JP2011129274A - コネクタ - Google Patents

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Abstract

【課題】 薄型化を可能とするZIFタイプのコネクタを提供することを課題とする。
【解決手段】 本コネクタは、導体部を有する被接続物を挿入する第1の挿入孔と、アクチュエータを挿入する第2の挿入孔と、を有するハウジングと、前記ハウジングに並設された複数のコンタクトと、を備え、前記コンタクトは、前記ハウジングの、前記第1の挿入孔に挿入された前記被接続物と平面視で重複しない位置に固定された支持部と、前記支持部と一体的に形成され、前記第1の挿入孔に前記被接続物を挿入後、前記第2の挿入孔に前記アクチュエータを挿入して前記アクチュエータと前記コンタクトが嵌合すると弾性変位する押圧部と、前記支持部及び前記押圧部と一体的に形成され、前記押圧部の弾性変位に連動して弾性変位し、前記被接続物の前記導体部に圧接接続される接点部と、を有する。
【選択図】 図8

Description

本発明は、FFC(Flexible Flat Cable)やFPC(Flexible Printed Circuit)等を接続するためのコネクタに関する。
現在、FFC(Flexible Flat Cable)やFPC(Flexible Printed Circuit)等を接続するためのコネクタには、ZIF(Zero Insertion Force)、NON−ZIF、ストレート、ライトアングル、上接点、下接点等の種類が存在する。これらのコネクタは、製品構造や作業性等を考慮して使い分けられている。
ノートPC(Personal computer)や携帯電話等の小型機器においては製品の薄型化が急速に進んでおり、コネクタに対しても薄型化の要求が強く、特に、薄型化に有利なライトアングルタイプのコネクタの搭載が多くなりつつある。図1及び図2は、従来のライトアングルタイプのコネクタを例示する断面図である。以下、図1及び図2を参照しながら、従来のライトアングルタイプのコネクタの代表的な例について説明する。
図1(a)は、NON−ZIFで上接点のライトアングルタイプのコネクタ103を簡略化して示している。コネクタ103は、コンタクト104とハウジング105とを有し、はんだ102により基板100に固定されている。コンタクト104は、一体的に形成された薄い金属板である。ハウジング105は、絶縁性の樹脂を成形したものであり、FPC挿入孔105xを有する。コンタクト104は、ハウジング105に圧入することで固定されている。
コンタクト104は、主に接点部104a、はんだ付け部104b、圧入部104c及び支持部/圧入部104d(支持部と圧入部が共用になっている部分)に分けることができる。接点部104aは、FPC101と電気的導通を行う部分である。はんだ付け部104bは、はんだ102により基板100とコンタクト104とを固定すると共に電気的に接続する部分である。接点部104a及びはんだ付け部104bを介して、FPC101は基板100と電気的に接続される。圧入部104c及び支持部/圧入部104dは、コンタクト104とハウジング105とを固定する部分である。
支持部/圧入部104dは、接点部104aが変位してFPC101とコンタクト104とが嵌合する際に発生する反力を支える部分でもある。より詳しく説明すると、FPC101を矢印Aの方向からFPC挿入孔105xに挿入すると、接点部104aが上方向に変位してFPC101とコンタクト104とが嵌合する。接点部104aが変位してFPC101とコンタクト104とが嵌合する際に反力が発生するため、発生する反力を支える部分が必要となる。発生した反力を支える部分がないと、はんだ付け部104bに反力が加わり、はんだ102が基板100から剥離する虞が生じる。そこで、支持部/圧入部104dを設け、FPC101とコンタクト104とが嵌合する際に発生する反力を支持部/圧入部104dで支え、はんだ付け部104bに反力が加わることを防止している。
図1(b)は、ZIFで上接点のライトアングルタイプのコネクタ203を簡略化して示している。コネクタ203は、コンタクト204とハウジング205とアクチュエータ206とを有し、はんだ102により基板100に固定されている。コンタクト204は、一体的に形成された薄い金属板である。ハウジング205は、絶縁性の樹脂を成形したものであり、FPC挿入孔205xを有する。コンタクト204は、ハウジング205に圧入することで固定されている。アクチュエータ206は、矢印Bの方向に移動可能な状態でハウジング205に固定されており、矢印Bの方向に操作(移動)することで、FPC101とコンタクト204とを嵌合させる部材である。なお、コネクタ203は、アクチュエータ206がFPC挿入孔205xに近い側に設けられたフロントフリップタイプのコネクタである。
コンタクト204は、主に接点部204a、はんだ付け部204b、圧入部204c及び支持部/圧入部204d(支持部と圧入部が共用になっている部分)に分けることができる。接点部204aは、FPC101と電気的導通を行う部分である。はんだ付け部204bは、はんだ102により基板100とコンタクト204とを固定すると共に電気的に接続する部分である。接点部204a及びはんだ付け部204bを介して、FPC101は基板100と電気的に接続される。圧入部204c及び支持部/圧入部204dは、コンタクト204とハウジング205とを固定する部分である。
