JP5466319B1 - ディスカバリ方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】ONU登録時に送信波長切替時間が長いONUが存在しても帯域利用効率の低下を防止できるディスカバリ方法を提供することを目的とする。
【解決手段】本ディスカバリ方法では、探索信号受信時刻から応答信号を送信可能な時刻(送信許容期限)までをONUにおける波長切替の所要時間に関わらず一定とし、ONUの光送信器の設定波長が応答信号に求められる波長(出力光波長)と異なるONUについては応答信号を送信させず、待機させる。このため、波長切替時間が長いONUが存在してもディスカバリ時間を延長する必要が無く、帯域利用効率の低下を防止できる。
【選択図】図11

Description

本発明は、ディスカバリ方法に関する。
アクセスサービスの高速化に対するニーズの高まりにより、FTTH(Fiber To The Home)の普及が世界的に進んでいる。FTTHサービスの大部分は、1個の収容局側装置(OSU:Optical Subscriber Unit)が時分割多重(TDM:Time Division Multiplexing)により複数の加入者側装置(ONU:Optical Network Unit)を収容し、経済性に優れたPON(Passive Optical Network)方式により提供されている。TDM−PONの上り方向通信では、図1の光通信システム300のように、OSU51における動的帯域割当計算に基づいてONU200間でシステム帯域を共有しており、各ONU200がOSU51より通知された送信許容時間のみに間欠的に信号光を送信することにより、信号光同士の衝突を防いでいる。現在の主力システムは伝送速度がギガビット級であるGE−PON(Gigabit Ethernet(登録商標) PON)、G−PON(Gigabit−capable PON)であるが、映像配信サービスの進展に加え、大容量ファイルをアップロード/ダウンロードするアプリケーションの登場などにより、PONシステムの更なる大容量化が求められている。しかしながら、TDM−PONでは、ラインレートの高速化によりシステム帯域を拡張するため、高速化や波長分散の影響により受信特性が大幅に劣化することに加え、バースト送受信器の経済性が課題となるため、10ギガを超える大容量化は難しい。
10ギガ超の大容量化に向けて、波長分割多重(WDM:Wavelength Division Multiplexing)技術の適用が検討されている。図2は、TDM−PONにWDM技術を組み合わせたWDM/TDM−PONの一例である。各々のONU200は光ファイバ伝送路250を介して波長合分波手段251のいずれの端子と接続するかに応じて下り波長および上り波長が固定的に割り当てられ、全ONU間で信号の時間的重なりが、OSU51の数まで許される。そのため、OSU51の増設により、1波長あたりのラインレートを高速化することなく、システム帯域を拡張できる。
波長合分波手段251の端子のうち同一の端子と光ファイバ伝送路250を介して接続する各ONU200は、同一のOSU51と論理的に接続し、上り帯域および下り帯域を共有する。ここで、各ONU200とOSU51との論理接続は不変であり、異なるOSU51と論理接続するONU間で帯域を共有することはできず帯域公平性は確保されない。
これに対して、非特許文献1では、OLT(Optical Line Terminal)100a内のOSU51およびONU200aの光送信器に波長可変機能を備えた波長可変型WDM/TDM−PONが提案されている(図3)。OSU51とONU200aとの間には、光送受信器側端子#1〜#M(Mは2以上の整数)および光ファイバ伝送路側端子#1〜#N(Nは1以上の整数)を有し、入力光を波長に応じて決定される1個の端子から出力する波長振り分け機能を備えた波長ルーティング手段252が配置され、光送受信器側端子#1〜#MはOSU51#1〜#Mと一対一に接続されている。
波長ルーティング手段252は、光ファイバ伝送路側端子の数N(Nは1以上の整数)が光送受信器側端子の数M以下であり、波長周回性を有し、各光送受信器側端子から入力された波長λD_1〜λD_Mの光を図4で表わされるように波長に応じて光ファイバ伝送路側端子#1〜#Nへ振り分ける。また、波長ルーティング手段252は、各光ファイバ伝送路側端子#1〜#Nから入力された波長λU_1〜λU_Mの光を図5で表わされるように波長に応じて光送受信器側端子#1〜#Mへ振り分ける。波長ルーティング手段252としては、N×Mアレイ導波路型回折格子(AWG: Arrayed Waveguide Grating)などが例示できる。
波長ルーティング手段252の構成は、ONU200aへの割当波長の変更によりONU200a単位で論理接続するOSU51を変更することができるため、全てのONU200a間でシステム帯域を共有することができる。よって、OLT100aにおける動的帯域割当計算に基づいて決定された論理接続先のOSU51宛に、各ONU200a内の波長可変光送信器24が、通知された送信波長で、同じく通知された送信許容時間内に間欠的に信号光を送信することで、上り方向通信において全てのONU200a間での帯域公平性を確保することができる。
TDM−PONでは、下り方向通信において信号光が全ONU200にブロードキャストされるため、各ONUはLLID(Logical Link ID)等のONU識別子を用いて、受信したフレームが自分宛であるかを判断し、受信フレームの取捨選択を行っている。また、上り方向通信においては、ONUは自分に付与されたONU識別子を含む送信フレームを送出し、OSUは受信フレーム内のONU識別子によりどのONUから送信されたフレームであるかを判別している。ONU識別子はディスカバリプロセスを通じてONUに付与される。ディスカバリプロセスにおいて、OSUは、受信したONUがOLTに未登録である場合に、受信時刻のΔt後からΔT以内のランダム時刻に登録要求である応答信号を返信する旨が記載された探索信号を送信する。未登録ONUは探索信号に対して応答信号を送信する。そしてOSUは、応答信号を送信してきたONUに対して既登録のONUと重複が起こらないようにONU識別子を付与する(例えば、非特許文献2を参照。)。ディスカバリプロセスでは、OSUとONUとの間のフレーム往復伝搬時間(RTT: Round Trip Time)の測定も行われ、OSUは自分の配下の全ONUとの間のRTT情報を記憶している。OSUがRTTを考慮してONUごとに上り信号光の送信許容時間を決定することで、上り信号光の衝突を回避している。
