JP2011120134A - 印刷装置、印刷方法、コンピュータープログラム - Google Patents

印刷装置、印刷方法、コンピュータープログラム Download PDF

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Abstract

【課題】印刷処理におけるハーフトーン処理に関する技術を提供する。
【解決手段】入力階調データを補正した総合インク量データに基づいて、単位面積あたりの濃度の異なるN種類のドットの分布によって画像を記録する印刷装置であって、入力階調データを注目画素の近傍の処理済みの画素から分配された拡散誤差値により補正した総合インク量データに基づいて、N種類のドットのうちの少なくとも2種類のドットインク量データを決定し、第1のドットのドットインク量データを、第1の閾値と比較して形成判断し、第1のドットを形成しない場合に、第1のドットのドットインク量データに基づいて、第2のドットのドットインク量データを補正し、第1の閾値と比較して、第2のドットの形成判断をし、第1または第2のドットを形成する場合に、総合インク量データと所定の値との差分値を誤差値とし近傍の画素に分配する。
【選択図】図6

Description

本発明は、画像データの印刷技術に関し、さらに詳しくは、ハーフトーン処理技術に関する。
画像データを印刷する際に行われるハーフトーン処理に関し、ブルーノイズ特性を備えたディザマトリックス(以下、ブルーノイズマスクとも呼ぶ)を用い、大、中、小のドットを連続的に分けて形成する技術が知られている(下記特許文献1)。かかる技術は、大、中、小のドットの分散性が良好になる上に、各階調におけるドットの形成比率も容易に制御できると言う特性があり、均一なデータや、階調の変化がなだらかな画像データには好適である。
特許第3292104号
しかしながら、上記技術を網点データのようにデータ自体が特定のテクスチャを持つ場合には、それらとディザマトリックスが備える周波数特性とが干渉し、ブルーノイズ特性が乱れ、印刷媒体上に形成されたドットの粒状性が劣化する。また、誤差拡散法を用いて大、中、小のドットを分けて形成する技術も知られているが、誤差拡散処理を行う階調成分数と同じ数だけ独立した誤差拡散処理を行う必要があり、処理を高速に行うことができない。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態又は適用例として実現することが可能である。
[適用例1]
印刷すべき画像を構成する各画素の入力階調データを補正した総合インク量データに基づいて、単位面積あたりの濃度の異なるN種類(Nは2以上の整数)のドットの形成を判断し、該N種類のドットの分布によって多階調の画像を記録する印刷装置であって、処理を行う対象画素である注目画素を移動させることにより前記各画素を順次処理する際、前記入力階調データを、前記注目画素の近傍の処理済みの画素から分配された値である拡散誤差値により補正して総合インク量データを求めるインク量データ補正部と、前記注目画素に対応する前記総合インク量データに基づいて、前記N種類のドットのうちの少なくとも2種類のドットについて、ドットインク量データを決定するドット決定部と、該2種類のドットのうちのひとつである第1のドットのドットインク量データを、予め設定された第1の閾値と比較して、前記注目画素に前記第1のドットを形成するか否かの判断する第1の判断部と、前記第1判断部が前記第1のドットを形成しないと判断した場合に、前記第1のドットのドットインク量データに基づいて、前記2種類のドットのうちの他方である第2のドットのドットインク量データを補正し、前記補正した第2のドットのドットインク量データを、前記第1の閾値と比較して、前記注目画素に前記第2のドットを形成するか否かの判断する第2の判断部と、前記第1または第2の判断部が、ドットを形成すると判断した場合に、前記総合インク量データと、前記判断部が形成すると判断した前記第1または第2のドットに基づく所定の値との差分値を誤差値として算出し、前記注目画素の近傍の未処理画素に前記拡散誤差値として分配する誤差拡散部とを備える印刷装置。
この印刷装置によると、誤差拡散部は、総合インク量データと、第1または第2のドットに基づく所定の値との差分値を誤差値として算出している。通常、このような誤差拡散をともなう処理を行なう場合は、各ドットインク量データと、各ドットに基づく所定の値(例えばドットインク重量に基づく値)との差分値を誤差値として算出する。本適用例では、誤差値として、各ドット毎のデータに変換する前の処理階層のデータである総合インク量データとの差分値を採用しているので、上記説明した通常行われる誤差拡散をともなう処理と比較して、第1,第2ドットの各ドット毎の分散性に加え、第1,第2のドットが互いに連関して形成され、ドットが形成された印刷媒体上の印刷画像は、第1,第2のドット間で連続性のある印刷画像となる。また、誤差を拡散することにより、ドットの形成に周期性が表れにくく、特別な周期性をもつ印刷データ(例えば網点印刷データ)との干渉を抑制し、高画質な画像を印刷可能である。
[適用例2]
適用例1に記載の印刷装置であって、更に、前記入力階調データを、該入力階調データより階調数の高い高階調データに変換し、該高階調データを前記インク量データ補正部に対して前記入力階調データとして与える高階調変換部を備える印刷装置。
この印刷装置によると、データの階調数の高めて処理を行っているので、より高精細な処理が可能である。
[適用例3]
適用例2に記載の印刷装置であって、前記高階調変換部は、前記入力階調データを、該入力階調データより階調数の高いデータに変換するとともに、前記入力階調データが、少なくとも、前記N種類のドットのうちの単位面積当たりの濃度が最小たる最小ドットが形成される所定の範囲にある場合には、該入力階調データ間の相対的な大小関係の序列を維持したまま、階調を割増しすることによって前記高階調データを生成し、前記ドット決定部は、前記高階調データに基づく前記総合インク量データから前記ドットインク量データを決定する際に、前記高階調変換部が前記割増しをした階調を解消した前記ドットインク量データに補正しながら変換する印刷装置。
この印刷装置によると、入力階調データが最小ドットが形成される所定の範囲にある場合に、高階調変換処理を行い、かつ、階調の割増しを行うので、最小ドットによる視覚的影響が大きいハイライト領域において、入力階調データの細かな階調変化を、最小ドットによって表現することができる。
[適用例4]
前記第1の閾値は、閾値マトリックスを構成する各閾値が所定のノイズ特性を有するように配置が定められた閾値マトリックスに対応した閾値である適用例1ないし適用例3のいずれか記載の印刷装置。
この印刷装置によると、ノイズ特性を有する閾値マトリックスに対応した閾値を用いているので、例えばブルーノイズ特性を有するマトリックスを用いると、視覚的にドットの粒状感が目立たないドット配置が可能である。
[適用例5]
適用例1ないし適用例4のいずれか記載の印刷装置であって、前記N種類のドットとは3種類以上のドットであり、前記ドット決定部は、前記第1のドットおよび前記第2のドットに加え、前記N種類のドットのうちの前記第1,第2のドットとは異なる第3のドットのドットインク量データを決定し、さらに、前記第2判断部が前記第2のドットを形成しないと判断した場合に、該第2の判断部が補正した第2のドットのドットインク量データを、前記第3のドットのドットインク量データに基づいて更に補正して、該補正した第3のドットインク量データを、予め設定され、前記第1の閾値とは異なる第2の閾値と比較して、前記注目画素に前記第3のドットを形成するか否かの判断する第3の判断部を備える印刷装置。
この印刷装置によると、第3のドットの形成判断には、第2の閾値を用いるので、第1,第2のドットの形成パターンとは異なる特性(例えば、周期性、粒状性等)を備えることが可能である。
[適用例6]
前記第2のドットは、前記第3のドットよりドットの大きさが相対的に大きいドットである、適用例5記載の印刷装置。
この印刷装置によると、第3のドットは第2のドットより小さいので、単位面積あたりの濃度の比較的小さいドットに対して、第1,第2のドットとは異なる特性を備えることができる。
[適用例7]
前記単位面積あたりの濃度の異なるN種類のドットとは、該各ドットの大きさの異なるドットである、適用例1ないし適用例6のいずれか記載の印刷装置。
この印刷装置によると、形成するドットの大きさを制御することによって高画質な画像の印刷が可能である。
[適用例8]
適用例7記載の印刷装置であって、さらに、前記第1,第2のドットと色相が略同一でインク濃度の異なる2種類以上の濃淡インクによるドットの形成が可能であり、前記濃淡インクのうちの2種類の濃淡インクにおいて、濃度の高い方のインクである濃インクのインク量データである濃インク量データを処理する濃インク処理部と、前記2種類の濃淡インクにおいて、濃度の低い方のインクである淡インクのインク量データである淡インク量データを前記入力階調データとして前記インク量データ補正部に与える淡インク処理部とを備える印刷装置。
