JP5248174B2 - 防振ゴム用ゴム組成物及び防振ゴム - Google Patents

防振ゴム用ゴム組成物及び防振ゴム Download PDF

Info

Publication number
JP5248174B2
JP5248174B2 JP2008098438A JP2008098438A JP5248174B2 JP 5248174 B2 JP5248174 B2 JP 5248174B2 JP 2008098438 A JP2008098438 A JP 2008098438A JP 2008098438 A JP2008098438 A JP 2008098438A JP 5248174 B2 JP5248174 B2 JP 5248174B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rubber
vibration
weight
compound
rubber composition
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2008098438A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009249484A (ja
Inventor
武史 枝
則夫 箕内
晃 大石
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyo Tire Corp
Original Assignee
Toyo Tire and Rubber Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyo Tire and Rubber Co Ltd filed Critical Toyo Tire and Rubber Co Ltd
Priority to JP2008098438A priority Critical patent/JP5248174B2/ja
Publication of JP2009249484A publication Critical patent/JP2009249484A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5248174B2 publication Critical patent/JP5248174B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Description

本発明は、防振ゴム用ゴム組成物及び防振ゴムに関し、特に自動車用エンジンマウント等の防振部材として好適に用いることができる防振ゴム用ゴム組成物及びこれを用いた防振ゴムに関するものである。
一般に、自動車にはエンジンや車体の振動を吸収し、乗り心地を向上し、騒音を防止するための防振ゴムが用いられている。特に、自動車のエンジンルームや排気系等に使用されるエンジンマウント等の防振ゴムでは、近年のエンジンの高出力化等に伴い、高い耐熱性を要求されるようになってきている。
従来、防振ゴムのゴム成分としては、天然ゴム、又は天然ゴムとジエン系合成ゴムとのブレンドが一般に用いられており、これらのゴム成分を含むゴム組成物の加硫ゴムの耐熱性を向上する技術としては、ゴム組成物中の硫黄量を減らし加硫促進剤を多く配合して加硫する技術(EV方式(EV;Efficient Vulcanization))が知られている。
しかし、上記のようにゴム組成物中の硫黄量や加硫促進剤の配合量を最適化し、例えばモノスルフィド結合による架橋形態を多くすることにより加硫ゴムの耐熱性の向上を図る場合、耐熱性はある程度改善するが、防振ゴムの要求特性の一つである耐久性が劣るという難点がある。
また防振ゴムでは、動倍率(動バネ定数/静バネ定数)等の振動特性が、新品時(初期)において良好であることのみならず、長期間使用後においても良好に確保される必要がある。つまり、防振ゴムでは、熱劣化等による悪化を抑制することにより、振動特性の変化率を低減することも重要となる。
下記特許文献1〜2では、硫黄の含有量を制限しつつ、加硫促進剤としてチアゾール化合物を含有するゴム組成物、あるいはチアゾール化合物とスルフェンアミド化合物とチウラム化合物とを含有するゴム組成物により、加硫ゴムの耐熱性を向上しつつ、振動特性や耐久性等をバランス良く向上することができる点が記載されている。しかしながら、これらのゴム組成物の加硫ゴムでは、耐熱性や、初期の振動特性及び耐久性等については、ある程度バランスのとれた良好な結果を示すものの、長時間使用後における振動特性の変化率が大きいことが判明した。このように、従来の加硫促進剤の組み合わせによっては、防振ゴムの耐熱性を向上しつつ、振動特性や耐久性等をバランス良く向上し、かつ長時間使用後における振動特性の変化率を低減することは困難であった。
特開2003−292671号公報 特開2005−272718号公報
本発明の目的は、耐熱性を向上しつつ、長時間使用後における振動特性の変化率を低減した防振ゴム用ゴム組成物及びこれを用いて得られる防振ゴムを提供することにある。
本発明者らは、上記課題を解決すべく鋭意検討した結果、以下に示す防振ゴム用ゴム組成物により上記目的を達成できることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明に係る防振ゴム用ゴム組成物は、天然ゴム、又は天然ゴムとジエン系合成ゴムとのブレンドを主成分とするゴム成分を含有する防振ゴム用ゴム組成物において、前記ゴム成分100重量部に対して、0.1〜1重量部の硫黄と、下記一般式(1)で表されるスルフェンイミド化合物と、チアゾール化合物とを含有することを特徴とする。


