JP2011114298A - 電気回路収納筐体 - Google Patents

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Abstract

【課題】保守点検作業の効率向上を図る。
【解決手段】ケース位置決定機構部30は、ケース側板3aに設けられた支軸353に回動自在に支持されたロックレバー35と筐体側板2aに設けられたガイド板22とを含んで構成され、ガイド板22には奥側に細長く入り込んだ開口部221が、ロックレバー35の一方の端部にはロックレバー作用部352なる突起部が形成されている。ロックレバー作用部352は、電気回路実装ケース3の挿抜とともに開口部221に係合されて前後に移動する。開口部221には、離脱位置設定部223および点検位置設定部224なる凹部が形成されており、電気回路実装ケース3が抜き出されるとき、ロックレバー作用部352はこれらの凹部に係止される。ロックレバー35の他の端部は、フロントパネル32のスリット孔321の外側へ突出し、そのスリット孔321内での位置は、電気回路実装ケース3の装着位置に対応している。
【選択図】図2

Description

本発明は、電気回路関連部品が実装された電気回路実装ケースを挿抜可能に収納した電気回路収納筐体に関する。
通常、箱体が挿抜可能に収納された筐体には、操作者が箱体を筐体から引き抜いてしまわないように、操作者に注意を促す引き抜き防止装置が設けられている。例えば、特許文献1には、筐体側に設けられ、箱体の引き抜きを規制する規制手段と、箱体側に設けられ、前記規制手段による規制を解除する規制解除手段と、を備えた引き抜き防止装置の例が開示されている。
図7は、特許文献1などの従来技術に基づく引き抜き防止装置の概略構成と、その動作原理の例を示した図である。図7(a)の上面図、および、図7(b)の側面図に示されているように、引き抜き防止装置50は、箱体6の挿抜方向と平行な箱体6の側面と、その側面に対向する筐体5の側面との間の間隙に設けられ、筐体5側に取り付けられたロックレバー51と、箱体6側に取り付けられたロック解除レバー61と、を含んで構成される。
ロックレバー51は、筐体5の側面に設けられた支軸52に回動自在に取り付けられ、その端部が筐体5の前面側に延出している。そして、この端部を含むロックレバー51の延出部は、図示しないばね部材によって常時上方へ付勢され、筐体5の側面に設けられたストッパ53に当接して、その上方への回動が規制されている。また、ロックレバー51の延出した端部の上部には、筐体5の前面側に向かって下降する傾斜面部511と、その傾斜面部511の筐体5の後面側には、傾斜面部511の上部から略垂直に凹んだ鉤部512と、が設けられている。
一方、ロック解除レバー61は、箱体6の側面に設けられた支軸62に回動自在に取り付けられるとともに、通常時には、略水平に保持される。また、箱体6の側面には、ロック解除レバー61の延出部の下方への回動を規制するためのストッパ63が設けられている。
操作者が箱体6を筐体5に挿入すると、箱体6の側面部の所定の位置に突出して取り付けられたピン64がロックレバー51の傾斜面部511に当接し、ロックレバー51は押圧され、下方へ押し下げられる。さらに、箱体6が奥へ挿入されるに伴い、ピン64は、ロックレバー51の鉤部512の後方部に到り、箱体6は、筐体5内の所定の位置に装填された状態で停止する。
次に、操作者が箱体6を筐体5から引き出す場合には、箱体6のピン64がロックレバー51の鉤部512に係止されて、箱体6の抜き出し動作は停止を余儀なくされる。このとき、ロック解除レバー61の後面側先端部を、ロックレバー51の傾斜面部511の上部に当接するように構成しておく(図7(b)参照)。そうすると、操作者がロック解除レバー61の前方側先端部を上部に持ち上げると、ロックレバー51の傾斜面部511は、ロック解除レバー61の後面側先端部によって下方に押圧される。その結果、ロックレバー51の鉤部512は、ピン64の係止から解放され(図7(c)参照)、箱体6は筐体5から引き抜かれる。
以上のような引き抜き防止装置50によれば、箱体6が筐体5から引き抜かれるときには、箱体6の引き抜き動作は、箱体6が引き抜かれる前に、いったん、停止させられる。従って、操作者が箱体6を誤って引き抜いて、筐体5から落下させ、箱体6やその中に収納されている物品を破損または散乱させるような事故を防止することができる。