波長可変型WDM/TDM−PONにおいても、TDM−PONと同様に、ディスカバリプロセスを通じて未登録のONUにLLID等のONU識別子を付与する必要がある。ディスカバリプロセスでは、探索信号を受信したONUがOLTに未登録である場合に受信時刻のΔt後からΔT以内のランダム時刻に登録要求である応答信号を返信する旨が記載された探索信号をOLT側から送信する。図3のようにOSU51とONU200aとの間に波長ルーティング手段252が配置された波長可変型WDM/TDM−PONでは、探索信号に対する応答信号が波長ルーティング手段252を通じて所望のOSU51にて受信されるために、ONU200aが波長ルーティング手段252の入出力特性に応じた波長で応答信号を送出することが求められる。これを実現する1つの手段として、探索信号にて応答信号の波長を通知することが考えられる。ここで、探索信号を受信した時点で、ONU200a内の波長可変光送信器24の出力光波長の設定が、指定された応答信号の波長と一致しているとは限らない。そのため、波長可変光送信器24が出力光波長を通知された波長に切り替えた後に応答信号を送信できるように、探索信号の受信時刻から応答信号の送信許容時間の終了時刻までの時間Δt+ΔTが波長切替の所要時間Tよりも大きくなるように、Δt+ΔTの値を式(1)を満たす範囲で設定する必要がある。
(式1)
Δt+ΔT>T
なお、Δtは探索信号の受信時刻から応答信号の送信許容時間の開始時刻までの応答時間、ΔTは応答信号の送出が認められる送信許容時間の長さである。
ある時刻に送出された探索信号に対する応答信号が最も早くOSUに到着するのは、システムで許容される最小距離だけOLTから離れたONUが応答信号を送信許容時間の開始時刻に返信する場合である。一方、ある時刻に送出された探索信号に対する応答信号が最も遅くOSUに到着するのは、システムで許容される最大距離だけOLTから離れたONUが応答信号を送信許容時間の終了時刻に返信する場合である。探索信号の送出時刻をT、OLTまでの距離が最小であるONUとOLTとの間でのRTTをTRTT_MIN、OLTまでの距離が最大であるONUとOLTとの間でのRTTをTRTT_MAXとすると、図6のように、応答信号はT+Δt+TRTT_MIN〜T+Δt+ΔT+TRTT_MAXの間に到着する。
IEEE802.3avにおけるディスカバリプロセスでは、OSUは、T+Δt+TRTT_MIN〜T+Δt+ΔT+TRTT_MAXの間に到着した応答信号の送信元のONUに対して、T+Δt+ΔT+TRTT_MAX以降にONU識別子であるLLIDを付与する。波長可変型WDM/TDM−PONにおいても、対象のONUに対して、T+Δt+ΔT+TRTT_MAX以降にONU識別子を付与するとすると、Δt+ΔTの値は式(1)を満たすように設定される。このため、波長切替の所要時間Tが長い場合、探索信号を受信した時点でONU内の波長可変光送信器の出力光波長の設定が通知された応答信号の波長と一致しているか否かによらず、OLT側から時刻Tに探索信号を送出してから対象のONUにONU識別子を付与するまでに要する時間が長くなる。ONU識別子を付与するまでに要する時間、すなわちディスカバリ時間を長くすると帯域利用効率が低下するという課題があった。
そこで、本発明は、上記課題を解決すべく、ONU登録時に送信波長切替時間が長いONUが存在しても帯域利用効率の低下を防止できるディスカバリ方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、未登録のONU(子ノード)が応答信号をOLT(親ノード)へ送出できる時間をONUにおける波長切替の所要時間に関わらず一定とし、ONUの光送信器の設定波長が応答信号に求められる波長(出力光波長)と異なるONUについては応答信号を送信させず、待機させることとした。
具体的には、本発明に係る第一のディスカバリ方法は、親ノードと複数の子ノードとが光ファイバ伝送路で接続され、前記子ノード毎に、前記親ノードから前記子ノードへの下り信号光の下り波長と前記子ノードから前記親ノードへの上り信号光の上り波長が設定される波長可変型WDM/TDM−PONでのディスカバリ方法であって、
前記親ノードから所定時にブロードキャストされた探索信号を前記子ノードが受信する探索信号受信手順を行い、
前記探索信号受信手順の後、前記親ノードに未登録である前記子ノードに、前記子ノード内の光送信器の設定波長と前記探索信号に基づく出力光波長とが一致する場合に前記親ノードへ前記出力光波長で応答信号を送信させる応答信号送信手順を行い、
前記探索信号受信手順の後、前記親ノードに未登録である前記子ノードに、前記子ノード内の光送信器の設定波長と前記探索信号に基づく出力光波長とが不一致である場合に前記親ノードへ応答信号を未送信として待機させる待機手順を行い、
前記応答信号送信手順の後、前記親ノードに、前記応答信号の送信元の前記子ノードを子ノードごとに固有の識別子に対応させて登録させる登録手順を行う
ことを特徴とする。
ONUの光送信器の設定波長が応答信号に求められる波長(出力光波長)と異なる場合、ONUは光送信器の設定波長を切り替えなければならない。本ディスカバリ方法では、探索信号受信時刻から応答信号を送信可能な時刻(送信許容期限)までをONUにおける波長切替の所要時間に関わらず一定とし、ONUの光送信器の設定波長が応答信号に求められる波長(出力光波長)と異なるONUについては応答信号を送信させず、待機させる。このため、波長切替時間が長いONUが存在してもディスカバリ時間を延長する必要が無く、帯域利用効率の低下を防止できる。従って、本発明は、ONU登録時に送信波長切替時間が長いONUが存在しても帯域利用効率の低下を防止できるディスカバリ方法を提供することができる。
本発明に係るディスカバリ方法は、前記待機手順が次のディスカバリの前記探索信号受信手順まで続き、前記待機手順の間に前記子ノード内の前記光送信器の設定波長を前記出力光波長に変更することを特徴とする。ONUの光送信器の設定波長が応答信号に求められる波長(出力光波長)と異なるONUについては、次回のディスカバリプロセスまでに波長切替を完了させることで、次回のディスカバリプロセスで波長切換が不要となり送信許容期限までに応答信号を送信することができる。
