JP2006065180A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 画像形成装置のプロセス線速変更等の変化に関係なく、適正なトナー濃度制御を実現し、カブリ、トナー飛散といった問題を防止する画像形成装置を提供する。
【解決手段】 像担持体の線速切り替えに応じて、少なくとも撹拌部の供給手段と撹拌手段の駆動速度が切り替え可能に構成され、像担持体の線速に応じた制御電圧をトナー濃度検出手段に印加して、所定範囲のトナー濃度になるように制御するための手段を有した画像形成装置において、所定間隔毎に、像担持体の各線速に応じたトナー濃度検出手段に印加する制御電圧値を求める第1調整モードを有する以外に、標準線速時と切り替え線速時とのトナー濃度検出手段の検出結果の差分が所定値以上となり調整が必要と判断できる場合に、像担持体の各線速に応じたトナー濃度検出手段に印加する制御電圧値を求める第2調整モードを有し、適正なトナー濃度となるように制御を行う画像形成装置。
【選択図】 図1

Description

本発明は電子写真方式により記録材に画像を形成する画像形成装置に関し、特に2成分現像剤を用いて現像を行う画像形成装置に関する。
電子写真方式により画像を形成する画像形成工程の一例では、感光体等の像担持体上に静電潜像を形成し、形成した静電潜像を現像手段により現像して像担持体上にトナー像を形成し、形成したトナー像を転写手段により記録材に転写し、転写したトナー像を定着手段により記録材に定着して記録材上に画像を形成する。また、他の例では、感光体等の像形成体上のトナー像を像担持体としての中間転写体に転写し、中間転写体から転写手段により記録材に転写し定着することにより、記録材に画像を形成する。
画像形成工程における現像工程では、トナーとキャリアを含む2成分現像剤を用いた現像が多く用いられ、また、ACバイアスにDCバイアスを重畳した現像バイアス電圧を印加することが多く行われている。
2成分現像剤を用いての現像では、現像によってトナーのみが消費されるので、消費分に相当する適度のトナー補給を行う必要がある。トナー補給は現像器内のトナーとキャリアとの比率を、現像剤の透磁率を検出するトナー濃度検出手段によって検知し、トナー比率(トナー濃度)が所定の比率以下に低下したのを検知するとトナー補給を行うトナー補給制御がなされている。現像器内の所定の比率関係にあるトナーとキャリアは撹拌されて摩擦帯電し、相互摩擦によって帯電したトナーはキャリアに静電的に付着し、静電的にトナーの付着したキャリアは磁力によって現像剤担持体周面に付着し、現像ニップ部に搬送されて現像ニップ部で現像バイアス電圧が印加されて対向した像担持体上の潜像に対して現像が行われる。
カラー画像はY、M、C、K4色のトナー像を重ね合わせてカラー画像を形成しているので単色画像に較べて定着性が悪く、カラー画像では定着速度を低下させる必要があり、特に厚紙にカラー画像を形成したり、カラー画像に光沢性を保持させようとすると更に搬送される記録紙の線速を低下させる必要がある。カラー画像形成装置では、使用に応じて線速を複数段に切り替えることがなされている。
画像形成装置にあっては、像担持体の駆動手段と、現像器内で現像剤を撹拌し現像ニップ部へと搬送する駆動手段とを共通の駆動手段とすることが多い。同一の駆動手段によって画像形成装置を駆動する場合には、画像形成の線速変更を目的とした像担持体の速度変更と共に現像器の駆動手段も回転速度が変更する。
現像剤の透磁率を検出してトナー補給制御を行う画像形成装置においては、現像器内の撹拌部材等の線速が変更した場合には出力も変化してしまうため、正しいトナー補給制御を行うことができない。
これを解決するために、定期的に調整モードを実行(例えば、現像剤担持体の摺動距離毎に)して、線速が切り替わってもトナー濃度センサの出力が一定出力となる制御電圧値を求め、適正なトナー濃度の制御を可能としている。
