JP2011108735A - 洗浄部材、露光装置、洗浄方法、及びデバイス製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】露光不良の発生を抑制できる洗浄部材を提供する。
【解決手段】洗浄部材は、第1液体と接触する射出面から射出される露光光で第1液体を介して基板を露光する露光装置の、第1液体と接触する接液部材の接触面を射出面から射出される露光光で光洗浄するために用いられる。洗浄部材は、射出面と対向する位置で、射出面から射出される露光光を反射して接触面の少なくとも一部に照射する楕円形の反射面を備える。
【選択図】図4
Description
本発明は、洗浄部材、露光装置、洗浄方法、及びデバイス製造方法に関する。
フォトリソグラフィ工程で用いられる露光装置において、例えば下記特許文献に開示されているような、液体を介して露光光で基板を露光する液浸露光装置が知られている。
液浸露光装置において、液体と接触する部材が汚染される可能性がある。例えば、その部材に汚染物(異物)が付着している状態を放置しておくと、その汚染物に起因して基板に形成されるパターンに欠陥が生じる等、露光不良が発生する可能性がある。その結果、不良デバイスが製造される可能性がある。
本発明の態様は、露光不良の発生を抑制できる洗浄部材、露光装置、及び洗浄方法を提供することを目的とする。また本発明の態様は、不良デバイスの発生を抑制できるデバイス製造方法を提供することを目的とする。
本発明の第1の態様に従えば、第1液体と接触する射出面から射出される露光光で第1液体を介して基板を露光する露光装置の、第1液体と接触する接液部材の接触面を射出面から射出される露光光で光洗浄するために用いられる洗浄部材であって、射出面と対向する位置で、射出面から射出される露光光を反射して接触面の少なくとも一部に照射する楕円形の反射面を備える洗浄部材が、提供される。
本発明の第2の態様に従えば、第1液体と接触する射出面から射出される露光光で第1液体を介して基板を露光する露光装置の、第1液体と接触する接液部材の接触面を射出面から射出される露光光で光洗浄するために用いられる洗浄部材であって、射出面と対向する位置に配置され、射出面から射出される露光光を反射して接触面の少なくとも一部に照射する反射面を備え、射出面と反射面とが対向する方向と平行な第1軸と、第1軸に直交する第2軸とを含む第1面に沿って反射面で反射する露光光の最周縁の光線がなす第1角度と、第1軸と、第1軸及び第2軸に直交する第3軸とを含む第2面に沿って反射面で反射する露光光の最周縁の光線がなす第2角度とが異なる洗浄部材が提供される。
本発明の第3の態様に従えば、第1液体を介して露光光で基板を露光する露光装置であって、第1液体と接触する接液部材の接触面を露光光で光洗浄するために、光洗浄時、露光光が射出する射出面と対向して、第1、第2の態様の洗浄部材が配置される露光装置が提供される。
本発明の第4の態様に従えば、第1液体と接触する射出面から射出される露光光で第1液体を介して基板を露光する露光装置であって、 第1液体と接触する接触面を有する接液部材と、接触面の少なくとも一部に洗浄光を照射して接触面を洗浄する洗浄装置と、を備え、 接触面に照射される洗浄光の単位面積当たりの積算光量は、基板に照射される射出面から射出される露光光の単位面積当たりの積算光量より大きい露光装置が提供される。
本発明の第5の態様に従えば、第3、第4の態様の露光装置を用いて基板を露光することと、露光された基板を現像することと、を含むデバイス製造方法が提供される。
本発明の第6の態様に従えば、第1液体と接触する射出面から射出される露光光で第1液体を介して基板を露光する露光装置の、第1液体と接触する接液部材の接触面を光洗浄する洗浄方法であって、射出面と対向する位置に楕円形の反射面を配置することと、射出面から射出される露光光を、楕円形の反射面で反射して接触面の少なくとも一部に照射して光洗浄することと、を含む洗浄方法が提供される。
本発明の第7の態様に従えば、第1液体と接触する射出面から射出される露光光で第1液体を介して基板を露光する露光装置の、第1液体と接触する接液部材の接触面を射出面から射出される露光光で光洗浄する洗浄方法であって、射出面と対向する位置に反射面を配置することと、射出面と反射面とが対向する方向と平行な第1軸と第1軸に直交する第2軸とを含む第1面に沿って反射する露光光の最周縁の光線がなす第1角度と、第1軸と第1軸及び第2軸に直交する第3軸とを含む第2面に沿って反射する露光光の最周縁の光線がなす第2角度とが異なるように、射出面から射出される露光光を反射面で反射することと、反射面で反射される露光光を接触面の少なくとも一部に照射して光洗浄することと、を含む洗浄方法が提供される。
本発明の第8の態様に従えば、第1液体と接触する射出面から射出される露光光で第1液体を介して基板を露光する露光装置の洗浄方法であって、第1液体と接触する接液部材の接触面の少なくとも一部に洗浄光を照射して接液面を光洗浄することと、接液面に照射される洗浄光の単位面積当たりの積算光量は、基板に照射される射出面から射出される露光光の単位面積当たりの積算光量より大きいことと、を含む洗浄方法が提供される。
本発明の第9の態様に従えば、第6、第7、第8の態様の洗浄方法を用いて接触面を洗浄することと、露光光で基板を露光することと、露光された基板を現像することと、を含むデバイス製造方法が提供される。
本発明の態様によれば、露光不良の発生を抑制できる。また本発明の態様によれば、不良デバイスの発生を抑制できる。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明するが、本発明はこれに限定されない。以下の説明においては、XYZ直交座標系を設定し、このXYZ直交座標系を参照しつつ各部の位置関係について説明する。水平面内の所定方向をX軸方向、水平面内においてX軸方向と直交する方向をY軸方向、X軸方向及びY軸方向のそれぞれと直交する方向(すなわち鉛直方向)をZ軸方向とする。また、X軸、Y軸、及びZ軸まわりの回転(傾斜)方向をそれぞれ、θX、θY、及びθZ方向とする。
図1は、本実施形態に係る露光装置EXの一例を示す概略構成図である。本実施形態の露光装置EXは、第1液体LQ1を介して露光光ELで基板Pを露光する液浸露光装置である。本実施形態においては、第1液体LQ1として、水(純水)を用いる。
図1において、露光装置EXは、マスクMを保持して移動可能なマスクステージ1と、基板Pを保持して移動可能な基板ステージ2と、基板Pを保持せずに、露光光ELを計測する計測部材C及び計測器を搭載して移動可能な計測ステージ3と、マスクMを露光光ELで照明する照明系ILと、露光光ELで照明されたマスクMのパターンの像を基板Pに投影する投影光学系PLと、露光光ELの光路の少なくとも一部が第1液体LQ1で満たされるように液浸空間LSを形成可能な液浸部材7と、露光装置EX全体の動作を制御する制御装置8とを備えている。
液浸空間LSは、液体で満たされた部分(空間、領域)である。マスクMは、基板Pに投影されるデバイスパターンが形成されたレチクルを含む。基板Pは、デバイスを製造するための基板である。基板Pは、例えば半導体ウエハ等の基材と、その基材上に形成された感光膜とを含む。
なお、基板を保持して移動可能な基板ステージと、基板を保持せずに、露光光を計測する計測部材(計測器)を搭載して移動可能な計測ステージとを備えた露光装置の一例が、例えば米国特許第6897963号明細書、欧州特許出願公開第1713113号明細書等に開示されており、その内容を援用して本文の記載の一部とする。
また、露光装置EXは、第1液体LQ1と接触する液浸部材7の表面の少なくとも一部を、投影光学系PLの射出面13から射出される露光光ELで光洗浄するために用いられる洗浄部材50を備えている。洗浄部材50は、射出面13から射出される露光光ELを反射して液浸部材7の表面の少なくとも一部に照射する反射面51を有する。本実施形態において、洗浄部材50は、計測ステージ3に配置されている。
照明系ILは、照明領域IRに配置されたマスクMの少なくとも一部を均一な照度分布の露光光ELで照明する。本実施形態においては、照明系ILから射出される露光光ELとして、紫外光であるArFエキシマレーザ光(波長193nm)を用いる。照明系ILの一例が、例えば米国特許出願公開第2006/0170901号明細書に開示されており、その内容を援用して本文の記載の一部とする。
マスクステージ1は、マスクMを保持した状態で、照明領域IRを含むベース部材9のガイド面9G上を移動可能である。ガイド面9Gは、XY平面とほぼ平行である。マスクステージ1は、例えば平面モータ、リニアモータ等のアクチュエータを含む駆動システムの作動により、ガイド面9G上において、X軸、Y軸、Z軸、θX、θY、及びθZ方向の6つの方向に移動可能である。
投影光学系PLは、投影領域PRに配置された基板Pの少なくとも一部にマスクMのパターンの像を所定の投影倍率で投影する。本実施形態において、投影光学系PLの光軸は、Z軸とほぼ平行である。投影光学系PLは、投影光学系PLの像面に向けて露光光ELを射出する射出面13を有する。射出面13は、投影光学系PLの複数の光学素子のうち像面に最も近い終端光学素子12に配置されている。本実施形態において、射出面13は−Z方向を向いている。本実施形態において、射出面13は、XY平面とほぼ平行である。なお、−Z方向を向く射出面13が−Z側に突出する凸面でもよいし、凹面でもよい。