支持部/圧入部204dは、接点部204aが変位してFPC101とコンタクト204とが嵌合する際に発生する反力を支える部分でもある。より詳しく説明すると、FPC101を矢印Aの方向からFPC挿入孔205xに挿入後、アクチュエータ206をCを支点として矢印Bの方向に回転させると、接点部204aが上方向に変位してFPC101とコンタクト204とが嵌合する。接点部204aが変位してFPC101とコンタクト204とが嵌合する際に反力が発生するため、発生する反力を支える部分が必要となる。発生した反力を支える部分がないと、はんだ付け部204bに反力が加わり、はんだ102が基板100から剥離する虞が生じる。そこで、支持部/圧入部204dを設け、FPC101とコンタクト204とが嵌合する際に発生する反力を支持部/圧入部204dで支え、はんだ付け部204bに反力が加わることを防止している。
図1(c)は、ZIFで上接点のライトアングルタイプのコネクタ303を簡略化して示している。コネクタ303は、コンタクト304とハウジング305とアクチュエータ306とを有し、はんだ102により基板100に固定されている。コンタクト304は、一体的に形成された薄い金属板である。ハウジング305は、絶縁性の樹脂を成形したものであり、FPC挿入孔305xを有する。コンタクト304は、ハウジング305に圧入することで固定されている。アクチュエータ306は、矢印Cの方向に回動可能な状態でハウジング305に固定されており、矢印Cの方向に操作(回動)することで、FPC101とコンタクト304とを嵌合させる部材である。なお、コネクタ303は、アクチュエータ306がFPC挿入孔305xから遠い側に設けられたバックフリップタイプのコネクタである。
コンタクト304は、主に接点部304a、はんだ付け部304b、圧入部304c及び支持部/圧入部304d(支持部と圧入部が共用になっている部分)に分けることができる。接点部304aは、FPC101と電気的導通を行う部分である。はんだ付け部304bは、はんだ102により基板100とコンタクト304とを固定すると共に電気的に接続する部分である。接点部304a及びはんだ付け部304bを介して、FPC101は基板100と電気的に接続される。圧入部304c及び支持部/圧入部304dは、コンタクト304とハウジング305とを固定する部分である。
支持部/圧入部304dは、接点部304aが変位してFPC101とコンタクト304とが嵌合する際に発生する反力を支える部分でもある。より詳しく説明すると、FPC101を矢印Aの方向からFPC挿入孔305xに挿入後、アクチュエータ306を矢印Cの方向に回動させると、接点部304aが下方向に変位してFPC101とコンタクト304とが嵌合する。接点部304aが変位してFPC101とコンタクト304とが嵌合する際に反力が発生するため、発生する反力を支える部分が必要となる。発生した反力を支える部分がないと、はんだ付け部304bに反力が加わり、はんだ102が基板100から剥離する虞が生じる。そこで、支持部/圧入部304dを設け、FPC101とコンタクト304とが嵌合する際に発生する反力を支持部/圧入部304dで支え、はんだ付け部304bに反力が加わることを防止している。
図2は、ZIFで下接点のライトアングルタイプのコネクタ403を簡略化して示している。コネクタ403は、コンタクト404とハウジング405とアクチュエータ406とを有し、はんだ102により基板100に固定されている。コンタクト404は、一体的に形成された薄い金属板である。ハウジング405は、絶縁性の樹脂を成形したものであり、FPC挿入孔405xを有する。コンタクト404は、ハウジング405に圧入することで固定されている。アクチュエータ406は、矢印Dの方向に移動可能な状態にされており、矢印Dの方向に操作(移動)することで、FPC101とコンタクト404とを嵌合させる部材である。
コンタクト404は、主に接点部404a、はんだ付け部404b、圧入部404c、支持部404d及び押圧部404eに分けることができる。接点部404aは、FPC101と電気的導通を行う部分である。はんだ付け部404bは、はんだ102により基板100とコンタクト404とを固定すると共に電気的に接続する部分である。接点部404a及びはんだ付け部404bを介して、FPC101は基板100と電気的に接続される。圧入部404cは、コンタクト404とハウジング405とを固定する部分である。押圧部404eは、押圧部404eとハウジング405との間にアクチュエータ406が挿入されると、アクチュエータ406に押されて矢印Eの方向に変位する部分である。
支持部404dは、接点部404aが変位してFPC101とコンタクト404とが嵌合する際に発生する反力を支える部分である。より詳しく説明すると、FPC101を矢印Aの方向からFPC挿入孔405xに挿入後、アクチュエータ406を矢印Dの方向に移動させると、押圧部404eが矢印Eの方向に変位し、更に接点部404aが上方向に変位してFPC101とコンタクト404とが嵌合する。接点部404aが変位してFPC101とコンタクト404とが嵌合する際に反力が発生するため、発生する反力を支える部分が必要となる。発生した反力を支える部分がないと、はんだ付け部404bに反力が加わり、はんだ102が基板100から剥離する虞が生じる。そこで、支持部404dを設け、FPC101とコンタクト404とが嵌合する際に発生する反力を支持部404dで支え、はんだ付け部404bに反力が加わることを防止している。
