JP2011117161A - 遮光性窓用フィルム - Google Patents
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Abstract
【課題】屋外から屋内への太陽光等の入射光を遮光するために、遮光性フィルムを窓ガラスやドアガラスに貼って使用した際に、その遮光性フィルムが光熱の吸収により熱を帯びたり蓄熱したりすることにより、遮光機能による屋内温度の上昇や温室効果の低減を阻害したりすることなく、結果として屋内温度の上昇や温室効果の増大を招くことがない遮光性フィルムを提供することにある。
【解決手段】透明乃至半透明な基材フィルム2の一面に規則的多数の微細な不透光性網点3を備え、少なくとも該不透光性網点3の基材フィルム2側に対して反対側には、鏡面状又は光拡散(光散乱)状の光反射面3aを備える。
【選択図】図4
【解決手段】透明乃至半透明な基材フィルム2の一面に規則的多数の微細な不透光性網点3を備え、少なくとも該不透光性網点3の基材フィルム2側に対して反対側には、鏡面状又は光拡散(光散乱)状の光反射面3aを備える。
【選択図】図4
Description
本発明は、居住住宅や商工業建造物の窓ガラスやドアガラス等のガラス板の屋内側のガラス面に貼ることにより、屋外から屋内への太陽光等の入射光を遮光し、屋内の温度上昇や温室効果の低減を図るための遮光性窓用フィルムに関する。
一般に建造物の窓ガラスやドアガラス等のガラス面に貼って太陽光などの外光を遮光するための窓用フィルムとしては、特許文献1に記載するような暗色系など各種色調の合成樹脂や金属等の縦糸と横糸とを格子状に織りこんだ通気性及び透光性のある網戸用フィルムや、透光性のある偏光フィルムなどの暗色系の色付きフィルムや、透光性のフィルム面に所定の開孔率を有する暗色系の不透明な微細な網点を配置したグラディエーションフィルム等の遮光性フィルムがある。
このような遮光性フィルムをガラス面に貼った窓ガラスやドアガラスは、屋外から屋内への太陽光などの外光の透光性と遮光性の機能と、屋外に対する屋内の適度な隠蔽性の機能とを備え、屋内の温度上昇や温室効果の低減を図ることができる。
ところで、このような従来の遮光性フィルムのうち、黒色など暗色系の色調の遮光性フィルムあるいは光反射率の低い遮光性フィルムは、白色など明色系の色調の遮光性フィルムや光反射率の低い遮光性フィルムに比較して紫外光域から可視光域の熱吸収性が高く、また熱伝導率もフィルムの材質にも因るが比較的高いものとなる。
そのため、特に暗色系の色調の遮光性フィルムや光反射性の低い遮光性フィルムを窓ガラスやドアガラスに貼って使用した際には、ガラス面に貼られている遮光性フィルムが、光熱の吸収により熱を帯びたり蓄熱したりして、遮光機能による屋内温度の上昇や温室効果の低減を阻害して、結果として屋内温度の上昇や温室効果の増大を招くという場合がある。
本発明の課題は、屋外から屋内への太陽光等の入射光を遮光するために、遮光性フィルムを窓ガラスやドアガラスに貼って使用した際に、その遮光性フィルムが光熱の吸収により熱を帯びたり蓄熱したりすることにより、遮光機能による屋内温度の上昇や温室効果の低減を阻害したりすることなく、結果として屋内温度の上昇や温室効果の増大を招くことがない遮光性フィルムを提供することにある。
本発明の請求項1に係る発明は、透明乃至半透明な基材フィルム2の一面に規則的多数の不透光性網点部3を備え、少なくとも該不透光性網点部3は基材フィルム2側に対して反対側に光反射網点3aを備えることを特徴とする遮光性窓用フィルムである。
本発明の請求項2に係る発明は、透明乃至半透明な基材フィルム2の一面に規則的多数
の不透光性網点部3を備え、該不透光性網点部3は少なくとも基材フィルム2側に対して反対側に光反射網点3aを備え、該基材フィルム2を挟んで光反射網点3aと相対する位置に不透光網点3bを備えることを特徴とする遮光性窓用フィルムである。