基板ステージ2及び計測ステージ3のそれぞれは、射出面13と対向する位置に移動可能である。投影光学系PLの投影領域PRは、射出面13と対向する位置を含む。基板ステージ2及び計測ステージ3のそれぞれは、射出面13と対向する位置を含むベース部材10のガイド面10G内において移動可能である。本実施形態において、ガイド面10Gは、XY平面とほぼ平行である。
基板ステージ2は、基板Pを保持した状態で、ガイド面10G上を移動可能である。計測ステージ3は、計測部材C、計測器、及び洗浄部材50を搭載した状態で、ガイド面10G上を移動可能である。基板ステージ2及び計測ステージ3のそれぞれは、例えば平面モータ、リニアモータ等のアクチュエータを含む駆動システムの作動により、ガイド面10G上において、X軸、Y軸、Z軸、θX、θY、及びθZ方向の6つの方向に移動可能である。
本実施形態において、マスクステージ1、基板ステージ2、及び計測ステージ3の位置情報は、レーザ干渉計ユニット11A、11Bを含む干渉計システム11によって計測される。基板Pの露光、所定の計測を含む露光シーケンスを実行するとき、あるいは洗浄部材50を用いる洗浄を含むメンテナンスシーケンスを実行するとき、制御装置8は、干渉計システム11の計測結果に基づいて、マスクステージ1(マスクM)、基板ステージ2(基板P)、及び計測ステージ3(計測部材C、洗浄部材50)の位置制御を実行する。
液浸部材7の少なくとも一部は、終端光学素子12(射出面13)の周囲に配置されている。液浸部材7は、射出面13から射出される露光光ELの光路が第1液体LQ1で満たされるように液浸空間LSを形成可能である。基板Pの露光の少なくとも一部において、液浸部材7は、基板Pに照射される射出面13から射出される露光光ELの光路が第1液体LQ1で満たされるように基板Pとの間で第1液体LQ1を保持して、液浸空間LSを形成する。基板Pの露光において、液浸空間LSの第1液体LQ1は、射出面13及び基板Pの表面のそれぞれに接触する。第1液体LQ1と接触する射出面13から射出される露光光ELで、第1液体LQ1を介して基板Pが露光される。Z軸方向において、投影光学系PLの焦点面において、基板Pが露光される。
液浸部材7は、射出面13と対向する位置に配置される物体の表面(上面)と対向可能な下面14を有する。その物体は、基板ステージ2、基板ステージ2に保持された基板P、計測ステージ3、及び計測ステージ3に配置されている洗浄部材50の少なくとも一つを含む。一方側の射出面13及び下面14と、他方側の物体の表面(上面)との間に第1液体LQ1が保持されることによって、終端光学素子12と物体との間の露光光ELの光路が第1液体LQ1で満たされるように液浸空間LSが形成される。
基板Pの露光において、液浸部材7は、射出面13と基板Pとの間の露光光ELの光路が第1液体LQ1で満たされるように、基板Pとの間で第1液体LQ1を保持して液浸空間LSを形成する。第1液体LQ1は、射出面13及び下面14と基板Pの表面との間に保持される。基板Pの露光において、液浸部材7の下面14の少なくとも一部は、第1液体LQ1と接触する。
本実施形態においては、基板Pに露光光ELが照射されているとき、投影領域PRを含む基板Pの表面の一部の領域が第1液体LQ1で覆われるように液浸空間LSが形成される。液体LQの界面(メニスカス、エッジ)の少なくとも一部は、液浸部材7の下面14と基板Pの表面との間に形成される。すなわち、本実施形態の露光装置EXは、局所液浸方式を採用する。
図2は、本実施形態に係る液浸部材7の一例を示す側断面図である。図2に示すように、液浸部材7は、射出面13と対向する位置に開口7Kを有する。射出面13から射出された露光光ELは、開口7Kを通過して、基板Pに照射可能である。図2に示すように、液浸部材7は、開口7Kを取り囲むように平坦部Hを有する。本実施形態において、下面14の少なくとも一部は、平坦部Hを含む。
また、液浸部材7は、基板P上へ第1液体LQ1を供給可能な第1開口15と、基板P上から第1液体LQ1を回収可能な第2開口16とを有する。
第1開口15は、露光光ELの光路に面するように配置されている。第1開口15は、流路17を介して液体供給装置18から供給された第1液体LQ1を基板P上へ供給可能である。第1開口15から供給された第1液体LQ1は、開口7Kを介して、基板P上へ供給される。
本実施形態において、液体供給装置18は、第1液体LQ1に溶存する酸素濃度を調整可能な調整装置60を備えている。本実施形態において、調整装置60は、第1液体LQ1の酸素濃度を低減可能な脱気装置61と、第1液体LQ1に酸素を注入可能な注入装置62とを含む。脱気装置61は、例えば米国特許出願公開第2005/0219490号明細書に開示されているような、中空糸膜に第1液体LQ1を接触させて第1液体LQ1の酸素濃度を低減させる膜脱気装置を含む。注入装置62は、例えば気液混合装置を含む。また、本実施形態において、調整装置60は、第1液体LQ1に溶存するオゾン濃度を調整可能である。
第2開口16は、基板Pの表面に面するように配置されている。本実施形態においては、第2開口16は、露光光ELが通過する開口7Kの周囲に配置されている。本実施形態においては、第2開口16は、平坦部Hの周囲に配置されている。第2開口16から回収された第1液体LQ1は、流路20を介して液体回収装置21に回収される。液体回収装置21は、真空システム等の吸引装置を含み、第2開口16からの第1液体LQ1を吸引して回収する。
第2開口16には、プレート状の多孔部材19が配置されている。多孔部材19は、基板P上の第1液体LQ1を回収可能な開口(孔)を複数有する。本実施形態において、下面14の少なくとも一部は、多孔部材19の下面を含む。多孔部材19の上面が面する流路20の圧力が液体回収装置21によって低下される(負圧にされる)ことによって、基板P上の第1液体LQ1が多孔部材19の開口を介して流路20に流入し、液体回収装置21に回収される。
本実施形態においては、制御装置8は、第1開口15からの第1液体LQ1の供給動作と並行して、第2開口16(多孔部材19の開口)からの第1液体LQ1の回収動作を実行する。これにより、一方側の終端光学素子12及び液浸部材7と、他方側の基板P(物体)との間に第1液体LQ1で液浸空間LSが形成される。
なお、液浸部材7として、例えば米国特許出願公開第2007/0132976号明細書、欧州特許出願公開第1768170号明細書に開示されているような液浸部材(ノズル部材)を用いることができる。
図3は、基板ステージ2及び計測ステージ3を示す平面図、図4は、計測ステージ3の一部を示す側断面図、図5は、計測ステージ3の一部を示す平面図である。
図3、図4、及び図5に示すように、洗浄部材50は、計測ステージ3に配置されている。計測ステージ3の移動によって、洗浄部材50は、射出面13と対向する位置に配置可能である。
洗浄部材50は、射出面13と対向する位置で、射出面13から射出される露光光ELを反射して液浸部材7の下面14の少なくとも一部に照射する反射面51を備えている。本実施形態においては、洗浄部材50は、一つの反射面51を備えているが、複数の反射面51を備えていても構わない。
本実施形態において、反射面51は、射出面13に対して凹んだ凹面を含む。本実施形態において、反射面51は、曲面である。本実施形態において、反射面51は、楕円形の反射面(楕円反射面)である。楕円形の反射面は、楕円体の表面の一部と一致する面形状を有する反射面であれば構わない。反射面51は、射出面13に対して凹んでいる楕円反射面である。
また、洗浄部材50は、反射面51と対向し、射出面13から射出される露光光が通過し、反射面51で反射される露光光ELを通過する(射出する)平坦面52を備える。平坦面52は、反射面51と対向すると共に、射出面13と反射面51とが対向するZ軸方向と交差する。すなわち、本実施形態において、平坦面52は、XY平面とほぼ平行である。平坦面52は、射出面13と対向可能である。本実施形態において、平坦面52と、その平坦面52の周囲に配置される計測ステージ3の上面3Uとは、ほぼ同一平面内に配置される(面一である)。なお、平坦面52は、XY平面と交差する面でも構わない。
本実施形態において、平坦面52と反射面51との間に、射出面13から射出される露光光ELが透過可能な透過部材が配置される。平面52と反射面51との間には、気体とは異なる物質で満たされている。本実施形態において、洗浄部材50は、例えば合成石英等、露光光ELを透過可能な光学部材である。すなわち、平坦面52と反射面51との間に合成石英等の透過部材(光学部材)が配置される。平坦面52は、射出面13と対向可能な光学部材の上面である。反射面51は、上面と異なる光学部材の表面の少なくとも一部である。平坦面52は、射出面13から射出される露光光ELを透過可能である。
射出面13から射出され、平坦面52に照射された露光光ELは、その平坦面52を透過(通過)して、洗浄部材(光学部材)50の内部を通過する。洗浄部材50の内部を通過する露光光ELは、反射面51で反射する。すなわち、反射面51は、射出面13から射出され、平坦面52を透過した露光光ELを反射する。反射面51は、洗浄部材50の内部を通過した露光光ELを反射する。露光光ELは、反射面51において、内面反射する。
反射面51で反射(内面反射)した露光光ELは、洗浄部材50の内部を通過して、平坦面52から射出される。平坦面52から射出された露光光ELは、液浸部材7の下面14の少なくとも一部に照射される。このように、洗浄部材50は、射出面13から射出される露光光ELを下面14に導く。
露光光ELが下面14に照射されることによって、下面14の少なくとも一部が光洗浄される。洗浄部材50は、下面14に紫外光である露光光ELを照射して、その下面14を洗浄することができる。また、露光光ELが下面14に照射されることによって、第1液体LQ1に対する下面14の少なくとも一部の親液性が高くなる。光洗浄については、例えば米国特許出願公開2007/0258072号明細書に記載されている。
