JP2011114011A - 不揮発性記憶装置およびその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】金属配線上にダイオード等の選択素子を有し、選択素子と相変化メモリ等の記憶素子とを共に積層することにより、高性能化、高信頼化を実現し、製造コストを低減する半導体記憶装置とその製造方法を提供する。
【解決手段】第1、第2、第3ポリシリコン膜119,120,121によるダイオードDIODの上に、バッファ層122、相変化材料層123が形成され、層間膜127bより熱伝導率の高いダイオードDIODの一部分を加工せずに配線上に延在させて残すことにより、ダイオードDIODで発生する熱の散逸を大きくする。また、ダイオードDIODの一部をエッチストッパとして利用することで、積層化時のコンタクト開口を一括で行うことを可能とする。
【選択図】図2

Description

本発明は、不揮発性記憶装置およびその製造方法に関し、特に、金属化合物の結晶状態と非晶質状態との間の相変化により決まる抵抗値を不揮発に記憶する、電気的に書換え可能な相変化メモリを有する不揮発性記憶装置およびその製造方法に関するものである。
近年、次世代不揮発性半導体メモリとして、カルコゲナイド(chalcogenide)のような相変化材料を用いた相変化メモリ(Phase-change Random Access Memory:PRAM)が提案されている。この相変化メモリは、不揮発性でありながら、書き込み・読出しの動作がDRAM(Dynamic Random Access Memory)と同程度に高速であると予想され、かつセル面積がフラッシュメモリと同程度に縮小可能であることから、次世代不揮発性メモリとして最有力視されている。
相変化メモリに用いられる相変化材料は、すでにDVD(Digital Versatile Disc)等の光ディスク媒体で使用されているが、DVDの場合は、相変化材料がアモルファス状態と結晶状態で光の反射率が異なる特性を利用している。
一方、相変化メモリの場合は、相変化材料がアモルファス状態と結晶状態で電気抵抗が数桁違う特性を利用し、メモリ素子として動作させるものである。相変化メモリの基本的なメモリセルの構造は、記憶素子(相変化材料)と選択素子とを組み合わせた構造である。相変化メモリは、選択素子から電流を加えることで記憶素子に発生するジュール熱により記憶素子を結晶状態、若しくは非晶質状態にすることで情報を記憶・保持する。相変化メモリのスイッチング、すなわち相変化材料のアモルファス状態から結晶状態への相変化およびその逆の変化は、相変化材料にパルス電圧を印加した際に発生するジュール熱を利用している。すなわち、アモルファス状態から結晶状態への相変化では、結晶化温度以上、融点以下となる電圧を印加し、結晶状態からアモルファス状態への相変化では、融点以上となる短パルスの電圧を加えて急冷する。
一般に記憶素子の抵抗値は相変化により2桁から3桁変化する。このため、相変化メモリは、結晶か非晶質かによって読み出し信号が大きく異なり、センス動作が容易である。
この電気的情報記憶に関わる相変化メモリについての公知文献としては、例えば、特開2003−100085号公報(特許文献1)がある。特許文献1には、記憶セルに情報を記録する前に、前記記憶セルの記録状態を読みとることで、記憶装置として確実かつ容易に動作する相変化メモリを提供する技術が開示されている。
また、特開2003−303941号公報(特許文献2)には、ビットラインおよびワードラインを規定する2つのアレイ関連マスクのみを必要とする、自己整列したメモリセルをビットラインとワードラインとの交差点に垂直に配置形成するクロスポイント型とすることで、メモリセルの微細化を実現する技術が開示されている。クロスポイント型のメモリセル構造を有する相変化メモリは、低コストで製造することが可能である。
また、特開2008−118022号公報(特許文献3)には、クロスポイント型で自己整合的に選択素子および相変化メモリを形成するのではなく、ワードラインとビットラインの交差点に形成したコンタクトホール内に膜を積層することでPN接合ダイオードおよび相変化メモリを形成する技術が開示されている。
特開2003−100085号公報 特開2003−303941号公報 特開2008−118022号公報
前述したように、相変化メモリの書換えは、ダイオードから相変化材料へ電流を流すことで行われるため、ダイオードの駆動電流は相変化材料の書換え電流よりも大きくなければならない。ダイオードの駆動電流を確保するためには、上部電極とダイオード間の接触抵抗、およびダイオードと下部電極間の接触抵抗が十分に低い必要があり、その製造プロセスは、ダイオードと上下電極との各接触面積が最大となるように自己整合性をもつプロセスでなければならない。しかし、従来の自己整合プロセスではダイオードが絶縁膜で完全に分離されるため、書換え時にダイオードで発生する熱は絶縁膜(層間膜)あるいは下部電極配線あるいは相変化材料に散逸するしかない。ダイオードが高温になった場合、ダイオード内の不純物プロファイルが崩れてしまい、適切な読み出しを行うのに必要なオフ電流が維持できないことや、さらには、ダイオード自体が熱的に破壊されてしまうことが相変化メモリの信頼性上の問題となる。
また、積層化することで低コスト化を図っている相変化メモリは、各層と周辺回路とを電気的に接続しなければならないが、層毎にコンタクトを形成した場合、マスクやコンタクト形成工程は積層数に応じて増加してしまう問題がある。さらなる低コスト化を実現するには各層に対して一括でコンタクト形成することが望ましいが、加工深さが層毎に異なるため困難である。
上記の課題は、クロスポイント型の相変化メモリだけでなく、ダイオードを選択素子とし、電流による情報の書換えを行う積層型の不揮発メモリに共通する課題である。
また、特許文献3に開示されている技術では、コンタクトホール内に膜を積層してダイオードおよび相変化メモリを形成しているが、コンタクトホール内に膜を積層する事は困難であり、マスクの枚数が非常に多くなるため、積層化の利点が損なわれる問題がある。また、フォトリソグラフィの合わせズレが発生しやすいため、このズレを考慮して大きさに余裕のあるメモリセルを設計する必要があり、メモリセルが大きくなってしまう問題がある。
本発明の第1の目的は、ダイオードで発生した熱の放熱性を向上させた相変化メモリを提供することにある。
また、本発明の第2の目的は、各層に対して一括でコンタクト形成を行うために、ダイオードの一部をエッチングストッパとして用いることが可能な相変化メモリを提供することにある。
本発明の前記ならびにその他の目的と新規な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかになるであろう。
本願において開示される発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、次のとおりである。
本願の一発明による不揮発性記憶装置は、半導体基板の主面の第1方向に沿って延びる複数の第1金属配線と、前記第1方向と直交する第2方向に沿って延びる複数の第2金属配線と、前記複数の第1金属配線と前記複数の第2金属配線との各交点のそれぞれに、電流で駆動する第1記憶素子および第1選択素子を含む第1メモリセルを有する不揮発性記憶装置である。
前記各第1メモリセルは、前記半導体基板上に形成された前記第1金属配線と、前記第1金属配線上に形成された前記第1選択素子と、前記第1選択素子上に形成された前記第1記憶素子と、前記第1記憶素子上に形成された前記第2金属配線とを有する。
本願の一発明による不揮発性記憶装置は、前記第1メモリセルにおいて、前記第1選択素子の一部を構成する第1半導体層は他の前記第1選択素子との間で共有されており、同一の前記第1金属配線上に連続的に形成されているものである。
本願において開示される発明のうち、代表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば以下のとおりである。
相変化メモリにおいて、ダイオードで発生した熱の放熱性を向上させることができる。また、相変化メモリの各層に対するコンタクトを一括で形成し、製造コストを削減することができる。
