割り振り可能でないLLIDの値又は選択できないビットの用いるのが望ましい。図4の指定方法は、ビットマップで処理することが可能であるので、特定のビットを検出することで、波長指示を識別できるので高速処理できる効果もある。
なお、LLID1とLLID2は、それぞれλU1とλU2に割り振りしてもよく、LLID1を現在の波長での通信継続とし、LLID2を通信波長の切り替え通知としてもよい。それぞれ逆でも良い。
(実施例2)上り下り波長の組が固定で、ゲートメッセージで指定する場合
ONU(100A、100B、100C)は、現用の波長と異なる波長の通知を意味するLLIDを上り通信の送信許可を通知するゲートメッセージで受信すると、送受信する波長を切り替えする。ここで受信から切り替えまでの時間として、実施例1の説明と同様に、所定の時間としてもよいし、ゲートメッセージ内の通信開始時間としてもよい。後者の場合、通信開始時間は分散等の波長による伝搬遅延時間を考慮した波長の切り替えに要する時間経過以降とするのが、通知した波長と使用する波長の間の不整合が発生する時間が無くなり望ましい。この場合、本例は実施例1と比べて切り替えする時間を明示的に指定できる効果がある。
(実施例3)上り下り波長の組が固定で、プリアンブルとゲートメッセージで指定する場合
本例は実施例1と実施例2の組合せである。例えば、上り波長と下り波長を別々に通知するとして、OLTは下りフレームのプリアンブル中のLLIDにより下り波長を通知し、ゲートメッセージで上り波長を通知するとしても良いし、いずれか一方の受信を持って共に切り替えるとしても良い。
(実施例4)上り下り波長の組が可変で、それぞれプリアンブルのLLIDで指定する場合
本例は、実施例1を拡張したものである。上り又は下りの現用の波長と異なる波長の通知を意味するLLIDを下りのフレームのプリアンブルにて受信すると、所定の時間経過後に対応する方向の送受信する波長を切り替えする。ここで、所定の時間とは、少なくとも分散等の波長による伝搬遅延時間を考慮した波長の切り替えに要する時間であるのが望ましい。
図5〜8にONU(100A、100B、100C)に割り振るLLIDの例を示す。図5は、LLIDを複数個ずつ、ONU(100A、100B、100C)に割り振りし、LLIDの値を波長指定とした例である。図6は、ONU(100A、100B、100C)に順にLLIDを割り振り、MAB側の1ビット目を上り波長、2ビット目を下り波長に割当してLLIDの値を波長指定とした例である。図6の指定方法は、既設のONUで割り振り可能なLLIDの値が、限定されている場合に有効である。また、ビットマップで処理することが可能であるので、特定のビットを検出することで、波長指示を識別できるので高速処理できる効果もある。
図7は、LLIDを複数個ずつ、ONU(100A、100B、100C)に割り振りし、上り下り毎に波長切替指示を設定した例である。この例では、上り又下りのどちらか一方のみ波長切替指示をするとしているため、波長切替なし、上り波長切替、下り波長切替の3つとなっている。上り下り同時に波長切替指示のLLIDも設定する場合は、図5と同様でよい。図8は、ONU(100A、100B、100C)に順にLLIDを割り振り、MAB側の1ビット目を上り波長、2ビット目を下り波長に割当してLLIDの値を波長指定とした例である。この例では、上り又下りのどちらか一方のみ波長切替指示をするとしているため、波長切替なし、上り波長切替、下り波長切替の3つとなっている。上り下り同時に波長切替指示のLLIDも設定する場合は、図6と同様でよい。
(実施例5)上り下り波長の組が可変で、それぞれゲートメッセージで指定する場合
本例と実施例4の関係は、実施例2と実施例1の関係と同じである。ONU(100A、100B、100C)は、現用の波長と異なる上り又は下り波長指示を意味するLLIDを上り通信の送信許可を通知するゲートメッセージで、受信すると、対応する方向の送受信する波長を切り替えする。ここで受信から切り替えまでの時間として、実施例4と同様に、所定の時間としてもよいし、ゲートメッセージ内の通信開始時間としてもよい。後者の場合、通信開始時間は分散等の波長による伝搬遅延時間を考慮した波長の切り替えに要する時間経過以降となる。この場合、本例は実施例1と比べて切り替えする時間を明示的に指定できる効果がある。
(実施例6)上り下り波長の組が可変で、プリアンブルとゲートメッセージで指定する場合
本例は実施例4と実施例5の組合せである。例えば、OLTは下りフレームのプリアンブル中のLLIDにより下り波長を通知し、ゲートメッセージで上り波長を通知するとしても良い。また、本例では、上り信号光と下り信号光の波長をそれぞれ別々に指定できるので、図5〜8のLLIDでなく、図3及び4のLLIDをそれぞれ用いることができる。このため、上り下りの信号光の波長を別々に割り当てるが、LLIDは波長を固定的に割り当てる実施例1から3と同じですむ効果がある。