特開平11−213215号公報
ところで、工場などのプラントにおいては、電力変換装置や各種制御装置などの電気回路関連部品が実装された電気回路実装ケース(箱体)は、ラックなどの筐体に多段に収納されることが多い。そして、その電気回路実装ケースに実装された電気回路に対しては、しばしば、定期的な保守点検などが行われる。その場合、その保守点検の作業効率を向上させることが必要となる。
電気回路実装ケースに実装された電気回路の保守点検作業の効率向上を図ろうとする場合、その電気回路実装ケースを筐体から抜き出して停止させる位置は、例えば、点検対象の電気回路部品の実装位置を見つける上で、いつも同じ位置で、かつ、適切な位置になることが望ましい。
特許文献1などに開示された箱体および筐体では、箱体の位置を筐体からの引き抜き防止位置に揃えることはできるものの、その位置が保守点検作業にとって適切な位置であるとは限らない。また、操作者にとってみれば、箱体(電気回路実装ケース)を抜き出し、停止させる適切な位置がどこであるか分からなかった。
従って、保守点検者は、電気回路実装ケースをその筐体から抜き出すとき、保守点検作業にとって適切な位置で停止させることも、確認することもできなかった。そのため、保守点検作業の標準化など、保守点検作業の効率向上を図ることができなかった。
そこで、本発明は、保守点検作業の効率向上を図ることが可能な電気回路収納筐体を提供することにある。
本発明の電気回路収納筐体は、電気回路が実装された電気回路実装ケースと、少なくとも1つの開放側面を有し、電気回路実装ケースをその開放側面に略垂直な方向に挿抜可能に収納して支持する支持筐体と、を含んで構成される。その電気回路実装ケースは、開放側面に対応する側面に設けられたフロントパネルと、そのフロントパネルに隣接する側面に設けられたケース側板と、前記ケース側板の外側に略垂直に取り付けられた支軸に回動自在に設けられたロックレバーと、を備え、また、支持筐体は、ケース側板の外側に略平行に設けられた筐体側板と、その筐体側板の内側に取り付けられ、開放側面側から奥側に細長く入り込んだ形状の開口部を有するガイド板と、を備え、ロックレバーの一方の端部にケース側板の外側方向へ突起するように設けられた突起部は、電気回路実装ケースの挿抜とともに、ガイド板に形成された開口部に係合されて前後に移動し、ロックレバーの他方の端部は、フロントパネルに設けられたスリット孔を突き抜けて、フロントパネルの外側へ突出し、電気回路実装ケースの挿抜とともに、スリット孔の中を上下に移動すること、ことを特徴とする。
さらに、開口部の形状として、開口部の入口近傍に第1の凹部を形成し、その第1の凹部と最奥部との間に第2の凹部を形成しておけば、電気回路実装ケースが筐体から抜き出されるとき、ロックレバーに設けられた突起部が、そのそれぞれの凹部に係止されて、電気回路実装ケースが抜き出される動作が停止する。従って、本発明では、第1の凹部を電気回路実装ケースの離脱位置を操作者に知らせる離脱位置設定部として利用し、第2の開口部を保守点検にとって適切な抜き出し位置を設定するための点検位置設定部として利用することができる。
また、ガイド板に設けられた開口部の形状を、そのガイド板が筐体側板に取り付けられたとき、第1の凹部の位置よりも第2の凹部の位置のほうが高く、第2の凹部の位置よりも開口部の最奥部の位置のほうが高くなるように形成する。その場合には、突起部が設けられたロックレバーの端部が開口部に沿って前後に移動するとともに、ロックレバーの他方の端部は、フロントパネルに設けられたスリット孔の中を上下する。従って、操作者は、スリット孔の中を上下するロックレバーの端部の位置によって、突起部が設けられたロックレバーの端部の位置、つまり、電気回路実装ケースが挿抜されている位置を知ることができる。
本発明によれば、保守点検作業の効率向上を図ることが可能な電気回路収納筐体が提供される。
