JP3125287U - 流量調節装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 蛇口開放端104の外周ねじ部(雄螺子105)に螺合可能な内筒3と、流量調節構造5と、外筒7と、抜け止め構造9と、を含めて構成してあり、外筒7が、少なくとも内筒3外周面3wに対する回転力を付加不能、かつ、内筒3の一方及び/又は他方の端面の少なくとも一部を露出可能な形状に形成してあり、一方及び/又は他方の端面の露出させた部分には、凹部又は凸部を形成してあり、当該内筒3が、当該凹部又は凸部に嵌合可能な凸部又は凹部を備える工具17によって当該開放端から回転方向の外力を付加可能に構成してある。そのため、一般工具を用いただけでは蛇口から簡単に回転取り外しすることのできない流量調節装置を提供できる。
【選択図】 図10
Description
請求項1記載の考案に係る流量調節装置(以下、適宜「請求項1の装置」という)は、一方と他方の端面を有するとともに蛇口開放端の外周ねじ部に螺合可能な内筒と、当該内筒内に配した流量調節構造と、当該内筒を囲み、当該内筒に対して回転自在な外筒と、当該外筒から当該内筒が抜けるのを当該外筒の回転を妨げずに防止するための抜け止め構造と、を含めて構成してある。当該外筒が、少なくとも当該内筒外周面に対する回転力を付加不能、かつ、当該内筒の一方及び/又は他方の端面の少なくとも一部を露出可能な形状に形成してあり、当該一方及び/又は他方の端面の露出させた部分には、凹部又は凸部を形成してあり、当該内筒が、当該凹部又は凸部に嵌合可能な凸部又は凹部を備える工具によって当該開放端部から回転方向の外力を付加可能に構成してあることを特徴とする。
請求項2記載の考案に係る流量調節装置(以下、適宜「請求項2の装置」という)は、一方と他方の端面を有するとともに蛇口開放端の外周ねじ部に螺合可能な内筒と、当該内筒内に配した流量調節構造と、当該内筒を囲み、当該内筒に対して回転自在な外筒と、当該外筒から当該内筒が抜けるのを当該外筒の回転を妨げずに防止するための抜け止め構造と、を含めて構成してある。当該内筒外周には凹部が少なくとも1つ形成してあり、当該外筒には当該内筒凹部を露出可能にする貫通孔が少なくとも1つ形成してあり、かつ、当該貫通孔を除いて当該内筒外周面に対する回転力を付加不能な形状に形成してあり、当該貫通孔を介して当該内筒凹部に嵌合可能な凸部を備える工具を差し込んで回転させることにより、当該内筒を当該外筒と一体回転可能に構成にしてあることを特徴とする。
請求項3記載の考案に係る流量調節装置(以下、適宜「請求項3の装置」という)は、請求項1又は2の装置の基本構造に加え、前記抜け止め構造が、前記内筒の外周面に形成してある環状溝と、前記外筒の内周面から周方向所定間隔毎に突き出させた複数の抜け止め突起と、から構成してある。当該抜け止め突起各々の先端部を、当該環状溝内に臨ませてあることを特徴とする。
請求項4記載の考案に係る流量調節装置(以下、適宜「請求項4の装置」という)は、請求項1乃至3のいずれかの装置の基本構造に加え、前記抜け止め突起各々が、前記外筒外側から打ち込み内側に突き出させた抜け止めピンにより構成してあることを特徴とする。
図1を参照しながら、本実施形態に係る流量調節装置の設置例について説明する。流量調節装置1は、たとえば、一般家庭や、工場、洗車場に設けられる水道や湯沸かし器(ボイラー)の蛇口(バルブ)に設置される。蛇口102の開放端104外周には雄螺子105(図12参照)が形成されていて、この雄螺子105に螺合させることによって流量調節装置1を取り付けるようになっている。取り付けるための具体的構造については、後述する。流量調節装置1を設置する主目的は、蛇口102から吐出される水の量を少なくすることにより、節水を図るためである。なお、蛇口102の直径は様々であり、流量調節装置1の寸法が、そのような様々な直径の蛇口に対応するように設定されるものであることは言うまでもない。さらに、図1に示すような下方に開口する蛇口ばかりでなく、図示は省略するが、たとえば、壁面から垂直に突き出した蛇口や、水のみ用の蛇口のように上方に開口する蛇口もある。本実施形態に係る流量調節装置1は、いずれの蛇口にも適用可能である。
