JP2011122255A5 - - Google Patents
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本発明は、次の構成を有する。すなわち、
(i)繊維径の分布において、最大の繊維径に対して25%小さい繊維径から最大の繊維径までの範囲における数平均繊維径をR1とし、その他の単繊維の数平均繊維径をR2としたとき、下記式(1)で定義される繊維径比Rが0.2〜0.7であり、R1が4〜7μmであり、R2に対応する本数N2、R1に対応する本数N1としたときにN=N2/N1で定義される混繊比が0.5〜2であり、その炭素繊維束のストランド引張伸度が1.0〜3.0%であり、単繊維断面の数平均真円度が0.1〜0.85であり、目付が0.1g/m以上である炭素繊維束。
(i)繊維径の分布において、最大の繊維径に対して25%小さい繊維径から最大の繊維径までの範囲における数平均繊維径をR1とし、その他の単繊維の数平均繊維径をR2としたとき、下記式(1)で定義される繊維径比Rが0.2〜0.7であり、R1が4〜7μmであり、R2に対応する本数N2、R1に対応する本数N1としたときにN=N2/N1で定義される混繊比が0.5〜2であり、その炭素繊維束のストランド引張伸度が1.0〜3.0%であり、単繊維断面の数平均真円度が0.1〜0.85であり、目付が0.1g/m以上である炭素繊維束。
R=R2/R1・・・ 式(1)
(ii)繊維径の分布において、最大の繊維径に対して25%小さい繊維径から最大の繊維径までの範囲における数平均繊維径をR’1とし、その他の単繊維の数平均繊維径をR’2としたとき、下記式(3)で定義される繊維径比R’が0.2〜0.7であり、R’1が6〜11μmであり、R’2に対応する本数N’2、R’1に対応する本数N’1としたときにN’=N’2/N’1で定義される混繊比が0.5〜2であり、原糸結晶配向度が86〜91%であり、目付が0.2g/m以上であるポリアクリロニトリル系炭素繊維前駆体繊維束。(なお、以降、ポリアクリロニトリルをPANと略記することもある。)
R’=R’2/R’1・・・ 式(3)
(iii)ポリアクリロニトリル系重合体溶液を乾湿式紡糸し、凝固引取後の延伸倍率を7〜15倍にして炭素繊維前駆体繊維束を得る方法であって、紡糸口金孔ピッチを0.3〜0.9mm、口金の孔数を6000〜30000個とし、紡糸口金と凝固浴液面の間のエアギャップ距離を1〜5mmに設定し、前記炭素繊維前駆体繊維束の目付が0.2g/m以上となるように前記ポリアクリロニトリル系重合体溶液の吐出量を調整して紡糸する炭素繊維前駆体繊維束の製造方法。
(iv)前記(ii)に記載のポリアクリロニトリル系炭素繊維前駆体繊維束、または、前記(iii)に記載の製造方法によって得られた炭素繊維前駆体繊維を、200〜300℃の温度の空気中において耐炎化する耐炎化工程と、耐炎化工程で得られた繊維を、300〜800℃の温度の不活性雰囲気中において予備炭化する予備炭化工程と、予備炭化工程で得られた繊維を1,000〜3,000℃の温度の不活性雰囲気中において炭化する炭化工程を順次経る、炭素繊維束の製造方法。
(ii)繊維径の分布において、最大の繊維径に対して25%小さい繊維径から最大の繊維径までの範囲における数平均繊維径をR’1とし、その他の単繊維の数平均繊維径をR’2としたとき、下記式(3)で定義される繊維径比R’が0.2〜0.7であり、R’1が6〜11μmであり、R’2に対応する本数N’2、R’1に対応する本数N’1としたときにN’=N’2/N’1で定義される混繊比が0.5〜2であり、原糸結晶配向度が86〜91%であり、目付が0.2g/m以上であるポリアクリロニトリル系炭素繊維前駆体繊維束。(なお、以降、ポリアクリロニトリルをPANと略記することもある。)
R’=R’2/R’1・・・ 式(3)
