JP6189800B2 - Wdm/tdm−ponシステム及びその動的波長帯域割当方法 - Google Patents

Wdm/tdm−ponシステム及びその動的波長帯域割当方法 Download PDF

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Description

本発明は、波長多重及び時分割多重を組み合わせたWDM/TDM−PON(Wavelength Division Multiplexing/Time Division Multiplexing−Passive Optical Networks)システム及びWDM/TDM−PONシステムにおける動的波長帯域割当方法に関する技術である。
アクセスサービスの高速化に対するニーズの高まりにより、FTTH(Fiber To The Home)の普及が世界的に進んでいる。FTTHサービスの大部分は、1個の収容局側装置(OSU:Optical Subscriber Unit)が時分割多重(TDM:Time Division Multiplexing)により複数の加入者側装置(ONU:Optical Network Unit)を収容し、経済性に優れたPON(Passive Optical Network)方式により提供されている。
TDM−PONの上り方向通信では、OSUにおける動的帯域割当計算に基づいてONU間でシステム帯域を共有しており、図1に示すように各ONUがOSUより通知された送信許可時間内のみに間欠的に信号光を送信することにより、信号光同士の衝突を防いでいる。現在の主力システムは伝送速度がギガビット級であるGE−PON(Gigabit Ethernet PON)(Ethernetは登録商標)、G−PON(Gigabit−capable PON)であるが、映像配信サービスの進展に加え、大容量ファイルをアップロード/ダウンロードするアプリケーションの登場などにより、PONシステムの更なる大容量化が求められている。しかしながら、TDM−PONでは、ラインレートの高速化によりシステム帯域を拡張するため、高速化や波長分散の影響により受信特性が大幅に劣化することに加え、バースト送受信器の経済性が課題となるため、10ギガを超える大容量化は難しい。
10ギガ超の大容量化に向けて、波長分割多重(WDM:Wavelength Division Multiplexing)技術の適用が検討されている。図2は、TDM−PONにWDM技術を組み合わせたWDM/TDM−PONの一例である。各々のONUは、光ファイバ伝送路を介して波長ルーティング手段のいずれの端子と接続するかに応じて固定的に下り波長および上り波長を割り当てられ、全ONU間で信号の時間的重なりが、OSUの数まで許される。そのため、OSUの増設により、1波長あたりのラインレートを高速化することなく、システム帯域を拡張できる。
波長ルーティング手段の端子のうち同一の端子と光ファイバ伝送路を介して接続する各ONUは、同一のOSUと論理的に接続し、上り帯域および下り帯域を共有する。ここで、各ONUとOSUとの論理接続は変わらないことが前提であり、各OSUのトラフィック負荷の状態によらず、異なるOSU間でトラフィック負荷を分散することはできない。
これに対して、非特許文献1では、ONUに搭載する光送信器および光受信器に波長可変機能を備えた波長可変型WDM/TDM−PONが提案されている。波長可変型WDM/TDM−PONの構成を図3に示す。この構成では、ONUにおける送受信波長の切替により論理接続するOSUをONU単位で変更できる。この機能を用いることにより、高負荷状態であるOSUがある時には、低負荷状態であるOSUへトラフィック負荷が分散するようにONU−OSU間の論理接続を変更し、高負荷状態であったOSUの通信品質の劣化を防ぐことができる。
また、OSUの高負荷状態が定常的に発生する場合、図2のWDM/TDM−PON構成では一定の通信品質を確保するためにはシステム帯域の増設が必要となるが、図3の波長可変型WDM/TDM−PON構成ではOSU間でトラフィック負荷の分散を図ってシステム全体の帯域を有効に活用することにより一定の通信品質を確保でき、システム帯域の増設のための設備投資を抑えることができる。
波長可変型WDM/TDM−PONにおけるONUの波長切替方式として、非特許文献2では、非特許文献3にて規定されている10G−EPONのMPCP(Multipoint Control Protocol)を拡張した方式が提案されている。提案あされた波長切替方式を図4に示す。提案方式は、複数DBA(Dynamic Bandwidth Allocation)周期と同期するDWA(Dynamic Wavelength Allocation)周期内でONU−OSU論理接続が固定となるように各ONUへ下り波長および上り波長を割り当て、同一DWA周期内ではDBA周期(以下、「帯域割当周期」ということもある。)ごとに実行されるDBA計算により各ONUへ上り信号光の送信を許可する時間を決定し、決定した送信許可時間を論理接続先のOSUから各ONUへ通知する動的波長帯域割当に基づくシステムを想定している。
ONU−OSU論理接続は上り方向通信の送信要求帯域量や下り方向通信のトラフィック量等に応じてDWA計算により決定され、DWA周期内の最初のDBA周期において、割当波長が変更されるONU宛に波長切替を指示するGate信号が送信される。ONUは、波長切替を指示するGate信号を受信した場合、Gate信号フレーム中に記載された波長切替開始時刻T1に、波長可変光受信器,波長可変光送信器の設定波長を同じくGate信号フレーム中に記載された割当波長に変更し、波長切替完了後に受信する新たな論理接続先のOSUからGate信号に対して、波長切替完了を報告するReport信号を送信する。図4は、ONU#1の論理接続先をOSU#1からOSU#2へ切り替える場合を例示している。
