JP2011133681A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】トナー消費が少ない画像を連続形成する場合であっても、得られる画像の画質低下を抑制する。
【解決手段】制御部100は、現像ハウジング内の現像剤量、トナー濃度を演算するトナー濃度・現像剤量演算部103と、現像剤量、トナー濃度に基づいて現像ハウジングに新たに補給する現像剤量およびそのトナー濃度を設定する現像剤補給設定部104と、これから形成するトナー像の画像面積率を演算する画像面積率演算部105と、現像ロールへの現像バイアスと感光体ドラムの露光電位との現像電位差を演算する現像電位差演算部106と、画像面積率<基準画像面積率、且つ、現像電位差>基準現像電位差の場合に、現像器の現像ハウジングに設けられた現像剤排出口の開口部の高さを増加させて現像器からの現像剤の排出量を増加させる現像剤排出設定部107とを備える。
【選択図】図6

Description

本発明は、キャリアおよびトナーを含む現像剤を用いて画像の形成を行う画像形成装置に関する。
公報記載の従来技術として、トナーおよびキャリアを含む現像剤を用いた画像形成装置において、現像器内への新たな現像剤の補給および現像器内で余剰となった現像剤の外部への排出を行うとともに、形成される画像の画像面積率に応じて、新たに供給する現像剤中のキャリアの量を調整するものが存在する(特許文献1参照)。
また、他の公報記載の技術として、トナーおよびキャリアを含む現像剤を用いた画像形成装置において、現像器内への新たな現像剤の補給および現像器内で余剰となった現像剤の外部への排出を行うとともに、現像器の容器に設けられた現像剤の排出用の開口に、この開口を開閉するシャッタを取り付けたものが存在する(特許文献2参照)。
特開2007−47711号公報 特開平7−199639号公報
本発明は、トナー消費が少ない画像を連続形成する場合であっても、得られる画像の画質低下を抑制することを目的とする。
請求項1記載の発明は、像保持体と、前記像保持体に画像部および背景部を含む静電潜像を形成する潜像形成手段と、前記像保持体に対向配置され且つトナーおよびキャリアを含む現像剤を保持する現像剤保持体と、当該現像剤保持体に供給するための現像剤を収容する現像剤収容部とを備え、前記像保持体に形成された前記静電潜像をトナーで現像する現像器と、前記現像器に収容される現像剤が予め決められた量に維持されるように当該現像器に新たな現像剤を補給する補給手段と、前記現像器に収容される現像剤を当該現像器から排出する排出手段と、前記像保持体に形成されるトナー像の画像面積率を演算する演算手段と、前記現像剤保持体と前記像保持体の画像部との電位差を取得する取得手段と、前記演算手段により演算された前記画像面積率が予め決められた基準画像面積率よりも小さく、且つ、前記取得手段により取得された前記電位差が予め決められた基準電位差よりも大きくなった場合に、前記排出手段による前記現像器からの現像剤の排出量を増加させる制御手段とを含む画像形成装置である。
請求項2記載の発明は、前記制御手段は、前記排出手段による前記現像器からの現像剤の排出量を増加させた後、前記演算手段により演算された前記画像面積率が前記基準画像面積率よりも大きく、且つ、前記取得手段により取得された前記電位差が前記基準電位差よりも小さくなった場合に、当該排出手段による当該現像器からの現像剤の排出量を低減させることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置である。
請求項3記載の発明は、前記現像器に設けられた前記現像剤収容部には前記現像剤を排出するための開口が設けられており、前記排出手段は、前記現像剤収容部に設けられた前記開口の大きさを調整することを特徴とする請求項1または2記載の画像形成装置である。
請求項4記載の発明は、前記現像器に収容される現像剤中のトナーの濃度を検知する濃度検知手段と、前記現像器に収容される現像剤の量を検知する現像剤量検知手段と、前記濃度検知手段によるトナーの濃度の検知結果と、前記現像剤量検知手段による現像剤の量の検知結果とに基づいて、前記補給手段が補給する現像剤の量および補給する現像剤におけるトナーの濃度を設定する設定手段とをさらに含むことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項記載の画像形成装置である。
請求項1記載の発明によれば、本構成を有していない場合に比較して、トナー消費が少ない画像を連続形成する場合であっても、得られる画像の画質低下を抑制することができる。
請求項2記載の発明によれば、本構成を有していない場合に比較して、トナー消費が少ない画像を連続形成した後にトナー消費が多い画像を形成した際に、画像に濃淡むらが生じるのを抑制することができる。
請求項3記載の発明によれば、本構成を有していない場合と比較して、より簡易な構成で現像剤の排出量を調整することが可能になる。
請求項4記載の発明によれば、本構成を有していない場合と比較して、現像器内のトナー濃度のぶれを抑制することができる。
本実施の形態に係る画像形成装置の概要を示す図である。 現像器の側部断面図である。 (a)は図2をIIIA方向からみた現像器の上面図であり、(b)は図2をIIIB方向からみた現像器の背面図である。 現像剤排出口および開口量可変部材の位置関係を説明するための図である。 現像剤補給機構の構成の一例を示す図である。 制御部の構成の一例を示すブロック図である。 帯電電位と、露光電位と、現像バイアスと、現像電位差との関係を説明するための図である。 画像形成装置による画像形成動作に先立って行われる、画像形成条件の設定制御の手順の一例を示すフローチャートである。 実際の画像形成動作における、現像器に対する新たな現像剤の補給制御の手順の一例を示すフローチャートである。 実際の画像形成動作における、現像器内の現像剤の排出制御の手順の一例を示すフローチャートである。 実施例および比較例を説明するための図である。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
図1は、本実施の形態に係る画像形成装置の概要を示す図である。この画像形成装置は、例えば電子写真方式にて各色成分トナー像を形成する複数(本実施の形態では4つ)の画像形成ユニット10(具体的には10Y、10M、10C、10K)と、各画像形成ユニット10で形成された各色成分トナー像を順次一次転写して保持させる中間転写ベルト20と、中間転写ベルト20に転写された重ね画像を用紙Pに二次転写させる二次転写装置30と、二次転写された画像を用紙P上に定着させる定着装置50とを備えている。
