JP2011140938A - エンジン自動停止始動制御装置 - Google Patents

エンジン自動停止始動制御装置 Download PDF

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Abstract

【課題】エンジン自動停止時のエンジン回転降下期間中にピニオンをリングギヤに飛び込ませて噛み合わせる際のピニオンの駆動タイミングを精度良く制御できるようにする。
【解決手段】アイドルストップシステムで、エンジン21を自動停止させる際に、所定の演算周期でエンジン21のロストルク(フリクショントルク)、エンジン回転速度又は角速度、イナーシャに基づいて次の演算タイミングでのエンジン回転速度又は角速度を予測し、その予測データに基づいて更にその次の演算タイミングでのエンジン回転速度又は角速度を予測するという処理を複数回繰り返して、複数回先の演算タイミングまでのエンジン回転降下軌道を予測する。そして、このエンジン回転降下軌道の予測データに基づいてピニオン13の駆動タイミングを決定する。
【選択図】図1

Description

本発明は、エンジンを自動停止させる際のエンジン回転速度が降下する期間に、所定のタイミングでスタータのピニオンを押し出してエンジンのクランク軸に連結されたリングギヤに飛び込ませて噛み合わせるようにしたエンジン自動停止始動制御装置に関する発明である。
この種のエンジン自動停止始動制御装置は、特許文献1(特開2005−330813号公報)に記載されているように、エンジンを自動停止させる際のエンジン回転速度が降下する期間(エンジン回転降下期間)に、再始動要求が発生した時点でスタータのモータへの通電を開始してピニオンを回転させると共に、ピニオンの噛み込み動作に必要な時間に相当する所定時間経過後のエンジン回転速度(リングギア回転速度)を予測して、ピニオン回転速度がエンジン回転速度(リングギア回転速度)と同期するタイミングを予測して、そのタイミングでピニオンがリングギヤに飛び込んで噛み合うようにピニオンの噛み込み動作タイミングを決定するようにしたものがある。
特開2005−330813号公報
しかしながら、上記特許文献1のように、エンジンを自動停止させる際のエンジン回転降下期間中に、エンジン回転速度(リングギア回転速度)とピニオン回転速度を予測して、ピニオン回転速度がエンジン回転速度(リングギア回転速度)と同期するタイミングを予測して、そのタイミングでピニオンがリングギヤに飛び込んで噛み合うようにピニオンの噛み込み動作を開始しても、以下のような課題を有する。
即ち、エンジン回転降下期間中のエンジン回転挙動は、エンジン回転速度が直線的に降下するのではなく、エンジン回転速度が脈動しながら降下し、エンジンのクランク軸に連結したリングギヤの回転速度も脈動しながら降下する。このため、ピニオンの噛み込み動作に必要な時間に相当する所定時間経過後の時点のエンジン回転速度(リングギア回転速度)を予測しても、ピニオン回転速度がエンジン回転速度(リングギア回転速度)と同期するタイミングを精度良く予測できない可能性があり、ピニオン噛み込み時のピニオン回転速度とリングギア回転速度との差が大きくなる可能性がある。図7に示すように、ピニオン噛み込み時のピニオン回転速度とリングギア回転速度との差(相対回転速度)が大きくなると、ピニオン噛み込み時の騒音レベルが大きくなることが問題となる。
そこで、本発明が解決しようとする課題は、エンジン自動停止時のエンジン回転降下期間中にピニオンをリングギヤに飛び込ませて噛み合わせる際のピニオンの駆動タイミングを精度良く制御できるエンジン自動停止始動制御装置を提供することである。
上記課題を解決するために、請求項1に係る発明は、エンジンを自動停止させる際のエンジン回転速度が降下する期間に、所定のタイミングでスタータのピニオンを押し出してエンジンのクランク軸に連結されたリングギヤに飛び込ませて噛み合わせるようにしたエンジン自動停止始動制御装置において、エンジンを自動停止させる際のエンジン回転速度が降下する軌道(以下「エンジン回転降下軌道」という)を予測する回転降下軌道予測手段と、前記回転降下軌道予測手段によるエンジン回転降下軌道の予測データに基づいて前記ピニオンの駆動タイミングを決定する制御手段とを備えた構成としたものである。
この構成では、エンジンを自動停止させる際に、エンジン回転速度が脈動しながら降下する軌道を予測できるため、エンジン回転降下期間中にエンジン回転速度が脈動しても、ピニオンをリングギヤに飛び込ませて噛み合わせる際のピニオンの駆動タイミング(押し出しタイミング)を精度良く制御することができる。
ところで、一般的なスタータは、再始動時に、ピニオンを押し出してエンジン側のリングギヤに飛び込ませて噛み合わせるピニオンアクチュエータ(ソレノイド)と、ピニオンを回転駆動するモータとの間に一定の遅延時間を持って駆動されるように構成されている。このようなスタータを搭載したエンジン自動停止始動制御装置に本発明を適用する場合は、エンジン回転降下軌道の予測データに基づいてピニオン噛み込み時の騒音レベルが許容範囲内となる極低回転領域までエンジン回転速度が低下したタイミングで、ピニオンがリングギヤに飛び込んで噛み合うようにピニオンの駆動タイミングを決定すれば良い。
また、ピニオンを押し出すピニオンアクチュエータと該ピニオンを回転駆動するモータとを個別に作動できるスタータを搭載したエンジン自動停止始動制御装置にも本発明を適用可能である。この場合は、請求項2のように、エンジン回転降下軌道の予測データに基づいてピニオンの駆動タイミングとモータの駆動タイミングを決定するようにすれば良い。ここで、ピニオンの駆動タイミングとモータの駆動タイミングのどちらを先にするかは、再始動要求が発生したときのエンジン回転速度等によって決めれば良く、例えば、比較的高い回転領域で再始動要求が発生した場合は、ピニオンをリングギヤに当接させる前にモータを回転させるモータ先駆動モードの再始動を行えば良く(請求項7)、また、比較的低い回転領域で再始動要求が発生した場合は、ピニオンをリングギヤに当接させてからモータを回転させるモータ後駆動モードの再始動を行えば良い(請求項8)。
また、請求項3のように、回転降下軌道予測手段は、エンジンを自動停止させる際に、所定の演算周期でエンジンのロストルク(フリクショントルク)、エンジン回転速度又は角速度、イナーシャに基づいて次の演算タイミングでのエンジン回転速度又は角速度を予測し、その予測データに基づいて更にその次の演算タイミングでのエンジン回転速度又は角速度を予測するという処理を複数回繰り返して、複数回先の演算タイミングまでのエンジン回転降下軌道を予測するようにすると良い。
エンジンの燃焼停止後(燃料カット後)のエンジン回転挙動は、エンジンのロストルク(フリクショントルク)、エンジン回転速度又は角速度、イナーシャをパラメータとする関係式で表すことが可能であるため、その関係式を用いて、次の演算タイミングでのエンジン回転速度又は角速度を精度良く予測することが可能となり、その予測データを用いて更にその次の演算タイミングでのエンジン回転速度又は角速度を予測するという処理を複数回繰り返せば、複数回先の演算タイミングまでのエンジン回転降下軌道を精度良く予測することができる。
この場合、請求項4のように、エンジン回転速度又は角速度の各予測データ間を補間して各予測データ間を線でつないだ軌道をエンジン回転降下軌道として予測するようにすると良い。ここで、各予測データ間の補間は、直線で補間(線形補間)しても良いし、曲線で補間しても良い。各予測データ間を補間したエンジン回転降下軌道を用いれば、ピニオンの駆動タイミング等を精度良く制御できる。
本発明は、クランク角をパラメータ(横軸)としてエンジン回転降下軌道を予測しても良いが、ピニオンの押し出しに要する時間は、エンジン回転速度とは関係なく一定であるため、ピニオンの駆動タイミングは、クランク角ではなく時間(時刻)で決めた方が簡単である。ピニオンの駆動タイミングをクランク角で決める場合は、ピニオンの押し出しに要する時間をクランク角度幅に換算し、且つ、そのクランク角度幅をエンジン回転速度に応じて変化させる必要があるため、演算処理が複雑になる。
