JP2004044281A - 衛生洗浄装置の対象物検知センサ - Google Patents
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Abstract
【課題】発光素子と受光素子を有する、光電式の対象物検知センサ4のフィルタ7とセンサ本体5を一体構造とし、センサを設置するケーシング1との固定方法で、着脱が容易な締結部材8で固定可能な、対象物検知センサを提供する。
【解決手段】センサケース6とフィルタ7を一体成形し、センサ本体5を挿入する。センサケース6に締結部材8との係止突起6fを設けて、センサケース6と締結部材8でケーシング1を挟みこみ固定する。締結部材8にはスナップフィットを設け、着脱を容易にする構造とする。
【選択図】 図12
【解決手段】センサケース6とフィルタ7を一体成形し、センサ本体5を挿入する。センサケース6に締結部材8との係止突起6fを設けて、センサケース6と締結部材8でケーシング1を挟みこみ固定する。締結部材8にはスナップフィットを設け、着脱を容易にする構造とする。
【選択図】 図12
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、便座に使用者が着座したことを検知する対象物検知センサに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の衛生洗浄装置の対象物検知センサとしては、例えば特開2001−32351に開示されているものがある。この衛生洗浄装置の対象物検知センサ110を、図23、図24にて説明する。
【0003】
対象物検知センサ110は、センサ本体100と、センサ本体100に嵌合するセンサケース101と、センサ本体100と嵌合するフィルタ102から構成される。センサ本体100とフィルタ102との間には、発光用空間を形成する発光部と、フィルタ102との間に受光用空間を形成する受光部が形成される。
【0004】
図23は、センサ本体100、センサケース101、フィルタ102を一体に組み付けた状態である。センサ本体100はセンサケース101の内側に装着される。
【0005】
図24は、一体に組み付けられた対象物検知センサ110を、窓孔106をもつ衛生洗浄装置のケーシング103に取付けたものである。対象物検知センサ110はフィルタ102に設けられたスナップフィットの爪部104よりケーシング103の窓孔106に挿着される。このとき検知窓孔106に段部105を設けることにより、対象物検知センサ110とケーシング103は段差が無く取り付けられる構成となっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら従来の構成では、衛生洗浄装置のケーシング103に設けられた窓孔106と対象物検知センサ110の固定に、フィルタ102に設けられたスナップフィットによる固定のため、メンテナンス作業の取り外し作業の際にフィルタ102のスナップフィットの破損が起こり、フィルタ全体の交換をしなければならず、また、取り外す回数によっては、スナップフィットの磨耗からケーシング103との嵌合が弱くなり、正確な対象物検知が行えなくなった。
【0007】
本発明は、前記課題を解決するため、フィルタに設けられたスナップフィットを、別体の着脱自在で簡易形状の締結部材で形成することで、コスト的にも優れる対象物検知センサを提供する。
【0008】
【課題を解決するための手段およびその作用・効果】
本発明の請求項1は、対象物を検知するための検知窓をもつケーシングに装着される対象物検知センサであって、発光素子と受光素子を備えたセンサ本体と、該センサ本体と一定の間隔を隔てて設置されるフィルタが一体構造であることにおいて、前記フィルタと前記センサ本体が、前記ケーシングに、着脱可能な締結部材を用いて固定されるので、スナップフィットの破損が起こっても、安価な前記締結部材のみ交換で対応できるようになる。
【0009】
本発明の請求項2は、対象物検知センサのフィルタの前面にケーシングの窓孔よりも大きな縁部を形成し、該縁部と締結部材とでケーシングの窓孔周縁を挟着固定することでフィルタをケーシングに装着したことにより、固定後対象物検知センサとケーシングの間に段差を無くすことができる。
【0010】
本発明の請求項3は、前記締結部材の着脱機構を、スナップフィットにするので、着脱がスムーズに行われる。