本実施形態に係る電気回路収納筐体の概略構造の例を示した斜視図。 本実施形態に係る電気回路収納筐体で用いられているケース位置設定機構部の概略構成の例を示した図。 電気回路実装ケースが運転位置に装着された状態における(a)電気回路実装ケースとガイド板との相対位置関係を示した図、(b)スリット孔内でのロックレバー操作部の位置を示した図。 電気回路実装ケースが点検位置に装着された状態における(a)電気回路実装ケースとガイド板との相対位置関係を示した図、(b)スリット孔内でのロックレバー操作部の位置を示した図。 電気回路実装ケースが点検位置を脱した状態における(a)電気回路実装ケースとガイド板との相対位置関係を示した図、(b)スリット孔内でのロックレバー操作部の位置を示した図。 電気回路実装ケースが離脱位置に装着された状態における(a)電気回路実装ケースとガイド板との相対位置関係を示した図、(b)スリット孔内でのロックレバー操作部の位置を示した図。 従来技術に基づく引き抜き防止装置の概略構成と、その動作原理の例を示した図。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本実施形態に係る電気回路収納筐体の概略構造の例を示した斜視図である。図1に示すように、本発明の実施形態に係る電気回路収納筐体1は、支持筐体2に電気回路実装ケース3が多段に収納されて構成される。
ここで、支持筐体2の1つの側面は開放面(開放側面10)となっており、その開放側面10に隣接する2つの側面には筐体側板2aが設けられ、開放側面10の対向面には筐体背板(2b:図2参照)が設けられ、また、支持筐体2の上面および下面にはそれぞれ天板2cおよび底板2dが設けられている。そして、2つの筐体側板2aの内側の互いに対向する位置には、水平方向に配置された筐体側スライドレール21が、上下方向に互いに等間隔に複数個取り付けられている。
なお、筐体側板2a、筐体背板2b、天板2cおよび底板2dには、適宜、通風口が設けられていてもよく、さらに、その通風口には、冷却用のファンや空気正常用のフィルタなどが付属していてもよい。
一方、電気回路実装ケース3の1つの側面には、フロントパネル32が設けられ、フロントパネル32には、操作者が電気回路実装ケース3を持ち上げたり、押したり、引っ張ったりするための取っ手33が設けられている。また、電気回路実装ケース3のフロントパネル32に隣接する2つのケース側板3aの外側には、それぞれケース側スライドレール31が取り付けられている。
ケース側スライドレール31は、電気回路実装ケース3が支持筐体2内部に収納されたとき、筐体側スライドレール21の上側に係合する。つまり、電気回路実装ケース3は、筐体側スライドレール21にスライド自在に支持されることになり、支持筐体2の開放側面10から自在に挿抜することが可能になる。
なお、図示を省略しているが、電気回路実装ケース3の内部には、電力変換回路や各種制御回路などを構成する素子、基板、配線材、スイッチ、端子、放熱材などが実装されているものとする。
図2は、本実施形態に係る電気回路収納筐体1で用いられているケース位置設定機構部の概略構成の例を示した図であり、(a)は、支持筐体2および電気回路実装ケース3を含めたケース位置設定機構部の上面図、(b)は、1段分の電気回路実装ケース3の正面図、(c)は、1段分の電気回路実装ケース3およびケース位置設定機構部の側面図である。
図2(a)に示すように、ケース位置設定機構部30は、ケース側板3aとそのケース側板3aに対向する筐体側板2aとの間隙に設けられ、ケース側板3aに取り付けられた支軸353に回動自在に支持されたロックレバー35と、筐体側板2aにわずかな間隙を保って平行に取り付けられたガイド板22と、を含んで構成される。
ここで、筐体側板2aのガイド板22のすぐ下方には、筐体側スライドレール21が取り付けられ、また、ケース側板3aのロックレバー35の下方には、ケース側スライドレール31が取り付けられている。このとき、ケース側スライドレール31の下面は、筐体側スライドレール21の上面に係合している。従って、電気回路実装ケース3は、ケース側スライドレール31に支持されるとともに、ケース側スライドレール31方向に自在にスライドすることができる。