各画像形成ユニット10は、使用されるトナーの色を除き、同じ構成を有している。そこで、イエローの画像形成ユニット10Yを例に説明を行う。イエローの画像形成ユニット10Yは、金属パイプおよび金属パイプの周面に形成された感光層(共に図示せず)を有し、矢印A方向に回転可能に配設される感光体ドラム11を具備している。像保持体の一例としての感光体ドラム11の周囲には、帯電ロール12、露光部13、現像器14、一次転写ロール15、ドラムクリーナ16、および電位センサ17が配設される。これらのうち、帯電ロール12は、回転可能に感光体ドラム11に接触配置され、感光体ドラム11を帯電電位VH(本実施の形態では負の電位)に帯電する。露光部13は、帯電ロール12によって帯電された感光体ドラム11に選択的にビームを照射することで、露光がなされずに帯電電位VHのままとなる部位および露光によって帯電電位VHから露光電位VL(本実施の形態では絶対値が帯電電位VHよりも小さい負の電位)に変化した部位を含む静電潜像を形成する。現像器14は、対応する色成分のトナーを含む現像剤(例えばイエローの画像形成ユニット10Yではイエローのトナー)を収容し、このトナーによって感光体ドラム11上の静電潜像を現像する。なお、本実施の形態において、トナーは負極性に帯電しており、このトナーは、所謂反転現像によって感光体ドラム11上の露光領域(露光電位VLとなっている領域)に選択的に付着するようになっている。一次転写ロール15は、感光体ドラム11上に形成されたトナー像を中間転写ベルト20に一次転写する。ドラムクリーナ16は、一次転写後の感光体ドラム11上のトナー等を除去する。また、電位センサ17は、帯電ロール12によって帯電された感光体ドラム11の帯電電位VHおよび露光部13によって露光された感光体ドラム11の露光電位VLを測定する。なお、感光体ドラム11を構成する金属パイプは接地されている。また、本実施の形態では、帯電ロール12および露光部13が、潜像形成手段の一例として機能している。
中間転写ベルト20は、複数(本実施の形態では6つ)の支持ロールに回転可能に支持されている。これらのうち、駆動ロール21は、中間転写ベルト20を駆動して回転させる。また、従動ロール22、23、26は、駆動ロール21によって駆動される中間転写ベルト20に従動して回転する。補正ロール24は、中間転写ベルト20の搬送方向に交差する方向の蛇行を規制するように機能する。さらに、バックアップロール25は、後述する二次転写装置30の構成部材としても機能する。
また、中間転写ベルト20を挟んで駆動ロール21と対向する部位には、二次転写後の中間転写ベルト20上の残留トナー等を除去するベルトクリーナ27が配設されている。そして、中間転写ベルト20には、中間転写ベルト20上に一次転写された各色のトナー像の濃度を検知する画像濃度センサ28が対向配置されている。
二次転写装置30は、中間転写ベルト20のトナー像保持面側に接触配置される二次転写ロール31と、中間転写ベルト20のトナー像保持面の裏面側に配置されて二次転写ロール31の対向電極をなすバックアップロール25とを備えている。
また、用紙搬送系は、用紙トレイ40、搬送ロール41、レジストレーションロール42、搬送ベルト43、および排出ロール44を備える。用紙搬送系では、用紙トレイ40に積載された用紙Pを搬送ロール41にて搬送した後、レジストレーションロール42で一旦停止させ、その後予め決められたタイミングで二次転写装置30の二次転写位置へと送り込む。また、用紙搬送系では、二次転写後の用紙Pを、搬送ベルト43を介して定着装置50へと搬送し、定着装置50から排出された用紙Pを排出ロール44によって機外へと送り出す。
ここで、定着装置50は、トナー像が二次転写された用紙Pを加熱・加圧することで、用紙Pにトナー像を定着させる。
そして、本実施の形態の画像形成装置は、画像形成装置を構成する各部の動作を制御する制御部100と、外部から入力されてくる画像データに対し処理を施す画像処理部200とをさらに備えている。
次に、各画像形成ユニット10に設けられた現像器14の構成について説明する。
ではまず、現像器14で用いられる現像剤の構成について説明しておく。
本実施の形態では、現像剤として、磁性を有するキャリアと、イエロー、マゼンタ、シアン、あるいは黒に着色されたトナーとを含むいわゆる2成分現像剤を用いている。
本実施の形態におけるトナーは、樹脂及び着色剤からなるトナー母体粒子や添加剤を含有する。また、トナーは、単量体を使用して乳化重合、懸濁重合等の重合反応によって合成する方法や、樹脂自体を熱等によって熔融し噴霧して微粒子化する方法や、水中等へ分散することによって予め定めた粒子サイズにして得られる母体粒子に添加剤をヘンシェルミキサー等で混合付着させる方法によって製造することができる。
トナーに含有される樹脂としては、ポリスチレン、ポリクロロスチレン、ポリビニルトルエン等のスチレン及びその置換体の単重合体;スチレン/p−クロロスチレン共重合体、スチレン/プロピレン共重合体、スチレン/ビニルトルエン共重合体、スチレン/ビニルナフタリン共重合体、スチレン/アクリル酸メチル共重合体、スチレン/アクリル酸エチル共重合体、スチレン/アクリル酸ブチル共重合体、スチレン/アクリル酸オクチル共重合体、スチレン/メタクリル酸メチル共重合体、スチレン/メタクリル酸エチル共重合体、スチレン/メタクリル酸ブチル共重合体、スチレン/α−クロルメタクリル酸メチル共重合体、スチレン/アクリロニトリル共重合体、スチレン/ビニルメチルエーテル共重合体、スチレン/ビニルエチルエーテル共重合体、スチレン/ビニルメチルケトン共重合体、スチレン/ブタジエン共重合体、スチレン/イソプレン共重合体、スチレン/アクリロニトリル/インデン共重合体、スチレン/マレイン酸共重合体、スチレン/マレイン酸エステル共重合体等のスチレン系共重合体;ポリメチルメタクリレート、ポリブチルメタクリレート、ポリ塩化ビニル、ポリ酢酸ビニル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、ポリビニルブチルブチラール、ポリアクリル酸樹脂、ロジン、変性ロジン、テルペン樹脂、フェノール樹脂、脂肪族又は脂環族炭化水素樹脂、芳香族系石油樹脂、塩素化パラフィン、パラフィンワックス等を単独又は2種以上混合して用いることができる。
また、トナーに用いられる黒色の着色剤としては、カーボンブラック、アニリンブラック、ファーネスブラック、ランプブラック等が挙げられる。シアンの着色剤としては、フタロシアニンブルー、メチルレンブルー、ビクトリアブルー、メチルバイオレット、アニリンブルー、ウルトラマリンブルー等が挙げられる。マゼンタの着色剤としては、ローダミン6Gレーキ、ジメチルキナクリドン、ウォッチングレッド、ローズベンガル、ローダミンB、アリザリンレーキ等が挙げられる。イエローの着色剤としては、クロムイエロー、ベンジジンイエロー、ハンザイエロー、ナフトールイエロー、モリブデンオレンジ、キノリンイエロー、タートラジン等が挙げられる。
これらのトナーには、効率的に帯電を行うために、少量の帯電付与剤(例えば、染顔料、極性制御剤等)を含有させることができる。極性制御剤としては、モノアゾ染料の金属錯塩、ニトロフミン酸及びその塩、サリチル酸、ナフトエ酸、ジカルボン酸のCo、Cr又はFe等の金属錯体、有機染料、四級アンモニウム塩等を用いることができる。
また、添加剤として用いられる無機微粒子としては、シリカ、アルミナ、酸化チタン、チタン酸バリウム、チタン酸マグネシウム、チタン酸カルシウム、チタン酸ストロンチウム、酸化鉄、酸化銅、酸化亜鉛、酸化スズ、ケイ砂、クレー、雲母、ケイ灰石、ケイソウ土、酸化クロム、酸化セリウム、ペンガラ、三酸化アンチモン、酸化マグネシウム、酸化ジルコニウム、硫酸パリウム、炭酸バリウム、炭酸カルシウム、炭化ケイ素、窒化ケイ素等を用いることができる。その中でも、シリカ、酸化チタンの2種を用いる場合には、トナーに対して添加剤の埋没を抑制する効果と、トナーの帯電を安定させる効果とが、特に大きく発揮される。
