JP2004250155A - ロープウインチ - Google Patents

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Abstract

【課題】ロープ押え装置と捨巻き検知装置とをドラムの前,後方向一側にコンパクトに配置し、装置の小型化を図ることができるようにする。
【解決手段】旋回フレーム3の縦板6,6上には、主巻ドラム21の径方向一側に位置して左,右方向に延びる渡し板23および取付板24を設ける。そして、ロープ押え装置26と捨巻き検知装置30とを取付板24上に同一の連結ピン25を用いて取付ける。また、捨巻き検知装置30の検知ローラ31は、ロープ押え装置26の押えローラ27よりも小さい押付け力で主巻ロープ14に接触する構成とする。そして、捨巻き検知装置30の検知器35は、巻胴21Aの非捨巻き部分bから主巻ロープ14がなくなったときに、検知アーム32の回動変位に従って主巻ロープ14の捨巻き検知を行う。
【選択図】 図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば油圧クレーン等の建設機械に設けられ、ワイヤロープ等をドラムから巻出し,巻取ることにより荷吊作業等を行うのに好適に用いられるロープウインチに関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、油圧クレーン等の建設機械には、例えばワイヤロープ等からなるロープを用いた吊荷作業を行なうためにロープウインチが搭載されている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開平11−199183号公報
【0004】
この種の従来技術によるロープウインチは、建設機械等のフレーム(支持部材)上に回転可能に設けられロープが巻取り,巻出し可能に巻回される巻胴を有したドラムと、該ドラムの巻胴に向けて前記ロープを押付ける乱巻き防止用のロープ押え装置等とにより構成されている。
【0005】
そして、乱巻き防止用のロープ押え装置は、前記ドラムの巻胴に巻回されたロープのうち捨巻き範囲に相当する部分を押さえる捨巻部ローラと、前記ロープのうち捨巻き範囲以外の部分を押さえる非捨巻部ローラとを備え、これらの捨巻部ローラと非捨巻部ローラとをそれぞれ別のスプリングを用いて互いに独立して付勢する構成としている。
【0006】
また、この場合の非捨巻部ローラ側には、該ローラが前記ドラムの巻胴側に向けて接近する方向に動くのを検出する検出スイッチが設けられ、この検出スイッチは、非捨巻部ローラ等と共にロープの捨巻き部分を検知する捨巻き検知装置を構成している。
【0007】
即ち、通常の吊荷作業範囲を越えてロープがドラムの巻胴から大きく巻出される場合(例えば、地下深く掘削された縦坑と地面との間で吊荷作業を行う場合)等には、吊荷フックの揚程に対してロープの長さが不足し、ドラムからロープが過剰に巻出されるため、巻胴の非捨巻き範囲に相当する部分からロープがなくなってしまうことがある。
【0008】
そこで、捨巻き検知装置の検出スイッチは、前記巻胴の非捨巻き範囲に相当する部分からロープがなくなったときに、前記非捨巻部ローラがドラムの巻胴側に向けて近接動するのを検出し、この検出信号でドラムの回転(ロープの巻出し)を停止させることにより、これ以上にロープがドラムの巻胴から過剰に巻出されるのを防ぐものである。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述した従来技術では、乱巻き防止用のロープ押え装置を、捨巻部ローラと非捨巻部ローラとで構成し、この非捨巻部ローラが捨巻き検知装置の一部を兼用しているため、下記のような問題があり、装置の小型化を図る上で必ずしも十分な解決策を提供するものではない。
【0010】
即ち、ロープ押え装置を構成する捨巻部ローラと非捨巻部ローラとは、それぞれ別々のスプリングを用いてドラムの巻胴側にロープを押付ける構成としているので、ロープの乱巻き防止を行うためには、それぞれのスプリングに大きな付勢力(ばね力)を与える必要があり、これらの各スプリングが大型化し、装置の小型化を図る上で障害になるという問題がある。
【0011】
また、ロープウインチのユーザ(使用者)にあっては、ロープ押え装置と捨巻き検知装置との両方を必ずしも装備しておく必要がなく、これらをオプションで取付ける構成としたものを要求する場合がある。しかし、従来技術のロープウインチは、ロープ押え装置の非捨巻部ローラが捨巻き検知装置の一部を兼用しているため、ロープ押え装置と捨巻き検知装置のいずれか一方をオプションで取付けることが難しいという問題がある。
【0012】
さらに、従来技術にあっては、捨巻部ローラと非捨巻部ローラとが互いに独立して動くのを補償するために、例えば10mm程度の隙間を捨巻部ローラと非捨巻部ローラとの間に確保する必要があり、この隙間によってロープには乱巻きが発生し易くなるという問題がある。
