JP2011145576A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 装置内部の特に定着装置で発生するSVOCの装置外部への排出を,SVOCの特性を利用して簡単な装置で安価に低減することができる画像形成装置を提供する。
【解決手段】 画像形成装置本体Aの内部の定着装置Bからの排気ダクト40は,装置本体Aの一側面A1を経て,一側面A1と他側面A2との角で直角に曲がり,他側面A2の端部まで側面A1,A2に沿って水平方向に延設されてなる。この排気ダクト40において,空気流(排気流)の方向が変化する2箇所の変曲部分が空気を滞留させる空気滞留部50,51に設定されている。空気滞留部50,51はその空気滞留面が凹凸形状に形成されている。定着装置B近傍の空気は,排気ダクト40を流れる過程で空気滞留部50,51で滞留することにより,それぞれ空気滞留部50,51で一部が液化し,一部が固化する。よって,液化又は固化したSVOCを捕集することが可能となる。
【選択図】 図3

Description

本発明は,用紙上に形成されたトナー像を溶融定着する定着装置を備えた画像形成装置に関する。
従来,画像形成装置を稼働させる際,種々の化合物が装置外部に排出されることが知られており,その化合物の排出量は各国毎に環境レベルに則した基準値が設けられることで規制されている。その化合物の中で揮発性有機化合物(Volatile Organic Compounds:VOC)については,ヘキサン(C6)からヘキサデカン(C16)が検出される間の成分が規制されているが,準揮発性有機化合物(Semi-Volatile Organic Compounds:SVOC)については明確に基準化されてはいない。
なお,SVOCは,一般的に,ガスクロマトグラフィーにおける評価において無極性カラムでの分離条件でn−トリデカン(n−C13,沸点234℃)とn−ヘキサコサン(n−C26,沸点399.8℃)の間で検出される成分である。
このSVOCは,建材・内装材・家具・家電製品等の様々な材料に含まれており,健康への影響が懸念されているとの報告が多数ある。また,画像形成装置で用いられるトナーを溶融した場合にも揮発することが知られている。
これまでも用紙上に形成されたトナー像を溶融定着する際に発生する前記VOCに対しての対策はなされていた。
例えば,加熱定着装置において定着装置の断熱カバー内に吸着剤担持部材を施し,定着装置の近傍として本体枠の排紙部に吸着剤担持部材を施すことにより,現像剤の定着時に発生する揮発分の拡散を防止し,コロナ帯電器の汚れ,潜像の乱れを防止するようにした画像形成装置がある(例えば,特許文献1参照)。
また,用紙上に形成された未定着画像を加熱定着させる定着装置を備えた画像形成装置において,定着装置近傍の空気を本体外へ排気する排気ダクトと,該排気ダクトの排気経路の途中に設けられた吸着剤担持部材と,排気ダクト内に空気を吸引する吸引ファンとを備えた画像形成装置がある(例えば,特許文献2参照)。
特開平4−221968号公報 特開2005−338539号公報
上記特許文献1,2に記載された画像形成装置では,いずれも装置内部で発生した排気空気中のVOCを吸着剤担持部材により選択的に吸着除去することでVOCに関する問題点を解決していたが,SVOCについては除去することができていなかった。
例えば,画像形成装置から排出される排気空気中の揮発性物質を解析するとC16以上の揮発性物質も排出されていることが分かっているが,このようなSVOCの量は前記VOCほど多量ではなく,また一般にこのような量の少ない揮発成分の捕集にはコストが掛かるため,現状ではSVOCの捕集は不十分であるのが実情である。
この発明は,そのような実情に鑑みてなされたもので,画像形成装置内部の特に定着装置で発生するSVOCの装置外部への排出を,SVOCの特性を利用して簡単な装置で安価に低減することができる画像形成装置を提供することを目的としている。
上記課題を解決するために,本発明の画像形成装置は,用紙上に形成されたトナー像を溶融定着する定着装置を備えたものにおいて,定着装置近傍の空気を画像形成装置本体外部へ排気する排気流路を備え,排気流路がその内部の少なくとも1箇所に該排気流路内の空気を滞留させる空気滞留部を有するものである。