S. Kimura, "WDM/TDM−PON Technologies for Future Flexible Optical Access Networks", 6A1−1, OECC2010, July, 2010 吉田他、"波長可変型WDM/TDM−PONにおける動的波長切替方式の提案"、電子情報通信学会総合大会、B−8−38, 2013年3月 "IEEE Std, Local and metropolitan area networks Part 3:Carrier sense multiple access with Collision Detection (CSMA/CD) Access Method and Physical Layer Specifications (IEEE std 802.3)", IEEE Computer Society, December, 2008 H. Nakamura, et al., "40Gbit/s λ−Tunable Stacked−WDM/TDM−PON Using Dynamic Wavelength and Bandwidth Allocation" , OFC2011, OThT4, 2011 H. Nakamura, et al., "40Gbit/s−class−λ−tunable WDM/TDM−PON using tunable B−Tx and cyclic AWG router for flexible photonic aggregation networks", ECOC2012, Tu.4.B.3, 2012
非特許文献2では波長切替開始時刻T1の定め方について言及していない。このため、非特許文献2に記載の波長切替方式では、DWA周期内の最初のDBA周期において割当波長が変更されるONUへ通知された波長切替開始時刻T1が、直前のDWA周期内の最後のDBA周期におけるDBA計算に基づいて既に割り当てられている上りDataの送信許可時間より前、または送信許可時間中となることが起こり得る。このような事態が生じた場合のONUの動作を規定しておく必要があるが、波長切替指示を優先して時刻T1に波長切替を開始するようにONUの動作を規定した場合、図5に示すように、波長切替が発生するDBA周期において上りDataを送信できなくなる。よって、上りDataフレームがONUに入力されてからOSUに向けて出力されるまでの遅延時間が長くなる。これに伴って、ONU内でのフレームロスを回避するために、ONUへ入力された上りDataフレームをOSUに向けて出力されるまでの間滞留させるバッファのサイズを拡大する必要がある。
一方、ONUが波長切替指示を無視して実施せず、既に割り当てられている上りDataの送信許可時間に、元の割当波長で上りDataを送出するようONUの動作を規定した場合、図6に示すように、ONU内の波長可変受信器および波長可変送信器の設定波長は、波長切替指示を受けたDWA周期においても、直前のDWA周期にて割り当てられていた波長となる。しかしながら、波長切替指示を含むGate信号以降の当該ONU宛のGate信号は、新たな割当波長で送出される。そのため、当該ONUは、波長切替指示を含むGate信号以降のGate信号を受信することができなくなり、ONU−OSU間の論理接続が切断されてしまう。
また、図4、5に示すように、従来技術においてはONU#1が波長切替を完了してから、上りData信号の送信を開始するまでに、Gate信号を受信し、波長切替完了および上り信号光の送信許可時間の割当を要求する送信帯域要求情報を含んだReport信号を送信し、OSU#2のGate信号による上り信号光送信許可時間の割当を受信してから、上りData信号を送信する。仮にONU#1の波長切替時間がDBA周期に対して非常に早く完了するとしても、その後上りData信号を開始するまでに最低2DBA周期要することとなり、波長切替処理の高速化の妨げになる。
前記課題を解決するために、本発明は、割当波長が変更される加入者側装置の波長切替開始時刻が、上り信号光の送信許可時間と重なることを回避し、上り信号光送信の再開を早めることを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明では、上り通信波長の切替を指示される加入者側装置において、上り信号光の送信許可時間を周期的に割当てられる帯域割当周期のうち、通信波長の切替が行われる帯域割当周期には上り信号光の送信を禁止して、加入者側装置の波長切替開始時刻が、上り信号光の送信許可時間と重なることを回避する。
具体的には、本発明は、
収容局側装置と複数の加入者側装置とがPONトポロジで接続され、前記加入者側装置から前記収容局側装置への上り方向の通信に対して、前記収容局側装置が前記加入者側装置に上り通信波長及び上り信号光の送信許可時間を動的に割当てるWDM/TDM−PONシステムの動的波長帯域割当方法であって、
前記複数の加入者側装置のうち、上り通信波長の切替を指示される前記加入者側装置に、上り信号光の送信許可時間を周期的に割当てられる帯域割当周期のうち、通信波長の切替が行われる帯域割当周期には上り信号光の送信を禁止するWDM/TDM−PONシステムの動的波長帯域割当方法である。
本発明において、
前記通信波長の切替を指示する帯域割当周期の一つ前の帯域割当周期の、前記上り通信波長の切替を指示される加入者側装置への通信帯域割当指示信号に上り信号光の送信許可時間を含まないことによって、通信波長の切替が行われる帯域割当周期帯域割当周期には上り信号光の送信を禁止する
ことでもよい。
本発明において、
前記通信波長の切替を指示する帯域割当周期の一つ前の帯域割当周期の、前記上り通信波長の切替を指示される加入者側装置への通信帯域割当指示信号を送信しないことによって、通信波長の切替が行われる帯域割当周期には上り信号光の送信を禁止する
ことでもよい。
本発明において、
上り通信波長の切替を指示される前記加入者側装置に送信される波長切替指示信号には、波長切替開始時刻、前記通信波長の切替が行われる帯域割当周期の次の帯域割当周期に送信する前記上り信号光の波長及び当該上り信号光の送信許可時間を含むこと
が望ましい。
本発明において、
