JP2011127953A - タイヤ試験装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】タイヤ損失測定の信頼性を向上する。
【解決手段】タイヤ50の回転軸に連結したタイヤモータ18、タイヤの回転軸に加わるトルクを検出するタイヤ軸トルク計15、タイヤ50が圧接されるローラ2、ローラ2の回転軸に連結したローラモータ8、ローラ2の回転軸に加わるトルクを検出するローラ軸トルク計5を設ける。タイヤ軸トルク計15で測定したトルクを加味して求めたタイヤ50の仕事率の差分と、ローラ軸トルク計5で測定したトルクを加味して求めたローラ2の仕事率の差分より仕事率のタイヤ損失を測定する。
【選択図】図1

Description

本発明は、タイヤの各種特性の試験に用いられるタイヤ試験装置に関するものである。
タイヤ試験装置としては、モータによって回転するローラと、回転可能に軸受されたスピンドルと、スピンドルに加わるトルクを検出するロードセルとを備え、スピンドルに固定したタイヤをローラの周面に圧接させてローラと共に回転させながらロードセルで検出したトルクに基づいて、タイヤの転がり抵抗を計測する装置が知られている(たとえば、特許文献1)。
また、タイヤ試験装置としては、ローラを回転する第1のモータと、タイヤを回転する第2のモータを備え、第1のモータと第2のモータを制御して、ローラの周面に圧接させたタイヤを、当該タイヤに制動力または駆動力を与えながら回転させることにより、タイヤのトレッドスプライス部の接着性を評価する装置も知られている(特許文献2)。
特開2004-004598号公報 特開2008-241589号公報
上述した特許文献1のようなタイヤ試験装置によれば、タイヤに任意の負荷を与えた状態でタイヤの転がり抵抗を測定することができない。また、タイヤに負荷を与えた状態では、タイヤのスピンドルに加わるトルクを検出するロードセルのみによっては、転がり抵抗による成分と、タイヤに与えた負荷による成分を分離できないため、正しく転がり抵抗を測定することができない。よって、このようなタイヤ試験装置では、実際の走行状態を模擬した状況下において、転がり抵抗を充分に信頼性高く測定することができない。
また、仕事のタイヤにおける損失は、自動車の燃費性能、環境性能分に直接関わるものであるが、上述したタイヤ試験装置によれば、この仕事のタイヤにおける損失を直接測定することができない。
このため、従来は、仕事のタイヤにおける損失を、上述した特許文献1のようなタイヤ試験装置等により測定したタイヤの転がり抵抗より推定等するより他なく、仕事のタイヤにおける損失を信頼性高く算定することができなかった。
そこで、本発明は、タイヤにおける損失を、より信頼性高く測定することを課題とする。
前記課題達成のために、本発明は、タイヤの試験に用いられる、周面に前記タイヤが圧接されるローラを備えたタイヤ試験装置に、前記タイヤの回転軸に連結したタイヤモータと、前記タイヤの前記回転軸に加わるトルクを検出するタイヤトルク検出部と、前記ローラの回転軸に連結したローラモータと、前記ローラの前記回転軸に加わるトルクを検出するローラトルク検出部と、前記タイヤモータの発生トルクと、前記ローラモータの発生トルクを制御するモータ制御部と、前記タイヤトルク検出部が検出したトルクと、前記ローラトルク検出部が検出したトルクとに少なくとも基づいて、前記タイヤの特性を測定する測定部とを備えたものである。
このようなタイヤ試験装置によれば、タイヤの回転軸に連結したタイヤモータと、ローラの回転軸に連結したローラモータとを備えているので、これらモータの発生トルクを制御することにより、任意の負荷をタイヤに与えた状態で、その試験を行うことができる。
