JP2011122678A - クラッチ装置 - Google Patents

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    • F16H45/02Combinations of fluid gearings for conveying rotary motion with couplings or clutches with mechanical clutches for bridging a fluid gearing of the hydrokinetic type

Abstract

【課題】入力軸の径及び軸長を大型化させずに4系統の油路を構成することができるクラッチ装置を提供する。
【解決手段】端部から軸方向に形成された孔部20aを有する入力軸20と、入力軸20の外周に配された円筒状のステータシャフト18と、ステータシャフト18の外周に配された円筒状のスリーブ11aと、を備え、ステータシャフト18は、内部油路(溝部18d)を有し、スリーブ11aの内周面とステータシャフト18の外周面との間に形成された隙間を第1の油路31とし、内部油路(溝部18d)を第2の油路32とし、ステータシャフト18の内周面と入力軸20の外周面との間に形成された隙間を第3の油路33とし、入力軸20の孔部20aを第4の油路34とする。
【選択図】図3

Description

本発明は、多系統の油路構造を有するクラッチ装置に関する。
自動変速機を有する車両においては、内燃機関と変速機との間の動力伝達経路上において、クラッチ装置として、ストール状態から直結状態まで連続して内燃機関のトルクを伝達することが可能なトルクコンバータが設けられている。トルクコンバータにおいては、走行時の燃費向上を狙って、ポンプインペラとタービンランナの回転数差が小さいときに、それらを直結して内燃機関とタービンランナの回転数差をなくすロックアップクラッチを有するものがある。このようなロックアップクラッチを有するトルクコンバータには、3系統の油路、すなわち、ポンプインペラとタービンランナとの間にオイルを供給するためのアプライ用油路と、ポンプインペラとタービンランナとの間のオイルを排出するためのリリース用油路と、ロックアップクラッチを作動させるオイルを供給するためのロックアップクラッチ作動用油路と、を有する。
このような3系統の油路を有するトルクコンバータ(クラッチ装置)の油路構造として、特許文献1において、第1の油路(ロックアップクラッチ作動用油路に相当)は、入力軸の中空孔に同心円状に配設されたパイプ部材の中空部を含み、第2の油路(リリース用油路の相当)は、パイプ部材の外周部と入力軸の内周部との間に形成された隙間を含み、第3の油路(アプライ用油路に相当)は、入力軸の外周部と当該外周部と対向するステータシャフトの内周部との間に形成された隙間を含む油路構造が開示されている。
特開2003−28271号公報
ところで、このようなロックアップクラッチを有するトルクコンバータにおいては、内燃機関のアイドリング時の燃料消費量を低減することを狙って、タービンランナとポンプインペラとの間の流体抵抗を低減するために、ポンプインペラを内燃機関から切り離し可能な機構(以降、インペラクラッチ)を有するものがある。このようなインペラクラッチ及びロックアップクラッチを有するトルクコンバータには、アプライ用油路、リリース用油路、及びロックアップクラッチ作動用油路に、インペラクラッチを作動させるオイルを供給するためのインペラクラッチ作動油路を加えた計4系統の油路が必要である。
トルクコンバータにおいて4系統の油路を構成するために、特許文献1の油路構造を以下のように改造することが考えられる(改造例)。例えば、第1の油路(ロックアップクラッチ作動用油路に相当)は、パイプ部材の中空部に同心円状に配設された第2パイプ部材の中空部を含み、第2の油路(リリース用油路の相当)は、入力軸の中空孔に同心円状に配設されたパイプ部材の内周部と第2パイプ部材の外周部との間に形成された隙間を含み、第3の油路(アプライ用油路に相当)は、パイプ部材の外周部と入力軸の内周部との間に形成された隙間を含み、第4の油路(インペラクラッチ作動用油路に相当)は、入力軸の外周部と当該外周部と対向するステータシャフトの内周部との間に形成された隙間を含む油路構造とすることが考えられる。
しかしながら、特許文献1に記載の油路構造のようにパイプ部材を入力軸の中空孔に配設する構成では、入力軸の径が大型化してしまう。また、特許文献1に記載の油路構造の改造例のように第2パイプ部材をパイプ部材の中空部に配設して4系統の油路を構成すると、入力軸の径がさらに大型化してしまう。
また、特許文献1に記載の油路構造の改造例のように第2パイプ部材をパイプ部材の中空部に配設して4系統の油路を構成すると、特許文献1の図2の通路孔1c、1dのような通路孔を追加しなければならない。このような通路孔は入力軸の軸方向にずれた位置に設ける必要があるため、入力軸の軸長が大型化してしまう。また、このような通路孔を追加すると、隣り合う通路孔間にシール部材を追加して配設する必要があるため、入力軸の軸長がさらに大型化してしまう。
本発明の主な課題は、入力軸の径及び軸長を大型化させずに4系統の油路を構成することができるクラッチ装置を提供することである。
本発明の一視点においては、クラッチ装置において、端部から軸方向に形成された孔部を有する入力軸と、前記入力軸の外周に配された円筒状のステータシャフトと、前記ステータシャフトの外周に配された円筒状のスリーブと、を備え、前記ステータシャフトは、内部油路を有し、前記スリーブの内周面と前記ステータシャフトの外周面との間に形成された隙間を第1の油路とし、前記内部油路を第2の油路とし、前記ステータシャフトの内周面と前記入力軸の外周面との間に形成された隙間を第3の油路とし、前記入力軸の前記孔部を第4の油路とすることを特徴とする。
本発明の前記クラッチ装置において、前記クラッチ装置は、内燃機関からの回転動力が入力されるポンプインペラと、回転する前記ポンプインペラからのオイルを受けて入力軸に向けて回転動力を伝達するタービンランナと、前記ポンプインペラとタービンランナとの間の内周寄りに配されるとともにワンウェイクラッチを介して前記ステータシャフトに接続されたステータと、前記内燃機関から前記ポンプインペラへの回転動力伝達を断接可能なインペラクラッチと、前記内燃機関から前記タービンランナへの回転動力伝達を断接可能なロックアップクラッチと、を有するトルクコンバータであり、前記第1の油路は、前記インペラクラッチを作動させるオイルを供給するためのインペラクラッチ作動用油路の一部であり、前記第2の油路は、前記ポンプインペラと前記タービンランナとの間にオイルを供給するためのアプライ用油路の一部であり、前記第3の油路は、前記ポンプインペラと前記タービンランナとの間のオイルを排出するためのリリース用油路の一部であり、前記第4の油路は、前記ロックアップクラッチを作動させるオイルを供給するためのロックアップクラッチ作動用油路の一部であることが好ましい。
本発明の前記クラッチ装置において、前記ステータシャフトは、シャフト本体の外周に円筒状のカバーが密着固定された組立体であり、前記シャフト本体は、外周面の一部に溝部を有し、前記カバーは、前記シャフト本体の外周にて前記溝部の中間部分を覆うように配され、前記内部油路は、前記シャフト本体の前記溝部と前記カバーとの間に形成された隙間よりなることが好ましい。
本発明の前記クラッチ装置において、前記シャフト本体及び前記カバーの一部は、前記トルクコンバータと変速機の間に配されたポンプカバーの内周に密着固定されていることが好ましい。
本発明の前記クラッチ装置において、前記シャフト本体の一部は、前記トルクコンバータと変速機の間に配されたポンプカバーの内周に密着固定され、前記カバーの端部と前記ポンプカバーとの間にシールが介在していることが好ましい。
本発明の前記クラッチ装置において、前記カバーは、前記トルクコンバータと変速機の間に配されたポンプカバーと一体化されていることが好ましい。
本発明の前記クラッチ装置において、前記内部油路は、ドリル孔で形成されていることが好ましい。
本発明の前記クラッチ装置において、前記ステータシャフトは、シャフト本体の内周に円筒状のカバーが密着固定された組立体であり、前記シャフト本体は、内周面の一部に溝部を有するとともに、内部において前記溝部に通ずる孔部を有し、前記カバーは、前記シャフト本体の内周にて前記溝部の全体を覆うように配され、前記内部油路は、前記溝部と前記カバーとの間に形成された隙間、及び、前記シャフト本体の前記孔部であることが好ましい。