(他の実施例)
図3から図8の例では、16ビットのうちLSB側の8ビットを利用してONU及び波長を指定しているが、MSB側の8ビットでONUをLSB側の8ビットで波長を指定することもできる。また、MSBとLSB自体は使わずそれ以外のビットを用いてONU及び波長を指定することもできる。
また、本実施形態ではLLIDで波長切替を通知することとして説明しているが、他のシステムにおいて信号光が帰属するONUを指定するTCONT等の値を用いても同様である。
以上説明したように、光通信システム301は、単一のONUに複数のLLIDを割付け、同一のONU宛の信号光で伝送するフレームのプリアンブル又はゲートメッセージで用いるLLIDを使い分け、その信号光をOLTからONUへ送信することで使用可能な波長をONUに通知する。このため、既設ONUの通信に影響を与えることなく波長を通知することができる。更に、通知に秒オーダかかる拡張OAMフレームや拡張MACメッセージを用いないため、OLTは、ONUに短い間隔で波長切替を指示することができる。
なお、光通信システム301は、3つの光送信機と2波長で説明したが、光送受信機の数が増減してもよいし、波長分割多重する波長の数も2以上であってよい。また、各光送信機は単一の波長しか同時にしないとしたが、複数の波長を使用するとしてもよい。以上の説明では、光アクセスネットワークをPONとして説明したが、光スイッチを光スプリッタ55に代替した光アクセスネットワークでも、波長をONUで時分割多重により共用しないWDM−PONでも、1対N接続ではない1対1接続の光通信システムであっても同様の登録解除と登録を行なうことができる。これは以降の実施形態でも同様である。
(実施形態2)
図2は、実施形態2の光通信システム302を説明する概念図である。図1の光通信システム301と光通信システム302とは、光通信システム301が光送信機(10A、10B、10C)を波長(λ1、λ2)に振り分けて収容することに対して、光通信システム302が光送信機(10A、10B、10C)を複数の方路に振り分けて収容する点において相違する。すなわち、なお、実施形態2では、すでに実施形態1で説明した部分と同一あるいは略同一である部分の説明を省略する。
ONU(100A、100B、100C)及びOLT200は、図1で説明したONU(100A、100B、100C)及びOLT200について波長を方路に置き換えたものである。
ONU(100A、100B、100C)は、加入者宅に設置されており、ONUの光送信機(10A、10B、10C)は割り当てられた方路で信号光を出力し、ONUの光受信機は割り当てられた方路で信号光を受信する。それぞれ割り当てられた方路は、選択可能な方路(H1、H2)のうちの1方路である。
光伝送路51は、ONUの光送信機(10A、10B、10C)からの信号光を方路ごとに合波して光受信機へ結合し、OLTの光送信機からの信号光を方路毎に分波してONUの光受信機へ結合する。ここで、ONUの光送信機(10A、10B、10C)から信号光が同時に同一方路で到着すると受信できなくなるので、制御回路(不図示)は、光送信機ごとの当該方路における伝達時間の差を考慮して受信機20で重ならないように送信許可する。送信許可は、各ONU側の光受信機で受信中の方路にてOLTから通知される。具体的には、ONUの光送信機(10A、10B、10C)は、方路(H1、H2)に対してそれぞれ時間を違えて互いに時間的に重ならないように時分割多重で信号光を出力する。例えば、制御回路は、ONUの光送信機(10A、10B、10C)に対して、時分割多重で当該光送信機における送出時間を違えて、方路H1及び方路H2の帯域を送信許可として割り当ててもよい。
制御回路は、例えば、ONUの光送信機10Aが方路H1で信号光を送出しており、OLTの光送信機10Aが方路H1で信号光を送出できないときに、光送信機10Aに方路H2で送信許可する時間が、光送信機10Aの方路切り替えに要する時間を含めて、光送信機(10A、10B、10C)の送信許可時間が互いに重ならないように制御する。
OLTの光受信機20は、光伝送路51からの光を方路ごとにそれぞれ受光する複数の受光器(27、28)を有する。光受信機20は、方路(H1、H2)ごとに信号光を受信する。