反射面(楕円反射面)51は、第1焦点F1及び第2焦点F2を有する。第1焦点F1及び第2焦点F2は、XY平面内に配置される。本実施形態において、第1焦点F1と第2焦点F2とは、XY平面内のY軸方向に配置されている。
本実施形態において、平坦面52は、第1焦点F1及び第2焦点F2を含む。すなわち、平坦面52に、第1焦点F1及び第2焦点F2が配置される。換言すれば、Z軸方向に関する平坦面52と第1焦点F1と第2焦点F2との位置が一致している。
また、反射面(楕円反射面)51は、第3焦点F3及び第4焦点F4を有する。第3焦点F3及び第4焦点F4は、第1焦点F1及び第2焦点F2を含み射出面13と反射面51とが対向するZ軸方向と垂直なXY平面に対して、第1焦点F1と第2焦点F2との中心において直交するXZ平面に配置される。また、第3焦点F3及び第4焦点F4は、XY平面内に配置される。第3焦点F3と第4焦点F4とは、XY平面内のX軸方向に配置されている。
本実施形態において、平坦面52は、第3焦点F3及び第4焦点F4を含む。すなわち、平坦面52に、第3焦点F3及び第4焦点F4が配置される。換言すれば、Z軸方向に関する平坦面52と第3焦点F3と第4焦点F4との位置が一致している。
すなわち、図5に示すように、本実施形態において、第1、第2、第3、第4焦点F1、F2、F3、F4は、同一平面内(XY平面内)に配置され、第1焦点F1と第2焦点F2とを結ぶ第1直線L1と、第3焦点F3と第4焦点F4とを結ぶ第2直線L2とは、直交する。また、第1直線L1の中心と第2直線L2の中心とが交差する。
また、第1焦点F1と第2焦点F2との第1距離D1と、第3焦点F3と第4焦点F4との第2距離D2とは、異なる。
なお、本実施形態では、反射面(楕円反射面)51は、2個の焦点を有する回転楕円体の表面の一部と一致する面形状を有する反射面でも構わない。
次に、上述の構成を有する露光装置EXを用いて基板Pを露光する方法の一例について説明する。
制御装置8は、基板ステージ2に対する基板Pの交換処理を実行する。基板Pの交換処理は、所定の搬送装置を用いて露光前の基板Pを基板ステージ2に搬入(ロード)する処理を含む。また、基板ステージ2に露光後の基板Pが保持されている場合、基板Pの交換処理は、その露光後の基板Pを基板ステージ2から搬出(アンロード)する処理を含む。また、基板Pの交換処理の少なくとも一部と並行して、計測ステージ3を用いる計測処理が実行される。計測処理は、射出面13と対向する位置に計測ステージ3(計測部材C)を配置して、その計測部材Cに射出面13から射出された露光光ELを照射する処理を含む。
露光前の基板Pが基板ステージ2にロードされ、計測ステージ3を用いる計測処理が終了した後、制御装置8は、射出面13と対向する位置に基板ステージ2を移動して、終端光学素子12及び液浸部材7と基板P(基板ステージ2)との間に第1液体LQ1で液浸空間LSを形成する。射出面13及び基板Pの表面のそれぞれに第1液体LQ1が接触するように液浸空間LSが形成された後、制御装置8は、基板Pの露光を開始する。制御装置8は、照明系ILから射出される露光光ELでマスクMを照明し、そのマスクMを介した露光光ELを投影光学系PL及び第1液体LQ1を介して基板Pに照射する。これにより、基板Pは、第1液体LQ1を接触する射出面13から射出される露光光ELで第1液体LQ1を介して露光され、マスクMのパターンの像が基板Pに投影される。
本実施形態の露光装置EXは、マスクMと基板Pとを所定の走査方向に同期移動しつつ、マスクMのパターンの像を基板Pに投影する走査型露光装置(所謂スキャニングステッパ)である。本実施形態においては、基板Pの走査方向(同期移動方向)をY軸方向とし、マスクMの走査方向(同期移動方向)もY軸方向とする。制御装置8は、基板Pを投影光学系PLの投影領域PRに対してY軸方向に移動するとともに、その基板PのY軸方向への移動と同期して、照明系ILの照明領域IRに対してマスクMをY軸方向に移動しつつ、投影光学系PLと基板P上の液浸空間LSの第1液体LQ1とを介して基板Pに露光光ELを照射する。
本実施形態においては、基板Pの露光において、基板Pに照射される射出面13から射出される露光光ELの単位面積当たりの積算光量が、第1積算光量になるように、基板Pに対する露光光ELの照射条件が調整される。制御装置8は、基板Pに照射される露光光ELの単位時間当たりの積算光量が第1積算光量になるように照射条件を調整しつつ、基板Pを露光する。
また、本実施形態においては、基板Pの露光において、露光光ELの光路に供給される第1液体LQ1の気体濃度が第1気体濃度になるように、第1液体LQ1の条件が調整される。制御装置8は、調整装置60を用いて、基板Pの露光において露光光ELの光路に供給される第1液体LQ1の気体濃度が第1気体濃度になるように第1液体LQ1の条件を調整しつつ、基板Pを露光する。
また、本実施形態においては、図2に示すように、制御装置8は、基板Pの露光において、基板Pの表面とほぼ平行な平面内(XY平面内)における液浸空間LSの寸法(大きさ)が第1寸法W1になるように、液浸条件を調整する。液浸条件は、第1開口15からの単位時間当たりの第1液体LQ1の供給量、及び第2開口16からの単位時間当たりの第1液体LQ1の回収量の少なくとも一方を含む。例えば、制御装置8は、第1開口15からの単位時間当たりの第1液体LQ1の供給量を多くすることによって、液浸空間LSの寸法を大きくすることができ、供給量を少なくすることによって、液浸空間LSの寸法を小さくすることができる。また、制御装置8は、第2開口16からの単位時間当たりの第1液体LQ1の回収量を多くすることによって、液浸空間LSの寸法を小さくすることができ、回収量を少なくすることによって、液浸空間LSの寸法を大きくすることができる。
基板Pの露光が終了した後、制御装置8は、終端光学素子12及び液浸部材7と計測ステージ3との間に液浸空間LSを形成し、基板ステージ2に対する基板Pの交換処理を実行する。
以下、制御装置8は、上述の処理を繰り返して、複数の基板Pを順次露光する。
ところで、基板Pの露光中、基板Pから発生(溶出)した物質(例えば感光材等の有機物)が、異物(汚染物、パーティクル)として液浸空間LSの第1液体LQ1中に混入する可能性がある。基板Pの交換処理、計測ステージ3を用いる計測処理、及び基板Pの露光処理を含む露光シーケンスの少なくとも一部の期間において、液浸空間LSの第1液体LQ1は、液浸部材7の下面14の少なくとも一部の領域と接触する。したがって、液浸空間LSの第1液体LQ1中に異物が混入すると、多孔部材19を含む液浸部材7の下面14の少なくとも一部に付着する可能性がある。その基板Pの露光において第1液体LQ1と接触する液浸部材7の下面14に異物が付着している状態を放置しておくと、その異物が露光中に基板Pに付着したり、第1開口15から供給された第1液体LQ1が汚染されたりする可能性がある。また、液浸部材7の下面14が汚染されると、例えば液浸空間LSを良好に形成することができなくなる可能性もある。また、異物が第1液体LQ1に対して撥液性である場合、その異物が下面14に付着すると、下面14が第1液体LQ1に対して撥液性となり、液浸空間LSを良好に形成することが困難となる可能性がある。その結果、露光不良が発生する可能性がある。
そこで、本実施形態においては、制御装置8は、所定のタイミングで、洗浄部材50を用いて射出面13から射出された露光光ELを液浸部材7の下面14に照射して、液浸部材7を洗浄(光洗浄)する。本実施形態において、露光光ELは紫外光であり、光洗浄効果を有する。露光光ELを下面14に照射することによって、下面14を光洗浄することができる。また、露光光ELを下面14に照射することによって、第1液体LQ1に対する下面14の親液性を高めることができる。
以下、本実施形態に係る光洗浄を含むメンテナンスシーケンスの一例について、図6のフローチャート及び図7の模式図を参照して説明する。
本実施形態において、メンテナンスシーケンスは、基板Pの非露光時に実行される。本実施形態のメンテナンスシーケンスは、射出面13と対向する位置に反射面51を配置すること(ステップSP1)と、反射面51に射出面13から射出される露光光ELを照射すること(ステップSP2)と、反射面51で反射される露光光ELを下面14の少なくとも一部に照射して光洗浄すること(ステップSP3)と、を含む。なお、本実施形態においては、ステップSP2とステップSP3とを分けているが、メンテナンスシーケンスにおいて、ステップSP2とステップSP3とを同一のステップとしても構わない。すなわち、射出面13から射出される露光光ELを反射面51に照射すること(ステップSP2)とほぼ同時に、反射面51で反射される露光光ELを下面14の少なくとも一部に照射して光洗浄すること(ステップSP3)が実行される。なお、メンテナンスシーケンスが、射出面13と対向する位置に反射面51を配置すること(ステップSP1)と、反射面51で反射される露光光ELを下面14の少なくとも一部に照射して光洗浄すること(ステップSP3)としても構わない。
また、本実施形態のメンテナンスシーケンスにおいては、下面14に照射される露光光ELの単位時間当たりの積算光量が、基板Pに照射される射出面13から射出される露光光ELの単位面積当たりの積算光量より大きくなるように、下面14に対する露光光ELの照射条件が調整され、その調整された照射条件に基づいて、射出面13から射出された露光光ELが下面14に照射される。本実施形態においては、下面14の洗浄時における露光光ELの積算光量が、上述の第1積算光量より大きい第2積算光量になるように、露光光ELの照射条件が調整される。なお、下面14の洗浄時における露光光ELの積算光量が、上述の第1積算光量と同等もしくは小さくても構わない。
