JP3526567B2 - 接着剤組成物 - Google Patents

接着剤組成物

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【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は新規な水性接着剤組
成物に関し、詳しくは低温下でもそれほど粘度が上昇せ
ず良好な造膜性を有し、接着剤、特に木工用、紙用の接
着剤として有用な酢酸ビニル樹脂エマルジョンを含んで
なる水性接着剤組成物に関する。 【0002】 【従来の技術】従来、酢酸ビニルモノマーを乳化重合し
て得られる酢酸ビニル樹脂エマルジョンは、接着剤、塗
料、紙加工、繊維加工などに広く使用されている。しか
し接着剤として使用する場合、粘度の温度依存性が大き
く、冬季などの低温時に粘度が著しく上昇して作業性が
悪くなり、また、低温における造膜性が悪いので、フタ
ル酸ジブチルなどの可塑剤の添加が必要になる。該エマ
ルジョンから形成される皮膜はエマルジョンへの可塑剤
の添加により可撓性になるが、皮膜の強度および耐熱性
が低下する。特に冬季用として使用する場合には可塑剤
の添加量が多くなると、この傾向がより顕著になる。更
に、近年フタル酸エステルの可塑剤は内分泌攪乱作用が
あると疑われる化学物質として使用に不安がもたれてい
る。 【0003】可塑剤を削減する試みとして、特開平11
−092734号のようにエチレン含有量が15〜35
重量%であるエチレン酢酸ビニル共重合体樹脂エマルジ
ョンに酢酸ビニルをシード重合してなる酢酸ビニル樹脂
エマルジョンを含む木工用接着剤が開示されている。し
かしこの接着剤も低温における造膜性が不十分であるこ
と、および低温下の粘度上昇が著しく作業性が悪いこと
などが指摘されている。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】このような状況に鑑み
て、本発明は従来の酢酸ビニル樹脂エマルジョンの課
題、即ち可塑剤使用による接着部分の強度や耐熱性の低
下、環境汚染等の問題を解消するとともに、低温造膜
性、貯蔵安定性、低温下の粘度上昇が少ない良好な作業
性ならびに初期接着性や耐水性等の接着性能に優れた酢
酸ビニル樹脂エマルジョンからなる接着剤組成物を提供
せんとするものである。 【0005】 【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記課題
を解決するために種々研究を重ねた結果、酢酸ビニルモ
ノマーをアクリル樹脂エマルジョンにシード重合して得
られた酢酸ビニル樹脂エマルジョンを含んでなる水性接
着剤組成物が、課題を解決するものであることを突き止
め、さらに検討を重ねて本発明を完成するに至った。す
なわち、本発明は、ガラス転移温度0℃以下のアクリル
樹脂のエマルジョンにポリビニルアルコールを保護コロ
イドとして酢酸ビニルモノマーをシード重合して得られ
る組成物であり、該組成物中の全固形分が25〜65重
量%、アクリル樹脂の固形分が5〜30%、シード重合
させる際のアクリル樹脂エマルジョンと酢酸ビニルモノ
マーの固形分換算における使用割合が1:0.4〜2
0、且つJIS K6804による造膜温度が2℃以下
である可塑剤を含まない水性接着剤組成物、である。 【0006】 【発明の実施の形態】本発明に使用されるアクリル樹脂
エマルジョンはアクリルモノマーやこれと共重合可能な
コモノマー等を乳化剤、重合開始剤、重合調整剤などの
存在下に乳化重合することにより得られ、更に該アクリ
ル樹脂エマルジョンをシードとして酢酸ビニル樹脂エマ
ルジョンをシード重合させることにより調製することが
できる。 【0007】使用されるアクリルモノマーとしては、例