の不透光性網点部3を備え、該不透光性網点部3は少なくとも基材フィルム2側に対して反対側に光反射網点3aを備え、該基材フィルム2を挟んで光反射網点3aと相対する位置に不透光網点3bを備えることを特徴とする遮光性窓用フィルムである。
本発明の請求項3に係る発明は、請求項1に係る遮光性窓用フィルムにおいて、前記不透光性網点部3側又は不透光性網点部3と反対側の基材フィルム2の全面を被覆する粘着剤層4を設けたことを特徴とする遮光性窓用フィルムである。
本発明の請求項4に係る発明は、請求項2に係る遮光性窓用フィルムにおいて、前記不透光性網点部3の光反射網点3a側又は不透光網点3b側の基材フィルム2の全面を被覆する粘着剤層4を設けたことを特徴とする遮光性窓用フィルムである。
本発明の請求項5に係る発明は、上記請求項1乃至4のいずれか1項に係る遮光性窓用フィルムにおいて、前記不透光性網点部3の光反射網点3a、又は/及び、不透光網点3bが一層又は二層以上の多層に設けられていることを特徴とする遮光性窓用フィルムである。
本発明の請求項6に係る発明は、上記請求項1乃至4のいずれか1項に係る遮光性窓用フィルムにおいて、前記不透光性網点部3の光反射網点が光拡散面又は平滑鏡面であることを特徴とする遮光性窓用フィルムである。
本発明の請求項7に係る発明は、上記請求項1乃至6のいずれか1項に係る遮光性窓用フィルムにおいて、前記不透光性網点部3の光反射網点3a及び不透光網点3bが亀甲(六角形、蜂の巣)状の網点であることを特徴とする遮光性窓用フィルムである。
本発明の遮光性窓用フィルムは、一面に規則的多数の不透光性網点又は微細な不透光性網点を備え、該不透光性網点の基材フィルムに対して反対側には光反射網点を備えているため、屋外から屋内への太陽光等の入射光を遮光するために、本発明の遮光性窓用フィルムを不透光性網点部の光反射網点を屋外側に向けて、窓ガラスやドアガラスに貼って使用した際に、屋外側から屋内に入射する外光を、その不透光性網点部3の光反射網点3aによって屋外方向に反射させることができる。
そのため、光反射網点3aからガラス面に対する屋外側から屋内に入射する外光による光熱の熱伝動や熱吸収を抑制することができ、遮光性窓用フィルムを貼った窓ガラスやドアガラスの帯熱量や蓄熱量を抑制することができる。特に平滑な鏡面反射面状の光反射網点3aを、梨地状、砂目状などの微細凹凸状の光拡散(又は不規則な光散乱)面とすることにより、ガラスに貼られた遮光性窓用フィルムによる屋外方向への反射光の眩しさを解消することができる。
このように本発明の遮光性窓用フィルムは、屋外から屋内への太陽光等の入射光を遮光することができ、従来の遮光性フィルムの遮光機能により発生するような屋内温度の上昇や温室効果の低減の阻害要因を解消して、屋内温度の上昇や温室効果の増大を招くことなく遮光できる優れた遮光性フィルムであり、窓用フィルム以外に多目的な遮光性フィルムとして使用することができ、窓用フィルムと同様の優れた効果を得ることができるものである。
また不透光性網点部3(光反射網点3a、不透光網点3b)は、互いに隙間をもつように規則的に配置されているため、その隙間より窓外の風景を目視確認することができ、特に網点部3を、亀甲パターン(六角形)、蜂の巣状などの網点部とした場合、規則的に等
間隔の隙間(直線帯状の亀甲パターン状の隙間)で各網点を配置することができ、そのためパターンの配置密度を高くし、光透過部(透光部)の領域を少なくすることができ、遮光性を高くすることができる。特に各網点の六角形パターンを正六角形とし、蜂の巣状とすれば配置密度を高くすることができる。