すなわち、たとえば、前記モータ制御部において、前記タイヤを装着した車が実走行した場合に当該タイヤに加わると推定される前記車の走行抵抗相当の負荷がタイヤに加わるように、前記ローラの回転速度に応じて、前記ローラモータの発生トルクを制御することにより、実走行時の車の走行抵抗を模擬する負荷をタイヤに与えながら試験を行うことができるようになる。
また、このようなタイヤ試験装置によれば、前記タイヤの前記回転軸に加わるトルクを検出する前記タイヤトルク検出部と、前記ローラの前記回転軸に加わるトルクを検出する前記ローラトルク検出部とを備えているので、これら検出部で検出したトルクに基づいて、ローラから任意の負荷がタイヤに加えられている状態においても、タイヤの損失による成分と、ローラからタイヤに加えられている成分とを分離して、前記タイヤの特性を信頼性高く測定することができるようになる。
すなわち、このようなタイヤ試験装置において、タイヤにおいて損失する仕事率を測定する場合には、前記タイヤの回転速度を検出するタイヤ回転計と、前記ローラの回転速度を検出するローラ回転計とを備え、前記測定部において、前記タイヤトルク検出部が検出したトルクの増減分を含むように求めた前記タイヤのトルクと、前記タイヤ回転計が検出した前記タイヤの回転速度より求まるタイヤの角速度とを乗算して求めた前記タイヤの仕事率と、前記ローラトルク検出部が検出したトルクの増減分を含むように求めた前記ローラのトルクと、前記ローラ回転計が検出した前記ローラの回転速度より求まるローラの角速度とを乗算して求めた前記ローラの仕事率との差を、タイヤにおいて損失する仕事率として測定するようにすることができる。
また、このようなタイヤ試験装置において、さらに、前記測定部において、前記タイヤの仕事率を積分して得られる前記タイヤの仕事量と、前記ローラの仕事率を積分して得られる前記ローラの仕事量との差を、タイヤにおいて損失する仕事量として測定するようにすることもできる。
また、以上のようなタイヤ試験装置において、タイヤの損失抵抗または転がり摩擦抵抗を測定する場合には、前記測定部において、前記タイヤトルク検出部が検出したトルクの増減分を含むように求めた前記タイヤのトルクと前記タイヤの半径とから求まる当該タイヤの周面において働く力と、前記ローラトルク検出部が検出したトルクの増減分を含むように求めた前記ローラのトルクと前記ローラの半径とから求まる当該ローラの周面において働く力との差を、前記タイヤの損失抵抗または転がり摩擦抵抗として算出するようにすればよい。
また、以上のようなタイヤ試験装置において、タイヤの転がり摩擦抵抗係数を算出する場合には、前記測定部において、前記タイヤトルク検出部が検出したトルクの増減分を含むように求めた前記タイヤのトルクと前記タイヤの半径とから求まる当該タイヤの周面において働く力と、前記ローラトルク検出部が検出したトルクの増減分を含むように求めた前記ローラのトルクと前記ローラの半径とから求まる当該ローラの周面において働く力との差を、前記タイヤの前記ローラに対する荷重で除算して、前記タイヤの転がり摩擦抵抗係数を算出するようにすればよい。
なお、以上の各タイヤ試験装置において、前記測定部は、前記タイヤのトルクを、前記タイヤトルク検出部が検出したトルクと、前記タイヤの寄生トルクと、前記タイヤ回転計が検出した前記タイヤの回転速度より求まる前記タイヤの角加速度と前記タイヤの慣性モーメントとより算出される前記タイヤの回転慣性トルクとを加算して求め、前記ローラのトルクを、前記ローラトルク検出部が検出したトルクと、前記ローラの寄生トルクと、前記ローラ回転計が検出した前記ローラの回転速度より求まる前記ローラの角加速度と前記ローラの慣性モーメントとより算出される前記ローラの回転慣性トルクとを加算して求めるようにしてよい。