そこで、請求項5のように、エンジン回転降下軌道を予測する際に、任意に設定した基準時からの経過時間を時間軸としてエンジン回転降下軌道を予測し、ピニオンの駆動タイミングとモータの駆動タイミングを基準時からの経過時間で決定するようにすると良い。このようにすれば、ピニオンの駆動タイミングとモータの駆動タイミングを簡単な処理で精度良く決定できる。
この場合、エンジン回転速度等のサンプリングは所定クランク角毎であるため、エンジン回転速度等の予測に遅れが生じてしまう。この予測の遅れを補正するために、請求項6のように、エンジン回転速度又は角速度を所定クランク角毎にサンプリングして次の演算タイミングでのエンジン回転速度又は角速度を予測した後に、その予測データの時刻をサンプリングの遅れだけ早めるようにすると良い。このように、予測データの時刻をサンプリングの遅れだけ早めるようにすれば、サンプリングの遅れを補償することができる。
また、請求項7のように、エンジンを自動停止させる際のエンジン回転速度が降下する期間に再始動要求が発生した場合にピニオンをリングギヤに当接させる前にモータを回転させるモータ先駆動モードの再始動を実行する手段と、前記モータ先駆動モードの再始動を禁止するモータ先駆動禁止時刻を、該モータ先駆動モードの再始動が許容されたエンジン回転速度範囲の下限値となる時刻からピニオンの押し出しに要する所定時間だけ前出しした時刻に設定する手段とを備えた構成としても良い。
要するに、比較的低い回転領域で、ピニオンをリングギヤに当接させる前にモータを回転させると、リングギヤに当接する際のピニオンの回転速度の方がリングギヤの回転速度(エンジン回転速度)より高くなり過ぎて、ピニオン当接時の騒音レベルが大きくなったり、ピニオンとリングギヤとの摩耗量が増大して耐久性が低下する可能性がある。そこで、請求項7のように、モータ先駆動禁止時刻を、モータ先駆動モードの再始動が許容されたエンジン回転速度範囲の下限値となる時刻からピニオンの押し出しに要する所定時間だけ前出しした時刻に設定するようにすれば、モータ先駆動モードの再始動が許容されたエンジン回転速度範囲の下限値より低い回転領域でモータ先駆動モードの再始動が実行されることを確実に禁止することができる。
また、請求項8のように、エンジンを自動停止させる際のエンジン回転速度が降下する期間に再始動要求が発生した場合にピニオンをリングギヤに当接させてからモータを回転させるモータ後駆動モードの再始動を実行する手段と、前記モータ後駆動モードの再始動が禁止されているときに、該モータ後駆動モードの再始動を許可するモータ後駆動許可時刻を、該モータ後駆動モードの再始動が許容されたエンジン回転速度範囲の上限値となる時刻からピニオンの押し出しに要する所定時間だけ前出しした時刻に設定する手段とを備えた構成としても良い。
要するに、比較的高い回転領域で、ピニオンをリングギヤに当接させてからモータを回転させると、リングギヤに当接するピニオンの回転速度よりもリングギヤの回転速度(エンジン回転速度)が高すぎるため、ピニオン当接時の騒音レベルが大きくなったり、ピニオンとリングギヤとの摩耗量が増大して耐久性が低下する可能性がある。そこで、請求項8のように、モータ後駆動許可時刻を、モータ後駆動モードの再始動が許容されたエンジン回転速度範囲の上限値となる時刻からピニオンの押し出しに要する所定時間だけ前出しした時刻に設定するようにすれば、モータ後駆動モードの再始動が許容されたエンジン回転速度範囲の上限値より高い回転領域でモータ後駆動モードの再始動が実行されることを確実に禁止することができる。
また、請求項9のように、エンジンを自動停止させる際のエンジン回転速度が降下する期間に再始動要求が発生しない場合に次の再始動に備えてピニオンを押し出してリングギヤに当接させるプリセット制御を許可する手段と、前記プリセット制御を実行するプリセット制御実行時刻を、該プリセット制御が許可されたエンジン回転速度となる時刻からピニオンの押し出しに要する所定時間だけ前出しした時刻に設定する手段とを備えた構成としても良い。このようにすれば、プリセット制御実行時刻を簡単に精度良く求めることができる。
また、請求項10のように、プリセット制御が禁止されている場合にエンジン回転速度が降下する期間に再始動要求が発生したときにピニオンをリングギヤに当接させてからモータを回転させるモータ後駆動モードの再始動を実行する手段と、前記ピニオンの押し出しから前記モータを駆動するまでの遅延時間を増加させる時刻を、予測エンジン回転速度が所定値以下となる時刻から前記ピニオンの押し出しに要する所定時間だけ前出しした時刻に設定する手段とを備えた構成としても良い。
一般に、エンジン回転が停止する間際には、ピストンが圧縮上死点を乗り越えられないことで、エンジン回転が一旦逆回転してから停止するという不安定な回転挙動が現れる。このため、エンジン回転が停止する間際にピニオンの押し出しを開始すると、ピニオンが逆回転中のリングギヤに飛び込む可能性がある。逆回転中のリングギヤにはピニオンが噛み合いにくいため、ピニオンがリングギヤに噛み合った状態になるまでに要する時間(遅延時間)が長くなる。
この点を考慮して、請求項10に係る発明では、ピニオンの押し出しからモータを駆動するまでの遅延時間を増加させる時刻を、予測エンジン回転速度が所定値以下となる時刻からピニオンの押し出しに要する所定時間だけ前出しした時刻に設定するようにしたものであり、これにより、遅延時間を増加させる時刻を簡単に精度良く求めることができる。
また、請求項11のように、モータ先駆動モードで再始動する場合にモータの駆動開始後のピニオンの回転上昇軌道を予測し、エンジン回転降下軌道の予測データとピニオンの回転上昇軌道の予測データとの差が所定値以内に到達する時刻からピニオンの押し出しに要する所定時間だけ前出しした時刻をピニオンの駆動タイミングとして予測するようにしても良い。このようにすれば、モータ先駆動モードで再始動する場合のピニオンの駆動タイミングを精度良く予測することができ、ピニオンの飛び込み時のピニオンの回転速度とリングギア回転速度(エンジン回転速度)とを確実に同期せることができる。
また、請求項12のように、エンジン回転降下軌道の予測中にエンジン回転速度が急変して要求予測精度を確保できない状態になったときにピニオンとリングギヤとの噛み合いを禁止する噛み合い禁止要求を発生する手段を備え、前記制御手段は、前記噛み合い禁止要求が発生したときにはエンジン回転降下期間中の再始動を中止又は禁止するようにしても良い。エンジン回転降下軌道の予測中にエンジン回転速度が急変して要求予測精度を確保できない状態になれば、ピニオンの駆動タイミングの精度が悪化してピニオン飛び込み時の騒音レベルが大きくなったり、ピニオンとリングギヤとの摩耗量が増大して耐久性が低下する可能性がある。従って、噛み合い禁止要求が発生したときにエンジン回転降下期間中の再始動を中止又は禁止するようにすれば、ピニオン飛び込み時の騒音レベルの増大や耐久性低下を防止できる。
ところで、ピニオンをリングギヤに当接させる前にモータを回転させるモータ先駆動モードの再始動を行う場合に、ピニオンの押し出し開始後に噛み合い禁止要求が発生したときに、モータの駆動を中止すると、ピニオンとリングギヤとが中途半端な噛み合わせとなる場合があり、この場合は、ピニオンとリングギヤとが擦れ合いながら空回りして、双方の摩耗量が増大して耐久性が低下してしまう。
そこで、請求項13のように、ピニオンをリングギヤに当接させる前にモータを回転させるモータ先駆動モードの再始動を行う場合に、(1) ピニオンの押し出し開始前に噛み合い禁止要求が発生したときにはピニオンの押し出しを中止し且つモータを停止させてモータ先駆動モードの再始動を中止し、(2) ピニオンの押し出し開始後に噛み合い禁止要求が発生したときには当該噛み合い禁止要求を無視してモータ先駆動モードの再始動を続行するようにしても良い。このようにすれば、ピニオンの押し出し開始前に噛み合い禁止要求が発生したときには、ピニオンの押し出しを中止することで、ピニオンとリングギヤとが擦れ合いながら空回りして双方の摩耗量が急増して耐久性が低下することを防止できる。一方、ピニオンの押し出し開始後に噛み合い禁止要求が発生したときには、噛み合い禁止要求を無視してモータ先駆動モードの再始動を続行するようにしているが、この理由は、ピニオンの押し出し開始後は、ピニオンをリングギヤに飛び込ませる動作を途中で確実に中止させることができないためであり、また、噛み合い禁止要求が発生した直後であれば、ピニオンとリングギヤとの回転速度差が比較的小さく、ピニオンをリングギヤに比較的容易に噛み合わせることができるためである。