但し、図2に示すコネクタ403は特殊な構造を有しており、一般的にはアクチュエータの支点はコンタクトにかかる。
実開平7−18386号公報
図1及び図2を参照しながら、ライトアングルタイプのコネクタのNON−ZIFタイプ(図1(a))、ZIFタイプ(図1(b)、図1(c)、図2)について説明した。NON−ZIFタイプはアクチュエータを有さないため薄型化には有利であるが、FPC挿入時にコンタクト間に圧力がかかっているため、FPCが挿入しづらい(作業性が悪い)という問題がある。一方、ZIFタイプではFPCが挿入しづらい(作業性が悪い)という問題がないため、ZIFタイプのコネクタを薄型化したいという要求が強まっている。
又、図1及び図2を参照しながら説明したように、従来のライトアングルタイプのコネクタでは、FPCとコンタクトとが嵌合する際に発生する反力を支持部で受け止めてFPCとコンタクトとの接圧を確保する構造となっている。
しかしながら、図1及び図2に示す従来のライトアングルタイプのコネクタでは、支持部の長手方向はFPC挿入孔に挿入されたFPCの長手方向と略平行で、かつ、支持部の一部分がFPC挿入孔に挿入されたFPCの一部分と平面視で重複する位置に設けられている。そのため、コネクタは支持部の分だけ厚くなる。すなわち、このような支持部の構造がコネクタの薄型化を阻害していた。
そこで、ZIFタイプのコネクタを薄型化したいという要求が強まっている点、及び支持部の構造がコネクタの薄型化を阻害していた点に鑑みて、薄型化を可能とするZIFタイプのコネクタを提供することを課題とする。
本コネクタは、導体部を有する被接続物を挿入する第1の挿入孔と、アクチュエータを挿入する第2の挿入孔と、を有するハウジングと、前記ハウジングに並設された複数のコンタクトと、を備え、前記コンタクトは、前記ハウジングの、前記第1の挿入孔に挿入された前記被接続物と平面視で重複しない位置に固定された支持部と、前記支持部と一体的に形成され、前記第1の挿入孔に前記被接続物を挿入後、前記第2の挿入孔に前記アクチュエータを挿入して前記アクチュエータと前記コンタクトが嵌合すると弾性変位する押圧部と、前記支持部及び前記押圧部と一体的に形成され、前記押圧部の弾性変位に連動して弾性変位し、前記被接続物の前記導体部に圧接接続される接点部と、を有することを要件とする。
開示の技術によれば、薄型化を可能とするZIFタイプのコネクタを提供することができる。
従来のライトアングルタイプのコネクタを例示する断面図(その1)である。 従来のライトアングルタイプのコネクタを例示する断面図(その2)である。 第1の実施の形態に係るコネクタを例示する斜視図である。 第1の実施の形態に係るコネクタを例示する正面図である。 第1の実施の形態に係るコネクタを例示する平面図である。 第1の実施の形態に係るコネクタを例示する右側面図である。 第1の実施の形態に係るコネクタを例示する背面図である。 第1の実施の形態に係るコネクタを例示する図4のA−A線に沿う断面図である。 第1の実施の形態に係るコンタクトを例示する斜視図である。 第1の実施の形態に係るコンタクトを例示する右側面図である。 第1の実施の形態に係るアクチュエータを例示する斜視図である。 第1の実施の形態に係るアクチュエータを例示する右側面図である。 第1の実施の形態に係るアクチュエータの動作について説明するための図である。 第1の実施の形態の変形例1に係るアクチュエータを例示する斜視図である。 第1の実施の形態の変形例1に係るアクチュエータを例示する右側面図である。 第1の実施の形態の変形例1に係るアクチュエータの動作について説明するための図である。 第1の実施の形態の変形例2に係るアクチュエータを例示する斜視図である。 第1の実施の形態の変形例2に係るアクチュエータを例示する右側面図である。 第1の実施の形態の変形例2に係るアクチュエータの動作について説明するための図(その1)である。 第1の実施の形態の変形例2に係るアクチュエータの動作について説明するための図(その2)である。 第1の実施の形態の変形例3に係るアクチュエータの動作を説明するための図である。
以下、図面を参照して、実施の形態の説明を行う。なお、各図において、既に説明した図と同一部分には同一符号を付し、その説明を省略する場合がある。
〈第1の実施の形態〉
図3は、第1の実施の形態に係るコネクタを例示する斜視図である。図4は、第1の実施の形態に係るコネクタを例示する正面図である。図5は、第1の実施の形態に係るコネクタを例示する平面図である。図6は、第1の実施の形態に係るコネクタを例示する右側面図である。図7は、第1の実施の形態に係るコネクタを例示する背面図である。図8は、第1の実施の形態に係るコネクタを例示する図4のA−A線に沿う断面図である。図9は、第1の実施の形態に係るコンタクトを例示する斜視図である。図10は、第1の実施の形態に係るコンタクトを例示する右側面図である。図11は、第1の実施の形態に係るアクチュエータを例示する斜視図である。図12は、第1の実施の形態に係るアクチュエータを例示する右側面図である。図13は、第1の実施の形態に係るアクチュエータの動作について説明するための図である。
図3〜図8を参照するに、コネクタ10は、ハウジング11と、コンタクト12と、アクチュエータ13とを有するZIFで上接点のライトアングルタイプのコネクタである。なお、コネクタ10は、コンタクト12を9個有する9ピンのコネクタを例示しているが、コンタクト12の数は9個には限定されず何個であっても構わない。
