JP2011122395A - 電子情報可変表示機能付き遮光性窓用フィルム - Google Patents

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Akimitsu Matoba
昭光 的場
Naohiro Akiyama
直弘 秋山
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Abstract

【課題】屋外から屋内への太陽光等の入射光を遮光するために、遮光性フィルムを窓ガラスやドアガラスに貼って使用した際に、その遮光性フィルムが光熱の吸収により熱を帯びたり蓄熱したりすることにより、遮光機能による屋内温度の上昇や温室効果の低減を阻害したりすることなく、結果として屋内温度の上昇や温室効果の増大を招くことがない遮光性フィルム及び可変可視情報を表示可能とする遮光性フィルムを提供することにある。
【解決手段】基材フィルム2の一面に可変可視情報表示層4を備え、該可変可視情報表示層4又は該基材フィルム2の他面に規則的多数の微細な不透光性網点部3を備え、少なくとも該不透光性網点部3の表面には光反射網点3aを備える。
【選択図】図4

Description

本発明は、居住住宅や商工業建造物の窓ガラスやドアガラス等のガラス板の屋内側のガラス面に貼ることにより、屋外から屋内への太陽光等の入射光を遮光し、屋内の温度上昇や温室効果の低減を図るとともに、広告等の電子情報可変表示機能を備えた電子情報可変表示機能付き遮光性窓用フィルムに関する。
一般に建造物の窓ガラスやドアガラス等のガラス面に貼って太陽光などの外光を遮光するための窓用フィルムとしては、特許文献1に記載するような暗色系など各種色調の合成樹脂や金属等の縦糸と横糸とを格子状に織りこんだ通気性及び透光性のある網戸用フィルムや、透光性のある偏光フィルムなどの暗色系の色付きフィルムや、透光性のフィルム面に所定の開孔率を有する暗色系の不透明な微細な網点を配置したグラディエーションフィルム等の遮光性フィルムがある。
このような遮光性フィルムをガラス面に貼った窓ガラスやドアガラスは、屋外から屋内への太陽光などの外光の透光性と遮光性の機能と、屋外に対する屋内の適度な隠蔽性の機能とを備え、屋内の温度上昇や温室効果の低減を図ることができる。
ところで、このような従来の遮光性フィルムのうち、黒色など暗色系の色調の遮光性フィルムあるいは光反射率の低い遮光性フィルムは、白色など明色系の色調の遮光性フィルムや光反射率の低い遮光性フィルムに比較して紫外光域から可視光域の熱吸収性が高く、また熱伝導率もフィルムの材質にも因るが比較的高いものとなる。
そのため、特に暗色系の色調の遮光性フィルムや光反射性の低い遮光性フィルムを窓ガラスやドアガラスに貼って使用した際には、ガラス面に貼られている遮光性フィルムが、光熱の吸収により熱を帯びたり蓄熱したりして、遮光機能による屋内温度の上昇や温室効果の低減を阻害して、結果として屋内温度の上昇や温室効果の増大を招くという場合がある。
特開平7−217341号公報
本発明の課題は、屋外から屋内への太陽光等の入射光を遮光するために、遮光性フィルムを窓ガラスやドアガラスに貼って使用した際に、その遮光性フィルムが光熱の吸収により熱を帯びたり蓄熱したりすることにより、遮光機能による屋内温度の上昇や温室効果の低減を阻害したりすることなく、結果として屋内温度の上昇や温室効果の増大を招くことがない遮光性フィルムを提供するとともに、広告等の電子情報可変表示機能を備えた電子情報可変表示機能付き遮光性窓用フィルムを提供することにある。
本発明の請求項1に係る発明は、透明乃至半透明な基材フィルム2の一面に、広告等の電子情報可変表示層4を備え、該電子情報可変表示層4上又は該基材フィルム2の他面に規則的多数の不透光性網点部3を備えることを特徴とする遮光性窓用フィルムである。
本発明の請求項2に係る発明は、透明乃至半透明な基材フィルム2の一面に、広告等の電子情報可変表示層4を備え、該基材フィルム2の他面に規則的多数の不透光性網点部3を備え、該不透光性網点部3は、基材フィルム2面側に設けた光反射網点3aと、該光反射網点3a上に積層された不透光網点3bとから構成されることを特徴とする遮光性窓用フィルムである。