図1乃至12を参照しながら、流量調節装置の構造について説明する。流量調節装置1は、蛇口に直接取り付け可能な内筒3と、内筒3の中に配された流量調節構造5と、内筒3の外周を囲む外筒7と、内筒3と外筒7との間に形成された抜け止め構造9と、から概ね構成されている。以下、それぞれについて説明する。
図2及び3を参照しながら、内筒3の構造について説明する。内筒3は、内周面3mと外周面3wとを有する中空の略円筒形状であり、一方の端面3aと他方の端面3bを有している。内筒3の一方の端面3a側(図2において上側)の内周面3mには、蛇口開放端104(図12参照)の雄螺子105(図12参照)に螺合可能な雌螺子106が形成してある。つまり、内筒3は、蛇口開放端104に直接取り付けられるようになっている。また、内筒3の他方の端面3bには、複数の凹部11,11が形成してある。各凹部11は、少なくとも1個あれば足りるが、複数個(本実施形態では2個)の凹部11,11を端面3bの円周方向に等間隔で配してある。凹部11の個数を複数としたのは、受ける回転力を複数の凹部11,11に分担させて各凹部11が受ける負担を軽くするためであり、円周方向等間隔に配したのは、分散させた回転力を円周方向に均等配置させることによってバランスよく(偏らせると工具が外れやすい)回転作業を行わせるためである。内筒3の内部には、流量調節構造5を収納させるための中空部3fが形成してある(図7参照)。蛇口から吐出された水(流体)は、流量調節構造5を通過して内筒3の下端から外部へ吐出されるようになっている。各凹部11の形状は、図2に示されるように、正面から見て略矩形に形成してある。矩形に形成したのは、後述する専用工具17の凸部となる工具ピン43(図9参照)との嵌合及びその解除を行いやすく、嵌合させた状態で工具を回転したときに容易に嵌合解除されないようにするためである。各凹部11の形状は、工具ピン43の形状を考慮したうえで、図1の紙面下方から上方に向けて嵌合可能、かつ、反対方向に解除可能とする形状であれば、本実施形態で採用したような矩形に限るものではない。内筒3の中空部3fには、大径部3hと小径部3rが形成してある。大径部3hには一方の端面3a側から内周を切り欠いて作った段部3gが形成してある。小径部3rには、他方の端面3b側に流量調節構造5が抜け出さないように係止部3qが形成してある。この段部3g、係止部3qには、流量調節構造5を載置可能とする。さらに、内筒3外周には、図2(b)に示されるように外周を一回りする環状溝23が形成してあり、この環状溝23と、抜け止め突起(後述)とあわせて抜け止め構造9を構成する。この抜け止め構造9については後述する。内筒3は、加工性の良さ、適度な硬さを有する金属から構成され、そのような金属として、たとえば、真鋳がある。また、加工成形し易く、適度な硬さ、耐久性のある、樹脂から構成してもよい。なお、内筒3に形成する凹部11について本実施形態では前述したように一方の端面3aに形成したが、一方の端面3aに限らず、他方の端面3bに形成してもよい。この凹部11の代わりに凸部(図示せず)を形成してもよい。また、段部3g、係止部3qは、上記形状に限られるものでなく、流量調節装置1の形状に合わせて任意の形状に形成してもよい。
図3及び4を参照しながら、外筒7の構造について説明する。外筒7は内周面7mと外周面7wとを有する中空の略円筒形状であり、一方の端面7aと他方の端面7bを有している。外筒7の内部は、内筒3を収納するための中空部7fが形成してある。外筒7の中空部7fには、大径部7hと小径部7rが形成してある。大径部7hと小径部7rの間には、段部7gが緩やかな角度に形成してあり、外筒7を回転し易くしている。直角の角度に段部7gを形成すると、摩擦が大きくなるため内筒3に対して回転しづらくなる。また、段部7gを鋭角に形成すると、内筒3を収納できなくなるからである。外筒7の他方の端面7b側で、外筒外周面7wから厚み方向内周面7mに貫通孔27を形成してあり、この貫通孔27と抜け止めピン29と内筒3の環状溝23と合わせて抜け止め構造9を構成してある(図6参照)。