本発明の前記クラッチ装置において、前記ステータシャフトと前記スリーブとの間の隙間を封止することにより前記第1の油路と前記第2の油路とを分離するシールを備えることが好ましい。
本発明の前記クラッチ装置において、前記ステータシャフトは、前記内部油路と分離された他の内部油路を有し、前記他の内部油路は、前記スリーブの内周面と前記ステータシャフトの外周面との間に形成された隙間に通じており、前記第1の油路は、前記スリーブの内周面と前記ステータシャフトの外周面との間に形成された隙間、及び、前記他の内部油路よりなることが好ましい。
本発明の前記クラッチ装置において、前記クラッチ装置は、内燃機関からの回転動力が入力されるポンプインペラと、回転する前記ポンプインペラからのオイルを受けて入力軸に向けて回転動力を伝達するタービンランナと、前記ポンプインペラとタービンランナとの間の内周寄りに配されるとともにワンウェイクラッチを介して前記ステータシャフトに接続されたステータと、前記内燃機関から前記ポンプインペラへの回転動力伝達を断接可能なインペラクラッチと、前記内燃機関から前記タービンランナへの回転動力伝達を断接可能なロックアップクラッチと、を有し、前記第1の油路は、前記ポンプインペラと前記タービンランナとの間にオイルを供給するためのアプライ用油路の一部であり、前記第2の油路は、前記インペラクラッチを作動させるオイルを供給するためのインペラクラッチ作動用油路の一部であり、前記第3の油路は、前記ポンプインペラと前記タービンランナとの間のオイルを排出するためのリリース用油路の一部であり、前記第4の油路は、前記ロックアップクラッチを作動させるオイルを供給するためのロックアップクラッチ作動用油路の一部であることが好ましい。
本発明の前記クラッチ装置において、前記ステータシャフトは、シャフト本体の外周に円筒状のカバーが密着固定された組立体であり、前記シャフト本体は、外周面の一部において互いに分離した第1溝部及び第2溝部を有し、前記カバーは、前記シャフト本体の外周にて前記第1溝部及び前記第2溝部の一部を覆うように配されるとともに、前記第1溝部から前記インペラクラッチに通ずる第1孔部を有し、前記スリーブの内周面と前記ステータシャフトの外周面との間に形成された隙間から前記第2溝部に通ずる第2孔部を有し、前記内部油路は、前記第1溝部と前記カバーとの間に形成された隙間、及び前記第1孔部よりなり、前記他の内部油路は、前記第2孔部、及び前記第2溝部と前記カバーとの間に形成された隙間よりなることが好ましい。
本発明の前記クラッチ装置において、前記シャフト本体及び前記カバーの一部は、前記トルクコンバータと変速機の間に配されたポンプカバーの内周に密着固定されていることが好ましい。
本発明の前記クラッチ装置において、前記シャフト本体の一部は、前記トルクコンバータと変速機の間に配されたポンプカバーの内周に密着固定され、前記カバーの端部と前記ポンプカバーとの間にシールが介在していることが好ましい。
本発明の前記クラッチ装置において、前記カバーは、前記トルクコンバータと変速機の間に配されたポンプカバーと一体化されていることが好ましい。
本発明の前記クラッチ装置において、前記内部油路及び前記他の内部油路は、ドリル孔で形成され、前記内部油路には、前記第1の油路と前記第2の油路とを分離するボールが圧入固定されていることが好ましい。
本発明の前記クラッチ装置において、前記ステータシャフトは、シャフト本体の内周に円筒状のカバーが密着固定された組立体であり、前記シャフト本体は、内周面の一部において溝部を有するとともに、内部において前記溝部に通ずる第1孔部を有し、内部において前記第1孔部から前記インペラクラッチに通ずる第2孔部を有し、内部において前記第1孔部と分離した第3孔部を有し、内部において前記シャフト本体と前記スリーブとの間の隙間から前記第3孔部に通ずる第4孔部を有し、前記カバーは、前記シャフト本体の内周にて前記溝部の全体を覆うように配され、前記内部油路は、前記溝部と前記カバーとの間に形成された隙間、前記第1孔部、及び前記第2孔部よりなり、前記他の内部油路は、前記第4孔部及び前記第3孔部よりなり、前記第1孔部には、前記第1の油路と前記第2の油路とを分離するボールが圧入固定されていることが好ましい。
本発明の前記クラッチ装置において、前記ステータシャフトと前記スリーブとの間の隙間を封止することにより前記第1の油路と前記第2の油路とを分離する2つのシールを備えることが好ましい。
本発明によれば、ステータシャフトにアプライ用油路の一部となる内部油路を形成することで、従来の3系統の油路構成における入力軸の形状を変更することなく、4系統の油路構成を実現することができ、製造コストを抑えることができる。また、アプライ用油路が入力軸に形成された油路を経由しないので、入力軸の径及び軸長の大型化を防ぐことができる。
本発明の実施例1に係るクラッチ装置の油路構造を説明するための模式図である。 本発明の実施例1に係るクラッチ装置のインペラクラッチ作動油路を説明するための断面図である。 本発明の実施例1に係るクラッチ装置のアプライ用油路を説明するための断面図である。 本発明の実施例1に係るクラッチ装置のリリース用油路を説明するための断面図である。 本発明の実施例1に係るクラッチ装置のロックアップクラッチ作動油路を説明するための断面図である。 本発明の実施例2に係るクラッチ装置のインペラクラッチ作動油路を説明するための断面図である。 本発明の実施例2に係るクラッチ装置のアプライ用油路を説明するための断面図である。 本発明の実施例3に係るクラッチ装置のインペラクラッチ作動油路を説明するための断面図である。 本発明の実施例3に係るクラッチ装置のアプライ用油路を説明するための断面図である。 本発明の実施例4に係るクラッチ装置のインペラクラッチ作動油路を説明するための断面図である。 本発明の実施例4に係るクラッチ装置のアプライ用油路を説明するための断面図である。 本発明の実施例5に係るクラッチ装置のインペラクラッチ作動油路を説明するための断面図である。 本発明の実施例5に係るクラッチ装置のアプライ用油路を説明するための断面図である。 本発明の実施例6に係るクラッチ装置のインペラクラッチ作動油路を説明するための断面図である。 本発明の実施例6に係るクラッチ装置のアプライ用油路を説明するための断面図である。 本発明の実施例7に係るクラッチ装置におけるカバーとポンプカバーとの間のシールを説明するための断面図である。 本発明の実施例8に係るクラッチ装置のインペラクラッチ作動油路を説明するための断面図である。 本発明の実施例8に係るクラッチ装置のアプライ用油路を説明するための断面図である。
本発明の実施形態に係るクラッチ装置では、端部から軸方向に形成された孔部(図3の20a)を有する入力軸(図3の20)と、前記入力軸の外周に配された円筒状のステータシャフト(図3の18)と、前記ステータシャフトの外周に配された円筒状のスリーブ(図3の11a)と、を備え、前記ステータシャフトは、内部油路(図3の18d)を有し、前記スリーブの内周面と前記ステータシャフトの外周面との間に形成された隙間を第1の油路(図3の31)とし、前記内部油路を第2の油路(図3の32)とし、前記ステータシャフトの内周面と前記入力軸の外周面との間に形成された隙間を第3の油路(図3の33)とし、前記入力軸の前記孔部を第4の油路(図3の34)とする。
本発明の実施例1に係るクラッチ装置について図面を用いて説明する。図1は、本発明の実施例1に係るクラッチ装置の油路構造を説明するための模式図である。図2は、本発明の実施例1に係るクラッチ装置のインペラクラッチ作動油路を説明するための断面図である。図3は、本発明の実施例1に係るクラッチ装置のアプライ用油路を説明するための断面図である。図4は、本発明の実施例1に係るクラッチ装置のリリース用油路を説明するための断面図である。図5は、本発明の実施例1に係るクラッチ装置のロックアップクラッチ作動油路を説明するための断面図である。
図1を参照すると、車両は、エンジン1と変速機3との間の動力伝達経路上に、クラッチ装置となるトルクコンバータ2を有する。トルクコンバータ2及び変速機3における係合要素(クラッチ、ブレーキ)は、油圧回路(図示せず)を介して電子制御装置(図示せず)によって制御される。トルクコンバータ2と変速機3との間には、エンジン1の回転動力を利用してオイルパンのオイルを汲み上げて吐き出すオイルポンプ4が配されている。
エンジン1は、例えば、燃料(例えば、ガソリン、軽油などの炭化水素系)の燃焼により回転動力をクランクシャフト1aから出力する内燃機関である(図1参照)。クランクシャフト1aの回転動力は、トルクコンバータ2のコンバータシェル11に伝達される。