図2(a)または(b)に示すように、支軸353がケース側板3aの外側に略垂直に取り付けられ、平板棒状のロックレバー35が支軸353に回動自在に支持されている。このとき、ロックレバー35の一方の端部(フロントパネル32と反対側の端部)には、ロックレバー35が回動する平面に略垂直で、ガイド板22側に突起した突起部が設けられている。本明細書では、この突起部をロックレバー作用部352と呼ぶ。また、ロックレバー35の他方の端部(フロントパネル32側の端部)は、フロントパネル32に設けられた上下に細長いスリット孔321を突き抜けて、フロントパネル32の外側に突出している。ここで、ロックレバー35のフロントパネル32の外側に突出している端部を、本明細書ではロックレバー操作部351と呼ぶ。
なお、ロックレバー操作部351およびロックレバー作用部352の名称は、操作者がロックレバー操作部351を上げ下げする操作により、ロックレバー35のロックレバー作用部352が下げ上げされることに由来している。
ここで、支軸353からロックレバー作用部352までの長さは、支軸353からロックレバー操作部351までの長さよりも長いものとする。従って、ロックレバー35は、ロックレバー操作部351側よりもロックレバー作用部352側のほうが重くなるので、ロックレバー作用部352は、自重により、常に、下向きの力を受ける。
図2(c)に示すように、筐体側板2aに取り付けられたガイド板22には、フロントパネル32側に大きく開口し、奥に細長く入り込んだスリット形状の開口部221が設けられている。電気回路実装ケース3が支持筐体2に挿入されるときには、ロックレバー作用部352は、この開口部221に係合され、ガイドされて、開口部221の入口から奥へと進入する。また、電気回路実装ケース3が支持筐体2に抜き出されるときには、ロックレバー作用部352は、開口部221に係合され、ガイドされて、奥から入口へと移動する。つまり、ガイド板22に奥に細長く入り込んだスリット形状の開口部221は、ロックレバー作用部352の通路として機能する。
ところで、開口部221の入口から奥へ向かう途中には、入口側よりも奥側のほうが高くなった階段部222が形成されている。ここで、階段部222の形状が入口側から見て滑らかに上昇する形状である場合には、ロックレバー作用部352は、電気回路実装ケース3が押し込まれる力だけでも、その階段部222を滑らかに越えて開口部221の奥へと到ることができる。
一方、階段部222の形状が垂直に近い場合(図2(c)などに図示する場合)には、電気回路実装ケース3が挿入されるとき、ロックレバー作用部352は、階段部222でいったん係止されるが、そのときには、操作者が電気回路実装ケース3を押し込みつつ、フロントパネル32から突出しているロックレバー操作部351を下方に押し下げれば、ロックレバー作用部352は、上に持ち上げられるので、階段部222を乗り越えることができる。
さらに、ガイド板22に形成された開口部221の入口近傍には、入口側が略垂直形状で奥側が滑らかな形状を有する凹部(第1の凹部)が設けられている。本明細書では、この第1の凹部を離脱位置設定部223と呼ぶ。また、階段部222の上段側のすぐ近傍にも、入口側が略垂直形状で奥側が滑らかな形状を有する凹部(第2の凹部)が設けられている。本明細書では、この第2の凹部を点検位置設定部224と呼ぶ。
電気回路実装ケース3が支持筐体2から抜き出されるときには、ロックレバー作用部352は、入口側へ向かう力とともに、自重による下方へ向かう力を受けながら奥側から入口側へと移動する。そのため、ロックレバー作用部352は、点検位置設定部224および離脱位置設定部223では、その凹部へ落ち込み、その凹部の入口側の略垂直形状の壁を乗り越えることができない。従って、操作者が電気回路実装ケース3を支持筐体2から抜き出すときには、電気回路実装ケース3は、点検位置設定部224および離脱位置設定部223のそれぞれの位置でいったん係止させられる。
その係止を解除するには、操作者が電気回路実装ケース3を抜き出しつつ、ロックレバー操作部351を下方に押し下げればよい。そうすれば、ロックレバー作用部352は、上に持ち上げられるので、点検位置設定部224および離脱位置設定部223のそれぞれにおける入口側の略垂直形状の壁を乗り越えることができる。
次に、図3〜図6を参照して、電気回路実装ケース3が支持筐体2から抜き出される動作について、さらに詳しく説明する。