【0013】
本発明は上述した従来技術の問題に鑑みなされたもので、本発明の目的は、ロープ押え装置と捨巻き検知装置とをドラムの径方向一側にコンパクトに配置でき、装置の小型化を図ることができると共に、ロープに対する捨巻き検知装置の押付け力を十分に小さくでき、捨巻き検知動作を安定させ円滑に行うことができるようにしたロープウインチを提供することにある。
【0014】
また、本発明の他の目的は、ロープ押え装置と捨巻き検知装置との少なくともいずれか一方を、ユーザの要求等に応じてオプションで設けることができるようにしたロープウインチを提供することにある。
【0015】
さらに、本発明の別の目的は、ドラムの巻胴に向けてロープを押付けるロープ押え装置の押えローラを、ドラムの巻胴に対しほぼ全長にわたって軸方向に延ばすことにより、ロープの乱巻き防止を安定して行うことができるようにしたロープウインチを提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】
上述した課題を解決するために、本発明は、支持部材上に回転可能に設けられロープが巻取り,巻出し可能に巻回される円筒状の巻胴を有したドラムと、該ドラムに対するロープの乱巻きを抑えるため該ドラムの巻胴に向けて前記ロープを押付けるロープ押え装置と、前記ロープがドラムから過剰に巻出されるのを防ぐため前記ドラムの巻胴に巻回されたロープの捨巻き部分を検知する捨巻き検知装置とを備えたロープウインチに適用される。
【0017】
そして、請求項1の発明が採用する構成の特徴は、前記ロープ押え装置と捨巻き検知装置とは、前記ドラムの径方向一側にそれぞれ位置して前記支持部材上に互いに同一の連結ピンを用いて取付ける構成とし、前記捨巻き検知装置は、前記ロープ押え装置よりも小さい押付け力で前記ロープに接触する構成としたことにある。
【0018】
このように構成したことにより、ロープ押え装置と捨巻き検知装置とをドラムの径方向一側となる支持部材上の位置に単一の連結ピンを用いてコンパクトに配置でき、装置全体の小型化を図ることができる。また、捨巻き検知装置によりロープに対して余分な押付け力が付加されるのを防止でき、ドラムの巻胴からロープを円滑に巻出したり、巻取ったりすることができる。
【0019】
また、請求項2の発明によると、ロープ押え装置と捨巻き検知装置とは、支持部材上にそれぞれ取付け、取外し可能に設ける構成としている。これにより、ロープ押え装置と捨巻き検知装置との少なくともいずれか一方を、ユーザの要求等に応じてオプションで選択的に設けることができる。
【0020】
一方、請求項3の発明によると、ロープ押え装置は、巻胴のほぼ全長にわたってドラムの軸方向に延びロープを前記巻胴に向けて押付ける押えローラと、一端側が連結ピンを介して支持部材に回動可能に連結され他端側が該押えローラを回転可能に支持した押えアームと、該押えアームと前記支持部材との間に設けられ前記押えローラに弾性的な押付け力を与える押付ばねとにより構成している。
【0021】
この場合には、押付ばねを用いて押えアームを付勢することにより、巻胴のほぼ全長にわたってドラムの軸方向に延びる押えローラに弾性的な押付け力を与えつつ、この押えローラでロープを巻胴に向けて押付けることができ、巻胴に対するロープの乱巻き防止を安定して行うことができる。
【0022】
また、請求項4の発明によると、捨巻き検知装置は、ロープの捨巻き部分を検知するため押えローラとは異なる位置で前記ロープに接触する検知ローラと、一端側が連結ピンを介して支持部材に回動可能に連結され他端側が該検知ローラを回転可能に支持した検知アームと、該検知アームと前記支持部材との間に設けられ前記押付ばねよりも小さいばね力で前記検知ローラをロープに押付ける弱ばね部材と、前記検知アームの回動を検知し前記捨巻き部分の検知信号を出力する信号出力手段とから構成している。
【0023】
これにより、検知ローラが押えローラとは異なる位置でロープに接触するように、弱ばね部材の小さなばね力で検知ローラをロープに押付けることができる。そして、通常の吊荷作業範囲を越えてロープがドラムの巻胴から大きく巻出されたときには、巻胴の非捨巻き範囲に相当する部分からロープがなくなって検知ローラが巻胴に直に接触する位置まで検知アームが回動するので、この回動を検知することにより信号出力手段から検知信号を出力でき、これ以上のドラムの回転(ロープの巻出し)を停止することができる。
【0024】
さらに、請求項5の発明によると、捨巻き検知装置の検知アームは、ロープ押え装置の押えアームよりも短いアーム長さを有する構成としている。このように検知アームのアーム長さを短くすることにより、ドラムの巻胴に巻回されたロープに対し検知ローラを、押えローラよりも支持部材に近い下側位置で接触させ、ロープに対する検知ローラの接触圧を小さく抑えることができ、検知ローラからロープに余分な押付け力が付加されるのを防止できる。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態によるロープウインチを、油圧クレーンに適用した場合を例に挙げ、添付図面の図1ないし図7に従って詳細に説明する。