えば(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エ
チル、(メタ)アクリル酸ブチル、(メタ)アクリル酸
イソブチル、(メタ)アクリル酸ラウリル、(メタ)ア
クリル酸2−エチルヘキシル、(メタ)アクリル酸オク
チル等の(メタ)アクリル酸エステル、例えば、2−ヒ
ドロキシエチル(メタ)アクリレート、3−ヒドキシル
プロピル(メタ)アクリレート等のヒドロキシル基を有
する(メタ)アクリル酸エステルのほか、(メタ)アク
リロニトリル、(N−メチロール)アクリルアミド等が
あげられる。このアクリルモノマーには必要により重合
可能なモノマーを併用することが出きる。併用すること
ができるコモノマーとしては、例えば、スチレン、変性
スチレン、酢酸ビニル、(メタ)アクリル酸、クロトン
酸、イタコン酸、マレイン酸、フマール酸等のアクリル
モノマーと共重合可能なエチレン性モノマーが挙げられ
る。 【0008】乳化重合により得られるアクリル樹脂エマ
ルジョンは、その乾燥皮膜のガラス転移温度が0℃以
下、好ましくは、0〜−60℃の範囲である。従って、
ガラス転移温度がこの温度範囲となるようにアクリルモ
ノマーを単独若しくは併用して調製するのが好ましい。
ガラス転移温度が0℃以上になると酢酸ビニル樹脂エマ
ルジョンの造膜温度が2℃以下にならなくなることがあ
る。また、ガラス転移温度が−60℃未満の場合、酢酸
ビニル樹脂エマルジョンからなる水性接着剤組成物の凝
集力が乏しくなり、接着性能が低下するので好ましくな
いことがある。 【0009】上記モノマーの乳化重合に際しては、乳化
剤としてノニオン性、アニオン性、カチオン性、両性の
いずれもが使用できる。ノニオン性のものとしては、た
とえばポリオキシエチレンアルキルフェノールエーテル
サルフェート若しくはスルフォネート、アルキルベンゼ
ンスルフォネート、オレフィンスルフォネート等の単独
併用、更にこれと、ポリオキシエチレンアルキルフ
ェノールエーテル、ポオキシエチレンステアリン酸エ
ステル、ポリオキシエチレン、ポリオキシエチレン−ポ
リオキシオプロピレンブロック共重合体等の併用が挙げ
られる。 【0010】アニオン性のものとしては、たとえばオレ
イン酸カリウム、ラウリル硫酸ナトリウム、ドデシルベ
ンゼンスルホン酸ナトリウム、アルカンスルホン酸ナト
リウム、ポリオキシエチレンアルキルエーテル燐酸ナト
リウムなどが挙げられる。 【0011】カチオン性のものとしては、たとえばステ
アリルアミン塩酸塩、ラウリルトリメチルアンモニウム
クロライド、トリメチルオクタデシルアンモニウムクロ
ライドなどが挙げられる。また、両イオン性のものとし
ては、たとえばラウリルベタイン、ラウリルジメチルア
ミンオキサイドなどが挙げられる。これらの乳化剤は、
単独若しくは2種以上を組み合わせて用いることができ
る。これらの乳化剤の使用量はモノマー成分に対して
0.1〜10重量%が適当である。 【0012】乳化重合開始剤(触媒)としては、過酸化
物開始剤、アゾ系開始剤、過硫酸塩系開始剤がモノマー
100重量%に対して0.01〜1.0重量%が使用さ
れる。 【0013】過酸化物系開始剤としては、ベンゾイルペ
ルオキサイド、ラウリルペルオキサイド、メチルエチル
ケトンペルオキサイド、ジクミルペルオキサイド、ブチ
ルヒドロペルオキサイド、過酸化水素等が挙げられる。 【0014】アゾ系開始剤としては、アゾビスイソブチ
ルニトリル、アゾビスシアノバレリアン酸、アゾビスシ
アノペンタン酸などが挙げられる。 【0015】過硫酸塩系開始剤としては、過硫酸アンモ
ニウム、過硫酸カリウム、過硫酸ナトリウムなどが挙げ
られる。 【0016】このほかに重合調整剤として、たとえばチ
オグリコール酸、ブチルメルカプタン、ドテシルメルカ
プタン、オクチルメルカプタン、ラウリルメルカプタン