図3は、電気回路実装ケース3が運転位置に装着された状態における(a)電気回路実装ケース3とガイド板22との相対位置関係を示した図、(b)スリット孔321内でのロックレバー操作部351の位置を示した図である。ここで、運転位置とは、電気回路実装ケース3が支持筐体2の最奥に挿入された場合の位置をいい、このとき、電気回路実装ケース3に実装された電気回路には、電源が供給され、その電気回路の運転が行われる。図3(a)は、実質的には、図2(c)と同じ図である。
ただし、図3(a)では、電気回路実装ケース3の支持筐体2への挿入状況を示すために、支持筐体2の開放側面10の位置が筐体操作面1aとして示され、さらに、支持筐体2の筐体背板2bの位置が、筐体背面1bとして示されている。また、図3(b)において、破線で囲った部分は、先に、図2(b)において、フロントパネル32の右上部分の破線で囲った部分を拡大したものである。なお、これらのただし書きは、以下の図4〜図6において同じである。
図3(a)に示すように、電気回路実装ケース3が運転位置に装着されたとき、フロントパネル32の位置は、筐体操作面1aに一致する。このとき、ロックレバー作用部352は、開口部221の最奥部に位置する。開口部221の最奥部は、開口部221の中でも最も高い位置に設定されているので、ロックレバー作用部352は、最も高い位置に位置し、逆に、ロックレバー操作部351は、図3(b)に示すように、スリット孔321の中で最も低い位置に位置する。
図4は、電気回路実装ケース3が点検位置に装着された状態における(a)電気回路実装ケース3とガイド板22との相対位置関係を示した図、(b)スリット孔321内でのロックレバー操作部351の位置を示した図である。ここで、点検位置とは、電気回路実装ケース3の一部が筐体操作面1aから外側へ抜き出されて、電気回路実装ケース3に実装された電気回路の保守点検作業が行われるのに適した位置をいう。
電気回路実装ケース3が筐体操作面1aの外側へと抜き出されると、ロックレバー作用部352は、最奥部から、その細長い開口部221に沿って、開口部221の入口側へ向かって移動する。そして、図4(a)に示すように、ロックレバー作用部352が点検位置設定部224に到達すると、ロックレバー作用部352は、自重によって点検位置設定部224の凹部に落ち込み、その凹部の入口側の略垂直形状の壁を乗り越えることができなくなる。従って、電気回路実装ケース3が抜き出される動作は、ロックレバー作用部352が点検位置設定部224に到達した位置で停止する。
このとき、ロックレバー作用部352は、開口部221の最奥部に位置したとき(図3(a)参照)よりも、低い位置へ移動している。従って、ロックレバー操作部351は、図4(b)に示すように、スリット孔321の中で、最低の位置から少し高い位置へ上昇する。
次に、操作者が、取っ手33を筐体操作面1aの外側方向(紙面の左方向)へ引きつつ、ロックレバー操作部351を下へ押し下げると、ロックレバー作用部352は、上方へ持ち上げられるので、点検位置設定部224の入口側の略垂直形状の壁を乗り越えることができ、ロックレバー作用部352は、点検位置設定部224の凹部に係止されている状態から脱することができる。
図5は、電気回路実装ケース3が点検位置を脱した状態における(a)電気回路実装ケース3とガイド板22との相対位置関係を示した図、(b)スリット孔321内でのロックレバー操作部351の位置を示した図である。
ロックレバー作用部352は、点検位置設定部224の入口側の略垂直形状の壁を乗り越えると、図5(a)に示すように、階段部222の下段側の位置へ移動する。その位置は、点検位置設定部224の凹部に落ち込んだ位置よりも、さらに低い位置にあるので、図5(b)に示すように、ロックレバー操作部351は、スリット孔321の中で、さらに高い位置へ上昇する。
図6は、電気回路実装ケース3が離脱位置に装着された状態における(a)電気回路実装ケース3とガイド板22との相対位置関係を示した図、(b)スリット孔321内でのロックレバー操作部351の位置を示した図である。ここで、離脱位置とは、電気回路実装ケース3の大部分が支持筐体2から抜き出されて、支持筐体2からの離脱が行われる位置であることを操作者に知らせる位置をいう。
