JP2011121727A - ブーム付き作業機におけるブーム撓み抑制装置 - Google Patents

ブーム付き作業機におけるブーム撓み抑制装置 Download PDF

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Abstract

【課題】ブーム撓み抑制装置の格納作業における安全性を確保する。
【解決手段】テンションロープ14の接続状態に関する情報を取得する接続状態取得手段51と、マスト11の張出・格納操作に関する情報を取得するマスト操作情報取得手段52と、テンションロープ14が接続された状態でマスト11の格納操作がなされた場合に警報を発し、又はマスト11の格納動作を阻止するマスト駆動制御手段53を備える。係る構成によれば、上記格納操作に対して警報が発せられた場合には、オペレータの注意を喚起して対応措置を講じることがで、また、上記格納操作に対してマスト11の格納動作が自動的に阻止された場合には、この格納動作の自動的な阻止を受けてオペレータは自己の操作が誤操作であることを直ちに知って最適な対応措置を講じることができるなど、ブーム撓み抑制装置10の格納作業に伴う作業上の安全性が確保される。
【選択図】図1

Description

本願発明は、伸縮ブームを備えたクレーン車等のブーム付き作業機において、該ブームの自重及び吊下荷重等による撓みを抑制するためのブーム撓み抑制装置に関するものである。
伸縮ブームを備えたクレーン装置において、基端ブームの先端部に張出・格納可能に取付けたマストをマスト起伏シリンダの伸縮動によって張出状態又は格納状態とするとともに、張出状態に設定された上記マストの先端部と基端ブームの基端部の間にテンション部材を配置する一方、上記マストの先端部と先端ブームの先端部の間にテンションロープを張設し、該テンションロープに張力を付与することで、上記伸縮ブームの撓みを抑制するブーム撓み抑制装置は、特許文献1に開示されている。
特開2008−120525号公報
ところで、このようなブーム撓み抑制装置においては、伸縮ブームの基端ブームの先端部にマスト起伏シリンダによって張出したマストの先端部と先端ブームの先端部の間にテンションロープを張設しているが、このテンションロープが先端ブームに接続されたままの状態であるにも拘らずブーム撓み抑制装置の格納操作が行われると、この格納操作に伴って上記マスト起伏シリンダが伸縮作動して上記マストがその張出姿勢から後方へ傾倒され、該マストの先端部と上記伸縮ブームの先端部の間の間隔が拡大変化することで、これら両者間に張設された上記テンションロープに過大な張力が掛かることになる。この場合、上記テンションロープがこれを制動保持するブレーキ装置のブレーキ力に抗して上記テンションウィンチから強制的に引き出されることとなり、その結果、上記ブレーキ装置に損傷を与えるとか、伸縮ブーム先端側に揺動可能に連結されたテンションロープ折返し用のシーブが上記伸縮ブーム側の配管とかホース等の機材と干渉してこれに損傷を与えることも考えられるなど、上記ブーム撓み抑制装置の格納作業における安全性の確保という点において看過できない問題を生じる。
そこで本願発明は、テンションロープが伸縮ブーム先端部に接続された状態では、上記ブーム撓み抑制装置の格納操作に伴うマストの格納作動を未然に且つ確実に回避することで、該ブーム撓み抑制装置の格納作業における安全性を確保することを目的としてなされたものである。
本願発明ではかかる課題を解決するための具体的手段として次のような構成を採用している。
本願の第1の発明では、車両1上に旋回台2を介して伸縮ブーム3を起伏自在に取付けるとともに、該伸縮ブーム3の基端ブーム3Aにマスト11を連結し該マスト11を上記伸縮ブーム3との間に配置したマスト駆動手段71によって張出・格納可能とし、張出状態の上記マスト11の先端部と上記伸縮ブーム3の基端部とをテンション部材13によって連結する一方、該マスト11の先端部と上記伸縮ブーム3の先端部の間に、又は上記伸縮ブーム3の先端部に固定されたジブ基台5の間にテンションロープ14を掛け回し、該テンションロープ14を上記マスト11に配置したテンションウィンチ15によって巻込み繰出し可能とするとともにテンション付与手段16によって上記テンションロープ14にプリテンションを付与して上記伸縮ブーム3の撓みを抑制するようにしたブーム付き作業機におけるブーム撓み抑制装置において、上記伸縮ブーム3の先端部への上記テンションロープ14の接続状態に関する情報を取得する接続状態取得手段51と、上記マスト11の張出・格納操作に関する情報を取得するマスト操作情報取得手段52と、上記伸縮ブーム3の先端部に上記テンションロープ14が接続されている状態において上記マスト11の格納操作がなされた場合に警報を発し、又は上記マスト11の格納動作を阻止するマスト駆動制御手段53を備えたことを特徴としている。