(式中、Rは炭素数1〜18の直鎖アルキル基、分岐鎖アルキル基、脂環族炭化水素基、又は芳香族炭化水素基を表す)。
本発明に係る防振ゴム用ゴム組成物は、加硫促進剤として、上記スルフェンイミド化合物と、チアゾール化合物とを含有することにより、防振ゴムの耐熱性を向上しつつ、初期振動特性や耐久性、さらには耐ヘタリ性をバランス良く向上し、かつ長時間使用後における振動特性の変化率、特に高温環境下での長時間使用後においても、振動特性の変化率を低減することができる。
さらに、ゴム成分100重量部に対して、0.1〜1重量部の硫黄を含有するため、防振ゴムのゴム強度を良好に確保しつつ、耐熱性及び耐ヘタリ性が向上する。また、本発明に係る防振ゴム用ゴム組成物は、天然ゴム、又は天然ゴムとジエン系合成ゴムとのブレンドを主成分とするゴム成分を含有する。かかるゴム成分を含有する防振ゴム用ゴム組成物の加硫ゴムは、動倍率が低くなり、かつ繰り返し変形に対する抵抗性が高くなる。
上記において、前記スルフェンイミド化合物と、前記チアゾール化合物とを、重量比にて(スルフェンイミド化合物)/(チアゾール化合物)=1/4〜4/1の範囲内で含有することが好ましい。かかる防振ゴム用ゴム組成物によれば、特に防振ゴムの耐熱性を向上しつつ、長時間使用後における振動特性の変化率をさらに低減することができる。
本発明に係る防振ゴムは、上記防振ゴム用ゴム組成物を使用し、加硫、成形して得られるものであることを特徴とする。かかる防振ゴムは、耐熱性を向上しつつ、初期振動特性や耐久性、さらには耐ヘタリ性をバランス良く向上し、かつ長時間使用後における振動特性の変化率を低減した防振ゴムであることから、特にエンジンマウント、トーショナルダンパー、ボディマウント、キャップマウント、メンバーマウント、ストラットマウント、マフラーマウント等の自動車用防振ゴムとして好適に用いることができる。
本発明に係る防振ゴム用ゴム組成物においては、ゴム成分として天然ゴム単独、又は天然ゴムとジエン系合成ゴムとのブレンドが使用される。天然ゴムとジエン系合成ゴムとをブレンドする場合、ジエン系合成ゴムとしては、ポリイソプレンゴム(IR)、ポリブタジエンゴム(BR)、スチレンブタジエンゴム(SBR)、ブチルゴム(IIR)、及びアクリルニトリルブタジエンゴム(NBR)等が挙げられる。かかるジエン系合成ゴムの重合方法やミクロ構造は限定されず、これらのうちの1種又は2種以上を天然ゴムにブレンドして使用することができる。
天然ゴムとジエン系合成ゴムとをブレンドする場合、そのブレンド比は特に限定されるものではないが、天然ゴムが有する耐疲労性能を維持するため、天然ゴムをゴム成分中、50重量%以上含有することが好ましく、90重量%以上含有することがより好ましい。なお、天然ゴム及びジエン系合成ゴムに加えて、ゴム成分として使用可能なゴムとしては、例えば、エチレンプロピレンゴム(EPM)等のオレフィン系ゴム、臭素化ブチルゴム(Br−IIR)等のハロゲン化ブチルゴム、その他ポリウレタンゴム、アクリルゴム、フッ素ゴム、シリコンゴム、及びクロロスルホン化ポリエチレン等を含めた合成ゴム類等が挙げられる。
硫黄は通常のゴム用硫黄であればよく、例えば粉末硫黄、沈降硫黄、不溶性硫黄、高分散性硫黄等を用いることができる。本発明に係る防振ゴム用ゴム組成物における硫黄の含有量は、ゴム成分100重量部に対して0.1〜1重量部である。硫黄の含有量が0.1重量部未満であると、加硫ゴムの架橋密度が不足してゴム強度等が低下し、1重量部を超えると、特に耐熱性及び耐ヘタリ性の両方が悪化する。加硫ゴムのゴム強度を良好に確保し、耐熱性と耐ヘタリ性をより向上するためには、硫黄の含有量がゴム成分100重量部に対して0.1〜0.9重量部であることが好ましく、0.2〜0.6重量部であることがより好ましい。
本発明に係る防振ゴム用ゴム組成物は、加硫促進剤として、下記一般式(1)で表されるスルフェンイミド化合物と、チアゾール化合物とを含有する。


