JP4043040B2 - 古紙パルプ配合クラフト紙 - Google Patents

古紙パルプ配合クラフト紙 Download PDF

Info

Publication number
JP4043040B2
JP4043040B2 JP2006182212A JP2006182212A JP4043040B2 JP 4043040 B2 JP4043040 B2 JP 4043040B2 JP 2006182212 A JP2006182212 A JP 2006182212A JP 2006182212 A JP2006182212 A JP 2006182212A JP 4043040 B2 JP4043040 B2 JP 4043040B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pulp
paper
mass
calcium
silicon
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2006182212A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2008007910A (ja
Inventor
健幸 牧野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daio Paper Corp
Original Assignee
Daio Paper Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daio Paper Corp filed Critical Daio Paper Corp
Priority to JP2006182212A priority Critical patent/JP4043040B2/ja
Publication of JP2008007910A publication Critical patent/JP2008007910A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4043040B2 publication Critical patent/JP4043040B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Ink Jet Recording Methods And Recording Media Thereof (AREA)
  • Paper (AREA)

Description

本発明は、古紙パルプ配合クラフト紙に関する。さらに詳しくは、近年普及が進んでいるインクジェット印刷適性に優れると同時に紙質強度が高く、製袋適性に優れ、しかも経時劣化が少なく、例えば封筒や保存袋とした際に内封物を長期間良好な状態で保存可能な古紙パルプ配合クラフト紙(JIS P 3401「クラフト紙」にて規格)に関する。
事務用封筒や保存袋等に使用されるクラフト紙は、従来、pH4.0以下の、填料を含有しない酸性クラフト紙であった。これは、填料を含有させるとパルプ繊維同士間の絡み合いが低下することから、紙質強度を極力低下させないようにするためと、例えば宛名書きのインクジェットインク等による滲みや封筒加工時に使用する糊の定着を改善するためのロジン系サイズ剤が、酸性領域でなければパルプに定着せず、充分な効果を発揮しなかったためである。
その一方で、経時劣化が少なく、封筒や保存袋として内封物を長期間良好な状態で保存可能な中性クラフト紙の開発に対する要望が高まってきている。中性領域であっても充分なサイズ効果を発揮するサイズ剤としては、例えば、セルロース繊維と直接反応する反応性サイズ剤と、自己定着性を有するカチオン系サイズ剤とがある。
前記反応性サイズ剤には、ラクトン環を有するアルキルケテンダイマーサイズ剤、酸無水物環を有するアルケニル無水コハク酸サイズ剤等がある。アルキルケテンダイマーサイズ剤は、少量の添加で優れたサイズ性が得られ、さらに保存安定性も比較的良好であるものの、単独で使用した場合には紙面が滑り易くなるため、特にクラフト紙のような加工工程を伴う紙に使用した場合には、加工作業性が低下するという問題がある。また、アルケニル無水コハク酸サイズ剤は、サイズ剤の保存安定性が低いため、使用直前に乳化操作が必要となる。
前記アルキルケテンダイマーサイズ剤による紙面の滑りの問題を解決する目的で、例えばアルキルケテンダイマーとアミド化合物とを特定の割合で含有した添加剤を、古紙配合パルプに添加して抄紙する方法が提案されている(特許文献1参照)。しかしながら、このようなアルキルケテンダイマーとアミド化合物との併用により、確かに紙面の滑りは改善されるが、アルキルケテンダイマー本来のサイズ性に影響が及ぼされる場合があり、優れたサイズ性と滑りの抑制とのバランスがよくないという問題が発生する。
一方、前記カチオン系サイズ剤には、樹担型サイズ剤とポリマー型サイズ剤とがあり、それぞれ種々の開発が行われているが、低添加領域におけるサイズ性が前記反応性サイズ剤に比べて劣り、目的とするクラフト紙の品質を満足させるサイズ効果を得難いうえ、高コストであるという問題がある。
また、近年のビジュアル化の進展により、クラフト紙に対しても、高精細なフラカラーインクジェット印刷を施し、外観を向上させることで拡販や付加価値を高める動きが出ている。そこで、インクジェット印刷用インクの定着性や用紙表面の平坦性を向上させる目的で、パルプに填料を添加し、紙質強度を低下させることなく、特に平坦性といった用紙表面の特性を改善し、インクジェット印刷適性を向上する技術の開発が要求されてきている。
しかしながら、填料の添加は、一般的にパルプの繊維間の結合を阻害するため、填料の添加量に比例して、紙質強度が低下する傾向がある。したがって、紙質強度をできる限り維持するには、別途高価な紙力増強剤を添加したり、填料の添加を少量に抑えなければならず、所望の紙質強度とインクジェット印刷適性とを同時に満足させることは困難である。
このように、インクジェット印刷適性に優れると同時に紙質強度が高く、しかも経時劣化が少ないクラフト紙は未だ得られておらず、かかる特性を兼備したクラフト紙の開発が待ち望まれている。
特開2004−11058号公報
本発明は前記背景技術に鑑みてなされたものであり、インクジェット印刷適性に優れると同時に紙質強度が高く、製袋適性に優れ、しかも経時劣化が少なく、例えば封筒や保存袋とした際に内封物を長期間良好な状態で保存可能なクラフト紙を提供することを目的とする。
すなわち本発明は、
主原料としてパルプと填料とからなるJIS P 3401に準拠したクラフト紙であって、
前記パルプ中に中性サイズ剤が含有され、古紙パルプの割合が40質量%以上であり、
古紙パルプ製造工程の脱墨処理工程において排出される脱墨フロスを主原料とし、該主原料を脱水工程、乾燥工程、焼成工程及び粉砕工程に供し、該焼成工程において焼成凝集させた再生粒子凝集体が、前記填料として配合され、
JIS P 8133に準拠して測定した熱水抽出pHが5.5〜8.0であり、
JIS P 8147に準拠して測定した表面の流れ方向の静摩擦係数が0.25以上であり、かつ
点滴吸水時間が120秒以上であり、
前記再生粒子凝集体が、その粒子構成成分として、カルシウム、ケイ素及びアルミニウムを含有し、
該カルシウム、ケイ素及びアルミニウムの質量割合(カルシウム:ケイ素:アルミニウム)が、酸化物換算で30〜82:9〜35:9〜35であり、かつ
該粒子構成成分中の、カルシウム、ケイ素及びアルミニウムの合計含有割合が、酸化物換算で90質量%以上である、古紙パルプ配合クラフト紙、並びに
主原料としてパルプと填料とからなるJIS P 3401に準拠したクラフト紙であって、
前記パルプ中に中性サイズ剤が含有され、古紙パルプの割合が40質量%以上であり、
古紙パルプ製造工程の脱墨処理工程において排出される脱墨フロスを主原料とし、該主原料を脱水工程、乾燥工程、焼成工程及び粉砕工程に供し、該焼成工程において焼成凝集させた再生粒子凝集体の表面に、さらにシリカを析出させたシリカ被覆再生粒子凝集体が、前記填料として配合され、
JIS P 8133に準拠して測定した熱水抽出pHが5.5〜8.0であり、
