JP5456547B2 - 光通信システム及び光通信方法 - Google Patents

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Description

本発明は、対向ごとに波長、方路、又はその組合せの経路が異なる光通信システム及び光通信方法に関する。
近年、インターネットやイントラネットの急成長を背景に,大容量通信の需要が高まっており,高速光通信システムの普及が急ピッチで進んでいる中、経済的な高速光アクセスネットワークを実現するためのシステムとして、PON(Passive Optical Network)が知られている。また、PONに用いる受動素子(光スプリッタ等)の代わりに、光スイッチを備える光アクセスネットワークも多くの提案がなされている(例えば、非特許文献3を参照。)。
高速光アクセスネットワークで従来用いられている安価なSiGe−BiCMOSプロセスを利用して強度変調−直接検波で時分割多重(TDM:Time Division Multiplexing)技術を上述の光アクセスネットワークに適用することを想定すると、電子デバイスの制約により10Gbit/sが上限と考えられている。
そこで、波長分割多重(WDM:Wavelength Division Multiplexing)や芯線多重を適用することで更なる高速化/広帯域化を実現する提案もなされている。しかし、ユーザ毎に異なる波長を用いるWDMを適用すると、局側装置であるOLT(Optical Line Terminal)には加入者側装置であるONU(Optical Network Unit)の数に応じた光送受信機が必要となる。これは既存のONUやOLTの更改を要し、コスト上昇という課題が発生する。また、芯線多重も、方路である芯線分だけ光送光受信機と方路が必要になるため、コスト上昇という課題が発生する。
この課題に対して、ONU毎に異なる波長を用いる代わりに、ONUを複数のグループにグルーピングし、グループ間でWDMとグループ内でTDMを適用するWDM/TDM−PON(例えば、非特許文献1を参照。)がある。これは、波長を複数のONUで共用することで、総帯域拡張に伴うコスト上昇を抑えている。
総帯域拡張のために新規の芯線と送受信機を備える代わりに、冗長構成のための予備芯線を現用芯線として利用する方式(例えば、非特許文献2を参照。)がある。この方式は、冗長芯線を活用することで、総帯域拡張に伴う芯線と送受信器追加によるコスト上昇という課題を解決している。
「総帯域拡張型WDM/TDM−PONと動的波長帯域割当の一提案」、吉野學、原一貴、中村浩崇、木村俊二、吉本直人、雲崎清美、2009年電子情報通信学会総合大会、講演論文集、通信(2)、p.426、B−10−107 「ATM−PONのプロテクション方式及び動的帯域割当との連携動作の検討」、吉田俊和、向井宏明、岩崎充佳、浅芝慶弘、一番ケ瀬広、横谷哲也、2001年5月通信方式研究会電子情報通信学会技術研究報告vol.101(53):CS2001−21,pp.25−30 「光パケットスイッチを適用したアクセスネットワークにおける効率的なディスカバリ方法の提案」、上田裕巳、坪井利憲、河西宏之、2009年4月通信方式研究会電子情報通信学会技術研究報告Vol.109(4):CS2009−12,pp.69−74
非特許文献1や非特許文献2に記載されるPONシステム、非特許文献3の光スイッチを用いる構成を含む光アクセスネットワークにおいて、WDM又は芯線多重する際は、波長間、芯線間、又はその組合せの間で上り方向と下り方向でそれぞれ通信量を平準化することが望ましい。しかし、任意の下り波長、方路、又はその組合せを受信するONUに対して、任意の上り波長、方路、又はその組合せで送信する送信許可を通知する手段が確立されていない。
特に、波長、方路、又はその組合せを上り又は下りの一方のみ切り換えた場合、波長分散、方路長、又はその組合せによる伝搬遅延差により、OLTからONUに対して到着する送信許可に記載される同一の値の送信時刻の意味するOLTにおける時刻又はOLTの通知する送信開始時刻の値の意味するOLTにおける時刻が変わり、OLTの通知した送信許可が正しく伝達されない問題が発生する。
以下に、IEEE802.3に示される一般的な上り送信許可とその前段で行われるディスカバリ操作を用いて説明する。
ディスカバリ操作は、未登録のONUにフレーム取捨選択に必要な識別番号LLID(Logical Link ID)を付与し、OLTに新たに接続されたONUのOLT−ONU間の往復時間RTT(Round Trip Time)の測定を行う。この処理は、MPCP(Multi−Point Control Protocol)プロトコルに含まれる。OLTは新たにONUがいつPONに接続されてもよいように、定期的にONUに対して、ディスカバリゲートメッセージ(Discovery_GATE Message)を送信する。ディスカバリゲートメッセージは、送信可能な時間を通知するゲートメッセージ(GATE Message)の一種であり、当該メッセージの送信時刻t1、送信を許可する送信開始時刻t2とディスカバリタイムウインドウ(Discovery Time Window)の長さSが示されている。ディスカバリゲートメッセージを受け取った未登録ONUは、このメッセージのタイムスタンプで示される当該メッセージの送信時刻t1に自分の時計を合わせる。ONUは上り時の衝突を避けるためディスカバリゲートメッセージで指示された送信開始時刻t2にランダム時間d(0≦d≦D、D:ランダム時間の最大値)加えた送信開始時刻t2*(=t2+d)に、タイムスタンプをt2*としたレジスタリクエストメッセージ(Register_REQ Message)で応答する。レジスタリクエストメッセージはONUのMACアドレスが示されている。OLTは、受け取ったレジスタリクエストメッセージの到着時刻t3を測定するとともに、タイムスタンプからt2*を取得し、ONUまでの往復時間Tx(=t3−t2*)を求める。OLTは、LLIDを決定し、そのLLIDをレジスタメッセージ(Register Message)によりONUに通知する。