ONUは応答信号の波長について次のように認識することができる。前記探索信号受信手順の際に、前記探索信号で前記親ノードから前記出力光波長が前記子ノードに通知されることを特徴とする。
この場合、前記探索信号受信手順の前に、前記親ノードに未登録である前記子ノードが前記探索信号を受信可能である受信波長に設定されており、前記探索信号受信手順で通知される前記出力光波長が常に同じとすることができる。
この場合、前記探索信号の波長と前記応答信号の波長との組み合わせが固定されており、前記探索信号受信手順の際に、前記親ノードに未登録である前記子ノードの受信波長が下り波長のとりうる波長帯域にわたって周期的に変更され、前記探索信号を受信した時点で前記変更が停止され、前記組み合わせに基づき、受信した前記探索信号の波長に対応する前記出力光波長が通知されるとしてもよい。
ONUは応答信号の波長について次のように認識することもできる。前記子ノードが、受信する下り信号光の波長と送信する上り信号光の波長との組み合わせテーブルを保持しており、前記探索信号受信手順の際に、前記子ノードが、前記探索信号内に含まれている前記探索信号の波長の識別情報と前記テーブルとを参照して前記出力光波長を認識する。
この場合、前記探索信号受信手順の際に、前記親ノードに未登録である前記子ノードが前記探索信号を受信可能である受信波長に設定される。
また、前記探索信号受信手順の際に、前記親ノードに未登録である前記子ノードの受信波長が下り波長のとりうる波長帯域にわたって周期的に変更され、前記探索信号を受信した時点で前記変更が停止されるとしてもよい。
具体的には、本発明に係る第二のディスカバリ方法は、親ノードと複数の子ノードとが光ファイバ伝送路で接続され、前記子ノード毎に、前記親ノードから前記子ノードへの下り信号光の下り波長と前記子ノードから前記親ノードへの上り信号光の上り波長が設定される波長可変型WDM/TDM−PONでのディスカバリ方法であって、
前記親ノードに未登録である前記子ノードの受信波長が下り波長のとりうる波長帯域にわたって周期的に変更され、
前記受信波長の変更に同期して前記親ノードに未登録である前記子ノードの出力光波長が周期的に変更され、
前記親ノードがブロードキャストする探索信号を受信した時点で前記子ノードに前記受信波長の変更を停止させて、前記子ノードに前記探索信号を受信した時点での前記出力光波長で前記応答信号を送出させる応答信号波長決定送信手順を行い、
前記応答信号波長決定送信手順の後、前記親ノードに、前記応答信号の送信元の前記子ノードを子ノードごとに固有の識別子に対応させて登録させる登録手順を行う
ことを特徴とする。
OLTは、ディスカバリのために定期的に探索信号をブロードキャストする。一方、未登録のONUは受信波長と出力光波長を同期させ定期的に変更している。ディスカバリのタイミングと未登録ONUの受信波長切り替えタイミングとは必ずしも同期していないが、ONUは、ディスカバリの探索信号の波長とONUの受信波長とが一致したときに、探索信号を受信し、応答信号を出力する。探索信号を受信してから出力光波長の設定の変更が不要であり、波長切替に要する時間に関わらず送信許容期限を設定できる。このため、波長切替時間が長いONUが存在してもディスカバリ時間を延長する必要が無く、帯域利用効率の低下を防止できる。従って、本発明は、ONU登録時に送信波長切替時間が長いONUが存在しても帯域利用効率の低下を防止できるディスカバリ方法を提供することができる。
本発明は、ONU登録時に送信波長切替時間が長いONUが存在しても帯域利用効率の低下を防止できるディスカバリ方法を提供することができる。
TDM−PONの上り方向通信を説明する図である。 WDM/TDM−PONの上り方向通信を説明する図である。 波長可変型WDM/TDM−PONを説明する図である。 波長ルーティング手段の入出力特性(下り)を説明する図である。 波長ルーティング手段の入出力特性(上り)を説明する図である。 ディスカバリプロセスを説明する図である。 本発明に係るディスカバリ方法を実現する波長可変型WDM/TDM―PONの構成を説明する図である。 本発明に係るディスカバリ方法を実現する波長可変型WDM/TDM―PONの構成を説明する図である。 本発明に係るディスカバリ方法を実現する波長可変型WDM/TDM―PONの構成を説明する図である。 本発明に係るディスカバリ方法を実現する波長可変型WDM/TDM―PONの構成を説明する図である。 本発明に係るディスカバリ方法を説明する図である。 本発明に係るディスカバリ方法を説明する図である。
添付の図面を参照して本発明の実施形態を説明する。以下に説明する実施形態は本発明の実施例であり、本発明は、以下の実施形態に制限されるものではない。なお、本明細書及び図面において符号が同じ構成要素は、相互に同一のものを示すものとする。
[第1の実施形態]
第1の実施形態は、親ノードと複数の子ノードとが光ファイバ伝送路で接続され、前記子ノード毎に、前記親ノードから前記子ノードへの下り信号光の下り波長と前記子ノードから前記親ノードへの上り信号光の上り波長が設定される波長可変型WDM/TDM−PONでのディスカバリ方法であって、
前記親ノードから所定時にブロードキャストされた探索信号を前記子ノードが受信する探索信号受信手順を行い、
前記探索信号受信手順の後、前記親ノードに未登録である前記子ノードに、前記子ノード内の光送信器の設定波長と前記探索信号に基づく出力光波長とが一致する場合に前記親ノードへ前記出力光波長で応答信号を送信させる応答信号送信手順を行い、
前記探索信号受信手順の後、前記親ノードに未登録である前記子ノードに、前記子ノード内の光送信器の設定波長と前記探索信号に基づく出力光波長とが不一致である場合に前記親ノードへ応答信号を未送信として待機させる待機手順を行い、
前記応答信号送信手順の後、前記親ノードに、前記応答信号の送信元の前記子ノードを子ノードごとに固有の識別子に対応させて登録させる登録手順を行う
ことを特徴とするディスカバリ方法である。
以下の説明において、親ノードをOLT、子ノードをONUとして説明する。本実施形態は、波長可変型WDM/TDM―PONにおいて、ONUがOLTに未登録である場合に、受信時刻のΔt後からΔT以内のランダム時刻に登録要求である応答信号を返信する旨が記載された探索信号をOLT側から送信する際に、Δt+ΔTの値をONU内の波長可変光送信器の波長切替に要する時間Tに関わらず設定できるディスカバリ方法である。