この発明では,装置内部,すなわち定着装置近傍の空気は,排気流路を通じてそのまま装置本体外部へ排気されるのではなく,排気流路を流れる過程で排気流路の途中に設けられた空気滞留部で滞留する。前記したように,SVOCは200℃を上回る高融点の物質であるため,室温或いはそれより若干高温の壁面やその壁面近傍で滞留することで冷やされ,その一部が液化し,或いは一部が固化するので,SVOCを捕集することが可能となる。
このようにこの発明では,SVOCの融点が上記のように高いという特性を利用し,特別な吸着剤や装置を使用しなくても排気流路の途中に設けた空気滞留部で空気を滞留させて,その温度を低下させることで,SVOCの一部が液化し,一部が固化する事象に基づくものである。従って,SVOCを例えばフィルタを使用して捕集するのではないので,フィルタ使用による排気流の圧力損失がなく,SVOCを効果的に捕集できる。
この発明においては,空気滞留部は,空気流の方向が変化する排気流路の変曲部分に設けられた壁面として具現化することができる。この場合,排気流路内に空気滞留部を別部品として設けるのではなく,排気流路の変曲部分の壁面そのものが空気滞留部となるので,特別なフィルタや吸着剤を必要とすることなく,装置外部へのSVOCの排出削減を安価に実現することができる。
また,その排気流路の変曲部分の壁面が,凹凸形状をなす面であることが好ましい。これは,空気滞留面が凹凸形状の面であると,その表面積が実質的に増加することで,SVOCから熱を効率良く奪うことができるので,SVOCの液化率や固化率が向上し,より効率的に且つ多くのSVOCを捕集することが可能となるからである。
この発明においては,空気滞留部を冷却する冷却手段を更に備えるものとすることができる。排気流路を流れる空気を単に空気滞留部で滞留させるだけでなく,冷却手段により冷却した空気滞留部で滞留させる方がSVOCの液化率や固化率が一層高まり,より一段と効率的にSVOCを捕集することができる。
更にまた,この発明では,排気流路の画像形成装置本体外部への排気口付近にガス吸着手段,すなわちVOC吸着手段を備えるものであることが望ましい。上記の通り,排気流路の空気中のSVOCは空気滞留部により捕集されるが,VOCは前記従来技術と同様にガス吸着手段で吸着除去することで,装置外部に排出される排気中のVOC及びSVOCをいずれも低減できる。
なお,本発明において,空気滞留部を冷却する冷却手段としては,空冷,水冷,或いはペルチェ素子の電子冷却等を使用すればよい。
また,空気滞留部で捕集されるSVOCには,前記定義の有機物であり,特にシロキサンも含まれる。
本発明によれば,画像形成装置内部の特に定着装置で発生するSVOCの装置外部への排出を,簡単な装置により安価に低減することができる。
実施形態に係る画像形成装置の概略縦断面図である。 同画像形成装置における定着装置の概略縦断面図である。 同画像形成装置における装置本体上部に配設された排気ダクトを示す概略平面図である。
以下,実施形態により,この発明を更に詳細に説明する。
図1に示すように,実施形態に係る電子写真を応用した画像形成装置(例えば,複写機,プリンタ,ファクシミリ,或いはそれらの機能を有する複合機)では,アルミニウム等の帯電性シリンダ上面に感光層を設けた感光ドラム21が図示の時計回り方向に回転されるとともに,コロナ帯電器22によって均一に帯電される。また,画像信号がレーザダイオード23に与えられ,高速モータ24で回転されたポリゴンミラー25,レンズ26,折返しミラー27を組み合わせた露光装置によって感光ドラム21が露光され,静電潜像が感光ドラム21上に形成される。