本発明の請求項3に係る発明は、上記請求項1又は2に係る遮光性窓用フィルムにおいて、前記電子情報可変表示層4が、基材フィルム2の一面にベタ状又はパターン状に形成されていることを特徴とする遮光性窓用フィルムである。
本発明の請求項4に係る発明は、上記請求項1乃至3のいずれか1項に係る遮光性窓用フィルムにおいて、前記電子情報可変表示層4には、該表示層4の電源として太陽光発電が可能なpn接合型半導体セルから構成される光起電力発生層が付加されていることを特徴とする遮光性窓用フィルムである。
本発明の請求項5に係る発明は、上記請求項1乃至4のいずれか1項に係る遮光性窓用フィルムにおいて、その一面又は他面側の最外面には接着剤層5が積層されていることを特徴とする遮光性窓用フィルムである。
本発明の請求項6に係る発明は、上記請求項1乃至5のいずれか1項に係る遮光性窓用フィルムにおいて、前記不透光性網点部3の光反射網点3a、又は/及び不透光網点3bが、一層又は二層以上の多層に設けられていることを特徴とする遮光性窓用フィルムである。
本発明の請求項7に係る発明は、上記請求項1乃至6のいずれか1項に係る遮光性窓用フィルムにおいて、前記不透光性網点部3の光反射網点3aの受光面が光拡散面又は平滑鏡面であることを特徴とする遮光性窓用フィルムである。
本発明の請求項8に係る発明は、上記請求項1乃至7のいずれか1項に係る遮光性窓用フィルムにおいて、前記不透光性網点部3の平面視形状が六角形状、亀甲形状であることを特徴とする遮光性窓用フィルムである。
本発明の遮光性窓用フィルムは、一面に規則的多数の微細な不透光性網点部を備え、該不透光性網点部は光反射網点3aを備え、その光反射網点の表面には光反射面を備えているため、屋外から屋内への太陽光等の入射光を遮光するために、本発明の遮光性窓用フィルムを不透光性網点部の光反射網点の反射面を屋外側に向けて、窓ガラスやドアガラスに貼って使用した際に、屋外側から屋内に入射する外光を、その不透光性網点部3の光反射網点3aによって屋外方向に反射させることができる。
そのため、光反射網点3aからガラス面に対する屋外側から屋内に入射する外光による光熱の熱伝動や熱吸収を抑制することができ、遮光性窓用フィルムを貼った窓ガラスやドアガラスの帯熱量や蓄熱量を抑制することができる。特に平滑な鏡面反射面状の光反射網点3aを、梨地状、砂目状などの微細凹凸状の光拡散(又は不規則な光散乱)面とすることにより、ガラスに貼られた遮光性窓用フィルムによる屋外方向への反射光の眩しさを解消することができる。
また本発明の遮光性窓用フィルムは、不透光性網点部3を備えた基材フィルム2の一面に全面ベタ状又は適宜パターン状に、電子ペーパー、フィルム状液晶ディスプレイ等の電子情報可変表示層4(又は太陽光により起電力を生じる光起電力発生層(太陽電池)を電
源7として搭載した表示層4)を備えているため、電子情報可変表示層4に搭載するCPU及びメモリからの情報信号の発信制御により、光反射網点3aや不透光網点3bの無い領域の電子情報可変表示層4のディスプレイ面にて、順次、文字、画像(静止画、動画)等の可視情報を表示させて、屋内側あるいは屋外側から観察することができる。
このように本発明の遮光性窓用フィルムは、屋外から屋内への太陽光等の入射光を遮光することができ、従来の遮光性フィルムの遮光機能により発生するような屋内温度の上昇や温室効果の低減の阻害要因を解消して、屋内温度の上昇や温室効果の増大を招くことなく遮光できる優れた遮光性フィルムであり、窓用フィルム以外に多目的な遮光性フィルムとして使用することができ、窓用フィルムと同様の優れた効果を得ることができる。
また不透光性網点部3により、屋外から屋内への太陽光等の入射光を遮光して屋外方向に反射させることができ、屋内温度の上昇や温室効果の低減を解消でき、屋内温度の上昇や温室効果の増大を招くことなく遮光できるとともに、電池や光起電力発生層による太陽光の受光による電力により、文字、画像(静止画、動画)等の可視情報を表示させることができる優れた遮光性フィルムであり、窓用フィルム以外に多目的な太陽光発電用の遮光性フィルムとして優れた効果を得ることができるものである。