一方、本実施の形態のキャリアは、磁性を有する核体粒子に被覆層が形成されたものである。キャリアの核体粒子としては、鉄、コバルト、ニッケル等の強磁性金属やマグネタイト、ヘマタイト、フェライト等の合金又はその化合物等が用いられる。
また、キャリアの被覆層を形成するための樹脂としては、ポリオレフィン樹脂、例えばポリエチレン、ポリプロピレン、塩素化ポリエチレン及びクロロスルホン化ポリエチレン;ポリビニル及びポリビニリデン系樹脂、例えばポリスチレン、アクリル樹脂(例えばポリメチルメタクリレート)、ポリアクリロニトリル、ポリビニルアセテート、ポリビニルアルコール、ポリビニルブチラール、ポリ塩化ビニル、ポリビニルカルバゾール、ポリビニルエーテル及びポリビニルケトン;塩化ビニル/酢酸ビニル共重合体;スチレン/アクリル酸共重合体;オルガノシロキサン結合からなるストレートシリコン樹脂のようなシリコン樹脂又はその変性品(例えばアルキド樹脂、ポリエステル、エポキシ樹脂、ポリウレタン等による変性品);弗素樹脂、例えばポリテトラフルオロエチレン、ポリ弗化ビニル、ポリ弗化ビニリデン、ポリクロロトリフルオロエチレン;ポリアミド;ポリエステル、例えばポリエチレンテレフタレート;ポリウレタン;ポリカーボネート;アミノ樹脂、例えば尿素・ホルムアルデヒド樹脂;エポキシ樹脂等を用いることができる。これらの樹脂の中でも、トナースペントを防止する点で好ましいのは、アクリル樹脂、シリコン樹脂又はその変性品及び弗素樹脂である(特に、シリコン樹脂又はその変性品が好ましい。)。被覆層の形成方法としては、キャリア核体粒子の表面に噴霧法、浸漬法等によって樹脂を塗布するものが用いられる。
さらに、キャリアには、キャリア抵抗の調整等をおこなうために、被覆層中に微粉末を添加することができる。被覆層中に分散される微粉末は、0.01〜5.0μm程度の粒径のものが好ましい。また、微粉末は、被覆樹脂100重量部に対して2〜30重量部(特に、5〜20重量部)添加されることが好ましい。微粉末としては、シリカ、アルミナ、チタニア等の金属酸化物やカーボンブラック等の顔料を用いることができる。
図2は、現像器14の側部断面図を示しており、図3(a)は図2をIIIA方向からみた現像器14の上面図を、図3(b)は図2をIIIB方向からみた現像器14の背面図を、それぞれ示している。ただし、図3(a)は、現像器14から、後述する現像ハウジング70の一部、現像ロール71、層厚規制部材75等を取り外した状態を示している。
現像器14は、感光体ドラム11(図1参照)に対向する開口部70aを有し且つ内部にはトナーおよびキャリアを含む現像剤(図示せず)が収容される現像剤収容部の一例としての現像ハウジング70と、この現像ハウジング70の開口部に面した箇所に回転可能に配設される現像剤保持体の一例としての現像ロール71とを備えている。また、現像ハウジング70内であって、感光体ドラム11からみて現像ロール71の背面下側には、感光体ドラム11の軸方向と略平行に配設される第1攪拌搬送部材72および第2攪拌搬送部材73が設けられている。なお、本実施の形態では、現像ロール71から遠い側に第1攪拌搬送部材72が設けられる一方、現像ロール71に近い側に第2攪拌搬送部材73が設けられている。また、第1攪拌搬送部材72と第2攪拌搬送部材73との間には、これら第1攪拌搬送部材72および第2攪拌搬送部材73を仕切る仕切り壁74が設けられている。この仕切り壁74は、現像ハウジング70と一体的に形成されている。また、現像ロール71の上方には、現像ハウジング70に取り付けられ、現像ロール71に付着する現像剤の層厚さを規制する層厚規制部材75が設けられている。
ここで、現像ロール71は、回転可能に配設される現像スリーブ71aと、現像スリーブ71aの内側に固定的に配設されると共に、内部には複数の磁極(図示せず)が配列される磁石ロール71bとを有している。現像スリーブ71aは、図示しないモータにより矢印方向に回転駆動されるようになっており、感光体ドラム11(図1参照)と対向する現像位置において感光体ドラム11と同方向に回転するようになっている。また、現像スリーブ71aは例えばSUS等の金属にて構成されており、現像スリーブ71aに現像バイアスVBを印加する現像電源90が接続されている。なお、現像バイアスVBは、後述するように帯電電位VHおよび露光電位VLの間の大きさに設定される。
また、第1攪拌搬送部材72は、回転軸とその外周に螺旋状に取り付けられる羽根とを有しており、図3(a)において左側から右側に向けて現像剤を搬送するようになっている。一方、第2攪拌搬送部材73も、回転軸とその外周に螺旋状に取り付けられる羽根とを有しており、図3(a)において右側から左側に向けて現像剤を搬送するようになっている。なお、第1攪拌搬送部材72の回転軸および第2攪拌搬送部材73の回転軸は、現像ハウジング70に回転可能に支持されており、各々の一方の端部は現像ハウジング70よりも外部に突出して配置されている。そして、図示しない駆動機構によってこれら第1攪拌搬送部材72および第2攪拌搬送部材73が回転駆動されるようになっている。
さらに、現像ハウジング70の軸方向両端内側には、仕切り壁74が存在しないことにより、第1攪拌搬送部材72と第2攪拌搬送部材73との間で現像剤を受け渡すための第1受渡口76aおよび第2受渡口76bが設けられている。なお、これら第1受渡口76aおよび第2受渡口76bは、現像ロール71の軸方向両端部よりも外側に位置するようになっている。
また、第1攪拌搬送部材72による現像剤の搬送方向下流側であって第1受渡口76aよりも現像剤の搬送方向上流側には、現像ハウジング70内の現像剤の現像剤量および現像ハウジング70内の現像剤のトナー濃度の検出に用いられる濃度検知手段および現像剤量検知手段の一例としての磁気センサ77が取り付けられている。
さらに、現像ハウジング70のうち、磁気センサ77の取り付け位置よりも第1攪拌搬送部材72による現像剤の搬送方向上流側であって第1攪拌搬送部材72からみて上方となる部位には、外部から現像ハウジング70内に新たな現像剤を搬入するための現像剤搬入口78が設けられている。
さらにまた、現像ハウジング70のうち、現像剤搬入口78の形成位置よりも第1搬送部材72による現像剤の搬送方向上流側であって第1攪拌搬送部材72からみて側方となる部位には、新たな現像剤の補給に伴って現像ハウジング70内で余剰となった現像剤を外部に排出するための現像剤排出口79が設けられている。この現像剤排出口79は、現像ロール71からみて現像ハウジング70の背面側に設けられており、現像ハウジング70には、上下方向に移動することによって現像剤排出口79の開口量を可変させる開口量可変部材80と、開口量可変部材80を上下方向に駆動する開口駆動部81とが取り付けられている。なお、本実施の形態では、現像ハウジング70に設けられた現像剤排出口79、開口量可変部材80および開口駆動部81が、排出手段の一例として機能している。
図4は、上述した現像剤排出口79および開口量可変部材80の位置関係を説明するための図である。