ここで、さらに詳しくフローチャートにより説明する。図7は従来例の制御フローチャート図である。図7に示すように、最初に、フローF11で、例えば、現像剤担持体の摺動距離が所定摺動距離に達したかどうか判断し、YESの場合はフローF12に進み、NOの場合はフローF13に進む。フローF12では調節モードを立ち上げ、線速毎のコントロール電圧の補正量を算出する。フローF13ではコピー釦が押されたかどうか判断して、NOであれば繰り返し、YESであればフローF14に進みコピーシーケンスを実行するようにする。終われば、最初のフローF11に戻るようになっている。
しかしながら、この方法の欠点として、制御性の精度を上げるために調整の間隔を短くすると非常に生産性が低下する。逆に、生産性を重視すると、調整の間隔が長くなるために、補正精度が低下し、制御点が大きくずれるという問題が発生するという問題があった。
また、ウオームアップ時に毎回実施する画像形成装置も技術開示されている(特許文献1参照)。この場合においても、画像濃度安定化のための調整や、カラーレジスト調整等が行われるため、全ての調整を行うとウオームアップ時の時間が長くなるという問題が残っていた。
特開2003−280355号公報
本発明は上記の課題に鑑みなされたもので、本発明の目的は、画像形成装置のプロセス線速変更(ダウン)等の動作状態、現像剤の劣化状態、環境の変化等に関係なく、生産性を損なうことなく、適正なトナー濃度制御を実現し、カブリ、トナー飛散、キャリア付着といった問題を防止するようことが可能な画像形成装置を提供することにある。
上記の本発明の目的は下記の手段によって達成される。即ち、潜像を形成する像担持体と、前記潜像を可視像化する現像剤を現像ニップ部に搬送する現像剤担持体と、前記現像剤のトナー濃度を検出するトナー濃度検出手段と、前記トナー濃度検出手段の検出結果に応じて前記現像剤にトナー補給を行うトナー補給手段と、前記トナー補給手段からの補給トナーを撹拌する撹拌手段と前記現像剤担持体に前記現像剤を供給する供給手段とを有する撹拌部とを備え、前記像担持体の線速切り替えに応じて、少なくとも前記撹拌部の供給手段と撹拌手段の駆動速度が切り替え可能に構成され、前記像担持体の線速に応じた制御電圧を前記トナー濃度検出手段に印加して、所定範囲のトナー濃度になるように制御するための手段を有した画像形成装置において、
所定間隔毎に前記像担持体の各線速に応じた前記トナー濃度検出手段に印加する制御電圧値を求める第1調整モードを有し、さらに標準線速時と切り替え線速時とのそれぞれの前記トナー濃度検出手段の検出結果の差分が所定値以上となり調整が必要と判断できる場合に、像担持体の各線速に応じた前記トナー濃度検出手段に印加する制御電圧値を求める第2調整モードを有し、適正なトナー濃度となるように制御することを特徴とする画像形成装置。
以上のように構成したので本発明によれば、第1調整モードで、各線速に対する制御電圧値を決定することにより、通常使用時は、生産性を大きく損なわずに適正なトナー濃度制御が可能であり、また、使用状態や、環境変動で、線速切り替えによる出力変化が大きくなっり、トナー濃度の制御性が悪くなてきたときは、第2調整モードが実行されるため、常時安定したトナー濃度制御が行われ、カブリ、トナー飛散、キャリア付着といった問題を防止でき、良好な画像が継続して得られることとなる。
(1)本発明が適用される画像形成装置について説明する。本発明の一実施形態として示すカラー画像形成装置は、複数の像担持体上にイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)及び黒(K)トナーから成るトナー像をそれぞれ形成し、複数の像担持体上に形成されたトナー像を、中間転写体を介して、或いは直接に転写材上に重ね合わせて形成されるタンデム型のカラー画像形成装置である。図1は画像形成装置の構成を示す断面図である。
図1に示すように、カラー画像形成装置は、像担持体上に形成されたトナー像を中間転写体上に重ね合わせて転写し、重ね合わせたトナー像を一括して転写するタンデム型カラー画像形成装置と称せられるもので、複数組の画像形成部10Y,10M,10C,10Kと、中間転写ユニット7と、給紙搬送手段及び定着手段24とから成る。画像形成装置本体(以下、装置本体と称す)Aの上部には、原稿画像読み取り装置SCが配置されている。
