JP2011112162A - 油圧緩衝器 - Google Patents

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Abstract

【課題】 油圧緩衝器において、上側カバーの内側奥深くまで下側カバーを進入可能にし、上側カバーと下側カバーによる防塵機能を確保しながら、ダンパシリンダの外周に設けられる懸架スプリングと車体側パーツとの干渉を回避すること。
【解決手段】 油圧緩衝器10において、上ばね受16と上側カバー40の間にばね受カラー60を介装し、ばね受カラー60は、ダンパシリンダ11の上端側外周に被着される小径部61と、該小径部61の下端側から垂下し、上側カバー40の上端部が接続されるとともに、ダンパシリンダ11の外周との間に下側カバー50の進入を許容する環状スペース70を形成する大径部62とを備えてなるもの。
【選択図】 図2

Description

本発明は油圧緩衝器に関する。
油圧緩衝器として、特許文献1に記載の如く、車体側に取付けられるダンパシリンダと、該ダンパシリンダ内をピストンを介して摺動し、車軸側に取付けられるピストンロッドと、前記ダンパシリンダと前記ピストンロッドの間に上下のばね受を介して介装される懸架スプリングとを備え、前記懸架スプリングの上端部が着座する鍔部と、該懸架スプリングの内周をガイドするガイド部を備え、前記ダンパシリンダの外周を覆う上側カバーを、前記上ばね受に支持させ、前記懸架スプリングの下端部が着座する鍔部を備え、前記ピストンロッドの外周を覆い、前記上側カバーの内周側に隙間を介して挿入される下側カバーを、前記下ばね受に支持させてなるものがある。
上側カバーのガイド部が懸架スプリングの内周をガイドし、懸架スプリングの胴曲がりを防止する。また、上側カバーと下側カバーが、伸長ストローク当初からダンパシリンダとピストンロッドの外周を覆うダストカバーとして、防塵機能を果たす。
特許3995937
特許文献1に記載の油圧緩衝器では、上側カバーがダンパシリンダの上端側外周に設けた上ばね受に直に支持され、この上側カバーの周囲に懸架スプリングが設けられる。従って、ダンパシリンダの上端側外周に大外径の懸架スプリングが設けられ、その上端側外周の周囲に配置される車体側パーツが懸架スプリングに干渉し易い。
ダンパシリンダの外周に設けられる懸架スプリングと車体側パーツとの干渉を回避するため、ダンパシリンダの中間部外周に上ばね受を移動し、この上ばね受に上側カバーの上端部を支持させることが考えられる。これによれば、ダンパシリンダの上端側外周に懸架スプリングが設けられず、その上端側外周が小外径になり、車体側パーツとの干渉を回避できる。しかしながら、上側カバーの内側上端部がダンパシリンダの中間部外周に位置する上ばね受で閉塞される結果、下側カバーの上端部が圧縮ストローク端で上側カバーの内側の上ばね受に衝突してそのストロークを阻止されるおそれがある。
本発明の課題は、油圧緩衝器において、上側カバーの内側奥深くまで下側カバーを進入可能にし、上側カバーと下側カバーによる防塵機能を確保しながら、ダンパシリンダの外周に設けられる懸架スプリングと車体側パーツとの干渉を回避することにある。
請求項1の発明は、車体側に取付けられるダンパシリンダと、該ダンパシリンダ内をピストンを介して摺動し、車軸側に取付けられるピストンロッドと、前記ダンパシリンダと前記ピストンロッドの間に上下のばね受を介して介装される懸架スプリングとを備え、前記懸架スプリングの上端部が着座する鍔部と、該懸架スプリングの内周をガイドするガイド部を備え、前記ダンパシリンダの外周を覆う上側カバーを、前記上ばね受に支持させ、前記懸架スプリングの下端部が着座する鍔部を備え、前記ピストンロッドの外周を覆い、前記上側カバーの内周側に隙間を介して挿入される下側カバーを、前記下ばね受に支持させてなる油圧緩衝器において、前記上ばね受と前記上側カバーの間にばね受カラーを介装し、前記ばね受カラーは、前記ダンパシリンダの上端側外周に被着される小径部と、該小径部の下端側から垂下し、前記上側カバーの上端部が接続されるとともに、前記ダンパシリンダの外周との間に前記下側カバーの進入を許容する環状スペースを形成する大径部とを備えてなるようにしたものである。
