JP2011120329A - Dc/dcコンバータ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】両側スイッチングモードと片側スイッチングモードの切換え時に、出力電圧を安定させることが可能なDC/DCコンバータ装置を提供する。
【解決手段】DC/DCコンバータ装置50の制御部48は、両側スイッチングモード及び片側スイッチングモードの一方から他方へのモード切換えを行う際、当該モード切換え前の1次側の電圧V1と2次側の電圧V2の比Rと、当該モード切換え後の前記比Rを合わせる。
【選択図】図2

Description

この発明は、降圧用スイッチング素子と昇圧用スイッチング素子を備えるDC/DCコンバータ装置に関する。
スイッチング周期毎にデッドタイムを挟んで降圧用スイッチング素子及び昇圧用スイッチング素子に対して交互に駆動信号を出力する両側スイッチングモードと、スイッチング周期毎に降圧用スイッチング素子及び昇圧用スイッチング素子のいずれか一方に対して駆動信号を出力する片側スイッチングモードとを用いるDC/DCコンバータ装置が知られている(例えば、特許文献1)。
特許文献1では、力行出力が閾値P1を超えるとき、昇圧用スイッチング素子のみに対して駆動信号を出力し、回生出力が閾値P2を超えるとき、降圧用スイッチング素子のみに対して駆動信号を出力する。また、力行出力が閾値P1を下回るとき、又は回生出力が閾値P2を下回るときは、降圧用及び昇圧用スイッチング素子の両方に対して駆動信号を出力する(特許文献1の図3参照)。換言すると、特許文献1では、力行出力が閾値P1を超えるとき又は回生出力が閾値P2を超えるとき、一方のスイッチング素子のみに対して駆動信号を出力する片側スイッチングモードが用いられる。また、出力が閾値P2と閾値P1の間にあるとき、両方のスイッチング素子に対して駆動信号を出力する両側スイッチングモードが用いられる。特許文献1の両側スイッチングモードでは、降圧用スイッチング素子と昇圧用スイッチング素子が同時に通流して短絡することを防止するために、駆動信号間にデッドタイムを挟む(例えば、特許文献1の段落[0022]参照)。
特開2006−074932号公報
上記のように、特許文献1では、DC/DCコンバータの出力に応じて、片側スイッチングモードと両側スイッチングモードとの切換えを行う。この発明の発明者は、当該切換えの際に、DC/DCコンバータの出力側に意図しない電圧変動が生じることを発見した。鋭意研究の結果、当該電圧変動は、両側スイッチングモードではデッドタイムを用いるのに対し、片側スイッチングモードではデッドタイムを用いないことが一因であることを突き止めた。
すなわち、両側スイッチング制御では、両スイッチング素子の目標デューティに対応する時間からそれぞれデッドタイムが差し引かれる一方、片側スイッチングモードでは、昇圧用スイッチング素子又は降圧用スイッチング素子の目標デューティに対応する時間からデッドタイムが差し引かれない。その結果、両側スイッチングモード及び片側スイッチングモードの一方から他方に移行する際、目標デューティが滑らかに変化していても、スイッチング素子の実際のデューティはその値が飛んでしまう。このため、前記のような意図しない電圧変動が生じてしまう。
この発明はこのような課題を考慮してなされたものであり、両側スイッチングモードと片側スイッチングモードの切換え時に、出力電圧を安定させることが可能なDC/DCコンバータ装置を提供することを目的とする。
この発明に係るDC/DCコンバータ装置は、降圧用スイッチング素子と、昇圧用スイッチング素子と、リアクトルと、前記降圧用スイッチング素子及び前記昇圧用スイッチング素子のスイッチング動作を制御する制御部と、前記リアクトルが配置された1次側の電流を測定する電流センサと、前記1次側の電圧を測定する第1電圧センサと、前記1次側とは反対の2次側の電圧を測定する第2電圧センサとを備えるチョッパ型のDC/DCコンバータ装置であって、前記制御部は、スイッチング周期毎にデッドタイムを挟んで前記降圧用スイッチング素子及び前記昇圧用スイッチング素子に対して交互に駆動信号を出力する両側スイッチングモードと、スイッチング周期毎に前記降圧用スイッチング素子及び前記昇圧用スイッチング素子のいずれか一方のみに対して駆動信号を出力する片側スイッチングモードとを用いて前記降圧用スイッチング素子及び前記昇圧用スイッチング素子を制御し、前記両側スイッチングモード及び前記片側スイッチングモードの一方から他方へのモード切換えを行う際、当該モード切換え前の前記1次側の電圧と前記2次側の電圧の比と、当該モード切換え後の前記比を合わせることを特徴とする。
この発明によれば、両側スイッチングモード及び片側スイッチングモードの一方から他方へのモード切換えを行う際、当該モード切換え前後で1次側の電圧と2次側の電圧の比を合わせる。これにより、モード切換えの際、デッドタイムの有無に起因した電圧変動を抑制し、出力電圧を安定させることが可能となる。
前記制御部は、前記両側スイッチングモードにおける前記1次側の電圧と前記2次側の電圧の比とデューティとの対応関係を規定する第1マップと、前記片側スイッチングモードにおける前記1次側の電圧と前記2次側の電圧の比とデューティとの対応関係を規定する第2マップとを備え、前記両側スイッチングモード及び前記片側スイッチングモードの一方から他方へのモード切換えを行う際、当該モード切換え前の前記1次側の電圧と前記2次側の電圧の比を検出し、当該モード切換え後のスイッチングモードについて、検出した前記比に対応するデューティを算出し、当該モード切換え後に最初に用いるデューティとして設定してもよい。これにより、比較的簡易な制御で、モード切換え前の1次側の電圧と2次側の電圧の比と、モード切換え後の前記比を合わせることが可能となる。
前記両側スイッチングモードは、前記1次側の電流の方向が切り換わるときに用い、前記片側スイッチングモードは、前記1次側から前記2次側に又は前記2次側から前記1次側に電流が流れるときに用いてもよい。これにより、DC/DCコンバータ装置を流れる電流がゼロアンペアに近いとき、精度良く電流を制御することが可能となる。
1スイッチング周期における前記1次側の電流のピーク値が負の値からゼロアンペアに到達したとき、前記降圧用スイッチング素子に対する前記片側スイッチングモードを開始し、又は、1スイッチング周期における前記1次側の電流のボトム値が正の値からゼロアンペアに到達したとき、前記昇圧用スイッチング素子に対する前記片側スイッチングモードを開始してもよい。これにより、モード切換えの判定を簡易に行うことが可能となる。
前記1次側の電流のボトム値がゼロアンペアを上回る第1領域と、前記1次側の電流のボトム値がゼロアンペア以下であり且つ前記1次側の電流の平均値がゼロアンペアを上回る第2領域と、前記1次側の電流の平均値がゼロである第3領域と、前記1次側の電流のピーク値がゼロアンペア以上であり且つ前記1次側の電流の平均値がゼロアンペアを下回る第4領域と、前記第1次側の電流のピーク値がゼロアンペアを下回る第5領域とを備え、前記制御部は、前記第1領域、前記第3領域及び前記第5領域では、前記両側スイッチングモードを用い、前記第2領域及び前記第4領域では、前記片側スイッチングモードを用い、前記第1領域乃至前記第5領域は連続して移行し、前記モード切換えの際、当該モード切換えの前後で前記第1次側の電圧と前記第2次側の電圧の比を合わせてもよい。これにより、1次側の電流がゼロアンペアを跨ぐ際にスイッチングモードが変わらないといった事象を防止することが可能となり、電圧変動を抑制することが可能となる。