【0026】
図中、1は油圧クレーンの下部走行体、2は該下部走行体1上に旋回可能に設けられた上部旋回体で、該上部旋回体2は、支持部材となる旋回フレーム3を有し、該旋回フレーム3上には、その前部右側に位置し運転室を画成するキャブ4と、旋回フレーム3の後端側に位置するカウンタウエイト5等とが設けられている。
【0027】
ここで、旋回フレーム3は、図3ないし図5に示す如く左,右一対の縦板6,6等を含んで構成され、これらの縦板6の前端側にはブラケット部6A,6Aが一体に形成されている。そして、これらのブラケット部6Aには、後述のブーム7が起伏可能に取付けられるものである。
【0028】
7は上部旋回体2の前部側に起伏可能に設けられたブームで、該ブーム7は、基端側が旋回フレーム3(ブラケット部6A)に回動可能に連結され、その先端側には後述の主巻ロープ14が巻回されるシーブ7Aが回転可能に設けられている。
【0029】
8は旋回フレーム3に設けられたA型フレームで、該A型フレーム8は、左,右の前脚部8Aと、左,右の後脚部8B(いずれも1個のみ図示)とにより略A字状に形成されている。
【0030】
9は旋回フレーム3とブーム7との間に設けられたバックストップで、該バックストップ9は、ブーム7の起立角に応じて伸縮し、ブーム7を背後から支えるものである。
【0031】
10は旋回フレーム3の前部側に位置して左,右の縦板6,6間に設けられた主巻用のロープウインチ(以下、主巻ウインチ10という)で、該主巻ウインチ10は、後述の主巻ドラム21、ロープ押え装置26および捨巻き検知装置30等を含んで構成されるものである。
【0032】
11,12は主巻ウインチ10の後側に位置して旋回フレーム3上に設けられた補巻用のロープウインチ(以下、補巻ウインチ11,12という)を示している。また、13は該補巻ウインチ11,12の後側に位置して旋回フレーム3上に設けられた起伏用のロープウインチ(以下、起伏ウインチ13という)を示している。
【0033】
14は一端側が後述の主巻ドラム21に巻回されたワイヤロープ等からなる主巻ロープで、該主巻ロープ14の他端側は、シーブ7Aが巻回された状態でブーム7の先端側に係止されている。そして、主巻ロープ14のうちブーム7の先端側から下向きに垂下した部位には吊荷フック15が吊下げられている。
【0034】
16は一端側が後述の起伏ドラム43に巻回された起伏ロープで、該起伏ロープ16の他端側は、A型フレーム8を介してブームハンガ17とブームブライドル18との間に巻回されている。また、ブームブライドル18にはペンダントロープ19の一端側が接続され、該ペンダントロープ19の他端側はブーム7の先端側に接続されている。
【0035】
次に、前述した主巻ウインチ10、補巻ウインチ11,12および起伏ウインチ13のうち主巻ウインチ10を例に挙げ、図3ないし図7を参照して詳細に説明する。なお、補巻ウインチ11,12および起伏ウインチ13については、主巻ウインチ10とほぼ同様の構成を有するもので、その説明を省略するものとする。
【0036】
21は上部旋回体2の旋回フレーム3上に回転可能に設けられた主巻ドラムを示し、該主巻ドラム21は、支持部材となる旋回フレーム3の各縦板6上に回転可能に設けられ、外周側に主巻ロープ14が整列状態で巻回される円筒状の巻胴21Aと、該巻胴21Aの左,右両端側に一体に設けられた円板状をなす左,右のフランジ21B,21C等とにより構成されている。
【0037】
また、主巻ドラム21は、図2、図3に示す油圧モータ22等により正,逆方向に回転駆動される。そして、主巻ドラム21は、巻胴21Aに主巻ロープ14を巻取ることにより図1に示す吊荷フック15が上昇し、巻胴21Aから主巻ロープ14を巻出すことにより吊荷フック15は下向きに下降するものである。
【0038】
ここで、主巻ドラム21の巻胴21Aに巻回された主巻ロープ14は、図3に例示するようにフランジ21B近傍の位置(主巻ロープ14の巻始め端の位置)から3巻分程度に相当する寸法aの範囲が、ロープの捨巻き部分(以下、捨巻き部分aという)となり、これ以外の寸法bに相当する範囲が、非捨巻き部分(以下、非捨巻き部分bという)となっている。
【0039】
また、主巻ドラム21の巻胴21Aに巻回された主巻ロープ14は、図4中に例示する繰出し部14Aの位置で主巻ドラム21の巻胴21Aから巻出される。そして、この主巻ロープ14は、主巻ドラム21の中心を通った基準線O−Oに対して、図4中で左側に位置する部分が繰出し側14Bとなり、右側に位置する部分が非繰出し側14Cとなっている。
【0040】
この場合に、巻胴21Aに対する主巻ロープ14の巻付き力(押付力)は、非繰出し側14Cでは大きいが、繰出し側14Bでは小さくなる。これは、主巻ロープ14が繰出し部14Aの位置で主巻ドラム21の巻胴21Aから引離されて巻出されるため、主巻ロープ14が繰出し部14Aの位置に近付くつれて巻胴21Aに対する押付力から減少するからである。