請求項2の発明は、請求項1の発明において更に、前記上側カバーが樹脂からなり、前記ばね受カラーが金属からなるようにしたものである。
請求項3の発明は、請求項1又は2の発明において更に、前記ばね受カラーの小径部が、前記ダンパシリンダの上端側外周に嵌合し、前記上ばね受に突き当て支持されるようにしたものである。
請求項4の発明は、請求項1〜3のいずれかの発明において更に、前記ばね受カラーの前記小径部と前記大径部との間にテーパ状絞り部が設けられるようにしたものである。
請求項5の発明は、請求項1〜4のいずれかの発明において更に、前記上側カバーと前記ばね受カラーの接続部に、それらの上側カバーとばね受カラーの内周空間を外周側に連通する通気路を設けたものである。
請求項6の発明は、請求項1〜5のいずれかの発明において更に、前記ばね受カラーの内径を前記上側カバーの内径より大きくしてなるようにしたものである。
(請求項1)
(a)ダンパシリンダの上端側外周に設けられる上ばね受と上側カバーの間にばね受カラーを介装し、ばね受カラーにおいてダンパシリンダの上端側外周に被着される部分を小径部にするとともに、懸架スプリングの上端部を上側カバーの鍔部に着座させた。従って、ダンパシリンダの上端側外周には、大外径の懸架スプリングが設けられることなく、ばね受カラーの小径部が存するのみになり、ダンパシリンダの外周に設けられる懸架スプリングと車体側パーツとの干渉を生じない。
(b)上側カバーの上端部が接続されるばね受カラーの大径部は、ダンパシリンダの外周との間に下側カバーの進入を許容する環状スペースを形成する。従って、上側カバーの内側上端部が上ばね受に閉塞されずにばね受カラーの大径部に連なり、下側カバーの上端部は圧縮ストローク端で上側カバーの内側上端部を通過し、ばね受カラーの大径部の側の奥深くまでスムースに進入できる。
(請求項2)
(c)上側カバーの鍔部を介して懸架スプリングを支持するばね受カラーを金属からなるものとすることにより、該ばね受カラーの小径部の長さを車体側パーツに干渉しない一定範囲に延在させ、該ばね受カラーを長尺化しながら、該ばね受カラーに懸架スプリングのばね荷重を支持するに足る強度を確保できる。上側カバーを樹脂からなるものとすることにより、軽量化できる。
(請求項3)
(d)ばね受カラーの小径部が、ダンパシリンダの上端側外周に嵌合して径方向に位置決めされ、かつ倒れ防止されるとともに、上ばね受に突き当て支持されて軸方向に位置決めされる。
(請求項4)
(e)ばね受カラーの小径部と大径部との間にテーパ状絞り部が設けられる。従って、ばね受カラーの小径部〜絞り部により、車体側パーツに干渉しないばね受カラーの長さ範囲を可及的に長くとることができる。
(請求項5)
(f)上側カバーとばね受カラーの接続部に、それらの上側カバーとばね受カラーの内周空間を外周側に連通する通気路を設けた。下側カバーが伸縮ストロークに伴い、上側カバーの内周側から、ばね受カラーとダンパシリンダの外周との間の環状スペースに進退し、この環状スペースに溜まっている空気を拡縮するとき、この空気を通気路により外部空間との間でスムースに給排する。環状スペースからの空気抜け音、環状スペースへの空気吸い込み音の異音を防止できる。
(請求項6)
(g)ばね受カラーの内径を上側カバーの内径より大きくすることにより、下側カバーが上側カバーの内周側から、ばね受カラーとダンパシリンダの外周との間の環状スペースに進入するとき、下側カバーの先端がばね受カラーの内径に接触して干渉することなく、その作動性を向上できる。