この印刷装置によると、印刷装置が濃インクと淡インクとを備える場合に、形成する淡インクのドットの大きさを制御することによって高画質な画像の印刷が可能である。
[適用例9]
適用例8記載の印刷装置であって、前記濃インク処理部は、前記濃インク量データを入力し、前記濃インク量データを単位面積あたりの濃度の異なる所定数の種類の濃ドットインク量データに変換し、該所定数の種類の濃ドットインク量データのうちの少なくとも1種類の濃ドットインク量データを、予め設定された閾値である濃インク用閾値と比較し、該濃ドットインク量データに基づいて該濃インクのドットを形成するか否かの判断をし、前記濃インクのドットを形成すると判断した場合に、該濃ドットインク量データに応じた値である濃ドット基準値を算出し、前記濃インク量データと前記濃ドット基準値との差分値に基づく値である濃インク補正値を算出し、前記補正インク量データ算出部に対し、前記階調インク量データと前記拡散誤差値とに基づいて算出した値に、更に、前記濃インク補正値を参照させて前記補正インク量データを算出させる印刷装置。
この印刷装置によると、濃インクの形成結果を淡インクの形成判断に反映させるので、両インクのドット配置に連続性がある画像の印刷が可能である。
[適用例10]
前記第1のドットは、前記第2のドットよりもドットの大きさが相対的に大きいドットである、適用例7ないし適用例9のいずれか記載の印刷装置。
この印刷装置によると、2種類のドットうち、大きい方のドット(第1のドット)の形成結果を、小さい方のドット(第2のドット)の形成結果に反映させたドットの形成が可能である。
[適用例11]
前記単位面積あたりの濃度の異なるN種類のドットとは、該各ドットにおけるインク濃度が異なるドットである、適用例1ないし適用例5のいずれか記載の印刷装置。
この印刷装置によると、形成するドットのインク濃度を制御することによって高画質な画像の印刷が可能である。
[適用例12]
印刷すべき画像を構成する各画素の入力階調データを補正した総合インク量データに基づいて、単位面積あたりの濃度の異なるN種類(Nは2以上の整数)のドットの形成を判断し、該N種類のドットの分布によって多階調の画像を記録する印刷方法であって、前記各画素を順次処理する際、注目画素に対応する前記総合インク量データに基づいて、前記N種類のドットのうちの少なくとも2種類のドットについて、ドットインク量データを決定するドット決定工程と、該2種類のドットのうちのひとつである第1のドットのドットインク量データを、予め設定された第1の閾値と比較して、前記注目画素に前記第1のドットを形成するか否かの判断する第1の判断工程と、前記第1判断工程において前記第1のドットを形成しないと判断した場合に、前記第1のドットのドットインク量データに基づいて、前記2種類のドットのうちの他方である第2のドットのドットインク量データを補正し、前記補正した第2のドットのドットインク量データを、前記第1の閾値と比較して、前記注目画素に前記第2のドットを形成するか否かの判断する第2の判断工程と、前記第1または第2の判断工程において、ドットを形成すると判断した場合に、前記総合インク量データと、前記判断工程において形成すると判断した前記第1または第2のドットに基づく所定の値との差分値を誤差値として算出し、前記注目画素の近傍の画素に拡散誤差値として分配する誤差拡散工程と、前記入力階調データを、前記注目画素の近傍の処理済みの画素から分配された拡散誤差値により補正して総合インク量データを求めるインク量データ補正工程とを備える印刷方法。
この印刷方法によると、通常行われる誤差拡散をともなう印刷方法と比較して、第1,第2ドットの各ドット毎の分散性に加え、第1,第2のドットが互いに連関して形成され、ドットが形成された印刷媒体上の印刷画像は、第1,第2のドット間で連続性のある印刷画像となる。また、誤差を拡散することにより、ドットの形成に周期性が表れにくく、特別な周期性をもつ印刷データ(例えば網点印刷データ)との干渉を抑制し、高画質な画像を印刷可能である。
[適用例13]
印刷すべき画像を構成する各画素の入力階調データを補正した総合インク量データに基づいて、単位面積あたりの濃度の異なるN種類(Nは2以上の整数)のドットの形成を判断し、印刷装置に該N種類のドットの分布によって多階調の画像を記録させる印刷処理をコンピューターに実現させるコンピュータープログラムであって、前記各画素を順次処理する際、注目画素に対応する前記総合インク量データに基づいて、前記N種類のドットのうちの少なくとも2種類のドットについて、ドットインク量データを決定するドット決定機能と、該2種類のドットのうちのひとつである第1のドットのドットインク量データを、予め設定された第1の閾値と比較して、前記注目画素に前記第1のドットを形成するか否かの判断する第1の判断機能と、前記第1判断機能において前記第1のドットを形成しないと判断した場合に、前記第1のドットのドットインク量データに基づいて、前記2種類のドットのうちの他方である第2のドットのドットインク量データを補正し、前記補正した第2のドットのドットインク量データを、前記第1の閾値と比較して、前記注目画素に前記第2のドットを形成するか否かの判断する第2の判断機能と、前記第1または第2の判断部が、ドットを形成すると判断した場合に、前記総合インク量データと、前記判断部が形成すると判断した前記第1または第2のドットに基づく所定の値との差分値を誤差値として算出し、前記注目画素の近傍の画素に拡散誤差値として分配する誤差拡散機能と、前記入力階調データを、前記注目画素の近傍の処理済みの画素から分配された拡散誤差値により補正して総合インク量データを求めるインク量データ補正機能とをコンピューターに実現させるコンピュータープログラム。
このコンピュータープログラムによると、第1,第2ドットの各ドット毎の分散性に加え、第1,第2のドットが互いに連関して形成され、ドットが形成された印刷媒体上の印刷画像は、第1,第2のドット間で連続性のある印刷画像となるように、コンピューターに印刷処理を実現させることができる。また、誤差を拡散することにより、ドットの形成に周期性が表れにくく、特別な周期性をもつ印刷データ(例えば網点印刷データ)との干渉を抑制し、高画質な画像を印刷可能である。
印刷システム10の概略構成図である。 コンピューター100の構成図である。 プリンター200の構成図である。 網点データ印刷処理の流れを示したフローチャートである。 色成分の統合を説明する説明図である。 第1実施例におけるハーフトーン処理の流れを示したフローチャートである。 第1実施例のドット変換テーブルを説明する説明図である。 誤差拡散処理を説明する説明図である。 第2実施例におけるハーフトーン処理の流れを示すフローチャートである。 第2実施例の高階調変換処理に用いる変換テーブルを説明する説明図である。 第2実施例のドット変換テーブルを説明する説明図である。 第3実施例におけるハーフトーン処理の流れを示すフローチャートである。 第3実施例における濃インク処理の流れを示したフローチャートである。 第3実施例における淡インク処理の流れを示したフローチャートである。 第4実施例における淡インク処理の流れを示したフローチャートである。 第5実施例におけるハーフトーン処理の流れを示したフローチャートである。
本発明の実施の形態を実施例に基づいて説明する。
A.第1実施例:
(A1)装置構成:
図1は、本発明の実施形態としての印刷システム10の概略構成図である。印刷システム10は、オフセット印刷用の網点画像データの校正用の印刷システムであり、図示するように、印刷制御装置としてのコンピューター100と、コンピューター100の制御の下で実際に画像を印刷するプリンター200などから構成されている。印刷システム10は、全体が一体となって広義の印刷装置として機能する。なお、印刷システム10は、多階調データも印刷可能であってもよい。
本実施形態のプリンター200には、カラーインクとして、シアンインク(C)と、マゼンタインク(M)と、イエローインク(Y)と、ブラックインク(K)と、ライトシアンインク(Lc)と、ライトマゼンタインク(Lm)とが備えられている。
コンピューター100には、所定のオペレーティングシステムがインストールされており、このオペレーティングシステムの下で、アプリケーションプログラム20が動作している。オペレーティングシステムには、ビデオドライバー22やプリンタードライバー30が組み込まれている。アプリケーションプログラム20は、画像データORGを入力すると、ビデオドライバー22を介して、この画像データORGによって表される画像をディスプレイ114に表示する。また、アプリケーションプログラム20は、プリンタードライバー30を介して、画像データORGをプリンター200に出力する。
本実施例においては、アプリケーションプログラム20が入力する画像データORGは、C,M,Y,Kの4色の色成分から構成される、2値化された網点画像データであり、オフセット印刷用に作成されたものである。各色成分のスクリーン角度は、Cが15°、Mが45°、Yが0°、Kが75°に設定されている。このような網点画像データは、例えば、RIP(Raster Image Processor)などにより生成することができる。なお、画像データORGは、C,M,Y,Kを含めた4色以上の色成分を含んでいればよく、例えば、オレンジやグリーンなどの色成分を含んでいてもよい。また、各色成分のスクリーン角度は、上述の例に限らず、例えば、Cが15°、Mが75°、Yが0°、Kが45°であってもよい。