トルクコンバータ2は、流体の力学的作用を利用して、入力側のポンプインペラ12と出力側のタービンランナ14との回転差によりトルクの増幅作用を発生させる流体伝動装置である(図1参照)。トルクコンバータ2は、クランクシャフト1aと入力軸20との間の動力伝達経路上に配設されている。トルクコンバータ2は、ポンプインペラ12とタービンランナ14の回転数差が小さいときにタービンランナ14と内燃機関1とを直結可能なロックアップクラッチ15を有するとともに、アイドリング時にポンプインペラ12と内燃機関1とを切り離し可能なインペラクラッチ13を有する。トルクコンバータ2は、インペラクラッチ13を作動させるオイルを供給するためのインペラクラッチ作動用油路31と(図1、図2参照)、ポンプインペラ12とタービンランナ14との間にオイルを供給するためのアプライ用油路32と(図1、図3参照)、ポンプインペラ12とタービンランナ14との間のオイルを排出するためのリリース用油路33と(図1、図4参照)、ロックアップクラッチ15を作動させるオイルを供給するためのロックアップクラッチ作動用油路34と(図1、図5参照)、を有する。トルクコンバータ2は、主な構成部材として、コンバータシェル11と、ポンプインペラ12と、インペラクラッチ13と、タービンランナ14と、ロックアップクラッチ15と、ステータ16と、ワンウェイクラッチ17と、ステータシャフト18と、ダンパ19と、入力軸20と、を有する。
コンバータシェル11は、トルクコンバータ2のケーシングとなるものである(図1参照)。コンバータシェル11は、クランクシャフト1aと常に一体回転する。コンバータシェル11の内部の空間には、トルクコンバータ2の各構成部材やオイルが配されている。コンバータシェル11は、ポンプインペラ12と相対回転可能に構成されているが、インペラクラッチ13が係合することでポンプインペラ12と一体回転する。コンバータシェル11は、タービンランナ14と相対回転可能に構成されているが、ロックアップクラッチ15が係合することでタービンランナ14と一体回転する。
コンバータシェル11は、オイルポンプ4側の端部にて、溶接などによりスリーブ11aと接続され、スリーブ11aと一体に回転する(図1〜図5参照)。スリーブ11aは、円筒状の部材であり、円筒部の外周面の所定の位置から外周側に延在するとともに周方向に連続した突起部を有する。スリーブ11aにおける突起部の外周面は、インペラクラッチ13のピストン13aのスライド面となる。スリーブ11aは、円筒部のエンジン側(図の左側)の部分の外周面にて、ベアリング12bを介してインペラハブ12aを相対回転可能に支持する。スリーブ11aは、円筒部のエンジン側(図の左側)の部分の内周面にて、カバー18bとの間の隙間を封止するシール18cと接している。スリーブ11aは、円筒部の変速機3側(図の右側)の部分がポンプボディ41の内周に挿入されており、ブッシュ45を介してポンプボディ41に回転可能に支持されている。スリーブ11aとポンプボディ41との間におけるブッシュ45よりもエンジン側(図の左側)の隙間は、シール46によって封止されている。スリーブ11aにおける円筒部の変速機3側(図の右側)の先端部は、オイルポンプ4の外歯車43と相対回転不能に係合している。スリーブ11aの内周面とカバー18bの外周面との間の隙間は、インペラクラッチ作動用油路31の一部となる(図2参照)。スリーブ11aは、スリーブ11aの内周面とカバー18bとの間の隙間からインペラクラッチ13の油室13bに通ずる油路11bを有する。油路11bは、インペラクラッチ作動用油路31の一部となる(図2参照)。コンバータシェル11は、エンジン1側の中心部にセンターピース11cが取り付けられている。センターピース11cは、コンバータシェル11をエンジン1のクランクシャフト1aに対して位置合せするためのものである。
ポンプインペラ12は、回転することによりタービンランナ14に向けてオイルを送り出す羽根車である(図1参照)。ポンプインペラ12は、コンバータシェル11と相対回転可能に構成されているが、インペラクラッチ13が係合することでコンバータシェル11と一体回転する。
ポンプインペラ12は、内周端部にてインペラハブ12aに固定され、インペラハブ12aと一体に回転する(図1〜図5参照)。インペラハブ12aは、ベアリング12bを介してスリーブ11aにおける円筒部のエンジン側(図の左側)の部分の外周面に相対回転可能に支持されている。インペラハブ12aとステータ支持部材16aとの間の隙間は、アプライ用油路32の一部となる(図3参照)。インペラハブ12aとステータ支持部材16aとの間の隙間には、軸方向の相対移動を規制するためのスペーサやブッシュが配されている。
インペラクラッチ13は、アイドリング時の燃料消費量を低減することを狙って、タービンランナ14とポンプインペラ12との間の流体抵抗を低減するために、ポンプインペラ12をエンジン1から切り離すクラッチ機構(摩擦係合要素)である(図1参照)。インペラクラッチ13は、係合することでコンバータシェル11の回転動力をポンプインペラ12に伝達する。インペラクラッチ13は、インペラクラッチ作動用油路31及び油圧回路(図示せず)を介して電子制御装置(図示せず)により断続制御される。インペラクラッチ13は、図1のように多板クラッチとする場合は、油室13bに油圧が供給されることでピストン13aが多板クラッチを押付けて係合状態となる。なお、インペラクラッチ13は、多板クラッチの代わりに単板クラッチとしてもよく、単板クラッチとする場合は、油室に油圧が供給されることで非係合状態となる。
インペラクラッチ13は、スリーブ11aにおける突起部の外周面にてスライド可能な環状のピストン13aを有する(図1〜図5参照)。ピストン13aとコンバータシェル11との間の隙間は、インペラクラッチ13を作動させる油室13bとなる。油室13bは、インペラクラッチ作動用油路31と接続されている(図2参照)。
タービンランナ14は、ポンプインペラ12から送り出されたオイルを受けて回転する羽根車である(図1参照)。タービンランナ14は、入力軸20と常に一体回転する。タービンランナ14は、コンバータシェル11と相対回転可能に構成されているが、ロックアップクラッチ15が係合することでコンバータシェル11と一体回転する。
タービンランナ14は、ダンパ19のドリブンプレート19bとともにリベット14cによってタービンハブ14aに連結されており、ドリブンプレート19b及びタービンハブ14aと一体に回転する(図1〜図5参照)。タービンハブ14aは、外周面にて、ロックアップクラッチ15のハブ15e、及びダンパ19のドライブプレート19aの各内周端部を相対回転可能に支持する。タービンハブ14aは、内周面にて、入力軸20と相対回転不能にスプライン係合している。タービンハブ14aとステータ支持部材16bとの間の隙間には、軸方向の相対移動を規制するためのスペーサやブッシュが配されている。タービンハブ14aとハブ15cとの間の隙間には、軸方向の相対移動を規制するためのスペーサやブッシュが配されている。タービンハブ14aは、ポンプインペラ12とタービンランナ14との間の空間から漏れたオイルを、ステータシャフト18の内周面と入力軸20の外周面との間の油路に向けて排出するための油路14bを有する。油路14bは、リリース用油路33の一部となる(図4参照)。
ロックアップクラッチ15は、ポンプインペラ12とタービンランナ14の回転数差が小さいときに、それらを直結してエンジン1とタービンランナ14の回転数差をなくすクラッチ機構(摩擦係合要素)である(図1参照)。ロックアップクラッチ15は、係合することでコンバータシェル11の回転動力をタービンランナ14及び入力軸20に伝達する。ロックアップクラッチ15は、ロックアップクラッチ作動用油路34及び油圧回路(図示せず)を介して電子制御装置(図示せず)により断続制御される。ロックアップクラッチ15は、図1のように多板クラッチとする場合は、油室15bに油圧が供給されることでピストン15aが多板クラッチを押付けて係合状態となる。なお、ロックアップクラッチ15は、多板クラッチの代わりに単板クラッチとしてもよく、単板クラッチとする場合は、油室に油圧が供給されることで非係合状態となる。
