JP2011116462A - 易開封性軟質包装体 - Google Patents

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慎二 中司
Tomoaki Hayata
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Abstract

【課題】包装体の前記端縁と切込刃の刃先との位置決め精度の許容範囲を従来より拡げながら、製袋加工作業の効率化を図るとともに、その包装体の運搬保管取り扱い時や開封時における安全性を考慮した易開封性軟質包装体を提供する。
【解決手段】偏平形状又はガゼット形状の軟質フイルム製包装体の密封シール部の領域内に、該密封シール部の外端縁部から包装体内方の切り裂き開封方向に向かって平行な複数本の直線状切込線を互い違いに千鳥状又は市松模様状に刻切して構成する所定幅の切込部が設けられ、前記密封シール部の外端縁部には、その外端縁部のうちの最外端縁を含めて、前記直線状切込線が刻切されている易開封性軟質包装体等を提供する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、菓子、紅茶、ふりかけ食品等をはじめとする各種食品類や、文具類や事務用品など各種物品を包装する易開封性の軟質包装体に関し、特に包装体の取り扱い時や開封時における安全性を考慮した易開封性軟質包装体に関する。
従来の柔軟性のプラスチックフィルムや、その他の積層フィルムを用いて製袋された偏平状のパウチやガゼット状のパウチ等の易開封性の軟質包装体は、包装体の上端部にある密封シール部の外端部の一部の端縁に、Vの字状やIの字状の切込部を設け、その切込部から密封シール部を1本の切り裂きライン相当部に沿って切り裂くことにより開封できるようになっている。
上記のような従来の易開封性の包装体としてのパウチのVの字状やIの字状の切込部はパウチの密封シール部の領域内において、そのシール部外端部の端縁から包装体内方の切り裂き開封方向に切込刃の1つの刃先によって切り込むことにより形成するため、切込部を形成する際には、切込刃の刃先をパウチの密封シール部外端部の前記端縁に対して精度よく位置決めする必要がある。
例えば、パウチの前記端縁に切込部を形成する際に、刃先がパウチに対して位置ずれを生じた場合には、前記パウチの端縁には、Vの字状やIの字状の切込部が形成されなかったり、切込部が形成されたとしても、パウチによって切込部の切り込みサイズに大小の不揃いが発生してパウチの外観を損ねたり、切込部の切り込みサイズが小さいために、開封する際に開封し難い等の不都合が発生するものである。
また、パウチ端縁のフィルムを切り込むことによって形成された切り込み部のフィルム鋭角部が手指に接触して引っ掛かって、手指を痛めたり、パウチが不用意に切り裂かれて開封してしまったりする心配もあり、良り安全な易開封性のパウチが望まれている。
以下に、本発明に関連する公知の特許文献を記載する。
特開2002−104438号公報 特開2002−104439号公報
本発明は、上記のような偏平形状のパウチや、ガゼット形状のパウチ等の易開封性の軟質包装体において、包装体の密封シール部外端部の端縁に、切込刃を用いて切込部を形成する際に、その切込部の加工形状を改良することによって、包装体の前記端縁と切込刃の刃先との位置決め精度の許容範囲を従来より拡げながら、製袋加工作業の効率化を図るとともに、その包装体の運搬保管取り扱い時や開封時における安全性を考慮した易開封性軟質包装体を提供することにある。
本発明の請求項1に係る発明は、偏平形状又はガゼット形状の軟質フイルム製包装体の密封シール部の領域内に、該密封シール部の外端縁部から包装体内方の切り裂き開封方向
に向かって平行な複数本の直線状切込線を互い違いに千鳥状又は市松模様状に刻切して構成する所定幅の切込部が設けられ、前記密封シール部の外端縁部には、その外端縁部のうちの最外端縁を含めて、前記直線状切込線が刻切されていることを特徴とする易開封性軟質包装体である。