本発明の遮光性窓用フィルムは、不透光性網点部(光反射網点、不透光網点)の平面視形状を六角形状(亀甲パターン形状とすることにより、各網点同士に所定の間隙を持たせて配置し、所定の開口率(遮光率)により、その網点同士の間隙より屋内(室内)から屋外(室外)の様子を観察することが可能になる。特に六角形状の各網点を正六角形として蜂の巣状にすることにより、各網点を所定の間隙を持たせながら、その網点の配置密度と遮光性の効率を向上させることができる。
本発明の遮光性窓用フィルムの一例を説明する正面図。 (a)〜(c)は本発明の遮光性窓用フィルムの各例を説明する側断面図。 (a)〜(d)は本発明の遮光性窓用フィルムの各例を説明する部分拡大側断面図。 (a)〜(b)は本発明の遮光性窓用フィルムの使用例を説明する側断面図。 (a)〜(b)は本発明の遮光性窓用フィルムの使用例の部分拡大側断面図。
本発明の請求項1に係る遮光性窓用フィルムを、図面に基づいて以下に詳細に説明すれば、図1は、本発明の遮光性窓用フィルム1の一実施例を説明する平面図、図2(a)〜(c)は、そのX−X側面図であり、2は透明乃至半透明な基材フィルム、3は不透光性網点部である。
本発明の遮光性窓用フィルム1は、図2(a)に示すように、透明乃至半透明な基材フィルム2の屋外(室外)方向となる側の面に、適宜なる電源7を備えた文字、画像(静止画、動画)等の可視情報を表示させる電子ペーパー等の電子情報可変表示層4を全面ベタ状に備え、屋内(室内)方向となる該基材フィルム2の他面に規則的多数の六角形状(亀甲形状)、四角形状、丸形状などの不透光性網点部3を備え、該不透光性網点部3は互いに所定間隔の間隙を持たせて配置されている。
また本発明の遮光性窓用フィルム1は、図2(b)に示すように、透明乃至半透明な基材フィルム2の室外方向となる一面に、適宜なる電源7を備えた文字、画像(静止画、動画)等の可視情報を表示させる電子ペーパー等の電子情報可変表示層4を全面ベタ状に備えている。該基材フィルム2の室内方向となる他面に、前記と同様に、規則的多数の不透光性網点部3を備え、該不透光性網点部3の表面には、光反射網点3aを備え、基材フィルム2を挟んで前記光反射網点3aと相対する位置には不透光網点3bを備えている。
前記不透光性網点部3は、図2(b)に示すように、基材フィルム2面側に設けた光反射網点3aと、該光反射網点3aの基材フィルム2面に対して反対側に積層された不透光網点3bとから構成されていて、該光反射網点3aと不透光網点3bとは、その平面視形状が、互いに六角形状(亀甲形状)、四角形状、丸形状など同一の形状の二層構成であることが適当であるが、本発明においては、特に限定されない。また、光反射網点3aと不透光網点3bとは、基材フィルム2を挟んで対向する位置に設けられていてもよい。
本発明の遮光性窓用フィルム1の電子情報可変表示層4は、基材フィルム2の一面にパターン状に積層形成されていてもよく、パターン状の表示層4は、互いに透明導電層4a(ITO膜)等にて導通させて形成されていてもよい。
例えば、本発明の遮光性窓用フィルム1は、図2(c)に示すように、基材フィルム2の一面に、前記不透光性網点部3を構成する規則的多数の微細な光反射網点3a、又は/及び不透光網点3bの形成パターン総面積より大きい形成パターン総面積にて、適宜なる電源7にて動作する電子情報可変表示層4が、不透光性層(不透明層)として連続パターン状(表示層4の有る部分と無い部分)に形成され、パターン状の表示層4は、互いに透明導電層4a(ITO膜)等にて導通させて形成されている。
なお、電子情報可変表示層4の形状は、図2(c)に示すように、規則的なパターン形状の規則的多数の微細な不透光性網点部3(3a、3b)と規則的なパターン形状の電子情報可変表示層4とが、互いに上層と下層に整合して重なるように、規則的な形状で規則的な位置にパターン形成されていてもよいし、電子情報可変表示層4の形状は、不規則的な形状であって不規則的な位置にパターン形成されていてもよい。
前記電子情報可変表示層4は、電源7として電子情報可変表示層4とは別体の通常の電池、100V用ACアダプター電源、又は電子情報可変表示層4に一体的に接続して搭載する太陽光発電が可能なpn接合型半導体セル層から構成される太陽光による光起電力発生層(図示せず)などが使用できるようになっている。