なお、この抜け止め構造9については後述する。外筒7は、内筒3を収納できる所定の大きさに形成してある。すなわち、外筒7は内筒3を囲むことができ、かつ、内筒3の一方の端面3a及び/又は3bの少なくとも一部を露出できるように形成してある。内筒3の一方の端面3a及び/又は他方の端面3bの少なくとも一部が露出できない場合には、専用工具17の工具ピン43を嵌合することができない。つまり、流量調節装置1の取り付け取り外しができない。外筒7は、加工性のよさ、適度な硬さを有する金属から構成され、そのような金属として、たとえば、真鋳等がある。また、加工成形し易く、適度な硬さを有し、耐久性のある、樹脂から構成してもよい。
図6、7を参照しながら、抜け止め構造について説明する。抜け止め構造9は、内筒3の外周面3wに形成してある環状溝23と、外筒7の内周面7mから周方向に所定間隔毎に設けてある複数の抜け止め突起とから構成してあり、本実施形態の抜け止め突起は、外筒7の外から中心に向かって突き出させた抜け止めピン29である。環状溝23は内筒3の外周面上に形成してある(図2、3参照)。抜け止めピン29は、外筒7の外周面7wから内周面7mに向けて所定方向間隔毎に、外筒7の外側から打ち込み、内側に突き出し可能なように形成してある(図6、7(b)参照)。環状溝23と、抜け止めピン29との位置関係は、環状溝23内に、抜け止めピン29の先端部29aが突き出すようにしてある。抜け止めピン29の長さは、環状溝23の溝底に接触して外筒7の回転を妨げない、すなわち、環状溝23の溝底に接触させない長さに形成してある。次は、抜け止めピン29の取り付け方法について説明する。本実施形態では、外筒外周面7wから外筒の厚み方向へ貫通する貫通孔27が形成してある。貫通孔27を形成したのは、外筒7の内周面7mに突起を形成することに比べて抜け止めピン29を突き出させる方が作業がし易やすく、さらに、抜け止めピン29の環状溝23内への突き出し量を調整し易くするためである。すなわち、貫通孔27を外筒7の厚さ方向に貫通させて、貫通孔27の中心から内筒3の中心部に向けて水平線を延ばした際に、環状溝23の最深底部(図示せず)に届く位置になるよう貫通孔27は形成するとよい。これにより、抜け止めピン29を適切な位置に突き出させることができる。抜け止めピン29の形状は、たとえば、円錐上でも円柱形状でも、三角錐等の形状でもよい。なお、環状溝23は、環状溝23内に抜け止めピン29を突き出させて遊びができるように形成してある。
図7を参照しながら、流量調節構造について説明する。流量調節構造5は、泡沫器53と節水コマ55とから構成している。ここで、泡沫器とは、蛇口先端の吐出口から排出する流体を泡沫上にするものをいう。また、節水コマとは、流体の流量を調節し、節水の目的で蛇口の流水量を少なくする部品のことをいう。本実施形態では、泡沫器53の外周面上に環状フランジ53aを形成し、環状フランジ53aを内筒3の係止部3qに載せて泡沫器53全体を載置可能としている。泡沫器53の上端には(内筒3の一方の端面側)、直接、スペーサー57を置くと泡沫器53とスペーサー57が互いに擦れたりして、キズが生じてしまう。このため、環状フランジ53aの上端に環状パッキン59を置き、環状パッキン59の上にスペーサー57を載置している。スペーサー57は、平面視円筒形であり、一方の端面と他方の端面を有している。他方の端面は、前述の環状パッキン59を載置してある。スペーサー57の内部には、スペーサー段部57gが形成してある。スペーサー段部57gにより、スペーサー内の適切な位置に節水コマ55を安定して載置できる。さらに内筒3の段部3gに、環状パッキン61を載置することにより、内筒3内において節水コマ55、泡沫器53等が動かないようにしてある。環状パッキン59,61やスペーサー57は流量調節構造5には含まれないが、使用する節水コマ55や泡沫器53の形状に合わせて適宜使用する。適宜使用するのには、たとえば次の理由がある。節水コマ55の直径が内筒3の直径に対して小さい程、吐出する水流の勢いがよくなる。