ロックアップクラッチ15は、コンバータシェル11に固定されたハブ15cの外周面にてスライド可能な環状のピストン15aを有する(図1〜図5参照)。ピストン15aとコンバータシェル11との間の隙間は、ロックアップクラッチ15を作動させる油室15bとなる。油室15bは、ロックアップクラッチ作動用油路34と接続されている(図5参照)。ハブ15cは、コンバータシェル11にプロジェクション溶接、スポット溶接等で固定されており、内周面にて入力軸20の先端部を相対回転可能に支持している。ハブ15cは、コンバータシェル11との間において、入力軸20の孔部20aの出入口から油室15bに通ずる油路15dを有する。油路15dは、ロックアップクラッチ作動用油路34の一部となる(図5参照)。ロックアップクラッチ15は、クラッチの係合部分からドリブン側の動力伝達部材としてハブ15eを有する。ハブ15eは、リベット19cによってダンパ19のドライブプレート19aと連結されており、ドライブプレート19aと一体に回転する。ハブ15eの内周端面は、タービンハブ14aの外周面にて相対回転可能に支持されている。
ステータ16は、タービンランナ14とポンプインペラ12との間の内周寄りの位置に配され、タービンランナ14から排出されたオイルを整流してポンプインペラ12に還流することでトルク増幅作用を発生させる羽根車である(図1参照)。ステータ16は、ワンウェイクラッチ17及びステータシャフト18を介してオイルポンプ4のポンプカバー42に固定されており、一方向にのみ回転するように構成されている。
ステータ16は、内周端部にてステータ支持部材16aに固定されている(図1〜図5参照)。ステータ支持部材16aは、ワンウェイクラッチ17の回転端に固定されており、ワンウェイクラッチ17の変速機3側の面を覆う。ステータ支持部材16aは、インペラハブ12aとの間の隙間に配されたスペーサやブッシュによって軸方向の移動が規制されている。ステータ支持部材16aには、ステータ支持部材16aに対して回り止めされるとともにスナップピン等で軸方向の移動が規制されるようにステータ支持部材16bが取り付けられている。ステータ支持部材16bは、ワンウェイクラッチ17のエンジン側(図の左側)の面を覆う。ステータ支持部材16bは、タービンハブ14aとの間の隙間に配されたスペーサやブッシュによって軸方向の移動が規制されている。ステータ支持部材16bは、ポンプインペラ12とタービンランナ14との間のオイルを、ステータシャフト18の内周面と入力軸20の外周面との間の油路に向けて排出するための油路16cを有する。油路16cは、リリース用油路33の一部となる(図4参照)。
ワンウェイクラッチ17は、ステータ16を一方向のみに回転許容するクラッチである(図1参照)。ワンウェイクラッチ17の回転端の外周面にはステータ16のステータ支持部材16aが固定されている(図1〜図5参照)。ワンウェイクラッチ17の固定端の内周面は、ステータシャフト18のシャフト本体18aと相対回転不能にスプライン係合している。
ステータシャフト18は、ワンウェイクラッチ17の固定端をポンプカバー42に固定するための円筒状の部材である(図1参照)。ステータシャフト18は、シャフト本体18aの外周にカバー18bが圧入された組立体となっている(図1〜図5参照)。ステータシャフト18には、油路(ここではアプライ用油路32の一部)が形成されている。
シャフト本体18aは、入力軸20の外周に配されている。シャフト本体18aは、オイルポンプ4の内周の位置で入力軸20が段差となっている位置からエンジン側(図の左側)では入力軸20の外周面と所定の間隔をおいて配されており、所定の位置にてブッシュを介して入力軸20に相対回転可能に支持されている。シャフト本体18aは、オイルポンプ4の内周の位置で入力軸20が段差となっている位置から変速機3側ではシール(隣り合う油路を遮断するためのもの)を介して入力軸20に相対回転可能に支持されている。シャフト本体18aの一部は、変速機3内にも延在しており、ブッシュやスペーサを介して入力軸20に対する軸方向片側の移動が規制されるとともに、ブッシュを介して入力軸20に相対回転可能に支持されている。シャフト本体18aは、外周面にて、ブッシュを介して変速機3の所定の部材を相対回転可能に支持する。シャフト本体18aの一部は、カバー18bの一部とともに、ポンプカバー42の内周に密着シールするように圧入固定されている。シャフト本体18aは、ポンプカバー42の内周に圧入されている部分において、ポンプカバー42の油路42cからシャフト本体18aの内周面と入力軸20の外周面との間の隙間に通ずる油路18eを有する(図4参照)。油路18eは、リリース用油路33の一部となる。シャフト本体18aは、ポンプカバー42の内周に圧入されている部分において、ポンプカバー42の油路42dから入力軸20の孔部20bに通ずる油路18fを有する(図5参照)。油路18fは、ロックアップクラッチ作動用油路34の一部となる。シャフト本体18aの外周面には、ポンプカバー42の油路42bからインペラハブ12a付近まで溝部18dが形成されている。シャフト本体18aは、外周における溝部18dの中間部分を覆うカバー18bが密着シールするように圧入固定されている。溝部18dは、アプライ用油路32の一部であり、軸方向の両側がカバー18bで覆われておらず、オイルの出入口となる(図3参照)。シャフト本体18aは、エンジン側(図の左側)の先端部付近にて、ワンウェイクラッチ17の固定端と相対回転不能にスプライン係合している。
カバー18bは、シャフト本体18aの外周における溝部18dの中間部分を覆う円筒状の部材である(図1〜図5参照)。カバー18bは、シャフト本体18aに密着シールするように圧入固定されている。カバー18bは、インペラクラッチ作動用油路31とアプライ用油路32とを分離する(図3参照)。カバー18bの変速機3側の端部は、シャフト本体18aの一部とともに、ポンプカバー42の内周に密着シールするように圧入固定されている。カバー18bの外周面におけるエンジン側(図の左側)の端部付近には、カバー18bとスリーブ11aとの間の隙間を封止するシール18cを保持する。シール18cは、インペラクラッチ作動用油路31とアプライ用油路32とを分離する。カバー18bの中間部分の外周面とスリーブ11aの内周面との間の隙間は、インペラクラッチ作動用油路31の一部となる(図2参照)。
ダンパ19は、ロックアップクラッチ15と入力軸20との間の動力伝達経路上にて、バネ力により入力側と出力側との間に生ずる変動トルクを吸収する機構である(図1参照)。ダンパ19は、リベット19cによってロックアップクラッチ15のハブ15eと連結されたドライブプレート19aと、タービンランナ14とともにリベット14cによってタービンハブ14aに連結されたドリブンプレート19bと、ドライブプレート19aとドリブンプレート19bとが相対回転したときに生ずる変動トルクを吸収するコイルスプリング(図示せず)と、を有する(図1〜図5参照)。
入力軸20は、トルクコンバータ2から変速機3に回転動力を伝達する軸部材である(図1参照)。入力軸20は、変速機3側からコンバータシェル11の内周に挿入されており、エンジン側(図の左側)の端面がコンバータシェル11の壁面と離間している(図1〜図5参照)。入力軸20は、エンジン側(図の左側)の先端部がハブ15cの内周に挿入されており、入力軸20の外周面とハブ15cの内周面との間を封止するシールを保持している。入力軸20は、ハブ15cよりも変速機3側にてタービンハブ14aの内周に配されており、タービンハブ14aと相対回転不能にスプライン係合している。入力軸20は、外周面においてポンプカバー42の内周付近で段差部を有する。入力軸20は、タービンハブ14aよりも変速機3側にてステータシャフト18のシャフト本体18aの内周に配されている。入力軸20の段差部よりもエンジン側(図の左側)では、入力軸20の外周面とシャフト本体18aの内周面とが離間しており、入力軸20とシャフト本体18aとの間にブッシュが介在している。入力軸20の段差部よりもエンジン側(図の左側)における入力軸20の外周面とシャフト本体18aの内周面との間の隙間は、ステータシャフト18(シャフト本体18a)の油路18eと通じており、リリース用油路33の一部となる(図4参照)。入力軸20は、入力軸20の段差部よりも変速機3側において、入力軸20の外周面とシャフト本体18aの内周面との間を封止する複数のシールを保持している。入力軸20は、エンジン側(図の左側)の端面からドリルで軸方向に穴あけされた孔部20aを有する。孔部20aは、ポンプカバー42付近まで形成されている。入力軸20は、入力軸20の段差部よりも変速機3側において、ステータシャフト18(シャフト本体18a)の油路18fから孔部20aに通ずる孔部20bを有する。孔部20a、20bは、ロックアップクラッチ作動用油路34の一部となる(図5参照)。