プリンタードライバー30の内部には、多値化モジュール32、解像度変換モジュール33、色変換モジュール34、ハーフトーンモジュール35、印刷制御モジュール36が備えられている。多値化モジュール32は、入力された2値の画像データORGを多値化して、多階調の画像データを生成する。解像度変換モジュール33は、多値化された画像データORGをプリンター200の出力解像度の画像データに変換する。色変換モジュール34は、予め用意された色変換テーブルLUTに従い、出力解像度に変換された画像データORGの色成分であるC,M,Y,Kを、プリンター200が表現可能な色成分C,M,Y,K,Lc,Lmの各色に変換する。なお、本実施例では画像データORGはC,M,Y,Kを含んだ4色以上であり、色変換ではC,M,Y,K,Lc,Lmに変換されるとしたが、これらの色相はC,M,Y,K以外でもよい。C,M,Y,Kは、代表的な色相として本実施例で用いた。したがって、色相は異なっていても、組み合わせることによって所定の色範囲を表現できる色相であれば、どうように色相を選択してもよい。
ハーフトーンモジュール35は、予め用意されたディザマトリックスTMを用い、色変換モジュール34によって色変換された画像データの階調をドットの分布によって表すハーフトーン処理を行う。印刷制御モジュール36は、ハーフトーン処理された画像データのデータ並びを、プリンター200に転送すべき順序に並べ替えて、印刷データとしてプリンター200に出力すると共に、印刷開始コマンドや印刷終了コマンドなどの種々のコマンドをプリンター200に出力することで、プリンター200の制御を行う。
図2は、印刷制御装置としてのコンピューター100の構成図である。コンピューター100は、CPU102を中心に、ROM104やRAM106などを、バス116で互いに接続することによって構成された周知のコンピューターである。コンピューター100には、フレキシブルディスク124やコンパクトディスク126等のデータを読み込むためのディスクコントローラ109や、周辺機器とデータの授受を行うための周辺機器インターフェース108、ディスプレイ114を駆動するためのビデオインターフェース112が接続されている。周辺機器インターフェース108には、プリンター200や、ハードディスク118が接続されている。コンピューター100は、印刷しようとする画像データを入力すると、上述したプリンタードライバー30の働きにより、プリンター200を制御して、この画像データの印刷を行う。
図3は、プリンター200の構成図である。図3に示すように、プリンター200は、紙送りモーター235によって印刷媒体Pを搬送する機構と、キャリッジモーター230によってキャリッジ240をプラテン236の軸方向に往復動させる機構と、キャリッジ240に搭載された印刷ヘッド250を駆動してインクの吐出及びドット形成を行う機構と、これらの紙送りモーター235,キャリッジモーター230,印刷ヘッド250及び操作パネル266との信号のやり取りを司る制御回路260とから構成されている。
キャリッジ240をプラテン236の軸方向に往復動させる機構は、プラテン236の軸と並行に架設され、キャリッジ240を摺動可能に保持する摺動軸233と、キャリッジモーター230との間に無端の駆動ベルト231を張設するプーリ232等から構成されている。
キャリッジ240には、上述した6色のインクをそれぞれ収容したインクカートリッジ242〜247が搭載される。キャリッジ240の下部の印刷ヘッド250には、上述の各色のカラーインクに対応する6種類のノズル列252〜257が形成されている。各ノズルにはピエゾ素子が備えられており、制御回路260がピエゾ素子の収縮運動を制御することによって、プリンター200は各インク色に対して、大ドット、中ドット、小ドットの3つの大きさのドットを形成することが可能である。キャリッジ240にインクカートリッジ242〜247を上方から装着すると、各カートリッジからノズル列252〜257へのインクの供給が可能となる。本実施例では、インクカートリッジ242〜247は、図3に示すように、キャリッジ240の主走査方向にK,C,Lc,M,Lm,Yの順にインクカートリッジが配列されている。
プリンター200の制御回路260は、CPUや、ROM、RAM、PIF(周辺機器インターフェース)等がバスで相互に接続されて構成されており、キャリッジモーター230及び紙送りモーター235の動作を制御することによってキャリッジ240の主走査動作及び副走査動作の制御を行う。また、PIFを介してコンピューター100から出力された印刷データを受け取ると、制御回路260が、キャリッジ240の主走査あるいは副走査の動きに合わせて、印刷データに応じた駆動信号を印刷ヘッド250に供給し、各色のヘッドを駆動することが可能となっている。
以上のようなハードウェア構成を有するプリンター200は、キャリッジモーター230を駆動することによって、印刷ヘッド250(各色のノズル列252〜257)を印刷媒体Pに対して主走査方向に往復動させ、また紙送りモーター235を駆動することによって、印刷媒体Pを副走査方向に移動させる。制御回路260は、キャリッジ240が往復動する動き(主走査)や、印刷媒体の紙送りの動き(副走査)に合わせて、印刷データに基づいて適切なタイミングでノズルを駆動することにより、印刷媒体P上の適切な位置に適切な色、適切な大きさのインクドットを形成する。こうすることによって、プリンター200は印刷媒体P上にカラー画像を印刷することが可能となっている。なお、上述の構成では、各色のインクは、プリンター200に搭載される脱着可能なカートリッジに収容されているが、プリンター200とは分離して構成されたインク収容タンクなどに収容し、当該収容タンクとプリンター200とを接続してもよい。あるいは、脱着不可能にプリンター200と一体的に構成された収容容器に収容されていてもよい。
(A2)網点データ印刷処理:
上述の印刷システム10における網点データ印刷処理について説明する。網点データ印刷処理とは、印刷システム10を用いて、網点画像データである画像データORGを印刷する処理である。本実施例における網点データ印刷処理は、印刷システム10のユーザーが、画像データORGの印刷実行操作を行うことで開始される。図4は、CPU102が行う網点データ印刷処理の流れを示したフローチャートである。網点データ印刷処理が開始されると、コンピューター100は、画像データORGを入力する(ステップS110)。本実施例においては、画像データORGの解像度は2400dpi、スクリーン線数は150lpiである。
画像データORGを入力すると、コンピューター100は、多値化モジュール32の処理として、入力された画像データORGを色成分ごとにプリンター200の出力解像度の画像データに変換する(ステップS120)。本実施例では、プリンター200の出力解像度は、1440dpiである。この処理は、公知の技術であるため、説明は省略するが、ここでは、バイリニア法を用いた。このように2値データをバイリニア法で解像度変換すれば、補間演算によって求められた階調値は、多値データとなる。つまり、ステップS120での解像度変換処理は、多値化と解像度変換とを同時に行っているのである。本実施例では、解像度変換されたデータを正規化して、8ビットの多値データを生成するものとした。なお、このような解像度変換手法は、特に限定するものではなく、例えば、バイキュービック法などを用いてもよい。また、多値化と解像度変換とを個別的に行ってもよく、そのような場合には、解像度変換処理にニヤレストネイバー法などを用いてもよい。
画像データORGの解像度変換を行うと、コンピューター100は、解像度変換された複数のCMYK色成分からなる画像データを統合する(ステップS130)。具体的には、2値画像の色成分ごとに多値化された複数のCMYK成分値を、同一色成分の階調値同士で足し合わせて、1つのCMYK色成分値を有する多値画像にする。こうして、色成分が統合された画像データの具体例を図5に示す。図5(a)は、ステップS410で入力された2値の画像データORG(2値の網点画像データ)のうちのC成分を示している。一方、図5(b)は、ステップS130で各色成分が統合された後の画像データORG(CMYK多階調)を示している。図示するように、2400dpiの2値画像データが、上記ステップS120,S130によって、多階調化及び解像度変換(1440dpi)されたことがわかる。
各色成分の統合を行うと、コンピューター100は、色変換処理を行う(ステップS140)。色変換処理は、オフセット印刷装置の色表現特性と、プリンター200の色表現特性との違いを補正するために、予め用意された色変換テーブルLUTに従い、CMYK−CMYK変換を行い、各色成分毎の階調データについて階調値の補正を行うものである。こうすることで、印刷システム10による出力結果を、オフセット印刷の結果に近づけることができる。