上り通信波長の切替を指示された前記加入者側装置は、波長切替を指示する信号に含まれた上り信号光送信許可時間までに波長切替を完了し、当該送信許可時間に波長切替完了信号を送信すること
が望ましい。
具体的には、本発明は、
収容局側装置と複数の加入者側装置とがPONトポロジで接続され、前記加入者側装置から前記収容局側装置への上り方向の通信に対して、前記収容局側装置が前記加入者側装置に上り通信波長及び上り信号光の送信許可時間を動的に割当てるWDM/TDM−PONシステムであって、
前記収容局側装置が、前記複数の加入者側装置のうち、上り通信波長の切替を指示される前記加入者側装置に、上り信号光の送信許可時間を周期的に割当てられる帯域割当周期のうち、通信波長の切替が行われる帯域割当周期には上り信号光の送信を禁止するWDM/TDM−PONシステムである。
本発明において、
前記通信波長の切替を指示する帯域割当周期の一つ前の帯域割当周期の、前記上り通信波長の切替を指示される加入者側装置への通信帯域割当指示信号に上り信号光の送信許可時間を含まないことによって、通信波長の切替を指示する帯域割当周期には上り信号光の送信を禁止する
ことでもよい。
本発明において、
前記通信波長の切替を指示する帯域割当周期の一つ前の帯域割当周期の、前記上り通信波長の切替を指示される加入者側装置への通信帯域割当指示信号を送信しないことによって、通信波長の切替を指示する帯域割当周期には上り信号光の送信を禁止する
ことでもよい。
本発明において、
上り通信波長の切替を指示される前記加入者側装置に送信される波長切替指示信号には、波長切替開始時刻、前記通信波長の切替が行われる帯域割当周期の次の帯域割当周期に送信する前記上り信号光の波長及び当該上り信号光の送信許可時間を含むこと
が望ましい。
本発明において、
上り通信波長の切替を指示された前記加入者側装置は、波長切替を指示する信号に含まれた上り信号光送信許可時間までに波長切替を完了し、当該送信許可時間に波長切替完了信号を送信すること
が望ましい。
なお、上記各発明は、可能な限り組み合わせることができる。
本発明によれば、割当波長が変更される加入者側装置の波長切替開始時刻が、上り信号光の送信許可時間と重なることを回避し、上り信号光送信の再開を早めることができる。
TDM−PONの構成を説明する図である。 本発明のWDM/TDM−PONの構成を説明する図である。 本発明のWDM/TDM−PONの構成を説明する図である。 従来の波長切替方法を説明する図である。 従来の波長切替方法を説明する図である。 従来の波長切替方法を説明する図である。 本発明のWDM/TDM−PONの構成を説明する図である。 本発明のWDM/TDM−PONの波長配置を説明する図である。 本発明のWDM/TDM−PONの波長配置を説明する図である。 本発明のWDM/TDM−PONの構成を説明する図である。 本発明の波長切替方法を説明する図である。 本発明の波長切替方法を説明する図である。 本発明の波長切替方法を説明する図である。 本発明の波長切替方法を説明する図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、本発明は、以下に示す実施形態に限定されるものではない。これらの実施の例は例示に過ぎず、本発明は当業者の知識に基づいて種々の変更、改良を施した形態で実施することができる。なお、本明細書及び図面において符号が同じ構成要素は、相互に同一のものを示すものとする。
(第1の実施形態)
第1の実施形態は、波長可変型WDM/TDM−PONにおいて、あるONUの通信波長の切替の実施を判断したDBA周期に当該ONUへ送信するGate信号には、上りDataの送信許可時間を割り当てず、Report信号の送信許可時間を割り当て、次DBA周期に通信波長の切替を指示するGate信号を送信することにより、通信波長の切替の実施を判断したDBA周期には当該ONUの上りDataの送信を禁止する。
本実施形態における動的波長帯域割当方法を図3の波長可変型WDM/TDM−PONシステムの構成を例に説明する。図3において、局装置(OLT:Optical Line Terminal)は、それぞれ上り信号光、下り信号光で波長の異なるOSUを備える。OSUは、波長λD_1等の下り信号光を送信する光送信器及び波長λU_1の上り信号光を受信する光受信器を備える。OSUでは、光受信器は波長フィルタで受信する波長を選択する。上り信号光と下り信号光は波長合分波手段で多重分離する。ONUは、波長λU_1等の上り信号光を送信する波長可変の光送信器及び波長λD_1等の下り信号光を受信する波長可変の光受信器を備える。ONUでは、光受信器は波長可変フィルタで受信する波長を可変選択する。上り信号光と下り信号光は波長合分波手段で多重分離する。
なお、本実施形態における動的波長帯域割当方法を適用する波長可変型WDM/TDM−PON構成は図3に限らず、OSU側端子#1〜#M(Mは2以上の整数)および光ファイバ伝送路側端子#1〜#N(Nは2以上の整数)を有し、入力光を波長に応じて決定される1個の端子から出力する波長振り分け機能を備えた波長ルーティング手段をONUとOSUとの間に配置した図7のような構成などへの適用も可能である。図7の構成では、図3の構成に比較して、OSUでは、受信側に波長フィルタは不要で、光送信器の送信波長は波長可変となる。ONUでは受信側に波長フィルタが不要となる。
波長ルーティング手段としては、波長周回性を有し入出力特性が図8および図9で表わされるN×M AWGなどがこれにあたる。図8は下り方向の波長、図9は上り方向の波長を表す。OSU及びONUは図8及び図9に示される波長を送信波長として設定すればよい。