(iii)ポリアクリロニトリル系重合体溶液を乾湿式紡糸し、凝固引取後の延伸倍率を7〜15倍にして炭素繊維前駆体繊維束を得る方法であって、紡糸口金孔ピッチを0.3〜0.9mm、口金の孔数を6000〜30000個とし、紡糸口金と凝固浴液面の間のエアギャップ距離を1〜5mmに設定し、前記炭素繊維前駆体繊維束の目付が0.2g/m以上となるように前記ポリアクリロニトリル系重合体溶液の吐出量を調整して紡糸する炭素繊維前駆体繊維束の製造方法。
(iv)前記(ii)に記載のポリアクリロニトリル系炭素繊維前駆体繊維束、または、前記(iii)に記載の製造方法によって得られた炭素繊維前駆体繊維を、200〜300℃の温度の空気中において耐炎化する耐炎化工程と、耐炎化工程で得られた繊維を、300〜800℃の温度の不活性雰囲気中において予備炭化する予備炭化工程と、予備炭化工程で得られた繊維を1,000〜3,000℃の温度の不活性雰囲気中において炭化する炭化工程を順次経る、炭素繊維束の製造方法。
本発明において、好適に用いられる口金の孔数は、6000〜30000個であると良い。孔数が6000個より少ない場合、生産性が低下し、そのような状態では本発明の効果が得にくい。一方、孔数が30000個を超える場合には、口金が大きくなりすぎて本発明の凝固浴液の整流が困難となることがある。
本発明の前駆体繊維束の製造方法において、紡糸口金と凝固浴液面の間のエアギャップ距離(Ha)を好ましくは1から5mmに設定すると良い。Haを高めると吐出した紡糸溶液が融着しやすくなり、Haにより前駆体繊維束中の単繊維の断面形状を制御することができる。Haが1mm未満であれば凝固浴の液流や地震による液面変動で引き起こされる口金浸漬が抑制され、Haが5mmを超えるとエアギャップでの紡糸溶液の破断が起こりやすくなる。
Claims (4)
- 繊維径の分布において、最大の繊維径に対して25%小さい繊維径から最大の繊維径までの範囲における数平均繊維径をR1とし、その他の単繊維の数平均繊維径をR2としたとき、下記式(1)で定義される繊維径比Rが0.2〜0.7であり、R1が4〜7μmであり、R2に対応する本数N2、R1に対応する本数N1としたときにN=N2/N1で定義される混繊比が0.5〜2であり、その炭素繊維束のストランド引張伸度が1.0〜3.0%であり、単繊維断面の数平均真円度が0.1〜0.85であり、目付が0.1g/m以上である炭素繊維束。
R=R2/R1・・・ 式(1) - 繊維径の分布において、最大の繊維径に対して25%小さい繊維径から最大の繊維径までの範囲における数平均繊維径をR’1とし、その他の単繊維の数平均繊維径をR’2としたとき、下記式(3)で定義される繊維径比R’が0.2〜0.7であり、R’1が6〜11μmであり、R’2に対応する本数N’2、R’1に対応する本数N’1としたときにN’=N’2/N’1で定義される混繊比が0.5〜2であり、原糸結晶配向度が86〜91%であり、目付が0.2g/m以上であるポリアクリロニトリル系炭素繊維前駆体繊維束。
R’=R’2/R’1・・・ 式(3) - ポリアクリロニトリル系重合体溶液を乾湿式紡糸し、凝固引取後の延伸倍率を7〜15倍にして炭素繊維前駆体繊維束を得る方法であって、紡糸口金孔ピッチを0.3〜0.9mm、口金の孔数を6000〜30000個とし、紡糸口金と凝固浴液面の間のエアギャップ距離を1〜5mmに設定し、前記炭素繊維前駆体繊維束の目付が0.2g/m以上となるように前記ポリアクリロニトリル系重合体溶液の吐出量を調整して紡糸する炭素繊維前駆体繊維束の製造方法。
- 請求項2に記載のポリアクリロニトリル系炭素繊維前駆体繊維束、または、請求項3に記載の製造方法によって得られた炭素繊維前駆体繊維を、200〜300℃の温度の空気中において耐炎化する耐炎化工程と、耐炎化工程で得られた繊維を、300〜800℃の温度の不活性雰囲気中において予備炭化する予備炭化工程と、予備炭化工程で得られた繊維を1,000〜3,000℃の温度の不活性雰囲気中において炭化する炭化工程を順次経る、炭素繊維束の製造方法。
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