間隔の隙間(直線帯状の亀甲パターン状の隙間)で各網点を配置することができ、そのためパターンの配置密度を高くし、光透過部(透光部)の領域を少なくすることができ、遮光性を高くすることができる。特に各網点の六角形パターンを正六角形とし、蜂の巣状とすれば配置密度を高くすることができる。
本発明の請求項1に係る遮光性窓用フィルムを、図面に基づいて以下に詳細に説明すれば、図1(a)は、本発明の遮光性窓用フィルム1の一実施例を説明する平面図であり、図1(b)、(c)は、そのX−X側面図であり、2は基材フィルム、3は不透光性網点部である。
図1(a)に示す本発明の遮光性窓用フィルム1の基材フィルム2は、ポリエチレン、ポリスチレン、ポリエチレンテレフタレート樹脂、あるいはアクリル樹脂、ポリメチルメタアクリレート樹脂等の合成樹脂製の透明乃至半透明なフィルム又はシートであり、不透光性網点部3の各網点形状は、本発明においては特に限定されるものではないが、例えば図1(a)に示すように丸形状、あるいは亀甲(六角形、蜂の巣)状、四角形状などの適宜形状の網点である。
本発明の遮光性窓用フィルム1は、図1(b)に示すように、透明乃至半透明な基材フィルム2の一面に、各網点同士の間に所定の隙間を持たせて配置した規則的多数の不透光性網点部3を備え、少なくとも該不透光性網点部3は基材フィルム2側に対して反対側に不透光性の光反射網点3aを備えている。また、不透光性網点部3の光反射網点3aは、基材フィルム2を挟んで対向する位置に不透光性網点3bが形成されていてもよい。
また本発明の遮光性窓用フィルム1は、図1(c)に示すように、透明乃至半透明な基材フィルム2の一面に規則的多数の不透光性網点部3を備え、該不透光性網点部3は、基材フィルム2側に対して反対側に、光反射網点3aを備えていて、該基材フィルム2を挟んで、前記光反射網点3aと相対する位置には、不透光網点3bを備えている。
また本発明の遮光性窓用フィルム1は、図2(a)に示すように、透明乃至半透明な基材フィルム2の一面に設けられた規則的多数の不透光性網点部3上より基材フィルム2の全面に、粘着剤層4が接着状態にて積層して設けられていて、粘着剤層4を介して窓内側の窓部のガラス面へのフィルム1の貼り付けが可能となる。又は、図2(b)に示すよう
に、透明乃至半透明な基材フィルム2の規則的多数の不透光性網点部3が設けられた一面に対して反対側の他面の全面に、粘着剤層4が接着状態にて積層して設けられ、粘着剤層4を介して窓外側の窓部のガラス面にフィルム1を貼り付けても構わない。
に、透明乃至半透明な基材フィルム2の規則的多数の不透光性網点部3が設けられた一面に対して反対側の他面の全面に、粘着剤層4が接着状態にて積層して設けられ、粘着剤層4を介して窓外側の窓部のガラス面にフィルム1を貼り付けても構わない。
また本発明の遮光性窓用フィルム1の基材フィルム2の一面に設けられた規則的多数の前記不透光性網点部3の光反射性網点3a、不透光網点3bは、一層又は二層以上の多層に設けられているものであり、その網点部3の表面(基材フィルム2側の面に対して反対面)に設けられている光反射網点3aは、平滑な鏡面状の光反射網点、又は微細な粗面状、梨地状、砂目状などの微細な凹凸状の光拡散面や光乱反射面となっている。
本発明の遮光性窓用フィルムにおいて、基材フィルム2面に形成される不透光性網点部3のパータン形成方法としては、フォトリソグラフィ法やフォトレジストを用いたフォトエッチング法があるが、例えば、実施例として次のような工程による製法がある。
<実施例1>
例えば、図1(b)に示すような遮光性窓用フィルム1における不透光性網点部3のパータン形成方法としては、図2(a)に示すように、平滑面を有する基材フィルム2(透明乃至半透明)の一面に光硬化型(光重合型、放射線重合型)の感光性樹脂層31を均一厚さに平滑に塗布した後、その感光性樹脂層31の表面に、規則的に縦横方向に配列した多数の無地網状の網点パターン(ネガパターン)を露光して、露光部を硬化させる。