【0011】
本発明の請求項4は、前記締結部材は、断面略コの字形状であることを特徴とするので、締結部材を複雑な形状にしなくても固定ができる。
【0012】
本発明の請求項5は、前記固定の際、締結部材の柱部材の弾性力を利用し固定する事で、ガタツキを防止する事が可能となる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を、図を用いて説明する。
【0014】
図1は、本発明の対象物検知センサ4を具備した衛生洗浄装置Aを示す斜視図であり、衛生洗浄装置Aは、局部洗浄用のノズル装置、洗浄水の加熱供給系等の機能部及びその制御部(いずれも図示せず)を収納したケーシング1と、ケーシング1に開閉可能に取り付けた便座2及び便蓋3を具備して構成されている。便座2は、ヒータを有した暖房便座である。
【0015】
対象物検知センサ4は、ケーシング1の側部から前方に向けて延出形成した袖部1aの使用者と対応する面に配設したものである。
【0016】
図2は、対象物検知センサ4の斜視図である。対象物検知センサ4は、光電式センサからなるセンサ本体5(図7参照)と、センサ本体5を収納するセンサケース6と、フィルタ7で概略構成されていて、センサケース6とフィルタ7は、光を透過させない(非透過性の)樹脂によって一体に形成されており、センサケース6は、後述する締結部材との係り止め用の係止突起6d、衛生洗浄装置のケーシング1との締結時の位置決め用リブとして係止リブ6fが構成している。
【0017】
図3は、対象物検知センサ4の正面図である。対象物検知センサ4は光電式センサであるため、赤外線を投射する発光部と受光部用に光透過性樹脂からなる透過窓7a、7bが設けられている。
【0018】
図4は、対象物検知センサ4の背面図である。蓋体5fは、万一、衛生洗浄装置のケーシング1内への水滴等の浸水があってもセンサ本体5の回路基板5d(図8参照)への被水を防ぐ為にセンサ本体5に設けられている。
【0019】
図5、図6は、対象物検知センサ4の側面図である。
【0020】
図7は、対象物検知センサ4の縦断面である。対象物検知センサ4は、センサケース6及びフィルタ7に透過窓7a、7bとセンサ本体5が配置され、センサ本体5は、センサ機能部を覆うハウジング5eと蓋体5fで形成されている。
【0021】
図8は、対象物検知センサ4の横断面である。このようにセンサ本体5は、赤外線を投射する発光素子(例えば赤外線LED)5aと該発光素子5aから投射された赤外線を受光する受光素子(例えば、PSD:Position Sensitive Device)5bと、発光素子5a,受光素子5bと制御部(図示せず)とを接続するコネクタ5cと、発光素子5a,受光素子5b及びコネクタ5cを実装した前記回路基板5dを収納するハウジング5e、蓋体5fとを具備して構成されている。
【0022】
図9〜図13にて、衛生洗浄装置のケーシング1と対象物検知センサ4の固定方法を説明する。
【0023】
図9において、対象物検知センサ4を矢印で示す方向から衛生洗浄装置の袖部1aに設けられている、窓孔1bに挿入する。
【0024】
そして、図10、図11で示すように、対象物検知センサ4を窓孔1bに、フィルタ7の外周縁(窓孔1bより大きい縁部)7cを窓孔周縁の段部1cと当接するまで挿入すると、フィルタ7と近接するセンサケース外周に設けられた係止リブ6fが、窓孔1bの内周縁と当接するので、センサケース6は窓孔1bに対してガタツキなく位置決めされる。
【0025】
対象部物検知センサ4とケーシング1の固定は、図12、図13が示すように締結部材8を用いて行う。締結部材8は、図示するごとく断面略コの字形状で、スナップフィット爪片8aと、着脱リブ8bで形成されている。
【0026】
締結部材8は、図12の白抜き矢印で示す方向から、センサケース6の係止突起6dとケーシング1の間に挿入する。スナップフィット爪片8aより、センサケース6を挟み込み固定する。固定を解除する際、着脱リブ8bを用いて挿入方向とは逆方向に引く事により簡単に締結部材8は外れる構造となる。
【0027】
前述の実施例では、締結部材8をセンサケース6に挟み込む方式であったが、図14、図15、図16にて、実施例2として別方式を説明する
【0028】
図14は、実施例2の対象物検知センサ9の斜視図であり、フィルタ7、センサケース6、センサ本体5、係止リブ6f、断面コの字形状の係止突起9aにて構成している。