図1は油圧緩衝器を示す半断面図である。 図2は図1の上部拡大半断面図である。 図3は上側カバーを示し、(A)は断面図、(B)は(A)のB−B線に沿う断面図である。 図4はばね受カラーを示す半断面図である。 図5は上側カバーとばね受カラーの接続部に設けた通気路を示す断面図である。 図6はばね受カラーを示す下端側斜視図である。 図7は上側カバーとばね受カラーの接続部に設けた通気路を示す断面図である。 図8はばね受カラーを示す下端側斜視図である。 図9は上側カバーとばね受カラーの接続部に設けた通気路を示す断面図である。 図10は上側カバーとばね受カラーの接続部に設けた通気路を示す断面図である。
油圧緩衝器10は、図1、図2に示す如く、例えば自動2輪車の後部車軸側と車体側との間に介装され、車体側に取付けられるダンパシリンダ11に、車軸側に取付けられるピストンロッド12を挿入し、ダンパシリンダ11の外周部とピストンロッド12の間に懸架スプリング13を介装して構成されている。
ダンパシリンダ11は車体側取付部材14に上ばね受16を一体に備えている。ピストンロッド12は車軸側取付部材17をロックナット18で固定され、車軸側取付部材17により下ばね受19を背面支持している。懸架スプリング13はダンパシリンダ11とピストンロッド12の間に上下のばね受16、19を介して介装される。
油圧緩衝器10は、ダンパシリンダ11の開口部にロッドガイド21、オイルシール23、エンドプレート24をかしめ保持し、ダンパシリンダ11のロッドガイド21、オイルシール23を経てダンパシリンダ11に挿入されるピストンロッド12の端部にピストン25をかしめ固定し、ピストンロッド12がピストン25を介してダンパシリンダ11に摺動自在にされる。ピストン25は、ダンパシリンダ11の内部を上下の油室26A、26Bに2分するとともに、両油室26A、26Bを連絡する流路27を備え、この流路27にピストンロッド12の伸縮に際し圧側減衰力と伸側減衰力を発生するバルブ28を備える。バルブ28は、バルブストッパ29により背面支持されるバルブスプリングにより流路27を閉じる方向に付勢される。油圧緩衝器10は、圧側行程において、バルブ28を押し開くことにより圧側減衰力を発生し、伸側行程において、バルブ28に設けた小孔の流路抵抗により伸側減衰力を発生する。
油圧緩衝器10は、最圧縮時に、ピストンロッド12の基端部に挿着したストッパラバー31をダンパシリンダ11の端面に衝合させて最圧縮ストロークを規制し、最伸長時に、ロッドガイド21に担持されるリバウンドスプリング32をピストン25のバルブストッパ29に衝合させて最伸長ストロークを規制する。
これにより、油圧緩衝器10にあっては、車両が路面から受ける衝撃力を懸架スプリング13の弾発力で吸収し、ピストン25に設けたバルブ28が発生する減衰力で懸架スプリング13の衝撃力吸収に伴なう伸縮振動を制振する。
しかるに、油圧緩衝器10は、上側カバー40と下側カバー50とばね受カラー60を以下の如くに有している。
上側カバー40は、ダンパシリンダ11の下端側外周に嵌装されてダンパシリンダ11の外周を覆う。上側カバー40は、ばね受カラー60を介して、上ばね受16に支持される。上側カバー40は、図3に示す如く、概ね円筒状のカバー本体41と、カバー本体41の基端部の外周に設けられて懸架スプリング13の上端部が着座する鍔部42と、カバー本体41の外周に設けられて懸架スプリング13の内周をガイドするガイド部43を備える。鍔部42は、ばね受カラー60の受け口64に嵌合支持される。ガイド部43は、カバー本体41の外周の周方向複数位置のそれぞれにおいて、軸方向に延在される複数のリブからなり、懸架スプリング13の胴曲がりを防止する。