本発明の請求項2に係る発明は、上記請求項1に係る易開封性軟質包装体において、所定幅の前記切込部が、切り裂き開封方向に向かって先細り幅に設けられていることを特徴とする易開封性軟質包装体である。
本発明の請求項3に係る発明は、上記請求項1に係る易開封性軟質包装体において、所定幅の前記切込部が、切り裂き開封方向に向かって同一幅に設けられていることを特徴とする易開封性軟質包装体である。
本発明の請求項4に係る発明は、上記請求項1に係る易開封性軟質包装体において、所定幅の前記切込部が、切り裂き開封方向に向かって中太り幅且つ先細り幅に設けられていることを特徴とする易開封性軟質包装体である。
本発明の請求項5に係る発明は、上記請求項1乃至4のいずれか1項に係る易開封性軟質包装体において、前記各々直線状切込線の長さが、0.1mm〜1.0mmであることを特徴とする易開封性軟質包装体である。
本発明の易開封性軟質包装体は、偏平形状又はガゼット形状の軟質フィルム製包装体であって、該包装体の密封シール部の領域内に、包装体の開封のきっかけを作るための切込部が設けられている易開封性軟質包装体であり、その切込部は、包装体の密封シール部の領域内に、該密封シール部の外端縁部から包装体内方の切り裂き開封方向に向かって平行な複数本の直線状切込線を互い違いに千鳥状又は市松模様状に刻切して、所定の幅(切り裂き開封方向に対して直交する方向の幅)に亘って設けられた切込線群によって構成されている。
前記切込部を構成する複数本の全ての各々直線状切込線は、包装体の切り裂き開封方向に平行な方向性を持って互いに平行に対向配列して形成されているため、包装体を開封する際には、その密封シール部のフィルムを、切込部の最外端縁の切込線を切り裂き開封のきっかけにして、該切込線に沿って切り裂きを開始できる。
そして、密封シール部のフィルムの切り裂きを開始した後は、互いに切り裂き開封方向に平行に対向する切込線群によって、そのフィルムの切り裂き方向を包装体の切り裂き開封方向に向かうように修正(切り返りを付与)しながらが、包装体を密封シール部の外端縁部から包装体内方に向かって切り裂き開封することができる。
また、本発明の易開封性軟質包装体の上記切込部は、切り裂き開封方向に平行に対向する長さ0.1〜1.0mm程度の複数本の直線状切込線を縦横方向に千鳥状(又は市松模様状又は入れ子状)に平行に配列した切込線群によって構成され、各々直線状切込線は、密封シール部外端縁部の所定範囲内の数個所に1本ずつ分散して配置されている。
そのために、包装体の密封シール部外端部のフィルム包材端縁に、切込刃を用いて切込部を加工形成する際に、従来のVの字状、Iの字状(一文字状)の切込部のように、切込部を分散させずに1個所に配置した場合と比較して、包装体の密封シール部外端部の端縁と切込刃の刃先との加工位置決め精度の許容範囲を従来より拡げることができ、そのため加工位置決め作業が容易になり、また位置決め作業の手数が省力化でき、製袋加工作業を
より迅速に実施できるようになり、効率化を図ることができる。
このように、本発明の易開封性軟質包装体の上記切込部を構成する複数本の直線状切込線のうち密封シール部外端部のフィルム包材最外端縁より刻切開始される直線状切込線を、複数本の直線状切込線により小刻みに分散させることにより、従来のVの字状、Iの字状(一文字状)に切り込まれた切込部の場合と比較して、手指に掛かる切込部の切り込みによって形成されるフィルム包材最外端縁の鋭角部の接触圧を分散させ緩和させることができ、包装体の運搬保管取り扱い時や開封時における手指の接触痛や、不用意な切り裂き開封の発生を回避することができ、安全性を考慮した易開封性軟質包装体を提供することができる。
また、本発明は、易開封性の軟質包装体において、包装体の密封シール部外端部の端縁に切込刃を用いて切込部を形成する際に、その切込部を、切り裂き開封方向に平行に対向する切込線群により構成されるものに改良することによって、包装体の前記端縁と切込刃の刃先との位置決め精度の許容範囲を従来より拡げながら、製袋加工作業の効率化を図るとともに、その包装体の運搬保管取り扱い時や開封時における安全性を考慮した易開封性軟質包装体を提供することができる。