本願の第2の発明では、車両1上に旋回台2を介して伸縮ブーム3を起伏自在に取付けるとともに、該伸縮ブーム3の基端ブーム3Aにマスト11を連結し該マスト11を上記伸縮ブーム3との間に配置したマスト駆動手段71によって張出・格納可能とし、張出状態の上記マスト11の先端部と上記伸縮ブーム3の基端部とをテンション部材13によって連結する一方、該マスト11の先端部と上記伸縮ブーム3の先端部の間に、又は上記伸縮ブーム3の先端部に固定されたジブ基台5の間にテンションロープ14を掛け回し、該テンションロープ14を上記マスト11に配置したテンションウィンチ15によって巻込み繰出し可能とするとともにテンション付与手段16によって上記テンションロープ14にプリテンションを付与して上記伸縮ブーム3の撓みを抑制するようにしたブーム付き作業機におけるブーム撓み抑制装置において、上記マスト11の張出・格納操作に関する情報を取得するマスト操作情報取得手段52と、上記テンションロープ14の張力を検出するロープ張力検出手段63と、上記テンションロープ14の張力が設定値以上の状態において上記マスト11の格納操作がなされた場合に警報を発し、又は上記マスト11の格納動作を阻止するマスト駆動制御手段53を備えたことを特徴としている。
本願の第3の発明では、上記第1又は第2の発明に係るブーム付き作業機におけるブーム撓み抑制装置において、上記マスト駆動手段71をマスト起伏シリンダ12で構成し、上記マスト駆動制御手段53を、上記マスト起伏シリンダ12の伸縮動を規制することで上記マスト11の格納動作を阻止する構成としたことを特徴としている。
本願発明では次のような効果が得られる。
(a) 本願の第1の発明に係るブーム付き作業機におけるブーム撓み抑制装置によれば、上記伸縮ブーム3の先端部への上記テンションロープ14の接続状態に関する情報を取得する接続状態取得手段51と、上記マスト11の張出・格納操作に関する情報を取得するマスト操作情報取得手段52と、上記伸縮ブーム3の先端部に上記テンションロープ14が接続されている状態において上記マスト11の格納操作がなされた場合に警報を発し、又は上記マスト11の格納動作を阻止するマスト駆動制御手段53を備えているので、上記テンションロープ14が上記伸縮ブーム3の先端部に接続された状態において上記マスト11の格納操作が行われた場合、この格納操作に対して警報が発せられ、オペレータの注意が喚起される。従って、オペレータは、例えば、直ちに上記マスト11の格納操作を中止し、危険状態への突入を未然に回避すべく上記テンションロープ14の上記伸縮ブーム3の先端部からの取り外し作業を行なうなど、対応措置を講じることができ、また、上記格納操作に対して上記マスト11の格納動作が自動的に阻止された場合には、この格納動作の自動的な阻止を受けてオペレータは自己の操作が誤操作であることを知り、直ちに最適な対応措置を講じることができるなど、上記ブーム撓み抑制装置10の格納作業に伴う作業上の安全性が確保される。
(b) 本願の第2の発明に係るブーム付き作業機におけるブーム撓み抑制装置によれば、上記マスト11の張出・格納操作に関する情報を取得するマスト操作情報取得手段52と、上記テンションロープ14の張力を検出するロープ張力検出手段63と、上記テンションロープ14の張力が設定値以上の状態において上記マスト11の格納操作がなされた場合に警報を発し、又は上記マスト11の格納動作を阻止するマスト駆動制御手段53を備えているので、上記テンションロープ14の張力が設定値以上の状態において上記マスト11の格納操作がなされた場合、この格納操作に対して警報が発せられ、オペレータの注意が喚起される。このように上記テンションロープ14に設定値以上の張力は作用するのは該テンションロープ14が上記伸縮ブーム3の先端部に接続されているためであることから、上記警報が発せられたとき、オペレータは、例えば、直ちに上記マスト11の格納操作を中止し、危険状態への突入を未然に回避すべく上記テンションロープ14の上記伸縮ブーム3の先端部からの取り外し作業を行なうなど、対応措置を講じることができる。また、上記格納操作に対して上記マスト11の格納動作が自動的に阻止された場合には、この格納動作の自動的な阻止を受けてオペレータは自己の操作が誤操作、即ち、上記テンションロープ14に設定値以上の張力が作用するような状態であるにも拘らず上記マスト11の格納操作を行ったものであることを知り、直ちに最適な対応措置を講じることができるなど、上記ブーム撓み抑制装置10の格納作業に伴う作業上の安全性が確保される。
(c) 本願の第3の発明に係るブーム付き作業機におけるブーム撓み抑制装置によれば、上記(a)又は(b)に記載の効果に加えて以下のような特有の効果が得られる。即ち、この発明では、上記マスト駆動手段71をマスト起伏シリンダ12で構成し、上記マスト駆動制御手段53を、上記マスト起伏シリンダ12の伸縮動を規制することで上記マスト11の格納動作を阻止する構成としたので、例えば、上記テンションウィンチ15のブレーキ性能を高めて上記テンションロープ14の上記テンションウィンチ15からの引き出しを阻止するような手法に比して、上記マスト11の格納作動を直接的に且つ迅速に阻止することができ、上記ブーム撓み抑制装置10の格納作業に伴う作業上の安全性の確保がより一層確実となる。