(式中、Rは炭素数1〜18の直鎖アルキル基、分岐鎖アルキル基、脂環族炭化水素基、又は芳香族炭化水素基を表す)。
上記スルフェンイミド化合物としては、ゴム組成物中での分散性、加硫促進効果及び加硫ゴムとして長時間使用した場合の振動特性の変化率を考慮した場合、置換基RがN−tert−ブチル基であるN−tert−ブチル−2−ベンゾチアゾールスルフェンイミド、置換基RがN−シクロヘキシル基であるN−シクロヘキシル−2−ベンゾチアゾールスルフェンイミド、及び置換基RがN−フェニル基であるN−フェニル−2−ベンゾチアゾールスルフェンイミドが好ましく、N−tert−ブチル−2−ベンゾチアゾールスルフェンイミドがより好ましい。かかるスルフェンイミド化合物は、市販品も好適に使用可能であり、例えばN−tert−ブチル−2−ベンゾチアゾールスルフェンイミド(「SANTOCURE TBSI」、FLEXSYS社製)が挙げられる。スルフェンイミド化合物の含有量は、ゴム成分100重量部に対して0.5〜5重量部が好ましく、1〜3重量部がより好ましい。
チアゾール化合物としては、例えば、2−メルカプトベンゾチアゾール、ジ−2−ベンゾチアゾリルジスルフィド、2−メルカプトベンゾチアゾールの亜鉛塩、2−メルカプトベンゾチアゾールのナトリウム塩、及び2−メルカプトベンゾチアゾールのシクロヘキシルアミン塩等が挙げられる。チアゾール化合物の含有量は、ゴム成分100重量部に対して0.5〜5重量部が好ましく、1〜3重量部がより好ましい。
本発明に係る防振ゴム用ゴム組成物においては、スルフェンイミド化合物と、チアゾール化合物とを、重量比にて(スルフェンイミド化合物)/(チアゾール化合物)=1/4〜4/1の範囲内で含有することが好ましい。防振ゴムの耐熱性を向上しつつ、長時間使用後における振動特性の変化率をさらに低減するためには、1/3〜3/1であることが特に好ましい。
また、本発明に係る防振ゴム用ゴム組成物においては、加硫促進剤として、上記2成分に加えて、チウラム化合物を更に併用することが好ましい。チウラム化合物は、一般に二次加硫促進剤として使用され、防振ゴムの耐熱性改良効果に優れる。チウラム化合物としては、例えば、テトラメチルチウラムモノスルフィド、テトラメチルチウラムジスルフィド、テトラエチルチウラムジスルフィド、テトラブチルチウラムジスルフィド、ジペンタメチレンチウラムテトラスルフィド、ジペンタメチレンチウラムヘキサスルフィド、及びテトラキス(2−エチルヘキシル)チウラムジスルフィド等が挙げられる。
また、本発明の防振ゴム用ゴム組成物は、上記ゴム成分、硫黄、加硫促進剤と共にカーボンブラック、シリカ、シランカップリング剤、酸化亜鉛、ステアリン酸、加硫促進助剤、加硫遅延剤、有機過酸化物、老化防止剤、ワックスやオイル等の軟化剤、加工助剤等の通常ゴム工業で使用される配合剤を、本発明の効果を損なわない範囲において適宜配合し用いることができる。
カーボンブラックとしては、例えばSAF、ISAF、HAF、FEF、GPF等が用いられる。カーボンブラックは、加硫後のゴムの硬度、補強性、低発熱性等のゴム特性を調整し得る範囲で使用することができる。カーボンブラックの配合量はゴム成分100重量部に対して、20〜120重量部の範囲であり、好ましくは30〜100重量部であり、より好ましくは30〜60重量部である。この配合量が20重量部未満では、カーボンブラックの補強効果が充分に得られず、120重量部を超えると、発熱性、ゴム混合性及び加工時の作業性等が悪化する。