図1は本発明の実施例1におけるエンジン始動制御システムの概略構成図である。 図2はエンジン回転降下軌道の予測結果を示す図である。 図3はエンジン回転降下軌道の予測演算方法を説明する図である。 図4はピニオン駆動タイミングの決定方法を説明する図である。 図5は実施例1のエンジン回転降下軌道予測ルーチンの処理の流れを示すフローチャートである。 図6は実施例1のスタータ制御ルーチンの処理の流れを示すフローチャートである。 図7はピニオン噛み込み時のピニオン回転速度とリングギア回転速度との差と騒音レベルとの関係を計測したデータを示す図である。 図8は予測エンジン回転速度の時刻をエンジン回転速度のサンプリングの遅れだけ補正する一例を示すタイムチャートである。 図9はサンプリング遅れ補正した予測エンジン回転速度の各予測データ間を補間して各予測データ間を線でつないだエンジン回転降下軌道を求める方法を説明するタイムチャートである。 図10は予測したエンジン回転降下軌道を用いて各駆動モードの判定時刻A〜Dを算出する方法を説明するタイムチャートである。 図11は各駆動モードの判定時刻A〜Dと各駆動モードとの関係を説明するタイムチャートである。 図12は実施例2の駆動モード判定ルーチンの処理の流れを示すフローチャートである。 図13は実施例3のピニオン噛み合い禁止判定ルーチンの処理の流れを示すフローチャートである。 図14は実施例3のモータ先駆動モード制御ルーチンの処理の流れを示すフローチャートである。
以下、本発明を実施するための形態を具体化した幾つかの実施例を説明する。
本発明の実施例1を図1乃至図7に基づいて説明する。
まず、図1に基づいてエンジン自動停止始動制御システムの概略構成を説明する。
スタータ11は、いわゆるピニオン押し出し式スタータであり、モータ12と、このモータ12によって回転駆動されるピニオン13と、このピニオン13を押し出すピニオンアクチュエータ14等を備え、後述する構成によりモータ12とピニオンアクチュエータ14とを個別に作動可能となっている。ピニオン13は、軸方向に移動可能に設けられている。ピニオンアクチュエータ14には、プランジャ15と、このプランジャ15を駆動するソレノイド16が設けられ、プランジャ15の駆動力がレバー17等を介してピニオン13に伝達されるようになっている。
また、バッテリ18とピニオンアクチュエータ14との間には、リレー19が設けられ、ECU20(エンジン制御回路)によってリレー19をオンしてピニオンアクチュエータ14への通電をオンしてプランジャ15をピニオン押出方向に移動させることで、ピニオン13を押し出して該ピニオン13をエンジン21のクランク軸22に連結されたリングギヤ23に飛び込ませて噛み合わせるようになっている。
更に、バッテリ18とモータ12との間には、スイッチング素子24が設けられ、ECU20によってスイッチング素子24のオン/オフを制御してモータ12の通電をデューティ制御することで、ピニオン13の回転速度を制御するようになっている。
エンジン21には、クランク軸22が所定クランク角(例えば30℃A)回転する毎にクランクパルスを出力するクランク角センサ25が設けられ、このクランクパルスの出力間隔に基づいてエンジン回転速度又は角速度が算出されると共に、該クランクパルスをカウントしてクランク角が検出される。尚、クランク角基準位置は、クランク角センサ25の欠歯部(1〜数個のパルスが連続して出力されない部分)で検出しても良いし、カム角センサからカムパルスが出力される位置をクランク角基準位置としても良い。
ECU20は、マイクロコンピュータを主体として構成され、内蔵されたROMに記憶された各種のエンジン制御プログラムを実行することで、エンジン運転状態に応じてエンジン21の燃料噴射量や点火時期を制御する。
また、ECU20は、図示しないエンジン自動停止始動制御ルーチンを実行することで、エンジン自動停止始動制御(いわゆるアイドルストップ制御)を実行する。このエンジン自動停止始動制御では、車両走行中に運転者が減速操作(アクセル全閉、ブレーキ操作等)を行って車両停止に至る可能性のある所定減速状態になったとき、又は、車両を停車させてブレーキ操作を継続しているときに、自動停止要求(アイドルストップ要求)が発生したと判断して、エンジン21の燃焼(燃料噴射及び/又は点火)を停止させてエンジン21を自動的に停止させる。更に、本実施例1では、エンジン21を自動停止させる間際に、後述するように、次の再始動に備えて、ピニオンアクチュエータ14に通電してピニオン13をエンジン21側のリングギヤ23に飛び込ませて噛み合わせおき、次の再始動が完了するまで、ピニオン13をエンジン21側のリングギヤ23に噛み合わせた状態に維持する。
その後、運転者が車両発進のための準備操作(ブレーキ解除、シフトレバーのドライブレンジへの操作等)や発進操作(アクセル踏み込み等)を行ったときに、再始動要求が発生したと判断して、スタータ11のモータ12に通電してピニオン13を回転駆動してエンジン21をクランキングして燃料噴射を再開して再始動させる。その他、バッテリ充電制御システムやエアコン等の車載機器の制御システムから再始動要求が発生してエンジン11を再始動させる場合もある。再始動時に、エンジン回転速度が始動完了判定しきい値を越えた時点で、再始動完了と判定されて、スタータ11のモータ12への通電が停止されると共に、ピニオンアクチュエータ14への通電が停止され、リターンスプリング(図示せず)によりピニオン13がエンジン21側のリングギヤ23から抜き出されて元の位置に戻される。
更に、ECU20は、後述する図5のエンジン回転降下軌道予測ルーチンを実行することで、エンジン21を自動停止させる際のエンジン回転速度が降下する軌道(以下「エンジン回転降下軌道」という)を予測する回転降下軌道予測手段として機能し、更に、後述する図6のスタータ制御ルーチンを実行することで、エンジン回転降下軌道の予測データに基づいてピニオン13の駆動タイミングを決定する制御手段としても機能する。
ここで、本実施例1のエンジン回転降下軌道の予測方法を説明する。
以下の説明では、クランクパルスが30℃A毎に出力されるクランク角センサ25を用いた例を説明する。これにより、エンジン自動停止時に、エンジン回転速度が降下する期間に、クランク角センサ25からクランクパルスがECU20に入力される30℃A毎に次式により角速度ω[rad/sec]を算出する。
ω=30×2π/(360×tp )
tp :クランクパルス間隔[sec]
上式により、前回の180℃A区間[i-1] のTDC後のクランク角0℃Aの角速度ω[0,i-1] 、クランク角30℃Aの角速度ω[30,i-1]、クランク角60℃Aの角速度ω[60,i-1]、クランク角90℃Aの角速度ω[90,i-1]、クランク角120℃Aの角速度ω[120,i-1] 、クランク角150℃Aの角速度ω[150,i-1] 、今回の180℃A区間[i] のTDC後のクランク角0℃Aの角速度ω[0,i] を算出する。
更に、前回の180℃A区間[i-1] のTDC後のクランク角0℃Aから30℃AまでのロストルクT[0-30,i-1]、クランク角30℃Aから60℃AまでのロストルクT[30-60,i-1] 、クランク角60℃Aから90℃AまでのロストルクT[60-90,i-1] 、クランク角90℃Aから120℃AまでのロストルクT[90-120,i-1]、クランク角120℃Aから150℃AまでのロストルクT[120-150,i-1] 、クランク角150℃Aから今回の180℃A区間[i] のTDC後の0℃AまでのロストルクT[150-0,i-1] を算出する。