本願発明の実施の形態に係るブーム撓み抑制装置における制御ブロック図である。 本願発明の実施の形態に係るブーム撓み抑制装置を備えたクレーン車の全体側面図である。 図2のIII部の拡大図である。 図2に示したクレーン車におけるブーム撓み抑制装置の格納作業状態を示す側面図である。 ブーム撓み抑制装置におけるテンションロープの掛け回し状態の説明図である。
図2には、本願発明に係るブーム撓み抑制装置10を備えた伸縮ブーム付きクレーン車Zを示している。ここで、このクレーン車Zの全体構成を概説する。
上記クレーン車Zは、車両1上に搭載された旋回台2に伸縮ブーム3の基端部を連結し、該伸縮ブーム3を上記旋回台2との間に配置したブーム起伏シリンダ6によって起伏動させるとともに、上記伸縮ブーム3の基端ブーム3Aの先端部に張出・格納可能に取付けられたマスト11を張出させてその先端部と上記伸縮ブーム3の基端部をテンション部材13によって連結するとともに、上記マスト11の先端部と上記伸縮ブーム3の先端部、即ち、先端ブーム3Bの先端部に設けられたブームヘッド3Cを後述のテンションロープ14によって連結し、これらテンション部材13とテンションロープ14の張力によって上記伸縮ブーム3の縦方向(起伏面に沿う方向)の撓み変形を抑制するようになっている。
なお、この実施形態では、上述のように、「上記マスト11を上記伸縮ブーム3の基端ブーム3Aの先端部に張出・格納可能に取付ける」としているが、ここでいう「基端ブーム3Aの先端部」とは、図2に示すように上記基端ブーム3Aの先端及びその近傍部位に限定されるものではなく、該基端ブーム3Aの先端寄りの広い範囲を示すものであり、その他の構成として、例えば、基端ブーム3Aの長手方向中間部位置を選んで取付けることも可能である。
また、上記ブームヘッド3C側における上記テンションロープ14の接続位置を上記ブームヘッド3Cの幅方向(伸縮ブーム3に起伏面に直交する方向)に適宜張出させて設けることで、上記伸縮ブーム3の横方向(伸縮ブーム3に起伏面に直交する方向)の撓み変形を抑制することもできるものである(上掲の特許文献1参照)。
また、上記伸縮ブーム3の上記ブームヘッド3Cの先端にはジブ基台5を介してラフィングジブ4が連結可能とされている。このラフィングジブ4は、上記ジブ基台5に対して前後方向に揺動可能に取付けられた前後一対のマスト41,42を介してその一端が上記ラフィングジブ4の先端に連結されたバックテンション部材43の他端に折返しシーブ45を介してバックテンションロープ44が接続され、該バックテンションロープ44を上記旋回台2側に配置したバックテンションウィンチ47によって巻込み・繰出しすることで、上記バックテンションロープ44の上記折返しシーブ45と上記旋回台2側に設けた固定シーブ46との間のロープ長さを増減させて上記ラフィングジブ4のチルト角を調整し得るようにしている。なお、他の実施形態では、上記バックテンションロープ44によってチルト角を調整する上記ラフィングジブ4に代えて、例えば、伸縮式の構成を有し、上記伸縮ブーム3との間に、又は上記ブームヘッド3Cの先端に取付けた部材(例えば、上記ジブ基台)の間に配置したチルトシリンダによってチルト角を調整可能とした構成のジブも装着することができる。
ところで、上記マスト11は、図3に示すように、その基端部11aが上記伸縮ブーム3の基端ブーム3Aの先端部3Aaに、該伸縮ブーム3の起伏面に沿う方向の回動可能に枢支され、該マスト11と上記基端ブーム3Aとの間に配置したマスト起伏シリンダ12の伸縮動によって、同図に実線図示するように上記基端ブーム3Aに略直交するように立ち上がる張出姿勢と、同図に鎖線図示するように上記基端ブーム3Aに沿って倒伏格納された格納姿勢の間で姿勢変更される。なお、上記マスト11の張出姿勢は、上記基端ブーム3Aの軸方向視において、該基端ブーム3Aから略鉛直方向へ立ち上がる姿勢のみを指すのではなく、該基端ブーム3Aから側方へ傾斜状態で立ち上がる姿勢をも含むものである。また、上記マスト11は、同一構造をもつ左右一対のマスト体を、所定間隔をもって略平行に並置した状態で、又はそれぞれ側方へ拡開させた先開き状態で一体化して構成されており、該各マスト体を上記基端ブーム3Aの左右両側面の外側にそれぞれ位置させた状態で、該基端ブーム3A側に格納保持されるようになっている。
また、上記マスト11の先端部11bには、該マスト11の側面に直交する方向に延びる回転軸に支持された状態で一対の固定シーブ18(図5参照)が取付けられている。そして、この一対の固定シーブ18には上記テンションロープ14が巻き掛けられる。このテンションロープ14の取り回しについては後述する。