例えば、露光光ELの照射時間を調整することによって、積算光量を調整することができる。あるいは、露光光ELの光源(本実施形態においてはArFエキシマレーザ装置)に対して入力する電力を調整することによって、積算光量を調整することができる。また、光源がパルス光を発生する場合、そのパルス光のパルス幅及びパルス数の少なくとも一方を調整することによって、積算光量を調整することができる。また、照明系ILに露光光ELの照度を調整するフィルタが配置されている場合、そのフィルタの透過率を変えたり、使用するフィルタを変更したりすることによって、積算光量を調整することができる。また、投影領域PRの大きさを調整する調整機構が配置されている場合、投影領域PRの大きさを調整することによって、積算光量を調整することができる。
本実施形態において、制御装置8は、下面14に存在する異物(汚染物)の厚み及び異物の種類(物性)の少なくとも一方に応じて、下面14に照射する露光光ELの積算光量を調整する。なお、異物の厚みとは、下面14と垂直な方向に関する異物の寸法をいう。例えば、下面14に存在する異物が厚い場合、下面14に照射する露光光ELの積算光量を大きくすることによって、その異物を下面14から円滑に除去することができる。一方、下面14に存在する異物が薄い場合、下面14に照射する露光光ELの積算光量が小さくても、その異物を下面14から除去することができる。その場合、例えば露光光ELの照射による液浸部材7の温度上昇を抑制することができる。また、異物が、小さい積算光量で下面14から除去可能な物性を有する場合においても、液浸部材7の温度上昇を抑制しつつ、その異物を下面14から除去することができる。
図7に示すように、本実施形態においては、下面14の洗浄(光洗浄)において、下面14と、その下面14に対向する平坦面52及び上面3Uとの間の空間SKに第2液体LQ2が保持された状態で、反射面51で反射した露光光ELが下面14に照射される。本実施形態においては、洗浄において使用される第2液体LQ2として、第1液体LQ1が用いられる。すなわち、平坦面52が下面14との間で第1液体LQ1を保持した状態で、反射面51で反射した露光光ELが平坦面52を通過し、その平坦面52を通過した露光光ELが第1液体LQ1を介して下面14に照射される。本実施形態においては、下面14に第1液体LQ1が接触された状態で、下面14の少なくとも一部が光洗浄される。なお、平坦面52と下面14との間で液体を保持しない状態で、下面14の少なくとも一部を光洗浄しても構わない。
本実施形態において、第1開口15は、空間SKに第1液体LQ1(第2液体LQ2)を供給可能である。また、第2開口16(多孔部材19の開口)は、第1開口15から空間SKに供給された第1液体LQ1(第2液体LQ2)の少なくとも一部を回収可能である。本実施形態においては、制御装置8は、第1開口15からの第1液体LQ1の供給動作と、第2開口16(多孔部材19の開口)からの第1液体LQ1の回収動作とを実行しながら、射出面13から露光光ELを射出し、反射面51で反射した露光光ELを下面14に照射する。第1開口15から供給された第1液体LQ1の少なくとも一部は、下面14に供給され、その第1液体LQ1の供給と並行して、下面14からの第1液体LQ1の少なくとも一部が第2開口16から回収される。
また、本実施形態のメンテナンスシーケンスにおいては、反射面51に露光光ELを照射して下面14を洗浄するときの第1液体LQ1に溶存する酸素濃度が、基板Pを露光するときの第1液体LQ1に溶存する酸素濃度より高くなるように、第1開口15から供給される第1液体LQ1の条件が調整され、その調整された第1液体LQ1を介して射出面13から射出され、反射面51で反射した露光光ELが下面14に照射される。本実施形態においては、下面14の洗浄における空間SKの第1液体LQ1に溶存する酸素濃度が、上述の第1気体濃度より高い第2気体濃度になるように第1液体LQ1の条件が調整される。本実施形態においては、制御装置8は、少なくとも下面14に露光光ELを照射する前に、空間SKの第1液体LQ1に溶存する酸素濃度を高める。なお、下面14に露光光ELを照射する前に、空間SKの第1液体LQ1に溶存するオゾン濃度を高めてもよい。
また、本実施形態のメンテナンスシーケンスにおいては、反射面51に露光光ELを照射して下面14を洗浄するときのXY平面内における液浸空間LSの寸法が、基板Pを露光するときの液浸空間LSの寸法より大きくなるように液浸条件が調整され、その液浸空間LSの第1液体LQ1を介して、射出面13から射出された露光光ELが反射面51を介して下面14に照射される。本実施形態においては、例えば図7に示すように、下面14の洗浄における液浸空間LSの寸法が、上述の第1寸法W1より大きい第2寸法W2になるように、液浸条件が調整される。
本実施形態においては、図7に示すように、射出面13から射出される露光光ELが反射面51の第1焦点F1を通過する。その第1焦点F1を通過した露光光ELは、反射面51で反射して反射面51の第2焦点F2を通過して下面14に照射される。本実施形態においては、平坦面52は、投影光学系PLの焦点面と一致するように配置される。射出面13から射出され、第1焦点F1を含む平坦面52の一部の領域に照射された露光光ELは、反射面51で1回だけ反射して、第2焦点F2を含む平坦面52の一部の領域から射出され、下面14に照射される。なお、射出面13から射出される露光光ELを、反射面51で複数回反射して、下面14に照射しても構わない。また、平坦面52は、投影光学系のPLの焦点面と異なるように配置されても構わない。
図8は、液浸部材7の下面14を示す図であって、第2焦点F2を通過して下面14に照射される露光光ELの照射領域(照射位置)AR1を模式的に示す図である。下面14の洗浄において、第1焦点F1が射出面13と対向する位置に配置される。射出面13から射出された露光光ELは、開口7Kを介して、第1焦点F1を通過する。第1焦点F1を通過し、反射面51で反射した露光光ELは、第2焦点F2を通過して、下面14の一部の領域に照射される。そのため、下面14に照射される露光光ELの照射領域AR1は、第1焦点F1と第2焦点F2との第1距離D1に応じて定められる。本実施形態において、第1距離D1は、下面14に照射される露光光ELの第1目標位置78に応じて定められている。したがって、下面14の第1目標位置78に集光した露光光ELを照射することができる。
本実施形態においては、図8に示すように、下面14に照射される露光光ELの目標照射位置(目標照射領域)77が定められている。本実施形態においては、目標照射位置77は、基板Pを露光するときの液浸部材7の下面14と基板P(基板ステージ2)との間の液浸空間LSの外形(寸法)を規定する下面14における液浸空間LSの液体LQの界面(気液界面)の位置に定められている。基板Pを露光するときの、下面14における液浸空間LSの液体LQの界面の位置は、例えば、基板ステージ2の移動とともに変化する。したがって、本実施形態において、目標照射位置77は、基板Pを露光するときの少なくとも一部において、下面14における液浸空間LSの液体LQの界面の位置である。液浸空間LSの液体LQの界面は、開口7Kを囲むように配置される。したがって、下面14における液浸空間LSの液体LQの界面の位置は、開口7K、平坦部H、及び多孔部材19の下面の中心を囲むように配置される。図8において、液体LQの界面の位置は、X軸方向、及びY軸方向のそれぞれにおいて所定の幅を有する範囲内で変化する。なお、目標照射位置77は、X軸方向、及びY軸方向のそれぞれにおいて、所定の幅を有する範囲内に限られず、少なくとも一方の方向の全てでも構わない。また。目標照射位置77が、X軸方向、及びY軸方向の少なくとも一方でも構わない。
なお、目標照射位置77は、基板Pを露光するときに限られず、例えば、基板Pの非露光時のメンテナンス時の液浸空間LSの外形を規定する界面が形成されている位置でも構わない。また、目標照射位置77は、下面14における液浸空間LSの液体LQの界面の位置に限られず、例えば下面14の汚染状態に応じて定めても構わない。本実施形態において、下面14の所望の領域に露光光ELを照射することができる。
また、下面14に照射される露光光ELの目標照射位置を定めずに、下面14の少なくとも一部に露光光ELを照射しても構わない。
本実施形態においては、下面14に照射される露光光ELの目標照射位置77は、第1目標照射位置(第1目標照射領域)78と、第2目標照射位置(第2目標照射領域)79とを含む。第1目標照射位置78は、開口7K、平坦部H、及び多孔部材19の下面の中心に対して、+X方向およびーX方向に定められている。
図9は、液浸部材7の下面14を示す図であって、第3焦点F3を通過して下面14に照射される露光光ELの照射領域(照射位置)AR2を模式的に示す図である。第3焦点F3に射出面13から射出される露光光ELが照射された場合、その第3焦点F3に照射された露光光ELは、反射面51で反射して、第4焦点F4を通過して下面14に照射される。第3焦点F3に露光光ELを照射する場合、第3焦点F3が射出面13と対向する位置に配置される。射出面13から射出された露光光ELは、開口7Kを介して、第3焦点F3に照射される。第3焦点F3に照射され、反射面51で反射した露光光ELは、第4焦点F4を通過して、下面14の一部の領域に照射される。そのため、下面14に照射される露光光ELの照射領域AR2は、第3焦点F3と第4焦点F4との第2距離D2に応じて定められる。