前記制御部は、前記両側スイッチングモードから前記片側スイッチングモードへの移行タイミングよりも、前記片側スイッチングモードから前記両側スイッチングモードへの移行タイミングを早めてもよい。これにより、1次側の電流の変化を安定させることが可能となる。
前記DC/DCコンバータ装置は、電気自動車に搭載され、前記1次側に電源が接続されると共に、前記2次側に回生可能な駆動モータが接続されてもよい。このような構成では、DC/DCコンバータ装置の出力電圧の変動によりトルクリップル(トルクの変動幅)が大きくなることを防止することが可能となる。
前記2次側には、前記駆動モータと並列に燃料電池が接続されており、前記DC/DCコンバータ装置の前記2次側の出力電圧により前記燃料電池の出力制御を行ってもよい。これにより、DC/DCコンバータの出力変動を抑制することにより、燃料電池の出力制御を精度良く行うことができる。
この発明によれば、両側スイッチングモード及び片側スイッチングモードの一方から他方へのモード切換えを行う際、当該モード切換え前の1次側の電圧と2次側の電圧の比と、当該モード切換え後の前記比を合わせる。これにより、モード切換えの際、デッドタイムの有無に起因した電圧変動を抑制し、出力電圧を安定させることが可能となる。
この発明の一実施形態に係るDC/DCコンバータ装置を搭載した燃料電池車両の概略全体構成図である。 上記実施形態に係るDC/DCコンバータの詳細な構成を示す回路図である。 上記実施形態に係るコンバータ制御部の詳細な構成を示す回路図である。 上記実施形態において、演算部の処理を示すフローチャートである。 上記実施形態におけるDC/DCコンバータの動作モードを決定するフローチャートである。 前記演算部において、目標デューティを算出するフローチャートである。 各動作モードの移行の可否を視覚的に示す図である。 動作モードの移行前後で1次電圧と2次電圧の比を維持するように目標デューティを設定する方法を説明する図である。 上記実施形態における出力部の処理を示すフローチャートである。 動作モード毎の駆動信号の出力例を示す図である。 動作モード毎の1次電流の波形の例を示す図である。 力行状態から回生状態に移行する際の動作モードの切換えタイミングについて上記実施形態と変形例を比較した説明図である。 回生状態から力行状態に移行する際の動作モードの切換えタイミングについて上記実施形態及び上記変形例を比較した説明図である。
1.全体的な構成の説明
[全体構成]
図1は、この発明の一実施形態に係るDC/DCコンバータ装置50を搭載した燃料電池車両10(以下「FC車両10」ともいう。)の概略全体構成図を示している。
このFC車両10は、基本的には、1次側1Sに1次電圧V1を発生する第1直流電源装置としてのバッテリ12と2次側2Sに2次電圧V2を発生する第2直流電源装置としての燃料電池(Fuel Cell)14とから構成されるハイブリッド直流電源装置と、このハイブリッド直流電源装置から電力が供給される負荷である走行用のモータ16とから構成される。
[燃料電池とそのシステム]
燃料電池14は、例えば固体高分子電解質膜をアノード電極とカソード電極とで両側から挟み込んで形成されたセルを積層したスタック構造にされている。燃料電池14には、反応ガス供給部18が配管を通じて接続されている。反応ガス供給部18は、一方の反応ガスである水素(燃料ガス)を貯留する水素タンクと、他方の反応ガスである空気(酸化剤ガス)を圧縮するコンプレッサとを備えている。反応ガス供給部18から燃料電池14に供給された水素と空気の燃料電池14内での電気化学反応により生成された発電電流がダイオード13を介してモータ16とバッテリ12に供給される。
燃料電池14及び反応ガス供給部18は、燃料電池制御部(FC制御部)44により制御される。
[DC/DCコンバータ装置]
DC/DCコンバータ20は、一方側がバッテリ12に接続され、他方側が燃料電池14とモータ16との接続点である2次側2Sに接続されたチョッパ型の電圧変換装置である。
DC/DCコンバータ20は、1次電圧V1を2次電圧V2(V1≦V2)に電圧変換(昇圧変換)するとともに、2次電圧V2を1次電圧V1に電圧変換(降圧変換)する昇降圧型の電圧変換装置である。DC/DCコンバータ20の動作は、コンバータ制御部48により制御される。DC/DCコンバータ20とコンバータ制御部48は、DC/DCコンバータ装置50に含まれる。
[インバータとモータ及びドライブ系]
インバータ22は、3相フルブリッジ型の構成とされて、直流/交流変換を行い、直流を3相の交流に変換してモータ16に供給する一方、回生動作に伴う交流/直流変換後の直流を2次側2SからDC/DCコンバータ20を通じて1次側1Sに供給し、バッテリ12を充電等する。
モータ16は、モータ制御部46の制御下において、トランスミッション24を通じて車輪26を回転させる。なお、以下では、インバータ22とモータ16を併せて負荷23という。
[高圧バッテリ]
1次側1Sに接続される高圧(High Voltage)のバッテリ12は、蓄電装置(エネルギストレージ)であり、例えばリチウムイオン2次電池又はキャパシタ等を利用することができる。本実施形態ではリチウムイオン2次電池を利用している。バッテリ12の動作は、バッテリ制御部52により制御される。
[各種センサ、メインスイッチ及び通信線]
メインスイッチ(電源スイッチ)34と各種センサ36が統括制御部40に接続される。メインスイッチ34は、FC車両10をオン(起動又は始動)オフ(停止)するイグニッションスイッチとしての機能を有する。各種センサ36は、車両状態及び環境状態等の状態情報を検出する。通信線38としては、車内LANであるCAN(Controller Area Network)等が使用される。
[制御部]
通信線38に対して、統括制御部40、FC制御部44、モータ制御部46、コンバータ制御部48、及びバッテリ制御部52が相互に接続される。
各制御部40、44、46、48、52は、それぞれマイクロコンピュータを含み、メインスイッチ34等の各種スイッチ及び各種センサ36の状態情報を検出するとともに制御部40、44、46、48、52同士で共有し、これらスイッチ及びセンサからの状態情報及び互いに他の制御部からの情報(指令等)を入力とし、各CPUがメモリ(ROM)に格納されたプログラムを実行することにより各種機能を実現する機能実現部(機能実現手段)として動作する。制御部40、44、46、48、52は、CPU、メモリの他、必要に応じて、タイマ、A/D変換器、D/A変換器等の入出力インタフェースを有する。
2.詳細な構成の説明
[DC/DCコンバータ装置]
図2は、DC/DCコンバータ20の詳細な構成を示している。DC/DCコンバータ20は、1次側1Sと2次側2Sとの間に配される相アームUAと、リアクトル90とから構成される。
相アームUAは、上アーム素子(上アームスイッチング素子81とダイオード83)と下アーム素子(下アームスイッチング素子82とダイオード84)とで構成される。
上アームスイッチング素子81と下アームスイッチング素子82には、それぞれ例えばMOSFET又はIGBT等が採用される。
リアクトル90は、相アームUAの中点(共通接続点)とバッテリ12の正極との間に挿入され、DC/DCコンバータ20により1次電圧V1と2次電圧V2との間で電圧を変換する際に、エネルギを放出及び蓄積する作用を有する。
