JP5541703B2 - 自動水栓 - Google Patents
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Description
通常、そのセンサは受光量が設定したしきい値よりも多いことをもって検知対象有りと判定する。
このような自動水栓では、従来、上記の発光部及び受光部が吐水管の先端部に設けられていることが多い。
しかしながらこれら特許文献1,特許文献2に開示のもののように、吐水管の先端部に発光素子,受光素子,センサ回路を含むセンサを設けた自動水栓の場合、吐水管の先端部の形状が必然的に大形状化してしまい、これに伴って吐水管全体が太く大型化し、デザイン性,意匠性を損なってしまうといった問題を生じる。
このようにセンサ本体を吐水管の外部に配置して、光ファイバを吐水管の先端部に到るまで吐水管内部に通し、光ファイバの先端部にて発光部と受光部とを構成した場合、センサ本体を吐水管先端部に設けた場合に比べて吐水管を細く小型化することが可能である。
特に吐水口からの水流が空気混じりの泡沫流である場合、その泡沫流は白に近い色であるため、水流からの反射光が受光部で受光され易い。
この場合、自動水栓自らの吐水をセンサが誤検知してしまって、使用者が手を差し出していなくても吐水し続けてしまう恐れがある。
これにより、発光部からの光が発光窓の下側に付着した水滴で吐水流側の下向きに屈折し、センサが吐水流を誤検知してしまうのを防ぐことができる。
従って、請求項2に従い受光窓に続く保持部材の前面の下側部分についても、受光窓から吐水口側に向って離れるにつれて吐水管の奥側に移行する形状の面となしておくことが望ましい。
このようにすれば水滴が発光窓,受光窓に乗り難く、発光窓や受光窓に一部かかる形でその下側に水滴が付着するのをより有効に防止することができる。
即ち吐水管が、上部が使用者に向って前方に逆U字状に延びる内部中空のグースネック形状をなしていて、可撓性の給水チューブが吐水管の先端の開口より吐水管の内部に挿入してあり、
また吐水管はカウンタ等取付基体に着座せしめられる着座部の中央寄りの位置に通過開口を有していて、その通過開口を通過して給水チューブを吐水管外に取り出し可能となしてあり、
その吐水管の内面の、給水チューブに対して後側の面となる背面には、底部から離れた上方部位に、吐水管の先端の開口から挿入された給水チューブの下端を通過開口に向けて案内する、給水チューブ側に向けて突出したガイド部が設けてあり、
そのガイド部は、正面視において左右方向の中央部に縦の溝を有していて、溝の左部分が左ガイド部,右部分が右ガイド部をなしており、
それら左,右のガイド部は、給水チューブ側のガイド面が下方に向って給水チューブ側への吐水管内面からの突出量を多くする縦ガイド面と、縦ガイド面に沿って形成され、溝に向って突出量を少なくする横ガイド面とを備えた、形態のものとして構成しておくことができる。
図1において、10は本実施形態の自動水栓で、12は自動水栓10における吐水管である。ここで吐水管12は金属製且つ鋳物製とされている。
吐水管12は、カウンタ(取付基体)14から起立する形態で設置され、上部が使用者に向って逆U字状のグースネック形状をなしている。
即ち使用者側の前端側(先端側)の部分が、使用者の側に向って前方斜め下向きをなす形状とされており、そしてその前端面に、開口面が管軸と略直角に近い角度で交差し且つ斜め下向きの面をなす開口16が形成されている。
ここで開口16は、その横断面形状が正面視において左右方向に長い略楕円形状とされている。
挿通管20は、カウンタ14の取付穴22を挿通してカウンタ14の下側まで突き出しており、その外周面に設けられた雄ねじ部24に固定ナット26がねじ込まれている。
吐水管12は、着座部18をカウンタ14の上面に着座させ、その着座部18と固定ナット26とでパッキン28,30を介し、カウンタ14を上下両側から挟み込む状態にカウンタ14に取り付けられている。
本例において、この保持部材52は樹脂製(ここではPOM樹脂(ポリアセタール樹脂))のもので、横断面形状が全体として吐水管12の前端部の形状に対応した略楕円形状をなしている。
吐水口部材60は、給水チューブ38を通じて送られて来た水の流れを軸方向に通過させて前端(図中左端)の吐水口58から吐水する。ここではこの吐水口部材60は、給水チューブ38を通じて送られて来た水を気泡混じりの泡沫流として吐水口58から吐水する。
詳しくは、図6に示しているようにこの吐水口部材60の外周側には、前方外部に開放された連通路110が形成されているとともに、吐水口部材60には空気吸引孔112が設けられており、吐水口部材60は連通路110を通じて空気吸引孔112から空気を吸引し、そして吸引した空気を水流に巻き込んで吐水口58から気泡混じりの泡沫流を吐水する。
尚、発光部62,受光部64の前端は何れも吐水管12の管軸方向において同じ位置に位置している。
図3から明らかなように、これら発光部62,受光部64もまた、その前端が吐水管12の前端よりも僅かに吐水管12の奥側に位置する状態に配置されている。
本実施形態において、吐水口部材60と保持部材52とは、後述の発光部62及び受光部64とともに吐水口ユニット66を成している。
そしてこの吐水口ユニット66において、吐水口部材60と保持部材52とは、図3に示す固定部材67によって吐水管12に対し固定孔68において共通に固定されている。
尚、この固定部材67は図3(B)に示すように正面視において左右に一対の爪78を有しており、これら爪78を固定孔68の縁部に係止させることで、吐水管12から抜止めされている。
尚、発光部62には投射される光に指向性を持たせるためのレンズ84が備えられている。