例えば、図1(b)に示すような遮光性窓用フィルム1における不透光性網点部3のパータン形成方法としては、図2(a)に示すように、平滑面を有する基材フィルム2(透明乃至半透明)の一面に光硬化型(光重合型、放射線重合型)の感光性樹脂層31を均一厚さに平滑に塗布した後、その感光性樹脂層31の表面に、規則的に縦横方向に配列した多数の無地網状の網点パターン(ネガパターン)を露光して、露光部を硬化させる。
次に該感光性樹脂層31の表面に、真空蒸着法にて真鍮、銅、アルミ等の金属材料を蒸着ターゲットとして金属蒸着薄膜32を蒸着して、金属蒸着薄膜32による光反射性の表面を形成する。この金属蒸着薄膜32は、この時、後述する光反射網点3aを光拡散面とする場合には、この金属蒸着薄膜32による光反射性の表面にサンドブラスト法などにて梨地状、砂目状などの微細な凹凸を形成する。
その後、前記感光性樹脂層31を有機溶剤(硬化した感光性樹脂層を溶解しない溶剤)にて現像処理することにより、不透光性網点部3となる露光部(網点部)の硬化した感光性樹脂層31以外の未露光部の未硬化(未重合)の感光性樹脂層を除去して、感光性樹脂層31の硬化した網点部の表面に、金属蒸着薄膜層32からなる鏡面状又は光拡散状の光反射網点3aを備えた二層からなる不透光性網点部3を形成することができる。
また、その後に必要に応じて、不透光性網点部3上より基材フィルム2の全面に接着剤(感熱性接着剤又は感圧性接着剤(粘着剤))を塗布して、接着剤層4を積層形成することにより、図2(a)に示す本発明の遮光性窓用フィルム1が形成される。あるいは、不透光性網点部3の形成側と反対側の基材フィルム2の全面に接着剤を塗布して、接着剤層4を積層形成することにより、図2(b)に示す本発明の遮光性窓用フィルム1が形成される。
<実施例2>
また、例えば、不透光性網点部3のパータン形成方法としては、図2(c)に示すように平滑面を有する基材フィルム2(透明乃至半透明)の一面、又は図2(d)に示すように光拡散面2a(光散乱面)を有する基材フィルム2(透明乃至半透明)の一面に、光分解型の感光性樹脂層31を均一厚さに平滑に塗布した後、感光性樹脂層31の表面に、規則的に縦、横方向に所定の間隔を持たせて、互いに各網点(各パターン)に隙間を配置して配列した多数の無地網状の網点パターン(ネガパターン)を露光して露光部を光分解させる。
また、例えば、不透光性網点部3のパータン形成方法としては、図2(c)に示すように平滑面を有する基材フィルム2(透明乃至半透明)の一面、又は図2(d)に示すように光拡散面2a(光散乱面)を有する基材フィルム2(透明乃至半透明)の一面に、光分解型の感光性樹脂層31を均一厚さに平滑に塗布した後、感光性樹脂層31の表面に、規則的に縦、横方向に所定の間隔を持たせて、互いに各網点(各パターン)に隙間を配置して配列した多数の無地網状の網点パターン(ネガパターン)を露光して露光部を光分解させる。
次に、前記感光性樹脂層31を現像処理することにより、未露光部の未分解の感光性樹脂層31以外の不透光性網点部3となる露光部(網点部)の光分解した感光性樹脂層を現像液(アルカリ性現像液)にて現像除去して、露光部(網点部)に基材フィルム2を露呈させる。
次に、該基材フィルム2の表面に未露光部の未分解の感光性樹脂層31からなる感光性樹脂層31上より、真空蒸着法にて真鍮、銅、アルミ等の金属材料を蒸着ターゲットとして金属蒸着薄膜32を蒸着して光反射性の表面を形成し、露光部(網点部)の基材フィルム2の表面に不透光性の金属蒸着薄膜層32からなる光反射網点3aを備えた不透光性網点部3を形成する。この時、後述する光反射網点3aを光拡散面とする場合には、この金属蒸着薄膜32による光反射性の表面にサンドブラスト法などにて梨地状、砂目状などの微細な凹凸を形成する。