【0041】
23は旋回フレーム3の縦板6,6間に架け渡して設けられた渡し板、24は渡し板23上にボルト等を用いて固定された取付板で、該取付板24は、渡し板23および旋回フレーム3の縦板6,6等と共に主巻ウインチ10の支持部材を構成している。そして、渡し板23と取付板24は、主巻ドラム21の径方向一側に位置して縦板6,6間を左,右方向に延びている。
【0042】
即ち、渡し板23と取付板24とは、図3、図4および図5に示すように主巻ドラム21の前,後方向一側(例えば、主巻ドラム21の後側)に配置され、後述のロープ押え装置26および捨巻き検知装置30を下側から支持するものである。
【0043】
この場合、取付板24上には、図5に示すように合計3枚の支持板部24A,24B,24Cが左,右に離間して立設され、支持板部24A,24B間には、後述の連結ピン25を用いてロープ押え装置26が回動可能に連結されている。また、支持板部24B,24C間には、後述の捨巻き検知装置30が連結ピン25を用いて回動可能に連結されるものである。
【0044】
さらに、取付板24の支持板部24Cには、図6中に点線で示す如く突起部24Dが設けられ、この突起部24Dには、後述するコイルばね34の端部が掛け止めされるものである。
【0045】
25はロープ押え装置26と捨巻き検知装置30とに共通して用いられる連結ピンで、該連結ピン25は、例えば金属棒等の剛性材料により形成された単一のピンからなり、取付板24の支持板部24A〜24C間にわたって軸方向に延びている。そして、この連結ピン25は、支持板部24A,24B,24Cのピン穴(図示せず)にそれぞれ着脱可能に挿通して取付けられるものである。
【0046】
26は主巻ドラム21の径方向一側(前,後方向一側)に位置して取付板24上に設けられたロープ押え装置で、該ロープ押え装置26は、図3、図4に示す如く主巻ドラム21の軸方向に延び、主巻ロープ14を巻胴21Aに向けて押付ける押えローラ27と、後述する左,右の押えアーム28,28および押付ばね29,29等とにより構成されている。そして、ロープ押え装置26は、図4に示すように巻胴21Aに対する主巻ロープ14の押付力が小さくなる繰出し側14Bで、主巻ロープ14を巻胴21Aに向けて押付け、これにより主巻ドラム21に対する主巻ロープ14の乱巻きを防ぐものである。
【0047】
ここで、ロープ押え装置26の押えローラ27は、図5に示すように押えアーム28,28間を左,右方向に貫通して延び、各押えアーム28に回動可能に取付けられた支軸27Aと、左,右の押えアーム28,28間に位置して支軸27Aの外周側に挿通された中央のローラ部27Bと、支軸27Aの左,右両側部に嵌合して設けられた左,右のローラ部27C,27Dとから構成されている。
【0048】
そして、押えローラ27の支軸27Aおよびローラ部27B〜27Cは、耐摩耗性の高い金属材料等を用いて形成され、図3に示すように巻胴21Aのほぼ全長にわたって主巻ドラム21の軸方向に延びている。また、中央のローラ部27Bは円筒形状に形成され、左,右のローラ部27C,27Dは、主巻ドラム21のフランジ21B,21C近傍で主巻ロープ14に乱巻きが発生するのを抑えるため先細り状(略円錐台状)に形成されている。
【0049】
28,28はロープ押え装置26の押えアームで、該各押えアーム28は、取付板24の支持板部24A,24B間に左,右方向に離間して配置され、その一端側は連結ピン25を介して支持板部24A,24B間に回動可能に取付けられている。そして、各押えアーム28の他端側は自由端となり、この自由端側で押えローラ27のローラ部27B〜27Dを支軸27Aを介して回転可能に支持している。
【0050】
また、押えアーム28,28間には、左,右方向に延びる連結板部28A,28Bが上,下に離間して設けられ、これらの連結板部28A,28Bは、各押えアーム28が連結ピン25を中心にして前,後に一体的に回動(揺動)するのを補償するものである。そして、下側の連結板部28Bには、後述の押付ばね29が掛け止めされている。
【0051】
29,29はロープ押え装置26の押付ばねで、該各押付ばね29は、図3、図5に示すように捩りコイルばね等を用いて構成され、そのコイル部分は連結ピン25の外周側に挿通されている。そして、押付ばね29は、一方の端部が取付板24に掛け止めされ、他方の端部は押えアーム28の連結板部28Bに掛け止めして設けられている。
【0052】
そして、押付ばね29は、ロープ押え装置26の押えアーム28を図4中の矢示A方向に付勢し、主巻ロープ14に対する弾性的な押付け力を押えローラ27に与えるものである。これにより、ロープ押え装置26の押えローラ27は、主巻ロープ14を主巻ドラム21の巻胴21Aに向けて押付け、該ドラム21に対するロープ14の乱巻きを防ぐものである。
【0053】
