JP2011102442A5 - - Google Patents
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基紙および基紙上に顔料と接着剤を主成分とする塗工層を設けた塗工紙であって、
前記基紙中には異なる3種類の無機粒子を含有し、前記無機粒子が次の(A)〜(C)であることを特徴とする塗工紙である。
(A)ホワイトカーボン
(B)前記ホワイトカーボン以外のシリカ含有無機粒子
(C)前記ホワイトカーボンおよび前記シリカ含有無機粒子以外の無機粒子
前記基紙中には異なる3種類の無機粒子を含有し、前記無機粒子が次の(A)〜(C)であることを特徴とする塗工紙である。
(A)ホワイトカーボン
(B)前記ホワイトカーボン以外のシリカ含有無機粒子
(C)前記ホワイトカーボンおよび前記シリカ含有無機粒子以外の無機粒子
本発明は、基紙中にホワイトカーボン、ホワイトカーボン以外のシリカ含有無機粒子、ならびに前記ホワイトカーボンおよびシリカ含有無機粒子とは異なる無機粒子を含有するものである。
(ホワイトカーボンおよびシリカ被覆再生粒子とは異なる無機粒子)
本発明においては、前記ホワイトカーボン、ホワイトカーボン以外のシリカ含有無機粒子に加えて、前記ホワイトカーボン、ホワイトカーボン以外のシリカ含有無機粒子とは異なる第三の無機粒子を含有する必要がある。
本発明においては、前記ホワイトカーボン、ホワイトカーボン以外のシリカ含有無機粒子に加えて、前記ホワイトカーボン、ホワイトカーボン以外のシリカ含有無機粒子とは異なる第三の無機粒子を含有する必要がある。
前記第三の無機粒子としては、粒子径が0.1μm以上3.0μm未満であることが好ましく、0.3μm以上2.5μm未満であることがさらに好ましい。平均粒子径が0.1μmを下回ると、パルプ繊維間の隙間や、パルプ繊維と前記ホワイトカーボンまたはシリカ含有無機粒子との間の隙間に第三の無機粒子が保持されにくく歩留まりが低下し、不透明度が低下しやすいため好ましくない。3μm以上では不透明度が十分に向上しにくいだけでなく、前記シリカ含有無機粒子と粒子径が重複し、粒子径3μm以上の粒子の数が多くなりすぎて無機粒子が十分に基紙に固着されにくくなるため、表面強度が低下する傾向がある。
上述のごとく、基紙中に無機粒子として、ホワイトカーボン、ホワイトカーボン以外のシリカ含有無機粒子、ホワイトカーボンおよびシリカ含有無機粒子以外の無機粒子の3種類を併用することで、坪量が42g/m2と低くても、坪量48g/m2と同程度の白紙不透明度および印刷不透明度を有する塗工紙が得られる。
特に、平均粒子径が10μm以上25μm以下、好ましくは12μm以上23μm以下のホワイトカーボンと、平均粒子径が3μm以上10μm未満、好ましくは5μm以上8μm以下のシリカ含有無機粒子と、平均粒子径が0.1μm以上3.0μm未満、好ましくは0.3μm以上2.5μm未満である、前記ホワイトカーボン、ホワイトカーボン以外のシリカ含有無機粒子とは異なる無機粒子を基紙中に含有させることで、これら3種類の無機粒子が基紙中に留まりやすくなり、白紙不透明度および印刷不透明度に優れた塗工紙が得られやすい。これは、パルプ繊維間の大きな空隙に、粒子径が比較的大きいホワイトカーボンがまず歩留まり、繊維およびホワイトカーボンとの比較的中程度の隙間に、中程度の粒子径を有するシリカ含有無機粒子が留まり、繊維、ホワイトカーボンおよびシリカ含有無機粒子との間の比較的小さな隙間に、比較的粒子径が小さいホワイトカーボンおよびシリカ含有無機粒子以外の無機粒子が留まることで、特に不透明度に優れた塗工紙が得られるものと考えられる。そのため、これら3種類の粒子は、それぞれ平均粒子径が異なっていることが好ましく、さらにはそれぞれ上述の範囲内とすることが好ましい。