またOLTは、次の上りタイミングをこのLLIDで指定したゲートメッセージ(GATE Message)により当該ONUに通知する。ゲートメッセージには、当該ゲートメッセージの送信時刻t1と、通信を許可する送信開始時刻t2と送信許可の継続時間Kが示されている。ゲートメッセージを受け取った当該ONUは、このメッセージのタイムスタンプで示される当該メッセージの送信時刻t1に自分の時計を合わせる。ONUはゲートメッセージで指示された送信開始時刻t2から継続時間Kが経過するまでの間に、レジスタAckメッセージ(Register ACK Message)で応答する。以上で、ディスカバリ処理は終了となる。
上り信号許可は、ONUからのレポートメッセージ(Report Message)によりOLTが把握したONUの上り蓄積データ量や上り使用帯域等に基づいて、ゲートメッセージで当該ONUに通知する。ゲートメッセージには、当該ゲートメッセージの送信時刻t1と、通信を許可する送信開始時刻t2と送信許可の継続時間Kが示されている。ゲートメッセージを受け取った当該ONUは、このメッセージのタイムスタンプで示される当該メッセージの送信時刻t1に自分の時計を合わせる。ONUは送信開始時刻t2から継続時間Kが経過するまでの間に上り信号を送信する。
この手順から明らかであるように、ONUの認識する送信時刻t1は、OLTにおける送信時刻t1にOLT−ONUの一方向の伝搬遅延時間を加えた時刻である。従って、下り信号の伝搬時間が変動すると、ONUの認識する送信時刻t1のOLTにおける時刻が異なる。上り信号の伝搬時間が変動しても同様である。従って、OLTは、ゲートメッセージの送信許可に示される時刻に上り信号を受信できない場合がある。
そこで、本発明は、波長、方路、又はこれらの組合せを上り信号と下り信号とで自由に切替可能であり、且つ上り信号又は下り信号において波長、方路、又はこれらの組合せを切り替える際の伝搬遅延の変化を補正して上り信号の衝突を回避できる光通信システム及び光通信方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る光通信システム及び光通信方法は、下り信号の波長、方路、又はその組合せを変更する際、その変更に伴う伝搬遅延増加分をゲートメッセージの送信時刻t1に加えた時刻をt1とし、あるいは伝搬遅延増加分を送信開始時間t2から減じた時刻をt2とすることとした。また、本発明に係る光通信システム及び光通信方法は、上り信号の波長、方路、又はその組合せを変更する際、その変更に伴う伝搬遅延増加分をゲートメッセージの送信時刻t1に加えた時刻をt1とし、あるいは送信を許可する送信開始時刻t2から減じた時刻をt2とすることとした。
具体的には、本発明に係る光通信システムは、波長、方路、又は波長と方路の組合せの異なる光送受信機を少なくとも2つ有する局側装置(OLT:Optical Line Terminal)と、前記OLTに光伝送路を介して接続され、前記OLTとの間で波長分割多重及び時分割多重、芯線多重及び時分割多重、並びに、波長分割多重、芯線多重及び時分割多重、のうちのいずれかで光信号を送受する複数の加入者側装置(ONU:Optical Network Unit)と、を備えており、前記OLTは、上り信号又は下り信号の波長、方路、又は波長と方路の組合せ、のうちのいずれかを切り替えるとき、一の前記光送受信機から、前記ONUとの伝搬遅延が一の前記光送受信機と異なる他の前記光送受信機への送信許可を前記ONUに通知する際に、前記送信許可が、一の前記光送受信機の現時刻に前記ONUと他の前記光送受信機との伝搬遅延から前記ONUと一の前記光送受信機との伝搬遅延を減じた伝搬遅延差を加えた同期時刻、前記ONUの上り信号の送信を許可する送信開始時刻である送信指示時刻、及び前記ONUの上り信号の送信を許可する継続時間を含む、あるいは、一の前記光送受信機の現時刻である同期時刻、前記ONUの上り信号の送信を許可する送信開始時刻から前記ONUと他の前記光送受信機との伝搬遅延から前記ONUと一の前記光送受信機との伝搬遅延を減じた伝搬遅延差を減じた送信指示時刻、及び前記ONUの上り信号の送信を許可する継続時間を含み、前記ONUは、前記OLTからの前記送信許可を受信したときに自装置の時刻を前記送信許可に含まれる前記同期時刻に合わせ、前記送信許可に含まれる前記送信指示時刻から前記送信許可に含まれる前記継続時間が経過するまでの間にの前記光送受信機へ上り信号を送信することを特徴とする。
本発明に係る光通信方法は、前記光通信システムにおいて、上り信号又は下り信号の波長、方路、又は波長と方路の組合せ、のうちのいずれかを切り替えるとき、一の前記光送受信機から、前記ONUとの伝搬遅延が一の前記光送受信機と異なる他の前記光送受信機への送信許可を前記OLTから前記ONUに通知する際に、前記送信許可が、一の前記光送受信機の現時刻に前記ONUと他の前記光送受信機との伝搬遅延から前記ONUと一の前記光送受信機との伝搬遅延を減じた伝搬遅延差を加えた同期時刻、前記ONUの上り信号の送信を許可する送信開始時刻である送信指示時刻、及び前記ONUの上り信号の送信を許可する継続時間を含む、あるいは、一の前記光送受信機の現時刻である同期時刻、前記ONUの上り信号の送信を許可する送信開始時刻から前記ONUと他の前記光送受信機との伝搬遅延から前記ONUと一の前記光送受信機との伝搬遅延を減じた伝搬遅延差を減じた送信指示時刻、及び前記ONUの上り信号の送信を許可する継続時間を含み、前記OLTからの前記送信許可を受信したときに前記ONUの時刻を前記送信許可に含まれる前記同期時刻に合わせ、前記送信許可に含まれる前記送信指示時刻から前記送信許可に含まれる前記継続時間が経過するまでの間に前記ONUからの前記光送受信機へり信号を送信することを特徴とする。