図3の波長可変型WDM/TDM−PONでは、OSU#1〜#M(Mは1以上の整数)を備え、波長λD_1〜λD_Mである下り信号光を送出し、波長λU_1〜λU_Mである上り信号光が入力されるOLTが、λD_1〜λD_M、λU_1〜λU_Mから1つずつの波長をそれぞれ下り波長と上り波長としてOLTから割り当てられる複数のONUと、光ファイバ伝送路を介して接続されている。OLT内の各OSUは、OSUごとに相異なる波長である下り信号光を送出し、各OSUからの下り信号光は、光合分波手段により波長多重された後、光ファイバ伝送路へ出力される。光合分波手段としては、光ファイバまたはPLC(Planar Lightwave Circuit)等により作成された光カプラなどがこれにあたる。
ONUは、入力される波長多重信号光の中から、OLTから割り当てられている下り波長である下り信号光を選択的に受信する。図3のように、PIN−PD(PD:Photo−Diode)やAPD(Avalanche Photo−Diode)などの受光器の前段に波長可変フィルタを配置し、波長可変フィルタの透過波長を割り当てられた下り波長に応じて変化させることにより、所望の波長の下り信号光を選択的に受信することができる。各ONUは、LLID等のONU識別子を用いて、受信したフレームが自分宛であるかを判断し、受信フレームの取捨選択を行う。
一方、上り方向通信用に、ONUは、波長λU_1〜λU_Mの信号光を間欠的に送信可能な波長可変光送信器を備え、OLTから割り当てられている上り波長で、OLTから通知された送信許可時間内に上り信号光を送信する。OLTから通知される送信許可時間は、同じ上り波長を割り当てられている異なるONUからのバースト信号光同士が衝突しないように、OLTが記憶している各ONUとの間でのフレーム往復伝搬時間(RTT:Round Trip Time)を考慮して決定される。波長可変光送信器として、分布帰還型(DFB:Distributed Feedback)レーザなどの直接変調レーザの出力光波長を温度制御により変化させる構成や、出力光波長が異なる直接変調レーザをアレイ状に配置し、外部からの制御信号により発光するレーザを切り替える高速波長切替が可能な構成がこれにあたる。また、分布ブラッグ反射型(DBR:Distributed Bragg Grating)レーザや外部共振器型レーザなどの波長可変光源からの連続光を、半導体や二オブ酸リチウム(LiNbO3)を材料とするマッハツェンダー型変調器、電界吸収型(EA:Electroabsorption)変調器、半導体光増幅器(SOA:Semiconductor Optical Amplifier)変調器などを用いて外部変調する構成も可能である。
光ファイバ伝送路を伝送された上り信号光は、光合分波手段で分岐された後、各々異なる波長の上り信号光を選択的に受信するOSU#1〜#Mへ入力される。図3のように、バースト信号対応のPIN―PDやAPDなどの受光器の前段に透過波長が光受信器ごとに相異なる波長フィルタを配置することにより、各OSUで相異なる波長の上り信号光を選択的に受信することができる。ここで、各ONUが自分に付与されたLLID等のONU識別子を送信フレーム内に含めた上り信号光を送出することで、OLTは受信フレーム内のONU識別子によりフレームの送信元であるONUを特定することができる。
ONU内およびOLT内の光受信器として、図10のように、コヒーレント受信器を用いることも可能である。図3に示すONUやOLTにおける波長フィルタで波長を選択して受信する構成に対して、図10に示すONUやOLTでは、波長可変の局発光源を利用して信号光の波長に同調して受信する。ONU内の局発光源の出力光波長は、割り当てられている下り信号光の波長近傍に設定される。一方、OLT内の局発光源の出力光波長は、OSUごとに相異なるように、λU_1〜λU_Mのいずれか1つの波長の近傍に設定される。高受信感度を特徴とするコヒーレント受信を適用することで、光ファイバ伝送路中での許容損失や各OSUと接続する光合分波手段における許容損失を増大できる。光ファイバ伝送路中で許容される伝送損失や分岐損失の増大により、伝送距離の長延化や収容するONU数の拡大を図れる。また、各OSUと接続する光合分波手段において許容される分岐損失の増大によりOSU数を拡大できるため、システム総帯域を拡張できる。更には、コヒーレント受信の適用により波長フィルタが不要となるため、波長フィルタの特性に制限されずに隣接波長間隔を狭窄化することも可能である。
上記で、説明したWDM/TDM−PONの構成は本実施形態以下の実施形態にも適用することができる。
以下に、本実施形態における動的波長帯域割当方法を説明する。
本実施形態における動的波長帯域割当方法では、非特許文献2と同様に、複数DBA周期と同期するDWA周期内でONU−OSU論理接続が固定となるように各ONUへ下り波長および上り波長を割り当てる。同一DWA周期内ではDBA周期ごとに実行されるDBA計算により各ONUへ上り信号光の送信を許可する時間を決定し、決定した送信許可時間を論理接続先のOSUから各ONUへ通知する。
ONU−OSU論理接続は、上り方向通信の送信要求帯域量や下り方向通信のトラフィック量等に応じてDWA計算により決定され、DWA周期内の最初のDBA周期において、割当波長が変更されるONU宛に波長切替指示が送信される。上り方向通信において、ONUは、送信要求帯域量の通知と上りDataを、各々異なる上り信号光で送信してもよいし、同一の上り信号光で送信してもよい。送信要求帯域量の通知と上りDataを異なる上り信号光で送信する場合は、各々の上り信号光の送信許可時間がONUへ通知される。送信要求帯域量の通知と上りDataを同一の上り信号光で送信する場合は、1個の上り信号光の送信許可時間がONUへ通知される。
DWA周期内の最初のDBA周期では、割り当て波長が変更されるONUに対して、上り信号光の送信許可時間を割り当てず、送信要求帯域量の通知のみ許可する。これによって、その次のDBA周期において当該ONUの上り信号光が到達することはない。次DBA周期において、当該ONUへ波長切替指示する。この波長切替指示には、次々DBA周期において上りの波長切替完了が到達するよう波長切替開始時間の指示および上り信号光の送信許可がONUへ通知される。またこの波長切替指示には、次々DBA周期において割当変更後の波長で送信する上り信号光の送信許可時間を通知してもよい。さらに、上り波長切替完了通知には、割当変更後の波長において通知する送信要求帯域量が含まれてもよい。