また、以上の各タイヤ試験装置において、前記タイヤトルク検出部を、前記タイヤの回転軸に加わる捻り方向のトルクを検出する第1の軸トルク計を用いて構成し、前記ローラトルク検出部は、前記ローラの回転軸に加わる捻り方向のトルクを検出する第2の軸トルク計を用いて構成するようにしてもよい。
以上のように本発明によれば、タイヤにおける損失を、より信頼性高く測定することができるようになる。
本発明の実施形態に係るタイヤ試験装置の構成を示す図である。 本発明の実施形態に係るタイヤ試験装置の制御部の構成を示すブロック図である。 本発明の実施形態に係るタイヤ特性の算出に用いるパラメータを示す図である。
以下、本発明の実施形態について説明する。
図1a1-a4に、本実施形態に係るタイヤ試験装置の構成を示す。
ここで、図1a4はタイヤ試験装置の斜視図であり、図1a4中に示すように上下前後左右を定義するものとして、図1a1はタイヤ試験装置を右方より見たようすを、図1a2はタイヤ試験装置を上方より見たようすを、図1a3はタイヤ試験装置を左方より見たようすを表している。
図示するように、タイヤ試験装置は、ベース1、ローラ2、ローラ2に連結されたローラシャフト3、ローラシャフト3を回動可能に支持する、ベース1に固定されたローラシャフト軸受4、ローラシャフト3に加わる軸回り(捻れ方向)のトルクを検出するローラ軸トルク計5、ローラシャフト3の角回転速度を検出するローラ回転計6、ローラシャフト3に固定されたローラ用プーリ7、ベース1に固定されたローラモータ8、ローラモータ8の回転軸に固定されたローラモータプーリ9とローラ用プーリ7とに巻回されたローラ用ベルト10とを備えている。そして、このような構成によって、ローラモータ8の発生トルクがローラ2に伝達され、ローラモータ8の回転に伴いローラ2が回転するようになっている。
また、タイヤ試験装置は、ベース1に対して前後に移動可能に、二本のガイドシャフト11により支持されたステージ12を備えている。
そして、ステージ12上には、被試験体であるタイヤ50が一端に固定されるタイヤシャフト13、タイヤシャフト13を回動可能に支持する、ステージ12に固定されたタイヤシャフト軸受14、タイヤシャフト13に加わる軸回り(捻れ方向)のトルクを検出するタイヤ軸トルク計15、タイヤシャフト13の角回転速度を検出するタイヤ回転計16、タイヤシャフト13に固定されたタイヤ用プーリ17、ステージ12に固定されたタイヤモータ18、タイヤモータ18の回転軸に固定されたタイヤモータプーリ19とタイヤ用プーリ17とに巻回されたタイヤ用ベルト20とを備えている。そして、このような構成によって、タイヤモータ18の発生トルクがタイヤ50に伝達され、タイヤモータ18の回転に伴いタイヤ50が回転するようになっている。
また、タイヤ試験装置は、図1bに示すように、ベース1の内部にアクチュエータ21を備えており、アクチュエータ21で、ステージ12の下部を押し引きすることにより、ステージ12をベース1に対して前後方向に移動したり、タイヤ50の周面をローラ2の周面に任意の力で押しつけて圧接することができるようになっている。
ここで、このような構成によれば、タイヤ50の周面をローラ2の周面に任意の力で圧接した状態で、タイヤモータ18とローラモータ8との発生トルクを制御することにより、タイヤ50を所望の回転速度で、所望の負荷を与えながら回転することができるようになる。
さて、このようなローラモータ8やタイヤモータ18の制御や、タイヤ50の各種特性の測定を行うために、図1においては図示を省略した制御部を備えている。
図2に、この制御部の構成を示す。
図示するように、制御部は、回転数算出部101、タイヤトルクPI制御部102、負荷算出部103、ローラトルクPI制御部104、タイヤ特性算出部105とを備えている。