色変換処理を行うと、コンピューター100は、ハーフトーンモジュール35の処理として、ハーフトーン処理を行う(ステップS300)。ハーフトーン処理は複数の処理からなるサブルーチンであり、詳細は後で説明する。ハーフトーン処理後、コンピューター100は、印刷制御モジュール36の処理として、ハーフトーン処理された画像データのデータ並びを、プリンター200に転送すべき順序に並べ替えて、印刷データとしてプリンター200に出力すると共に、印刷開始コマンドや印刷終了コマンドなどの種々のコマンドをプリンター200に出力する(ステップS900)。
これを受けて、プリンター200は、キャリッジモーター230、紙送りモーター235、印刷ヘッド250等を制御して、画像データORGの印刷を実行する。こうして、網点データ印刷処理は終了となる。なお上記説明した処理は、画像データORGのデータの解像度、プリンターの解像度等によって適宜省略してもよい。例えば、ORGのデータの解像度とプリンターの解像度が同じであれば解像度変換処理(ステップS120)は省略可能である。
(A3)ハーフトーン処理:
次に、ハーフトーン処理(図4:ステップS300)について説明する。図6は、CPU102がハーフトーンモジュール35として行うハーフトーン処理の流れを示したフローチャートである。具体例として、色成分C(シアン)の階調データに対するハーフトーン処理について説明する。ハーフトーン処理は、ハーフトーンモジュール35がC(シアン)の階調データを受信することによって開始される。以下、シアンの階調データを階調インク量データDとも呼ぶ。本実施例におけるハーフトーン処理は、処理対象となっている画素である注目画素の階調インク量データDに対する一連の処理を、順次、注目画素を移動させながら全画素について繰り返し行うが、その際、注目画素における一連の処理によって算出された誤差値eをいくつかの値に分割し、拡散誤差値deとして、注目画素の周囲の画素に分配する処理を行っている。なお、拡散誤差値deの分配については、後で詳しく説明する。
ハーフトーンモジュール35に階調インク量データDが入力されると(図6:ステップS352)、CPU102は、処理済みの画素から分配された拡散誤差値deを階調インク量データDに加算し、拡散誤差補正データDxを算出する(ステップS355)。拡散誤差補正データDxを算出すると、次にCPU102は、拡散誤差補正データDxを大ドット、中ドット、小ドットの3つの大きさのドットで階調表現するためにドット決定処理を開始する(ステップS358)。ドット決定処理とは、拡散誤差補正データDxを、プリンター200が印刷媒体P上に形成可能な各種ドット(本実施例では、大ドット、中ドット、小ドット)についてのドット密度を示すドット量データに変換する処理である。上述したように、プリンター200が大ドット、中ドット、小ドットの3種類のドットを形成可能であることに対応して、ドット決定処理では、拡散誤差補正データDxに階調値から、各大きさのドットについてのドット密度を示すドットインク量データに変換する。かかる変換は、図7に示すような、ドット量テーブルを参照することによって行う。
図7は、拡散誤差補正データDxをドットの密度を示すドットインク量データに変換するドット変換テーブルである。ここで言うドット密度とは、ある領域内の画素にドットが形成される密度を意味している。ここでは、シアン(C)を例に説明する。また図7に示すDs、Dm、Dlは、小ドット、中ドット、大ドットの各ドットインク量データを示す。
例えばドットインク量データの値が「0」では、ドットが全く形成されない状態を示している。また、ドットインク量データの値が「128」では、約半分の画素にドットが形成されている状態を示し、ドットインク量データの値が「255」は全ての画素にドットが形成されている状態を示している。ドット変換テーブルは、拡散誤差補正データDxの階調値に対して次のように設定されている。
拡散誤差補正データDxの階調値が「0」の場合は、小,中,大ドットのいずれのドットインク量データの値も「0」に設定されている。ドットインク量データ「0」の状態ではドットは全く形成されないので、印刷用紙上には印刷媒体Pの地色がそのまま現れた状態となっている。拡散誤差補正データDxの階調値が増加すると、次第に小ドット密度(ドットインク量データDs)が増加していき、これに伴って印刷媒体P上に表現される色彩も用紙の地色から次第にシアン色に変化していく。拡散誤差補正データDxの階調値が所定値以上になると、小ドットのドット密度が減少に転じ、中ドットが形成され始める。そして、さらに、拡散誤差補正データDxの階調値が増加すると、中ドット密度が減少に転じ、大ドットが形成され始め、その後、印刷媒体P上に表現される色彩は次第に濃いシアン色となっていく。拡散誤差補正データDxの階調値が所定値に達すると、小ドットおよび中ドットの密度が減少し、以降は入力階調値の増加とともに大ドットのドット密度が増加し、やがて大ドットのドットインク量データDlの値は「255」に達してすべての画素に大ドットが形成された状態となる。このように、CPU102は、ドット変換テーブルを用いて、拡散誤差補正データDxの階調値が増加するに従って、印刷媒体P上に表現される色が次第に濃いシアン色に変化するようにDs、Dm、Dlを変換する。
ドット決定処理(図6:ステップS358)によって、拡散誤差補正データDxを各ドットインク量データDs,Dm,Dlに変換すると、次にCPU102は、ディザ法によるハーフトーン処理のための閾値マトリックスであるディザマトリックスTMを参照する処理を行う。ディザマトリックスTMは、上述したように、プリンタードライバー30に予め用意されている。まず、CPU102は、注目画素に対応する位置のディザマトリックスTM上の閾値thを読み込む。閾値thと、大ドットのドットインク量データDlの値とを比較し、注目画素に大ドットを形成するか否かの判断をする(ステップS360)。なお、閾値thは、注目画素に大ドットを形成するか否かを決定する判定値であって、単に127程度に固定した値とすることも可能である。本実施例では、この閾値の設定に分散型の閾値マトリックスを採用する。特に、各入力階調値に対してドットがオンとなったときのマトリックス全体におけるドットの分散性に加え、マトリックス内の各要素を特定の規則によって複数のグループに分類し、そのグループ毎におけるドットの分散性も具備して、マトリックスに格納する閾値の配置位置を最適化することで生成したディザマトリックス(例えば、特開2007−49443)を本実施例では用いる。以降、上記説明したこのようなディザマトリックスを「Sディザ」とも呼ぶ。Sディザは、ブルーノイズ特性も備える。
ステップS360において、ドットインク量データDlと、注目画素に対応するSディザの閾値thとを比較し、Dlが閾値thより大きい場合は(ステップS360:Yes)、CPU102は、RAM106(図2参照)が記憶している画像データORGに注目画素に、Lドットを形成する旨(LドットON)を書き込む(ステップS362)。注目画素にLドットを形成するように処理すると、拡散誤差補正データDxとLドットの量子化結果値V1との差分値である誤差値eを算出する(ステップS364)。Lドットの量子化結果値とは、予め任意に定めた基準値であり、Lドット1つ分のインク重量に基づく値である。
CPU102は誤差値eを算出すると、注目画素の周囲の画素で、ハーフトーン処理が未処理である所定の画素に、誤差値eを所定の割合で拡散誤差値deとして分配する誤差拡散処理を行う(ステップS382)。図8は、誤差拡散処理を説明する説明図である。本実施例では、図8に示すように、ハーフトーン処理は、入力された画像データORGの主走査方向に進め、その主走査方向の処理を順に副走査方向に進めることによって、ハーフトーン処理を行う。このようなハーフトーン処理において、図8に示すように、注目画素に隣接する4つの未処理の画素に、誤差値eを4等分した拡散誤差値de(de=e/4)を分配する。
一方、ステップS360において、ドットインク量データDlが閾値thより小さかった場合は(ステップS360:No)、CPU102は、ドットインク量データDlに、中ドットのドットインク量データであるドットインク量データDmを加えた値(以下、単に「Dl+Dm」とも呼ぶ)を、閾値thと比較することによって、中ドット(以下、Mドットとも呼ぶ)を形成するか否かの判断をする(ステップS366)。CPU102は、Dl+Dmがthより大きい場合、Mドットを形成すると判断し(ステップS366:Yes)、CPU102は、RAM106が記憶している画像データORGに注目画素にMドットONを書き込む(ステップS368)。注目画素にMドットを形成するように処理すると、MドットのLドットに対するインク重量比kmに、Lドットの量子化結果値V1を乗じた値(V1*km)と、拡散誤差補正データDxとの差分値を誤差値eとして算出する(ステップS370)。CPU102は、算出した誤差値eに対して、上述した、誤差拡散処理(ステップS382)を行う。