本実施形態におけるディスカバリ方法を図7の波長可変型WDM/TDM―PON構成の光通信システム301aを例に説明する。なお、本実施形態におけるディスカバリ方法を適用する波長可変型WDM/TDM―PON構成は図7に限らず、OSU51とONU200aとの間に波長ルーティング手段252を配置した図3のような波長可変型WDM/TDM―PON構成の光通信システム302a、図3の構成においてONU200a内に波長可変フィルタ22を備える図8のような波長可変型WDM/TDM―PON構成の光通信システム302b、OSU51とONU200bとの間にAWGや薄膜フィルタなどの波長合分波手段153と光ファイバやPLC(Planar Lightwave Circuit)により作成された光カプラなどの光合分波手段151とを配置した図9のような波長可変型WDM/TDM―PON構成の光通信システム303aなどへの適用も可能である。
図7の光通信システム301aでは、光送信器11#1〜#M(Mは2以上の整数)および光受信器15#1〜#Mを備え、波長λD_1〜λD_Mである下り信号光を送出し、波長λU_1〜λU_Mである上り信号光が入力されるOLT100aが、λD_1〜λD_M、λU_1〜λU_Mから1つずつの波長をそれぞれ下り波長と上り波長としてOLT100aから割り当てられる複数のONU200aと、光ファイバ伝送路250を介して接続されている。OLT100a内の各光送信器11は、送信器ごとに相異なる波長である下り信号光を送出し、各光送信器11からの下り信号光は、光合分波手段151により波長多重された後、光ファイバ伝送路250へ出力される。光合分波手段151としては、光ファイバまたはPLC(Planar Lightwave Circuit)等により作成された光カプラなどがこれにあたる。
ONU200aは、入力される波長多重信号光の中から、OLT100aから割り当てられている下り波長である下り信号光を選択的に受信する。図7のように、PIN−PD(Photo−Diode)やAPD(Avalanche Photo−Diode)などの受光器21の前段に波長可変フィルタ22を配置し、波長可変フィルタ22の透過波長を割り当てられた下り波長に応じて変化させることにより、所望の波長の下り信号光を選択的に受信することができる。各ONU200aは、LLID等のONU識別子を用いて、受信したフレームが自分宛であるかを判断し、受信フレームの取捨選択を行う。
一方、上り方向通信用に、ONU200aは、波長λU_1〜λU_Mの上り信号光を送信可能な波長可変光送信器24を備え、OLT100aから割り当てられている上り波長で、OLT100aから通知された送信許容時間内に上り信号光を送信する。OLT100aから通知される送信許容時間は、同じ上り波長を割り当てられている異なるONU200aからの信号光同士が衝突しないように、OLT100aが記憶している各ONU200aとの間でのRTTを考慮して決定される。波長可変光送信器24として、分布帰還型(DFB: Distributed Feedback)レーザなどの直接変調レーザの出力光波長を温度制御により変化させる構成や、出力光波長の異なる直接変調レーザをアレイ状に配置し、バイアス電流のスイッチングにより発光するレーザを切り替える高速波長切替が可能な構成がこれにあたる。また、分布ブラッグ反射型(DBR:Distributed Bragg Grating)レーザや外部共振器型レーザなどの波長可変光源からの連続光を、半導体や二オブ酸リチウム(LiNbO)を材料とするマッハツェンダー型変調器、電界吸収型(EA:Electroabsorption)変調器、半導体光増幅器(SOA:Semiconductor Optical Amplifier)変調器などを用いて外部変調する構成も可能である。
光ファイバ伝送路250を伝送された上り信号光は、光合分波手段151で分岐された後、各々異なる波長の上り信号光を選択的に受信するOSU51#1〜#Mへ入力される。図7のように、PIN―PDやAPDなどの受光器の前段に透過波長が光受信器ごとに相異なる波長固定フィルタを配置することにより、各光受信器で相異なる波長の上り信号光を選択的に受信することができる。ここで、各ONU200aが自分に付与されたLLID等のONU識別子を送信フレーム内に埋め込んだ上り信号光を送出することで、OLT100aは受信フレーム内のONU識別子によりフレームの送信元であるONU200aを特定することができる。
ONU200a内およびOLT100a内の光受信器15として、図10のように、コヒーレント受信器(27、16)を用いることも可能である。この場合、ONU200c内の局発光源28の出力光波長は、割り当てられている下り信号光の波長近傍に設定される。一方、OLT100c内の局発光源17の出力光波長は、OSU51ごとに相異なるように、λU_1〜λU_Mのいずれか1つの波長の近傍に設定される。高受信感度を特徴とするコヒーレント受信を適用することで、光ファイバ伝送路250中やOLT100c内での許容損失を増大できる。光ファイバ伝送路250中で許容される伝送損失や分岐損失の増大により、伝送距離の長延化や収容するONU数の拡大を図れる。また、OLT100c内で許容される分岐損失の増大により光送受信器数を拡大できるため、システム総帯域を拡張できる。更には、コヒーレント受信の適用により波長フィルタが不要となるため、波長フィルタの特性に制限されずに隣接波長間隔を狭窄化することも可能である。
ディスカバリプロセスでは、OLTは、未登録のONUに登録要求である応答信号を返信する旨の命令が記載された探索信号を波長λD_1〜λD_Mのうちの少なくとも1波長にて所定時に送信する。未登録のONUが探索信号を確実に受信することができる方法として次の2つが例示できる。
(1)方法1
方法1は、前記探索信号受信手順の前に、前記親ノードに未登録である前記子ノードが前記探索信号を受信可能である受信波長に設定される。例えば、ONUが未登録である場合、ONU200a内の波長可変フィルタ22の透過波長またはONU200c内の局発光源28の出力光波長が、探索信号の波長λD_m(m=1、2、・・・、M)となるようにONU内の波長制御回路を予め設定しておく方法である。
(2)方法2