本発明の実施の形態1である不揮発性記憶装置のメモリマトリクスの要部平面図である。 図1のA−A線におけるメモリマトリクスの断面図である。 図1のB−B線におけるメモリマトリクスの断面図である。 比較例である不揮発性記憶装置のメモリマトリクスの要部断面図である。 本発明の実施の形態1である不揮発性記憶装置の製造方法を説明する要部平面図である。 図5のB−B線における製造工程中の不揮発性記憶装置の要部断面図である。 図6に続く不揮発性記憶装置の製造方法を説明する要部断面図である。 図7に続く不揮発性記憶装置の製造方法を説明する要部平面図である。 図8のB−B線における製造工程中の不揮発性記憶装置の断面図である。 図8のA−A線における製造工程中の不揮発性記憶装置の断面図である。 図10に続く不揮発性記憶装置の製造方法を説明する断面図である。 図11に続く不揮発性記憶装置の製造方法を説明する断面図である。 図11に続く不揮発性記憶装置の製造方法を説明する断面図である。 本発明の実施の形態1である不揮発性記憶装置のメモリマトリクスの回路図である。 不揮発性記憶装置の要部断面図である。 不揮発性記憶装置の要部断面図である。 本発明の実施の形態2である不揮発性記憶装置の要部断面図である。 本発明の実施の形態2である不揮発性記憶装置の製造方法を説明する要部断面図である。 図18に続く不揮発性記憶装置の製造方法を説明する要部断面図である。 図19に続く不揮発性記憶装置の製造方法を説明する要部断面図である。 本発明の実施の形態2である不揮発性記憶装置の要部平面図である。 本発明の実施の形態2である不揮発性記憶装置の要部平面図である。 本発明の実施の形態2である不揮発性記憶装置の要部平面図である。 本発明の実施の形態3である不揮発性記憶装置のメモリマトリクスの要部断面図である。 本発明の実施の形態3である不揮発性記憶装置のメモリマトリクスの要部断面図である。 本発明の実施の形態3である不揮発性記憶装置の製造方法を説明する要部断面図である。 図26に続く不揮発性記憶装置の製造方法を説明する要部断面図である。 図27に続く不揮発性記憶装置の製造方法を説明する要部断面図である。 本発明の実施の形態3である不揮発性記憶装置の要部断面図である。 本発明の実施の形態3である不揮発性記憶装置の要部断面図である。
以下の実施の形態においては便宜上その必要があるときは、複数のセクションまたは実施の形態に分割して説明するが、特に明示した場合を除き、それらはお互いに無関係なものではなく、一方は他方の一部または全部の変形例、詳細、補足説明等の関係にある。
また、以下の実施の形態において、要素の数等(個数、数値、量、範囲等を含む)に言及する場合、特に明示した場合および原理的に明らかに特定の数に限定される場合等を除き、その特定の数に限定されるものではなく、特定の数以上でも以下でも良い。
さらに、以下の実施の形態において、その構成要素(要素ステップ等も含む)は、特に明示した場合および原理的に明らかに必須であると考えられる場合等を除き、必ずしも必須のものではないことはいうまでもない。また、実施の形態等において構成要素等について、「Aからなる」、「Aよりなる」というときは、特にその要素のみである旨明示した場合等を除き、それ以外の要素を排除するものでないことはいうまでもない。
同様に、以下の実施の形態において、構成要素等の形状、位置関係等に言及するときは、特に明示した場合および原理的に明らかにそうでないと考えられる場合等を除き、実質的にその形状等に近似または類似するもの等を含むものとする。このことは、上記数値および範囲についても同様である。
また、材料等について言及するときは、特にそうでない旨明記したとき、または、原理的または状況的にそうでないときを除き、特定した材料は主要な材料であって、副次的要素、添加物、付加要素等を排除するものではない。例えば、シリコン部材は特に明示した場合等を除き、純粋なシリコンの場合だけでなく、添加不純物、シリコンを主要な要素とする2元、3元等の合金(例えばSiGe)等を含むものとする。
また、以下の実施の形態を説明するための全図において同一機能を有するものは原則として同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。
また、以下の実施の形態で用いる図面においては、平面図であっても図面を見易くするために部分的にハッチングを付す場合がある。
(実施の形態1)
本実施の形態のメモリマトリクスであって、選択素子としてダイオードを有し、記憶素子として相変化メモリを有する不揮発性記憶装置を図1〜図3に示す。
図1は本実施の形態のメモリマトリクスの要部を平面構造で示すものであり、図2および図3は、それぞれ図1におけるA−A線およびB−B線における断面図である。
図1では、メモリマトリクスの構造をわかりやすくするために、第3金属配線125および第1ポリシリコン膜119および周辺回路を含む半導体基板101のみを示している。第1金属配線109は第1ポリシリコン膜119と平面構造において同じ形状のパタンのため図示していない。図1に示すように、第3金属配線125はストライプ状に形成されており、第1ポリシリコン膜119は第3金属配線125と垂直に交差する方向にストライプ状に形成されている。
図2に示すメモリマトリクスは、周辺回路を含む半導体基板101を有し、半導体基板101上には図2の断面および半導体基板101の主面に対して平行に延在する第1金属配線109が形成されている。図2には示していないが、第1金属配線109は半導体基板101上にストライプ状に複数本形成されている。
第1金属配線109上には、第1金属配線109と同様に、第1ポリシリコン膜119が図2の断面である図1のA−A線および半導体基板101の主面に対して平行にストライプ状に複数本延在して形成されている。第1ポリシリコン膜119上には第2ポリシリコン膜120が第1金属配線109の延在方向に断続的に形成され、第2ポリシリコン膜120上には第3ポリシリコン膜121が形成されている。この第1ポリシリコン膜119、第2ポリシリコン膜120および第3ポリシリコン膜121の3層は、不揮発性記憶装置の選択素子であるダイオードDIODを構成している。第3ポリシリコン膜121上にはバッファ層122が形成され、バッファ層122上には記憶素子である相変化材料層123が形成されている。相変化材料層123上には第2金属配線124が形成され、第2金属配線124上には第3金属配線125が形成されている。第3金属配線125は、第1金属配線109の延在する方向と垂直に交差する方向であって、半導体基板101の主面に対して平行な方向にストライプ状に複数本延在している。
また、図3に示すように、層間膜127bおよび層間膜127aは層間膜127を構成し、層間膜127は半導体基板101上に形成され、第1金属配線109、DIOD、バッファ層122、相変化材料層123、第2金属配線124および第3金属配線125の形成されていない領域に充填されており、その上面高さは第3金属配線125の上面よりも高く形成されている。層間膜127aは、半導体基板101上であって第3金属配線125の延在する方向に隣り合う第1金属配線109、DIOD、バッファ層122、相変化材料層123および第2金属配線124同士の間に形成されており、その高さは第2金属配線124の高さと同一となっている。また、層間膜127bは、図2および図3に示すように、第1金属配線109、DIOD、バッファ層122、相変化材料層123、第2金属配線124、第3金属配線125および層間膜127aの形成されていない領域に形成されており、その上面高さは第3金属配線125の上面よりも高く形成されている。
本実施の形態のメモリマトリクスは、複数の第1金属配線109および複数の第3金属配線125の各交点に形成された複数のメモリセルからなる。メモリセルは柱状の形状を有し、本実施の形態では、第1ポリシリコン膜119、第2ポリシリコン膜120、第3ポリシリコン膜121、バッファ層122、相変化材料層123および第2金属配線124により構成されている。このように、記憶素子である相変化材料層123および選択素子であるダイオードDIODを含むメモリセルは、複数本の第1金属配線109と第3金属配線125のそれぞれの平面構造における交点にマトリクス状に形成されている。本実施の形態の不揮発性記憶装置において、ダイオードDIODを構成する第1ポリシリコン膜119は、第1金属配線109の延在方向に並ぶ他のダイオードDIODとの間で共有されており、同一第1金属配線109上に形成されたダイオードDIOD間で素子分離されておらず、連続的に形成されている。
本実施の形態の相変化メモリは、選択素子から電流を加えることで相変化材料層123に発生するジュール熱により相変化材料層123を結晶状態、若しくは非晶質状態にすることで情報を記憶・保持する。
図2において、電子の移動する経路は、例えば第3金属配線125から第2金属配線124,相変化材料層123,バッファ層122,ダイオードDIODを構成する第3ポリシリコン膜121,第2ポリシリコン膜120の順に移動し、電気的には第1ポリシリコン膜119と第1金属配線109とで並列に移動する。また、電流の流れる経路は、例えば電気的には第1ポリシリコン膜119と第1金属配線109とで並列に流れ、第1金属配線109から、第1ポリシリコン膜119,第2ポリシリコン膜120,第3ポリシリコン膜121,バッファ層122,相変化材料層123,第2金属配線124,第3金属配線125の順に流れる。