その後、前記感光性樹脂層31の未露光部の未分解感光性樹脂層を、有機溶剤(感光性樹脂層を溶解する溶剤)にて溶解除去することにより、金属蒸着薄膜層32からなる鏡面状又は光拡散状の光反射網点3aを備えた一層の不透光性網点部3を形成する。
その後に、必要に応じて不透光性網点部3上より基材フィルム2の全面に接着剤(感熱性接着剤又は感圧性接着剤(粘着剤))を塗布して、接着剤層4を積層形成することにより、図2(c)に示すような不透光性網点部3に光反射網点3a、3cを備えた本発明の遮光性窓用フィルム1が形成される。あるいは、不透光性網点部3の形成側と反対側の基材フィルム2の全面に接着剤を塗布して、接着剤層4を積層形成することにより、図2(c)に示す本発明の遮光性窓用フィルム1が形成される。なお、図2(c)に示す金属蒸着薄膜層32により形成された不透光性網点部3の平滑面を有する基材フィルム2面側は鏡面状の光反射網点3cとなり、図2(d)に示す光散乱面2aを有する基材フィルム2面側は光散乱状の光反射網点3c(光拡散)となる。
<実施例3>
また不透光性網点部3のパータン形成方法としては、シルクスクリーン印刷版、グラビア印刷版、オフセット印刷版、フレキソ(ゴム)印刷版などと、銀色インキ、金色インキなど金属粉を混入した不透明な光反射性インキを用いて、印刷法により、平滑面(又は光拡散面)を有する基材フィルム2(透明乃至半透明)の一面に、規則的に縦、横方向に、所定の間隔を持たせて、互いの各網点(各パターン)に隙間を配置して配列した多数の無地網状の網点パターンを印刷して、図2(c)又は(d)に示すような一層の不透光性網点部3を設けた本発明の遮光性窓用フィルム1を形成する。
また不透光性網点部3のパータン形成方法としては、シルクスクリーン印刷版、グラビア印刷版、オフセット印刷版、フレキソ(ゴム)印刷版などと、銀色インキ、金色インキなど金属粉を混入した不透明な光反射性インキを用いて、印刷法により、平滑面(又は光拡散面)を有する基材フィルム2(透明乃至半透明)の一面に、規則的に縦、横方向に、所定の間隔を持たせて、互いの各網点(各パターン)に隙間を配置して配列した多数の無地網状の網点パターンを印刷して、図2(c)又は(d)に示すような一層の不透光性網点部3を設けた本発明の遮光性窓用フィルム1を形成する。
その後に、必要に応じて不透光性網点部3上より基材フィルム2の全面に接着剤(感熱性接着剤又は感圧性接着剤(粘着剤))を塗布して、接着剤層4を積層形成することにより、図2(c)、図2(d)に示すような不透光性網点部3に光反射網点3a、3cを備えた本発明の遮光性窓用フィルム1が形成される。
なお平滑面を有する基材フィルム2面側の不透光性網点部3は、図2(c)に示すように鏡面状の光反射網点3cとなり、光散乱面2aを有する基材フィルム2面側の不透光性網点部3は、図2(d)に示すように光散乱状の光反射網点3c(光拡散面)となる。
また、図2(c)において、その不透光性網点部3の表面側の光反射網点3a(印刷インキ面)に、サンドブラスト法などにて梨地状、砂目状など微細な凹凸を形成することにより、図2(e)に示すように、不透光性網点部3の表面側には光散乱状の光反射網点3a(光拡散面)が形成され、図2(d)において、その不透光性網点部3の表面側の光反射網点3a(印刷インキ面)に、サンドブラスト法などにて梨地状、砂目状など微細な凹
凸を形成することにより不透光性網点部3の表面側には光散乱状の光反射網点3a(光拡散面)が形成される。
凸を形成することにより不透光性網点部3の表面側には光散乱状の光反射網点3a(光拡散面)が形成される。
<実施例4>