また、方法2は、前記探索信号受信手順の際に、前記親ノードに未登録である前記子ノードの受信波長が下り波長のとりうる波長帯域にわたって周期的に変更される。例えば、ONU200a内の波長可変フィルタ22の透過波長またはONU200c内の局発光源28の出力光波長をλD_1〜λD_Mの範囲で周期的に掃引する方法である。
これらの方法によって、未登録のONUは探索信号を確実に受信することができる。
探索信号には、ONUがOLTに未登録である場合、受信時刻のΔt後からΔT以内のランダム時刻に登録要求である応答信号を返信する旨の命令が記載されている。ONUは、以下のようにして応答信号の波長(出力光波長)λU_nを認識することができる。
(1)方法a
方法aは、前記探索信号受信手順の際に、前記探索信号で前記親ノードから前記出力光波長が前記子ノードに通知される。方法aは、探索信号によりOLT側からλU_nを通知する方法である。
(2)方法b
方法bは、前記子ノードが、受信する下り信号光の波長と送信する上り信号光の波長との組み合わせテーブルを保持しており、前記探索信号受信手順の際に、前記子ノードが、前記探索信号内に含まれている前記探索信号の波長の識別情報と前記テーブルとを参照して前記出力光波長を認識する。方法bは、受信する下り信号光の波長と送信する上り信号光の波長の組み合わせテーブルをONUに保持させ、探索信号内に記載された探索信号の波長の識別情報を組み合わせテーブルと照らし合わせてλU_nを決定する方法である。なお、m、nは、m=nとm≠nのいずれでもよい。
ONU200aは、応答信号の波長λU_nを認識した時点で、ONU200a内の波長可変光送信器24の出力光波長の設定がλU_nと一致している場合は、図11中のONU200a#1のように探索信号にて通知された送信許容時間ΔT内に応答信号を返信する。波長可変光送信器24の出力光波長の設定がλU_n以外である場合は、図11中のONU200a#2のように、出力光波長の設定をλU_nに切り替える。そして、ONU200a#2は応答信号を返信せず待機する。
前記待機手順が次のディスカバリの前記探索信号受信手順まで続き、前記待機手順の間に前記子ノード内の前記光送信器の設定波長を前記出力光波長に変更する。探索信号は定期的に送信されるため、待機中のONU200aは一定時間後に探索信号を再受信することになる。そして、このONU200aは再受信した探索信号にて通知された送信許容時間ΔT内に応答信号を返信する。このときには、ONU200aの出力光波長が応答信号の波長に切り替わっているため、ONU200aは送信許容時間ΔT内に応答信号を返信することができる。
ここで、以下に述べる方法を用いて、再受信した探索信号により認識する応答信号の波長が、設定変更後の波長可変光送信器24の出力光波長の設定と一致するようにすることで、再度の波長切替が不要となる。
(1)方法α
前記探索信号受信手順で通知される前記出力光波長が常に同じである。
未登録のONU200a内の波長可変フィルタ22の透過波長またはONU200c内の局発光源28の出力光波長と、探索信号の波長λD_mとが一致するようにONU内の波長制御回路を予め設定しておく場合(上記方法1の場合)、応答信号の波長を認識する方法として探索信号により通知する方法(上記方法a)を採る時は、各探索信号にて通知する応答信号の波長を固定することにより、探索信号を再受信した時点で波長可変光送信器24の出力光波長は通知される応答信号の波長に既に設定されているため、再度の波長切替が不要となる。
(2)方法β
未登録のONU200a内の波長可変フィルタ22の透過波長またはONU200c内の局発光源28の出力光波長と、探索信号の波長λD_mとが一致するようにONU内の波長制御回路を予め設定しておく場合(上記方法1の場合)、応答信号の波長を認識する方法として受信する下り信号光の波長と送信する上り信号光の波長の組み合わせテーブルをONUに保持させる方法(上記方法b)を採る時は、探索信号の波長がλD_mで固定されているため、探索信号を再受信した時点で波長可変光送信器24の出力光波長はλD_mと対応する上り信号光の波長に既に設定されているため、再度の波長切替が不要である。
(3)方法γ
前記探索信号を受信した時点で前記変更が停止され、前記組み合わせに基づき、受信した前記探索信号の波長に対応する前記出力光波長が通知される。
未登録のONU(200a、200c)が、波長可変フィルタ22の透過波長または局発光源28の出力光波長をλD_1〜λD_Mの範囲で周期的に掃引する場合(上記方法2の場合)、応答信号の波長を認識する方法として探索信号により通知する方法(上記方法a)を採る時は、探索信号を最初に受信した時点で波長可変フィルタ22の透過波長または局発光源28の出力波長の掃引を停止するようにONU(200a、200c)内の波長制御回路を予め設定し、探索信号の波長と応答信号の波長の組み合わせは固定とする。これにより、探索信号を受信できた時点で応答信号の波長(出力光波長)を認識する。そして、待機手順の間に波長可変光送信器24の出力波長を切り替える。このため、波長切替後(次のディスカバリ時)に再受信する探索信号と最初(受信波長を掃引させたときのディスカバリ時)に受信した探索信号の波長が同一となり、探索信号を再受信した時点で波長可変光送信器24の出力光波長は通知される応答信号の波長に既に設定されているため、再度の波長切替が不要となる。
(4)方法δ
未登録のONU(200a、200c)が、波長可変フィルタ22の透過波長または局発光源28の出力光波長をλD_1〜λD_Mの範囲で周期的に掃引する場合(上記方法2の場合)、応答信号の波長を認識する方法として受信する下り信号光の波長と送信する上り信号光の波長の組み合わせテーブルをONU200aに保持させる方法(上記方法b)を採る時は、探索信号を最初に受信した時点で波長可変フィルタ22の透過波長または局発光源28の出力波長の掃引を停止するようにONU(200a、200c)内の波長制御回路を予め設定する。そして、テーブルを参照して受信できた探索信号の波長から応答信号の波長(出力光波長)を決定する。そして、待機手順の間に波長可変光送信器24の出力波長を切り替える。これにより、波長切替後(次のディスカバリ時)に再受信する探索信号と最初(受信波長を掃引させたときのディスカバリ時)に受信した探索信号の波長λD_mは同一となり、探索信号を再受信した時点で波長可変光送信器24の出力光波長はλD_mと対応する上り信号光の波長に既に設定されているため、再度の波長切替が不要となる。