T[0-30,i-1]=−J・(ω[30,i-1]2 −ω[0,i-1] 2 )/2
T[30-60,i-1] =−J・(ω[60,i-1]2 −ω[30,i-1]2 )/2
T[60-90,i-1] =−J・(ω[90,i-1]2 −ω[60,i-1]2 )/2
T[90-120,i-1]=−J・(ω[120,i-1] 2 −ω[90,i-1]2 )/2
T[120-150,i-1] =−J・(ω[150,i-1] 2 −ω[120,i-1] 2 )/2
T[150-0,i-1] =−J・(ω[0,i] 2 −ω[150,i-1] 2 )/2
ここで、Jはエンジン21のイナーシャである。これらのロストルクT[0-30,i-1]〜T[150-0,i-1] の算出値は、それぞれレジスタに更新記憶される(図3参照)。
そして、今回の180℃A区間[i] のTDC後の30℃A(現時点)で、角速度ω[30,i]を算出すると共に、ロストルクT[0-30,i]を同様に算出し、このロストルクT[0-30,i]をレジスタに更新記憶する。
その後、図3に示すように、前回の180℃A区間[i-1] のクランク角30℃Aから60℃AまでのロストルクT[30-60,i-1] を用いて、今回の180℃A区間[i] のTDC後のクランク角60℃Aの予測角速度ω'[60,i] を演算すると共に、クランク角30℃Aから60℃Aに到達するまでの予測到達時間t[30-60,i] を演算し、更に、前回の180℃A区間[i-1] のクランク角60℃Aから90℃AまでのロストルクT[60-90,i-1] と上記予測角速度ω'[60,i] を用いて、今回の180℃A区間[i] のTDC後のクランク角90℃Aの予測角速度ω'[90,i] を演算すると共に、クランク角60℃Aから90℃Aに到達するまでの予測到達時間t[60-90,i] を演算し、更に、前回の180℃A区間[i-1] のクランク角90℃Aから120℃AまでのロストルクT[90-120,i-1]と上記予測角速度ω'[90,i] を用いて、今回の180℃A区間[i] のTDC後のクランク角120℃Aの予測角速度ω'[120,i]を演算すると共に、クランク角90℃Aから120℃Aに到達するまでの予測到達時間t[90-120,i]を演算するという処理を何回も繰り返すことで、エンジン回転降下軌道を予測する(図2参照)。
この予測演算は、クランクパルス入力毎(30℃A毎)に次のクランクパルスが入力されるまでの時間を利用して実行され、その都度、エンジン回転降下軌道の予測データが更新される。次のクランクパルスが入力されるまでの演算時間に余裕があれば、エンジン回転が停止するまでのエンジン回転降下軌道を予測するが、演算時間が足りない場合は、予測演算を途中で打ち切って、次のクランク角での実角速度を用いた新たな予測演算に移行する。尚、角速度をエンジン回転速度に換算して予測演算を行うようにしても良いことは言うまでもない。
本実施例1では、図4に示すように、エンジン21を自動停止させる際のエンジン回転速度が降下する期間に再始動要求が発生した場合には、その時点で、スタータ11のモータ12への通電を開始してピニオン13を回転させ、当該ピニオン13の回転上昇軌道を予測し、エンジン回転降下軌道の予測データとピニオン13の回転上昇軌道の予測データとの差が所定値K1以内に到達するタイミングをピニオン13の駆動タイミングとして予測するようにしている。ここで、ピニオン13の回転上昇軌道の予測方法は、例えば、ピニオン13の回転上昇軌道を所定の時定数τの一次遅れモデルでモデル化した下記のモデル式を用いて、ピニオン13の回転上昇軌道を予測すれば良い。
Np =Npmax{1−exp(−t/τ)}
Np :ピニオン13の回転速度
Npmax:ピニオン13の最高回転速度
t:経過時間
ここで、ピニオン13の押し出しに要する時間は、エンジン回転速度とは関係なく一定である。従って、ピニオン13の駆動タイミング(時刻)は、エンジン回転降下軌道の予測データとピニオン13の回転上昇軌道の予測データとの差が所定値K2以内に到達するタイミング(時刻)からピニオン13の押し出しに要する所定時間だけ前出しした時刻に設定するようにしても良い。
以上説明した本実施例1のエンジン回転降下軌道の予測とスタータ11の制御は、ECU20によって図5及び図6の各ルーチンに従って実行される。以下、図5及び図6の各ルーチンの処理内容を説明する。
[エンジン回転降下軌道予測ルーチン]
図5のエンジン回転降下軌道予測ルーチンは、エンジン運転中(ECU20の電源オン期間中)に所定周期で繰り返し実行され、特許請求の範囲でいう回転降下軌道予測手段としての役割を果たす。本ルーチンが起動されると、まず、ステップ101で、自動停止要求(燃料噴射停止)が発生したか否かを判定し、自動停止要求が発生していなければ、そのまま本ルーチンを終了する。
その後、自動停止要求が発生した時点で、ステップ102に進み、クランク角センサ25からクランクパルスがECU20に入力されたか否かを判定し、クランクパルスが入力されるまで待機する。そして、クランクパルスが入力される毎に、ステップ103に進み、今回のクランクパルス入力時の角速度ωを算出する。
ω=30×2π/(360×tp )
tp :クランクパルス間隔[sec]
この後、ステップ104に進み、レジスタに記憶されたエンジン21のロストルクを読み込む。このロストルクは、150℃A前のクランクパルス入力時に算出してレジスタに記憶したロストルクを用いる。この後、ステップ105に進み、ロストルクを用いて、次のクランクパルスの入力タイミングでの予測角速度ω' を算出すると共に、次のクランクパルスの入力タイミングまでの予測到達時間tを算出する。
この後、ステップ106に進み、次のクランクパルスの入力タイミングでの予測角速度ω' が0以下であるか否かで、エンジン回転停止に至るまでのエンジン回転降下軌道を予測し終えたか否かを判定する。このステップ106で、予測角速度ω' が0以下でないと判定されれば、ステップ107に進み、エンジン21のロストルクを算出してレジスタに記憶して、前述したステップ104、105の処理を繰り返して、ロストルクと上記予測角速度ω' を用いて、更にその次のクランクパルスの入力タイミングでの予測角速度ω' と予測到達時間tを算出する処理を繰り返す。
このような30℃A毎の予測角速度ω' と予測到達時間tを何回も繰り返して、予測角速度ω' が0以下になった時点で、エンジン回転停止に至るまでのエンジン回転降下軌道を予測し終えたと判断して、前記ステップ102に戻り、次のクランクパルスが入力されるまで待機する。これにより、クランクパルスが入力される毎に、エンジン回転停止に至るまでのエンジン回転降下軌道の予測演算が行われる。
尚、次のクランクパルスが入力されるまでの演算時間が、エンジン回転停止に至るまでのエンジン回転降下軌道の予測演算に必要な時間よりも短い場合は、予測演算を途中で打ち切って、次のクランク角での実角速度ωを用いた新たな予測演算に移行する。
[スタータ制御ルーチン]
図6のスタータ制御ルーチンは、ECU20の電源オン期間中に所定周期で繰り返し実行され、特許請求の範囲でいう制御手段としての役割を果たす。本ルーチンが起動されると、まず、ステップ201で、再始動要求が発生したか否かを判定し、再始動要求が発生していなければ、そのまま本ルーチンを終了する。
その後、再始動要求が発生した時点で、ステップ202に進み、エンジン回転降下中であるか否か(エンジン回転停止中でないか否か)を判定し、エンジン回転降下中でない(エンジン回転停止中である)と判定されれば、ステップ208に進み、ピニオンアクチュエータ14に通電してピニオン13をリングギヤ23に飛び込ませて、次のステップ209で、所定の遅延時間の後にモータ12に通電してピニオン13を回転させる。これにより、エンジン21をクランキングして再始動させる。
