JP2011122357A - 吐水装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】吐水管12と、吐水管先端部の内側に装着されて吐水管12内の水路の先端の吐水口58を形成する筒状の吐水口部材52と、吐水口58に配置されて水流を通過させ、吐水口58からの吐水の吐出パターンを制御する吐出端部材60とを備えた吐水装置において、吐出端部材60を筒状の吐水口部材52をハウジングとして内部に挿入し、吐出端部材60と吐水口部材52とのそれぞれを、共通の固定部材67にて吐水管12に固定するようになす。
【選択図】 図3
Description
図9はその具体例を示している。
図において200は吐水管、202はその内部に挿通された給水チューブ、204は給水チューブ202に接続された吐水口部材で、206は吐水の吐出パターンを制御する吐出端部材である。
また吐水口部材204は、固定部材としてのビス212により吐水管200に固定され、取り付けられている。
同様の構成の吐水装置は、下記特許文献2にも開示されている。
ここで吐出端部材は吐水口部材に嵌合状態に挿入し内嵌させておくことができる。
このようにしておけば、単に固定部材の嵌入軸部を吐水口部材と吐出端部材との各嵌入孔に嵌入させるだけで、それらを共通の固定部材にて吐水管に容易に固定し、取り付けることができる。
このようにすれば、固定部材自体の吐水管に対する固定強度を強くすることができ、ひいては吐出端部材と吐水口部材の吐水管に対する固定強度を高強度となすことができる。
また固定部材を吐水管から突出しないように吐水管に固定することも可能となる。
固定部材が吐水管から外れる不安を無くそうとして、各弾性爪における爪部の固定孔縁部への掛りを大きくすると、弾性爪の押込みの際に、それだけ強い力が必要となって、上記の如く押込みの作業性が悪化する。
この請求項4の固定構造では、固定部材を固定孔に対し斜めに傾けた状態として、先ず固定側の爪部を固定孔の縁部に掛止させ、しかる後これと径方向の対向位置にある弾性爪部を固定孔に押し込むと、弾性爪が弾性変形を伴って固定孔内に押し込まれ、そして押込位置で弾性爪の爪部が固定孔の縁部に掛止した状態となって、固定部材が吐水管に固定され外れ防止される。
この請求項4の固定構造では、固定状態に設けてある一方の爪部を固定孔の縁部に掛止させるに際して、何等強い押込みの力は必要でなく、従って固定孔縁部への爪部の掛り代を大きく確保することができる。
このようにすることで、吐出端部材及び吐水口部材が吐水管に対して、使用者から見て前後方向(管軸方向)にがたつきを生じるのを良好に防止でき、従ってまた吐出端部材及び吐水口部材の吐水管に対する前後方向の相対的な組付位置を、予め設定してある適正位置に良好に位置決めすることができる。
図1において、10は本実施形態の吐水装置を備えた自動水栓で、12はその吐水装置における吐水管である。ここで吐水管12は金属製とされている。
吐水管12は、カウンタ(取付基体)14から起立する形態で設置され、上部が逆U字状のグースネック形状をなしていて、その先端面が使用者に向って前方斜め下向きをなしている。
吐水管12は、図1及び図2に示しているように、その先端面に吐水管12の横断面形状に対応した略楕円形状の開口16が形成されている。
挿通管20は、カウンタ14の取付穴22を挿通してカウンタ14の下側まで突き出しており、その外周面に設けられた雄ねじ部24に固定ナット26がねじ込まれている。
吐水管12は、着座部18をカウンタ14の上面に着座させ、その着座部18と固定ナット26とでパッキン28,30を介し、カウンタ14を上下両側から挟み込む状態にカウンタ14に取り付けられている。
電磁弁36は、給水元管からの水を後述の吐水口58(図2)に供給する給水路を開閉する弁であって、この電磁弁36に対し、給水チューブ38の下端が継手40を介して接続されている。
給水チューブ38は、更にこの吐水管12の内部をその先端部に到るまで延びている。
尚この例において、給水チューブ38は可撓性のもので、ここではポリウレタン樹脂にて形成されている。
尚図1において44は止水栓を表している。
制御部46は電磁弁36を作動制御し、センサによる検知対象の検知に基づいて電磁弁36を開弁させ、またセンサが検知対象を非検知となったところで電磁弁36を閉弁させる。