変速機3は、入力軸20から入力された回転動力を変速して駆動輪(図示せず)に向けて出力する機構である(図1参照)。変速機3では、エンジン1から出力された回転動力が、トルクコンバータ2を介して遊星歯車機構(複数の遊星歯車機構が組み合わさったもの)に入力され、当該遊星歯車機構で変速されて出力される。変速機3は、複数の摩擦係合要素(クラッチ、ブレーキ)の係合・非係合の組合せに応じて複数の変速段を構成する。変速機3における各摩擦係合要素は、油圧回路(図示せず)を介して電子制御装置(図示せず)により断続制御される。
オイルポンプ4は、トルクコンバータ2のコンバータシェル11を介して入力されたエンジン1のクランクシャフト1aの回転動力によりオイルパンのオイルを汲み上げて吐き出すポンプである(図1参照)。オイルポンプ4は、ポンプボディ41のポンプ室41aにおいて外歯車43と内歯車44の噛み合せ部分を使ってオイルを輸送する内接歯車ポンプである(図1〜図5参照)。
ポンプボディ41は、ポンプカバー42と組み合わさって変速機3のケース(図示せず)に固定されている。ポンプボディ41は、内周において、ブッシュ45を介してスリーブ11aを回転可能に支持し、ブッシュ45よりもエンジン側(図の左側)にてポンプボディ41とスリーブ11aとの間がシール46によって封止されている。ポンプボディ41は、ブッシュ45よりも変速機3側にてポンプ室41aが形成されている。ポンプカバー42は、ポンプ室41aの変速機3側を塞ぐカバーである。ポンプカバー42の内周には、シャフト本体18a及びカバー18bの一部が密着シールするように圧入固定されている。ポンプカバー42は、スリーブ11aの内周面とカバー18bの外周面との間の隙間に通ずる油路42aを有する(図2参照)。油路42aは、インペラクラッチ作動用油路31の一部となる。ポンプカバー42は、ステータシャフト18の溝部18dに通ずる油路42bを有する(図3参照)。油路42bは、アプライ用油路32の一部となる。ポンプカバー42は、ステータシャフト18の油路18eに通ずる油路42cを有する(図4参照)。油路42cは、リリース用油路33の一部となる。ポンプカバー42は、ステータシャフト18の油路18fに通ずる油路42dを有する(図5参照)。油路42dは、ロックアップクラッチ作動用油路34の一部となる。外歯車43は、外周面が内歯車44の一部と噛み合い、内周面がスリーブ11aと相対回転不能にスプライン係合する環状の部材である。内歯車44は、内周面にギヤが形成された環状の部材であり、ポンプ室41a内において回転可能に配されている。
インペラクラッチ作動用油路31は、ポンプカバー42の油路42a、カバー18bの中間部分の外周面とスリーブ11aの内周面との間の隙間、スリーブ11aの油路11bを含む(図2参照)。アプライ用油路32は、ポンプカバー42の油路42b、シャフト本体18aの溝部18d、インペラハブ12aとステータ支持部材16aとの間の隙間を含む(図3参照)。リリース用油路33は、ステータ支持部材16bの油路16c、タービンハブ14aの油路14b、シャフト本体18aの内周面と入力軸20の外周面との間の隙間、シャフト本体18aの油路18e、ポンプカバー42の油路42cを含む(図4参照)。ロックアップクラッチ作動用油路34は、ポンプカバー42の油路42b、シャフト本体18aの油路18f、入力軸20の孔部20b及び孔部20a、ハブ15cの油路15dを含む(図5参照)。
実施例1によれば、ステータシャフト18にアプライ用油路32の一部となる油路を形成することで、従来の3系統の油路構成における入力軸20の形状を変更することなく、4系統の油路構成を実現することができ、製造コストを抑えることができる。また、アプライ用油路32が入力軸20に形成された油路を経由しないので、入力軸20の径及び軸長の大型化を防ぐことができる。
本発明の実施例2に係るクラッチ装置について図面を用いて説明する。図6は、本発明の実施例2に係るクラッチ装置のインペラクラッチ作動油路を説明するための断面図である。図7は、本発明の実施例2に係るクラッチ装置のアプライ用油路を説明するための断面図である。
実施例2は、実施例1の変形例であり、ステータシャフト22をシャフト本体(図2〜図5の18a)とカバー(図2〜図5の18b)とからなる組立体としないで一体構成としたものである。その他の構成は、実施例1と同様である。
ステータシャフト22は、外周面において、スリーブ11aの油路11bよりもエンジン側(図の左側)の位置で段差部を有する。ステータシャフト22は、外周面における段差部の側壁面からドリルで軸方向に穴あけされた孔部22cを有する。孔部22cは、ポンプカバー42付近まで形成されている。ステータシャフト22は、ポンプカバー42の油路42bから孔部22cに通ずる孔部22bを有する。孔部22b、22cは、アプライ用油路32の一部となる(図7参照)。ステータシャフト22の外周面における段差部と油路11bとの間の部位は、ステータシャフト22とスリーブ11aとの間の隙間を封止するシール22aを保持する。シール22aは、インペラクラッチ作動用油路31とアプライ用油路32とを分離する。ステータシャフト22の外周面におけるシール22aよりも変速機3側の部位とスリーブ11aの内周面との間の隙間は、インペラクラッチ作動用油路31の一部となる(図6参照)。ステータシャフト22の他の構成は、実施例1のステータシャフト(図2〜図5の18)の構成と同様である。
実施例2によれば、実施例1と同様な効果を奏するとともに、実施例1よりも部品点数を削減することができる。
本発明の実施例3に係るクラッチ装置について図面を用いて説明する。図8は、本発明の実施例3に係るクラッチ装置のインペラクラッチ作動油路を説明するための断面図である。図9は、本発明の実施例3に係るクラッチ装置のアプライ用油路を説明するための断面図である。
実施例3は、実施例1の変形例であり、ステータシャフト24をシャフト本体24aの外周ではなく内周にカバー24bが圧入した組立体としたものである。その他の構成は、実施例1と同様である。
シャフト本体24aは、内周面に段差部を有し、内周面における段差部よりも変速機3側の一部に溝部24eが形成されている。シャフト本体24aには、内周における溝部24eの全体を覆うカバー24bが密着シールするように圧入固定されている。シャフト本体24aは、外周面において、スリーブ11aの油路11bよりもエンジン側(図の左側)の位置で段差部を有する。シャフト本体24aは、外周面における段差部の側壁面から溝部24eに通ずる孔部24fを有する。シャフト本体24aの外周面における段差部と油路11bとの間の部位は、シャフト本体24aとスリーブ11aとの間の隙間を封止するシール24cを保持する。シール24cは、インペラクラッチ作動用油路31とアプライ用油路32とを分離する。シャフト本体24aの外周面におけるシール24cよりも変速機3側の部位とスリーブ11aの内周面との間の隙間は、インペラクラッチ作動用油路31の一部となる(図8参照)。シャフト本体24aは、ポンプカバー42の油路42bから溝部24eに通ずる孔部24dを有する(図9参照)。孔部24d、溝部24e、孔部24fは、アプライ用油路32の一部となる。シャフト本体24aの他の構成は、実施例1のシャフト本体(図2〜図5の18a)の構成と同様である。
カバー24bは、シャフト本体24aの内周における溝部24eの全体を覆う円筒状の部材である(図8、図9参照)。カバー24bは、シャフト本体24aに密着シールするように圧入固定されている。カバー24bは、インペラクラッチ作動用油路31とアプライ用油路32とを分離する(図9参照)。カバー24bの内周面と入力軸20の外周面との間の隙間は、リリース用油路33の一部となる。
実施例3によれば、実施例1と同様な効果を奏する。
本発明の実施例4に係るクラッチ装置について図面を用いて説明する。図10は、本発明の実施例4に係るクラッチ装置のインペラクラッチ作動油路を説明するための断面図である。図11は、本発明の実施例4に係るクラッチ装置のアプライ用油路を説明するための断面図である。
実施例4は、実施例1の変形例であり、ポンプインペラ12とタービンランナ14との間へのオイルの供給と、ポンプボディ41とスリーブ11aとの間に介在しているブッシュ45の潤滑と、を同時に行えるように、ステータシャフト25及びポンプカバー42の構成を変形したものである(図11参照)。その他の構成は、実施例1と同様である。
ステータシャフト25は、シャフト本体25aの外周にカバー25bが圧入された組立体となっている(図10、図11参照)。ステータシャフト25には、複数の油路(ここではインペラクラッチ作動用油路31の一部、アプライ用油路32の一部)が形成されている。