現像剤排出口79の横方向長さを開口幅Xとし、その縦方向長さを開口高さYとしたとき、開口量可変部材80は、現像剤排出口79が第1の開口高さY1または第1の開口高さY1よりも大きい第2の開口高さY2に設定されるように、開口駆動部81(図3(b)参照)によってその停止位置が制御されるようになっている。そして、本実施の形態では、通常時において、現像剤排出口79および開口量可変部材80によって形成される開口部が第1の開口高さY1となるよう、開口駆動部81によって開口量可変部材80の位置が制御されている。
図5は、図1に示す各画像形成ユニット10に設けられた現像器14(14Y、14M、14C、14K)のそれぞれに、新たな現像剤を補給するための現像剤補給機構60の構成の一例を示す図である。補給手段の一例としての現像剤補給機構60は、Y色の現像器14Yに新たなイエローの現像剤を補給するY色現像剤補給機構60Yと、M色の現像器14Mに新たなマゼンタの現像剤を補給するM色現像剤補給機構60Mと、C色の現像器14Cに新たなシアンの現像剤を補給するC色現像剤補給機構60Cと、K色の現像器14Kに新たな黒の現像剤を補給するK色現像剤補給機構60Kとを備えている。
これらのうち、Y色現像剤補給機構60Yは、イエロー用のキャリアを貯留するY色用キャリア貯留部61Yと、イエローのトナーを貯留するY色トナー貯留部62Yと、後述する手順により決定された量のY色用キャリアをY色用キャリア貯留部61Yから取り出すとともに、後述する手順により決定された量のY色トナーをY色トナー貯留部62Yから取り出し、取り出したY色用キャリアおよびY色トナーを含む新たなイエローの現像剤をイエローの現像器14Yに補給するY色現像剤補給部63Yとを備えている。
また、M色現像剤補給機構60Mは、マゼンタ用のキャリアを貯留するM色用キャリア貯留部61Mと、マゼンタのトナーを貯留するM色トナー貯留部62Mと、後述する手順により決定された量のM色用キャリアをM色用キャリア貯留部61Mから取り出すとともに、後述する手順により決定された量のM色トナーをM色トナー貯留部62Mから取り出し、取り出したM色用キャリアおよびM色トナーを含む新たなマゼンタの現像剤を、マゼンタの現像器14Mに補給するM色現像剤補給部63Mとを備えている。
さらに、C色現像剤補給機構60Cは、シアン用のキャリアを貯留するC色用キャリア貯留部61Cと、シアンのトナーを貯留するC色トナー貯留部62Cと、後述する手順により決定された量のC色用キャリアをC色用キャリア貯留部61Cから取り出すとともに、後述する手順により決定された量のC色トナーをC色トナー貯留部62Cから取り出し、取り出したC色用キャリアおよびC色トナーを含む新たなシアンの現像剤を、シアンの現像器14Cに補給するC色現像剤補給部63Cとを備えている。
さらにまた、K色現像剤補給機構60Kは、黒用のキャリアを貯留するK色用キャリア貯留部61Kと、黒のトナーを貯留するK色トナー貯留部62Kと、後述する手順により決定された量のK色用キャリアをK色用キャリア貯留部61Kから取り出すとともに、後述する手順により決定された量のK色トナーをK色トナー貯留部62Kから取り出し、取り出したK色用キャリアおよびK色トナーを含む新たな黒の現像剤を、黒の現像器14Kに補給するK色現像剤補給部63Kとを備えている。
なお、この例では、Y色用キャリア貯留部61Yと、M色用キャリア貯留部61Mと、C色用キャリア貯留部61Cと、K色用キャリア貯留部61Kとを別々に設けているが、キャリア自体はトナーの色に関係なく使用できることから、個別のキャリア貯留部に代えて共通のキャリア貯留部を設けるようにしてもかまわない。
図6は、図1に示す制御部100の構成の一例を示すブロック図である。なお、制御部100は、上述したように、画像形成装置を構成する各部の動作の制御を行うものであるが、図6には、各画像形成ユニット10に設けられた現像器14に対する現像剤補給および現像器14からの現像剤排出に関するものを抜き出して示している。
制御部100は、各画像形成ユニット10にて形成され、中間転写ベルト20(図1参照)に一次転写されたYMCK各色の画質調整用画像を画像濃度センサ28で読み取った結果に基づいて、各色の画質調整用画像の濃度を演算する画像濃度演算部101と、画像濃度演算部101による各色の画像濃度の演算結果に基づいて、各画像形成ユニット10の露光部13(13Y、13M、13C、13K)における露光条件(例えば露光時の露光強度)を設定する露光条件設定部102とを備えている。
また、制御部100は、各画像形成ユニット10の現像器14(14Y、14M、14C、14K)に設けられた磁気センサ77(77Y、77M、77C、77K)による検知結果に基づいて、各現像器14の現像ハウジング70内の現像剤のトナー濃度TCおよび現像ハウジング70内の現像剤量Qを演算するトナー濃度・現像剤量演算部103と、トナー濃度・現像剤量演算部103による各現像器14内のトナー濃度TCおよび現像剤量Qに基づいて、各現像器14に対する新たな現像剤の補給を設定する設定手段の一例としての現像剤補給設定部104とを備えている。
さらに、制御部100は、用紙Pに対する画像形成動作において画像処理部200(図1参照)から入力されてくるYMCK各色の露光信号に基づいて、各色画像の画像面積率ACを演算する演算手段の一例としての画像面積率演算部105と、各画像形成ユニット10に設けられた電位センサ17(17Y、17M、17C、17K)による検知結果に基づいて、各画像形成ユニット10における露光電位VLと現像バイアスVBとの差である現像電位差VD(電位差)を演算する取得手段の一例としての現像電位差演算部106と、画像面積率演算部105による各色画像の画像面積率ACと現像電位差演算部106による各色の現像電位差VDとに基づいて、各現像器14に設けられた開口駆動部81(81Y、81M、81C、81K)の駆動を制御することで各現像器14からの現像剤の排出を設定する制御手段の一例としての現像剤排出設定部107とを備えている。
ここで、画像面積率演算部105で求められる画像面積率ACは、1枚分の用紙Pの片面の総面積において、トナーが付着する部分の面積を比率で示したものである。したがって、画像面積率ACが高くなるほど、1枚分の画像を現像するのに必要なトナーの量が増加することになる。また、画像面積率ACは、1枚分の画像において、YMCKの色毎に求められる。したがって、例えば黒の単色画像を用紙Pに形成する場合においては、YMCの画像面積率ACが0になる一方、Kの画像面積率ACは0以外の正の値をとることになる。
次に、現像電位差演算部106で求められる現像電位差VDについて説明する。
図7は、感光体ドラム11の感光層を帯電して得られる帯電電位VHと、帯電した感光層を露光して得られる露光電位VLと、現像スリーブ71aに印加される現像バイアスVBと、露光電位VLと現像バイアスVBとの差である現像電位差VDとの関係を説明するための図である。なお、図7において、横軸は感光体ドラム11の周方向位置を示しており、縦軸は各々の周方向位置における感光層の電位を示している。