(a)は本発明の易開封性軟質包装体Aの平面図、(b)はそのX−X側断面図。 本発明の易開封性軟質包装体Aにおける切込部の部分拡大平面図。 (a)〜(c)は本発明の易開封性軟質包装体Aにおける切込部の各種の形態を説明する部分拡大平面図。 (a)は本発明の易開封性軟質包装体Aの他の実施の形態を説明する平面図、(b)はそのY−Y側断面図、(c)はそのX−X側断面図。 (a)は本発明の易開封性軟質包装体Aの他の実施の形態を説明する平面図、(b)はそのX−X側断面図。 (a)は本発明の易開封性軟質包装体Aの他の実施の形態を説明する平面図、(b)はそのY−Y側断面図、(c)はそのX−X側断面図。 (a)は本発明の易開封性軟質包装体Aの切込部を形成する刻切刃の構造及び刻切方法の一例を説明する正面図、(b)は本発明の易開封性軟質包装体Aの切込部を形成する刻切刃を構成する単位刻切刃の一例を説明する側面図。 (a)は本発明の易開封性軟質包装体Aの切込部を形成する刻切刃の構造及び刻切方法の他の例を説明する正面図、(b)は本発明の易開封性軟質包装体Aの切込部を形成する刻切刃を構成する単位刻切刃の他の例を説明する側面図。
本発明の易開封性軟質包装体を、その実施の形態に沿って以下に詳細に説明すれば、図1(a)の包装体の平面図、図1(b)のX−X側断面図に示すように、本発明の易開封性軟質包装体Aは、偏平形状(又は後述するガゼット形状)の軟質フィルム製の包装体であり、合成樹脂フィルム、ガスバリア性フィルム(アルミニウム箔、無機酸化物(酸化珪素、酸化アルミニウム等)によるガスバリア性層を蒸着した蒸着フィルム)、紙基材シート等のいずれか1種の単層又は数種の複層による軟質フィルム1(軟質包材)を二枚重ね(又は二つ折り)にして、その重ね合わせ周囲をヒートシールにて接着して、サイド密封シール部1a、1aを形成し、ボトム密封シール部1b又はトップ密封シール部1cを形成した後に、そのボトム密封シール部1b又はトップ密封シール部1c相当部の未シール開口部から所定の内容物を充填した後に、その未シール開口部を密封シールしたものである。
上記易開封性軟質包装体Aのサイド密封シール部1a、1aの両方、又はいずれか一方の密封シール部1aの領域内には、該密封シール部1aの外端縁部から包装体内方の切り裂き開封方向に向かって、複数本の直線状切込線2による所定幅wの切込線群を刻切することにより切込部3が設けられている。なお、切込部3の刻切は、サイド密封シール部1aに限定されるものではなく、例えば、ボトム密封シール部1bやトップ密封シール部1cに形成することは可能である。
図2は、図1のM部分に示す易開封性軟質包装体Aの前記切込部3の詳細を説明する部分拡大平面図であり、該切込部3は、密封シール部1aの領域内に設けられ、該密封シール部1aの外端縁部から包装体内方の切り裂き開封方向(図示する矢印方向)に向かって平行な複数本の直線状切込線2を、互い違いに千鳥状又は市松模様状に所定幅に分散刻切されており、平行な複数本の直線状切込線2による所定幅wの直線状切込線群により構成されている。
なお、図2に示す切込部3の直線状切込線2の長さk、切込部3の長さS、切込部3の幅w、正対する平行な直線状切込線2、2間の距離D、千鳥状又は市松模様状の平行な直線状切込線2、2間のピッチpは、特に限定されるものではないが、例えば、直線状切込線2の長さkは0.1mm〜1.0mm程度が適当であり、また切込部3の長さSは密封シール部の幅に対応して適宜に設定できるが、例えば3mm〜8mm程度が適当であり、また、切込部3の幅wは4mm〜10mm程度が適当であり、正対する平行な直線状切込線2、2間の距離Dは0.4mm〜1.0mm、千鳥状又は市松模様状の平行な直線状切込線2、2間のピッチpは、0.2mm〜0.5mm程度が適当である。