光通信システム302の光通信方法は、図1の光通信システム301の光通信方法の波長λ1及び波長λ2をそれぞれ方路H1及び方路H2と置き変えたものである。本光通信方法は、OLT200と複数のONU(100A、100B、100C)とが光伝送路51を介して接続される光通信システムにおいて、OLT200が、複数の方路(H1、H2)を用いた時分割多重で下り信号光を送信する際の該下り信号光で伝送するフレームのプリアンブルのLLID又は上り信号光の送信許可を通知するゲートメッセージのLLIDの選択により、下り信号光で伝送するフレーム又はゲートメッセージの宛先ONU及び宛先ONUに対する方路切替に関する指示を通知する。ONU(100A、100B、100C)は、OLT200から送信された信号光で伝送するフレームのプリアンブルに埋め込まれたLLID又はゲートメッセージ中のLLIDを確認し、LLIDの指定する宛先ONUが自装置である場合に、LLIDの使い分けによる方路切替に関する指示に従う方路で信号光を送受信する。
光通信システム302は実施形態1の光通信システム301の波長分割多重を芯線多重としたものである。このため、光通信システム302の光通信方法でのLLIDを用いた方路切替は、実施形態1の光通信システム301の光通信方法でのLLIDを用いた波長切替の説明の波長を方路と読み変えることで説明できる。
光通信システム302は、単一のONUに複数のLLIDを割付け、同一のONU宛の信号光で伝送するフレームのプリアンブル又はゲートメッセージで用いるLLIDを使い分け、選択したLLIDで信号光をOLTからONUへ送信することで使用可能な方路をONUに通知する。このため、既設ONUの通信に影響を与えることなく方路を通知することができる。更に、通知に秒オーダかかる拡張OAMフレームや拡張MACメッセージを用いないため、OLTは、ONUに短い間隔で方路切替を指示することができる。
光通信システム302は、3つの光送信機と2つの方路で説明したが、光送信機の数が増減してもよいし、方路の数も2以上であってよい。また単一の方路を用いるとしたが同時に複数の方路を用いるとしてもよい。以上の説明では、光アクセスネットワークをPONとして説明したが、光スイッチを光スプリッタ55に代替した光アクセスネットワークでも、波長をONUで時分割多重により共用しないWDM−PONでも、1対N接続ではない1対1接続の光通信システムであっても同様の登録解除と登録を行なうことができる。これは以降の実施形態でも同様である。また実施形態1で用いた波長分割多重と実施形態2の芯線多重を組合せ、方路の代わりに、波長と方路の組合せに置き換えてもよい。また、LLIDで切替を通知することとして説明しているが、他のシステムにおいて信号光が帰属するONUを指定するTCONT等の値を用いてもよい。
(実施形態の変形)
なお、以上説明した実施形態は、本発明の一態様を示したものであって、本発明は、前記した実施形態に限定されるものではなく、本発明の構成を備え、目的及び効果を達成できる範囲内での変形や改良が、本発明の内容に含まれるものであることはいうまでもない。また、本発明を実施する際における具体的な構造及び形状等は、本発明の目的及び効果を達成できる範囲内において、他の構造や形状等としても問題はない。本発明は前記した各実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形や改良は、本発明に含まれるものである。
例えば、光通信システム(301、302)は1つの光受信機20が信号光を受信しているが、光受信機は複数とすることもできる。また、光通信システム(301、302)は、ONUが光受信機も備え、OLTが光送信機も備えており、双方向通信のシステムであってもよい。
さらに、切替対象は、光通信システム301では波長、光通信システム302では方路であったが、他の分割多重の技術、例えば、光符号、OFDMの一つのビン、偏波、位相であってもよい。
本発明は、PON等の受動素子を備える光アクセスネットワークや、光スイッチを備える光アクセスネットワークに適用される光通信システム関連の技術分野に有利に利用することができる。
10A、10B、10C:光送信機
20:光受信機
21:受信回路
25:光合分波器
27、28:受光器
30:後段の装置
50、51:光伝送路
55:光スプリッタ
H1、H2:方路
100A、100B、100C:ONU
200:OLT
301、302:光通信システム

Claims (8)

  1. 局側光送受信回路を備える局側装置と加入者側光送受信回路を備える加入者側装置が光伝送路を介して接続され、前記局側光送受信回路と前記加入者側光送受信回路との間で波長分割多重且つ時分割多重、芯線多重且つ時分割多重、又は波長分割多重、芯線多重且つ時分割多重で光信号を伝搬する光通信システムであって、
    前記光アクセスネットワークの通信状態を監視し、前記通信状態に応じて前記加入者側装置に割り振る波長、方路、又は波長と方路の組合せを制御する制御回路を備え、
    前記局側装置は、
    前記制御回路からの制御に基づき、