以上のように、波長可変光送信器24の出力光波長の設定が探索信号により認識した応答信号の波長λU_n以外である場合に、設定を変更した後に応答信号を返信せず待機するとすることにより、Δt+ΔTの値を波長切替に要する時間Tに関わらず設定できる。
ここで、
探索信号の送出時刻をT
OLTまでの距離が最小であるONUとOLTとの間でのRTTをTRTT_MIN
OLTまでの距離が最大であるONUとOLTとの間でのRTTをTRTT_MAXとすると、
探索信号を受信した時点でONU(200a、200c)内の波長可変光送信器24の出力光波長の設定が認識した応答信号の波長と同じであるONU(200a、200c)からの応答信号は
+Δt+TRTT_MIN〜T+Δt+ΔT+TRTT_MAX
の間に到着し、
+Δt+ΔT+TRTT_MAX以降
に応答信号の送信元のONU(200a、200c)に対してLLID等のONU識別子が付与される。よって、波長可変光送信器24が指定された波長に出力光波長を切り替えた後に応答信号を送信できるように、式(1)を満たすようにΔt+ΔTの値を設定するディスカバリ方法と比べて、波長切替の所要時間Tが長い場合において、ONU識別子を付与するまでに要する最短時間を短縮できる。
OLTが故障した場合には、ディスカバリプロセスを通じて全ONUを再登録する必要があるが、本実施形態におけるディスカバリ方法により、早期復旧が可能なONUを迅速に再登録し、通信を再開することが可能となる。
更に、本実施形態におけるディスカバリ方法では、探索信号と応答信号の送受信を通じて計測するRTTの精度を向上することが可能である。IEEE Standard 802.3avに記載のディスカバリプロセスでは、ONUは探索信号を受信した際に、ONU時刻を探索信号中に記載されたOLT時刻と同期させる。ONU時刻は下り信号光から抽出したクロック周波数で進むため、クロック周波数の誤差によりONU時刻に誤差が生じる。ONUは応答信号を送出する際にその時点でのONU時刻を応答信号中に記載し、OLTでは応答信号を受信する際のOLT時刻と応答信号中に記載されたONU時刻の差をRTTとして算出する。そのため、ONU時刻の誤差によりRTTの精度が劣化するが、探索信号を受信してから応答信号を送出するまでの時間が長くなるほどONU時刻の誤差が大きくなる。波長可変型WDM/TDM−PONにおいても同様にRTTを計測するとすると、本実施形態では、探索信号を受信してから応答信号を送出するまでの最大時間Δt+ΔTを、ONU内の波長可変光送信器の波長切替に要する時間Tに関わらず設定できるため、波長切替の所要時間Tが長い場合において従来方式と比べて、計測するRTTの精度を向上することが可能である。
[第2の実施形態]
第2の実施形態は、親ノードと複数の子ノードとが光ファイバ伝送路で接続され、前記子ノード毎に、前記親ノードから前記子ノードへの下り信号光の下り波長と前記子ノードから前記親ノードへの上り信号光の上り波長が設定される波長可変型WDM/TDM−PONでのディスカバリ方法であって、
前記親ノードに未登録である前記子ノードの受信波長が下り波長のとりうる波長帯域にわたって周期的に変更され、
前記受信波長の変更に同期して前記親ノードに未登録である前記子ノードの出力光波長が周期的に変更され、
前記親ノードがブロードキャストする探索信号を受信した時点で前記子ノードに前記受信波長の変更を停止させて、前記子ノードに前記探索信号を受信した時点での前記出力光波長で前記応答信号を送出させる応答信号波長決定送信手順を行い、
前記応答信号波長決定送信手順の後、前記親ノードに、前記応答信号の送信元の前記子ノードを子ノードごとに固有の識別子に対応させて登録させる登録手順を行う
ことを特徴とするディスカバリ方法である。
本実施形態は、波長可変型WDM/TDM―PONにおいて、ONUがOLTに未登録である場合に、受信時刻のΔt後からΔT以内のランダム時刻に登録要求である応答信号を返信する旨が記載された探索信号をOLT側から送信する際に、第1の実施形態におけるディスカバリ方法と別の方法にて、Δt+ΔTの値をONU内の波長可変光送信器の波長切替に要する時間Tに関わらず設定できるディスカバリ方法である。
本実施形態におけるディスカバリ方法を図7の光通信システム301aの構成を例に説明する。なお、本実施形態におけるディスカバリ方法を適用する波長可変型WDM/TDM―PON構成は図7に限らず、ONU200a内およびOLT100a内の光受信器15として、図10のように、コヒーレント受信器(27、16)を用いることも可能である。
ディスカバリプロセスでは、OLT(100a、100c)は、未登録のONU(200a、200c)に登録要求である応答信号を返信する旨の命令が記載された探索信号を波長λD_1〜λD_Mのうちの少なくとも1波長にて所定時に送信する。探索信号には、ONUがOLTに未登録である場合、受信時刻のΔt後からΔT以内のランダム時刻に登録要求である応答信号を返信する旨の命令が記載されている。
ONU(200a、200c)は、未登録である場合に、図12に示すように、波長可変フィルタ22の透過波長または局発光源28の出力光波長をλD_1〜λD_Mの範囲で周期的に掃引するのに同期して、波長可変光送信器24の出力光波長の設定をλU_1〜λU_Mの範囲で周期的に変更するように、ONU(200a、200c)内の波長制御回路が予め設定されている。
波長可変フィルタ22の透過波長または局発光源28の出力光波長と波長可変光送信器24の出力光波長の設定の組み合わせは、全ONUで共通となるようにONU内の波長制御回路が予め設定されている。図12中では、波長可変フィルタ22の透過波長または局発光源28の出力光波長λD_n(n=1,2,・・・,N)と波長可変光送信器24の出力光波長の設定をλU_m(m=1,2,・・・,M)について、m=nであるが、m≠nであってもよい。
なお、ONUの波長切り替えサイクルとディスカバリのサイクルは必ずしも同期していない。また、ONUの探索信号待機時間にディスカバリの探索信号がONUに到着したとしてもONUの受信波長λと探索信号の波長とが一致しなければONUは探索信号を受信しない。しかし、ある一定の確率でONUの探索信号待機時間に探索信号到着し、且つONUの受信波長λと探索信号の波長とが一致することがある。このように、波長可変フィルタ22の透過波長または局発光源28の出力光波長の掃引により、探索信号の波長によらず探索信号をある一定の確率で受信することができる。なお、探索信号の波長は固定されていてもよいし、周期的に変動していてもよい。