【0029】
図15、図16において、対象物検知センサ4を白抜き矢印で示す方向から袖部1aに設けられている窓孔1bに挿入する。締結部材10には着脱固定用のスナップフィット爪片10bと対象物検知センサ4の固定用の柱部10aで形成されている。締結部材10の材質は樹脂等で、ある程度弾性を有している。この締結部材10を矢印a、b方向に弾性変形させて柱部10aを係止突起9aのコの字の中に挿入することにより、スナップフィット爪片10bが係止突起9aに締結し柱部10aとケーシング1に形成された柱受部1dにより、対象物検知センサ4は固定される。
【0030】
対象物検知センサ4は、締結部材10によってケーシング1と固定されるが締結部材10を挿入とは逆方向へ引くことによって、スナップフィット爪片10bが外れことにより、固定は解除される。
【0031】
実施例1、実施例2において締結部材8,10のスナップフィット爪片8a,10bは、センサケース6と係合するが、別方法ではケーシング1と締結部材のスナップフィット爪片8a,10bが係合することが可能である。以下、実施例3として図17、図18、図19にて説明をする。
【0032】
図17において、対象物検知センサ4を矢印で示す方向から袖部1aに設けられている窓孔1bに挿入する。ケーシング1には、窓孔1bの他に段部1c、後述する締結部材のスナップフィット係合突起12aとの係合用の切り欠き1eが形成されている。
【0033】
対象部物検知センサ4とケーシング1の固定には、図18、図19、図20に示すように締結部材12を用いて行われる。締結部材12は、断面略コの字形状で、スナップフィット係合突起12a(図19参照)と、着脱リブ12bで形成されている。締結部材12の材質は樹脂等で、ある程度弾性を有している。
【0034】
締結部材12は、図18の白抜き矢印で示す方向からセンサケース6の係止突起6dとケーシング1の間に挿入する。スナップフィット係合突起12aより、ケーシング1の切り欠き1eにて係合し固定する。固定を解除する際、着脱リブ12bを用いて挿入方向とは逆方向に引く事により簡単に締結部材12は外れる構造となる。
【0035】
図21、図22において弾性力を用いた固定方法の別実施例を説明する。図21では、締結部材8の傾斜8cにて固定の際、センサケース6の係止突起(柱部材)6dをたわませることにより弾性力が発生し固定される。その他の構成は、前述の実施例1又は実施例3と同様である。
【0036】
図22は、締結部材10の柱部(柱部材)10aを係合突起と袖部1aとの距離を柱部10aの長さより短くする事で、柱部(柱部材)10aをたわませることにより弾性力が発生し固定させる(請求項5)。その他の構成は、実施例2と同様である(柱受部1dはなくてもかまわない)。これにより、ガタツキ無く、対象物検知センサ4が固定できる。
【0037】
【発明の効果】
以上の説明によって明らかなように、本発明による衛生洗浄装置の対象物検知センサの固定構造によれば、メンテナンス作業の取り外し作業の際に締結部材のスナップフィットの破損が起きても、安価な締結部材のみ交換で対応できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】対象物検知センサを具備した衛生洗浄装置の斜視図
【図2】対象物検知センサの斜視図
【図3】対象物検知センサの正面図
【図4】対象物検知センサの背面図
【図5】対象物検知センサの左側面図
【図6】対象物検知センサの右側面図
【図7】対象物検知センサの縦断面図
【図8】対象物検知センサの横断面図
【図9】対象物検知センサを窓孔に取付ける状態を説明するための説明図
【図10】対象物検知センサを窓孔に取付けた状態を背面から見た斜視図
【図11】対象物検知センサを窓孔に取付けた状態を示す側面図
【図12】対象物検知センサの締結部材を使い固定する状態を説明するための説明図
【図13】対象物検知センサを窓孔に固定された状態を示す側面図
【図14】実施例2の対象物検知センサの斜視図
【図15】実施例2の対象物検知センサの締結部材を使い固定する状態を説明する説明図
【図16】実施例2の対象物検知センサの締結部材を使い固定した状態を示す上面図
【図17】実施例3の対象物検知センサを窓孔に取付ける状態を説明するための説明図