JIS P 8147に準拠して測定した表面の流れ方向の静摩擦係数が0.25以上であり、かつ
点滴吸水時間が120秒以上であり、
前記シリカ被覆再生粒子凝集体が、その粒子構成成分として、カルシウム、ケイ素及びアルミニウムを含有し、
該カルシウム、ケイ素及びアルミニウムの質量割合(カルシウム:ケイ素:アルミニウム)が、酸化物換算で30〜62:29〜55:9〜35であり、かつ
該粒子構成成分中の、カルシウム、ケイ素及びアルミニウムの合計含有割合が、酸化物換算で90質量%以上である、古紙パルプ配合クラフト紙
に関する。
本発明の古紙パルプ配合クラフト紙は、インクジェット印刷適性に優れると同時に紙質強度が高く、製袋適性に優れ、しかも経時劣化が少なく、例えば封筒や保存袋とした際に内封物を長期間良好な状態で保存することができる。
(実施の形態)
本発明の古紙パルプ配合クラフト紙は、少なくともパルプに填料を配合し、叩解処理した調製パルプを抄紙して得ることができ、パルプには古紙パルプが含まれる。
まず、本発明に用いるパルプについて説明する。該パルプには、前記したように古紙パルプ(DIP)が含まれる。該古紙パルプの種類には特に限定がなく、例えば新聞古紙、雑誌古紙、段ボール古紙、オフィス古紙、液体容器古紙、乗車券古紙、クラフト古紙等の中から、1種以上を適宜選択して用いることができる。
パルプとしては、前記古紙パルプと共に、例えば未晒針葉樹パルプ(NUKP)、未晒広葉樹パルプ(LUKP)、晒針葉樹パルプ(NBKP)、晒広葉樹パルプ(LBKP)等のクラフトパルプ(KP)等を適宜用いることができる。
本発明において、パルプ中の古紙パルプの割合は40質量%以上である。古紙パルプは、製造過程では本来pHが7.0以上であるが、パルプ中の割合が40質量%以上、好ましくは45質量%以上となるように配合することで、パルプ原料のpH調整が不要となるか、もしくは調整範囲が少なくなり、得られる古紙パルプ配合クラフト紙の熱水抽出pHが、容易に5.5〜8.0の範囲に調整される。また古紙パルプ原料を多用することで、環境に優しいクラフト紙を低コストで製造することができる。逆にパルプ中の古紙パルプの割合が40質量%未満では、原料コストが高くなると共に、環境に優しく長期間に渡って品質が安定した古紙パルプ配合クラフト紙を得ることができない。なお、パルプ中の古紙パルプの割合は、40質量%以上である限りその上限には特に限定がなく、パルプの全量、すなわち100質量%が古紙パルプであってもよく、それ以下であってもよい。
前記パルプには、填料が配合される。該填料としては、得られる古紙パルプ配合クラフト紙の表面の流れ方向の静摩擦係数が容易に0.25以上となるように、古紙パルプ製造工程の脱墨処理工程において排出される脱墨フロスを主原料とし、該主原料を脱水工程、乾燥工程、焼成工程及び粉砕工程に供し、該焼成工程において焼成凝集させた再生粒子凝集体、又は該再生粒子凝集体の表面に、さらにシリカを析出させたシリカ被覆再生粒子凝集体が用いられる。該再生粒子凝集体は、その粒子構成成分として、カルシウム、ケイ素及びアルミニウムを含有し、該カルシウム、ケイ素及びアルミニウムの質量割合(カルシウム:ケイ素:アルミニウム)が、酸化物換算で30〜82:9〜35:9〜35であり、かつ該粒子構成成分中の、カルシウム、ケイ素及びアルミニウムの合計含有割合が、酸化物換算で90質量%以上である。また該シリカ被覆再生粒子凝集体は、その粒子構成成分として、カルシウム、ケイ素及びアルミニウムを含有し、該カルシウム、ケイ素及びアルミニウムの質量割合(カルシウム:ケイ素:アルミニウム)が、酸化物換算で30〜62:29〜55:9〜35であり、かつ該粒子構成成分中の、カルシウム、ケイ素及びアルミニウムの合計含有割合が、酸化物換算で90質量%以上である。
前記したように、本発明に用いられる再生粒子凝集体は、古紙パルプ製造工程の脱墨処理工程において排出される脱墨フロスを主原料とし、該主原料脱水工程、乾燥工程、焼成工程及び粉砕工程に供し、該焼成工程において焼成凝集させたものである。なおこれら4工程の他にも、後述するように、凝集工程、造粒工程、各工程間に設けられる分級工程等が設けられていてもよい。また該再生粒子凝集体の製造設備には、各種センサーを設け、被処理物や設備の状態、処理速度のコントロール等を行うことが望ましい。以下の具体的説明で示す移送流路、給送流路、排送流路、循環流路、返送流路等の各種流路は、例えば管、ダクト等で構成することができる。
本発明に用いられる再生粒子凝集体について、以下に、古紙パルプ製造工程の脱墨処理工程において排出される脱墨フロスを主原料とした製造方法を例示する。なお、本発明においては、該脱墨フロスを主原料に、抄紙工程における製紙スラッジ等の他製紙スラッジを適宜併用することもできる。また、以下の方法は再生粒子凝集体の製造方法の一例であり、該方法のみに限定されるものではなく、本発明の目的を阻害しない範囲で適宜変更することが可能である。
(1)原料
古紙パルプの製造工程では、安定した品質の古紙パルプを連続的に生産するために、使用する古紙の選定、選別が行われ、一定品質の古紙が使用されるので、存在する無機物の種類やその比率、量が基本的に一定になる。しかも、再生粒子凝集体の製造過程において未燃物の変動要因となるフィルム、シート等のプラスチック類が異物として古紙中に含まれていた場合でも、これらの異物は脱墨フロスを得る脱墨工程に至る前段階で除去することができる。したがって、古紙パルプの製造工程から排出される脱墨フロスを原料とした場合、工場排水工程や製紙原料調整工程等、他の工程で発生するスラッジを原料とした場合と比べ、極めて安定した品質の再生粒子凝集体を製造することができる。
なお本明細書でいう脱墨フロスとは、古紙パルプを製造する古紙処理工程において、主に、古紙に付着したインクを取り除く脱墨工程でパルプ繊維から分離されるものをいう。
(2)脱水工程
前記脱墨フロスの脱水は、例えばロータリースクリーン等の公知の脱水手段を適宜使用して行うことができる。該ロータリースクリーンにおいて、例えば水分率95〜98質量%に脱水した脱墨フロスは、例えばスクリュープレスにて、さらに水分率40〜70質量%に脱水することが好ましい。このように、脱墨フロスの脱水を多段工程で行って急激な脱水を避けると、無機物の流出を抑制することができ、脱墨フロスのフロックが硬くなりすぎる恐れがない。
脱水処理の際には、脱墨フロスを凝集させる凝集剤等の、脱水効率を向上させる助剤を添加してもよいが、この場合、凝集剤としては鉄分を含まないものを使用することが好ましい。鉄分が含有されると、鉄分の酸化により再生粒子凝集体の白色度が低下する恐れがある。
脱墨フロスの脱水工程設備は、再生粒子凝集体の製造工程設備の一部として設けられることが、生産効率の面で好ましいが、あらかじめ古紙パルプの製造工程設備に隣接して設け、脱水処理を行った脱墨フロスを搬送することも可能である。
(3)乾燥工程
脱墨フロスを脱水して得た脱水物は、例えばトラックやベルトコンベア等の搬送手段によって定量供給機まで搬送され、該定量供給機から乾燥手段に供給される。
前記乾燥手段は、例えば主に、脱水物が供給される乾燥容器と、該乾燥容器の底部に備えられ、供給された脱水物をかきあげる一対のロールと、該一対のロール相互間から上方に熱風を吹き上げる熱風吹上手段とからなる。また、熱風吹上手段は、乾燥容器の底部に給送流路が接続され、該給送流路を通して乾燥容器内に熱風が吹き込まれる構成となっている。
このように、本乾燥手段は、脱水物を、一対のロールという有形的な手段によって、強くかつ大まかにほぐし、これに加えて熱風という無形的な手段によって、弱くかつ精細にほぐすことにより、大きい・小さい、硬い・柔らかい等の様々な性質を有する脱水物の水分率の制御と粒揃えを安定的に行うことができる。
特に、乾燥容器内に供給する脱水物を、水分率40〜70質量%に脱水している場合は、熱風の温度を100〜200℃とすることが好ましく、120〜180℃とすることがより好ましく、130〜170℃とすることが特に好ましい。このように脱水物の水分率が40〜70質量%の場合には、100℃の熱風でも充分に乾燥することができる。他方、大きい・小さい、硬い・柔らかい等の様々な性質を有する脱水物の粒揃えが進行するよりも早く乾燥が進み、粒子表面の水分率と内部の水分率との差を小さく均一にすることが困難になるので、熱風の温度は200℃以下とすることが好ましい。
