JP2011132397A - ビニル共重合体の水性分散体の製造方法 - Google Patents

ビニル共重合体の水性分散体の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】共重合体の皮膜強度、伸度が十分得られるような乳化重合方法を提供する。
【解決手段】(メタ)アクリル系モノマーを主成分とし、複数のビニル系重合性単量体を有するビニル系重合性単量体混合物を乳化重合して、ビニル共重合体の水性分散体を製造する方法において、ビニル系重合性単量体混合物から得られる共重合体のガラス転移温度をTg(℃)、それらを共重合する反応温度をT1(℃)としたとき、T1とTgとの温度差(T1−Tg)が20(℃)未満とする。
【選択図】なし

Description

この発明は、ビニル共重合体の水性分散体の製造方法に関する。
(メタ)アクリル酸アルキルエステル、スチレンなどに代表されるビニル共重合体の水性分散体は、一般的にラジカル重合によって得られ、塗料、接着剤などの用途に幅広く使用されている。
それらは共重合体の分散媒である水などが揮発し乾燥皮膜となってはじめて機能が発揮する。このため、乾燥皮膜の強度、伸度が塗料、接着剤の性能に大きく影響する。乾燥皮膜の強度を上げる方法として、(メタ)アクリル酸系ポリマーを製造する際に、乳化剤として界面活性剤に代えて、特定のビニルアルコール系重合体を用いる方法(特許文献1)が知られている。
特開2004−339291号公報
しかしながら、一般にラジカル重合では、(メタ)アクリル酸アルキルエステル、スチレンモノマーはランダムに重合するため、用途によっては必要な皮膜強度や伸度が得られず、十分な機能が発揮できない場合がある。
また、触媒、温度、時間などの重合工程によって、モノマーの共重合性が左右される。そして、それらによって、共重合体から得られる乾燥皮膜の性能に影響する。特に、乳化重合においては、重合の場が溶剤系などに比べて不均一であるため、その傾向は顕著になる場合が多い。
そこでこの発明は、共重合体の皮膜強度、伸度が十分得られるようにすることを目的とする。
この発明は、(メタ)アクリル系モノマーを主成分とし、複数のビニル系重合性単量体を有するビニル系重合性単量体混合物を乳化重合して、ビニル共重合体の水性分散体を製造する方法において、上記ビニル系重合性単量体混合物から得られる共重合体のガラス転移温度をTg(℃)、それらを共重合する反応温度をT1(℃)としたとき、T1とTgとの温度差(T1−Tg)が20(℃)未満であることを特徴とするビニル共重合体の水性分散体の製造方法を用いることにより、上記の課題を解決したのである。
この発明にかかる製造方法によると、ビニル系重合性単量体混合物から得られる共重合体のガラス転移温度Tg(℃)と、それらを共重合する反応温度T1(℃)との関係が所定の関係を有するので、得られるビニル共重合体から形成される皮膜は、十分な皮膜強度や伸度を得ることができる。
この発明にかかるビニル共重合体の水性分散体の製造方法は、(メタ)アクリル系モノマーを主成分とし、複数のビニル系重合性単量体を有するビニル系重合性単量体混合物を乳化重合することにより製造する方法である。
上記ビニル系重合性単量体とは、反応性ビニル基を有する化合物をいう。このビニル系重合性単量体の例としては、スチレン、ジビニルベンゼン等のスチレン系単量体、酢酸ビニル等のビニルエステル類、トリフルオロエチルメタクリレート等のフッ素系単量体、シリコーンマクロモノマー、(メタ)アクリル系モノマーなどが挙げられる。
上記の(メタ)アクリル系モノマーとは、(メタ)アクリル基を有するモノマーで、例として、(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸ヒドロキシエチル、(メタ)アクリル酸プロピル、(メタ)アクリル酸ヒドロキシプロピル、(メタ)アクリル酸ブチル、(メタ)アクリル酸2−エチルヘキシル、(メタ)アクリル酸シクロヘキシル、(メタ)アクリル酸デシル、(メタ)アクリル酸ラウリル、(メタ)アクリル酸ドデセニル、(メタ)アクリル酸ミリスチル、(メタ)アクリル酸パルミチル、(メタ)アクリル酸ヘキサデセニル、(メタ)アクリル酸ステアリル、(メタ)アクリル酸オクタデセニル、(メタ)アクリル酸ベヘニル、ポリエチレングリコールモノ(メタ)アクリレート、グリシジル(メタ)アクリレート等の(メタ)アクリル酸エステル類、(メタ)アクリルアミド、N,N−ジメチル(メタ)アクリルアミド、ダイアセトン(メタ)アクリルアミド等の(メタ)アクリルアミド類をあげることができる。