本実施形態においては、第2距離D2は、下面14に照射される露光光ELの第2目標照射位置(第2目標照射領域)79に応じて定められる。第2目標照射位置79は、開口7K、平坦部H、及び下面14の中心に対して、+Y方向およびーY方向に定められている。これにより、下面14の所望の領域に露光光ELを照射することができる。
また、図8及び図9に示すように、第1焦点F1に射出面13から射出される露光光ELを照射した場合と、第3焦点F3に射出面13から射出される露光光ELを照射した場合とで、下面14に照射される露光光ELの照射領域AR1、AR2の位置、大きさ、及び形状の少なくとも一つが異なる。
図10は、本実施形態に係る洗浄部材50の光学特性を説明するための模式図である。
図10に示すように、反射面51に露光光ELが照射された場合において、射出面13と反射面51とが対向する方向と平行なZ軸とZ軸に直交するX軸とを含むXZ平面に沿って反射面11で反射する露光光ELの最周縁の光線B1、B2がなす第1角度θ1と、Z軸とZ軸及びX軸に直交するY軸とを含むYZ面に沿って反射面51で反射する露光光ELの最周縁の光線B3、B4がなす第2角度θ2とが異なる。したがって、例えば、本実施形態においては、下面14に照射される露光光ELの照射領域AR1は、XZ平面に沿った方向(X軸方向)と、YZ平面に沿った方向(Y軸方向)とで異なる。本実施形態においては、X軸方向に関する照射領域AR1の寸法は、Y軸方向に関する照射領域AR1の寸法より大きい。また、本実施形態においては、Y軸方向に関する照射領域AR1の寸法は、Y軸方向に関する第1目標照射領域78の寸法より小さい。したがって、Y軸方向に関して照射領域を所望の領域に集光するので、第1目標照射領域78に所望の照度の露光光ELを照射することができる。また、X軸方向に関して照射領域の寸法を大きくすることで、第1目標照射領域78内に効率良く露光光ELを照射することが可能である。また、本実施形態においては、下面14に照射される露光光ELの照射領域AR2は、XZ平面に沿った方向(X軸方向)と、YZ平面に沿った方向(Y軸方向)とで異なる。本実施形態においては、Y軸方向に関する照射領域AR2の寸法は、X軸方向に関する照射領域AR2の寸法より大きい。
図10に示すように、反射面51に露光光ELが照射された場合において、射出面13と反射面51とが対向する方向と平行なZ軸とZ軸に直交するX軸とを含むXZ平面に沿って反射面11で反射する露光光ELの最周縁の光線B1、B2がなす第1角度θ1と、Z軸とZ軸及びX軸に直交するY軸とを含むYZ面に沿って反射面51で反射する露光光ELの最周縁の光線B3、B4がなす第2角度θ2とが異なる。したがって、例えば、本実施形態においては、下面14に照射される露光光ELの照射領域AR1は、XZ平面に沿った方向(X軸方向)と、YZ平面に沿った方向(Y軸方向)とで異なる。本実施形態においては、X軸方向に関する照射領域AR1の寸法は、Y軸方向に関する照射領域AR1の寸法より大きい。また、本実施形態においては、Y軸方向に関する照射領域AR1の寸法は、Y軸方向に関する第1目標照射領域78の寸法より小さい。したがって、Y軸方向に関して照射領域を所望の領域に集光するので、第1目標照射領域78に所望の照度の露光光ELを照射することができる。また、X軸方向に関して照射領域の寸法を大きくすることで、第1目標照射領域78内に効率良く露光光ELを照射することが可能である。また、本実施形態においては、下面14に照射される露光光ELの照射領域AR2は、XZ平面に沿った方向(X軸方向)と、YZ平面に沿った方向(Y軸方向)とで異なる。本実施形態においては、Y軸方向に関する照射領域AR2の寸法は、X軸方向に関する照射領域AR2の寸法より大きい。
本実施形態において、XZ平面に沿った反射面51の屈折力と、YZ平面に沿った反射面51の屈折力とは、異なる。本実施形態において、球面反射系で近似すると、反射面の51の屈折力は、焦点距離の逆数である。つまり、屈折力をPw、焦点距離をFdとした場合、Pw=1/Fdである。球面反射系で近似すると、反射面51の屈折力は、反射面51の曲率半径の逆数を2倍にしたものである。つまり、曲率半径をRとした場合、Pw=2/Rである。すなわち、図5に示すように、XZ平面に沿った反射面51の屈折力はXZ平面に沿った反射面51の曲率半径の逆数を2倍したものであり、YZ平面に沿った反射面51の屈折力はYZ平面に沿った反射面51の曲率半径の逆数を2倍にしたものである。なお、XZ平面に沿った反射面51の屈折力と、YZ平面に沿った反射面51の屈折力とを調整することで、露光光ELの照射領域(AR1、AR2)の寸法を調整することができる。また、Y軸方向に配置された第1焦点F1と第2焦点F2との第1距離D1と、X軸方向に配置された第3焦点F3と第4焦点F4との第2距離D2とは異なる。したがって、第1焦点F1に射出面13から射出される露光光ELを照射したときの下面14に照射される露光光ELの照射領域AR1と、第3焦点F3に射出面13から射出される露光光ELを照射したときの下面14に照射される露光光ELの照射領域AR2とを異ならせることができる。本実施形態においては、下面14に照射される露光光ELの照射領域AR1、AR2は、XZ平面に沿った方向(X軸方向)と、YZ平面に沿った方向(Y軸方向)とで異なる。本実施形態においては、X軸方向に関する照射領域AR1の寸法は、Y軸方向に関する照射領域AR2の寸法より大きい。また、Y軸方向に関する照射領域AR1の寸法と、X軸方向に関する照射領域AR2の寸法とは、異なる。また、照射領域AR1に照射される露光光ELの照度と、照射領域AR2に照射される露光光ELの照度とは、異なる。本実施形態においては、制御装置8は、下面14に照射される露光光ELの目標照射領域に応じて、第1焦点F1及び第3焦点F3のいずれか一方に射出面13から射出される露光光ELを照射する。これにより、下面14の所望の領域に所望の照度で露光光ELを照射することができる。
また、本実施形態において、XY平面内で射出面13から射出される露光光ELに対して反射面51を移動しながら、その反射面51で反射した露光光ELを下面14に照射してもよい。
例えば、図11(A)〜図11(C)に示すように、制御装置8は、計測ステージ3の移動を制御して、射出面13と対向する位置に対して洗浄部材50をXY平面内における所定方向(図11ではY軸方向)に移動しながら、洗浄部材50に射出面13から射出される露光光ELを照射することができる。計測ステージ3は、射出面13及び下面14と平坦面52及び上面3Uとの間に第1液体LQ1が保持された状態で、XY平面内における所定方向に反射部材50を移動する。計測ステージ3は、射出面13と反射面51とが対向する方向と交差する方向に移動する。
射出面13に対する反射面51の位置に応じて、平坦面52から下面14に対して入射する露光光ELの位置及び入射角度の少なくとも一方が変化する。射出面13に対する反射面51の位置に応じて、下面14での照射される露光光ELの照射される位置及び露光光ELの照射される領域の大きさの少なくとも一方が変化する。これにより、下面14の第1目標照射領域78および第2目標照射領域79を含む広範囲に露光光ELを照射することができる。
以上説明したように、本実施形態によれば、反射面(楕円反射面)51に射出面13から射出された露光光ELを照射して、その反射面51で反射した露光光ELを下面14に照射するようにしたので、射出面13から反射面51に照射する露光光ELの位置を調整することによって下面14の所望の領域に露光光ELを照射することができる。したがって、下面14の汚染を抑制することができ、露光不良の発生、不良デバイスの発生を抑制することができる。
また、反射面51は、射出面13に対して凹んでいるので、射出面13からの露光光ELを集光して下面14に照射することができる。したがって、下面14に照射される露光光ELの照度の低下を抑制することができる。
また、第1焦点F1に照射された露光光ELは、反射面で1回の反射で第2焦点F2を通過して下面14に照射することが望ましい。反射面で複数回反射する場合と比較して、第2焦点F2を通過して下面14に照射される露光光ELの照度の低下を抑制することができる。
また、第1距離D1を調整することによって、射出面13に対して下面14の所望の位置に露光光ELを照射することができる。
また、反射面51は、第1焦点F1及び第2焦点F2のみならず、第3焦点F3及び第4焦点F4を有しているので、第1焦点F1及び第3焦点F3のいずれか一方に露光光ELを照射することによって、下面14の所望の領域に露光光ELを照射することができる。
また、XZ平面に沿って進行する露光光ELの最周縁の光線B1、B2がなす第1角度θ1と、YZ平面に沿って進行する露光光ELの最周縁の光線B3、B4がなす第2角度θ2とが異なるように反射面51が定められているので、下面14の所望の領域に露光光ELを照射することができる。
なお、露光光ELを反射する反射面において、少なくとも一部において、XZ平面に沿って進行する露光光ELの最周縁の光線B1、B2がなす第1角度θ1と、YZ平面に沿って進行する露光光ELの最周縁の光線B3、B4がなす第2角度θ2とが異なるように反射面51が定められていても構わない。
また、本実施形態においては、第1液体LQ1と下面14とを接触させた状態で下面14に露光光ELを照射するので、高い光洗浄効果を得ることができる。
また、本実施形態においては、溶存する酸素濃度(またはオゾン濃度)が高められた第1液体LQ1と下面14とを接触させた状態で下面14に露光光ELを照射するので、より高い光洗浄効果を得ることができる。