等も適宜も使用される。 【0017】アクリルエマルジョンの乳化重合は、自体
公知の方法で行うことができ、例えば、乳化剤水溶液に
重合開始剤を添加し、これにモノマーエマルジョンを滴
下しながら20〜80℃の温度で、モノマーの転化
が、90%以上、好ましくは、95%以上に達するまで
行われる。 【0018】次に、シード重合は、例えば、重合用反応
容器に水と保護コロイドとしてのポリビニルアルコール
等を加えて溶解させ、前記で得られたアクリル樹脂エマ
ルジョンを加え、重合開始剤を用いて酢酸ビニルモノマ
ーを添加しながら進めることができる。この場合、酢酸
ビニルモノマーの一部若しくは全部を重合開始剤と水お
よびアクリルエマルジョンと一緒に重合用容器に添加し
ても良いし、アクリルエマルジョンに酢酸ビニルモノマ
ーの一部あるいは全量を連続的若しくは断続的に添加し
ながら反応を進めることもできる。また、酢酸ビニルモ
ノマーの他に、(メタ)アクリル酸エステル、プロピオ
ン酸ビニル、バーサチック酸ビニル、(メタ)アクリル
酸、(N−メチロール)アクリルアミドなどのコモノマ
ーを加えて共重合させることもできる。なお、必要によ
り更に充填剤、顔料、消泡剤、防腐剤等を適時添加でき
る。 【0019】保護コロイドとして使用されるPVAは、
ケン化度87〜99%、重合度400〜4000のもの
が重合安定性、放置安定性、低温造膜性、構造粘性、耐
水性等のバランスに優れており、単独又は組み合わせて
使用される。保護コロイドを形成させる成分としてPV
A以外に界面活性剤を使用してもよい。 【0020】シードとして使用するアクリル樹脂エマル
ジョンの使用割合は水性接着剤組成物の造膜温度を好ま
しくは2℃以下とするために、水性接着剤組成物中の全
固形分100重量部に対して5〜30重量%、好ましく
は8〜25重量%とするのが好ましい。アクリル樹脂エ
マルジョンの使用割合が5重量%以下では、水性接着剤
組成物の造膜温度を充分に低くすることができない場合
があり、粘度が高くなりすぎて作業性が悪くなったり、
可塑化の効果も薄くなる傾向がある。一方、30重量%
以上では可塑化が過大となり、接着性能が低下する傾向
がある。 【0021】また、シード重合させる際のアクリル樹脂
エマルジョンと酢酸ビニルモノマーの使用割合は、固形
分換算で1:0.4〜20、好ましくは0.8〜15で
ある。水性接着剤組成物中の固形分は水性接着剤組成物
全体の25〜65重量%が適している。25重量%以下
では組成物の粘度が低くなったり、造膜性に問題が生じ
ることがある。65重量%以上では粘度が高くなりすぎ
て重合安定性が悪くなることがある。 【0022】重合時の温度は使用する重合開始剤の種類
により異なってくる。たとえば過硫酸アンモニウムなど
熱分解により重合を進める場合は60℃以上の温度が適
合している。また、過酸化物と還元剤を組み合わせたレ
ドックス系では60℃以下で進めることができる。シー
ド重合により得られたエマルジョンの平均粒子径は、5
0〜500nm、好ましくは、80〜450nmであ
る。 【0023】 【実施例】以下実施例により本発明を具体的に説明す
る。「部」および「%」は、断りのない限り重量基準で
ある。 アクリルエマルジョン1(以下AE1という)の合成 攪拌機、温度調節器、還流冷却管、温度計ならびに窒素
導入管を備えた反応容器に水345部を仕込み、内部を
窒素ガスで置換した。ついで表1のAE1の欄に記載の
モノマーと、水220部にラウリル硫酸ナトリウム5部
を溶解した液を加えたA液1025部と、水20部に過
硫酸アンモニウム4.5部を溶解させたB液を加えて、
70℃で20分間反応させ、シードエマルジョンを調製
した。次いで反応容器に水70部に過硫酸アンモニウム
2.5部を溶解させたC液を3時間かけて供給し、更に
1.5時間85℃で反応させてAE1を調製した。 【0024】アクリル樹脂エマルジョン2(以下AE2