下側カバー50は、ピストンロッド12の側の下ばね受19に支持され、ピストンロッド12の外周を覆う。下側カバー50は、概ね円筒状のカバー本体51と、懸架スプリング13の下端部が着座する鍔部52と、カバー本体51の外周の周方向複数位置のそれぞれにおいて、軸方向に延在される複数のリブ53を備える。下側カバー50は、上側カバー40の内周側に環状隙間を介して挿入される。下側カバー50は、油圧緩衝器10の伸切状態で、下側カバー50の上端部を上側カバー40の下端開口部の内周に上述の隙間を介して挿入される。隙間は下向きとなり、降雨の浸入を防止する。
これにより、油圧緩衝器10にあっては、上側カバー40と下側カバー50によりダンパシリンダ11とピストンロッド12の周囲を覆い、ダンパシリンダ11とピストンロッド12を土埃、雨水等から保護する。
しかるに、油圧緩衝器10は、上側カバー40の内側奥深くまで下側カバー50を進入可能にし、上側カバー40と下側カバー50による防塵機能を確保しながら、ダンパシリンダ11の外周に設けられる懸架スプリング13と車体側パーツPとの干渉を回避するため、ばね受カラー60を以下の如くに有する。
ばね受カラー60は、上ばね受16と上側カバー40の間に介装される。ばね受カラー60は、図4に示す如く、ダンパシリンダ11の上端側外周に被着される小径部61と、小径部61の下端側から垂下し、上側カバー40の上端部が接続されるとともに、ダンパシリンダ11の外周との間に下側カバー50の進入を許容する環状スペース70を形成する大径部62とを備える。ばね受カラー60の小径部61は、ばね受カラー60の倒れ防止に有効となる、軸方向に沿うある程度の長さを持って、ダンパシリンダ11の上端側外周に隙間なく嵌合し、上ばね受16の下面に突き当て支持される。
本実施例では、ばね受カラー60は、小径部61と大径部62との間にテーパ状絞り部63を設け、小径部61と大径部62をなめらかにつなぐ。また、ばね受カラー60は、図5に示す如く、大径部62の下端に拡径状受け口64を備え、受け口64の円板状フランジ64Aにより上側カバー40の鍔部42の端面を支持し、受け口64の環状に連続する垂直壁64Bの内周に上側カバー40の鍔部42を嵌合可能にする。
ばね受カラー60は、図5に示す如く、大径部62の内径DLを上側カバー40のカバー本体41の内径DSより大きくしてある。
上側カバー40とばね受カラー60の接続部には、図5に示す如く、上側カバー40とばね受カラー60の内周空間(環状スペース70)をそれらの外周側(外部空間)に連通する通気路80を設けてある。本実施例では、上側カバー40の鍔部42をばね受カラー60の受け口64に嵌合支持するとき、鍔部42の厚みを受け口64の深さより厚くし、鍔部42の周方向複数位置のそれぞれにて半径方向の全域に渡る溝42Aを凹設し、鍔部42の外周の全厚み域に開口した各溝42Aを通気路80とするものである。
上側カバー40と下側カバー50は樹脂(ゴムでも可)からなり、ばね受カラー60は鉄板等の金属からなる。
本実施例によれば以下の作用効果を奏する。
(a)ダンパシリンダ11の上端側外周に設けられる上ばね受16と上側カバー40の間にばね受カラー60を介装し、ばね受カラー60においてダンパシリンダ11の上端側外周に被着される部分を小径部61にするとともに、懸架スプリング13の上端部を上側カバー40の鍔部42に着座させた。従って、ダンパシリンダ11の上端側外周には、大外径の懸架スプリング13が設けられることなく、ばね受カラー60の小径部61が存するのみになり、ダンパシリンダ11の外周に設けられる懸架スプリング13と車体側パーツPとの干渉を生じない。
(b)上側カバー40の上端部が接続されるばね受カラー60の大径部62は、ダンパシリンダ11の外周との間に下側カバー50の進入を許容する環状スペース70を形成する。従って、上側カバー40の内側上端部が上ばね受16に閉塞されずにばね受カラー60の大径部62に連なり、下側カバー50の上端部は圧縮ストローク端で上側カバー40の内側上端部を通過し、ばね受カラー60の大径部62の側の奥深くまでスムースに進入できる。