本発明の上記易開封性軟質包装体Aの所定幅の直線状切込線群から構成される前記切込部3は、図2の部分拡大平面図に一点鎖線にて示すように、切り裂き開封方向に向かって序々に先細り幅となるように設けられている。
例えば、図2に示すように、切込部3は、密封シール部1aの外端縁部から包装体A内方に向かう切り裂き開封方向(矢印方向)に向かって、外端縁部に沿う図面縦方向に、平行な直線切込線2による1列の線群を3列に設けたものであり、その密封シール部1aの最外端縁に所定幅wに亘って複数本(例えば6本)の平行な直線状切込線2による直線状切込線群を刻切し、その最外端縁の直線状切込線群に対して密封シール部1a内側に隣接する次の外端縁部に、千鳥状(市松模様状)に、前記本数より少ない複数本(例えば5本)の平行な直線状切込線2による直線状切込線群を刻切し、その直線状切込線群に対して密封シール部1a内側に隣接する次の外端縁部に、千鳥状(市松模様状)に前記本数より少ない複数本(例えば4本)の平行な直線状切込線2による直線状切込線群を刻切することにより、一点鎖線にて示すように最外端縁から先細り幅に設けられている。
また例えば、図3(a)に示すように、切込部3は、密封シール部1aの外端縁部から包装体A内方に向かう切り裂き開封方向(矢印方向)に向かって、最外端縁に沿う図面縦方向に、平行な直線切込線2による1列の線群を2列に設けたものであり、その密封シール部1aの最外端縁に所定幅wに亘って複数本(例えば6本)の平行な直線状切込線2による直線状切込線群を刻切し、その最外端縁の直線状切込線群に対して密封シール部1a内側に隣接する次の外端縁部に、千鳥状(市松模様状)に前記本数より少ない複数本(例えば5本)の平行な直線状切込線2による直線状切込線群を刻切することにより、一点鎖線にて示すように最外端縁から先細り幅に設けられている。
また例えば、図3(b)に示すように、切込部3は、密封シール部1aの外端縁部から包装体A内方に向かう切り裂き開封方向(矢印方向)に向かって、最外端縁に沿う図面縦方向に、平行な直線切込線2による1列の線群を3列に設けたものであり、その密封シー
ル部1aの最外端縁に所定幅wに亘って複数本(例えば6本)の平行な直線状切込線2による直線状切込線群を刻切し、その最外端縁の直線状切込線群に対して密封シール部1a内側に隣接する次の外端縁部に、千鳥状(市松模様状)に前記本数より少ない複数本(例えば5本)の平行な直線状切込線2による直線状切込線群を刻切し、その直線状切込線群に対して密封シール部1a内側に隣接する次の外端縁部に、千鳥状(市松模様状)に前記本数より多い複数本(例えば6本)の平行な直線状切込線2による直線状切込線群を刻切することにより、一点鎖線にて示すように最外端縁から同一幅に設けられている。
また例えば、図3(c)に示すように、切込部3は、密封シール部1aの外端縁部から包装体A内方に向かう切り裂き開封方向(矢印方向)に向かって、最外端縁に沿う図面縦方向に、平行な直線切込線2による1列の線群を5列に設けたものであり、その密封シール部1aの最外端縁に所定幅wに亘って複数本(例えば4本)の平行な直線状切込線2による直線状切込線群を刻切し、その最外端縁の直線状切込線群に対して密封シール部1a内側に隣接する次の外端縁部に、千鳥状(市松模様状)に前記本数より多い複数本(例えば5本)の平行な直線状切込線2による直線状切込線群を刻切し、その直線状切込線群に対して密封シール部1a内側に隣接する次の外端縁部に、千鳥状(市松模様状)に前記本数より多い複数本(例えば6本)の平行な直線状切込線2による直線状切込線群を刻切し、さらに、その直線状切込線群に対して密封シール部1a内側に隣接する次の外端縁部に、千鳥状(市松模様状)に前記本数より少ない複数本(例えば5本)の平行な直線状切込線2による直線状切込線群を刻切し、その直線状切込線群に対して密封シール部1a内側に隣接する次の外端縁部に、千鳥状(市松模様状)に前記本数より少ない複数本(例えば4本)の平行な直線状切込線2による直線状切込線群を刻切することにより、一点鎖線にて示すように最外端縁から先太り幅に、続いて先細り幅に設けられている。