【図18】実施例3の対象物検知センサを、締結部材を使い固定する状態を説明するための説明図
【図19】実施例3の対象物検知センサの締結部材を説明するための説明図
【図20】実施例3の対象物検知センサを窓孔に固定された状態を示す側面図
【図21】実施例4の締結部材の柱部の弾性力による固定方法を示す図
【図22】実施例4のフィルタケースの柱部の弾性力による固定方法を示す図
【図23】従来の対象物検知センサを窓孔に固定する状態を説明するための説明図
【図24】従来の対象物検知センサを窓孔に固定する状態を示す上面図
【符号の説明】
1 ・・ケーシング
1a・・袖部
1b・・窓孔
1c・・段部
1d・・実施例2の柱受部
1e・・実施例3の切り欠き
2 ・・便座
3 ・・便蓋
4 ・・対象物検知センサ
5 ・・センサ本体
5a・・発光素子
5b・・受光素子
5c・・コネクタ
5e・・ハウジング
5f・・蓋体
6 ・・センサケース
6d・・係止突起
6f・・係止リブ
7 ・・フィルタ
7a・・透過窓
7b・・透過窓
7c・・縁部
8 ・・締結部材
8a・・スナップフィット爪片
8b・・着脱リブ
8c・・傾斜リブ
9 ・・対象物検知センサ
9a・・係合突起
10・・締結部材
10a・柱部
10b・スナップフィット爪片
12・・締結部材
12a・スナップフィット係合突起
12b・着脱リブ
【発明の属する技術分野】
本発明は、便座に使用者が着座したことを検知する対象物検知センサに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の衛生洗浄装置の対象物検知センサとしては、例えば特開2001−32351に開示されているものがある。この衛生洗浄装置の対象物検知センサ110を、図23、図24にて説明する。
【0003】
対象物検知センサ110は、センサ本体100と、センサ本体100に嵌合するセンサケース101と、センサ本体100と嵌合するフィルタ102から構成される。センサ本体100とフィルタ102との間には、発光用空間を形成する発光部と、フィルタ102との間に受光用空間を形成する受光部が形成される。
【0004】
図23は、センサ本体100、センサケース101、フィルタ102を一体に組み付けた状態である。センサ本体100はセンサケース101の内側に装着される。
【0005】
図24は、一体に組み付けられた対象物検知センサ110を、窓孔106をもつ衛生洗浄装置のケーシング103に取付けたものである。対象物検知センサ110はフィルタ102に設けられたスナップフィットの爪部104よりケーシング103の窓孔106に挿着される。このとき検知窓孔106に段部105を設けることにより、対象物検知センサ110とケーシング103は段差が無く取り付けられる構成となっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら従来の構成では、衛生洗浄装置のケーシング103に設けられた窓孔106と対象物検知センサ110の固定に、フィルタ102に設けられたスナップフィットによる固定のため、メンテナンス作業の取り外し作業の際にフィルタ102のスナップフィットの破損が起こり、フィルタ全体の交換をしなければならず、また、取り外す回数によっては、スナップフィットの磨耗からケーシング103との嵌合が弱くなり、正確な対象物検知が行えなくなった。
【0007】
本発明は、前記課題を解決するため、フィルタに設けられたスナップフィットを、別体の着脱自在で簡易形状の締結部材で形成することで、コスト的にも優れる対象物検知センサを提供する。
【0008】
【課題を解決するための手段およびその作用・効果】
本発明の請求項1は、対象物を検知するための検知窓をもつケーシングに装着される対象物検知センサであって、発光素子と受光素子を備えたセンサ本体と、該センサ本体と一定の間隔を隔てて設置されるフィルタが一体構造であることにおいて、前記フィルタと前記センサ本体が、前記ケーシングに、着脱可能な締結部材を用いて固定されるので、スナップフィットの破損が起こっても、安価な前記締結部材のみ交換で対応できるようになる。
【0009】
本発明の請求項2は、対象物検知センサのフィルタの前面にケーシングの窓孔よりも大きな縁部を形成し、該縁部と締結部材とでケーシングの窓孔周縁を挟着固定することでフィルタをケーシングに装着したことにより、固定後対象物検知センサとケーシングの間に段差を無くすことができる。