脱水物の乾燥は、焼成工程前(焼成工程入口)の乾燥物の水分率が2〜20質量%となるようにすることが好ましく、3〜15質量%となるようにすることがより好ましく、3〜10質量%となるようにすることが特に好ましい。脱水物を水分率が2質量%を下回る範囲まで乾燥すると、後の焼成工程において、過焼する恐れがある。他方、脱水物を水分率が20質量%を上回る範囲までしか乾燥しなければ、焼成を確実に行うことが困難になる恐れがある。
前記乾燥物の平均粒子径は400〜2000μmであることが好ましく、450〜1900μmであることがより好ましい。焼成工程前(焼成工程入口)の乾燥物の平均粒子径があまりにも小さい場合には、焼成時に焼成が進みすぎるため、焼成物が極めて硬くなる恐れがあり、逆にあまりにも大きい場合には、焼成物の芯の部分まで焼成が行き届きにくくなり、焼成物中に炭化物が残存しやすく、焼成物の白色度が高くならない恐れがある。
また前記乾燥物の粒揃えは、粒子径が355〜2000μmのものが70質量%以上となるように調整することが好ましく、75質量%以上となるように調整することがより好ましく、80質量%以上となるように調整することが特に好ましい。乾燥物を、粒子径が355〜2000μmのものが70質量%以上となるように製造すると、すなわち小径な粒子の乾燥物を除去すると、部分的な過焼が防止され、焼成がより均一になる。したがって、得られる再生粒子凝集体の品質を均一にするという観点における実用化の可能性高めることができる。さらに、このように乾燥後に分級すると、小径な粒子の乾燥物を確実に除去することができ、処理効率も向上する。
(4)焼成工程
サイクロン内を底部まで落下した乾燥物は、移送流路を通して、かつこの移送流路の途中に備わる排風ファンで勢いを増して、サイクロン式の第1焼成段階を構成する第1燃焼焼成炉に送られる。該第1燃焼焼成炉では、乾燥物を旋回落下させることで粒子の微細化を抑制し、また、この過程で焼成して未燃率を調整する(第1焼成工程)。
第1焼成工程での焼成は、未燃率が5〜30質量%となるように行うことが好ましく、8〜25質量%となるように行うことがより好ましく、10〜20質量%となるように行うことが特に好ましい。第1焼成工程での未燃率が5質量%未満では、焼成における粒子表面の過焼が生じて表面が硬くなると共に、内部の酸素不足が生じ、再生粒子凝集体の白色度が低下する恐れがある。他方、第1焼成工程での未燃率が30質量%を超えると、後の第2焼成工程での焼成後も未燃物が残る場合があり、さらには該未燃物が残るのを防止するために粒子表面が過焼するまで燃焼焼成してしまい、再生粒子凝集体の表面が硬くなる恐れがある。
第1燃焼焼成炉の形態には特に限定がないが、例えばサイクロン式であることが好ましい。該サイクロン式によると、前記のとおり、粒子の微細化を抑制することで未燃率をより均一かつ確実に調節することができる。
第1焼成工程で得た焼成物は、第2燃焼焼成炉に送られ、燃焼焼成される(第2焼成工程)。第2燃焼焼成炉としては、例えばロータリーキルン炉、流動床炉、ストーカー炉、サイクロン炉、半乾留・負圧燃焼式炉等、公知の装置を用いることができるが、本発明においては、温度変化が少ない環境下で、過大な物理的圧力を掛けることなく攪拌しながら満遍なく燃焼させることができるロータリーキルン炉が好ましい。
焼成温度は、510〜750℃の範囲であることが好ましい。第1焼成工程及び第2焼成工程での焼成は、第1燃焼焼成炉上端部の温度を510〜750℃とし、第2燃焼焼成炉内の温度を第1燃焼焼成炉上端部の温度よりも低い500〜700℃とすることが好ましく、第1燃焼焼成炉上端部の温度を550〜730℃とし、第2燃焼焼成炉内の温度を第1燃焼焼成炉上端部の温度よりも低い510〜680℃とすることがより好ましく、第1燃焼焼成炉上端部の温度を580〜700℃とし、第2燃焼焼成炉内の温度を第1燃焼焼成炉上端部の温度よりも低い550〜660℃とすることが特に好ましい。なお、第1燃焼焼成炉上端部の温度を600〜680℃とし、第2燃焼焼成炉内の温度を第1燃焼焼成炉上端部の温度よりも低い580〜650℃とすると、得られる再生粒子凝集体が填料としてより好適なものとなる。このように、第2燃焼焼成炉内の温度を第1燃焼焼成炉上端部の温度よりも10〜50℃低くすることで、粒子表面の過焼を防止しながら、未燃物を燃焼させることができる。
(5)粉砕工程
前記焼成後の粒子は、粉砕工程にて適宜必要な粒径に微細粒化することで、填料として使用可能な再生粒子凝集体とすることができる。
例えば、焼成して得られた粒子を、ジェットミルや高速回転式ミル等の乾式粉砕機、又はアトライター、サンドグラインダー、ボールミル等の湿式粉砕機を用いて粉砕し、目的とする再生粒子凝集体とすることができる。填料としては、粒径が均一化、微細化されていることが好ましく、例えば一次粒子の平均粒子径は0.01〜0.1μmであることが、該一次粒子が凝集した二次粒子(再生粒子凝集体)の平均粒子径は、後述するように、0.05〜16μmであることが好ましい。
(6)付帯工程
再生粒子凝集体について、さらなる品質の安定化を求める場合には、再生粒子の粒度を各工程で均一に揃えるための分級を行うことが好ましく、粗大粒子や微小粒子を前工程にフィードバックすることが望ましい。
また、乾燥工程の前段階において、脱水処理を行った脱墨フロスを造粒することが好ましく、さらには造粒物の粒度を均一に揃えるための分級を行うことがより好ましく、粗大造粒粒子や微小造粒粒子を前工程にフィードバックすることで、より品質の安定化を図ることができる。なお造粒には、公知の造粒設備を使用することができ、例えば回転式、攪拌式、押出式等の設備が好適である。
さらに、再生粒子以外の異物を除去することが好ましく、例えば古紙パルプの製造工程において、脱墨工程の前段階のパルパーやスクリーン、クリーナー等で、砂、プラスチック異物、金属等を除去することが、除去効率の面で好ましい。特に鉄分は、酸化することによって再生粒子の白色度を低下させる恐れがあるので、鉄分の混入を避け、選択的に取り除くことが好ましい。各工程における設備を鉄以外の素材で設計又はライニングし、磨滅等により鉄分が系内に混入することを防止すると共に、乾燥・分級設備内等に磁石等の高磁性体を設置し選択的に鉄分を除去することが好ましい。
なお、前記乾燥工程や焼成工程、及び必要に応じて分級工程において、粉砕工程前にあらかじめ、粒子径が40μm以下の粒子が90質量%以上となるように処理しておくことが好ましい。これにより、通常行われている乾式粉砕による粗大粒子の粉砕及び湿式粉砕による微粒子化といった複数段の粉砕処理を行うことなく、湿式粉砕による一段粉砕処理も可能となる。またこれにより、コールターカウンター法による粒度分布の微分曲線における平均粒子径のピーク高さを30%以上とすることができる。さらには主原料である脱墨フロス中のカルシウム、ケイ素及びアルミニウムを、あらかじめ、例えば後述する質量割合に調整することで、再生粒子凝集体の細孔容積を0.15〜0.60mL/g、細孔表面積を10〜25m2/g、細孔半径を30〜100nmとすることもできる。
このように、古紙パルプの製造工程から排出される脱墨フロスを主原料とし、該主原料を脱水工程、乾燥工程、焼成工程及び粉砕工程に供することにより再生粒子凝集体が得られるが、本発明においては、該再生粒子凝集体として、前記のごとき工程を経て得られた粒子の表面をさらにシリカで被覆した、シリカ被覆再生粒子凝集体を特に好適に用いることができる。
前記再生粒子凝集体の表面にさらにシリカを析出させ、シリカ被覆再生粒子凝集体とすることで、製袋加工時の滑り改善効果をさらに向上させることができると共に、循環使用における古紙処理工程において、水酸化ナトリウムと反応させて、緩衝剤や漂白助剤として製紙用原料、無機粒子の循環使用にも寄与させることができる。またかかるシリカ被覆再生粒子凝集体を填料としてパルプに内添した場合には、シリカで被覆していない再生粒子凝集体を用いた場合よりもさらに、静摩擦係数が向上し、クラフト紙の白色度、不透明度、表面強度、インク乾燥性、インク吸収ムラ、嵩高といった各効果を向上させることができる。