以下、図11を用いて具体的に説明する。図11は、各ONUが、上りDataを送信する上り信号光とは別の上り信号光で、送信要求帯域量を通知するReport信号を送信する場合である。各OSUは、DBA周期の先頭にて受信する各ONUからのReport信号で通知された送信要求帯域量を用いてDBA計算を行う。また、図11では、各OSUが、下りDataとは別に、波長切替指示や上り信号光の送信許可時間をONUへ通知するGate信号をDBA計算後に送信するとした。DWA計算は、DWA周期内の最初のDBA周期におけるDBA計算を開始するまでに終わっていればよく、前のDWA周期におけるDBA計算と並行して実行されても、DBA計算と時間が重ならないように実行されてもよい。
ここで、DWA周期#L−1におけるDWA計算結果によって、ONU#kの下り、上り波長をOSU#1が送受信するλD_1、λU_1からOSU#2が送受信するλD_2、λU_2へ変更する結果が得られたとする。DBA周期#L_1でOSU#1はまずDBA周期#L_2に到達する上りDataの送信許可をONU#kに割り当てず、送信要求帯域量の通知(Report信号)がDBA周期#L_2に到達するよう当該Report信号の送信許可時間の通知のみを含む通信帯域割当指示信号を作成する。OSU#1はこの通知をDBA周期#L_1のGate信号としてONU#kに送信する。次に、OSU#1はDBA周期#L_2において、ONU#kに対してλD_2、λU_2へ波長切替を指示するGate信号を送信する。そのGate信号は、ONU#kが波長切替を開始する時間と、波長切替完了後のDBA周期#L_3のOSU#2に波長切替完了を通知するReport信号が到達するように計算された当該Report信号の送信許可時間を含む通信帯域割当指示信号とする。また、波長切替を指示するGate信号にはDBA周期#L_3に上り信号光が到着するように計算された当該上りDataの送信許可時間が含まれてもよい。またOSU#2に波長切替完了を通知するReport信号には、ONU#kの送信要求帯域量が含まれてもよい。
DBA周期#L_1にてONU#kに送信するGate信号に、DBA周期#L_2に到達する上り信号光の送信許可時間を指示せず、DBA周期L_2にて波長切替を指示するGate信号には割当変更後の波長でDBA周期#L_3に上り信号光が到達するよう送信許可時間を与えることで、少なくともONU#kがOSU#1のDBA周期#L_2に到着するよう送信するReport信号の送信完了した時刻から、DBA周期#L_3に到着するよう送信許可が与えられるReport信号の送信開始時刻の間に、ONU#kが上り信号光を発出することがない。したがって、ONU#kが波長切替完了後に切替完了を通知するReport信号をOSU#2へ送信する時刻までに、DBA周期#L_2に送信された波長切替指示Gate信号がONU#kに到達し、かつその波長切替が完了するようONU#kの波長切替時間が十分短い場合は、ONU#kの波長切替時間と上りData送信時間の衝突が発生しないことがわかる。
また、本実施形態においては、ONU#kの波長切替がDBA周期#L__3に到着するよう送信される波長切替完了を示すReport信号の送信開始までに完了し、波長切替を指示するGate信号にはDBA周期#L_3に上り信号光が到着するように計算された当該上りDataの送信許可時間が含まれていることから、波長切替が完了した次のDBA周期に上りDataが到達することになり、従来技術よりも波長切替後の上りデータ信号送信再開が早まっていることがわかる。
以上より、割当波長が変更されるONUの波長切替開始時刻が上り信号光の送信許可時間と重なることを回避し、上り信号光の送信再開を早めることができる。
(第2の実施形態)
第2の実施形態は、波長可変型WDM/TDM−PONにおいて、あるONUの通信波長の切替の実施を判断したDBA周期に当該ONUへ送信するGate信号を送信せず、次DBA周期に通信波長の切替を指示するGate信号を送信することにより、通信波長の切替の実施を判断したDBA周期には当該ONUの上りDataの送信を禁止する。
想定するWDM/TDM−PONのシステム構成は第1の実施形態と同様である。波長切替時間がDBA周期と比べて十分に短い波長可変光受信器および波長可変光送信器をONUに搭載して、波長切替および上り信号光の送信をDBA周期時間以下で行う波長可変型WDM/TDM−PONである。本実施形態は、第1の実施形態と比較して、DWA周期#LにおけるGate信号の送信手順が異なる。
本方式においても、第1の実施形態と同様に、図12に示すDWA周期#L−1におけるDWA計算結果によって、ONU#kの下り、上り波長をOSU#1が送受信するλD_1、λU_1からOSU#2が送受信するλD_2、λU_2へ変更する結果が得られたとする。しかし、DBA周期#L_1でOSU#1は通信帯域割当指示信号としてのGate信号をONU#kに送信しない。次に、OSU#1はDBA周期#L_2において、ONU#kに対してλD_2、λU_2へ波長切替を指示するGate信号を送信する。そのGate信号は、ONU#kが波長切替を開始する時間と、波長切替完了後のDBA周期#L_3のOSU#2に波長切替完了を通知するReport信号が到達するように計算された当該Report信号の送信許可時間を含む通信帯域割当指示信号とする。また、波長切替を指示するGate信号にはDBA周期#L_3に上り信号光が到着するように計算された当該上りDataの送信許可時間が含まれてもよい。この時にOSU#2がDBA周期#L_3に到着するよう波長切替後のONU#kに割り当てる送信許可時間は、DBA周期#L_2のDBA計算によって算出され、その際に用いられるONU#kの送信要求帯域量はDBA周期#L_1においてONU#kから通知されたReport信号にて通知される量を基に計算する。またOSU#2に波長切替完了を通知するReport信号には、ONU#kの送信要求帯域量が含まれてもよい。