探索信号を受信した未登録のONU(200a、200c)は、その時点で、波長可変フィルタ22の透過波長または局発光源28の出力光波長の周期的な掃引と、波長可変光送信器24の出力光波長の設定の周期的な変更を停止し、その時点における波長可変光送信器24の設定波長において、探索信号にて通知された送信許容時間内に応答信号を返信する。つまり、探索信号を受信してから波長可変光送信器24の出力光波長の設定の変更が不要であり、Δt+ΔTの値を波長切替に要する時間Tに関わらず設定できる。
本実施形態においても、第一の実施形態で説明したように、波長可変光送信器24が指定された波長に出力光波長を切り替えた後に応答信号を送信できるように、式(1)を満たすようにΔt+ΔTの値を設定するディスカバリ方法と比べて、波長切替の所要時間Tが長い場合において、ONU識別子を付与するまでに要する最短時間を短縮できる。
また、本実施形態においても、第一の実施形態で説明したように、OLTが故障した場合にも、早期復旧が可能なONU(200a、200c)を迅速に再登録し、通信を再開することが可能となる。
更に、本実施形態においても、第一の実施形態で説明したように、RTTの精度を向上することが可能である。
以下は、本実施形態のレンジング方法を説明したものである。
<課題>
TDM/WDM−PONによる光アクセスネットワークにおいては、各OSUがONUと通信を行う際に、通信を行うための波長を割り当てる必要がある。しかしながら、ONUが最初に接続されたときに、OSU側で割り当てられた波長に切り替え後、応答することから、波長切替時間が大きくなると応答までの時間も同時に大きくなるという課題があった。
<課題解決手段>
(1):
1個の親ノードと複数の子ノードが光ファイバ伝送路を介して接続され、
前記親ノードは、複数の光送信器および光受信器を備え、波長λD_1〜λD_M(Mは1以上の整数)である下り信号光を送出し、波長λU_1〜λU_N(Nは1以上の整数)である上り信号光が入力され、
前記親ノードに既登録である前記子ノードは、λD_1〜λD_M、λU_1〜λU_Nから1つずつの波長がそれぞれ下り波長と上り波長として前記親ノードから割り当てられ、割り当てられている前記下り波長と同じ波長である前記下り信号光を受信し、割り当てられている前記上り波長で前記上り信号光を送出する光通信システムにおいて、前記親ノードに未登録である前記子ノードを前記親ノードに登録するディスカバリ方法であり、
前記親ノードは、全ての前記子ノードに向けて探索信号を送信し、
前記親ノードに未登録である前記子ノードは、前記子ノード内の光送信器の設定波長が前記探索信号にて認識する出力光波長と一致している時に前記親ノードに向けて応答信号を送信し、一致していない時には応答信号を送信せずに待機し、
前記親ノードは、前記応答信号の送信元の前記子ノードを子ノードごとに固有の識別子に対応させて登録することを特徴とするディスカバリ方法。
(2):
前記子ノードが認識する前記出力光波長は、前記探索信号により前記親ノードから通知されることを特徴とする上記(1)に記載のディスカバリ方法。
(3):
前記子ノードは、入力される1波長以上の下り信号光から単一の波長の下り信号光を選択する波長選択手段を備え、
前記波長選択手段が選択する波長は変更可能であり、
前記子ノード内の波長制御回路は、前記子ノードが未登録である時に前記波長選択手段の選択波長が前記探索信号の波長と一致するように設定されており、
前記親ノードは常に同じ前記出力光波長を通知することを特徴とする上記(2)に記載のディスカバリ方法。
(4):
前記子ノードは、入力される1波長以上の下り信号光から単一の波長の下り信号光を選択する波長選択手段を備え、
前記波長選択手段が選択する波長は変更可能であり、
前記子ノード内の波長制御回路は、前記子ノードが未登録である時に前記波長選択手段の選択波長が前記親ノードが出力する下り信号光のとりうる波長帯域にわたって周期的に変更され、前記応答信号を受信した時点で前記変更が停止されるように設定されており、
前記親ノードは、前記探索信号の波長と前記応答信号の波長との組み合わせが常に固定されるように、前記出力光波長を通知することを特徴とする上記(2)に記載のディスカバリ方法。
(5):
前記親ノードは、前記探索信号の波長の識別情報を前記探索信号内に含め、
前記子ノードは、受信する下り信号光の波長と送信する上り信号光の波長との組み合わせテーブルを保持しており、
前記組み合わせテーブルを参照して、前記探索信号の波長に応じて前記応答信号の波長を認識することを特徴とする上記(1)に記載のディスカバリ方法。
(6):
前記子ノードは、入力される1波長以上の下り信号光から単一の波長の下り信号光を選択する波長選択手段を備え、
前記波長選択手段が選択する波長は変更可能であり、
前記子ノード内の波長制御回路は、前記子ノードが未登録である時に前記波長選択手段の選択波長が前記探索信号の波長と一致するように設定されていることを特徴とする上記(5)に記載のディスカバリ方法。
(7):
前記子ノードは、入力される1波長以上の下り信号光から単一の波長の下り信号光を選択する波長選択手段を備え、
前記波長選択手段が選択する波長は変更可能であり、
前記子ノード内の波長制御回路は、前記子ノードが未登録である時に前記波長選択手段の選択波長が前記親ノードが出力する下り信号光のとりうる波長帯域にわたって周期的に掃引され、前記応答信号を受信した時点で前記掃引が停止されるように設定されていることを特徴とする上記(5)に記載のディスカバリ方法。
(8):
1個の親ノードと複数の子ノードが光ファイバ伝送路を介して接続され、
前記親ノードは、複数の光送信器および光受信器を備え、波長λD_1〜λD_M(Mは1以上の整数)である下り信号光を送出し、波長λU_1〜λU_N(Nは1以上の整数)である上り信号光が入力され、
前記親ノードに登録済みである前記子ノードは、λD_1〜λD_M、λU_1〜λU_Nから1つずつの波長がそれぞれ下り波長と上り波長として前記親ノードから割り当てられ、割り当てられている前記下り波長と同じ波長である前記下り信号光を受信し、割り当てられている前記上り波長で前記上り信号光を送出する光通信システムにおいて、
前記親ノードが、全ての前記子ノードに向けて探索信号を送信し、
前記親ノードに未登録である前記子ノードが、前記探索信号を受信した際に登録要求である応答信号を送信し、