(c)上側カバー40の鍔部42を介して懸架スプリング13を支持するばね受カラー60を金属からなるものとすることにより、該ばね受カラー60の小径部61の長さを車体側パーツPに干渉しない一定範囲に延在させ、該ばね受カラー60を長尺化しながら、該ばね受カラー60に懸架スプリング13のばね荷重を支持するに足る強度を確保できる。上側カバー40を樹脂からなるものとすることにより、軽量化できる。
(d)ばね受カラー60の小径部61が、ダンパシリンダ11の上端側外周に嵌合して径方向に位置決めされ、かつ倒れ防止されるとともに、上ばね受16に突き当て支持されて軸方向に位置決めされる。
(e)ばね受カラー60の小径部61と大径部62との間にテーパ状絞り部63が設けられる。従って、ばね受カラー60の小径部61〜絞り部63により、車体側パーツPに干渉しないばね受カラー60の長さ範囲を可及的に長くとることができる。
(f)上側カバー40とばね受カラー60の接続部に、それらの上側カバー40とばね受カラー60の内周空間を外周側に連通する通気路80を設けた。下側カバー50が伸縮ストロークに伴い、上側カバー40の内周側から、ばね受カラー60とダンパシリンダ11の外周との間の環状スペース70に進退し、この環状スペース70に溜まっている空気を拡縮するとき、この空気を通気路80により外部空間との間でスムースに給排する。環状スペース70からの空気抜け音、環状スペース70への空気吸い込み音の異音を防止できる。
(g)ばね受カラー60の内径DLを上側カバー40の内径DSより大きくすることにより、下側カバー50が上側カバー40の内周側から、ばね受カラー60とダンパシリンダ11の外周との間の環状スペース70に進入するとき、下側カバー50の先端がばね受カラー60の内径DLに接触して干渉することなく、その作動性を向上できる。
図6〜図10はばね受カラー60の変形例を示すものである。
図6、図7のばね受カラー60は、受け口64の周方向複数位置のそれぞれにフランジ64Aから垂直壁64Bの全域に渡るL字状スリット65Aを切欠形成し、受け口64の周方向にて互いに分離された複数のL字片65を設けたものである。ばね受カラー60のL字片65の切欠面が形成するL字状スリット65Aと、上側カバー40の鍔部42に設けた溝42Aとが、上側カバー40とばね受カラー60の内周空間(環状スペース70)をそれらの外周側(外部空間)に連通する通気路80を形成する。
図8、図9のばね受カラー60は、受け口64の周方向複数位置のそれぞれにフランジ64Aから垂直壁64Bの全域に渡るL字状スリット65Aを切欠形成し、受け口64の周方向にて互いに分離された複数のL字片65を設け、更に、受け口64の周方向にて並置される複数のL字片65の一部のL字片65、本実施例では互いに1個おきをなす一部のL字片65をそれらの垂直壁64Bがフランジ64Aに沿うU字状に折り返されたU字片66とする。受け口64の周方向にて互いに分離された複数のL字片65と複数のU字片66を設けるものである。ばね受カラー60のL字片65の切欠面が形成するL字状スリット65Aと、U字片66の切欠面が形成するU字状スリット66Aと、上側カバー40の鍔部42に設けた溝42Aとが、上側カバー40とばね受カラー60の内周空間(環状スペース70)をそれらの外周側(外部空間)に連通する通気路80を形成する。U字状スリット66Aの分だけ、通気路80の流路面積が大きくなる。
図10は、図8に示したばね受カラー60の受け口64(L字片65とU字片66を有する)に上側カバー40の鍔部42を嵌合支持するに際し、鍔部42に溝42Aを設けないものである。ばね受カラー60のL字片65の切欠面が形成するL字状スリット65Aと、U字片66の切欠面が形成するU字状スリット66Aとが、上側カバー40とばね受カラー60の内周空間(環状スペース70)をそれらの外周側(外部空間)に連通する通気路80を形成する。