なお、本発明に用いられる、古紙パルプの製造工程から排出される脱墨フロスは、近年の中性抄紙化に伴い、炭酸カルシウムの含有量が増加傾向にあり、得られる再生粒子凝集体中のカルシウムの割合も高くなる傾向がある。このようにカルシウムの割合が高い再生粒子凝集体をパルプに内添すると、紙の不透明度がやや低下する場合があるが、表面にシリカを析出させたシリカ被覆再生粒子凝集体は、製紙用途の再生粒子凝集体としての機能が非常に高く、該シリカ被覆再生粒子凝集体をパルプに内添して得られるクラフト紙の不透明度は、著しく向上する。
再生粒子凝集体の表面を被覆するシリカについては、天然に産出するシリカではなく、何らかの化学反応による合成シリカであれば特に制限なく使用することが可能である。具体的には、例えばコロイダルシリカ、シリカゲル、無水シリカ等があげられる。これらの合成シリカは、高比表面積、ガス吸着能の高さ、微細性、細孔への浸透力や吸着力の大きさ、付着性の高さ、高吸油性等の優れた特性を活かして、幅広い分野で利用されているものである。これらのうち、コロイダルシリカは、ケイ酸化合物から不純分を除去して無水ケイ酸ゾルとし、pH及び濃度を調整してゾルを安定化させた、球状、連鎖状、不定形等の形状を有する非晶質シリカである。シリカゲルは、ケイ酸ナトリウムを無機酸で分解することによって得られる含水ケイ酸である。また無水シリカは、四塩化ケイ素の加水分解によって得られるものである。
再生粒子凝集体の表面にシリカを析出させ、シリカ被覆再生粒子凝集体を得る方法には特に限定がないが、例えば以下の方法を好適に採用することができる。まず、再生粒子凝集体をケイ酸アルカリ溶液に添加、分散させ、スラリーを調製した後に加熱攪拌しながら、液温を70〜100℃程度に保持して酸を添加し、シリカゾルを生成させる。次いで最終反応液のpHを8〜11の範囲に調整することにより、再生粒子凝集体の表面にシリカを析出させることができる。このようにして再生粒子凝集体の表面に析出されるシリカは、ケイ酸アルカリ(例えばケイ酸ナトリウム:水ガラス)を原料として、硫酸、塩酸、硝酸等の鉱酸の希釈液と高温下で反応し、加水分解反応とケイ酸の重合化により得られる、粒子径が10〜20nm程度のシリカゾル粒子である。
また、ケイ酸ナトリウム溶液等のケイ酸アルカリ溶液に希硫酸等の酸を添加することによって生成する、粒子径が数nm程度のシリカゾル微粒子を、再生粒子凝集体の多孔性を有する表面全体を被覆するように付着させ、このシリカゾル微粒子の結晶成長に伴う、無機微粒子表面上のシリカゾル微粒子と再生粒子凝集体に包含されるケイ素やカルシウム、アルミニウムとの間で生じる結合により、再生粒子凝集体の表面にシリカを析出させることもできる。この場合、ケイ酸アルカリ溶液に酸を添加する際のpHは、中性〜弱アルカリ性の範囲とし、好ましくはpHを8〜11の範囲に調整する。これは、pHが7未満の酸性条件になるまで酸を添加してしまうと、シリカゾル粒子ではなくホワイトカーボンが生成する恐れが生じるからである。
なお、前記ケイ酸アルカリ溶液の種類には特に限定がないが、入手が容易である点からケイ酸ナトリウム溶液(3号水ガラス)が特に望ましい。このケイ酸アルカリ溶液の濃度としては、再生粒子凝集体中のシリカ成分が低下し、再生粒子凝集体の表面にシリカが析出し難くならないようにするには、溶液中のケイ酸分(SiO2換算)が3質量%以上であることが好ましく、再生粒子凝集体の表面に析出されるシリカが、シリカゾルの形態からホワイトカーボンになり、再生粒子凝集体の多孔性が阻害され、不透明度やトナー定着性の向上効果が不充分になる恐れをなくすには、該ケイ酸分(SiO2換算)が10質量%以下であることが好ましい。元来シリカは滑り止め効果を有するものであり、本発明における用途に極めて適切な効果を醸し出すことができる。
かくして得られる再生粒子凝集体は、その粒子構成成分として、カルシウム、ケイ素及びアルミニウムを含有しており、粒子中でこれらカルシウム、ケイ素及びアルミニウムが複合体を形成している。再生粒子凝集体中のこれらカルシウム、ケイ素及びアルミニウムの質量割合(カルシウム:ケイ素:アルミニウム)は、X線マイクロアナライザー(型番:E−MAX・S−2150、(株)日立製作所/(株)堀場製作所製)を用いた元素分析にて、酸化物換算で、30〜82:9〜35:9〜35、好ましくは40〜82:9〜30:9〜30、特に好ましくは60〜82:9〜20:9〜20である。なお、特に再生粒子凝集体がシリカ被覆再生粒子凝集体である場合には、これらカルシウム、ケイ素及びアルミニウムの質量割合(カルシウム:ケイ素:アルミニウム)は、酸化物換算で、30〜62:29〜55:9〜35、好ましくは30〜50:35〜55:15〜30である。また同時に、前記粒子構成成分中の、これらカルシウム、ケイ素及びアルミニウムの合計含有割合は、前記と同様の元素分析にて、酸化物換算で、90質量%以上、好ましくは93質量%以上である。
このように、再生粒子凝集体(以下、シリカ被覆再生粒子凝集体も含む)がその粒子構成成分として、カルシウム、ケイ素及びアルミニウムを、酸化物換算で、前記質量割合で含有していることから、その比重が軽く、過度の水溶液吸収が抑制されるので、脱水工程における脱水性が良好であり、乾燥工程における水分調整が容易であるだけでなく、焼成工程における未燃物の割合が減少し、焼結による過度の硬さを生じる恐れを低減することができる。
また例えば、カルシウムが酸化物換算で30質量割合以上含有された再生粒子凝集体を填料としてパルプに内添した場合には、特に得られるクラフト紙の白色度を向上させることができる。
再生粒子凝集体中のカルシウム、ケイ素及びアルミニウムの質量割合を、酸化物換算で例えば前記範囲内に調整するには、本来、脱墨フロスにおける原料構成を調整することが好ましいが、乾燥工程や焼成工程、さらには必要に応じて分級工程において、由来が明確な塗工フロスや調整工程フロスをスプレー等で含有させる方法や、焼却炉スクラバー石灰を含有させる方法を採用することも可能である。
例えば、再生粒子凝集体中のカルシウムの含有割合を調整するには、中性抄紙系の排水スラッジや、塗工紙製造工程の排水スラッジを、ケイ素の含有割合を調整するには、不透明度向上剤として多量添加されている新聞用紙製造系の排水スラッジを、アルミニウムの含有割合を調整するには、酸性抄紙系等の硫酸バンドが使用された抄紙系の排水スラッジや、クレーの使用量が多い上質紙抄造工程の排水スラッジを、各々適宜用いることができる。
またカルシウム、ケイ素及びアルミニウムの合計含有割合を、酸化物換算で90質量%以上に調整するには、例えば排水スラッジの凝集処理に鉄分を含有しない凝集剤を使用する手段や、前記したように、製造設備工程を鉄以外の素材で設計又はライニングし、摩滅等により鉄分が系内に混入するのを防止したり、さらには乾燥・分級設備内に磁石等の高い磁性体を設置して鉄分を除去する手段等を採用することが可能である。特に鉄分は、酸化により白色度を低下させる起因物質になるため、選択的に除去することが好ましい。
ところで、炭酸カルシウムには、六方結晶系のカルサイト結晶(方解石)や、斜方結晶系のアラゴナイト結晶(あられ石)などの同質異像が存在する。天然に産する石灰石はそのほとんどがカルサイト結晶であり、貝殻類にはカルサイト結晶のほか、アラゴナイト結晶も存在する。さらに炭酸カルシウムには、天然ではないが、バテライト結晶も存在する。前記脱墨フロスから得られるカルシウムは多種多様であるが、焼成凝集化することでほぼ均一の炭酸カルシウム性状となる。したがって、該カルシウムは再生粒子凝集体そのものの品質安定性に寄与し、該再生粒子凝集体は、カルシウム、ケイ素及びアルミニウムといった異なる成分が複合体となった粒子で構成される凝集体でありながら、安定した性状を示す。
また再生粒子凝集体は、その粒子構成成分としてケイ素を含むが、該ケイ素からなるシリカの一次粒子は微細であるので、光学的屈折率が高い。したがって、例えばケイ素が酸化物換算で9質量割合以上含有された再生粒子凝集体を填料としてパルプに内添した場合には、特に得られるクラフト紙の不透明度を向上させることができる。
さらに再生粒子凝集体は、微細な粒子が二次凝集した柔軟かつポーラスな性状を有するので、嵩高な紙層形成に寄与し、該再生粒子凝集体を填料としてパルプに内添して得られるクラフト紙は、密度が低く、取りまわしが良好な剛度を有する。
