JP3631968B2 - 継手 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、配管に取り付けられる継手に関するもので、特に節水コマを給水流路中に取り付けるための継手に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、水栓などの流量調節開閉栓を備えた水道設備の利用において、往々にして水栓を必要以上に開き、水を無駄に放出してしまっている。そこで、水の無駄な放出を防止するための節水コマAが開発され、図8、図9に示すように、蛇口部材Cの内部や、袋ナット等の連結金具Dにより連結される配管の連結部分に取り付けられて、節水効果を発揮している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記の節水コマAの取り付け箇所は、水道の蛇口部材Cの内部や連結金具Dによる連結部分などに限定されており、配管の途中の任意の箇所に取り付けることはできないという不具合がある。
【0004】
本発明は上記問題点に鑑みて提案されたものであって、節水コマを配管の途中の任意の箇所に簡単に取り付けることのできる継手を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
以上の目的を達成するために、本発明の継手は、配管に取り付けられる継手であって、中空の筒体に形成されており、軸方向一端部に、雄ネジが形成された配管に連結可能な雌ネジ部を有し、軸方向他端部に、雌ネジが形成された配管に連結可能な雄ネジ部を有するとともに、筒体内部に、フランジ部を備えた節水コマを収納する収納機構が設けられており、収納機構が、コマ本体を収納する収納部と、フランジ部を受け止める支持部とを備え、支持部が収納部の両側に形成されているものである。
また、継手の外径は、取り付けられる配管の外径と同径であってもよい。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の継手の一実施形態について詳細に説明する。
【0007】
本実施の形態の継手1は、ステンレス製で、ネジ機構により連結される配管の連結部に取り付けられるものである。
基本的には、図1に示すように、中空の円筒体に形成され、軸方向一端部に雌ネジ部5を備え、軸方向他端部に雄ネジ部6を備えており、内部に、後述するパッキン7と節水コマAとを収納する収納手段としての収納機構8を有している。
【0008】
収納機構8は、パッキン7が装着される環状のパッキン装着部81と、節水コマAのフランジ部A2を支持する支持部としての環状のフランジ支持部82、84と、節水コマAの本体部A3を収納可能な収納部としての本体収納部83とを備えている。
パッキン装着部81は、雌ネジ部5の下方に内周面に沿って設けられており、フランジ支持部82は、パッキン装着部81の下方に設けられており、パッキン装着部81よりも小径に形成されている。フランジ支持部82の下方には、筒状に形成された本体収納部83が設けられている。
一方、雄ネジ部6側の端部にも、前記フランジ支持部82と同じ形状のフランジ支持部84が形成されている。
【0009】
次に、本実施形態の継手1の使用例について説明する。
継手1は、例えば、図2、図3に示すように、先端開口部3にステンレス製の整流器4を螺着してなる水道の蛇口部分に取り付けられる。
具体的には、図4、図5に示すように、まず、継手1の雌ネジ部5を先端開口部3に対向配置し、雌ネジ部5側から節水コマAを挿入し、フランジ支持部82に節水コマAのフランジ部A2を支持させた状態で収納する。節水コマA収納後、同様にしてパッキン7を挿入し、パッキン7をパッキン装着部81に装着する。
次に、蛇口本体2の先端開口部3に形成された雄ネジ(以下、蛇口側雄ネジ部31という)に継手1の雌ネジ部5を螺合させて、蛇口本体2に継手1を取り付け、継手1の軸方向他端部に設けた雄ネジ部6に、整流器4に形成された雌ネジ(以下、整流器側雌ネジ部41という)を螺合させて、整流器4を継手1に取り付けて、継手1を蛇口本体2と整流器4との間に取り付ける。
【0010】
以上のように、本実施の形態の継手1は、内部に節水コマAを収納する収納機構8を有し、軸方向一端部に、連結する一方の配管の端部に取り付け可能な雌ネジ部5が形成されているとともに、軸方向他端部に、連結する他方の配管の端部に取り付け可能な雄ネジ部6が形成されているため、水道の蛇口の先端開口部3に形成された蛇口側雄ネジ部31を利用して節水コマAを蛇口に取り付けることができる。また、継手1の取り付け作業は、手でできるため、専用の工具も力仕事も不要であり、誰でも手軽に簡単に行うことができる。