ハウジング11は、絶縁性の樹脂を例えば扁平な箱状に成形したものある。ハウジング11には、導体部を有する被接続物であるFFC(Flexible Flat Cable)やFPC(Flexible Printed Circuit)等が挿入される第1の挿入孔11x、アクチュエータ13を挿入する第2の挿入孔11yが設けられている。又、ハウジング11には、コンタクト12を装着する第3の挿入孔11zが、X方向に略一定のピッチ(例えば、0.3mmピッチ)で9個並設されている。ハウジング11の背面側(第1の挿入孔11xと反対側)から第3の挿入孔11zにコンタクト12を挿入(圧入)することにより、コンタクト12をハウジング11に固定することができる。以下、FPC(Flexible Printed Circuit)を例に説明するが、FFC(Flexible Flat Cable)等の場合も同様の説明が当てはまる。
図3〜図10を参照するに、コンタクト12は、第1の挿入孔11xから挿入されるFPCと電気的に導通する導電性端子である。コンタクト12は、例えば幅0.2mm程度の金属板であり、例えばリン青銅等を含む薄い金属板を打ち抜いて成形することができる。コンタクト12は、主に接点部12a、はんだ付け部12b、第1の圧入部12c、第2の圧入部12d、支持部12e及び押圧部12fに分けることができる。又、押圧部12fと対向する部分には、凸部12gが設けられている。
又、コンタクト12は、接点部12aと第2の圧入部12dとを略S字状に屈曲させて連結しているため、ばね性を有する撓み易い形状である。従って、第1の圧入部12cと第2の圧入部12dが固定されている場合に、押圧部12fを矢印Eの方向に少ない操作力で弾性変位させることができる。なお、押圧部12fが矢印Eの方向に弾性変位すると、それに連動して接点部12aは矢印Fの方向に弾性変位する。なお、弾性変位とは、押圧部12f等が外力を加えられているときだけ変位し、外力を取り去ると元の位置に戻ることを意味する。
接点部12aは、第1の挿入孔11xから挿入されるFPCと電気的導通を行う部分である。はんだ付け部12bは、はんだによりコネクタ12を基板等に固定すると共に、コンタクト12と基板等とを電気的に接続する部分である。接点部12a及びはんだ付け部12bを介して、第1の挿入孔11xから挿入されるFPCは基板等と電気的に接続される。第1の圧入部12c及び第2の圧入部12dは、コンタクト12をハウジング11に固定する部分である。支持部12eは、接点部12aが弾性変位して第1の挿入孔11xから挿入されるFPCとコンタクト12とが嵌合する際に発生する反力を支える部分である。詳しくは後述する。
図3〜図12を参照するに、アクチュエータ13は、板状のストッパー部13bの一方の面から楔形状の挿入部13aが突起した形状であり、挿入部13aの正面(コンタクト12の押圧部12fと接する面)には第2の凹部13dが設けられている。又、挿入部13aの背面(コンタクト12の凸部12gと接する面)には第1の凹部13cが設けられている。挿入部13aは、支持部12eと押圧部12fとの間隙に挿入され、アクチュエータ13がロックすると、支持部12eに対して押圧部12fを弾性変位させる。アクチュエータ13の材料としては、例えば絶縁性の樹脂を用いることができる。なお、本明細書において『楔形状の挿入部』とは、少なくとも一部分の幅が、ストッパー部に近い側から遠い側に向かって徐々に狭くなる形状を含んでいる挿入部を指すものとする。コネクタ10に楔形状部を含むアクチュエータ13を設けることにより、フリップ構造のアクチュエータを設けた場合と比べてコネクタ10の実装エリアを小さくすることができる。
アクチュエータ13は、挿入部13aが第2の挿入孔11yに挿入された状態でZ方向に移動可能とされている。アクチュエータ13を、ストッパー部13bがハウジング11と接するまで矢印Dの方向に操作(移動)することで、第1の凹部13c及び第2の凹部13dとコンタクト12の凸部12g及び押圧部12fとが可撓性により係合して嵌合し、アクチュエータ13はロックする。第1の挿入孔11xからFPCが挿入された状態でアクチュエータ13がロックすると、FPC(被接続物の導体部)とコンタクト12とは所定の接圧で接触し保持される。以降、FPCとコンタクト12とが所定の接圧で接触し保持された状態を、圧接接続状態という場合がある。
アクチュエータ13の第1の凹部13c及び第2の凹部13dをコンタクト12の凸部12g及び押圧部12fと嵌合するロック構造であるため、アクチュエータ13をロックする際にクリック感が生じ、作業において嵌合状態(アクチュエータ13がロックされたか否か)を把握することができる。なお、図3〜図8は、アクチュエータ13がロックされている状態を示している。
図3〜図13を参照しながら、アクチュエータの動作について更に詳しく説明する。始めに、アクチュエータ13を矢印Gの方向に操作(移動)し、アクチュエータ13のロックを解除する。次いで、FPC101を矢印Aの方向からハウジング11の第1の挿入孔11xに挿入する。アクチュエータ13のロックが解除された状態では、コンタクト12の接点部12aは、第1の挿入孔11xに挿入されたFPC101とは接触しない位置にある。すなわち、アクチュエータ13のロックが解除された状態では、FPC101を無挿入力(Zero Insertion Force)で第1の挿入孔11xに挿入することができる。