本発明に用いられる再生粒子凝集体の粒子径は、例えば一次粒子が凝集した二次粒子として、パルプ中への歩留まりや再生粒子凝集体の白水中への流失防止という点から、そのメタノール分散溶液をコールターカウンター粒度分布測定装置(TA−II型、COULTER ELECTRONICS社製)にて測定して、平均粒子径が0.05μm以上、さらには0.1μm以上であることが好ましく、またインクジェット印刷適性の維持と製袋加工適正低下の防止という点から、平均粒子径が16μm以下、さらには15μm以下であることが好ましい。
本発明において、填料としては、前記再生粒子凝集体の他にも、通常填料として用いられる、例えば重質炭酸カルシウム、軽質炭酸カルシウム等の炭酸カルシウム、タルク、カオリンクレー、デラミネーテッドクレー等のクレー、二酸化チタン、合成シリカ、水酸化アルミニウム等の無機填料、ポリスチレン樹脂、尿素ホルムアルデヒド樹脂等の合成高分子微粒子等から選ばれた少なくとも1種を用いることができる。これらの中では、紙面の滑り防止効果が比較的高く、低コストであるという点から、炭酸カルシウムが好ましい。
填料の添加量は、該填料を用いる効果が充分に発現されるようにするには、パルプ100質量部(絶乾パルプ質量)に対して、灰分で2質量部以上、さらには2.5質量部以上であることが好ましく、また添加量が多すぎて紙力が低下する恐れをなくすには、パルプ100質量部(絶乾パルプ質量)に対して、灰分で7質量部以下、さらには6.5質量部以下であることが好ましい。
なお、特に填料として前記再生粒子凝集体の添加量があまりにも少ないと、製袋加工時に用紙の滑りが生じ、折不良や成形不良が生じる恐れがあり、さらにクラフト紙の不透明性が低下してインクジェット印刷後の不透明度が低下したり、製袋後の剛直度が高くなり、貼合不良や用紙の割れが生じる恐れがあるので、パルプ100質量部(絶乾パルプ質量)に対して、灰分で2質量部以上、さらには2.5質量部以上であることが好ましい。逆に再生粒子凝集体の添加量があまりにも多いと、表面性や剛度の点では望ましいものの、紙質強度が低下し、インクジェット印刷機内での搬送に伴って灰分が脱落し易くなり、表面強度の低下や、剥け・ケバ立ち、印刷白抜け、紙粉が発生する恐れがあるので、パルプ100質量部(絶乾パルプ質量)に対して、灰分で7質量部以下、さらには6.5質量部以下であることが好ましい。
本発明の古紙パルプ配合クラフト紙は、このように主原料としてパルプと填料とからなるものであるが、該古紙パルプ配合クラフト紙の点滴吸水時間が容易に120秒以上となるように、さらに中性サイズ剤が添加される。
前記中性サイズ剤の種類には特に限定がないが、前記点滴吸水時間の調整効果に優れるという点から、特にアルキルケテンダイマーサイズ剤が好ましい。なお、サイズ剤としては、従来の酸性領域で使用されるロジン系サイズ剤等が例示されるが、これらは、pH5.5〜8.0といった中性領域では充分なサイズ効果を発現せず、多量に必要となって、薬品コストアップや抄紙設備及び系内の汚れ、トラブルの原因となる恐れがある。このことからも、これら酸性領域でのサイズ剤ではなく、前記アルキルケテンダイマーサイズ剤が本発明には好適である。
中性サイズ剤の添加量は、充分なサイズ効果が発現されるようにするには、パルプ100質量部(絶乾パルプ質量)に対して、0.1質量部以上、さらには0.2質量部以上であることが好ましく、また添加量が多すぎて抄紙設備等に汚れが生じる恐れをなくすには、パルプ100質量部(絶乾パルプ質量)に対して、1.0質量部以下、さらには0.9質量部以下であることが好ましい。
また、パルプ及び填料を主原料とし、さらに中性サイズ剤を添加して得られる紙料スラリーには、通常紙に配合される種々の添加剤を配合することができる。かかる添加剤としては、例えば澱粉類、植物性ガム、水性セルロース誘導体、ケイ酸ソーダ等の紙力増強剤;ポリアクリルアミドやその共重合体、ケイ酸ナトリウム等の歩留向上剤等があげられ、これらはその種類及び配合量を適宜調整して用いることができる。
前記のごとき紙料スラリーを抄紙機にて抄紙し、目的とする古紙パルプ配合クラフト紙を得ることができる。抄紙機としては、例えば長網式抄紙機、オントップ式抄紙機、ツインワイヤー式抄紙機、円網式抄紙機、短網式抄紙機等の通常の湿式抄紙機を使用することが可能である。
かくして得られる古紙パルプ配合クラフト紙は、JIS P 8133に記載の「紙、板紙及びパルプ−水抽出液pHの試験方法」に準拠して測定した熱水抽出pHが5.5〜8.0である。このように本発明の古紙パルプ配合クラフト紙は熱水抽出pHが5.5以上、8.0以下、好ましくは5.7以上、7.8以下に調整されているので、経時劣化が少ない中性領域のクラフト紙であり、長期間に渡って品質が安定している。熱水抽出pHが前記下限値未満の場合には、パルプが紙中に含まれる酸によって劣化する問題が生じ、逆に前記上限値を超える場合には、例えば前記再生粒子凝集体を填料として使用したとしても、紙面の滑りの問題が顕在化し、製袋適性に劣る。
また本発明の古紙パルプ配合クラフト紙は、JIS P 8147に記載の「紙及び板紙の摩擦係数試験方法」に準拠して測定した表面の流れ方向の静摩擦係数が0.25以上である。
ここで、本発明の古紙パルプ配合クラフト紙を得るには、前記したように、点滴吸水時間の調整効果に優れたアルキルケテンダイマーサイズ剤を中性サイズ剤として添加することが好ましいが、該アルキルケテンダイマーサイズ剤そのものは、紙面の滑りを促進する性質を有するため、製袋加工時の加工不良を起こしたり、作業性を低下させる場合がある。しかしながら、本発明の古紙パルプ配合クラフト紙は、その表面の流れ方向の静摩擦係数が0.25以上、好ましくは0.30以上であるので、中性サイズ剤としてアルキルケテンダイマーサイズ剤を用いた場合であっても、このような加工不良の発生や作業性の低下の恐れがない。
なお前記静摩擦係数の上限値には特に限定がないが、該静摩擦係数があまりにも大きい場合には、クラフト紙搬送時において紙詰りや不揃いが発生する恐れがあるので、0.40以下、さらには0.38以下であることが好ましい。
さらに、通常クラフト紙は、例えば主に封筒等に製袋して使用されることから、特に筆記性やインクジェット印刷適性が必要とされるが、本発明の古紙パルプ配合クラフト紙は、点滴吸水時間が120秒以上、好ましくは125秒以上であるので、このような優れた筆記性やインクジェット印刷適性を兼備している。
また、前記点滴吸水時間の上限値には特に限定がないが、該点滴吸水時間があまりにも長い場合には、宛先等の記録時に水性インクが乾燥し難くなるので、5000秒以下、さらには4000秒以下であることが好ましい。
なお前記点滴吸水時間とは、古紙パルプ配合クラフト紙の表面に0.5mlの蒸留水を滴下し、水滴がクラフト紙に完全に吸収されて見えなくなるまでの時間(秒数)を目視により2回測定し、その平均値を小数点以下1位で四捨五入した値をいう。
また本発明の古紙パルプ配合クラフト紙の坪量には特に限定がなく、例えば50〜150g/m2程度の通常のクラフト紙と同程度でよい。
本発明の古紙パルプ配合クラフト紙は、古紙パルプを40質量%以上含んだパルプに填料及び中性サイズ剤を内添して得られ、該填料として特定の再生粒子凝集体が用いられており、特定範囲の熱水抽出pH、静摩擦係数及び点滴吸水時間を同時に呈するものであるので、インクジェット印刷適性に優れると同時に紙質強度が高く、製袋適性に優れ、しかも経時劣化が少なく、長期間に渡って安定した品質を示すものである。
次に、本発明の古紙パルプ配合クラフト紙を実施例に基づいてさらに詳細に説明するが、本発明はこれら実施例のみに限定されるものではない。
製造例1〜10(再生粒子凝集体の製造)
原料として、表1に示すように、脱墨フロス(古紙パルプを製造する古紙処理工程より得られた脱墨フロス、製造例1〜9)又は製紙スラッジ(主に製紙工程から排出される排水・脱水スラッジ、製造例10)を用い、表1に示す条件にて脱水工程、乾燥工程及び焼成工程を経て、湿式粉砕処理を施して再生粒子凝集体を得た。