ここで、回転数算出部101は、各時点において、予め定めた車速のスケジュールが規定する現時点の目標車速を求めると共に、求めた目標車速をタイヤ50の角速度に換算し目標角速度として出力する。タイヤトルクPI制御部102は、回転数算出部101が出力した目標角速度と、タイヤ回転計16で計測した現在のタイヤ50の角速度ωtrとの偏差が無くなるように、PI制御もしくはPID制御によって、タイヤモータ18の発生トルクを制御する。
負荷算出部103は、ローラ回転計6で計測した現在のローラ2の角速度ωdyや角速度ωdyの変化より求まる角加速度に基づいて、タイヤ50を使用する車両として仮想した仮想車両の、空気抵抗等の各種抵抗を含んだ走行抵抗を目標負荷として算出する。そして、ローラトルクPI制御部104は、負荷算出部103が算出した目標負荷と、ローラ軸トルク計5が検出したトルクTdyより求まる現在ローラがタイヤ50に与えている負荷との偏差が無くなるように、PI制御もしくはPID制御によって、ローラモータ8の発生トルクを制御する。なお、車の空気抵抗相当分の負荷Raは、当該試験において、タイヤ50が使用されると想定した車の前面投影面積をS、空気抵抗係数をCd、空気密度をpとして、車速Vに対して、
Ra = (Cd×p/2)×S×V2として求める。
また、ローラ2の角速度ωdyとローラ2の半径より求まるローラ2の周速度を車速Vとすることにより求める。
次に、タイヤ特性算出部105は、以下のようにして、タイヤ50の損失抵抗/転がり摩擦抵抗、タイヤ50の転がり摩擦係数、タイヤ50の損失仕事率、タイヤ50の損失仕事量を算出する。
ここで、図3に示すように、ローラ軸トルク計5が検出したトルクが表すタイヤ50によってローラ2に与えられているトルクをTdy、ローラの軸受の転がり抵抗やローラの風損抵抗などの、ローラ軸トルク計5で計測できない潜在的なトルクの損失である寄生トルクをTpldy、ローラ2の慣性モーメントをIdy、ローラ回転計6で計測した現在のローラ2の角速度をωdy、ローラ2の角速度ωdyより求まるローラ2の角加速度をδdy、ローラ2の半径をRdyとする。
また、タイヤ軸トルク計15が検出したトルクが表すローラ2によってタイヤ50に与えられているトルクをTtr、タイヤの軸受の転がり抵抗やタイヤの風損抵抗などの、タイヤ軸トルク計15で計測できない潜在的なトルクの損失である寄生トルクをTpltr、タイヤ50の慣性モーメントをItr、タイヤ回転計16で計測した現在のタイヤ50の角速度をωtr、タイヤ50の角速度ωtrより求まるタイヤ50の角加速度をδtr、タイヤ50の半径をRtrとする。
また、アクチュエータ21のステージ12のローラ2方向への押圧力より求まる、タイヤ50のローラ2に対する荷重をLmとする。
この場合、ローラ2の全体のトルクTttldyは、トルクTdyとトルクTpldyと、ローラ2の回転慣性トルクIdy×δdyの和となり、タイヤ50の全体のトルクTttltrは、トルクTtrとトルクTpltrと、タイヤ50の回転慣性トルクItr×δtrの和となる。
よって、ローラ2のトルクTttldyを、ローラ2とタイヤ50の接点において接線方向に働く力Fdyに換算すると、
Fdy= (Tdy+Tpldy+Idy×δdy)/Rdyとなり、
タイヤ50のトルクTttltrを、タイヤ50とローラ2の接点において接線方向に働く力Ftrに換算すると、
Ftr= (Ttr+Tpltr+Itr×δtr)/Rtrとなる。
そして、Fdyはローラ2がタイヤ50から吸収する力と考えられ、タイヤ損失がなければFdyとFtrは一致することになるので、タイヤ特性算出部105は、タイヤ50の損失抵抗/転がり抵抗Frを
Fr=Ftr-Fdyによって求める。
また、タイヤ50の転がり抵抗係数Crを、
Cr= Fr/Lmによって求める。
