JP2011111504A - 防振ゴム用ゴム組成物および防振ゴム - Google Patents

防振ゴム用ゴム組成物および防振ゴム Download PDF

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Abstract

【課題】耐久性と耐ヘタリ性とを向上しつつ、特に優れた耐熱性を有する防振ゴム用ゴム組成物および防振ゴムを提供すること。
【解決手段】ジエン系ゴムを主成分とするゴム成分および硫黄系加硫剤を含有する防振ゴム用ゴム組成物において、(A)ビスマレイミド化合物、(B)下記式(1)で表される化合物:


(式中、xは2〜12の整数であって、Rは分子構造中に芳香族炭化水素基もしくは脂肪酸炭化水素基を有するチオカルバモイル基、ベンゾチアゾール基、または−SO Na基)、および(C)オキシム化合物、からなる群より選択される、少なくとも2つの化合物を含有する。
【選択図】 なし

Description

本発明は、防振ゴム用ゴム組成物および防振ゴムに関し、特に自動車用エンジンマウントなどの防振部材として好適に用いることができる防振ゴム用ゴム組成物およびこれを用いた防振ゴムに関するものである。
近年の自動車は高出力化する一方、静粛性が求められている。さらにエンジンルームの気密性は高まる傾向にあるため、熱が溜まりやすく、また渋滞頻度の増加や外気温の上昇など、自動車用防振部材である防振ゴムにとっては厳しい条件となっている。加えて、東南アジアや中東諸国など外気温の高い海外での使用も考慮する必要があり、防振ゴムに対する耐熱性の要求は、年々高くなっている。このような背景から、自動車用の防振ゴムとして、防振性を維持しながら耐熱性を向上したものが要求されている。
従来、防振ゴムのゴム成分としては、天然ゴム、または天然ゴムとジエン系合成ゴムとのブレンドが一般に用いられており、これらのゴム成分を含むゴム組成物の加硫ゴムの耐熱性を向上する技術としては、ゴム組成物中の硫黄量を減らし、加硫促進剤を多く配合して加硫する技術(EV方式(EV;Efficient Vulcanization))が知られている。
しかし、上記のようにゴム組成物中の硫黄量や加硫促進剤の配合量を最適化し、例えばモノスルフィド結合による架橋形態を多くすることにより、加硫ゴムの耐熱性の向上を図る場合、耐熱性はある程度改善するが、ゴム組成物の硫黄分子数が不足し、架橋結合が充分形成されないため、加硫ゴムのゴム硬度が低下する。このため、防振ゴムの耐ヘタリ性が低下し、かつ防振ゴムの耐久性が悪化するという問題がある。
下記特許文献1では、ゴムの加硫剤として硫黄およびビスマレイミド化合物を配合した防振ゴム用ゴム組成物を加硫することにより、防振性能の低下が抑制され、かつ耐熱性に優れた防振ゴムが得られる点が記載されている。また、下記特許文献2では、ビスマレイミド化合物を必須成分としつつ、ゴムの加硫剤として硫黄を含有しない防振ゴム用ゴム組成物を加硫することにより、防振性能に優れた防振ゴムが得られる点が記載されている。しかし、これらの防振ゴムは耐久性が充分でなく、防振ゴムに要求される特性の全てが、バランス良く向上されたものではない。
また、下記特許文献3では、ジエン系ゴムを主成分とするゴム成分100重量部に対して、硫黄と、下記(2)式で示される化合物の少なくとも1種と、イミダゾール系化合物とを含有する防振ゴム用ゴム組成物を加硫することにより、防振性能の低下が抑制され、かつ耐久性に優れた防振ゴムが得られる点が記載されている。