上アームスイッチング素子81は、コンバータ制御部48から出力されるゲートの駆動信号(駆動電圧)UHのハイレベルによりオンにされ、下アームスイッチング素子82は、ゲートの駆動信号(駆動電圧)ULのハイレベルによりオンにされる。なお、コンバータ制御部48は、1次側の平滑コンデンサ94に並列に設けられた電圧センサ91により1次電圧V1を検出し、電流センサ101により1次電流I1を検出し、2次側の平滑コンデンサ96に並列に設けられた電圧センサ92により2次電圧V2を検出し、電流センサ102により2次電流I2を検出する。
図3は、本実施形態において、コンバータ制御部48が各駆動信号UH、ULを生成する流れを示す機能ブロック図である。
コンバータ制御部48は、演算部120と、出力部122とを有する。これらの演算部120及び出力部122は、ハードウェア又はソフトウェアのいずれとして構成してもよい。
演算部120は、1スイッチング周期Tsw[s]における駆動信号UH、ULの出力期間[s]を規定する目標デューティDUTtar[%]を演算する。
演算部120は、減算器130と、フィードバック項演算部132(以下「FB項演算部132」ともいう。)と、フィードフォワード項演算部134(以下「FF項演算部134」ともいう。)と、加算器138と、補正部140とを有する。
減算器130は、統括制御部40からの2次電圧V2の指令値(2次電圧指令値V2com)[V]と電圧センサ92からの2次電圧V2との差ΔV2(=V2com−V2)[V]を算出してFB項演算部132に出力する。
FB項演算部132は、減算器130からの差ΔV2を用いたPID制御(比例・積分・微分制御)によりフィードバック項(以下「FB項」ともいう。)を演算する。
FF項演算部134は、電圧センサ91からの1次電圧V1と、統括制御部40からの2次電圧指令値V2comとの商V1/V2comであるフィードフォワード項(以下「FF項」ともいう。)を演算する。
加算器138は、FB項演算部132からのFB項と、FF項演算部134からのFF項とを加算し、その和としての暫定目標デューティDUTtar_pを補正部140に出力する。
補正部140は、電流センサ101からの1次電流I1に基づいてDC/DCコンバータ20の動作モードを決定すると共に、暫定目標デューティDUTtar_p等に基づいて目標デューティDUTtarを演算する。そして、動作モードと目標デューティDUTtarを出力部122に出力する(詳細は後述する。)。
出力部122は、演算部120からの動作モード及び目標デューティDUTtarに基づいて駆動信号UH、ULを出力する(詳細は後述する。)。
なお、本実施形態における暫定目標デューティDUTtar_p及び目標デューティDUTtarは、上アームスイッチング素子81のデューティ、すなわち、1スイッチング周期Tsw[s]において上アームスイッチング素子81に対して駆動信号UHが出力される期間の割合(駆動信号UHがハイレベルとされる期間の割合)[%]を示す。1スイッチング周期Tswにおいて下アームスイッチング素子82に対して駆動信号ULが出力される期間の割合(駆動信号ULがハイレベルとされる期間の割合)は、100%から上アームスイッチング素子81の割合を引いたものとされる。これとは反対に、1スイッチング周期Tswにおいて下アームスイッチング素子82に対して駆動信号ULが出力される期間の割合(駆動信号ULがハイレベルとされる期間の割合)を示す構成も可能である。
3.DC/DCコンバータ装置の動作
次に、DC/DCコンバータ装置50の動作について説明する。
[降圧チョッパ制御及び昇圧チョッパ制御]
上述の通り、DC/DCコンバータ装置50は昇降圧型である。まず、降圧及び昇圧の仕組み(制御)について簡単に説明しておく。
降圧動作(回生動作)に係る降圧チョッパ制御では、負荷23や燃料電池14から流れ出す2次電流I2がDC/DCコンバータ20を通過して1次電流I1としてバッテリ12を充電等する。昇圧動作(力行動作)に係る昇圧チョッパ制御では、バッテリ12から流れ出す1次電流I1がDC/DCコンバータ20を通過し2次電流I2としてモータ16を含む負荷23が駆動される。
降圧チョッパ制御では、駆動信号UHにより上アームスイッチング素子81に電流が流れている(通流している)期間には、2次電流I2が上アームスイッチング素子81を通じてリアクトル90に1次電流I1として流れ、リアクトル90にエネルギが蓄積されるとともに、バッテリ12に充電される。
次に、駆動信号ULが出力されている(ハイレベルとされている)期間には、当該下アームスイッチング素子82は通流せず、ダイオード84が導通してリアクトル90に蓄積されているエネルギが放出され、バッテリ12に充電される。
昇圧チョッパ制御では、駆動信号ULが出力されている(ハイレベルとされている)期間には、バッテリ12からの1次電流I1によりリアクトル90にエネルギが蓄積される。なお、このとき、2次側の平滑コンデンサ96から負荷23に電流が供給されている。
次に、駆動信号UHが出力されている期間には、当該上アームスイッチング素子81は通流せず、ダイオード83が導通してリアクトル90に蓄積されているエネルギが放出され、リアクトル90からの1次電流I1がDC/DCコンバータ20を通過し、2次電流I2として2次側の平滑コンデンサ96を充電するとともに、負荷23に供給される。
[両側スイッチング制御及び片側スイッチング制御]
次に、降圧チョッパ制御と昇圧チョッパ制御の用い方について説明する。本実施形態では、スイッチング周期Tswを固定するPWM(Pulse Width Modulation)制御において、両側スイッチング制御と片側スイッチング制御を選択的に用いる。なお、PWM制御の代わりに、スイッチング周期Tswを可変とするPFM(Pulse Frequency Modulation)制御を用いることもできる。
両側スイッチング制御は、スイッチング周期Tsw毎にデッドタイムdtを挟んで上アームスイッチング素子81(降圧用)及び下アームスイッチング素子82(昇圧用)に対して交互に駆動信号UH、ULを出力するものである。
両側スイッチング制御では、上アームスイッチング素子81及び下アームスイッチング素子82に対して交互に駆動信号UH、ULが出力されるが、DC/DCコンバータ20が降圧中(FC車両10が回生中)であれば、上アームスイッチング素子81のみが通流し、下アームスイッチング素子82は通流しない。同様に、DC/DCコンバータ20が昇圧中(FC車両10が力行中)であれば、下アームスイッチング素子82のみが通流し、上アームスイッチング素子81は通流しない。
片側スイッチング制御は、スイッチング周期Tsw毎に上アームスイッチング素子81及び下アームスイッチング素子82のいずれか一方に対して駆動信号UH、ULを出力するものである。換言すると、DC/DCコンバータ20が降圧中であるとき、降圧チョッパ制御を用い、上アームスイッチング素子81に対して駆動信号UHを送信する。DC/DCコンバータ20が昇圧中であるとき、昇圧チョッパ制御を用い、下アームスイッチング素子82に対して駆動信号ULを送信する。
[演算部120の処理]
次に、上記両側スイッチング制御及び片側スイッチング制御に関連した演算部120の処理について説明する。
図4は、DC/DCコンバータ20の演算部120における処理のフローチャートである。ステップS1において、演算部120の減算器130は、統括制御部40からの2次電圧指令値V2comと電圧センサ92からの2次電圧V2との差ΔV2(=V2com−V2)を算出する。なお、統括制御部40は、FC車両10の要求出力に応じて燃料電池14の目標出力を決定し、この目標出力に応じた2次電圧指令値V2comを算出する。そして、2次電圧指令値V2comを介して2次電圧V2を制御することにより、燃料電池14の出力を制御する。