さらに、上記マスト11の軸方向の中間部位には、次述のテンションウィンチ15とプリテンションシリンダ16が備えられている。
上記テンションウィンチ15は、図5にも示すように、油圧モータ15bによって回転駆動されるドラム15aを備え、このドラム15aには上記テンションロープ14の一端が巻き掛けられる。このテンションウィンチ15は、巻込動及び繰出動を通常の作動形態とするものであるが、上記ブーム撓み抑制装置10の張出作業時には通常の作動形態とは異なった作動を行なうように構成されている。即ち、上記テンションロープ14の先端側に設けられた折返しシーブ19を介して連結されたテンションロープ17の先端(図5参照)を上記伸縮ブーム3のブームヘッド3C側に連結した状態で上記伸縮ブーム3の伸長作動させる場合は、通常の作動形態であれば上記テンションウィンチ15を繰出作動させるところ、これを巻込作動させる。
このように巻込作動しているテンションウィンチ15から上記テンションロープ14を上記伸縮ブーム3の伸長力によって逆に引き出すことで、上記テンションウィンチ15の油圧回路(図示省略)の油圧が上昇し、該油圧回路に設けたリリーフ弁が作動し上記テンションロープ14の引き出しが所定の抵抗をもった状態で行なわれ、その結果、上記テンションロープ14は上記伸縮ブーム3の伸長に伴って所定のブレーキ力が付与された状態で引き出されることになる(即ち、上記テンションロープ14には所定のテンションが掛けられた状態となる)。
なお、上記テンションウィンチ15の通常の巻込作動時、即ち、上記テンションロープ14を上記ドラム15aに巻き取るように該ドラム15aを回転させている場合(例えば、上記ブーム撓み抑制装置10の格納作業において上記伸縮ブーム3の縮小作動に追従させて上記テンションロープ14を上記テンションウィンチ15のドラム15aに巻き込んでいるような場合)において、上記テンションロープ14の巻き取り速度が上記伸縮ブーム3の縮小速度よりも大きくなって上記テンションロープ14に所定以上の張力が掛かったようなときには、油圧回路に設けたリリーフ弁が作動し上記油圧モータ15bがブレーキ装置として機能し、上記テンションロープ14の引き出し量が過大になるのが抑制される。
一方、上記テンションウィンチ15の一方のフランジ側には、ドラムロック機構20が備えられている。このドラムロック機構20は、掛止爪を備えた爪プレート21と該爪プレート21の掛止爪に選択的に掛止されるロック爪22を備え、該ロック爪22をロックシリンダ23によって揺動させてその爪を上記爪プレート21の爪に選択的に掛止させることで上記ドラム15aの回転をロックするようになっている。なお、このドラムロック機構20のロック・アンロック状態は、ロック・アンロック検出器24によって検出される。
上記プリテンションシリンダ16は、上記テンションロープ14に所定のプリテンションを付与するものであって、そのロッド端には上記テンションロープ14の一端が連結される。このプリテンションシリンダ16には、圧力検出器25又はストローク検出器26が付設され、上記圧力検出器25によって検出される上記プリテンションシリンダ16の油圧値によって、又は上記ストローク検出器26によって検出される上記プリテンションシリンダ16のストローク(即ち、上記テンションロープ14の長さの変化量)によって、それぞれ上記テンションロープ14に付与されたプリテンションの大きさが検出されるようになっている。
なお、この実施形態においては、上記プリテンションシリンダ16を用いて上記テンションロープ14にプリテンションを付与するようにしているが、本願発明は係る構成に限定されるものではなく、例えば、上記プリテンションシリンダ16を設けることなく上記テンションウィンチ15を用いてプリテンションを付与する構成とか、上記プリテンションシリンダ16に代えてモータ駆動のウィンチを設け、該ウィンチによりプリテンションを付与する構成等、種々の形態を採用し得るものである。
ここで、図2、図3及び図5を参照して、上記テンションロープ14の取り回しについて説明する。
上記伸縮ブーム3の先端の上記ブームヘッド3Cには、テンションロープ17を介して折返しシーブ19が連結されている(図2参照)。また、上記折返しシーブ19には、図5に示すように、上記テンションロープ14が巻き掛けられている。そして、このテンションロープ14の一端側は、上記マスト11の先端部に設けられた一対の固定シーブ18のうちの一方側を経て上記テンションウィンチ15のドラム15aに巻き付けられている。一方、上記テンションロープ14の他端は、上記一対の固定シーブ18のうちの他方側を経て上記テンションシリンダ16のロッド端に連結されている。