ここで、現像バイアスVBは、負極性であって帯電電位VHよりも絶対値が小さく且つ露光電位VLよりも絶対値が大きい値の直流電圧であり、現像電源90(図2参照)より供給されている。すると、印加される現像バイアスVBにより、現像ロール71の現像スリーブ71aと接地される感光体ドラム11との間には現像電界が形成される。ここで、感光体ドラム11上で帯電電位VHとなっている領域は、現像バイアスVBを基準としたときに相対的に負の電位となっているため、この領域に現像スリーブ71a上のトナー(負極性に帯電)は転移せず、背景部となる。一方、感光体ドラム11上で露光電位VLとなっている領域は、現像バイアスVBを基準としたときに相対的に正の電位となっているため、この領域に現像スリーブ71a上のトナー(負極性に帯電)が静電的に転移・付着し、画像領域となる。つまり、本実施の形態では、反転現像方式にて現像が行われる。そして、現像電位差VDは、現像スリーブ71aの電位である現像バイアスVBと、感光体ドラム11上で画像部となる露光電位VLとの電位差で表される。なお、現像バイアスVBには、必要に応じて、さらに交流電圧を重畳することがある。
次に、この画像形成装置の作像プロセスについて説明する。
画像処理部200は、外部から用紙Pへの画像形成用の画像データが入力されるのに伴い、この画像データに画像処理を施してイエロー、マゼンタ、シアンおよび黒に対応する露光信号を作成し、各画像形成ユニット10の露光部13に出力する。一方、制御部100は、画像形成装置を構成する各部の動作を開始させる。
次に、各画像形成ユニット10では、帯電ロール12により一様に帯電された感光体ドラム11に、露光部13により露光信号に応じたビームを照射することで、静電潜像を形成する。そして、感光体ドラム11に形成された静電潜像を現像器14により現像し、各色のトナー像を形成させる。その後、各感光体ドラム11上に形成されたトナー像は、感光体ドラム11と中間転写ベルト20とが接する一次転写位置で、一次転写ロール15によって中間転写ベルト20の表面に順次一次転写される。一方、一次転写後に感光体ドラム11上に残存するトナーは、ドラムクリーナ16によってクリーニングされる。
このようにして中間転写ベルト20に一次転写された各色のトナー像は中間転写ベルト20上で重ね合わされ、中間転写ベルト20の回転に伴って二次転写位置へと搬送される。一方、用紙Pは予め決められたタイミングで二次転写位置へと搬送され、バックアップロール25に対して二次転写ロール31が用紙Pをニップする。
そして、二次転写位置において、二次転写ロール31とバックアップロール25との間に形成される転写電界の作用で、中間転写ベルト20上に保持されたトナー像が用紙Pに二次転写される。トナー像が転写された用紙Pは、搬送ベルト43により定着装置50へと搬送される。定着装置50では、用紙P上のトナー像が加熱・加圧定着され、その後、機外に設けられた排紙トレイ(図示せず)に送り出される。一方、二次転写後に中間転写ベルト20に残存するトナーは、ベルトクリーナ27によってクリーニングされる。
次に、画像形成動作における現像器14の基本的な動作について説明する。
現像器14では、モータ(図示せず)によって現像スリーブ71a、第1攪拌搬送部材72および第2攪拌搬送部材73が回転駆動される。すると、現像ハウジング70内では、第1攪拌搬送部材72および第2攪拌搬送部材73によって現像剤が循環しながら攪拌搬送される。これにより、トナーはキャリアとの摩擦帯電により負極性に帯電し、また、キャリアは正極性に帯電する。このため、攪拌搬送に伴って、トナーがキャリアに静電的に付着する。そして、攪拌搬送される現像剤が現像ロール71側を通過する際、その一部が磁石ロール71bに設けられた磁極(図示せず)の磁力により現像スリーブ71a上に転移・付着して現像剤層を形成する。現像スリーブ71a上に形成された現像剤層は、現像スリーブ71aの回転に伴って層厚規制部材75との対向部を通過する際、両者間に形成された隙間に応じて現像剤の層厚さが規制され、さらに感光体ドラム11と対向する現像領域まで搬送される。
このとき、現像スリーブ71aには、現像電源90により現像バイアスVBが印加されている。このため、現像領域において、現像スリーブ71a上のトナーは、感光体ドラム11のうち、帯電電位VHとなっている部位には転移せず、露光電位VLとなっている部位に選択的に転移する。そして、現像領域を通過し、現像に使用された分トナー量が少なくなった現像剤は、現像スリーブ71aの回転に伴ってさらに搬送され、磁石ロール71b内に隣接して設けられた同極性の磁極による反発磁界によって現像スリーブ71aから剥がされ、再び第1攪拌搬送部材72および第2攪拌搬送部材73によって攪拌搬送されながら次の現像を待つことになる。
この画像形成装置では、各現像器14に収容される現像剤を構成するトナーが現像に使用されることにより、現像剤のトナー濃度TCが漸次低下していく。また、各現像器14内の現像剤を構成するキャリアは、トナーとは異なり基本的に外部に排出されることがないため、長期間の使用に伴って徐々にその特性(特にトナーの帯電性能)が劣化していく。このため、本実施の形態では、各現像器14における現像剤のトナー濃度TCの検知を行い、トナー濃度TCが低下した場合には現像剤補給機構60を用いて、各現像器14に対しトナーおよびキャリアを含む新たな現像剤を供給している。また、このようにして各現像器14に新たな現像剤を供給した結果、各現像器14で余剰となった現像剤を、各現像剤排出口79を介して廃現像剤として外部に排出している。このように、各現像器14では、現像によって減少したトナーの補給と、長期間の使用に伴って劣化したキャリアの除去とを連動させて行っている。
また、本実施の形態では、上述した通常の現像剤交換に加え、現像に使用されないトナーが長期にわたって各現像器14内を循環搬送され得るような条件下で、各現像器14からの現像剤排出量を増加させるようにしている。また、本実施の形態では、各現像器14における現像剤量Qの検知を行い、現像剤量Qが減少した場合には現像剤補給機構60を用いて、各現像器14に対しトナーおよびキャリアを含む新たな現像剤を供給している。このように、各現像器14では、長期にわたる攪拌搬送に伴って劣化したトナーおよびキャリアの除去と、新たなトナーおよびキャリアの補給とを連動させて行っている。
図8は、画像形成装置による画像形成動作に先立って行われる、画像形成条件の設定制御の手順の一例を示すフローチャートである。なお、図8に示す手順は、例えば画像形成装置の電源がオンにされた後であって最初の画像形成動作が開始される前、および、ある画像形成動作の終了後であってその次の画像形成動作の開始前に行われる。
また、図8に示す手順は、画像形成装置に設けられる画像形成ユニット10の数(この例では4)だけ行われるが、ここでは、イエローの画像形成ユニット10Yにおける画像形成条件の設定制御を例として説明を行う。なお、マゼンタ、シアンおよび黒の画像形成ユニット10M、10C、10Kにおいても、同じ手順にて画像形成条件の設定制御が行われる。