図2(a)〜(c)に示す本発明の遮光性窓用フィルム1においては、そのフィルム1の一面又は他面側の最外面には、必要に応じて接着剤層5(感熱接着剤層、感圧接着剤層)が積層されている。
また本発明の遮光性窓用フィルム1においては、前記不透光性網点部3の光反射網点3a、又は/及び不透光網点3bは、一層又は二層以上の多層に設けられている。
また本発明の遮光性窓用フィルム1においては、少なくとも前記不透光性網点部3の光反射網点3aの表面(外光受光面)は、光拡散面又は平滑鏡面となっいる。
本発明の遮光性窓用フィルム1の基材フィルム2としては、例えばポリエチレン、ポリスチレン、ポリエチレンテレフタレート樹脂、あるいはアクリル樹脂、ポリメチルメタアクリレート樹脂等の合成樹脂製の平滑面又は拡散面を持つ透明乃至半透明なフィルム又はシートが使用される。
本発明の遮光性窓用フィルム1において、基材フィルム2面に形成される不透光性網点部3のパータン形成方法としては、フォトリソグラフィ法やフォトレジスト法があるが、例えば、実施例として次のような工程による製法がある。
<実施例1>
図2(a)、図3(a)に示す遮光性窓用フィルム1の不透光性網点部3のパータン形成方法としては、基材フィルム2(透明乃至半透明)の透光性又は透明性の電子情報可変表示層4が形成された面とは反対面上に、不透明な光硬化型の感光性樹脂層を均一厚さに平滑に塗布乾燥した後、その感光性樹脂層の表面に、規則的に縦横方向に配列した多数の無地網状の網点パターン(ネガパターン)を紫外線露光して露光部を光硬化させ、未露光部(ポジパターン)の感光性樹脂層を有機系溶剤にて現像除去して、光硬化した感光性樹脂層を残留させて不透光性網点部3の網点パターンとする。
また、その後に必要に応じて、この基材フィルム2の電子情報可変表示層4面上、若しくは不透光性網点部3形成面上より、該基材フィルム2の全面に、接着剤(例えば感熱性接着剤又は感圧性接着剤(粘着剤)など)を塗布して、接着剤層5を積層形成することにより図2(a)及び図3(a)に示す本発明の遮光性窓用フィルム1が形成される。
<実施例2>
図2(b)、図3(c)に示す遮光性窓用フィルム1の不透光性網点部3のパータン形成方法としては、基材フィルム2(透明乃至半透明)の透光性(透明性)の電子情報可変表示層4が形成された面とは反対面に、不透明な光硬化型の感光性樹脂層を均一厚さに平滑に塗布乾燥した後、その感光性樹脂層の表面に、規則的に縦横方向に配列した多数の無地網状の網点パターン(ネガパターン)を紫外線露光して露光部を光硬化させ、未露光部(ポジパターン)の感光性樹脂層を有機系溶剤にて現像除去して、該未露光部の基材フィルム2面を露呈させる。
次に、光硬化して残留する不透明な網点パターン(ネガパターン)の感光性樹脂層上より、オフセット印刷法、グラビアオフセット印刷法、フレキソ(ゴム)印刷法により、銀色インキ、金色インキなど金属粉を混入した不透明な光反射性インキ(酸化重合型又は放射線硬化型)を全面に塗布して乾燥(放射線照射にて硬化)させ、現像除去して露呈している基材フィルム2面上に、図2(a)に示すような光反射性インキによる規則的に縦、横方向に配列した多数の無地網状の網点パターン(ポジパターン)の不透光性網点部3となる光反射網点3aを形成する。なお、印刷法に替えて、基材フィルム2面に光硬化して残留する不透明な網点パターン(ネガパターン)の前記感光性樹脂層上より、真空蒸着法にてアルミニウム等の金属蒸着薄膜層を形成して、図2(a)に示すような金属蒸着薄膜による規則的に縦、横方向に配列した多数の無地網状の網点パターン(ポジパターン)の光反射網点3aを備えた不透明な不透光性網点部3を形成してもよい。
次に前記基材フィルム2面の光硬化して残留する網点パターン(ネガパターン)及び光反射網点3a(ポジパターン)が形成された全面に、不透明な光分解型の感光性樹脂層を均一厚さに平滑に塗布乾燥した後に、その感光性樹脂層側から全面に、規則的に縦横方向に配列した多数の無地網状の網点パターン(ネガパターン)を、前記光反射網点3aに整合させて紫外線露光し、露光部(ポジパターン)の感光性樹脂層を光分解させてアルカリ現像液にて現像除去し、光反射網点3aを露呈させる。