なお、この実施形態では、上記折返しシーブ19に巻き掛けられた上記テンションロープ14の先端部を、該折返しシーブ19に連結された上記テンションロープ17を介して上記伸縮ブーム3のブームヘッド3Cに接続するようにしているが、他の実施形態においては上記テンションロープ17の長さを短くしたり、場合によっては上記折返しシーブ19を直接上記ブームヘッド3Cに取付けるなど、種々の態様を採り得るものであり、この点においてこれらの構成は、請求項1における「マスト(11)の先端部と上記伸縮ブーム(3)の先端部の間にテンションロープ(14)を掛け回し、」という構成の範囲内であって、これを逸脱しないものである。
従って、上記テンションウィンチ15が巻込作動あるいは繰出作動を行なうことで、上記テンションロープ14の上記マスト11と上記折返しシーブ19との間の長さが変化し、上記伸縮ブーム3の伸縮動に上記テンションロープ14の長さを追従させることができる。
そして、上記伸縮ブーム3を所要長さに設定した時点で、上記ドラムロック機構20を作動させて上記テンションウィンチ15をロックし、その時点における上記テンションロープ14の長さを保持させる。このテンションウィンチ15のロック時点で上記テンションロープ14にはある大きさのプリテンションが付与されているが、上記ドラムロック機構20のロック位置(即ち、上記ロック爪22が選択的に掛止される上記爪プレート21における掛止爪の選択)のみによってはプリテンションの微調整を行なうことは困難である。
このため、上記ドラムロック機構20を作動させて上記テンションウィンチ15をロックした後、上記テンションシリンダ16を適宜伸縮させて上記テンションロープ14のプリテンションを微調整する。
このように、上記伸縮ブーム3を所要長さに設定し、それに対応させて上記テンションロープ14の長さを調整し且つ上記プリテンションシリンダ16によって上記テンションロープ14に所定のプリテンションを付与することで、上記伸縮ブーム3の自重による撓みが所定範囲内に抑制される。この状態で、上記伸縮ブーム3のブームヘッド3Cから吊下された吊荷フック7を用いて荷物を吊り下げることでクレーン作業が行なわれるが、この場合、上記ブーム撓み抑制装置10によって上記伸縮ブーム3の自重による撓みが所定範囲内に抑えられているため、該伸縮ブーム3が過度に撓みを生じることがなく、安全性の高いクレーン作業が実現されるものである。
ところで、図4には、上記ブーム撓み抑制装置10を図2に示す張出状態から格納する場合における最終段階に近い作業状態を示している。この格納作業の最終段階では、上記伸縮ブーム3を最倒伏し、且つ最縮小に近い状態(鎖線図示部分を参照)であり、該伸縮ブーム3は更に縮小して同図に実線図示する最縮小姿勢とされる。尚、図4では、格納作業の最終段階において、上記伸縮ブーム3が最倒伏した後に、これを最縮小状態まで縮小させるように示しているが、係る動作形態に限定されるものではなく、例えば、上記伸縮ブーム3を先に最縮小状態まで縮小させ、しかる後、これを最倒伏させるように動作させ得ることは言うまでも無い。
即ち、上記ブーム撓み抑制装置10をその張出状態(図2参照)から格納する場合は、図2に示す状態から、上記伸縮ブーム3を縮小させながら倒伏させる。この際、上記伸縮ブーム3の縮小に追従して上記テンションロープ14は上記テンションウィンチ15に巻き込まれる。
そして、図4に実線図示する状態では、上記テンションロープ14の先端に折返しシーブ19を介して連結されたテンションロープ17の先端が上記伸縮ブーム3の上記ブームヘッド3C側に接続されたままの状態であるため、この格納作業における作業手順としては、先ず、上記テンションロープ17を上記ブームヘッド3C側から取外してこれを上記マスト11側の適所に格納保持し、しかる後、上記マスト起伏シリンダ12を縮小作動させて上記マスト11を上記伸縮ブーム3の基端ブーム3A側に倒して固定保持することになる。
ところが、例えば、誤操作とか作業手順の勘違い等によって、オペレータが、上記テンションロープ17が上記ブームヘッド3Cから取外されておらず、まだ該ブームヘッド3Cに接続されたままの状態であるにも拘らず、既に上記テンションロープ17が上記ブームヘッド3Cから取外されたものとして、次の作業手順である上記マスト11の後傾動作、即ち、該マスト11の格納動作へ移り、上記マスト起伏シリンダ12の縮小操作を行うことも考えられ得るものであり、また係る誤操作の完全な排除は、その作業がオペレータの操作を介するものであることを考え合わせれば、困難である、といえる。
しかしながら、このような上記ブーム撓み抑制装置10の格納作業における誤操作等は、上記テンションウィンチ15のブレーキ装置として機能する上記油圧モータ15b等に損傷与えることにもなり、上記ブーム撓み抑制装置10の格納作業における作業上の安全性の確保という点において看過できないことは既述の通りである。
そこで、この実施形態においては、上述の如き事態の発生に備えて、上記ブーム撓み抑制装置10に次述の如き特有の構成を付加している。以下、これを詳述する。