まず、制御部100は、画像形成装置を構成する各部を制御して、基準条件での画像形成動作を実行させる(ステップ101)。なお、ここでいう基準条件とは、目標とする画像濃度(例えば50%濃度)の画像を形成するために、予め設定された画像形成条件をいう。これに伴い、イエローの画像形成ユニット10Yでは、基準となる帯電条件にて帯電ロール12が感光体ドラム11を帯電し、基準となる露光条件にて露光部13が感光体ドラム11を露光し、基準となる現像条件にて現像器14が感光体ドラム11上の静電潜像をトナーで現像することで、感光体ドラム11上にイエローの画質調整用画像を形成する。そして、イエローの画像形成ユニット10Yで形成されたイエローの画質調整用画像は、中間転写ベルト20に一次転写された後、画像濃度センサ28によって読み取られる。なお、中間転写ベルト20に一次転写されたイエローの画質調整用画像は、用紙Pに二次転写されることなくベルトクリーナ27によって除去される。
次に、制御部100に設けられた画像濃度演算部101は、画像濃度センサ28によって読み取られたイエローの画質調整用画像の画像データを取得し(ステップ102)、この画像データに基づいてイエローの画質調整用画像の画像濃度IDを演算する(ステップ103)。
続いて、露光条件設定部102は、図示しないメモリに格納されたイエローの許容下限値IDLと許容上限値IDHとを読み出す。これら許容下限値IDLおよび許容上限値IDHは、目標とする画像濃度(この例では50%濃度)に対し、実際に作成される画像の濃度の許容範囲として予め設定されている。そして、露光条件設定部102は、画像濃度演算部101から入力されてくるイエローの画質調整用画像の画像濃度IDが、許容下限値IDL以上且つ許容上限値IDH以下の範囲にあるか否かを判断する(ステップ104)。
ステップ104において肯定の判断(Y)を行った場合、露光条件設定部102は、実際に画像形成を行う際の画像形成条件をステップ101で用いた基準条件に決定し(ステップ105)、一連の処理を終了する。
一方、ステップ104において否定の判断(N)を行った場合、露光条件設定部102は、次に、イエローの画質調整用画像の画像濃度IDが許容下限値IDL未満であるか否かを判断する(ステップ106)。
ステップ106において肯定の判断(Y)を行った場合、露光条件設定部102は、ステップ101で使用した基準条件に対し、現像電位差VDが拡がるように露光強度すなわち露光電位VLを調整(現像バイアスVBから露光電位VLを遠ざける)した結果を、実際に画像形成を行う際の画像形成条件として決定し(ステップ107)、一連の処理を終了する。
これに対し、ステップ106において否定の判断(N)を行った場合、すなわち、イエローの画質調整用の画像濃度IDが許容上限値IDHを超えていると判断した場合、露光条件設定部102は、ステップ101で使用した基準条件に対し、現像電位差VDが狭まるように露光強度すなわち露光電位VLを調整(現像バイアスVBに露光電位VLを近づける)した結果を、実際に画像形成を行う際の画像形成条件として決定し(ステップ108)、一連の処理を終了する。
なお、ここでは、現像電位差VDの調整にあたって、露光電位VLを変化させるようにしていたが、これに限られるものではなく、現像バイアスVBを変化させるようにしてもかまわない。また、露光電位VLおよび現像バイアスVBの両者を変化させることも可能である。ただし、本実施の形態では、現像バイアスVBを固定値とする一方、露光電位VLを可変値とすることで、現像電位差VDを調整しているものとする。
図9は、実際の画像形成動作における、現像器14に対する新たな現像剤の補給制御の手順の一例を示すフローチャートである。ここで、図9に示す手順は、例えば画像形成装置において現像器14内の現像剤が攪拌搬送されている間、常に行われている。
また、図9に示す手順は、画像形成装置に設けられる画像形成ユニット10の数(この例では4)だけ行われるが、ここでは、イエローの画像形成ユニット10Yに設けられるイエローの現像器14Yに対する現像剤の補給制御を例として説明を行う。なお、マゼンタ、シアンおよび黒の画像形成ユニット10M、10C、10Kにおいても、同じ手順にて現像剤の補給制御が行われる。
まず、制御部100に設けられたトナー濃度・現像剤量演算部103は、イエローの磁気センサ77Yによる検出結果を取得し(ステップ201)、この検出結果に基づいてイエローの現像器14Y内の現像剤のイエロートナーのトナー濃度TCを演算する(ステップ202)。続いて、トナー濃度・現像剤量演算部103は、ステップ201で取得した検出結果に基づいてイエローの現像器14Y内の現像剤量Qを演算する(ステップ203)。
次に、トナー濃度・現像剤量演算部103は、図示しないメモリに格納されたイエローの基準トナー濃度TC0を読み出す。この基準トナー濃度TC0は、イエローの現像器14Y内の現像剤におけるトナー濃度TCの許容下限値に対応するものであって、予め設定されている。そして、トナー濃度・現像剤量演算部103は、ステップ202で得られたトナー濃度TCが、基準トナー濃度TC0未満となっているか否かを判断する(ステップ204)。
ステップ204において肯定の判断(Y)を行った場合、現像剤補給設定部104は、ステップ202で得たトナー濃度TCとステップ203で得た現像剤量Qとから、イエローの現像器14Yに補給すべき新たな現像剤の補給現像剤量QSと、新たな現像剤における補給トナー濃度TCSとを演算する(ステップ205)。そして、現像剤補給設定部104は、得られた補給現像剤量QSおよび補給トナー濃度TCSを含む現像剤補給指示をY色現像剤補給部63Yに出力し(ステップ206)、ステップ201に戻って処理を続行する。
一方、ステップ204において否定の判断(N)を行った場合、トナー濃度・現像剤量演算部103は、図示しないメモリに格納されたイエローの基準現像剤量Q0を読み出す。この基準現像剤量Q0は、イエローの現像器14Y内の現像剤の現像剤量Qの許容下限値に対応するものであって、予め設定されている。そして、トナー濃度・現像剤量演算部103は、ステップ203で得られた現像剤量Qが、基準現像剤量Q0未満となっているか否かを判断する(ステップ207)。
ステップ207において肯定の判断(Y)を行った場合、現像剤補給設定部104は、ステップ202で得たトナー濃度TCとステップ203で得た現像剤量Qとから、イエローの現像器14Yに補給すべき新たな現像剤の補給現像剤量QSと、新たな現像剤における補給トナー濃度TCSとを演算する(ステップ205)。そして、現像剤補給設定部104は、得られた補給現像剤量QSおよび補給トナー濃度TCSを含む現像剤補給指示をY色現像剤補給部63Yに出力し(ステップ206)、ステップ201に戻って処理を続行する。
一方、ステップ207において否定の判断(N)を行った場合は、新たな現像剤の補給の指示を出力することなく、ステップ201に戻って処理を続行する。
なお、ステップ206において現像剤補給指示が出力された場合、Y色現像剤補給部63Yは、Y色用キャリア貯留部61YおよびY色トナー貯留部62Yから、補給現像剤量QSおよび補給トナー濃度TCSに応じた量のキャリアおよびトナーをそれぞれ取り出し、現像剤搬入口78を介してイエローの現像器14Yに供給することになる。
図10は、実際の画像形成動作における、現像器14内の現像剤の排出制御の手順の一例を示すフローチャートである。ここで、図10に示す手順は、例えば画像形成装置において用紙Pに対する画像形成動作が実行されるたびに行われている。また、図10に示す手順は、図9に示す現像剤の補給制御と並行して行われる。なお、初期状態において、イエローの現像器14Yに設けられた現像剤搬出口79の開口部は、第1の開口高さY1に設定されているものとする。