また印刷法としては、例えば、平滑面又は光拡散面を有する基材フィルム2(透明乃至半透明)の一面に、光分解型の感光性樹脂層を均一厚さに平滑に塗布した後、感光性樹脂層の表面に、規則的に縦、横方向に所定の隙間を持たせ、互いの各網点(各パターン)の間に隙間を配置して配列した多数の無地網状の網点パターン(ネガパターン)を露光して露光部を光分解させる。
また印刷法としては、例えば、平滑面又は光拡散面を有する基材フィルム2(透明乃至半透明)の一面に、光分解型の感光性樹脂層を均一厚さに平滑に塗布した後、感光性樹脂層の表面に、規則的に縦、横方向に所定の隙間を持たせ、互いの各網点(各パターン)の間に隙間を配置して配列した多数の無地網状の網点パターン(ネガパターン)を露光して露光部を光分解させる。
次に、前記感光性樹脂層を現像処理することにより、未露光部の未分解の感光性樹脂層以外の不透光性網点部3となる露光部(網点部)の光分解した感光性樹脂層を、現像液(アルカリ性現像液)にて現像除去して、露光部(網点部)に、基材フィルム2を露呈させる。
次に、該基材フィルム2の表面に感光性樹脂層上より、コーティング法にて真鍮、銅、アルミ等の金属粉体を顔料を光硬化型(電子線硬化型)のベヒクル(又はバインダー)に混合した光反射性の印刷・塗布用インキを塗布して光硬化させ光反射性のインキ層を形成し、基材フィルム2の表面に不透光性の光反射性のインキ層からなる光反射網点3aを備えた不透光性網点部3を形成する。この時、後述する光反射網点3aをさらに光拡散面とする場合には、この光反射性の表面にサンドブラスト法などにて梨地状、砂目状などの微細な凹凸を形成する。
その後、前記感光性樹脂層の未露光部の未分解感光性樹脂層を、有機溶剤(感光性樹脂層を溶解する溶剤)にて溶解除去して、その後に、必要に応じて不透光性網点部3上より基材フィルム2の全面に接着剤(感熱性接着剤又は感圧性接着剤(粘着剤))を塗布して、接着剤層4を積層形成し、図2(c)又は図2(d)に示すような、光反射性のインキ層からなる鏡面状又は光拡散状の光反射網点3aを備えた一層の不透光性網点部3に光反射網点3a、3cを備えた本発明の遮光性窓用フィルム1が形成される。
<実施例5>
また図1(c)に示すような遮光性窓用フィルム1における不透光性網点部3のパータン形成方法としては、図3(a)に示すように平滑面を有する基材フィルム2(透明乃至半透明)の一面、又は図3(b)に示すように光拡散面2a(光散乱面)を有する基材フィルム2(透明乃至半透明)の光拡散面2aと反対面(他面)に、光硬化型(光重合型、放射線重合型)の感光性樹脂を用いて均一厚さに平滑に塗布して感光性樹脂層を形成した後、その感光性樹脂層の表面に、規則的に縦横方向に、所定の間隙を持たせて、互いの各網点(各パターン)の間に間隙を配置して配列した多数の無地網状の網点パターン(ネガパターン)を露光して、露光部を重合硬化させ、未露光部(未硬化部)を現像液(有機溶剤)にて除去して、基材フィルム2の裏面に不透光網点3bを形成する。
また図1(c)に示すような遮光性窓用フィルム1における不透光性網点部3のパータン形成方法としては、図3(a)に示すように平滑面を有する基材フィルム2(透明乃至半透明)の一面、又は図3(b)に示すように光拡散面2a(光散乱面)を有する基材フィルム2(透明乃至半透明)の光拡散面2aと反対面(他面)に、光硬化型(光重合型、放射線重合型)の感光性樹脂を用いて均一厚さに平滑に塗布して感光性樹脂層を形成した後、その感光性樹脂層の表面に、規則的に縦横方向に、所定の間隙を持たせて、互いの各網点(各パターン)の間に間隙を配置して配列した多数の無地網状の網点パターン(ネガパターン)を露光して、露光部を重合硬化させ、未露光部(未硬化部)を現像液(有機溶剤)にて除去して、基材フィルム2の裏面に不透光網点3bを形成する。
次に基材フィルム2(透明乃至半透明)の一面に、光分解型の感光性樹脂層を均一厚さに平滑に塗布形成した後、該感光性樹脂層の表面に、規則的に縦、横方向に配列した多数の無地網状の網点パターン(ポジパターン)を露光して、不透光性網点部3の反射性網点3a以外の領域となる露光部を光分解させる。