本発明に係る他の光通信システムは、波長、方路、又は波長と方路の組合せの異なる光送受信機を少なくとも2つ有する局側装置(OLT:Optical Line Terminal)と、前記OLTに光伝送路を介して接続され、前記OLTとの間で波長分割多重及び時分割多重、芯線多重及び時分割多重、並びに、波長分割多重、芯線多重及び時分割多重、のうちのいずれかで光信号を送受する複数の加入者側装置(ONU:Optical Network Unit)と、を備えており、前記OLTは、上り信号又は下り信号の波長、方路、又は波長と方路の組合せ、のうちのいずれかを切り替えるとき、前記ONUとの伝搬遅延が一の前記光送受信機と異なる他の前記光送受信機から、の前記光送受信機への送信許可を前記ONUに通知する際に、他の前記光送受信機からの前記送信許可が、他の前記光送受信機の現時刻に前記ONUと他の前記光送受信機との伝搬遅延から前記ONUと一の前記光送受信機との伝搬遅延を減じた伝搬遅延差を加えた同期時刻、前記ONUの上り信号の送信を許可する送信開始時刻である送信指示時刻、及び前記ONUの上り信号の送信を許可する継続時間を含む、あるいは、他の前記光送受信機の現時刻である同期時刻、前記ONUの上り信号の送信を許可する送信開始時刻から前記ONUと他の前記光送受信機との伝搬遅延から前記ONUと一の前記光送受信機との伝搬遅延を減じた伝搬遅延差を減じた送信指示時刻、及び前記ONUの上り信号の送信を許可する継続時間を含み、前記ONUは、前記OLTからの前記送信許可を受信したときに自装置の時刻を前記送信許可に含まれる前記同期時刻に合わせ、前記送信許可に含まれる前記送信指示時刻から前記送信許可に含まれる前記継続時間が経過するまでの間に一の前記光送受信機へ上り信号を送信することを特徴とする。
本発明に係る光通信方法は、前記他の光通信システムにおいて、上り信号又は下り信号の波長、方路、又は波長と方路の組合せ、のうちのいずれかを切り替えるとき、前記ONUとの伝搬遅延が一の前記光送受信機と異なる他の前記光送受信機から、の前記光送受信機への送信許可を前記OLTから前記ONUに通知する際に、他の前記光送受信機からの前記送信許可が、他の前記光送受信機の現時刻に前記ONUと他の前記光送受信機との伝搬遅延から前記ONUと一の前記光送受信機との伝搬遅延を減じた伝搬遅延差を加えた同期時刻、前記ONUの上り信号の送信を許可する送信開始時刻である送信指示時刻、及び前記ONUの上り信号の送信を許可する継続時間を含む、あるいは、他の前記光送受信機の現時刻である同期時刻、前記ONUの上り信号の送信を許可する送信開始時刻から前記ONUと他の前記光送受信機との伝搬遅延から前記ONUと一の前記光送受信機との伝搬遅延を減じた伝搬遅延差を減じた送信指示時刻、及び前記ONUの上り信号の送信を許可する継続時間を含み、前記OLTからの前記送信許可を受信したときに前記ONUの時刻を前記送信許可に含まれる前記同期時刻に合わせ、前記送信許可に含まれる前記送信指示時刻から前記送信許可に含まれる前記継続時間が経過するまでの間に一の前記光送受信機へ前記ONUから上り信号を送信することを特徴とする。
本光通信システム及び本光通信方法は、波長、方路、又はその組合せの切り換えに伴う上り信号又は下り信号の伝搬遅延差の増減に応じてゲートメッセージで伝える時刻を増減することでOLT側に着信する時刻を一定にすることができる。このため、本光通信システム及び本光通信方法は、任意の下り波長を受信するONUに対して、任意の上り波長で送信する送信許可を通知することが可能である。
従って、本発明は、波長、方路、又はその組合せを上り信号と下り信号とで自由に変更でき、且つ上り信号の衝突を回避できる光通信システム及び光通信方法を提供することができる。
本発明は、波長、方路、又はこれらの組合せを上り信号と下り信号とで自由に切替可能であり、且つ上り信号又は下り信号において波長、方路、又はこれらの組合せを切り替える際の伝搬遅延の変化を補正して上り信号の衝突を回避できる光通信システム及び光通信方法を提供することができる。
本発明に係る光通信システムを説明するブロック図である。 本発明に係る光通信方法を説明する時間ダイヤグラムである。 本発明に係る光通信方法を説明する時間ダイヤグラムである。 本発明に係る光通信方法を説明する時間ダイヤグラムである。 本発明に係る光通信方法を説明する時間ダイヤグラムである。 本発明に係る光通信システムを説明するブロック図である。 (a)は、本発明に係る光通信システムが行う上り送信許可の下り遅延増加の例である。(b)は、本発明に係る光通信システムが行う上り送信許可の下り遅延減少の例である。(c)は、本発明に係る光通信システムが行う上り送信許可の上り遅延増加の例である。(d)は、本発明に係る光通信システムが行う上り送信許可の上り遅延減少の例である。
添付の図面を参照して本発明の実施形態を説明する。以下に説明する実施形態は本発明の実施例であり、本発明は、以下の実施形態に制限されるものではない。なお、本明細書及び図面において符号が同じ構成要素は、相互に同一のものを示すものとする。
(実施形態1)
図1は、実施形態1の光通信システム301を説明する概念図である。光通信システム301は、異なる波長をそれぞれ送受する光送受信機(21、22)を有するOLT200と、光送受信機(21、22)に光伝送路である光分配網(ODN:Optical Distribution Network)ODN50を介して接続され、OLT200との間で複数の波長(例えば、OLTからONUへの下り方向がλ1、λ2、ONUからOLTへの上り方向がλ1’、λ2’)を用いて波長分割多重且つ時分割多重で光信号を送受する光送受信機を有する複数のONU(100A、100B、100C)と、を備える。光通信システム301は、例えば、PONであり、波長分割多重且つ時分割多重で光信号を伝達する。
波長分割多重に用いる波長として、例えば、下り波長が1574.54nm、1576.20nm、1577.86nm、1579.52nm、上り波長が1270nm、1290nm、1310nm、1330nmである。