なお、本発明の易開封性軟質包装体Aに設ける前記切込部3を構成する直線状切込線群の各々直線状切込線2の配列形態は、包装体Aの密封シール部1aの領域内に、互い違いに千鳥状又は市松模様状に、所定幅wに分散刻切されて、前記密封シール部の外端縁部には、その外端縁部のうちの最外端縁を含めて、前記直線状切込線が刻切されていれば、特に上記のような形態に限定されるものではない。
また、本発明の易開封性軟質包装体Aに設ける前記切込部3を構成する各々直線状切込線2の配列形態として、図3(a)〜(c)の各図面の縦方向に密封シール部1aの最外端縁に沿うように、密封シール部1aの外端縁部から包装体A内方に向かう切り裂き開封方向(矢印方向)に向かって1本乃至複数本の平行な直線切込線2による1列の線群を、2列以上の3列、4列、5列、6列、あるいはそれ以上の多列に設けることができる。
本発明の易開封性軟質包装体Aの包装形態としては、図1に示すような偏平状の包装体(パウチ)以外に、図4〜図6に示すような包装体(パウチ)がある。
例えば自立可能な包装体(スタンディングパウチ)としては、図4(a)の正面図及び図4(b)のY−Y側断面図、図4(c)のX−X側断面図に示すように、二枚重ねの軟質包材1、1(軟質フィルム)の下端部の重ね合わせ内面に、折目4aにて二つ折りした軟質包材4(軟質フィルム)をボトム包材として介在させ、二枚重ね軟質包材1、1の左右端部と二つ折りした軟質包材4の左右端部及び軟質包材4の二つ折り内面の左右端部をヒートシールしてサイド密封シール部1a、1aが形成され、その二枚重ね軟質包材1、1と二つ折りした軟質包材4との重ね合わせ下端部を、該軟質包材4の二つ折り内面(二枚重ねの軟質包材1、1の重ね合わせ内面のシーラント層の融点に比べて高い融点面)が接着されないようにヒートシールにて接着して、ボトム密封シール部1b、1bが形成され、二枚重ね軟質包材1、1の上端部の未シール開口部から所定の内容物を充填することにより、二つ折り軟質包材4及びボトム密封シール部1b、1bが開放して、該ボトム密
封シール部1b、1bにより自立できるようになっている。
そして、図4(a)に示すように、一方のサイド密封シール部1a、又は両方のサイド密封シール部1aに、本発明における切込部3が形成されているものである。
また、例えば背密封シール部のある偏平状の包装体(パウチ)としては、図5(a)の正面図及び図5(b)のX−X側断面図に示すように、一枚の軟質包材1を折目1d、1dにて三つ折りに折り返して、その軟質包材1の両端部の同一面を互いに重ね合わせヒートシールして背密封シール部1eが形成され、該軟質包材1の下端部又は上端部をヒートシールして、ボトム密封シール部1b又はトップ密封シール部1cを形成した後、該ボトム密封シール部1b又はトップ密封シール部1cのうちのいずれか一方の未シール開口部から所定の内容物を充填した後、その未シール開口部をヒートシールしてボトム密封シール部1b又はトップ密封シール部1cが形成されているものである。
そして、図5(a)に示すように、背密封シール部1eに、本発明における切込部3が形成されているものである。
また、例えばガゼット状の包装体(パウチ)としては、図6(a)の正面図、及び図6(b)のY−Y側断面図、及び図6(c)のX−X側断面図に示すように、二枚重ねの軟質包材1、1(軟質フィルム)の左右両側端部のそれぞれ重ね合わせ内面に、折目5aにて二つ折りした各々二つ折り軟質包材5、5を介在させて、各々二つ折り軟質包材5、5の二つ折り内面が接着されないように、二枚重ね軟質包材1、1と二つ折り軟質包材5、5の左右両外端部の重ね合わせ面をヒートシールして、右サイド密封シール部1f、1fと、左サイド密封シール部1f、1fとが形成され、続いて二枚重ねの軟質包材1、1の下端部又は上端部をヒートシールして、ボトム密封シール部1b又はトップ密封シール部1cを形成した後、該ボトム密封シール部1b又はトップ密封シール部1cのうちのいずれか一方の未シール開口部から所定の内容物を充填した後、その未シール開口部をヒートシールしてボトム密封シール部1b又はトップ密封シール部1cが形成されているものである。