これらの系において、ジュール熱は主に相変化材料層123とダイオードDIODで発生し、その熱は周囲の材料に拡散する。図2および図3において、相変化材料層123で発生する熱は相変化材料層123の周囲に存在する第2金属配線124、バッファ層122および層間膜127bおよび層間膜127aに拡散する。また、ダイオードDIODで発生する熱はバッファ層122、層間膜127b、層間膜127a、第1ポリシリコン膜119および第1金属配線109に拡散する。
ここで、比較例として、選択素子としてダイオードを有し、記憶素子として相変メモリを有する不揮発性記憶装置のメモリマトリクスの断面構造を図4に示す。図4に示すメモリマトリクスは、周辺回路を含む半導体基板101を有し、半導体基板101上には図4の断面および半導体基板101の主面に対して平行に延在する第1金属配線109が形成されている。第1金属配線109上には第1ポリシリコン膜319が第1金属配線109の延在方向に断続的に形成され、第1ポリシリコン膜319上には第2ポリシリコン膜120および第3ポリシリコン膜121が、半導体基板101側から順に形成されている。この第1ポリシリコン膜319、第2ポリシリコン膜120および第3ポリシリコン膜121の3層は、選択素子であるダイオードCDIODを構成している。第3ポリシリコン膜121上にはバッファ層122が形成され、バッファ層122上には記憶素子である相変化材料層123が形成され、相変化材料層123上には第2金属配線124および第3金属配線125が半導体基板101側から順に形成されている。第3金属配線125は、第1金属配線109の延在する方向と垂直に交差する方向であって半導体基板101の主面に対して平行な向きに延在している。層間膜127cは半導体基板101上に形成され、第1金属配線109、ダイオードCDIOD、バッファ層122、相変化材料層123、第2金属配線124および第3金属配線125の形成されていない領域に充填されており、その上面高さは第3金属配線125の上面よりも高く形成されている。
相変化メモリの書換え動作において、電流は例えば第3金属配線125から第2金属配線124、相変化材料層123、バッファ層122、ダイオードCDIOD、第1金属配線109の順に流れるとする。これらの系において、ジュール熱は主として抵抗の高い部分である、相変化材料層123およびダイオードCDIODで発生する。ダイオードCDIODで発生する熱は、主に第1金属配線109との界面で発生する。
相変化材料層123およびダイオードCDIODで発生する熱は周囲の材料に拡散する。例えば、相変化材料層123で発生する熱は相変化材料層123の周囲に存在する第2金属配線124、バッファ層122、層間膜127cに拡散し、ダイオードCDIODで発生する熱はバッファ層122、第1金属配線109、層間膜127cに拡散する。
ここで、比較例として図4に示したメモリマトリクスでは、図1〜図3に示した本実施の形態のメモリマトリクスと違い、第1ポリシリコン膜319は第1金属配線109の延在する方向において素子分離されており、第1ポリシリコン膜319同士の間は層間膜127cが充填されている。すなわち、図4に示すメモリマトリクスでは、第1ポリシリコン膜319は相変化材料層123およびダイオードCDIODを含むメモリセルの下部には形成されているが、隣り合うメモリセル同士の間の層間膜127cの下方において、第1金属配線109上には形成されていない。
図4に示すダイオードCDIODは、ダイオードCDIODで発生した熱が周囲の部材に散逸する際、隣り合うダイオードCDIOD間に形成された層間膜127cにも熱が伝わる。ここで、図4に示すダイオードCDIODはその側壁をすべて層間膜127cにより囲まれており、また、層間膜127cは熱伝導率が第1ポリシリコン膜319や第1金属配線109に比べて悪いため、発熱したダイオードCDIODに熱がこもりやすくなっている。このため、図4に示すダイオードCDIODは、ダイオードCDIOD自身が発する熱が周囲に散逸しにくいので高温になりやすく、高温に晒されたダイオードCDIODは熱により劣化しやすいため、相変化メモリの信頼性を悪化させる問題がある。
本実施の形態では、図2および図3に示すように、ダイオードDIODの一部である第1ポリシリコン膜119を加工せずに第1金属配線109上に延在させて形成している。第1ポリシリコン膜119は絶縁膜(層間膜127a、127b)より熱伝導率の高いシリコンで構成されているため、本実施の形態の相変化メモリでは図4に示す相変化メモリとは違い、ダイオードDIODで発生する熱が、第1ポリシリコン膜119を通じて第1金属配線109の延在方向に散逸しやすい構造となっている。これにより、ダイオードDIODに熱がこもることに起因してダイオードDIODが高温になることを防ぎ、また、高温に晒されることによるダイオードDIODの劣化を防ぐことができるため、相変化メモリの信頼性を向上させることができる。
次に、本実施の形態の相変化メモリの製造方法を図5〜図13を用いて説明する。
まず、図5および図6に示すように、周辺回路を含む半導体基板101上に、第1金属配線109、第1ポリシリコン膜119、第2ポリシリコン膜120、第3ポリシリコン膜121、バッファ層122、相変化材料層123および第2金属配線124をCVD(Chemical Vapor Deposition)法またはスパッタリング法等により順に形成する。
図5は第1金属配線109、第1ポリシリコン膜119、第2ポリシリコン膜120、第3ポリシリコン膜121、バッファ層122、相変化材料層123および第2金属配線124を順次形成した半導体基板101の平面図であり、ここでは一番上層の第2金属配線124のみを示している。図6は図5のB−B線における断面図である。
図6に示す第1ポリシリコン膜119はホウ素、ガリウム、またはインジウムの何れかを不純物として含むポリシリコンからなり、第2ポリシリコン膜120は不純物を含まないポリシリコンからなり、第3ポリシリコン膜121はリンまたはヒ素を不純物として含むポリシリコンからなる。第1ポリシリコン膜119、第2ポリシリコン膜120および第3ポリシリコン膜121はLP−CVD(Low Pressure-CVD)法を用いて形成する。第1ポリシリコン膜119、第2ポリシリコン膜120および第3ポリシリコン膜121の合計膜厚は30nm以上250nm以下がよい。
本実施の形態では、第1ポリシリコン膜119、第2ポリシリコン膜120および第3ポリシリコン膜121をあらかじめポリシリコン膜として形成する方法を例にとって説明したが、アモルファスシリコンとして成膜した後、RTA(Rapid Thermal Annealing)により結晶化して形成してもよい。これは、ポリシリコン膜を形成するという意味では変わらないためである。また、アモルファスシリコンを成膜した後、それをレーザアニールにより結晶化してもよい。この場合、製造工程中の熱負荷を低減することができる。
ここで、本実施の形態において選択素子としてPINダイオードを例に説明するが、選択素子としてP/N/Nダイオード等を用いても、特定ビットを選択できれば本発明の趣旨から外れない。第1ポリシリコン膜119と第1金属配線109の間には、接触抵抗を下げるため、周知のシリサイド技術を用いてタングステンシリサイドやチタンシリサイド等を形成してもよい。同様に第3ポリシリコン膜121とバッファ層122の間には、チタンシリサイド等を形成する方がより好ましい。
相変化材料層123は例えばGeSbTeからなり、スパッタ法等を用いて形成される。他の相変化材料としては、カルコゲン元素(S,Se,Te)のうちの少なくとも1元素を含む材料で組成を選択することにより同程度の性能が得られる。相変化材料層123の膜厚は、5nm以上300nm以下がよい。
第1金属配線109は例えばタングステンからなり、スパッタ法等を用いて形成する。特に、第1ポリシリコン膜119がホウ素を含むシリコンの場合は、第1金属配線109の材料をタングステンとすると接触抵抗が低いため、より好ましい。第1金属配線109の膜厚は、10nm以上100nmがよい。薄すぎると配線抵抗が高くなり、厚すぎると加工後の形状制御が困難となる。
バッファ層122は例えばTiNからなり、スパッタ法等を用いて形成される。バッファ層122は、第1ポリシリコン膜119、第2ポリシリコン膜120および第3ポリシリコン膜121と、相変化材料層123との相互拡散を防ぐために設けられており、その膜厚は、厚すぎると相変化メモリの駆動電圧が高くなるため、50nm以下が好ましい。