ONU(100A、100B、100C)は各加入者宅に設置されており、送信する上り信号で使用するために各ONUの光送受信機は割当てられた波長の信号光を出力する。割当てられた波長は、選択可能な複数の波長のうちの1波長である。
ODN50は、各ONUの光送受信機からの信号光を合流してOLT200の光送受信機(21、22)へ結合し、OLT200の光送受信機(21、22)からの信号光を分岐して各ONUの光送受信機へ結合する。ここで、各ONUの光送受信機から出力された上り信号光が同一波長として受信される波長で同時にOLT200に到着すると受信できなくなるため、OLT200は、各ONUの光送受信機の当該波長における伝搬時間の差を考慮して同一波長を受信する信号光同士がOLT200の光送受信機(21、22)で重ならないように送信許可する。送信許可は、各ONU側の光送受信機で受信中の波長にてOLT200から通知される。受信中の波長は、ONUで受信する波長として選択可能な複数の波長のうちの1波長である。
OLT200は、ODN50からの光を波長ごとに分波し、光送受信機(21,22)からの光を合波してODN50に受け渡す光合分波器25と、光合分波器25から分波された信号光をそれぞれ受光して電気信号として出力する複数の光送受信機(21、22)と、を有する。光合分波器25は、例えば、波長フィルタ等を適用することができる。光送受信機(21、22)の受光部は、例えば、フォトダイオードを使用することができる。
ここで、話を簡略化するために適用する波長を上り下りそれぞれ2波長とすれば、光合分波器25は、ODN50を介したONUからの上り信号光を波長λ1’と波長λ2’に分波し、それぞれ光送受信機(21、22)に結合する。光送受信機(21、22)は、それぞれ受光した信号光を電気信号として出力する。このため、OLT200は、波長(λ1’、λ2’)ごとに信号光を受信することができる。光送受信機(21、22)は、それぞれ波長λ1と波長λ2の下り信号光を出力し、光合分波器25で合波しODN50を介してONUに結合する。
図7は、光通信システム301の行う上り送信許可の例である。
光通信システム301の特徴は、下り信号の波長を変更する際、その変更に伴う伝搬遅延増加分をゲートメッセージの送信時刻t1に加えた時刻をt1とし、あるいは伝搬遅延増加分を送信開始時間t2から減じた時刻をt2とする。また、上り信号の波長を変更する際、その変更に伴う伝搬遅延増加分をゲートメッセージの送信時刻t1に加えた時刻をt1とし、あるいは送信を許可する送信開始時刻t2から減じた時刻をt2とする。即ち、上り信号の伝搬遅延増加分と下り信号の伝搬遅延増加分は同様の処理を行う。
以下、2波長の場合で示すので上り信号あるいは下り信号の一方の伝搬遅延が変更する例で示すが、上り信号と下り信号の両方が変更した場合はその組合せとすればよい。
まず、下り遅延増加の例を図7(a)に示す。図の横矢印はONUでの時刻であり、t1=0,t2=100,伝搬遅延増加分Δ=10とする。図中の“K”は送信可能継続時間である。従来例では、伝搬遅延増加により、切替前と比べて伝搬遅延増加Δだけ遅い時刻を切替前のt1,t2と誤認する。このため、OLTの想定する本来の送信開始時刻t2(=100)よりも伝搬遅延増加分Δだけ遅い時刻110を100として扱う。このため送信開始時刻が10だけ遅くなる。
一方、光通信システム301は、方法1として伝搬遅延増加分Δをゲートメッセージの送信時刻t1に加えた時刻をt1とする。即ちt1+Δ=0+10=10をt1として送信する。伝搬遅延増加に伴うゲートメッセージの遅延分だけ送信時刻t1の時刻を遅延させることで、切替前と同様の送信開始となる。
光通信システム301は、方法2として伝搬遅延増加分Δを送信開始時刻t2から減じた時刻をt2とする。即ちt2−Δ=100−10=90をt2として送信する。伝搬遅延増加に伴うゲートメッセージの遅延分だけ送信開始時刻t2を早めることで、切替前と同様の送信開始となる。
次に、下り遅延減少の例を図7(b)に示す。減少であるので増加分を負の値とすれば増加の例と同様である。伝搬遅延増加分Δ=−10とする。それ以外は遅延増加の例と同様である。従来例では、伝搬遅延減少により、切替前と比べて伝搬遅延増加分Δだけ遅い時刻(伝搬遅延減少分−Δだけ早い時刻)を切替前のt1,t2と誤認する。このため、OLTの想定する本来の送信開始時刻t2よりも伝搬遅延増加分Δだけ遅い時刻90を100(伝搬遅延減少分−Δだけ早い時刻90を100)として扱う。このため送信開始時刻が−10だけ遅く(10だけ早く)なる。
一方、光通信システム301は、方法1として伝搬遅延増加分Δをゲートメッセージの送信時刻t1に加えた時刻をt1とする。即ちt1+Δ=0+(−10)=−10をt1として送信する(伝搬遅延減少分−Δをゲートメッセージの送信時刻t1から減じた時刻をt1とする。即ちt1−(−Δ)=0−(10)=−10をt1として送信する)。伝搬遅延増加に伴うゲートメッセージの遅延分だけ送信時刻t1の時刻を遅延させる(伝搬遅延減少に伴うゲートメッセージの早まり分だけ送信時刻t1の時刻を早める)ことで、切替前と同様の送信開始となる。
光通信システム301は、方法2として伝搬遅延増加分Δを送信開始時刻t2から減じた時刻をt2とする。即ちt2−Δ=100−(−10)=110をt2として送信する(伝搬遅延減少分−Δを送信開始時刻t2に加えた時刻をt2とする。即ちt2+(−Δ)=100+(10)=110をt2として送信する)。伝搬遅延増加に伴うゲートメッセージの遅延分だけ送信開始時刻t2の時刻を早める(伝搬遅延減少に伴うゲートメッセージの早まり分だけ送信開始時刻t2の時刻を遅延させる)ことで、切替前と同様の送信開始となる。
次に、上り遅延増加の例を図7(c)に示す。図の横矢印はOLTでの時刻であることが異なり、それ以外は下りの例と同様である。t1=0,t2=100,伝搬遅延増加分Δ=10とする。従来例では、伝搬遅延増加により、切替前と比べて伝搬遅延増加Δだけ到着が遅くなる。このため、OLTの想定する本来の到着時刻t2(=100)よりも伝搬遅延増加分Δだけ遅い時刻110に到着する。