しかし、節水コマ55が内筒の内径に対して小さくなった分、内筒3と節水コマ55との隙間が空くことにもなる。その空いた隙間を流体が通ってしまうと、節水コマ55を取り付けて節水するという効果も落ちるため、節水コマ55と内筒3の隙間を無くす必要がある。このため、隙間が空かないようにスペーサー57や環状パッキン61等を使用している。また、環状パッキン61等を入れて内筒3の段部3gに引っ掛けて使用すれば取り外し可能に固定できる。なお、流量調節装置1内に載置する流量調節構造5は、任意の形態とすることができる。また、流量調節構造5は泡沫器53又は節水コマ55のどちらか一方のみから構成してもよい。
図8、9を参照しながら、本実施形態の工具(専用工具)の構造について説明する。専用工具17は、連結部49と駆動部51とが一体となる二部構造から構成してある。連結部49は、環状フランジ31と、環状フランジ31により形成される開口部33と、底部35とからなる。図8の斜視図に示されるように、底部35の中央には、駆動部51に連通する中央貫通孔37が形成してある。中央貫通孔37を中心とする対称位置には、駆動部51に連通するピン貫通孔39が形成してある。ピン貫通孔39には、連結部49の開口部33側から工具ピン43を圧入する。この圧入した工具ピン43は、内筒3の凹部11に嵌合できるよう、その先端部分を底部35から開口部33側に突き出させている。この突き出させている工具ピン43の先端部分が本実施形態の凸部として機能する。なお、専用工具17の使用方法は、流量調節装置の使用方法で後述する。駆動部51は、底面視略六角形の筒形状からなり、その側面中央付近には、反対側に位置する面へ向けて側面貫通孔41が貫通形成してある。側面貫通孔41には、回し棒45(図10参照)を挿入できるように形成し、内筒3(外筒7)の周方向に回し棒45を回転させて、流量調節装置の取り付け取り外しを行う。なお、この回し棒45の代わりに、たとえば、ドライバー等の工具を挿入して内筒3を回転させてもよい。専用工具17は、加工性のよさ、適度な硬さを有する金属から形成され、そのような金属として、たとえば、真鋳がある。また、加工成形し易く、適度な硬さ、耐久性のある、樹脂から構成してもよい。なお、駆動部51は、図6、7では、底面視略六角形状に形成してあるが、この形状に限られず、たとえば、底面視五角形等の形状でもよい。専用工具17の使用の際に、駆動部51はグリップ部分になるため、握り易い形状であればよいからである。また、中央貫通孔37は、軽量化のために形成しており、軽量化する必要がなければ形成しなくてもよい。また、この底面視六角形状に限られず、例えば底面視、三角形、四角形、多角形等でもよい。
図1、10乃至12を参照しながら、流量調節装置1の使用方法について説明する。流量調節装置1は、次のように取り付ける。蛇口102開放端104の雄螺子105に、内筒3の雌螺子106を手で軽く巻いて仮止めする。仮止めは、手を離したときに開放端104から流量調節装置1が落ちない程度でよい。仮止めしたら、流量調節装置1に専用工具17を取り付けする。専用工具17の取り付けは、以下の手順で行う。専用工具17のピン貫通孔39には、予め駆動部51側から工具ピン43を圧入してある。したがって、内筒3の凹部11の位置を確認しながら、凹部11に工具ピン43を挿入する。専用工具17を挿入したら、側面貫通孔41に回し棒45を挿入し、内筒3(外筒7)の周方向へ回転させる(図11の矢印と反対方向)。この回転は、内筒3が開放端104に完全に螺合するまで行う。これにより、流量調節装置1の取り付けは完了する。流量調節装置1の取り外しの場合には、取り付け時と同様に専用工具17を取り付けする。専用工具17の取り付け後、側面貫通孔41に回し棒45を挿入し、回し棒45を取り付け時と反対の周方向に回転させる(図11の矢印と同一方向)。反対回転させることにより羅合していた内筒3は、開放端104から外れ、流量調節装置1を取り外しできる。これにより、流量調節装置1の取り外しは完了する。なお、外筒7の他方の端面7bの外周面7w上にOリング47を取り外し可能に装着してもよい。Oリングを取り付けた場合には、取り付けたOリング47に、環状フランジ31を引っ掛けるように嵌め込むとよい。後は、Oリングを取り付けていない場合と同様に、専用工具17を使って流量調節装置1の取り付け取り外しをする。Oリング47を取り付けることにより、外筒7と専用工具17との摩擦が生じなくなり、キズがつかなくなる。