次いで、アクチュエータ13を矢印Dの方向に操作(移動)し、アクチュエータ13の第1の凹部13c及び第2の凹部13dをコンタクト12の凸部12g及び押圧部12fと嵌合させてアクチュエータ13をロックする。この時、コンタクト12の押圧部12fが矢印Eの方向に弾性変位するため、それに連動してコンタクト12の接点部12aは矢印Fの方向に弾性変位する。この時、コンタクト12の接点部12aには矢印Fのように回転方向の力が加わるため、FPC101との接触力が確保され、FPC101とコンタクト12とが圧接接続状態となる。
ところで、接点部12aが弾性変位してFPC101とコンタクト12とが圧接接続状態となる際に反力が発生するため、発生する反力を支える部分が必要となる。発生した反力を支える部分がないと、はんだ付け部12bに反力が加わり、はんだ付け部12bがはんだで基板等に固定されている場合に、はんだが基板等から剥離する虞が生じる。そこで、支持部12eを設け、FPC101とコンタクト12とが圧接接続状態となる際に発生する反力を支持部12eで支え、はんだ付け部12bに反力が加わることを防止している。
前述のように、図1及び図2に示す従来のコネクタでは、支持部の長手方向はFPC挿入孔に挿入されたFPCの長手方向と略平行で、かつ、支持部の一部分がFPC挿入孔に挿入されたFPCの一部分と平面視で重複する位置に設けられている。そして、このような支持部の構造がコネクタの薄型化を阻害していた。
コネクタ10では、支持部12eを長手方向がコネクタ10の厚さ方向(Z方向)を向くように、コネクタ10の後部(ハウジング11の背面側)に固定した。言い換えると、支持部12eを、ハウジング11の第1の挿入孔11xに挿入されたFPC101と平面視で重複しない位置に固定した。その結果、支持部12eは、第1の挿入孔11xに挿入されたFPC101と平面視で重複する部分が全くなくなったため、ハウジング11の底面に対する接点部12aの位置を従来のコネクタよりも下げることが可能となり、コネクタ10の薄型化を実現することができる。
このように、第1の実施の形態では、コネクタの支持部をコネクタの後部(ハウジング11の背面側)に配置する。そして、所定の操作によりコンタクトの接点部に回転方向の力を発生し、コンタクトとFPC等との接触力を確保できるアクチュエータをコネクタの後部(ハウジング11の背面側)に設ける。その結果、支持部は、コネクタに挿入されたFPC等と平面視で重複する部分が全くなくなるため、ハウジングの底面に対する接点部の位置を従来のコネクタよりも下げることが可能となり、コネクタの薄型化を実現することができる。
又、第1の実施の形態のコネクタはZIFタイプであるから、FPC等を無挿入力(Zero Insertion Force)でコネクタに挿入することができるため、FPC等をコネクタに挿入する際の作業性を損なうこともない。
なお、市場に出ているZIFでライトアングルタイプのコネクタの総厚は、最薄のもので0.65mm程度である。第1の実施の形態で説明した支持部の構造を採用することにより0.15mm程度の薄型化を見込むことができ、コネクタの総厚を0.5mm程度にすることが可能となる。コネクタを搭載する製品の小型化、薄型化が進んでいる現状において、コネクタの総厚を0.15mm薄型化することの技術的な意義は大きい。
〈第1の実施の形態の変形例1〉
第1の実施の形態では、コンタクト12に凸部12g及び押圧部12fを設け、アクチュエータ13に第1の凹部13c及び第2の凹部13dを設けた。そして、アクチュエータ13の第1の凹部13c及び第2の凹部13dが、コンタクト12の凸部12g及び押圧部12fと嵌合することにより、アクチュエータ13をロックする構造とした。第1の実施の形態の変形例1では、アクチュエータ13の代わりに、第1の傾斜部23c及び第2の傾斜部23dを有するアクチュエータ23を用いる例を示す。
図14は、第1の実施の形態の変形例1に係るアクチュエータを例示する斜視図である。図15は、第1の実施の形態の変形例1に係るアクチュエータを例示する右側面図である。図16は、第1の実施の形態の変形例1に係るアクチュエータの動作について説明するための図である。図14〜図16を参照するに、第1の実施の形態の変形例1に係るコネクタ20は、アクチュエータ13がアクチュエータ23に置換された点を除いてコネクタ10と同一構造である。以下、コネクタ20について、コネクタ10と同一部分についての説明は省略し、コネクタ10と異なる部分を中心に説明する。
アクチュエータ23は、板状のストッパー部23bの一方の面から楔形状の挿入部23aが突起した形状である。挿入部23aの正面(コンタクト12の押圧部12fと接する面)には第2の傾斜部23dが設けられている。又、挿入部23aの背面(コンタクト12の凸部12gと接する面)には第1の傾斜部23cが設けられている。挿入部23aは、支持部12eと押圧部12fとの間隙に挿入され、アクチュエータ23がロックすると、支持部12eに対して押圧部12fを弾性変位させる。アクチュエータ23の材料としては、例えば絶縁性の樹脂を用いることができる。挿入部23aは、ストッパー部23bに近い側から遠い側に向かう途中で幅(Y方向)が一旦広くなるが、そこからストッパー部23bから遠い側に向かって幅(Y方向)が徐々に狭くなるので『楔形状の挿入部』である。コネクタ20に楔形状部を含むアクチュエータ23を設けることにより、フリップ構造のアクチュエータを設けた場合と比べてコネクタ20の実装エリアを小さくすることができる。