老化防止剤としては、ゴム用として通常用いられる、芳香族アミン系老化防止剤、アミン−ケトン系老化防止剤、モノフェノール系老化防止剤、ビスフェノール系老化防止剤、ポリフェノール系老化防止剤、ジチオカルバミン酸塩系老化防止剤、チオウレア系老化防止剤等の老化防止剤を単独、又は適宜混合して使用しても良い。
本発明の防振ゴム用ゴム組成物は、ゴム成分、硫黄、加硫促進剤、必要に応じて、カーボンブラック、酸化亜鉛、ステアリン酸、加硫促進剤、老化防止剤、ワックス等を、バンバリーミキサー、ニーダー、ロール等の通常のゴム工業において使用される混練機を用いて混練りすることにより得られる。
また、上記各成分の配合方法は特に限定されず、硫黄、及び加硫促進剤等の加硫系成分以外の配合成分を予め混練してマスターバッチとし、残りの成分を添加してさらに混練する方法、各成分を任意の順序で添加し混練する方法、全成分を同時に添加して混練する方法等のいずれでもよい。
上記各成分を混練し、成形加工した後、加硫を行うことで、耐熱性を向上しつつ、初期振動特性や耐久性、さらには耐ヘタリ性をバランス良く向上し、かつ長時間使用後における振動特性の変化率を低減した防振ゴムを得ることができる。かかる防振ゴムは、エンジンマウント、トーショナルダンパー、ボディマウント、キャップマウント、メンバーマウント、ストラットマウント、マフラーマウント等の自動車用防振ゴムを始めとして、鉄道車両用防振ゴム、産業機械用防振ゴム、建築用免震ゴム、免震ゴム支承等の防振、免震ゴムに好適に用いることができ、特にエンジンマウント等の耐熱性を必要とする自動車用防振ゴムの構成部材として有用である。
以下に、この発明の実施例を記載してより具体的に説明する。
(ゴム組成物の調製)
天然ゴム100重量部に対して、表1の配合処方に従い、実施例1〜4及び比較例1〜4のゴム組成物を配合し、通常のバンバリーミキサーを用いて混練し、ゴム組成物を調整した。表1に記載の各配合剤を以下に示す。
a)天然ゴム RSS#3
b)硫黄 5%オイル処理硫黄
c)加硫促進剤
(A)スルフェンイミド化合物 N−tert−ブチル−2−ベンゾチアゾールスルフェンイミド(「SANTOCURE TBSI」、FLEXSYS社製)
(B)チアゾール化合物 ジ−2−ベンゾチアゾリルジスルフィド(「ノクセラーDM−P(DM)」、大内新興化学工業社製)
(C)チウラム化合物 テトラメチルチウラムジスルフィド(「ノクセラーTT−P(TT)」、大内新興化学工業社製)
(D)スルフェンアミド化合物 N−tert−ブチル−2−ベンゾチアゾリルスルフェンアミド(「ノクセラーNS−P(NS)」、大内新興化学工業社製)
d)老化防止剤
(A)N−フェニル−N’−(1,3−ジメチルブチル)−p−フェニレンジアミン(「ノクラック6C」、大内新興化学工業社製)
(B)2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒドロキノリン重合体(「ノクラック 224」、大内新興化学工業社製)
e)カーボンブラック FEF (「シーストSO」、東海カーボン社製)
f)アロマオイル (「プロセスX−140」、ジャパンエナジー社製)
g)酸化亜鉛 3号亜鉛華
h)ステアリン酸 工業用ステアリン酸
i)ワックス ミクロクリスタリンワックス
各ゴム組成物については、それぞれの加硫ゴムを作製して特性評価を行った。
(評価)
評価は、各ゴムを所定の金型を使用して150℃にて30分加熱、加硫して得られたゴムについて行った。
<初期振動特性>