また、図10に示す手順は、画像形成装置に設けられる画像形成ユニット10の数(この例では4)だけ行われるが、ここでは、イエローの画像形成ユニット10Yに設けられるイエローの現像器14Yにおける現像剤の排出制御を例として説明を行う。なお、マゼンタ、シアンおよび黒の画像形成ユニット10M、10C、10Kにおいても、同じ手順にて現像剤の排出制御が行われる。
まず、制御部100に設けられた画像面積率演算部105は、画像処理部200による処理結果として得られた次の用紙1枚分のイエローの画像の露光信号に基づいて、次画像のイエローの画像面積率ACを演算する(ステップ301)。
次に、画像面積率演算部105は、図示しないメモリに格納されたイエローの基準画像面積率AC0を読み出す。この基準画像面積率AC0は、現像剤の排出量を増加させるか否かを決定するための閾値に対応するものであって、予め設定されている。そして、画像面積率演算部105は、ステップ301で得られた画像面積率ACが、基準画像面積率AC0未満となっているか否かを判断する(ステップ302)。
ステップ302において肯定の判断(Y)を行った場合、現像電位差演算部106は、イエローの電位センサ17Yによる露光電位VLの測定結果を取得する(ステップ303)。そして、現像電位差演算部106は、ステップ303で取得した露光電位VLと固定値として設定された現像バイアスVBとの差分すなわち現像電位差VDを演算する(ステップ304)。
次に、現像電位差演算部106は、図示しないメモリに格納されたイエローの基準現像電位差VD0(基準電位差)を読み出す。この基準現像電位差VD0は、Y色の現像器14Y内の現像剤が滞留によって劣化するか否かを決定するための閾値に対応するものであって、予め設定されている。そして、現像電位差演算部106は、ステップ304で得られた現像電位差VDが、基準現像電位差VD0を超えているか否かを判断する(ステップ305)。
ステップ305において肯定の判断(Y)を行った場合、現像剤排出設定部107は、イエローの現像器14Yに設けられた開口駆動部81Yに対し、現像剤排出口79の開口部を第1の開口高さY1から第2の開口高さY2に増加させるべく、開口量可変部材80を移動させるための開口量増加指示を出力し(ステップ306)、開口部を第2の開口高さY2に変更させた後、次のステップ307へと進む。
一方、ステップ305において否定の判断(N)を行った場合、および、上述したステップ302において否定の判断(N)を行った場合は、開口部を第1の開口高さY1に維持させたまま、ステップ301に戻って処理を続行する。
また、ステップ306において開口量増加指示を出力した場合、画像面積率演算部105は、画像処理部200による処理結果として得られた次の用紙1枚分のイエローの画像の露光信号に基づいて、次画像のイエローの画像面積率ACを演算する(ステップ307)。
次に、画像面積率演算部105は、図示しないメモリからイエローの基準画像面積率AC0を読み出し、ステップ307で得られた画像面積率ACが、基準画像面積率AC0未満となっているか否かを判断する(ステップ308)。
ステップ308において否定の判断(N)を行った場合、現像電位差演算部106は、イエローの電位センサ17Yによる露光電位VLの測定結果を取得する(ステップ309)。そして、現像電位差演算部106は、ステップ309で取得した露光電位VLおよび固定値として設定された現像バイアスVBの差分すなわち現像電位差VDを演算する(ステップ310)。
次に、現像電位差演算部106は、図示しないメモリからイエローの基準現像電位差VD0を読み出し、ステップ310で得られた現像電位差VDが、基準現像電位差VD0以下となっているか否かを判断する(ステップ311)。
ステップ311において肯定の判断(Y)を行った場合、現像剤排出設定部107は、イエローの現像器14Yに設けられた開口駆動部81Yに対し、現像剤排出口79の開口部を第2の開口高さY2から第1の開口高さY1に低減させるべく、開口量可変部材80を移動させるための開口量低減指示を出力し(ステップ312)、開口部を第1の開口高さY1に変更させた後、ステップ301に戻って処理を続行する。
一方、ステップ311において否定の判断(N)を行った場合、および、上述したステップ308において肯定の判断(Y)を行った場合は、開口部を第2の開口高さY2に維持させたまま、ステップ307に戻って処理を続行する。
ここで、現像器14の開口部の高さが第2の開口高さY2に設定された場合は、開口部の高さが第1の開口高さY1に設定された場合よりも現像器14内の現像剤の排出量が多くなる。これは、開口部の高さが増加することに伴って、開口部の最下部となる位置が下降し、現像器14内の現像剤が溢れ出しやすくなることに起因するものである。
以下、本発明の実施例について説明を行うが、本発明は実施例に限定されるものではない。
本発明者は、上述した画像形成装置を用いて、複数の用紙Pに対し連続してシアン単色の画像形成を行い、用紙P上に形成されるシアン単色の画像の品質について調べた。
図11は、実施例1、2および比較例のそれぞれの場合における、用紙Pの出力枚数と、シアンの画像形成ユニット10Cにおける現像電位差VD、シアンの現像器14Cからの現像剤排出量比および用紙Pに形成されるシアン単色のがさつきグレードとの関係を示している。なお、ここでは、実施例1、2および比較例において、それぞれ合計で9000枚の用紙Pに対する画像形成を行った。そして、最初の4000枚の用紙Pに対しては画像面積率ACが7%のシアン単色画像を形成し、次の3000枚(7000枚まで)の用紙Pに対しては画像面積率ACが1%のシアン単色画像を形成し、最後の2000枚(9000枚まで)の用紙Pに対しては画像面積率ACが40%のシアン単色画像を形成した。なお、以下の説明においては、画像面積率AC=7%のシアン単色画像を形成する期間を第1の期間と呼び、画像面積率AC=1%のシアン単色画像を形成する期間を第2の期間と呼び、画像面積率AC=40%のシアン単色画像を形成する期間を第3の期間と呼ぶ。
ここで、画像形成動作は、温度25℃且つ湿度55%の環境下で行った。また、用紙PとしてはJISA3サイズの富士ゼロックス社製J紙(坪量:82gsm)を用いた。さらに、画像形成装置のプロセススピードは100ppmとした。そして、シアンの現像器14Cの現像ハウジング70中の基準現像剤量Q0を900gとし、そのときのトナー量を81g(基準トナー濃度TC0=9%)とした。また、この例では、基準画像面積率AC0を5%とし、基準現像電位差VD0を270Vとした。
また、実施例1、2および比較例では、9000枚の用紙Pに対し連続して画像形成を行う際、予め決められた枚数(例えば500枚)毎に、図8に示す画像形成条件の設定動作(露光電位VLの再設定)を実行させるようにした。このため、現像電位差VDは出力枚数に応じて変化するようになっている。