一方、光通信システム301は、方法1として伝搬遅延増加分Δをゲートメッセージの送信時刻t1に加えた時刻をt1とする。即ちt1+Δ=0+10=10をt1として送信する。伝搬遅延増加に伴う上り信号の遅延分だけ送信時刻t1の時刻を遅延させ、送信時刻t1から送信開始時刻t2までの時間を短くして送信開始時刻を伝搬遅延増加分だけ早めることで、切替前と同様の到着時刻となる。
光通信システム301は、方法2として伝搬遅延増加分Δを送信開始時刻t2から減じた時刻をt2とする。即ちt2−Δ=100−10=90をt2として送信する。伝搬遅延増加に伴う上り信号の遅延分だけ送信開始時刻t2を早め、送信時刻t1から送信開始時刻t2までの時間を短くして送信開始時刻を伝搬遅延増加分だけ早めることで、切替前と同様の到着時刻となる。
次に、上り遅延減少の例を図7(d)に示す。減少であるので増加分を負の値とすれば増加の例と同様である。伝搬遅延増加分Δ=−10とする。それ以外は遅延増加の例と同様である。従来例では、伝搬遅延減少により、切替前と比べて伝搬遅延増加分Δだけ到着が遅くなる(伝搬遅延減少分−Δだけ到着が早くなる)。このため、OLTの想定する本来の到着時刻t2(=100)よりも伝搬遅延増加分Δだけ遅い時刻90に到着する(伝搬遅延減少分−Δだけ早い時刻90に到着する)。このため到着時刻が−10だけ遅く(10だけ早く)なる。
一方、光通信システム301は、方法1として伝搬遅延増加分Δをゲートメッセージの送信時刻t1に加えた時刻をt1とする。即ちt1+Δ=0+(−10)=−10をt1として送信する(伝搬遅延減少分−Δをゲートメッセージの送信時刻t1から減じた時刻をt1とする。即ちt1−(−Δ)=0−(10)=−10をt1として送信する)。伝搬遅延増加に伴う上り信号の遅延分だけ送信時刻t1の時刻を遅延させ(伝搬遅延減少に伴う上り信号の早まり分だけ送信時刻t1の時刻を早め)、送信時刻t1から送信開始時刻t2までの時間を短くして送信開始時刻を伝搬遅延増加分だけ早める(送信時刻t1から送信開始時刻t2までの時間を長くして送信開始時刻を伝搬遅延減少分だけ遅延する)ことで、切替前と同様の到着時刻となる。
光通信システム301は、方法2として伝搬遅延増加分Δを送信開始時刻t2から減じた時刻をt2とする。即ちt2−Δ=100−(−10)=110をt2として送信する(伝搬遅延減少分−Δを送信開始時刻t2に加えた時刻をt2とする。即ちt2+(−Δ)=100+(10)=110をt2として送信する。)。
伝搬遅延増加に伴う上り信号の遅延分だけ送信開始時刻t2の時刻を早め(伝搬遅延減少に伴う上り信号の早まり分だけ送信開始時刻t2の時刻を遅延させ)、送信時刻t1から送信開始時刻t2までの時間を短くして送信開始時刻を伝搬遅延増加分だけ早める(送信時刻t1から送信開始時刻t2までの時間を長くして送信開始時刻を伝搬遅延減少分だけ遅延する)ことで、切替前と同様の到着時刻となる。
OLT200とONU100Aとが通信している場合を考える。OLT200は、上り信号又は下り信号の波長を切り替えるとき、光送受信機(21、22)が、自装置の時刻に、ONU100Aとそれぞれの光送受信機(21、22)との間で生ずる伝搬遅延差Δを加算した送信時刻のタイムスタンプt1、ONU100Aの上り信号を許可する送信開始時刻t2、及びONU100Aの上り信号の送信可能継続時間Kを含むゲートメッセージGMを送信する。この場合、ONU100Aは、OLT200からのゲートメッセージGMを受信したときに自装置の時刻をゲートメッセージGMのタイムスタンプに合わせ、ゲートメッセージGMに含まれる送信開始時刻t2からゲートメッセージGMに含まれる送信可能継続時間Kまでの間に上り信号を送信する。
また、OLT200は、上り信号又は下り信号の波長を切り替えるとき、光送受信機(21、22)が、自装置の時刻t1のタイムスタンプ、ONU100Aの上り信号を許可する送信開始時刻t2から、ONU100Aとそれぞれの光送受信機(21、22)との間で生ずる伝搬遅延差Δを減じた送信開始時刻t2’、及びONU100Aの上り信号の送信可能継続時間Kを含むゲートメッセージGMを送信してもよい。この場合、ONU100Aは、OLT200からのゲートメッセージGMを受信したときに自装置の時刻をゲートメッセージGMに含まれるタイムスタンプt1に合わせ、ゲートメッセージGMに含まれる送信開始時刻t2’からゲートメッセージGMに含まれる送信可能継続時間Kまでの間に上り信号を送信する。
図2〜5の時間ダイヤグラムに従って説明する。図2と図3は、光送受信機21からのゲートメッセージによる光送受信機21及び22に対する送信許可を通知する例である。図4と図5は、光送受信機21に対する送信許可を光送受信機21及び22からのゲートメッセージで通知する例である。ここで、上り下りともに光送受信機21で送受する伝搬遅延時間は光送受信機22で送受する伝搬遅延時間はよりも短いとした。
[第1の切替状態]
第1の切替状態を、図2の時間ダイヤグラムを用いて説明する。
(1)光送受信機21からONUへのゲートメッセージ
光送受信機21は、ONUをLLIDで指定したゲートメッセージを送信する。ゲートメッセージは、現在の自分の時刻t1と通信を許可する送信開始時刻t2と送信許可を継続する時間Kを含む。
(2)ONUから光送受信機21への上り信号
ゲートメッセージを受け取ったONUは、このメッセージのタイムスタンプで示される当該メッセージの送信時刻t1に自分の時計を合わせる。ONUはゲートメッセージで指示された送信開始時刻t2から継続時間Kが経過するまでの間に、上り信号を送信する。
(1’)光送受信機21からONUへのゲートメッセージ
光送受信機21は、ONUをLLIDで指定したゲートメッセージを送信する。ゲートメッセージは、現在の自分の時刻t1に伝搬遅延増加分Δを加えた送信時刻t1’(=t1+Δ)と通信を許可する送信開始時刻t2’(=t2)と送信許可を継続する時間K’(=K)を含む。ここでΔはONU−光送受信機21とONU−光送受信機22との伝搬遅延差である。