DBA周期#L_1にてOSU#1がONU#kに対してGate信号を送信せず、DBA周期L_2にて波長切替を指示するGate信号には割当変更後の波長でDBA周期#L_3に上り信号光が到達するよう送信許可時間を与えることで、少なくともONU#kのDBA周期#L_2の先頭からOSU#1-ONU#1間の伝搬遅延時間分遡った時刻から、DBA周期#L_3に到着するよう送信許可が与えられるReport信号の送信開始時刻の間に、ONU#kが上り信号光を発出することがない。したがって、ONU#kが波長切替完了後に切替完了を通知するReport信号をOSU#2へ送信する時刻までに、DBA周期#L_2に送信された波長切替指示Gate信号がONU#kに到達し、かつその波長切替が完了する程度にONU#kの波長切替時間が十分短い場合は、ONU#kの波長切替時間と上りData送信時間の衝突が発生しないことがわかる。
また、本実施形態においては、ONU#kの波長切替がDBA周期#L__3に到着するよう送信される波長切替完了を示すReport信号の送信開始までに完了し、波長切替を指示するGate信号にはDBA周期#L_3に上り信号光が到着するように計算された当該上りDataの送信許可時間が含まれていることから、波長切替が完了した次のDBA周期に上りDataが到達することになり、従来技術よりも波長切替後の上りデータ信号送信再開が早まっていることがわかる。
以上より、割当波長が変更されるONUの波長切替開始時刻が上り信号光の送信許可時間と重なることを回避し、上り信号光の送信再開を早めることができることが分かる。
(第3の実施形態)
第3の実施形態は、波長可変型WDM/TDM−PONにおいて、あるONUの通信波長の切替の実施を判断したDBA周期に当該ONUへ送信するGate信号には、上りDataの送信許可時間を割り当てず、Report信号の送信許可時間を割り当て、次DBA周期に通信波長の切替を指示するGate信号を送信することにより、通信波長の切替の実施を判断したDBA周期には当該ONUの上りDataの送信を禁止する。
想定するWDM/TDM−PONのシステム構成は、波長切替時間がDBA周期と比べて十分に短い波長可変光受信器および波長可変光送信器をONUに搭載して、波長切替および上り信号光の送信をDBA周期時間以下で行う波長可変型WDM/TDM−PONである。
数十nsオーダでの高速切替が可能である波長可変光受信器、波長可変光送信器が、それぞれ非特許文献4、非特許文献5にて提案されている。このように波長切替時間がDBA周期と比べて十分に短い波長可変光受信器および波長可変光送信器を用いることにより、波長切替に加え、Report信号や上りData等の上り信号光の送信をDBA周期時間以下で行うことが可能となる。
ONU−OSU論理接続は、上り方向通信の送信要求帯域量や下り方向通信のトラフィック量等に応じて、毎DBA周期ごとにDWBA(Dynamic Wavelength and Bandwidth Allocation)計算により決定され、各ONU宛に割当波長と送信許可時間が通知される。割当波長が変更されるONUは、波長切替を行った後に、送信許可時間内に上り信号光を送出する。割当波長が変更されないONUは、波長切替を行わずに、前DBA周期と同じ上り波長で、送信許可時間内に上り信号光を送出する。上り方向通信において、ONUは、送信要求帯域量の通知と上りDataを、各々異なる上り信号光で送信してもよいし、同一の上り信号光で送信してもよい。送信要求帯域量の通知と上りDataを異なる上り信号光で送信する場合は、各々の上り信号光の送信許可時間がONUへ通知される。送信要求帯域量の通知と上りDataを同一の上り信号光で送信する場合は、1個の上り信号光の送信許可時間がONUへ通知される。
本方式においても、第1の実施形態と同様に、図13に示すように、DWBA周期#LにおけるDWBA計算結果によって、ONU#kの下り、上り波長をOSU#1が送受信するλD_1、λU_1からOSU#2が送受信するλD_2、λU_2へ変更する結果が得られたとする。DWBA周期#LでOSU#1はまずDWBA周期#L+1に到達する上りDataの送信許可をONU#kに割り当てず、送信要求帯域量の通知(Report信号)がDWBA周期#L+1に到達するよう当該Report信号の送信許可時間の通知のみを含む通信帯域割当指示信号を作成する。OSU#1はこの通知をDWBA周期#LのGate信号としてONU#kに送信する。次に、OSU#1はDBA周期#L+1において、ONU#kに対してλD_2、λU_2へ波長切替を指示するGate信号を送信する。そのGate信号は、ONU#kが波長切替を開始する時間と、波長切替完了後のDWBA周期#L+2のOSU#2に波長切替完了を通知するReport信号が到達するように計算された当該Report信号の送信許可時間を含む通信帯域割当指示信号とする。また、波長切替を指示するGate信号にはDWBA周期#L_+2に上り信号光が到着するように計算された当該上りDataの送信許可時間が含まれてもよい。またOSU#2に波長切替完了を通知するReport信号には、ONU#kの送信要求帯域量が含まれてもよい。
DWBA周期#L_にてONU#kに送信するGate信号に、DWBA周期#L_+1に到達する上りDataの送信許可時間を指示せず、DWBA周期L_+1にて波長切替を指示するGate信号には割当変更後の波長でDWBA周期#L+2に上りDataが到達するよう送信許可時間を与えることで、少なくともONU#kがOSU#1のDWBA周期#L+1に到着するよう送信するReport信号の送信完了した時刻から、DWBA周期#L+2に到着するよう送信許可が与えられるReport信号の送信開始時刻の間に、ONU#kが上りDataを発出することがない。したがって、ONU#kが波長切替完了後に切替完了を通知するReport信号をOSU#2へ送信する時刻までに、DWBA周期#L+1に送信された波長切替指示Gate信号がONU#kに到達し、かつ波長切替が完了する程度にONU#kの波長切替時間が十分短い場合は、ONU#kの波長切替時間と上りData送信時間の衝突が発生しないことがわかる。