さらに、実施例1、2および比較例において、第1の開口高さY1を3.0cmとした。そして、実施例1では第2の開口高さY2を6.0cmとする一方、実施例2では第2の開口高さY2を4.5cmとした。これに対し、比較例では第2の開口高さY2を3.0cmとした。すなわち、実施例1、2では、画像面積率ACが基準画像面積率AC0を下回り(ここでは画像面積率ACが7%から1%になったとき)、且つ、現像電位差VDが基準現像電位差VD0を上回った場合(ここでは現像電位差VDが270Vを超えたとき)に、第1の開口高さY1よりも第2の開口高さY2を増加させることで現像剤排出量の増加を図るようにした。これに対し、比較例では、上述した条件を満たした場合であっても、第1の開口高さY1と第2の開口高さY2とを同じにすることで、現像剤排出量が変わらないようにした。
ここで、現像剤排出量比は、実施例1、2および比較例のそれぞれにおいて、開口部が第2の開口高さY2に設定されているときの現像剤排出量を、開口部が第1の開口高さY1に設定されているときの現像剤排出量で規格化したものである。
また、がさつきグレードは、用紙Pに形成された画像のがさつきを目視で評価したものであり、数字が小さいほどがさつきが少ない(画質がよい)ことを意味している。例えば、がさつきグレード(0)はがさつきが全くない状態を、がさつきグレード(2)はがさつきがほとんどない状態を、がさつきグレード(4)はがさつきが目立っている状態を、それぞれ示している。
比較例では、第2の期間において現像電位差VDが急激に上昇する。これに対し、実施例2では、第2の期間における現像電位差VDの上昇度合いが比較例よりも抑えられ、また、実施例1では、第2の期間における現像電位差VDの上昇度合いが実施例2よりもさらに抑えられる。
ここで、比較例では、第2の期間において現像電位差VDが基準現像電位差VD0(270V)を超えた後も、現像ハウジング70の開口部の高さを増加させていない。このため、第2の期間において、現像に供されず、現像ハウジング70内を循環搬送されるトナーが、開口部を介して排出されにくくなる。すると、現像ハウジング70内を循環搬送されるトナーの量が増加することに伴ってトナーの帯電特性等の劣化が生じる。その結果、帯電しにくくなったトナーで現像を行うために現像電位差VDを広げる方向に露光電位VLの調整が行われる。そして、比較例では、第2の期間において、劣化したトナーを用いて現像を行うことになるために、がさつきグレードが低下する。
一方、実施例1、2では、第2の期間において現像電位差VDが基準現像電位差VD0を超えた後は、現像ハウジング70の開口部の高さを増加させている。このため、第2の期間において、現像ハウジング70内を循環搬送されるトナーが、比較例よりも、開口部を介して外部に排出されやすくなる。また、これに伴って、第2の期間において現像ハウジング70に供給される新たな現像剤の量が増加する。すると、現像ハウジング70内を循環搬送されるトナーの量が比較例よりも減少することに伴ってトナーの帯電特性等の劣化が生じにくくなる。その結果、比較例よりも、現像電位差VDを広げる方向への露光電位VLの調整量が少なくて済む。そして、実施例1、2では、第2の期間において、劣化が抑制されたトナーを用いて現像を行うことになるために、がさつきグレードが比較例よりも向上する。
さらに、実施例1では、実施例2よりも第2の期間における開口部の高さを増加させている分、開口部を介して現像ハウジング70から排出される現像剤の量が増加し、その分、現像ハウジング70に供給される新たな現像剤の量が増加する。このため、実施例1では、実施例2よりも現像電位差VDの上昇がさらに抑制されることになり、その結果として、がさつきグレードの低下も抑制されることになる。
なお、ここでは、基準現像電位差VD0を270Vとしていたが、これに限られるものではなく、例えば200〜400Vの範囲より選択するようにしてもよい。ただし、この範囲外から基準現像電位差VD0を選択するようにしてもかまわない。
また、ここでは、基準画像面積率AC0を5%としていたが、これに限られるものではなく、例えば0%<AC0≦20%の範囲より選択することができる。
10…画像形成ユニット、11…感光体ドラム、12…帯電ロール、13…露光部、14…現像器、17…電位センサ、20…中間転写ベルト、28…画像濃度センサ、60…現像剤補給機構、70…現像ハウジング、71…現像ロール、72…第1攪拌搬送部材、73…第2攪拌搬送部材、75…層厚規制部材、77…磁気センサ、78…現像剤搬入口、79…現像剤排出口、80…開口量可変部材、81…開口駆動部、90…現像電源、100…制御部、101…画像濃度演算部、102…露光条件設定部、103…トナー濃度・現像剤量演算部、104…現像剤補給設定部、105…画像面積率演算部、106…現像電位差演算部、107…現像剤排出設定部、200…画像処理部、VH…帯電電位、VL…露光電位、VB…現像バイアス、VD…現像電位差

Claims (4)

  1. 像保持体と、
    前記像保持体に画像部および背景部を含む静電潜像を形成する潜像形成手段と、
    前記像保持体に対向配置され且つトナーおよびキャリアを含む現像剤を保持する現像剤保持体と、当該現像剤保持体に供給するための現像剤を収容する現像剤収容部とを備え、前記像保持体に形成された前記静電潜像をトナーで現像する現像器と、
    前記現像器に収容される現像剤が予め決められた量に維持されるように当該現像器に新たな現像剤を補給する補給手段と、
    前記現像器に収容される現像剤を当該現像器から排出する排出手段と、
    前記像保持体に形成されるトナー像の画像面積率を演算する演算手段と、
    前記現像剤保持体と前記像保持体の画像部との電位差を取得する取得手段と、
    前記演算手段により演算された前記画像面積率が予め決められた基準画像面積率よりも小さく、且つ、前記取得手段により取得された前記電位差が予め決められた基準電位差よりも大きくなった場合に、前記排出手段による前記現像器からの現像剤の排出量を増加させる制御手段と
    を含む画像形成装置。
  2. 前記制御手段は、前記排出手段による前記現像器からの現像剤の排出量を増加させた後、前記演算手段により演算された前記画像面積率が前記基準画像面積率よりも大きく、且つ、前記取得手段により取得された前記電位差が前記基準電位差よりも小さくなった場合に、当該排出手段による当該現像器からの現像剤の排出量を低減させることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. 前記現像器に設けられた前記現像剤収容部には前記現像剤を排出するための開口が設けられており、
    前記排出手段は、前記現像剤収容部に設けられた前記開口の大きさを調整することを特徴とする請求項1または2記載の画像形成装置。
  4. 前記現像器に収容される現像剤中のトナーの濃度を検知する濃度検知手段と、
    前記現像器に収容される現像剤の量を検知する現像剤量検知手段と、
    前記濃度検知手段によるトナーの濃度の検知結果と、前記現像剤量検知手段による現像剤の量の検知結果とに基づいて、前記補給手段が補給する現像剤の量および補給する現像剤におけるトナーの濃度を設定する設定手段と
    をさらに含むことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項記載の画像形成装置。
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