次に前記感光性樹脂層を現像処理することにより、未露光部の未分解の感光性樹脂層以外の不透光性網点部3となる露光部(網点部)の光分解した感光性樹脂層を現像液(アルカリ性現像液)にて現像除去して、反射性網点3aとなる露光部(網点部)に基材フィルム2を露呈させる。
次に該基材フィルム2の表面に現像後に残存する未露光部の未分解の感光性樹脂層上より、真空蒸着法にて真鍮、銅、アルミ等の金属材料を蒸着ターゲットとして金属蒸着薄膜を蒸着して光反射性の表面を形成し、露光部(網点部)の基材フィルム2の表面に、不透光性の金属蒸着薄膜層32からなる光反射網点3aを形成する。この時、後述する光反射網点3aを光拡散面とする場合には、この金属蒸着薄膜32による光反射性の表面にサンドブラスト法などにて梨地状、砂目状などの微細な凹凸を形成する。
その後、前記未露光部の未分解感光性樹脂層を、有機溶剤(感光性樹脂層を溶解する溶剤)にて溶解除去することにより、金属蒸着薄膜層32からなる鏡面状又は光拡散状の光反射網点3aを形成して、基材フィルム2を挟んで相対する位置に光反射網点3aと光反射網点3aとを設けた不透光性網点部3を備えた遮光性窓用フィルム1が形成される。
その後に、必要に応じて、不透光性網点部3の光反射網点3a上より基材フィルム2の全面に、又は不透光性網点部3の不透光網点3b上より基材フィルム2の全面に、接着剤(感熱性接着剤又は感圧性接着剤(粘着剤))を塗布して、接着剤層4を積層形成することにより、図3(a)又は図3(b)に示すような不透光性網点部3に光反射網点3a、3bを備えた本発明の遮光性窓用フィルム1が形成される。
本発明の遮光性窓用フィルムは、居住住宅や商工業建造物の窓ガラスやドアガラス等のガラス板の屋内側又は屋外側のガラス面に貼ることにより、屋外から屋内への太陽光等の入射光を遮光して、屋内の温度上昇や温室効果の低減を図ることができる。
図4(a)は、本発明の遮光性窓用フィルム1を、その不透光性網点部3の光反射網点3aをガラス面や樹脂製透明板面10側にして取り付けた状態を説明する側断面図であり、図4(b)は、本発明の遮光性窓用フィルム1を、その光反射網点3aをガラス面や樹脂製透明板面10に対して反対側にして貼り付けて取り付けた状態を説明する側断面図であり、図4(c)は、本発明の遮光性窓用フィルム1を、その不透光性網点部3の光反射網点3aをガラス面や樹脂製透明板面10側にして貼り付けた状態を説明する側断面図である。
図5(a)は、本発明の遮光性窓用フィルム1を、屋内側のガラス面や樹脂製透明板面10側に、その不透光性網点部3の光反射網点3aを屋外側に向けて、接着剤層4(例えば感熱性接着剤層、感圧性粘着剤層)を介して貼り合わせた状態の部分拡大側断面図であり、屋外からの入射光Lは、不透光性網点部3の形成面積率に対応して遮光され、且つ、その光反射網点3aにより屋外方向に反射される。また、前記不透光性網点部3の光反射網点3aが光拡散面(光散乱面)であれば、その光反射網点3aによる反射光は、屋外側に対する眩しさを低減させて反射する。
図5(b)は、本発明の遮光性窓用フィルム1を、屋外側のガラス面や樹脂製透明板面10側に、その不透光性網点部3の光反射網点3aを屋外側に向けて、接着剤層4(例えば感熱性接着剤層、感圧性粘着剤層)を介して貼り合わせた状態の部分拡大側断面図であり、屋外からの入射光Lは、不透光性網点部3の形成面積率に対応して遮光され、且つ、その光反射網点3aにより屋外方向に反射される。また、前記不透光性網点部3の光反射網点3aが光拡散面(光散乱面)であれば、その光反射網点3aによる反射光は、屋外側に対する眩しさを低減させて反射する。そのため反射光により周囲に迷惑を及ぼすことを防止できる。