また、本実施形態においては、ONU#kの波長切替がDWBA周期#L+2に到着するよう送信される波長切替完了を示すReport信号の送信開始までに完了し、波長切替を指示するGate信号にはDWBA周期#L+2に上り信号光が到着するように計算された当該上りDataの送信許可時間が含まれていることから、波長切替が完了した次のDWBA周期に上りDataが到達することになり、従来技術よりも波長切替後の上りデータ信号送信再開が早まっていることがわかる。
以上より、割当波長が変更されるONUの波長切替開始時刻が上り信号光の送信許可時間と重なることを回避し、上り信号光の送信再開を早めることができることが分かる。
(第4の実施形態)
第4の実施形態は、波長可変型WDM/TDM−PONにおいて、あるONUの通信波長の切替の実施を判断したDBA周期に当該ONUへ送信するGate信号を送信せず、次DBA周期に通信波長の切替を指示するGate信号を送信することにより、通信波長の切替の実施を判断したDBA周期には当該ONUの上りDataの送信を禁止する。
想定するWDM/TDM−PONのシステム構成は第3の実施形態と同様である。波長切替時間がDBA周期と比べて十分に短い波長可変光受信器および波長可変光送信器をONUに搭載して、波長切替および上り信号光の送信をDBA周期時間以下で行う波長可変型WDM/TDM−PONにおいて、割当波長が変更されるONUの波長切替開始時刻が上り信号光の送信許可時間と重なることを回避し、上り信号光送信の再開を早める別の動的波長帯域割当方法である。本実施形態は、第3の実施形態と比較して、DWBA周期#LにおけるGate信号の送信手順が異なる。
本方式においても、第1の実施形態と同様に、図14に示すDWBA周期#LにおけるDWBA計算結果によって、ONU#kの下り、上り波長をOSU#1が送受信するλD_1、λU_1からOSU#2が送受信するλD_2、λU_2へ変更する結果が得られたとする。しかし、DWBA周期#LでOSU#1は通信帯域割当指示信号としてのGate信号をONU#kに送信しない。次に、OSU#1はDWBA周期#L+1において、ONU#kに対してλD_2、λU_2へ波長切替を指示するGate信号を送信する。そのGate信号は、ONU#kが波長切替を開始する時間と、波長切替完了後のDWBA周期#L+2のOSU#2に波長切替完了を通知するReport信号が到達するように計算された当該Report信号の送信許可時間を含む通信帯域割当指示信号とする。また、波長切替を指示するGate信号にはDWBA周期#L+2に上り信号光が到着するように計算された当該上りDataの送信許可時間が含まれてもよい。この時にOSU#2がDWBA周期#L+2に到着するよう波長切替後のONU#kに割り当てる送信許可時間は、DWBA周期#L+1の DBA計算によって算出され、その際に用いられるONU#kの送信要求帯域量はDWBA周期#LにおいてONU#kから通知されたReport信号にて通知される量を基に計算する。またOSU#2に波長切替完了を通知するReport信号には、ONU#kの送信要求帯域量が含まれてもよい。
DWBA周期#LにてOSU#1がONU#kに対してGate信号を送信せず、DBA周期L+1にて波長切替を指示するGate信号には割当変更後の波長でDWBA周期#L+2に上り信号光が到達するよう送信許可時間を与えることで、少なくともONU#kのDWBA周期#L+1の先頭からOSU#1-ONU#1間の伝搬遅延時間分遡った時刻から、DWBA周期#L+2に到着するよう送信許可が与えられるReport信号の送信開始時刻の間に、ONU#kが上り信号光を発出することがない。したがって、ONU#kが波長切替完了後に切替完了を通知するReport信号をOSU#2へ送信する時刻までに、DWBA周期#L+1に送信された波長切替指示Gate信号がONU#kに到達し、かつその波長切替が完了する程度にONU#kの波長切替時間が十分短い場合は、ONU#kの波長切替時間と上りData送信時間の衝突が発生しないことがわかる。
また、本実施形態においては、ONU#kの波長切替がDWBA周期#L+2に到着するよう送信される波長切替完了を示すReport信号の送信開始までに完了し、波長切替を指示するGate信号にはDWBA周期#L+2に上り信号光が到着するように計算された当該上りDataの送信許可時間が含まれていることから、波長切替が完了した次のDWBA周期に上りDataが到達することになり、従来技術よりも波長切替後の上りデータ信号送信再開が早まっていることがわかる。
以上より、割当波長が変更されるONUの波長切替開始時刻が上り信号光の送信許可時間と重なることを回避し、上り信号光の送信再開を早めることができることが分かる。
本発明に係る動的波長帯域割当技術は、WDM/TDM−PONシステムに適用することができる。

Claims (4)

  1. 収容局側装置と複数の加入者側装置とがPONトポロジで接続され、前記加入者側装置から前記収容局側装置への上り方向の通信に対して、前記収容局側装置が前記加入者側装置に上り通信波長及び上り信号光の送信許可時間を動的に割当てるWDM/TDM−PONシステムの動的波長帯域割当方法であって、
    前記複数の加入者側装置のうち、上り通信波長の切替を指示される前記加入者側装置に、上り信号光の送信許可時間を周期的に割当てられる帯域割当周期のうち、通信波長の切替が行われる帯域割当周期には上り信号光の送信を禁止する上り信号光送信禁止手順と、
    前記収容局側装置が上り通信波長の切替を指示する波長切替指示信号を前記加入者側装置へ送信する波長切替指示手順と、
    前記加入者側装置が上り通信波長の切替が完了したことを通知する波長切替完了信号を前記収容局側装置へ送信する波長切替完了通知手順と、
    を行っており、