イエロー色の画像を形成する画像形成部10Yは、像担持体(感光体)1Yの周囲に配置された帯電手段2Y、露光手段3Y、現像手段4Y、一次転写手段5Y、クリーニング手段6Yを有する。マゼンタ色の画像を形成する画像形成部10Mは、像担持体(感光体)1M、帯電手段2M、露光手段3M、現像手段4M、一次転写手段5M、クリーニング手段6Mを有する。シアン色の画像を形成する画像形成部10Cは、像担持体(感光体)1C、帯電手段2C、露光手段3C、現像手段4C、一次転写手段5C、クリーニング手段6Cを有する。黒色画像を形成する画像形成部10Kは、像担持体(感光体)1K、帯電手段2K、露光手段3K、現像手段4K、一次転写手段5K、クリーニング手段6Kを有する。各画像形成部10では帯電、露光、現像が行われて、像担持体1上に各色の画像が形成される。
中間転写ユニット7は、複数のローラにより巻回され、回動可能に支持された半導電性エンドレスベルト状の中間転写体70を有する。
画像形成部10Y,10M,10C,10Kより形成された各色の画像は、一次転写手段5Y,5M,5C,5Kにより、回動する中間転写体70上に同期がとられて逐次重ね合わせて転写されて、合成されたカラー画像が形成される。給紙カセット20内に収容された記録媒体(以下、用紙と称す)Pは、給紙手段21により給紙され、複数の中間ローラ22A,22B,22C,22D、レジストローラ23を経て、二次転写手段5Aに搬送され、用紙P上に重ね合わされたカラー画像が一括転写される。カラー画像が転写された用紙Pは、定着手段24により定着処理され、排紙ローラ25に挟持されて機外の排紙トレイ26上に載置される。
一方、二次転写手段5Aにより用紙Pにカラー画像を転写した後、用紙Pを曲率分離した中間転写体70は、クリーニング手段6Aにより残留トナーが除去される。
画像形成処理中、一次転写手段5Kは常時、感光体1Kに圧接している。他の一次転写手段5Y,5M,5Cはカラー画像形成時にのみ、それぞれ対応する感光体1Y,1M,1Cに圧接する。
二次転写手段5Aは、ここを用紙Pが通過して二次転写が行われる時にのみ、中間転写体70に圧接する。
(2)図2には1組の画像形成部10を取り出して示している。矢示方向に回転する像担持体としてのドラム状の感光体1はOPC感光体等が用いられ、スコロトロン帯電器等を用いた帯電手段2によって一様帯電が行われる。露光手段3には、レーザ、発光ダイオード等のドット露光を行う露光手段が用いられ、露光手段3の像露光によって静電潜像が形成される。かかる潜像形成工程に続いて、次ぎに詳しく説明する現像手段4によって現像が行われて、静電潜像はトナー像となる。
感光体のドラム線速をダウンさせた場合に現像手段の線速が変わらないと現像過多となるため、現像手段の線速もダウンさせる制御を行っている。実施の形態では、感光体1と現像手段4とは同一の駆動手段であるモータによって駆動され、感光体1の線速をダウンすると連動して現像手段4の線速もダウンするようになっているが、必ずしも、感光体1と現像手段4とは同一の駆動手段でなくてもよく、感光体1の線速をダウンすると連動して現像手段4の線速もダウンするようになっていればよい。
本実施形態の画像形成装置ではプロセス線速は複数段に切り替え可能となっていて、例えば、プロセス線速は、標準線速である(1/1)速に対して、(1/2)線速、(1/3)線速に切り替え駆動が可能となっている。標準線速が220mm/sの場合には、線速110mm/s、線速73mm/sに可変となっている。以下の説明ではかかる可変の場合について説明するが、勿論これ以外の多段階切り替えについても本発明は適用される。
(3)現像手段4は、現像装置枠体40、現像ローラからなる現像剤担持体41、磁界発生手段(マグネットロール)42、穂切り板からなる規制手段43、水車型の供給手段44a、スクリューからなる供給手段44b、スクリューからなる撹拌手段46、搬送ローラ47、剥ぎ取り板48、スクリューからなる回収手段49等から構成され、感光体1と同一の駆動手段であるモータによって駆動されている。