これに対し、上記ステップ202で、エンジン回転降下中であると判定されれば、ステップ203に進み、モータ12への通電が許可されているか否かを、例えばエンジン回転速度が所定回転速度以下であるか否かで判定し、モータ12への通電が許可されていなければ、モータ12への通電が許可されるまで待機する。その後、モータ12への通電が許可された時点で、ステップ204に進み、モータ12への通電を開始してピニオン13を回転させる。
この後、ステップ205に進み、ピニオン13の回転上昇軌道を一次遅れモデルでモデル化したモデル式を用いて、ピニオン13の回転上昇軌道を予測する。そして、次のステップ206で、前記図5のエンジン回転降下軌道予測ルーチンで演算したエンジン回転降下軌道の予測データとピニオン13の回転上昇軌道の予測データとの差が所定値K1以内になるタイミング(ピニオン13の駆動タイミング)に到達したか否かを判定し、当該タイミングになるまで待機する。その後、エンジン回転降下軌道の予測データとピニオン13の回転上昇軌道の予測データとの差が所定値K1以内になるタイミング(ピニオン13の駆動タイミング)に到達した時点で、ステップ207に進み、ピニオンアクチュエータ14に通電してピニオン13をリングギヤ23に飛び込ませて噛み合わせて、エンジン21をクランキングして再始動させる。
この際、エンジン回転降下軌道の予測データとピニオン13の回転上昇軌道の予測データとの差が所定値K2以内になるタイミング(時刻)からピニオン13の押し出しに要する所定時間だけ前出しした時刻をピニオン13の駆動タイミング(時刻)としても良い。上記ステップ206で用いる所定値K1は、ピニオン13の押し出しに要する所定時間を考慮して上記所定値K2よりも大きい値に設定すれば良い。
尚、エンジン21を自動停止させる際のエンジン回転降下期間中に再始動要求が発生しない場合は、エンジン回転降下軌道の予測データに基づいてピニオン噛み込み時の騒音レベルが許容範囲内となる極低回転領域までエンジン回転速度が低下したタイミングでピニオン13がリングギヤ23に飛び込んで噛み合うようにピニオン13の駆動タイミングを決定すれば良い。
以上説明した本実施例1によれば、エンジン21を自動停止させる際に、エンジン回転速度が脈動しながら降下する軌道を予測できるため、エンジン回転降下期間中にエンジン回転速度が脈動しても、ピニオン13をリングギヤ23に飛び込ませて噛み合わせる際のピニオン13の駆動タイミングを精度良く制御することができる。
しかも、本実施例1では、ピニオン13をリングギヤ23に飛び込ませるためのピニオンアクチュエータ14と該ピニオン13を回転駆動するモータ12とを個別に作動できるスタータ11を搭載し、エンジン21を自動停止させる際のエンジン回転降下期間中に再始動要求が発生した時点で、モータ12への通電を開始してピニオン13を回転させ、当該ピニオン13の回転上昇軌道を予測し、エンジン回転降下軌道の予測データとピニオン13の回転上昇軌道の予測データとの差が所定値以内に到達するタイミングをピニオンの駆動タイミングとして予測するようにしたので、エンジン回転降下期間中に、エンジン回転速度が脈動しても、ピニオン13の回転速度がエンジン回転速度(リングギア23の回転速度)と同期するタイミングを精度良く予測して、そのタイミングでピニオン13がリングギヤ23に飛び込んで噛み合うようにピニオン13の駆動タイミングを精度良く決定することができる。
尚、本実施例1では、クランク角センサ25からのクランクパルスの入力間隔(例えば30℃A)でエンジン回転速度の予測演算を行うようにしたが、TDC(圧縮上死点)のタイミング毎にエンジン回転速度の予測演算を行うことで、次のTDCのタイミングにおけるエンジン回転速度を予測することができる。その結果、もし、次のTDCタイミングにおけるエンジン回転速度がマイナス値(虚数値)であれば、現在のTDCを正転方向の最終TDCと判定することができ、次の区間のエンジン回転降下軌道においてエンジン回転速度がマイナス値になることが分かる(エンジン21の回転方向が逆転することが分かる)。
更に、他のエンジン回転速度予測方法として、エンジン回転降下軌道において生じる脈動の周期は、TDCのタイミングに一致するため、TDCの間隔(脈動の周期)ごとにエンジン回転降下軌道を予測することが有効であることから、まず将来のトルク挙動の予測に基づいて次のTDCタイミングを予測し、次に現在のTDCから次のTDCタイミングまでのエンジン回転降下軌道を予測する。エンジン回転降下軌道を予測する方法は、例えば、前回のTDCから現在のTDCまでの区間におけるエンジン回転速度の履歴データに基づいて、現在のTDCから次のTDCまでの区間におけるエンジン回転降下軌道を予測するようにしても良い。また、エンジン回転降下軌道の予測を行う区間をTDCではなく、同じクランク角となるタイミングの区間ごとにエンジン回転降下軌道の予測を行っても良く、これにより、クランクパルス入力毎にエンジン回転降下軌道の予測を行うことができる。
更に、本実施例1におけるエンジン回転降下軌道の予測にクランクパルス入力のない区間における補間処理を追加することで、クランクパルス入力タイミング毎にしか更新されず、且つ、実エンジン回転速度に対して誤差を持っていた回転速度情報を、より実エンジン回転速度に近い情報に予測することができる。
次に、図8乃至図12を用いて本発明の実施例2を説明する。但し、機械的なシステム構成は上記実施例1(図1)と実質的に同じであるので、説明を省略し、主として異なる部分について説明する。
本発明は、クランク角をパラメータ(横軸)としてエンジン回転降下軌道を予測しても良いが、ピニオン13の押し出しに要する時間は、エンジン回転速度とは関係なく一定であるため、ピニオン13の駆動タイミングは、クランク角ではなく時間(時刻)で決めた方が簡単である。ピニオン13の駆動タイミングをクランク角で決める場合は、ピニオン13の押し出しに要する時間をクランク角度幅に換算し、且つ、そのクランク角度幅をエンジン回転速度に応じて変化させる必要があるため、演算処理が複雑になる。
そこで、本実施例2では、エンジン回転降下軌道を予測する際に、任意に設定した基準時からの経過時間を時間軸としてエンジン回転降下軌道を予測し、ピニオン13の駆動タイミングとモータ12の駆動タイミングを基準時からの経過時間(時刻)で決定するようにしている。ここで、基準時は、例えば、次のいずれかに設定すれば良い。
(1) エンジン21を自動停止させるための燃料カットを開始した時点
(2) エンジン回転速度が所定回転速度まで低下した時点
(3) エンジン回転降下軌道の予測演算を開始した時点
(4) 自動停止要求が発生した時点
図8は、予測エンジン回転速度と実エンジン回転速度の挙動の一例を示すタイムチャートである。エンジン回転速度のサンプリング(クランク角センサ25の出力信号の読み込みタイミング)は所定クランク角毎(例えば30℃A毎)であるため、予測エンジン回転速度の演算は所定クランク角毎に行われる。このため、図9に示すように、予測エンジン回転速度の挙動は、実エンジン回転速度の挙動に対して遅れが生じてしまう。
そこで、本実施例2では、エンジン回転速度のサンプリングの遅れだけ予測エンジン回転速度の時刻を早めてサンプリングの遅れを補償するようにしている。具体的には、予測エンジン回転速度を前回のパルス幅における平均回転速度と仮定し、その平均回転速度より算出した予測演算間隔(周期)Δtの1/2の時間を遅れ時間として予測エンジン回転速度の時刻を早める。
また、本実施例2では、図9に示すように、サンプリング遅れ補正した予測エンジン回転速度の各予測データ間を直線又は曲線で補間して各予測データ間を線でつないだ軌道をエンジン回転降下軌道として予測するようにしている。
次に、本実施例2のエンジン回転降下軌道の予測データに基づく駆動モードの判定方法を図10及び図11を用いて説明する。
駆動モードは、次の4種類の駆動モード(1) 〜(4) の中からいずれか1つが選択される。
(1) モータ先駆動モード+プリセット制御許可
(2) モータ先駆動モード+プリセット制御禁止
(3) モータ後駆動モード+プリセット制御許可
(4) モータ後駆動モード+プリセット制御禁止