【0011】
また、収納機構8が、パッキン装着部81と、節水コマAのフランジ部A2を支持するフランジ支持部82,84と、節水コマAの本体部A3を収納する本体収納部83とを備えているので、継手1の軸方向両端部のどちら側からも節水コマAを継手1の内部に収納することができる。したがって、例えば、蛇口の先端開口部3が雌ネジである場合には、継手1の上下を反転させて、雄ネジ部6を蛇口の先端開口部3の雌ネジに螺合させれば、継手1を蛇口に連結することができる。なお、パッキン7は、継手1の軸方向他端部側の端面11に装着させる。
【0012】
また、パッキン装着部81とフランジ支持部82は、内壁面に沿って環状に設けられているので、装着されたパッキン7と節水コマAの左右方向への位置ずれが生じにくい。
【0013】
なお、継手1の取り付け箇所は、蛇口本体2の先端開口部3に限定されるものではなく、例えば、図6に示すように、ネジ機構により連結されている配管9、10の連結部分に取り付けてもよい。さらに、図7に示すように、配管11,12が袋ナット13により連結されている部分にも取り付けることができる。また、継手1の取り付け箇所は、配管の連結部分に限定されることはなく、配管の一部を切断して、その切断部分にネジ機構を形成すれば、継手1を配管の任意の箇所に取り付けることができる。
【0014】
また、継手1の材質は、ステンレスに限定されず、連結される配管のねじ山を潰さない程度の硬さを有する材質であればよく、連結される配管の材質と同じ材質にするのが好ましい。したがって、例えば、整流器4が真鍮製である場合には、継手1の材質も整流器4の材質と同じく真鍮とすればよい。また、整流器4がプラスチック製である場合には、同様に継手1の材質もプラスチックとすればよい。
【0015】
また、継手1の外径は、蛇口本体2の先端開口部3の外径と同径であるのが好ましく、このようにすれば、継手1を蛇口本体2に取り付けた際に、外周面に凹凸が生じないため、見た目がすっきりとして、汚れも付着しにくい。
【0016】
【発明の効果】
本発明の継手は、軸方向一端部に、雄ネジが形成された配管に連結可能な雌ネジ部を有し、軸方向他端部に、雌ネジが形成された配管に連結可能な雄ネジ部を有しているので、配管に形成されているネジが雄雌いずれの形状であっても継手を配管に連結することができる。また、筒体内部に、フランジ部を備えた節水コマを収納する収納機構が設けられており、収納機構が、コマ本体を収納する収納部と、フランジ部を受け止める支持部とを備え、支持部が収納部の両側に形成されているので、継手の軸方向両端部のどちら側からも節水コマを収納部に容易かつ確実に収納することができる。
したがって、配管に形成されているネジの形状が雄雌いずれの場合であっても、配管に予め形成されているネジを利用して、継手を配管に連結することができる。
また、請求項2記載の発明によれば、継手の外径が、取り付けられる配管の外径と同径であるので、継手を配管に取り付けた際に、外周面に凹凸が生じないため、汚れが付着しにくいという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる一実施形態の継手の縦断面図
【図2】本実施形態の継手の使用状態を示す説明図
【図3】本実施形態の継手の使用状態を示す説明図
【図4】本実施形態の継手の使用状態における縦断面図
【図5】本実施形態の継手の使用状態を示す分解斜視図
【図6】本実施形態の継手の他の使用状態を示す説明図
【図7】本実施形態の継手の他の使用状態を示す説明図
【図8】従来の節水コマの取り付け状態を示す説明図
【図9】従来の節水コマの取り付け状態を示す説明図
【符号の説明】
1 継手
2 蛇口本体(配管)
31 蛇口側雄ネジ部(雄ネジ)
4 整流器(配管)
5 雌ネジ部
8 収納機構
82 フランジ支持部(支持部)
83 本体収納部(収納部)
A 節水コマ
A2 フランジ部
A3 本体部(コマ本体)
9 配管
10 配管
11 配管
12 配管
Claims (2)
- 配管に取り付けられる継手であって、中空の筒体に形成されており、軸方向一端部に、雄ネジが形成された配管に連結可能な雌ネジ部を有し、軸方向他端部に、雌ネジが形成された配管に連結可能な雄ネジ部を有するとともに、
筒体内部に、フランジ部を備えた節水コマを収納する収納機構が設けられており、
収納機構が、コマ本体を収納する収納部と、フランジ部を受け止める支持部とを備え、支持部が収納部の両側に形成されていることを特徴とする継手。 - 外径が、取り付けられる配管の外径と同径であることを特徴とする請求項1記載の継手。
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