前記親ノードが、前記応答信号の送信元の前記子ノードを子ノードごとに固有の識別子に対応させて登録するディスカバリ方法において、
前記子ノードは、入力される1波長以上の下り信号光から単一の波長の下り信号光を選択する波長選択手段と、出力光波長をλU_1〜λU_Nの範囲で変更可能な波長可変光送信器とを備え、
前記波長選択手段が選択する波長は変更可能であり、
前記子ノード内の波長制御回路は、前記子ノードが未登録である時に、前記波長選択手段の選択波長が前記親ノードが出力する下り信号光のとりうる波長帯域にわたって周期的にされるのに同期して、前記波長可変光送信器の出力光波長の設定が周期的に変更され、前記応答信号を受信した時点で前記変更を停止するように設定されており、
その時点での出力光波長において前記応答信号を送出することを特徴とするディスカバリ方法。
<効果>
ONUにおける波長切替の所要時間に関わらずディスカバリ時間を短縮することができ、TDM/WDM−PONを採用する光通信システムの帯域利用効率の低下を回避することができる。
11:光送信器
12:波長合分波手段
13:波長フィルタ
14:受光器
15:光受信器
16:コヒーレント受信器
17:局発光源
18:波長可変光送信器
19:波長可変光受信器
21:受光器
22:波長可変フィルタ
23:波長可変光受信器
24:波長可変光送信器
24a:光送信器
26:波長合分波手段
27:コヒーレント受信器
28:局発光源
29:光受信器
51:OSU
100a、100b、100c:親ノード(OLT)
151:光合分波手段
252:波長ルーティング手段
200、200a、200b、200c:子ノード(ONU)
250:光ファイバ伝送路
251:波長合分波手段
300、300’、301a、302a、302b、303a、303b:光通信システム

Claims (9)

  1. 親ノードと複数の子ノードとが光ファイバ伝送路で接続され、前記子ノード毎に、前記親ノードから前記子ノードへの下り信号光の下り波長と前記子ノードから前記親ノードへの上り信号光の上り波長が設定される波長可変型WDM/TDM−PON(WDM:Wavelength Division Multiplexing、TDM:Time Division Multiplexing、PON:Passive Optical Network)でのディスカバリ方法であって、
    前記親ノードから所定時にブロードキャストされた探索信号を前記子ノードが受信する探索信号受信手順を行い、
    前記探索信号受信手順の後、前記親ノードに未登録である前記子ノードに、前記子ノード内の光送信器の設定波長と前記探索信号に基づく出力光波長とが一致する場合に前記親ノードへ前記出力光波長で応答信号を送信させる応答信号送信手順を行い、
    前記探索信号受信手順の後、前記親ノードに未登録である前記子ノードに、前記子ノード内の光送信器の設定波長と前記探索信号に基づく出力光波長とが不一致である場合に前記親ノードへ応答信号を未送信として待機させる待機手順を行い、
    前記応答信号送信手順の後、前記親ノードに、前記応答信号の送信元の前記子ノードを子ノードごとに固有の識別子に対応させて登録させる登録手順を行う
    ことを特徴とするディスカバリ方法。
  2. 前記待機手順が次のディスカバリの前記探索信号受信手順まで続き、
    前記待機手順の間に前記子ノード内の前記光送信器の設定波長を前記出力光波長に変更することを特徴とする請求項1に記載のディスカバリ方法。
  3. 前記探索信号受信手順の際に、前記探索信号で前記親ノードから前記出力光波長が前記子ノードに通知されることを特徴とする請求項1又は2に記載のディスカバリ方法。
  4. 前記探索信号受信手順の前に、前記親ノードに未登録である前記子ノードが前記探索信号を受信可能である受信波長に設定されており、
    前記探索信号受信手順で通知される前記出力光波長が常に同じであることを特徴とする請求項3に記載のディスカバリ方法。
  5. 前記探索信号の波長と前記応答信号の波長との組み合わせが固定されており、
    前記探索信号受信手順の際に、前記親ノードに未登録である前記子ノードの受信波長が下り波長のとりうる波長帯域にわたって周期的に変更され、前記探索信号を受信した時点で前記変更が停止され、
    前記組み合わせに基づき、受信した前記探索信号の波長に対応する前記出力光波長が通知されることを特徴とする請求項3に記載のディスカバリ方法。
  6. 前記子ノードが、受信する下り信号光の波長と送信する上り信号光の波長との組み合わせテーブルを保持しており、
    前記探索信号受信手順の際に、前記子ノードが、前記探索信号内に含まれている前記探索信号の波長の識別情報と前記テーブルとを参照して前記出力光波長を認識することを特徴とする請求項1又は2に記載のディスカバリ方法。
  7. 前記探索信号受信手順の際に、前記親ノードに未登録である前記子ノードが前記探索信号を受信可能である受信波長に設定されることを特徴とする請求項6に記載のディスカバリ方法。
  8. 前記探索信号受信手順の際に、前記親ノードに未登録である前記子ノードの受信波長が下り波長のとりうる波長帯域にわたって周期的に変更され、前記探索信号を受信した時点で前記変更が停止されることを特徴とする請求項6に記載のディスカバリ方法。
  9. 親ノードと複数の子ノードとが光ファイバ伝送路で接続され、前記子ノード毎に、前記親ノードから前記子ノードへの下り信号光の下り波長と前記子ノードから前記親ノードへの上り信号光の上り波長が設定される波長可変型WDM/TDM−PONでのディスカバリ方法であって、
    前記親ノードに未登録である前記子ノードの受信波長が下り波長のとりうる波長帯域にわたって周期的に変更され、
    前記受信波長の変更に同期して前記親ノードに未登録である前記子ノードの出力光波長が周期的に変更され、
    前記親ノードがブロードキャストする探索信号を受信した時点で、前記子ノードに前記受信波長の変更を停止させて、前記子ノードに前記探索信号を受信した時点での前記出力光波長で前記応答信号を送出させる応答信号波長決定送信手順を行い、
    前記応答信号波長決定送信手順の後、前記親ノードに、前記応答信号の送信元の前記子ノードを子ノードごとに固有の識別子に対応させて登録させる登録手順を行う
    ことを特徴とするディスカバリ方法。
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