アクチュエータ23は、挿入部23aが第2の挿入孔11yに挿入された状態でZ方向に移動可能とされている。アクチュエータ23を、ストッパー部23bがハウジング11と接するまで矢印Dの方向に操作(移動)することで、第1の傾斜部23c及び第2の傾斜部23dとストッパー部23bの下面とが作る凹部と、コンタクト12の凸部12g及び押圧部12fとが可撓性により係合して嵌合し、アクチュエータ23はロックする。第1の挿入孔11xからFPCが挿入された状態でアクチュエータ23がロックすると、FPCとコンタクト12とは所定の接圧で接触し保持される。
アクチュエータ23の第1の傾斜部23c及び第2の傾斜部23dとストッパー部23bの下面とが作る凹部を、コンタクト12の凸部12g及び押圧部12fと嵌合するロック構造であるため、アクチュエータ23をロックする際にクリック感が生じ、作業において嵌合状態(アクチュエータ23がロックされたか否か)を把握することができる。
次に、アクチュエータ23の動作について更に詳しく説明する。始めに、アクチュエータ23を矢印Gの方向に操作(移動)し、アクチュエータ23のロックを解除する。次いで、FPC101を矢印Aの方向からハウジング11の第1の挿入孔11xに挿入する。アクチュエータ23のロックが解除された状態では、コンタクト12の接点部12aは、第1の挿入孔11xに挿入されたFPC101とは接触しない位置にある。すなわち、アクチュエータ23のロックが解除された状態では、FPC101を無挿入力(Zero Insertion Force)で第1の挿入孔11xに挿入することができる。
次いで、アクチュエータ23を矢印Dの方向に操作(移動)し、アクチュエータ23の第1の傾斜部23c及び第2の傾斜部23dとストッパー部23bの下面とが作る凹部を、コンタクト12の凸部12g及び押圧部12fと嵌合させてアクチュエータ23をロックする。この時、コンタクト12の押圧部12fが矢印Eの方向に弾性変位するため、それに連動してコンタクト12の接点部12aは矢印Fの方向に弾性変位する。この時、コンタクト12の接点部12aには矢印Fのように回転方向の力が加わるため、FPC101との接触力が確保され、FPC101とコンタクト12とが圧接接続状態となる。
このように、第1の傾斜部及び第2の傾斜部を有するアクチュエータを用いた第1の実施の形態の変形例1に係るコネクタについても、第1の実施の形態と同様の効果を奏する。
〈第1の実施の形態の変形例2〉
第1の実施の形態の変形例2では、第1の実施の形態及び第1の実施の形態の変形例1とは形状の異なるアクチュエータを用いる例を示す。第1の実施の形態の変形例2のアクチュエータはロック機構に加えて、アクチュエータがハウジングから抜けることを防止する抜け防止部を有する。
図17は、第1の実施の形態の変形例2に係るアクチュエータを例示する斜視図である。図18は、第1の実施の形態の変形例2に係るアクチュエータを例示する右側面図である。図19及び図20は、第1の実施の形態の変形例2に係るアクチュエータの動作について説明するための図である。図17〜図20を参照するに、第1の実施の形態の変形例2に係るコネクタ30は、アクチュエータ13がアクチュエータ33に置換された点、及びハウジング11に溝11wが設けられた点を除いてコネクタ10と同一構造である。以下、コネクタ30について、コネクタ10と同一部分についての説明は省略し、コネクタ10と異なる部分を中心に説明する。
アクチュエータ33は、板状のストッパー部33bの一方の面から楔形状の挿入部33aが突起した形状である。挿入部33aは、支持部12eと押圧部12fとの間隙に挿入され、アクチュエータ33がロックすると、支持部12eに対して押圧部12fを弾性変位させる。アクチュエータ33の材料としては、例えば絶縁性の樹脂を用いることができる。挿入部33aは、ストッパー部33bに近い側から遠い側に向かって幅(Y方向)が徐々に狭くなる部分を含む形状であるから『楔形状の挿入部』である。コネクタ30に楔形状部を含むアクチュエータ33を設けることにより、フリップ構造のアクチュエータを設けた場合と比べてコネクタ30の実装エリアを小さくすることができる。
挿入部33aの正面(コンタクト12の押圧部12fと接する面)は、一端部(ストッパー部33b側)から他端部(圧入部12d側)に向かって幅(Y方向)が徐々に狭くなる第1の傾斜部33cと、幅(Y方向)の最も狭い部分から他端部(圧入部12d側)に向かって幅(Y方向)が徐々に広くなる第2の傾斜部33dとを有する。挿入部33aの背面(コンタクト12の凸部12gと接する面)は、略Z方向に垂直な面であり、凹部33eが設けられている。
ストッパー部33bはアクチュエータ33の長手方向(X方向)の両端部が挿入部33aよりX方向に突出している(以降、ストッパー部33bの突出部という)。ストッパー部33bの突出部は、アクチュエータ33がロックされた時にハウジング11に設けられた溝11wと嵌合する。ストッパー部33bの突出部が溝11wと嵌合する構造は、アクチュエータ33を押し込んだときに、アクチュエータ33がハウジング11内に潜り込むことを防止するために設けたものである。又、ストッパー部33bの突出部を手で持って引き上げることにより、アクチュエータ33のロックを解除することができる。