またこれら光ファイバ80,82には、これを保持部材52に対して軸線方向に位置決状態に固定するための環状の凸部86が一体的に設けられている。
尚、保持部材52の前端には、本体部88とカバー90とによって形成される円形の切欠部が形成されていて、そこに発光部62,受光部64の各前端部が嵌め入れられている。
この実施形態では、発光部62の前端が発光窓100を、また受光部64の前端が受光窓102を成している。
電磁弁36は、給水元管からの水を吐水口部材60に供給する給水路を開閉する弁であって、この電磁弁36に対し、給水チューブ38の下端が継手40を介して接続されている。
給水チューブ38は、更にこの吐水管12の内部をその前端部に到るまで延びている。
尚この例において、給水チューブ38は可撓性のもので、ここではポリウレタン樹脂にて形成されている。
尚図1において44は止水栓を表している。
制御部46は電磁弁36を作動制御し、センサによる検知対象の検知に基づいて電磁弁36を開弁させ、またセンサが検知対象を非検知となったところで電磁弁36を閉弁させる。
このセンサ本体48の発光素子からは上記の発光側の光ファイバ80が延び出しており、また受光素子からは受光側の光ファイバ82が延び出している。これら光ファイバ80,82は機能部ボックス34から延び出して、上記の開口42から吐水管12の内部に入り込んでいる。
光ファイバ80,82は、更に吐水管12内部を前端部に到るまで延びている。
また使用者が手を引き込めてセンサによる検知エリアから外れると、センサが手を非検知となり、ここにおいて制御部46の制御の下に電磁弁36が閉弁し、吐水口部材60からの吐水を停止する。
そしてこの保持部材52の前面において、上記の発光部62の前端の発光窓100,受光部64の前端の受光窓102が前方斜め下方に向けて露出せしめられている。
尚発光窓100,受光窓102はそれぞれ同じ高さで保持部材52の前面の上部に設けられている。
即ち、前面114に対して下方斜め前方に突出した吐水管12の先端且つ上部から成る庇部116に隣接した直下の位置に、上記発光窓100と受光窓102とが位置せしめられている。
ここで平面断面形状における凹部118の底面は連続した湾曲形状の面をなしている。
吐水口部材60は、この凹部118,連通路110を通じて空気吸引孔112から空気を吸引し、そして吸引した空気を水流に巻き込んで吐水口58から気泡混じりの泡沫流を吐水せしめる。
この実施形態では、引込面156が傾斜面となしてあるが、これを凹形状の湾曲面その他の形状となしておくこともできる。
そうすると発光窓100から出た光は水滴W2で屈折して水流Sに向ってしまい、その結果水流Sで反射された光が受光窓102を通じて受光部64で受光されてしまって、水流Sを検知対象と誤検知してしまう恐れが生ずる。
このため給水チューブ38の他端、つまり下端は吐水管12の段付形状をなす着座部18に当って、それ以上給水チューブ38を吐水管12内部に押し込めなくなる。
即ち給水チューブ38の下端を通過開口122に入れ込み、挿通管20を通じてこれを外部へと取り出すことができない。
ここでガイド部128は、正面視において左右方向の中央部に縦の溝130を有しており、溝130の左部分が左ガイド部128L、右部分が右ガイド部128Rをなしている。
更にこのガイド面は、図9(C)に示しているように溝130に向って連続的に突出量を少なくする傾斜形状の横ガイド面134を備えている。ここで横ガイド面134は、縦ガイド面132の上端から縦ガイド面132に沿って下方に連続して形成してある。
従って給水チューブ38を押し込んで行くと、自動的にその他端が着座部18の通過開口122の内部に入り込み、続いて挿通管20を挿通して、吐水管12の下方外部へと取り出される。ガイド部128の縦ガイド面132の形状が予めそのように定めてある。
12 吐水管
16 開口
52 保持部材
58 吐水口
60 吐水口部材
62 発光部
64 受光部
80,82 光ファイバ
100 発光窓
102 受光窓
156 引込面
Claims (4)
- 吐水管の先端部である前端部に、光センサの発光部及び受光部と吐水口部材とを設け、該光センサによる検知対象の検知に基づいて吐水口からの吐水を自動的に行う自動水栓において、
前記吐水管は前端側の部分が使用者の側に向って前方斜め下向きをなす形状となして、該吐水管の前端面に、開口面が管軸と交差し且つ斜め下向きの面をなす開口を形成し、該開口より該吐水管の前端部の内部に、前記発光部及び受光部と吐水口部材とを保持部材により保持した状態で管軸方向に挿入され、それら発光部及び受光部と吐水口部材とのそれぞれを前方斜め下向きにして、且つ該発光部及び受光部が該吐水口部材よりも上側に位置するとともに、発光部側の発光窓及び受光部側の受光窓に対して前記吐水口部材の前端の吐水口が前記吐水管の奥側に位置する状態に装着し、
更に前記保持部材の前面の前記発光窓に続く下側部分を、該発光窓から前記吐水口側に向って離れるにつれ前記吐水管の奥側に移行する形状の面となしてあることを特徴とする自動水栓。 - 請求項1において、前記保持部材の前面の前記受光窓に続く下側部分を、該受光窓から前記吐水口側に向って離れるにつれ前記吐水管の奥側に移行する形状の面となしてあることを特徴とする自動水栓。
- 請求項1,2の何れかにおいて、前記発光窓と受光窓とが前記保持部材の前面から前方に突出して位置していることを特徴とする自動水栓。
- 請求項1〜3の何れかにおいて、前記発光部が発光側の光ファイバの先端部にて、前記受光部が受光側の光ファイバの先端部にてそれぞれ構成してあることを特徴とする自動水栓。
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