電気回路実装ケース3が点検位置を脱し、さらに、抜き出されると、ロックレバー作用部352は、階段部222より下段側の細長い開口部221に沿って、開口部221の入口側へ向かって移動する。そして、図6(a)に示すように、ロックレバー作用部352が離脱位置設定部223に到達すると、ロックレバー作用部352は、自重によって離脱位置設定部223の凹部に落ち込み、その凹部の入口側の略垂直形状の壁を乗り越えることができなくなる。従って、電気回路実装ケース3が抜き出される動作は、ロックレバー作用部352が離脱位置設定部223に到達した位置で停止する。
この離脱位置設定部223の凹部は、ガイド板22に奥に細長く切り込まれて形成された開口部221のなかで、最も低い位置に設けられている。そのため、ロックレバー作用部352は、最も低い位置に位置することになり、その結果、ロックレバー操作部351は、図6(b)に示すように、スリット孔321の中で、最も高い位置に位置することになる。
この状態で、操作者が、取っ手33を筐体操作面1aの外側方向へ引きつつ、ロックレバー操作部351を下へ押し下げると、ロックレバー作用部352は、上方へ持ち上げられるので、離脱位置設定部223の入口側の略垂直形状の壁を乗り越えることができ、ロックレバー作用部352は、離脱位置設定部223の凹部に係止されている状態から脱する。その結果、電気回路実装ケース3は、支持筐体2から離脱する。
以上、本実施形態では、電気回路実装ケース3が運転位置から筐体操作面1aの外側方向へ抜き出されるとき、その抜き出し動作は、点検位置および離脱位置でいったん停止させられる。その場合、離脱位置は、電気回路実装ケース3の大部分が筐体操作面1aの外側へ抜き出された位置という物理的条件によって定められるが、点検位置は、離脱位置と運転位置との間であれば、どこにでも設定することができる。そして、その点検位置は、点検位置設定部224の位置をガイド板22の開口部221内のどこに形成するかによって決定される。
これは、電気回路実装ケース3に実装された電気回路の保守点検の作業内容が事前に分かっている場合には、電気回路実装ケース3が支持筐体2から抜き出されるときの点検位置を、その保守点検の作業内容に応じて適切な位置にあらかじめ定めることできることを意味する。すなわち、点検位置とは、前記したように、電気回路実装ケース3が抜き出されるとき、ロックレバー作用部352が点検位置設定部224に係止される位置であるので、電気回路収納筐体1の製造者は、その位置が保守点検の作業内容にとって適切な位置になるように、あらかじめ点検位置設定部224の位置を計算して、ガイド板22に開口部221の形状に作りこんでおけばよい。
以上のようにして点検位置が定められた場合には、保守点検者は、電気回路実装ケース3を所定の運転位置から抜き出すとき、その抜き出し動作が停止するまで抜き出しさえすれば、電気回路実装ケース3の抜き出し位置をあらかじめ定めた点検位置に合わせることができる。従って、保守点検者は、電気回路実装ケース3を保守点検作業に適切な位置まで容易に抜き出すことができ、その結果として、保守点検作業の効率を向上させることができる。
さらに、本実施形態では、フロントパネル32に設けられたスリット孔321からは、ロックレバー操作部351が突出しており、そのロックレバー操作部351のスリット孔321内における位置は、図3〜図6で示したように、電気回路実装ケース3の運転位置、点検位置および離脱位置を表すものとなっている。従って、保守点検者は、ロックレバー操作部351のスリット孔321内における位置によって、電気回路実装ケース3が装着されている位置を知ることができる。
つまり、保守点検者は、電気回路実装ケース3を所定の運転位置から抜き出したとき、その位置が点検位置であるか否かを容易に確認することができるので、電気回路実装ケース3の抜き出し位置を点検位置に合わせるとき、誤って他の位置に合わせることがなくなる。その結果、保守点検作業の効率が少なからず向上する。
なお、実施形態では、とくに図示はしていないが、電気回路実装ケース3の装着位置に応じて定まるロックレバー操作部351のスリット孔321内における位置を、スリット孔321のすぐ傍のフロントパネル32上に、運転位置、点検位置、離脱位置などの文字または記号で表示することによって、明示してもよい。そうすることにより、保守点検者は、さらに、容易に点検位置であることを確認することができる。