また、本実施形態においては、第1液体LQ1の供給動作と並行して、第1液体LQ1の回収動作を実行しながら、下面14に露光光ELを照射するので、第1開口15から供給されたクリーンな第1液体LQ1と下面14とを接触させた状態で、下面14を光洗浄することができる。また、光洗浄によって下面14から剥離された異物は、第1液体LQ1とともに第2開口16から回収されるので、例えばその異物が下面14に再付着することが抑制される。
また、本実施形態においては、洗浄において液浸空間LSの寸法を大きくして、液浸空間LSの第1液体LQ1と接触する下面14の面積を大きくしているので、下面14の広範囲と第1液体LQ1とを接触させた状態で、下面14に露光光ELを照射することができる。
また、本実施形態においては、下面14の洗浄において下面14に照射する露光光ELの積算光量を少なくとも基板Pの露光時により高めているので、光洗浄を効果的に行うことができる。
なお、本実施形態においては、第1、第2焦点F1、F2(第3、第4焦点F3、F4)が平坦面52に配置されることとしたが、配置されなくてもよい。例えば図12に示す模式図のように、洗浄部材50Bの平坦面52Bが、反射面(楕円反射面)51Bの第1、第2焦点F1、F2(第3、第4焦点F3、F4)に対して−Z方向に配置されていてもよい。すなわち、第1、第2焦点F1、F2(第3、第4焦点F3、F4)が、投影光学系PLの焦点面よりも、下面14側に配置されている。図12に示す例においても、射出面13から射出され、第1焦点F1に照射された露光光ELは、反射面51で反射して第2焦点F2を通過して下面14に照射される。また、例えば、第1焦点F1が平坦面52に配置され、第2焦点F2が下面14に配置されていても構わない。この場合、第1焦点F1および第2焦点F2を含む面は、例えば図12において、XY平面と交差する面である。
なお、第1、第2焦点F1、F2と、第3、第4焦点F3、F4とは、異なる平面内に配置されていても構わない。例えば、第1直線L1と第2直線L2とが、ほぼ平行になるように、Z方向に離れて配置されていても構わない。また、例えば、所定の点で第1直線L1と第2直線L2とで交差し、第1直線L1と第2直線L2とが異なる平面に配置されていても構わない。なお、所定の点は、第1、第2直線L1、L2の中心とは異なる点でも構わない。
なお、図13に示すように、反射面51で反射される露光光ELを下面14に照射するときに、第2焦点F2が下面14に近づくように移動されてもよい。制御装置8は、計測ステージ3を移動する駆動システムを制御して、洗浄部材50Bから反射される露光光ELを下面14に照射するときに洗浄部材50Bと下面14とが近づくように、洗浄部材50Bを移動する。なお、液浸部材7が移動されもよいし、洗浄部材50B及び液浸部材7の両方が移動されてもよい。制御装置8は、第2焦点F2が下面14に近づくように反射面51Bと下面14との位置関係を調整することによって、より高い照度の露光光ELを下面14に照射することができる。図13に示す例では、第2焦点F2が下面14に配置された状態で、反射面51Bで反射される露光光ELが照射される。これにより、高い照度の露光光ELが下面14に照射されるので、光洗浄効果を高めることができる。
なお、上述の実施形態においては、平坦面52(52B)と上面3Uとがほぼ同一平面内に配置されることとしたが、例えば図14に示すように、洗浄部材50Cの少なくとも一部と上面3Uとが、同一平面内に配置されてなくてもよい。
なお、上述の実施形態においては、洗浄部材(50等)が光学部材であることとしたが、例えば図15に示すように、平坦面52Dと反射面51Dとの間に第3液体LQ3が満たされてもよい。図15に示す例において、第3液体LQ3は、第1液体LQ1と同じ種類である。すなわち、第3液体LQ3は、水(純水)である。なお、第3液体LQ3が、第1液体LQ1と異なる種類でもよい。本実施形態において、平坦面52Dは、ガラスプレート60の上面である。図15に示す例においても、射出面13から射出された露光光ELは、平坦面52Dを通過して、反射面51Dで反射して下面14に照射される。
なお、図16に示すように、洗浄部材50Eが、複数の光学部材から構成されてもよい。図16において、洗浄部材50Eは、平坦面52Eを有する第1光学部材61と、反射面51Eを有する第2光学部材62とを含む。第1光学部材61は、ガラスプレートである。図16に示す例においても、反射面51Eで反射された露光光ELを下面14に照射することができる。
なお、図17に示すように、計測ステージ3が、洗浄部材50Fをリリース可能に保持する保持部90を有してもよい。図17において、計測ステージ3は、上面3Uの一部に形成された凹部3Kを有する。保持部90は、凹部3Kの内側に配置されている。図17に示す例によれば、例えば洗浄部材50Fが劣化した場合、新たな洗浄部材50Fと容易に交換することができる。
なお、上述の実施形態においては、洗浄部材(50等)が計測ステージ3に配置されることとしたが、基板ステージ2に配置されてもよい。また、基板ステージ2及び計測ステージ3とは別の、XY平面内を移動可能なステージ(可動部材)を設け、そのステージに洗浄部材(50等)が配置されてもよい。
また、洗浄部材(50等)は、複数個及び/又は複数箇所に配置されてもよい。例えば、計測ステージ3及び基板ステージ2のそれぞれに洗浄部材を配置しても構わない。
なお、反射部材51に照射する露光光ELの投影光学系PLの焦点面での照射領域の大きさを、基板Pの露光時とは異なるように調整しても構わない。例えば、投影光学系PLの焦点面での照射領域の大きさを調整し、第1、第3焦点F1、F3を含む大きさにしても構わない。また、投影光学系PLの焦点面の大きさを調整することで、下面14に照射される露光光ELの照射される領域の大きさを変えることができる。
なお、上述の実施形態においては、下面14のうち、主に、多孔部材19の下面に露光光ELが照射されることによって、その多孔部材19の下面を光洗浄したが、洗浄する場所はこれに限られない。例えば、基板Pの露光において、第1液体LQ1と接触する液浸部材7の平坦部H、あるいは終端光学素子12でも構わない。また、基板Pの非露光時に第1液体LQ1と接触する場所でも構わない。また、第1液体LQ1と接触しない場所を光洗浄しても構わない。
なお、光洗浄には、露光光ELとは異なる光を用いても構わない。例えば、洗浄に用いる光を照射する射出装置を設け、第1液体LQ1と接触する接触する場所(例えば、基板ステージ2の表面、計測ステージ3の上面3U)に洗浄に用いる光を照射しても構わない。基板ステージ2の表面の洗浄において、基板ステージ2の表面に照射する露光光ELの積算光量を少なくとも基板Pの露光時により高めているので、光洗浄を効果的に行うことができる。
なお、上述の実施形態においては、洗浄において使用される第2液体LQ2として、基板Pの露光において使用される第1液体LQ1を用いることとしたが、第2液体LQ2が第1液体LQ1と異なる種類の液体でもよい。例えば、洗浄において使用される第2液体LQ2として、水酸化テトラメチルアンモニウム(TMAH)を使用してもよい。TMAHは、有機物に対する溶解性が高い。そのため、下面14に付着している異物が有機物である場合、その異物を溶解することができる。したがって、光洗浄によって下面14から剥離された異物が下面14に再付着することを抑制することができる。
なお、上述の実施形態において、洗浄部材(50等)を用いる光洗浄と、他の洗浄手法とを組み合わせることもできる。例えば、液浸部材7及び計測ステージ3の少なくとも一方に超音波振動子を配置し、下面14と洗浄部材(50等)の平坦面(52等)との間に液体を保持した状態で、その液体に超音波振動を付与しつつ、反射面(51等)で反射した露光光ELを下面14に照射してもよい。
また、浴槽に収容された洗浄用液体を液浸部材7の下面14に接触させ、その下面14に接触された洗浄用液体に、超音波振動子を用いて超音波振動を付与してもよい。洗浄用液体は、水でもよいし、上述のTMAHでもよい。その洗浄用液体を用いる洗浄が終了した後、洗浄部材を用いる光洗浄を実行することができる。
また、下面14の汚染状態を検出可能な検出装置を設け、その検出装置を用いて、下面14の汚染状態を検出してもよい。検出装置として、例えば下面14の光学像(画像)を取得可能なカメラ、あるいは蛍光顕微鏡を用いることができる。例えば、反射面51の一部に透過窓を設け、その透過窓を介して、計測ステージ3に配置された蛍光顕微鏡で、下面14の汚染状態を検出することができる。透過窓には、蛍光のみを透過可能なフィルタが配置される。フィルタを通過した蛍光は、蛍光顕微鏡に受光される。下面14に有機物(異物)が付着している場合、その下面14に露光光ELが照射されると、有機物が蛍光を発する。したがって、蛍光顕微鏡は、下面14に異物が付着しているか否かを検出することができる。光洗浄のための露光光ELが照射されることによって、蛍光顕微鏡は、光洗浄と並行して異物を検出することができる。換言すれば、蛍光顕微鏡は、下面14の汚染状態をモニタすることができる。また、光洗浄により異物が除去された場合、蛍光顕微鏡は、下面14から異物が除去されたことを検出することができる。
なお、上述の各実施形態において、反射面(51等)の少なくとも一部が回折格子でもよい。
なお、上述の各実施形態においては、投影光学系PLの終端光学素子12の射出側(像面側)の光路が第1液体LQ1で満たされているが、例えば国際公開第2004/019128号パンフレットに開示されているように、終端光学素子12の入射側(物体面側)の光路も液体で満たされる投影光学系PLを採用することができる。