即ち、主巻ロープ14を主巻ドラム21の巻胴21Aに巻取るときには、ロープ押え装置26の押えローラ27が押付ばね29のばね力(付勢力)によって、主巻ロープ14を主巻ドラム21の巻胴21Aに向けて押付けながら、押えローラ27のローラ部27B〜27Dは、支軸27Aを中心として回転を続ける。これにより主巻ロープ14は、主巻ドラム21の巻胴21Aに隙間なく整列状態で多層状に巻取られるものである。
【0054】
30は主巻ドラム21の径方向一側(前,後方向一側)に位置して取付板24上に設けられた捨巻き検知装置で、該捨巻き検知装置30は、図3、図4に示す如く押えローラ27とは異なる位置で主巻ロープ14(捨巻き検知時には巻胴21A)に接触する検知ローラ31と、後述の検知アーム32、コイルばね34および検知器35等により構成されている。
【0055】
そして、捨巻き検知装置30の検知ローラ31は、例えば主巻ロープ14等に対する接触圧が小さいために合成樹脂材料等を用いた細幅のローラからなり、図3に例示するように主巻ロープ14の捨巻き部分aとほぼ隣接する位置に配置されている。
【0056】
32は捨巻き検知装置30の検知アームで、該検知アーム32は、図5ないし図7に示すように一端側が筒部32Aとなり、この筒部32Aは、図5に示す如く取付板24の支持板部24B,24C間で連結ピン25の外周側に回動可能に挿通して取付けられている。また、検知アーム32の他端側は、略く字状に屈曲して延び、その先端側(自由端)で検知ローラ31を支持軸33により回転可能に支持している。
【0057】
そして、検知アーム32は、押えアーム28に比較して短いアーム長に形成され、図4に示す如く押えローラ27よりも下側となる位置で検知ローラ31が主巻ロープ14と接触するように、検知ローラ31を自由端側で支持している。また、検知アーム32の一端側には、図6に示す如く筒部32Aの上方に位置して突起部32Bが設けられ、この突起部32Bには、後述のコイルばね34が掛け止めされている。
【0058】
34は捨巻き検知装置30の弱ばね部材を構成するコイルばねで、該コイルばね34は、図5に示すように細い捩りコイルばね等を用いて構成され、ロープ押え装置26の押付ばね29よりもばね力が小さくなっている。そして、コイルばね34は、そのコイル部分が図6に示す如く筒部32Aの外周側(連結ピン25の外周側)に挿通されている。
【0059】
また、コイルばね34は、一方の端部が取付板24の突起部24Dに掛け止めされ、他方の端部は検知アーム32の突起部32Bに掛け止めして設けられている。そして、コイルばね34は、小さいばね力をもって検知ローラ31を図4中の矢示A方向に付勢し、検知ローラ31を主巻ロープ14(捨巻き検知時には巻胴21A)に対し小さな接触圧で弾性的に押付けるものである。
【0060】
35は捨巻き検知装置30の一部を構成する信号出力手段としての検知器で、この検知器35は、図7に示すように渡し板23、取付板24の後面側にL字状のブラケット36を用いて取付けられ、矢示B,C方向に進退可能な可動部35Aを有している。そして、検知器35は、内蔵のばね(図示せず)により可動部35Aを矢示B方向に常時付勢している。
【0061】
これにより、検知器35は、可動部35Aの先端を後述するリング38の外周面に押付けつつ、後述の突起38Aと対向したときには、可動部35Aが矢示C方向に後退することにより、いわゆる捨巻き検知を行うものである。そして、検知器35が捨巻き検知を行ったときには、その検知信号がリード線37を介して制御装置(例えば、図1中のキャブ4内に設けられる)に出力される。
【0062】
38は検知器35の検知対象となるリングで、該リング38は、図7に示す如く検知アーム32の筒部32Aに外側から嵌合して設けられ、検知アーム32の動き(例えば、矢示A方向)に追従して筒部32Aと一体に連結ピン25の外周側で回動するものである。また、リング38の外周側には、いわゆる捨巻き検知を行うための突起38Aが設けられている。
【0063】
なお、補巻ウインチ11,12および起伏ウインチ13についても、図2に示す如く主巻ウインチ10とほぼ同様の補巻ドラム41,42および起伏ドラム43が設けられ、これらのドラム41,42,43も油圧モータ22等によって回転駆動される。また、これらのドラム41,42,43の径方向一側(前,後方向一側)にも、ロープ押え装置26、捨巻き検知装置30等がそれぞれオプションで着脱可能に取付けられるものである。
【0064】
本実施の形態による油圧クレーンは上述の如き構成を有するもので、以下、その作動について説明する。
【0065】
まず、吊荷作業を行なうときには、ブーム7の先端側を所望の高さに上昇させた後に、主巻ウインチ10の主巻ドラム21を回転させ、主巻ロープ14の巻取り、巻出しを行なうことにより、吊荷フック15に吊下げた資材等の吊荷(図示せず)を高所に運搬する。
【0066】