この感光ドラム21の静電潜像には,2成分現像,カスケード現像法,ジャンピング現像法或いはタッチダウン法等公知の現像手段28によって着色荷電粒子(以下,トナーと呼ぶ)が付着され,トナー像が形成される。ペーパカセット29内の用紙8は,ピックアップローラ31によって給送され,タイミングローラ32によって前述の感光ドラム21上の画像と該用紙8の位置が一致するように搬送される。転写位置では,転写コロナ帯電器33によって感光ドラム21上のトナー像が用紙8上に転写される。転写後の用紙8は,搬送ベルト駆動ローラ34によって移送される搬送ベルト35によって搬送され,定着ローラ7と加圧ローラ6を組み合わせた加熱定着装置Bによってトナー像が定着され,排紙トレイ36上に排出される。
一方,感光ドラム21上の転写残トナーは,ゴムブレードやファーブラシ等で構成されたクリーニング装置37によって除去・回収され,再度画像形成に使用される。
以上の構成のうち,ペーパカセット29及び排紙トレイ36を除いた全てが装置本体A内に収容される。
装置本体Aは半密閉型であり,ペーパカセット29の挿入口及び加熱定着装置Bの出口に合わせて設けた用紙8の排紙部39は開口しており,他の部分も充分には気密に作られていない。
図2に示すように定着装置Bにおいて,定着ローラ7は内部にハロゲンヒータ等の発熱源4を有する。加圧ローラ6は,表層がゴム等の弾性体5を用いて構成され,定着ローラ7に向かって不図示の加圧手段でもって加圧される。その加圧ローラ6と定着ローラ7とが対をなしており,不図示の駆動手段により装置本体Aからの駆動を受け,それぞれ図示矢印方向に回転する。稼働中,定着ローラ7の表面は不図示のサーミスタ等により略一定温度に維持されている。この定着装置Bでは,トナー9により形成された未定着のトナー像が用紙8に定着される。すなわち,用紙8が定着ローラ7と加圧ローラ6との間を挟持搬送される際に,未定着のトナー像が発熱源4の熱で溶融し,ローラ6,7間の圧力で用紙8に定着される。
定着ローラ7は,トナー9の付着を防止するため芯金3上に接着剤としてのプライマー層2を介して,被覆樹脂層1を最上層にして構成されている。このような樹脂層1には,シリコーンゴムやフッ素樹脂フィルム又はチューブが用いられる。
そして通常,定着装置Bは離型剤塗布手段を備える。この離型剤塗布手段は,例えば,図2に示すようにシリコーンオイルのような離型剤を含浸させたクリーニングウエブ10を巻回したウエブ供給ローラ15と,ウエブ供給ローラ15から繰り出すクリーニングウエブ10を巻き取る巻取りローラ14と,クリーニングウエブ10を定着ローラ7に向かって押圧するウエブ加圧ローラ11とを備えており,クリーニングウエブ10を複写動作に合わせて少しだけ送り,定着ローラ7の回転により,定着ローラ7に離型剤を塗布するとともに,定着ローラ7上に付着した現像剤を除去している。
また,画像形成装置は,定着装置B近傍の空気を装置外部へ排気するための排気流路を構成する排気ダクト40と,排気ダクト40内に配置されて排気ダクト40内に定着装置B近傍の空気を吹き出すファン41とを備える。この実施形態では,排気ダクト40の吸気口40aは,定着ローラ7の近傍であってそのわずか上方に配置されている。
排気ダクト40は,図3に示すように,定着装置Bから装置本体Aの外部に導出され,装置本体Aの上部において装置本体Aの一側面A1(図では左側面)を経て,一側面A1と他側面A2(図では背面)との角で直角に曲がり,更に他側面A2の端部まで側面A1,A2に沿って水平方向に延設されてなるもので,他側面A2の端部の位置で排気口40bとなって外部に開口する。
そのような排気流路を持つ排気ダクト40の内部には,該排気ダクト40の空気を滞留させる2箇所の空気滞留部50,51が設けられている。この実施形態では,空気滞留部50,51は,空気流(排気流)の方向が変化する排気ダクト40の変曲部分(屈曲部分)を構成する壁面である。すなわち,排気ダクト40が装置本体Aから一側面A1に出た箇所〔空気流の方向が図面の左方向(←)方向から上方向(↑)に変化する箇所〕に空気滞留部50を構成する壁面が設けられ,一側面A1と他側面A2との角で直角に曲がる箇所〔空気流の方向が図面の上方向(↑)方向から右方向(→)に変化する箇所〕に空気滞留部51を構成する壁面が設けられている。更に,図3より明らかなように,空気滞留部50,51は,その空気滞留面が凹凸形状をなす面に形成されることで,表面積が実質的に増加している。