アクチュエータ33は、挿入部33aが第2の挿入孔11yに挿入された状態でZ方向に移動可能とされている。アクチュエータ33を、ストッパー部33bの突出部がハウジング11の溝11wと接するまで矢印Dの方向に操作(移動)することで、第1の傾斜部33cがコンタクト12の押圧部12fと接し、押圧部12fを矢印Eの方向に弾性変位させる。この時、凹部33eとコンタクト12の凸部12gとが可撓性により係合して嵌合し、アクチュエータ33はロックする。第1の挿入孔11xからFPCが挿入された状態でアクチュエータ33がロックすると、FPCとコンタクト12とは所定の接圧で接触し保持される。このとき、アクチュエータ33の背面は、支持部12eと密着しているため、FPCとコンタクト12とは所定の接圧で安定して保持される。
アクチュエータ33の凹部33eがコンタクト12の凸部12gと嵌合するロック構造であるため、アクチュエータ33をロックする際にクリック感が生じ、作業において嵌合状態(アクチュエータ33がロックされたか否か)を把握することができる。
次に、アクチュエータ33の動作について更に詳しく説明する。始めに、アクチュエータ33を矢印Gの方向に操作(移動)し、アクチュエータ33のロックを解除する。この時、アクチュエータ33の底部の幅Wは、コンタクト12の凸部12gと押圧部12fの最短部の間隔Wよりも広いため、アクチュエータ33がハウジング11から抜けることを防止できる。すなわち、アクチュエータ33の底部は、抜け防止部として機能する。
次いで、FPC101を矢印Aの方向からハウジング11の第1の挿入孔11xに挿入する。アクチュエータ33のロックが解除された状態では、コンタクト12の接点部12aは、第1の挿入孔11xに挿入されたFPC101とは接触しない位置にある。すなわち、アクチュエータ33のロックが解除された状態では、FPC101を無挿入力(Zero Insertion Force)で第1の挿入孔11xに挿入することができる。
次いで、アクチュエータ33を矢印Dの方向に操作(移動)し、アクチュエータ33の凹部33eをコンタクト12の凸部12gと嵌合させてアクチュエータ33をロックする。この時、第1の傾斜部33cがコンタクト12の押圧部12fと接し、押圧部12fは矢印Eの方向に弾性変位するため、それに連動してコンタクト12の接点部12aは矢印Fの方向に弾性変位する。この時、コンタクト12の接点部12aには矢印Fのように回転方向の力が加わるため、FPC101との接触力が確保され、FPC101とコンタクト12とが圧接接続状態となる。
このように、第1の傾斜部及び第2の傾斜部と凹部とを有するアクチュエータを用いた第1の実施の形態の変形例2に係るコネクタについても、第1の実施の形態と同様の効果を奏するが、更に以下の効果も奏する。すなわち、アクチュエータの底部の幅をコンタクトの凸部と押圧部の最短部の間隔よりも広くした抜け防止部を設けたことにより、アクチュエータのロックを解除する際に、アクチュエータがハウジングから抜けることを防止できる。
〈第1の実施の形態の変形例3〉
第1の実施の形態の変形例3では、柔軟性を有する材料を用いたアクチュエータを用いる例を示す。
図21は、第1の実施の形態の変形例3に係るアクチュエータの動作を説明するための図である。図21を参照するに、第1の実施の形態の変形例3に係るコネクタ40は、アクチュエータ13がアクチュエータ43に置換された点を除いてコネクタ10と同一構造である。以下、コネクタ40について、コネクタ10と同一部分についての説明は省略し、コネクタ10と異なる部分を中心に説明する。
コネクタ40において、アクチュエータ43の構造は、第1の実施の形態に係るアクチュエータ13の構造と同一である。ただし、アクチュエータ43には、柔軟性を有する材料が用いられており、コンタクト12が並設されている方向に柔軟性を有する。又、アクチュエータ43はコネクタ40の構成部品としてリフロー炉に入れられるため、リフロー温度(例えば、245℃)において変形等を生じない程度の耐熱性を有する材料でなければならない。更に、コンタクトで生じた反力は支持部と共にアクチュエータ43にもかかるため、アクチュエータ43は反力により永久変形しない程度の強度を有する材料でなければならない。アクチュエータ43の材料は、所定の柔軟性、耐熱性及び強度を有する材料を任意に選択することができるが、好適な材料の一例としてはナイロンを挙げることができる。
次に、アクチュエータ43の動作について説明する。始めに、図21(a)に示すように、アクチュエータ43を矢印Gの方向に操作(移動)してアクチュエータ43のロックを解除し、FPC101を矢印Aの方向からハウジング11の第1の挿入孔11xに挿入する。アクチュエータ43のロックが解除された状態では、コンタクト12の接点部12aは、第1の挿入孔11xに挿入されたFPC101とは接触しない位置にある。すなわち、アクチュエータ43のロックが解除された状態では、FPC101を無挿入力(Zero Insertion Force)で第1の挿入孔11xに挿入することができる。
次いで、図21(b)に示すように、アクチュエータ43の長手方向の一端部を矢印Dの方向に操作(移動)する。アクチュエータ43にはナイロン等の柔軟性を有する材料が用いられているため、アクチュエータ43が弓状にしなり、アクチュエータ43の長手方向の一端部のみがロックされる。更に、アクチュエータ43の長手方向の一端部から他端部に向かって、アクチュエータ43を矢印Dの方向に順次操作(移動)していく。その結果、アクチュエータ43は、ファスナーを閉めるように、アクチュエータ43の長手方向の一端部から他端部に向かって順次ロックされていき、最終的には、図21(c)に示すように、完全にロックされる。