【0010】
本発明の請求項3は、前記締結部材の着脱機構を、スナップフィットにするので、着脱がスムーズに行われる。
【0011】
本発明の請求項4は、前記締結部材は、断面略コの字形状であることを特徴とするので、締結部材を複雑な形状にしなくても固定ができる。
【0012】
本発明の請求項5は、前記固定の際、締結部材の柱部材の弾性力を利用し固定する事で、ガタツキを防止する事が可能となる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を、図を用いて説明する。
【0014】
図1は、本発明の対象物検知センサ4を具備した衛生洗浄装置Aを示す斜視図であり、衛生洗浄装置Aは、局部洗浄用のノズル装置、洗浄水の加熱供給系等の機能部及びその制御部(いずれも図示せず)を収納したケーシング1と、ケーシング1に開閉可能に取り付けた便座2及び便蓋3を具備して構成されている。便座2は、ヒータを有した暖房便座である。
【0015】
対象物検知センサ4は、ケーシング1の側部から前方に向けて延出形成した袖部1aの使用者と対応する面に配設したものである。
【0016】
図2は、対象物検知センサ4の斜視図である。対象物検知センサ4は、光電式センサからなるセンサ本体5(図7参照)と、センサ本体5を収納するセンサケース6と、フィルタ7で概略構成されていて、センサケース6とフィルタ7は、光を透過させない(非透過性の)樹脂によって一体に形成されており、センサケース6は、後述する締結部材との係り止め用の係止突起6d、衛生洗浄装置のケーシング1との締結時の位置決め用リブとして係止リブ6fが構成している。
【0017】
図3は、対象物検知センサ4の正面図である。対象物検知センサ4は光電式センサであるため、赤外線を投射する発光部と受光部用に光透過性樹脂からなる透過窓7a、7bが設けられている。
【0018】
図4は、対象物検知センサ4の背面図である。蓋体5fは、万一、衛生洗浄装置のケーシング1内への水滴等の浸水があってもセンサ本体5の回路基板5d(図8参照)への被水を防ぐ為にセンサ本体5に設けられている。
【0019】
図5、図6は、対象物検知センサ4の側面図である。
【0020】
図7は、対象物検知センサ4の縦断面である。対象物検知センサ4は、センサケース6及びフィルタ7に透過窓7a、7bとセンサ本体5が配置され、センサ本体5は、センサ機能部を覆うハウジング5eと蓋体5fで形成されている。
【0021】
図8は、対象物検知センサ4の横断面である。このようにセンサ本体5は、赤外線を投射する発光素子(例えば赤外線LED)5aと該発光素子5aから投射された赤外線を受光する受光素子(例えば、PSD:Position Sensitive Device)5bと、発光素子5a,受光素子5bと制御部(図示せず)とを接続するコネクタ5cと、発光素子5a,受光素子5b及びコネクタ5cを実装した前記回路基板5dを収納するハウジング5e、蓋体5fとを具備して構成されている。
【0022】
図9〜図13にて、衛生洗浄装置のケーシング1と対象物検知センサ4の固定方法を説明する。
【0023】
図9において、対象物検知センサ4を矢印で示す方向から衛生洗浄装置の袖部1aに設けられている、窓孔1bに挿入する。
【0024】
そして、図10、図11で示すように、対象物検知センサ4を窓孔1bに、フィルタ7の外周縁(窓孔1bより大きい縁部)7cを窓孔周縁の段部1cと当接するまで挿入すると、フィルタ7と近接するセンサケース外周に設けられた係止リブ6fが、窓孔1bの内周縁と当接するので、センサケース6は窓孔1bに対してガタツキなく位置決めされる。
【0025】
対象部物検知センサ4とケーシング1の固定は、図12、図13が示すように締結部材8を用いて行う。締結部材8は、図示するごとく断面略コの字形状で、スナップフィット爪片8aと、着脱リブ8bで形成されている。
【0026】
締結部材8は、図12の白抜き矢印で示す方向から、センサケース6の係止突起6dとケーシング1の間に挿入する。スナップフィット爪片8aより、センサケース6を挟み込み固定する。固定を解除する際、着脱リブ8bを用いて挿入方向とは逆方向に引く事により簡単に締結部材8は外れる構造となる。
【0027】
前述の実施例では、締結部材8をセンサケース6に挟み込む方式であったが、図14、図15、図16にて、実施例2として別方式を説明する