(2’)ONUから光送受信機22への上り信号
ゲートメッセージを受け取ったONUは、このメッセージのタイムスタンプで示される当該メッセージの送信時刻t1’に自分の時計を合わせる。ONUはゲートメッセージで指示された送信開始時刻t2’から継続時間Kが経過するまでの間に、上り信号を送信する。
[第2の切替状態]
第2の切替状態を、図3の時間ダイヤグラムを用いて説明する。
(1)光送受信機21からONUへのゲートメッセージ
光送受信機21は、ONUをLLIDで指定したゲートメッセージを送信する。ゲートメッセージは、現在の自分の時刻t1と通信を許可する送信開始時刻t2と送信許可を継続する時間Kを含む。
(2)ONUから光送受信機21への上り信号
ゲートメッセージを受け取ったONUは、このメッセージのタイムスタンプで示される当該メッセージの送信時刻t1に自分の時計を合わせる。ONUはゲートメッセージで指示された送信開始時刻t2から継続時間Kが経過するまでの間に、上り信号を送信する。
(1’)光送受信機21からONUへのゲートメッセージ
光送受信機21は、ONUをLLIDで指定したゲートメッセージを送信する。ゲートメッセージは、現在の自分の時刻t1’(=t1)と元の通信を許可する送信開始時刻t2から伝搬遅延増加分Δを減じた送信開始時刻t2’(=t2−Δ)と送信許可を継続する時間K’(=K)を含む。ここでΔはONU−光送受信機21とONU−光送受信機22との伝搬遅延差である。
(2’)ONUから光送受信機22への上り信号
ゲートメッセージを受け取ったONUは、このメッセージのタイムスタンプで示される当該メッセージの送信時刻t1’に自分の時計を合わせる。ONUはゲートメッセージで指示された送信開始時刻t2’から継続時間Kが経過するまでの間に、上り信号を送信する。
[第3の切替状態]
第3の切替状態を、図4の時間ダイヤグラムを用いて説明する。
(1)光送受信機21からONUへのゲートメッセージ
光送受信機21は、ONUをLLIDで指定したゲートメッセージを送信する。ゲートメッセージは、現在の自分の時刻t1と通信を許可する送信開始時刻t2と送信許可を継続する時間Kを含む。
(2)ONUから光送受信機21への上り信号
ゲートメッセージを受け取ったONUは、このメッセージのタイムスタンプで示される当該メッセージの送信時刻t1に自分の時計を合わせる。ONUはゲートメッセージで指示された送信開始時刻t2から継続時間Kが経過するまでの間に、上り信号を送信する。
(1’)光送受信機22からONUへのゲートメッセージ
光送受信機22は、ONUをLLIDで指定したゲートメッセージを送信する。ゲートメッセージは、現在の自分の時刻t1に伝搬遅延増加分Δを加えた送信時刻t1’(=t1+Δ)と通信を許可する送信開始時刻t2’(=t2)と送信許可を継続する時間K’(=K)を含む。ここでΔはONU−光送受信機21とONU−光送受信機22との伝搬遅延差である。
(2’)ONUから光送受信機21への上り信号
ゲートメッセージを受け取ったONUは、このメッセージのタイムスタンプで示される当該メッセージの送信時刻t1’に自分の時計を合わせる。ONUはゲートメッセージで指示された送信開始時刻t2’から継続時間Kが経過するまでの間に、上り信号を送信する。
[第4の切替状態]
第4の切替状態を、図5の時間ダイヤグラムを用いて説明する。
(1)光送受信機21からONUへのゲートメッセージ
光送受信機21は、ONUをLLIDで指定したゲートメッセージを送信する。ゲートメッセージは、現在の自分の時刻t1と通信を許可する送信開始時刻t2と送信許可を継続する時間Kを含む。
(2)ONUから光送受信機21への上り信号
ゲートメッセージを受け取ったONUは、このメッセージのタイムスタンプで示される当該メッセージの送信時刻t1に自分の時計を合わせる。ONUはゲートメッセージで指示された送信開始時刻t2から継続時間Kが経過するまでの間に、上り信号を送信する。
(1’)光送受信機22からONUへのゲートメッセージ
光送受信機22は、ONUをLLIDで指定したゲートメッセージを送信する。ゲートメッセージは、現在の自分の時刻t1’(=t1)と元の通信を許可する送信開始時刻t2から伝搬遅延増加分Δを現じた送信開始時刻t2’(=t2−Δ)と送信許可を継続する時間K’(=K)を含む。ここでΔはONU−光送受信機21とONU−光送受信機22との伝搬遅延差である。
(2’)ONUから光送受信機21への上り信号
ゲートメッセージを受け取ったONUは、このメッセージのタイムスタンプで示される当該メッセージの送信時刻t1’に自分の時計を合わせる。ONUはゲートメッセージで指示された送信開始時刻t2’から継続時間Kが経過するまでの間に、上り信号を送信する。
図2〜図5に示されるように、光通信システム301は波長の切り換えに伴う上り方向又は下り方向の伝搬遅延差Δの増減に応じてゲートメッセージGMで伝える時刻を増減することでOLT200に着信する時刻を一定にすることができる。なお、本例では、送信許可をする側で伝搬遅延差に応じた処理を行ったが、送信許可を受ける側で同様の処理を行っても良い。
以上説明したように、光通信システム301は、任意の下り波長を受信するONU(100A、100B、100C)に対して、任意の上り波長で送信する送信許可を通知することが可能であるので、波長間における上下の組合せを自由に変更しながら上り信号の衝突を回避する1対Nの光アクセスシステムを提供することができる。
なお、光通信システム301は、3つのONUと2波長で説明したが、ONUの数が増減してもよいし、波長分割多重する波長の数も2以上であってよい。また、ONU毎の送受する波長はそれぞれ1波長としたが、複数波長としてもよい。また、光通信システム301をPONとして説明したが、光スイッチを光スプリッタに代替した光アクセスネットワークでも同様にできる。これは以降の実施形態でも同様である。
(実施形態2)