ステップS366において、Dl+Dmが閾値thより小さい場合には(ステップS366:No)、CPU102は、Dl+Dmに、小ドットのドットインク量データであるドットインク量データDsを加えた値(以下、単に「Dl+Dm+Ds」とも呼ぶ)を、閾値thと比較することによって、小ドット(以下、Sドットとも呼ぶ)を形成するか否かの判断をする(ステップS372)。CPU102は、Dl+Dm+Dsがthより大きい場合、Sドットを形成すると判断し(ステップS372:Yes)、CPU102は、RAM106が記憶している画像データORGに注目画素にSドットONを書き込む(ステップS374)。注目画素にMドットを形成するように処理すると、MドットのLドットに対するインク重量比ksに、Lドットの量子化結果値V1を乗じた値(V1*ks)と、拡散誤差補正データDxとの差分値を誤差値eとして算出する(ステップS376)。CPU102は、算出した誤差値eに対して、上述した、誤差拡散処理(ステップS382)を行う。
CPU102は、ステップS372において、Dl+Dm+Dsがthより小さい判断した場合(ステップS372:No)、ドットを形成せずドットOFFとし(ステップS378)、誤差値eを拡散誤差補正データDxの値として(ステップS380)、上述した、誤差拡散処理を行う。そして、上記の一連の処理を画像データORGにおける全画素において行う(ステップS384)。このようにして、CPU102は、網点データ処理におけるハーフトーン処理を行う。
以上説明したように、上記実施例では、誤差値eを、拡散誤差補正データDxとLドットの量子化結果値V1(またはV1*km,V1*ks)との差分によって算出している。通常、印刷処理において行われる大、中、小ドットの誤差拡散処理においては、大、中、小ドットの各々において誤差拡散処理が行われ、その際には、Dsまたは、Dm、Dlと量子化結果値V1(またはV1*km,V1*ks)とのそれぞれの差分値が、大、中、小ドットの各々の誤差拡散処理における誤差値eとして算出される。本実施例においては、拡散誤差補正データDxと、量子化結果値V1(またはV1*km,V1*ks)との差分値を誤差値eとして、一連の誤差拡散処理を行っているので、拡散誤差補正データDxの階調変化を、大、中、小ドットを用いて、連続的な階調変化として表現することが可能となる。また、本実施例においては、ディザマトリックスを、閾値として用いているものの、実質、拡散誤差値deを分配する誤差拡散処理によりドットのON/OFFの判断処理を行っていることから、処理後のドットパターンは周期的なドット分布になりにくい。これは、印刷処理技術として一般的に用いられている誤差拡散処理法の特性を考えると容易に理解できる。従って、周期性を持つ網点画像データとの干渉を回避することができ、画像の劣化を抑えることができる。
特許請求の範囲との対応関係としては、階調インク量データDが特許請求の範囲に記載の入力階調データに相当し、拡散誤差補正データDxが、特許請求の範囲に記載の総合インク量データに相当し、ステップS360,S366,S372のいずれかの処理が、特許請求の範囲に記載の第1の判断部と第2の判断部による処理に相当し、拡散誤差補正データを生成する処理(ステップS355)が、特許請求の範囲に記載のインク量データ補正部による処理に相当する。
B.第2実施例:
次に、本発明における第2実施例について説明する。第2実施例と第1実施例との違いはハーフトーン処理の内容である。従って、装置の構成、および、網点データ印刷処理の全体説明は省略し、第2実施例におけるハーフトーン処理について説明する。図9は、第2実施例におけるハーフトーン処理の流れを示すフローチャートである。第2実施例におけるハーフトーン処理は、ハーフトーンモジュール35に入力された階調インク量データDの階調数より階調数を上げて、より高精細に処理を行う。本実施例では、8bitの階調インク量データDを、12bitの高階調インク量データ(以下、HDとも呼ぶ)に変換する高階調変換処理を行い、高階調インク量データを用いて第1実施例と同様のディザマトリックスの閾値を用いた誤差拡散処理を行う。
第2実施例におけるハーフトーン処理について具体的に説明する。本実施例においても、階調インク量データDはC(シアン)のインク量データを例に説明する。本実施例ではハーフトーンモジュール35に8bitの階調インク量データDが入力されるとして説明する。階調インク量データDがハーフトーンモジュール35に入力されると(ステップS452)、8bitの階調インク量データDを12bitの高階調インク量データHDに変換する(ステップS453)。階調数を増やすことの利点は、より細かな階調変化を表現することにある。特に、印刷媒体Pに形成されるインクドットの被覆率の小さい階調領域であるハイライト領域の階調変化は、人間の視覚によって認識されやすい。従って、本実施例では、8bitの階調インク量データDを、比例関係である線形変換によって12bitの高階調インク量データHDに変換するのではなく、階調インク量データDの低階調領域における階調変化を、より細かく表現できるように、例えば、国際公開WO2002/032113の技術を用いて変換する。以下、上記技術を用いた具体例を示す。
図10は、高階調変換処理に用いる変換テーブルを説明する説明図である。図10に示すように、階調インク量データDの低階調領域において変換後の階調値を、線形変換(図10:線形変換テーブル)に比べ変換後の階調値が割増しされた高階調インク量データHDとなるように変換する(図10:割増し変換テーブル)。このように高階調変換を行うと、階調インク量データDにおける低階調領域では、階調インク量データDの1階調分の変化が線形変換より顕著に表れるデータとなる。つまり、階調インク量データDが、細かな階調の変化を表現可能な高階調インク量データHDとして変換される。しかしながら、図10に示すように、高階調インク量データHDの低階調領域では、階調値が実際より高く割増しされて変換される。従って、後に説明する処理によって割増し分の補正を行う。
このように変換された高階調インク量データHDに、上記第1実施例と同様、処理済みの画素から分配された拡散誤差値deを加算し、拡散誤差補正データDxとする(図9:ステップS455)。そして、算出した拡散誤差補正データDxをドット決定処理によりドットインク量データDs,Dm,Dlに変換する(ステップS458)。図11は、ドット決定処理に用いるドット変換テーブルを説明する説明図である。図11に示すように、第2実施例に用いるドット変換テーブルは、第1実施例に用いるドット変換テーブルと比較して、ドットインク量データDsを決定するテーブルが、図中の矢印で示すように変形している。こうすることで、割増しされた小ドットの階調値を、もとの階調値、つまり線形変換したとした場合の階調値に補正する処理を、ドット決定処理によって行っている。上記説明した、階調を割増しする技術およびその補正技術は先述した国際公開WO2002/032113によって公知の技術であるので、詳しい説明は省略する。
このようにして拡散誤差補正データDxについてドット決定処理(ステップS458)を行った以降の各処理(ステップS460〜ステップS484)は、高階調インク量データHDについて、第1実施例と同様の処理が行われる。例えば8bitの階調インク量データDを12bitの高階調インク量データHDに変換した場合は、以降の処理は12bitのデータを扱うことによって処理を行う。ドット決定処理(ステップS458)以降の処理内容については、第1実施例と同様の処理であるので、処理内容の具体的な説明は省略する。なお、図9に示したステップS458以降の各処理と、図6に示した第1実施例におけるハーフトーン処理の各処理(ステップS360〜ステップS384)とは、各処理に付された符号の下2桁が同じ処理同士が互いに処理内容が対応する。
また、本実施例では高階調変化処理の際に、階調インク量データDにハイライト領域を割増しすると共に12bitの高階調インク量データHDに変換し、ドット決定処理によって、割増しを補正する処理を行ったが、単に、8bitの階調インク量データDを線形変換により12bitの高階調インク量データHDとし、第1実施例で示した処理内容と同様のドット決定処理を行うとしてもよい。
以上説明したように、第2実施例におけるハーフトーン処理によると、階調インク量データDに対して、高階調変換処理を行い、高階調インク量データHDについてドット決定処理以降の処理を行うので、細かな階調変化が表現された高精細なハーフトーン処理が可能となる。また、高階調変換処理の際に、割増し処理を行うことによって、階調インク量データDのハイライト領域を、小ドットのドットインク量データDsを細かく変化させることにより、画像データORGの階調変化を細かく表現することができる。
C.第3実施例:
次に、本発明における第3実施例について説明する。第3実施例における装置構成は第1実施例と同様であるので説明は省略する。第3実施例と第1実施例とは、ハーフトーン処理の処理内容が異なる。また、第3実施例においては、ハーフトーンモジュール35は、CMYKの各色成分の階調データの入力に加え、ライトシアン(Lc)とライトマゼンダ(Lm)の色成分の階調データを入力する。このC、M、Y、K、Lc、Lmの6色の色成分の階調データは、第1実施例の図4のフローで示した色変換処理(図4:ステップS140)において、予め用意された色変換テーブルLUTに従って、CMYK−CMYKLcLm変換を行うことによって4色成分から6色成分に変換してもよいし、別に用意した色変換テーブルによって行ってもよい。または、もとの網点データである画像データORGの段階で、6色(C、M、Y、K、Lc、Lm)の成分からなるデータであるとしてもよい。