次にオフセット印刷法、グラビアオフセット印刷法、フレキソ(ゴム)印刷法により、黒色、白色等の着色不透明インキ(酸化重合型又は放射線硬化型)を全面に塗布して乾燥
(放射線照射にて硬化)させ、現像除去して露呈している基材フィルム2面の光反射網点3a上に、図2(b)、図3(c)に示すような不透光網点3bを積層形成して、光反射網点3aと不透光網点3bの二層からなる不透光性網点部3を形成し、その後未硬化部(ネガパターン)の前記光硬化型感光性樹脂層及び未分解部(同ネガパターン)の前記光分解型感光性樹脂層を有機溶剤にて除去する。
次に基材フィルム2の不透光性網点部3の形成されていない面に、全面ベタ状に透光性(透明性)の電子情報可変表示層4を積層形成することにより、図2(b)、図3(c)に示すような本発明の遮光性窓用フィルム1が形成される。
また、その後に必要に応じて、この基材フィルム2の不透光性網点部3(光反射網点3a、不透光網点3b)上、又は電子情報可変表示層4上より、接着剤(感熱性接着剤又は感圧性接着剤(粘着剤))を塗布して、接着剤層4を積層形成することにより、図3(c)に示す本発明の遮光性窓用フィルム1が形成される。
<実施例3>
図2(c)、図3(d)に示す遮光性窓用フィルム1の不透光性網点部3のパータン形成方法としては、基材フィルム2(透明乃至半透明)の平滑面又は光拡散面を有する一面に、連続パターン状に積層形成した不透光性(不透明性)の電子情報可変表示層4上に、光硬化型(光重合型、放射線重合型)の感光性樹脂層を均一厚さに平滑に塗布した後に、その感光性樹脂層の表面に、連続パターン状に形成されている可視情報を可変表示が可能な前記電子情報可変表示層4の形成パターン面積よりも小さい面積のパターンであって、規則的に縦横方向に配列した多数の無地網状の網点パターン(ポジパターン、不透光性網点部3形成用パターン)を、電子情報可変表示層4のパターンに整合させて露光し、露光部(ネガパターン部)を硬化させる。なお、図2(c)、図3(d)中、4aは連続パターン状に形成された電子情報可変表示層4の無い部分であり、透明導電膜層である。
次に、未露光部(ネガパターン)の感光性樹脂層を有機溶剤にて現像除去して、電子情報可変表示層4面を露呈させた後、光硬化した感光性樹脂層の表面から全面に、真空蒸着法にて真鍮、銅、アルミ等の金属材料を蒸着ターゲットとして金属蒸着薄膜を蒸着して金属蒸着薄膜による光反射性の表面を形成する。この金属蒸着薄膜は、この時、後述する光反射網点3aを光拡散面とする場合には、この金属蒸着薄膜による光反射性の表面にサンドブラスト法などにて梨地状、砂目状などの微細な凹凸を形成する。
その後、露光部の硬化した感光性樹脂層を除去して、連続導通するパターン状の電子情報可変表示層4と、該表示層4のパターンより小さい領域のパターン状の金属蒸着薄膜層からなる鏡面状又は光拡散状の光反射網点3aとを備えた二層からなる不透光性網点部3を形成して、図2(c)、図3(d)に示すような不透光性網点部3を備えた本発明の遮光性窓用フィルム1が形成される。
その後に、必要に応じて不透光性網点部3の光反射網点3a上より基材フィルム2の全面に、接着剤(感熱性接着剤又は感圧性接着剤(粘着剤))を塗布して後述する接着剤層5を積層形成するか、あるいは、不透光性網点部3の光反射網点3a形成側と反対側の基材フィルム2の全面に接着剤を塗布して接着剤層5を積層形成する。
なお、上記実施例3において、図2(c)、図3(d)に示すように、基材フィルム2を挟んで光反射網点3aに対向する位置に不透光網点3bを形成してもよい。また不透光網点3bを省略して、その各々不透光網点3bの位置にそれぞれ光反射網点3aを配置してもよいし、不透光網点3bの外面に光反射網点3aを積層配置した二層構成でもよい。
本発明の遮光性窓用フィルムは、居住住宅や商工業建造物の窓ガラスやドアガラス等のガラス板の屋内側又は屋外側のガラス面に貼ることにより、屋外から屋内への太陽光等の入射光を遮光して、屋内の温度上昇や温室効果の低減を図ることができる。