ステップS2において、演算部120のFB項演算部132は、ステップS1で算出した差ΔV2を用いたPID制御(比例・積分・微分制御)によりFB項を演算する。
ステップS3において、FF項演算部134は、電圧センサ91からの1次電圧V1と、統括制御部40からの2次電圧指令値V2comとの商V1/V2comであるFF項を演算する。
ステップS4において、演算部120の加算器138は、ステップS2で演算したFB項と、ステップS3で演算したFF項とを加算し、その和としての暫定目標デューティDUTtar_pを算出する。
ステップS5において、演算部120の補正部140は、次のスイッチング周期Tswで用いるDC/DCコンバータ20の動作モードを決定する。
本実施形態では、5つの動作モード(モード1〜5)を設定している。モード1は、DC/DCコンバータ20が昇圧中の状態(FC車両10が力行中の状態)において用いる。モード2は、DC/DCコンバータ20は昇圧中であるが1次電流I1がゼロアンペアに近い状態(FC車両10が力行中であるが力行停止に近い状態)において用いる。なお、以下では、当該状態を「昇圧―ゼロアンペア移行状態」又は「昇圧―0A移行状態」ともいう。
モード3は、DC/DCコンバータ20が昇圧及び降圧のいずれも実質的に行っていない状態(FC車両10が力行及び回生のいずれも実質的に行っていない状態)において用いる。なお、以下では、当該状態を「ゼロアンペア跨ぎ状態」又は「0A跨ぎ状態」ともいう。
モード4は、DC/DCコンバータ20は降圧中であるが1次電流I1がゼロアンペアに近い状態(FC車両10が回生中であるが回生停止に近い状態)において用いる。なお、以下では、当該状態を「降圧―ゼロアンペア移行状態」又は「降圧―0A移行状態」ともいう。モード5は、DC/DCコンバータ20が降圧中の状態(FC車両10が回生中の状態)において用いる。
なお、本実施形態では、モード1、3、5のとき、両側スイッチング制御を用い、モード2、4のとき、片側スイッチング制御を用いる(詳細は後述する。)。
図5には、DC/DCコンバータ20の動作モードを決定するフローチャートが示されている。ステップS11において、補正部140は、電流センサ101からの1次電流I1に基づいて1次電流I1の平均値I1rms[A]を算出する。本実施形態の平均値I1rmsは、各スイッチング周期Tswのうち平均値I1rmsを判定するための期間(平均値判定期間)における二乗平均平方根を用いるが、単純移動平均等の平均値を用いてもよい。また、平均値I1rmsの算出は、各スイッチング周期Tswの一部の期間で行う。
ステップS12において、補正部140は、平均値I1rmsがゼロより大きいかどうかを判定する。平均値I1rmsがゼロより大きい場合(S12:YES)、ステップS13において、補正部140は、1次電流I1のボトム値I1bm[A]を判定する。当該判定は、各スイッチング周期Tswのうちボトム値I1bmを判定するための期間(ボトム値判定期間)において最も低い値を随時更新し、ボトム値判定期間終了時において最も低い値をそのスイッチング周期Tswのボトム値I1bmとする。
続くステップS14において、補正部140は、ボトム値I1bmがゼロアンペアを超えるかどうかを判定する。ボトム値I1bmがゼロアンペアを超える場合(S14:YES)、ステップS15において、補正部140は、昇圧状態において用いるモード1を動作モードとして選択する。ボトム値I1bmがゼロアンペア以下である場合(S14:NO)、ステップS16において、補正部140は、昇圧―0A移行状態において用いるモード2を動作モードとして選択する。
ステップS12に戻り、平均値I1rmsがゼロ以下である場合(S12:NO)、ステップS17において、補正部140は、平均値I1rmsがゼロアンペアであるかどうかを判定する。平均値I1rmsがゼロアンペアである場合(S17:YES)、ステップS18において、補正部140は、0A跨ぎ状態において用いるモード3を動作モードとして選択する。
平均値I1rmsがゼロアンペアでない場合(S17:NO)、ステップS19において、補正部140は、1次電流I1のピーク値I1pk[A]を判定する。当該判定は、各スイッチング周期Tswのうちピーク値I1pkを判定するための期間(ピーク値判定期間)において最も高い値を随時更新し、ピーク値判定期間終了時において最も高い値をそのスイッチング周期Tswのピーク値I1pkとする。
続くステップS20において、補正部140は、ピーク値I1pkがゼロアンペア未満であるかどうかを判定する。ピーク値I1pkがゼロアンペア未満でない場合(S20:NO)、ステップS21において、補正部140は、降圧―0A移行状態において用いるモード4を動作モードとして選択する。ピーク値I1pkがゼロアンペア未満である場合(S20:YES)、ステップS22において、補正部140は、降圧状態において用いるモード5を動作モードとして選択する。
以上のような図5の処理を行うことにより次回のスイッチング周期Tswで用いる動作モードを決定する。
図4に戻り、ステップS6において、補正部140は、ステップS5で決定した動作モード(次のスイッチング周期Tswで用いるもの)に基づき、必要に応じて暫定目標デューティDUTtar_pを補正して目標デューティDUTtarを算出する。
図6には、目標デューティDUTtarの算出(図4のS6)を行うフローチャートが示されている。ステップS31において、補正部140は、次のスイッチング周期Tswにおいて動作モードの切換え(移行)を要するかどうかを判定する。当該判定は、例えば、今回のスイッチング周期Tswで用いている動作モードと、次のスイッチング周期Tswで用いる予定の動作モードとを比較し、両動作モードが同一であるかどうかを判定することにより行う。
但し、図7に示すように、両動作モードが異なる場合でも、2段階以上の移行は制限する。例えば、今回のスイッチング周期Tswで用いている動作モードがモード1であり、図5の処理の結果、次のスイッチング周期Tswで用いる動作モードとしてモード3が選択された場合でも、モード1からモード3へは直接移行することを禁止し、次のスイッチング周期Tswでは、動作モードとしてモード2を選択する。
次のスイッチング周期Tswにおいて動作モードの切換えを要しない場合(S31:NO)、ステップS32において、補正部140は、暫定目標デューティDUTtar_pをそのまま目標デューティDUTtarとして設定する。次のスイッチング周期Tswにおいて動作モードの切換えを要する場合(S31:YES)、ステップS33に進む。
ステップS33において、補正部140は、電圧センサ92が検出した2次電圧V2と電圧センサ91が検出した1次電圧V1の比Rを算出する(R=V2/V1)。この比Rは、DC/DCコンバータ20が昇圧しているときは昇圧率を示し、DC/DCコンバータ20が降圧しているときは降圧率の逆数を示す。
ステップS34において、補正部140は、次のスイッチング周期Tswで用いる動作モードについて、今回のスイッチング周期Tswで用いている目標デューティDUTtarに対応するデューティDUTを判定する。
すなわち、図7を用いて上述したように、本実施形態では、動作モードは1段階ずつの移行(例えば、モード1からモード2への移行、モード4からモード3への移行)しか許可されず、2段階以上の移行(例えば、モード1からモード3への移行、モード4からモード2への移行)は禁止される。また、モード1、3、5は両側スイッチング制御を用い、モード2、4は片側スイッチング制御を用いる。
このため、動作モードが移行するときは、常に、両側スイッチング制御から片側スイッチング制御への移行、又は片側スイッチング制御から両側スイッチング制御への移行のいずれかに該当する。