という)の合成 AE1の調製と同一条件で表1のAE2の欄に記載のモ
ノマー、水、ラウリル硫酸ナトリウム等を使用してAE
2を調製した。 【0025】アクリル樹脂エマルジョン3(以下AE3
いう)の合成 AE1の調製と同一条件で表1のAE3の欄に記載のモ
ノマー、水、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム等
を使用してAE3を調製した。 【0026】アクリル樹脂エマルジョン4(以下AE4
という)の合成 AE1の調製と同一条件で表1のAE4の欄に記載のモ
ノマー、水、ラウリル硫酸ナトリウムを使用してAE4
を調製した。 【0027】アクリル樹脂エマルジョン5(以下AE5
という)の合成 AE1の調製と同一条件で表1のAE5の欄に記載のモ
ノマー、水、ラウリル硫酸ナトリウム等を使用してAE
5を調製した。 【0028】アクリル樹脂エマルジョン6(以下AE6
という)の合成 AE1の調製と同一条件で表1のAE6の欄に記載のモ
ノマー、水、ラウリル硫酸ナトリウム等を使用してAE
6を調製した。 【0029】 【表1】 【0030】実施例1 AE1の合成に使用したと同一の反応容器に水558重
量部をとり、ポリビニルアルコール(ケン化度88%、
平均重合度500、以下PVAという)50部を加え、
80℃まで加熱して溶解させたのち、AE1を37部添
加した。系内の温度を80℃に保ったままで水20部に
過硫酸アンモニウム1部を溶解させた触媒と酢酸ビニル
モノマー335重量部を3時間にわたって滴下して重合
を進めた。得られた酢酸ビニル重合エマルジョン中のア
クリル樹脂の含有量(固形分)は全固形分中5重量%で
あった。 【0031】実施例2 水492部、PVA50部、AE2を184部、酢酸ビ
ニルモノマー254部とする以外は、実施例1と同様に
実施例2の酢酸ビニルエマルジョンの乳化重合を進め
た。酢酸ビニル重合エマルジョン中のアクリル樹脂の含
有量(固形分)は25重量%であった。 【0032】実施例3 水548部、PVA50部、AE3を59部、酢酸ビニ
ルモノマー323部とする以外は全て実施例1と同様に
実施例3の酢酸ビニルエマルジョンの乳化重合した。酢
酸ビニルエマルジョン中のアクリル樹脂の含有量(固形
分)は8重量%であった。 【0033】実施例4 水530部、PVA50部、AE4を100部、酢酸ビ
ニルモノマー300部とする以外は、実施例1と同様に
して酢酸ビニルエマルジョンを乳化重合した。酢酸ビニ
ルエマルジョン中のアクリル樹脂の含有量(固形分)は
14重量%であった。 【0034】実施例5 水を476部、PVA50部、AE5を221部、酢酸
ビニルモノマー233部とする以外は、実施例1と同様
の条件で酢酸ビニルエマルジョンを乳化重合した。酢酸
ビニルエマルジョン中のアクリル樹脂の含有量(固形
分)は30重量%であった。 【0035】比較例1 水530部、PVA50部、AE6を100部、酢酸ビ
ニルモノマー300部とする以外は、実施例1と同様に
して比較例1の酢酸ビニルエマルジョンを乳化重合し
た。酢酸ビニルエマルジョン中のアクリル樹脂の含有量
は全固形分に対して14重量%であった。 【0036】比較例2 水566部、PVA50部、AE1を20部、酢酸ビニ
ルモノマー344部を使用する以外は、実施例1と同様
にして比較例2の酢酸ビニルエマルジョンを乳化重合し
た。酢酸ビニルエマルジョン中のアクリル樹脂の含有量
は全固形分に対して3重量%であった。 【0037】比較例3 水462部、PVA50部、AE3を250部、酢酸ビ
ニルモノマー218部とする以外は、実施例1と同様に
して比較例3の酢酸ビニルエマルジョンを乳化重合し
た。酢酸ビニルエマルジョン中のアクリル樹脂の含有量