図4(a)は、本発明の遮光性窓用フィルム1を、その不透光性網点3の光反射網点3aの光反射面をガラス面や樹脂製透明板面10側にして貼り付けて取り付けた状態を説明する側断面図であり、図4(b)は、本発明の遮光性窓用フィルム1を、その光反射網点3aの光反射面をガラス面や樹脂製透明板面10に対して反対側にして貼り付けて取り付けた状態を説明する側断面図である。
図5(a)は、本発明の遮光性窓用フィルム1を、屋内側のガラス面や樹脂製透明板面10側に、その不透光性網点3の光反射網点3aを屋外側に向けて接着剤層5(例えば感熱性接着剤層、感圧性粘着剤層)を介して貼り合わせた状態の部分拡大側断面図であり、屋外からの入射光Lは、不透光性網点3の形成面積率に対応して遮光され、且つその光反射網点3aにより屋外方向に反射される。また、前記不透光性網点3の光反射網点3aが光拡散面(光散乱面)であれば、その光反射網点3aによる反射光は、屋外側に対する眩しさを低減させて反射する。
図5(b)は、本発明の遮光性窓用フィルム1を、屋外側のガラス面や樹脂製透明板面10側に、その不透光性網点3の光反射網点3aの光反射面を屋外側に向けて、接着剤層5(例えば感熱性接着剤層、感圧性粘着剤層)を介して貼り合わせた状態の部分拡大側断面図であり、屋外からの入射光Lは、不透光性網点3の形成面積率に対応して遮光され、且つその光反射網点3aにより屋外方向に反射される。また、前記不透光性網点3の光反射網点3aが光拡散面(光散乱面)であれば、その光反射網点3aによる反射光は、屋外側に対する眩しさを低減させて反射する。
1…遮光性窓用フィルム
2…透明乃至半透明な基材フィルム
3…不透光性網点
3a…光反射面
3b…不透光網点
4…可視情報表示層
5…接着剤層
7…電源部
10…窓ガラス等のガラス板(透明板)

Claims (8)

  1. 透明乃至半透明な基材フィルム2の一面に、広告等の電子情報可変表示層4を備え、該電子情報可変表示層4上又は該基材フィルム2の他面に規則的多数の不透光性網点部3を備えることを特徴とする遮光性窓用フィルム。
  2. 透明乃至半透明な基材フィルム2の一面に、広告等の電子情報可変表示層4を備え、該基材フィルム2の他面に規則的多数の不透光性網点部3を備え、該不透光性網点部3は、基材フィルム2面側に設けた光反射網点3aと、該光反射網点3a上に積層された不透光網点3bとから構成されることを特徴とする遮光性窓用フィルム。
  3. 前記電子情報可変表示層4が、基材フィルム2の一面にベタ状又はパターン状に形成されていることを特徴とする請求項1又は2記載の遮光性窓用フィルム。
  4. 前記電子情報可変表示層4には、該表示層4の電源として太陽光発電が可能なpn接合型半導体セルから構成される光起電力発生層が付加されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項記載の遮光性窓用フィルム。
  5. 請求項1乃至4のいずれか1項記載の遮光性窓用フィルムにおいて、その一面又は他面側の最外面には接着剤層5が積層されていることを特徴とする遮光性窓用フィルム。
  6. 請求項1乃至5のいずれか1項記載の遮光性窓用フィルムにおいて、前記不透光性網点部3の光反射網点3a、又は/及び不透光網点3bが、一層又は二層以上の多層に設けられていることを特徴とする遮光性窓用フィルム。
  7. 請求項1乃至6のいずれか1項記載の遮光性窓用フィルムにおいて、前記不透光性網点部3の光反射網点3aの受光面が光拡散面又は平滑鏡面であることを特徴とする遮光性窓用フィルム。
  8. 請求項1乃至7のいずれか1項記載の遮光性窓用フィルムにおいて、前記不透光性網点部3の平面視形状が六角形状、亀甲形状であることを特徴とする遮光性窓用フィルム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPWO2016108273A1 (ja) * 2014-12-29 2017-04-27 株式会社arc 透明スクリーン、及び透明スクリーンの製造方法
WO2020125568A1 (zh) * 2018-12-21 2020-06-25 杭州奇塑科技有限公司 一种利用人眼视觉残留的单向玻璃

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