図6は、実施形態2の光通信システム302を説明する概念図である。光通信システム302は、方路(H1、H2)毎の光送受信機(21、22)を有するOLT200と、光送受信機(21、22)に光伝送路である光分配網ODNを構成する方路(50(H1)、50(H2))を介して接続され、OLT200との間で芯線多重且つ時分割多重で光信号を送受する複数のONU(100A、100B、100C)と、を備える。光通信システム302は、例えば、PONであり、芯線多重且つ時分割多重で光信号を伝達する。
光通信システム302は、図1の光通信システム301が各ONUを波長(λ1、λ2)に振り分けて収容することに対して、各ONUを複数の方路(H1、H2)に振り分けて収容する点において相違する。なお、実施形態2では、すでに実施形態1で説明した部分と同一あるいは略同一である部分の説明を省略する。
ONU(100A、100B、100C)及びOLT200は、実施形態1で説明したONU(100A、100B、100C)及びOLT200について波長を方路に置き換えたものである。
ONU(100A、100B、100C)は各加入者宅に設置されており、送信する上り信号で使用するために各ONUの光送受信機は割当てられた方路で信号光を出力する。割当てられた方路は、選択可能な複数の方路(H1、H2)のうちの1方路である。
ODN(50(H1)、50(H2))は、各ONUの光送受信機からの信号光を方路(H1、H2)ごとに合流してOLT200の光送受信機(21、22)へ結合し、OLT200の光送受信機(21、22)からの信号光を方路(H1、H2)ごとに分岐して各ONUの光送受信機へ結合する。ここで、各ONUの光送受信機から出力された上り信号光が同一方路で同時にOLT200に到着すると受信できなくなるので、OLT200は、各ONUの光送受信機の当該方路における伝搬時間の差を考慮してOLT200の光送受信機(21、22)で重ならないように送信許可する。送信許可は、各ONU側の光送受信機で受信中の方路にてOLT200から通知される。受信中の方路は、ONUで受信する方路として選択可能な複数の方路のうちの1方路である。
OLT200の光送受信機は、ODN(50(H1)、50(H2))からの光を方路ごとに受光する複数の受光器を有する。OLT200の光送受信機は、方路(H1、H2)ごとに信号光を受信する。
光通信システム302の上り信号の許可通知は、図1の光通信システム301の許可通知の説明において、波長λ1及び波長λ2をそれぞれ方路H1及び方路H2と置き変えることで説明できる。
以上説明したように、光通信システム302は、任意の下り方路からの信号を受信するONU(100A、100B、100C)に対して、任意の上り方路で送信する送信許可を通知することが可能であるので、方路間における上下の組合せを自由に変更しながら上り信号の衝突を回避する1対Nの光アクセスシステムを提供することができる。
なお、光通信システム302は、3つのONUと2つの方路で説明したが、ONUの数が増減してもよいし、方路の数も2以上であってよい。また、ONU毎の送受する方路はそれぞれ1方路としたが、複数方路としてもよい。また、方路(H1、H2)のそれぞれで波長分割多重を行い、図1の光通信システム301の処理と光通信システム302の処理とを組み合わせてもよい。
(他の実施形態)
なお、以上説明した実施態様は、本発明の一態様を示したものであって、本発明は、前記した実施形態に限定されるものではなく、本発明の構成を備え、目的及び効果を達成できる範囲内での変形や改良が、本発明の内容に含まれるものであることはいうまでもない。また、本発明を実施する際における具体的な構造及び形状等は、本発明の目的及び効果を達成できる範囲内において、他の構造や形状等としても問題はない。本発明は前記各実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形や改良は、本発明に含まれるものである。
例えば、情報伝達媒体は、光通信システム301では波長、光通信システム302では方路であったが、他の分割多重の技術、例えば、光符号、OFDMの一つのビン、偏波、位相であってもよい。
本発明は、PONに適用される光通信システム関連の技術分野に利用することができる。
21、22:光送受信機
25:光合分波器
50、50(H1)、50(H2):ODN
55:光スプリッタ
H1、H2:方路
100A、100B、100C:ONU
200:OLT
301、302:光通信システム
GM:ゲートメッセージ
K:送信可能継続時間

Claims (4)

  1. 波長、方路、又は波長と方路の組合せの異なる光送受信機を少なくとも2つ有する局側装置(OLT:Optical Line Terminal)と、
    前記OLTに光伝送路を介して接続され、前記OLTとの間で波長分割多重及び時分割多重、芯線多重及び時分割多重、並びに、波長分割多重、芯線多重及び時分割多重、のうちのいずれかで光信号を送受する複数の加入者側装置(ONU:Optical Network Unit)と、
    を備えており、
    前記OLTは、
    上り信号又は下り信号の波長、方路、又は波長と方路の組合せ、のうちのいずれかを切り替えるとき、
    一の前記光送受信機から、前記ONUとの伝搬遅延が一の前記光送受信機と異なる他の前記光送受信機への送信許可を前記ONUに通知する際に、
    前記送信許可が、
    一の前記光送受信機の現時刻に前記ONUと他の前記光送受信機との伝搬遅延から前記ONUと一の前記光送受信機との伝搬遅延を減じた伝搬遅延差を加えた同期時刻、前記ONUの上り信号の送信を許可する送信開始時刻である送信指示時刻、及び前記ONUの上り信号の送信を許可する継続時間を含む、
    あるいは、一の前記光送受信機の現時刻である同期時刻、前記ONUの上り信号の送信を許可する送信開始時刻から前記ONUと他の前記光送受信機との伝搬遅延から前記ONUと一の前記光送受信機との伝搬遅延を減じた伝搬遅延差を減じた送信指示時刻、及び前記ONUの上り信号の送信を許可する継続時間を含み、
    前記ONUは、