次に、ローラ2の仕事率Pdyは、ローラ2のトルクTttldyとローラ2の角速度ωdyの積により求まり、タイヤ50の仕事率Ptrは、タイヤ50のトルクTttltrとタイヤ50の角速度ωtrの積により求まるので、各仕事率は、
Pdy= (Tdy+Tpldy+Idy×δdy)×ωdy
Ptr= (Ttr+Tpltr+Itr×δtr)×ωtr
となる。
なお、PdyをFdyによる仕事の仕事率Fdy×Rdy×ωdy、PtrをFtrによる仕事の仕事率Ftr×Rtr×ωtrと捉えても同じであり、
Pdy= (Tdy+Tpldy+Idy×δdy)×ωdy
Ptr= (Ttr+Tpltr+Itr×δtr)×ωtr
と同じ式となる。
そして、タイヤ損失がなければPdyとPtrは一致するので、タイヤ特性算出部105は、タイヤ50の損失仕事率Prを、
Pr=Ptr-Pdyによって求める。
次に、ローラ2の仕事量Wdyは、ローラ2の仕事率Pdyの積分値として求まり、タイヤ50の仕事量Wtrはタイヤ50の仕事率Ptrの積分値として求まるので、
Wdy=∫Pdy
Wtr=∫Ptr
となる。
そこで、タイヤ特性算出部105は、タイヤ50の損失仕事量Wrを
Wr=Wtr-Wdyによって求める。
以上、本発明の実施形態について説明した。
以上のように、本実施形態によれば、実走行を模擬した負荷をタイヤ50に与えながら、タイヤ50の各損失を、より信頼性高く測定することができる。
1…ベース、2…ローラ、3…ローラシャフト、4…ローラシャフト軸受、5…ローラ軸トルク計、6…ローラ回転計、7…ローラ用プーリ、8…ローラモータ、9…ローラモータプーリ、10…ローラ用ベルト、11…ガイドシャフト、12…ステージ、13…タイヤシャフト、14…タイヤシャフト軸受、15…タイヤ軸トルク計、16…タイヤ回転計、17…タイヤ用プーリ、18…タイヤモータ、19…タイヤモータプーリ、20…タイヤ用ベルト、21…アクチュエータ、50…タイヤ、101…回転数算出部、102…タイヤトルクPI制御部、103…負荷算出部、104…ローラトルクPI制御部、105…タイヤ特性算出部。

Claims (9)

  1. タイヤの試験に用いられる、周面に前記タイヤが圧接されるローラを備えたタイヤ試験装置であって、
    前記タイヤの回転軸に連結したタイヤモータと、
    前記タイヤの前記回転軸に加わるトルクを検出するタイヤトルク検出部と、
    前記ローラの回転軸に連結したローラモータと、
    前記ローラの前記回転軸に加わるトルクを検出するローラトルク検出部と、
    前記タイヤモータの発生トルクと、前記ローラモータの発生トルクを制御するモータ制御部と、
    前記タイヤトルク検出部が検出したトルクと、前記ローラトルク検出部が検出したトルクとに少なくとも基づいて、前記タイヤの特性を測定する測定部とを有することを特徴とするタイヤ試験装置
  2. 請求項1記載のタイヤ試験装置であって、
    前記タイヤの回転速度を検出するタイヤ回転計と、
    前記ローラの回転速度を検出するローラ回転計とを備え、
    前記測定部は、前記タイヤトルク検出部が検出したトルクの増減分を含むように求めた前記タイヤのトルクと、前記タイヤ回転計が検出した前記タイヤの回転速度より求まるタイヤの角速度とを乗算して求めた前記タイヤの仕事率と、前記ローラトルク検出部が検出したトルクの増減分を含むように求めた前記ローラのトルクと、前記ローラ回転計が検出した前記ローラの回転速度より求まるローラの角速度とを乗算して求めた前記ローラの仕事率との差を、タイヤにおいて損失する仕事率として測定することを特徴とするタイヤ試験装置。
  3. 請求項2記載のタイヤ試験装置であって、
    前記測定部は、