現像剤担持体41は、感光体1に対向して配置され、回転可能に支持されており、矢印で示すように回転して現像剤を現像ニップ部DRに搬送し、現像ニップ部DRにおいて現像剤を担持して現像に必要な現像剤の層を形成する。
供給手段44aは、現像剤担持体41に現像剤を供給する回転可能な水車型の搬送手段であり、供給手段44bから搬送された現像剤を現像剤担持体41の現像剤受け入れ用磁極付近に均一に供給する。なお、供給手段44aは回転軸方向に搬送機能を有するスクリューであってもよい。
供給手段44bは、供給手段44aに平行配置され、撹拌手段46から搬送された現像剤をその回転軸方向に搬送しながら供給手段44aに搬送する。撹拌手段46は補給される新規トナーと供給手段44bから還流された現像剤とを混合、撹拌して供給手段44bの上流部に搬送する。なお、撹拌手段46と供給手段44a、44bをまとめて撹拌部45ということにする。
現像剤担持体41の現像剤剥ぎ取り用磁極の近傍には、搬送ローラ47が配置されている。搬送ローラ47は、回転可能な回転部材(スリーブ)47Aと、回転部材47Aの内方に収容され現像装置枠体40に固定された円柱状の磁石体47Bとからなる。
回収部403内に回転可能に配置された回収手段49は、搬送ローラ47と剥ぎ取り板48とにより剥ぎ取られて落下する現像剤を受け回収して、供給手段44bの搬送方向下流側であって、現像剤担持体41の画像形成領域外に搬送する。なお、現像剤担持体41に現像剤が戻らない位置であれば、回収現像剤を供給手段44bの搬送方向下流側であって、現像剤担持体41の現像領域相当内に投入してもよい。或いは、回収手段49により回収された現像剤を、撹拌・搬送部402の上流部に還流させてもよい。
供給手段44b、撹拌手段46及び回収手段49は、何れもスパイラルスクリューからなり、現像剤を撹拌しつつ回転軸方向に搬送するとともに、回転軸のほぼ直角方向に現像剤を放出する。
現像装置枠体40は、現像剤担持体41、搬送ローラ47、供給手段44a、供給手段44b及び撹拌手段46を支持する下枠体40Aと、剥ぎ取り板48及び回収手段49を支持する中枠体40Bと、中枠体40Bの上方開口部を閉蓋する上蓋40Cとから構成されている。
下枠体40Aは、供給手段44aと供給手段44bとを収容する供給部401と、撹拌手段46を収容する撹拌・搬送部402を形成する。供給部401と撹拌・搬送部402とは、下枠体40Aの底部から直立した第1隔壁404を挟んで両側に形成されている。
回収手段49を回転可能に支持する中枠体40Bの底部に形成された第2隔壁405は、供給部401と回収部403とを仕切る。また、中枠体40Bの一部は、撹拌・搬送部402の上方開口部を閉蓋する。
回収部403の現像剤搬送下流側と、供給部401の現像剤搬送下流側とは、第2隔壁405の端部近傍に穿設された第1開口部406により連通している。供給部401の現像剤搬送下流側と撹拌・搬送部402の現像剤搬送上流側とは、第1隔壁404の一方の端部近傍に穿設された開口部(図示せず)により連通している。搬送ローラ47と剥ぎ取り板48により剥ぎ取られた現像剤は、回収部403内に回収され、回収手段49により回収現像剤が現像剤搬送下流側に搬送され、更に、供給部401に還流する。
供給部401内の現像剤は、供給手段44bにより第1隔壁404の一方の端部に穿設された開口部(図示せず)から撹拌・搬送部402内に矢印W1で示すように搬送される。撹拌・搬送部402内に搬送された現像剤は、撹拌手段46により、トナー容器40Tから排出されトナー補給用開口部409より補給されたトナーと、現像剤とを混合撹拌され、搬送されて、第1隔壁404の他方の端部に穿設された開口部(図示せず)から排出され、供給部401内に矢印W2で示すように還流される。供給部401内では、供給手段44bにより現像剤を軸方向に搬送しつつ放出して供給手段44aに供給する。供給手段44aは現像剤を軸方向に搬送しつつ放射して現像剤担持体41に供給する。