(式中、R=−S−(C=S)−N(CH)、または
しかし、上記防振ゴムは、防振ゴムの耐熱性および耐ヘタリ性の点で、さらなる改良の余地がある。
さらに、下記特許文献4では、ジエン系ゴムおよび硫黄系加硫剤を必須成分とし、かつ1,3−ビス(シトラコンイミドメチル)ベンゼン、1,6−ヘキサメチレンジチオ硫酸ナトリウム、およびジアルキルジチオフォスホネート亜鉛塩を含有する防振ゴム用ゴム組成物を加硫することにより、防振ゴムの防振性能の低下を抑制できる点が記載されている。しかし、かかる防振ゴムは耐熱性および耐ヘタリ性が充分でなく、防振ゴムに要求される特性の全てが、バランス良く向上されたものではない。
上記のとおり、耐久性と耐ヘタリ性とを向上しつつ、市場の要求を満たすレベルにまで耐熱性を向上した防振ゴムは未だ存在しなかったのが現状である。
特開平03−258840号公報 特開2006−273940号公報 特開2004−307621号公報 特開2007−146035号公報
本発明は上記実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、耐久性と耐ヘタリ性とを向上しつつ、特に優れた耐熱性を有する防振ゴム用ゴム組成物および防振ゴムを提供することにある。
本発明者は、上記課題を解決すべく鋭意検討した結果、以下に示す防振ゴム用ゴム組成物により上記目的を達成できることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明に係る防振ゴム用ゴム組成物は、ジエン系ゴムを主成分とするゴム成分および硫黄系加硫剤を含有する防振ゴム用ゴム組成物において、(A)ビスマレイミド化合物、(B)下記式(1)で表される化合物:


(式中、xは2〜12の整数であって、Rは分子構造中に芳香族炭化水素基もしくは脂肪酸炭化水素基を有するチオカルバモイル基、ベンゾチアゾール基、または−SO Na基)、および(C)オキシム化合物、からなる群より選択される、少なくとも2つの化合物を含有することを特徴とする。
ジエン系ゴムを主成分とするゴム成分および硫黄系加硫剤を含有する防振ゴム用ゴム組成物にて、ビスマレイミド化合物のみを含有する場合、得られる防振ゴムの耐熱性および耐ヘタリ性は向上するものの、防振ゴムの耐久性が悪化する傾向がある。また、上記(B)の化合物のみを含有する場合、耐久性は向上するものの、防振ゴムの耐熱性および耐ヘタリ性が悪化する傾向がある。一方、(c)オキシム化合物のみを含有する場合、得られる防振ゴムの耐久性および耐ヘタリ性は向上するものの、防振ゴムの耐熱性が悪化する傾向がある。
しかし、本発明に係る防振ゴム用ゴム組成物では、上記(A)〜(C)の化合物からなる群より選択される、少なくとも2つの化合物を含有することにより、その加硫ゴムからなる防振ゴムにおいて、耐久性と耐ヘタリ性とを向上しつつ、耐熱性を特に向上することができる。
本発明に係る防振ゴム用ゴム組成物にて、ビスマレイミド化合物を含有する場合、その含有量はゴム成分を100重量部とした場合、0.2〜4重量部であることが好ましく、0.5〜3重量部であることがより好ましい。ビスマレイミド化合物の含有量が0.2重量部未満であると、得られる防振ゴムの耐熱性および耐ヘタリ性が充分に向上しない場合がある。一方、4重量部を超えると、防振ゴムの耐久性が悪化する傾向がある。また、4重量部を超えると、防振ゴム用ゴム組成物を加硫する際、金型を汚染する場合があり、加えて防振ゴム用ゴム組成物の加工性が悪化する場合がある。
また、本発明に係る防振ゴム用ゴム組成物にて、(B)の化合物を含有する場合、その含有量はゴム成分を100重量部とした場合、0.5〜4重量部であることが好ましく、0.5〜2重量部であることがより好ましい。(B)の化合物の含有量が0.5重量部未満であると、得られる防振ゴムの耐熱性、耐久性または耐ヘタリ性が充分に向上しない場合がある。一方、4重量部を超えると、防振ゴムの耐熱性または耐ヘタリ性が悪化する場合がある。
さらに、本発明に係る防振ゴム用ゴム組成物にて、オキシム化合物を含有する場合、その含有量はゴム成分を100重量部とした場合、0.2〜4重量部であることが好ましく、0.5〜2重量部であることがより好ましい。オキシム化合物の含有量が0.2重量部未満であると、得られる防振ゴムの耐久性が充分に向上しない場合があり、4重量部を超えると、防振ゴムの耐熱性が悪化する場合がある。
上記防振ゴム用ゴム組成物において、前記(A)ビスマレイミド化合物、前記(B)下記式(1)で表される化合物:


(式中、xは2〜12の整数であって、Rは分子構造中に芳香族炭化水素基もしくは脂肪酸炭化水素基を有するチオカルバモイル基、ベンゾチアゾール基、または−SO Na基)、および前記(C)オキシム化合物を含有することが好ましい。(A)〜(C)の化合物を全て含有する防振ゴム用ゴム組成物は、耐熱性と、耐久性と耐ヘタリ性と、を特にバランス良く向上することができる。
本発明に係る防振ゴムは、前記記載の防振ゴム用ゴム組成物を使用し、加硫、成形して得られることを特徴とする。かかる防振ゴムでは、耐熱性と、耐久性および耐ヘタリ性と、がバランス良く向上される。このため、特にエンジンマウント、トーショナルダンパー、ボディマウント、キャップマウント、メンバーマウント、ストラットマウント、マフラーマウントなどの自動車用防振ゴムとして好適に用いることができる。
本発明に係る防振ゴム用ゴム組成物においては、ゴム成分として天然ゴム単独、または天然ゴムとジエン系合成ゴムとのブレンドからなるジエン系ゴムが主に使用される。天然ゴムとジエン系合成ゴムとをブレンドする場合、ジエン系合成ゴムとしては、ポリイソプレンゴム(IR)、ポリブタジエンゴム(BR)、スチレンブタジエンゴム(SBR)、ブチルゴム(IIR)、およびアクリルニトリルブタジエンゴム(NBR)などが挙げられる。かかるジエン系合成ゴムの重合方法やミクロ構造は限定されず、これらのうちの1種または2種以上を天然ゴムにブレンドして使用することができる。
天然ゴムとジエン系合成ゴムとをブレンドする場合、そのブレンド比は特に限定されるものではないが、天然ゴムが有する耐疲労性能を維持するため、天然ゴムをゴム成分中、50重量%以上含有することが好ましく、90重量%以上含有することがより好ましい。なお、天然ゴムおよびジエン系合成ゴムに加えて、ゴム成分として使用可能なゴムとしては、例えば、エチレンプロピレンゴム(EPM)などのオレフィン系ゴム、臭素化ブチルゴム(Br−IIR)などのハロゲン化ブチルゴム、その他ポリウレタンゴム、アクリルゴム、フッ素ゴム、シリコンゴム、およびクロロスルホン化ポリエチレンなどを含めた合成ゴム類などが挙げられる。ただし、ジエン系ゴム以外のゴムは、ゴム成分中40重量%未満であることが好ましく、20重量%未満であることがより好ましい。
硫黄系加硫剤としての硫黄は通常のゴム用硫黄であればよく、例えば粉末硫黄、沈降硫黄、不溶性硫黄、高分散性硫黄などを用いることができる。本発明に係る防振ゴム用ゴム組成物における硫黄の含有量は、ゴム成分100重量部に対して0.1〜3重量部であることが好ましい。硫黄の含有量が0.1重量部未満であると、加硫ゴムの架橋密度が不足してゴム強度などが低下し、3重量部を超えると、特に耐熱性および耐久性の両方が悪化する。加硫ゴムのゴム強度を良好に確保し、耐熱性と耐久性をより向上するためには、硫黄の含有量がゴム成分100重量部に対して0.1〜2.0重量部であることがより好ましく、0.1〜1.0重量部であることがさらに好ましい。
本発明に係る防振ゴム用ゴム組成物は、(A)ビスマレイミド化合物、(B)下記式(1)で表される化合物:


(式中、xは2〜12の整数であって、Rは分子構造中に芳香族炭化水素基もしくは脂肪酸炭化水素基を有するチオカルバモイル基、ベンゾチアゾール基、または−SO Na基)、および(C)オキシム化合物、からなる群より選択される、少なくとも2つの化合物を含有する。
上記(A)ビスマレイミド化合物は、具体的には下記式(3)で表される。