ここで、モータ先駆動モードは、エンジン21を自動停止させる際のエンジン回転速度が降下する期間に再始動要求が発生した場合に、ピニオン13をリングギヤ23に当接させる前にモータ12を回転させる駆動モードである。
要するに、比較的低い回転領域で、先にモータ12を駆動してピニオン13を回転させてから該ピニオン13を押し出すと、リングギヤ23に飛び込むピニオン13の回転速度の方がリングギヤ23の回転速度(エンジン回転速度)より高くなり過ぎて、ピニオン13の飛び込み時の騒音レベルが大きくなったり、ピニオン13とリングギヤ23との摩耗量が増大して耐久性が低下する可能性がある。
そこで、モータ先駆動モードの再始動を禁止するモータ先駆動禁止時刻Aを、該モータ先駆動モードの再始動が許容されたエンジン回転速度範囲の下限値Ne4 となる時刻からピニオン13の押し出しに要する所定時間t4 だけ前出しした時刻Aに設定するようにしている。ここで、ピニオン13の押し出しに要する実際の時間は、エンジン回転速度によっては変化しないが、製造ばらつき、経時変化、電源電圧の変動等の動作環境に応じてばらつくため、上記所定時間t4 は、ピニオン13の押し出しに要する実際の時間のばらつき範囲の上限値(最大値)に設定すると良い。このようにすれば、モータ先駆動モードの再始動が許容されたエンジン回転速度範囲の下限値Ne4 より低い回転領域でモータ先駆動モードの再始動が実行されることを確実に禁止することができる。
一方、モータ後駆動モードは、モータ先駆動モードの再始動が禁止されている場合の駆動モードであり、ピニオン13をリングギヤ23に当接させてからモータ12を回転させる駆動モードである。
要するに、比較的高い回転領域で、先にピニオン13を押し出してからモータ12を駆動すると、リングギヤ23に飛び込むピニオン13の回転速度よりもリングギヤ23の回転速度(エンジン回転速度)が高すぎるため、ピニオン13の飛び込み時の騒音レベルが大きくなったり、ピニオン13とリングギヤ23との摩耗量が増大して耐久性が低下する可能性がある。
そこで、モータ後駆動モードの再始動を許可するモータ後駆動許可時刻Bを、該モータ後駆動モードの再始動が許容されたエンジン回転速度範囲の上限値Ne3 となる時刻からピニオン13の押し出しに要する所定時間t3 だけ前出しした時刻Bに設定するようにしている。このようにすれば、モータ後駆動モードの再始動が許容されたエンジン回転速度範囲の上限値Ne3 より高い回転領域でモータ後駆動モードの再始動が実行されることを確実に禁止することができる。
尚、図10の例では、モータ後駆動モードのエンジン回転速度範囲の上限値Ne3 は、モータ先駆動モードのエンジン回転速度範囲の下限値Ne4 より低く設定されているが、両者を同一(Ne3 =Ne4 )に設定しても良い。
プリセット制御は、エンジン21を自動停止させる際のエンジン回転速度が降下する期間に再始動要求が発生しない場合に、次の再始動に備えてピニオン13を押し出してリングギヤ23に当接させる制御である。このプリセット制御が許可されている場合に、プリセット制御を実行するプリセット制御実行時刻Cを、該プリセット制御が許可されたエンジン回転速度Ne2 となる時刻からピニオン13の押し出しに要する所定時間t2 だけ前出しした時刻Cに設定するようにしている。ここで、プリセット制御が許可されたエンジン回転速度Ne2 は、ピニオン13の飛び込み時の騒音レベルや摩耗量が許容範囲内に収まるエンジン回転速度に設定されている。このプリセット制御で用いるピニオン13の押し出しに要する所定時間t2 は、ピニオン13の押し出しに要する実際の時間のばらつき範囲の中央値に設定すると良い。これにより、ピニオン13の押し出しに要する実際の時間にばらつきがあっても、プリセット制御の目標回転速度であるエンジン回転速度Ne2 近傍で確実にピニオン13をリングギヤ23に当接させることができる。
一方、プリセット制御が禁止されている場合は、エンジン21を自動停止させる際のエンジン回転速度が降下する期間に再始動要求が発生したときには、モータ後駆動モードの再始動を実行する。
一般に、エンジン回転が停止する間際には、ピストンが圧縮上死点を乗り越えられないことで、エンジン回転が一旦逆回転してから停止するという不安定な回転挙動が現れる。このため、エンジン回転が停止する間際にピニオン13の押し出しを開始すると、ピニオン13が逆回転中のリングギヤ23に飛び込む可能性がある。逆回転中のリングギヤ23にはピニオン13が噛み合いにくいため、ピニオン13がリングギヤ23に噛み合った状態になるまでに要する時間(遅延時間)が長くなる。
この点を考慮して、本実施例2では、プリセット制御が禁止されている場合は、モータ後駆動モードの再始動を実行する際に、ピニオン13の押し出しからモータ12を駆動するまでの遅延時間を増加させる時刻Dを、予測エンジン回転速度が所定値Ne1 以下となる時刻からピニオン13の押し出しに要する所定時間t1 だけ前出しした時刻Dに設定するようにしている。ここで、所定値Ne1 は、例えば0rpm又はそれより少し高い回転速度に設定すると良い。また、上記所定時間t1 は、ピニオン13の押し出しに要する実際の時間のばらつき範囲の上限値(最大値)に設定すると良い。このようにすれば、ピニオン13の押し出しに要する実際の時間にばらつきがあっても、予測エンジン回転速度が所定値Ne1 以下となる領域では、確実に遅延時間を増加させることができ、エンジン回転が停止する間際の逆回転領域であっても、ピニオン13をリングギヤ23に確実に噛み合わせることができる。
尚、各時刻A〜Dの算出に用いるピニオン13の押し出しに要する所定時間t4 〜t1 は、全て同一の時間に設定しても良く、この場合は、各駆動モードの判定回転速度Ne4 〜Ne1 を、ピニオン13の押し出しに要する実際の時間のばらつき範囲と各駆動モードの仕様に応じて増減すれば良い。
以上説明した本実施例2の駆動モードの判定は、ECU20によって図12の駆動モード判定ルーチンに従って次のように実行される。本ルーチンは、ECU20の電源オン期間中に所定周期で繰り返し実行され、特許請求の範囲でいう制御手段としての役割を果たす。本ルーチンが起動されると、まず、ステップ301で、エンジン回転降下軌道の予測中であるか否かを判定し、エンジン回転降下軌道の予測中でなければ、以降の処理を行うことなく、本ルーチンを終了する。
一方、上記ステップ301で、エンジン回転降下軌道の予測中と判定されれば、ステップ302に進み、再始動要求が発生しているか否かを判定する。その結果、再始動要求が発生していると判定されれば、ステップ303に進み、現時刻(基準時からの経過時間)がモータ先駆動禁止時刻Aよりも前か否かでモータ先駆動モードの実行領域であるか否かを判定し、モータ先駆動禁止時刻Aよりも前であれば、モータ先駆動モードの実行領域であると判断して、ステップ304に進み、モータ先駆動モードの再始動を実行する。
これに対し、上記ステップ303で、現時刻がモータ先駆動禁止時刻Aより後であると判定されれば、ステップ305に進み、現時刻がモータ後駆動許可時刻Bに到達したか否かを判定し、まだモータ後駆動許可時刻Bに到達していなければ、モータ後駆動許可時刻Bに到達するまで待機する。その後、モータ後駆動許可時刻Bに到達した時点で、モータ先駆動モードの実行領域に入ったと判断して、ステップ306に進み、モータ後駆動モードの再始動を実行する。
一方、上記ステップ302で、再始動要求が発生していないと判定されれば、ステップ307に進み、プリセット制御が許可されているか否かを判定し、プリセット制御が許可されていると判定されれば、ステップ308に進み、現時刻がプリセット制御実行時刻Cに到達したか否かを判定し、まだプリセット制御実行時刻Cに到達していなければ、そのまま本ルーチンを終了する。その後、本ルーチンを実行して、上記ステップ308で、プリセット制御実行時刻Cに到達したと判定された時点で、ステップ309に進み、プリセット制御を実行する。