第2金属配線124は例えばTiNからなり、スパッタ法等を用いて形成する。第2金属配線124の膜厚は、10nm以上100nm以下がよい。薄すぎると後のCMP工程での削り込みマージンが不足し、厚すぎると相変化メモリの駆動電圧が高くなる。また、バッファ層122および第2金属配線124の材料は、熱伝導率の低い材料であれば、相変化メモリの駆動電圧を低減できるため好ましい。また、形成方法における温度は相変化材料層123が昇華しない温度以下にする必要がある。
次に、図7に示すように、周知のリソグラフィ技術、ドライエッチング技術を用いて、第2金属配線124、相変化材料層123、バッファ層122、第3ポリシリコン膜121、第2ポリシリコン膜120、第1ポリシリコン膜119および第1金属配線109をストライプ状に加工する。第2金属配線124、相変化材料層123、バッファ層122、第3ポリシリコン膜121、第2ポリシリコン膜120、第1ポリシリコン膜119および第1金属配線109からなる積層膜のパタンは、例えばワード線のパタンであり、隣接のパタンと平行して延在する。なお、第1金属配線109は、記録情報の読み出しおよび書き込みが行えるよう、周辺回路を含む半導体基板101と電気的に接続されるが、その工程および図示は省略する。
次に、図8、図9および図10に示すように、半導体基板101上に層間膜127aをCVD法等を用いて堆積し、隣接する第1金属配線109、第1ポリシリコン膜119、第2ポリシリコン膜120、第3ポリシリコン膜121、バッファ層122、相変化材料層123および第2金属配線124同士の間を層間膜127aで埋める。層間膜127aの材料は、例えば、TEOS(珪酸エチル)とする。その後、周知のCMP技術を用いて第2金属配線124の上面が露出するまで層間膜127aの上面を研磨する。
図8は製造中の不揮発性記憶装置の平面図であり、図9および図10はそれぞれ、図8のB−B線およびA−A線における断面図である。図8では、上面からの構造がわかるよう、図9における第2金属配線124および半導体基板101のみを示している。
次に、図11に示すように、層間膜127a上および第2金属配線124上に、第2金属配線124と電気的に接続された第3金属配線125を形成する。第3金属配線125は例えばタングステンからなり、スパッタ法等を用いて形成する。第2金属配線124と第3金属配線125の合計膜厚は、200nm以下がよい。厚すぎると加工が困難となる。また、第3金属配線と周辺回路とは電気的に接続されるが、その工程および図示は省略する。
次に、図12に示すように、周知のリソグラフィ技術、ドライエッチング技術を用いて、第3金属配線125、第2金属配線124、相変化材料層123、バッファ層122、第3ポリシリコン膜121および第2ポリシリコン膜120を、第1金属配線109と直行する方向にストライプ状に加工する。第3金属配線125、第2金属配線124、相変化材料層123、バッファ層122、第3ポリシリコン膜121および第2ポリシリコン膜120からなる積層膜のパタンは、例えばビット線のパタンであり、隣接するパタンと平行して延在する。また、第3金属配線125は、記録情報の読み出しおよび書き込みが行えるよう、周辺回路を含む半導体基板101と電気的に接続されるが、その工程および図示は省略する。
なお、このとき、第1ポリシリコン膜119の膜厚が減少するのに伴ってダイオードで発生する熱の拡散効果が減少するため、第2ポリシリコン膜120を加工した後、第1ポリシリコン膜119の加工はできるだけしないようにした方がよい。
若しくは、第2ポリシリコン膜120の加工する際に第1ポリシリコン膜119の上面を露出させず、第2ポリシリコン膜120の加工を途中で止めてもよい。この場合、図13に示すように、第1ポリシリコン膜119は加工されず、熱の拡散効果を大きくすることができる。また、加工止めを第2ポリシリコン膜120の膜厚の途中にすることで加工終点に幅ができるため、ウエハ面内での加工レートばらつきが発生しても選択素子の不良を抑えることができる。
しかし、図13に示すように第2ポリシリコン膜120を残すと、隣接するメモリセルとの間の第3ポリシリコン膜121および第2ポリシリコン膜120に矢印で示すN/i/Nの電気的なパスができてしまい、メモリセルの選択性が失われてしまう。この場合、隣り合う第3ポリシリコン膜121、バッファ層122、相変化材料層123および第2金属配線124同士の間の、メモリセルの形成されない領域の直下の第2ポリシリコン膜120に第1ポリシリコン膜119と同じ導電型の不純物を導入し、活性化する事が望ましい。第2ポリシリコン膜120への不純物の導入は、図13の状態において第3金属配線125をマスクとしてイオン注入により行い、活性化はレーザアニール等により行えばよい。これにより、隣接するメモリセル間の第3ポリシリコン膜121および第2ポリシリコン膜120はN/i/P/i/Nで構成され、ダイオード接続となるので、図13の矢印で示す電流のパスはなくなり、ダイオードの選択性を保つことができる。
なお、ここでは、ダイオードDIODは下にP型の層、上にN型の層がある状態で説明したが、位置を逆にし、下にN型の層、上にP型の層とすることができることは言うまでもない。
次に、CVD法等により半導体基板101上に層間膜127bを堆積し、隣接する第2ポリシリコン膜120、第3ポリシリコン膜121、バッファ層122、相変化材料層123、第2金属配線124および第3金属配線125同士の間を層間膜127bで埋める。その後、周知のCMP技術を用いて層間膜127bの上面を研磨した構造が図1にあたる。このとき、層間膜127bは第1金属配線109、DIOD、バッファ層122、相変化材料層123、第2金属配線124、第3金属配線125および層間膜127aの形成されていない領域に充填され、その上面高さは第3金属配線125の上面よりも高く形成される。
本実施の形態の相変化メモリでは、図2および図3に示すように、第1金属配線109の延在する方向において第1ポリシリコン膜119も延在しており、素子分離されていない。また、層間膜127よりも第1ポリシリコン膜119の方が熱伝導率が高いため、本実施の形態のメモリマトリクスに配置されたダイオードDIODは、図4に示すダイオードCDIODと比較して放熱性に優れ、高温になりにくい。このため、熱による相変化メモリの劣化を防ぎ、相変化メモリの信頼性を向上することができる。
本実施の形態ではクロスポイント型のメモリマトリクスを採用し、自己整合プロセスにおいて絶縁膜(層間膜)より熱伝導率の高いシリコンで構成されるダイオードの一部を加工せずに配線上に残すことにより、ダイオードで発生した熱の散逸を大きくすることを可能としている。また、金属配線間に選択素子のダイオードおよび記憶素子の相変化材料層が配置されるため、積層化が容易である。
以上がメモリマトリクスの主要部の製造方法であり、さらに上層のメモリマトリクスの主要部を形成する方法は、上記の製造方法の繰り返しである。
次に、本実施の形態のメモリマトリクスの動作方式について図14を用いて説明する。図14は、メモリマトリクスの等価回路図である。メモリセルMCij(i=1,2,3,・・・,m)(j=1,2,3,・・・,n)は、複数本平行に配置された第1金属配線(以下、ワード線)WLi(i=1,2,3,・・・,m)と、ワード線WLiと交差するように複数本並行に配置された第3金属配線(以下、ビット線)BLj(j=1,2,3,・・・,n)との交点に配置される。図1で示したように、ダイオードDIODと相変化材料層123とが直列に接続された構造となっており、図14において、ダイオードDIODは選択素子SEにあたり、相変化材料層123は相変化抵抗素子VRにあたる。
相変化メモリの記録は次のように行う。例えば、メモリセルMC11を書換える場合、1番目のワード線WL1に電圧Vhを、他のワード線WLiに電圧Vlを、1番目のビット線BL1に電圧Vlを、他のビット線BLjに電圧Vhを印加し、メモリセルMC11の記憶素子に電流を流して情報の記憶を行う。ここで、Vh>Vlである。書換えの際、非選択のメモリセルに誤書込みが行われないようにするため、整流作用を持つ選択素子SEが必要となる。また、当然、電圧Vhは選択素子SEの降伏電圧以下でなければいけない。記録情報の読み出しは次のように行う。例えば、メモリセルMC11の情報を読み出す場合、1番目のワード線WL1に電圧Vmを、他のワード線WLiに電圧Vlを、1番目のビット線BL1に電圧Vlを印加し、BL1に流れる電流の大きさから情報を読み出す。なお、本実施の形態では第1金属配線109をワード線として、第3金属配線125をビット線として説明したが、第1金属配線109をビット線として、第3金属配線125をワード線としてもよい。
(実施の形態2)