なお、製造例7においては、再生粒子をケイ酸ナトリウム溶液(水ガラス)に添加、分散させてスラリーを調製した後、加熱攪拌しながら、液温を約85℃に保持して希硫酸を添加し、シリカゾルを生成させ、次いで反応液のpHを8〜11に調整し、再生粒子の表面にシリカを析出させてシリカ被覆再生粒子凝集体とした。
得られた再生粒子凝集体について、カルシウム、ケイ素及びアルミニウムの含有量をそれぞれ酸化物換算で求め、カルシウム、ケイ素及びアルミニウムの合計含有割合を算出した。その結果を表2に示す。また平均粒子径も併せて表2に示す。さらにワイヤー磨耗度、生産性、品質安定性及び外観についても調べた。これらの結果も併せて表2に示す。
なお、表1〜2に示す各種測定値は、以下の方法にて測定した。
(ア)乾燥工程後(焼成工程入口)の乾燥物の平均粒子径
X線マイクロアナライザー(型番:EMAX2770、(株)日立製作所/(株)堀場製作所製)を加速電圧15kVで用い、白黒ポラロイドフィルム(ポラロイド社製、8.5cm×10.8cm)にて、X線マイクロアナライザーディスプレーのX線像を20枚撮影して実測した。
(イ)乾燥工程後(焼成工程入口)の粒子径355〜2000μmの粒子の割合
4.7メッシュの篩にて、粒子径が2000μmを超える乾燥物粒子の質量割合を、42メッシュの篩にて、粒子径が355μm未満の乾燥物粒子の質量割合を想定し、質量割合を測定した。
(ウ)再生粒子凝集体中のカルシウム、ケイ素及びアルミニウムの含有量(酸化物換算)
X線マイクロアナライザー(型番:E−MAX・S−2150、(株)日立製作所/(株)堀場製作所製)にて元素分析を行った。
(エ)再生粒子凝集体の平均粒子径
再生粒子凝集体サンプル10mgをメタノール溶液8mLに添加し、超音波分散機(出力:80W)で3分間分散させた。この溶液をコールターカウンター粒度分布測定装置(TA−II型、COULTER ELECTRONICS社製)にて、50μmのアパチャーを用いて測定した。ただし、50μmのアパチャーで測定不可能なものについては、200μmのアパチャーを使用した。また電解液として、ISOTON II(商品名、COULTER ELECTRONICS社製、0.7%の高純度NaCl水溶液)を用いた。
(オ)ワイヤー磨耗度
磨耗度試験装置(日本フィルコン(株)製)を用い、スラリー濃度2質量%にて3時間、プラスチックワイヤー磨耗度を測定した。
(カ)生産性
原料の脱水効率、生産性及び粉砕に必要な電力を各々5段階評価し、以下の評価基準に基づいて評価した。
(評価基準)
◎:いずれも高い評価でバランスが最もよかった。
○:平均してよい評価であった。
△:脱水効率、生産性及び粉砕に必要な電力のいずれかに問題があった。
×:実操業が困難であった。
(キ)品質安定性
白色度、粒子径、一定時間間隔における生産量の各項目について、変動程度を測定し、変動が少ない順にランク付けを行い、以下の評価基準に基づいて評価した。
(評価基準)
◎:上位3位まで
○:4〜5位
△:6〜7位
×:8位以下
(ク)外観
目視にて再生粒子凝集体の色を観察し、白色と灰色とに区分した。
Figure 0004043040
Figure 0004043040
実施例1〜及び比較例1〜(古紙パルプ配合クラフト紙の製造)
表3〜4に示す割合のパルプをダブルディスクリファイナーで叩解処理して混合し、このパルプ(絶乾パルプ質量)100質量部に対して、表3〜4に示す種類、添加量(灰分)及び歩留の填料、表3〜4に示す種類及び添加量の中性サイズ剤、並びにカチオン澱粉(商品名:アミロファックスT2600、アベベジャパン社製)1.0質量部を添加し、パルプスラリーを得た。
次いでこのパルプスラリーを用い、オントップ多筒型抄紙機(デュオフォーマーD型、石川島プラント建設(株)製)にて抄紙速度650m/分で抄造し、坪量65〜135g/m2の古紙パルプ配合クラフト紙を得た。
Figure 0004043040
Figure 0004043040
得られた古紙パルプ配合クラフト紙について、各種物性及び特性を以下の方法にしたがって調べた。これらの結果を表5〜6に示す。
(1)熱水抽出pH
JIS P 8133に記載の「紙、板紙及びパルプ−水抽出液pHの試験方法」に準拠して測定した。
(2)静摩擦係数
JIS P 8147に記載の「紙及び板紙の摩擦係数試験方法」に準拠した、傾斜法に規定される方法により、古紙パルプ配合クラフト紙の表面流れ方向同士の静摩擦係数を2回測定し、その平均値を小数点以下3位で四捨五入した。
(3)点滴吸水時間
古紙パルプ配合クラフト紙の表面に0.5mlの蒸留水を注射器により滴下し、水滴がクラフト紙に完全に吸収されて見えなくなるまでの時間(秒数)を目視により2回測定し、その平均値を小数点以下1位で四捨五入した。
(4)経時劣化
(a)加熱劣化耐性
古紙パルプ配合クラフト紙のサンプルについて、JIS P 8116に記載の「紙−引裂強さ試験方法−エルメンドルフ形引裂試験機法」に準拠して、予め引裂強さを測定した。このサンプルを、温度80℃、相対湿度65%に設定された恒温・恒湿槽内に2週間放置した。放置後の各サンプルについて、放置前と同様にして引裂強さを測定した。放置前後の引裂強さの測定値から
耐性値(%)=(放置後の引裂強さ/放置前の引裂強さ)×100
を算出し、以下の評価基準に基づいて評価した。
(評価基準)
A:耐性値が80%以上(加熱劣化耐性が良好)である。
B:耐性値が50%以上、80%未満(実用上問題なし)である。
C:耐性値が50%以下(実用不可)である。
(b)耐黄変性
古紙パルプ配合クラフト紙のサンプルを、温度80℃、相対湿度50%に設定された恒温・恒湿槽内に1週間放置した。放置後の各サンプルについて、その被記録面の色差ΔEを、L*a*b*(CIE1976)にしたがって色彩色差計(Spectrolino、グレタグマクベス社製)を用いて測定し、以下の評価基準に基づいて評価した。
(評価基準)
A:ΔEが4以下(耐黄変性が良好)である。
B:ΔEが4を超え、8未満(実用上問題なし)である。
C:ΔEが8以上(実用不可)である。
(5)滲み(インクジェット印刷適性)
黒色インク(品番:BCI−6BK、キヤノン(株)製)をセットしたインクジェットプリンター(型番:キヤノンBJS6300、キヤノン(株)製)を用い、2ポイントで長さ10cmの実線を本数10本準備して印刷を行い、インクジェット印刷物の滲みを目視にて観察し、以下の評価基準に基づいて評価した。
(評価基準)
◎:滲みがない。
〇:滲みがほとんどない。
△:滲みが若干認められる。
×:滲みが著しい。
(6)製袋作業性
製袋加工機械(型番:FF221/2、富士製袋機工業(株)製)を用い、古紙パルプ配合クラフト紙から長4封筒を300袋/分の速度で加工した際の加工作業性を調査し、以下の評価基準に基づいて評価した。
(評価基準)
○:折り部分、紙揃え部分での不揃いがなく、問題なく製袋が可能である。
△:折り部分、紙揃え部分で若干の不揃いが生じたが、製袋が可能である。
×:折り部分、紙揃え部分での不揃いが大きく、製袋が不可能である。
(7)サイズ性
前記製袋作業性と同様にして角2封筒を加工した際のサイズ性を調査し、以下の評価基準に基づいて評価した。
(評価基準)
○:封筒糊付け加工後に波打がなく、問題がない。
△:封筒糊付け加工後に若干の波打が生じるが、加工が可能である。
×:封筒糊付け加工後の波打ちが著しく、加工が不可能である。
Figure 0004043040
Figure 0004043040
表5に示された結果から、実施例1〜の古紙パルプ配合クラフト紙は、熱水抽出pH、静摩擦係数及び点滴吸水時間がいずれも特定の値を満足するので、加熱劣化耐性及び耐黄変性のいずれにも優れて経時劣化が少なく、滲みも少なくインクジェット印刷適性に優れ、しかも製袋作業性及びサイズ性に基づく製袋適性にも優れた、各種特性を兼備したものであることがわかる。
これに対して、表6に示された結果から、比較例1〜の古紙パルプ配合クラフト紙は、熱水抽出pH、静摩擦係数及び点滴吸水時間の少なくともいずれか1つが特定の値を満足しないため、経時劣化が著しかったり、インクジェット印刷適性や製袋適性に劣り、全ての特性を具備するものではないことがわかる。
本発明の古紙パルプ配合クラフト紙は、インクジェット印刷適性に優れると同時に紙質強度が高く、製袋適性に優れ、しかも経時劣化が少ないものであるので、例えば封筒、保存袋等に好適に利用することができる。