また、スリット孔321が取っ手33のすぐ近傍に設けられていることも保守点検者にとって好都合である。前記したように、保守点検者が電気回路実装ケース3を挿抜する場合、点検位置、離脱位置など所定の位置でその挿抜動作は停止させられるが、その停止状態は、保守点検者が、適宜、ロックレバー操作部351を押し下げたり、持ち上げたりすることによって解除される。従って、本実施形態では、スリット孔321が取っ手33のすぐ近傍に設けられていることで、その操作を容易に行うことができる。その結果、保守点検作業の効率が少なからず向上する。
以上のように、本実施形態によれば、電気回路実装ケース3を、あらかじめ定められた保守点検作業にとって適切な位置である点検位置まで誤りなく抜き出して停止させることができ、しかも、その位置が点検位置であることが明示される。加えて、定期的に繰り返し行う保守点検作業においては、同じ電気回路収納筐体1あるいは同じ機種の電気回路収納筐体1であれば、その中に収納されている電気回路実装ケース3をいつも同じ点検位置に抜き出して停止させることができるので、保守点検の作業手順の標準化が容易となり、この意味でも保守点検作業の効率を向上させることができる。
1 電気回路収納筐体
1a 筐体操作面
1b 筐体背面
2 支持筐体
2a 筐体側板
2b 筐体背板
2c 天板
2d 底板
3 電気回路実装ケース
3a ケース側板
10 開放側面
21 筐体側スライドレール
22 ガイド板
30 ケース位置設定機構部
31 ケース側スライドレール
32 フロントパネル
33 取っ手
35 ロックレバー
221 開口部
222 階段部
223 離脱位置設定部(第1の凹部)
224 点検位置設定部(第2の凹部)
321 スリット孔
351 ロックレバー操作部
352 ロックレバー作用部(突起部)
353 支軸

Claims (4)

  1. 電気回路が実装された電気回路実装ケースと、少なくとも1つの開放側面を有し、前記電気回路実装ケースを前記開放側面に略垂直な方向に挿抜可能に収納して支持する支持筐体と、を含んでなる電気回路収納筐体であって、
    前記電気回路実装ケースは、
    前記開放側面に対応する側面に設けられたフロントパネルと、
    前記フロントパネルに隣接する側面に設けられたケース側板と、
    前記ケース側板の外側に略垂直に取り付けられた支軸に回動自在に支持されたロックレバーと、
    を備え、
    前記支持筐体は、
    前記ケース側板の外側に、前記ケース側板に略平行に設けられた筐体側板と、
    前記筐体側板の内側に取り付けられ、前記開放側面側から奥側に細長く入り込んだ形状の開口部を有するガイド板と、
    を備え、
    前記ロックレバーの一方の端部に前記ケース側板の外側方向へ突起するように設けられた突起部は、前記電気回路実装ケースの挿抜とともに、前記ガイド板に形成された前記開口部に係合されて前後に移動し、
    前記ロックレバーの他方の端部は、前記フロントパネルに設けられたスリット孔を突き抜けて、前記フロントパネルの外側へ突出し、前記電気回路実装ケースの挿抜とともに、前記スリット孔の中を上下に移動すること、
    を特徴とする電気回路収納筐体。
  2. 前記ガイド板に形成された開口部には、前記開口部の入口近傍に第1の凹部が形成され、前記第1の凹部と前記開口部の最奥部との間に第2の凹部が形成され、
    前記電気回路実装ケースが前記筐体から抜き出されるとき、前記ロックレバーの端部に設けられた突起部が、前記第1の凹部および第2の凹部の位置で係止されること
    を特徴とする請求項1に記載の電気回路収納筐体。
  3. 前記ガイド板に形成された開口部において、前記第1の凹部の位置よりも前記第2の凹部の位置のほうが高く、前記第2の凹部の位置よりも前記開口部の最奥部の位置のほうが高いこと
    を特徴とする請求項2に記載の電気回路収納筐体。
  4. 前記ロックレバーの前記支軸から前記突起部が設けられた端部までの長さは、前記ロックレバーの前記支軸から他の端部までの長さよりも長いこと
    を特徴とする請求項2に記載の電気回路収納筐体。
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