次に、比較例として、各層のメモリマトリクスと周辺回路とを接続するためのプラグ電極を各層毎に形成した場合の相変化メモリの断面図を、図15、図16に示す。ここでのメモリマトリクスの積層数は4階層とする。図15は第1金属配線(例えばワード線)に沿った不揮発性記憶装置の要部断面図、図16は第3金属配線(例えばビット線)に沿った不揮発性記憶装置の要部断面図である。
図15および図16に示す不揮発性記憶装置の各階層のメモリマトリクスは、図4に示す比較例のメモリマトリクスと基本的に同様の構造を有している。すなわち、図15および図16における金属配線M1Ma、M2Ma、M3MaおよびM4Maは、図4における第1金属配線109に対応しており、金属配線M1Mb、M2Mb、M3MbおよびM4Mbは、図4における第3金属配線125に対応している。また、図15および図16における各階層の第1ポリシリコン膜319、第2ポリシリコン膜120、第3ポリシリコン膜121、バッファ層122、相変化材料層123および第2金属配線124は、図4における第1ポリシリコン膜319、第2ポリシリコン膜120、第3ポリシリコン膜121、バッファ層122、相変化材料層123および第2金属配線124にそれぞれ対応している。また、図15および図16における層間膜DIL1〜DIL4は、それぞれ図4に示す層間膜127cに対応している。
図15および図16に示す不揮発性記憶装置は半導体基板102上に形成されており、トランジスタA1ST、A2ST、B1STおよびB2STの形成された半導体基板102上に層間膜DILが形成され、層間膜DIL上に、第1階層、第2階層、第3階層および第4階層のメモリマトリクスが順に積層されている。
図15において、金属配線M1aおよび金属配線M1Maは同層に形成されており、同一の金属膜を加工することにより形成されている。また、同様に、金属配線M2aおよび金属配線M2Ma、金属配線M3aおよび金属配線M3Maならびに金属配線M4aおよび金属配線M4Maはそれぞれ同層に形成されており、同一の金属膜を加工することにより形成されている。同様に、図16において、金属配線M1bおよび金属配線M1Mb、金属配線M2bおよび金属配線M2Mb、金属配線M3bおよび金属配線M3Mbならびに金属配線M4bおよび金属配線M4Mbはそれぞれ同層に形成されており、同一の金属膜を加工することにより形成されている。
図15において、金属配線M1MaおよびM2Maはプラグ電極TH1aにより電気的に接続されており、コンタクトCNTaを介してトランジスタA1STに電気的に接続されている。また、金属配線M3MaおよびM4Maはプラグ電極TH3aにより電気的に接続されており、プラグ電極TH2a、金属配線M2a、プラグ電極TH1a、金属配線M1aおよびコンタクトCNTaを介してトランジスタA2STに電気的に接続されている。また、第4階層の層間膜DIL4上にはグローバルワード線GWLが2つ形成されており、それぞれのグローバルワード線GWLは、プラグ電極TH4a、TH3a、TH2a、TH1a、金属配線M4a、M3a、M2a、M1aおよびコンタクトCNTaを介してトランジスタA1STおよびトランジスタA2STにそれぞれ電気的に接続されている。
また、図16において、金属配線M1MbおよびM3Mbはプラグ電極TH1b、TH2bおよび金属配線M2bにより電気的に接続されており、コンタクトCNTbを介してトランジスタB2STに電気的に接続されている。また、金属配線M2MbおよびM4Mbはプラグ電極TH2b、TH3bおよび金属配線M3bにより電気的に接続されており、プラグ電極TH1b、金属配線M1bおよびコンタクトCNTbを介してトランジスタB1STに電気的に接続されている。また、第4階層の層間膜DIL4上にはグローバルビット線GBLが2つ形成されており、それぞれのグローバルビット線GBLは、プラグ電極TH4b、TH3b、TH2b、TH1b、金属配線M4b、M3b、M2b、M1bおよびコンタクトCNTbを介してトランジスタB1STおよびトランジスタB2STにそれぞれ電気的に接続されている。
コンタクトCNTa、CNTbの形成、ならびに各配線上プラグ電極TH1a、TH2a、TH3a、TH4a、TH1b、TH2b、TH3bおよびTH4bは、上層の金属配線を形成する前に、周知のリソグラフィ技術およびドライエッチング技術を用いて層間膜を開口し、CVD法を用いて例えばタングステンにより形成すればよい。図15中のA1STおよびA2ST、図16中のB1STおよびB2STは周知のCMOS技術を用いて形成されたトランジスタである。層選択は、例えば第1階層を選択する場合は、トランジスタA1STおよびトランジスタB2STを選択すればよく、第2階層を選択する場合は、トランジスタA1STおよびトランジスタB1STを選択すればよい。
上記の方法によりプラグ電極を各層毎に形成する場合、メモリマトリクスの積層数がN層のとき、層間膜の開口に必要なマスクの枚数は、コンタクトCNTaおよび各層のプラグ電極を形成するためにN+1枚必要となり、工程数も多くなるため製造コストを低減するには不利である。
次に、本実施の形態における相変化メモリの断面図を図17に示す。ここでのメモリマトリクスの積層数は4階層とし、各層と周辺回路とを電気的に接続するプラグ電極は各層を形成した後に一括で形成している。なお、図17は、本実施の形態の不揮発性記憶装置の、図17に示す金属配線M1Maの延在する方向に沿った要部断面図である。
図17に示す不揮発性記憶装置の各階層のメモリマトリクスは、図2に示す前記実施の形態1のメモリマトリクスと基本的に同様の構造を有しており、第1金属配線上に形成されたダイオードと、前記ダイオード上に形成された相変化材料層と、前記相変化材料層上に形成された第3金属配線とを有する層が、複数層積層されている構造を有している。すなわち、図17における金属配線M1Ma、M2Ma、M3MaおよびM4Maは、図2における第1金属配線109に対応しており、金属配線M1Mb、M2Mb、M3MbおよびM4Mbは、図2における第3金属配線125に対応している。また、図17における各階層の第1ポリシリコン膜M1aSi、M2aSi、M3aSiおよびM4aSiは図2における第1ポリシリコン膜119に対応し、第2ポリシリコン膜120、第3ポリシリコン膜121、バッファ層122、相変化材料層123および第2金属配線124は、図2における第2ポリシリコン膜120、第3ポリシリコン膜121、バッファ層122、相変化材料層123および第2金属配線124にそれぞれ対応している。また、図17における層間膜DIL1〜DIL4は、それぞれ図3に示す層間膜127に対応している。
図17に示す不揮発性記憶装置は半導体基板102上に形成されており、トランジスタA2STの形成された半導体基板102上に層間膜DILが形成され、層間膜DIL上に、第1階層、第2階層、第3階層および第4階層のメモリマトリクスが順に積層されている。なお、金属配線M1aR、M1aLおよび金属配線M1Maは同層に形成されており、同一の金属膜を加工することにより形成されている。また、同層に複数形成された第1ポリシリコン膜M1aSiは、同一のポリシリコン膜を加工することにより形成されている。
図17において、プラグ電極iTHaLおよびプラグ電極iTHaRは一括形成されており、トランジスタA2STおよびコンタクトCNTaLおよび金属配線M1aLと、第4階層の金属配線M4Maおよび第3階層の金属配線M3Maとが、プラグ電極iTHaLにより電気的に接続されている。金属配線M5aは、プラグ電極iTHaLを終端するためにプラグ電極iTHaL上に形成されている。トランジスタA2ST、コンタクトCNTaRおよび金属配線M1aRと、グローバルワード線GWLとは、プラグ電極iTHaRにより電気的に接続されている。また、各階層間にはそれぞれ層間膜が形成されており、第1金属配線および第3金属配線は直接接していない。
本実施の形態では、プラグ電極を一括で形成することで、メモリマトリクスの積層数が何層であっても、層間膜の開口に必要なマスクの枚数を、コンタクトCNTaR、CNTaLおよびCNTaを形成する際の1枚と、スルーホールiTHを形成する際の1枚の計2枚に抑えることができ、不揮発性記憶装置の製造コストを低減することができる。なお、プラグ電極を一括で形成するためには、金属配線とプラグ電極とが電気的に接続される箇所において、各金属配線上にエッチストッパ膜が必要となる。また、図示はしていないが、図17に示す金属配線M3Ma、M4Maおよびプラグ電極iTHaR、iTHaLと同様に、各階層の金属配線M1MbおよびM3Mb同士は、一括で形成された他のプラグ電極によって電気的に接続されている。同様に、図示はしていないが、金属配線M1Ma、M2Ma金属配線同士ならびにM2MbおよびM4Mb同士は、それぞれ一括で形成されたプラグ電極によって電気的に接続されている。