このように、柔軟性を有する材料を用いたアクチュエータを用いた第1の実施の形態の変形例3に係るコネクタについても、第1の実施の形態と同様の効果を奏するが、更に以下の効果も奏する。すなわち、柔軟性を有する材料を用いたアクチュエータを用いることにより、アクチュエータを端から順次ロックさせていくことができるので、少ない操作力でアクチュエータをロックさせることが可能となり、作業性を向上させることができる。
なお、最近ではコンタクトの数が100を超えるような多極コネクタも用いられており、特にこのような多極コネクタに柔軟性を有する材料を用いたアクチュエータを用いることが有効である。なお、コンタクトの数が増えた場合(多極コネクタの場合)に、アクチュエータを複数個に分割しても構わない。
以上、好ましい実施の形態について詳説したが、上述した実施の形態に制限されることはなく、特許請求の範囲に記載された範囲を逸脱することなく、上述した実施の形態に種々の変形及び置換を加えることができる。
例えば、アクチュエータ23又は33に、アクチュエータ43と同様の柔軟性を有する材料を用いても構わない。
以上の第1の実施の形態及びその変形例を含む実施の形態に関し、更に以下の付記を開示する。
(付記1)
導体部を有する被接続物を挿入する第1の挿入孔と、アクチュエータを挿入する第2の挿入孔と、を有するハウジングと、
前記ハウジングに並設された複数のコンタクトと、を備え、
前記コンタクトは、
前記ハウジングの、前記第1の挿入孔に挿入された前記被接続物と平面視で重複しない位置に固定された支持部と、
前記支持部と一体的に形成され、前記第1の挿入孔に前記被接続物を挿入後、前記第2の挿入孔に前記アクチュエータを挿入して前記アクチュエータと前記コンタクトが嵌合すると弾性変位する押圧部と、
前記支持部及び前記押圧部と一体的に形成され、前記押圧部の弾性変位に連動して弾性変位し、前記被接続物の前記導体部に圧接接続される接点部と、を有するコネクタ。
(付記2)
前記支持部は、長手方向がコネクタの厚さ方向を向くように前記ハウジングに固定された付記1記載のコネクタ。
(付記3)
前記第1の挿入孔は前記ハウジングの正面に設けられ、
前記支持部は前記ハウジングの背面に固定された付記1又は2記載のコネクタ。
(付記4)
前記アクチュエータは、前記支持部と前記押圧部との間隙に挿入され、前記支持部に対して前記押圧部を弾性変位させる楔形状部を含む付記1乃至3の何れか一に記載のコネクタ。
(付記5)
前記楔形状部に、前記支持部と前記押圧部との間隙よりも幅の広い抜け防止部を設けた付記4記載のコネクタ。
(付記6)
前記アクチュエータと前記コンタクトは、前記アクチュエータの有する凹部と前記コンタクトの有する凸部とが可撓性により係合して嵌合する付記1乃至5の何れか一に記載のコネクタ。
(付記7)
前記アクチュエータは前記コンタクトが並設されている方向に柔軟性を有する付記1乃至6の何れか一に記載のコネクタ。
(付記8)
前記アクチュエータと前記コンタクトの嵌合完了時に、前記アクチュエータの背面は、前記支持部と密着している付記1乃至7の何れか一に記載のコネクタ。
10、20、30、40 コネクタ
11 ハウジング
11w 溝
11x 第1の挿入孔
11y 第2の挿入孔
11z 第3の挿入孔
12 コンタクト
12a 接点部
12b はんだ付け部
12c 第1の圧入部
12d 第2の圧入部
12e 支持部
12f 押圧部
12g 凸部
13、23、33、43 アクチュエータ
13a、23a、33a 挿入部
13b、23b、43a ストッパー部
13c 第1の凹部
13d 第2の凹部
23c、33c 第1の傾斜部
23d、33d 第2の傾斜部
33e 凹部
101 FPC

間隔

Claims (5)

  1. 導体部を有する被接続物を挿入する第1の挿入孔と、アクチュエータを挿入する第2の挿入孔と、を有するハウジングと、
    前記ハウジングに並設された複数のコンタクトと、を備え、
    前記コンタクトは、
    前記ハウジングの、前記第1の挿入孔に挿入された前記被接続物と平面視で重複しない位置に固定された支持部と、
    前記支持部と一体的に形成され、前記第1の挿入孔に前記被接続物を挿入後、前記第2の挿入孔に前記アクチュエータを挿入して前記アクチュエータと前記コンタクトが嵌合すると弾性変位する押圧部と、
    前記支持部及び前記押圧部と一体的に形成され、前記押圧部の弾性変位に連動して弾性変位し、前記被接続物の前記導体部に圧接接続される接点部と、を有するコネクタ。
  2. 前記支持部は、長手方向がコネクタの厚さ方向を向くように前記ハウジングに固定された請求項1記載のコネクタ。
  3. 前記第1の挿入孔は前記ハウジングの正面に設けられ、
    前記支持部は前記ハウジングの背面に固定された請求項1又は2記載のコネクタ。
  4. 前記アクチュエータは、前記支持部と前記押圧部との間隙に挿入され、前記支持部に対して前記押圧部を弾性変位させる楔形状部を含む請求項1乃至3の何れか一項記載のコネクタ。
  5. 前記アクチュエータは前記コンタクトが並設されている方向に柔軟性を有する請求項1乃至4の何れか一項記載のコネクタ。
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