そして、主巻ロープ14を主巻ドラム21の巻胴21Aに巻取るときには、主巻ウインチ10の油圧モータ22等で主巻ドラム21を一方向に回転させることにより、主巻ドラム21の巻胴21Aには主巻ロープ14が、図3に示す捨巻き部分a側から非捨巻き部分bにわたって順次巻取られる。
【0067】
このとき、ロープ押え装置26の押えローラ27が押付ばね29で矢示A方向に付勢されることにより、主巻ロープ14を主巻ドラム21の巻胴21Aに向けて押付ける。そして、押えローラ27のローラ部27B〜27Dは、主巻ロープ14に摺接しつつ、該ロープ14の移動(巻取り動作)に伴い支軸27Aを中心として回転する。
【0068】
これにより、ロープ押え装置26は、主巻ドラム21の巻胴21Aに巻回された主巻ロープ14に乱巻きが発生するのを抑え、主巻ロープ14が巻胴21Aの外周側に隙間なく整列状態で多層状に巻取られるのを補償することができる。
【0069】
一方、主巻ドラム21の巻胴21Aから主巻ロープ14を巻出すときには、主巻ウインチ10の油圧モータ22等で主巻ドラム21を逆方向に回転させることにより、巻胴21Aの外周側から主巻ロープ14が順次巻出され、これに伴って吊荷フック15が図1に示す如くブーム7の先端側から下方に下降される。
【0070】
この場合、主巻ドラム21に巻回される主巻ロープ14の長さ(ロープ14の全長)は、最大高さに起立させたブーム7の先端側から地面まで吊荷フック15を下降させたときにも、主巻ロープ14の基端側が主巻ドラム21の巻胴21Aに、例えば4〜5列以上の巻列(例えば、図3に示す捨巻き部分aを越える巻列)をもって巻回された状態を保つように通常は設定されている。
【0071】
このため、地上での吊荷作業時には、吊荷フック15の揚程に対して主巻ロープ14の長さが不足することはなく、主巻ドラム21の巻胴21Aから主巻ロープ14が過剰に巻出されることもない。
【0072】
しかし、例えば地下深く掘削された縦坑と地面との間等で吊荷作業を行う場合には、吊荷フック15の揚程に対して主巻ロープ14の長さが不足し、主巻ドラム21から主巻ロープ14が過剰に巻出されることがある。そして、このような場合には、図3に示す巻胴21Aの非捨巻き部分bに相当する部位から主巻ロープ14がなくなり、捨巻き部分aのみに巻回された状態となってしまう。
【0073】
そこで、捨巻き検知装置30の検知アーム32は、巻胴21Aの非捨巻き部分bから主巻ロープ14がなくなったときに、検知ローラ31を主巻ドラム21の巻胴21A側に向けて矢示A方向に近接動させるように回動(揺動)する。そして、検知アーム32が矢示A方向に回動すると、図7に示す検知アーム32の筒部32Aがリング38と共に同方向に回動する。
【0074】
このため、リング38の突起38Aが検知器35の可動部35Aと対向し、該可動部35Aを矢示C方向に後退させるように押動する。これにより、検知器35は、可動部35Aを介して捨巻き検知を行い、このときの検知信号をリード線37を通じて前記制御装置へと出力する。
【0075】
そして、この制御装置は、この検知信号に基づいて主巻ウインチ10(油圧モータ22)への圧油給排を遮断し、主巻ドラム21の回転(主巻ロープ14の巻出し)を停止させることによって、これ以上に主巻ロープ14が主巻ドラム21から過剰に巻出されるのを防ぐことができる。
【0076】
かくして、本実施の形態によれば、主巻ウインチ10のロープ押え装置26と捨巻き検知装置30とを、主巻ドラム21の前,後方向一側となる位置で取付板24上に同一の連結ピン25を用いて取付ける構成としている。そして、捨巻き検知装置30に用いるコイルばね34を弱ばねとし、ロープ押え装置26の押えローラ27よりも小さい押付け力で検知ローラ31が主巻ロープ14に接触する構成としている。
【0077】
これにより、ロープ押え装置26と捨巻き検知装置30とを、主巻ドラム21の径方向一側に設けた取付板24上に単一の連結ピン25を用いてコンパクトに配置でき、主巻ウインチ10全体の小型化を図ることができる。そして、ロープ押え装置26と捨巻き検知装置30とを、取付板24上に別々のピン等を用いて取付ける必要がなくなり、組立時の作業性を向上することができる。
【0078】
また、捨巻き検知装置30には、ばね力の小さいコイルばね34を採用できるので、捨巻き検知装置30の検知ローラ31等により主巻ロープ14に対して余分な押付け力が付加されるのを防止でき、主巻ドラム21の巻胴21Aからロープ14を円滑に巻出したり、巻取ったりすることができる。
【0079】
特に、油圧クレーンの上部旋回体2は、その後端側に位置するカウンタウエイト5の旋回半径を可能な限り小さくすることが要求されるため、図1、図2に示す旋回フレーム3の全長(前,後方向長さ)を短くする必要がある。
【0080】
しかし、旋回フレーム3の縦板6上には、図2に示す如く主巻ウインチ10に加えて、補巻ウインチ11,12および起伏ウインチ13等が搭載される。このため、各ウインチ10〜13間の間隔(前,後方向スペース)は小さく制限されることになる。