このセンサ本体48の発光素子からは投光側の光ファイバ80(図4参照)が延び出しており、また受光素子からは受光側の光ファイバ82が延び出している。
コード50は更に吐水管12内部をその先端部に到るまで延びている。
本例において、この吐水口部材52は樹脂製(ここではPOM樹脂(ポリアセタール樹脂))のもので、全体として吐水管12の先端部の形状に対応した略楕円形状の筒状をなしている。
具体的には、この吐出端部材60は横断面形状が偏平な楕円形状をなす筒状をなしていて、この吐出端部材60が、図5に示すように筒状をなす吐水口部材52の内部に内嵌状態に挿入され、吐水口58よりも僅かに奥側の位置において吐水口部材52内に保持されている。
即ちこの実施形態では、吐出端部材60を抜止状態に内部に収容し保持する、吐出端部材60のための専用のハウジングは設けられておらず、吐出端部材60は吐水口部材52をハウジングとしてその内部に収納されている。
但し給水チューブ38を通じて送られて来た水を気泡混じりの泡沫流として、又はシャワー流として吐出するようになしておくことができる。或いはその他様々なパターンで吐水を吐出するものとなしておくことができる。
そしてこの吐水口ユニット66において、吐出端部材60と吐水口部材52とは、図3に示す固定部材67によって、吐水管12に設けられた固定孔68において共通に固定されている。
尚その固定構造については後述する。
尚、投光部62には投射される光に指向性を持たせるためのレンズ84が備えられている。
またこれら光ファイバ80,82には、これを吐水口部材52に対して軸線方向に位置決状態に固定するための環状の凸部86が一体的に設けられている。
本体部88には光ファイバ80,82の軸線方向に延びる深い保持溝92A,94Aが設けられており、またカバー90の側にも対応する浅い保持溝92B,94Bが設けられており、それら保持溝92A,92B及び94A,94Bに光ファイバ80,82が嵌め入れられ、そこに保持されている。
尚、吐水口部材52には前端にU字切欠状の投光窓100,受光窓102が設けられている。
また使用者が手を引き込めてセンサによる検知エリアから外れると、センサが手を非検知となり、ここにおいて制御部46の制御の下に電磁弁36が閉弁し、吐水口58からの吐水を停止する。
嵌入軸部72は、図7(A)に示す平面視において底部69の中心から図中左側に偏心した位置に配置され、基端側の第1の嵌入部74と、これから上向きに突き出した第2の嵌入部76とを有している。
第2の嵌入部76は、第1の嵌入部74の幅寸法(図7(A)中左右方向寸法)とほぼ同径の平面円形状をなしており、その上部がテーパ形状に形成されている。
尚、爪部110は爪部112に対して、固定孔68の縁部に対する掛り代が大きくされている。
図3(B)に示しているように、固定部材67は爪部110,112を吐水管12に対する正面視において左右に位置させる向きで吐水管12に固定される。
尚図7(A)において、122は弾性片114に弾性変形能を与えるために周壁部70に入れられた切込みである。
尚、周壁部70外周面のテーパ面120とは反対側の、爪部110と112との間の部分は、軸方向にストレート形状をなす面とされている。
但しこの固定孔68の内周面の形状は、固定部材67における図7(B)のテーパ面120に対応した部分が、そのテーパ面120と同角度で傾斜した傾斜面124とされており、またこれとは反対側の内周面が、図3(A)にも示しているように傾斜面124と同方向に同角度で傾斜した傾斜面とされている。
ここで吐水口部材52の嵌入孔126と、吐出端部材60の嵌入孔128とは、それぞれ吐水管12における上記の固定孔68を通ってその管壁を貫通する方向において互いに重複する形状で設けられている。
具体的には、ここでは嵌入孔126及び128は、固定孔68の中心に対し、固定部材67における上記の嵌入軸部72の配置位置に対応して偏心した位置に配置されており、且つ嵌入軸部72と同心状に設けられている。
このとき、図3に示しているように吐水口部材52,吐出端部材60は、吐水管12に対して前後方向即ち管軸方向にも、また左右方向にも固定状態となる。
その理由は後述する。