以上、本発明の実施例を図面により詳述したが、本発明の具体的な構成はこの実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があっても本発明に含まれる。
本発明は、車体側に取付けられるダンパシリンダと、該ダンパシリンダ内をピストンを介して摺動し、車軸側に取付けられるピストンロッドと、前記ダンパシリンダと前記ピストンロッドの間に上下のばね受を介して介装される懸架スプリングとを備え、前記懸架スプリングの上端部が着座する鍔部と、該懸架スプリングの内周をガイドするガイド部を備え、前記ダンパシリンダの外周を覆う上側カバーを、前記上ばね受に支持させ、前記懸架スプリングの下端部が着座する鍔部を備え、前記ピストンロッドの外周を覆い、前記上側カバーの内周側に隙間を介して挿入される下側カバーを、前記下ばね受に支持させてなる油圧緩衝器において、前記上ばね受と前記上側カバーの間にばね受カラーを介装し、前記ばね受カラーは、前記ダンパシリンダの上端側外周に被着される小径部と、該小径部の下端側から垂下し、前記上側カバーの上端部が接続されるとともに、前記ダンパシリンダの外周との間に前記下側カバーの進入を許容する環状スペースを形成する大径部とを備えてなるものにした。これにより、油圧緩衝器において、上側カバーの内側奥深くまで下側カバーを進入可能にし、上側カバーと下側カバーによる防塵機能を確保しながら、ダンパシリンダの外周に設けられる懸架スプリングと車体側パーツとの干渉を回避することができる。
10 油圧緩衝器
11 ダンパシリンダ
12 ピストンロッド
13 懸架スプリング
16 上ばね受
19 下ばね受
25 ピストン
40 上側カバー
42 鍔部
43 ガイド部
50 下側カバー
52 鍔部
60 ばね受カラー
61 小径部
62 大径部
63 テーパ状絞り部
70 環状スペース
80 通気路

Claims (6)

  1. 車体側に取付けられるダンパシリンダと、
    該ダンパシリンダ内をピストンを介して摺動し、車軸側に取付けられるピストンロッドと、
    前記ダンパシリンダと前記ピストンロッドの間に上下のばね受を介して介装される懸架スプリングとを備え、
    前記懸架スプリングの上端部が着座する鍔部と、該懸架スプリングの内周をガイドするガイド部を備え、前記ダンパシリンダの外周を覆う上側カバーを、前記上ばね受に支持させ、
    前記懸架スプリングの下端部が着座する鍔部を備え、前記ピストンロッドの外周を覆い、前記上側カバーの内周側に隙間を介して挿入される下側カバーを、前記下ばね受に支持させてなる油圧緩衝器において、
    前記上ばね受と前記上側カバーの間にばね受カラーを介装し、
    前記ばね受カラーは、前記ダンパシリンダの上端側外周に被着される小径部と、該小径部の下端側から垂下し、前記上側カバーの上端部が接続されるとともに、前記ダンパシリンダの外周との間に前記下側カバーの進入を許容する環状スペースを形成する大径部とを備えてなることを特徴とする油圧緩衝器。
  2. 前記上側カバーが樹脂からなり、前記ばね受カラーが金属からなる請求項1に記載の油圧緩衝器。
  3. 前記ばね受カラーの小径部が、前記ダンパシリンダの上端側外周に嵌合し、前記上ばね受に突き当て支持される請求項1又は2に記載の油圧緩衝器。
  4. 前記ばね受カラーの前記小径部と前記大径部との間にテーパ状絞り部が設けられる請求項1〜3のいずれかに記載の油圧緩衝器。
  5. 前記上側カバーと前記ばね受カラーの接続部に、それらの上側カバーとばね受カラーの内周空間を外周側に連通する通気路を設けた請求項1〜4のいずれかに記載の油圧緩衝器。
  6. 前記ばね受カラーの内径を前記上側カバーの内径より大きくしてなる請求項1〜5のいずれかに記載の油圧緩衝器。
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