また、両側スイッチング制御では駆動信号UH、ULのそれぞれにデッドタイムdtを付与するのに対し、片側スイッチング制御では、駆動信号UH、ULにデッドタイムdtを付与しない。
その結果、動作モードの移行に伴って何らの対応も取らなければ、デッドタイムdtの有無に起因した意図しない2次電圧V2の変動(昇圧時)又は意図しない1次電圧の変動(降圧時)が発生してしまう。
そこで、本実施形態では、上記のような意図しない電圧変動を防止するため、デッドタイムdtの有無の変化を補償する処理を行う。換言すると、動作モードの移行後、最初の目標デューティDUTtarについては、当該動作モードの移行前、最後の目標デューティDUTtarが実現した2次電圧V2と1次電圧V1の比Rを維持するような値に設定する処理を行う。
図8には、動作モードの移行前後で比Rを維持するように目標デューティDUTtarを設定する方法を説明する図が示されている。
まず、図8の見方について説明する。図8中、左側のマップ200は、両側スイッチング制御(モード1、3、5)におけるデューティDUTと比Rの関係を示し、モード1に対応する特性202と、モード3に対応する特性206と、モード5に対応する特性210とが含まれている。図8中、右側のマップ300は、片側スイッチング制御(モード2、4)におけるデューティDUTと比Rの関係を示し、モード2に対応する特性204と、モード4に対応する特性208とが含まれている。
なお、上述のように、本実施形態におけるデューティDUTは、上アームスイッチング素子81のデューティ、すなわち、1スイッチング周期Tswにおいて上アームスイッチング素子81に対して駆動信号UHが出力される期間の割合(駆動信号UHがハイレベルとされる期間の割合)[%]を示す。また、1スイッチング周期Tswにおいて下アームスイッチング素子82に対して駆動信号ULが出力される期間の割合(駆動信号ULがハイレベルとされる期間の割合)は、100%から上アームスイッチング素子81の割合を引いたものとされる。
従って、モード1の特性202は、デューティDUTが下がるほど、駆動信号ULのオン時間は長くなり、比R(昇圧率)が高くなる。同様に、モード5に対応する特性210は、デューティDUTが下がるほど、駆動信号UHのオン時間は短くなり、比R(降圧率)は高くなる。
モード3に対応する特性206についても同様であるが、モード3では1次電流I1がゼロアンペアを跨ぐため、1スイッチング周期Tswにおいて1次電流I1の方向が反転する。その結果、例えば、昇圧をするにしても、1次電流I1が正となっている時間は、モード1の場合よりも短くなるため、リアクトル90にエネルギを蓄える時間も短くなってしまう。このため、モード3の特性206は、モード1の特性202と比べて、デューティDUTに対応する比Rが異なる。なお、各特性202、204、206、208、210は、実測値、理論値、シミュレーション値等を用いることができる。また、これらの特性202、204、206、208、210(マップ200、300)は、コンバータ制御部48の図示しない記憶手段に記憶されている。
次に、片側スイッチング制御に関するマップ300であるが、まず、マップ300は、モード2、4に対応する特性204、208の傾きを強調するため、マップ200と比較して横軸の縮尺が約2倍になっていること(マップ200では横軸の1目盛りが10であるのに対し、マップ300では横軸の1目盛りが5であること)に留意されたい。
また、モード2の特性204は、デューティDUTが増加するほど比R(昇圧率)が増加しているが、これは、特性204についてだけは、1スイッチング周期Tswにおいて下アームスイッチング素子82に対して駆動信号ULが出力される期間の割合(駆動信号ULがハイレベルとされる期間の割合)をデューティDUTとして表現しているためである。
以上を踏まえた上で、図6のステップS34の処理を用いた例について、図8を参照して以下に説明する。図8の点P1において、DC/DCコンバータ20の最大昇圧率(比Rの最大値)が実現されている。ここでは、DC/DCコンバータ20は、昇圧状態にあり、動作モードはモード1であり、FC車両10は力行状態にある。
その後、徐々に比R(昇圧率)を下げていき、点P2(DUT=38)において、DC/DCコンバータ20が、昇圧―0A移行状態になったものとする。この場合、補正部140は、動作モードをモード1からモード2に切り換えようとする。そこで、補正部140は、今回のスイッチング周期Tsw(すなわち、点P2)における比R(昇圧率)を確認する。図8のマップ200において、点2における比Rは、2.05である。
次いで、補正部140は、点2における比R(=2.05)に対応するデューティDUTをモード2の特性204から見出す。図8のマップ300では、点P3におけるデューティDUT(=52)がこれに対応する。
なお、点P2におけるデューティDUTが38であるのに対し、点P3におけるデューティDUTは52である。上記の通り、点P2、P3のデューティDUTは、比R(昇圧率)が等しくなるため、その数値は同一になるはずであるが、図8において、点P2におけるデューティDUTが38であるのに対し、点P3におけるデューティDUTは52であり、両者は異なる。これは、次の理由による。
すなわち、モード1の特性202については、デューティDUTは、上アームスイッチング素子81のデューティDUTを示すのに対し、モード2の特性204については、デューティDUTは、下アームスイッチング素子82のデューティDUTを示す。従って、両者を比較するときは、一方のデューティを100[%]から引いたものと、他方とを比較する必要がある。例えば、点P3のデューティDUT(=52)を100から引いたもの(48)と、点P2のデューティDUT(=38)を比較する。それでも、点P2のデューティDUTの方が10[%]小さいが、これはデッドタイムdtの分である。換言すると、モード1の特性202のデューティDUTに、デッドタイムdt分の10[%]を加えたものが、モード2の特性204のデューティDUTに対応する。
話を戻し、点P3の状態からさらに比R(昇圧率)を下げていくと、点P4(DUT=51)において、DC/DCコンバータ20は0A跨ぎ状態になったものとする。この場合、補正部140は、動作モードをモード2からモード3に切り換えようとする。そこで、補正部140は、今回のスイッチング周期Tsw(すなわち、点P4)における比R(昇圧率)を確認する。点P4における比Rは、2.03である。次いで、補正部140は、点P4における比R(=2.03)に対応するデューティDUTをモード3の特性206から見出す。図8のマップ200では、点P5におけるデューティDUT(=49)がこれに対応する。
その後、比R(昇圧率、降圧率の逆数)を下げていき、点P6(DUT=51)において、DC/DCコンバータ20が、降圧―0A移行状態になったものとする。この場合、補正部140は、動作モードをモード3からモード4に切り換えようとする。そこで、補正部140は、今回のスイッチング周期Tsw(すなわち、点P6)における比Rを確認する。点P6における比Rは、1.98である。次いで、補正部140は、点P6における比R(=1.98)に対応するデューティDUTをモード4の特性208から見出す。図8のマップ300では、点P7におけるデューティDUT(=51)が対応する。