図1には、上記ブーム撓み抑制装置10の上記マスト11の格納作業動に関る制御系をブロック図として示している。この制御系は、情報入力系60と、上記情報入力系60からの入力情報に基づいて各種の演算制御を行なう制御系50と、該制御系50からの出力信号を受けて動作する出力系70を備えて構成される。
上記情報入力系60には、上記テンションロープ14が上記ブームヘッド3C側に接続されているか否かオペレータが手動で入力するテンションロープ接続入力手段61と、レバー又はスイッチで構成されオペレータの手動操作によって上記マスト11の張出・格納操作を行うマスト張出・格納操作手段62と、上記テンションロープ14に掛かる張力を検出するロープ張力検出手段63が備えられている。なお、上記テンションロープ接続入力手段61としては、上述のように情報を手動入力するものに代えて、例えば、近接スイッチ等の電気的手段を用いて自動的に情報を検出しこれを出力するように構成することもできる。
また、上記テンションロープ接続入力手段61と上記ロープ張力検出手段63は、これを併設する必要はなく、上記マスト張出・格納操作手段62との組合せとして択一的に設ければよく、従って、その組合せとしては、上記テンションロープ接続入力手段61と上記マスト張出・格納操作手段62の組合せと、上記マスト張出・格納操作手段62と上記ロープ張力検出手段63の組合せがあり、これら何れの組合せにおいても同様の機能が実現される。また、上記ロープ張力検出手段63は、上記圧力検出器25又は上記ストローク検出器26で構成される。
上記出力系70は、上記マスト11を張出・格納駆動するマスト駆動手段71と、音声とかブザー音あるいは画面表示によって所定の警報を発する警報手段72が備えられる。なお、この実施形態では、上記マスト駆動手段71を上記マスト起伏シリンダ12で構成している。
上記制御系50は、接続状態取得手段51とマスト操作情報取得手段52とマスト駆動制御手段53を備えて構成される。
上記接続状態取得手段51は、上記情報入力系60のテンションロープ接続入力手段61からのロープ接続信号「C1」を受けて、上記テンションロープ14の先端(この実施形態では上記テンションロープ17の先端)が上記伸縮ブーム3の上記ブームヘッド3C側に接続されているか否かの情報を取得し、この情報を接続状態信号「C3」として後述のマスト駆動制御手段53に出力する。
上記マスト操作情報取得手段52は、上記情報入力系60の上記マスト張出・格納操作手段62からのマスト操作信号「C2」を受けて、上記マスト11の張出又は格納操作が行われたか否かの情報を取得し、この情報を張出・格納信号「C4」として後述のマスト駆動制御手段53に出力する。
上記マスト駆動制御手段53は、上記情報入力系60からの情報の取得形態によって二つの制御形態をとる。即ち、第1の制御形態は、上記接続状態取得手段51からの接続状態信号「C3」と上記マスト操作情報取得手段52からの張出・格納信号「C4」を受けて制御を行なう形態である。第2の制御形態は、ロープ張力検出手段63からのロープ張力信号「C5」と上記マスト操作情報取得手段52からの張出・格納信号「C4」を受けて制御を行なう形態である。
上記第1の制御形態は、上記接続状態取得手段51からの接続状態信号「C3」と上記マスト操作情報取得手段52からの張出・格納信号「C4」を受けて、上記テンションロープ14が上記ブームヘッド3Cから取外されており、この状態で上記マスト11の格納操作が行われたと判断した場合には、上記マスト駆動手段71に駆動信号「C6」(駆動・駆動規制信号のうちの駆動信号)を出力し、該マスト駆動手段71、即ち、上記マスト起伏シリンダ12を縮小作動させて上記マスト11を張出姿勢から格納させる。
これに対して、上記テンションロープ14が上記ブームヘッド3Cから取外されておらず、未だ接続されたままの状態で、上記マスト11の格納操作が行われたと判断した場合には、上記マスト駆動手段71に対して駆動規制信号「C6」(駆動・駆動規制信号のうちの駆動規制信号)を出力し、上記マスト11の格納作動を規制する。また、上記警報手段72に対しては、警報信号「C7」を出力し、該警報手段72から所定の警報を発して、「テンションロープ14が接続された状態で上記マスト11の格納操作がされ、危険状態に陥る可能性がある」ことをオペレータに報知してその注意を喚起する。
上記第2の制御形態は、ロープ張力検出手段63からのロープ張力信号「C5」と上記マスト操作情報取得手段52からの張出・格納信号「C4」を受けて、上記テンションロープ14の張力が設定値以下の状態(即ち、上記テンションロープ14が上記ブームヘッド3Cから取外されていると考えられる状態)において、上記マスト11の格納操作が行われたと判断した場合には、上記マスト駆動手段71に駆動信号「C6」(駆動・駆動規制信号のうちの駆動信号)を出力し、該マスト駆動手段71、即ち、上記マスト起伏シリンダ12を縮小作動させて上記マスト11を張出姿勢から格納させる。