【0081】
そこで、本実施の形態では、例えば図4に示す如く主巻ドラム21の後側にロープ押え装置26と捨巻き検知装置30とを単一の連結ピン25を用いてコンパクトに配置することにより、主巻ウインチ10を含めて各ウインチ10〜13間の間隔を小さく保つことができ、全体の小型化を図ることができる。
【0082】
また、これらのロープ押え装置26および捨巻き検知装置30は、支持部材となる取付板24上に連結ピン25を用いてそれぞれ着脱可能に取付ける構成としているので、取付板24上にはロープ押え装置26と捨巻き検知装置30とを、ユーザ側の要求等に応じてオプションで選択的に取付けたり、取外したりすことができる。
【0083】
そして、主巻ウインチ10にロープ押え装置26を設けた場合には、押付ばね29を用いて押えアーム28を付勢することにより、巻胴21Aのほぼ全長にわたって主巻ドラム21の軸方向に延びる押えローラ27に弾性的な押付け力を与えつつ、この押えローラ27で主巻ロープ14を巻胴21Aに向けて押付けることができ、巻胴21Aに対する主巻ロープ14の乱巻き防止を安定して行うことができる。
【0084】
また、主巻ウインチ10に捨巻き検知装置30を設けた場合には、その検知ローラ31が押えローラ27よりも下側となる位置で主巻ロープ14に接触するように、コイルばね34の小さなばね力で検知ローラ31を主巻ロープ14に押付けることができる。
【0085】
そして、通常の吊荷作業範囲を越えて主巻ロープ14が主巻ドラム21の巻胴21Aから大きく巻出されたときには、巻胴21Aの非捨巻き部分bから主巻ロープ14がなくなって検知ローラ31が巻胴21Aに直に接触する位置まで検知アーム32が回動する。
【0086】
これにより、捨巻き検知装置30の検知器35が、検知アーム32の回動を検知して検知信号を出力することができ、この検知信号に従って主巻ドラム21がこれ以上に回転するのを停止させ、主巻ロープ14の過剰な巻出しを自動的に制限(禁止)することができる。
【0087】
また、捨巻き検知装置30には主巻ロープ14に対するロープ押え機能を与える必要がないため、検知ローラ31、検知アーム32等は、図4に示す如く巻胴21Aに対する主巻ロープ14の押付力が小さくなる繰出し側14Bに配置し、かつ検知ローラ31は、ロープ押え装置26の押えローラ27よりも主巻ロープ14の繰出し部14Aから大きく下側に離れた位置に設ける構成とすることができ、これにより、検知アーム32のアーム長さを短くできると共に、巻胴21Aに対する検知ローラ31の押付け力を小さくすることができる。
【0088】
このように、主巻ウインチ10にロープ押え装置26と共に捨巻き検知装置30を設けた場合には、検知アーム32のアーム長さを押えアーム28よりも短くしているので、例えば主巻ロープ14に対する検知ローラ31の接触圧を小さく抑えることができ、検知ローラ31から主巻ロープ14に余分な押付け力が付加されるのを防止できる。
【0089】
なお、前記実施の形態では、ロープ押え装置26、捨巻き検知装置30等を主巻ウインチ10に設ける場合を例に挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限らず、例えば補巻ウインチ11,12にロープ押え装置26、捨巻き検知装置30等を設けた場合、または起伏ウインチ13に設けた場合にも、主巻ウインチ10の場合とほぼ同様の作用効果を得ることができるものである。
【0090】
また、前記実施の形態では、ロープウインチが設けられる建設機械としてクローラ式油圧クレーンを例に挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限るものではなく、例えばホイール式の油圧クレーン、定置式油圧クレーン等の各種のクレーン、さらに各種の建設機械、産業機械に広く適用することができる。
【0091】
【発明の効果】
以上詳述した通り、請求項1に記載の発明によれば、ロープ押え装置と捨巻き検知装置とを、ドラムの径方向一側となる位置で支持部材上に互いに同一の連結ピンを用いて取付けると共に、前記捨巻き検知装置はロープ押え装置よりも小さい押付け力で前記ロープに接触する構成としているので、ロープ押え装置と捨巻き検知装置とをドラムの一側に単一の連結ピンを用いてコンパクトに配置でき、装置全体の小型化を図ることができる。また、捨巻き検知装置によりロープに対して余分な押付け力が付加されるのを防止でき、ドラムの巻胴からロープを巻出したり、巻取ったりする動作を円滑に行うことができる。
【0092】
また、請求項2に記載の発明は、ロープ押え装置と捨巻き検知装置とを支持部材上にそれぞれ取付け、取外し可能に設ける構成としているので、ロープ押え装置と捨巻き検知装置との少なくともいずれか一方を、ユーザの要求等に応じてオプションで選択的に設けることができ、ロープウインチに対する汎用性等を高めることができる。
【0093】