なお、上述の各実施形態においては、第1液体LQ1として水を用いているが、水以外の液体であってもよい。第1液体LQ1としては、露光光ELに対して透過性であり、露光光ELに対して高い屈折率を有し、投影光学系PLあるいは基板Pの表面を形成する感光材(フォトレジスト)などの膜に対して安定なものが好ましい。例えば、第1液体LQ1として、ハイドロフロロエーテル(HFE)、過フッ化ポリエーテル(PFPE)、フォンブリンオイル等を用いることも可能である。また、第1液体LQ1として、種々の流体、例えば、超臨界流体を用いることも可能である。
なお、上述の各実施形態の基板Pとしては、半導体デバイス製造用の半導体ウエハのみならず、ディスプレイデバイス用のガラス基板、薄膜磁気ヘッド用のセラミックウエハ、あるいは露光装置で用いられるマスクまたはレチクルの原版(合成石英、シリコンウエハ)等が適用される。
露光装置EXとしては、マスクMと基板Pとを同期移動してマスクMのパターンを走査露光するステップ・アンド・スキャン方式の走査型露光装置(スキャニングステッパ)の他に、マスクMと基板Pとを静止した状態でマスクMのパターンを一括露光し、基板Pを順次ステップ移動させるステップ・アンド・リピート方式の投影露光装置(ステッパ)にも適用することができる。
さらに、ステップ・アンド・リピート方式の露光において、第1パターンと基板Pとをほぼ静止した状態で、投影光学系を用いて第1パターンの縮小像を基板P上に転写した後、第2パターンと基板Pとをほぼ静止した状態で、投影光学系を用いて第2パターンの縮小像を第1パターンと部分的に重ねて基板P上に一括露光してもよい(スティッチ方式の一括露光装置)。また、スティッチ方式の露光装置としては、基板P上で少なくとも2つのパターンを部分的に重ねて転写し、基板Pを順次移動させるステップ・アンド・スティッチ方式の露光装置にも適用できる。
また、例えば米国特許第6611316号明細書に開示されているように、2つのマスクのパターンを、投影光学系を介して基板上で合成し、1回の走査露光によって基板上の1つのショット領域をほぼ同時に二重露光する露光装置などにも本発明を適用することができる。また、プロキシミティ方式の露光装置、ミラープロジェクション・アライナーなどにも本発明を適用することができる。
また、本発明は、米国特許第6341007号明細書、米国特許第6208407号明細書、米国特許第6262796号明細書等に開示されているような、複数の基板ステージを備えたツインステージ型の露光装置にも適用できる。
また、複数の基板ステージと計測ステージとを備えた露光装置にも適用することができる。また、計測ステージがなくてもよい。
露光装置EXの種類としては、基板Pに半導体素子パターンを露光する半導体素子製造用の露光装置に限られず、液晶表示素子製造用又はディスプレイ製造用の露光装置や、薄膜磁気ヘッド、撮像素子(CCD)、マイクロマシン、MEMS、DNAチップ、あるいはレチクル又はマスクなどを製造するための露光装置などにも広く適用できる。
なお、上述の各実施形態においては、レーザ干渉計を含む干渉計システムを用いて各ステージの位置情報を計測するものとしたが、これに限らず、例えば各ステージに設けられるスケール(回折格子)を検出するエンコーダシステムを用いてもよい。
なお、上述の実施形態においては、光透過性の基板上に所定の遮光パターン(又は位相パターン・減光パターン)を形成した光透過型マスクを用いたが、このマスクに代えて、例えば米国特許第6778257号明細書に開示されているように、露光すべきパターンの電子データに基づいて透過パターン又は反射パターン、あるいは発光パターンを形成する可変成形マスク(電子マスク、アクティブマスク、あるいはイメージジェネレータとも呼ばれる)を用いてもよい。また、非発光型画像表示素子を備える可変成形マスクに代えて、自発光型画像表示素子を含むパターン形成装置を備えるようにしても良い。
上述の各実施形態においては、投影光学系PLを備えた露光装置を例に挙げて説明してきたが、投影光学系PLを用いない露光装置及び露光方法に本発明を適用することができる。例えば、レンズ等の光学部材と基板との間に液浸空間を形成し、その光学部材を介して、基板に露光光を照射することができる。
また、例えば国際公開第2001/035168号パンフレットに開示されているように、干渉縞を基板P上に形成することによって、基板P上にライン・アンド・スペースパターンを露光する露光装置(リソグラフィシステム)にも本発明を適用することができる。
上述の実施形態の露光装置EXは、本願請求の範囲に挙げられた各構成要素を含む各種サブシステムを、所定の機械的精度、電気的精度、光学的精度を保つように、組み立てることで製造される。これら各種精度を確保するために、この組み立ての前後には、各種光学系については光学的精度を達成するための調整、各種機械系については機械的精度を達成するための調整、各種電気系については電気的精度を達成するための調整が行われる。各種サブシステムから露光装置への組み立て工程は、各種サブシステム相互の、機械的接続、電気回路の配線接続、気圧回路の配管接続等が含まれる。この各種サブシステムから露光装置への組み立て工程の前に、各サブシステム個々の組み立て工程があることはいうまでもない。各種サブシステムの露光装置への組み立て工程が終了したら、総合調整が行われ、露光装置全体としての各種精度が確保される。なお、露光装置の製造は温度およびクリーン度等が管理されたクリーンルームで行うことが望ましい。
半導体デバイス等のマイクロデバイスは、図18に示すように、マイクロデバイスの機能・性能設計を行うステップ201、この設計ステップに基づいたマスク(レチクル)を製作するステップ202、デバイスの基材である基板を製造するステップ203、上述の実施形態に従って、マスクのパターンからの露光光で基板を露光すること、及び露光された基板を現像することを含む基板処理(露光処理)を含む基板処理ステップ204、デバイス組み立てステップ(ダイシング工程、ボンディング工程、パッケージ工程などの加工プロセスを含む)205、検査ステップ206等を経て製造される。基板処理ステップは、上述の実施形態に従って、露光装置EXの部材を洗浄する処理を含み、その洗浄された部材を有する露光装置EXを用いて基板が露光光で露光される。
なお、上述の各実施形態の要件は、適宜組み合わせることができる。また、一部の構成要素を用いない場合もある。また、法令で許容される限りにおいて、上述の各実施形態及び変形例で引用した露光装置などに関する全ての公開公報及び米国特許の開示を援用して本文の記載の一部とする。
2…基板ステージ、3…計測ステージ、7…液浸部材、13…射出面、14…下面、15…第1開口、16…第2開口、19…多孔部材、50…洗浄部材、51…反射面、52…平坦面、90…保持部、EL…露光光、EX…露光装置、F1…第1焦点、F2…第2焦点、F3…第3焦点、F4…第4焦点、LQ1…第1液体、LQ2…第2液体、LQ3…第3液体、P…基板
Claims (52)
- 第1液体と接触する射出面から射出される露光光で前記第1液体を介して基板を露光する露光装置の、前記第1液体と接触する接液部材の接触面を前記射出面から射出される前記露光光で光洗浄するために用いられる洗浄部材であって、
前記射出面と対向する位置で、前記射出面から射出される前記露光光を反射して前記接触面の少なくとも一部に照射する楕円形の反射面を備える洗浄部材。 - 前記射出面から射出される前記露光光が、前記楕円形の反射面の第1焦点を通過し、前記楕円形の反射面で反射して前記楕円形の反射面の第2焦点を通過して前記接触面に照射される請求項1記載の洗浄部材。
- 前記第1焦点と前記第2焦点との距離は、前記露光光が照射される前記接触面の第1目標照射位置に応じて定められる請求項2記載の洗浄部材。
- 前記第2焦点が前記接触面に配置された状態で、前記楕円形の反射面で反射される前記露光光が照射される請求項2又は3記載の洗浄部材。
- 前記第1焦点は、前記射出面を有する光学系の焦点面に配置される請求項2〜4の何れか一項記載の洗浄部材。
- 前記第2焦点は、前記射出面を有する光学系の焦点面又はそれよりも前記接触面側に配置される請求項2〜5の何れか一項記載の洗浄部材。
- 前記第1,第2焦点は、前記射出面と前記楕円形の反射面とが対向する方向と直交する第1方向に離れて配置され、
前記反射面は、前記射出面と前記楕円形の反射面とが対向する方向と直交し、前記第1方向と交差する第2方向に離れて配置される第3、第4焦点を有し、
前記射出面から射出される前記露光光が、前記楕円形の反射面の前記第3焦点を通過し、前記楕円形の反射面で反射して前記楕円形の反射面の前記第4焦点を通過して前記接触面に照射される請求項2〜6の何れか一項記載の洗浄部材。 - 前記第3焦点は前記射出面を有する光学系の焦点面に配置され、前記第4焦点は前記焦点面又はそれよりも前記接触面側に配置される請求項7記載の洗浄部材。
- 前記第3焦点と前記第4焦点との距離は、前記露光光が照射される前記接触面の第2目標照射位置に応じて定められる請求項7又は8記載の洗浄部材。
- 前記第3焦点と前記第4焦点との距離と、前記第1焦点と前記第2焦点との距離とは異なる請求項7〜9の何れか一項記載の洗浄部材。
- 前記露光光が照射される前記接触面における目標照射領域に応じて、前記第1焦点及び前記第3焦点のいずれか一方に前記射出面から射出される前記露光光が照射される請求項7〜10の何れか一項記載の洗浄部材。
- 第1液体と接触する射出面から射出される露光光で前記第1液体を介して基板を露光する露光装置の、前記第1液体と接触する接液部材の接触面を前記射出面から射出される前記露光光で光洗浄するために用いられる洗浄部材であって、