また、絶乾の原料パルプに対してホワイトカーボンの含有量を0.01〜1.4質量%、好ましくは0.04〜1.0質量%とし、シリカ含有無機粒子の含有量を0.1〜3.0質量%、好ましくは0.2〜0.9質量%とし、前記ホワイトカーボンおよびシリカ含有無機粒子とは異なる無機粒子の含有量を、前記ホワイトカーボンおよびホワイトカーボン以外のシリカ含有無機粒子とあわせて、基紙中の灰分で9〜14質量%、好ましくは10〜13質量%となるよう含有させることで、より白紙不透明度および印刷不透明度に優れた塗工紙が得られやすい。
上述のとおり、絶乾の原料パルプに対してホワイトカーボンの含有量を0.01〜1.4質量%、好ましくは0.04〜1.0質量%とし、シリカ含有無機粒子の含有量を0.1〜3.0質量%、好ましくは0.2〜0.9質量%とし、前記ホワイトカーボンおよびシリカ含有無機粒子以外の無機粒子の含有量を、前記ホワイトカーボンおよびシリカ含有無機粒子とあわせて、基紙中の灰分で9〜14質量%、好ましくは10〜13質量%となるよう含有させることに加えて、塗工紙を離解して得られたパルプ繊維のフィブリル化率を4.3〜5.8%、好ましくは4.5〜5.1%とすることで、特に高い不透明度と剛度が得られるため好ましい。さらに加えて、繊維長が0.2〜1.2μmと短いパルプ繊維が、パルプ全体の75〜90%であると、さらに高い不透明度を有する塗工紙が得られやすいため好ましく、さらには繊維長が1.2〜3.2mmと長いパルプ繊維が、パルプ全体の50〜70%であると、特に高い不透明度と剛度が得られるため好ましい。
上述のごとく、本発明においては接着剤として、澱粉および/または澱粉誘導体を顔料に対して質量換算で10〜40質量部、好ましくは20〜30質量部と、スチレン成分が25〜35質量%、好ましくは30〜35質量%、およびブタジエン成分が40〜50質量%、好ましくは40〜45質量%であるスチレン−ブタジエンラテックスを塗料に含有することで、基紙中の無機粒子の脱落を防止しやすい、表面強度に優れた塗工紙が得られやすいため好ましい。
Claims (5)
- 基紙および基紙上に顔料と接着剤を主成分とする塗工層を設けた塗工紙であって、
前記基紙に少なくとも異なる3種類の無機粒子を含有し、前記無機粒子が次の(A)〜(C)であることを特徴とする塗工紙。
(A)ホワイトカーボン
(B)前記ホワイトカーボン以外のシリカ含有無機粒子
(C)前記ホワイトカーボンおよび前記シリカ含有無機粒子以外の無機粒子 - 前記塗工紙の坪量が45g/m2以下であり、前記塗工層の塗工量が片面あたり2.5〜4.5g/m2であることを特徴とする、請求項1に記載の塗工紙。
- 前記接着剤が澱粉および/または澱粉誘導体を含有し、
前記(B)がシリカ複合無機粒子であり、前記(C)が炭酸カルシウムであることを特徴とする、請求項1または2に記載の塗工紙。 - 前記接着剤がスチレン−ブタジエンラテックスを含有し、前記スチレン−ブタジエンラテックス中のスチレンの割合が35質量%以下、かつブタジエンの割合が40質量%以上であることを特徴とする、請求項1〜3いずれか1項に記載の塗工紙。
- 前記塗工紙をJIS P 8220:1998「パルプ−離解方法」で離解して得られたパルプ繊維のフィブリル化率が4.3〜5.8%であることを特徴とする、請求項1〜4いずれか1項に記載の塗工紙。
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