本実施例におけるハーフトーン処理では、C、M、Y、K、Lc、Lmのうち、CとLc、MとLm、を一連のハーフトーン処理として行う。本説明においては、CとLcとのハーフトーン処理を具体例として説明する。また、シアン(C)を単に「濃インク」、ライトシアン(Lc)を単に「淡インク」とも呼ぶ。図12は、第3実施例におけるハーフトーン処理の流れを示すフローチャートである。ハーフトーンモジュール35が、濃インク(シアンC)の階調インク量データである濃インク量データDDと、淡インク(ライトシアンLc)の階調インク量データである淡インク量データLDとを入力すると(ステップS500)、濃インク量データDDを処理する濃インク処理(ステップS510)を行う。濃インク処理後、濃インク処理によって算出された濃インク補正値を反映させ、淡インク量データLDについて淡インク処理を行う(ステップS550)。そして、このような濃インク処理と淡インク処理とを、注目画素を移動させながら、画像データORG上の全ての画素において行う(ステップS590)。濃インク処理および淡インク処理の処理内容については後で説明するが、濃インク処理は第3実施例の固有の処理であり、淡インク処理の処理内容は、第1実施例におけるハーフトーン処理の処理内容に相当する。以下、濃インク処理と淡インク処理について説明する。
図13は、濃インク処理の流れを示したフローチャートである。ハーフトーンモジュール35が濃インク量データDDを入力すると(ステップS512)、濃インクにおけるドット決定処理として、濃インク量データDDを、濃インクの大ドット、中ドット、小ドットに変換する。つまり、図7のドット変換テーブルを用いた第1実施例のドット決定処理と同様、予め用意していた濃ドットにおけるドット変換テーブルを用いて、濃インク量データDDを、濃ドットにおける小ドットのドットインク量データDDsと、中ドットのドットインク量データDDmと、大ドットのドットインク量データDDlとに変換する(ステップS518)。
ドット決定処理を行うと、CPU102は、第1実施例と同様に、ディザマトリックスTMを読み込み、ディザマトリックスTMの注目画素に対応する位置に格納されている閾値thとドットインク量データDDlとを比較することによって、注目画素に濃ドットの大ドットを形成するか否かの判断を行う(ステップS520)。本実施例においては、用いるディザマトリックスは第1実施例と同じディザマトリックスTMとしたが、異なるディザマトリックスを用いても良いし、処理を行う全ての画素に同じ固定値、例えば127を閾値として用いてもよい。
ステップ520において、ドットインク量データDDlが閾値thより大きい場合には(ステップS520:Yes)、濃ドットのLドット(大ドット)をオンとする(ステップS522)。そして、Lドットのインク重量に基づいて予め設定している濃ドットにおけるLドットの量子結果値V3を、後に行う淡インク処理に用いる濃インク補正値DDVとして算出する(ステップS524)。
ステップS526において、ドットインク量データDDlが閾値thより小さい場合は(ステップS520:No)、ドットインク量データDDlにドットインク量データDDmを加算した加算値(以下、単にDDl+DDmとも呼ぶ)と閾値thとを比較することにより、濃ドットにおけるMドットを形成するか否かの判断を行う(ステップS526)。DDl+DDmの値が閾値thより大きい場合は、Mドットを形成するとし(ステップS528)、濃インク補正値DDVを算出するが、この時、濃インク補正値DDVは、量子結果値V3に、MドットのLドットに対するインク重量比kmを乗じた値を用いる(ステップS530)。以下、DDl+DDmが閾値thより小さかった場合(ステップS526:No)の処理であるSドットの形成に関する処理は、上記Mドットの処理と同様の要領で行われ(ステップS532)、濃インク補正値DDVはV3にSドットのLドットに対するインク重量比ksを乗じた値を用いる(ステップS536)。また、ドットOFFとした場合は(ステップS538)、濃インク補正値DDVは0(ゼロ)とする(ステップS540)。このようにしてCPU102は、ハーフトーン処理における濃インク処理を行う。
次に淡インク処理について説明する。CPU102は、注目画素における濃インク処理が終了すると、淡インク処理を開始する。第3実施例における淡インク処理は、第1実施例におけるハーフトーン処理に相当する処理を、淡インク量データLDについて行った処理である。つまり、第1実施例同様、一連の淡インク処理によって算出された誤差値eを所定の割合で分割し、拡散誤差値deとして、注目画素の周囲の画素に分配する。2回目以降の一連の処理においては、以前に処理された画素から分配された拡散誤差値deを考慮して処理を行う。第3実施例においても、2回目以降の一連の処理について説明する。
図14は、淡インク処理の流れを示したフローチャートである。淡インク処理が開始されると、CPU102は淡インク量データLDを入力する。淡インク量データLDを入力すると、CPU102は、濃インク処理(図13)において用いた濃インク量データDDと、濃インク処理において算出した濃インク補正値DDVとの差分値(DD−DDV)を算出する。そして、淡インク量データLDに、処理済みの画素から分配された拡散誤差値deとともに、その差分値を加え、淡インク処理における拡散誤差補正データLDx1を算出する(ステップS555)。この拡散誤差補正データLDx1は、第1実施例における拡散誤差補正データDxに相当する。ステップS555以降の処理については、第1実施例におけるハーフトーン処理を淡インク量データLDについて行ったものであるので説明を省略する。第1実施例のハーフトーン処理である図6の処理と、図14に示す第3実施例の淡インク処理とは、各処理に付した符号の下2桁が同じ処理同士が互いに処理内容が対応している。また、淡インク処理における、ステップS560,ステップS566,ステップS572の処理で用いる閾値thは、濃インク処理(図13)で用いた閾値thと同じものを用いる。なお、濃インク処理は、本実施例に示した処理内容に限らず、固定閾値を用いた誤差拡散処理によって行ってもよい。その場合、濃インク処理によって算出される誤差値を図14のステップS555に示した(DD−DDV)の値として用いることとしてもよい。このようにして、第3実施例におけるハーフトーン処理は行われる。
以上説明したように、第3実施例におけるハーフトーン処理では、濃インクと淡インクとを一連のハーフトーン処理として行い、濃インク処理の処理結果を淡インク処理に反映している。つまり、濃インク、淡インクのそれぞれを大、中、小ドットに多値化しつつ、濃インク処理におけるドットの有無による影響を、淡インク量データLDに反映させて淡インクのドットの有無を決定している。従って、第1実施例の効果に加え、印刷媒体P上に形成された濃インクと淡インクを総合的に見たときに、濃インクのドットと淡インクのドットとが連続的かつ均一に分散し、視覚的に良好な粒状性が実現可能である。
D.第4実施例:
次に第4実施例について説明する。第4実施例は、第3実施例における淡インク処理の処理内容が異なるのみであるので、装置構成および濃インク処理の説明は省略する。従って、第4実施例における淡インク処理について説明する。図15は、第4実施例における淡インク処理の流れを示したフローチャートである。CPU102が淡インク量データLDを入力すると、淡インク量データLDに対して高階調変換処理を行い、高階調淡インク量データHLDを算出する。また、濃インク量データDDに対しても高階調変換処理を行い、高階調濃インク量データHDDを算出する(ステップS653)。高階調変換処理については、第2実施例で説明した方法を用いる。つまり、各インク量データの低階調領域であるハイライト領域を割増して高階調変換し、その後に行われるドット決定処理によって、割増しした階調分を補正する。
高階調変換処理を行うと、CPU102は、高階調淡インク量データHLDに、処理済みの画素から分配された拡散誤差値deと、高階調濃インク量データHDDと濃インク処理によって算出された濃インク補正値DDVとの差分値(HDD−DDv)に濃インク反映係数kxを乗じた値とを加え、第4実施例における拡散誤差補正データLDx2とする(ステップS655)。濃インク反映係数kxは、淡インク処理に対して反映させる濃インク処理の影響強度を決定する係数であり、予めプリンタードライバー30に設定されている。本実施例では、kx=1.0に設定している。
拡散誤差補正データLDx2を算出後、ドット決定処理により、淡インクの大、中、小ドットの各ドットインク量データLDs,LDm,LDlを算出するが(ステップS658)、その際に用いるドット変換テーブルは、第2実施例(図9:ステップS458)で説明したドット変換テーブルと同様に、高階調変換処理によって割増しした階調分を補正するドット変換テーブルを用いる。ステップS658以降の処理は、第3実施例における淡インク処理と同様であるので説明は省略する。なお、図15のステップS658以降の各処理と、図14に示す第3実施例の淡インク処理の各処理とは、各処理に付した符号の下2桁が同じ処理同士が互いに処理内容が対応している。このようにして第4実施例におけるハーフトーン処理は行われる。