その後、さらに比Rを下げていき、点P8(DUT=52)において、DC/DCコンバータ20が、降圧−0A移行状態から降圧状態になったものとする。この場合、補正部140は、動作モードをモード4からモード5に切り換えようとする。そこで、補正部140は、今回のスイッチング周期Tsw(すなわち、点P8)における比Rを確認する。点P8における比Rは、1.95である。次いで、補正部140は、点P8における比R(=1.95)に対応するデューティDUTをモード5の特性210から見出す。図8のマップ200では、点P9におけるデューティDUT(=62)が対応する。
その後、さらに比Rを下げていき、点P10において、DC/DCコンバータ20の比Rの最小値が実現される。
以上のように、補正部140は、動作モードを移行させるときは、移行直前のスイッチング周期Tswにおける比Rを、移行直後のスイッチング周期Tswでも維持するデューティDUTを判定する。
なお、図8の例は、あくまで1次電流I1との関係でたまたまそのようになったのに過ぎないのであり、各動作モードが移行する比Rは1次電流I1に応じて変動する可能性があることに留意されたい。
図6に戻り、ステップS35において、補正部140は、ステップS34で判定したデューティDUTを、次のスイッチング周期Tswの目標デューティDUTとして設定する。
図4に戻り、ステップS7において、補正部140は、ステップS5で決定した動作モードと、ステップS6で算出した目標デューティDUTtarとを出力部122に送信する。
[出力部122の処理]
次に、上記両側スイッチング制御及び片側スイッチング制御に関連した出力部122の処理について説明する。
図9には、DC/DCコンバータ20の出力部122における処理のフローチャートが示されている。図10には、動作モード毎の駆動信号UH、ULの出力例が示されている。図11には、動作モード毎の1次電流I1の波形の例が示されている。
図9のステップS41において、出力部122は、目標デューティDUTtar及び動作モードを演算部120から受信する。ステップS42において、出力部122は、動作モードがモード1、3、5のいずれかであるかどうか(すなわち、両側スイッチング制御であるかどうか)を判定する。
動作モードがモード1、3、5のいずれかである場合(S42:YES)、ステップS43において、出力部122は、両側スイッチング制御を用いた動作制御を行う。
すなわち、出力部122は、まず、目標デューティDUTtarに対応する期間としての上アーム目標駆動期間Tud_tar[s]と、スイッチング周期Tswから上アーム目標駆動期間Tud_tarを引いた期間(下アーム目標駆動期間Tld_tar)[s]を演算する。下アーム目標駆動期間Tld_tarは、100[%]から目標デューティDUTtarを引いたもの(100−DUTtar)に対応する期間である。そして、上アーム目標駆動期間Tud_tar及び下アーム目標駆動期間Tld_tarのそれぞれに1箇所のデッドタイムdtを割り付ける。これにより、上アームスイッチング素子81に駆動信号UHを実際に出力する期間である上アーム駆動期間Tud[s]と、下アームスイッチング素子82に駆動信号ULを実際に出力する期間である下アーム駆動期間Tldとを決定する。そして、出力部122は、上アーム駆動期間Tudに応じて駆動信号UHを出力し、下アーム駆動期間Tldに応じて駆動信号ULを出力する。
その結果、動作モードがモード1である場合(DC/DCコンバータ20の動作状態が「昇圧状態」である場合)、駆動信号UH、ULは、図10のモード1に対応する波形のようになり、1次電流I1は図11の波形302のようになる。上述の通り、両方のスイッチング素子81、82に駆動信号UH、ULが出力されても、昇圧状態では、下アームスイッチング素子82のみが通流し、上アームスイッチング素子81は通流しない。
また、動作モードがモード3である場合(DC/DCコンバータ20の動作状態が「0A跨ぎ状態」である場合)、駆動信号UH、ULは、図10のモード3に対応する波形のようになり、1次電流I1は、図11の波形306のようになる。0A跨ぎ状態では、1次電流I1が正の場合及び負の場合の両方が存在するため、1次電流I1が正であるとき、下アームスイッチング素子82への駆動信号ULがオンであれば、下アームスイッチング素子82は通流する。また、1次電流I1が負であるとき、上アームスイッチング素子81への駆動信号UHがオンであれば、上アームスイッチング素子81は通流する。なお、1次電流I1が正であるとき、上アームスイッチング素子81への駆動信号UHがオンである又はデッドタイムである場合、両方のスイッチング素子81、82が通流しない。同様に、1次電流I1が負であるとき、下アームスイッチング素子82への駆動信号ULがオンである又はデッドタイムである場合、両方のスイッチング素子81、82が通流しない。
動作モードがモード5である場合(DC/DCコンバータ20の動作状態が「降圧状態」である場合)、駆動信号UH、ULは、図10のモード5に対応する波形のようになり、1次電流I1は、図11の波形310のようになる。上述の通り、両方のスイッチング素子81、82に駆動信号UH、ULが出力されても、降圧状態では、上アームスイッチング素子81のみが通流し、下アームスイッチング素子82は通流しない。
図9に戻り、ステップS42において、動作モードがモード1、3、5のいずれでもない場合(S42:NO)、ステップS44において、出力部122は、動作モードがモード2であるかどうか(DC/DCコンバータ20の動作状態が「昇圧―0A移行状態」であるかどうか)を判定する。動作モードがモード2である場合(S44:YES)、ステップS45において、出力部122は、下アームスイッチング素子82に対する片側スイッチング制御を用いた動作制御を行う。
すなわち、出力部122は、まず、目標デューティDUTtarに対応する期間としての上アーム目標駆動期間Tud_tarと、スイッチング周期Tswから上アーム目標駆動期間Tud_tarを引いた期間である下アーム目標駆動期間Tld_tarを演算する。そして、デッドタイムdtの割付けを行うことなしに、下アーム目標駆動期間Tld_tarに応じて駆動信号ULを出力する(換言すると、下アーム目標駆動期間Tld_tarをそのまま下アーム駆動期間Tldとしている。)。
その結果、図10のモード2に示すように、駆動信号ULのみが出力され、駆動信号UHは出力されない。また、1次電流I1は図11の波形304のようになる。すなわち、下アームスイッチング素子82に駆動信号ULが出力され、下アームスイッチング素子82が通流している間は1次電流I1が増加し、その後、駆動信号ULの出力が止まると1次電流I1が低下する。そして、上アームスイッチング素子81には駆動信号UHが出力されないため、その後、1次電流I1はゼロアンペアの状態が続く。次に、下アームスイッチング素子82に駆動信号ULが出力され、下アームスイッチング素子82の通流が開始すると、1次電流I1も増加を再開する。
動作モードがモード2でない場合(S44:NO)、動作モードはモード4であり、DC/DCコンバータ20の動作状態は、「降圧―0A移行状態」である。この場合、ステップS46において、出力部122は、上アームスイッチング素子81に対する片側スイッチング制御を用いた動作制御を行う。
すなわち、出力部122は、まず、目標デューティDUTtarに対応する期間としての上アーム目標駆動期間Tud_tarを演算する。そして、デッドタイムdtの割付けを行うことなしに、上アーム目標駆動期間Tud_tarに応じて駆動信号ULを出力する(換言すると、上アーム目標駆動期間Tud_tarをそのまま上アーム駆動期間Tudとしている。)。