そして、図6(a)に示すように、右サイド密封シール部1f、1fと、左サイド密封シール部1f、1fのうち、いずれか1つの右サイド密封シール部1f、又は右サイド密封シール部1fと左サイド密封シール部1fの両方に、本発明における切込部3が形成されているものである。
本発明の易開封性軟質包装体Aの密封シール部に切込部3を刻切形成するための刻切刃の一実施の形態について、図7に基づいて以下に説明する。
図7(a)は、刻切刃Bの正面図であり、刻切刃Bは金属製の単位刻切刃11を複数枚組み合わせて重ね合わせ、連結固定することにより構成されていて、各々単位刻切刃11は、その下部先端部に刃先部12を備え、連結固定する各々単位刻切刃11の刃先部12の先端は、互いに一直線上に並ぶように揃えられている。
図7(b)は、その側面図であり、連結固定する各々単位刻切刃11の刃先部12の幅Sは同一に設定されていて、各々単位刻切刃11の刃先部12の刃先は直線状の刃先であるが、その刃先の形状は、例えば、図7(b)に示すように、1列乃至複数列の切り込みを行う1至複数の長さkの刃部12aと、切欠部12bとを備えていて凹凸状を呈している。
各々単位刻切刃11の刃先部12に備える刃部12aの長さS及び個数の設定、及び連
結固定する複数枚の単位刻切刃11の組み合わせ形態は、前述した図2、図3(a)〜(c)にて説明した直線状切込線2の配列形態に対応して設定して組み合わせ、重ね合わせて連結固定されて、刻切刃B(切込刃)が完成する。
複数枚の単位刻切刃11の連結固定形態としては、ネジ止め固定方式、締圧固定方式(クランプ方式)などがあるが、本発明においては特に限定されるものではない。
例えば、その連結固定形態の一例としては、図7(a)に示すように、複数枚(例えば11枚)の単位刻切刃11を重ね合わせ、その重ね合わせた刻切刃11群の両面にクランプ板21、22を重ね合わせた後、該クランプ板21、22に設けた孔設部21a、22a及び各々単位刻切刃11に設けた孔設部13内に、ボルト23(ボルトヘッド23a)を装填し、クランプ板22の外側に突出したボルト23先端側の雄ネジ部23bにナット24を螺着して、該ナット24を締め付け方向に回転し、クランプ板21とクランプ板22とにより、重ね合わせた刻切刃11群を締め付け固定するものである。
このように連結固定された刻切刃B(切込刃)は、製袋加工装置における切込加工手段(図示せず)に取り付けられ、図7(a)に示すように、切込加工手段によって刻切刃Bを矢印方向に昇降動作させて、刻切刃Bの刃先部12の刃部12aにより、包装体Aの切込部3を形成すべき密封シール部(例えば、サイド密封シール部1a)に切込部3を刻切形成することにより、前述した図2、図3(a)〜(c)にて説明した切込部3が加工形成される。なお、密封シール部に対する切込部3の刻切深さ(切込深さ)は、該密封シール部の表面から対向裏面までに亘って刻切されることが適当である。また、包装体Aの受台26としては、金属製又はラバー製の受台のいずれでもよいが、ラバー製の方が切り込み深さが適切に得られ、切り込まれた切込線パターンに刻切ムラの無い良好な切込部を形成することができる。
本発明の易開封性軟質包装体Aの密封シール部に切込部3を刻切形成するための刻切刃の他の実施の形態について、図8に基づいて以下に説明する。
図8(a)は、刻切刃Bの正面図であり、刻切刃Bは金属製の単位刻切刃11を複数枚組み合わせて重ね合わせ、連結固定することにより構成されていて、各々単位刻切刃11は、その下部先端部に刃先部12を備え、連結固定する各々単位刻切刃11の刃先部12は、その中央部にある刻切刃11の刃先部12先端を最先端として突出させ、その両側に隣接する各々単位刻切刃11の刃先部12は外側に順に徐々に引っ込むように、所定高さΔh1(例えばΔh1=0.1mm〜1.0mm程度)ずつずらして重ね合わせられていて、その中央部にある刻切刃11の刃先部12先端を最先端として、互いに両側の刃先部12先端は所定角度(鈍角)の傾斜線上に並ぶように揃えられている。