50mmφ×25mmの加硫ゴムからなるテストピース(新品)について、振動試験機を用いて、静バネ定数(Ks)と動バネ定数(Kd)を測定した。静バネ定数は、20%まで圧縮させた際の応力・変位から算出した(単位はN/mm)。動バネ定数は、10%圧縮後、周波数100Hz、振幅±0.2%で振動させ、JIS K6394に記載の計算方法により求めた。動倍率は、上記で得られた静バネ定数に対する動バネ定数の比(Kd/Ks)として算出した。評価は比較例1のゴム組成物の加硫ゴムからなるテストピースの動倍率を100として指数評価した。数値が小さいほど、初期振動特性に優れていることを示す。評価結果を表1に示す。
<振動特性の変化率>
上述した初期振動特性を算出するのに使用したテストピース(新品)を、100℃×500時間熱老化後に動倍率を測定し、新品時の動倍率に対する老化後の動倍率の変化率を算出した。評価は比較例1のゴム組成物の加硫ゴムからなるテストピースの動倍率の変化率を100として指数評価した。数値が小さいほど、振動特性の変化率が低いことを示す。評価結果を表1に示す。
<耐熱性>
JIS K6251に準拠し、熱老化前の引張試験における破断伸びに対する、100℃×500時間熱老化後の引張試験における破断伸びの保持率(%)を算出した。評価は比較例1のゴム組成物の加硫ゴムについて算出した破断伸びの保持率を100として指数評価した。数値が大きいほど、耐熱性に優れていることを示す。評価結果を表1に示す。
<耐ヘタリ性>
JIS K6262に準拠し、圧縮永久歪試験(25%圧縮、100℃×500時間)を行い、圧縮永久歪率(%)を測定した。評価は比較例1のゴム組成物の加硫ゴムについて測定した圧縮永久歪率を100として指数評価した。数値が小さいほど、耐ヘタリ性に優れていることを示す。評価結果を表1に示す。
<耐久性>
耐久性試験用のテストピースとしては、外径81mm、高さ49mmの薄肉円筒金具の内孔内に、外径16mm、高さ70mmの厚肉円筒金具が、該薄肉円筒金具の軸心に位置するように配置されると共に、それら両円筒金具が、新品の加硫ゴムにて、一体的に連結せしめられてなる構造を有している。また、それらのテストピースにおいて、両円筒金具を連結する加硫ゴムは、長さが38mm、両円筒金具を連結する部位の幅が22mm、厚肉円筒金具に固着せしめられる部位の幅が36mmとなるように構成されている。そして、そのような構造のテストピースに対して、初期±14mmの変位相当の荷重で、3Hzの周波数により一定加振を行ない、加硫ゴムが破断に至るまでの加振回数を測定した。評価は比較例1のゴム組成物の加硫ゴムからなるテストピースの加振回数を100として指数評価した。数値が大きいほど、耐久性に優れていることを示す。評価結果を表1に示す。
<劣化後耐久性>
上述した耐久性を算出するのに使用したテストピース(新品)を、100℃×500時間熱老化後に上述した方法にて耐久性を測定し、新品時の耐久性を100とした場合の劣化後の耐久性を比較値として算出した。数値が100に近いほど、初期の耐久性が劣化後においても保持されていることを示す。評価結果を表1に示す。
表1の結果より、実施例1〜3のゴム組成物の加硫ゴムは、比較例1〜4のゴム組成物の加硫ゴムに比べて、特に耐熱性が向上しており、さらに、長時間使用後における振動特性の変化率、特に高温環境下での長時間使用後においても、振動特性の変化率がかなり低減していることがわかる。また、初期振動特性、耐ヘタリ性、耐久性、及び劣化後耐久性がバランスよく向上していることがわかる。また、実施例4のゴム組成物の加硫ゴムは、比較例1〜4のゴム組成物の加硫ゴムに比べて、特に初期振動特性及び耐久性が向上していることがわかる。