Claims (3)

  1. 主原料としてパルプと填料とからなるJIS P 3401に準拠したクラフト紙であって、
    前記パルプ中に中性サイズ剤が含有され、古紙パルプの割合が40質量%以上であり、
    古紙パルプ製造工程の脱墨処理工程において排出される脱墨フロスを主原料とし、該主原料を脱水工程、乾燥工程、焼成工程及び粉砕工程に供し、該焼成工程において焼成凝集させた再生粒子凝集体が、前記填料として配合され、
    JIS P 8133に準拠して測定した熱水抽出pHが5.5〜8.0であり、
    JIS P 8147に準拠して測定した表面の流れ方向の静摩擦係数が0.25以上であり、かつ
    点滴吸水時間が120秒以上であり、
    前記再生粒子凝集体が、その粒子構成成分として、カルシウム、ケイ素及びアルミニウムを含有し、
    該カルシウム、ケイ素及びアルミニウムの質量割合(カルシウム:ケイ素:アルミニウム)が、酸化物換算で30〜82:9〜35:9〜35であり、かつ
    該粒子構成成分中の、カルシウム、ケイ素及びアルミニウムの合計含有割合が、酸化物換算で90質量%以上である、古紙パルプ配合クラフト紙。
  2. 前記中性サイズ剤としてアルキルケテンダイマーサイズ剤が配合され、該アルキルケテンダイマーサイズ剤の配合量がパルプの0.1〜1.0質量%である、請求項1に記載の古紙パルプ配合クラフト紙。
  3. 主原料としてパルプと填料とからなるJIS P 3401に準拠したクラフト紙であって、
    前記パルプ中に中性サイズ剤が含有され、古紙パルプの割合が40質量%以上であり、
    古紙パルプ製造工程の脱墨処理工程において排出される脱墨フロスを主原料とし、該主原料を脱水工程、乾燥工程、焼成工程及び粉砕工程に供し、該焼成工程において焼成凝集させた再生粒子凝集体の表面に、さらにシリカを析出させたシリカ被覆再生粒子凝集体が、前記填料として配合され、
    JIS P 8133に準拠して測定した熱水抽出pHが5.5〜8.0であり、
    JIS P 8147に準拠して測定した表面の流れ方向の静摩擦係数が0.25以上であり、かつ
    点滴吸水時間が120秒以上であり、
    前記シリカ被覆再生粒子凝集体が、その粒子構成成分として、カルシウム、ケイ素及びアルミニウムを含有し、
    該カルシウム、ケイ素及びアルミニウムの質量割合(カルシウム:ケイ素:アルミニウム)が、酸化物換算で30〜62:29〜55:9〜35であり、かつ
    該粒子構成成分中の、カルシウム、ケイ素及びアルミニウムの合計含有割合が、酸化物換算で90質量%以上である、古紙パルプ配合クラフト紙。
JP2006182212A 2006-06-30 2006-06-30 古紙パルプ配合クラフト紙 Active JP4043040B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006182212A JP4043040B2 (ja) 2006-06-30 2006-06-30 古紙パルプ配合クラフト紙