ここで、本実施の形態におけるプラグ電極の一括形成方法について図18〜図20を用いて説明する。
本実施の形態の、メモリマトリクスを4層積層した不揮発性記憶装置の要部断面図を図18に示す。図18において、第4階層の金属配線M4Maおよび第3階層の金属配線M3MaはトランジスタA2STと電気的に接続されない。また、最上層メモリマトリクスの第3金属配線上には第4ポリシリコン膜128が形成される。第4ポリシリコン膜128の形成方法としては、図11のメモリマトリクスにおいて、第3金属配線125を第3金属配線125と第4ポリシリコン膜128の積層膜に変更すればよい。
次に、図19に示すように、周知のリソグラフィ技術およびドライエッチング技術を用いて、層間膜DIL1〜DIL4に第1ポリシリコン膜M1aSi、M4aSiおよびM3aSiに達するスルーホールiTHを形成する。このとき、第1ポリシリコン膜M4aSi、M3aSiおよびM1aSiが理想的なエッチストッパとして機能した場合、第1ポリシリコン膜M1aSi、M4aSiおよびM3aSiの下部の金属配線M1aR、M1aL、M3MaおよびM4Maはエッチングされない。
ただし、ここで重要なのは、スルーホールiTHが金属配線M1aR、M1aL、M3MaおよびM4Maを貫くことなく、かつ各金属配線M1aR、M1aL、M3MaおよびM4MaとスルーホールiTHとの間に層間膜DIL1、DIL3またはDIL4が残らないようにすることである。よって、図20に示すように、各金属配線とスルーホールiTHとの間に第1ポリシリコン膜M4aSi、M3aSiおよびM1aSiを残さなくともよい。なお、図19に示すように、層間膜DIL1〜DIL4加工後にスルーホールiTHと各金属配線M1aR、M1aL、M3MaおよびM4Maとの間にポリシリコン膜が一部でも残る場合は、図20に示すように、ポリシリコン膜を追加加工し、金属配線M1aR、M1aL、M3MaおよびM4Maの上面を露出させる。
次に、CVD法等を用いてスルーホールiTH内に金属を充填した後、CMP技術等を用いて前記金属を層間膜DIL4の上面が露出するまで研磨し、前記金属からなるプラグ電極iTHaRおよびプラグ電極iTHaLを形成する。プラグ電極iTHaR、iTHaLは、例えばタングステンからなり、金属配線M1aR、M1aL、M3MaおよびM4Maと電気的に接続される。その後、CVD法を用いて金属膜を層間膜DIL4上、プラグ電極iTHaR上およびiTHaL上に形成し、周知のリソグラフィ技術およびドライエッチング技術を用いて加工して、前記金属膜からなるグローバルワード線GWLおよび金属配線M5aを形成することで、図17に示す本実施の形態の不揮発性記憶装置を完成する。
ここで、図17の不揮発性メモリを上面から見た場合の、金属配線に対するスルーホールの開口箇所を示す平面図を図21に示す。なお、図21では図面を見やすくするために、金属配線M4Ma、M3Ma、M1aLおよびM1aRならびにスルーホールの開口領域THのみを示しており、また、開口領域THは太線で示している。
図21に示すように、図17の構造を上面から見たときに金属配線M3Maは開口領域THにおいて金属配線M1aLおよびM1aRを完全に覆わないように形成され、金属配線M4Maは開口領域THにおいて金属配線M3Ma、M1aLおよびM1aRを完全に覆わないように形成されている。
なお、図21のレイアウトに限らず、プラグ電極を形成するための金属配線および開口箇所に関するレイアウトは図22または図23のように形成しても構わない。例えば図22に示すように、メモリマトリクス(図示しない)の並列にならんだ電極配線を、突き出し量の異なる金属配線端がメモリマトリクスを挟んで交互に配置されるように形成し、かつ、開口箇所もメモリマトリクスを挟んで交互に開口すると、図21に示した例と同等の製造コスト低減効果が得られる。また、図23に示すように、突き出し量の異なる金属配線端の幅を太くすることで、リソグラフィの合わせずれに起因した歩留り低下を抑制することができる。
本実施の形態では、第1ポリシリコン膜M1aSi、M3aSiおよびM4aSiをエッチストッパとして利用することで、各メモリマトリクスの層と周辺回路とを電気的に接続するためのプラグ電極の形成を一括で行うことを可能としており、別工程でエッチストッパ膜を形成する工程が必要がない。これにより、不揮発性記憶装置の製造工程を簡略化し、製造コストを低減することができる。プラグ電極の一括形成はメモリマトリクスの積層数が多い程、製造コストを低減する効果が大きい。
なお、選択素子であるダイオードの一部を構成する第1ポリシリコン膜M1aSi、M3aSiおよびM4aSiは、エッチストッパとして利用され、金属配線とプラグ電極とは電気的に接続されるため、金属配線とプラグ電極とが接続される箇所においては金属配線上には形成されていない。
本実施の形態では例としてメモリマトリクスの積層数を4層としたが、本発明の利用はこの積層数に限定されない。
(実施の形態3)
ここで、第2階層まで形成した配線共用型の相変化メモリのメモリマトリクスの要部断面図を図24および図25に示す。第1階層のダイオードDIODの構造は前記実施の形態1の図2に示す構造と同じであるが、第1階層上の第2階層のダイオードDIOD2は、第3金属配線125上に第3ポリシリコン膜221、第2ポリシリコン膜220、第1ポリシリコン膜219の順に積層された3層のポリシリコン膜からなる。すなわち、1階層のダイオードDIODおよび第2階層のダイオードDIOD2は、第3金属配線125に対して同じ極性で電気的に接続されている。
すなわち、図24および図25における第1金属配線109および第5金属配線218は図2における第1金属配線109に対応し、図24および図25における第3金属配線125は図2における第3金属配線125に対応している。図24および図25における第1階層のメモリセルである第1ポリシリコン膜119、第2ポリシリコン膜120、第3ポリシリコン膜121、バッファ層122、第2金属配線123は、それぞれ図2における第1ポリシリコン膜119、第2ポリシリコン膜120、第3ポリシリコン膜121、バッファ層122、第2金属配線123に対応している。また、図24および図25における第2階層のメモリセルである第3ポリシリコン膜221、第2ポリシリコン膜220、第1ポリシリコン膜219、バッファ層222、第2金属配線223は、それぞれ図2における第3ポリシリコン膜121、第2ポリシリコン膜120、第1ポリシリコン膜119、バッファ層122、第2金属配線123に対応している。
第3金属配線上に形成された第3ポリシリコン膜221は、図25に示すように、第1ポリシリコン膜119と同様に第3金属配線上に連続的に形成され、同一の第3金属配線上に形成されたダイオードDIOD2同士の間で共有されている。ダイオードDIOD2上にはバッファ層222が形成され、バッファ層222上には相変化材料層223が形成されている。相変化材料層223上には第4金属配線224が形成され、第4金属配線上には第5金属配線が第1金属配線と同じ方向にストライプ状に延在して形成されている。
また、第1階層は、第3金属配線125側から、相変化材料層123およびダイオードDIODと電気的に直列接続されるのに対し、第2階層は、第3金属配線125側から、ダイオードDIOD2および相変化材料層223と電気的に直列接続されている。ここでは、第1階層のメモリセルと、第2階層のメモリセルとが第3金属配線を共有している。
ここで、配線共用型の相変化メモリの製造方法について図24〜図28を用いて説明する。なお、図24、図26、および図27は第1金属配線109および第1ポリシリコン膜119の延在する方向に沿う面であって半導体基板101の主面に垂直に交わる面における断面図である。図25および図28は、第3金属配線125の延在する方向に沿う面であって、第1金属配線109の延在する方向と直行する面での断面図である。また、図29は金属配線M1MaおよびM2Maの延在する方向に沿う面での断面図であり、図30は金属配線M1MbおよびM2Mbの延在する方向に沿う面での断面図である。
まず、第1階層の製造を、前記実施の形態1における図5から図10までと同様に行う。次に、図26に示すように、第2金属配線124上および層間膜127a(図示しない)上に第3金属配線125、第3ポリシリコン膜221、第2ポリシリコン膜220、第1ポリシリコン膜219、バッファ層222、相変化材料層223および第4金属配線224をCVD法またはスパッタ法等を用いて順次形成する。