B(DC)は現像剤担持体41にDCバイアスを印加するDCバイアス電源、D(AC)は現像剤担持体41にACバイアスを印加するACバイアス電源で後に説明する制御部によって制御が行われ、DCバイアスにACバイアスが重畳されて印加され、現像が行われる。
本実施の形態に係る画像形成装置の現像手段4はトナーとキャリアを含有する2成分現像剤を用いて現像を行う。トナーとしては、質量平均粒径が3〜8μmの重合トナーが好ましい。重合トナーを用いることにより、高解像力であり、濃度が安定しかぶりの発生が極めて少ない画像形成が可能となる。
重合トナーは次のような製造方法により製造される。トナー用バインダー樹脂の生成とトナー形状とがバインダー樹脂の原料モノマー又はプレポリマーの重合及びその後の化学的処理により形成されて得られる。より具体的には、懸濁重合又は乳化重合等の重合反応と必要によりその後に行われる粒子同士の融着工程を経て得られ、重合トナーでは、原料モノマー又はプレポリマーを水系で均一に分散した後に重合させトナーを製造することから、トナーの粒度分布及び形状の均一なトナーが得られる。本実施の形態においては質量平均粒径が3〜8μmのトナーが用いられる。
質量平均粒径は、質量基準の平均粒径であって、湿式分散機を備えた「コールターカウンターTA−II」又は「コールターマルチサイザー」(いずれもコールター社製)により測定した値である。質量平均粒径が3μmを下回ると、かぶりの発生やトナー飛散が起こりやすくなる。上限8μmは本実施の形態が目標とする高画質を形成することを可能する粒径の上限である。
キャリアとしては、質量平均粒径が30〜65μmで磁化量が20〜70emu/gの磁性粒子からなるキャリアが好ましい。30μmよりも粒径の小さなキャリアではキャリア付着が生じやすくなる。また、65μmよりも粒径の大きなキャリアでは、均一な濃度の画像が形成されない場合が生じうる。
(4)現像手段4の内部には、現像剤の透磁率を検出して現像剤中でのトナー濃度を検出するトナー濃度センサSDが設けられていて、センサ出力が閾値を超えると、トナー容器40Tからのトナー補給を行っている。現像手段4内での線速が変更すると線速の変更に伴ってトナー濃度センサSDのセンサ出力が変化し、正しいトナー補給制御は行われない。
ここで、前述のトナー濃度センサSDについて詳しく説明する。図3はトナー濃度センサの入出力信号に関する説明図、図4はトナー濃度(Tc)とトナー濃度センサ出力(VL)との関係を示すグラフ、図5は線速を変えた時のトナー濃度センサ出力波形を示す図である。
図3、図4に示すように、コントロール電圧Vcの値を可変することで、トナー濃度Tcに対するトナー濃度センサ出力VLは図4に示す特性を示す。従って、コントロール電圧Vcをトナー濃度センサSDに入力すると、コントロール電圧Vcの値毎にそれぞれのトナー濃度Tcで制御されることになる。
また、線速毎で、トナー濃度センサSDの出力が変化するため、コントロール電圧の変化分の制御電圧分ΔVcを、標準線速におけるコントロール電圧Vcに補正した制御電圧値をVc’として、トナー濃度センサSDに対して入力するようにする。
補正した制御電圧値Vc’はVc’=Vc−ΔVcとして求められる。コントロール電圧の変化分の制御電圧分ΔVcはΔVc=ΔVL/(ΔVL0)として求められる(図5のΔVL参照)。なお、先述の式中のΔVL0は、コントロール電圧Vcの1ステップ当たりのトナー濃度センサ出力変化幅を表す。
なお、実施の形態では、制御をトナー濃度センサSDの出力を制御できるコントロール電圧値で制御して行っているが、これに限定されるものではなく、例えば、コントロール電圧値は固定として、出力変化分だけ制御しきい値を変更しても、同様の効果が得られる制御となる。
本発明についてさらに説明すると、本発明は、所定間隔毎に、像担持体の各線速に応じたトナー濃度検出手段に印加する制御電圧値を求める第1調整モードを有する以外に、標準線速時と切り替え線速時とのトナー濃度検出手段の検出結果の差分が所定値以上となり調整が必要と判断できる場合に、像担持体の各線速に応じたトナー濃度検出手段に印加する制御電圧値を求める第2調整モードを有し、適正なトナー濃度となるように制御を行うものである。