一方、請求項3に記載の発明は、ロープ押え装置を、押えローラ、押えアームおよび押付ばねにより構成しているので、押付ばねを用いて押えアームを付勢することにより、巻胴のほぼ全長にわたってドラムの軸方向に延びる押えローラに弾性的な押付け力を与えつつ、この押えローラでロープを巻胴に向けて押付けることができ、巻胴に対するロープの乱巻き防止を安定して行うことができる。
【0094】
また、請求項4に記載の発明は、捨巻き検知装置を、検知ローラ、検知アーム、弱ばね部材および信号出力手段により構成しているので、通常の吊荷作業範囲を越えてロープがドラムの巻胴から大きく巻出され、巻胴の非捨巻き範囲に相当する部分からロープがなくなったときに、検知ローラが巻胴に直に接触する位置まで検知アームを回動させ、この回動を検知することによって信号出力手段から検知信号を出力でき、これ以上のドラムの回転(ロープの巻出し)を自動的に停止することができる。
【0095】
さらに、請求項5に記載の発明は、捨巻き検知装置の検知アームを押えアームよりも短いアーム長さにする構成としているので、ドラムの巻胴に巻回されたロープに対し検知ローラを、押えローラよりも支持部材に近い下側位置で接触させることができ、ロープに対する検知ローラの接触圧を小さく抑えることができ、これによって、検知ローラからロープに余分な押付け力が付加されるのを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態によるロープウインチを備えた油圧クレーンを示す正面図である。
【図2】図1に示す油圧クレーンの平面図である。
【図3】主巻ウインチ等を拡大して示す図2中の要部拡大図である。
【図4】主巻ウインチ等を図3中の矢示IV−IV方向からみた一部破断の矢視図である。
【図5】ロープ押え装置および捨巻き検知装置を図4中の矢示V−V方向からみた拡大断面図である。
【図6】捨巻き検知装置をロープ押え装置と共に図5中の矢示VI−VI方向からみた拡大断面図である。
【図7】捨巻き検知装置を図5中の矢示 VII−VII 方向からみた拡大断面図である。
【符号の説明】
1 下部走行体
2 上部旋回体
3 旋回フレーム(支持部材)
10 主巻ウインチ(主巻用のロープウインチ)
11,12 補巻ウインチ(補巻用のロープウインチ)
13 起伏ウインチ(起伏用のロープウインチ)
14 主巻ロープ
21 主巻ドラム
21A 巻胴
21B,21C フランジ
22 油圧モータ
23 渡し板(支持部材)
24 取付板(支持部材)
25 連結ピン
26 ロープ押え装置
27 押えローラ
28 押えアーム
29 押付ばね
30 捨巻き検知装置
31 検知ローラ
32 検知アーム
34 コイルばね(弱ばね部材)
35 検知器(信号出力手段)
41,42 補巻ドラム
43 起伏ドラム

Claims (5)

  1. 支持部材上に回転可能に設けられロープが巻取り,巻出し可能に巻回される円筒状の巻胴を有したドラムと、該ドラムに対するロープの乱巻きを抑えるため該ドラムの巻胴に向けて前記ロープを押付けるロープ押え装置と、前記ロープがドラムから過剰に巻出されるのを防ぐため前記ドラムの巻胴に巻回されたロープの捨巻き部分を検知する捨巻き検知装置とを備えたロープウインチにおいて、
    前記ロープ押え装置と捨巻き検知装置とは、前記ドラムの径方向一側にそれぞれ位置して前記支持部材上に互いに同一の連結ピンを用いて取付ける構成とし、前記捨巻き検知装置は、前記ロープ押え装置よりも小さい押付け力で前記ロープに接触する構成としたことを特徴とするロープウインチ。
  2. 前記ロープ押え装置と捨巻き検知装置とは、前記支持部材上にそれぞれ取付け、取外し可能に設ける構成としてなる請求項1に記載のロープウインチ。
  3. 前記ロープ押え装置は、前記巻胴のほぼ全長にわたって前記ドラムの軸方向に延び前記ロープを巻胴に向けて押付ける押えローラと、一端側が前記連結ピンを介して前記支持部材に回動可能に連結され他端側が該押えローラを回転可能に支持した押えアームと、該押えアームと前記支持部材との間に設けられ前記押えローラに弾性的な押付け力を与える押付ばねとにより構成してなる請求項1または2に記載のロープウインチ。
  4. 前記捨巻き検知装置は、前記ロープの捨巻き部分を検知するため前記押えローラとは異なる位置で前記ロープに接触する検知ローラと、一端側が前記連結ピンを介して支持部材に回動可能に連結され他端側が該検知ローラを回転可能に支持した検知アームと、該検知アームと前記支持部材との間に設けられ前記押付ばねよりも小さいばね力で前記検知ローラをロープに押付ける弱ばね部材と、前記検知アームの回動を検知し前記捨巻き部分の検知信号を出力する信号出力手段とから構成してなる請求項3に記載のロープウインチ。
  5. 前記捨巻き検知装置の検知アームは、前記ロープ押え装置の押えアームよりも短いアーム長さを有する構成としてなる請求項4に記載のロープウインチ。
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