次に、図27に示すように、周知のリソグラフィ技術およびドライエッチング技術を用いて、第4金属配線224、相変化材料層223、バッファ層222、第1ポリシリコン膜219、第2ポリシリコン膜220、第3ポリシリコン膜221、第3金属配線125、第2金属配線124、相変化材料層123、バッファ層122、第3ポリシリコン膜121および第2ポリシリコン膜120を、ストライプ状に加工する。その後、第1ポリシリコン膜119上に層間膜127をCVD法により堆積し、CMP法を用いて層間膜127の上面を第4金属配線224の上面が露出するまで研磨し、平坦化する。
なお、前記実施の形態1において図12を用いて説明したように、ダイオードで発生する熱の放熱性を確保するため、第1ポリシリコン膜119はできるだけ加工しない方がよい。若しくは図13を用いて説明したように、第2ポリシリコン膜120の加工を途中で止めてもよい。その場合は先に説明したように、第2ポリシリコン膜120にイオン注入を行うとよい。
ここで加工された積層膜のパタンは、例えばビット線のパタンであり、隣接するパタンと平行して延在する。また、第3金属配線125は、記録情報の読み出し、および書き込みが行えるよう、周辺回路を含む半導体基板101と電気的に接続されるが、その工程および図示は省略する。
次に、図28に示すように、第4金属配線224上および層間膜127(図示しない)上に、第5金属配線218をスパッタ法等を用いて形成する。
次に、図24および図25に示すように、リソグラフィ技術およびドライエッチング技術を用いて、第5金属配線218、第4金属配線224、相変化材料層223、バッファ層222、第1ポリシリコン膜219および第2ポリシリコン膜220をストライプ状に加工する。その後、第3ポリシリコン膜221上に層間膜127dを堆積した後、CMP技術により層間膜127dの上面を平坦化することで、図24および図25に示す配線共用型のメモリマトリクスを形成する。なお、ここでは例として上下のメモリマトリクスの層同士でビット線を共用する構造を説明したが、ワード線を共用しても同等の効果が得られる。また、ビット線・ワード線ともに共用するメモリマトリクスとした場合、より製造コストを低減することができる。また、本実施の形態のメモリマトリクスを配線共用型とした場合も、積層数は4層に限定されず、より多層化することが可能である。
次に、ワード線およびビット線を各階層で共有する場合のメモリマトリクスの要部断面図を図29および図30に示す。図29および図30に示す不揮発性記憶装置は図24および図25に示した2層のメモリマトリクスを更にそれぞれ複数層(ここでは2層)重ねたものであり、全体では4層のメモリマトリクスが積み重なって形成されている。図29および図30に示す不揮発性記憶装置は、ビット密度は図15および図16で説明した構造と同じだが、先に述べたとおり、ワード線またはビット線を共有した場合は製造に必要なマスクおよび工数を削減できるため、低コストでの製造が可能となる。
図29および図30に示す不揮発性記憶装置の各階層のメモリマトリクスは、図24および図25に示すメモリマトリクスと基本的に同様の構造を有している。すなわち、図29および図30における金属配線M1Ma、およびM3Maは、図24および図25における第1金属配線109および第5金属配線228にそれぞれ対応しており、金属配線M2Maは、図24および図25における第1金属配線109または第5金属配線228に対応している。金属配線M1MbおよびM2Mbは、図24および図25における第3金属配線125に対応している。また、図29および図30における各階層の第1ポリシリコン膜119、第2ポリシリコン膜120、第3ポリシリコン膜121、バッファ層122、相変化材料層123および第2金属配線124は、図24および図25における第1ポリシリコン膜119、第2ポリシリコン膜120、第3ポリシリコン膜121、バッファ層122、相変化材料層123および第2金属配線124にそれぞれ対応している。また、図29および図30における各階層の第1ポリシリコン膜219、第2ポリシリコン膜220、第3ポリシリコン膜221、バッファ層222、相変化材料層223および第4金属配線224は、図24および図25における第1ポリシリコン膜219、第2ポリシリコン膜220、第3ポリシリコン膜221、バッファ層222、相変化材料層223および第4金属配線224にそれぞれ対応している。また、図29における層間膜DIL1およびDIL2は、それぞれ図24に示す層間膜127に対応している。また、図30における層間膜DIL4およびDIL6は、それぞれ図25に示す層間膜127aおよび127dにそれぞれ対応しており、図30における層間膜DIL5は、図25に示す層間膜127aおよび127dに対応している。
図29および図30に示す不揮発性記憶装置は半導体基板102上に形成されており、トランジスタA1ST、A2ST、B1STおよびB2STの形成された半導体基板102上に層間膜DILが形成され、層間膜DIL上に、第1階層、第2階層、第3階層および第4階層のメモリマトリクスが順に積層されている。
図29において、金属配線M1aおよび金属配線M1Maは同層に形成されており、同一の金属膜を加工することにより形成されている。また、同様に、金属配線M2aおよび金属配線M2Maならびに金属配線M3aおよび金属配線M3Maはそれぞれ同層に形成されており、同一の金属膜を加工することにより形成されている。同様に、図30において、金属配線M1bおよび金属配線M1Mbならびに金属配線M2bおよび金属配線M2Mbはそれぞれ同層に形成されており、同一の金属膜を加工することにより形成されている。
図29において、金属配線M1MaおよびM3Maはプラグ電極TH1a、TH2aおよび金属配線M2aを介して電気的に接続されており、コンタクトCNTaを介してトランジスタA2STに電気的に接続されている。また、金属配線M2Maはプラグ電極TH1a、金属配線M1a、コンタクトCNTaを介してトランジスタA1STに電気的に接続されている。また、層間膜DIL3上にはグローバルワード線GWLが2つ形成されており、それぞれのグローバルワード線GWLは、プラグ電極TH3a、TH2a、TH1a、金属配線M3a、M2a、M1aおよびコンタクトCNTaを介してトランジスタA1STおよびトランジスタA2STにそれぞれ電気的に接続されている。
また、図30において、金属配線M1MbはコンタクトCNTbを介してトランジスタB1STに電気的に接続されている。また、金属配線M2Mbはプラグ電極TH1b、金属配線M1bおよびコンタクトCNTbを介してトランジスタB2STに電気的に接続されている。また、層間膜DIL6上にはグローバルビット線GBLが2つ形成されており、それぞれのグローバルビット線GBLは、プラグ電極TH2b、TH1b、金属配線M2b、M1bおよびコンタクトCNTbを介してトランジスタB1STおよびトランジスタB1STにそれぞれ電気的に接続されている。
ここで、図29および図30に示す不揮発性記憶装置において第1階層を選択する場合は、トランジスタA2STおよびトランジスタB1STを選択すればよく、第2階層を選択する場合は、トランジスタA1STおよびトランジスタB1STを選択すればよい。
なお、図29および図30に示す不揮発性記憶装置では、各層のメモリマトリクスと周辺回路とを接続するためのプラグ電極を各層毎に形成しているが、前記実施の形態2で説明したように、複数の層を形成した後にプラグ電極を一括で形成することで、各層の同一方向に延在する金属配線同士をプラグ電極を電気的に接続してもよい。また、図17に示す不揮発性記憶装置と同様に、図29および図30に示す不揮発性記憶装置では金属配線とプラグ電極とが接続される箇所において、金属配線の上面にポリシリコン膜は形成されていない。
以上、本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
本発明の不揮発性記憶装置の製造方法は、選択素子としてダイオードを利用する不揮発性メモリに幅広く利用されるものである。
101、102…半導体基板
109…第1金属配線
119、219、319…第1ポリシリコン膜
120、220…第2ポリシリコン膜
121、221…第3ポリシリコン膜
122、222…バッファ層
123、223…相変化材料層
124…第2金属配線
125…第3金属配線
127、127a〜127d、DIL1〜DIL6…層間膜
128…第4ポリシリコン膜
218…第5金属配線
224…第4金属配線
DIOD、DIOD2、CDIOD…ダイオード
WL1、WL2、WLi、WLm…ワード線
BL1、BL2、BLj、BLn…ビット線
SE…選択素子
VR…相変化抵抗素子
MC11…メモリセル
MCi1…メモリセル
MCm1…メモリセル
MC1j…メモリセル
MCij…メモリセル
MCmj…メモリセル
MC1n…メモリセル
MCin…メモリセル
MCmn…メモリセル
A1ST、A2ST、B1ST、B2ST…トランジスタ