    前記上り信号光送信禁止手順では、前記通信波長の切替を指示する帯域割当周期の一つ前の帯域割当周期の、前記上り通信波長の切替を指示される加入者側装置への通信帯域割当指示信号に上り信号光の送信許可時間を含まないことによって、通信波長の切替が行われる帯域割当周期には上り信号光の送信を禁止し、
    前記波長切替指示手順で送信する前記波長切替指示信号には、波長切替開始時刻、前記通信波長の切替が行われる帯域割当周期の次の帯域割当周期に送信する前記上り信号光の波長及び当該上り信号光の送信許可時間が含まれ、
    前記波長切替完了通知手順で送信する前記波長切替完了信号には、上り通信波長の切替を完了した前記加入者側装置が要求する送信要求帯域量が含まれる
    ことを特徴とするWDM/TDM−PONシステムの動的波長帯域割当方法。
  2. 収容局側装置と複数の加入者側装置とがPONトポロジで接続され、前記加入者側装置から前記収容局側装置への上り方向の通信に対して、前記収容局側装置が前記加入者側装置に上り通信波長及び上り信号光の送信許可時間を動的に割当てるWDM/TDM−PONシステムの動的波長帯域割当方法であって、
    前記複数の加入者側装置のうち、上り通信波長の切替を指示される前記加入者側装置に、上り信号光の送信許可時間を周期的に割当てられる帯域割当周期のうち、通信波長の切替が行われる帯域割当周期には上り信号光の送信を禁止する上り信号光送信禁止手順と、
    前記収容局側装置が上り通信波長の切替を指示する波長切替指示信号を前記加入者側装置へ送信する波長切替指示手順と、
    前記加入者側装置が上り通信波長の切替が完了したことを通知する波長切替完了信号を前記収容局側装置へ送信する波長切替完了通知手順と、
    を行っており、
    前記上り信号光送信禁止手順では、前記通信波長の切替を指示する帯域割当周期の一つ前の帯域割当周期の、前記上り通信波長の切替を指示される加入者側装置への通信帯域割当指示信号を送信しないことによって、通信波長の切替が行われる帯域割当周期には上り信号光の送信を禁止し、
    前記波長切替指示手順で送信する前記波長切替指示信号には、波長切替開始時刻、前記通信波長の切替が行われる帯域割当周期の次の帯域割当周期に送信する前記上り信号光の波長及び当該上り信号光の送信許可時間が含まれ、
    前記波長切替完了通知手順で送信する前記波長切替完了信号には、上り通信波長の切替を完了した前記加入者側装置が要求する送信要求帯域量が含まれる
    ことを特徴とするWDM/TDM−PONシステムの動的波長帯域割当方法。
  3. 収容局側装置と複数の加入者側装置とがPONトポロジで接続され、前記加入者側装置から前記収容局側装置への上り方向の通信に対して、前記収容局側装置が前記加入者側装置に上り通信波長及び上り信号光の送信許可時間を動的に割当てるWDM/TDM−PONシステムであって、
    前記収容局側装置が、前記複数の加入者側装置のうち、上り通信波長の切替を指示される前記加入者側装置に、上り信号光の送信許可時間を周期的に割当てられる帯域割当周期のうち、通信波長の切替が行われる帯域割当周期には上り信号光の送信を禁止する上り信号光送信禁止手段と、
    前記収容局側装置が上り通信波長の切替を指示する波長切替指示信号を前記加入者側装置へ送信する波長切替指示手段と、
    前記加入者側装置が上り通信波長の切替が完了したことを通知する波長切替完了信号を前記収容局側装置へ送信する波長切替完了通知手段と、
    を備え、
    前記上り信号光送信禁止手段は、前記通信波長の切替を指示する帯域割当周期の一つ前の帯域割当周期の、前記上り通信波長の切替を指示される加入者側装置への通信帯域割当指示信号に上り信号光の送信許可時間を含まないことによって、通信波長の切替を指示する帯域割当周期には上り信号光の送信を禁止し、
    前記波長切替指示手段が送信する前記波長切替指示信号には、波長切替開始時刻、前記通信波長の切替が行われる帯域割当周期の次の帯域割当周期に送信する前記上り信号光の波長及び当該上り信号光の送信許可時間が含まれ、
    前記波長切替完了通知手段が送信する前記波長切替完了信号には、上り通信波長の切替を完了した前記加入者側装置が要求する送信要求帯域量が含まれる
    ことを特徴とするWDM/TDM−PONシステム。
  4. 収容局側装置と複数の加入者側装置とがPONトポロジで接続され、前記加入者側装置から前記収容局側装置への上り方向の通信に対して、前記収容局側装置が前記加入者側装置に上り通信波長及び上り信号光の送信許可時間を動的に割当てるWDM/TDM−PONシステムであって、
    前記収容局側装置が、前記複数の加入者側装置のうち、上り通信波長の切替を指示される前記加入者側装置に、上り信号光の送信許可時間を周期的に割当てられる帯域割当周期のうち、通信波長の切替が行われる帯域割当周期には上り信号光の送信を禁止する上り信号光送信禁止手段と、
    前記収容局側装置が上り通信波長の切替を指示する波長切替指示信号を前記加入者側装置へ送信する波長切替指示手段と、
    前記加入者側装置が上り通信波長の切替が完了したことを通知する波長切替完了信号を前記収容局側装置へ送信する波長切替完了通知手段と、
    を備え、
    前記上り信号光送信禁止手段は、前記通信波長の切替を指示する帯域割当周期の一つ前の帯域割当周期の、前記上り通信波長の切替を指示される加入者側装置への通信帯域割当指示信号を送信しないことによって、通信波長の切替を指示する帯域割当周期には上り信号光の送信を禁止し、
    前記波長切替指示手段が送信する前記波長切替指示信号には、波長切替開始時刻、前記通信波長の切替が行われる帯域割当周期の次の帯域割当周期に送信する前記上り信号光の波長及び当該上り信号光の送信許可時間が含まれ、
    前記波長切替完了通知手段が送信する前記波長切替完了信号には、上り通信波長の切替を完了した前記加入者側装置が要求する送信要求帯域量が含まれる
    ことを特徴とするWDM/TDM−PONシステム。
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