これに対して、上記テンションロープ14の張力が設定値以上の状態(即ち、上記テンションロープ14が上記ブームヘッド3Cから取外されておらず、未だ接続されたままの状態)において上記マスト11の格納操作が行われたと判断した場合には、上記マスト駆動手段71に対して駆動規制信号「C6」(駆動・駆動規制信号のうちの駆動規制信号)を出力し、上記マスト11の格納作動を規制する。また、上記警報手段72に対しては、警報信号「C7」を出力し、該警報手段72から所定の警報を発して、「テンションロープ14が接続された状態で上記マスト11の格納操作がされ、危険状態に陥る可能性がある」ことをオペレータに報知してその注意を喚起する。
以上の制御が実行されることで、以下のような特有の作用効果が得られる。
上記テンションロープ14が上記伸縮ブーム3の先端部に接続された状態において上記マスト11の格納操作が行われた場合、あるいは上記テンションロープ14の張力が設定値以上の状態において上記マスト11の格納操作が行われた場合には、このマスト11の格納操作に対して警報が発せられ、オペレータの注意が喚起される。従って、オペレータは、例えば、直ちに上記マスト11の格納操作を中止し、危険状態への突入を未然に回避すべく上記テンションロープ14の上記伸縮ブーム3の先端部からの取り外し作業を行なうなど、対応措置を講じることができる。
また、オペレータによる上記マスト11の格納操作に対して、その格納動作が自動的に阻止された場合には、この格納動作の自動的な阻止を受けてオペレータは自己の操作が誤操作であることを知り、直ちに最適な対応措置を講じることができるなど、上記ブーム撓み抑制装置10の格納作業に伴う作業上の安全性が確保される。
これらの結果、上記テンションロープ14が上記伸縮ブーム3の先端部に接続された状態において上記マスト11が格納作動されることに起因する問題の発生が未然に且つ確実に阻止され、上記ブーム撓み抑制装置10の格納作業に伴う作業上の安全性が確保されることになる。
さらに、この実施形態のように、上記マスト駆動手段71をマスト起伏シリンダ12で構成し、上記マスト駆動制御手段53を、上記マスト起伏シリンダ12の伸縮動を規制することで上記マスト11の格納動作を阻止する構成とした場合には、例えば、上記テンションウィンチ15のブレーキ性能を高めて上記テンションロープ14の上記テンションウィンチ15からの引き出しを阻止するような手法に比して、上記マスト11の格納作動を直接的に且つ迅速に阻止することができ、上記ブーム撓み抑制装置10の格納作業に伴う作業上の安全性の確保がより一層確実となる。
その他
上記実施形態には、上記ブーム撓み抑制装置10の張出・格納作業に伴う作業上の安全性を更に高めるという観点から、以下の構成を付加することができる。
即ち、上記ブーム撓み抑制装置10の格納作業の途中において電源が切断され、またこれが再投入された場合における対応措置である。
例えば、上記接続状態取得手段51において取得される情報、即ち、上記テンションロープ14が上記ブームヘッド3C側に接続されているか否かに関する情報を登録保持する登録保持手段を備え、該登録保持手段に上記接続情報が登録された状態において電源が切断された時には、上記伸縮ブーム3の起伏角の大きさによって、電源切断前の登録情報をそのまま保持するか、その登録情報をキャンセルするかを選択するものである。
具体的には、以下の通りである。
上記伸縮ブーム3の起伏角が所定の設定起伏角を越えて大きい場合、即ち、その起伏角の状態では上記伸縮ブーム3の先端が高所に位置しており上記テンションロープ14の接続作業あるいは取り外し作業が行なわれること(即ち、上記テンションロープの接続状態が変化すること)は無く、安全性に何等影響が無いと考えられる場合には、上記登録保持手段における登録を保持する。これによって、電源の再投入時における上記テンションロープ14の接続情報の再登録操作が不要となり、上記ブーム撓み抑制装置10の張出・格納作業における操作性の向上が期待でき、延いては、上記テンションロープ14が接続された状態で上記マスト11が格納されることに起因する危険性が未然に回避されることになる。
これに対して、上記伸縮ブーム3の起伏角が設定起伏角以下である場合には、電源の切断に伴って上記登録保持手段における登録をキャンセルする。このようにすることで、例えば、電源の切断から再投入までの間に上記テンションロープ14の接続状態が変化した場合であっても、電源の再投入時には該テンションロープ14が接続されたことを確認した上で接続情報が再度登録保持手段において再度登録されることから、上記テンションロープ14が接続された状態において上記マスト11が格納操作されるということがより確実に阻止され、これによって上記ブーム撓み抑制装置10の格納作業における安全性が確保される。
1 ・・車両
2 ・・旋回台
3 ・・伸縮ブーム
4 ・・ラフィングジブ
5 ・・ジブ基台
6 ・・ブーム起伏シリンダ