シャフト本体25aの一部は、カバー25bの一部とともに、ポンプカバー42の内周に密着シールするように圧入固定されている。シャフト本体25aの外周面には、ポンプカバー42の油路42aからスリーブ11aの油路11b付近まで溝部25eが形成されている(図10参照)。溝部25eは、ポンプカバー42の油路42aに通じている。シャフト本体25aは、溝部25eと油路42aとが通ずる部分を除く溝部25eの外周面を覆うカバー25bが密着シールするように圧入固定されている。溝部25eとカバー25bとの間の隙間は、インペラクラッチ作動用油路31の一部であり、カバー25bの孔部25f、スリーブ11aの油路11bを介してインペラクラッチ13の油室13bに通じている。シャフト本体25aの外周面には、溝部25eとは別に、カバー25bの中間部からカバー25bのエンジン側(図の左側)の端部を超える箇所まで溝部25hが形成されている(図11参照)。溝部25hは、エンジン側(図の左側)の端部付近がカバー25bで覆われておらず、変速機3側の端部付近でカバー25bの孔部25gを介してスリーブ11aの内周面とカバー25bの外周面との間の隙間に通じている。溝部25hとカバー25bとの間の隙間は、アプライ用油路32の一部となる。シャフト本体25aの他の構成は、実施例1のシャフト本体(図2〜図5の18a)の構成と同様である。
カバー25bは、シャフト本体25aの外周における溝部25e、25hを覆う円筒状の部材である。カバー25bは、シャフト本体25aに密着シールするように圧入固定されている。カバー25bは、インペラクラッチ作動用油路31とアプライ用油路32とを分離する。カバー25bの変速機3側の端部は、シャフト本体25aの一部とともに、ポンプカバー42の内周に密着シールするように圧入固定されている。カバー25bの外周面におけるエンジン側(図の左側)の端部付近には、カバー25bとスリーブ11aとの間の隙間を封止するシール25cを保持する。カバー25bの外周面におけるスリーブ11aの油路11bよりも変速機3側の部分には、カバー25bの外周面とスリーブ11aの内周面との間の隙間を封止するシール25dを保持する。シール25c、25dは、インペラクラッチ作動用油路31とアプライ用油路32とを分離する。カバー25bは、カバー25bの内周面とシャフト本体25aの溝部25eとの間の隙間からスリーブ11aの油路11bに通ずる孔部25fを有する(図10参照)。カバー25bの内周面とシャフト本体25aの溝部25eとの間の隙間、及び孔部25fは、インペラクラッチ作動用油路31の一部となる。カバー25bは、カバー25bの外周面とスリーブ11aの内周面との間におけるシール25dよりも変速機3側にある隙間からカバー25bの内周面とシャフト本体25aの溝部25hとの間の隙間に通ずる孔部25gを有する(図11参照)。カバー25bの外周面とスリーブ11aの内周面との間におけるシール25dよりも変速機3側にある隙間、孔部25g、及び、カバー25bの内周面とシャフト本体25aの溝部25hとの間の隙間は、アプライ用油路32の一部となる。
ポンプカバー42は、ステータシャフト25の溝部25eに通ずる油路42aを有する(図10参照)。油路42aは、インペラクラッチ作動用油路31の一部となる。ポンプカバー42は、スリーブ11aの内周面とカバー18bの外周面との間の隙間、及びブッシュ45に通ずる油路42bを有する(図11参照)。油路42bは、アプライ用油路32の一部となる。
実施例4によれば、ステータシャフト25にインペラクラッチ作動用油路31の一部、及びアプライ用油路32の一部となる油路を形成することで、ポンプインペラ12とタービンランナ14との間へのオイルの供給と、ポンプボディ41とスリーブ11aとの間に介在しているブッシュ45の潤滑と、を同時に行えるようになり、エンジンが回転しているときに常に流れ続けるアプライ用油路32の冷却されたオイル(インペラクラッチ作動用油路31のオイルよりも冷却されたオイル)でブッシュ45が潤滑でき、装置の寿命を向上させることができる。また、従来の3系統の油路構成における入力軸20の形状を変更することなく、4系統の油路構成を実現することができ、製造コストを抑えることができる。また、インペラクラッチ作動用油路31及びアプライ用油路32が入力軸20に形成された油路を経由しないので、入力軸20の径及び軸長の大型化を防ぐことができる。
本発明の実施例5に係るクラッチ装置について図面を用いて説明する。図12は、本発明の実施例5に係るクラッチ装置のインペラクラッチ作動油路を説明するための断面図である。図13は、本発明の実施例5に係るクラッチ装置のアプライ用油路を説明するための断面図である。
実施例5は、実施例4の変形例であり、ポンプインペラ12とタービンランナ14との間へのオイルの供給と、ポンプボディ41とスリーブ11aとの間に介在しているブッシュ45の潤滑と、を同時に行うとともに、ステータシャフト26をシャフト本体(図10、図11の25a)とカバー(図10、図11の25b)とからなる組立体としないで一体構成としたものである。その他の構成は、実施例4と同様である。
ステータシャフト26は、外周面において、スリーブ11aの油路11bよりもエンジン側(図の左側)の位置で段差部を有する。ステータシャフト26は、外周面における段差部の側壁面からドリルで軸方向に穴あけされた孔部26dを有する。孔部26dは、ポンプカバー42付近まで形成されている。孔部26dには、孔部26fよりもエンジン側(図の左側)にてボール26eが密封するように圧入固定されている。ステータシャフト26は、ポンプカバー42の油路42aから孔部26dに通ずる孔部26cを有する。ステータシャフト26は、孔部26dからスリーブ11aの油路11bに通ずる孔部26fを有する。孔部26c、26d、26fは、インペラクラッチ作動用油路31の一部となる(図12参照)。ステータシャフト26は、孔部26dとは別に、外周面における段差部の側壁面からドリルで軸方向に穴あけされた孔部26hを有する。孔部26hは、シール26bよりも変速機3側まで形成されている。ステータシャフト26は、外周面におけるシール26bよりも変速機3側の部位にて、ステータシャフト26の外周面とスリーブ11aの内周面との間の隙間から孔部26hに通ずる孔部26gを有する。ステータシャフト26の外周面とスリーブ11aの内周面との間におけるシール26bよりも変速機3側の隙間、孔部26g、及び孔部26hは、アプライ用油路32の一部となる(図13参照)。ステータシャフト26の外周面における段差部と油路11bとの間の部位は、ステータシャフト26とスリーブ11aとの間の隙間を封止するシール26aを保持する。ステータシャフト26の外周面におけるスリーブ11aの油路11bよりも変速機3側の部分には、ステータシャフト26の外周面とスリーブ11aの内周面との間の隙間を封止するシール26bを保持する。シール26a、26bは、インペラクラッチ作動用油路31とアプライ用油路32とを分離する。ステータシャフト26の他の構成は、実施例4のステータシャフト(図10、図11の25)の構成と同様である。
実施例5によれば、実施例4と同様な効果を奏するとともに、実施例4よりも部品点数を削減することができる。
本発明の実施例6に係るクラッチ装置について図面を用いて説明する。図14は、本発明の実施例6に係るクラッチ装置のインペラクラッチ作動油路を説明するための断面図である。図15は、本発明の実施例6に係るクラッチ装置のアプライ用油路を説明するための断面図である。
実施例6は、実施例4の変形例であり、ポンプインペラ12とタービンランナ14との間へのオイルの供給と、ポンプボディ41とスリーブ11aとの間に介在しているブッシュ45の潤滑と、を同時に行うとともに、ステータシャフト27をシャフト本体27aの外周ではなく内周にカバー27bが圧入した組立体としたものである。その他の構成は、実施例4と同様である。