Claims (2)

  1. 天然ゴム、又は天然ゴムとジエン系合成ゴムとのブレンドを主成分とするゴム成分を含有する防振ゴム用ゴム組成物において、
    前記ゴム成分100重量部に対して、0.1〜1重量部の硫黄と、下記一般式(1)で表されるスルフェンイミド化合物と、チアゾール化合物とを、重量比にて(スルフェンイミド化合物)/(チアゾール化合物)=1/4〜4/1の範囲内で含有することを特徴とする防振ゴム用ゴム組成物。

    (式中、Rは炭素数1〜18の直鎖アルキル基、分岐鎖アルキル基、脂環族炭化水素基、又は芳香族炭化水素基を表す)。
  2. 請求項1に記載の防振ゴム用ゴム組成物を使用し、加硫、成形して得られる防振ゴム。
JP2008098438A 2008-04-04 2008-04-04 防振ゴム用ゴム組成物及び防振ゴム Active JP5248174B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008098438A JP5248174B2 (ja) 2008-04-04 2008-04-04 防振ゴム用ゴム組成物及び防振ゴム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008098438A JP5248174B2 (ja) 2008-04-04 2008-04-04 防振ゴム用ゴム組成物及び防振ゴム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009249484A JP2009249484A (ja) 2009-10-29
JP5248174B2 true JP5248174B2 (ja) 2013-07-31

Family

ID=41310487

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008098438A Active JP5248174B2 (ja) 2008-04-04 2008-04-04 防振ゴム用ゴム組成物及び防振ゴム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5248174B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6165406B2 (ja) 2009-11-18 2017-07-19 株式会社ブリヂストン 防振ゴム組成物及び防振ゴム

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5594052A (en) * 1995-09-11 1997-01-14 The Goodyear Tire & Rubber Company Sulfur vulcanizable rubber containing sodium thiosulfate pentahydrate
JP3652030B2 (ja) * 1996-10-16 2005-05-25 東洋ゴム工業株式会社 防振ゴム用組成物及び防振ゴム
US6573339B1 (en) * 1999-01-12 2003-06-03 Uniroyal Chemical Company, Inc. In situ preparation of bis-(benzothiazolesulfen)amide in a polymeric matrix
FR2883568B1 (fr) * 2005-03-24 2007-05-18 Michelin Soc Tech Composition de caoutchouc comportant un itaconimidomaleimide

Also Published As

Publication number Publication date
JP2009249484A (ja) 2009-10-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6165406B2 (ja) 防振ゴム組成物及び防振ゴム
JP5420224B2 (ja) 防振ゴム用ゴム組成物、防振ゴムおよびその製造方法
JP6112755B2 (ja) 防振ゴム組成物及び防振ゴム
JP6369576B2 (ja) 防振ゴム組成物及び防振ゴム
JP2015021097A (ja) 防振ゴム用ゴム組成物および防振ゴム
JP2011111532A (ja) 防振ゴム用ゴム組成物および防振ゴム
JP5247206B2 (ja) 防振ゴム用ゴム組成物及び防振ゴム
JP5210801B2 (ja) 防振ゴム用ゴム組成物及び防振ゴム
JP2008007546A (ja) 防振ゴム組成物及び防振ゴム
JP5101117B2 (ja) 防振ゴム組成物
JP2010111742A (ja) 防振ゴム用ゴム組成物及び防振ゴム
JP2014105236A (ja) 防振ゴム用ゴム組成物および防振ゴム
JP5248174B2 (ja) 防振ゴム用ゴム組成物及び防振ゴム
JP5465317B2 (ja) 防振ゴム組成物およびそれを用いた防振ゴム
JP2019048959A (ja) 防振ゴム用ゴム組成物及び防振ゴム製品
JP2007314697A (ja) 防振ゴム組成物及び防振ゴム
JP2022052896A (ja) ゴム組成物およびゴム組成物を加硫成形してなる防振ゴム
JP5872843B2 (ja) 防振ゴム用ゴム組成物
JP2003321575A (ja) ゴム組成物
JP2017214531A (ja) ゴム組成物、防振ゴム製品用ゴム組成物及び防振ゴム製品
JP2011162585A (ja) 防振ゴム用ゴム組成物および防振ゴム
JP2010209285A (ja) 防振ゴム用ゴム組成物および防振ゴム
JP2011111504A (ja) 防振ゴム用ゴム組成物および防振ゴム
JP2013151584A (ja) 防振ゴム用ゴム組成物
JP6105426B2 (ja) 防振ゴム組成物及び防振ゴム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20101129

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20121024

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20121026

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20121206

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130402

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130410

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5248174

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160419

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250