その結果、図10のモード4に示すように、駆動信号UHのみが出力され、駆動信号ULは出力されない。また、1次電流I1は、図11の波形308のようになる。すなわち、上アームスイッチング素子81に駆動信号UHが出力され、上アームスイッチング素子81が通流している間は1次電流I1が負の方向に増加し、その後、駆動信号UHの出力が止まると1次電流I1がゼロアンペアに向かって低下する。そして、下アームスイッチング素子82には駆動信号ULが出力されないため、その後、1次電流I1はゼロアンペアの状態が続く。次に、上アームスイッチング素子81に駆動信号UHが出力され、上アームスイッチング素子81の通流が開始すると、1次電流I1も負の方向への増加を再開する。
以上のような方法により、駆動信号UH、ULを出力し、上アームスイッチング素子81及び下アームスイッチング素子82を駆動させて1次電圧V1及び2次電圧V2を制御する。加えて、2次電圧V2を制御することにより、燃料電池14の出力も制御する。
4.本実施形態の効果
以上説明したように、本実施形態によれば、両側スイッチングモード及び片側スイッチングモードの一方から他方へのモード切換えを行う際、当該モード切換え前後で比R(=V2/V1)を合わせる。これにより、モード切換えの際、デッドタイムdtの有無に起因した電圧変動を抑制し、出力電圧を安定させることが可能となる。
上記実施形態において、演算部120の補正部140は、両側スイッチングモードにおける比RとデューティDUTとの対応関係を規定するマップ200と、片側スイッチングモードにおける比RとデューティDUTとの対応関係を規定するマップ300とを備え、両側スイッチングモード及び片側スイッチングモードの一方から他方へのモード切換えを行う際、当該モード切換え前の比Rを検出し、当該モード切換え後のスイッチングモードについて、検出した比Rに対応するデューティDUTを算出し、当該モード切換え後に最初に用いる目標デューティDUTtarとして設定する。これにより、比較的簡易な制御で、モード切換え前後の比Rを合わせることが可能となる。
上記実施形態において、両側スイッチングモード(モード3)は、1次電流I1の方向が切り換わる0A跨ぎ状態のときに用い、片側スイッチングモード(モード2、4)は、1次電流I1がゼロアンペア近傍のときである昇圧−0A移行状態又は降圧−0A移行状態のときに用いる。これにより、DC/DCコンバータ20を流れる1次電流I1がゼロアンペアに近いとき、精度良く1次電流I1を制御することが可能となる。
上記実施形態において、1スイッチング周期Tswにおける1次電流I1のピーク値I1pkが負の値からゼロアンペアに到達したとき、上アームスイッチング素子81に対する片側スイッチングモードを開始し、1スイッチング周期Tswにおける1次電流I1のボトム値I1bmが正の値からゼロアンペアに到達したとき、下アームスイッチング素子82に対する片側スイッチングモードを開始する。これにより、モード切換えの判定を簡易に行うことが可能となる。
上記実施形態では、昇圧状態で用いるモード1と、昇圧―0A移行状態で用いるモード2と、0A跨ぎ状態で用いるモード3と、降圧―0A移行状態で用いるモード4と、降圧状態で用いるモード5とを設定し、モード1、3、5では、両側スイッチングモードを用い、モード2、4では、片側スイッチングモードを用いる。また、モード1〜5は連続して移行し(図7参照)、モード切換えの際、当該モード切換えの前後で比Rを合わせる(図8参照)。これにより、1次電流I1がゼロを跨ぐ際にスイッチングモードが変わらないといった事象を防止することが可能となり、電圧変動を抑制することが可能となる。
上記実施形態では、DC/DCコンバータ装置50は、FC車両10に搭載され、1次側1Sにバッテリ12が接続されると共に、2次側2Sにモータ16が接続されているが、上記のような構成を用いることにより、DC/DCコンバータ20の出力電圧の変動によりトルクリップル(トルクの変動幅)が大きくなることを防止することが可能となる。
上記実施形態では、2次側2Sには、モータ16と並列に燃料電池14が接続されており、DC/DCコンバータ装置50の2次側2Sの出力電圧により燃料電池14の出力制御を行う。DC/DCコンバータ20の出力変動を抑制することにより、燃料電池14の出力制御を精度良く行うことができる。
5.変形例
なお、この発明は、上記実施形態に限らず、この明細書の記載内容に基づき、種々の構成を採り得ることはもちろんである。例えば、以下の構成を採用することができる。
[搭載対象]
上記実施形態では、DC/DCコンバータ装置50をFC車両10に搭載したが、これに限られず、別の対象に搭載してもよい。例えば、DC/DCコンバータ装置50を燃料電池車両以外の電気自動車に搭載することができる。或いは、船舶や航空機等の移動体に用いることもできる。或いは、DC/DCコンバータ装置50を家庭用電力システムに適用してもよい。
[DC/DCコンバータ]
上記実施形態では、上アームスイッチング素子81及び下アームスイッチング素子82の数をそれぞれ1つとしたが、これに限られず、2つ以上としてもよい。
[目標デューティ]
上記実施形態では、目標デューティDUTtarは、直接的には、上アーム目標駆動期間Tud_tarに対応するものであり、演算部120が、上アームスイッチング素子81に対して駆動信号UHを出力する期間として演算したものであったが、これに限られず、下アーム目標駆動期間Tld_tarに対応するものとしてもよい。或いは、上アーム目標駆動期間Tud_tar及び下アーム目標駆動期間Tld_tarそれぞれについて目標デューティDUTtarを設定することもできる。
上記実施形態では、マップ200、300を用いてモード切換え時の目標デューティDUTtarを決定したが、モード切換え前後それぞれのスイッチングモードの比RとデューティDUTとの関係を数式化し、該数式により比Rが合うようにモード切換え後の最初の目標デューティDUTtarを決定してもよい。
[動作モード]
上記実施形態では、5つの動作モード(モード1〜5)を用いたが、これに限らず、4つ以下又は6つ以上の動作モードを用いることもできる。例えば、モード2〜4のみを用いることもできる。この場合、昇圧状態及び昇圧―0A移行状態では、下アームスイッチング素子82に対する片側スイッチングモードを用い、降圧状態及び降圧−0A移行状態では、上アームスイッチング素子81に対する片側スイッチングモードを用いることができる。
[両側スイッチングモードと片側スイッチングモードの切換えタイミング]
上記実施形態では、両側スイッチングモード(モード1、3、5)から片側スイッチングモード(モード2、4)への切換えタイミングと、片側スイッチングモード(モード2、4)から両側スイッチングモード(モード1、3、5)への切換えタイミングとは、図5のフローチャートを用いて同じ基準で判定したが、これに限らず、別の基準を用いることで両方のタイミングを異ならせることもできる。
図12は、力行(昇圧)状態から回生(降圧)状態へと移行する際の動作モードの切換えタイミングについて前記実施形態と変形例を比較した説明図である。図13は、回生(降圧)状態から力行(昇圧)状態へと移行する際の動作モードの切換えタイミングについて前記実施形態と前記変形例を比較した説明図である。両図において「M」はモードを示し、例えば、「M1」はモード1を示す。
図12及び図13における変形例は、片側スイッチングモード(モード2、4)から両側スイッチングモード(モード1、3、5)への切換えタイミングを、両側スイッチングモードから片側スイッチングモードへの切換えタイミングよりも早めたものである。