    前記OLTからの前記送信許可を受信したときに自装置の時刻を前記送信許可に含まれる前記同期時刻に合わせ、前記送信許可に含まれる前記送信指示時刻から前記送信許可に含まれる前記継続時間が経過するまでの間にの前記光送受信機へ上り信号を送信することを特徴とする光通信システム。
  2. 波長、方路、又は波長と方路の組合せの異なる光送受信機を少なくとも2つ有する局側装置(OLT:Optical Line Terminal)と、
    前記OLTに光伝送路を介して接続され、前記OLTとの間で波長分割多重及び時分割多重、芯線多重及び時分割多重、並びに、波長分割多重、芯線多重及び時分割多重、のうちのいずれかで光信号を送受する複数の加入者側装置(ONU:Optical Network Unit)と、
    を備えており、
    前記OLTは、
    上り信号又は下り信号の波長、方路、又は波長と方路の組合せ、のうちのいずれかを切り替えるとき、
    前記ONUとの伝搬遅延が一の前記光送受信機と異なる他の前記光送受信機から、の前記光送受信機への送信許可を前記ONUに通知する際に、
    他の前記光送受信機からの前記送信許可が、
    他の前記光送受信機の現時刻に前記ONUと他の前記光送受信機との伝搬遅延から前記ONUと一の前記光送受信機との伝搬遅延を減じた伝搬遅延差を加えた同期時刻、前記ONUの上り信号の送信を許可する送信開始時刻である送信指示時刻、及び前記ONUの上り信号の送信を許可する継続時間を含む、
    あるいは、他の前記光送受信機の現時刻である同期時刻、前記ONUの上り信号の送信を許可する送信開始時刻から前記ONUと他の前記光送受信機との伝搬遅延から前記ONUと一の前記光送受信機との伝搬遅延を減じた伝搬遅延差を減じた送信指示時刻、及び前記ONUの上り信号の送信を許可する継続時間を含み、
    前記ONUは、
    前記OLTからの前記送信許可を受信したときに自装置の時刻を前記送信許可に含まれる前記同期時刻に合わせ、前記送信許可に含まれる前記送信指示時刻から前記送信許可に含まれる前記継続時間が経過するまでの間に一の前記光送受信機へ上り信号を送信することを特徴とする光通信システム。
  3. 波長、方路、又は波長と方路の組合せの異なる光送受信機を少なくとも2つ有する局側装置(OLT:Optical Line Terminal)と、
    前記OLTに光伝送路を介して接続され、前記OLTとの間で波長分割多重及び時分割多重、芯線多重及び時分割多重、並びに、波長分割多重、芯線多重及び時分割多重、のうちのいずれかで光信号を送受する複数の加入者側装置(ONU:Optical Network Unit)と、
    を備える光通信システムにおいて、
    上り信号又は下り信号の波長、方路、又は波長と方路の組合せ、のうちのいずれかを切り替えるとき、
    一の前記光送受信機から、前記ONUとの伝搬遅延が一の前記光送受信機と異なる他の前記光送受信機への送信許可を前記OLTから前記ONUに通知する際に、
    前記送信許可が、
    一の前記光送受信機の現時刻に前記ONUと他の前記光送受信機との伝搬遅延から前記ONUと一の前記光送受信機との伝搬遅延を減じた伝搬遅延差を加えた同期時刻、前記ONUの上り信号の送信を許可する送信開始時刻である送信指示時刻、及び前記ONUの上り信号の送信を許可する継続時間を含む、
    あるいは、一の前記光送受信機の現時刻である同期時刻、前記ONUの上り信号の送信を許可する送信開始時刻から前記ONUと他の前記光送受信機との伝搬遅延から前記ONUと一の前記光送受信機との伝搬遅延を減じた伝搬遅延差を減じた送信指示時刻、及び前記ONUの上り信号の送信を許可する継続時間を含み、
    前記OLTからの前記送信許可を受信したときに前記ONUの時刻を前記送信許可に含まれる前記同期時刻に合わせ、前記送信許可に含まれる前記送信指示時刻から前記送信許可に含まれる前記継続時間が経過するまでの間に前記ONUからの前記光送受信機へり信号を送信することを特徴とする光通信方法。
  4. 波長、方路、又は波長と方路の組合せの異なる光送受信機を少なくとも2つ有する局側装置(OLT:Optical Line Terminal)と、
    前記OLTに光伝送路を介して接続され、前記OLTとの間で波長分割多重及び時分割多重、芯線多重及び時分割多重、並びに、波長分割多重、芯線多重及び時分割多重、のうちのいずれかで光信号を送受する複数の加入者側装置(ONU:Optical Network Unit)と、
    を備える光通信システムにおいて、
    上り信号又は下り信号の波長、方路、又は波長と方路の組合せ、のうちのいずれかを切り替えるとき、
    前記ONUとの伝搬遅延が一の前記光送受信機と異なる他の前記光送受信機から、の前記光送受信機への送信許可を前記OLTから前記ONUに通知する際に、
    他の前記光送受信機からの前記送信許可が、
    他の前記光送受信機の現時刻に前記ONUと他の前記光送受信機との伝搬遅延から前記ONUと一の前記光送受信機との伝搬遅延を減じた伝搬遅延差を加えた同期時刻、前記ONUの上り信号の送信を許可する送信開始時刻である送信指示時刻、及び前記ONUの上り信号の送信を許可する継続時間を含む、
    あるいは、他の前記光送受信機の現時刻である同期時刻、前記ONUの上り信号の送信を許可する送信開始時刻から前記ONUと他の前記光送受信機との伝搬遅延から前記ONUと一の前記光送受信機との伝搬遅延を減じた伝搬遅延差を減じた送信指示時刻、及び前記ONUの上り信号の送信を許可する継続時間を含み、
    前記OLTからの前記送信許可を受信したときに前記ONUの時刻を前記送信許可に含まれる前記同期時刻に合わせ、前記送信許可に含まれる前記送信指示時刻から前記送信許可に含まれる前記継続時間が経過するまでの間に一の前記光送受信機へ前記ONUから上り信号を送信することを特徴とする光通信方法。
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