これに対し、上記ステップ307で、プリセット制御が許可されていないと判定されれば、ステップ310に進み、現時刻が遅延時間増加時刻Dに到達したか否かを判定し、まだ遅延時間増加時刻Dに到達していなければ、そのまま本ルーチンを終了する。その後、本ルーチンを実行して、上記ステップ310で、遅延時間増加時刻Dに到達したと判定された時点で、ステップ311に進み、モータ後駆動モードの再始動を実行する際に、ピニオン13の押し出しからモータ12を駆動するまでの遅延時間を増加させる。
以上説明した本実施例2によれば、エンジン回転降下軌道を予測する際に、任意に設定した基準時からの経過時間を時間軸としてエンジン回転降下軌道を予測し、ピニオン13の駆動タイミングとモータ12の駆動タイミングを基準時からの経過時間(時刻)で決定するようにしたので、ピニオン13の駆動タイミングとモータ12の駆動タイミングを簡単な処理で精度良く決定できる。
しかも、予測エンジン回転速度の時刻をサンプリングの遅れだけ早めるようにしたので、サンプリングの遅れを補償することができ、エンジン回転降下軌道の予測精度を高めることができる。
次に、図13及び図14を用いて本発明の実施例3を説明する。但し、機械的なシステム構成は前記実施例1(図1)と実質的に同じであるので、説明を省略し、主として異なる部分について説明する。
本実施例3では、エンジン回転降下軌道の予測中にエンジン回転速度が急変して要求予測精度を確保できない状態になったときにピニオン13とリングギヤ23との噛み合いを禁止する噛み合い禁止要求を発生する手段を備え、噛み合い禁止要求が発生したときにはエンジン回転降下期間中の再始動を中止又は禁止するようにしている。
エンジン回転降下軌道の予測中にエンジン回転速度が急変して要求予測精度を確保できない状態になれば、ピニオン13の駆動タイミングの精度が悪化してピニオン13の飛び込み時の騒音レベルが大きくなったり、ピニオン13とリングギヤ23との摩耗量が増大して耐久性が低下する可能性がある。従って、噛み合い禁止要求が発生したときにエンジン回転降下期間中の再始動を中止又は禁止するようにすれば、ピニオン13の飛び込み時の騒音レベルの増大や耐久性低下を防止できる。
ところで、ピニオン13をリングギヤ23に当接させる前にモータ12を回転させるモータ先駆動モードの再始動を行う場合に、ピニオン13の押し出し開始後に噛み合い禁止要求が発生したときに、モータ12の駆動を中止すると、ピニオン13とリングギヤ23とが中途半端な噛み合わせとなる場合があり、この場合は、ピニオン13とリングギヤ23とが擦れ合いながら空回りして、双方の摩耗量が増大して耐久性が低下してしまう。
そこで、本実施例3では、ピニオン13をリングギヤ23に当接させる前にモータ12を回転させるモータ先駆動モードの再始動を行う場合に、(1) ピニオン13の押し出し開始前に噛み合い禁止要求が発生したときには、ピニオン13の押し出しを中止し且つモータ12を停止させてモータ先駆動モードの再始動を中止し、(2) ピニオン13の押し出し開始後に噛み合い禁止要求が発生したときには、当該噛み合い禁止要求を無視してモータ先駆動モードの再始動を続行するようにしている。
このようにすれば、ピニオン13の押し出し開始前に噛み合い禁止要求が発生したときには、ピニオン13の押し出しを中止することで、ピニオン13とリングギヤ23とが擦れ合いながら空回りして双方の摩耗量が急増して耐久性が低下することを防止できる。一方、ピニオン13の押し出し開始後に噛み合い禁止要求が発生したときには、噛み合い禁止要求を無視してモータ先駆動モードの再始動を続行するようにしているが、この理由は、ピニオン13の押し出し開始後は、ピニオン13をリングギヤ23に飛び込ませる動作を途中で確実に中止させることができないためであり、また、噛み合い禁止要求が発生した直後であれば、ピニオン13とリングギヤ23との回転速度差が比較的小さく、ピニオン13をリングギヤ23に比較的容易に噛み合わせることができるためである。
以上説明した本実施例3のモータ先駆動モードの制御は、ECU20によって図13及び図14の各ルーチンに従って実行される。以下、図13及び図14の各ルーチンの処理内容を説明する。
[ピニオン噛み合い禁止判定ルーチン]
図13のピニオン噛み合い禁止判定ルーチンは、ECU20の電源オン期間中に所定周期で繰り返し実行される。本ルーチンが起動されると、まず、ステップ401で、エンジン回転降下軌道の予測中であるか否かを判定し、エンジン回転降下軌道の予測中でなければ、ステップ404に進み、噛み合い禁止フラグをOFF(噛み合い許可)に維持又はリセットして本ルーチンを終了する。
一方、上記ステップ401で、エンジン回転降下軌道の予測中と判定されれば、ステップ402に進み、エンジン回転速度変動量が判定しきい値を越えているか否かで、要求予測精度を確保できない状態になっているか否かを判定する。ここで、エンジン回転速度変動量は、実エンジン回転速度(検出値)の所定時間当たりの上下変動量を用いても良いし、予測エンジン回転速度の所定時間当たりの上下変動量を用いても良い。
このステップ402で、エンジン回転速度変動量が判定しきい値を越えていると判定されれば、要求予測精度を確保できない状態になっていると判断して、ステップ403に進み、噛み合い禁止フラグをON(噛み合い禁止)にセットして本ルーチンを終了する。
これに対し、上記ステップ402で、エンジン回転速度変動量が判定しきい値を越えていないと判定されれば、要求予測精度を確保できると判断して、ステップ404に進み、噛み合い禁止フラグをOFF(噛み合い許可)に維持又はリセットして本ルーチンを終了する。
[モータ先駆動モード制御ルーチン]
図14のモータ先駆動モード制御ルーチンは、ECU20の電源オン期間中に所定周期で繰り返し実行される。本ルーチンが起動されると、まず、ステップ501で、エンジン回転降下軌道の予測中であるか否かを判定し、エンジン回転降下軌道の予測中でなければ、そのまま本ルーチンを終了する。
一方、上記ステップ501で、エンジン回転降下軌道の予測中と判定されれば、ステップ502に進み、再始動要求が発生しているか否かを判定し、再始動要求が発生していなければ、そのまま本ルーチンを終了する。
上記ステップ502で、再始動要求が発生していると判定されれば、ステップ503に進み、現在の駆動モードがモータ先駆動モードであるか否かを判定し、モータ先駆動モードではないと判定されれば、そのまま本ルーチンを終了する。
上記ステップ503で、現在の駆動モードがモータ先駆動モードであると判定されれば、ステップ504に進み、モータ12がON(駆動)されているか否かを判定し、まだモータ12がONされていなければ、ステップ505に進み、噛み合い禁止フラグがON(噛み合い禁止)にセットされているか否かを判定し、噛み合い禁止フラグがOFF(噛み合い許可)と判定されれば、上記ステップ504に戻り、モータ12がONされているか否かを判定する。
これに対し、上記ステップ505で、噛み合い禁止フラグがON(噛み合い禁止)にセットされていると判定されれば、ステップ506に進み、モータ先駆動モードの再始動を中止(禁止)して本ルーチンを終了する。
一方、上記ステップ504で、既にモータ12がONされていると判定されれば、ステップ507に進み、ピニオン13の押し出し開始前か否であるかを判定する。その結果、ピニオン13の押し出し開始前と判定されれば、ステップ508に進み、噛み合い禁止フラグがON(噛み合い禁止)にセットされているか否かを判定し、噛み合い禁止フラグがONであれば、ステップ509に進み、モータ12をOFFし且つピニオン13の押し出しを中止して、モータ先駆動モードの再始動を中止して本ルーチンを終了する。
上記ステップ508で、噛み合い禁止フラグがOFF(噛み合い許可)と判定されれば、ステップ511に進み、所定のタイミングでピニオン13を押し出して、モータ先駆動モードの再始動を実行して本ルーチンを終了する。
これに対し、上記ステップ507で、ピニオン13の押し出し開始前ではない(つまり押し出し開始後)と判定されれば、ステップ510に進み、噛み合い禁止フラグを無視して、ステップ511に進み、所定のタイミングでピニオン13を押し出して、モータ先駆動モードの再始動を実行して本ルーチンを終了する。
以上説明した本実施例3の制御は、前記実施例2のモータ先駆動モードに適用して実施しても良い。