図13を参照しながら、流量調節装置の変形例である流量調節装置1Aについて説明する。ここでは、本実施形態に係る流量調節装置1と相違する点についてのみ説明し、両者が共通する点については、図1乃至6に用いた符号と同じ符号を図13において使用するに止め、それらの点についての説明は省略する。流量調節装置1と流量調節装置1Aとは、内筒73の外周面73w上に凹部75を形成し外筒外周面77wから内部に形成した貫通孔79から専用工具81を取り付けて、内筒73を外筒77とともに一体回転させ流量調節装置を取り外す点で相違する。すなわち、流量調節装置1Aでは、内筒73の外周面上に2つの凹部75,75を形成し、外筒77の肉厚方向に2つの貫通孔79,79を形成し、貫通孔79を介して内筒73の凹部75を露出可能にしている。凹部75は、後述する専用工具81の凸部として機能する固定ピン87及び可動ピン89の先端部と相応する形状、すなわち、固定ピンと可動ピンとが凹部75を挟み込んで内筒73を回転可能にする形状であればよい。そのような凹部75の形状は、たとえば、ゴルフボールの表面に形成してあるディンプル形状のような浅い窪みでもよく、平面視略円形状、三角形状、四角形状等であってもよい。外筒77の貫通孔79は、平面視略円形に貫通形成してあり、専用工具81の固定ピン87及び可動ピン89を突き出し抜き出し可能にする。なお、貫通孔79の平面視形状は専用工具81の固定ピン87及び可動ピン89を出し入れできればよいから、たとえば、三角形、四角形、多角形等の平面視形状に貫通形成してもよい。ただし、過度に貫通孔79の断面直径(又は、寸法)が大きいと一般工具を使用して取り外しできるおそれもあるため、適度な大きさであることが望ましい。
図14を参照しながら、流量調節装置1Aの専用工具について説明する。専用工具81は、ハンドル83と、略半円支持片85と、略半円支持片85に取り付けた固定ピン87と、復帰可能に動くことが出来る可動ピン89と、から構成してある。ハンドル83は、専用工具81のグリップ部分となるから、持ち易い適度な長さと太さを備えていることが望ましい。図14に示すように、ハンドル83には、略半円支持片85が、ハンドル83の略中央位置で固定してある。略半円支持片85は、略半円形の板状部材であって、ハンドル83を基準にすると、円周方向に一方の支持端面85aと他方の支持端面85bとを有している。一方の支持端面85aには固定ピン87が、他方の支持端面85bには可動ピン89が、固定されている。時計でいえば、3時の位置に固定ピン87があり、9時の位置に可動ピン89がある。固定ピン87と可動ピン89は向かい合い、両ピンの先端中央から直線を延ばせば、直径方向に対向する。この固定ピン87はビス、ネジ構造を有さないピン等が該当する。可動ピン89は、その指の摘み部分にローレット90を掛けてある、雄螺子(又は雌螺子)を使用する。ローレット90を掛ければ手で回す際に便利だからである。可動ピン89は、たとえば、ネジ込み式のネジやスプリング式のピンで構成してもよい。ネジやピンの突き出しの長さを調節しやすいからである。ネジ込み式ネジであれば、たとえば蝶バネ等が該当する。スプリング式なら、スプリングの押圧により出し入れ可能なピン等が該当する。固定ピン87は、略半円支持片85に取り付け孔等を設け圧入、溶接可能なものであれば溶接等の方法により固定する。可動ピン89の略半円支持片85への固定方法は次の通りである。略半円支持片85に取り付け孔(図示せず)を設け、その取り付け孔等にネジ溝(または、ネジ山)を形成する。取り付け孔(図示せず)の前後にナット91をそれぞれ置き、可動ピン89を螺合させる。このように、凹部75に合わせるためのネジの長さ調節は、可動ピン89だけで十分だから、固定ピンのみ固定してある。この固定ピン87と可動ピン89により、貫通孔79を介して内筒73の凹部75を挟み込み、内筒73を回転させることができる。この専用工具81は、加工性のよさ、適度な硬さを有する金属から構成され、そのような金属として、たとえば、真鋳がある。また、加工成形し易く、適度な硬さ、耐久性のある、樹脂から構成してもよい。なお、ハンドルと略半円支持片85は、溶接等の方法により結合固定してある。