前記射出面と対向する位置に配置され、前記射出面から射出される前記露光光を反射して前記接触面の少なくとも一部に照射する反射面を備え、
前記射出面と前記反射面とが対向する方向と平行な第1軸と、前記第1軸に直交する第2軸とを含む第1面に沿って前記反射面で反射する前記露光光の最周縁の光線がなす第1角度と、
前記第1軸と、前記第1軸及び前記第2軸に直交する第3軸とを含む第2面に沿って前記反射面で反射する前記露光光の最周縁の光線がなす第2角度とが異なる洗浄部材。 - 前記第1面に沿った前記反射面の屈折力と前記第2面に沿った前記反射面の屈折力とが異なる請求項12記載の洗浄部材。
- 前記接触面での前記露光光の照射領域の幅は、前記第2、第3軸に沿った方向で異なる請求項12又は13記載の洗浄部材。
- 前記反射面は、楕円形の反射面である請求項12〜14の何れか一項記載の洗浄部材。
- 前記反射面は、前記射出面に対して凹んでいる請求項1〜15の何れか一項記載の洗浄部材。
- 前記射出面と対向すると共に、前記射出面から射出される前記露光光が通過し、前記反射面で反射される前記露光光が通過する平坦面を備え、前記平坦面と前記反射面との間が、気体とは異なる物質で満たされている請求項1〜16の何れか一項記載の洗浄部材。
- 前記気体とは異なる物質は、前記露光光を通過させる光学部材である請求項17記載の洗浄部材。
- 前記気体とは異なる物質は、第2液体である請求項17又は18記載の洗浄部材。
- 前記第2液体は、前記第1液体と同じ種類である請求項19記載の洗浄部材。
- 前記平坦面と前記接触面との間で前記第1液体を保持した状態で、前記反射面で反射した前記露光光が前記平坦面を通過する請求項17〜20の何れか一項記載の洗浄部材。
- 第1液体を介して露光光で基板を露光する露光装置であって、
前記第1液体と接触する接液部材の接触面を前記露光光で光洗浄するために、前記光洗浄時、前記露光光が射出する射出面と対向して、請求項1〜21の何れか一項記載の洗浄部材が配置される露光装置。 - 前記洗浄部材が設けられ、前記接触面に対して移動可能な可動部材を備える請求項22記載の露光装置。
- 前記射出面と前記洗浄部材とが対向する方向と交差する面内において、前記可動部材を移動させることで、前記接触面で前記露光光が照射される位置及び前記接触面で前記露光光が照射される領域の大きさの少なくとも一方を変化させる請求項23記載の露光装置。
- 前記可動部材は、前記洗浄部材をリリース可能に保持する保持部を有する請求項23又は24記載の露光装置
- 前記接触面に照射される単位面積当たりの積算露光量は、前記基板の表面に照射される単位面積当たりの積算露光量より大きい請求項22〜25の何れか一項記載の露光装置。
- 前記射出面と前記洗浄部材とが対向する方向に、前記洗浄部材と前記接触面とが近づくように、前記洗浄部材及び前記接触面の少なくとも一方を移動させる駆動装置を備える請求項22〜26の何れか一項記載の露光装置。
- 前記射出面を有する光学系の焦点面における前記射出面から射出される前記露光光の照射領域の大きさを、前記洗浄時と前記露光時とで異ならせる変更装置を備える請求項22〜27の何れか一項記載の露光装置。
- 第1液体と接触する射出面から射出される露光光で前記第1液体を介して基板を露光する露光装置であって、
前記第1液体と接触する接触面を有する接液部材と、
前記接触面の少なくとも一部に洗浄光を照射して前記接触面を洗浄する洗浄装置と、を備え、
前記接触面に照射される前記洗浄光の単位面積当たりの積算光量は、前記基板に照射される前記射出面から射出される前記露光光の単位面積当たりの積算光量より大きい露光装置。 - 前記洗浄光は、前記射出面から射出される前記露光光を含む請求項29記載の露光装置。
- 前記接触面と、前記接触面と対向して配置される所定部材の所定面との間で洗浄液を保持した状態で、前記接触面を光洗浄する請求項29又は30記載の露光装置。
- 前記接触面は、前記所定面を含む請求項31記載の露光装置。
- 前記接触面に存在する異物の厚み及び種類の少なくとも一方に応じて、前記接触面に対する前記積算光量を調整する調整装置を備える請求項29〜32の何れか一項記載の露光装置。
- 前記接液部材は、前記射出面から射出される前記露光光の光路が前記第1液体で満たされるように前記基板との間で前記第1液体を保持する液浸部材の表面の少なくとも一部を含む請求項22〜33の何れか一項記載の露光装置。
- 前記接触面は、前記基板上へ前記第1液体を供給可能な第1開口、及び前記基板上から前記第1液体を回収可能な第2開口の少なくとも一方を有する前記液浸部材の表面を含む請求項34記載の露光装置。
- 前記第2開口には、前記基板上の前記第1液体を回収可能な開口を複数有する多孔部材が設けられ、前記接触面は前記多孔部材の表面を含む請求項35記載の露光装置。
- 請求項22〜36の何れか一項記載の露光装置を用いて基板を露光することと、
露光された前記基板を現像することと、を含むデバイス製造方法。 - 第1液体と接触する射出面から射出される露光光で前記第1液体を介して基板を露光する露光装置の、前記第1液体と接触する接液部材の接触面を光洗浄する洗浄方法であって、
前記射出面と対向する位置に楕円形の反射面を配置することと、
前記射出面から射出される前記露光光を、前記楕円形の反射面で反射して前記接触面の少なくとも一部に照射して光洗浄することと、を含む洗浄方法。 - 前記射出面から射出される前記露光光が、前記楕円形の反射面の第1焦点を通過し、前記楕円形の反射面で反射して前記楕円形の反射面の第2焦点を通過して前記接触面に照射されることを含む請求項38記載の洗浄方法。
- 前記射出面を有する光学系の焦点面よりも前記接触面側に、前記第2焦点を配置するように、前記接触面と前記楕円形の反射面とが対向する方向の距離を変えることを含む請求項39記載の洗浄方法。
- 第1液体と接触する射出面から射出される露光光で前記第1液体を介して基板を露光する露光装置の、前記第1液体と接触する接液部材の接触面を前記射出面から射出される前記露光光で光洗浄する洗浄方法であって、
前記射出面と対向する位置に反射面を配置することと、
前記射出面と前記反射面とが対向する方向と平行な第1軸と前記第1軸に直交する第2軸とを含む第1面に沿って反射する前記露光光の最周縁の光線がなす第1角度と、前記第1軸と前記第1軸及び前記第2軸に直交する第3軸とを含む第2面に沿って反射する前記露光光の最周縁の光線がなす第2角度とが異なるように、前記射出面から射出される前記露光光を前記反射面で反射することと、
前記反射面で反射される前記露光光を前記接触面の少なくとも一部に照射して光洗浄することと、を含む洗浄方法。 - 前記反射面は、前記射出面に対して凹んでいる請求項38〜41の何れか一項記載の洗浄方法。
- 前記射出面と前記反射面とが対向する方向と交差する面内において、前記反射面を移動させることで、前記接触面で前記露光光が照射される位置及び前記接触面で前記露光光が照射される領域の大きさの少なくとも一方を変える請求項38〜42の何れか一項記載の洗浄方法。
- 前記射出面と対向すると共に、前記射出面から射出される前記露光光が通過し、前記反射面で反射される前記露光光が通過する平坦面と、前記接触面との間で前記第1液体を保持した状態で、前記接触面の少なくとも一部を光洗浄する含む請求項38〜43の何れか一項記載の洗浄方法。
- 前記接触面に照射される単位面積当たりの積算露光量は、前記基板の表面に照射される単位面積当たりの積算露光量より大きい請求項38〜44の何れか一項記載の洗浄方法。
- 前記射出面を有する光学系の焦点面における前記射出面から射出される前記露光光の照射領域の大きさを、前記洗浄時と前記露光時とで異ならせることを含む請求項38〜45の何れか一項記載の洗浄方法。
- 第1液体と接触する射出面から射出される露光光で前記第1液体を介して基板を露光する露光装置の洗浄方法であって、
前記第1液体と接触する接液部材の接触面の少なくとも一部に洗浄光を照射して前記接液面を光洗浄することと、
前記接液面に照射される前記洗浄光の単位面積当たりの積算光量は、前記基板に照射される前記射出面から射出される前記露光光の単位面積当たりの積算光量より大きい
ことと、を含む洗浄方法。 - 前記洗浄光は、前記射出面から射出される前記露光光である請求項47記載の洗浄方法。
- 前記接液部材は、前記射出面から射出される前記露光光の光路が前記第1液体で満たされるように前記基板との間で前記第1液体を保持する液浸部材の表面の少なくとも一部を含む請求項38〜48の何れか一項記載の洗浄方法。
- 前記接触面は、前記基板上へ前記第1液体を供給可能な第1開口、及び前記基板上から前記第1液体を回収可能な第2開口の少なくとも一方を有する前記液浸部材の表面を含む請求項49記載の洗浄方法。
- 前記第2開口には、前記基板上の前記第1液体を回収可能な開口を複数有する多孔部材が設けられ、前記接触面は前記多孔部材の表面を含む請求項50記載の洗浄方法。
- 請求項38〜51の何れか一項記載の洗浄方法を用いて前記接触面を洗浄することと、
前記露光光で基板を露光することと、
露光された前記基板を現像することと、を含むデバイス製造方法。
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JP2013004942A (ja) * | 2011-06-22 | 2013-01-07 | Renesas Electronics Corp | 半導体装置の製造方法 |
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