このような変形例の処理は、例えば、今回のスイッチング周期Tswで用いている動作モードが片側スイッチングモードであるか否かと、昇圧状態から降圧状態に向かっているか又は降圧状態から昇圧状態に向かっているかとに応じて、動作モードを決定するための1次電流I1の閾値を変更することで実現することができる。
例えば、今回のスイッチング周期Tswで用いている動作モードが片側スイッチングモードであり、力行(昇圧)状態から回生(降圧)状態に向かっている場合、図5のステップS12の判定を「平均値I1rmsが0Aより大きい」の代わりに、「平均値I1rmsが1Aより大きい」とすると共に、ステップS14の判定を「ボトム値I1bmが0Aより大きい」の代わりに、「ボトム値I1bmが1Aより大きい」とする。これにより、モード2からモード3への切換えを上記実施形態よりも早く行うことができる。モード4からモード5への切換えも同様である。
また、今回のスイッチング周期Tswで用いている動作モードが片側スイッチングモードあり、降圧状態から昇圧状態に向かっている場合、図5のステップS17の判定を「平均値I1rmsが0Aである」の代わりに、「平均値I1rmsが−1Aより大きい」とする。これにより、モード4からモード3への切換えを上記実施形態よりも早く行うことができる。モード2からモード1への切換えも同様である。
上記のような変形例によれば、1次電流I1の変化を更に安定させることが可能となる。
10…燃料電池車両(電気自動車) 12…バッテリ(電源)
14…燃料電池 16…モータ
20…DC/DCコンバータ 48…コンバータ制御部(制御部)
50…DC/DCコンバータ装置 81…上アームスイッチング素子
82…下アームスイッチング素子 90…リアクトル
91、92…電圧センサ 101、102…電流センサ
200…両側スイッチングモード用のマップ
300…片側スイッチングモード用のマップ
dt…デッドタイム DUTtar…目標デューティ
I1…1次電流 I1bm…1次電流のボトム値
I1pk…1次電流のピーク値 I1rms…1次電流の平均値
R…1次電圧と2次電圧の比(V2/V1)
Tsw…スイッチング周期 V1…1次電圧
V2…2次電圧

Claims (8)

  1. 降圧用スイッチング素子と、
    昇圧用スイッチング素子と、
    リアクトルと、
    前記降圧用スイッチング素子及び前記昇圧用スイッチング素子のスイッチング動作を制御する制御部と、
    前記リアクトルが配置された1次側の電流を測定する電流センサと、
    前記1次側の電圧を測定する第1電圧センサと、
    前記1次側とは反対の2次側の電圧を測定する第2電圧センサと
    を備えるチョッパ型のDC/DCコンバータ装置であって、
    前記制御部は、
    スイッチング周期毎にデッドタイムを挟んで前記降圧用スイッチング素子及び前記昇圧用スイッチング素子に対して交互に駆動信号を出力する両側スイッチングモードと、スイッチング周期毎に前記降圧用スイッチング素子及び前記昇圧用スイッチング素子のいずれか一方のみに対して駆動信号を出力する片側スイッチングモードとを用いて前記降圧用スイッチング素子及び前記昇圧用スイッチング素子を制御し、
    前記両側スイッチングモード及び前記片側スイッチングモードの一方から他方へのモード切換えを行う際、当該モード切換え前の前記1次側の電圧と前記2次側の電圧の比と、当該モード切換え後の前記比を合わせる
    ことを特徴とするDC/DCコンバータ装置。
  2. 請求項1記載のDC/DCコンバータ装置において、
    前記制御部は、
    前記両側スイッチングモードにおける前記1次側の電圧と前記2次側の電圧の比とデューティとの対応関係を規定する第1マップと、前記片側スイッチングモードにおける前記1次側の電圧と前記2次側の電圧の比とデューティとの対応関係を規定する第2マップとを備え、
    前記両側スイッチングモード及び前記片側スイッチングモードの一方から他方へのモード切換えを行う際、当該モード切換え前の前記1次側の電圧と前記2次側の電圧の比を検出し、
    当該モード切換え後のスイッチングモードについて、検出した前記比に対応するデューティを算出し、当該モード切換え後に最初に用いるデューティとして設定する
    ことを特徴とするDC/DCコンバータ装置。
  3. 請求項1又は2記載のDC/DCコンバータ装置において、
    前記両側スイッチングモードは、前記1次側の電流の方向が切り換わるときに用い、
    前記片側スイッチングモードは、前記1次側から前記2次側に又は前記2次側から前記1次側に電流が流れるときに用いる
    ことを特徴とするDC/DCコンバータ装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載のDC/DCコンバータ装置において、
    1スイッチング周期における前記1次側の電流のピーク値が負の値からゼロアンペアに到達したとき、前記降圧用スイッチング素子に対する前記片側スイッチングモードを開始し、又は、
    1スイッチング周期における前記1次側の電流のボトム値が正の値からゼロアンペアに到達したとき、前記昇圧用スイッチング素子に対する前記片側スイッチングモードを開始する
    ことを特徴とするDC/DCコンバータ装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載のDC/DCコンバータ装置において、
    前記1次側の電流のボトム値がゼロアンペアを上回る第1領域と、
    前記1次側の電流のボトム値がゼロアンペア以下であり且つ前記1次側の電流の平均値がゼロアンペアを上回る第2領域と、
    前記1次側の電流の平均値がゼロである第3領域と、
    前記1次側の電流のピーク値がゼロアンペア以上であり且つ前記1次側の電流の平均値がゼロアンペアを下回る第4領域と、
    前記第1次側の電流のピーク値がゼロアンペアを下回る第5領域と
    を備え、
    前記制御部は、
    前記第1領域、前記第3領域及び前記第5領域では、前記両側スイッチングモードを用い、前記第2領域及び前記第4領域では、前記片側スイッチングモードを用い、
    前記第1領域乃至前記第5領域は連続して移行し、
    前記モード切換えの際、当該モード切換えの前後で前記第1次側の電圧と前記第2次側の電圧の比を合わせる
    ことを特徴とするDC/DCコンバータ装置。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載のDC/DCコンバータ装置において、
    前記制御部は、前記両側スイッチングモードから前記片側スイッチングモードへの移行タイミングよりも、前記片側スイッチングモードから前記両側スイッチングモードへの移行タイミングを早める
    ことを特徴とするDC/DCコンバータ装置。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項に記載のDC/DCコンバータ装置において、
    前記DC/DCコンバータ装置は、電気自動車に搭載され、
    前記1次側に電源が接続されると共に、前記2次側に回生可能な駆動モータが接続されている
    ことを特徴とするDC/DCコンバータ装置。
  8. 請求項7記載のDC/DCコンバータ装置において、
    前記2次側には、前記駆動モータと並列に燃料電池が接続されており、前記DC/DCコンバータ装置の前記2次側の出力電圧により前記燃料電池の出力制御を行う
    ことを特徴とするDC/DCコンバータ装置。
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