上記ビニル系重合性単量体混合物は、(メタ)アクリル系モノマーを主成分とし、複数のビニル系重合性単量体を有する単量体混合物である。(メタ)アクリル系モノマーを主成分とするとは、ビニル系重合性単量体混合物中の(メタ)アクリル系モノマーの含有割合が最大であること、好ましくは、50重量%以上であることをいう。また、複数のビニル系重合性単量体を有するので、上記ビニル系重合性単量体混合物は、少なくとも2種類の異なったビニル系重合性単量体を有する。なお、この発明において「(メタ)アクリル」とは、「アクリル又はメタクリル」を意味する。
上記ビニル系重合性単量体混合物は、これから得られる共重合体のガラス転移温度をTg(℃)、それらを共重合する反応温度をT1(℃)としたとき、T1とTgとの温度差(T1−Tg)が20℃未満であることが必要で、−20℃以上、20℃未満が好ましい。上記温度差が、20℃以上だと、共重合性が低下し、得られる皮膜強度が低くなるという問題を生じる場合がある。一方、上記温度差の下限は、特に限定されないが、十分な皮膜強度を得るためには、−20℃以上のほうが好ましい。
この条件は、反応温度の設定や、ビニル共重合体を構成するビニル系重合性単量体単位の決定を検討する上で、有用に使用できる。すなわち、反応温度の設定を検討する場合、T1(℃)を、(Tg+20)(℃)未満とするのがよく、(Tg−20)(℃)以上(Tg+20)(℃)未満とするのが好ましい。反応温度が、(Tg+20)(℃)以上だと、共重合性が低下し、得られる皮膜強度が低くなるという問題を生じる場合がある。一方、反応温度差の下限は、特に限定されないが、十分な皮膜強度を得るためには、(Tg−20)(℃)以上のほうが好ましい。
また、ビニル共重合体を構成するビニル系重合性単量体単位の決定を検討する場合、Tg(℃)が、(T1−20)(℃)より高い温度となるように、上記ビニル系重合性単量体を選択するのがよく、(T1−20)(℃)より高く、(T1+20)(℃)以下となるように、上記ビニル系重合性単量体を選択するのが好ましい。Tgが、(T1−20)(℃)以下だと、共重合性が低下し、得られる皮膜強度が低くなるという問題を生じる場合がある。一方、Tgの上限は、特に限定されないが、十分な皮膜強度を得るためには、(T1+20)(℃)より低くしたほうが好ましい。
また、上記ビニル系重合性単量体混合物中の複数のビニル系重合性単量体のうち、2つのビニル系重合性単量体の反応性比(r1/r2)は、10未満であることが好ましく、7未満であることがより好ましい。10より大きいと、共重合性が低下し、得られる皮膜強度が低下する傾向がある。
ところで、上記の反応性比(r1/r2)とは、次のことを意味する。例えば、上記ビニル系重合性単量体混合物に、モノマーとしてM1とM2とを有する場合、M1とM1との重合反応速度を定数k11、M1とM2との重合反応速度を定数k12、M2とM2との重合反応速度を定数k22、M2とM1の重合反応速度を定数k21としたとき、
r1=k11/k12、
r2=k22/k21
となる。
また、上記反応性比は、使用したビニル系重合性単量体について、全ての組み合わせについて反応性比を測定し、その全てが、上記の範囲を満たすことが必要である。1つの組み合わせでも、上記の範囲を逸脱する場合は、上記した反応性比の要件を満たさないこととなる。なお、代表的な単量体相互間の共重合反応性比の値は、例えば、「高分子化学 第4版」(村橋他著)(共立出版、1993年)等の書籍、文献等に記載されている。
上記乳化重合は、重合開始剤として、過酸化物系開始剤、アゾ系開始剤や過硫酸塩系開始剤等が用いられる。この過酸化物系開始剤としては、例えば、ベンゾイルペルオキシド、ラウロイルペルオキシド、メチルエチルケトンペルオキシド、ジクミルペルオキシド、t−ブチルヒドロペルオキシド、過酸化水素等があげられる。また、上記アゾ系開始剤としては、例えばアゾビスイソブチロニトリル、アゾビスシアノバレリアン酸、アゾビスシアノペンタン酸、アゾビス−2−アミジノプロパン塩酸塩等があげられる。さらに、上記過硫酸塩系開始剤としては、例えば過硫酸アンモニウム、過硫酸カリウム、過硫酸ナトリウム等があげられる。
これらの中でも、本願発明においては、アゾ系開始剤等の難水溶性重合開始剤を用いるエマルジョン重合の場合、ラジカルの発生の場がモノマーの集まるミセル内となる可能性が高くなり、その結果、共重合性が高くなる傾向がある。
上記乳化重合は、上記ビニル系重合性単量体混合物の乳化液を連続的又は断続的に反応系に添加することによって行われる。
上記ビニル系重合性単量体混合物の乳化液とは、上記複数のビニル系重合性単量体、水等の水系媒体及び乳化剤を存在させて撹拌し、乳化液としたものである。