ここで、第1調整モードの調整手順について説明する。
(1)所定間隔に達したかどうか判断する。例えば、所定間隔として、コピー数、現像剤担持体摺動時間、現像剤担持体摺動距離等がある。
(2)標準線速(1/1線速ともいう)におけるトナー濃度センサSDのトナー濃度センサ出力値VL1が、所定出力(標準トナー濃度に対応する)となるコントロール電圧値Vc1を求める。
(3)上記(2)が求まった状態で、線速を切り換え、線速ダウン時のトナー濃度センサSDのトナー濃度センサ出力値VL2から、標準線速とのトナー濃度センサ出力差分をΔVLとしたとき、ΔVL=|VL2−VL1|を求め、トナー濃度センサ差分ΔVLを補正するコントロール電圧の補正値ΔVc値を算出する。なお、線速切り換えが多段である場合は線速毎の出力から、それぞれのトナー濃度センサ差分を求める。
コントロール電圧の補正値ΔVc値を算出する方法としては、コントロール電圧Vcを、例えば、10ステップ変更させ、その時に発生するトナー濃度センサSDの出力変化分から、コントロール電圧1ステップ当たりの変化量ΔVL0を求め、ΔVL/ΔVL0から、必要なコントロール電圧の補正量ΔVcを算出する。
次に、第2調整モードの調整手順について説明する。
(1)ウオームアップ中、またはコピー開始時点等で、標準線速(1/1線速ともいう)と、切り替え線速に対するトナー濃度センサSDのトナー濃度センサ出力値を確認し、その差が所定値以上となった場合に、下記の調整を実施する。
(2)標準線速におけるトナー濃度センサSDのトナー濃度センサ出力値VL1が、所定出力(標準トナー濃度に対応する)となるコントロール電圧値Vc1を求める。
(3)上記(2)が求まった状態で、線速を切り換え、線速ダウン時のトナー濃度センサSDのトナー濃度センサ出力VL2から、標準線速とのトナー濃度センサ出力差分をΔVLとしたとき、ΔVL=|VL2−VL1|を求め、トナー濃度センサ差分ΔVLを補正するコントロール電圧の補正値ΔVc値を算出する(図5のΔVL参照)。なお、線速切り換えが多段であれば線速毎の出力から、それぞれのトナー濃度センサ差分を求める。
コントロール電圧補正値ΔVcを算出する方法としては、コントロール電圧値Vcを例えば、10ステップ変更させ、その時に発生するトナー濃度センサSDの出力変化分から、コントロール電圧1ステップ当たりの変化量ΔVL0を求め、ΔVL/ΔVL0から、必要なコントロール電圧の補正量ΔVcを算出する。
ここで、本発明の制御フローチャートについて説明する。図6は本発明の制御フローチャート図である。最初に、フローF01で現像剤担持体の摺動距離が所定摺動距離に達したかどうか判断し、YESの場合はフローF02に進み、NOの場合はフローF03に進む。フローF02ではトナー濃度センサにおける線速毎のコントロール電圧の補正量を算出する(第1調整モード)。
フローF03ではトナー濃度センサの出力確認を行いフローF04に進む。次に、フローF04ではトナー濃度センサの出力差ΔVLが所定値より大きいかどうか判断し、YESの場合はフローF05に進み、NOの場合はフローF06に進む。フローF05ではトナー濃度センサにおけ線速毎のコントロール電圧Vcの補正量を算出する(第2調整モード)。
フローF06ではコピー釦が押されているかどうか判断し、NOの場合はこれを繰り返し、YESであればフローF07に進む。フローF07ではコピーシーケンスを実行後、最初のフローF01に戻るようになっている。
ここで本発明の実施例について比較例を含め効果確認テストにつき説明する。
最初に、比較として従来の制御によるコピ数とトナー濃度の制御性との関係につて説明する。表1は、従来の制御によるコピー数とトナー濃度の制御性との関係を示す。所定コピー数で、線速毎のコントロール電圧Vcの調整を行う場合の例であり、図1に示す画像形成装置を使用し、A4判サイズの連続コピーで毎分50コピー能力を有し、線速毎のコントロール電圧Vcの調整に60秒かかる場合の例である。