これにより,排気ダクト40を流れる空気と空気滞留面との接触面積が広くなり,流れる空気の冷却が進み,空気に含まれるSVOCの液化・固化が促進される。液化・固化したSVOCは,前記空気滞留面或いはその近傍に結露し,浄化された空気が装置本体Aの外部へ排出されることになる。
また,このように空気滞留面が凹凸形状の面であることにより,空気流に抵抗が生じ,流速が低下した空気と空気滞留面との接触時間が長くなることによって,空気の温度低下が進み,SVOCの結露が促進される。
更に,排気ダクト40の吸気口40a付近に,排気ダクト40内に空気を吹き出す吹き出し型のファン41が配置されているので,排気口40b付近に排気ダクト40内の空気を吸い込む吸い込み型のファンを配置する場合よりも,空気滞留面への空気の接触が積極的に行われ,それによりSVOCの液化・固化がより促進される。
前記したように,そのような空気滞留部50,51は更に冷却手段により積極的に冷却することで,空気滞留面に接触する空気の温度低下がより促進される。冷却手段の具体例としては,例えば空冷を利用する場合は,別途設けたファンによりパイプを通じてノズルから空気を空気滞留部50,51の外壁に強制的に吹き掛ける。又は,空気滞留部50,51の外壁にフィンを設け,空気滞留部50,51で奪取した空気の熱をフィンにより排気ダクト40の外部へ効率よく発散させる。
或いは,水冷を利用する場合は,水路用のパイプを空気滞留部50,51の外壁に接触させて配管し,ポンプによりパイプ内に水を循環させる。又は,ペルチェ素子を用いる場合は,上記空冷用のフィンにペルチェ素子を直接取り付け,フィンの熱をペルチェ素子により冷却する。
一方,排気ダクト40の装置本体A外部への排気口40b付近には,ガス吸着手段の一例として吸着剤担持部材60が設けられている。この吸着剤担持部材60は,ガス(VOC)吸着剤として,例えば活性炭,活性アルミナ,シリカゲル又は多孔質ガラスを担持したものであり,排気ダクト40の流路を塞ぐように配置されている。これにより,空気が排気口40bから装置本体A外部へ排出される前に吸着剤担持部材60を通過するようになっている。
このように構成した画像形成装置の定着装置Bにおいて,ファン41が作動すると,定着装置Bの近傍のVOCやSVOCを含む空気は,吸気口40aから排気ダクト40内に吸引され,図3に示す装置本体Aの外部の排気ダクト40内に進入する。進入後,空気は最初に空気滞留部50,すなわち凹凸形状の空気滞留面で滞留する。この凹凸形状の空気滞留面は,前記の通り室温又は室温より幾分高い温度となっているか,或いは前記冷却手段により積極的に冷却されているので,前記の通り沸点や融点が高い空気中のSVOCは,空気滞留部50での滞留により,一部が液化し,一部が固化する。それにより,まず空気滞留部50において液化又は固化したSVOCを捕集することが可能となる。
続いて,空気は次の空気滞留部51,すなわち凹凸形状の空気滞留面で滞留する。同様に空気滞留部51はSVOCの沸点や融点より遥かに低温であるので,空気滞留部50で捕集されなかった空気中のSVOCは,空気滞留部51での滞留により,一部が液化し,一部が固化する。それにより,更に空気滞留部51においても液化又は固化したSVOCを捕集することが可能となる。
このように,定着装置Bでトナーが溶融されることにより発生したSVOCを含む空気が排気ダクト40内を通過する際に,2箇所の空気滞留部50,51で滞留することで,空気中のSVOCが相当量捕集されることになる。その結果,SVOCの装置外部への排出を低減することができる。
また,空気滞留部51を経た空気は,吸着剤担持部材60を通過することでVOCが吸着除去され,排気ダクト40の排気口40bから装置本体Aの外部へ排出される。これにより,VOCの装置外部への排出も従来どおり低減することができる。
以上より,装置本体Aの内部の特に定着装置B近傍の空気は,排気ダクト40を通過する過程でVOC及びSVOCが相当量除去されてから装置本体Aの外部へ排出される。