【0028】
図14は、実施例2の対象物検知センサ9の斜視図であり、フィルタ7、センサケース6、センサ本体5、係止リブ6f、断面コの字形状の係止突起9aにて構成している。
【0029】
図15、図16において、対象物検知センサ4を白抜き矢印で示す方向から袖部1aに設けられている窓孔1bに挿入する。締結部材10には着脱固定用のスナップフィット爪片10bと対象物検知センサ4の固定用の柱部10aで形成されている。締結部材10の材質は樹脂等で、ある程度弾性を有している。この締結部材10を矢印a、b方向に弾性変形させて柱部10aを係止突起9aのコの字の中に挿入することにより、スナップフィット爪片10bが係止突起9aに締結し柱部10aとケーシング1に形成された柱受部1dにより、対象物検知センサ4は固定される。
【0030】
対象物検知センサ4は、締結部材10によってケーシング1と固定されるが締結部材10を挿入とは逆方向へ引くことによって、スナップフィット爪片10bが外れことにより、固定は解除される。
【0031】
実施例1、実施例2において締結部材8,10のスナップフィット爪片8a,10bは、センサケース6と係合するが、別方法ではケーシング1と締結部材のスナップフィット爪片8a,10bが係合することが可能である。以下、実施例3として図17、図18、図19にて説明をする。
【0032】
図17において、対象物検知センサ4を矢印で示す方向から袖部1aに設けられている窓孔1bに挿入する。ケーシング1には、窓孔1bの他に段部1c、後述する締結部材のスナップフィット係合突起12aとの係合用の切り欠き1eが形成されている。
【0033】
対象部物検知センサ4とケーシング1の固定には、図18、図19、図20に示すように締結部材12を用いて行われる。締結部材12は、断面略コの字形状で、スナップフィット係合突起12a(図19参照)と、着脱リブ12bで形成されている。締結部材12の材質は樹脂等で、ある程度弾性を有している。
【0034】
締結部材12は、図18の白抜き矢印で示す方向からセンサケース6の係止突起6dとケーシング1の間に挿入する。スナップフィット係合突起12aより、ケーシング1の切り欠き1eにて係合し固定する。固定を解除する際、着脱リブ12bを用いて挿入方向とは逆方向に引く事により簡単に締結部材12は外れる構造となる。
【0035】
図21、図22において弾性力を用いた固定方法の別実施例を説明する。図21では、締結部材8の傾斜8cにて固定の際、センサケース6の係止突起(柱部材)6dをたわませることにより弾性力が発生し固定される。その他の構成は、前述の実施例1又は実施例3と同様である。
【0036】
図22は、締結部材10の柱部(柱部材)10aを係合突起と袖部1aとの距離を柱部10aの長さより短くする事で、柱部(柱部材)10aをたわませることにより弾性力が発生し固定させる(請求項5)。その他の構成は、実施例2と同様である(柱受部1dはなくてもかまわない)。これにより、ガタツキ無く、対象物検知センサ4が固定できる。
【0037】
【発明の効果】
以上の説明によって明らかなように、本発明による衛生洗浄装置の対象物検知センサの固定構造によれば、メンテナンス作業の取り外し作業の際に締結部材のスナップフィットの破損が起きても、安価な締結部材のみ交換で対応できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】対象物検知センサを具備した衛生洗浄装置の斜視図
【図2】対象物検知センサの斜視図
【図3】対象物検知センサの正面図
【図4】対象物検知センサの背面図
【図5】対象物検知センサの左側面図
【図6】対象物検知センサの右側面図
【図7】対象物検知センサの縦断面図
【図8】対象物検知センサの横断面図
【図9】対象物検知センサを窓孔に取付ける状態を説明するための説明図
【図10】対象物検知センサを窓孔に取付けた状態を背面から見た斜視図
【図11】対象物検知センサを窓孔に取付けた状態を示す側面図
【図12】対象物検知センサの締結部材を使い固定する状態を説明するための説明図
【図13】対象物検知センサを窓孔に固定された状態を示す側面図
【図14】実施例2の対象物検知センサの斜視図
【図15】実施例2の対象物検知センサの締結部材を使い固定する状態を説明する説明図
【図16】実施例2の対象物検知センサの締結部材を使い固定した状態を示す上面図