図8(b)は、その側面図であり、連結固定する各々単位刻切刃11の刃先部12の幅Sは同一に設定されていて、各々単位刻切刃11の刃先部12の刃先は、その刃先部12の刃先前後の高さΔh2(例えばΔh2=0.1mm〜1.0mm程度)からその刃先の中央部に向かって傾斜する傾斜線状の刃先であるが、その刃先の形状は、例えば、図8(b)に示すように、1列乃至複数列の切り込みを行う1至複数の長さkの刃部12aと、切欠部12bとを備えていて凹凸状を呈している。
また、例えば、図7(a)と同様にネジ止め固定方式、締圧固定方式の場合には、中央部にある刻切刃11の刃先部12先端を最先端として突出させ、その両側に隣接する各々単位刻切刃11の刃先部12は外側に順に徐々に引っ込むように重ね合わせて固定できるように、中央部にある刻切刃11に対して両側に隣接する各々単位刻切刃11に設ける孔設部13を互いにΔh1だけずれた位置に設けることにより設定することができる。
このように各々単位刻切刃11の刃先部12の刃先の形状を、中央部にある刻切刃11の刃先部12先端を最先端として、互いに両側の刃先部12先端をΔh1だけずらして、所定角度(鈍角)の傾斜線上に並ぶように揃えて取り付け固定することにより、複数枚の単位刻切刃11の重ね合わせによる刃先部12の配列による面的な刻切圧が、単一枚の単位刻切刃11の配列による線的な刻切圧になり、少ない圧力によって直線状切込線2を良好に精度よく刻切することが可能となり、また、各単位刻切刃11の刃先部12の耐久性を向上させることができる。
また、各々単位刻切刃11の刃先部12の刃先を、その刃先部12の刃先前後の高さΔh2からその刃先の中央部に向かって傾斜する傾斜線状の刃先とすることにより、各々単位刻切刃11の刃先部12の線的な刻切圧が、点的な刻切圧になり、少ない圧力によって直線状切込線2を良好に精度よく刻切することが可能となり、また、各単位刻切刃11の刃先部12の耐久性を向上させることができる。
1…軟質フィルム(軟質包材)
1a…サイド密封シール部
1b…ボトム密封シール部
1c…トップ密封シール部
2…直線状切込線
3…切込部
11…単位刻切刃
12…刃先部
12a…刃部
12b…切欠部
13…孔設部
21、22…クランプ板
23…ボルト
23…ボトルヘッド部
23b…雄ネジ部
24…ナット
25…ブラケット

Claims (5)

  1. 偏平形状又はガゼット形状の軟質フイルム製包装体の密封シール部の領域内に、該密封シール部の外端縁部から包装体内方の切り裂き開封方向に向かって平行な複数本の直線状切込線を互い違いに千鳥状又は市松模様状に刻切して構成する所定幅の切込部が設けられ、前記密封シール部の外端縁部には、その外端縁部のうちの最外端縁を含めて、前記直線状切込線が刻切されていることを特徴とする易開封性軟質包装体。
  2. 上記請求項1記載の易開封性軟質包装体において、所定幅の前記切込部が切り裂き開封方向に向かって先細り幅に設けられていることを特徴とする易開封性軟質包装体。
  3. 上記請求項1記載の易開封性軟質包装体において、所定幅の前記切込部が切り裂き開封方向に向かって同一幅に設けられていることを特徴とする易開封性軟質包装体。
  4. 上記請求項1に係る易開封性軟質包装体において、所定幅の前記切込部が切り裂き開封方向に向かって中太り幅且つ先細り幅に設けられていることを特徴とする易開封性軟質包装体。
  5. 請求項1乃至4のいずれか1項記載の易開封性軟質包装体において、前記各々直線状切込線の長さが0・1mm〜1.0mmであることを特徴とする易開封性軟質包装体。
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