    前記タイヤのトルクを、前記タイヤトルク検出部が検出したトルクと、前記タイヤの寄生トルクと、前記タイヤ回転計が検出した前記タイヤの回転速度より求まる前記タイヤの角加速度と前記タイヤの慣性モーメントとより算出される前記タイヤの回転慣性トルクとを加算して求め、
    前記ローラのトルクを、前記ローラトルク検出部が検出したトルクと、前記ローラの寄生トルクと、前記ローラ回転計が検出した前記ローラの回転速度より求まる前記ローラの角加速度と前記ローラの慣性モーメントとより算出される前記ローラの回転慣性トルクとを加算して求めることを特徴とするタイヤ試験装置。
  4. 請求項2または3記載のタイヤ試験装置であって、
    前記測定部は、前記タイヤの仕事率を積分して得られる前記タイヤの仕事量と、前記ローラの仕事率を積分して得られる前記ローラの仕事量との差を、タイヤにおいて損失する仕事量として測定することを特徴とするタイヤ試験装置。
  5. 請求項1記載のタイヤ試験装置であって、
    前記測定部は、前記タイヤトルク検出部が検出したトルクの増減分を含むように求めた前記タイヤのトルクと前記タイヤの半径とから求まる当該タイヤの周面において働く力と、前記ローラトルク検出部が検出したトルクの増減分を含むように求めた前記ローラのトルクと前記ローラの半径とから求まる当該ローラの周面において働く力との差を、前記タイヤの損失抵抗または転がり摩擦抵抗として算出することを特徴とするタイヤ試験装置。
  6. 請求項1記載のタイヤ試験装置であって、
    前記測定部は、前記タイヤトルク検出部が検出したトルクの増減分を含むように求めた前記タイヤのトルクと前記タイヤの半径とから求まる当該タイヤの周面において働く力と、前記ローラトルク検出部が検出したトルクの増減分を含むように求めた前記ローラのトルクと前記ローラの半径とから求まる当該ローラの周面において働く力との差を、前記タイヤの前記ローラに対する荷重で除算して、前記タイヤの転がり摩擦抵抗係数を算出することを特徴とするタイヤ試験装置。
  7. 請求項5または6記載のタイヤ試験装置であって、
    前記タイヤの回転速度を検出するタイヤ回転計と、
    前記ローラの回転速度を検出するローラ回転計とを備え、
    前記測定部は、
    前記タイヤのトルクを、前記タイヤトルク検出部が検出したトルクと、前記タイヤの寄生トルクと、前記タイヤ回転計が検出した前記タイヤの回転速度より求まる前記タイヤの角加速度と前記タイヤの慣性モーメントとより算出される前記タイヤの回転慣性トルクとを加算して求め、
    前記ローラのトルクを、前記ローラトルク検出部が検出したトルクと、前記ローラの寄生トルクと、前記ローラ回転計が検出した前記ローラの回転速度より求まる前記ローラの角加速度と前記ローラの慣性モーメントとより算出される前記ローラの回転慣性トルクとを加算して求めることを特徴とするタイヤ試験装置。
  8. 請求項1、2、3、4、5、6または7記載のタイヤ試験装置であって、
    前記モータ制御部は、前記タイヤを装着した車が実走行した場合に当該タイヤに加わると推定される走行負荷が前記タイヤに加わるように、前記ローラの回転速度に応じて、前記ローラモータの発生トルクを制御することを特徴とするタイヤ試験装置。
  9. 請求項1、2、3、4、5、6または7記載のタイヤ試験装置であって、
    前記タイヤトルク検出部は、前記タイヤの前記回転軸に加わる捻り方向のトルクを検出する第1の軸トルク計を用いて構成され、
    前記ローラトルク検出部は、前記ローラの前記回転軸に加わる捻り方向のトルクを検出する第2の軸トルク計を用いて構成されることを特徴とするタイヤ試験装置。
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