本発明の遮光性窓用フィルム1は、図6(a)の部分正面図、(b)の部分側面図に示すように、不透光性網点部3(光反射網点3a、不透光網点3b)を、規則的多数の亀甲
パターン(六角形)状の網点としてもよい。
パターン(六角形)状の網点としてもよい。
本発明の遮光性窓用フィルム1の不透光性網点部3を構成する光反射網点3a、不透光網点3bの微細度(細かさ)は、その不透光性網点部3の各網点の設定サイズと、不透光性網点部3を形成したフィルム1の総面積に対する透光領域(各光反射網点3a間、不透光網点3b間の間隙領域)の総面積が占める割合(開口率)によって設定される。
1…遮光性窓用フィルム
2…透明乃至半透明な基材フィルム
3…不透光性網点部
3a…光反射網点
3b…不透光網点
3c…光反射網点
4…接着剤層
10…窓ガラス等のガラス板(透明板)
2…透明乃至半透明な基材フィルム
3…不透光性網点部
3a…光反射網点
3b…不透光網点
3c…光反射網点
4…接着剤層
10…窓ガラス等のガラス板(透明板)
Claims (7)
- 透明乃至半透明な基材フィルム2の一面に規則的多数の不透光性網点部3を備え、少なくとも該不透光性網点部3は基材フィルム2側に対して反対側に光反射網点3aを備えることを特徴とする遮光性窓用フィルム。
- 透明乃至半透明な基材フィルム2の一面に規則的多数の不透光性網点部3を備え、該不透光性網点部3は少なくとも基材フィルム2側に対して反対側に光反射網点3aを備え、該基材フィルム2を挟んで光反射網点3aと相対する位置に不透光網点3bを備えることを特徴とする遮光性窓用フィルム。
- 請求項1記載の遮光性窓用フィルムにおいて、前記不透光性網点部3側又は不透光性網点部3と反対側の基材フィルム2の全面を被覆する粘着剤層4を設けたことを特徴とする遮光性窓用フィルム。
- 請求項2記載の遮光性窓用フィルムにおいて、前記不透光性網点部3の光反射網点3a側又は不透光網点3b側の基材フィルム2の全面を被覆する粘着剤層4を設けたことを特徴とする遮光性窓用フィルム。
- 上記請求項1乃至4のいずれか1項記載の遮光性窓用フィルムにおいて、前記不透光性網点部3の光反射網点3a、又は/及び、不透光網点3bが一層又は二層以上の多層に設けられていることを特徴とする遮光性窓用フィルム。
- 請求項1乃至4のいずれか1項記載の遮光性窓用フィルムにおいて、前記不透光性網点部3の光反射網点が、光拡散面、又は平滑鏡面であることを特徴とする遮光性窓用フィルム。
- 請求項1乃至6のいずれか1項記載の遮光性窓用フィルムにおいて、前記不透光性網点部3の光反射網点3a及び不透光網点3bが、亀甲(六角形、蜂の巣)状の網点であることを特徴とする遮光性窓用フィルム。
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---|---|---|---|
JP2009274277A JP2011117161A (ja) | 2009-12-02 | 2009-12-02 | 遮光性窓用フィルム |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2016063977A1 (ja) * | 2014-10-24 | 2016-04-28 | シャープ株式会社 | 採光装置 |
JPWO2016108273A1 (ja) * | 2014-12-29 | 2017-04-27 | 株式会社arc | 透明スクリーン、及び透明スクリーンの製造方法 |
-
2009
- 2009-12-02 JP JP2009274277A patent/JP2011117161A/ja active Pending
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