上記乳化剤としては、各種公知の乳化剤を使用することができる。具体例としては、ステアリルアミン塩酸塩、ラウリルトリメチルアンモニウムクロライド、トリメチルオクタドデシルアンモニウムクロライド等のカチオン系乳化剤、オレイン酸カリウム、ラウリル硫酸ナトリウム、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、アルカンスルホン酸ナトリウム、アルキルナフタレンスルホン酸ナトリウム、ジアルキルスルホコハク酸ナトリウム、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸ナトリウム、ポリオキシエチレンアルキルアリルエーテル硫酸ナトリウム、ポリオキシエチレンアルキルエーテル燐酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルアリルエーテル燐酸エステル等のアニオン系乳化剤、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルアリルエーテル、ポリオキシエチレンオキシプロピレンブロックポリマー、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル等のノニオン系乳化剤、ラウリルベタイン、ラウリルジメチルアミンオキサイド等の両イオン性乳化剤があげられる。
また、他の乳化剤として、分子中に重合性の炭素−炭素二重結合を有する界面活性剤(以下、「反応性乳化剤」という。)を用いることもできる。この反応性乳化剤は通常の乳化剤のようにエマルジョン粒子に物理的に吸着するだけではなく、重合時に共重合されて重合体鎖に組み込まれ易くなるため、反応性乳化剤を用いて得られるエマルジョンは乳化剤の存在による弊害が少なく、皮膜中に均一に存在するため、耐水性、基材密着性も良好になる。
上記反応性乳化剤としては、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテルを基本構造として疎水基にラジカル重合性のプロペニル基を導入したノニオン性の反応性乳化剤、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテルの硫酸エステル塩を基本構造として疎水基にラジカル重合性のプロペニル基を導入したアニオン系の反応性乳化剤、アルキルアリルスルホコハク酸ナトリウム等のカチオン系の反応性乳化剤をあげることができる。
この反応性乳化剤の具体例としては、(株)ADEKA製:商品名 アデカリアソープSE−10N,ER−20,ER−30、花王(株)製:商品名 ラテムルS−180、ラテムルPD−104,三洋化成工業(株)製:商品名 エレミノールJS−2、第一工業製薬(株)製:商品名 アクアロンHS−10、日本乳化剤(株)製:商品名 アントックスMS−60等があげられる。
この発明にかかる製造方法で製造されるビニル共重合体の水性分散体は、水性被覆組成物や塗装部品として使用することができる。これらの具体例としては、外壁塗料、サイディングボードのトップコート剤等があげられる。
以下、この発明を、実施例を用いてより具体的に示す。なお、この発明はその要旨を超えない限り、以下の実施例に限定されるものではない。まず、評価方法及び使用した原材料について説明する。
<粘度>
約500mlの水性分散液を、気泡が混入しないように採取し、試験温度25℃±1℃にて、JIS K 7117に規定する単一円筒回転粘度計:BM型粘度計((株)トキメック製)を用いて測定した(JIS K 6828に準拠)。
<ガラス転移温度>
ビニル共重合体中の各構成単量体(重合性単量体)a,b,…の構成重量分率をWa,Wb,…とし、各構成単位a,b,…の単独重合体のガラス転移温度をTga,Tgb,…としたとき、下記に示すFOXの式で、共重合であるビニル重合体のTgの値を求めた。
1/Tg=Wa/Tga+Wb/Tgb+…
<pH>
約500mlの水性分散液を、気泡が混入しないように採り、試験温度25℃±1℃にて、JIS Z 8802に規定するpH計に、JIS Z 8805に規定するガラス電極を取り付けて測定した(JIS K 6828に準拠)。
<不揮発分>
水性分散液約1gを精秤し熱風循環乾燥機にて105℃×3時間乾燥させた後、デシケーターの中で放冷しその重量を測定した。そして、下記の式にしたがい、不揮発分を算出した。
不揮発分[%]=(乾燥後の試料の重量/乾燥前の試料の重量)×100
<皮膜最大強度>
水性分散液100重量部に、最低造膜温度(MFT)が0℃となるようにテキサノールイソブチレート(CS−12)を添加した。次いで、1500rpmで20分間攪拌し、脱泡後、乾燥膜厚が1mmとなるようにエマルジョンを塗布した。23℃、50%RH条件で14日間乾燥後、ダンベルで打ち抜き、テンシロンで引っ張り速度200mm/min.で試験を行い、最大となる強度を測定した。
<原材料>
[ビニル系重合性単量体]
・スチレンモノマー…三菱化学(株)製、以下「SM」と略する。