3 内筒
3a 端面
3b 端面
3f 中空部
3g 段部
3h 大径部
3m 内周面
3q 係止部
3r 小径部
3w 外周面
5 流量調節構造
7 外筒
7a 端面
7b 端面
7f 中空部
7g 段部
7h 大径部
7m 内周面
7r 小径部
7w 外周面
9 抜け止め構造
11 凹部
17 工具(専用工具)
23 環状溝
27 貫通孔
29 ピン
29a 先端部
31 環状フランジ
33 開口部
35 底部
37 中央貫通孔
39 ピン貫通孔
41 側面貫通孔
43 工具ピン
45 回し棒
47 Oリング
49 連結部
51 駆動部
53a 環状フランジ
53 泡沫器
55 節水コマ
57 スペーサー
57g スペーサー段部
59,61 環状パッキン
73 内筒
73a 端面
73w 外周面
75 凹部
77 外筒
77a 端面
77w 外筒外周面
79 貫通孔
81 専用工具
83 ハンドル
85 略半円支持片
85a,85b 支持端面
87 固定ピン
89 可動ピン
90 ローレット
91 ナット
102 蛇口
104 開放端
104 蛇口開放端
105 雄螺子
106 雌螺子
Claims (4)
- 一方と他方の端面を有するとともに蛇口開放端の外周ねじ部に螺合可能な内筒と、
当該内筒内に配した流量調節構造と、
当該内筒を囲み、当該内筒に対して回転自在な外筒と、
当該外筒から当該内筒が抜けるのを当該外筒の回転を妨げずに防止するための抜け止め構造と、を含めて構成してあり、
当該外筒が、少なくとも当該内筒外周面に対する回転力を付加不能、かつ、当該内筒の一方及び/又は他方の端面の少なくとも一部を露出可能な形状に形成してあり、
当該一方及び/又は他方の端面の露出させた部分には、凹部又は凸部を形成してあり、
当該内筒が、当該凹部又は凸部に嵌合可能な凸部又は凹部を備える工具によって当該開放端から回転方向の外力を付加可能に構成してある
ことを特徴とする流量調節装置。 - 一方と他方の端面を有するとともに蛇口開放端の外周ねじ部に螺合可能な内筒と、
当該内筒内に配した流量調節構造と、
当該内筒を囲み、当該内筒に対して回転自在な外筒と、
当該外筒から当該内筒が抜けるのを当該外筒の回転を妨げずに防止するための抜け止め構造と、を含めて構成してあり、
当該内筒外周には凹部が少なくとも1つ形成してあり、
当該外筒には当該内筒凹部を露出可能にする貫通孔が少なくとも1つ形成してあり、かつ、当該貫通孔を除いて当該内筒外周面に対する回転力を付加不能な形状に形成してあり、
当該貫通孔を介して当該内筒凹部に嵌合可能な凸部を備える工具を差し込んで回転させることにより、当該内筒を当該外筒と一体回転可能に構成にしてある
ことを特徴とする流量調節装置。 - 前記抜け止め構造が、前記内筒の外周面に形成してある環状溝と、
前記外筒の内周面から周方向所定間隔毎に突き出させた複数の抜け止め突起と、から構成してあり、
当該抜け止め突起各々の先端部を、当該環状溝内に臨ませてある
ことを特徴とする請求項1又は2の流量調節装置。 - 前記抜け止め突起各々が、前記外筒外側から打ち込み内側に突き出させた抜け止めピンにより構成してある
ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかの流量調節装置。
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2006
- 2006-07-03 JP JP2006005289U patent/JP3125287U/ja not_active Expired - Fee Related
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