[その他の実施例]
本発明は、ピニオンアクチュエータ14と該ピニオン13を回転駆動するモータ12とを個別に作動できるスタータ11を搭載したシステムに限定されず、ピニオンアクチュエータとピニオンを回転駆動するモータとの間に一定の遅延時間を持って駆動されるスタータを搭載したシステムにも本発明を適用して実施できる。この場合は、エンジン回転降下軌道の予測データに基づいてピニオン噛み込み時の騒音レベルが許容範囲内となる極低回転領域までエンジン回転速度が低下したタイミングでピニオンがリングギヤに飛び込んで噛み合うようにピニオンの駆動タイミングを決定すれば良い。
その他、本発明は、クランク角センサ25から出力されるクランクパルスの間隔が30℃A以外のものであっても同様に適用して実施できる等、種々変形して実施できることは言うまでもない。
11…スタータ、12…モータ、13…ピニオン、14…ピニオンアクチュエータ、20…ECU(回転降下軌道予測手段,制御手段)、21…エンジン、22…クランク軸、23…リングギヤ

Claims (13)

  1. エンジンを自動停止させる際のエンジン回転速度が降下する期間に、所定のタイミングでスタータのピニオンを押し出してエンジンのクランク軸に連結されたリングギヤに飛び込ませて噛み合わせるようにしたエンジン自動停止始動制御装置において、
    エンジンを自動停止させる際のエンジン回転速度が降下する軌道(以下「エンジン回転降下軌道」という)を予測する回転降下軌道予測手段と、
    前記回転降下軌道予測手段によるエンジン回転降下軌道の予測データに基づいて前記ピニオンの駆動タイミングを決定する制御手段と
    を備えていることを特徴とするエンジン自動停止始動制御装置。
  2. 前記スタータは、前記ピニオンを押し出すピニオンアクチュエータと該ピニオンを回転駆動するモータとを個別に作動できるように構成され、
    前記制御手段は、前記エンジン回転降下軌道の予測データに基づいて前記ピニオンの駆動タイミングと前記モータの駆動タイミングを決定することを特徴とする請求項1に記載のエンジン自動停止始動制御装置。
  3. 前記回転降下軌道予測手段は、前記エンジンを自動停止させる際に、所定の演算周期で前記エンジンのロストルク、エンジン回転速度又は角速度、イナーシャに基づいて次の演算タイミングでのエンジン回転速度又は角速度を予測し、その予測データに基づいて更にその次の演算タイミングでのエンジン回転速度又は角速度を予測するという処理を複数回繰り返して、複数回先の演算タイミングまでのエンジン回転降下軌道を予測することを特徴とする請求項2に記載のエンジン自動停止始動制御装置。
  4. 前記回転降下軌道予測手段は、前記エンジン回転速度又は角速度の各予測データ間を補間して各予測データ間を線でつないだ軌道を前記エンジン回転降下軌道として予測することを特徴とする請求項3に記載のエンジン自動停止始動制御装置。
  5. 前記回転降下軌道予測手段は、任意に設定した基準時からの経過時間を時間軸としてエンジン回転降下軌道を予測し、
    前記制御手段は、前記ピニオンの駆動タイミングと前記モータの駆動タイミングを前記基準時からの経過時間で決定することを特徴とする請求項4に記載のエンジン自動停止始動制御装置。
  6. 前記回転降下軌道予測手段は、エンジン回転速度又は角速度を所定クランク角毎にサンプリングして次の演算タイミングでのエンジン回転速度又は角速度を予測した後に、その予測データの時刻をサンプリングの遅れだけ早めることを特徴とする請求項5に記載のエンジン自動停止始動制御装置。
  7. 前記制御手段は、前記エンジンを自動停止させる際のエンジン回転速度が降下する期間に再始動要求が発生した場合に前記ピニオンを前記リングギヤに当接させる前に前記モータを回転させるモータ先駆動モードの再始動を実行する手段と、前記モータ先駆動モードの再始動を禁止するモータ先駆動禁止時刻を、該モータ先駆動モードの再始動が許容されたエンジン回転速度範囲の下限値となる時刻から前記ピニオンの押し出しに要する所定時間だけ前出しした時刻に設定する手段とを備えていることを特徴とする請求項5又は6に記載のエンジン自動停止始動制御装置。
  8. 前記制御手段は、前記エンジンを自動停止させる際のエンジン回転速度が降下する期間に再始動要求が発生した場合に前記ピニオンを前記リングギヤに当接させてから前記モータを回転させるモータ後駆動モードの再始動を実行する手段と、前記モータ後駆動モードの再始動が禁止されているときに、該モータ後駆動モードの再始動を許可するモータ後駆動許可時刻を、該モータ後駆動モードの再始動が許容されたエンジン回転速度範囲の上限値となる時刻から前記ピニオンの押し出しに要する所定時間だけ前出しした時刻に設定する手段とを備えていることを特徴とする請求項5又は6に記載のエンジン自動停止始動制御装置。
  9. 前記制御手段は、前記エンジンを自動停止させる際のエンジン回転速度が降下する期間に再始動要求が発生しない場合に次の再始動に備えて前記ピニオンを押し出して前記リングギヤに当接させるプリセット制御を許可する手段と、前記プリセット制御を実行するプリセット制御実行時刻を、該プリセット制御が許可されたエンジン回転速度となる時刻から前記ピニオンの押し出しに要する所定時間だけ前出しした時刻に設定する手段とを備えていることを特徴とする請求項7又は8に記載のエンジン自動停止始動制御装置。
  10. 前記制御手段は、前記エンジンを自動停止させる際のエンジン回転速度が降下する期間に次の再始動に備えて前記ピニオンを押し出して前記リングギヤに噛み合わせるプリセット制御を禁止する手段と、エンジン回転速度が降下する期間に再始動要求が発生した場合に前記ピニオンを前記リングギヤに当接させてから前記モータを回転させるモータ後駆動モードの再始動を実行する手段と、前記ピニオンの押し出しから前記モータを駆動するまでの遅延時間を増加させる時刻を、予測エンジン回転速度が所定値以下となる時刻から前記ピニオンの押し出しに要する所定時間だけ前出しした時刻に設定する手段とを備えていることを特徴とする請求項7又は8に記載のエンジン自動停止始動制御装置。
  11. 前記制御手段は、前記モータ先駆動モードで再始動する場合に前記モータの駆動開始後の前記ピニオンの回転上昇軌道を予測し、前記回転降下軌道予測手段によるエンジン回転降下軌道の予測データと前記ピニオンの回転上昇軌道の予測データとの差が所定値以内に到達する時刻から前記ピニオンの押し出しに要する所定時間だけ前出しした時刻を前記ピニオンの駆動タイミングとして予測することを特徴とする請求項7に記載のエンジン自動停止始動制御装置。
  12. 前記回転降下軌道予測手段によるエンジン回転降下軌道の予測中にエンジン回転速度が急変して要求予測精度を確保できない状態になったときに前記ピニオンと前記リングギヤとの噛み合いを禁止する噛み合い禁止要求を発生する手段を備え、
    前記制御手段は、前記噛み合い禁止要求が発生したときにはエンジン回転降下期間中の再始動を中止又は禁止することを特徴とする請求項1乃至11に記載のエンジン自動停止始動制御装置。
  13. 前記回転降下軌道予測手段によるエンジン回転降下軌道の予測中にエンジン回転速度が急変して要求予測精度を確保できない状態になったときに前記ピニオンと前記リングギヤとの噛み合いを禁止する噛み合い禁止要求を発生する手段を備え、
    前記制御手段は、前記ピニオンを前記リングギヤに当接させる前に前記モータを回転させるモータ先駆動モードの再始動を行う場合に、(1) 前記ピニオンの押し出し開始前に前記噛み合い禁止要求が発生したときには前記ピニオンの押し出しを中止し且つ前記モータを停止させて前記モータ先駆動モードの再始動を中止し、(2) 前記ピニオンの押し出し開始後に前記噛み合い禁止要求が発生したときには当該噛み合い禁止要求を無視して前記モータ先駆動モードの再始動を続行することを特徴とする請求項7に記載のエンジン自動停止始動制御装置。
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