CNTa、CNTb、CNTaL、CNTaR…コンタクト
TH1a、iTHaL、iTHaR、TH2a、TH3a、TH4a…プラグ電極
M1a、M2a、M3a、M4a、M5a…金属配線
M1aL、M1aR…金属配線
M1Ma、M2Ma、M3Ma、M4Ma…金属配線
TH1b、TH2b、TH3b、TH4b…プラグ電極
M1b、M2b、M3b、M4b…金属配線
M1Mb、M2Mb、M3Mb、M4Mb…金属配線
GWL…グローバルワード線
GBL…グローバルビット線
M1aSi、M3aSi、M4aSi…第1ポリシリコン膜
iTH…スルーホール
TH…開口領域

Claims (19)

  1. 半導体基板の主面の第1方向に沿って延びる複数の第1金属配線と、
    前記第1方向と直交する第2方向に沿って延びる複数の第2金属配線と、
    前記複数の第1金属配線と前記複数の第2金属配線との各交点のそれぞれに、電流で駆動する第1記憶素子および第1選択素子を含む第1メモリセルを有する不揮発性記憶装置であって、
    前記各第1メモリセルは、
    前記半導体基板上に形成された前記第1金属配線と、
    前記第1金属配線上に形成された前記第1選択素子と、
    前記第1選択素子上に形成された前記第1記憶素子と、
    前記第1記憶素子上に形成された前記第2金属配線と、
    を有し、
    前記第1選択素子の一部を構成する第1半導体層は、前記第1方向に並んで形成された他の前記第1選択素子との間で共有されており、同一の前記第1金属配線上に連続的に形成されていることを特徴とする不揮発性記憶装置。
  2. 前記第1メモリセルは、前記第1記憶素子および前記第2金属配線の間に第3金属配線を有することを特徴とする請求項1記載の不揮発性記憶装置。
  3. 前記第1半導体層は前記第1金属配線上において、前記第1金属配線とプラグ電極とが接続されている箇所を除いて連続的に形成されていることを特徴とする請求項1記載の不揮発性記憶装置。
  4. 前記第1選択素子はダイオードであることを特徴とする請求項1記載の不揮発性記憶装置。
  5. 前記第1記憶素子は相変化材料を含むことを特徴とする請求項1記載の不揮発性記憶装置。
  6. 前記第1半導体層はシリコンを含むことを特徴とする請求項1記載の不揮発性記憶装置。
  7. 前記第1金属配線と、
    前記第1金属配線上に形成された前記第1選択素子と、
    前記第1選択素子上に形成された前記第1記憶素子と、
    前記第1記憶素子上に形成された前記第2金属配線と、
    を有する層が、前記半導体基板上に複数層積み重ねて形成されており、
    それぞれの前記層の前記第1金属配線同士は、前記複数層に渡って一括で形成された第1プラグ電極によって電気的に接続されており、
    それぞれの前記層の前記第2金属配線同士は、前記複数層に渡って一括で形成された第2プラグ電極によって電気的に接続されていることを特徴とする請求項1記載の不揮発性記憶装置。
  8. 前記第1メモリセル上に形成され、
    前記第2金属配線と、
    前記第2金属配線上に形成された第2選択素子と、
    前記第2選択素子上に形成された、電流で駆動する第2記憶素子と、
    前記第2記憶素子上に形成された第4金属配線と、
    を有し、
    前記第2金属配線を下層の前記第1メモリセルと共有している第2メモリセルを有していることを特徴とする請求項1記載の不揮発性記憶装置。
  9. 前記第2選択素子の一部を構成する第2半導体層は他の前記第2選択素子との間で共有されており、同一の前記第2金属配線上に連続的に形成されていることを特徴とする請求項8記載の不揮発性記憶装置。
  10. 前記第2メモリセルは、前記第2記憶素子および前記第4金属配線の間に第5金属配線を有することを特徴とする請求項8記載の不揮発性記憶装置。
  11. 前記第2半導体層は前記第4金属配線上において、前記第4金属配線とプラグ電極とが接続されている箇所を除いて連続的に形成されていることを特徴とする請求項9記載の不揮発性記憶装置。
  12. 前記第2選択素子はダイオードであることを特徴とする請求項8記載の不揮発性記憶装置。
  13. 前記第2記憶素子は相変化材料を含むことを特徴とする請求項8記載の不揮発性記憶装置。
  14. 前記第2半導体層はシリコンを含むことを特徴とする請求項9記載の不揮発性記憶装置。
  15. 前記第1金属配線と、
    前記第1金属配線上に形成された前記第1選択素子と、
    前記第1選択素子上に形成された前記第1記憶素子と、
    前記第1記憶素子上に形成された前記第2金属配線と、
    前記第2金属配線上に形成された第2選択素子と、
    前記第2選択素子上に形成された、電流で駆動する第2記憶素子と、
    前記第2記憶素子上に形成された第4金属配線と、
    を有する層が、前記半導体基板上に複数層積み重ねて形成されており、
    それぞれの前記層の前記第1金属配線同士および第4金属配線同士は、前記複数層に渡って一括で形成された第3プラグ電極によって電気的に接続されており、
    それぞれの前記層の前記第2金属配線同士は、前記複数層に渡って一括で形成された第4プラグ電極によって電気的に接続されていることを特徴とする請求項1記載の不揮発性記憶装置。
  16. 半導体基板の主面にダイオードと相変化材料層を含む抵抗素子とで構成された相変化メモリを備えた不揮発性記憶装置の製造方法であって、
    (a)前記半導体基板上に第1金属膜、第1導電型の不純物を含む第1ポリシリコン膜、第2ポリシリコン膜、第2導電型の不純物を含む第3ポリシリコン膜、前記相変化材料層および第2金属膜を順次形成する工程と、
    (b)前記(a)工程の後、第1方向に沿って前記第2金属膜、前記相変化材料層、前記第3ポリシリコン膜、前記第2ポリシリコン膜、前記第1ポリシリコン膜および前記第1金属膜を順次ストライプ状にエッチングする工程と、
    (c)前記(b)工程の後、前記半導体基板上に第1層間膜を形成して、隣接する前記第2金属膜、前記相変化材料層、前記第3ポリシリコン膜、前記第2ポリシリコン膜、前記第1ポリシリコン膜および前記第1金属膜の積層パタンの間を前記第1層間膜により埋める工程と、
    (d)前記(c)工程の後、前記第1層間膜上および前記第2金属膜上に、前記第2金属膜と電気的に接続された第3金属膜を形成する工程と、
    (e)前記(d)工程の後、前記第1方向と直交する第2方向に沿って前記第3金属膜、前記第2金属膜、前記相変化材料層、前記第3ポリシリコン膜および前記第2ポリシリコン膜を順次エッチングしてストライプ状に加工する工程と、
    (f)前記(e)工程の後、前記半導体基板上に第2層間膜を形成して、隣接する前記第3金属膜、前記第2金属膜、前記相変化材料層、前記第3ポリシリコン膜、前記第2ポリシリコン膜、前記第1ポリシリコン膜および前記第1金属膜の積層パタンの間を前記第2層間膜により埋める工程と、
    (g)前記(f)工程の後、前記第1層間膜または前記第2層間膜に前記第1金属配線の上面を露出するスルーホールを形成し、前記スルーホール内に前記第1金属配線と電気的に接続する電極プラグを形成する工程と、
    を有し、
    前記第1金属膜と前記電極プラグとが接続する箇所を除いて、前記第1ポリシリコン膜を前記第1金属膜上に連続的に形成することを特徴とする不揮発性記憶装置の製造方法。
  17. 前記(e)工程の後であって前記(f)工程の前に、前記第2ポリシリコン膜に前記第1ポリシリコン膜と同じ導電型の不純物を注入することを特徴とする請求項16記載の不揮発性記憶装置の製造方法。
  18. 前記(g)工程において前記スルーホールを形成する際、前記第1ポリシリコン膜をエッチングストッパとして用いることを特徴とする請求項16記載の不揮発性記憶装置の製造方法。
  19. 前記(a)工程では、前記半導体基板上に前記第1金属膜、前記第1ポリシリコン膜、前記第2ポリシリコン膜、前記第3ポリシリコン膜、バッファ層、前記相変化材料層および前記第2金属膜を順次形成し、
    前記(b)工程では、前記第1方向に沿って前記第2金属膜、前記相変化材料層、前記バッファ層、前記第3ポリシリコン膜、前記第2ポリシリコン膜、前記第1ポリシリコン膜および前記第1金属膜を順次ストライプ状にエッチングし、
    前記(e)工程では、前記第2方向に沿って前記第3金属膜、前記第2金属膜、前記相変化材料層、前記バッファ層、前記第3ポリシリコン膜および前記第2ポリシリコン膜を順次エッチングしてストライプ状に加工することを特徴とする請求項16記載の不揮発性記憶装置の製造方法。
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