【図17】実施例3の対象物検知センサを窓孔に取付ける状態を説明するための説明図
【図18】実施例3の対象物検知センサを、締結部材を使い固定する状態を説明するための説明図
【図19】実施例3の対象物検知センサの締結部材を説明するための説明図
【図20】実施例3の対象物検知センサを窓孔に固定された状態を示す側面図
【図21】実施例4の締結部材の柱部の弾性力による固定方法を示す図
【図22】実施例4のフィルタケースの柱部の弾性力による固定方法を示す図
【図23】従来の対象物検知センサを窓孔に固定する状態を説明するための説明図
【図24】従来の対象物検知センサを窓孔に固定する状態を示す上面図
【符号の説明】
1 ・・ケーシング
1a・・袖部
1b・・窓孔
1c・・段部
1d・・実施例2の柱受部
1e・・実施例3の切り欠き
2 ・・便座
3 ・・便蓋
4 ・・対象物検知センサ
5 ・・センサ本体
5a・・発光素子
5b・・受光素子
5c・・コネクタ
5e・・ハウジング
5f・・蓋体
6 ・・センサケース
6d・・係止突起
6f・・係止リブ
7 ・・フィルタ
7a・・透過窓
7b・・透過窓
7c・・縁部
8 ・・締結部材
8a・・スナップフィット爪片
8b・・着脱リブ
8c・・傾斜リブ
9 ・・対象物検知センサ
9a・・係合突起
10・・締結部材
10a・柱部
10b・スナップフィット爪片
12・・締結部材
12a・スナップフィット係合突起
12b・着脱リブ
Claims (5)
- 対象物を検知するための窓孔をもつケーシングに装着される対象物検知センサであって、該対象物検知センサを、発光素子と受光素子を備えたセンサ本体と該センサ本体と一定の間隔を隔てて設置されるフィルタとで構成し、前記センサ本体は前記フィルタに一体的に固定され、前記フィルタは前記ケーシングの窓孔に、フィルタ若しくはセンサ本体に対し着脱可能な締結部材を用いて固定したことを特徴とする衛生洗浄装置の対象物検知センサ。
- 前記フィルタの前面にケーシングの窓孔よりも大きな縁部を形成し、該縁部と締結部材とでケーシングの窓孔周縁を挟着固定することでフィルタをケーシングに装着したことを特徴とする請求項1記載の衛生洗浄装置の対象物検知センサ。
- 前記締結部材の着脱機構は、スナップフィットであることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の衛生洗浄装置の対象物検知センサ。
- 前記締結部材は、断面略コの字形状であることを特徴とする請求項1乃至請求項3記載の衛生洗浄装置の対象物検知センサ。
- 前記固定の際、前記締結部材の柱部材の弾性力を利用し固定することを特徴とする、請求項1乃至請求項4記載の衛生洗浄装置の対象物検知センサ。
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EP2672303A1 (en) * | 2012-06-07 | 2013-12-11 | Omron Corporation | Fixing structure of object and optical device using the structure |
CN108699831A (zh) * | 2016-03-29 | 2018-10-23 | 松下知识产权经营株式会社 | 卫生清洗装置 |
-
2002
- 2002-07-12 JP JP2002204867A patent/JP2004044281A/ja active Pending
Cited By (3)
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EP2672303A1 (en) * | 2012-06-07 | 2013-12-11 | Omron Corporation | Fixing structure of object and optical device using the structure |
CN108699831A (zh) * | 2016-03-29 | 2018-10-23 | 松下知识产权经营株式会社 | 卫生清洗装置 |
CN108699831B (zh) * | 2016-03-29 | 2020-07-28 | 松下知识产权经营株式会社 | 卫生清洗装置 |
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