表中、「○」はトナー濃度がΔTc=0.5重量%以内で制御、「△」はΔTc=0.5重量%以内で制御できない時が50%未満で発生、さらに「×」はΔTc=0.5重量%以内で制御できない時が50%以上存在することをそれぞれ意味している。表1に示すように、従来の制御では、コピー数が30000になってくると、トナー濃度差が大きくなっている。
Figure 2006065180
次に、本発明の効果確認テストにつき説明する。表2は、本発明の制御によるコピー数と、第2調整モードの実行有無と、トナー濃度制御性との関係を示す表である。
15000コピー毎に、線速毎のコントロール電圧Vcの調整を行う場合(第1調整モード)と、標準線速との差分ΔVLが0.4V以上となった場合に、コントロール電圧Vcの調整(第2調整モード)を行う場合の例である。なお、表中、「○」はΔTc=0.5重量%以内で制御していることを表している。
効果確認テストとして本発明によるトナー濃度制御について、50000プリントまでのトナー濃度安定性テストを、プロセス線速を標準線速である1/1線速以外に、1/2線速、1/3線速を組み込んだ形で実施した結果を示した。
表2に示すように、比較例比べ、本発明によるときは、平均生産性が低下せず、目標値の8質量%に対して、トナー濃度Tcは何れも0.5重量%以内に制御され、トナー濃度制御性が良好であることが認められた。
Figure 2006065180
画像形成装置の構成を示す断面図である。 図1の画像形成部の構成を示す断面図である。 トナー濃度センサの入出力信号に関する説明図である。 トナー濃度とトナーセンサ出力との関係を示すグラフである。 プロセス線速を変化させたときのトナー濃度センサ出力波形を示す図である。 本発明の制御フローチャート図である。 従来例の制御フローチャート図である。
符号の説明
1 感光体(像担持体)
4 現像手段
40T トナー容器(トナー補給手段)
41 現像剤担持体
44a、44b 供給手段
45 撹拌部
46 撹拌手段
SD トナー濃度センサ

Claims (1)

  1. 潜像を形成する像担持体と、前記潜像を可視像化する現像剤を現像ニップ部に搬送する現像剤担持体と、前記現像剤のトナー濃度を検出するトナー濃度検出手段と、前記トナー濃度検出手段の検出結果に応じて前記現像剤にトナー補給を行うトナー補給手段と、前記トナー補給手段からの補給トナーを撹拌する撹拌手段と前記現像剤担持体に前記現像剤を供給する供給手段とを有する撹拌部とを備え、前記像担持体の線速切り替えに応じて、少なくとも前記撹拌部の供給手段と撹拌手段の駆動速度が切り替え可能に構成され、前記像担持体の線速に応じた制御電圧を前記トナー濃度検出手段に印加して、所定範囲のトナー濃度になるように制御するための手段を有した画像形成装置において、
    所定間隔毎に前記像担持体の各線速に応じた前記トナー濃度検出手段に印加する制御電圧値を求める第1調整モードを有し、さらに標準線速時と切り替え線速時とのそれぞれの前記トナー濃度検出手段の検出結果の差分が所定値以上となり調整が必要と判断できる場合に、像担持体の各線速に応じた前記トナー濃度検出手段に印加する制御電圧値を求める第2調整モードを有し、適正なトナー濃度となるように制御することを特徴とする画像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US7860415B2 (en) 2006-11-29 2010-12-28 Sharp Kabushiki Kaisha Image forming apparatus with toner concentration sensor
US8249481B2 (en) 2007-07-04 2012-08-21 Sharp Kabushiki Kaisha Developing device, image forming apparatus including the same and developing method

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