以上説明したように、第4実施例におけるハーフトーン処理では、第3実施例の効果に加え、淡インク量データLDを高階調変換することで、淡インクの小ドットによる細かな階調変化を利用し、画像データORGの階調変化を細かく高精細に表現することができる。
E.第5実施例:
次に、第5実施例について説明する。第5実施例は、第3,第4実施例のような濃インク及び淡インクに対してのハーフトーン処理ではなく、第1実施例と同様、C、M、Y、Kの各階調インク量データDを入力しハーフトーン処理を行う。第5実施例と第1実施例との違いはハーフトーン処理の内容である。特に、大、中、小ドットの各ドットを形成するか否かの判断を行う処理が異なる。以下、第5実施例におけるハーフトーン処理について説明する。図16は、第5実施例におけるハーフトーン処理の流れを示したフローチャートである。ハーフトーンモジュール35に階調インク量データDが入力されると(ステップS752)、CPU102は、処理済みの画素から分配された拡散誤差値deを階調インク量データDに加算し、拡散誤差補正データDxを算出する(ステップS755)。拡散誤差補正データDxを算出すると、次にCPU102は、拡散誤差補正データDxを大ドット、中ドット、小ドットの3つの大きさのドットで階調表現するためにドット決定処理を行い、ドットインク量データDs,Dm,Dlを算出する(ステップS758)。ここまでの処理は第1実施例におけるハーフトーン処理と同様の処理である。
ドット決定処理後、拡散誤差補正データDxではなく、拡散誤差値deを加算していない階調インク量データDに対してドット決定処理に用いたドット変換テーブルを適用し、中ドットに対するドットインク量データDm0と、大ドットに対するドットインク量データDl0とを算出する(ステップS759)。ドットインク量データDm0,Dl0の算出後、注目画素に大ドットを形成するか否かの判断をする(ステップS760)。このとき、第1実施例と同様、予めディザマトリックスTMの閾値th(以下、ディザマトリックスTMの閾値をth(di)とも呼ぶ)を用いる。第1実施例と異なる点は、閾値th(di)と大小を比較する大ドットのドットインク量データとして、ドットインク量データDl0を用いることである。ドットインク量データDl0と閾値th(di)とを比較し、ドットインク量データDl0が閾値th(di)より大きい場合(ステップS760:Yes)、Lドットをオンとして、第1実施例と同様、拡散誤差補正データDxとLドットの量子化結果値V1との差分から誤差値eを算出する(ステップS764)。ステップS760において、ドットインク量データDl0が閾値th(di)より小さいと判断すると、次に、中ドットを形成するか否かの判断をするが、この際、ドットインク量データDm0にドットインク量データDl0を加算した値と閾値th(di)とを比較する(ステップS766)。Dl0+Dm0が閾値th(di)より大きい場合(ステップS766:Yes)の処理は第1実施例と同様であるので説明を省略する。Dl0+Dm0が閾値th(di)より小さい場合には(ステップS766:No)、小ドットを形成するか否かの判断をする(ステップS772)。小ドットの形成判断においては、ドットインク量データとしてDl0およびDm0を用いるのではなく、ステップS758のドット決定処理で算出したドットインク量データDl,Dm,Dsを加算した加算値を用いる。また、その加算値と比較する閾値として、ディザマトリックスTMの閾値th(di)は用いず、予め設定した固定値である閾値th(ed)を用いる。大ドット、中ドットの形成判断については、ディザマトリックスTMの閾値th(di)を用いたが、小ドットについては、一般的な誤差拡散処理と似た処理として、注目画素の位置に依存しない固定値である閾値th(ed)を用いる。
Dl+Dm+Dsが閾値th(ed)より大きい場合(ステップS772:Yes)、Sドットをオンとして処理し、誤差値eの算出は、第1実施例と同様、拡散誤差補正データDxと、量子化結果値V1とインク重量比ksを乗じた値との差分により算出する(ステップS776)。以降の処理は、第1実施例と同様の処理であるので説明は省略する。なお、本実施例では、小ドットのみドットインク量データDl,Dm,Dsを用いたが(ステップS772)、小ドットに加え、中ドットの形成判断をする処理においても(ステップS766)、ドットインク量データDl0,Dm0に代えて、ドットインク量データDl,Dmを用い、また、閾値th(di)に代えて閾値th(ed)を用いて、Dl+Dmが閾値th(ed)より大きいか否かを判断することにより、中ドットを形成するか否かを判断するとしてもよい。
以上説明したように第5実施例におけるハーフトーン処理は、大ドット、中ドットにおいては、処理済みの画素からの拡散誤差値deを考慮したドットインク量データDl,Dmを用いず、入力された階調インク量データDに基づいてドット決定処理されたドットインク量データDl0,Dm0を用いる。また、閾値としてはディザマトリックスTMによる閾値th(di)を用いる。つまり、大、中ドットの形成処理においては、一般的なディザマトリックスによるハーフトーン処理と似た処理であり、本実施例においてはブルーノイズ特性を具備したディザマトリックスTMを採用しているので、大,中ドットは、ブルーノイズ特性を反映したドット形成状態となる。また小ドットの形成処理においては、拡散誤差値deを反映した拡散誤差補正データDxによって算出したドットインク量データDl,Dm,Dsを採用し、閾値として閾値th(ed)を採用しているので、一般的な誤差拡散処理と似た処理であり、小ドットは、分散性の高いドット形成状態となる。
F.変形例:
(F1)変形例1:
上記実施例においては、拡散誤差値deは、注目画素の近傍に位置する未処理の4画素に分配するとしたが、それに限ることなく、注目画素の近傍に位置する1画素以上の未処理の画素に分配する処理であればよい。例えば、近傍8画素としてもよいし、近傍16画素にdeを分配するとしてもよい。また誤差値eを拡散誤差値deに分割する割合も、上記実施例では等しく4分割(de=e/4)としたが、例えば、近傍4画素に拡散誤差値deを分配する際に、注目画素と水平または垂直方向に隣接している近傍2画素にはde=e*5/16を分配し,注目画素と対角方向で隣接している近傍2画素にはde=e*3/16として、拡散誤差値deを分配するなど、注目画素との距離や位置関係に応じて分配の割合を変えるとしてもよい。
(F2)変形例2:
上記実施例においては、上述したハーフトーン処理を、オフセット印刷に用いる網点データに対して適用したが、他の印刷用データに適用しても良い。数画素単位で階調変化が急である画像データに対しては、本実施例と同様の効果を奏する。例えば、テクスチャマッピングを用いて、特殊な質感(例えば、木目や金属の質感)を表現した画像等にも有効である。また、通常の写真画像やフラフィックなどの連続階調の画像データにも適用できるのは勿論である。
10…印刷システム
20…アプリケーションプログラム
22…ビデオドライバー
30…プリンタードライバー
32…多値化モジュール
33…解像度変換モジュール
34…色変換モジュール
35…ハーフトーンモジュール
36…印刷制御モジュール
100…コンピューター
102…CPU
108…周辺機器インターフェース
109…ディスクコントローラ
112…ビデオインターフェース
114…ディスプレイ
116…バス
118…ハードディスク
124…フレキシブルディスク
126…コンパクトディスク
200…プリンター
230…キャリッジモーター
231…駆動ベルト
232…プーリ
233…摺動軸
235…モーター
236…プラテン
240…キャリッジ
242…インクカートリッジ
250…印刷ヘッド
252…ノズル列
260…制御回路
266…操作パネル
P…印刷媒体
D…階調インク量データ
e…誤差値
LDx1…拡散誤差補正データ
LDx2…拡散誤差補正データ
V1…量子化結果値
V2…量子結果値
HD…高階調インク量データ
DD…濃インク量データ
LD…淡インク量データ
TM…ディザマトリックス
de…拡散誤差値
th…閾値
Dl…ドットインク量データ
Dm…ドットインク量データ
km…インク重量比
Ds…ドットインク量データ
ks…インク重量比
kx…濃インク反映係数
Dx…拡散誤差補正データ
HDD…高階調濃インク量データ
HLD…高階調淡インク量データ
ORG…画像データ
DDV…濃インク補正値
Dl0…ドットインク量データ
Dm0…ドットインク量データ
LUT…色変換テーブル
DDl…ドットインク量データ
DDm…ドットインク量データ
LDs…ドットインク量データ
DDs…ドットインク量データ

Claims (13)

  1. 印刷すべき画像を構成する各画素の入力階調データを補正した総合インク量データに基づいて、単位面積あたりの濃度の異なるN種類(Nは2以上の整数)のドットの形成を判断し、該N種類のドットの分布によって多階調の画像を記録する印刷装置であって、