(式中、Xは分子構造中に芳香環を有する炭化水素基もしくは芳香族炭化水素基、または脂肪族炭化水素基、R〜Rは水素原子、アルキル基、−NH基または−NO基であり、互いに同一であっても異なっていてもよい。)
上記(A)ビスマレイミド化合物としては、下記式(4)で表されるN,N’−m−フェニレンジマレイミド:

下記式(5)で表されるN,N’−フェニレンビスマレイミド:
ビス(3−エチル−5−メチル−4−マレイミドフェニル)メタン、2,2’−ビス(4−(4−マレイミドフェノキシ)フェニル)プロパンなどが好ましく、特にN,N’−m−フェニレンジマレイミドまたはN,N’−フェニレンビスマレイミドが好ましい。
上記(B)の化合物は、下記式(1)で表される。
(式中、xは2〜12の整数であって、Rは分子構造中に芳香族炭化水素基もしくは脂肪酸炭化水素を有するチオカルバモイル基、ベンゾチアゾール基、または−SO Na基)。なお、上記(B)の化合物としては、下記式(6)で表される1,6−ヘキサメチレン−ジチオ硫酸ナトリウムの水和物:


下記式(7)で表される1,6−ビス(N,N’−ジベンジルチオカルバモイルジチオ)−ヘキサン:

下記式(8)で表される1,6−ビス(ベンゾチアジルスルフィド)−ヘキサン:


が好ましい。
上記(C)オキシム化合物としては、下記式(9)で表されるp−キノンジオキシム:

または下記式(10)で表されるO,O’−ジベンゾイル−p−キノンジオキシム:


が好ましい。
本発明の防振ゴム用ゴム組成物は、上記ゴム成分、(A)〜(C)の化合物、硫黄系加硫剤と共に、加硫促進剤、カーボンブラック、シリカ、シランカップリング剤、酸化亜鉛、ステアリン酸、加硫促進助剤、加硫遅延剤、有機過酸化物、老化防止剤、ワックスやオイルなどの軟化剤、加工助剤などの通常ゴム工業で使用される配合剤を、本発明の効果を損なわない範囲において適宜配合し用いることができる。
カーボンブラックとしては、例えばSAF、ISAF、HAF、FEF、GPFなどが用いられる。カーボンブラックは、加硫後のゴムの硬度、補強性、低発熱性などのゴム特性を調整し得る範囲で使用することができる。カーボンブラックの配合量はゴム成分100重量部に対して、20〜120重量部の範囲であり、好ましくは30〜100重量部であり、より好ましくは30〜60重量部である。この配合量が20重量部未満では、カーボンブラックの補強効果が充分に得られず、120重量部を超えると、発熱性、ゴム混合性および加工時の作業性などが悪化する。
加硫促進剤としては、ゴム加硫用として通常用いられる、スルフェンアミド系加硫促進剤、チウラム系加硫促進剤、チアゾール系加硫促進剤、チオウレア系加硫促進剤、グアニジン系加硫促進剤、ジチオカルバミン酸塩系加硫促進剤などの加硫促進剤を単独、または適宜混合して使用しても良い。
老化防止剤としては、ゴム用として通常用いられる、芳香族アミン系老化防止剤、アミン−ケトン系老化防止剤、モノフェノール系老化防止剤、ビスフェノール系老化防止剤、ポリフェノール系老化防止剤、ジチオカルバミン酸塩系老化防止剤、チオウレア系老化防止剤などの老化防止剤を単独、または適宜混合して使用しても良い。
本発明の防振ゴム用ゴム組成物は、ゴム成分、(A)〜(C)の化合物、硫黄系加硫剤、必要に応じて、カーボンブラック、酸化亜鉛、ステアリン酸、加硫促進剤、老化防止剤、ワックスなどを、バンバリーミキサー、ニーダー、ロールなどの通常のゴム工業において使用される混練機を用いて混練りすることにより得られる。
また、上記各成分の配合方法は特に限定されず、硫黄系加硫剤、および加硫促進剤などの加硫系成分以外の配合成分を予め混練してマスターバッチとし、残りの成分を添加してさらに混練する方法、各成分を任意の順序で添加し混練する方法、全成分を同時に添加して混練する方法などのいずれでもよい。
上記各成分を混練し、成形加工した後、加硫を行うことで、耐久性と耐ヘタリ性とを向上しつつ、特に優れた耐熱性を有する防振ゴムを製造することができる。かかる防振ゴムは、エンジンマウント、トーショナルダンパー、ボディマウント、キャップマウント、メンバーマウント、ストラットマウント、マフラーマウントなどの自動車用防振ゴムを始めとして、鉄道車両用防振ゴム、産業機械用防振ゴム、建築用免震ゴム、免震ゴム支承などの防振、免震ゴムに好適に用いることができ、特にエンジンマウントなどの耐熱性を必要とする自動車用防振ゴムの構成部材として有用である。
以下に、この発明の実施例を記載してより具体的に説明する。
(ゴム組成物の調製)
ゴム成分100重量部に対して、表1〜2の配合処方に従い、実施例1〜8および比較例1〜5のゴム組成物を配合し、通常のバンバリーミキサーを用いて混練し、ゴム組成物を調整した。表1〜2に記載の各配合剤を以下に示す。
a)ゴム成分 天然ゴム RSS#3
b)硫黄 5%オイル処理硫黄
c)加硫促進剤
(1)スルフェンアミド系加硫促進剤 N−シクロヘキシル−2−ベンゾチアゾリルスルフェンアミド (「ノクセラー CZ−G(CZ)」、大内新興化学工業社製)
(2)チアゾール系加硫促進剤 ジ−2−ベンゾチアゾリルジスルフィド (「ノクセラー DM−P(DM)」、大内新興化学工業社製)
(3)チウラム系加硫促進剤 テトラメチルチウラムジスルフィド (「ノクセラー TT−P(TT)、大内新興化学工業社製)
d)酸化亜鉛 3号亜鉛華
e)ステアリン酸 工業用ステアリン酸
f)ワックス ミクロクリスタリンワックス
g)老化防止剤
(1)芳香族アミン系老化防止剤 N−(1,3−ジメチルブチル)−N’−フェニル−p−フェニレンジアミン (「アンテージ6C」、川口化学工業社製)
(2)2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒドロキノリン重合体 (「ノンフレックスRD」、精工化学社製)
h)(A)の化合物 N,N’−m−フェニレンジマレイミド (「バルノックPM−P」、大内新興化学工業社製)
i)(B)の化合物 1,6−ヘキサメチレン−ジチオ硫酸ナトリウム二水和物 (「HTS」、フレキシス社製)
j)(C)の化合物 O,O’−ジベンゾイル−p−キノンジオキシム (「バルノックDGM」、大内新興化学工業社製)
(評価)
評価は、各ゴム組成物を所定の金型を使用して、下記条件下にて加熱、加硫して得られたゴムについて行った。