は全固形分に対して34重量%であった。 【0038】比較例4 実施例1に使用した反応容器に水552部、PVA(ケ
ン化度88%、平均重合度500)50部を80℃まで
加熱して溶解させた後、温度を80℃に保ったまま重合
触媒(過硫酸アンモニウム1部を水20部に溶解させた
溶液)と酢酸ビニルモノマー328部を3時間かけて滴
下し乳化重合させた。反応終了後に可塑剤としてジブチ
ルフタレート(以下DBPという)50部を混合して比
較例4のエマルジョンを調製した。 【0039】試験例1 実施例1〜5および比較例1〜4で調製した酢酸ビニル
エマルジョンを使用して常態接着力、耐水接着力、初期
接着力および造膜温度を測定し、表2に示す結果を得
た。 【0040】 【表2】 (1)粘度は、BH型粘度計を用いて、25℃、10回
転で測定した値を示す。 (2)接着力および造膜温度(℃)の測定方法 【0041】接着力の測定法:JIS K 6852の
被着体並びに試験片の作成方法に準じて接着した試験片
を使用して、JISK6804の規定に従って常態およ
び耐水(30℃の水に3時間浸せき)試験をして測定し
た。造膜温度(℃)の測定方法:JISK6804に規
定の最低造膜温度により測定した。初期接着力の測定方
法:5.5mm厚の合板(ラワン材)と12mm厚の中
密度繊維板(MDF)と5.5mm厚の合板(ラワン
材)を図1に示す通りに重ねて接着剤により接着した。
接着剤の塗布量は、150g/m(MDF片側塗
布)、接着面積は80mmx80mm、23℃、0.5
MPaで10分間圧締し、圧締を解いた後直ちにインス
トロン引張試験機により接着力を測定した。 【0042】 【発明の効果】本発明になる水性接着剤組成物は初期接
着力、常態接着力、耐水接着力に優れ、しかも低温下で
も粘度があまり上昇せず造膜性にも優れるため、四季を
通じて何ら問題なく各種の用途に使用できる。しかも内
分泌攪乱作用が疑われているフタル酸ジブチルなどの可
塑剤を含有しないものであるため、使用者が接着剤とし
て木工、紙加工、繊維加工等の各種用途に安心して使用
することができる。 【0043】
【図面の簡単な説明】 【図1】初期接着力の測定法に用いた合板の斜視図 【符号の説明】 1.5.5mm厚の合板 2.12mm厚のMDF 3.5.5mm厚の合板 矢印は割裂荷重方向を示す。
フロントページの続き (72)発明者 石井 直美 兵庫県氷上郡柏原町下小倉960番地 ガ ンツ化成株式会社内 (72)発明者 松本 正幸 兵庫県氷上郡柏原町下小倉960番地 ガ ンツ化成株式会社内 (56)参考文献 特開 平7−292334(JP,A) 特開 平1−242651(JP,A) 特開 平11−349607(JP,A) 特公 昭48−6936(JP,B1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C09J 151/06 C08F 2/22 - 2/30 C08F 265/00 C09J 131/04 - 265/10 C09J 133/00 - 133/26

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】ガラス転移温度0℃以下のアクリル樹脂の
    エマルジョンにポリビニルアルコールを保護コロイドと
    して酢酸ビニルモノマーをシード重合して得られる組成
    物であり、該組成物中の全固形分が25〜65重量%、
    アクリル樹脂の固形分が5〜30%、シード重合させる
    際のアクリル樹脂エマルジョンと酢酸ビニルモノマーの
    固形分換算における使用割合が1:0.4〜20、且つ
    JIS K6804による造膜温度が2℃以下である可
    塑剤を含まない水性接着剤組成物。
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