    処理を行う対象画素である注目画素を移動させることにより前記各画素を順次処理する際、前記入力階調データを、前記注目画素の近傍の処理済みの画素から分配された値である拡散誤差値により補正して総合インク量データを求めるインク量データ補正部と、
    前記注目画素に対応する前記総合インク量データに基づいて、前記N種類のドットのうちの少なくとも2種類のドットについて、ドットインク量データを決定するドット決定部と、
    該2種類のドットのうちのひとつである第1のドットのドットインク量データを、予め設定された第1の閾値と比較して、前記注目画素に前記第1のドットを形成するか否かの判断する第1の判断部と、
    前記第1判断部が前記第1のドットを形成しないと判断した場合に、前記第1のドットのドットインク量データに基づいて、前記2種類のドットのうちの他方である第2のドットのドットインク量データを補正し、前記補正した第2のドットのドットインク量データを、前記第1の閾値と比較して、前記注目画素に前記第2のドットを形成するか否かの判断する第2の判断部と、
    前記第1または第2の判断部が、ドットを形成すると判断した場合に、前記総合インク量データと、前記判断部が形成すると判断した前記第1または第2のドットに基づく所定の値との差分値を誤差値として算出し、前記注目画素の近傍の未処理画素に前記拡散誤差値として分配する誤差拡散部と
    を備える印刷装置。
  2. 請求項1に記載の印刷装置であって、更に、
    前記入力階調データを、該入力階調データより階調数の高い高階調データに変換し、該高階調データを前記インク量データ補正部に対して前記入力階調データとして与える高階調変換部を備える印刷装置。
  3. 請求項2に記載の印刷装置であって、
    前記高階調変換部は、
    前記入力階調データを、該入力階調データより階調数の高いデータに変換するとともに、前記入力階調データが、少なくとも、前記N種類のドットのうちの単位面積当たりの濃度が最小たる最小ドットが形成される所定の範囲にある場合には、該入力階調データ間の相対的な大小関係の序列を維持したまま、階調を割増しすることによって前記高階調データを生成し、
    前記ドット決定部は、
    前記高階調データに基づく前記総合インク量データから前記ドットインク量データを決定する際に、前記高階調変換部が前記割増しをした階調を解消した前記ドットインク量データに補正しながら変換する
    印刷装置。
  4. 前記第1の閾値は、閾値マトリックスを構成する各閾値が所定のノイズ特性を有するように配置が定められた閾値マトリックスに対応した閾値である請求項1ないし請求項3のいずれか記載の印刷装置。
  5. 請求項1ないし請求項4のいずれか記載の印刷装置であって、
    前記N種類のドットとは3種類以上のドットであり、
    前記ドット決定部は、前記第1のドットおよび前記第2のドットに加え、前記N種類のドットのうちの前記第1,第2のドットとは異なる第3のドットのドットインク量データを決定し、
    さらに、前記第2判断部が前記第2のドットを形成しないと判断した場合に、該第2の判断部が補正した第2のドットのドットインク量データを、前記第3のドットのドットインク量データに基づいて更に補正して、該補正した第3のドットインク量データを、予め設定され、前記第1の閾値とは異なる第2の閾値と比較して、前記注目画素に前記第3のドットを形成するか否かの判断する第3の判断部を備える
    印刷装置。
  6. 前記第2のドットは、前記第3のドットよりドットの大きさが相対的に大きいドットである、請求項5記載の印刷装置。
  7. 前記単位面積あたりの濃度の異なるN種類のドットとは、該各ドットの大きさの異なるドットである、請求項1ないし請求項6のいずれか記載の印刷装置。
  8. 請求項7記載の印刷装置であって、さらに、
    前記第1,第2のドットと色相が略同一でインク濃度の異なる2種類以上の濃淡インクによるドットの形成が可能であり、
    前記濃淡インクのうちの2種類の濃淡インクにおいて、濃度の高い方のインクである濃インクのインク量データである濃インク量データを処理する濃インク処理部と、
    前記2種類の濃淡インクにおいて、濃度の低い方のインクである淡インクのインク量データである淡インク量データを前記入力階調データとして前記インク量データ補正部に与える淡インク処理部と
    を備える印刷装置。
  9. 請求項8記載の印刷装置であって、
    前記濃インク処理部は、
    前記濃インク量データを入力し、前記濃インク量データを単位面積あたりの濃度の異なる所定数の種類の濃ドットインク量データに変換し、該所定数の種類の濃ドットインク量データのうちの少なくとも1種類の濃ドットインク量データを、予め設定された閾値である濃インク用閾値と比較し、該濃ドットインク量データに基づいて該濃インクのドットを形成するか否かの判断をし、前記濃インクのドットを形成すると判断した場合に、該濃ドットインク量データに応じた値である濃ドット基準値を算出し、前記濃インク量データと前記濃ドット基準値との差分値に基づく値である濃インク補正値を算出し、前記補正インク量データ算出部に対し、前記階調インク量データと前記拡散誤差値とに基づいて算出した値に、更に、前記濃インク補正値を参照させて前記補正インク量データを算出させる
    印刷装置。
  10. 前記第1のドットは、前記第2のドットよりもドットの大きさが相対的に大きいドットである、請求項7ないし請求項9のいずれか記載の印刷装置。
  11. 前記単位面積あたりの濃度の異なるN種類のドットとは、該各ドットにおけるインク濃度が異なるドットである、請求項1ないし請求項5のいずれか記載の印刷装置。
  12. 印刷すべき画像を構成する各画素の入力階調データを補正した総合インク量データに基づいて、単位面積あたりの濃度の異なるN種類(Nは2以上の整数)のドットの形成を判断し、該N種類のドットの分布によって多階調の画像を記録する印刷方法であって、
    前記各画素を順次処理する際、注目画素に対応する前記総合インク量データに基づいて、前記N種類のドットのうちの少なくとも2種類のドットについて、ドットインク量データを決定するドット決定工程と、
    該2種類のドットのうちのひとつである第1のドットのドットインク量データを、予め設定された第1の閾値と比較して、前記注目画素に前記第1のドットを形成するか否かの判断する第1の判断工程と、
    前記第1判断工程において前記第1のドットを形成しないと判断した場合に、前記第1のドットのドットインク量データに基づいて、前記2種類のドットのうちの他方である第2のドットのドットインク量データを補正し、前記補正した第2のドットのドットインク量データを、前記第1の閾値と比較して、前記注目画素に前記第2のドットを形成するか否かの判断する第2の判断工程と、
    前記第1または第2の判断工程において、ドットを形成すると判断した場合に、前記総合インク量データと、前記判断工程において形成すると判断した前記第1または第2のドットに基づく所定の値との差分値を誤差値として算出し、前記注目画素の近傍の画素に拡散誤差値として分配する誤差拡散工程と、
    前記入力階調データを、前記注目画素の近傍の処理済みの画素から分配された拡散誤差値により補正して総合インク量データを求めるインク量データ補正工程と
    を備える印刷方法。
  13. 印刷すべき画像を構成する各画素の入力階調データを補正した総合インク量データに基づいて、単位面積あたりの濃度の異なるN種類(Nは2以上の整数)のドットの形成を判断し、印刷装置に該N種類のドットの分布によって多階調の画像を記録させる印刷処理をコンピューターに実現させるコンピュータープログラムであって、
    前記各画素を順次処理する際、注目画素に対応する前記総合インク量データに基づいて、前記N種類のドットのうちの少なくとも2種類のドットについて、ドットインク量データを決定するドット決定機能と、
    該2種類のドットのうちのひとつである第1のドットのドットインク量データを、予め設定された第1の閾値と比較して、前記注目画素に前記第1のドットを形成するか否かの判断する第1の判断機能と、
    前記第1判断機能において前記第1のドットを形成しないと判断した場合に、前記第1のドットのドットインク量データに基づいて、前記2種類のドットのうちの他方である第2のドットのドットインク量データを補正し、前記補正した第2のドットのドットインク量データを、前記第1の閾値と比較して、前記注目画素に前記第2のドットを形成するか否かの判断する第2の判断機能と、
    前記第1または第2の判断部が、ドットを形成すると判断した場合に、前記総合インク量データと、前記判断部が形成すると判断した前記第1または第2のドットに基づく所定の値との差分値を誤差値として算出し、前記注目画素の近傍の画素に拡散誤差値として分配する誤差拡散機能と、
    前記入力階調データを、前記注目画素の近傍の処理済みの画素から分配された拡散誤差値により補正して総合インク量データを求めるインク量データ補正機能と
    をコンピューターに実現させるコンピュータープログラム。
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