<耐熱性>
各ゴム組成物を、160℃で20分間、加硫しつつプレス成形した後、JIS3号ダンベルで打ち抜き、厚み2mmのゴムサンプルを作製した。かかるゴムサンプルを使用し、JIS−K 6257に準拠して熱老化試験を行った。熱老化試験では、ギアオーブン(東洋精機社製)を使用し、100℃で1000時間、ゴムサンプルを熱老化させた。熱老化前後のゴムサンプルの破断伸び(EB)をそれぞれ測定し、その変化率を算出した。比較例2〜比較例3および実施例1〜実施例4については、比較例1の変化率を100として指数評価し、比較例5および実施例5〜実施例8については、比較例4の変化率を100として指数評価した。指数が大きいほど耐熱性が優れることを示す。評価結果を表1〜2に示す。
<耐ヘタリ性(圧縮永久歪)>
各ゴム組成物を、160℃で20分間、加硫しつつプレス成形して、円柱形状(直径29mm、高さ12.5mm)の加硫ゴムサンプルを作製した。かかる加硫ゴムサンプルを使用し、JIS−K 6262に準拠して、所定の条件下(100℃、試験時間240時間、圧縮率25%)にて圧縮永久歪を測定した。比較例2〜比較例3および実施例1〜実施例4については、比較例1の圧縮永久歪の測定結果を100として指数評価し、比較例5および実施例5〜実施例8については、比較例4の圧縮永久歪の測定結果を100として指数評価した。指数が小さいほど耐ヘタリ性が優れることを示す。評価結果を表1〜2に示す。
<耐久性>
耐久性試験用のテストピースとして、外径81mm、高さ49mmの薄肉円筒金具の内孔内に、外径16mm、高さ70mmの厚肉円筒金具が、該薄肉円筒金具の軸心に位置するように配置されると共に、それら両円筒金具が、新品の加硫ゴムにて、一体的に連結せしめられてなる構造を有するものを使用した。また、それらのテストピースにおいて、両円筒金具を連結する加硫ゴムは、長さが38mm、両円筒金具を連結する部位の幅が22mm、厚肉円筒金具に固着せしめられる部位の幅が36mmとなるように設定した。そして、そのような構造のテストピースに対して、初期±14mmの変位相当の荷重で、3Hzの周波数により一定加振を行ない、加硫ゴムが破断に至るまでの加振回数を測定した。比較例2〜比較例3および実施例1〜実施例4については、比較例1の加振回数を100として指数評価し、比較例5および実施例5〜実施例8については、比較例4の加振回数を100として指数評価した。指数が大きいほど耐久性が優れることを示す。評価結果を表1〜2に示す。
表1の結果から、実施例1〜4に係る防振ゴム用ゴム組成物を使用し、加硫、成形して得られる防振ゴムは、耐久性と耐ヘタリ性とが向上しており、また耐熱性に優れることがわかる。特に、(A)〜(C)の化合物を全て含有する実施例4の防振ゴムは、耐熱性、耐久性、および耐ヘタリ性が最もバランス良く向上することがわかる。一方、比較例2に係る防振ゴム用ゴム組成物は、(C)の化合物のみ含有するため、耐熱性が悪化していることがわかる。また、比較例3に係る防振ゴム用ゴム組成物は、(B)の化合物のみ含有するため、耐熱性および耐ヘタリ性が悪化していることがわかる。
また、表2の結果から、硫黄量を減らした実施例5〜8に係る防振ゴム用ゴム組成物を使用しても、その防振ゴムは、耐熱性、耐久性、および耐ヘタリ性がバランス良く向上することがわかる。特に、(A)〜(C)の化合物を全て含有する実施例8では、耐熱性、耐久性、および耐ヘタリ性が最もバランス良く向上することがわかる。一方、比較例5に係る防振ゴム用ゴム組成物は、(A)〜(C)の化合物を全く含有しないため、特に耐熱性が悪化していることがわかる。

Claims (3)

  1. ジエン系ゴムを主成分とするゴム成分および硫黄系加硫剤を含有する防振ゴム用ゴム組成物において、
    (A)ビスマレイミド化合物、
    (B)下記式(1)で表される化合物:

    (式中、xは2〜12の整数であって、Rは分子構造中に芳香族炭化水素基もしくは脂肪酸炭化水素基を有するチオカルバモイル基、ベンゾチアゾール基、または−SO Na基)、および
    (C)オキシム化合物、
    からなる群より選択される、少なくとも2つの化合物を含有することを特徴とする防振ゴム用ゴム組成物。
  2. 前記(A)ビスマレイミド化合物、前記(B)下記式(1)で表される化合物:

    (式中、xは2〜12の整数であって、Rは分子構造中に芳香族炭化水素基もしくは脂肪酸炭化水素基を有するチオカルバモイル基、ベンゾチアゾール基、または−SO Na基)、および前記(C)オキシム化合物を含有する請求項1に記載の防振ゴム用ゴム組成物。
  3. 請求項1または2に記載の防振ゴム用ゴム組成物を使用し、加硫、成形して得られる防振ゴム。
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