7 ・・吊荷フック
10 ・・ブーム撓み抑制装置
11 ・・マスト
12 ・・マスト起伏シリンダ
13 ・・テンション部材
14 ・・テンションロープ
15 ・・テンションウィンチ
15a ・・ドラム
15b ・・油圧モータ
16 ・・プリテンションシリンダ
17 ・・テンションロープ
18 ・・固定シーブ
19 ・・折返しシーブ
20 ・・ドラムロック機構
21 ・・爪プレート
22 ・・ロック爪
23 ・・ロックシリンダ
24 ・・ロック・アンロック検出器
25 ・・圧力検出器
26 ・・ストローク検出器
41 ・・マスト
42 ・・マスト
43 ・・バックテンション部材
44 ・・バックテンションロープ
45 ・・折返しシーブ
46 ・・固定シーブ
47 ・・バックテンションウィンチ
50 ・・制御系
51 ・・接続状態取得手段
52 ・・マスト操作情報取得手段
53 ・・マスト駆動制御手段
60 ・・情報入力系
61 ・・テンションロープ接続入力手段
62 ・・マスト張出・格納操作手段
63 ・・ロープ張力検出手段
70 ・・出力系
71 ・・マスト駆動手段
72 ・・警報手段
C1 ・・ロープ接続信号
C2 ・・マスト操作信号
C3 ・・接続状態信号
C4 ・・張出・格納信号
C5 ・・駆動・駆動規制信号
C6 ・・警報信号
Z ・・クレーン車

Claims (3)

  1. 車両(1)上に旋回台(2)を介して伸縮ブーム(3)を起伏自在に取付けるとともに、該伸縮ブーム(3)の基端ブーム(3A)にマスト(11)を連結し該マスト(11)を上記伸縮ブーム(3)との間に配置したマスト駆動手段(71)によって張出・格納可能とし、張出状態の上記マスト(11)の先端部と上記伸縮ブーム(3)の基端部とをテンション部材(13)によって連結する一方、該マスト(11)の先端部と上記伸縮ブーム(3)の先端部の間に、又は上記伸縮ブーム(3)の先端部に固定されたジブ基台(5)の間にテンションロープ(14)を掛け回し、該テンションロープ(14)を上記マスト(11)に配置したテンションウィンチ(15)によって巻込み繰出し可能とするとともにテンション付与手段(16)によって上記テンションロープ(14)にプリテンションを付与して上記伸縮ブーム(3)の撓みを抑制するようにしたブーム付き作業機におけるブーム撓み抑制装置であって、
    上記伸縮ブーム(3)の先端部への上記テンションロープ(14)の接続状態に関する情報を取得する接続状態取得手段(51)と、
    上記マスト(11)の張出・格納操作に関する情報を取得するマスト操作情報取得手段(52)と、
    上記伸縮ブーム(3)の先端部に上記テンションロープ(14)が接続されている状態において上記マスト(11)の格納操作がなされた場合に警報を発し、又は上記マスト(11)の格納動作を阻止するマスト駆動制御手段(53)と、
    を備えたことを特徴とするブーム付き作業機におけるブーム撓み抑制装置。
  2. 車両(1)上に旋回台(2)を介して伸縮ブーム(3)を起伏自在に取付けるとともに、該伸縮ブーム(3)の基端ブーム(3A)にマスト(11)を連結し該マスト(11)を上記伸縮ブーム(3)との間に配置したマスト駆動手段(71)によって張出・格納可能とし、張出状態の上記マスト(11)の先端部と上記伸縮ブーム(3)の基端部とをテンション部材(13)によって連結する一方、該マスト(11)の先端部と上記伸縮ブーム(3)の先端部の間に、又は上記伸縮ブーム(3)の先端部に固定されたジブ基台(5)の間にテンションロープ(14)を掛け回し、該テンションロープ(14)を上記マスト(11)に配置したテンションウィンチ(15)によって巻込み繰出し可能とするとともにテンション付与手段(16)によって上記テンションロープ(14)にプリテンションを付与して上記伸縮ブーム(3)の撓みを抑制するようにしたブーム付き作業機におけるブーム撓み抑制装置であって、
    上記マスト(11)の張出・格納操作に関する情報を取得するマスト操作情報取得手段(52)と、
    上記テンションロープ(14)の張力を検出するロープ張力検出手段(63)と、
    上記テンションロープ(14)の張力が設定値以上の状態において上記マスト(11)の格納操作がなされた場合に警報を発し、又は上記マスト(11)の格納動作を阻止するマスト駆動制御手段(53)と、
    を備えたことを特徴とするブーム付き作業機におけるブーム撓み抑制装置。
  3. 請求項1又は2において、
    上記マスト駆動手段(71)がマスト起伏シリンダ(12)で構成され、
    上記マスト駆動制御手段(53)は、上記マスト起伏シリンダ(12)の伸縮動を規制することで上記マスト(11)の格納動作を阻止する構成であることを特徴とするブーム付き作業機におけるブーム撓み抑制装置。
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