なお,上記実施形態では,空気滞留部は排気ダクト40の2箇所に設けられているが,1箇所のみ或いは3箇所以上でも構わない。特に3箇所以上の空気滞留部を設ける場合は,排気ダクトの流路に3箇所以上の変曲部分が形成されるように排気ダクトを設計する必要がある。その観点からすると,排気ダクトは例えば流路が蛇行するもの(波形状のもの)であれば,複数個所の変曲部分を容易に確保できることになる。
なお,この実施形態では,排気流路が排気ダクト40により構成されているが,必ずしも排気ダクト40のように空気漏れがないダクトでなくても,適宜の壁面を組み合わせることにより構成された流路であれば,本発明に適用可能である。
次に,実施例について説明する。実施例1〜3及び比較例1をそれぞれ下記の条件で行い,各々の測定結果であるSVOC量を表1に示した。
排気ダクトを搭載した画像形成装置であって,その排気ダクトを改造して取り付けた京セラミタ株式会社製複合機であるKM−C3232EをSUS製5m3チャンバー内に設置し,15m3/hの換気を行うように設定した。前記排気ダクトは2箇所の屈曲部分を有し,該屈曲部分の内壁表面を凹凸形状とし,その内壁表面を積極的に冷却するようにした。
約1時間の換気後,プリントを10分間実行し,発生するSVOCを排気ダクトの排気口近傍からTenax(登録商標)管により100ml/分でサンプリングした。サンプリングしたTenax(登録商標)管を加熱脱着装置で脱着し,捕集されたSVOCをガスクロマトグラフィーGC−MS(Agilent Technologies社(旧HP社)商品名)にて測定することによりSVOC量を測定した。
なお,ガスクロマトグラフィーについては,http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AC%E3%82%B9%E3%82%AF%E3%83%AD%E3%83%9E%E3%83%88%E3%82%B0%E3%83%A9%E3%83%95%E3%82%A3%E3%83%BC
を参照されたい。
排気空気が滞留する排気ダクトの屈曲部分を冷却しないこと以外は,実施例1と同様の条件で測定した。
排気ダクトの屈曲部分の内壁表面の形状を平面にした以外は,実施例1と同様の条件で測定した。
[比較例1]
排気ダクトを取り付けていないKM−C3232Eを用いた以外は,実施例と同様の条件で測定した。
表1より,実施例1〜3は比較例1に比べてSVOC量が明らかに少ないことが分かる。また,実施例1〜3においても,2箇所の屈曲部分の内壁表面を凹凸形状とすることと内壁表面を冷却することを併用する実施例1が最もSVOC量が少なく,内壁表面を凹凸形状として冷却しない実施例2,内壁表面を平面として冷却する実施例3の順でSVOC量が少なくなっている。
A 装置本体
A1 装置本体の一側面(左側面)
A2 装置本体の他側面(背面)
B 定着装置
40 排気ダクト(排気流路)
40a 吸気口
40b 排気口
41 ファン
50,51 空気滞留部(変曲部分)
60 吸着剤担持部材(ガス吸着手段)

Claims (7)

  1. 用紙上に形成されたトナー像を溶融定着する定着装置を備えた画像形成装置において,
    前記定着装置近傍の空気を前記画像形成装置本体外部へ排気する排気流路を備え,前記排気流路は,その内部の少なくとも1箇所に該排気流路内の空気を滞留させる空気滞留部を有するものである画像形成装置。
  2. 前記空気滞留部は,空気流の方向が変化する前記排気流路の変曲部分の壁面によって構成されてなるものである請求項1記載の画像形成装置。
  3. 前記壁面が凹凸形状をなす面である請求項2記載の画像形成装置。
  4. 前記空気滞留部を冷却する冷却手段を備えるものである請求項1〜3のいずれかに記載の画像形成装置。
  5. 前記排気流路の前記画像形成装置本体外部への排気口付近にガス吸着手段を備えるものである請求項1〜4のいずれかに記載の画像形成装置。
  6. 前記排気流路の入口部近傍に該排気流路の排気口に向かって空気を吹き込むファンが設けられてなる請求項1〜5のいずれかに記載の画像形成装置。
  7. 前記排気流路が排気ダクトにより構成されてなる請求項1〜6のいずれかに記載の画像形成装置。
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