    前記局側装置から前記加入者側装置への下り信号光の宛先加入者側装置を示す値、又は前記加入者側装置から前記局側装置への上り信号光の送信許可を前記加入者側装置への通知で宛先加入者側装置を示す値で、信号光の宛先加入者側装置及び前記宛先加入者側装置に対する波長、方路、又は波長と方路の組合せの切替に関する切替指示を前記加入者側装置に通知し、
    前記加入者側装置は、
    前記局側装置から送信された信号光の宛先加入者側装置を示す値又は前記加入者側装置から前記局側装置への上り信号光の送信許可を前記加入者側装置への通知で宛先加入者側装置を示す値を確認し、該値が指定する宛先加入者側装置が自装置である場合に、該値で通知される前記切替指示に従い、波長、方路、又は波長と方路の組合せを切り替えて信号光を送受信することを特徴とする光通信システム。
  2. 前記切替指示が波長、方路、又は波長と方路の組合せの指定であり、
    前記加入者側装置は、現波長、方路、又は波長と方路の組合せから前記切替指示が指定する波長、方路、又は波長と方路の組合せへ直接切り替えることを特徴とする請求項1に記載の光通信システム。
  3. 前記切替指示が波長、方路、又は波長と方路の組合せを切り替える命令であり、
    前記加入者側装置は、波長、方路、又は波長と方路の組合せを予め設定された順に切り替えることを特徴とする請求項1に記載の光通信システム。
  4. 請求項1から3のいずれかに記載の光通信システムが備える局側装置であって、
    前記加入者側装置への下り信号光の宛先加入者側装置を示す値、又は前記加入者側装置からの上り信号光の送信許可を前記加入者側装置への通知で宛先加入者側装置を示す値で、信号光の宛先加入者側装置及び前記宛先加入者側装置に対する波長、方路、又は波長と方路の組合せの切替に関する切替指示を前記加入者側装置に通知し、
    前記光アクセスネットワークの通信状態に応じて前記加入者側装置に割り振る波長、方路、又は波長と方路の組合せの切替の制御を受けたときに、該値を用いて、波長、方路、又は波長と方路の組合せの切替対象である前記加入者側装置に対して前記切替指示を通知することを特徴とする局側装置。
  5. 請求項1から3のいずれかに記載の光通信システムが備える加入者側装置であって、
    信号光の宛先加入者側装置及び前記宛先加入者側装置に対する波長、方路、又は波長と方路の組合せの切替に関する切替指示が表現された、前記局側装置からの下り信号光の宛先加入者側装置を示す値、又は前記局側装置への上り信号光の送信許可を通知で宛先加入者側装置を示す値を確認し、該値が指定する宛先加入者側装置が自装置である場合に、該値で通知される前記切替指示に従い、波長、方路、又は波長と方路の組合せを切り替えて信号光を送受信することを特徴とする加入者側装置。
  6. 局側光送受信回路を備える局側装置と加入者側光送受信回路を備える加入者側装置が光伝送路を介して接続され、前記局側光送受信回路と前記加入者側光送受信回路との間で波長分割多重且つ時分割多重、芯線多重且つ時分割多重、又は波長分割多重、芯線多重且つ時分割多重で光信号を伝搬する光通信システムの光通信方法であって、
    前記光アクセスネットワークの通信状態を監視し、前記通信状態に応じて前記加入者側装置に割り振る波長、方路、又は波長と方路の組合せを制御する際に、
    前記局側装置から前記加入者側装置へ、
    前記局側装置から前記加入者側装置への下り信号光の宛先加入者側装置を示す値、又は前記加入者側装置から前記局側装置への上り信号光の送信許可を前記加入者側装置へ通知で宛先加入者側装置を示す値で、信号光の宛先加入者側装置及び前記宛先加入者側装置に対する波長、方路、又は波長と方路の組合せの切替に関する切替指示を通知し、
    前記加入者側装置において、
    前記局側装置から送信された信号光の宛先加入者側装置を示す値又は前記加入者側装置から前記局側装置への上り信号光の送信許可を前記加入者側装置へ通知で宛先加入者側装置を示す値を確認し、該値が指定する宛先加入者側装置が自装置である場合に、該値で通知される前記切替指示に従い、波長、方路、又は波長と方路の組合せを切り替えて信号光を送受信することを特徴とする光通信方法。
  7. 前記切替指示が波長、方路、又は波長と方路の組合せの指定であり、
    前記加入者側装置において、現波長、方路、又は波長と方路の組合せから前記切替指示が指定する波長、方路、又は波長と方路の組合せへ直接切り替えることを特徴とする請求項6に記載の光通信方法。
  8. 前記切替指示が波長、方路、又は波長と方路の組合せを切り替える命令であり、
    前記加入者側装置において、波長、方路、又は波長と方路の組合せを予め設定された順に切り替えることを特徴とする請求項6に記載の光通信方法。
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