シャフト本体27aは、内周面に段差部を有し、内周面における段差部よりも変速機3側の一部に溝部27fが形成されている。シャフト本体27aには、内周における溝部27fの全体を覆うカバー27bが密着シールするように圧入固定されている。シャフト本体27aは、外周面において、スリーブ11aの油路11bよりもエンジン側(図の左側)の位置で段差部を有する。シャフト本体27aは、外周面における段差部の側壁面から溝部27fに通ずる孔部27gを有する。孔部27gには、孔部27iよりもエンジン側(図の左側)にてボール27hが密封するように圧入固定されている。シャフト本体27aは、ポンプカバー42の油路42aから溝部27fに通ずる孔部27eを有する。シャフト本体27aは、孔部27gからスリーブ11aの油路11bに通ずる孔部27iを有する。孔部27e、溝部27f、孔部27g、孔部27iは、インペラクラッチ作動用油路31の一部となる(図14参照)。シャフト本体27aは、孔部27gとは別に、外周面における段差部の側壁面からドリルで軸方向に穴あけされた孔部27kを有する。孔部27kは、シール27dよりも変速機3側まで形成されている。シャフト本体27aは、外周面におけるシール27dよりも変速機3側の部位にて、シャフト本体27aの外周面とスリーブ11aの内周面との間の隙間から孔部27kに通ずる孔部27jを有する。シャフト本体27aの外周面とスリーブ11aの内周面との間におけるシール27dよりも変速機3側の隙間、孔部27j、及び孔部27kは、アプライ用油路32の一部となる(図13参照)。シャフト本体27aの外周面における段差部と油路11bとの間の部位は、シャフト本体27aとスリーブ11aとの間の隙間を封止するシール27cを保持する。シャフト本体27aの外周面におけるスリーブ11aの油路11bよりも変速機3側の部分には、シャフト本体27aの外周面とスリーブ11aの内周面との間の隙間を封止するシール27dを保持する。シール27c、27dは、インペラクラッチ作動用油路31とアプライ用油路32とを分離する。シャフト本体27aの他の構成は、実施例4のシャフト本体(図10、図11の25a)の構成と同様である。
カバー27bは、シャフト本体27aの内周における溝部27fの全体を覆う円筒状の部材である(図14、図15参照)。カバー27bは、シャフト本体27aに密着シールするように圧入固定されている。カバー27bは、インペラクラッチ作動用油路31とアプライ用油路32とを分離する。カバー27bの内周面と入力軸20の外周面との間の隙間は、リリース用油路33の一部となる。
実施例6によれば、実施例4と同様な効果を奏する。
本発明の実施例7に係るクラッチ装置について図面を用いて説明する。図16は、本発明の実施例7に係るクラッチ装置におけるカバーとポンプカバーとの間のシールを説明するための断面図である。
実施例7は、実施例1の変形例であり、カバー18bの変速機3側の端部をポンプカバー42の内周に圧入するのではなく、ポンプカバー42のエンジン側(図の左側)の壁面に当接させ、カバー18bとポンプカバー42との間を封止するシール28をポンプカバー42に保持させる構成としたものである。なお、シール28の保持は、カバー18b側であってもよい。その他の構成は、実施例1と同様である。なお、実施例7のようなシール28で封止する構成は、実施例4に適用してもよい。
実施例7によれば、実施例1と同様な効果を奏する。
本発明の実施例8に係るクラッチ装置について図面を用いて説明する。図17は、本発明の実施例8に係るクラッチ装置のインペラクラッチ作動油路を説明するための断面図である。図18は、本発明の実施例8に係るクラッチ装置のアプライ用油路を説明するための断面図である。
実施例8は、実施例4の変形例であり、カバー(図10の18b)とポンプカバー(図10の42)と一体化したものである。その他の構成は、実施例4と同様である。なお、実施例8のようなカバーとポンプカバーを一体化する構成は、実施例1に適用してもよい。
ポンプカバー42は、ポンプ室41aの変速機3側を塞ぐカバーである。ポンプカバー42は、内周部分にて、トルクコンバータ2側に延在した円筒状のカバー部42eを有する。カバー部42eを含むポンプカバー42の内周には、ステータシャフト25のシャフト本体25aの一部が密着シールするように圧入固定されている。ポンプカバー42は、ステータシャフト25の溝部25eに通ずる油路42aを有する(図17参照)。油路42aは、インペラクラッチ作動用油路31の一部となる。ポンプカバー42は、スリーブ11aの内周面とカバー部42eの外周面との間の隙間に通ずる油路42bを有する(図18参照)。油路42bは、アプライ用油路32の一部となる。
カバー部42eは、シャフト本体25aの外周における溝部25e、25hを覆う円筒状の部分である。カバー部42eは、シャフト本体25aに密着シールするように圧接されている。カバー部42eは、インペラクラッチ作動用油路31とアプライ用油路32とを分離する。カバー部42eの変速機3側の端部は、ポンプカバー42の本体部分と一体化されている。カバー部42eの外周面におけるエンジン側(図の左側)の端部付近には、カバー部42eとスリーブ11aとの間の隙間を封止するシール42fを保持する。カバー部42eの外周面におけるスリーブ11aの油路11bよりも変速機3側の部分には、カバー部42eの外周面とスリーブ11aの内周面との間の隙間を封止するシール42gを保持する。シール42f、42gは、インペラクラッチ作動用油路31とアプライ用油路32とを分離する。カバー部42eは、カバー部42eの内周面とシャフト本体25aの溝部25eとの間の隙間からスリーブ11aの油路11bに通ずる孔部42hを有する(図17参照)。カバー部42eの内周面とシャフト本体25aの溝部25eとの間の隙間、及び孔部42hは、インペラクラッチ作動用油路31の一部となる。カバー部42eは、カバー部42eの外周面とスリーブ11aの内周面との間におけるシール42gよりも変速機3側にある隙間からカバー25bの内周面とシャフト本体25aの溝部25hとの間の隙間に通ずる孔部42iを有する(図18参照)。カバー部42eの外周面とスリーブ11aの内周面との間におけるシール42gよりも変速機3側にある隙間、孔部42i、及び、カバー部42eの内周面とシャフト本体25aの溝部25hとの間の隙間は、アプライ用油路32の一部となる。
実施例8によれば、実施例4と同様な効果を奏するとともに、ポンプカバー42にカバー部42bを設けることで、部品点数の削減により、製造コストを抑えることができる。
本発明の全開示(請求の範囲を含む)の枠内において、さらにその基本的技術思想に基づいて、実施形態ないし実施例の変更・調整が可能である。また、本発明の請求の範囲の枠内において種々の開示要素の多様な組み合わせないし選択が可能である。すなわち、本発明は、請求の範囲を含む全開示、技術的思想にしたがって当業者であればなし得るであろう各種変形、修正を含むことは勿論である。
1 エンジン(内燃機関)
1a クランクシャフト
2 トルクコンバータ(クラッチ装置)
3 変速機(自動変速機)
4 オイルポンプ(内接歯車ポンプ)
11 コンバータシェル
11a スリーブ
11b 油路
11c センターピース
12 ポンプインペラ
12a インペラハブ
12b ベアリング
13 インペラクラッチ
13a ピストン
13b 油室
14 タービンランナ
14a タービンハブ
14b 油路
14c リベット
15 ロックアップクラッチ
15a ピストン
15b 油室
15c ハブ
15d 油路
15e ハブ
16 ステータ
16a、16b ステータ支持部材
16c 油路
17 ワンウェイクラッチ
18 ステータシャフト
18a シャフト本体
18b カバー
18c シール
18d 溝部(内部油路)
18e、18f 油路
19 ダンパ
19a ドライブプレート
19b ドリブンプレート
19c リベット
20 入力軸
20a、20b 孔部
22 ステータシャフト
22a シール
22b、22c 孔部(内部油路)
24 ステータシャフト
24a シャフト本体
24b カバー
24c シール
24d 孔部(内部油路)
24e 溝部(内部油路)
24f 孔部(内部油路)
25 ステータシャフト
25a シャフト本体
25b カバー
25c、25d シール
25e 溝部(第1溝部、内部油路)
25f 孔部(第1孔部、内部油路)
25g 孔部(第2孔部、他の内部油路)
25h 溝部(第2溝部、他の内部油路)
26 ステータシャフト
26a、26b シール
26c、26d、26f 孔部(内部油路)
26e ボール
26g、26h 孔部(他の内部油路)
27 ステータシャフト
27a シャフト本体
27b カバー
27c、27d シール
27e 孔部(内部油路)
27f 溝部(内部油路)
27g 孔部(第1孔部、内部油路)
27h ボール
27i 孔部(第2孔部、内部油路)
27j 孔部(第4孔部、他の内部油路)
27k 孔部(第3孔部、他の内部油路)
28 シール
31 インペラクラッチ作動用油路(第1の油路/第2の油路)
32 アプライ用油路(第2の油路/第1の油路)
33 リリース用油路(第3の油路)
34 ロックアップクラッチ作動用油路(第4の油路)
41 ポンプボディ
41a ポンプ室
42 ポンプカバー
42a、42b、42c、42d 油路
42e カバー部
42f、42g シール
42h 孔部(第1孔部、内部油路)
42i 孔部(第2孔部、他の内部油路)