図8(I)に示しているように、ここでは一対の爪部110,112のうち、固定側の爪部110を上側に位置させるようにして固定部材67を斜め向きとし、爪部110の側から固定孔68に挿入させるようにして、先ずこの爪部110を固定孔68の縁部に掛止させる。
尚このとき、爪部110を固定孔68に挿入して固定孔68の縁部に掛止させるに際して特に抵抗は生じないために、弱い力でこれを簡単に行うことができる。
このときには弾性爪116、具体的には弾性片114を弾性変形させるための力が必要となるが、弾性爪116の爪部112は固定孔68の縁部に対する掛り代が小さくしてあるため、その際の抵抗を可及的に小さくすることができる。
また爪部112には弾性爪116を押し込む際のガイド作用をなすカム面118が形成されているため、円滑にこれを固定孔68内に押し込むことができる。
このとき、嵌入軸部72もまた同じく僅かに回動運動するため、嵌入孔126はその回動運動を可能とするように、第1の嵌入部74に対し左右方向の寸法が大きく形成してある。
このため、図3(B)及び図8(III)に示しているように、固定部材67を固定した状態の下で第1の嵌入部74と嵌入孔126との間、及び第2の嵌入部76と嵌入部128との間に、左右方向に一定の隙間が生じた状態となる。
これに対し、図3(A)に示しているように前後方向においては、嵌入軸部72と嵌入孔126及び128との間に殆ど隙間は生じない。
嵌入孔126及び128の寸法が予めそのように定められている。
そうなると、この吐水口部材52が使用者の視野に入る状態となって、吐水管12の先端部の美観が損なわれてしまう。
また固定部材67を吐水管12から突出しないように吐水管12に固定することができる。
12 吐水管
38 給水チューブ
52 吐水口部材
54 差込部
58 吐水口
60 吐出端部材
67 固定部材
68 固定孔
70 周壁部
72 嵌入軸部
74,76 嵌入部
110,112 爪部
114 弾性片
116 弾性爪
126,128 嵌入孔
Claims (6)
- (a)吐水管と、(b)該吐水管の先端部の内側に装着されて該吐水管内の水路の先端の吐水口を形成する筒状の吐水口部材と、(c)前記吐水口に配置されて水流を通過させ、該吐水口からの吐水の吐出パターンを制御する吐出端部材と、を備えた吐水装置であって、
前記吐出端部材を、前記筒状の吐水口部材をハウジングとして内部に挿入し、該吐出端部材と吐水口部材とのそれぞれを、共通の固定部材にて前記吐水管に固定してあることを特徴とする吐水装置。 - 請求項1において、前記固定部材には嵌入軸部を設ける一方、前記吐水管には管壁を貫通する固定孔を、また前記吐出端部材と吐水口部材とには、該嵌入軸部を嵌入させる嵌入孔を、前記固定孔を通過して前記吐水管の管壁を貫通する方向において互いに重複する状態に設け、該吐水管の外側から前記固定部材の嵌入軸部を前記固定孔を通過して前記吐水口部材と吐出端部材との嵌入孔にそれぞれ嵌入させ、該吐出端部材と吐水口部材とを前記吐水管に固定してあることを特徴とする吐水装置。
- 請求項2において、前記固定孔は、前記吐出端部材及び吐水口部材の前記嵌入孔よりも孔径の大きな孔とされているとともに、前記固定部材には対応する外径の周壁部が設けてあり、
該固定部材が該周壁部を前記固定孔に嵌め込む状態に前記吐水管に取り付けてあることを特徴とする吐水装置。 - 請求項3において、前記周壁部には径方向に互いに対向した位置に、前記固定孔の縁部に掛止される爪部が該径方向に突出する形状で設けてあり、一方の爪部は該周壁部に固定状態に、他方の爪部は弾性片の先端に設けてあって、該弾性片と該先端の爪部とで弾性爪を成しており、前記吐水管に対する押込みにより該弾性片の弾性変形を伴って該弾性爪の爪部が前記縁部に掛止するものとなしてあることを特徴とする吐水装置。
- 請求項4において、前記固定部材は、前記一対の爪部が前記吐水管に対する正面視において左右方向に位置する状態に取り付けられるものであることを特徴とする吐水装置。
- 請求項1〜5の何れかにおいて、前記吐水口部材は筒状の差込部を有していて、該差込部を前記吐水管の内部に配置された可撓性の給水チューブに差し込んで該給水チューブに接続されるものであることを特徴とする吐水装置。
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