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006182212A JP4043040B2 (ja) 2006-06-30 2006-06-30 古紙パルプ配合クラフト紙

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008007910A JP2008007910A (ja) 2008-01-17
JP4043040B2 true JP4043040B2 (ja) 2008-02-06

Family

ID=39066368

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006182212A Active JP4043040B2 (ja) 2006-06-30 2006-06-30 古紙パルプ配合クラフト紙

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4043040B2 (ja)

Families Citing this family (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5305775B2 (ja) * 2008-08-05 2013-10-02 大王製紙株式会社 非塗工タイプのインクジェット記録用紙及びその製造方法
EP2213791B1 (de) * 2009-01-30 2011-11-30 Büttenpapierfabrik Gmund GmbH & Co. KG Geschäftsausstattungspapier
JP5508739B2 (ja) * 2009-03-03 2014-06-04 大王製紙株式会社 製袋用クラフト紙
JP5508748B2 (ja) * 2009-03-25 2014-06-04 大王製紙株式会社 クラフト紙
JP5502556B2 (ja) * 2010-03-30 2014-05-28 大王製紙株式会社 シリカ複合粒子の製造方法
JP5486377B2 (ja) * 2010-03-31 2014-05-07 大王製紙株式会社 シリカ複合混合無機粒子の製造方法及びシリカ複合混合無機粒子
JP5632192B2 (ja) * 2010-05-07 2014-11-26 大王製紙株式会社 クラフト紙
JP5566853B2 (ja) * 2010-11-01 2014-08-06 大王製紙株式会社 封筒用紙及び封筒用紙の製造方法
CN111691220A (zh) * 2020-06-23 2020-09-22 杭州特种纸业有限公司 一种体外生命检测材料及其制备方法
CN115058923B (zh) * 2022-07-06 2023-10-03 岳阳林纸股份有限公司 一种烟花管用原纸及制造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2008007910A (ja) 2008-01-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4043040B2 (ja) 古紙パルプ配合クラフト紙
EP1947240B1 (en) Regenerated particle aggregate, process for producing regenerated particle aggregate, regenerated-particle-aggregate-containing paper containing regenerated particle aggregate as internal additive, and coated printing paper coated with regenerated particle aggregate
JP5192191B2 (ja) 新聞用紙
JP3935496B1 (ja) 塗工紙
JP3869455B1 (ja) 再生粒子内添紙
JP4020942B1 (ja) 新聞用紙
JP4020947B1 (ja) 再生粒子凝集体内添紙
JP4540660B2 (ja) 書籍用紙及びその製造方法
JP4928317B2 (ja) 印刷用紙
JP3935495B1 (ja) 再生粒子内添新聞用紙
JP5496536B2 (ja) 新聞用紙
JP3969596B1 (ja) 塗工紙
JP5615506B2 (ja) 新聞用紙
JP4958677B2 (ja) 新聞用紙及びその製造方法
JP3907689B1 (ja) 再生粒子凝集体内添紙の製造方法
JP3907688B1 (ja) 再生粒子凝集体を内添した再生粒子凝集体内添紙
JP4043041B1 (ja) 記録用紙
JP4016057B1 (ja) 壁紙用裏打ち紙
JP3872095B1 (ja) 再生粒子内添新聞用紙
JP4020932B2 (ja) 印刷用紙
JP5946672B2 (ja) 新聞用紙
JP3872091B1 (ja) 再生粒子を内添した再生粒子内添紙
JP5566703B2 (ja) 新聞用紙
JP2010133076A (ja) 書籍用紙及びその製造方法
JP3907692B1 (ja) 再生粒子内添新聞用紙

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20071108

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20071112

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4043040

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101122

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101122

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101122

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101122

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101122

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111122

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111122

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121122

Year of fee payment: 5

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121122

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121122

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131122

Year of fee payment: 6

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250