43 外歯車
44 内歯車
45 ブッシュ
46 シール

Claims (18)

  1. 端部から軸方向に形成された孔部を有する入力軸と、
    前記入力軸の外周に配された円筒状のステータシャフトと、
    前記ステータシャフトの外周に配された円筒状のスリーブと、
    を備え、
    前記ステータシャフトは、内部油路を有し、
    前記スリーブの内周面と前記ステータシャフトの外周面との間に形成された隙間を第1の油路とし、
    前記内部油路を第2の油路とし、
    前記ステータシャフトの内周面と前記入力軸の外周面との間に形成された隙間を第3の油路とし、
    前記入力軸の前記孔部を第4の油路とすることを特徴とするクラッチ装置。
  2. 前記クラッチ装置は、内燃機関からの回転動力が入力されるポンプインペラと、回転する前記ポンプインペラからのオイルを受けて入力軸に向けて回転動力を伝達するタービンランナと、前記ポンプインペラとタービンランナとの間の内周寄りに配されるとともにワンウェイクラッチを介して前記ステータシャフトに接続されたステータと、前記内燃機関から前記ポンプインペラへの回転動力伝達を断接可能なインペラクラッチと、前記内燃機関から前記タービンランナへの回転動力伝達を断接可能なロックアップクラッチと、を有するトルクコンバータであり、
    前記第1の油路は、前記インペラクラッチを作動させるオイルを供給するためのインペラクラッチ作動用油路の一部であり、
    前記第2の油路は、前記ポンプインペラと前記タービンランナとの間にオイルを供給するためのアプライ用油路の一部であり、
    前記第3の油路は、前記ポンプインペラと前記タービンランナとの間のオイルを排出するためのリリース用油路の一部であり、
    前記第4の油路は、前記ロックアップクラッチを作動させるオイルを供給するためのロックアップクラッチ作動用油路の一部であることを特徴とする請求項1記載のクラッチ装置。
  3. 前記ステータシャフトは、シャフト本体の外周に円筒状のカバーが密着固定された組立体であり、
    前記シャフト本体は、外周面の一部に溝部を有し、
    前記カバーは、前記シャフト本体の外周にて前記溝部の中間部分を覆うように配され、
    前記内部油路は、前記シャフト本体の前記溝部と前記カバーとの間に形成された隙間よりなることを特徴とする請求項1又は2記載のクラッチ装置。
  4. 前記シャフト本体及び前記カバーの一部は、前記トルクコンバータと変速機の間に配されたポンプカバーの内周に密着固定されていることを特徴とする請求項3記載のクラッチ装置。
  5. 前記シャフト本体の一部は、前記トルクコンバータと変速機の間に配されたポンプカバーの内周に密着固定され、
    前記カバーの端部と前記ポンプカバーとの間にシールが介在していることを特徴とする請求項3記載のクラッチ装置。
  6. 前記カバーは、前記トルクコンバータと変速機の間に配されたポンプカバーと一体化されていることを特徴とする請求項3記載のクラッチ装置。
  7. 前記内部油路は、ドリル孔で形成されていることを特徴とする請求項1又は2記載のクラッチ装置。
  8. 前記ステータシャフトは、シャフト本体の内周に円筒状のカバーが密着固定された組立体であり、
    前記シャフト本体は、内周面の一部に溝部を有するとともに、内部において前記溝部に通ずる孔部を有し、
    前記カバーは、前記シャフト本体の内周にて前記溝部の全体を覆うように配され、
    前記内部油路は、前記溝部と前記カバーとの間に形成された隙間、及び、前記シャフト本体の前記孔部であることを特徴とする請求項1又は2記載のクラッチ装置。
  9. 前記ステータシャフトと前記スリーブとの間の隙間を封止することにより前記第1の油路と前記第2の油路とを分離するシールを備えることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか一に記載のクラッチ装置。
  10. 前記ステータシャフトは、前記内部油路と分離された他の内部油路を有し、
    前記他の内部油路は、前記スリーブの内周面と前記ステータシャフトの外周面との間に形成された隙間に通じており、
    前記第1の油路は、前記スリーブの内周面と前記ステータシャフトの外周面との間に形成された隙間、及び、前記他の内部油路よりなることを特徴とする請求項1記載のクラッチ装置。
  11. 前記クラッチ装置は、内燃機関からの回転動力が入力されるポンプインペラと、回転する前記ポンプインペラからのオイルを受けて入力軸に向けて回転動力を伝達するタービンランナと、前記ポンプインペラとタービンランナとの間の内周寄りに配されるとともにワンウェイクラッチを介して前記ステータシャフトに接続されたステータと、前記内燃機関から前記ポンプインペラへの回転動力伝達を断接可能なインペラクラッチと、前記内燃機関から前記タービンランナへの回転動力伝達を断接可能なロックアップクラッチと、を有し、
    前記第1の油路は、前記ポンプインペラと前記タービンランナとの間にオイルを供給するためのアプライ用油路の一部であり、
    前記第2の油路は、前記インペラクラッチを作動させるオイルを供給するためのインペラクラッチ作動用油路の一部であり、
    前記第3の油路は、前記ポンプインペラと前記タービンランナとの間のオイルを排出するためのリリース用油路の一部であり、
    前記第4の油路は、前記ロックアップクラッチを作動させるオイルを供給するためのロックアップクラッチ作動用油路の一部であることを特徴とする請求項10記載のクラッチ装置。
  12. 前記ステータシャフトは、シャフト本体の外周に円筒状のカバーが密着固定された組立体であり、
    前記シャフト本体は、外周面の一部において互いに分離した第1溝部及び第2溝部を有し、
    前記カバーは、前記シャフト本体の外周にて前記第1溝部及び前記第2溝部の一部を覆うように配されるとともに、前記第1溝部から前記インペラクラッチに通ずる第1孔部を有し、前記スリーブの内周面と前記ステータシャフトの外周面との間に形成された隙間から前記第2溝部に通ずる第2孔部を有し、
    前記内部油路は、前記第1溝部と前記カバーとの間に形成された隙間、及び前記第1孔部よりなり、
    前記他の内部油路は、前記第2孔部、及び前記第2溝部と前記カバーとの間に形成された隙間よりなることを特徴とする請求項10又は11記載のクラッチ装置。
  13. 前記シャフト本体及び前記カバーの一部は、前記トルクコンバータと変速機の間に配されたポンプカバーの内周に密着固定されていることを特徴とする請求項12記載のクラッチ装置。
  14. 前記シャフト本体の一部は、前記トルクコンバータと変速機の間に配されたポンプカバーの内周に密着固定され、
    前記カバーの端部と前記ポンプカバーとの間にシールが介在していることを特徴とする請求項12記載のクラッチ装置。
  15. 前記カバーは、前記トルクコンバータと変速機の間に配されたポンプカバーと一体化されていることを特徴とする請求項12記載のクラッチ装置。
  16. 前記内部油路及び前記他の内部油路は、ドリル孔で形成され、
    前記内部油路には、前記第1の油路と前記第2の油路とを分離するボールが圧入固定されていることを特徴とする請求項10又は11記載のクラッチ装置。
  17. 前記ステータシャフトは、シャフト本体の内周に円筒状のカバーが密着固定された組立体であり、
    前記シャフト本体は、内周面の一部において溝部を有するとともに、内部において前記溝部に通ずる第1孔部を有し、内部において前記第1孔部から前記インペラクラッチに通ずる第2孔部を有し、内部において前記第1孔部と分離した第3孔部を有し、内部において前記シャフト本体と前記スリーブとの間の隙間から前記第3孔部に通ずる第4孔部を有し、
    前記カバーは、前記シャフト本体の内周にて前記溝部の全体を覆うように配され、
    前記内部油路は、前記溝部と前記カバーとの間に形成された隙間、前記第1孔部、及び前記第2孔部よりなり、
    前記他の内部油路は、前記第4孔部及び前記第3孔部よりなり、
    前記第1孔部には、前記第1の油路と前記第2の油路とを分離するボールが圧入固定されていることを特徴とする請求項10又は11記載のクラッチ装置。
  18. 前記ステータシャフトと前記スリーブとの間の隙間を封止することにより前記第1の油路と前記第2の油路とを分離する2つのシールを備えることを特徴とする請求項10乃至17のいずれか一に記載のクラッチ装置。
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