・メタクリル酸メチル…三菱化学(株)製、以下「MMA」と略する。
・メタクリル酸ブチル…三菱化学(株)製、以下「BMA」と略する。
・アクリル酸ブチル…三菱化学(株)製、以下「BA」と略する。
・メタクリル酸…三菱レイヨン(株)製、以下「MAA」と略する。
[乳化剤]
・PD−104…(株)花王製、ポリオキシアルキレンアルケニルエーテル硫酸アンモニウム。
[ラジカル重合開始剤]
・過硫酸ナトリウム…(株)ADEKA製、以下「NaPS」と略する。
・過硫酸カリウム…(株)ADEKA製、以下「KPS」と略する。
・t−ブチルヒドロペルオキシド…化薬アクゾ(株)製、以下「H−70」と略する。
・アゾビスシアノ吉草酸…大塚化学(株)製、以下「ACVA」と略する。
・アゾビスイソブチロニトリル…大塚化学(株)製、以下「AIBN」と略する。
[共重合反応性比]
共重合反応性比については、上記した「高分子化学 第4版」その他を調査して、得られた値を使用した。
下記表1に本願実施例で使用する単量体についての共重合反応性比の値をまとめて示す。
Figure 2011132397
[実施例1〜8、比較例1〜2]
温度計、温度調整器、攪拌装置、滴下ロート、窒素ガス導入管及び還流冷却管を備えた反応容器に、表2に記載の乳化液及びイオン交換水を、表2に記載の量ずつ仕込み、80℃に昇温しながら窒素ガスを導入した。
次いで表2に示す各単量体、乳化剤、及びイオン交換水を混合して、乳化機で1000〜1500rpmの攪拌速度で混合して予備乳化液を別途調製し、滴下ロートに所定量装入した。
そして、表2に示す反応温度に保持しながら100rpmで攪拌しながら、表2に記載の重合開始剤を添加し、滴下ロートから予備乳化液を4時間かけて滴下した。滴下終了後80℃に保持しながら2時間熟成を行った。その後、冷却し不揮発分35%,pH2.5及び粘度50mPa・sの水性分散液を得た。得られた水性分散液を用いて、上記の各試験を行った。その結果を表2に示す。
Figure 2011132397
[結果]
表2から明らかなように、T1−Tgの値が本願発明の範囲を満たさない比較例1,2においては、皮膜最大強度が実施例に比べて低いことが明らかとなった。
また、T1−Tgの値が本願発明の範囲を満たすが、r1/r2が10未満の条件を満たさない場合、実施例8に示すように、皮膜最大強度は、比較例1及び2より高いが、この2つの条件を満たす実施例1〜7に比べて低くなることが明らかとなった。

Claims (7)

  1. (メタ)アクリル系モノマーを主成分とし、複数のビニル系重合性単量体を有するビニル系重合性単量体混合物を乳化重合して、ビニル共重合体の水性分散体を製造する方法において、
    上記ビニル系重合性単量体混合物から得られる共重合体のガラス転移温度をTg(℃)、それらを共重合する反応温度をT1(℃)としたとき、T1とTgとの温度差(T1−Tg)が20(℃)未満であることを特徴とするビニル共重合体の水性分散体の製造方法。
  2. 上記乳化重合は、重合開始剤として、難水溶性重合開始剤を用いることを特徴とする請求項1に記載のビニル共重合体の水性分散体の製造方法。
  3. 上記ビニル系重合性単量体混合物中の複数のビニル系重合性単量体のうち、2つのビニル系重合性単量体の反応性比(r1/r2)は、全てのビニル系重合性単量体の組合せにおいて、10未満であることを特徴とする請求項1又は2に記載のビニル共重合体の水性分散体の製造方法。
  4. 請求項1乃至3のいずれかに記載の製造方法により得られるビニル共重合体の水性分散体を用いた水性被覆組成物。
  5. 請求項1乃至3のいずれかに記載の製造方法により得られるビニル共重合体の水性分散体を用いた塗装部品。
  6. (メタ)アクリル系モノマーを主成分とし、複数のビニル系重合性単量体を有するビニル系重合性単量体混合物を乳化重合して、ビニル共重合体の水性分散体を製造する際に、
    上記ビニル系重合性単量体混合物から得られる共重合体のガラス転移温度をTg(℃)としたとき、この乳化重合における反応温度(T1(℃))を、(Tg+20)℃未満とする、反応温度の設定方法。
  7. (メタ)アクリル系モノマーを主成分とし、複数のビニル系重合性単量体を有するビニル系重合性単量体混合物を乳化重合して、ビニル共重合体の水性分散体を製造する際に、
    この乳化重合における反応温度をT1(℃)としたとき、上記ビニル系重合性単量体混合物から得られる共重合体のガラス転移温度(Tg(℃))が、(T1−20)℃より高い温度となるように、上記ビニル系重合性単量体を選択する、ビニル共重合体を構成するビニル系重合性単量体単位の決定方法。
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